JP2019116676A - 成膜装置の構成部材の耐食構造およびその構成部材の製造方法 - Google Patents

成膜装置の構成部材の耐食構造およびその構成部材の製造方法 Download PDF

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康浩 梅津
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Abstract

【課題】成膜装置の成膜チャンバー、ステージ、覗き窓等の石英ガラス製構成部材のクリーニングガスに対する耐食性を向上するための耐食構造およびその構成部材の製造方法の提供。【解決手段】導入したクリーニングガスと接触可能な成膜装置の構成部材1,8の耐食構造において、構成部材1,8を石英ガラスで構成し、構成部材1,8のクリーニングガスと接触可能な周面に酸化イットリウム(Y2O3)の薄膜の保護膜12を形成した構成部材1,8の耐食構造。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば成膜装置の成膜チャンバー、ステージ、覗き窓等の石英ガラス製構成部材のクリーニングガス対策に好適で、構成部材の耐食性を向上し、成膜装置の安定した成膜品質と成膜の円滑性を得られ、成膜装置のクリーニングを確実に行なえるとともに、成膜装置の構成部材にクリーニングガスに対する保護膜を緻密かつ薄膜に形成できる、成膜装置の構成部材の耐食構造およびその構成部材の製造方法に関する。
半導体製造プロセスやLED製造プロセスにおける成膜装置に、CVD装置やPVD装置が多く用いられている。これらの成膜装置は、基板に目的の成膜を形成する際、装置内部、ステージを含む成膜チャンバー内部、構成部材等に同様な膜が堆積し、この膜が厚くなると、膜応力により剥離を起こしてパーティクルとなり、これが処理する基板に付着する等して不具合を起こすため、成膜装置では定期的に堆積物を除去するクリーニングを行なう必要がある。
前記クリーニングには、成膜装置を開放分解し構成部材を取り外してクリーニングする方法と、構成部材を取り外さずにクリーニングガスを用いてクリーニングする方法がある
前記クリーニングガスには、SF6、NF3、ClF3等が良く用いられ、なかでも三フッ化塩素ガス(ClF3)はプラズマを用いず、低温でクリーニングを行なうことができ、温暖化係数が低く環境に配慮されているため、近時、その実用化が見受けられている。
これに対し、SF6やNF3はプラズマを用い、イオン衝撃による装置材料に与える影響が大きく、使用するガス種によってはクリーニング時に二次汚染物を生成する場合があり、また概して温暖化係数が高く、しかもプラズマ中、若しくはその近傍しかクリーニングできない等の問題がある。
一方、ClF3は石英ガラスに対して強い腐食性があり、例えば透明な石英ガラスは数回のクリーニングによって白濁して曇ってしまう問題がある。
特に、ランプ加熱機構を備えた成膜装置では、ランプの光を成膜チャンバーに導入する窓の役割として石英ガラスを用いているが、この石英ガラスがクリーニングによって曇ってしまうと成膜条件に支障を来す惧れがあるため、予てよりその改善が望まれていた。
このような要請に応ずるものとして、成膜装置の回転テ−ブルの底面形成部を構成するSiC製の本体部の表面に、酸化イットリウム(Y23)の被膜を被覆し、クリーニング時にClF3等のフッ素系ガスのクリーニングガスによって、本体部がエッチングされることを防止した基板処理装置がある(例えば、特許文献1参照)。
しかし、この装置はSiC製の本体部の表面にY23の被膜を被覆しており、SiCは透明な石英ガラスに比べて黒色または緑色を呈して不透明であり、また被膜のコーティング方法について具体的な記載がないため、成膜装置への利用が難しくSiCと異質の石英ガラスに対するエッチング防止に、具体的な改善を行えなかった。
また、他の先行技術に、成膜装置の成膜後、HFガスおよびClF3ガスを用いてクリーニングする際、成膜装置の成膜時における温度に応じて、HFガスとClF3ガスの混合比とクリーニング温度を変化させるようにした半導体製造装置が示されている(例えば、特許文献2参照)。
