JP2019118435A - 生体情報測定装置、方法及びプログラム - Google Patents

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宏 中嶋
洋貴 和田
Hirotaka Wada
洋貴 和田
知宏 茎田
Tomohiro Kukita
知宏 茎田
大輔 野崎
Daisuke Nozaki
大輔 野崎
奈都子 堀口
Natsuko Horiguchi
奈都子 堀口
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Tamio Ueda
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Abstract

【課題】装着している者だけがイベントの発生を感知する。【解決手段】生体の情報を測定する生体情報測定装置であって、生体に装着され、流体が注入される少なくとも1つのカフと、イベントが発生した旨の信号を外部装置から受信する受信部と、受信された信号に応答してカフに流体を注入するイベント発生報知制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

この発明は、カフを備える生体情報測定装置、方法及びプログラムに関する。
近年、ブルートゥース(Bluetooth;登録商標)などの近距離無線通信方式によって、携帯型端末との間で無線リンクを確立して連携動作し、携帯型端末から情報を受信することが可能な小型デバイスが普及している。この種の小型デバイスは、例えば腕時計に代表され、アクセサリとも呼ばれる。
このような小型デバイスは、例えば、ディスプレイ、スピーカ、バイブレーション装置などを備えている。携帯型端末がメールの着信やSNS(Social Networking Service)の着信または更新を検知した際に、それらの情報が無線リンクを通じて携帯型端末から小型デバイスに通知される。小型デバイスは、その情報を受け鳴動したり振動したりすることによって、ユーザにメールやSNSの着信を通知することができる。
他に、通信端末における着呼及びメール着信等を、端末本体または付属品の外形形状を変化させる、または端末本体または付属品を振動させることで報知する技術がある。
例えば、特許文献1には、駆動パターン生成部において駆動パターン信号をリアルタイムで生成し、この駆動パターン信号をアクチュエータに伝えることが開示されている。この結果、特許文献1に記載のイベント報知機構によれば、通信端末の付属品または通信端末自体を構成する部材の外形形状をアクチュエータが変化させて、発生したイベント(例えば、電話の着呼、メールの着信、またはSNSの着信)をユーザに報知することができる。
特開2007−214908号公報
特許文献1に開示されたイベント報知機構は、端末本体または付属品の外形形状を変化させることによって、ユーザがこの外形形状の変化を視覚で捉え、イベントの発生を感知することができる。
しかし、特許文献1に開示されたイベント報知機構は、外形形状の変化を視覚のみで捉えるので、ユーザが外形形状の変化に注目せず変化を見過ごすとイベントの発生を感知できない状況が生じるという問題がある。
また、このイベント報知機構は、端末本体または付属品の外形形状を変化させるためのアクチュエータが生み出す動力によって振動を発生することもできる。このアクチュエータの動力によって発生する振動によれば、視覚では見過ごしてもこの振動をユーザが感じてイベントの発生を感知することができる可能性がある。また、小型デバイスに設置された鳴動器(例えば、呼び出しベル、または呼び出しベル音の生成器)が鳴動してイベントの発生を報知することも考えられる。
しかしながら、小型デバイスが携帯型端末から情報を受け鳴動したり振動したりすると、小型デバイスの所有者だけでなく、周囲の無関係な人までがその音に気づいてしまう状況を生じるおそれがある。振動音は鳴動音より周囲に漏れることは少ないが、同じ大きさの振動音でも周囲に漏れるかどうかは環境に大きく依存する。例えば、小型デバイスを身につけず鞄等に収納している場合には所有者も周囲の人も振動音に気づかない場合がある。一方、同じ大きさの振動音でも静かな環境で所有者が小型デバイスを身につけていると、周囲の人が振動音に気づくだけではなく、所有者も突然の振動によって気づきを通り越して驚くことすらある。
このように、アクチュエータの動きを制御し振動音の大きさを調節することは困難であり、小型デバイスの所有者だけにイベントの発生を感知させることは難しい。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、装着している者だけがイベントの発生を感知することができる生体情報測定装置、方法及びプログラムを提供することである。
本発明は、上述した課題を解決するために、以下の構成を採用する。
すなわち、本発明の一側面に係る生体情報測定装置は、生体の情報を測定する生体情報測定装置であって、前記生体に装着され、流体が注入される少なくとも1つのカフと、イベントが発生した旨の信号を外部装置から受信する受信部と、前記受信された信号に応答して前記カフに前記流体を注入するイベント発生報知制御部と、を備える。
上記の構成では、外部装置でイベントが発生した旨の信号を生体情報測定装置が受信し、イベントが発生した旨の信号に応じて少なくとも1つのカフに生体情報測定装置が圧力伝達用の流体(単に「流体」とも称する)を注入する。なお、この少なくとも1つのカフは生体に装着されている。そのため、外部装置でイベントが発生した旨の信号に応じて、生体に対応するユーザは、流体の注入によりカフが膨張することを体感することができる。さらにその際に、例えば、イベントが発生した旨の信号に基づいてカフの膨張の仕方を変更するように制御すると、ユーザは、外部装置で何のイベントが発生しているかをカフの膨張の仕方で感知し識別することができる。
カフが膨張する際は、流体をカフに注入することから、カフの形状の変化と騒音が生じる。しかしながら、カフの形状の変化は、注意深く観察しない限り他者にはわかりにくい。たとえ他者がカフの形状変化を観察したとしても、例えば、カフが他者に干渉して迷惑をかけることはあり得ないので、カフの膨張が問題になる可能性は低い。また、カフの膨張によって発生する騒音には、主に、流体が流路を通ってカフに入る流体の音と、流体をカフに注入する機械(例えば、ポンプ)が動作する動作音とがある。いずれの音による騒音も、アクチュエータによる振動音よりも小さく設定することができるので、この振動音よりもカフの膨張による騒音は少なくすることができる。また、カフの大きさを小さくするほど、一般的に流体による音も小さくなるので、カフをできるだけ小さく設計することも騒音を減少する上で有効である(例えば、カフの膨張をユーザが感知できる限界までカフの大きさを小さくする)。したがって、当該構成によれば、装着しているものだけがイベントの発生を感知することが可能な生体情報測定装置を提供することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、ポンプをさらに備え、前記イベント発生報知制御部は、前記イベントが発生した旨の信号に基づいて前記カフに前記流体を注入するかどうかを判定する判定部と、前記流体を注入すると判定された場合に、前記ポンプを制御して前記カフに前記流体を注入する第1注入制御部と、を備える。
上記の構成では、例えば、ユーザが通知すべき特定のイベントを予め設定しておけば、特定のイベントが外部装置で発生した場合に、判定部が当該イベントが発生した旨の信号に基づいて判定することによって、ポンプを制御してカフに流体を注入させてカフを膨張させることができる。したがって、特定のイベントが外部装置で発生した場合に、カフを膨張させることによって当該イベントが外部装置で発生したことをユーザに知らせることが可能な生体情報測定装置を提供することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記カフは少なくとも第1カフと第2カフとを含み、前記イベント発生報知制御部は、前記イベントが発生した旨の信号に基づいて前記第1カフと第2カフの少なくとも一方を選択するカフ選択部と、前記選択された前記第1カフと第2カフの少なくとも一方に前記流体を注入する第2注入制御部とを備える。
上記の構成では、イベントが発生した旨の信号に基づいて第1カフのみ、第2カフのみ、または第1カフ及び第2カフを膨張させることを選択することができる。したがって、ユーザがイベントの種類を感知することが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。例えば、イベントが緊急を要するような場合には、第1カフと第2カフとの両方のカフに流体を注入することでユーザがイベントを感知しやすくすることができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記生体の情報の1つである血圧を測定する血圧測定部と、前記イベントが発生した旨の信号が血圧測定を開始する指示を含んでいる場合に、前記カフを制御して前記血圧測定部に血圧を測定させる血圧測定制御部と、をさらに備える。
上記の構成では、外部装置でイベントが発生した旨の信号は血圧の測定を開始する指示を含んだ内容であれば、発明に係る生体情報測定装置はカフを使用して血圧の測定を行う。したがって、外部装置でイベントが発生した旨の信号は血圧の測定指示を含む場合に、血圧測定を行うことが可能な生体情報測定装置を提供することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記カフの圧力を検出する圧力センサをさらに備え、イベント発生報知制御部は、前記カフへの前記流体の注入開始後、前記圧力が第1しきい値に到達した場合に、前記カフへの前記流体の注入を停止し、かつ前記流体を前記カフから排出するように制御するカフ制御部を備える。
