JP2019113605A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光走査装置においてリンギングの発生をさらに抑制すること。【解決手段】本発明の光走査装置は、光反射面を有するミラーと、前記ミラーを支持するミラー支持体と、前記ミラー支持体の両側に配置されて前記ミラー支持体に接続される一対の駆動梁と、前記駆動梁に設けられ、前記光反射面の中心を通る所定の軸の周りに前記ミラーを揺動させる駆動源と、前記駆動梁を支持する固定枠と、を有し、前記ミラーと前記ミラー支持体の重心が前記所定の軸上に位置する。【選択図】図3

Description

本発明は、光走査装置に関する。
従来から、ミラー部を回転軸回りに回転させて光を走査する光走査装置が知られている。このような光走査装置では、駆動源に鋸歯状波形の電圧が用いられるが、駆動時にミラー部の共振振動によるリンギングが発生する場合ある。リンギングの発生は、光走査装置の走査により形成される画像の画質劣化に繋がる。
また、光走査装置の走査により形成される画像の画質劣化の原因として、ミラー部の回転軸線として設定した対称線に対して実際の回転軸線がずれていることが知られている。ミラー部の回転軸線として設定した対称線に対する実際の回転軸線のずれを抑制する技術の一例として、ミラー部が対称線に対して一方の半部の重量が他方の半部の重量より重くなるように形成されている光走査装置を挙げることができる(例えば、特許文献1参照)。
また、ミラー部の回転軸線として設定した対称線に対する実際の回転軸線のずれを抑制する技術の他の一例として、複数の圧電カンチレバーのうちミラー部に隣り合う第1カンチレバーは第1半部と第2半部とからなり、第1半部は対称線から第1圧電カンチレバーと第1圧電カンチレバーに隣り合う第2圧電カンチレバーとを連結する折り返し部まで延在し、第2半部は対称線から折り返し部と反対側に延在し、第2半部が第1半部より重く形成されている光走査装置を挙げることができる(例えば、特許文献2参照)。
また、ミアンダ構造における不要共振によるミラー部への正規動作への悪影響を抑制する技術の一例として、折り返し部の厚さが、圧電部材が設けられていない状態での折り返し部以外の部分と異なる光走査装置を挙げることができる(例えば、特許文献3参照)。
蛇腹構造のDC駆動部により回転駆動するアクチュエータは基本共振モードとして上下共振モードが現れる。このとき回転軸に対して重量バランスが悪いと回転振動が加わり上下振動も増幅されてしまう。通常、垂直駆動波形は周波数1〜120Hz程度の鋸波である。上下の基本共振モードは300〜1000Hz程度に現れるため、鋸波の成分に、上下モードに含まれる傾き成分が含まれてしまう。上下モードに含まれる傾き成分は、垂直側にミラーが振れたときにリンギングを発生させる原因となり、光の走査品質を悪化させる。
特開2015−184592号公報 特開2016−009050号公報 特開2017−116842号公報
しかしながら、上記の光走査装置においてリンギングの発生をさらに抑制することが求められていた。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、光走査装置においてリンギングの発生をさらに抑制することを目的とする。
本発明の一態様に係る光走査装置(1000)は、光反射面を有するミラー(110)と、前記ミラーを支持するミラー支持体(161)と、前記ミラー支持体の両側に配置されて前記ミラー支持体に接続される一対の駆動梁(170A、170B)と、前記駆動梁に設けられ、前記光反射面の中心を通る所定の軸(V)の周りに前記ミラーを揺動させる駆動源(171A、171B)と、前記駆動梁を支持する固定枠(180)と、を有し、前記ミラーと前記ミラー支持体の重心が前記所定の軸上に位置する。
なお、上記括弧内の参照符号は、理解を容易にするために付したものであり、一例にすぎず、図示の態様に限定されるものではない。
開示の技術によれば、光走査装置においてリンギングの発生をさらに抑制することができる。
第1の実施の形態に係る光走査装置の一例を示す斜視図(その1)である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の一例を示す斜視図(その2)である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の斜視図である。 第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部のミラー近傍部の一例を示す上面側の平面図(A)と下面側の平面図(B)である。 第1の参考例に係る光走査装置の光走査部のミラー近傍部の上面側の平面図(A)と下面側の平面図(B)である。 駆動源に印加する電圧波形とミラーの動作波形との関係を説明する図である。 光走査装置を用いて画像表示を行ったときの状態を説明する図である。 ミラー動作波形の鈍りについて説明する図である。 光走査装置の変位の周波数特性を説明する図(A)と振角の周波数特性を説明する図(B)である。 光走査装置の固有振動モードについて説明する図である。 第2の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の平面図である。 第2の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の平面図である。 第2の参考例に係る光走査装置の光走査部の上面側の平面図である。 第2の参考例に係る光走査装置の光走査部の下面側の平面図である。 第3の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の平面図(A)と下面側の平面図(B)である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
〈第1の実施の形態〉
まず、第1の実施の形態に係る光走査装置について説明する。図1及び図2は、第1の実施の形態に係る光走査装置の一例を示す斜視図であり、図1はパッケージカバーを取り外した状態の光走査装置を示し、図2はパッケージカバーを取り付けた状態の光走査装置を示している。
図1及び図2に示されるように、光走査装置1000は、光走査部100と、光走査部100を搭載するセラミックパッケージ200と、セラミックパッケージ200上に配されて光走査部100を覆うパッケージカバー300とを有する。光走査装置1000は、セラミックパッケージ200の下側に、基板や制御回路等を備えてもよい。
光走査装置1000において、パッケージカバー300の略中央部には光反射面を有するミラー110の近傍を露出する開口部300Aが設けられている。開口部300Aは、ミラー110へのレーザ入射光Li及びミラー110からのレーザ出射光Lo(走査光)を遮らない形状とされている。
なお、開口部300Aにおいて、レーザ入射光Liが通る側は、レーザ出射光Loが通る側よりも小さく開口されている。すなわち、レーザ入射光Li側が略半円形状に狭く開口しているのに対し、レーザ出射光Lo側は略矩形状に広く開口している。これは、レーザ入射光Liは一定の方向から入射するのでその方向のみを開口すればよいのに対し、レーザ出射光Loは2次元に走査されるため、2次元に走査されるレーザ出射光Loを遮らないように、走査される全範囲を開口する必要があるためである。
