JP2019116908A - 車両用駆動装置の油圧制御装置 - Google Patents

車両用駆動装置の油圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019116908A
JP2019116908A JP2017249959A JP2017249959A JP2019116908A JP 2019116908 A JP2019116908 A JP 2019116908A JP 2017249959 A JP2017249959 A JP 2017249959A JP 2017249959 A JP2017249959 A JP 2017249959A JP 2019116908 A JP2019116908 A JP 2019116908A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
discharge amount
discharge
control
hydraulic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017249959A
Other languages
English (en)
Inventor
渡辺 潔
Kiyoshi Watanabe
潔 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin AW Co Ltd filed Critical Aisin AW Co Ltd
Priority to JP2017249959A priority Critical patent/JP2019116908A/ja
Publication of JP2019116908A publication Critical patent/JP2019116908A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Fluid Gearings (AREA)
  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】油温に応じて油圧サーボからの係合圧の排出量を調整可能でありながら、部品点数を増やすことなく、ロックアップクラッチの解放状態でのアクセルオン時にもトルクコンバータにおける潤滑油量を確保できる車両用駆動装置の油圧制御装置を提供する。【解決手段】制御部は、リニアソレノイドバルブSLUのSLU圧を第1の領域で制御してロックアップクラッチを係合制御し、SLU圧を第1の領域よりも低圧の第2の領域で制御してロックアップクラッチを解放し、かつ、排出切換えバルブにおける排出量を設定可能であり、SLU圧を第2の領域で制御して排出切換えバルブにおける排出量を設定しておく第1のモードの実行中に(S21)、アクセル開度が所定値以上に上昇した場合に(S22)、SLU圧の出力を停止する第2のモードに切り換えて実行する(S23)。【選択図】図11

Description

この技術は、車両等に搭載される車両用駆動装置の油圧制御装置に関する。
従来、車両等に搭載される自動変速機にあって、ベルト式無段変速機構(CVT)を備えたものがある。このような自動変速機にあっては、前後進を切換える際には、前進用クラッチC1と後進用ブレーキB1との係合状態を切り換えることで、前後進切換え装置による正転回転の出力状態と逆転回転の出力状態とを切り換えている。このような自動変速機の油圧制御装置にあって、ソレノイドバルブの本数増加を避けるため、係合圧を調圧するソレノイドバルブを1本だけ設けて、マニュアルバルブで前進用クラッチC1又は後進用ブレーキB1に係合圧を振り分けるようにすることでコストダウンを図っている。
ところで、上記油圧制御装置では、前進レンジから他のレンジに切換えられた際は前進用クラッチC1の係合圧がマニュアルバルブで排出され、また、後進レンジから他のレンジに切換えられた際は後進用ブレーキB1の係合圧がマニュアルバルブで排出され、つまり係合圧を調圧するソレノイドバルブによって排出を制御できない。そのため、オリフィスによって油圧の排出速度を設定しているが、油温が低い場合は排出が遅く、油温が高い場合は排出が速くなってしまう。そこで、孔径の異なるオリフィスをそれぞれ介在させた複数の排出経路を設け、油温に応じて油圧の排出経路を切り換えることにより、排出速度を適正化できるようにした油圧制御装置が開発されている(特許文献1参照)。この油圧制御装置では、オンオフソレノイドバルブを利用して切換えバルブを切り換えることにより、油圧の排出経路を切り換えている。
特開2005−42808号公報
ところで、上述した特許文献1に記載の油圧制御装置では、油圧の排出経路を切り換えるための切換えバルブを専用のオンオフソレノイドバルブにより切り換えている。このため、部品点数の削減のために、このオンオフソレノイドバルブを無くして、代わりにロックアップクラッチを係脱するリニアソレノイドバルブSLUを利用することが考えられる。この場合、リニアソレノイドバルブSLUのロックアップクラッチ解放領域の制御圧PSLUを利用して、排出速度を切り換える切換えバルブを切り換えることが考えられる。
しかしながら、例えば、ロックアップリレーバルブを使用せずにロックアップ制御バルブによりロックアップクラッチを係脱する油圧制御装置では、リニアソレノイドバルブSLUはロックアップクラッチ解放領域にあっても、制御圧PSLUが変化することによりトルクコンバータにおける潤滑油量が変化してしまう。特に、アクセルがオンされ、ライン圧が上昇すると、ロックアップクラッチの係合圧(例えば、セカンダリ圧)が上昇して、ロックアップ制御バルブの状態が僅かにロックアップクラッチ係合側に変化してしまい、トルクコンバータ内の潤滑油量が減ってしまう。これにより、アクセルオンによってエンジン回転速度が上昇してトルクコンバータにおける差回転が大きくなり、多量の潤滑油量が必要であるにも関わらずトルクコンバータ内の潤滑油量が不足してしまう虞がある。
そこで、油温に応じて油圧サーボからの係合圧の排出量を調整可能でありながら、部品点数を増やすことなく、ロックアップクラッチの解放状態でのアクセルオン時にもトルクコンバータにおける潤滑油量を確保できる車両用駆動装置の油圧制御装置を提供することを目的とするものである。
本車両用駆動装置の油圧制御装置は、前進レンジ時に係合される第1摩擦係合要素と、後進レンジ時に係合される第2摩擦係合要素と、前記第1摩擦係合要素の第1油圧サーボと、前記第2摩擦係合要素の第2油圧サーボとを有する変速機構と、駆動源の回転を前記変速機構の入力軸に流体伝動する流体伝動部と、前記流体伝動部をロックアップ可能なロックアップクラッチとを有する流体伝動装置と、を備えた車両用駆動装置の油圧制御装置において、係合圧を調圧出力可能な第1ソレノイドバルブと、制御圧を調圧出力可能な第2ソレノイドバルブと、前記第2ソレノイドバルブの制御圧に基づいて前記ロックアップクラッチを係合制御可能なロックアップ制御バルブと、前記第1ソレノイドバルブの係合圧を入力し、前記前進レンジ時に前記係合圧を前記第1油圧サーボに出力し、前記後進レンジ時に前記係合圧を前記第2油圧サーボに出力するレンジ切換え部と、前記第1油圧サーボと前記第2油圧サーボとの少なくとも一方に連通し、前記第2ソレノイドバルブの制御圧を供給することにより前記係合圧を排出する際の排出量を調整する排出量調整部と、前記第2ソレノイドバルブの制御圧を第1の領域で制御して前記ロックアップクラッチを係合制御し、前記制御圧を前記第1の領域よりも低圧の第2の領域で制御して前記ロックアップクラッチを解放し、かつ、前記排出量調整部における前記排出量を設定可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2ソレノイドバルブの制御圧を前記第2の領域で制御して前記排出量調整部における前記排出量を設定しておく第1のモードの実行中に、アクセル開度が所定値以上に上昇した場合に、前記第2ソレノイドバルブの制御圧の出力を停止する第2のモードに切り換えて実行する。
本車両用駆動装置の油圧制御装置によると、制御部は、第1のモードの実行中に、アクセル開度が所定値以上に上昇した場合に、第2のモードに切り換えて実行する。このため、油温に応じて油圧サーボからの係合圧の排出量を調整可能でありながら、部品点数を増やすことなく、ロックアップクラッチの解放状態でのアクセルオン時にも流体伝動装置における潤滑油量を確保できる。
実施の形態に係る車両用駆動装置を示すブロック図。 実施の形態に係る車両用駆動装置を示すスケルトン図。 実施の形態に係る車両用駆動装置の油圧制御装置を示す油圧回路図。 (a)は実施の形態に係る排出切換えバルブを示す断面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図、(c)は排出切換えバルブのスプールを示す斜視図。 ロックアップ圧及び排出切換えバルブの切換え圧とSLU圧との関係を示す図。 実施の形態に係る排出制御を示すフローチャート。 排出切換えバルブの切換え位置と係合圧の排出時間tとの関係を示すタイムチャート。 実施の形態に係る排出制御におけるSLU圧の指令時間tを示すタイムチャート。 実施の形態に係るロックアップクラッチを係脱する際の車速、SLU圧、アクセル状態の関係を示すタイムチャート。 実施の形態に係るロックアップクラッチを解放する際のSLU圧の制御を示すフローチャート。 実施の形態に係るロックアップクラッチの解放状態における第1のモードから第2のモードに切り換える際の制御を示すフローチャート。 実施の形態に係るロックアップクラッチを係合する際の制御を示すフローチャート。 (a)は実施の形態に係るアクセル状態とSLU圧との関係を示すタイムチャート、(b)はSLU圧を減圧する場合のタイムチャート、(c)はSLU圧を昇圧する場合のタイムチャート。
[自動変速機の概略]