上記の構成では、圧力センサがカフの圧力をモニタして、前記カフへの前記流体の注入開始後、その圧力値が大きくなり第1しきい値の圧力値に達したら、カフの圧力を降下させ流体を排出することにより、カフを初期状態に戻すことができる。このため、新たなイベントが外部装置で発生しても、そのイベントをユーザへ報知することが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記カフ制御部は、前記圧力が前記第1しきい値に到達した時点から第1の期間が経過した後に、前記流体を前記カフから排出するように制御する。
上記の構成では、圧力センサが第1しきい値にカフの圧力が到達したことを検出してから、ある期間(第1の期間)だけその圧力を維持し、その後、カフから流体を排出させることにより、外部装置で発生したイベントをユーザに感知させやすくすることが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記第1しきい値は、前記生体の情報を測定する場合での前記カフに印加される上限の圧力値よりも小さい。
上記の構成では、血圧測定のために使用されるカフに印加されることが想定されている上限の圧力値よりも、カフに印加される圧力値を小さくすることで、ユーザの生体(例えば、ユーザの腕、または脚)に圧力をかけ過ぎないように設定することが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記カフ制御部は、前記受信された信号に応答して、前記第1しきい値と前記カフに印加する圧力値とを連動して変更する。
上記の構成では、外部装置でイベントが発生した旨の信号に応じて、カフに印加する圧力値を変更するように制御する。したがって、ユーザは、外部装置で何のイベントが発生しているかをカフに印加された圧力値(によるカフの膨張の度合)を感知することで識別することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記カフに注入した流体の量を測定する測定部をさらに備え、イベント発生報知制御部は、前記カフへの前記流体の注入開始後、前記流体の量が第2しきい値に到達した場合に、前記カフへの前記流体の注入を停止し、かつ前記流体を前記カフから排出するように制御するカフ制御部を備える。
上記の構成では、カフに注入した流体の量(例えば、体積)を測定して、この流体の量が第2しきい値の流体の量に達したら、カフへの流体の注入を停止し流体を排出することにより、カフを初期状態に戻すことができる。このため、新たなイベントが外部装置で発生しても、そのイベントのユーザへの報知を行うことが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。なお、第1しきい値の圧力値は、第2しきい値の流体の量がカフに流入した場合の圧力値に対応している。また、逆に、第2しきい値の流体の量は、第1しきい値の圧力値がカフにかかる場合の流体の量に対応している。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記カフ制御部は、前記流体の量が前記第2しきい値に到達した時点から第2の期間が経過した後に、前記流体を前記カフから排出するように制御する。
上記の構成では、カフに注入された流体の量が第2しきい値に到達したことを検出してから、第2の期間だけカフ内の流体の量(すなわち、第2しきい値の流体の量)を維持し、その後、カフから流体を排出させることにより、外部装置で発生したイベントをユーザに感知させやすくすることが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。なお、第1の期間と第2の期間は同一でもよいし、異なっていてもよい。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記第2しきい値は、前記生体の情報を測定する場合での前記カフに印加される上限の圧力値に対応する前記カフ内の流体の量よりも小さい。
上記の構成では、血圧測定のために使用されるカフに印加されることが想定されている上限の圧力値に対応するカフ内の流体の量よりも、カフ内の流体の量を小さくすることで、ユーザの生体(例えば、ユーザの腕、または脚)に圧力をかけ過ぎないように設定することが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記カフ制御部は、前記受信された信号に応答して、前記第2しきい値と前記カフに注入させる流体の量とを連動して変更する。
上記の構成では、外部装置でイベントが発生した旨の信号に応じて、カフに注入させる流体の量を変更するように制御する。したがって、ユーザは、外部装置で何のイベントが発生しているかをカフに注入される流体の量の違い(によるカフの膨張の度合)を感知することで識別することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記イベントは、前記外部装置がメールまたはメッセージを着信した旨を含む。
上記の構成では、外部装置がメールまたはメッセージを着信すると、外部装置がメールまたはメッセージを着信した旨を、発明に係る生体情報測定装置が備えるカフを膨張させることによってユーザに感知させることが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記外部装置は、携帯型端末である。
上記の構成では、携帯型端末(例えば、スマートフォン、携帯電話機、またはモバイルパソコン)に発生したイベントを、発明に係る生体情報測定装置が受け取り、カフの膨張によってユーザが感知することが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。
上記の一側面に係る生体情報測定装置において、前記イベントは近距離無線通信方式によって送信される。
上記の構成では、外部装置から生体情報測定装置への送信は近距離無線通信方式(例えば、ブルートゥース(登録商標))にしたがうことによって、他の無線通信方式よりも低消費電力かつ安価な機器で送信を実現することが可能になる生体情報測定装置を提供することができる。
本発明によれば、装着している者だけがイベントの発生を感知することができる生体情報測定装置、方法及びプログラムを提供することができる。
実施の形態に係る血圧測定装置及び外部装置の適用場面の一例を模式的に例示する図。 実施の形態に係る血圧測定装置のハードウェア構成の一例を模式的に例示する図。 図2の血圧測定装置の外観の一例を例示する図。 図3の血圧測定装置を手首に装着した場合の一例を例示する断面図。 実施の形態に係る血圧測定装置のソフトウェア構成の一例を模式的に例示する図。 実施の形態に係る血圧測定装置の処理手順の一例を例示する図。 図6のステップS603から分岐する処理手順の一例を例示する図。 変形例に係る血圧測定装置のハードウェア構成の一例を模式的に例示する図。 図8の血圧測定装置を手首に装着した場合の一例を例示する断面図。
以下、本発明の一側面に係る実施の形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行うものとして、重ねての説明を省略する。
[適用例]
まず、図1を用いて、本発明が適用される場面の一例について説明する。図1は、本実施形態に係る血圧測定装置100及び外部装置150の適用場面の一例を模式的に例示する。本実施形態に係る血圧測定装置100は、発生したイベントを外部装置150から受信部101が受信し、イベント判定部105がイベントの種類を識別しこの種類に基づいて流体をカフ104に注入すると判定した場合に、血圧測定部102がポンプ103を使用してカフ104に流体を注入するものである。ここで、カフ104は複数個あってもよい。
図1に示される通り、血圧測定装置100は、生体に装着されて生体の血圧(本発明の「生体の情報」の一例)を測定するものであり、外部装置150からイベントが発生した旨の信号を受信する受信部101と、前記信号に応じてイベントの種類を識別し、イベントの種類に応じた処理を判定するイベント判定部105と、イベントの種類に応じて異なる動作を実行する血圧測定部102と、血圧測定部102の指示により動作するポンプ103と、ポンプ103により流体を注入するカフ104と、を備えている。血圧測定部102及びイベント判定部105が本発明の「イベント発生報知制御部」に相当する。
イベントは、外部装置150で発生したイベントであれば何でもよいが、外部装置150が、例えばネットワークから受けるものでメールの着信、SNSでのメッセージの着信、電話の着呼、または血圧測定を開始する旨の指示の着信がある。他に、イベントとしては、血圧測定を開始する旨の指示を外部装置150へ直接入力するものがある。血圧測定部102はカフを用いて血圧測定を行うものであれば、血圧測定方式は何でもよい。血圧測定部102は、例えば、オシロメトリック方式によって血圧を測定する。また、血圧測定装置100は血圧測定を行わず(または血圧測定に加えて)、例えば、カフを用いて脈拍を測定してもよい。つまり、本実施形態の血圧測定装置100は、カフを用いて測定することができる生体情報であれば、何を測定してもよい。また、外部装置150は血圧測定装置とは別体の装置であり、例えば、スマートフォン、携帯電話機、またはモバイルパソコンなどの携帯型端末またはサーバである。
