JP2019114911A - 画像符号化装置及びその制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
Description
撮像手段で撮像された動画像を符号化する画像符号化装置であって、
予め設定されたブロックを単位に、前記動画像におけるフレームが表す画像データを、設定された量子化パラメータを用いて量子化する量子化手段と、
該量子化手段の量子化で得られたデータを符号化する符号化手段と、
前記画像データが複数の領域で構成されるものとし、各領域に対して目標符号量を設定すると共に、前記複数の領域における着目領域の符号化データの符号量が当該着目領域の目標符号量となるように、前記ブロックを単位に前記量子化パラメータを更新する制御手段とを有し、
前記制御手段は、
符号化する着目フレームより前のフレームの各領域の符号量の比率に従ってフレーム目標符号量を分配することで、前記着目フレームの各領域の初期の目標符号量を設定する設定手段と、
前記着目領域の符号化を開始する場合、前記フレーム目標符号量のうち未消費となっている符号量残量と、前記着目領域及び当該着目領域に後続する領域それぞれの前記初期の目標符号量に基づいて、前記着目領域の前記目標符号量を補正する補正手段とを有することを特徴とする。
図1は、第1の実施形態に係る画像符号化装置の構成例を示すブロック図である。なお、実施形態の画像符号化装置はデジタルビデオカメラ等に代表される撮像装置に搭載されるものとして説明するが符号化対象のRAW動画像は記憶媒体に格納されていても良く、ネットワークからダウンロードしても構わず、RAW画像の発生源は特に問わない。すなわち、撮像装置はあくまで例示であるものと理解されたい。以下、図1における各構成要素について説明する。
プレーン変換部101は、不図示の撮像部で撮像してベイヤ配列のRAW画像データを入力し、複数のプレーン分離する。図2は、入力画像データであるベイヤー配列のRAW画像データにおけるRGB成分から、4プレーンへ分離したときのプレーン形成図である。ベイヤ配列における隣接する2×2画素に着目すると、1個の赤成分(R)、1個の青成分(B)、2個の緑成分(G1、G2)で構成される。プレーン変換部101は、RAW画像データから、R成分のみで構成されるRプレーン、G1成分のみで構成されるG1プレーン、G2成分のみで構成されるG2プレーン、B成分のみで構成されるBプレーンを分離する。なお、RAW画像データの水平方向画素数をW,垂直方向画素数をHと表すと、これら4つのプレーンは水平W/2画素、垂直H/2画素のサイズとなる。上記の結果、1つのプレーンに着目すると、隣接する画素間の相関が高くなり、圧縮効率の向上が容易になる。
離散ウェーブレット変換部102は、プレーン変換部101から順次出力されるプレーンに対して周波数変換を行い、変換係数を生成する。
量子化部103は、量子化制御部105で生成した量子化パラメータQpを利用し、変換係数を1係数毎に量子化する。なお、量子化パラメータQpは、その値が大きいほど、量子化後の値が小さくなって符号量の削減が可能になるものの、画質劣化が顕著になるパラメータである。また、4プレーンの変換係数の量子化はプレーン毎に行っても、全プレーンについて並列して行っても良いが、量子化部103は、各プレーンにおける同じサブバンド、同じ位置の変換係数を、共通な量子化パラメータQpで量子化し、その量子化結果を符号化部104に供給するものとする。
符号化部104は、量子化部103による量子化後の各プレーンの変換係数をエントロピー符号化して符号化データを生成し、出力する。
初期目標符号量設定部111は、着目フレーム(着目RAW画像)を構成する複数の領域の符号化開始時の領域目標符号量を設定する(領域の分割に関しては後述する)。初期量子化値設定部112は、着目フレーム符号化開始時の量子化パラメータQpを設定する。なお、符号化開始時の各種設定値は、前のプレーンの符号化情報を元にフィードバック制御で算出することが一般的である。
次に、実施形態における量子化制御部105について説明する。量子化制御部105は、着目フレームの発生符号量が着目フレームの目標符号量に収束するように、量子化パラメータQpを制御する。
図4は、量子化制御の量子化制御の単位を示す図である。図4を元に、前述した本実施形態の領域及びQpの制御単位を説明する。
量子化パラメータ算出方法の一つに、MPEG2 Test Model 5に示された公知技術がある。Test Model 5によれば、初期量子化パラメータQiniと、着目画素ブロックが第i番目としたとき、先頭画素ブロックから第i−1番目までの各画素ブロックにおける符号量と1画素ブロック当たりの目標符号量の差の積算を表すΣE(i-1)から、次式(1)を用いて、着目画素ブロックの量子化パラメータQp[i]を算出する。
Qp[i] = Qini + r ×ΣE[i-1] …(1)
ここで、rは量子化パラメータの制御感度を示す。制御感度rは、大きいほど急峻にQpを変動させる一方、符号量の制御性が向上するパラメータである。
Qp[i] = Qp_ref + r ×ΣE[i-1] …(2)
として算出することができる。
ここで、Qp_refは、領域0では初期量子化値設定部112で設定した初期量子化パラメータQp_iniであり、それ以外の領域では、直前領域の最終ブロックラインのQpである。
ΣE[i-1]=ΣΣ{TC-C(BL(pl,k))}
ここで、ΣΣは、pl=0,1,2,3、及び、k=0,1,2,…,i-1の合算を表す。
Qp[pl][sb] = Qp[i] × mtx[pl][sb] …(3)
ここで、sbは、サブバンドの種類と分解レベルを特定する変数とする。
前述のように、画質観点では量子化パラメータQpの変動を極力小さくするほど望ましい。実現するためには、符号化難易度の高い領域ほど目標符号量を多く割り当て、符号化難易度の低い領域ほど目標符号量を小さく割り当てることが求められる。
<処理フロー>
図6は、本実施形態における目標符号量算出部110の処理内容を示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本実施形態の特徴である、目標符号量算出部110による目標符号量の算出方法について説明する。なお、目標符号量算出部110は、前述の通り、領域の先頭のQpを決定するタイミングでのみ駆動し、その領域のブロックライン目標符号量を算出する。
着目領域の目標符号量=符号量残量×着目領域初期目標符号量/未符号化領域初期目標符号量総和
図7(a)乃至(c)を用いて本実施形態における目標符号量算出方法の動作例を説明する。