次に、光走査装置1000の光走査部100について説明する。図3は、第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の斜視図である。
図3に示されるように、光走査部100は、ミラー110を揺動させて光源から照射されるレーザ入射光を走査する部分である。光走査部100は、例えば圧電素子によりミラー110を駆動させるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)ミラー等である。
光走査部100は、ミラー110と、ミラー支持部120と、捻れ梁130A、130Bと、連結梁140A、140Bと、水平駆動梁150A、150Bと、可動枠160と、垂直駆動梁170A、170Bと、固定枠180とを有する。ミラー支持部120の上面にミラー110が支持されている。本実施の形態においては、ミラー支持部120と、捻れ梁130A、130Bと、連結梁140A、140Bと、水平駆動梁150A、150Bと、可動枠160をまとめて、ミラー110を支持するミラー支持体161と称する。
ミラー支持体161の両側に、ミラー支持体161に接続される一対の垂直駆動梁170A、170Bが配置されている。ミラー支持体161と垂直駆動梁170Aは、ミラー支持体接続部A11により接続される。固定枠180と垂直駆動梁170Aは、固定枠接続部A12により接続される。ミラー支持体161と垂直駆動梁170Bは、ミラー支持体接続部A13により接続される。固定枠180と垂直駆動梁170Bは、固定枠接続部A14により接続される。垂直駆動梁170A、170Bの詳細については後述する。
図4(A)は本実施の形態に係る光走査装置の光走査部のミラー近傍部の一例を示す上面側の平面図であり、図4(B)は下面側の平面図(B)である。図4(A)及び図4(B)に示されるように、ミラー110を支持するミラー支持部120の両側に、ミラー支持部120に接続される一対の水平駆動梁150A、150Bが配置されている。また、水平駆動梁150A、150B、連結梁140A、140B、捻れ梁130A、130B、ミラー支持部120及びミラー110は、可動枠160によって外側から支持されている。即ち、水平駆動梁150A、150Bは、可動枠160にそれぞれの一方の側が支持されている。水平駆動梁150Aの他方の側は内周側に延びて連結梁140A、140Bと連結している。水平駆動梁150Bの他方の側も同様に、内周側に延びて連結梁140A、140Bと連結している。連結梁140A、140Bは、水平回転軸H方向に延びる捻れ梁130A、130Bに接続されており、捻れ梁130A、130Bは水平回転軸H方向の両側からミラー支持部120を支持している。上記のように、水平駆動梁150A、150Bは、捻れ梁130A、130Bの延びる水平回転軸H方向と直交する方向に、ミラー110及びミラー支持部120を挟むように、対をなして設けられている。水平回転軸H方向については後述する。
水平駆動梁150A、150Bは、それぞれ水平駆動源151A、151Bを有する。また、垂直駆動梁170A、170Bは、それぞれ垂直駆動源171A、171Bを有する。水平駆動梁150A、150B、垂直駆動梁170A、170Bは、ミラー110を上下又は左右に揺動してレーザ光を走査するアクチュエータとして機能する。
水平駆動梁150A、150Bの上面には、水平駆動源151A、151Bがそれぞれ形成されている。水平駆動源151A、151Bは、水平駆動梁150A、150Bの上面の圧電素子の薄膜(以下「圧電薄膜」ともいう。)の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。水平駆動源151A、151Bは、上部電極と下部電極に印加する駆動電圧の極性に応じて伸長したり縮小したりする。
このため、水平駆動梁150Aと水平駆動梁150Bとで異なる位相の駆動電圧を交互に印加すれば、ミラー110の左側と右側で水平駆動梁150Aと水平駆動梁150Bとが上下反対側に交互に振動する。これにより、捻れ梁130A、130Bを揺動軸又は回転軸として、ミラー110を水平回転軸Hの軸周りに揺動させることができる。ミラー110が捻れ梁130A、130Bの軸周りに揺動する方向を水平方向と呼び、ミラー110の光反射面の中心Cを通る上記の揺動軸を水平回転軸Hという。例えば水平駆動梁150A、150Bによる水平駆動には、共振振動が用いられ、高速にミラー110を揺動駆動することができる。
ミラー支持部120には、ミラー110の円周に沿うようにスリット122が形成されている。スリット122により、ミラー支持部120を軽量化しつつ捻れ梁130A、130Bによる捻れをミラー110へ伝達することができる。
また、図3に示されるように、垂直駆動梁170Aは、水平回転軸H方向に延在する複数の矩形状の垂直梁を有し、隣接する垂直梁の端部同士が連結され、全体としてジグザグ状の形状を有する。
例えば、ミラー支持体161側から数えて1番目の垂直梁の端部と2番目の垂直梁の端部とが折り返し部171X1により連結されている。又、2番目の垂直梁の端部と3番目の垂直梁の端部とが折り返し部171X2により連結されている。又、3番目の垂直梁の端部と4番目の垂直梁の端部とが折り返し部171X3により連結されている。又、4番目の垂直梁の端部と5番目の垂直梁の端部とが折り返し部171X4により連結されている。又、5番目の垂直梁の端部と6番目の垂直梁の端部とが折り返し部171X5により連結されている。なお、図3では、各折り返し部を、便宜上、梨地模様で示している。
垂直駆動梁170Bも同様に、水平回転軸H方向に延在する複数の矩形状の垂直梁を有し、隣接する垂直梁の端部同士が連結され、全体としてジグザグ状の形状を有する。
例えば、ミラー支持体161側から数えて1番目の垂直梁の端部と2番目の垂直梁の端部とが折り返し部171Y1により連結されている。又、2番目の垂直梁の端部と3番目の垂直梁の端部とが折り返し部171Y2により連結されている。又、3番目の垂直梁の端部と4番目の垂直梁の端部とが折り返し部171Y3により連結されている。又、4番目の垂直梁の端部と5番目の垂直梁の端部とが折り返し部171Y4により連結されている。又、5番目の垂直梁の端部と6番目の垂直梁の端部とが折り返し部171Y5により連結されている。上記と同様に、各折り返し部を、便宜上、梨地模様で示している。
垂直駆動梁170A、170Bの上面には、それぞれ曲線部を含まない矩形単位である垂直梁ごとに垂直駆動源171A、171Bが形成されている。垂直駆動源171Aは、垂直駆動梁170Aの上面の圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。垂直駆動源171Bは、垂直駆動梁170Bの上面の圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。