受信部101はイベントが外部装置150で発生した旨の信号を受信し、イベント判定部105が、イベントが発生した旨の信号に基づいてイベントの種類に応じて、血圧測定部102がポンプ103を制御し、少なくとも1つのカフ104に流体を注入するように構成されている。これにより、イベント判定部105がイベントの種類に応じてカフ104に流体をどのように注入するか(または注入しないか)を判定し、ポンプ103にその判定結果(制御指示)を渡し、ポンプ103を制御する。
以上の通り、本実施形態では、外部装置150でイベントが発生した旨の信号を受信部101が受信し、受信したイベントが発生した旨の信号に応答してイベントの種類を判定し、この種類に応じてイベント判定部105がポンプ103を制御し、少なくとも1つのカフ104にポンプ103が流体を注入する。そのため、外部装置150で発生したイベントの種類に応じて、ユーザはカフ104が流体の注入により膨張することを体感することになる。つまり、イベント判定部105と血圧測定部102とが、イベントの種類に応じてカフ104の膨張の仕方を変更することができる。したがって、本実施形態によれば、ユーザは、外部装置150で何のイベントが発生しているかをカフ104の膨張の仕方で感知することができる。
また、ユーザにイベントを感知させるために、血圧測定装置100に設置された呼び出しベルが鳴動したり、アクチュエータにより血圧測定装置100を振動させる従来の手法を用いたとすると、小型デバイスが発する鳴動音や振動音が大きく、小型デバイスの所有者だけでなく、報知不要な周囲の無関係な人までがその音に気づいてしまう。そのため、呼び出しベルまたはアクチュエータに代表される音を発生する手段によって、周囲に気づかれずに所望のユーザのみにイベントを知らせることは困難である。
これに対して、本実施形態の手法によれば、イベントの発生に応じてカフ104が膨張して、ユーザがカフ104の膨張を感知することによってイベントの発生を知ることができる。カフ104の膨張による騒音は、流体が流路を通ってカフ104に入る流体の音と、流体をカフ104まで注入させるポンプ103が動作するポンプ音とが発生する。いずれの音による騒音も、アクチュエータによる振動音よりも小さく設定することができるので、この振動音よりもカフの膨張による騒音は少なくすることができる。また、カフ104の大きさをユーザが膨張を感知できる限界まで小さくしてもよく、この場合、カフによる騒音がさらに減少すると期待できる。したがって、当該構成によれば、装着しているものだけがイベントの発生を感知することが可能になる。
[構成例]
(ハードウェア構成)
<血圧測定装置>
次に、図2を用いて、本実施形態に係る血圧測定装置100のハードウェア構成の一例について説明する。
図2に示される通り、本実施形態に係る血圧測定装置100は、出力装置211、入力装置212、制御部213、記憶部214、ドライブ215、外部インタフェース216、通信インタフェース217、及び電池218が電気的に接続されたコンピュータを含む。さらに血圧測定装置100は、圧力センサ219、ポンプ駆動回路220、ポンプ221、及び押圧カフ231を備える。本実施形態に係る血圧測定装置100は、本発明の「生体情報測定装置」に相当する。なお、図2では、通信インタフェース及び外部インタフェースをそれぞれ、「通信I/F」及び「外部I/F」と記載している。
制御部213は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含み、情報処理に応じて各構成要素の制御を行う。記憶部214は、例えば、ハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等の補助記憶装置であり、制御部213で実行されるイベント判定及びカフ制御プログラム、血圧測定プログラム、及び/または血圧測定装置が測定した血圧のデータである血圧測定データ等を記憶する。
イベント判定及びカフ制御プログラムは、外部装置150に発生したイベントの種類を判定し、イベントの種類に応じて押圧カフ231に流体を注入してその後、流体を排出する処理(図6)を実行させるためのプログラムである。また、血圧測定プログラムは、押圧カフ231を利用してカフを装着したユーザの血圧を測定する処理(図7)を実行させるためのプログラムである。さらに、血圧測定データは、血圧測定プログラムを実行することによって得られる血圧の時系列データである。詳細は後述する。
通信インタフェース217は、例えば、近距離無線通信(例えば、ブルートゥース)モジュール、有線LAN(Local Area Network)モジュール、無線LANモジュール等であり、ネットワークを介した有線または無線通信を行うためのインタフェースである。通信インタフェース217は、血圧測定装置100を外部装置150と接続するためのインタフェースである。通信インタフェース217は、制御部213によって制御される。通信インタフェース217は、ネットワークを介して受信した外部装置150からの情報を制御部213へ受け渡す。このネットワークを介した通信は、無線または有線のいずれでもよい。なお、通信インタフェース217は、ネットワークを介して、情報を外部装置150へ送信することができてもよい。ネットワークは、病院内LANのような他の種類のネットワークであってもよいし、USB(Universal Serial Bus)ケーブルなどを用いた1対1の通信であってもよい。通信インタフェース217は、マイクロUSBコネクタを含んでいてもよい。
入力装置212は、例えば、マウス、キーボード等の入力を行うための装置である。出力装置211は、例えば、ディスプレイ、スピーカ等の出力を行うための装置である。外部インタフェース216は、USBポート等であり、例えば、圧力センサ219、及び/またはポンプ駆動回路220等の外部装置と接続するためのインタフェースである。
記憶部214は、コンピュータその他の装置、機械等が記録されたプログラム等の情報を読み取り可能なように、当該プログラム等の情報を、電気的、磁気的、光学的、機械的または化学的作用によって蓄積する媒体である。血圧測定装置100は、この記憶部214から、イベント判定及びカフ制御プログラム、血圧測定プログラム、及び/または血圧測定データを取得してもよい。
ドライブ215は、例えば、CD(Compact Disk)ドライブ、DVD(Digital Versatile Disk)ドライブ等であり、記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込むための装置である。ドライブ215の種類は、記憶媒体の種類に応じて適宜選択されてよい。上記イベント判定及びカフ制御プログラム、血圧測定プログラム、及び/または血圧測定データは、この記憶媒体に記憶されていてもよい。ここでは、記憶媒体の一例として、CD、DVD等のディスク型の記憶媒体を例示している。しかしながら、記憶媒体の種類は、ディスク型に限定される訳ではなく、ディスク型以外であってもよい。ディスク型以外の記憶媒体として、例えば、フラッシュメモリ等の半導体メモリを挙げることができる。
電池218は、例えば、充電可能な2次電池である。電池218は、血圧測定装置100本体に搭載されている各要素へ電力を供給する。電池218は、例えば、出力装置211、入力装置212、制御部213、記憶部214、ドライブ215、外部インタフェース216、通信インタフェース217、圧力センサ219、ポンプ駆動回路220、及びポンプ221へ電力を供給する。
圧力センサ219は、例えば、ピエゾ抵抗式圧力センサである。圧力センサ219は、第1流路を構成する可撓性チューブ241及び第1流路形成部材242を介して、押圧カフ231内の圧力を検出する。圧力センサ219は、圧力データ(例えば、圧力値の時系列データ)を制御部213へ出力する。
ポンプ駆動回路220は、制御部213からの制御信号に基づいて、ポンプ221を駆動または制動する(つまり、ポンプ221をオンまたはオフする)。
ポンプ駆動回路220は、流体を注入すると判定された場合に、押圧カフ231に流体を注入するポンプ221を駆動する。
ポンプ221は、例えば、圧電ポンプである。ポンプ221は、第1流路を介して、押圧カフ231に流体が流通可能に接続されている。ポンプ221は、第1流路を通して、押圧カフ231に流体(例えば、空気)を供給することができる。なお、ポンプ221には、ポンプ221のオンまたはオフに伴って開閉が制御される図示しない排気弁が搭載されている。すなわち、この排気弁は、ポンプ221がオンされると閉じて、押圧カフ231内に空気を封入する。一方、この排気弁は、ポンプ221がオフされると開いて、押圧カフ231内の空気を、第1流路を通して大気中へ排出させる。なお、この排気弁は、逆止弁の機能を有し、排出される空気が逆流することはない。
また、これとは異なり、制御部213が、ポンプ221のオンまたはオフの制御と、排気弁の開閉の制御とを別々に行うようにしてもよい。
押圧カフ231については図3及び図4を参照して後述する。
また、ポンプ221が押圧カフ231に注入する流体の量を固定してもよい。ポンプ221は、例えば、固定流量を10sccm(standard cubic centimeter per minute)で供給する。sccmは、気圧及び温度で規格化する(例えば、1気圧かつ摂氏0度で規格化する)。この場合は、流入を開始してからの経過時間が判明すれば、押圧カフ231に注入された流体の量を算出することができる。本実施形態では、制御部213がポンプ駆動回路220をオンしてからの経過時間を測定することによって、押圧カフ231に注入された流体の量を算出することができる。