しかし、前記半導体製造装置は、SiC製の本体部の表面にY23の被膜を被覆しており、SiCは前述のように黒色または緑色を呈して不透明で、SiCに対する被膜方法が明らかでないため、石英ガラスに対し具体的なエッチング対策を採り得なかった。
更に、他の先行技術に、成膜装置をクリーニングする際、インナーチューブ内のウェハボートを除去し、このインナーチューブにクリーニングガス導入管を介してClF3のクリーニングガスを導入し、かつその際、インナーチューブに導入する不純物供給用ガス、またはアウターチューブに導入する不活性ガスの少なくとも一方のガスの導入を停止し、クリーニングガスの希釈を防止しつつ、クリーニングガスの回り込みを向上するようにした成膜装置が示されている(例えば、特許文献3参照)。
しかし、前記成膜装置のクリーニングは、インナーチューブ内からウェハボートを除去し、またインナーチューブまたはアウターチューブに導入する不純物供給用ガスまたは不活性ガスの少なくとも一方のガスの導入を停止するため、クリーニングの前後にウェハボートの除去と設置を要して利用が煩雑になり、また不純物供給用ガスまたは不活性ガスの一方の導入停止分、クリーニングガスの希釈が停止されて、インナーチューブやアウターチューブがエッチングされる惧れがあった。
一方、プラズマエッチング装置の構成部のエッチング防護手段として、ウェハの周縁部に配置するSi製のフォーカスリングの段差部に、酸化イットリウム粒子を含有する半溶融状態のイットリア、すなわちY23膜からなる保護膜を、CVD法によって形成したものがある(例えば、特許文献4参照)。
しかし、プラズマエッチング装置は成膜装置と構成が基本的に相違し、また保護膜の膜厚が10〜200μmと非常に厚く、この膜応力によって剥離し易くなるため、前記技術を成膜装置に採用することが難しい。
更に、プラズマエッチング装置のプラズマ処理部材のAl基材に、希土類元素の酸化物皮膜をClF3ガスを含むフッ素系ガスと反応させて、フッ化処理した耐プラズマ耐食性を有するフッ化物皮膜を形成したものがある(例えば、特許文献5参照)。
しかし、前記フッ化物皮膜の製造には複雑なフッ化処理を要し、またその耐食性皮膜は耐プラズマ耐食性を有するものの、前記技術を成膜装置に採用することが難しい。
これらの他に、Y23またはYAGを1〜10重量%含有する石英ガラスからなる部材の表面に、10μm以上のY23またはYAGの被膜をプラズマ溶射して形成したプラズマエッチング装置用部材がある(例えば、特許文献6参照)。
しかし、前記部材はプラズマエッチング装置用であるため、構成が基本的に相違する成膜装置に採用することができず、しかもその被膜は非常に厚く、その応力によって剥離し易いため、長時間の使用に耐えられない等の問題があった。
特開2015−159248号公報 特許第3827869号公報 特開2005−11832号公報 特許第5665726号公報 特開2007−217782号公報 特許第3613472号公報
本発明はこのような問題を解決し、例えば成膜装置の成膜チャンバー、ステージ、覗き窓等の石英ガラス製構成部材のクリーニングガス対策に好適で、構成部材の耐食性を向上し、成膜装置の安定した成膜品質と成膜の円滑性を得られ、成膜装置のクリーニングを確実に行なえるとともに、成膜装置の構成部材にクリーニングガスに対する保護膜を緻密かつ薄膜に形成できる、成膜装置の構成部材の耐食構造およびその構成部材の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、導入したクリーニングガスと接触可能な成膜装置の構成部材の耐食構造において、構成部材を石英ガラスで構成し、該構成部材のクリーニングガスと接触可能な周面に酸化イットリウム(Y23)の薄膜の保護膜を形成し、該保護膜によって構成部材のクリーニングガスに対する耐食性を向上し、成膜装置の安定した成膜品質と成膜の円滑性を得られ、しかも成膜装置のクリーニングを確実に行なえるようにしている。
請求項2の発明は、保護膜をCVD法またはALD法により形成し、保護膜に緻密さとガスバリア性を得られ、クリーニングガスに対し成膜装置ないし構成部材の耐食性を得られるようにしている。