垂直駆動梁170A、170Bは、垂直梁ごとに隣接している垂直駆動源171A、171B同士で、異なる極性の駆動電圧を印加することにより、隣接する垂直梁を上下反対方向に反らせ、各垂直梁の上下動の蓄積をミラー支持体161に伝達する。垂直駆動梁170A、170Bは、この動作によりミラー110及びミラー支持体161が水平回転軸Hの方向と直交する方向に揺動され、この揺動する方向を垂直方向と呼び、ミラー110の光反射面の中心Cを通る上記の揺動軸を垂直回転軸Vという。例えば垂直駆動梁170A、170Bによる垂直駆動には、非共振振動を用いることができる。
例えば、垂直駆動源171Aは、垂直駆動梁170Aを構成する1番目から6番目の各垂直梁の上にそれぞれ形成された6つの垂直駆動源171A1、171A2、171A3、171A4、171A5及び171A6を含む。また、垂直駆動源171Bは、垂直駆動梁170Bを構成する1番目から6番目の各垂直梁の上にそれぞれ形成された6つの垂直駆動源171B1、171B2、171B3、171B4、171B5及び171B6を含む。この場合、垂直駆動源171A1、171B1、171A3、171B3、171A5、171B5を同波形、垂直駆動源171A2、171B2、171A4、171B4、171A6及び171B6を前者と位相の異なる同波形で駆動することで、ミラー110及びミラー支持体161を垂直方向へ遥動できる。
本実施の形態に係る光走査装置において、ミラー110とミラー支持体161の重心は垂直回転軸V上に位置する。これにより、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスが最適化され、垂直駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。
さらに、上記のようにミラー110を垂直回転軸V方向と水平回転軸H方向に揺動させることができる本実施の形態の光走査装置においては、ミラー110及びミラー支持部120の重心は、垂直回転軸Vと水平回転軸Hの交点、即ち、ミラー110の中心Cに位置することが好ましい。これにより、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスが最適化され、垂直駆動時のリンギングの発生を抑制することができ、さらにミラー110とミラー支持部120の重量バランスが最適化され、水平駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。これにより、垂直駆動及び水平駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。
本実施の形態の光走査装置において、ミラー110とミラー支持体161は、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側の方が重く形成されていることが好ましい。これにより、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスを最適化して、ミラー110とミラー支持体161の重心の位置を垂直回転軸V上に調整しやすくすることができる。例えば、可動枠160が垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側の方が重い構成とすることで、ミラー110とミラー支持体161の重量としても、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側の方が重くなるように調整できる。上記のような構成は、例えば、可動枠160が垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側の方において幅が広く形成されていることにより実現できる。
図4(B)に示される光走査装置は、領域X2における可動枠160の幅は、領域X1における幅より広く形成されており、可動枠に角部が設けられた構成となっている。具体的には、領域X2における可動枠160は、内周面が垂直回転軸V及び水平回転軸Hに対して斜めの角度を有する部分と、内周面が垂直回転軸Vと平行な部分を有する。内周面が垂直回転軸V及び水平回転軸Hに対して斜めの角度を有する部分は、垂直回転軸Vから遠ざかるほど可動枠160の幅が広くなり、この部分に角部が設けられている。さらに、内周面が垂直回転軸Vと平行な部分が領域X1における幅より広く形成されていてもよい。さらに、領域X1において省略可能なリブがなくなることで、軽量化が図られている。これにより、ミラー110とミラー支持体161は、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側の方が重くなるように調整されている。
図5(A)は第1の参考例に係る光走査装置の光走査部のミラー近傍部の上面側の平面図であり、図5(B)は下面側の平面図である。図5(A)及び図5(B)に示される光走査装置は、領域X2における可動枠160の幅は、領域X1における幅と同程度であり、可動枠の幅は位置によらずほぼ均一である。さらに、領域X1における可動枠160と垂直駆動梁170A、170Bを接続する部分の裏面側にリブが形成されている。この点で図4(A)及び図4(B)に示される本実施の形態に係る光走査装置とは異なっている。図5(A)及び図5(B)に示される光走査装置は、垂直回転軸Vに対して一方の側と一方の側の反対側の方が同程度の重さであり、このため、ミラー110とミラー支持体161の重心は垂直回転軸V上からずれており、垂直回転軸V上からミラー支持体接続部A11、A13側にずれている。一方で、本実施の形態の光走査装置では、上記のようにミラー110とミラー支持体161の重心は垂直回転軸V上に位置する構成となっている。
本実施の形態の光走査装置は、図3に示されるように、例えば、ミラー支持体接続部A11は、垂直回転軸Vに対して固定枠接続部A12が配置させる側と同じ側に配置されていてもよい。また、ミラー支持体接続部A13は、垂直回転軸Vに対して固定枠接続部A14が配置される側と同じ側に配置されていてもよい。本実施の形態の光走査装置の光走査部においては、ミラー支持体接続部A11、A13は、垂直回転軸Vに対して一方の側に配置され、また、ミラー支持体161は、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側(領域X2の側)で重く形成されている。即ち、可動枠160は、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側(領域X2の側)で重く形成されている。さらに、可動枠接続部A12、A14は、垂直回転軸Vに対して一方の側に配置されている。
あるいは、例えば、ミラー支持体接続部A11は、垂直回転軸Vに対して固定枠接続部A12が配置させる側とは反対側に配置されていてもよい。また、ミラー支持体接続部A13は、垂直回転軸Vに対して固定枠接続部A14が配置される側とは反対側に配置されていてもよい。また、ミラー支持体接続部A11、A13は、その端部が垂直回転軸Vを含むようにして、垂直回転軸Vに対して固定枠接続部A12、A14が配置される側とは反対側に配置されていてもよい。
また、垂直駆動梁170Aと垂直駆動梁170Bとは、水平回転軸Hを対称軸とする線対称の配置関係になっていてもよい。これにより、ミラー110とミラー支持部120の重量バランスを最適化して、ミラー110とミラー支持部120の重心の位置を水平回転軸H上に調整しやすくすることができる。