また、ポンプ駆動回路220の駆動電圧と流量との関係を表わすデータテーブルを予め記憶部214に記憶しておき、制御部213が、ポンプ駆動回路220の駆動電圧から、そのデータテーブルを参照して電圧値を流量に置換えることで、流量を取得してもよい。
なお、血圧測定装置100の具体的なハードウェア構成に関して、実施形態に応じて、適宜、構成要素の省略、置換及び追加が可能である。例えば、制御部213は、複数のプロセッサを含んでもよい。血圧測定装置100は、複数台の情報処理装置で構成されてもよい。また、血圧測定装置100は、提供されるサービス専用に設計された情報処理装置の他、汎用のデスクトップPC(Personal Computer)、タブレットPC等が用いられてもよい。
<血圧測定装置の構造>
次に、血圧測定装置100の構造の一例について図3及び図4を参照して説明する。
図3は、この発明に係る血圧測定装置の外観の一例を示す図である。
血圧測定装置100は、例えば、腕時計型ウェアラブルデバイスである。血圧測定装置100は、本体10と、ベルト20と、カフ構造体30とを備えている。
本体10は、血圧測定装置100の制御系の要素などの複数の要素を搭載可能に構成されている。
本体10は、ケース10Aと、ガラス10Bと、裏蓋10Cとを備えている。
ケース10Aは、例えば、略短円筒状である。ケース10Aは、その側面の2か所それぞれに、ベルト20を取り付けるための1対の突起状のラグを備えている。
ガラス10Bは、ケース10Aの上部に取り付けられている。ガラス10Bは、例えば、円形状である。
裏蓋10Cは、ガラス10Bと対向するように、ケース10Aの下部に着脱可能に取り付けられる。
本体10は、出力装置211と、操作部106とを搭載している。
出力装置211は、種々の情報を表示する。出力装置211は、本体10の内にあって、ガラス10Bを介して被測定者が視認可能な位置に設けられている。出力装置211は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)である。出力装置211は、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイであってもよい。出力装置211は、種々の情報を表示する機能を備えていればよく、これらに限定されるものではない。出力装置211は、LED(Light Emitting Diode)を備えていてもよい。
操作部106は、入力装置212に含まれ、血圧測定装置100に対する種々の指示を入力するための要素である。操作部106は、本体10の側面に設けられている。操作部106は、例えば、1以上のプッシュ式スイッチを備えている。操作部106は、感圧式(抵抗式)または近接式(静電容量式)のタッチパネル式スイッチであってもよい。操作部106は、血圧測定装置100に対する種々の指示を入力する機能を備えていればよく、これらに限定されるものではない。
ここで、操作部106が備えるスイッチの一例について説明する。
操作部106は、血圧測定の開始または停止を指示するための測定スイッチを備えている。また、操作部106は、出力装置211の表示画面を予め定められたホーム画面へ戻すためのホームスイッチや、過去の血圧、活動量などの測定記録を出力装置211に表示させるための記録呼出スイッチを備えていてもよい。
なお、本体10は、出力装置211及び操作部106以外の複数の要素を搭載している。本体10が搭載する複数の要素については後述する。
ベルト20は、被測定者(ユーザ)の被測定部位(例えば、左手首、右手首)を取り巻き可能に構成されている。ベルト20の幅方向をX方向とする。一方、ベルト20が被測定部位を取り巻く方向をY方向とする。
ベルト20は、第1ベルト部201と、第2ベルト部202と、尾錠203と、ベルト保持部204とを備えている。
第1ベルト部201は、本体10から一方向片側(図3では、右側)へ延在する帯状のものである。第1ベルト部201のうちの本体10に近い根元部201aは、本体10の一対のラグに対して、連結棒401を介して回動自在に取り付けられている。
第2ベルト部202は、本体10から一方向他側(図3では、左側)へ延在する帯状のものである。第2ベルト部202のうちの本体10に近い根元部202aは、本体10の一対のラグに対して、連結棒402を介して回動自在に取り付けられている。第2ベルト部202のうちの根元部202aと本体10から遠い先端部202bとの間には、複数の小穴202cが、第2ベルト部202の厚さ方向に貫通して形成されている。
尾錠203は、第1ベルト部201と第2ベルト部202とを締結可能に構成されている。尾錠203は、第1ベルト部201のうちの本体10から遠い先端部201bに取り付けられている。尾錠203は、枠状体203Aと、つく棒203Bと、連結棒203Cとを備えている。
枠状体203A及びつく棒203Bは、第1ベルト部201の先端部201bに対して、連結棒203Cを介して回動自在に取り付けられている。枠状体203A及びつく棒203Bは、例えば、金属材料で構成されている。枠状体203A及びつく棒203Bは、プラスチック材料で構成されていてもよい。第1ベルト部201と第2ベルト部202との締結時に、第2ベルト部202の先端部202bは、枠状体203Aに通される。つく棒203Bは、第2ベルト部202の複数の小穴202cのうちのいずれか1つに挿通される。
ベルト保持部204は、第1ベルト部201のうちの根元部201aと先端部201bとの間に取り付けられている。第1ベルト部201と第2ベルト部202との締結時に、第2ベルト部202の先端部202bは、ベルト保持部204に通される。
<カフの構造>
カフ構造体30の構成について説明する。
カフ構造体30は、外部装置150でのイベントの発生をユーザに感知させる時または血圧測定時に、被測定部位を圧迫可能に構成されている。
カフ構造体30は、Y方向に沿って延在する帯状のものである。カフ構造体30は、ベルト20の内周面に対向している。カフ構造体30の一端30aは、本体10に取り付けられている。カフ構造体30の他端30bは、自由端である。このため、カフ構造体30は、ベルト20の内周面から離間自在である。
カフ構造体30は、カーラ301と、押圧カフ231と、背板303とを備えている。
カーラ301は、カフ構造体30の最外周に配置されている。カーラ301は、自然状態では、Y方向に沿って湾曲している。カーラ301は、所定の可撓性及び硬さを有する樹脂板である。樹脂板は、例えば、ポリプロピレンで構成されている。
押圧カフ231は、カーラ301の内周面に沿って配置されている。押圧カフ231は、袋状である。押圧カフ231には、可撓性チューブ241(図2)が取り付けられている。可撓性チューブ241は、本体10側から流体を供給し、または、押圧カフ231から流体を排出するための要素である。流体は、例えば、空気である。流体が押圧カフ231に供給されると、押圧カフ231は膨張し、被測定部位を圧迫する。
なお、押圧カフ231は、例えば、厚さ方向に積層されている2つの流体袋を含んでいてもよい。各流体袋は、例えば、伸縮可能なポリウレタンシートで構成されている。流体が押圧カフ231に供給されると、流体は、各流体袋に流入する。各流体袋が膨張することで、押圧カフ231は膨張する。この押圧カフ231の2つの流体袋がそれぞれ本発明の「第1カフ」及び「第2カフ」に相当する。また、押圧カフ231が本発明の「第1カフ」または「第2カフ」の一方に相当し、後述するセンシングカフが本発明の「第1カフ」または「第2カフ」の他方に相当してもよい。
背板303は、押圧カフ231の内周面に沿って配置されている。背板303は、帯状のものである。背板303は、例えば、樹脂で構成されている。樹脂は、例えば、ポリプロピレンである。背板303は、補強板として機能する。
背板303の内周面及び外周面には、方向Xに延びる断面V字状またはU字状の溝が、方向Yに関して互いに離間して複数平行に設けられている。背板303は屈曲し易いので、背板303は、カフ構造体30が湾曲しようとすることを妨げない。
<装着状態でのカフ>
次に、血圧測定装置100が被測定部位に装着された状態(以下、「装着状態」とも称する)について図4を参照して説明する。
図4は、装着状態における被測定部位である左手首90に垂直な断面を示す図である。本体10とベルト20の図示は省略されている。図4には、左手首90の橈骨動脈91、尺骨動脈92、橈骨93、尺骨94、及び腱95が示されている。
この装着状態では、カーラ301は、左手首90のZ方向に沿って延在する。押圧カフ231は、カーラ301の内周側で、Z方向に沿って延在する。背板303は、押圧カフ231と左手首90との間に介挿され、Z方向に沿って延在する。ベルト20、カーラ301、押圧カフ231、及び背板303は、左手首90へ向かって押圧力を発生可能な押圧部材として働き、左手首90を圧迫する。
(ソフトウェア構成)
<血圧測定装置>
次に、図5を用いて、本実施形態に係る血圧測定装置100のソフトウェア構成の一例を説明する。
血圧測定装置100の制御部213は、必要なプログラムを実行する際に、記憶部214に記憶された、イベント判定及びカフ制御プログラム、及び/または血圧測定プログラムをRAMに展開する。そして、制御部213は、RAMに展開されたイベント判定及びカフ制御プログラム、及び/または血圧測定プログラムをCPUにより解釈及び実行して、各構成要素を制御する。これによって、図5に示される通り、本実施形態に係る血圧測定装置100は、イベント取得部501、イベント判定部502、注入指示部503、圧力検出部504、流入量検出部505、注入停止排出指示部506、及び血圧測定部507を備えるコンピュータとして機能する。圧力検出部504及び流入量検出部505については、どちらかを血圧測定装置100が備えていれば十分である。もちろん、圧力検出部504及び流入量検出部505を備え、注入停止排出指示部506は双方の検出した結果を利用して注入停止及び排出の指示を決定してもよい。