請求項3の発明は、酸化イットリウムの皮膜を50nm以上に形成し、薄膜化によって膜応力を抑制し、その剥離を防止し得るようにして、成膜装置ないし構成部材のクリーニングを確実に行なえるとともに、例えば成膜時の1000℃の高温に曝し、400℃のクリーニング工程で三フッ化塩素ガス(ClF3)を流しても保護膜の変状を生じず、剥離を防止して高温に耐え、安定した保護膜を維持するようにしている。
請求項4の発明は、クリーニングガスは三フッ化塩素ガス(ClF3)を含むガスであり、三フッ化塩素ガスは石英ガラスに対し腐食性の強いガスであるが、酸化イットリウムの皮膜が三フッ化塩素ガスに対抗し、成膜装置ないし構成部材のクリーニングを確実に行えるようにしている。
請求項5の発明は、構成部材に300〜500℃に加熱したクリーニングガスを導入可能にし、保護膜によって成膜装置ないし構成部材のクリーニングを確実かつ精密に行なえるようにしている。
請求項6の発明は、構成部材は、石英ガラス製の成膜チャンバー、ステージ、覗き窓であり、透明な石英ガラスによって主要な構成部材を構成し、それらの保護膜を介しクリーニングガスに対する構成部材の耐食性を向上するようにしている。
請求項7の発明は、クリーニングガスを導入可能な成膜装置の構成部材の製造方法において、前記構成部材を石英ガラスで構成し、該構成部材のクリーニングガスと接触可能な周面に三フッ化塩素ガス(ClF3)を含むクリーニングガスに対する耐食皮膜として、酸化イットリウム(Y23)の薄膜の保護膜を形成し、石英ガラス製の構成部材の周面に緻密さとガスバリア性を有する酸化イットリウムの薄膜の保護膜を形成して、クリーニングガスに対する耐食性を向上し、安定した成膜品質と成膜の円滑性を得られ、成膜装置のクリーニングを確実に行なえる構成部材を製造するようにしている。
請求項8の発明は、保護膜を薄膜の単一層に形成し、保護膜を容易かつ迅速に形成し、保護膜の緻密さとガスバリア性を得られ、しかも保護膜を薄膜化して膜応力を抑制し、その剥離を防止し得る高品質の構成部材を製造するようにしている。
請求項9の発明は、保護膜をCVD法またはALD法により形成し、緻密さとガスバリア性を得られる保護膜を製造するようにしている。
請求項10の発明は、保護膜を50nm以上に形成し、薄膜化によって膜応力を抑制し、その剥離を防止し得る保護膜を製造するとともに、例えば成膜時の1000℃の高温に曝し、400℃のクリーニング工程で三フッ化塩素ガス(ClF3)を流しても保護膜の変状を生じず、剥離を防止して高温に耐え、安定した保護膜を維持するようにしている。
請求項1の発明は、構成部材を石英ガラスで構成し、該構成部材のクリーニングガスと接触可能な周面に酸化イットリウム(Y23)の薄膜の保護膜を形成したから、保護膜によって構成部材のクリーニングガスに対する耐食性を向上し、成膜装置の安定した成膜品質と成膜の円滑性を得られ、成膜装置のクリーニングを確実に行なうことができる。
請求項2の発明は、保護膜をCVD法またはALD法により形成したから、保護膜に緻密さとガスバリア性を得られ、しかもクリーニングガスに対し成膜装置ないし構成部材の耐食性を得られる効果がある。
請求項3の発明は、酸化イットリウムの皮膜を50nm以上に形成したから、薄膜化によって膜応力を抑制し、その剥離を防止し得るようにして、成膜装置ないし構成部材のクリーニングを確実に行なうことができるとともに、例えば成膜時の1000℃の高温に曝し、400℃のクリーニング工程で三フッ化塩素ガス(ClF3)を流しても保護膜の変状を生じず、剥離を防止して高温に耐え、安定した保護膜を維持することができる。
請求項4の発明は、クリーニングガスは三フッ化塩素ガス(ClF3)を含むガスであるから、三フッ化塩素ガスは石英ガラスに対し腐食性の強いガスであるが、酸化イットリウムの皮膜が三フッ化塩素ガスに対抗し、成膜装置ないし構成部材のクリーニングを確実に行なうことができる。
請求項5の発明は、構成部材に300〜500℃に加熱したクリーニングガスを導入可能にしたから、保護膜によって成膜装置ないし構成部材のクリーニングを確実かつ精密に行なうことができる。