水平駆動源151Aの上部電極及び下部電極に駆動電圧を印加する駆動配線は、固定枠180に設けられた端子群190Aに含まれる所定の端子と接続されている。水平駆動源151Bの上部電極及び下部電極に駆動電圧を印加する駆動配線は、固定枠180に設けられた端子群190Bに含まれる所定の端子と接続されている。また、垂直駆動源171Aの上部電極及び下部電極に駆動電圧を印加する駆動配線は、固定枠180に設けられた端子群190Aに含まれる所定の端子と接続されている。垂直駆動源171Bの上部電極及び下部電極に駆動電圧を印加する駆動配線は、固定枠180に設けられた端子群190Bに含まれる所定の端子と接続されている。
また、光走査部100は、水平駆動源151A、151Bに駆動電圧が印加されてミラー110が水平方向に遥動している状態におけるミラー110の水平方向の傾き具合(水平方向の振角)を検出する水平振角センサとして、圧電センサ191、192を有する。圧電センサ191は連結梁140Aに設けられ、圧電センサ192は連結梁140Bに設けられている。
また、光走査部100は、垂直駆動源171A、171Bに駆動電圧が印加されてミラー110が垂直方向に遥動している状態におけるミラー110の垂直方向の傾き具合(垂直方向の振角)を検出する垂直振角センサとして、圧電センサ195、196を有する。圧電センサ195は垂直駆動梁170Aを構成する垂直梁の一つに設けられており、圧電センサ196は垂直駆動梁170Bを構成する垂直梁の一つに設けられている。
圧電センサ191は、ミラー110の水平方向の傾き具合に伴い、捻れ梁130Aから伝達される連結梁140Aの変位に対応する電流値を出力する。圧電センサ192は、ミラー110の水平方向の傾き具合に伴い、捻れ梁130Bから伝達される連結梁140Bの変位に対応する電流値を出力する。圧電センサ195は、ミラー110の垂直方向の傾き具合に伴い、垂直駆動梁170Aのうち圧電センサ195が設けられた垂直梁の変位に対応する電流値を出力する。圧電センサ196は、ミラー110の垂直方向の傾き具合に伴い、垂直駆動梁170Bのうち圧電センサ196が設けられた垂直梁の変位に対応する電流値を出力する。
第1の実施の形態では、圧電センサ191、192の出力を用いてミラー110の水平方向の傾き具合を検出し、圧電センサ195、196の出力を用いてミラー110の垂直方向の傾き具合を検出する。なお、各圧電センサから出力される電流値からミラー110の傾き具合の検出を行う傾き検出部が光走査部100の外部に設けられていてもよい。又、傾き検出部の検出結果に基づき水平駆動源151A、151B、垂直駆動源171A、171Bに供給する駆動電圧を制御する駆動制御部が光走査部100の外部に設けられていてもよい。
圧電センサ191、192、195、196は、圧電薄膜の上面に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。第1の実施の形態では、各圧電センサの出力は、上部電極と下部電極とに接続されたセンサ配線の電流値となる。
圧電センサ191の上部電極及び下部電極から引き出されたセンサ配線は、固定枠180に設けられた端子群190Bに含まれる所定の端子と接続されている。圧電センサ195の上部電極及び下部電極から引き出されたセンサ配線は、固定枠180に設けられた端子群190Aに含まれる所定の端子と接続されている。また、圧電センサ192の上部電極及び下部電極から引き出されたセンサ配線は、固定枠180に設けられた端子群190Bに含まれる所定の端子と接続されている。圧電センサ196の上部電極及び下部電極から引き出されたセンサ配線は、固定枠180に設けられた端子群190Bに含まれる所定の端子と接続されている。
光走査部100は、例えば支持層、埋め込み(BOX:Buried Oxide)層及び活性層を有するSOI(Silicon On Insulator)基板を用いて形成することができる。例えば、可動枠160と、水平駆動梁150A、150Bの裏面に設けられたリブ、及び垂直駆動梁170A、170Bの裏面に設けられたリブ等は、支持層からパターン形成された部材である。また、水平駆動梁150A、150Bと垂直駆動梁170A,170B等は、活性層及びBOX層、または、活性層からパターン形成された部材である。
次に、光走査装置1000の動作について説明する。図6は、垂直駆動源171A、171Bに印加する電圧波形とミラー110の動作波形との関係を説明する図である。図6において、破線は駆動電圧波形Vを表し、実線はミラー動作波形Vを表す。図7は、光走査装置1000を用いて画像表示を行ったときの状態を説明する図である。
垂直駆動源171A、171Bには、例えば図6に示されるように、鋸歯状波形の電圧が印加される。これにより、例えば正弦波形の電圧が印加される場合と比較して、ミラー110によって光を走査する速度が一定になる区間を長くすることができる。
ところで、図6に示すように、垂直駆動源171A、171Bに印加する駆動電圧波形Vを鋸歯状波形としてミラー110を駆動させると、ミラー110のミラー動作波形Vが振動する、所謂リンギングが発生する。そして、リンギングが発生すると、光走査装置1000を用いて画像表示を行った場合、例えば図7に示されるように、横縞が発生する。
リンギングの発生を抑制するため、ノッチフィルタ等のフィルタを用いて、リンギングの発生原因となる固有振動数に対応する周波数成分や固有振動数の高調波成分を除去する方法も考えられる。
しかしながら、除去対象となる固有振動モードが複数存在する場合、固有振動数に対応する周波数成分や固有振動数の高調波成分を除去するために複数のフィルタを用いた広帯域のフィルタリングが必要となる。広帯域でフィルタリングすると、鋸歯状波形である駆動電圧波形V(破線)は、図8に示すミラー動作波形V(実線)のように鈍って直線性が低下した波形となる。
その結果、垂直描画領域(光走査装置の走査速度が一定になる区間)となる図8の直線領域Sが短くなるため、画像表示に用いることが可能な領域が狭くなる。このため、画像表示に用いることが可能な領域を確保しつつ、リンギングの発生を抑制するためには、広帯域のフィルタリングを行うよりも、除去対象となる固有振動モードの数を少なくすることが有効である。
図9(A)及び図9(B)は、光走査装置の周波数特性を説明する図である。図9(A)及び図9(B)において、実線aは第1の参考例に係る光走査装置の周波数特性を示し、点線bは本実施の形態に係る光走査装置1000の周波数特性を示している。図9(A)において、横軸は駆動電圧波形Vの周波数(Hz)を示し、縦軸はミラー110の垂直側の変位(m/V)を示している。図9(B)において、横軸は駆動電圧波形Vの周波数(Hz)を示し、縦軸はミラー110の垂直側への振角(deg)を示している。なお、第1の参考例に係る光走査装置は、図5(A)及び図5(B)に示されるように可動枠の幅は位置によらずほぼ均一であって、ミラー110とミラー支持体161の重心は垂直回転軸V上からずれている点が光走査装置1000と異なり、その他の点が光走査装置1000と同様の装置である。