イベント取得部501は、通信インタフェース217を介して外部装置150から、外部装置150でイベントが発生した旨の信号を取得する。
イベント判定部502は、イベント取得部501が取得した信号に応答して、イベントの種類を抽出し、カフ構造体30に流体を注入するかどうかを判定し、注入すると判定した場合にはその旨の指示を注入指示部503へ渡す。また、イベント判定部502は、イベントが血圧測定を開始する指示を含んでいると判定した場合には、カフ構造体30を制御して血圧を測定する指示を血圧測定部507へ渡す。カフ構造体30に流体を注入する旨の指示を含むイベントは予め、記憶部214に記憶及び設定されている。カフ構造体30に流体を注入する旨の指示を含むイベントは、例えば、外部装置150がメールを着信したとのイベントを予め設定しておく。また、イベントの種類に応じてカフの膨張の仕方を変更し、イベントの種類とカフの膨張の仕方との対応を記憶部214に予め記憶しておき、イベント判定部502は記憶部214を参照してカフの膨張の仕方を変更することができる。
イベント判定部502が取得されたイベントに基づいてカフ構造体30に流体を注入すると判定した場合に、注入指示部503は、カフ構造体30に流体を注入するために、ポンプ駆動回路220にポンプ221を動作させる指示信号を送る。また、注入指示部503は、圧力検出部504にカフ構造体30の圧力を検出するように指示信号を送る。他に、注入指示部503は、流入量検出部505にカフ構造体30にどれだけの量の流体が注入されたかを検出するように指示信号を送ってもよい。カフ構造体30内にどれだけの量の流体が注入されたかと、カフ構造体30内の圧力値とは対応しているので、通常はどちらかだけを測定すればよい。もちろん、どちらも測定して、どちらかを採用するか、または両方の値から統計値(例えば、算術平均値)を算出しその値を採用してもよい。さらに、血圧測定部507から血圧測定を行うためにカフ構造体30に流体を注入する指示を受けた場合には、そのための動作を行う。具体的には、注入指示部503は、血圧測定方式(例えば、オシロメトリック方式)にしたがってカフ構造体30に流体を注入するようにポンプ駆動回路220に指示を渡す。
圧力検出部504は、注入指示部503からの指示を受け、圧力センサ219が検出したカフ構造体30内の圧力値を受け取り、この圧力値がある値(本発明の「第1しきい値」に相当する)に到達したかを監視し、到達したと判定した場合に、注入停止排出指示部506に到達した旨を渡す。また、圧力検出部504は、圧力センサ219が検出したカフ内の圧力値を血圧測定部507に渡す。
流入量検出部505は、注入指示部503からの指示を受け、カフ構造体30にどれだけの量の流体が注入されたかを検出する。流入量検出部505は、例えば、ポンプ221がカフ構造体30に注入する流量が固定されていれば注入時間を測定することによってカフ構造体30への流体の流入量を検出する。そして、流入量検出部505は、この流入量がある値(本発明の「第2しきい値」に相当する)に到達したかを監視し、到達したと判定した場合に、注入停止排出指示部506に到達した旨を渡す。また、流入量検出部505は、例えば、ポンプ駆動回路220の駆動電圧と流量との関係を表わすデータテーブルを予め記憶部214に記憶しておき、このテーブルから流量を算出してもよい。この場合は、流入量検出部505が、ポンプ駆動回路220の駆動電圧から、そのデータテーブルを参照して電圧値を流量に置換えることで、流量を取得する。
注入停止排出指示部506は、圧力検出部504からは、カフ構造体30内の圧力値がある値に到達した旨を受け取った場合には、カフ構造体30への流体の注入を停止するようにポンプ駆動回路220に指示し、それと同時にカフ構造体30から流体を排出するようにポンプ駆動回路220に指示する。ポンプ駆動回路220は、流体のカフ構造体30への注入を停止するようにポンプ221に指示する。ポンプ221は、注入を停止すると共に排気弁が開いて流体をカフ構造体30から排出するので、注入停止排出指示部506はポンプ駆動回路220へポンプ221の停止指示だけすればよい。
しかし、ポンプ221のオンまたはオフの制御と、排気弁の開閉の制御とが別々に実行できるポンプ221を用意してもよい。この場合には、注入停止排出指示部506は、ポンプ221のオンまたはオフの制御の指示と、排気弁の開閉の制御の指示とを別々に行い、それぞれ実行する。この場合には、注入停止排出指示部506は、カフ構造体30内の圧力値がある値に到達した旨を受け取った場合には、カフ構造体30への流体の注入を停止するようにポンプ駆動回路220に指示し、それからある期間だけその状態を維持し、この期間が経過した後にカフ構造体30から流体を排出させるようにポンプ駆動回路220に指示してもよい。
また、注入停止排出指示部506は、流入量検出部505からは、カフ構造体30内への流入量がある値に到達した旨を受け取った場合には、圧力検出部504の場合と同様に、カフ構造体30への流体の注入を停止するようにポンプ駆動回路220に指示し、それと同時にカフ構造体30から流体を排出するようにポンプ駆動回路220に指示する。なお、ポンプ221の制御も、圧力検出部504の場合と同様である。
さらに、注入停止排出指示部506は、入力装置212からの指示(ユーザの指示)により、注入停止及び/または排出を行ってもよい。これは例えば、ユーザがカフ構造体30の膨張を緊急に停止したい時に有効である。
血圧測定部507は、イベント判定部502が血圧測定を開始すると判定した場合に、注入指示部503に血圧を測定する指示を渡し、カフ構造体30を使用してユーザの血圧測定を開始し、圧力検出部504からカフ構造体30の圧力値を受け取る。血圧測定部507は、カフ構造体30を用いて血圧測定を行うものであれば、血圧測定方式は何でもよい。血圧測定部507は、例えば、オシロメトリック方式によって血圧を測定する。血圧測定部507が測定した血圧値(収縮期血圧値、及び拡張期血圧値)は、記憶部214に記憶される。記憶部214には、例えば、血圧値の時系列データが記憶される。
また、血圧測定部507は、入力装置212からの指示(ユーザの指示)により血圧測定を開始してもよい。
<その他>
血圧測定装置100の各機能に関しては後述する動作例で詳細に説明する。なお、本実施形態では、血圧測定装置100の各機能がいずれも汎用のCPUによって実現される例について説明している。しかしながら、以上の機能の一部又は全部が、1又は複数の専用のプロセッサにより実現されてもよい。また、血圧測定装置100の機能構成に関して、実施形態に応じて、適宜、機能の省略、置換及び追加が行われてもよい。
[動作例]
<血圧測定装置>
次に、図6及び図7を用いて、血圧測定装置100の動作例を説明する。図6及び図7は、血圧測定装置100の処理手順の一例を例示するフローチャートである。なお、以下で説明する処理手順は一例に過ぎず、各処理は可能な限り変更されてよい。また、以下で説明する処理手順について、実施の形態に応じて、適宜、ステップの省略、置換、及び追加が可能である。
(起動)
まず、ユーザは、血圧測定装置100を起動し、起動した血圧測定装置100にイベント判定及びカフ制御プログラムを実行させる。血圧測定装置100の制御部213は、以下の処理手順にしたがって、外部装置150で発生したイベントの種類を判定し、カフ構造体30を制御する。なお、記憶部214には予め、カフ構造体30に流体を注入するイベントを設定して記憶させておく。また、複数のイベントを設定し、イベントの種類ごとにユーザが感知する態様を変化させてもよい。例えば、カフを複数用意し、イベントの種類によって、第1カフのみに流体を流入する、または第1カフ及び第2カフに流体を注入する、ように変化させてもよい。
(ステップS601)
ステップS601では、制御部213は、イベント取得部501として機能し、通信インタフェース217を介して接続される外部装置150から、外部装置150でイベントが発生した旨の信号を取得する。
(ステップS602)
ステップS602では、制御部213は、イベント判定部502として機能し、ステップS601で取得した信号に応じてイベントの種類を判定する。イベントの種類は、外部装置150で発生しうる全てのものに対応して設定しておくことができる。イベントの種類は、例えば、電話の着呼、メールの着信、またはSNSの着信または更新、がある。
(ステップS603)
ステップS603では、制御部213は、イベント判定部502として機能し、ステップS602で判定されたイベントが血圧測定を開始する指示を含んでいるかどうかを判定する。イベントが血圧測定を開始する指示を含んでいる場合には図7の処理手順へ進み、血圧測定を行う。一方、イベントが血圧測定を開始する指示を含んでいない場合には、次のステップへ進む。
(ステップS604)
ステップS604では、制御部213は、イベント判定部502として機能し、ステップS602で判定されたイベントの種類が、ユーザへ知らせるべき種類であるかどうかを判定する。イベント判定部502は、記憶部214に予め記憶されている、ユーザへ知らせるべき(つまり、カフに流体を注入すべき)イベントの種類を参照し、ステップS603でNOとなったイベントの種類と一致するものが記憶部214にあるかどうかを判定する。記憶部214に一致するものがない場合には、イベント判定及びカフ制御プログラムを終了し、例えば、血圧測定装置100は新たなイベントを取得できるよう待機する。