以下、本実施の形態を図1乃至図13に沿って説明する。まず、車両用駆動装置の一例である自動変速機3の概略構成について図1及び図2に沿って説明する。図1に示すように、例えばFFタイプ(フロントエンジン、フロントドライブ)の車両1に用いて好適な自動変速機3は、変速機構5と、エンジン(駆動源)2と変速機構5との間に介在される、ロックアップクラッチ4eを有するトルクコンバータ(流体伝動装置)4と、それらを油圧制御するための油圧制御装置6とを備えて構成されている。
また、自動変速機3には、制御部(ECU)100が備えられており、制御部100には、CPU101、RAM102、ROM103等が備えられている。制御部100は、ROM103等に格納されたプログラムを読み込んで、RAM102に一時的にデータを格納しながらCPU101によって各種の演算を行い、油圧制御装置6の後述する各ソレノイドバルブに電気的な指令を出力する。また、油圧制御装置6には、油温センサ(油温検知部)99が備えられており、油温センサ99によって検出された油温が制御部100に出力可能となっている。
また、制御部100には、アクセルペダル90が所定角度以上踏み込まれたことを検知可能なアクセルスイッチ91が接続されている。制御部100は、アクセルスイッチ91のオンオフにより、アクセルペダル90が踏み込まれたか否か、即ちアクセル開度が所定値以上であるか否かを検知することができる。具体的には、アクセルスイッチ91のオン状態であるアクセルオンはアクセル開度が所定値以上の状態、アクセルスイッチ91のオフ状態であるアクセルオフはアクセル開度が所定値未満の状態に相当するものとする。尚、アクセル開度が所定値以上であるか否かの検知方法は、アクセルスイッチ91を利用したものには限られず、実際のアクセル開度をアクセル開度センサにより検知して所定値以上であるか否かを判断するようにしてもよい。
図2に示すように、自動変速機3は、大まかに、トルクコンバータ4、変速機構5、カウンタシャフト15、ディファレンシャル装置17等を備えており、変速機構5は、前後進切換え装置7とベルト式無段変速機構(CVT)8とを有して構成されている。
トルクコンバータ4は、エンジン2の出力軸(クランクシャフト)2aに連結しているポンプインペラ4a、変速機構5の入力軸5aに連結しているタービンランナ4b、ワンウェイクラッチ4dを介して一回転方向に規制されているステータ4cを備えており、ポンプインペラ4aとタービンランナ4bとで流体伝動を行う流体伝動部を構成し、更にポンプインペラ4aとタービンランナ4bとを機械的に直接係合してロックアップし得るロックアップクラッチ4eを有している。従って、エンジン2の出力軸2aの回転は、ポンプインペラ4a、タービンランナ4b、ステータ4cを経由する油流を介して、又はロックアップクラッチ4eによる摩擦係合により入力軸5aに伝達される。なお、ポンプインペラ4aには、図示を省略したオイルポンプが接続されており、つまりオイルポンプは、エンジン2に連動して駆動されるように構成されている。このオイルポンプにより発生された油圧を元圧として油圧制御装置6の各部で油圧制御が行われる。また、本実施形態では、ロックアップクラッチ4eとして単板式のものを適用している。
前後進切換え装置7は、シングルピニオン式のプラネタリギヤPRを有しており、該プラネタリギヤPRのサンギヤSが入力軸5aに固定され、リングギヤRがプライマリプーリ10に連結され、ピニオンPを支持するキャリヤCRが後進用ブレーキ(第2摩擦係合要素)B1に連結され、更に入力軸5aとキャリヤCRとの間に前進用クラッチ(第1摩擦係合要素)C1が介在されている。これにより、前進用クラッチC1が係合された状態では、サンギヤS及びキャリヤCRに入力軸5aの入力回転が入力され、プラネタリギヤPRが直結状態の一体回転となって該入力回転がリングギヤRよりプライマリプーリ10に伝達される。また、後進用ブレーキB1が係止された状態では、サンギヤSに入力軸5aの入力回転が入力されると共にキャリヤCRの回転が固定され、該キャリヤCRを介して反転された逆転回転がリングギヤRよりプライマリプーリ10に伝達される。
ベルト式の無段変速機構(以下、「CVT」という)8は、それぞれ固定シーブと可動シーブとからなるプライマリプーリ10及びセカンダリプーリ12と、これら両ベルトに巻掛けられたベルト(例えば金属製プッシュタイプベルト、金属製プルタイプベルト、金属リング等のあらゆる無端ベルトを含むベルト部材)11とを有して構成されている。CVT8は、プライマリプーリ10の可動シーブを押圧可能なプライマリ側油圧サーボ21と、セカンダリプーリ12の可動シーブを押圧可能なセカンダリ側油圧サーボ22とを有しており、プライマリ側油圧サーボ21に挟持圧が供給されることでプライマリプーリ10のベルト11の挟持圧が油圧制御され、セカンダリ側油圧サーボ22に挟持圧が供給されることでセカンダリプーリ12のベルト11の挟持圧が油圧制御される。
セカンダリ側油圧サーボ22には、ベルト11の挟持圧を発生させる油圧が供給され、プライマリ側油圧サーボ21には変速を生じさせる油圧が供給される。即ち、プライマリプーリ10のベルト11の挟持圧がセカンダリプーリ12のベルト11の挟持圧より大きくなるように油圧制御されると、プライマリプーリ10のベルト11の挟持半径が小さくなり、反対に、プライマリプーリ10のベルト11の挟持圧がセカンダリプーリ12のベルト11の挟持圧より小さくなるように油圧制御されると、プライマリプーリ10のベルト11の挟持半径が大きくなる。このようにプライマリプーリ10のベルト11の挟持半径(接触半径)が大きくされると共にセカンダリプーリ12のベルト11の挟持半径が小さくされると変速比が小さくなる方向(アップシフト)に無段的に変速され、反対に、プライマリプーリ10のベルト11の挟持半径が小さくされると共にセカンダリプーリ12のベルト11の挟持半径が大きくされると変速比が大きくなる方向(ダウンシフト)に無段的に変速される。
そして、セカンダリプーリ12に連結された出力ギヤ14は、カウンタシャフト15の小径ギヤ15aに噛合され、該カウンタシャフト15により回転方向が反転されて、ディファレンシャル装置17のリングギヤ16に噛合するカウンタシャフト15の大径ギヤ15bから減速されて該ディファレンシャル装置17に再反転されて出力される。つまり、CVT8で無段変速された出力回転は、該ディファレンシャル装置17において左右駆動軸18a,18bの差回転が吸収されつつ、それら左右駆動軸18a,18bに接続された駆動車輪に出力される。
[油圧制御装置の構成]
続いて、油圧制御装置6の構成について、図3を用いて説明する。図3に示すように、油圧制御装置6は、バルブボディにより構成され、ロックアップクラッチ4eを有するトルクコンバータ4と、前進用クラッチC1の油圧サーボ(第1油圧サーボ)51と、後進用ブレーキB1の油圧サーボ(第2油圧サーボ)52と、変速機構5に潤滑油を供給する潤滑回路(LUBE)35などに接続されており、ライン圧モジュレータバルブ33、セカンダリレギュレータバルブ34、リニアソレノイドバルブ(第2ソレノイドバルブ)SLU、リニアソレノイドバルブ(第1ソレノイドバルブ)SLC、マニュアルバルブ(レンジ切換え部)30、ロックアップ制御バルブ31、排出切換えバルブ(排出量調整部)32などを備えて構成されている。
なお、油圧制御装置6は、不図示のオイルポンプに接続されたプライマリレギュレータバルブ(不図示)によりライン圧を発生させると共に、プライマリレギュレータバルブからの排出圧をセカンダリレギュレータバルブ34によりセカンダリ圧を発生させるように構成されている。ライン圧は、上述したプライマリ側油圧サーボ21及びセカンダリ側油圧サーボ22に不図示のリニアソレノイドバルブの油圧制御により調圧されて供給されることで、CVT8の変速制御が行われると共にベルト挟持圧の制御が行われる。また、セカンダリ圧は、後述するようにトルクコンバータ4の循環圧として用いられると共に、ロックアップクラッチ4eの係合制御の元圧として用いられ、また、ライン圧はライン圧モジュレータバルブ33によってモジュレータ圧に調圧され、各リニアソレノイドバルブの元圧として用いられる。
ついで、ロックアップクラッチ4eを油圧制御する部分について説明する。リニアソレノイドバルブSLU(例えばノーマルクローズタイプ)は、入力ポートSLUaと出力ポートSLUbとフィードバックポートSLUcとを有しており、該入力ポートSLUaには上述のライン圧モジュレータバルブ33により調圧されたモジュレータ圧が入力されている。該リニアソレノイドバルブSLUは、OFF状態(非通電状態)では入力ポートSLUaと出力ポートSLUbとが遮断されており、制御部100からの信号に基づきON状態(通電状態)になると、入力ポートSLUaと出力ポートSLUbとが連通され、該出力ポートSLUbより入力ポートSLUaに入力されているモジュレータ圧をSLU圧(制御圧)として油路L20に出力する。なお、SLU圧は油路L22,L23を介してフィードバックポートSLUcに入力され、つまりSLU圧はフィードバック制御される。油路L20から出力されたSLU圧は、オリフィス66が介在された油路L21を介して後述の排出切換えバルブ32の作動油室32aに供給されると共に、油路L22を介してロックアップ制御バルブ31の作動油室31bに供給される。
なお、リニアソレノイドバルブSLUは、非通電時に入力ポートSLUaと出力ポートSLUbとが遮断される所謂ノーマルクローズタイプのものを説明したが、反対に非通電時に入力ポートSLUaと出力ポートSLUbとが連通される所謂ノーマルオープンタイプのものであってもよく、この際は、通電された状態でSLU圧を出力しないことになる。
ロックアップ制御バルブ31は、スプール31pと、該スプール31pを図中上方側である一方に向けて付勢するスプリング31sとを有していると共に、該スプール31pよりも図中上方側に設けられ他方に向けて油圧が作用する作動油室31aと、該スプール31pの図中下方側に設けられ他方に向けて油圧が作用する作動油室31bと、該スプール31pよりも図中下方側に設けられ一方に向けて油圧が作用する作動油室31hと、入力ポート31cと、入出力ポート31dと、出力ポート31eと、入出力ポート31fと、入力ポート31gと、を有している。
