JP2019117261A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非常に小さい被写体であっても的確に中心位置に捉え易い撮像装置を提供する。【解決手段】被写体Mに押し当てて撮影する撮像装置1は、カメラ本体10と、カメラ本体10に設けられるレンズユニット20と、レンズユニット20の先端に設けられたカバー部材24と、カバー部材24と被写体Mとの接触を検知する接触検知手段と、を備え、カメラ本体10のフォーカスが、カバー部材24が被写体Mから離間した第1状態では離間した被写体Mに合うように自動調整され、接触検知手段によってカバー部材24が被写体Mに接触したと判断された第2状態ではカバー部材24に接触した被写体Mに合うように自動調整される。【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置、特に、被写体に押し当てて撮影する撮像装置に関する。
近年、高齢化やオゾン層破壊によってメラノーマ(悪性黒色腫)などの皮膚疾患の増加が問題となっている。このような皮膚疾患の診断には、皮膚内部の色素分布や色合いを撮影できるダーモスコピーカメラと呼ばれる撮像装置が活用されている。例えば、特許文献1には、ダーモスコープの取り付け及び取り外しが可能なカメラ付き携帯電話が開示されている。ダーモスコピー撮影の際には、ダーモスコープを取り付けたカメラ付き携帯電話で皮膚疾患部を撮影し、通常撮影の際には、ダーモスコープを取り外したカメラ付き携帯電話で皮膚疾患部を撮影する。
しかしながら、特許文献1に開示の発明では、被写体である皮膚疾患部を必ずしも中心位置に捉えられないという問題があった。具体的には、ダーモスコピー診断を行う際、多くの皮膚科医は、下記の手順で撮影を行っている。
1)個人を特定するために、通常のカメラを用いて患者のカルテを撮影する。
2)疾患部の位置を特定するために、臨床撮影として、疾患部及びその周辺を非接触状態で撮影する。
3)ダーモスコピーカメラを用いて疾患部を接触状態で撮影する。
そうすると、ダーモスコピーカメラの主な被写体となる「ホクロ」などは非常に小さいことから、撮影時に被写体を撮影範囲の中心位置に捉えにくいという問題があった。なお、上記では、メラノーマなどの皮膚疾患について背景技術を説明したが、本発明は、皮膚疾患用のダーモスコピーカメラに限られることなく、より一般的に被写体に接触することで撮影する撮像装置であるクローズアップカメラなどに適用される。
特開2005−192944号公報
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、非常に小さい被写体であっても的確に中心位置に捉え易い撮像装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために本発明の一態様は、被写体に押し当てて撮影する撮像装置であって、カメラ本体と、前記カメラ本体に取り付けられるレンズユニットと、前記レンズユニットの先端に設けられたカバー部材と、前記カバー部材と前記被写体との接触を検知する接触検知手段と、を備え、前記カメラ本体のフォーカスが、前記カバー部材が前記被写体から離間した第1状態では前記被写体に合うように自動調整され、前記接触検知手段によって前記カバー部材が前記被写体に接触したと判断された第2状態では前記カバー部材に合うように自動調整される、ことを特徴とする。本発明の他の特徴は、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
本発明によれば、非常に小さい被写体であっても的確に中心位置に捉え易い撮像装置を提供することができる。
本実施形態に係る撮像装置を模式的に示す断面図である。 本実施形態に係る撮像装置を模式的に示す正面図である。 本実施形態に係る撮像装置において、(a)は撮像装置が被写体と離間した状態でフォーカスが被写体に設定されている場合を、(b)は(a)の撮像素子に映った被写体を示す。 本実施形態に係る撮像装置において、撮像装置が被写体に接近していく状態を示す。 本実施形態に係る撮像装置において、(a)は撮像装置が被写体と接触した状態でフォーカスが先端接触部に設定されている場合を、(b)は(a)の撮像素子に映った被写体を示す。 従来の撮像装置において、(a)は撮像装置が被写体と離間した状態でフォーカスが先端接触部に設定されている場合を、(b)は(a)の撮像素子に映った被写体を示す。 従来の撮像装置において、(a)は撮像装置が被写体へ接近していく状態を、(b)は撮像装置が被写体をずれた位置に捉えた状態を、(c)は(b)の撮像素子に映った状態を示す。