一方、ステップS603でNOとなったイベントの種類と一致するものが記憶部214にあった場合には、ステップS605へ進む。また、記憶部214にはイベントの種類によってユーザにどのように感知させるかを予め記憶していて、イベント判定部502は記憶部214を参照して対応する指示を注入指示部503に渡す。この指示は、例えば、複数のカフを用意して、膨らますカフをイベントの種類ごとに変更する、またはカフ構造体30に印加される最大圧力値をイベントの種類ごとに変更する等である。要するに、この指示は、ユーザが違いを感知できるようにカフ構造体30の動作を変更するものであればよい。他に、カフ構造体30の膨張収縮のパターンをイベントの種類ごとに変更する、でもよい。また、カフ構造体30の膨張速度(または収縮速度)をイベントの種類ごとに変更する、でもよい。さらに、これらの組合せ(例えば、第1カフを1回膨らます、第2カフを2回膨らます)をイベントの種類ごとに変更してもよい。
(ステップS605)
ステップS605では、制御部213は、注入指示部503として機能し、ステップS604で判定されたイベントの種類に応じて、ポンプ駆動回路220及びポンプ221を制御しカフ構造体30へ流体を注入する。
(ステップS606)
ステップS606では、制御部213は、圧力検出部504及び/または流入量検出部505として機能する。圧力検出部504として機能する場合は、ステップS605で開始されたカフ構造体30への流体の注入によるカフ構造体30内に印加される圧力値を検出する。流入量検出部505として機能する場合は、ステップS605で開始されたカフ構造体30への流体の流入量を検出する。
(ステップS607)
ステップS607では、制御部213は、圧力検出部504及び/または流入量検出部505として機能する。圧力検出部504として機能する場合は、ステップS606で検出した圧力値がある値に到達したかを判定する。ある値(本発明の「第1しきい値」に相当)に到達したと判定した場合にはステップS608へ進み、ある値に到達したと判定されなかった場合にはステップS606へ戻る。流入量検出部505として機能する場合は、ステップS606で検出した流入量がある値(本発明の「第2しきい値」に相当)に到達した場合にはステップS608へ進み、ある値に到達したと判定されなかった場合にはステップS606へ戻る。
(ステップS608)
ステップS608では、制御部213は、注入停止排出指示部506として機能し、圧力検出部504からは、カフ構造体30内の圧力値がある値に到達した旨を受け取った場合には、カフ構造体30への流体の注入を停止するようにポンプ駆動回路220に指示する。ポンプ駆動回路220は、流体のカフ構造体30への注入を停止するようにポンプ221に指示する。また、流入量検出部505からは、カフ構造体30内への流入量がある値に到達した旨を受け取った場合には、圧力検出部504の場合と同様に、カフ構造体30への流体の注入を停止するようにポンプ駆動回路220に指示する。
(ステップS609)
ステップS609では、制御部213は、注入停止排出指示部506として機能し、例えば、ステップS608と同時にカフ構造体30から流体を排出するようにポンプ駆動回路220に指示する。ポンプ駆動回路220は、流体のカフ構造体30への注入を停止するようにポンプ221に指示すると、ポンプ221は注入を停止すると共に排気弁が開いて流体をカフ構造体30から排出する。この場合、注入停止排出指示部506は、ポンプ駆動回路220へポンプ221の停止指示だけを行えば、ステップS608及びS609を実行することになる。
一方、ポンプ221のオンまたはオフの制御と、排気弁の開閉の制御とが別々に実行できるポンプ221が用意されている場合もある。この場合には、注入停止排出指示部506は、ポンプ221のオンまたはオフの制御の指示と、排気弁の開閉の制御の指示とを別々に行い、それぞれ実行する。この場合には、注入停止排出指示部506は、カフ構造体30内の圧力値がある値に到達した旨を圧力検出部504から受け取った場合には、カフ構造体30への流体の注入を停止するようにポンプ駆動回路220に指示し、例えば、それからある期間だけその状態を維持し、この期間が経過した後にカフ構造体30から流体を排出させるようにポンプ駆動回路220に指示してもよい。また、注入停止排出指示部506は、カフ構造体30内への流入量がある値に到達した旨を流入量検出部505から受け取った場合には、カフ構造体30への流体の注入を停止するようにポンプ駆動回路220に指示し、例えば、それからある期間だけその状態を維持し、この期間が経過した後にカフ構造体30から流体を排出させるようにポンプ駆動回路220に指示してもよい。
次に、図6のステップS603で血圧測定を実施する場合に、血圧測定装置100がユーザの血圧値を測定することについて図7を参照して説明する。血圧測定装置100は、制御部213によって、図7のフローチャートにしたがってオシロメトリック方式によりユーザの血圧値を測定する。
(起動)
図6のステップS603でイベントが血圧測定を開始する指示を含んでいると判定された場合には、血圧測定装置100は血圧測定プログラムを実行させる。血圧測定装置100の制御部213は、以下の処理手順にしたがってユーザの血圧値を測定する。ここではオシロメトリック方式による血圧測定を説明するが、カフを用いてユーザの血圧値を測定できれば他の方式でも構わない。
(ステップS701)
ステップS701では、制御部213は、血圧測定部507及び注入指示部503として機能し、血圧測定部507が注入指示部503へ加圧せよとの指示を渡し、注入指示部503がポンプ駆動回路220にポンプ221を使用してカフ構造体30を加圧する(つまり、カフ構造体30に流体を注入する)ように指示し、加圧が開始される。
ハードウェア的には、血圧測定開始に際して、制御部213は、RAMの処理用メモリ領域を初期化し、ポンプ駆動回路220に制御信号を出力する。ポンプ駆動回路220は、制御信号に基づいて、ポンプ221の排気弁を開放してカフの押圧カフ231内の空気を排気する。続いて、制御部213は、圧力センサ219の0mmHgの調整を行う制御を行う。そして、ポンプ駆動回路220がポンプ221の排気弁を閉鎖し、その後、ポンプ駆動回路220がポンプ221を駆動して、カフ構造体30に流体を注入する制御を行う。これにより、カフ構造体30は同一圧力に加圧されて膨張する。
(ステップS702)
ステップS702では、制御部213は、圧力検出部504及び注入停止排出指示部506として機能し、圧力検出部504がカフ構造体30の圧力を検出し、予め設定されている目標とする圧力値に達したかどうかを判定する。目標とする圧力値に達していない場合にはステップS701へ戻り、目標とする圧力値に達した場合には次のステップへ進む。ここで、目標とする圧力値とは、ユーザの収縮期血圧値よりも十分高い圧力値(例えば、収縮期血圧値+30mmHg)であり、予め記憶部214に記憶されているか、カフ構造体30の加圧中に制御部213が収縮期血圧値を所定の算出式により推定して決定する。
(ステップS703)
ステップS703では、制御部213は、圧力検出部504及び注入停止排出指示部506として機能し、カフ構造体30の圧力が加圧されて予め設定される目標とする圧力値に達すると、制御部213は、ポンプ駆動回路220を介してポンプ221を停止し、その後、ポンプ221の排気弁を徐々に開放する制御を行う。これにより、押圧カフ231を収縮させると共に徐々に減圧して行く。
(ステップS704)
ステップS704では、制御部213は、圧力検出部504及び血圧測定部507として機能し、ステップS703から開始された減圧過程において、圧力検出部504が圧力センサ219からカフ構造体30の圧力値を検出してカフ圧信号を出力する。また、減圧速度については、カフ構造体30の加圧中に目標となる目標減圧速度を設定し、その目標減圧速度になるように制御部213がポンプ221の排気弁の開口度を制御する。
(ステップS705)
ステップS705では、制御部213は、血圧測定部507として機能し、このカフ圧信号に基づいて、オシロメトリック方式により公知のアルゴリズムを適用して血圧値(収縮期血圧値と拡張期血圧値)を算出する。制御部213は、血圧値を算出すると、算出した血圧値を記憶部214へ保存する制御を行う。測定が終了すると、制御部213は、ポンプ駆動回路220を介してポンプ221の排気弁を開放し、カフ構造体30の空気を排気する制御を行う。なお、血圧値の算出は、減圧過程に限らず、加圧過程において行われてもよい。
<作用と効果>
以上のように、本実施形態では、上記のステップS601において外部装置150で発生したイベントを取得し、ステップS602でイベントの種類を判定することで、イベントごとに異なる動作を行うことが可能になる。そして、ステップS603及びS604により、血圧測定装置100は、イベントに依存して、ユーザの血圧を測定したり、ユーザに報知したり、または何もアクションを起こさない等の動作を選択する。さらにステップS605以下では、カフ構造体30を膨張させることによって、血圧測定装置100は、特定のイベントが外部装置150で発生したことをユーザに感知させることができる。