請求項6の発明は、構成部材は、石英ガラス製の成膜チャンバー、ステージ、覗き窓であるから、透明な石英ガラスによって主要な構成部材を構成し、それらの保護膜を介しクリーニングガスに対する構成部材の耐食性を向上することができる。
請求項7の発明は、構成部材を石英ガラスで構成し、該構成部材のクリーニングガスと接触可能な周面に三フッ化塩素ガス(ClF3)を含むクリーニングガスに対する耐食皮膜として、酸化イットリウム(Y23)の薄膜の保護膜を形成するから、石英ガラス製の構成部材の周面に緻密さとガスバリア性を有する酸化イットリウムの薄膜の保護膜を形成して、クリーニングガスに対する耐食性を向上し、安定した成膜品質と成膜の円滑性を得られ、成膜装置のクリーニングを確実に行なえる構成部材を製造することができる。
請求項8の発明は、保護膜を薄膜の単一層に形成するから、保護膜を容易かつ迅速に形成でき、保護膜の緻密さとガスバリア性を得られ、しかも保護膜を薄膜化して膜応力を抑制し、その剥離を防止し得る高品質の構成部材を製造することができる。
請求項9の発明は、保護膜をCVD法またはALD法により形成するから、緻密さとガスバリア性を得られる保護膜を製造することができる。
請求項10の発明は、保護膜を50nm以上に形成するから、薄膜化によって膜応力を抑制し、その剥離を防止し得る保護膜を製造することができるとともに、例えば成膜時の1000℃の高温に曝し、400℃のクリーニング工程で三フッ化塩素ガス(ClF3)を流しても保護膜の変状を生じず、剥離を防止して高温に耐え、安定した保護膜を維持することができる。
(a)は本発明を適用した成膜装置の成膜チャンバーの概要を示す断面図である。(b)は前記(a)の要部を拡大して示す断面図である。 本発明の三フッ化塩素ガス暴露試験の概要を示す断面図である。 前記暴露試験に適用した石英ガラス製の成膜チャンバーと、ステンレス製のガス導入管および排気管の接続状況を示す斜視図である。 (a)は前記成膜チャンバーの入口側フランジを示す斜視図である。(b)は前記成膜チャンバーの出口側フランジを示す斜視図である。 前記石英ガラス製の入口側フランジと出口側フランジを示す正面図である。
前記ステンレス製の入口側フランジと出口側フランジを示す正面図である。 前記暴露試験における時間と温度との関係を示すエッチングプロセス図である。 前記暴露試験後のY23の重量変化を、温度との関係で示す関係図である。 前記暴露試験後のサンプル(Y23(粉末))の組成を示す関係図である。
前記暴露試験における石英ガラス上の酸化イットリウム膜の厚さを示す関係図である。 暴露試験後の入口側フランジと出口側フランジのClF3ガスに対する状況を示す斜視図である。 前記暴露試験後の入口側フランジと出口側フランジの表面の光学顕微鏡写真図と、それらの表面粗さの測定結果を示している。
前記暴露試験に適用した保護膜を被覆しない入口側フランジと、保護膜を被覆した出口側フランジとの、図5のX軸に沿う表面高さを測定した結果を示すX方向プロファイル図である。 前記暴露試験に適用した保護膜を被覆しない入口側フランジと、保護膜を被覆した出口側フランジとの、図5のY軸に沿う表面高さを測定した結果を示すY方向プロファイル図である。 各種材料に対する三フッ化塩素ガス暴露試験結果を示す図表である。
以下、本発明を熱CVD装置の成膜チャンバーに適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図15において1は成膜装置を構成する主要な構成部材である石英ガラス製の成膜チャンバーで、その両側に石英ガラス製の入口管2と出口管3が設けられ、それらのフランジ1a,1bにステンレス製のガス導入管4と排気管5が接続されている。
前記ガス導入管4にN2等の不活性ガスからなるキャリアガス6と、所定のソース(原料)ガス7とが所定時間、成膜チャンバー1に導入され、化学反応後の前記ガスを排気管5から排出可能にしている。
前記成膜チャンバー1の内部にサセプターである、例えば石英ガラス製のステージ8が設けられ、このステージ8上にSi、SiC、サファイヤ等の被成膜基板9が載置され、また成膜チャンバー1の外部にハロゲンランプ等の熱源10が設けられ、成膜チャンバー1内と被成膜基板9を加熱可能にしている。
