JP2019113568A - 分光測定装置および分光測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アップコンバージョン光発生効率を容易に測定することができる分光測定装置および分光測定方法を提供する。【解決手段】分光測定装置1は、光源10、積分器20、分光検出器40および解析部50を備える。積分器20は、測定対象物が配置される内部空間21と、光を内部空間21に入力する光入力部22と、内部空間21から光を出力する光出力部23と、測定対象物を取り付ける試料取付部24と、フィルタ部を取り付けるフィルタ取付部25と、を有する。フィルタ部は、励起光に対する減衰率がアップコンバージョン光に対する減衰率より大きい透過スペクトルを有し、光出力部23から出力される光を減衰させる。解析部50は、分光検出器40により取得された分光スペクトルデータ及び透過スペクトルデータに基づいて測定対象物の発光効率を解析する。【選択図】図1

Description

本発明は、分光測定装置および分光測定方法に関するものである。
積分器および分光検出器を用いて測定対象物の発光効率等を測定する分光測定技術が知られている。積分器は、測定対象物が配置される内部空間と、光源から出力された光を内部空間に入力する光入力部と、内部空間から被測定光を外部へ出力する光出力部とを有する。積分器の内部空間は、例えば球形状であり、反射率が高く且つ拡散性が優れた内壁面により覆われている。或いは、積分器の内部空間は例えば半球形状であり、この場合、半球部の内壁は、反射率が高く且つ拡散性が優れた壁面となっており、平面部は、反射率が高い平坦なミラーとなっている。
積分器は、光源から出力される励起光を光入力部から内部空間に入力して、その励起光を内部空間内で多重拡散反射させることができる。また、積分器は、内部空間に配置された測定対象物に励起光が照射されたことにより生じた発生光(例えば蛍光等)をも内部空間内で多重拡散反射させることができる。そして、積分器は、内部空間から光出力部を経て外部へ被測定光を出力する。被測定光は励起光および/または発生光である。
分光検出器は、積分器から外部に出力された被測定光を分光してスペクトルデータを取得する。分光検出器は、グレーティングやプリズム等の分光素子によって被測定光を各波長成分に分光し、その分光した各波長の光の強度を光センサにより検出する。この光センサは、複数の受光部が1次元配列されたもので、各波長に対応する受光部により当該波長成分の光の強度を検出することで、被測定光のスペクトルデータを取得することができる。そして、このスペクトルデータを解析することで、測定対象物の発光の角度特性等に依存することなく、測定対象物の発光効率等を測定することができる。
積分器を用いた分光測定技術における測定対象物として、有機EL(エレクトロルミネッセンス)材料や蛍光材料が挙げられる。また、測定対象物の形態は、溶液、薄膜および粉末など任意である。このような測定対象物では、発光量子収率(内部量子効率)の評価が重要である。発光量子収率は、測定対象物により吸収された励起光のフォトン数に対する測定対象物で生じた発生光のフォトン数の比である。積分器を用いた分光測定技術は、測定対象物の発光量子収率を評価する際に好適に用いられる。
このような分光測定技術を用いてアップコンバージョン発光材料の研究が行われている(非特許文献1参照)。アップコンバージョン発光現象では、励起光の波長より短い波長の光(アップコンバージョン光)が発生する。アップコンバージョンは、多光子吸収や第二次・第三次高調波発生などの非線形光学現象、希土類元素の多段階励起現象、三重項―三重項消滅(triplet-triplet annihilation; TTA)を基盤とする現象などにより起きる。
非特許文献1に記載された分光測定技術では、積分器と分光検出器との間の光路上に励起光測定時とアップコンバージョン光測定時とで互いに異なる透過特性を有するフィルタを配置して、測定対象物であるアップコンバージョン発光材料の発光効率を測定する。
Sven H. C, Askes, et al,"Activation of a Photodissociative Ruthenium Complex by Triplet-TripletAnnihilation Upconversion in Liposomes," Angewandte Chemie Int. Ed. 2013,52, 1-6 Supporting Information.