すなわち、本実施形態では、外部装置150で発生したイベントを取得し、このイベントが特定のイベントである場合には、制御部213がポンプ駆動回路220を駆動し、圧力センサ219によってカフ構造体30の圧力をモニタしつつポンプ221を作動させ、カフ構造体30を膨張させることができる。そして、例えば、圧力センサ219が検出する圧力値が大きくなりしきい値に達したら、カフ構造体30の圧力を降下させ流体を排出することにより、カフ構造体30を初期状態に戻すことができる。このため、新たなイベントが外部装置150で発生しても、ユーザへ報知することが可能になる。また、カフ構造体30が膨張する際は、流体がカフ構造体30に注入するだけであるので、カフ構造体30の膨張による騒音は、流体が流路を通ってカフ構造体30に入る流体の音と、流体をカフ構造体30に注入する機械が動作する動作音とがある。いずれの音による騒音も、アクチュエータによる振動音よりも小さく設定することができるので、この振動音よりもカフの膨張による騒音は少なくすることができる。したがって、本実施形態によれば、装着しているものだけがイベントの発生を感知することができるようになる。
[変形例]
以上、本発明の実施の形態を詳細に説明してきたが、前述までの説明はあらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。例えば、以下のような変更が可能である。なお、以下では、上記実施形態と同様の構成要素に関しては同様の符号を用い、上記実施形態と同様の点については、適宜説明を省略した。以下の変形例は適宜組み合わせ可能である。
<1>
(ハードウェア構成)
上記の実施形態では、血圧測定装置100は、図2に示すように、出力装置211、入力装置212、制御部213、記憶部214、ドライブ215、外部インタフェース216、通信インタフェース217(受信部101に含まれる)、及び電池218が電気的に接続されたコンピュータを含んでいる。しかしながら、この他にさらに種々の情報処理を行うための装置を備えていてもよい。例えば、図8に示される通り、血圧測定装置100は、さらに、加速度センサ801、気圧センサ802、第2圧力センサ803、温湿度センサ804、開閉弁805、及びセンシングカフ831を備えていてもよい。
加速度センサ801は、3軸加速度センサである。加速度センサ801は、互いに直交する3方向の加速度を表す加速度信号を制御部213へ出力する。
気圧センサ802は、気圧を検出する。気圧センサ802は、気圧データを制御部213へ出力する。
温湿度センサ804は、血圧測定装置100の周辺の環境温度及び環境湿度を計測し、温度及び湿度データを制御部213へ出力する。
また、図示していないが、血圧測定装置100は、GPS受信機を備えていてもよい。GPS受信機は、複数のGPS衛星から送信されるGPS信号をそれぞれ受信し、受信したGPS信号を制御部213へ出力する。制御部213は、上記各GPS信号を基に測距演算を行うことで、血圧測定装置100の現在位置情報、つまり血圧測定装置100を装着している被測定者(ユーザ)の位置を算出する。
なお、血圧測定装置100は、GPS受信機及び制御部213による測距演算機能は必ずしも備えていなくてもよい。この場合、血圧測定装置100は、当該外部装置150により算出された位置情報を、通信インタフェース217を介して外部装置150から取得する。
なお、この場合、電池218は、例えば、出力装置211、制御部213、記憶部214、加速度センサ801、気圧センサ802、温湿度センサ804、通信インタフェース217、(第1)圧力センサ219、第2圧力センサ803、ポンプ駆動回路220、ポンプ221、開閉弁805、及び、GPS受信機(図示せず)へ電力を供給する。
カフ構造体30は、カーラ301と、押圧カフ231と、背板303と、センシングカフ831とを備えている。
背板303は、押圧カフ231の内周面に沿って配置されている。背板303は、帯状である。背板303は、例えば、樹脂で構成されている。樹脂は、例えば、ポリプロピレンである。背板303は、補強板として機能する。このため、背板303は、押圧カフ231からの押圧力をセンシングカフ831の全域に伝えることができる。
センシングカフ831は、背板303の内周面に沿って配置されている。センシングカフ831は、袋状のものである。センシングカフ831は、第1シート304A(図9)と、第1シート304Aに対向する第2シート304B(図9)とを備えている。第1シート304Aは、カフ構造体30の内周面30c(図3)に相当する。このため、第1シート304Aは、被測定部位に接する。第2シート304Bは、背板303の内周面に対向する。第1シート304A及び第2シート304Bは、例えば、伸縮可能なポリウレタンシートである。センシングカフ831には、可撓性チューブ841(図8)が取り付けられている。可撓性チューブ841は、センシングカフ831に流体を供給し、またはセンシングカフ831から流体を排出するための要素である。
背板303は、押圧カフ231とセンシングカフ831との間に介挿され、Z方向に沿って延在する。センシングカフ831は、左手首90に接し、かつ、左手首90の動脈通過部分90aを横切るようにZ方向に延在する。ベルト20、カーラ301、押圧カフ231、及び、背板303は、左手首90へ向かって押圧力を発生可能な押圧部材として働き、センシングカフ831を介して左手首90を圧迫する。
開閉弁805は、第2流路形成部材842に介挿されている。開閉弁805は、例えば、常時開(Normal Open)の電磁弁である。開閉弁805の開閉は、制御部213からの制御信号に基づいて制御される。開閉弁805が開状態にある時、ポンプ221は、第2流路を構成する可撓性チューブ841及び第2流路形成部材842を介して、センシングカフ831に流体を供給することができる。
センシングカフ831がある場合に血圧測定装置100の装着状態について説明する。図9は、図3同様に、装着状態における被測定部位である左手首90に垂直な断面を示す図である。本体10とベルト20の図示は省略されている。図9には、左手首90の橈骨動脈91、尺骨動脈92、橈骨93、尺骨94、及び、腱95が示されている。カーラ301は、左手首90のZ方向に沿って延在する。押圧カフ231は、カーラ301の内周側で、Z方向に沿って延在する。背板303は、押圧カフ231とセンシングカフ831との間に介挿され、Z方向に沿って延在する。センシングカフ831は、左手首90に接し、かつ、左手首90の動脈通過部分90aを横切るようにZ方向に延在する。ベルト20、カーラ301、押圧カフ231、及び、背板303は、左手首90へ向かって押圧力を発生可能な押圧部材として働き、センシングカフ831を介して左手首90を圧迫する。
<2>
(ソフトウェア構成)
本実施形態に係る血圧測定装置100は、活動量測定部、歩数計測部、睡眠状態計測部、及び、環境(温度及び湿度)計測部をさらに備えるコンピュータとして機能してもよい。記憶部214は、例えば、それぞれに対応するプログラム(活動量測定プログラム、歩数計測プログラム、睡眠状態計測プログラム、及び、環境(温度及び湿度)計測プログラム)を記憶し、必要なプログラムを実行する際に、所望のプログラムをRAMに展開する。そして、制御部213は、RAMに展開されたプログラムをCPUにより解釈及び実行して、各構成要素を制御する。
血圧測定装置100は、例えば、被測定者による血圧測定の開始指示の入力、または血圧測定装置100が受信したイベントに基づいて血圧測定を開始する。
活動量測定部は、加速度センサ801より加速度を検出し、活動量を算出する。活動量測定部は、加速度信号を用いて、被測定者の歩行だけでなく、家事やデスクワークなどの様々な活動における活動量を算出することができる。活動量は、例えば、歩行距離、消費カロリー、または、脂肪燃焼量などの被測定者の活動に関連する指標である。
歩数計測部は、加速度センサ801により加速度、気圧センサ802により気圧を検出し、歩数、早歩き歩数、階段上り歩数を算出する。加速度信号を用いて、被測定者の歩行を算出する。歩数計測部は、気圧データ及び加速度信号を用いて、被測定者の歩数、早歩き歩数、及び、階段のぼり歩数などを算出することができる。
睡眠状態計測部は、加速度センサ801により加速度を検出し、加速度信号によって寝返りの状態を検出することで、睡眠状態を推定することができる。
環境(温度及び湿度)計測部は、温湿度センサ804により計測された環境温度及び環境湿度を示す環境データを温湿度センサ804における計測時刻と紐づけて記憶部214に記憶させる。気温(気温の変化)は、例えば、人間の血圧変動を引き起こしうる要素の1つとして考えられる。このため、環境データは、被測定者の血圧変動の要因となりうる情報である。
<3>
血圧測定装置100は、外部装置150と別体で構成されている。しかしながら、血圧測定装置100及び外部装置150の構成はこのような例に限定されなくてもよく、血圧測定装置100及び外部装置150の両方の機能を有するシステムを1台のコンピュータで実現してもよい。
<4>
入力装置212に含まれる操作部106が押される(オンされる)と、血圧測定装置100は血圧測定を開始されてもよい(図7の動作を行う)。
<5>
イベントの種類によって膨張させるカフを変更してもよい。例えば、押圧カフ231のみ膨張させる、センシングカフ831のみ膨張させる、押圧カフ231及びセンシングカフ831の両方を膨張させる。
また、血圧測定装置100は通常でカフ構造体30が膨張していて、外部装置150でイベントが発生した旨を受けて、カフ構造体30内の流体を排出してカフ構造体30を収縮させてもよい。ユーザはカフが膨張から収縮することを感知し、外部装置150にイベントが発生したことを知ることができる。上記の実施形態とは、カフ構造体30の初期状態を「膨張」に変更し、イベントを報知するためにカフ構造体30を「収縮」させることが異なる。
<6>