そして、成膜原料の揮発性化合物を気化し、これをキャリアガス6に混ぜて成膜チャンバー1内の、高温に加熱した被成膜基板9上になるべく均一に送り込み、被成膜基板9上で分解、還元、酸化、置換等の化学反応を行なわせて、被成膜基板9の上にSi、SiC、GaN、W等の膜種の薄膜11を形成可能にしている。
その際、ステージ8や成膜チャンバー1の内部にも薄膜11が堆積し、この膜が厚くなると、膜応力により剥離を起こしてパ−ティクルとなり、これが処理する被成膜基板9に付着する等して不具合を起こすため、定期的に薄膜11の堆積物を除去するクリーニングを行なうようにしている。
前記クリーニングは実施形態の場合、成膜チャンバー1内のステージ8やその他の構成部材を取外さずに、クリーニングガスとして三フッ化塩素ガス(ClF3)を、成膜チャンバー1の内部に導入して行なうようにしている。
前記成膜チャンバー1の内面と、入口管2と出口管3のフランジ1a,1bを含む内面は、図1(b)に示すように、その素地である石英ガラスの表面に、フッ素系ガスに対し耐食性を有するY23の保護膜12が被覆されている。
実施形態では保護膜12を熱CVD法によって50nm以上の薄膜に形成し、製作の安定性と品質上からは150〜250nmの薄膜に形成している。したがって、前記薄膜11は保護膜12上に形成されている。
前記CVD法による保護膜12は、ステージ8等を組み込む前の一部品の状態の成膜チャンバー1に形成される。
前記保護膜12は、例えばイットリウム(Y)の有機金属錯体を原料としたガスおよび酸素を加熱により反応させることによって、イットリア、すなわち酸化イットリウム(Y23)を形成している。この場合、イットリウム(Y)の有機金属錯体を原料としたガスおよび酸素の反応は、プラズマを用いても良い。
こうして作製した保護膜12は、密度が5.0g/cm3で緻密に形成され、耐プラズマ性に優れ、かつガスを透過させないためにガスバリア性に優れている。
前記クリーニングは、電熱による抵抗加熱やランプ加熱等によって、成膜チャンバー1を300〜500℃に加熱し、ClF3ガスのみを導入して行なわれる。
したがって、従来のようにHFガスおよびClF3ガスを用い、これらを成膜装置の成膜時における温度に応じて混合し温度を変化させる、複雑なクリーニングを解消し得る。
また、成膜チャンバー1に導入されたClF3ガスは、後述するプラズマ援用ガスではないから、ガスが回り込むところであれば、所期の効果を得られる。
したがって、従来のプラズマ援用ガスであるSF6、CF4、NF3のように、プラズマ中若しくは近傍しかクリーニングできず、配管内は全くクリーニングできない、という不具合を解消し得る。
前記ClF3ガスは、石英ガラスに対し強い腐食性を有するが、実施形態では前記Y23の保護膜12によって石英ガラスを保護するから、例えばClF3ガスによるエッチングを防止して、石英ガラス1の白濁化を防止し曇りを防止可能にしている。
したがって、成膜チャンバー1の窓に用いる石英ガラスに保護膜12を形成し、クリーニングによる曇りを防止することによって、成膜条件に支障を来す不具合を解消し円滑に成膜し得る。
発明者は、このような保護膜12による石英ガラス1の耐食性の向上を確認するため、石英ガラス1をClF3を含むクリーニングガスに暴露する試験を行なった。
図2は、その暴露試験に使用した成膜チャンバー1の概要を示し、図1と同様な構成部分に同一の符号を用いている。
図2において、成膜チャンバー1は角柱状の石英製チューブで構成し、その内部に矩形のガス通路13を形成し、その両側に矩形のフランジ1a,1bを突設し、このフランジ1a,1bのガス通路13の外側端面に、後述するOリングで区画した矩形のガス接触域14を形成している。
前記キャリアガス6に不活性ガスであるN2を導入し、クリーニングガス7として三フッ化塩素ガス(ClF3)のみを導入している。
この場合、実施形態では、ClF3のみを用いて暴露試験を行なっているが、ClF3ガスに他のクリーニングガス、例えば少量のフッ化系ガスを混合して、使用することも可能である。