本発明者は、アップコンバージョン発光効率測定が以下のような問題を有していることを見出した。
アップコンバージョン光を発生させる為には、測定対象物に照射する励起光の強度密度を高める必要がある。一方、アップコンバージョン発光効率が小さいことから、吸収された励起光強度およびアップコンバージョン光強度の双方を取得する必要がある発光量子収率(内部量子効率)などの評価を行う場合、高強度の励起光により分光検出器が飽和することがあり、発光量子収率などを算出できないことがある。
また、アップコンバージョン発光材料の中には、照射する励起光の強度密度を高くすると発光量子収率も上がる材料がある。そのような材料では、高強度のアップコンバージョン光により分光検出器が飽和することがあり、発光量子収率などを評価できないことがある。
非特許文献1に記載されたアップコンバージョン発光効率測定技術は、このような問題を解消し得るものであると考えられる。しかし、積分器と分光検出器との間の光路上に励起光測定時とアップコンバージョン光測定時とで互いに異なる透過特性を有するフィルタを交換して配置する必要があることから、積分器から出力される光を分光検出器により1度で測定することができず、測定の手間がかかり、測定時間が長くなる。また、励起光測定時とアップコンバージョン光測定時とで互いに異なる測定条件となることから、測定対象物の発光効率の測定の精度が悪くなる可能性がある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、アップコンバージョン光発生効率を容易に測定することができる分光測定装置および分光測定方法を提供することを目的とする。
本発明の分光測定装置は、励起光の入力によりアップコンバージョン光を出力する測定対象物の当該発光効率を測定する装置であって、(1) 測定対象物が配置される内部空間と、外部から励起光を内部空間に入力する光入力部と、内部空間から光を外部へ出力する光出力部とを有する積分器と、(2) 第1フィルタと、積分器の内壁に設けられた光反射物質と同じ材料で構成され励起光およびアップコンバージョン光の双方を減衰させる第2フィルタとを含み、励起光に対する減衰率がアップコンバージョン光に対する減衰率より大きい透過スペクトルを有し、第1フィルタおよび第2フィルタの両方によって、光出力部から出力される光を透過スペクトルに従って減衰させるフィルタ部と、(3) フィルタ部により減衰されて出力される光を分光して分光スペクトルデータを取得する分光検出器と、(4) 透過スペクトルデータ及び分光スペクトルデータに基づいて測定対象物の発光効率を解析する解析部と、を備える。
本発明の分光測定方法は、励起光の入力によりアップコンバージョン光を出力する測定対象物の当該発光効率を測定する方法であって、(1) 測定対象物が配置される内部空間と、外部から励起光を内部空間に入力する光入力部と、内部空間から光を外部へ出力する光出力部とを有する積分器を用いるとともに、(2) 第1フィルタと、積分器の内壁に設けられた光反射物質と同じ材料で構成され励起光およびアップコンバージョン光の双方を減衰させる第2フィルタとを含み、励起光に対する減衰率がアップコンバージョン光に対する減衰率より大きい透過スペクトルを有するフィルタ部を用いて、(3) 励起光を積分器の光入力部から内部空間に入力させ、(4) フィルタ部の第1フィルタおよび第2フィルタの両方によって、光出力部から出力される光を透過スペクトルに従って減衰させ、(5) 分光検出器により、フィルタ部により減衰されて出力される光を分光して分光スペクトルデータを取得し、(6) 解析部により、透過スペクトルデータ及び分光スペクトルデータに基づいて測定対象物の発光効率を解析する。
本発明では、光反射物質は、可視域から近赤外域までの波長域に亘って略一定の反射率を有するのが好適である。フィルタ部と開口部とを有するフィルタセットを更に備え、フィルタセットは、フィルタ部または開口部が光出力部から出力される光を受けるように切替可能に構成されてもよい。第1フィルタは、励起光およびアップコンバージョン光のうち励起光を選択的に減衰させるものであってよく、ショートパスフィルタまたはバンドパスフィルタであってもよい。解析部は、透過スペクトルデータに基づいて分光スペクトルデータを補正し、当該補正後の分光スペクトルデータに基づいて測定対象物の発光効率を解析してもよい。
本発明によれば、アップコンバージョン光発生効率を容易に測定することができる。