上述の実施形態では、カフ構造体30を使用してオシロメトリック方式によりユーザの血圧値を測定している。しかしながら、血圧値を測定するだけの場合にはこれに限らなくてもよい。例えば、圧脈波を心拍ごとに検出する圧脈波センサを備え、被測定部位(例えば、左手首)を通る橈骨動脈の圧脈波を検出して血圧値(収縮期血圧値と拡張期血圧値)を測定してもよい(トノメトリ方式)。圧脈波センサは、被測定部位(例えば、左手首)を通る橈骨動脈の脈波をインピーダンスの変化として検出して血圧値を測定してもよい(インピーダンス方式)。圧脈波センサは、被測定部位のうち対応する部分を通る動脈へ向けて光を照射する発光素子と、その光の反射光(または透過光)を受光する受光素子とを備えて、動脈の脈波を容積の変化として検出して血圧値を測定してもよい(光電方式)。また、圧脈波センサは、被測定部位に当接された圧電センサを備えて、被測定部位のうち対応する部分を通る動脈の圧力による歪みを電気抵抗の変化として検出して血圧値を測定してもよい(圧電方式)。さらに、圧脈波センサは、被測定部位のうち対応する部分を通る動脈へ向けて電波(送信波)を送る送信素子と、その電波の反射波を受信する受信素子とを備えて、動脈の脈波による動脈とセンサとの間の距離の変化を送信波と反射波との間の位相のずれとして検出して血圧値を測定してもよい(電波照射方式)。なお、血圧値を算出することができる物理量を観測することができれば、これらの以外の方式を適用してもよい。
<7>
本発明の装置は、コンピュータとプログラムによっても実現でき、プログラムを記録媒体(または記憶媒体)に記録することも、ネットワークを通して提供することも可能である。
また、以上の各装置及びそれらの装置部分は、それぞれハードウェア構成、またはハードウェア資源とソフトウェアとの組み合せ構成のいずれでも実施可能となっている。組み合せ構成のソフトウェアとしては、予めネットワークまたはコンピュータ読み取り可能な記録媒体(または記憶媒体)からコンピュータにインストールされ、当該コンピュータのプロセッサに実行されることにより、各装置の機能を当該コンピュータに実現させるためのプログラムが用いられる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
また、「及び/または」とは、「及び/または」でつながれて列記される事項のうちの任意の1つ以上の事項という意味である。具体例を挙げると、「x及び/またはy」とは、3要素からなる集合{(x),(y),(x,y)}のうちのいずれかの要素という意味である。もう1つの具体例を挙げると、「x、y、及び/またはz」とは、7要素からなる集合{(x),(y),(z),(x,y),(x,z),(y,z),(x,y,z)}のうちのいずれかの要素という意味である。
<8>
また、上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
ハードウェアプロセッサと、メモリとを備える生体の情報を測定する生体情報測定装置であって、
前記ハードウェアプロセッサは、
イベントが発生した旨の信号を外部装置から受信し、
前記受信された信号に応答して前記生体に装着される少なくとも1つのカフに流体を注入するように構成され、
前記メモリは、
生体の情報を記憶する記憶部と、を備える生体情報測定装置。
(付記2)
少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、イベントが発生した旨の信号を外部装置から受信し、
少なくとも1つのハードウェアプロセッサを用いて、前記受信された信号に応答して生体に装着される少なくとも1つのカフに流体を注入することを備える生体情報測定方法。
10…本体、10A…ケース、10B…ガラス、10C…裏蓋、20…ベルト、30…カフ構造体、30a…カフの一端、30b…カフの他端、30c…カフの内周面、90…左手首、90a…動脈通過部分、91…橈骨動脈、92…尺骨動脈、93…橈骨、94…尺骨、95…腱、100…血圧測定装置、101…受信部、102…血圧測定部、103…ポンプ、104…カフ、105…イベント判定部、106…操作部、150…外部装置、201…第1ベルト部、201a…根元部、201b…先端部、202…第2ベルト部、202a…根元部、202b…先端部、202c…小穴、203…尾錠、203A…枠状体、203B…つく棒、203C…連結棒、204…ベルト保持部、211…出力装置、212…入力装置、213…制御部、214…記憶部、215…ドライブ、216…外部インタフェース、217…通信インタフェース、218…電池、219…(第1)圧力センサ、220…ポンプ駆動回路、221…ポンプ、231…押圧カフ、241…可撓性チューブ、242…第1流路形成部材、301…カーラ、303…背板、304A…第1シート、304B…第2シート、401…連結棒、402…連結棒、501…イベント取得部、502…イベント判定部、503…注入指示部、504…圧力検出部、505…流入量検出部、506…注入停止排出指示部、507…血圧測定部、801…加速度センサ、802…気圧センサ、803…第2圧力センサ、804…温湿度センサ、805…開閉弁、831…センシングカフ、841…可撓性チューブ、842…第2流路形成部材。

Claims (15)

  1. 生体の情報を測定する生体情報測定装置であって、
    前記生体に装着され、流体が注入される少なくとも1つのカフと、
    イベントが発生した旨の信号を外部装置から受信する受信部と、
    前記受信された信号に応答して前記カフに前記流体を注入するイベント発生報知制御部と、
    を備える、
    生体情報測定装置。
  2. ポンプをさらに備え、
    前記イベント発生報知制御部は、
    前記イベントが発生した旨の信号に基づいて前記カフに前記流体を注入するかどうかを判定する判定部と、
    前記流体を注入すると判定された場合に、前記ポンプを制御して前記カフに前記流体を注入する第1注入制御部と、
    を備える、
    請求項1に記載の生体情報測定装置。
  3. 前記カフは少なくとも第1カフと第2カフとを含み、
    前記イベント発生報知制御部は、
    前記イベントが発生した旨の信号に基づいて前記第1カフと第2カフの少なくとも一方を選択するカフ選択部と、
    前記選択された前記第1カフと第2カフの少なくとも一方に前記流体を注入する第2注入制御部と、
    を備える、
    請求項1または2に記載の生体情報測定装置。
  4. 前記生体の情報の1つである血圧を測定する血圧測定部と、
    前記イベントが発生した旨の信号が血圧測定を開始する指示を含んでいる場合に、前記カフを制御して前記血圧測定部に血圧を測定させる血圧測定制御部と、
    をさらに備える、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の生体情報測定装置。
  5. 前記カフの圧力を検出する圧力センサをさらに備え、
    イベント発生報知制御部は、
    前記カフへの前記流体の注入開始後、前記圧力が第1しきい値に到達した場合に、前記カフへの前記流体の注入を停止し、かつ前記流体を前記カフから排出するように制御するカフ制御部を備える、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の生体情報測定装置。
  6. 前記カフ制御部は、前記圧力が前記第1しきい値に到達した時点から第1の期間が経過した後に、前記流体を前記カフから排出するように制御する、
    請求項5に記載の生体情報測定装置。
  7. 前記第1しきい値は、前記生体の情報を測定する場合での前記カフに印加される上限の圧力値よりも小さい、
    請求項5または6に記載の生体情報測定装置。
  8. 前記カフ制御部は、前記受信された信号に応答して、前記第1しきい値と前記カフに印加する圧力値とを連動して変更する、
    請求項5乃至7のいずれか1項に記載の生体情報測定装置。
  9. 前記カフに注入した流体の量を測定する測定部をさらに備え、
    イベント発生報知制御部は、
    前記カフへの前記流体の注入開始後、前記流体の量が第2しきい値に到達した場合に、前記カフへの前記流体の注入を停止し、かつ前記流体を前記カフから排出するように制御するカフ制御部を備える、
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の生体情報測定装置。
  10. 前記カフ制御部は、前記流体の量が前記第2しきい値に到達した時点から第2の期間が経過した後に、前記流体を前記カフから排出するように制御する、
    請求項9に記載の生体情報測定装置。
  11. 前記第2しきい値は、前記生体の情報を測定する場合での前記カフに印加される上限の圧力値に対応する前記カフ内の流体の量よりも小さい、
    請求項9または10に記載の生体情報測定装置。
  12. 前記カフ制御部は、前記受信された信号に応答して、前記第2しきい値と前記カフに注入させる流体の量とを連動して変更する、
    請求項9乃至11のいずれか1項に記載の生体情報測定装置。
  13. 前記イベントは、前記外部装置がメールまたはメッセージを着信した旨を含む、
    請求項1乃至10のいずれか1項に記載の生体情報測定装置。
  14. 生体の情報を測定する生体情報測定方法であって、
    イベントが発生した旨の信号を外部装置から受信し、
    前記受信された信号に応答して、前記生体に装着される少なくとも1つのカフに流体を注入すること、
    を備える、
    生体情報測定方法。
  15. コンピュータを、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の生体情報測定装置が備える各制御部として機能させるためのプログラム。
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