上記作動油室31bには、油路L22を介して上記リニアソレノイドバルブSLUの出力ポートSLUbが接続されており、該リニアソレノイドバルブSLUよりSLU圧が入力される。即ち、ロックアップ制御バルブ31は、該リニアソレノイドバルブSLUよりSLU圧が出力されていない状態では、スプール31pが図中の左半分で示す位置(以下、「左半位置」という)となり、該リニアソレノイドバルブSLUよりSLU圧が後述する所定圧以上で出力されると、スプール31pが徐々に図中右半分で示す位置(以下、「右半位置」という)に移動し、つまりロックアップ制御バルブ31はSLU圧の入力状態に基づき位置が制御される。ロックアップ制御バルブ31のスプール31pが左半位置であると、入力ポート31cと入出力ポート31dとが連通し、入出力ポート31fと出力ポート31eとが連通する。また、該スプール31pが右半位置であると、入出力ポート31dと排出ポートEXとが連通し、入力ポート31gと入出力ポート31fとが連通する。
制御部100の指令に基づき上記リニアソレノイドバルブSLUがOFF状態であると、作動油室31bに油圧が入力されず、スプリング31sの付勢力に基づきスプール31pが左半位置となる。すると、入力ポート31cに入力されているセカンダリレギュレータバルブ34からのセカンダリ圧が入出力ポート31dより出力され、油路L31,L33を介して作動油室31aにフィードバック圧として出力されると共に、油路L31,L32を介してトルクコンバータ4のポート(L−UP・OFFポート)4Aに出力され、つまりトルクコンバータ4内にセカンダリ圧が該トルクコンバータ4内の油を循環させる循環圧として供給される。
トルクコンバータ4内に供給された油は、ポート(L−UP・ONポート)4Bより排出され、油路L35,L36を介してロックアップ制御バルブ31の作動油室31hに入力されてスプール31pを図中上方側に押圧すると共に、油路L35,L34を介して入出力ポート31fに入力され、更に出力ポート31eより出力されて、不図示のオイルクーラ等を介して潤滑回路35に供給される。このようにセカンダリ圧がトルクコンバータ4のポート4Aから入力され、ポート4Bより排出される状態では、ロックアップクラッチ4eがフロントカバー4fから離反され、つまりロックアップクラッチ4eは解放されたオフ状態(解放状態)となる。
一方、例えば制御部100の指令に基づき上記リニアソレノイドバルブSLUから所定圧以上のSLU圧が出力されると、ロックアップ制御バルブ31は、作動油室31bに上記SLU圧が入力され、スプリング31sの付勢力に抗してスプール31pが右半位置に移動されていく。すると、入力ポート31gに入力されているセカンダリ圧が入出力ポート31fより出力され、油路L34,L36を介して作動油室31hにフィードバック圧として出力されると共に、油路L34,L35を介してトルクコンバータ4のポート4Bに出力され、つまりトルクコンバータ4内にセカンダリ圧がロックアップ圧として供給される。また、トルクコンバータ4のポート4Aは、油路L32,L31を介して入出力ポート31dに連通し、入出力ポート31dと排出ポートEXとが連通しているので、つまりポート4Aからは、セカンダリ圧が排出される。このようにセカンダリ圧がポート4Aから排出されると、ロックアップクラッチ4eとフロントカバー4fとの間の空間にある油圧が減圧され、ロックアップクラッチ4eがトルクコンバータ4内のロックアップ圧との差圧に基づきフロントカバー4fに押圧駆動され、つまりロックアップクラッチ4eがスリップないし係合されるオン状態(係合状態)となる。
次に、マニュアルバルブ30のレンジ切換えによる前進用クラッチC1の係合圧と後進用ブレーキB1の係合圧との供給を行う部分について説明する。マニュアルバルブ30は、不図示のシフトレバーに連動して駆動されるスプール30pと、リニアソレノイドバルブSLCによって調圧出力される係合圧を油路L1を介して入力する入力ポート30aと、該スプール30pが前進レンジ(D,Lレンジ)の位置に駆動された際に該係合圧を前進用の係合圧として出力する前進レンジ用の出力ポート30bと、該スプール30pが前進レンジ以外のレンジ(P,R,Nレンジ)の位置に駆動された際に前進用の係合圧を排出する排出ポート30cと、該スプール30pが後進レンジ(Rレンジ)の位置に駆動された際に該係合圧を後進用の係合圧として出力する後進レンジ用の出力ポート30dと、を有している。
マニュアルバルブ30は、走行レンジである前進レンジ(D,Lレンジ)が選択されると、スプール30pによって、入力ポート30aと出力ポート30bとが連通すると共に排出ポート30cが遮断され、かつ入力ポート30aと出力ポート30dとの間が遮断されると共に出力ポート30dは大気解放(EX)される。また、マニュアルバルブ30は、走行レンジである後進レンジ(Rレンジ)が選択されると、スプール30pによって、入力ポート30aと出力ポート30dとが連通し、かつ入力ポート30aと出力ポート30bとの間が遮断されると共に排出ポート30cは大気解放(EX)される。また、マニュアルバルブ30は、非走行レンジであるニュートラルレンジ(Nレンジ)が選択されると、スプール30pによって、入力ポート30aと出力ポート30bとの間が遮断されると共に入力ポート30aと出力ポート30dとの間が遮断され、かつ排出ポート30cが大気解放(EX)されると共に出力ポート30dも大気解放(EX)される。そして、マニュアルバルブ30は、非走行レンジであるパーキングレンジ(Pレンジ)が選択されると、スプール30pによって、入力ポート30aが遮断され、かつ排出ポート30cが大気解放(EX)されると共に出力ポート30dも大気解放(EX)される。
マニュアルバルブ30の出力ポート30bは、油路L2(第1供給油路)、オリフィス61が介在された油路L3を介して前進用クラッチC1の油圧サーボ51に連通されている。また、油圧サーボ51は、油路(第1油路)L3、油路(第1油路)L4、後述のオリフィス42より孔径が小径なオリフィス41が介在された油路(第1迂回油路)L5、油路L8、逆止弁38、油路L9を介して排出ポート30cに連通されている。さらに、油圧サーボ51は、油路L3、油路L4、油路L4に連通する油路(第1油路)L6、詳しくは後述する排出切換えバルブ32、上記オリフィス41より孔径が大径なオリフィス42が介在された油路(第3油路)L7、油路L8、逆止弁38、油路(第1迂回油路)L9を介して排出ポート30cに連通されている。
一方、マニュアルバルブ30の出力ポート30dは、油路L10、油路L11、油路L12、逆止弁39、油路(第2供給油路)L13、オリフィス62が介在された油路L14を介して後進用ブレーキB1の油圧サーボ52に連通されている。また、油圧サーボ52は、油路(第2油路)L14、油路(第2油路、第2迂回油路)L15、後述のオリフィス44より孔径が小径なオリフィス43が介在された油路(第2迂回油路)L16、油路L11、油路L10を介して出力ポート30dに連通されている。さらに、油圧サーボ52は、油路L14、油路L15、油路L15に連通する油路(第2油路)L17、詳しくは後述する排出切換えバルブ32、上記オリフィス43より孔径が大径なオリフィス44が介在された油路(第4油路)L18、油路L11、油路L10を介して出力ポート30dに連通されている。なお、出力ポート30dは、油路L10、オリフィス67が介在された油路L19を介してライン圧モジュレータバルブ33に連通されている。
なお、前進用クラッチC1の油圧サーボ51への係合圧の供給、排出と、後進用ブレーキB1の油圧サーボ52への係合圧の供給、排出とについては、まとめて後述する。
続いて、排出切換えバルブの構成について図4を用いて説明する。図4(a)に示すように、排出切換えバルブ32は、バルブ孔(孔部)32Hに摺動自在に収納されるスプール32pと、該スプール32pを図中上方側である一方に向けて付勢するスプリング(付勢部材)32sとを有していると共に、該スプール32pの図中上方側に他方に向けて油圧が作用する作動油室32aと、入力ポート(第1ポート)32bと、出力ポート(第1排出ポート)32cと、出力ポート(第2排出ポート)32dと、入力ポート(第2ポート)32eと、を有している。
また、スプール32pには、図4(a)、図4(b)、及び図4(c)に示すように、図中上方側から順に、スプール32pのバルブ孔32Hに内接するランド部32pR1、ランド部32pR2、及びランド部32pR3が形成されており、このうちのランド部32pR2の外周部分には、スプール32pの移動方向に向けて延び、深さd1及び幅d2を有するスリット状の溝部(第1溝)32psaが、また、ランド部32pR3の外周部分には、スプール32pの移動方向に向けて延び、深さd1及び幅d2を有するスリット状の溝部(第2溝)32psbが、それぞれ形成されている。これら溝部32psa及び溝部32psbは、周方向に対して均等となる位置に配置されている。
即ち、ランド部32pR2の溝部32psaは、スプール32pが左半位置(遮断位置)と右半位置(排出位置)との中間位置にある際に、入力ポート32bと出力ポート32cとを連通すると共に、その深さd1及び幅d2による断面積によってオリフィス効果を生じるように構成されており、そのオリフィス効果は、オリフィス(第1オリフィス)41の孔径によるオリフィス効果よりも大きく、オリフィス42の孔径によるオリフィス効果よりも小さく設定されている。また同様に、ランド部32pR3の溝部32psbは、スプール32pが左半位置と右半位置との中間位置にある際に、入力ポート32eと出力ポート32dとを連通すると共に、その深さd1及び幅d2による断面積によってオリフィス効果を生じるように構成されており、そのオリフィス効果は、オリフィス(第2オリフィス)43の孔径によるオリフィス効果よりも大きく、オリフィス44の孔径によるオリフィス効果よりも小さく設定されている。