図9(A)の変位の周波数特性に示されるように、第1の参考例に係る光走査装置では、P1で示される700Hz近傍の周波数f0において固有振動モードが現れ、P2で示される900Hz近傍の周波数f1において固有振動モードが現れた。また、図9(B)の振角の周波数特性に示されるように、第1の参考例に係る光走査装置では、P3で示される700Hz近傍の周波数f0において固有振動モードが現れ、P4で示される900Hz近傍の周波数f1において固有振動モードが現れた。第1の参考例に係る光走査装置では、700Hz近傍の周波数f0において上限+傾きモードが現れ、900Hz近傍の周波数f1において傾きモードが現れた。
一方、図9(A)の変位の周波数特性に示されるように、本実施の形態に係る光走査装置1000では、P1で示される700Hz近傍の周波数f0において固有振動モードは消失しており、P2で示される900Hz近傍の周波数f1において固有振動モードが現れた。図9(B)の振角の周波数特性に示されるように、本実施の形態に係る光走査装置1000では、P3で示される700Hz近傍の周波数f0において固有振動モードは消失しており、P4で示される900Hz近傍の周波数f1において固有振動モードが現れた。本実施の形態に係る光走査装置1000では、700Hz近傍の周波数f0において上限+傾きモードが実質的に消失しており、900Hz近傍の周波数f1における傾きモードのみが現れた。
図10は光走査装置の固有振動モードについて説明する図である。図10(A)は第1の参考例に係る光走査装置のf0の固有振動モードにおける駆動梁及びミラーの位置と姿勢を示す模式図である。図10(B)は本実施の形態に係る光走査装置1000のf0の固有振動モードにおける駆動梁及びミラーの位置と姿勢を示す模式図である。また、図10(C)は第1の参考例に係る光走査装置のf1の固有振動モードにおける駆動梁及びミラーの位置と姿勢を示す模式図である。図10(D)は本実施の形態に係る光走査装置1000のf1の固有振動モードにおける駆動梁及びミラーの位置と姿勢を示す模式図である。
ミラーとミラー支持体の重心が垂直回転軸V上からずれている第1の参考例の光走査装置では、f0において上下振動と傾き振動がともに大きい。垂直回転軸Vに対して重量バランスを最適化してミラーとミラー支持体の重心が垂直回転軸V上にある本実施の形態の光走査装置では、f0において傾き振動がなくなるだけでなく、上下振動がDCレベルにまで小さくなる。また、f1の固有振動モードでは、第1の参考例と本実施の形態の光走査装置で大きな差はなく、いずれも傾き振動が大きい状態となっていた。
これは、光走査装置1000では、ミラーとミラー支持体の重心の位置がf0の固有振動モードに与える影響が大きく、ミラーとミラー支持体の重心が垂直回転軸V上に位置することでf0の共振状態が生じにくくなったものと考えられる。
f0に関しては、上記のようにミラーとミラー支持体の重心が垂直回転軸V上に位置するように重量を調整することでリンギング対策ができる。f1については、除去対象となる固有振動モードが1つであるため、駆動信号にノッチフィルタを入れて駆動波形を最適化することで、リンギングが発生しないように制御することができる。この場合は、ノッチフィルタによりf1近傍の周波数のみを低減させればよく、広帯域のフィルタリングは不要であるため、図8の直線領域Sが短くなることなく、f1に起因するリンギングの発生を抑制することができる。
このように、光走査部100では、ミラーとミラー支持体の重心が垂直回転軸V上に位置する。これにより、f0における上下振動と傾き振動をほぼゼロとすることができる。その結果、フィルタリングによってリンギング対策をすべき固有振動モードの数をf1のみにできるため、広帯域のフィルタリングを行うことなく、リンギングの発生原因となる固有振動数に対応する周波数成分や固有振動数の高調波成分を除去することができる。このため、直線性の高い電圧、すなわち、1周期の間に直線となっている区間が長い電圧を垂直駆動源171A、171Bに印加することができる。その結果、画像表示に用いることが可能な領域を確保しつつ、リンギングの発生を抑制することができる。
〈第2の実施の形態〉
第2の実施の形態に係る光走査装置について説明する。図11は、第2の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の平面図である。図12は、第2の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の平面図である。
図11及び図12に示されるように、光走査部100Bにおいて、可動枠160の外部には、垂直駆動梁170A、170Bの一端が、連結梁172A、172Bを介して、ミラー支持体接続部A11、A13において連結されている。ここで、本実施の形態の光走査装置は、ミラー支持体と垂直駆動梁とが接続される一対のミラー支持体接続部A11、A13は、垂直回転軸Vに対して、固定枠180と垂直駆動梁170A、170Bとが接続される一対の固定枠接続部A12、A14が配置される側とは反対側に配置されている。本実施の形態の光走査装置の光走査部においては、固定枠接続部A12、A14は、垂直回転軸Vに対して一方の側に配置され、また、ミラー支持体161は、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側(領域X2の側)で重く形成されている。即ち、可動枠160は、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側(領域X2の側)で重く形成されている。さらに、ミラー支持体接続部A11、A13は、垂直回転軸Vに対して一方の側の反対側に配置されている。
光走査部100Bは、例えば支持層、埋め込み(BOX:Buried Oxide)層及び活性層を有するSOI基板を用いて形成することができる。その場合、図11及び図12に示すように、連結梁172A、172Bと可動枠160とが活性層及びBOX層によって接続されていてもよい。なお、図11及び図12においては、連結梁172Aと可動枠160とが活性層及びBOX層によって接続されている部分を破線領域B11で示し、連結梁172Bと可動枠160とが活性層及びBOX層によって接続されている部分を破線領域B13で示している。また、連結梁172A、172Bと可動枠160とが活性層のみによって接続されていてもよい。上記を除いては、実質的に第1の実施の形態に係る光走査装置と同様の構成である。
本実施の形態に係る光走査部100Bにおいて、第1の実施の形態と同様に、ミラー110とミラー支持体161の重心は垂直回転軸V上に位置する。これにより、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスが最適化され、垂直駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。上記のように、ミラー支持体接続部A11、A13が、垂直回転軸Vに対して固定枠接続部A12、A14とは反対側に配置されている構成においても、ミラー110とミラー支持体161の重心が垂直回転軸V上に位置することで、垂直駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。
