JP2019116991A - 冷蔵機構の殺菌装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷蔵機構の熱交換器殺菌において殺菌手段の紫外線が漏れない殺菌装置を提供する。【解決手段】冷蔵機構内の紫外線発光体10の熱交換器4と反対側に、発光体遮蔽体11(第一の発光体遮蔽体)が配置されており、さらに熱交換器4の周囲は熱交換器遮蔽体6で覆われおり、熱交換器遮蔽体6の端縁開口9には遮蔽板23を多数備えた遮蔽蓋21(第二の発光体遮蔽体)が取り付けられることにより紫外線が外に漏れることを防ぎ、空気が遮蔽蓋21の遮蔽板23の隙間から吸い込まれ、熱交換器4に当たり冷却され、紫外線発光体10の反対側に位置するファンによって殺菌装置外に送り出される機構を持つ冷蔵機構の殺菌装置。【選択図】図3

Description

本発明は、冷蔵機構の殺菌装置に関し、特に冷蔵機構の熱交換器、エバポレータ、コンプレッサ、コンデンサ、フィルタ、ファンなどに付着する、雑菌、細菌、ばい菌、病原菌、浮遊菌、ウィルス、バクテリア、カビ、微生物、虫などを殺菌、消毒、殺虫し、これらを除去、除菌し、さらにはこれ以外のゴミ、ホコリなども除去し、殺菌、滅菌、除菌、消毒、清掃する冷蔵機構の消毒装置に関する。
従来、このような冷蔵機構の熱交換器などを清潔にするものは存在しなかった。そこで、紫外線などを照射して、殺菌することが考えられる。
特開2007−029900号公報 実開平04−032424号公報 特開2000−301939号公報 実開平06−012773号公報
しかし、殺菌作用のある紫外線は目にはよくなく、漏れないようにすることが求められる。一方で、冷蔵機構は、冷気、空気を循環、流入、流出しなくてはならなかった。
上記課題を解決するため、本発明の冷蔵機構の殺菌装置では、冷蔵機構の熱交換器の周囲を、光が漏れないように遮蔽する熱交換器遮蔽体と、100ナノメートルから550ナノメートルの波長の紫外線を発し、上記熱交換器遮蔽体の中において、上記熱交換器に対して、所定間隔をもって配置され、上記熱交換器に当該紫外線を照射して、当該熱交換器を殺菌する紫外線発光体と、上記紫外線発光体の上記熱交換器と反対側に配置され、上記紫外線発光体の紫外線を遮蔽して、上記熱交換器遮蔽体の外への紫外線発光体の紫外線を遮蔽するとともに、当該紫外線発光体から上記熱交換器全体への紫外線の照射を許容し、上記熱交換器遮蔽体との間に隙間を有し空気の流通を許容する第一の発光体遮蔽体と、上記熱交換器遮蔽体の上記熱交換器と反対側に形成され、空気の流入を許容するとともに、人間の手の侵入を防止する第二の発光体遮蔽体とを備えた。
これにより、冷蔵機構の殺菌装置から紫外線が漏れることがなくなる。また、空気を冷やす熱交換器への冷気の循環、流入、流出が阻害されることがない。
冷蔵機構1の外観を示す。 冷蔵機構1の外観を示す。 冷蔵機構1の殺菌装置2から遮蔽蓋21を外した断面を示す。 冷蔵機構1の殺菌装置2から遮蔽蓋21を外した外観を示す。 検出装置の回路を示す。
(1)冷蔵機構1
図1及び図2は本発明の冷蔵機構1の殺菌装置2、つまり殺菌装置2を有する冷蔵機構1の空調機3の全体外観を示す。この冷蔵機構1は、業務用の冷蔵室の内部の天井などに固定され、冷気が冷蔵室内に供給されて、冷蔵室内部の食品などを冷却、冷凍する。
天井に冷蔵機構1が設けられているので、冷蔵機構1は成人の人間の目の高さより高く、例えば、床から150センチメートル乃至500センチメートルの高さに設置され、冷蔵機構1からの冷気は障害物で邪魔されることなく、冷蔵室全体に供給される。この空調機3の熱交換器4のパイプ7には冷媒が充填されて循環され、このパイプ7に取り付けられた熱伝導性の高い多数の板5…を通じて冷気が供給される。
冷蔵機構1では冷蔵室を冷やすために、上記パイプ7に冷やされた冷媒が流れて上記板5…を通じて冷気が冷蔵機構1内に供給される。このパイプ7は熱交換器4内を何回も往復して、冷媒が熱交換器4内を十分、循環される。