排出切換えバルブ32のスプリング32sの付勢力は、上述したロックアップ制御バルブ31のスプリング31sの付勢力よりも小さく設定されており、図5に示すように、リニアソレノイドバルブSLUからのSLU圧が所定圧P3未満であると、ロックアップ制御バルブ31のスプリング31sの付勢力がSLU圧より勝って、スプール31pが左半位置にある。そして、SLU圧が所定圧P3よりも大きくされると、スプール31pが右半位置に移動されていき、上述したように入出力ポート31fから出力されるロックアップ圧が大きくなるように調圧されて、ロックアップクラッチ4eの係合力が強くされていく。
ここで、SLU圧の所定圧P3以上の領域を第1の領域A1とし、第1の領域A1よりも低圧の所定圧P3未満の領域を第2の領域A2とする。即ち、制御部100は、SLU圧を第1の領域A1で制御してロックアップクラッチ4eを係合制御し、第2の領域A2で制御してロックアップクラッチ4eを解放する。
一方、SLU圧が所定圧P3未満にある場合にあって、リニアソレノイドバルブSLUがオフされた状態、即ちSLU圧がOFF圧であると、排出切換えバルブ32の作動油室32aのSLU圧が0圧であるので、排出切換えバルブ32のスプリング32sの付勢力によってスプール32pが左半位置となる。また、SLU圧が中圧P1となるように調圧出力されると、スプリング32sが収縮してスプール32pが左半位置と右半位置との間の中間位置となる。そして、SLU圧が高圧P2となるように調圧出力されると、スプリング32sがさらに収縮してスプール32pが右半位置となる。このように、ロックアップ圧が出力されない状態、つまりロックアップクラッチ4eの解放状態にあって、排出切換えバルブ32のスプール32pの位置が大まかに3段階に切換えられる。尚、本実施の形態では、排出切換えバルブ32における排出量は、流量の小さい順に第1の排出量、第2の排出量、第3の排出量を有している。そして、油温が高温でSLU圧がOFF圧である場合は第1の排出量となり、油温が低温でSLU圧が中圧P1である場合は第2の排出量となり、油温が極低温でSLU圧が高圧P2である場合は第3の排出量となる。
[係合圧の供給及び排出の動作]
ついで、前進用クラッチC1の油圧サーボ51への係合圧の供給時と排出時との動作について図3、図6、図7、図8を用いて説明する。例えば運転者がシフトレバー操作により他のレンジから前進レンジ(D,Lレンジ)を選択すると、マニュアルバルブ30のスプール30pが前進レンジの位置に移動されて、入力ポート30aと出力ポート30bとが連通されると共に排出ポート30cが遮断される。これにより、リニアソレノイドバルブSLCと前進用クラッチC1の油圧サーボ51とが、油路L1、マニュアルバルブ30、油路L2、油路L3を介して連通状態にされる。そして、制御部100は、前進レンジになったことを不図示のセンサにより検出すると、リニアソレノイドバルブSLCに指令して係合圧を制御し、例えばファストフィル指令を行った後、係合圧を徐々に上昇して前進用クラッチC1をスリップないし係合していき、最終的に係合圧を上限圧まで上昇して前進用クラッチC1を完全係合状態にする。これにより、自動変速機3は、上述したようにCVT8を用いた無段変速を行う前進走行可能な状態となる。
また、この前進レンジの状態にあっては、排出ポート30cが遮断されているため、油路L4,L5,L8,L9とこれらの油路に連通する油路L6,L7とにある油圧は排出されず、特に排出切換えバルブ32のスプール32pの位置が何れの位置にあっても、油圧サーボ51の係合圧が排出されることはない。従って、リニアソレノイドバルブSLUはどのような大きさのSLU圧を出力してもよく、つまりロックアップ制御バルブ31のスプール31pの位置を自由に油圧制御することができ、ロックアップクラッチ4eの解放状態及び係合状態を自在に制御することができる。
次に、例えば運転者がシフトレバー操作により前進レンジから他のレンジを選択すると、マニュアルバルブ30のスプール30pが前進レンジ以外の位置に移動されて、入力ポート30aと出力ポート30bとの間が遮断されると共に排出ポート30cが大気解放される。これにより、油路L2からの係合圧の出力が遮断されると共に、油路L4,L5,L8,L9とこれらの油路に連通する油路L6,L7とにある油圧が排出ポート30cから排出可能な状態となる。なお、このように前進レンジから他のレンジになったことを不図示のセンサにより検出すると、制御部100は、リニアソレノイドバルブSLCに指令して係合圧の出力を停止する。その後、選択されたレンジが後進レンジである場合には、再度係合圧の上昇を行うことになる。
このように前進レンジから他のレンジになると、制御部100は、図6に示す排出制御を開始する。まず、制御部100は、油温センサ99により油温を検出する(S1)。ついで、油温が極低温(例えば0℃未満)であるか否かを判定し(S2)、極低温であると判定された場合は(S2のYes)、図8に示すようにSLU圧を高圧P2にして所定時間T1の間出力し(S3)、その後、SLU圧をオフして終了する。
これにより、排出切換えバルブ32のスプール32pは、所定時間T1の間、右半位置に制御され、入力ポート32bと出力ポート32cとが全開で連通され、油路L6と油路L7とが排出切換えバルブ32で略絞られることなく連通するので、油圧サーボ51の係合圧は、小径なオリフィス41が介在する油路L3,L4,L8,L9からの経路と、大径なオリフィス42が介在する油路L3,L4,L6,L7,L8,L9からの経路と、の2つの経路を介して排出ポート30cから排出される。このため、図7に示すように、例えば同じ油温であれば、前進用クラッチC1の係合圧PC1は他の場合よりも短い時間で排出される、排出量が他の状態よりも大きい大流量排出状態となるが、油温が極低温であるので、油の粘性が高く、その分、他の状態と同じ時間となるように調整されて排出されることになる。なお、係合圧PC1が略0圧に排出されると、逆止弁38が閉塞し、油圧サーボ51に空気が入り込むことが防止される。
また、上記ステップS2で、極低温でないと判定された場合は(S2のNo)、油温が低温(例えば40℃未満)であるか否かを判定し(S4)、低温であると判定された場合は(S4のYes)、図8に示すようにSLU圧を中圧P1にして所定時間T1の間出力し(S5)、その後、SLU圧をオフする。
これにより、排出切換えバルブ32のスプール32pは、所定時間T1の間、左半位置と右半位置との間の中間位置に制御され、入力ポート32bと出力ポート32cとが上述した溝部32psaで連通され、油路L6と油路L7とが排出切換えバルブ32でオリフィス42よりも絞られた状態で連通するので、油圧サーボ51の係合圧は、小径なオリフィス41が介在する油路L3,L4,L8,L9からの経路と、大径なオリフィス42が介在すると共に溝部32psaが介在する油路L3,L4,L6,L7,L8,L9からの経路と、の2つの経路を介して排出ポート30cから排出される。このため、図7に示すように、例えば同じ油温であれば、前進用クラッチC1の係合圧PC1は上記SLU圧が高圧に制御された場合よりも長く、SLU圧がオフされた場合よりも短い時間で排出される、排出量が中程度である中流量排出状態となるが、油温が低温であるので、油の粘性が極低温よりも低くかつ常温よりも高く、その分、他の状態と同じ時間となるように調整されて排出されることになる。なお、同様に係合圧PC1が略0圧に排出されると、逆止弁38が閉塞し、油圧サーボ51に空気が入り込むことが防止される。
なお、本実施の形態においては、SLU圧を中圧P1に指令する場合、所定時間T1よりも僅かに短い時間T2の間だけ中圧P1を出力するように指令し、終了間際に時間T3だけ高圧P2を出力するように指令する。これは、排出切換えバルブ32のスプール32pが中間位置にあることに起因してオリフィス効果が発生し、排出切換えバルブ32の内部に排出中の油圧の一部が残留する虞があるため、最後に入力ポート32bと出力ポート32cとを全開で連通し、油圧が残留することを防止するものである。しかしながら、油路やバルブからの漏れによって残留した油圧は自然に解消されるはずであるので、特にこのような制御を実行しなくてもよい。
そして、上記ステップS4で油温が低温でないと判定された場合は(S4のNo)、つまり油温が常温(40℃以上)であるので、SLU圧をOFF圧にして(S6)、そのまま終了する。
これにより、排出切換えバルブ32のスプール32pは、左半位置に制御され、入力ポート32bと出力ポート32cとが遮断され、油路L6と油路L7とが遮断されるので、油圧サーボ51の係合圧は、小径なオリフィス41が介在する油路L3,L4,L8,L9からの経路だけを介して排出ポート30cから排出される。このため、図7に示すように、例えば同じ油温であれば、前進用クラッチC1の係合圧PC1は他の場合よりも長い時間で排出される、排出量が小さい小流量排出状態となるが、油温が常温であるので、油の粘性が低温よりも低く、その分、他の状態と同じ時間となるように調整されて排出されることになる。このように、制御部100は、SLU圧を第2の領域A2で制御して、排出切換えバルブ32における排出量を設定可能である。なお、同様に係合圧PC1が略0圧に排出されると、逆止弁38が閉塞し、油圧サーボ51に空気が入り込むことが防止される。
次に、後進用ブレーキB1の油圧サーボ52への係合圧の供給時と排出時との動作について図3、図6を用いて説明する。なお、後進用ブレーキB1の係合圧の供給、排出は、油路の経路が異なるもので、基本的に前進用クラッチC1の係合圧の供給及び排出と同様であるので、説明を簡略化する。