前記ガス導入管4と排気管5は、成膜チャンバー1と同形のステンレス製チューブで構成し、それらの一端に前記フランジ1a,1bと同形の矩形のフランジ4a,5aを形成し、前記フランジ1aとフランジ4aを接合し、また前記フランジ1bとフランジ5aを接合している。
実施形態では、前記フランジ1a,1b、4a,5aを、縦60mm、横90mmに形成している。
前記フランジ1a,1b、4a,5aの接合面は機械的に研磨して平滑に形成し、これらのフランジ1a,4aと、フランジ1b,5aをボルト・ナット(図示略)を介して連結し、周囲の空気の流れを利用して30℃以下に維持可能にしている。
前記暴露試験では防食性能を評価するために、図2のように入口側の前記フランジ1aの外端面には前記保護膜12を被覆せず、出口側のフランジ1bの外端面に保護膜12を被覆している。
前記保護膜12はCVD法によってY23を形成し、その形成法は前述した通りである
前記フランジ4a,5aの接合端面に、横長矩形の環状のOリングまたはゴム製のガスケット15,16を内外に配置し、対応するフランジ1a,1bとの気密性を保持可能にしている。
なお、前記Oリング15の頂部による矩形の区画域は、前記ガス接触域14と同大に形成している。したがって、前記フランジ1a,1bの環状のOリングまたはガスケット15による区画域は、前記ガス接触域14と同様にガス通路13に開放する微小な隙間を有し、導入したClF3ガスに曝されてエッチングを受ける可能性がある。
図中、17は成膜チャンバー1内に収容した石英ガラス製のトレイで、このトレイ17にサンプル18として広い表面積を有するY23粉末を収容し、トレイ17の下に炭化珪素板17aを敷き、後述のハロゲンランプ光を吸収し加熱させて、温度分布のばらつきを低減させて実験している。なお、熱源10として6個のハロゲンランプを使用している。
前記フランジ1a,1bにおけるエッチングはサンプル18と一緒に行なわれ、そのエッチングプロセスは図7のようである。
すなわち、成膜チャンバー1に窒素ガスを導入してサンプル18を加熱し、その実験温度を300〜600℃に変化させ、実験温度が目的の処理温度に到達したところで、ClF3ガスを成膜チャンバー1に導入し、サンプル18を10分間エッチングする。その後、ClF3ガスの導入を停止し、サンプル18を成膜チャンバー1内で室温に冷却する。
前記フランジ1a,1b表面の高さ試験、表面形態および表面粗さ試験、後述するY23粉末の三フッ化塩素暴露試験、重量変化、組成試験の結果から、次の評価を得られた
(1)Y23の反応
図8は成膜チャンバー1の室温から600℃の温度で10分間100%のClF3ガスに暴露した後のY23の重量変化(%)を示している。
これによると、300℃より低い温度での重量変化は0%近くであり、500℃および600℃では、前記粉末の重量増加はそれぞれ18%および22%であった。
図9はClF3ガスに暴露した後のY23サンプル粉末の組成を評価している。
これによると、300℃での重量変化の挙動と一致して、フッ素含有量は有意に小さかった。酸素含有量は室温における値と同じ値に維持される。
これとは対照的に、500℃および600℃でのClF3ガスへの暴露後、フッ素含有量は0%からそれぞれ41%および65%に増加した。一貫して、酸素含有量は、それぞれ500℃および600℃で63%から30%および8%に減少した。これは、Y23のClF3による旺盛なフッ化が促進され、以下の化学反応が発生したと思われる。
23+2ClF3→2YF3+Cl2
(2)Y23膜コーティング
石英ガラス上に形成されたY23膜を長期耐食性の観点から検討した。
石英ガラス製のフランジ1b上に形成されたY23膜の厚さを図10に示す。
図10の右上および左上の線は230nmの最大厚を有していた。底部のY23膜の厚さは、上部のY23膜の厚さよりも薄かった。最小厚さは中心下部位置で150nmであった。中心位置の四角はガス通路13に対応している。入口側フランジ1aのガス通路13の周りの領域は、後述のようにClF3ガスに曝された。
この試験では、ClF3ガスへの暴露の合計時間は1012分であった。
大部分の暴露時間において、ClF3ガスの濃度は100%であり、ガス流量は50sccmであった。1012分の暴露後の成膜チャンバー1の状況を図11(a),(b)に示している。