この冷蔵機構1の空調機3の熱交換器4の周囲、つまり上下左右には、ステンレス製の板状の熱交換器遮蔽体6が隙間なく箱状に配置されて、中からの光が漏れないようになっている。この熱交換器遮蔽体6の一部、つまり左右側面の熱交換器遮蔽体6を上記パイプ7が貫通してユーターンしている。
図3及び図4に示すように、この熱交換器遮蔽体6は、熱交換器4の前方へ延出され、空洞の箱状の発光体収納部8が形成されている。この発光体収納部8の端縁は、方形状の端縁開口9となっている。この端縁開口9のやや内側または端縁開口9付近の発光体収納部8内には、水平方向に線状に延びる紫外線発光体10が、上記熱交換器4に対して、所定間隔をもって配置されている。
この紫外線発光体10は、100ナノメートルから550ナノメートル、望ましくは200ナノメートルから280ナノメートルの波長の紫外線を発する。この紫外線は、通常は地表には到達するものではなく、DNA(遺伝子)、RNAに当たって破壊し、雑菌、細菌、ばい菌、病原菌、浮遊菌、ウィルス、バクテリア、カビ、微生物、虫などを殺菌、消毒、殺虫し、これらを除去、除菌する。
また、このような除菌などによって、カビなどがでないため、ゴミ、ホコリなどまでもあわせて防止されて、除去され、殺菌、滅菌、除菌、消毒、清掃を行うことができるほか、清潔にも保たれる。このような殺菌作用のある紫外線は、上記熱交換器4に上記所定間隔をもって照射され、当該熱交換器4を殺菌し、熱交換器4を清潔に保つ。紫外線発光体10は、熱交換器4全体に紫外線が照射されるように配置される。
(2)遮蔽体11、21
上記線状の紫外線発光体10の上記熱交換器4と反対側には、紫外線発光体10に沿って発光体遮蔽体11が配置されている。この発光体遮蔽体11は、断面「コ」字状で「コ」字状の両縁がテーパー状に開いている。これにより、紫外線発光体10からの紫外線が熱交換器4に向かって放射される。
紫外線発光体10は、発光体遮蔽体11の上記「コ」字状の中央、中心に水平方向に配置され、この発光体遮蔽体11の「コ」字状の両縁は上下に一直線状に延出されて延出板12、12となっている。これにより、紫外線発光体10からの紫外線が発光体遮蔽体11より前に漏れることがなくなり、熱交換器遮蔽体6、発光体収納部8、発光体遮蔽体11から外へ、紫外線発光体10からの紫外線が漏れることがなく遮蔽する。
しかし、紫外線発光体10は発光体遮蔽体11の後方(図3、図4左方)へは露出しており、紫外線発光体10からの紫外線は熱交換器4全体への照射は許容される。発光体遮蔽体11及び延出板12、12と、熱交換器遮蔽体6内面との間には隙間13が形成され、空気、冷気の流通、循環が許容される。
上記熱交換器遮蔽体6の端縁開口9には、遮蔽蓋21が取り付けられている。遮蔽蓋21は、方形状の枠板22と、多数の細長い遮蔽板23…とから構成されている。枠板22は、上記熱交換器遮蔽体6の端縁開口9に対して取り外し可能、または開閉可能となっていて、通常は閉じられて、枠板22は熱交換器遮蔽体6の端縁開口9に固定されている。
枠状の枠板22内には、多数の水平の細長い遮蔽板23…が架け渡されており、この多数の細長い遮蔽板23…は互いに平行で、水平に対して傾斜、例えば45度に斜めに傾斜されて配置され、遮蔽板23…の幅は数センチメートル、例えば3センチメートルで、遮蔽板23…の間隔は数センチメートル、例えば2センチメートルで、遮蔽板23…の幅より間隔の方が小さい。
したがって、遮蔽板23…、遮蔽蓋21、枠板22は、上記熱交換器遮蔽体6の上記熱交換器4と反対側に形成され、空気の流入を許容するとともに、人間の手の侵入を防止する。これにより、不用意に手などが入れられるのが防止されるし、紫外線が目に入るのが防止される。また、遮蔽板23…の間から、冷気、空気の流通、循環が許容される。