例えば運転者がシフトレバー操作により他のレンジから後進レンジ(Rレンジ)を選択すると、マニュアルバルブ30のスプール30pが後進レンジの位置に移動されて、入力ポート30aと出力ポート30dとが連通される。これにより、リニアソレノイドバルブSLCと後進用ブレーキB1の油圧サーボ52とが、油路L1、マニュアルバルブ30、油路L10,L11,L12、逆止弁39、油路L13,L14を介して連通状態にされる。そして、制御部100は、後進レンジになったことを不図示のセンサにより検出すると、リニアソレノイドバルブSLCに指令して係合圧を制御し、例えばファストフィル指令を行った後、係合圧を徐々に上昇して後進用ブレーキB1をスリップないし係合していき、最終的に係合圧を上限圧まで上昇して後進用ブレーキB1を完全係合状態にする。これにより、自動変速機3は、上述したようにCVT8を用いた無段変速を行う後進走行可能な状態となる。
また、この後進レンジの状態にあっては、出力ポート30dから係合圧が出力されているため、油路L15,L16とこれらの油路に連通する油路L17,L18とにある油圧は排出されず、特に排出切換えバルブ32のスプール32pの位置が何れの位置にあっても、油圧サーボ52の係合圧が排出されることはない。
なお、出力ポート30dから出力された係合圧は、オリフィス67が介在する油路L19からライン圧モジュレータバルブ33にも供給される。ライン圧モジュレータバルブ33は、後進時にあって係合圧を入力すると、調圧出力するモジュレータ圧を上昇するように構成されており、リニアソレノイドバルブSLCに入力されるモジュレータ圧が前進時よりも上昇されるため、後進用ブレーキB1の油圧サーボ52に供給される係合圧は、前進時に油圧サーボ51に供給される係合圧よりも高くされる。これは、後進用ブレーキB1がキャリヤCRから受ける反力のトルクが、前進用クラッチC1を係合する場合のトルクよりも大きいため、後進用ブレーキB1に滑りが生じないようにトルク容量を上昇させるためである。
次に、例えば運転者がシフトレバー操作により後進レンジから他のレンジを選択すると、マニュアルバルブ30のスプール30pが後進レンジ以外の位置に移動されて、入力ポート30aと出力ポート30dとの間が遮断されると共に出力ポート30dが大気解放される。これにより、油路L14,L15,L16,L11,L10とこれらの油路に連通する油路L17,L18とにある油圧が出力ポート30dから排出可能な状態となる。なお、このように後進レンジから他のレンジになったことを不図示のセンサにより検出すると、制御部100は、リニアソレノイドバルブSLCに指令して係合圧の出力を停止する。その後、選択されたレンジが前進レンジである場合には、再度係合圧の上昇を行うことになる。
このように後進レンジから他のレンジになると、制御部100は、図6に示す排出制御を開始し、油温センサ99により油温を検出する(S1)。その油温が極低温であると判定された場合は(S2のYes)、SLU圧を高圧P2にして所定時間T1の間出力して(S3)、その後、SLU圧をOFF圧にし、低温であると判定された場合は(S4のYes)、SLU圧を中圧P1にして所定時間T1の間出力して(S5)、その後、SLU圧をOFF圧にし、油温が低温でないと判定された場合は(S4のNo)、SLU圧をOFF圧にして、そのまま終了する(S6)。
SLU圧が高圧P2で出力された場合、排出切換えバルブ32のスプール32pは、所定時間T1の間、右半位置に制御され、入力ポート32eと出力ポート32dとが全開で連通され、油路L17と油路L18とが排出切換えバルブ32で略絞られることなく連通する。これにより、油圧サーボ52の係合圧は、小径なオリフィス43が介在する油路L14,L15,L16,L11,L10からの経路と、大径なオリフィス44が介在する油路L14,L15,L17,L18,L11,L10からの経路と、の2つの経路を介して出力ポート30dから大流量状態で排出される。
また、SLU圧が中圧P1で出力された場合、排出切換えバルブ32のスプール32pは、所定時間T1の間、左半位置と右半位置との間の中間位置に制御され、入力ポート32eと出力ポート32dとが上述した溝部32psbで連通され、油路L17と油路L18とが排出切換えバルブ32でオリフィス44よりも絞られた状態で連通するので、油圧サーボ52の係合圧は、小径なオリフィス43が介在する油路L14,L15,L16,L11,L10からの経路と、大径なオリフィス44が介在すると共に溝部32psbが介在する油路L14,L15,L17,L18,L11,L10からの経路と、の2つの経路を介して出力ポート30dから中流量状態で排出される。
そして、SLU圧がOFF圧にされた場合、排出切換えバルブ32のスプール32pは、左半位置に制御され、入力ポート32eと出力ポート32dとが遮断され、油路L17と油路L18とが遮断されるので、油圧サーボ52の係合圧は、小径なオリフィス43が介在する油路L14,L15,L16,L11,L10からの経路だけを介して出力ポート30dから小流量状態で排出される。このように、制御部100は、SLU圧を第2の領域A2で制御して、排出切換えバルブ32における排出量を設定可能である。
[SLU圧の供給及び排出の動作]
次に、本実施の形態の油圧制御装置6によるロックアップクラッチ4eの係脱切換えの制御について、図9に基づいて詳細に説明する。ここでは、例えば、前進レンジにおいて、アクセルペダル90(図1参照)を解放した状態(以下、アクセルオフの状態という)からアクセルペダル90を踏み込んでアクセル開度が所定値以上になった状態(以下、アクセルオンの状態という)になり、その後、再びアクセルオフの状態にした場合について説明する。尚、図9中、SLU圧は、そのSLU圧を実現するための電気的な指令値を示している。
図9に示すように、走行レンジとして前進レンジが選択されていると共にアクセルオフの状態であり、車速が0で車両1が停止している時(t0)は、SLU圧は所定圧P3未満の第2の領域A2(図5参照)にあり、ロックアップクラッチ4eは解放状態になっている。その後、運転者がアクセルペダル90を踏み込むことにより、アクセルオフからアクセルオンの状態に切り換わったことがアクセルスイッチ91によって制御部100に検知される(t1)。制御部100はリニアソレノイドバルブSLUに指令してSLU圧を制御し、例えばファストフィル指令を行った後、SLU圧を徐々に上昇して所定圧P3以上の第1の領域A1(図5参照)に制御してロックアップクラッチ4eをスリップないし係合していき、最終的にSLU圧を上限圧まで上昇してロックアップクラッチ4eを完全係合状態にする(t1−t2、係合制御)。また、アクセルがオン状態になることにより、車速が0から徐々に加速していく。
その後、例えば、運転者がアクセルペダル90を解放することにより、アクセルオンからアクセルオフの状態に切り換わったことがアクセルスイッチ91によって制御部100に検知される(t3)。車両1は惰性走行して徐々に減速し(t4)、制御部100は、例えば時速10km以下になったと判断した場合にロックアップクラッチ4eの解放制御を開始する(t5)。この時、制御部100は、SLU圧を上限圧から徐々に減圧し、これに伴いロックアップクラッチ4eがスリップし始める。更に、SLU圧が第1の領域A1から第2の領域A2に制御されて所定圧P3未満になると、ロックアップクラッチ4eは解放状態になる(t5−t6、解放制御)。その後、制御部100は、SLU圧を第2の領域A2において制御し、その時点で走行レンジが前進レンジ以外に切り換えられたとした場合に前進用クラッチC1の油圧サーボ51から排出する油圧の排出量を目標の排出量にするためのSLU圧の目標圧に制御する(t7、t8)。例えば、目標の排出量が大流量である場合は、SLU圧の目標圧は高圧P2であり(t7)、目標の排出量が小流量である場合は、SLU圧の目標圧はOFF圧である(t8)。
ここで、ロックアップクラッチ4eの解放制御開始後のSLU圧の制御について、図10に沿って説明する。制御部100がロックアップクラッチ4eの解放制御を開始すると(S11)、制御部100は、油温センサ99により油温を検出し、その油温において、仮にロックアップクラッチ4eが解放されていて、走行レンジが前進レンジ以外に切り換えられた場合に、前進用クラッチC1の油圧サーボ51から排出する油圧の排出量を目標の排出量にするように排出切換えバルブ32を切り換えるためのSLU圧の目標圧を求める(S12)。そして、制御部100は、SLU圧の現在の指令値が目標圧未満か否かを判断する(S13)。制御部100は、SLU圧の現在の指令値が目標圧未満であると判断した場合は(S13のYes)、第1のモードを実行する(S14)。第1のモードにおいて、制御部100は、SLU圧を第2の領域A2で目標値に制御することにより、排出切換えバルブ32における排出量を設定しておく。
ここで、ロックアップクラッチ4eの解放時にSLU圧の出力を停止してしまうと、走行レンジの切換えがあったと判断してからSLU圧を0から上昇させるため、目標とする排出量を得るためのSLU圧を出力するまでに時間が掛かってしまう。特に、本実施の形態では、排出切換えバルブ32を切り換えるためにリニアソレノイドバルブSLUにより調圧出力されるSLU圧を使用しているので、SLU圧を切り換えるためにもフィードバック制御を実行しており、例えば、排出切換えバルブ32の切り換えのためにオンオフソレノイドバルブを使用する場合に比べて、応答性が悪くなる虞がある。これに対し、本実施の形態では、ロックアップクラッチ4eの解放時に、走行レンジの切換え後に目標とする排出量を得るためのSLU圧を常時出力しておくことにより、走行レンジの切換え後にすぐに目標とする排出量を得ることができ、リニアソレノイドバルブSLUを使用しながらも応答性を向上することができる。
制御部100は、ステップS13においてSLU圧の現在の指令値が目標圧未満でないと判断した場合は(S13のNo)、SLU圧の現在の指令値が0圧であるか否かを判断する(S15)。制御部100は、SLU圧の現在の指令値が0圧であると判断した場合は(S15のYes)、SLU圧をOFF圧にして第1のモードを実行する(S14)。制御部100は、ステップS15においてSLU圧の現在の指令値が0圧でないと判断した場合は(S15のNo)、SLU圧はまだ目標圧より大きいため、再度判断を行う(S13)。このように、制御部100は、前進レンジ又は後進レンジが維持され、かつ、ロックアップクラッチ4eの解放を判断した場合に、第1のモードを実行して排出切換えバルブ32における排出量を設定しておく。