以下、本発明を適用したカメラの実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、当該カメラは「ほくろ」などの癌(メラノーマ)を診察するための撮像装置であるダーモスコピーカメラや、より一般的に被写体に接触することで撮影する撮像装置であるクローズアップカメラなどに適用されるものであるが、本願明細書では、ダーモスコピーカメラに代表させて説明する。なお、本願明細書では、「マイクロスコープ(Microscope):顕微鏡」及び「マイクロスコピー(Microscopy):顕微鏡による検査又は顕微鏡使用(法)」の使い分けに準じ、「ダーモスコープ(Dermoscope)」及び「ダーモスコピー(Dermoscopy)」の用語を、皮膚検査用の拡大鏡(装置)及び同拡大鏡を用いた皮膚検査又は同拡大鏡使用(行為)という意味で用いている。
(ダーモスコピーカメラ1の全体構成)
本実施形態に係るダーモスコピーカメラ1は、被写体への接触直前の距離にフォーカス位置を設定するモードにすることで、極めて小さな被写体であっても的確に撮影範囲の中心位置に捉えやすくするための構成を提供するものである。以下、詳しく説明する。
図1は、本実施形態に係る撮像装置を模式的に示す断面図である。図2は、本実施形態に係る撮像装置を模式的に示す正面図である。図3は、本実施形態に係る撮像装置において、撮像装置が被写体と離間した状態でフォーカスが被写体に設定されている場合を示す図である。図4は、本実施形態に係る撮像装置において、撮像装置が被写体に接近していく状態を示す図である。図5は、本実施形態に係る撮像装置において、撮像装置が被写体と接触した状態でフォーカスが先端接触部に設定されている場合を示す図である。図6は、従来の撮像装置において、撮像装置が被写体と離間した状態でフォーカスが先端接触部に設定されている場合を示す図である。図7は、従来の撮像装置において、撮像装置が被写体をずれた位置に捉えた状態を示す図である。
図1〜図5に示すように、ダーモスコピーカメラ(撮像装置)1は、カメラ本体(撮像装置本体、単に「本体」ともいう)10と、カメラ本体10の前方に設けられたレンズユニット20とによって概略構成されている。レンズユニット20は、「ほくろ」を主な被写体として皮膚疾患部を接触状態で撮影する。
なお、以下の説明において、図1に示すように、撮像対象側をダーモスコピーカメラ1の前方(前面、正面)、その反対側を後方とし、ダーモスコピーカメラ1を前方から見たときの上下方向をそのまま上下方向とした直交座標系に基づいて説明するものとする。また、各部材に関する取り付けは、特に言及がない限り、ネジ、ビス等を用いた取り付けや、嵌合等の取り付け等、適宜の方法で行えばよい。
(カメラ本体10の構成について)
カメラ本体10は、図1及び図2に示すように、筐体11を有し、この筐体11の内部にズームレンズ部12、ズームレンズ部12の後方に回路配線基板30及び撮像素子31といった種々の構成部品を収容している。筐体11には、上面にシャッタボタン18のほか電源ボタン(不図示)が設けられている。
さらに、筐体11の内部には、シャッタボタン18の操作に応じて、撮像素子31が読み取った撮影画像を記憶する記憶部と、上述した各部を制御する制御部と、上述した各部に電源を供給するバッテリー部が設けられているが、これらの図示は省略する。
カメラ本体10には、通常の撮影に用いられる公知の撮影装置、例えば市販されているデジタルカメラの構成を採用することができ、例えば、ズームレンズ部12、回路配線基板30、及び撮像素子31は、公知の部品を用いることができる。ズームレンズ部12は公知の光学レンズを有している。また、撮像素子31としては、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いることができる。また、カメラ本体10には、撮像した画像を表示するとともに、ダーモスコピーカメラ1の各種設定を実行するためのタッチパネル式の画面50が設けられている。
(レンズユニット20の構成について)
レンズユニット20は、図1及び図2に示すように、円錐体の先端がカットされたような筒状体のカバー体(レンズカバー)40と、カバー体40の開口41bに嵌め込まれたカバー部材24と、を有している。
カバー体40は、例えばポリ塩化ビニル誘導体やアクリル系樹脂などの樹脂から構成されている。カバー体40の外形は、前方に向かうにつれて先細形状を有し、その内部は中空である。また、カバー体40の中空部も、前方に向かうにつれて縮径した形状を有している。