また、上記紫外線発光体10及び発光体遮蔽体11は、上記熱交換器遮蔽体6及び遮蔽蓋21によって覆われている。これにより、紫外線発光体10からの紫外線が、熱交換器遮蔽体6及び遮蔽蓋21の外に漏れることがなく、安全である。
上記遮蔽蓋21の遮蔽板23…の傾斜の方向は、冷蔵機構1の外に向かって上るように傾斜している。また、冷蔵機構1の空調機3及び紫外線発光体10は、人間の目の位置より高いところに設置されている。これにより、紫外線発光体10からの紫外線が、発光体遮蔽体11ばかりでなく、さらに遮蔽板23…によっても、二重に遮蔽される。
したがって、上記遮蔽板23…の傾斜の方向は、通常の成人の人間の通常の目の位置に対して、より遮蔽する方向、つまり冷蔵機構1の外に向かって上るように傾斜する。この場合、冷蔵機構1の空調機3は冷凍室の天井への吊り下げ方式のものであるが、床などへの設置式のもので通常の成人の人間の目の位置より低いところに設置されれば、遮蔽板23…の傾斜の方向は、冷蔵機構1の外に向かって下るように傾斜することになる。
また、遮蔽板23…の傾斜の角度も任意に変更可能である。紫外線発光体10から、人間の平均身長の目の位置へ向かう直線にほぼ直交するように、遮蔽板23…の向きが変えられる。これにより、紫外線発光体10からの紫外線の、遮蔽板23…による遮蔽が、より完全になる。
上記熱交換器4は上述したように、パイプ7に熱伝導性の高い多数の板5…が取り付けられ、放熱または吸熱される。この多数の板5…は、垂直方向の向きにそろえて配列されており、小さい隙間を保って積層されており、板5…の長手方向は縦向きで、この多数の板5…をパイプ7が貫通している。
上記紫外線発光体10は上述したように、細長く、その長手方向は水平方向となっている。したがって、板5…の長手方向は、紫外線発光体10の長手方向と交差している。これにより、積層された板5…の間に、紫外線発光体10からの紫外線が確実に照射されて到達され、板5…の間も確実に消毒、清掃される。なお、上記交差は、直交のほか、斜めに交差してもよい。
上記熱交換器4の、紫外線発光体10と異なる側、例えば反対側には、ファン24が設けられ、熱交換器4に冷気、空気が送り込まれ、熱交換器4に触れる空気が冷却される。これにより、紫外線発光体10から熱交換器4に照射される紫外線がファン24で邪魔されず、熱交換器4に確実に紫外線が照射される。
(3)検出装置
図5に示すように、検出スイッチ31は上記熱交換器遮蔽体6と遮蔽蓋21との間に設けられ、遮蔽蓋21が熱交換器遮蔽体6から外されたときに開かれ、遮蔽蓋21が熱交換器遮蔽体6に取り付けられているときには閉じられる。
検出スイッチ31の一端は交流の電源に接続され、他端は安定回路32を経て上記紫外線発光体10に接続されている。したがって、検出スイッチ31が開かれると、紫外線発光体10は消灯され、検出スイッチ31が閉じられると、紫外線発光体10は点灯される。
これにより、遮蔽蓋21が開けられると、紫外線発光体10が消灯されて、紫外線発光体10からの紫外線が、熱交換器遮蔽体6及び遮蔽蓋21の外に漏れることがなく、安全である。また、遮蔽蓋21が閉じられると、紫外線発光体10が点灯されて、紫外線発光体10からの紫外線が、熱交換器4に照射されて熱交換器4が殺菌される。
(4)他の実施の形態
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々変更可能である。例えば、本発明の紫外線発光体10からの紫外線の波長は、100ナノメートルから550ナノメートル、150ナノメートルから420ナノメートル、200ナノメートルから300ナノメートル、240ナノメートルから260ナノメートルなど、殺菌できれば、どの波長でもよい。
冷蔵機構1の殺菌装置2の高さは、成人の人間の目の高さより高く、例えば、床から150センチメートル乃至500センチメートルの高さであるが、100センチメートル以上、110センチメートル以上、120センチメートル以上、130センチメートル以上、140センチメートル以上、160センチメートル以上、170センチメートル以上、180センチメートル以上、190センチメートル以上、200センチメートル以上でもよい。