ここで、本実施の形態の油圧制御装置6では、ロックアップリレーバルブを使用せずにロックアップ制御バルブ31によりロックアップクラッチ4eを係脱している。この場合、SLU圧が第2の領域A2にありロックアップクラッチ4eが解放状態であっても、SLU圧が変化することによりトルクコンバータ4における潤滑油量が変化してしまう。特に、アクセルがオン状態になり、ライン圧が上昇すると、ロックアップクラッチ4eの係合圧(例えば、セカンダリ圧)が上昇して、ロックアップ制御バルブ31の作動油室31aからスプール31pをオン側に僅かに移動させてしまい、トルクコンバータ4内の潤滑油量が減ってしまう可能性がある。一方、アクセルオンによってエンジン回転速度が上昇してトルクコンバータ4における差回転が大きくなっているため、多量の潤滑油量が必要であるにも関わらず、トルクコンバータ4内の潤滑油量が不足してしまう虞がある。
そこで、本実施の形態では、制御部100は、第1のモードの実行中にアクセル状態がオン状態であると判断した場合に、SLU圧の供給を停止するようにしている。このロックアップクラッチ4eの解放後のSLU圧の制御について、図11及び図13(a)に沿って説明する。ここでは、第1モードにおいてSLU圧を、例えば中圧P1に設定している場合について説明している。制御部100は、第1のモードの実行中(図11のS21、図13(a)のt10)、アクセル状態がオン状態であるか否かを判断する(図11のS22)。尚、アクセル状態がオン状態であるか否かの判断は、アクセルスイッチ91のオンオフにより判断する。但し、上述したように、アクセル開度が所定値以上に上昇したか否かに基づいて判断するようにしてもよい。
制御部100は、アクセル状態がオン状態であると判断した場合は(図11のS22のYes、図13(a)のt11)、第1のモードから第2のモードに切り換えて実行する(図11のS23、図13(a)のt11)。第2のモードでは、制御部100は、SLU圧の出力を停止する。このため、ロックアップクラッチ4eの解放状態でのアクセルオン時にも、トルクコンバータ4における潤滑油量を確保できる。制御部100は、第1のモードの実行中にアクセル状態がオン状態でないと判断した場合は(図11のS22のNo)、再度判断する(図11のS22)。
本実施の形態では、制御部100は、SLU圧を第2の領域A2で制御する場合に、第1のモードと第2のモードとを切り換えて実行することができる。また、制御部100は、第2のモードの実行中に、アクセル状態がオフ状態に切り換えられた場合には(図13(a)のt12)、第1のモードに切り換えて実行し、SLU圧をファストフィル制御してから(図13(a)のt12−t13)、SLU圧を中圧P1に設定する(図13(a)のt13)。
また、制御部100がロックアップクラッチ4eを解放状態から係合状態にする場合の制御について、図12に沿って説明する。制御部100は、ロックアップクラッチ4eの解放状態においてSLU圧を第2の領域A2で制御し、第1のモード又は第2のモードを実行する(S31)。そして、制御部100は、ロックアップクラッチ4eを係合する条件が具備されたか否かを判断する(S32)。ロックアップクラッチ4eを係合する条件としては、例えば車速が時速10kmを超えることがある。制御部100は、ロックアップクラッチ4eを係合する条件が具備されたと判断した場合は(S32のYes)、実行中の第1のモード又は第2のモードを停止し、ロックアップクラッチ4eの係合制御を開始する(S33)。これにより、制御部100は、SLU圧を上昇し第1の領域A1において制御する(図9のt1−t2参照)。また、制御部100はロックアップクラッチ4eを係合する条件が具備されていないと判断した場合は(S32のNo)、再度判断を実行する(S32)。
ところで、第1のモードの実行中に、油温が変化することにより、前進用クラッチC1の油圧サーボ51から排出する油圧の排出量を目標の排出量にするために排出切換えバルブ32を切り換えるSLU圧の目標圧が変化する場合がある。この場合、制御部100は、目標圧の変化に合わせて、SLU圧を、例えば高圧P2から中圧P1へ変更したり、あるいはOFF圧から中圧P1に変更するように制御する。ここで、本実施の形態では、排出切換えバルブ32を切り換えるためにリニアソレノイドバルブSLUにより調圧出力されるSLU圧を使用しているので、SLU圧を切り換えるためにもフィードバック制御を実行しており、例えば、排出切換えバルブ32の切り換えのためにオンオフソレノイドバルブを使用する場合に比べて、応答性が悪くなる虞がある。
そこで、本実施の形態では、制御部100は、目標圧の変化に合わせてSLU圧を第1の制御圧から第2の制御圧に変更する際に、第2の制御圧の指令値を超過させ、超過した状態を所定時間継続した後に第2の制御圧の指令値に切り換えるようにしている。即ち、SLU圧の切換え時にオーバーシュートあるいはアンダーシュートを実行することにより、切換え時間の短縮化を図っている。このようにSLU圧を切り換える具体例を、図13(b)及び図13(c)に沿って説明する。
例えば、図13(b)に示すように、SLU圧を高圧P2(第1の制御圧)から中圧P1(第2の制御圧)に切り換える場合は、制御部100は、SLU圧を高圧P2から中圧P1を超過した例えばOFF圧にまで低下させる(t21)。そして、制御部100は、SLU圧としてOFF圧を所定時間T4維持し、経過後に目標圧である中圧P1に切り換える(t22)。これにより、SLU圧を高圧P2から中圧P1に切り換える際にアンダーシュートを実行することで、実行しない場合に比べて切換え時間の短縮化を図ることができる。
また、図13(c)に示すように、SLU圧をOFF(第1の制御圧)から中圧P1(第2の制御圧)に切り換える場合は、制御部100は、SLU圧をOFF圧から中圧P1を超過した例えば高圧P2にまで上昇させる(t31)。そして、制御部100は、SLU圧として高圧P2を所定時間T5維持し、経過後に目標圧である中圧P1に切り換える(t32)。これにより、SLU圧をOFF圧から中圧P1に切り換える際にオーバーシュートを実行することで、実行しない場合に比べて切換え時間の短縮化を図ることができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る油圧制御装置6によると、制御部100は、第1のモードの実行中に、アクセルがオン状態になった場合に、第2のモードに切り換えて実行する。このため、油温に応じて油圧サーボ51,52からの係合圧の排出量を調整可能でありながら、部品点数を増やすことなく、ロックアップクラッチ4eの解放状態でのアクセルオン時にもトルクコンバータ4における潤滑油量を確保できる。
また、本実施の形態に係る油圧制御装置6によると、排出切換えバルブ32によって油温に応じて油圧サーボ51又は油圧サーボ52の係合圧の排出量を調整することができる。これにより、油温が低い場合に油圧サーボ51又は油圧サーボ52の係合圧を早く排出することができ、油温が高い場合に油圧サーボ51又は油圧サーボ52の係合圧を遅く排出することができる。詳細には、例えばオリフィス41又はオリフィス43の孔径を油温が常温の場合に急速に抜けないような孔径に設定しても、油温が常温よりも低い低温や極低温である場合に、排出切換えバルブ32によって排出量を大きくすることができ、係合圧が油圧サーボ51又は油圧サーボ52に残留してしまう時間を無くすことができて、非走行レンジで駆動力伝達が生じてしまうことを防止することができる。
なお、本実施の形態においては、1本の排出切換えバルブ32が、前進用クラッチC1の油圧サーボ51と、後進用ブレーキB1の油圧サーボ52と、の両方に連通して、どちらの油圧サーボの係合圧も排出切換えバルブ32で排出量を調整できるものを説明したが、これに限らず、油圧サーボ51に連通する排出切換えバルブと、油圧サーボ52に連通する排出切換えバルブとをそれぞれ別に2本有していても構わない。この場合でも、2本の排出切換えバルブをSLU圧で切換えるように制御することができる。
[本実施の形態のまとめ]
本車両用駆動装置(3)の油圧制御装置(6)は、
前進レンジ時に係合される第1摩擦係合要素(C1)と、後進レンジ時に係合される第2摩擦係合要素(B1)と、前記第1摩擦係合要素(C1)の第1油圧サーボ(51)と、前記第2摩擦係合要素(B1)の第2油圧サーボ(52)とを有する変速機構(5)と、
駆動源(2)の回転を前記変速機構(5)の入力軸(5a)に流体伝動する流体伝動部(4a,4b)と、前記流体伝動部(4a,4b)をロックアップ可能なロックアップクラッチ(4e)とを有する流体伝動装置(4)と、を備えた車両用駆動装置(3)の油圧制御装置(6)において、
係合圧を調圧出力可能な第1ソレノイドバルブ(SLC)と、
制御圧を調圧出力可能な第2ソレノイドバルブ(SLU)と、
前記第2ソレノイドバルブ(SLU)の制御圧に基づいて前記ロックアップクラッチ(4e)を係合制御可能なロックアップ制御バルブ(31)と、
前記第1ソレノイドバルブ(SLC)の係合圧を入力し、前記前進レンジ時に前記係合圧を前記第1油圧サーボ(51)に出力し、前記後進レンジ時に前記係合圧を前記第2油圧サーボ(52)に出力するレンジ切換え部(30)と、
前記第1油圧サーボ(51)と前記第2油圧サーボ(52)との少なくとも一方に連通し、前記第2ソレノイドバルブ(SLU)の制御圧を供給することにより前記係合圧を排出する際の排出量を調整する排出量調整部(32)と、
前記第2ソレノイドバルブ(SLU)の制御圧を第1の領域(A1)で制御して前記ロックアップクラッチ(4e)を係合制御し、前記制御圧を前記第1の領域(A1)よりも低圧の第2の領域(A2)で制御して前記ロックアップクラッチ(4e)を解放し、かつ、前記排出量調整部(32)における前記排出量を設定可能な制御部(100)と、を備え、