このうち、図11(a)は保護膜12を被覆しない入口側のフランジ1aの外観を示し、フランジ1aの端面のガス通路13の周りに、ClF3ガスでエッチングされた白濁した曇り部19が形成されている。
一方、図11(b)はY23膜、つまり保護膜12を被覆した出口側のフランジ1bは、暴露前と同様の透明な外観を示し、ClF3ガスでエッチングされていないことが確認された。
次に、前記入口側のフランジ1aと、出口側のフランジ1bの表面を光学顕微鏡で拡大して観測すると、図12のような結果を得られた。
このうち、図12のY23を被覆していない入口側のフランジ1aの表面には、明暗のコントラストを有する多くの曖昧な形状の小さなパタ−ンが見受けられ、表面の平均粗さRaは0.85〜1.7μmであり、Rz粗さは11〜23μmであった。この粗表面形態は、ClF3ガスに暴露してエッチングされて形成されたと考えられる。
したがって、入口側のフランジ1aがClF3ガスでエッチングされ、その表面が反射して前記パターンに見えると考えられる。
一方、出口側のフランジ1bの表面には平坦な表面が見受けられ、その表面粗さは、Raが0.13〜0.32μm、Rzが1.2〜3.8μmであった。これらの値は、入口側のフランジ1aよりも著しく小さく、出口側のフランジ1bはClF3ガスでエッチングされなかったことが確認された。
前記非接触三次元表面プロファイラによるフランジ1a,1bの表面高さの測定は、図5のX、Y軸方向に沿ってガス通路13を挟んで行ない、その測定結果は図13,14の通りである。
このうち、図5のX軸に沿う表面高さは図13のX方向プロファイルのように、保護膜12を被覆しない入口側のフランジ1aのガス接触域14は、ClF3ガスに曝されてエッチングされ、0.0815〜0.0863mm消耗している。
一方、保護膜12を被覆した出口側のフランジ1bのガス接触域14は、ClF3ガスに曝されてもエッチングされず消耗していない。
また、図5のY軸に沿う表面高さは図14のY方向プロファイルの通りで、保護膜12を被覆しない入口側のフランジ1aのガス接触域14は、ClF3ガスに曝されエッチングされて、0.0969〜0.1016mm消耗し、保護膜12を被覆した出口側のフランジ1bのガス接触域14は、ClF3ガスに曝されてもエッチングされず消耗していない
このように、XおよびY方向プロファイルでは、保護膜12を被覆した出口側のフランジ1bは、ClF3ガスに曝されてもエッチングされず消耗していないため、保護膜12の被覆効果が確認された。
この結果は、Y23被覆のフランジ1bが、三フッ化塩素ガスによるエッチングを抑制するのに、重要な効果を示すと結論される。この効果は、成膜チャンバー1の洗浄プロセスに関連する維持費を削減することによって、CVD膜の生産性を向上させるのに役立つと考えられる。
(3)結論
以上から、Y23に対する耐食性を評価した。Y23粉末は、300℃より低い温度では変化しなかったが、その重量および組成は500℃より高い温度で変化した。
23薄膜で被覆されていない石英ガラス表面をエッチングして、深さ約0.1mmの消耗を生じさせ、その表面の平均表面粗さRaは約1.5μmであった。対照的に、Y23被覆表面は消耗せず試験前の表面粗さを維持し、Raは0.2μmであった。
発明者は前記エッチング試験を更に広範かつ多様に行い、図15のような各種材料に対するエッチング試験を行ない、後述の結果を得た。
すなわち、発明者は、成膜チャンバー1の材質、保護膜(皮膜)の内容、成膜方法、膜厚(nm)、三フッ化塩素(ClF3)ガスの暴露の形態、等に分けて種々試験した。
成膜チャンバー1の材質として、石英ガラス、アルミナ(Al23)、保護膜の種類として、なし、Y23、AlF3、YF3、CaF2、Si34、BN、Al23、成膜方法として、CVD法1回(1層)または2回(2層)被覆、溶射法、真空蒸着法,PE−CVD法、スパッタリング法、ALD法、等で行なった。
これらの試験では、三フッ化塩素(ClF3)ガスの暴露による成膜の剥離の有無、成膜条件、製造コスト等を重要な評価基準にして総合的に評価した。