次に第2の実施形態を説明する。第1の実施形態と異なる点は、未符号化領域で生じるであろう、発生符号量と目標符号量の間の統計的な差分量を加味し、着目領域の目標符号量を決定する点である。
本第2の実施形態のブロック構成図を図9に示す。図示において、参照符号100〜112は、第1の実施形態の構成(図1)と同じである。見込み差分量設定部913は、直前フレームにおいて各領域で発生した積算差分量を見込み差分量として目標符号量算出部に設定する。このため、見込み差分量設定部913は、着目フレームの符号化が完了したタイミングで、次に符号化することになるフレームに備えて見込み差分量を決定する。
<処理フロー>
図10は、本第2の実施形態における目標符号量算出部110のフローチャートである。以下、同図を参照して、本第2の実施形態の特徴である、目標符号量の算出方法について説明する。
図11を参照して、本第2の実施形態における目標符号量算出方法の動作例を説明する。同図では、直前フレームが図9と同様の符号化結果であった場合に、着目フレームがどのように各領域の目標符号量を設定するかを示している。なお、直前フレームでは、初期目標符号量が100:100:200:300(フレーム目標符号量が700)、各領域の積算差分量が、100,100,100,0であったとする。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
Claims (8)
- 撮像手段で撮像された動画像を符号化する画像符号化装置であって、
予め設定されたブロックを単位に、前記動画像におけるフレームが表す画像データを、設定された量子化パラメータを用いて量子化する量子化手段と、
該量子化手段の量子化で得られたデータを符号化する符号化手段と、
前記画像データが複数の領域で構成されるものとし、各領域に対して目標符号量を設定すると共に、前記複数の領域における着目領域の符号化データの符号量が当該着目領域の目標符号量となるように、前記ブロックを単位に前記量子化パラメータを更新する制御手段とを有し、
前記制御手段は、
符号化する着目フレームより前のフレームの各領域の符号量の比率に従ってフレーム目標符号量を分配することで、前記着目フレームの各領域の初期の目標符号量を設定する設定手段と、
前記着目領域の符号化を開始する場合、前記フレーム目標符号量のうち未消費となっている符号量残量と、前記着目領域及び当該着目領域に後続する領域それぞれの前記初期の目標符号量に基づいて、前記着目領域の前記目標符号量を補正する補正手段とを有する
ことを特徴とする画像符号化装置。 - 前記補正手段は、前記符号量残量に、前記着目領域以降の各領域の前記初期の目標符号量の総和に対する前記着目領域の前記初期の目標符号量の比を乗じた値を、前記着目領域の目標符号量する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。 - 前記制御手段は、
前記着目フレームより前のフレームの前記着目領域に対応する領域以降に分配された、目標符号量と実際の符号量との差の積算量が、前記着目フレームにおける前記着目領域以降にも発生するものと推定して、前記符号量残量を算出する算出手段を更に有する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。 - 前記動画像におけるフレームが表す画像データを周波数変換し、変換係数を生成する変換手段を更に有し、
前記量子化手段は、前記変換係数を、予め設定されたブロックを単位に量子化することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像符号化装置。 - 前記撮像手段から供給されたベイヤ配列の画像データを複数のプレーンに分離する分離手段を更に有し、
前記変換手段は、各プレーンについて予め設定された分解レベルまでウェーブレット変換を実行し、
前記量子化手段は、各プレーンから得た同じ種類のサブバンド内の同じ位置の変換係数に対しては、共通な量子化パラメータを用いて量子化する
ことを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。 - 前記分離手段は、R成分のみのプレーン、G1成分のみのプレーン、G2成分のみのプレーン、及び、B成分のみのプレーンに分離することを特徴とする請求項5に記載の画像符号化装置。
- 撮像手段で撮像された動画像を符号化する画像符号化装置の制御方法であって、
予め設定されたブロックを単位に、前記動画像におけるフレームが表す画像データを、設定された量子化パラメータを用いて量子化する量子化工程と、
該量子化工程の量子化で得られたデータを符号化する符号化工程と、
前記画像データが複数の領域で構成されるものとし、各領域に対して目標符号量を設定すると共に、前記複数の領域における着目領域の符号化データの符号量が当該着目領域の目標符号量となるように、前記ブロックを単位に前記量子化パラメータを更新する制御工程とを有し、
前記制御工程は、
符号化する着目フレームより前のフレームの各領域の符号量の比率に従ってフレーム目標符号量を分配することで、前記着目フレームの各領域の初期の目標符号量を設定する設定工程と、
前記着目領域の符号化を開始する場合、前記フレーム目標符号量のうち未消費となっている符号量残量と、前記着目領域及び当該着目領域に後続する領域それぞれの前記初期の目標符号量に基づいて、前記着目領域の前記目標符号量を補正する補正工程とを有する
ことを特徴とする画像符号化装置の制御方法。 - コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータに、請求項7に記載の方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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JP2017246403A JP6966936B2 (ja) | 2017-12-22 | 2017-12-22 | 画像符号化装置及びその制御方法及びプログラム |
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CN114424549A (zh) * | 2019-10-31 | 2022-04-29 | 株式会社索思未来 | 运动图像编码方法、编码处理方法、运动图像编码装置及编码处理装置 |
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