前記制御部(100)は、前記第2ソレノイドバルブ(SLU)の制御圧を前記第2の領域(A2)で制御して前記排出量調整部(32)における前記排出量を設定しておく第1のモードの実行中に、アクセル開度が所定値以上に上昇した場合に、前記第2ソレノイドバルブ(SLU)の制御圧の出力を停止する第2のモードに切り換えて実行する。
この構成によれば、制御部(100)は、第1のモードの実行中に、アクセル開度が所定値以上に上昇した場合に、第2のモードに切り換えて実行する。このため、油温に応じて油圧サーボ(51,52)からの係合圧の排出量を調整可能でありながら、部品点数を増やすことなく、ロックアップクラッチ(4e)の解放状態でのアクセルオン時にも流体伝動装置(4)における潤滑油量を確保できる。
しかも、第1油圧サーボ(51)と第2油圧サーボ(52)とに供給する係合圧を1本の第2ソレノイドバルブ(SLU)で調圧することができ、それぞれの係合圧を調圧するソレノイドバルブを別々に設ける場合よりも、ソレノイドバルブの本数を減らすことができて、コストダウンを図ることができる。また、係合圧を排出する際に制御が不要となる、ロックアップクラッチ(4e)の係合圧を調圧する第2ソレノイドバルブ(SLU)によって排出量調整部(32)を制御することができて、専用のソレノイドバルブを設ける場合よりも、ソレノイドバルブの本数を減らすことができて、コストダウンを図ることができる。
また、本車両用駆動装置(3)の油圧制御装置(6)において、
前記制御部(100)は、前進レンジ又は後進レンジが維持され、かつ、前記ロックアップクラッチ(4e)の解放を判断した場合に、前記第1のモードを実行して前記排出量調整部(32)における前記排出量を設定しておく。
ここで、ロックアップクラッチ(4e)の解放時に制御圧の出力を停止してしまうと、走行レンジの切換えがあったと判断してから制御圧を0から上昇させるため、目標とする排出量を得るための制御圧を出力するまでに時間が掛かってしまう。特に、排出量調整部(32)における排出量を設定するために第2ソレノイドバルブ(SLU)により調圧出力される制御圧を使用しているので、制御圧を切り換えるためにもフィードバック制御を実行しており、例えば、排出量調整部(32)の設定のためにオンオフソレノイドバルブを使用する場合に比べて、応答性が悪くなる虞がある。これに対し、本構成によれば、ロックアップクラッチ(4e)の解放時に、走行レンジの切換え後に目標とする排出量を得るための制御圧を常時出力しておくことにより、走行レンジの切換え後にすぐに目標とする排出量を得ることができ、調圧出力する第2ソレノイドバルブ(SLU)を使用しながらも応答性を向上することができる。
また、本車両用駆動装置(3)の油圧制御装置(6)において、
前記車両用駆動装置(3)は、油温を検出する油温検知部(99)を備え、
前記制御部(100)は、前記第1のモードにおいて、前記油温に応じて、前記排出量調整部(32)における前記排出量を設定しておく。
この構成によれば、油温に応じて排出量を制御することができる。
また、本車両用駆動装置(3)の油圧制御装置(6)において、
前記制御部(100)は、前記第1のモードにおいて、前記排出量調整部(32)における前記排出量の設定を変更するために前記第2ソレノイドバルブ(SLU)の制御圧を第1の制御圧から前記第1の制御圧とは異なる第2の制御圧に切り換える場合に、前記第2の制御圧の指令値を超過させ、超過した状態を所定時間継続した後に前記第2の制御圧の指令値に切り換える。
この構成によれば、制御圧の切換え時にオーバーシュートあるいはアンダーシュートを実行することにより、切換え時間の短縮化を図ることができる。
また、本車両用駆動装置(3)の油圧制御装置(6)において、
前記排出量調整部(32)における前記排出量は、流量の小さい順に第1の排出量、第2の排出量、第3の排出量を有する。
この構成によれば、3段階の排出量を実現することができ、油温に応じた係合油の適正な排出量を選択可能になる。
また、本車両用駆動装置(3)の油圧制御装置(6)において、
前記第1油圧サーボ(51)と前記排出量調整部(32)とを連通する第1油路(L3,L4,L6)と、
前記第2油圧サーボ(52)と前記排出量調整部(32)とを連通する第2油路(L14,L15,L17)と、
前記排出量調整部(32)と前記レンジ切換え部(30)とを連通する第3油路(L7)及び第4油路(L18)と、
前記第1油圧サーボ(51)と前記レンジ切換え部(30)とを前記排出量調整部(32)を迂回して連通する第1迂回油路(L5,L9)と、
前記第2油圧サーボ(52)と前記レンジ切換え部(30)とを前記排出量調整部(32)を迂回して連通する第2迂回油路(L15,L16)と、
前記第1迂回油路(L5,L9)に介在する第1オリフィス(41)と、
前記第2迂回油路(L15,L16)に介在する第2オリフィス(43)と、を備え、
前記排出量調整部(32)は、スプール(32p)と、前記スプール(32p)を一方に付勢する付勢部材(32s)と、前記制御圧を入力して前記スプール(32p)を他方に押圧するように作用させる作動油室(32a)と、前記第1油路(L3,L4,L6)に連通する第1ポート(32b)と、前記第3油路(L7)に連通して油圧を排出可能な第1排出ポート(32c)と、前記第2油路(L14,L15,L17)に連通する第2ポート(32e)と、前記第4油路(L18)に連通して油圧を排出可能な第2排出ポート(32d)と、を有し、前記スプール(32p)の位置が、前記第1ポート(32b)と前記第1排出ポート(32c)とを遮断すると共に前記第2ポート(32e)と前記第2排出ポート(32d)とを遮断する遮断位置と、前記第1ポート(32b)と前記第1排出ポート(32c)とを連通すると共に前記第2ポート(32e)と前記第2排出ポート(32d)とを連通する排出位置と、に切換えられる排出切換えバルブ(32)を有し、
前記レンジ切換え部(30)は、非走行レンジ時に、前記第1迂回油路(L5,L9)及び前記第2迂回油路(L15,L16)を介して前記第1油圧サーボ(51)及び前記第2油圧サーボ(52)からの油圧を排出しつつ、前記第3油路(L7)及び前記第4油路(L18)を介して前記第1排出ポート(32c)及び前記第2排出ポート(32d)からの油圧を排出可能であり、
前記排出切換えバルブ(32)は、前記スプール(32p)が前記排出位置と前記遮断位置との間の中間位置に切換え可能であり、前記スプール(32p)と前記スプール(32p)を収容する孔部との少なくとも一方に、前記中間位置にあって前記第1ポート(32b)と前記第1排出ポート(32c)とを連通する第1溝(32psa)と、前記中間位置にあって前記第2ポート(32e)と前記第2排出ポート(32d)とを連通する第2溝(32psb)と、を有し、前記スプール(32p)の位置により前記第1の排出量、前記第2の排出量、前記第3の排出量を設定可能である。
この構成によれば、第2ソレノイドバルブ(SLU)の制御圧により排出切換えバルブ(32)のスプール(32p)の位置を制御することで、排出量調整部(32)における排出量として第1の排出量、第2の排出量、第3の排出量を切り換えて設定することができる。しかも、排出量調整部(32)を複数設けることを不要とすることができ、油圧制御装置(6)の簡略化やコストダウンを図ることができる。
また、本車両用駆動装置(3)の油圧制御装置(6)において、
前記ロックアップクラッチ(4e)は、オン圧及びオフ圧の差圧により係合可能であり、
前記ロックアップ制御バルブ(31)は、前記第2ソレノイドバルブの制御圧に基づいて、前記オン圧及び前記オフ圧の差圧を制御して前記ロックアップクラッチ(4e)を係合制御可能である。
この構成によれば、本油圧制御装置(6)を単板式のロックアップクラッチ(4e)に対しても適用することができる。
[他の実施の形態の可能性]
なお、本実施の形態においては、排出切換えバルブ32のスプール32pに溝部32psa及び溝部32psbを形成して排出量を中流量に設定するものを説明したが、これに限らず、例えばスプール32pを収容するバルブ孔32Hに溝部を形成しても良く、また、例えば排出ポートの形状を凸状、三角形状、五角形状などに形成して、排出ポートの開口面積が変化するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、レンジ切換え部として手動により切換え可能なマニュアルバルブを一例として説明したが、マニュアルバルブを電動により駆動するものでも、或いは油圧式で複数本の切換えバルブを切換えることでレンジ圧を生成するものでもよい。
また、本実施の形態において車両用駆動装置は、CVT8を有する無段変速の自動変速機であるものを説明したが、これに限らず、有段式の自動変速機、或いは自動変速機にモータ・ジェネレータを組合せたハイブリッド駆動装置、さらには、電気自動車におけるモータ・ジェネレータの回転を変速する電動式駆動装置など、どのような車両用駆動装置であっても構わない。
また、本実施の形態においては、ロックアップクラッチ4eとして単板式のものを適用した場合について説明したが、これには限られず、多板式のものを適用してもよい。
2…エンジン(駆動源)
3…自動変速機(車両用駆動装置)
4…トルクコンバータ(流体伝動装置)
4a…ポンプインペラ(流体伝動部)
4b…タービンランナ(流体伝動部)
4e…ロックアップクラッチ
5…変速機構
5a…入力軸
6…油圧制御装置
30…マニュアルバルブ(レンジ切換え部)
31…ロックアップ制御バルブ
32…排出切換えバルブ(排出量調整部)
32a…作動油室
32b…入力ポート(第1ポート)
32c…出力ポート(第1排出ポート)
32d…出力ポート(第2排出ポート)
32e…入力ポート(第2ポート)
32H…バルブ孔(孔部)
32p…スプール
32psa…溝部(第1溝)
32psb…溝部(第2溝)
32s…スプリング(付勢部材)
41…第1オリフィス
43…第2オリフィス
51…第1油圧サーボ
52…第2油圧サーボ
99…油温センサ(油温検知部)
100…制御部
A1…第1の領域
A2…第2の領域
B1…後進用ブレーキ(第2摩擦係合要素)