その結果、成膜チャンバー1の材質が石英ガラスで、保護膜12がY23皮膜であり、これをCVD法により1回被覆し、つまり単一層の150〜250nmの膜厚を形成した場合が最高に評価された。しかも、成膜時を想定して高温(1000℃)に曝し、400℃のクーリング工程でClF3ガスを流しても膜に変状が見られず、剥離されなかった。
これに対し、近似した成膜条件として、石英ガラスにY23皮膜を形成し、これをCVD法により2回被覆し、つまり二層に300〜500nmの膜厚を形成した場合がある。
しかし、この場合は膜厚が厚くなった分、膜の応力が大きくなって剥離を生じ易くなり、また作業に手間が掛かる等の問題がある。
また、同様な三フッ化系皮膜では、真空蒸着によって石英ガラスにYF3皮膜を形成し、これを140nmに被覆する場合がある。
しかし、この場合は現状では緻密なガスバリア性のある成膜法が得られないため、石英ガラスへの保護膜に使用することができない。
この他、ClF3に対し耐性のある材料として、アルミナ(Al23)がある。
そこで、バルクアルミナ(セラミックス焼結材)をClF3に暴露したところ、殆ど変化しないことが確認されたが、バルクアルミナは焼結材のため不透明であり、石英ガラスのように透明性を有しないため、ランプの窓等に使用することができない。
しかも、石英ガラスよりも多く不純物を含む等の問題がある。
なお、CVD法以外の成膜方法として、ALD(Atomic Layer Deposition)法がある。このALD法は、CVD法よりも成膜レートが遅く、所定の膜厚(50nm)に達するまでに時間を要する。つまり、生産性がCVD法よりも低いという問題があるが、緻密なガスバリア性のある膜を成膜することができる。したがって、成膜原料を、例えばプリカーサと呼ばれるYを有する有機金属の前躯体に変更すれば、Y23を成膜することも可能である。
このように本発明は、構成部材の耐食性を向上し、成膜装置の安定した成膜品質と成膜の円滑性を得られ、成膜装置のクリーニングを確実に行なえるとともに、成膜装置の構成部材にクリーニングガスに対する保護膜を緻密かつ薄膜に形成できるから、例えば成膜装置の成膜チャンバー、ステージ、覗き窓等の石英ガラス製構成部材のクリーニングガス対策に好適である。
1 成膜チャンバー(構成部材)
8 ステージ(構成部材)
12 保護膜

Claims (10)

  1. 導入したクリーニングガスと接触可能な成膜装置の構成部材の耐食構造において、前記構成部材を石英ガラスで構成し、該構成部材のクリーニングガスと接触可能な周面に酸化イットリウム(Y23)の薄膜の保護膜を形成したことを特徴とする成膜装置の構成部材の耐食構造。
  2. 前記保護膜をCVD法またはALD法により形成した請求項1記載の成膜装置の構成部材の耐食構造。
  3. 前記酸化イットリウムの皮膜を50nm以上に形成した請求項1または2記載の成膜装置の構成部材の耐食構造。
  4. 前記クリーニングガスは三フッ化塩素ガス(ClF3)を含むガスである請求項1記載の成膜装置の構成部材の耐食構造。
  5. 前記構成部材に300〜500℃に加熱したクリーニングガスを導入可能にした請求項4記載の成膜装置の構成部材の耐食構造。
  6. 前記構成部材は、石英ガラス製の成膜チャンバー、ステージ、覗き窓である請求項1記載の成膜装置の構成部材の耐食構造。
  7. クリーニングガスを導入可能な成膜装置の構成部材の製造方法において、前記構成部材を石英ガラスで構成し、該構成部材のクリーニングガスと接触可能な周面に三フッ化塩素ガス(ClF3)を含むクリーニングガスに対する耐食皮膜として、酸化イットリウム(Y23)の薄膜の保護膜を形成することを特徴とする成膜装置の構成部材の製造方法。
  8. 前記保護膜を薄膜の単一層に形成する請求項7記載の成膜装置の構成部材の製造方法。
  9. 前記保護膜をCVD法またはALD法により形成する請求項7記載の成膜装置の構成部材の製造方法。
  10. 前記保護膜を50nm以上に形成する請求項7または9記載の成膜装置の構成部材の製造方法。
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