カバー体40のカバー部材24の後方には、図1に示すように、ズームレンズ部12を取り囲むように、光源としてLED13aが設けられている。LED13aは、LED基板(不図示)上に実装されている。LED基板は円環状をなし、その前面には複数のLED13aが搭載されている。複数のLED13aは、LED基板の中心に対して同心円上に等間隔で配置されている。これにより、LED13aを搭載するLED基板は、ズームレンズ部12の外周位置から光を前方に向けて出射するリングフラッシュとして機能する。LED13aは、白色光を発するLEDから構成されている。LED13aからの光が撮影範囲に映りこむことを低減するように、カバー部材24に向けて図1の矢印Aで示すように斜め方向から照射するように設置されている。
本実施形態では、LED13aをカバー体40の内側に設けているが、LED13aは、カメラ本体10の側に設けてもよい。例えば、レンズユニット20をカメラ本体10に対して回動可能に設けたような場合に、LED13aをカメラ本体10に設けておくことにより、カメラ本体10で皮膚疾患部を含む広い皮膚表面を照明して撮影することができる。
カバー部材24は、カバー体40の先端に形成された開口41bに嵌合されており、LED13aの前方に近接して配置されている。カバー部材24は、透明のガラス又はアクリルなどの合成樹脂から構成されており、撮影時には、カバー部材24は、被写体に接触された状態にされる。ダーモスコピーカメラ1は、撮影後、殺菌、洗浄なども行うため、カバー部材24とカバー体40は確実に密封する。
なお、図1及び図2では図示していないが、カバー体40には、以上のほかに、コンバージョンレンズ、LED13aから出射される光の一部を被写体照明用としてカバー部材24に向かわせる導光板や、カバー部材24の内側に偏光フィルタを設けてもよい。その際、偏光フィルタをカバー部材24を皮膚疾患部Mに押し当てた状態のときだけLED13aから被写体(皮膚疾患部M)への光路上に位置させることにより、カバー部材24を皮膚疾患部Mから離間させた状態(第1状態)では被写体に対して自然光を照射し、カバー部材24を皮膚疾患部Mに押し当てた状態(第2状態)では被写体に対して偏光光を照射することができる。自然光の照射と偏光光の照射の切り換えは、後述する接触検知手段の検知結果に応じて行われる。
(ダーモスコピーカメラ1の使用例)
ダーモスコピーカメラ1を用いてダーモスコピー撮影を行う場合、撮影者は、図1に示すように、カメラ本体10にレンズユニット20を取り付ける。その際、レンズユニット20をカメラ本体10に取り付ける態様については、公知の構成を採用することができる。例えば、レンズユニット20をカメラ本体10に螺合させてもよいし、磁性体によって磁着させてもよい。また、レンズユニット20に回動部(不図示)を、カメラ本体10に回動支持部をそれぞれ設けることにより、レンズユニット20をカメラ本体10に回動可能に取り付けてもよい。
そして、撮影者は、電源ボタンを押して電源を入れ、例えばシャッタボタン18を半押しすることによりLED13aを発光させる。その際、図6(a)に示すように、従来のダーモスコピーカメラ1’の場合、レンズユニット20のカバー部材24が被写体である皮膚疾患部Mと距離fをもって離間している状態においても、両者が接触した状態を撮影するためにフォーカスがカバー部材24の外側面上の第2フォーカス位置F2に合わされている。そうすると、図6(b)に示すように、撮像素子31にはピントが合っていない皮膚疾患部M’が結像することとなり、不鮮明となる。この不鮮明な皮膚疾患部M’をカメラ本体10の背面に設けられた画面を見ている撮影者にとって、皮膚疾患部Mを撮影範囲の中心位置に捉えることが困難となる。
ここで、各種寸法を例示すれば、皮膚疾患部Mは1〜10mm程度、カバー部材24の径は5〜20mm程度、皮膚疾患部Mとカバー部材24の距離fは20〜50mm程度である。
このような不鮮明な状態で、図7(a)に示すように、皮膚疾患部Mにダーモスコピーカメラ1’をX方向(前方方向)に近接させていくと、例えば図7(b)に示すように、ダーモスコピーカメラ1’が皮膚疾患部Mに対して下方にずれていても、撮影者は、皮膚疾患部Mがカバー部材24の中心に位置するように調整することが困難であり、この場合、皮膚疾患部Mは、図7(c)に示すように、カメラ本体10の撮像素子31上において中心位置Cから上方にずれた位置に結像する。そうすると、中心位置Cに調整するためには、撮影者は、何回もトライアンドエラーを繰り返す必要が出てくる。なお、図7(a)、図7(b)、図7(c)では、ダーモスコピーカメラ1’を簡略化して描出している。