図13は、第2の参考例に係る光走査装置の光走査部100Cを示す上面側の平面図である。図14は、第2の参考例に係る光走査装置の光走査部100Cを示す下面側の平面図である。図11及び図12に示される第2の実施の形態と図13と図14に示される第2の参考例において、ミラー支持体161と垂直駆動梁170A、170Bとを接続する連結梁172A、172Bが垂直回転軸Vに対して一方の側に配置され、ミラー支持体接続部A11、A13が垂直回転軸Vに対して他方の側に配置されている。可動枠160が垂直回転軸Vの近傍で中空に吊るされた構造となっている。ここで、図11及び図12に示される第2の実施の形態では、連結梁172A、172Bが設けられた側の反対側である領域X2における可動枠160は、領域X2以外の領域よりも幅が広く形成された部分を有し、領域X2以外の領域よりも重く形成されている。具体的には、領域X2における可動枠160は、内周面が垂直回転軸V及び水平回転軸Hに対して斜めの角度を有する部分と、内周面が垂直回転軸Vと平行な部分を有する。内周面が垂直回転軸V及び水平回転軸Hに対して斜めの角度を有する部分は、領域X2以外の領域より幅が太く形成されている。また、内周面が垂直回転軸Vと平行な部分は、領域X2以外の領域の幅と同程度となっているが、領域X2以外の領域の幅より広く形成されていてもよい。これにより、図11及び図12に示される第2の実施の形態の光走査装置では、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスが最適化され、ミラー110とミラー支持体161の重心は垂直回転軸V上に位置している。一方、図13と図14に示される第2の参考例においては、連結梁172A、172Bが設けられた側の反対側である領域X2における可動枠160は、領域X2以外の領域と同程度の幅を有し、領域X2以外の領域と同程度の重さで形成されている。ミラー110とミラー支持体161の重量バランスが最適化されておらず、ミラー110とミラー支持体161の重心は垂直回転軸V上からずれている。
さらに、ミラー110及びミラー支持部120の重心は、垂直回転軸Vと水平回転軸Hの交点、即ち、ミラー110の中心Cに位置することが好ましい。これにより、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスが最適化され、垂直駆動時のリンギングの発生を抑制することができ、さらにミラー110とミラー支持部120の重量バランスが最適化され、水平駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。これにより、垂直駆動及び水平駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。
光走査部100Bにおいて、光走査部100と同様に、上記のように、ミラー支持体接続部A11、A13が、垂直回転軸Vに対して固定枠接続部A12、A14とは反対側に配置されている構成においても、ミラー110とミラー支持体161の重心が垂直回転軸V上に位置することで、垂直駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。さらに、垂直駆動及び水平駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。このように、第1の実施の形態の光走査部100と同様の効果を奏する。
すなわち、第1の実施の形態と同様、フィルタリングによってリンギング対策をすべき固有振動モードの数をf1のみにできるため、広帯域のフィルタリングを行うことなく、リンギングの発生原因となる固有振動数に対応する周波数成分や固有振動数の高調波成分を除去することができる。このため、直線性の高い電圧、すなわち、1周期の間に直線となっている区間が長い電圧を垂直駆動源171A、171Bに印加することができる。その結果、画像表示に用いることが可能な領域を確保しつつ、リンギングの発生を抑制することができる。
上記の図11及び図12に示される第2の実施の形態に係る光走査装置の光走査部100Bにおいて、連結梁172A、172Bの可動枠160に接続される側の端部は垂直回転軸Vの近くに存在する。そして、図3、図4(A)及び図4(B)に示される第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部100のミラー支持体接続部A11、A13の位置よりも、垂直回転軸Vに対して中央側に位置している。重量バランスによる振動特性への影響は、可動枠が中空に吊るされて可動となっている箇所の位置の影響が強い。可動枠が吊るされている箇所が垂直回転軸Vから遠いと重量バランスによる振動特性への影響は小さくなり、近いと重量バランスによる振動特性への影響は大きくなる。図3、図4(A)及び図4(B)に示される第1の実施の形態に係る光走査装置の光走査部100は、可動枠160が可動枠160の端部で吊るされており、即ち、可動枠160が吊るされている箇所が垂直回転軸Vから遠く、上下共振振動モードの上下揺れや傾きは製造でばらつく可能性がある。図11及び図12に示される第2の実施の形態に係る光走査装置の光走査部100Bは、可動枠160が吊るされている箇所が垂直回転軸Vから近くなっており、これによって製造ばらつきに鈍感になり、振動特性がばらつきにくくなる。
〈第3の実施の形態〉
図15(A)は、第3の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す上面側の平面図である。図15(B)は、第3の実施の形態に係る光走査装置の光走査部の一例を示す下面側の平面図である。本実施の形態に係る光走査部100Dは、第1の実施の形態と同様に、セラミックパッケージとパッケージカバー等のパッケージ部材に収容して用いることができ、光走査部以外の構成は第1の実施の形態と同様である。光走査部100Dは、ミラー110を揺動させて光源から照射されるレーザ入射光を走査する部分である。光走査部100は、例えば圧電素子によりミラー110を駆動させるMEMSミラー等である。光走査部100Dに設けられたミラー110にレーザ入射光を入射して、ミラー110から出射される光を2次元に走査する。
図15(A)及び図15(B)に示されるように、光走査部100Dは、ミラー110と、ミラー支持部120と、連結梁140C、140Dと、水平駆動梁150C、150Dと、可動枠160と、垂直駆動梁170C、170Dと、固定枠180とを有する。ミラー支持部120の上面にミラー110が支持されている。本実施の形態においては、ミラー支持部120と、連結梁140C、140Dと、水平駆動梁150C、150Dと、可動枠160をまとめて、ミラー110を支持するミラー支持体161と称する。