また、冷蔵機構1の殺菌装置2の高さは、500センチメートル以下、450センチメートル以下、400センチメートル以下、350センチメートル以下、300センチメートル以下、250センチメートル以下、240センチメートル以下、230センチメートル以下、220センチメートル以下、210センチメートル以下、200センチメートル以下でもよい。
熱交換器遮蔽体6の一部は、冷蔵室、冷凍室の天井、壁、床、ドア、建物、ビルの一部、マンションの一部、家屋の壁、屋根、天井、床、窓、ドア、テラス、柱、梁、ひさしなど、光が漏れないように遮蔽するものならば何でもよい。紫外線発光体10は、線状のほか、点状、面状でもよい。
紫外線発光体10から熱交換器4までの距離は、数センチメートル乃至数十センチメートルである。熱交換器4が大きい場合には、紫外線発光体10は、複数配置される。複数の紫外線発光体10は熱交換器4から等距離であるが、異なっていてもよい。複数の紫外線発光体10は互いに平行であるが、一直線状に並んで配列してもよいし、互いに交差していてもよい。
ファン24、熱交換器4、熱交換器遮蔽体6、発光体収納部8、端縁開口9、紫外線発光体10、発光体遮蔽体11(延出板12、12、隙間13)、遮蔽蓋21、遮蔽板23…は、ほぼ一列に配列されているが、これらのいずれかで、斜めに、または直角に、折れ曲がって配列されてもよい。
発光体遮蔽体11、延出板12、12の形状は、折れ曲がった平板状のほか、湾曲した凹面・凸面、ジグザグ状、波状、凹凸状、多数の棒が何層にも積層されたものなど、どのような形状でもよく、紫外線発光体10の紫外線を遮蔽して、熱交換器遮蔽体6の外への紫外線発光体10の紫外線を遮蔽するとともに、紫外線発光体10から上記熱交換器4全体への紫外線の照射を許容し、熱交換器遮蔽体6との間に隙間を有し空気、冷気の流通、循環を許容するものならば何でもよい。
発光体遮蔽体11の上記「コ」字状の中央、中心に水平方向に紫外線発光体10は配置されるが、この中心から前方または後方にずれていてもよいし、左右、上下にずれていてもよい。発光体遮蔽体11、延出板12、12の内面は鏡面として紫外線が反射しやすく、外面は光の吸収率が高くてもよい。隙間13は、何もないが、網状、スリット状、穴点在状などが設けられ、冷気、空気の流通、循環を許容する隙間はどのようなものでもよい。
上記冷蔵機構1の殺菌装置2の遮蔽蓋21の遮蔽板23…は、よろい戸タイプのほか、網戸、スリット入りの蓋、水玉模様のように穴が点在している蓋、隙間ある面板、ジグザグ状の戸、凹凸のある戸、波状の戸、多数の棒が何層にも積層された戸など、冷気、空気の流通、循環を許容するとともに、人間の手の侵入を防止するものならば、何でもよい。
上記熱交換器4、板5、熱交換器遮蔽体6、パイプ7、発光体収納部8、端縁開口9、発光体遮蔽体11、延出板12、12、遮蔽蓋21、枠板22、遮蔽板23…、ファン24の材質は、ステンレスであるが、鉄、アルミニウム、亜鉛、銅、すず、ニッケル、ジュラルミン、タングステン、真ちゅう、これ以外の金属、これらの金属の合金でもよいし、プラスチック(耐火性)、セラミック、セルロース強化された、またはセルロースナノファイバーの木材、竹、紙、パルプ、繊維、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製/複合材料などでもよい。
ファン24は、熱交換器4の紫外線発光体10とは反対側に設けられるが、紫外線発光体10と同じ側に設けられてもよい。これにより、ファン24も同様に消毒される。ファン24は、ブロア、ポンプなど、熱交換器4に冷気、空気の流通、循環できれば何でもよい。