これに対し、本実施形態に係るダーモスコピーカメラ1は、図3(a)に示すように、レンズユニット20のカバー部材24が被写体である皮膚疾患部Mと距離fをもって離間している状態において、フォーカスが皮膚疾患部Mとカバー部材24の間の距離fに対応する第1フォーカス位置F1に合わされている。これにより、図3(b)に示すように、撮像素子31にはピントが合っている皮膚疾患部Mが結像することとなり、鮮明となる。つまり、撮影者にとって、中心位置Cに皮膚疾患部Mを狙い易くなる。
この状態で、撮影者は、図4に示すように、撮像素子31に結像した画像を表示するカメラ本体10の背面に設けられた画面50を見ながら、レンズユニット20のカバー部材24を皮膚疾患部Mに接近させていく。接近させていく動作すなわちダーモスコピーカメラ1を皮膚疾患部Mに押し当てる動作は、画面上に映し出された皮膚疾患部Mに向かって直線的に行うことができる。画面50はカメラ本体10の背面に設けたが、カメラ本体10とは別に設けて有線又は無線で接続するようにしてもよい。
これにより、カバー部材24が皮膚疾患部Mに接触した段階で、皮膚疾患部Mを中心位置Cに捉えることが容易となり、ピントも合った皮膚疾患部Mを撮像素子31に結像させることができる。ピントの合わせ方は、上記した第1フォーカス位置F1で非合焦のときにカバー部材24が皮膚疾患部Mと「接触した」と判断して、図5に示すように、フォーカスがカバー部材24の外側面上すなわちカバー部材24に接触した皮膚疾患部Mに対応する第2フォーカス位置F2に移動する。
このようにすれば、カバー部材24を皮膚疾患部Mから離間させた状態(第1状態)でダーモスコピーカメラ1を位置決めする場合も、カバー部材24を皮膚疾患部Mに押し当てた状態(第2状態)で撮影する場合も、皮膚疾患部Mにピントを合わせることができる。
第1状態に対応する第1フォーカス位置F1と、第2状態に対応する第2フォーカス位置F2の間のフォーカスの移動は、オートフォーカス機能によって行うことが好適であり、例えば、前述した寸法に合わせた場合、カバー部材24の外側表面の中心を起点として、第1フォーカス位置F1までの距離fを20〜50mm程度に設定し、第2フォーカス位置F2までの距離fを0mmと設定すればよい。なお、フォーカスの移動については、オートフォーカス機能ではなく、第1フォーカス位置F1と第2フォーカス位置F2とを、予め定めた固定焦点としてもよい。
第1状態と第2状態を自動的に変位させるモードは、例えば、「画面確認モード」とも呼称できるものであり、このモード設定において、カメラ本体10に設けた接触検知手段によって、第1状態でフォーカスが合わなくなったとき、すなわち第1フォーカス位置F1で非合焦のときにカバー部材24が皮膚疾患部Mと「接触した」と判断する。逆に、第2状態でフォーカスが合わなくなったとき、すなわち第2フォーカス位置F2で非合焦のときにカバー部材24が皮膚疾患部Mから「離間した」と判断する。接触検知手段としては、カバー部材24に設けられて接触センサによって検知したり、カバー部材24が皮膚疾患部Mに押し付けられた圧力を検知したりするように構成すればよい。
なお、カバー部材24が皮膚疾患部Mに接触した状態で、カバー部材24から出射された光は、皮膚疾患部Mの表面での乱反射を抑制しながら皮膚下に到達し、皮膚下の物質によって反射される。この反射光は、カバー部材24を介してダーモスコピーカメラ1内に取り込まれる。取り込まれた光は、コンバージョンレンズ及びズームレンズ部12を介して10〜30倍に拡大され、カメラ本体10の撮像素子31上の中心位置Cに結像する。任意のタイミングでカメラ本体10のシャッタボタン18を全押しすると、撮像素子31が読み取った撮像画像がカメラ本体10の記憶部に記憶される。このように記憶された撮像画像は、例えば、色素細胞母斑、悪性黒色腫、脂漏性角化症、基底細胞癌、血管病変及びボーエン病などの検査、及び診断に用いることができる。
(実施形態の効果について)
以上説明したように、本実施形態に係るダーモスコピーカメラ1においては、非常に小さい被写体の皮膚疾患部Mであっても、カバー部材24と皮膚疾患部Mが離間した第1状態、及びカバー部材24と皮膚疾患部Mが接触した第2状態の双方において、皮膚疾患部Mにピントが合わせられることにより、皮膚疾患部Mを撮影範囲の中心位置に捉えることができる。
また、ダーモスコピーカメラ1においては、離間したすなわち非接触である第1状態で撮影しないことがわかっているので、接触した状態の第2状態のときに必要な設定(照明条件、撮影条件など)を保留状態にできる省エネ効果がある。