分光測定装置1の構成を示す図である。 積分器20のフィルタ取付部25に取り付けられるフィルタ部の透過スペクトルの例を示す図である。 積分器20のフィルタ取付部25に取り付けられるフィルタセット60の例を示す図である。 測定対象物の発光量子収率を評価する手順を説明するフローチャートである。 ステップS14で補正された後の分光スペクトルSR1(λ)、および、ステップS17で補正された後の分光スペクトルSS1(λ)の例を示す図である。 分光測定装置2の構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。本発明は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、分光測定装置1の構成を示す図である。分光測定装置1は、光源10、入力用ライトガイド11、積分器20、出力用ライトガイド30、分光検出器40、解析部50、表示部51および入力部52を備える。
光源10は、積分器20の内部空間21に入力するべき光を出力する。光源10が出力する光は、既知のスペクトルを有し装置全体の感度校正を行なうための標準光、および、積分器20の内部空間21に配置される測定対象物に照射されるべき励起光、等である。光源10が出力する励起光は、測定対象物においてアップコンバージョン発光現象を発現させることができる波長とされる。光源10が出力する光の波長は、可変であってもよい。光源10は、例えば波長980nmのレーザ光を出力するレーザーダイオードである。また、光源10は、NDフィルタやリレー光学系を含んでいてもよい。入力用ライトガイド11は、光源10から出力された光を積分器20の光入力部22へ導く。
積分器20は、測定対象物が光学的に配置される内部空間21と、光源10から出力されて入力用ライトガイド11により導かれた光(入力光)を内部空間21に入力する光入力部22と、内部空間21から光(出力光)を外部へ出力する光出力部23と、測定対象物を取り付ける試料取付部24と、フィルタ部を取り付けるフィルタ取付部25と、を有する。内部空間21は、球形状であり、反射率が高く且つ拡散性が優れた内壁面により覆われている。試料取付部24は、光入力部22を経て内部空間21に入力された光が入射する位置に測定対象物を配置する。フィルタ取付部25は、光出力部23に設けられ、光出力部23から出力される光を減衰させるフィルタ部を配置する。
積分器20は、光源10から出力される光を光入力部22から内部空間21に入力して、その光を内部空間21内で多重拡散反射させることができる。また、積分器20は、内部空間21に配置された測定対象物で生じた発生光(本実施形態ではアップコンバージョン光)をも内部空間21内で多重拡散反射させることができる。そして、積分器20は、内部空間21から光出力部23を経て外部へ被測定光を出力する。被測定光は、光源10から内部空間21に入力された光、および/または、測定対象物で生じたアップコンバージョン光である。
試料取付部24には、励起光の入力によりアップコンバージョン光を出力する測定対象物を保持した試料容器が取り付けられる。例えば、測定対象物が液体である場合、光を透過する透明材料(例えば、石英ガラスやプラスチックなど)で構成される溶液サンプル用セルが試料容器として試料取付部24に取り付けられる。また、測定対象物が粉末や薄膜などの固体である場合、光を透過する透明材料(例えば、石英ガラスやプラスチックなど)または金属で構成される固体サンプル用セルや固体サンプル用容器が試料容器として試料取付部24に取り付けられる。なお、測定対象物は、積分器20の内部空間21に完全に配置されることに限らず、測定対象物の一部が積分器20の内部空間21に配置されていればよい。試料取付部24に取り付けられた光学アタッチメント(不図示)を用いて、積分器20の内壁外に配置された試料を積分器20の内部空間21に光学的に配置してもよい。
出力用ライトガイド30は、積分器20の光出力部23から出力されてフィルタ部により減衰された光を分光検出器40へ導く。分光検出器40は、出力用ライトガイド30により導かれた光を受光して、その光を分光してスペクトルデータを取得する。分光検出器40は、グレーティングやプリズム等の分光素子によって入力光を各波長成分に分光し、その分光した各波長の光の強度を光センサにより検出する。この光センサは、複数の受光部が1次元配列されたもので、各波長に対応する受光部により当該波長成分の光の強度を検出することで、被測定光のスペクトルデータを取得することができる。
例えば、分光検出器40の光センサは、シリコン基板上に形成されたCCDリニアイメージセンサやCMOSリニアイメージセンサであり、波長360nm〜1100nmの光に対して感度を有する。また、例えば、分光検出器40の光センサは、InGaAsリニアイメージセンサであり、波長900nm〜1650nmの光に対して感度を有する。分光検出器40は、測定時間(露光時間)を可変に設定することができるのが好適であり、光センサの感度に応じて露光時間を適切に設定するのが好適である。