本発明の冷蔵機構1の殺菌装置2は、冷蔵機構、冷凍機構のほか、空調機、製氷機構、エアコン、乾燥機、室内機、室外機に設けられてもよいし、冷蔵機構1は吊り下げ式、床への設置式、天井、壁などへの埋め込み式など、どのようなものでもよいが、通常は冷気を循環させるため、冷蔵室、冷凍室の部屋の天井に備え付けられる。
遮蔽蓋21の板22…は、水平に対して傾斜しているが、水平でもよいし、垂直でもよいし、各板22…の向きは各板22…ごとに異なっていたり、高さに応じて徐々に変化したりしてもよい。熱交換器4の多数の板5…は、垂直方向であるが、水平でもよいし、傾斜していてもよいし、各板5…の向きは各板5…ごとに異なっていたり、高さに応じて徐々に変化したりしてもよい。
遮蔽蓋21の板22…の各間隔は、2センチメートル以上でも、2センチメートル以下でもよいし、板22…の幅より大きくてもよいし、小さくてもよい。板22…の幅より大きいと、冷気、空気の流通がしやすくなる。板22…の幅より小さいと、紫外線が目に入りにくい。
冷蔵機構1の空調機3が、成人の人間の目より高ければ、遮蔽板23…の傾斜の方向は、冷蔵機構1の外に向かって下るように傾斜し、冷蔵機構1の空調機3が、成人の人間の目より低ければ、遮蔽板23…の傾斜の方向は、冷蔵機構1の外に向かって上るように傾斜していてもよい。
熱交換器4の多数の板5、遮蔽蓋21(第二の発光体遮蔽体)の板22は、平板状であるが、網状の板、スリット入りの板、水玉模様のように穴が点在している板、隙間ある板、ジグザグ状の板、凹凸のある板、波状の板、円筒状、角筒状、多数の棒が何層にも積層された板など、何でもよい。発光体遮蔽体11、延出板12、12は、遮蔽蓋21の中、例えば板22の中に両者兼用されて設けられてもよい。
熱交換器4の板5…の長手方向は、紫外線発光体10の長手方向と平行していてもよい。この場合、紫外線発光体10は多数設けられる。検出スイッチ31は、遮蔽蓋21が熱交換器遮蔽体6から外れたことを、機械的に検出してもよいし、光センサ、磁気センサ、電気センサ、ホール素子などで、電磁的、光学的に検出してもよい。
紫外線発光体10または遮蔽蓋21(第二の発光体遮蔽体)は、発光体遮蔽体11(第一の発光体遮蔽体)または熱交換器遮蔽体6によって覆われているが、紫外線発光体10または遮蔽蓋21(第二の発光体遮蔽体)は、発光体遮蔽体11(第一の発光体遮蔽体)または熱交換器遮蔽体6から外にとびだしていてもよい。
熱交換器遮蔽体6、発光体収納部8の各面の板は一枚で平坦であるが、二枚以上つなぎ合わせてもよいし、凹凸があってもよい。パイプ7の配列、本数は、図面のものにかぎられず、どのような配列、本数であってもよい。ファン24(送風機構)の外側には、安全のために柵が設けられているが、図面では省略されている。
冷蔵機構1を加温室としても使用でき、上記パイプ7に温められた媒体が流れて上記板5…を通じて放熱され、温風が循環、流通され、室内が温められる。冷蔵機構1は冷却温度によって、冷凍庫としても使用される。
本冷蔵機構1は、車両、列車、船舶、航空機の冷蔵車、冷凍車としても使用可能である。冷蔵機構1は、業務用のコンテナほどの大きさであるが、家庭用の小型のものでもよい。本冷蔵機構1は、製氷機構、エアコン、空調機、乾燥機の室外機または室内機としても使用可能である。
上記熱交換器4自体、つまり殺菌装置2の紫外線が照射される対象は、ファン、冷却コイル、フィルターのほか、コンデンサ、エクスバンションバルブ、エバポレータ、コンプレッサなどの気化圧縮型、アブソーバー、ジェネレーター、セパレーター、コンデンサ、エバポレータなどの気化吸収型、ペルチェ効果を発揮する機構、スターリング冷凍機、ケミカルヒートポンプ、水素吸蔵合金などを含む。