また、ダーモスコピーカメラ1においては、第1状態と第2状態を切り換えるモードのための特別な機能やデバイスを必要としないことから、簡単かつ安価な構造によって、中心位置Cへの位置決めと2つの状態におけるピント合わせを両立させることができる。
このように、ダーモスコピー撮影時のレンズユニット20の位置決めを確実に行い得ることから、皮膚疾患部Mを撮像素子31の中心に位置する画像を素早く記録することができ、撮影のやり直しを行う必要性が削減されて診療時間の短縮が可能になるとともに、的確な診断を行うことができる。
(実施形態の変形について)
本実施形態は上述した態様に限定されず、様々な変形及び応用が可能である。上述の実施形態では、カメラ本体10に対してレンズユニット20を回動可能に取り付けてもよい旨を説明したが、レンズユニット20の移動態様は、このような回動だけでなく、例えば、カメラ本体10に対してスライドさせる態様であってもよい。要するに、ダーモスコピー撮影の際に、ズームレンズ部12の前方をレンズユニット20で覆うように配置すればよい。なお、ズームレンズ部12は、ダーモスコピーカメラ1の用途等を勘案して、固定倍率のレンズ部として構成しても差し支えない。
また、上記実施形態では、光源は、円周上に配されたLED13aであると説明したが、他の光源を採用してもよい。例えば、ハロゲンランプなどの高輝度ライト、半導体発光素子、及び有機エレクトロルミネッセンスなどの発光素子を用いることができる。
また、LED13aは、白色光を発するLEDから構成されていると説明したが、例えば紫外線光源、青色光光源、あるいは緑色光光源を採用してもよい。また、発する光の色が互いに異なる光源を設けるようにして、異なる色の光源ごとに独立して発光できる態様であってもよい。このように、異なる色の光を照射して撮像画像を得ることで、異なる像を得ることができ、異なる像を比較したり、像を重ね合わせたりすることで、皮膚疾患部の検査、及び診断を容易なものとすることができる。
また、レンズユニット20に、LED13aからの光を先端に向けて被写体照明用に集光する導光部材としては、導光板の代わりに他の公知の導光部材を設けるようにしてもよい。例えば、先端に向けて光を導光する光ファイバーを設けてもよい。
また、本実施形態に係る撮像装置は、上記実施形態で説明したダーモスコピーカメラ1のように、ダーモスコピー撮影のための撮像装置に限定されない。また、被写体としても皮膚疾患部に限定されない。例えば、構造物等の維持管理のため、非常に小さなひび割れ、孔などを検査するときに、撮像素子の中心位置に被写体を正確に撮影するような撮像装置等にも、本発明を適用することができる。
また、上記のダーモスコピーカメラ1においては、カメラ本体10に、シャッタボタン18や、ダーモスコピーカメラ1の各種設定を実行するためのタッチパネル式の画面50が設けられていると説明した。しかしながら、シャッタボタン18やタッチパネル式の画面50等の操作受付部を、カメラ本体とは物理的に分離した操作部に設けるようにしてもよい。カメラ本体と操作部とは、既存の通信技術を用いて双方向に通信可能である。撮影者は、操作部を操作することにより、カメラ本体の各種設定やシャッタ操作等を行うことができる。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲のとおりである。
[請求項1]
被写体に押し当てて撮影する撮像装置であって、
カメラ本体と、
前記カメラ本体に設けられるレンズユニットと、
前記レンズユニットの先端に設けられたカバー部材と、
前記カバー部材と前記被写体との接触を検知する接触検知手段と、を備え、
前記カメラ本体のフォーカスが、前記カバー部材が前記被写体から離間した第1状態では離間した前記被写体に合うように自動調整され、前記接触検知手段によって前記カバー部材が前記被写体に接触したと判断された第2状態では前記カバー部材に接触した前記被写体に合うように自動調整される、ことを特徴とする撮像装置。
[請求項2]
前記カメラ本体が、前記第1状態及び前記第2状態において、前記被写体を撮影範囲の中心位置に捉えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
[請求項3]
さらに、前記カバー部材の後方に光源を備え、前記光源は、前記光源からの光が前記撮影範囲に映りこむことを低減するように、前記カバー部材に向けて斜め方向から照射するように設置されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
[請求項4]
前記第1状態では前記被写体に対して自然光を照射し、前記第2状態では前記被写体に対して偏光光を照射する光源を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