C1…前進用クラッチ(第1摩擦係合要素)
L2…第1供給油路
L3,L4,L6…第1油路
L5,L9…第1迂回油路
L7…第3油路
L13…第2供給油路
L14,L15,L17…第2油路
L15,L16…第2迂回油路
L18…第4油路
SLC…リニアソレノイドバルブ(第1ソレノイドバルブ)
SLU…リニアソレノイドバルブ(第2ソレノイドバルブ)

Claims (7)

  1. 前進レンジ時に係合される第1摩擦係合要素と、後進レンジ時に係合される第2摩擦係合要素と、前記第1摩擦係合要素の第1油圧サーボと、前記第2摩擦係合要素の第2油圧サーボとを有する変速機構と、
    駆動源の回転を前記変速機構の入力軸に流体伝動する流体伝動部と、前記流体伝動部をロックアップ可能なロックアップクラッチとを有する流体伝動装置と、を備えた車両用駆動装置の油圧制御装置において、
    係合圧を調圧出力可能な第1ソレノイドバルブと、
    制御圧を調圧出力可能な第2ソレノイドバルブと、
    前記第2ソレノイドバルブの制御圧に基づいて前記ロックアップクラッチを係合制御可能なロックアップ制御バルブと、
    前記第1ソレノイドバルブの係合圧を入力し、前記前進レンジ時に前記係合圧を前記第1油圧サーボに出力し、前記後進レンジ時に前記係合圧を前記第2油圧サーボに出力するレンジ切換え部と、
    前記第1油圧サーボと前記第2油圧サーボとの少なくとも一方に連通し、前記第2ソレノイドバルブの制御圧を供給することにより前記係合圧を排出する際の排出量を調整する排出量調整部と、
    前記第2ソレノイドバルブの制御圧を第1の領域で制御して前記ロックアップクラッチを係合制御し、前記制御圧を前記第1の領域よりも低圧の第2の領域で制御して前記ロックアップクラッチを解放し、かつ、前記排出量調整部における前記排出量を設定可能な制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記第2ソレノイドバルブの制御圧を前記第2の領域で制御して前記排出量調整部における前記排出量を設定しておく第1のモードの実行中に、アクセル開度が所定値以上に上昇した場合に、前記第2ソレノイドバルブの制御圧の出力を停止する第2のモードに切り換えて実行する車両用駆動装置の油圧制御装置。
  2. 前記制御部は、前進レンジ又は後進レンジが維持され、かつ、前記ロックアップクラッチの解放を判断した場合に、前記第1のモードを実行して前記排出量調整部における前記排出量を設定しておく請求項1に記載の車両用駆動装置の油圧制御装置。
  3. 前記車両用駆動装置は、油温を検出する油温検知部を備え、
    前記制御部は、前記第1のモードにおいて、前記油温に応じて、前記排出量調整部における前記排出量を設定しておく請求項1又は2に記載の車両用駆動装置の油圧制御装置。
  4. 前記制御部は、前記第1のモードにおいて、前記排出量調整部における前記排出量の設定を変更するために前記第2ソレノイドバルブの制御圧を第1の制御圧から前記第1の制御圧とは異なる第2の制御圧に切り換える場合に、前記第2の制御圧の指令値を超過させ、超過した状態を所定時間継続した後に前記第2の制御圧の指令値に切り換える請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両用駆動装置の油圧制御装置。
  5. 前記排出量調整部における前記排出量は、流量の小さい順に第1の排出量、第2の排出量、第3の排出量を有する請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両用駆動装置の油圧制御装置。
  6. 前記第1油圧サーボと前記排出量調整部とを連通する第1油路と、
    前記第2油圧サーボと前記排出量調整部とを連通する第2油路と、
    前記排出量調整部と前記レンジ切換え部とを連通する第3油路及び第4油路と、
    前記第1油圧サーボと前記レンジ切換え部とを前記排出量調整部を迂回して連通する第1迂回油路と、
    前記第2油圧サーボと前記レンジ切換え部とを前記排出量調整部を迂回して連通する第2迂回油路と、
    前記第1迂回油路に介在する第1オリフィスと、
    前記第2迂回油路に介在する第2オリフィスと、を備え、
    前記排出量調整部は、スプールと、前記スプールを一方に付勢する付勢部材と、前記制御圧を入力して前記スプールを他方に押圧するように作用させる作動油室と、前記第1油路に連通する第1ポートと、前記第3油路に連通して油圧を排出可能な第1排出ポートと、前記第2油路に連通する第2ポートと、前記第4油路に連通して油圧を排出可能な第2排出ポートと、を有し、前記スプールの位置が、前記第1ポートと前記第1排出ポートとを遮断すると共に前記第2ポートと前記第2排出ポートとを遮断する遮断位置と、前記第1ポートと前記第1排出ポートとを連通すると共に前記第2ポートと前記第2排出ポートとを連通する排出位置と、に切換えられる排出切換えバルブを有し、
    前記レンジ切換え部は、非走行レンジ時に、前記第1迂回油路及び前記第2迂回油路を介して前記第1油圧サーボ及び前記第2油圧サーボからの油圧を排出しつつ、前記第3油路及び前記第4油路を介して前記第1排出ポート及び前記第2排出ポートからの油圧を排出可能であり、
    前記排出切換えバルブは、前記スプールが前記排出位置と前記遮断位置との間の中間位置に切換え可能であり、前記スプールと前記スプールを収容する孔部との少なくとも一方に、前記中間位置にあって前記第1ポートと前記第1排出ポートとを連通する第1溝と、前記中間位置にあって前記第2ポートと前記第2排出ポートとを連通する第2溝と、を有し、前記スプールの位置により前記第1の排出量、前記第2の排出量、前記第3の排出量を設定可能である請求項5に記載の車両用駆動装置の油圧制御装置。
  7. 前記ロックアップクラッチは、オン圧及びオフ圧の差圧により係合可能であり、
    前記ロックアップ制御バルブは、前記第2ソレノイドバルブの制御圧に基づいて、前記オン圧及び前記オフ圧の差圧を制御して前記ロックアップクラッチを係合制御可能である請求項1乃至6のいずれか1項に記載の車両用駆動装置の油圧制御装置。

JP2017249959A 2017-12-26 2017-12-26 車両用駆動装置の油圧制御装置 Pending JP2019116908A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017249959A JP2019116908A (ja) 2017-12-26 2017-12-26 車両用駆動装置の油圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017249959A JP2019116908A (ja) 2017-12-26 2017-12-26 車両用駆動装置の油圧制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019116908A true JP2019116908A (ja) 2019-07-18

Family

ID=67304335

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017249959A Pending JP2019116908A (ja) 2017-12-26 2017-12-26 車両用駆動装置の油圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019116908A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7951026B2 (en) Oil pressure control apparatus
US8038553B2 (en) Oil pressure control apparatus
JP4457863B2 (ja) 車両用動力伝達機構の油圧制御装置
JP4289407B2 (ja) 油圧供給装置
JP5376054B2 (ja) 車両用変速制御装置
JP5724619B2 (ja) 車両用動力伝達装置の油圧制御回路
JP6439756B2 (ja) 車両用変速機の制御装置
JP2019116908A (ja) 車両用駆動装置の油圧制御装置
JP2014199117A (ja) ベルト式無段変速機の油圧制御装置
JP4081827B2 (ja) 無段変速機の油圧制御装置
CN112013108A (zh) 车辆用动力传递装置
CN111075923A (zh) 车辆用动力传递装置的控制装置
JP2020133671A (ja) 車両用動力伝達装置
JP6205589B2 (ja) 車両用制御装置
JP2019178729A (ja) 動力伝達装置の制御装置および制御方法
JP3879665B2 (ja) 車両用動力伝達装置の油圧制御装置
JP5733048B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP2009287781A (ja) 油圧制御装置
JP3948399B2 (ja) 車両用動力伝達装置の油圧制御装置
US10549757B2 (en) Vehicle control device and vehicle control method
CN111071033A (zh) 车辆用动力传递装置
JP5884529B2 (ja) ドライブトレーンの油圧供給装置
JP2016191407A (ja) ベルト式無段変速機の油圧制御装置
US10125862B2 (en) Hydraulic control device for automatic transmission
JP2023088107A (ja) 車両用駆動装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200131

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20200203