上記冷蔵機構1、殺菌装置2、空調機3、熱交換器4、板5、熱交換器遮蔽体6、パイプ7、発光体収納部8、端縁開口9、紫外線発光体10、発光体遮蔽体11(第一の発光体遮蔽体)、延出板12、12、隙間13、遮蔽蓋21(第二の発光体遮蔽体)、板22、遮蔽板23…、ファン24(送風機構)、検出スイッチ31、安定回路32は、単数でも複数でも3つ以上でもよいし、これらそれぞれの構成、動作、作用、工程または機能の一部または全体は省略されてもよいし、分割分離されてその数が増えても減ってもよいし、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、向きは図示のもののほか、90度、0度乃至180度、上下、左右、前後、手前、奥に傾斜/向きを変えて/反転されて使用されてもよく、それぞれの寸法の相対的大小は切り換えられてもよいし同じでもよく、これらの材質は金属製または樹脂製のほか、木製、集成材製、合成材製、合板製、表面に化粧紙が接着されたもの、竹製、樹脂製、金属製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、コンクリート製、セラミック製、カーボン製、硬質ウレタン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製/複合材料でもよいし、それぞれの間の固定はボルト及びナット、ねじ、面ファスナー、線ファスナー、縫合、接着剤、接着テープ、フック及びホック、磁石などなんでもよい。
(5)他の発明の効果
[1]冷蔵機構の熱交換器の周囲を、光が漏れないように遮蔽する熱交換器遮蔽体と、 100ナノメートルから550ナノメートルの波長の紫外線を発し、上記熱交換器遮蔽体の中において、上記熱交換器に対して、所定間隔をもって配置され、上記熱交換器に当該紫外線を照射して、当該熱交換器を殺菌する紫外線発光体と、 上記紫外線発光体の上記熱交換器と反対側に配置され、上記紫外線発光体の紫外線を遮蔽して、上記熱交換器遮蔽体の外への紫外線発光体の紫外線を遮蔽するとともに、当該紫外線発光体から上記熱交換器全体への紫外線の照射を許容し、上記熱交換器遮蔽体との間に隙間を有し空気の流通を許容する第一の発光体遮蔽体と、 上記熱交換器遮蔽体の上記熱交換器と反対側に形成され、空気の流入を許容するとともに、人間の手の侵入を防止する第二の発光体遮蔽体とを備えたことを特徴とする冷蔵機構の殺菌装置。
[2]上記第二の発光体遮蔽体は床から150センチメートル乃至500センチメートルの高さで、人間の目の位置より高く、第二の発光体遮蔽体は傾斜しており、冷蔵機構の外に向かって上るように傾斜しており、上記遮蔽板の傾斜の方向は、人間の通常の目の位置に対して、より遮蔽する方向である請求項1記載の冷蔵機構の殺菌装置。 これにより、紫外線をより完全に遮蔽し、紫外線が冷蔵機構の殺菌装置の外に漏れない。
[3]上記紫外線発光体及び第一の発光体遮蔽体は、上記熱交換器遮蔽体及び第二の発光体遮蔽体によって覆われていることを特徴とする請求項2記載の冷蔵機構の殺菌装置。 これにより、紫外線発光体からの紫外線が冷蔵機構の殺菌装置の外に漏れない。
[4]上記第二の発光体遮蔽体は、多数の細長い水平の遮蔽板からなり、この多数の細長い遮蔽板は互いにほぼ平行で、水平に対して斜めに傾斜されて配置される請求項3記載の冷蔵機構の殺菌装置。 これにより、遮蔽板が水平に対して斜めに傾斜されて配置されるので、紫外線をより遮蔽し、紫外線が冷蔵機構の殺菌装置の外に漏れない。
[5]上記熱交換器は多数の板を備え、上記紫外線発光体は細長く、上記熱交換器の多数の各板の長手方向は、上記紫外線発光体の長手方向と交差していることを特徴とする請求項4記載の冷蔵機構の殺菌装置。 これにより、熱交換器の多数の各板の間を奥まで殺菌できる。
[6] 上記熱交換器の、紫外線発光体と異なる側には、当該空気を熱交換器で冷却または加温する送風機構が設けられていることを特徴とする請求項5記載の冷蔵機構の殺菌装置。 これにより、紫外線発光体からの紫外線が、送風機構で遮断されることがなくなり、熱交換器の殺菌が効率的に実行される。
[7]上記第二の発光体遮蔽体が上記熱交換器遮蔽体から外されたことを検出する検出手段と、 この検出手段の検出結果に応じて、上記紫外線発光体を消灯させる消灯手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の冷蔵機構の殺菌装置。 これにより、遮蔽蓋を冷蔵機構、空調機、発光体収納部から外そうとしたときに、紫外線発光体が消灯されて、紫外線が冷蔵機構の殺菌装置の外に漏れない。