[請求項5]
前記光源は、前記接触検知手段の検知結果に応じて、自然光の照射と偏光光の照射を切り換えるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
[請求項6]
前記接触検知手段は、前記カバー部材に設けられた接触センサを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項7]
前記接触検知手段は、前記カバー部材が前記被写体に押し付けられた圧力を検知することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項8]
前記接触検知手段は、前記第1状態でフォーカスが合わなくなったときに前記カバー部材が前記被写体に接触されたと判断することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
[請求項9]
前記接触検知手段は、前記第2状態でフォーカスが合わなくなったときに前記カバー部材が前記被写体から離間したと判断することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置
1…ダーモスコピーカメラ(撮像装置)
10…カメラ本体
11…筐体
12…ズームレンズ部
13a…LED
18…シャッタボタン
20…レンズユニット
24…カバー部材
30…回路配線基板
31…撮像素子
40…カバー体
41b…開口
50…画面
M…皮膚疾患部(被写体)
f…距離(焦点距離)
F1…第1フォーカス位置(第1状態)
F2…第2フォーカス位置(第2状態)
C…中心位置(撮像素子の)

Claims (9)

  1. 被写体に押し当てて撮影する撮像装置であって、
    カメラ本体と、
    前記カメラ本体に設けられるレンズユニットと、
    前記レンズユニットの先端に設けられたカバー部材と、
    前記カバー部材と前記被写体との接触を検知する接触検知手段と、を備え、
    前記カメラ本体のフォーカスが、前記カバー部材が前記被写体から離間した第1状態では離間した前記被写体に合うように自動調整され、前記接触検知手段によって前記カバー部材が前記被写体に接触したと判断された第2状態では前記カバー部材に接触した前記被写体に合うように自動調整される、ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記カメラ本体が、前記第1状態及び前記第2状態において、前記被写体を撮影範囲の中心位置に捉えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. さらに、前記カバー部材の後方に光源を備え、前記光源は、前記光源からの光が前記撮影範囲に映りこむことを低減するように、前記カバー部材に向けて斜め方向から照射するように設置されていることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記第1状態では前記被写体に対して自然光を照射し、前記第2状態では前記被写体に対して偏光光を照射する光源を備えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記光源は、前記接触検知手段の検知結果に応じて、自然光の照射と偏光光の照射を切り換えるように構成されていることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記接触検知手段は、前記カバー部材に設けられた接触センサを含むことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記接触検知手段は、前記カバー部材が前記被写体に押し付けられた圧力を検知することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記接触検知手段は、前記第1状態でフォーカスが合わなくなったときに前記カバー部材が前記被写体に接触されたと判断することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記接触検知手段は、前記第2状態でフォーカスが合わなくなったときに前記カバー部材が前記被写体から離間したと判断することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
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