ミラー110を支持するミラー支持部120の両側に、ミラー支持部120に接続される一対の水平駆動梁150C、150Dが配置されている。また、水平駆動梁150C、150D、連結梁140C、140D、ミラー支持部120及びミラー110は、可動枠160によって外側から支持されている。水平駆動梁150Cは、水平回転軸Hと垂直な垂直回転軸Vの方向に延在する複数の矩形状の水平梁を有し、隣接する水平梁の端部同士が連結され、全体としてジグザグ状の形状を有する。水平駆動梁150Cの一方が可動枠160の内周側に、他方が連結梁140Cを介してミラー支持部120に接続される。また、水平駆動梁150Dは、水平回転軸Hと垂直な垂直回転軸Vの方向に延在する複数の矩形状の水平梁を有し、隣接する水平梁の端部同士が連結され、全体としてジグザグ状の形状を有する。水平駆動梁150Dの一方が可動枠160の内周側に、他方が連結梁140Dを介してミラー支持部120に接続される。
また、ミラー支持体161の両側に、ミラー支持体161に接続される一対の垂直駆動梁170C、170Dが配置されている。垂直駆動梁170Cは、水平回転軸H方向に延在する複数の矩形状の垂直梁を有し、隣接する垂直梁の端部同士が連結され、全体としてジグザグ状の形状を有する。垂直駆動梁170Cの一方が固定枠180の内周側に、他方が可動枠160の外周側に接続される。また、垂直駆動梁170Dは、水平回転軸H方向に延在する複数の矩形状の垂直梁を有し、隣接する垂直梁の端部同士が連結され、全体としてジグザグ状の形状を有する。垂直駆動梁170Dの一方が固定枠180の内周側に、他方が可動枠160の外周側に接続される。
水平駆動梁150C、150Dは、それぞれ水平駆動源151C、151Dを有する。また、垂直駆動梁170C、170Dは、それぞれ垂直駆動源171C、171Dを有する。水平駆動梁150C、150D、垂直駆動梁170C、170Dは、ミラー110を上下又は左右に揺動してレーザ光を走査するアクチュエータとして機能する。
水平駆動梁150C、150Dの上面には、それぞれ曲線部を含まない矩形単位である水平梁ごとに水平駆動源151C、151Dが形成されている。水平駆動源151Cは、水平駆動梁150Cの上面の圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。水平駆動源151Dは、水平駆動梁150Dの上面の圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。
水平駆動梁150C、150Dは、水平梁ごとに隣接している水平駆動源151C、151D同士で、異なる極性の駆動電圧を印加することにより、隣接する水平梁を上下反対方向に反らせ、各水平梁の上下動の蓄積をミラー支持部120に伝達する。水平駆動梁150C、150Dは、この動作によりミラー110及びミラー支持部120が水平回転軸Hに揺動され、この揺動する方向を水平方向と呼び、ミラー110の光反射面の中心Cを通る上記の揺動軸を水平回転軸Hという。例えば水平駆動梁150C、150Dによる水平駆動には、非共振振動を用いることができる。
例えば、水平駆動源151Cは、水平駆動梁150Cを構成する1番目から4番目の各水平梁の上にそれぞれ形成された4つの水平駆動源151C1、151C2、151C3、151C4を含む。また、水平駆動源151Dは、水平駆動梁150Dを構成する1番目から4番目の各水平梁の上にそれぞれ形成された4つの水平駆動源151D1、151D2、151D3、151D4を含む。この場合、水平駆動源151C1、151D1、151C3、151D3を同波形、水平駆動源151C2、151D2、151C4、151D4を前者と位相の異なる同波形で駆動することで、ミラー110及びミラー支持部120を水平方向へ遥動できる。
垂直駆動梁170C、170Dの上面には、それぞれ曲線部を含まない矩形単位である垂直梁ごとに垂直駆動源171C、171Dが形成されている。垂直駆動源171Cは、垂直駆動梁170Cの上面の圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。垂直駆動源171Dは、垂直駆動梁170Dの上面の圧電薄膜の上に形成された上部電極と、圧電薄膜の下面に形成された下部電極とを含む。
垂直駆動梁170C、170Dは、垂直梁ごとに隣接している垂直駆動源171C、171D同士で、異なる極性の駆動電圧を印加することにより、隣接する垂直梁を上下反対方向に反らせ、各垂直梁の上下動の蓄積をミラー支持体161に伝達する。垂直駆動梁170C、170Dは、この動作によりミラー110及びミラー支持体161が水平回転軸Hの方向と直交する方向に揺動され、この揺動する方向を垂直方向と呼び、ミラー110の光反射面の中心Cを通る上記の揺動軸を垂直回転軸Vという。例えば垂直駆動梁170C、170Dによる垂直駆動には、非共振振動を用いることができる。
例えば、垂直駆動源171Cは、垂直駆動梁170Cを構成する1番目から2番目の各垂直梁の上にそれぞれ形成された2つの垂直駆動源171A1、171A2を含む。また、垂直駆動源171Dは、垂直駆動梁170Dを構成する1番目から2番目の各垂直梁の上にそれぞれ形成された2つの垂直駆動源171B1、171B2を含む。この場合、垂直駆動源171A1、171B1を同波形、垂直駆動源171A2、171B2を前者と位相の異なる同波形で駆動することで、ミラー110及びミラー支持体161を垂直方向へ遥動できる。
本実施の形態の光走査装置において、ミラー110とミラー支持体161は、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側の方が重く形成されていることが好ましい。これにより、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスを最適化して、ミラー110とミラー支持体161の重心の位置を垂直回転軸V上に調整しやすくすることができる。例えば、可動枠160が垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側の方が重い構成とすることで、ミラー110とミラー支持体161の重量としても、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側の方が重くなるように調整できる。上記のような構成は、例えば、可動枠160が垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側の方において幅が広く形成されていることにより実現できる。本実施の形態の光走査装置の光走査部においては、固定枠接続部A15、A16は、垂直回転軸Vに対して一方の側に配置され、また、ミラー支持体161は、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側(領域X2の側)で重く形成されている。即ち、可動枠160は、垂直回転軸Vに対して一方の側よりも一方の側の反対側(領域X2の側)で重く形成されている。