冷蔵機構の熱交換器を殺菌して清潔に保つ。冷蔵機構1の熱交換器4は、紫外線発光体10からの紫外線で殺菌され清潔に保たれる。紫外線発光体10の熱交換器4と反対側には、発光体遮蔽体11(第一の発光体遮蔽体)が配置されて紫外線が外に漏れない。さらに熱交換器4の周囲は熱交換器遮蔽体6で覆われ紫外線が外に漏れない。
熱交換器遮蔽体6の端縁開口9には、遮蔽板23…を多数備えた遮蔽蓋21(第二の発光体遮蔽体)が取り付けられ、紫外線が外に漏れない。熱交換器4へ流通、循環する冷気、空気は、遮蔽蓋21の遮蔽板23…の隙間から入り、遮蔽蓋21及び延出板12と熱交換器遮蔽体6の隙間13を通って、熱交換器4に当たり、ファン24によって送り出されて、循環される。
1…冷蔵機構 2…殺菌装置
3…空調機 4…熱交換器
5…板 6…熱交換器遮蔽体
7…パイプ 8…発光体収納部
9…端縁開口 10…紫外線発光体
11…発光体遮蔽体(第一の発光体遮蔽体)
12…延出板 13…隙間
21…遮蔽蓋(第二の発光体遮蔽体)
22…枠板 23…遮蔽板
24…ファン(送風機構) 32…安定回路
31…検出スイッチ(検出手段、消灯手段)

Claims (7)

  1. 冷蔵機構の熱交換器の周囲を、光が漏れないように遮蔽する熱交換器遮蔽体と、
    100ナノメートルから550ナノメートルの波長の紫外線を発し、上記熱交換器遮蔽体の中において、上記熱交換器に対して、所定間隔をもって配置され、上記熱交換器に当該紫外線を照射して、当該熱交換器を殺菌する紫外線発光体と、
    上記紫外線発光体の上記熱交換器と反対側に配置され、上記紫外線発光体の紫外線を遮蔽して、上記熱交換器遮蔽体の外への紫外線発光体の紫外線を遮蔽するとともに、当該紫外線発光体から上記熱交換器全体への紫外線の照射を許容し、上記熱交換器遮蔽体との間に隙間を有し空気の流通を許容する第一の発光体遮蔽体と、
    上記熱交換器遮蔽体の上記熱交換器と反対側に形成され、空気の流入を許容するとともに、人間の手の侵入を防止する第二の発光体遮蔽体とを備えたことを特徴とする冷蔵機構の殺菌装置。
  2. 上記第二の発光体遮蔽体は床から150センチメートル乃至500センチメートルの高さで、第二の発光体遮蔽体は傾斜しており、冷蔵機構の外に向かって上るように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の冷蔵機構の殺菌装置。
  3. 上記紫外線発光体及び第一の発光体遮蔽体は、上記熱交換器遮蔽体及び第二の発光体遮蔽体によって覆われていることを特徴とする請求項2記載の冷蔵機構の殺菌装置。
  4. 上記第二の発光体遮蔽体は、多数の細長い水平の遮蔽板からなり、この多数の細長い遮蔽板は互いにほぼ平行で、水平に対して斜めに傾斜されて配置される請求項3記載の冷蔵機構の殺菌装置。
  5. 上記熱交換器は多数の板を備え、上記紫外線発光体は細長く、上記熱交換器の多数の各板の長手方向は、上記紫外線発光体の長手方向と交差していることを特徴とする請求項4記載の冷蔵機構の殺菌装置。
  6. 上記熱交換器の、紫外線発光体と異なる側には、当該空気を熱交換器で冷却または加温する送風機構が設けられていることを特徴とする請求項5記載の冷蔵機構の殺菌装置。
  7. 上記第二の発光体遮蔽体が上記熱交換器遮蔽体から外されたことを検出する検出手段と、
    この検出手段の検出結果に応じて、上記紫外線発光体を消灯させる消灯手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項6記載の冷蔵機構の殺菌装置。
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