また、本実施の形態に係る光走査装置において、ミラー110とミラー支持部120の重心は水平回転軸H上に位置することが好ましい。これにより、ミラー110とミラー支持部120の重量バランスが最適化され、水平駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。例えば、ミラー110とミラー支持部120の重心が水平回転軸Hと垂直回転軸Vの交点に位置する。例えば、ミラー支持部120と連結梁140C、140Dが接続するミラー支持部接続部が水平回転軸Hに対して一方の側に配置されており、ミラー110とミラー支持部120は、水平回転軸Hに対して上記一方の側よりも反対側の方が重く形成されていることで調整できる。上記のような構成は、例えば、ミラー支持部120が水平回転軸Hに対して一方の側よりも反対側の方において幅が広く形成されていることにより実現できる。本実施の形態の光走査装置の光走査部においては、可動枠接続部A17、A18は、水平回転軸Hに対して一方の側に配置され、また、ミラー支持部120は、水平回転軸Hに対して一方の側よりも一方の側の反対側(領域X3の側)で重く形成されている。
本実施の形態の光走査装置は、ミラー110とミラー支持体161の重量バランスが最適化され、垂直駆動時のリンギングの発生を抑制することができ、さらにミラー110とミラー支持部120の重量バランスが最適化され、水平駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。これにより、垂直駆動及び水平駆動時のリンギングの発生を抑制することができる。
以上、好ましい実施の形態について説明したが、上述した実施の形態に制限されることはなく、特許請求の範囲に記載された範囲を逸脱することなく、上述した実施の形態に種々の変形及び置換を加えることができる。
100,100B、100C,100D 光走査部
110 ミラー
120 ミラー支持部
122 スリット
130A、130B 梁
140A、140B、140C、140D 連結梁
150A、150B、150C、150D 水平駆動梁
151A、151B、151C、151D 水平駆動源
160 可動枠
161 ミラー支持体
170A、170B、170C、170D 垂直駆動梁
171A、171B、171C、171D 垂直駆動源
172A、172B 連結梁
180 固定枠
190A、190B 端子群
191、192、195、196 圧電センサ
200 セラミックパッケージ
300 パッケージカバー
300A 開口部
1000 光走査装置

Claims (17)

  1. 光反射面を有するミラーと、
    前記ミラーを支持するミラー支持体と、
    前記ミラー支持体の両側に配置されて前記ミラー支持体に接続される一対の駆動梁と、
    前記駆動梁に設けられ、前記光反射面の中心を通る所定の軸の周りに前記ミラーを揺動させる駆動源と、
    前記駆動梁を支持する固定枠と、を有し、
    前記ミラーと前記ミラー支持体の重心は前記所定の軸上に位置する
    光走査装置。
  2. 前記駆動梁は、前記所定の軸に垂直な方向に延在する複数の梁を有し、隣接する前記梁の端部同士が連結されて全体としてジグザグ状の形状である
    請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記ミラー支持体は、
    前記ミラーを支持するミラー支持部と、
    前記ミラー支持部の両側に配置されて前記ミラー支持部に接続される一対の第2の駆動梁と、
    前記駆動梁と前記第2の駆動梁を接続する可動枠と、
    前記第2の駆動梁に設けられ、前記所定の軸と略直交し、前記光反射面の中心を通る第2の所定の軸の周りに前記ミラーを揺動させる第2の駆動源と、を有する
    請求項1乃至2のいずれか1項に記載の光走査装置。
  4. 前記ミラー支持体と前記駆動梁とが接続される一対のミラー支持体接続部は、前記所定の軸に対して一方の側に配置されており、
    前記ミラー支持体は、前記所定の軸に対して前記一方の側よりも前記一方の側の反対側の方が重く形成されている
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光走査装置。
  5. 前記固定枠と前記駆動梁とが接続される一対の固定枠接続部は、前記所定の軸に対して一方の側に配置され、
    前記ミラー支持体は、前記所定の軸に対して前記一方の側よりも前記一方の側の反対側の方が重く形成されている
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光走査装置。
  6. 前記固定枠と前記駆動梁とが接続される一対の固定枠接続部は、前記所定の軸に対して前記一方の側に配置されている
    請求項4に記載の光走査装置。
  7. 前記ミラー支持体と前記駆動梁とが接続される一対のミラー支持体接続部は、前記所定の軸に対して前記一方の側の反対側に配置されている
    ている
    請求項5に記載の光走査装置。
  8. 前記可動枠と前記駆動梁とが接続される一対のミラー支持体接続部は、前記所定の軸に対して一方の側に配置されており、
    前記可動枠は、前記所定の軸に対して前記一方の側よりも前記一方の側の反対側の方が重く形成されている
    請求項3に記載の光走査装置。
  9. 前記固定枠と前記駆動梁とが接続される一対の固定枠接続部は、前記所定の軸に対して一方の側に配置され、
    前記可動枠は、前記所定の軸に対して前記一方の側よりも前記一方の側の反対側の方が重く形成されている
    請求項3に記載の光走査装置。
  10. 前記固定枠と前記駆動梁とが接続される一対の固定枠接続部は、前記所定の軸に対して前記一方の側に配置されている
    請求項8に記載の光走査装置。
  11. 前記ミラー支持体と前記駆動梁とが接続される一対のミラー支持体接続部は、前記所定の軸に対して前記一方の側の反対側に配置されている
    ている
    請求項9に記載の光走査装置。
  12. 前記可動枠は、前記所定の軸に対して前記一方の側よりも前記一方の側の反対側の方において幅が広く形成されている
    請求項8乃至11のいずれか1項に記載の光走査装置。
  13. 前記ミラー及び前記ミラー支持部の重心は、前記所定の軸と前記第2の所定の軸の交点に位置する
    請求項8乃至12のいずれか1項に記載の光走査装置。
  14. 前記第2の駆動梁と前記ミラー支持部は、前記第2の所定の軸の周りに前記ミラーを揺動可能にする捻れ梁によって接続されている
    請求項8乃至13のいずれか1項に記載の光走査装置。
  15. 前記第2の駆動梁は、前記第2の所定の軸に垂直な方向に延在する複数の第2の梁を有し、隣接する前記第2の梁の端部同士が連結されて全体としてジグザグ状の形状である
    請求項8乃至14のいずれか1項に記載の光走査装置。
  16. 前記ミラー支持部と前記第2の駆動梁とが接続される一対のミラー支持部接続部は、前記第2の所定の軸に対して第2の一方の側に配置されており、
    前記ミラー支持部は、前記第2の所定の軸に対して前記第2の一方の側よりも前記第2の一方の側の反対側の方が重く形成されている
    請求項15に記載の光走査装置。
  17. 前記可動枠と前記第2の駆動梁とが接続される一対の可動枠接続部は、前記第2の所定の軸に対して第2の一方の側に配置されており、
    前記ミラー支持部は、前記第2の所定の軸に対して前記第2の一方の側よりも前記第2の一方の側の反対側の方が重く形成されている
    請求項15に記載の光走査装置。
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