解析部50は、分光検出器40により取得されたスペクトルデータを入力して、このスペクトルデータを解析する。解析内容については後述する。解析部50は、入力したスペクトルデータや解析結果等を記憶する記憶部を含む。また、解析部50は、光源10および分光検出器40を制御してもよい。解析部50は、例えばパーソナルコンピュータやタブレット端末であってもよく、その場合には表示部51および入力部52とともに一体とすることができる。
表示部51は、解析部50が入力したスペクトルデータを表示し、また、解析部50による解析結果を表示する。入力部52は、例えばキーボードやマウスなどであり、分光測定装置1を用いて分光測定を行なう操作者からの入力指示を受け付け、その入力情報(例えば測定条件や表示条件など)を解析部50に与える。
図2は、積分器20のフィルタ取付部25に取り付けられるフィルタ部の透過スペクトルの例を示す図である。このフィルタ部の透過特性は、励起光波長域(980nmを含む波長域)での減衰率が、アップコンバージョン光波長域での減衰率より大きい。フィルタ部は、このような透過スペクトルに従って、光出力部23から出力される光を減衰させる。このフィルタ部は、励起光およびアップコンバージョン光のうち長波長側の励起光を選択的に減衰させる第1フィルタと、励起光およびアップコンバージョン光の双方を減衰させる第2フィルタと、を含んで構成され得る。
第1フィルタは、ショートパスフィルタまたはバンドパスフィルタであってもよい。第2フィルタは、NDフィルタであってもよいし、光反射物質で構成されたものであってもよい。後者の場合、光反射物質として、積分器20の内壁面に設けられる反射率が高く且つ拡散性が優れた材料であるスペクトラロン(登録商標)を用いることができる。スペクトラロンは、可視域から近赤外域までの広い波長域に亘って略一定の反射率を有する。スペクトラロンをシート状にしたスペクトラロンフィルタを第2フィルタとして用いることができる。このようなスペクトラロンフィルタは、第2フィルタとして用いられるだけでなく、積分器20の内壁面の一部として光を拡散反射させるものとしても用いられ得る。つまり、第2フィルタは、積分器20の内壁面に設けられた光反射物質と同じ材料で構成されてもよい。
積分器20のフィルタ取付部25は、図2に示されるような透過スペクトルを有するフィルタ部の他、他の透過スペクトルを有するフィルタと、光路上で交換自在であるのが好適である。図3は、積分器20のフィルタ取付部25に取り付けられるフィルタセット60の例を示す図である。このフィルタセット60は、図2に示されるような透過スペクトルを有するフィルタ部61と、励起光およびアップコンバージョン光のうち励起光を選択的に減衰させるショートパスフィルタ62と、開口部(フィルタ無し)63と、を並列に配置したものである。フィルタ取付部25においてフィルタセット60をスライドさせることで、開口部63または何れかのフィルタを光路上に配置することができる。なお、フィルタセット60は、フィルタ部61とショートパスフィルタ62と開口部63とが円周上に配置され、回転することで、開口部63または何れかのフィルタを光路上に配置することができる構成としてもよい。
なお、フィルタ取付部25およびフィルタセット60は、積分器20の光出力部23に設けられてもよいし、また、分光検出器40の光入力部に設けられてもよく、積分器20の光出力部23と分光検出器40の光入力部との間の光路上に設けられていればよい。
次に、本実施形態の分光測定装置1の動作および本実施形態の分光測定方法について説明する。本実施形態の分光測定方法は、上記の分光測定装置1を用いて分光測定を行なう。本実施形態の動作例では、図4に示されるフローに従う手順により、測定対象物であるアップコンバージョン発光材料の発光量子収率を求める。
ステップS11では、光源10として標準光源を用いて、スペクトルが既知である標準光を積分器20に入力させて、そのときに積分器20から出力される光を分光検出器40により分光してスペクトルを取得することで、分光検出器40の感度校正を行う。以降の各ステップでは、この感度校正をした後のスペクトルが得られる。この感度校正をした後のスペクトルは、縦軸がフォトン数で横軸が波長のスペクトルとなる。
ステップS12では、フィルタ部61の透過スペクトルを測定する。このとき、積分器20の内部空間21に測定対象物を配置しない状態とする。フィルタ取付部25において光路上にフィルタ部61または開口部(フィルタ無し)63を配置した場合において、標準光を積分器20に入力させて、そのときに積分器20から出力される光を分光検出器40により分光してスペクトルを取得する。光路上にフィルタ部61を配置したときに分光検出器40により取得されたスペクトルデータをS1(λ)とし、光路上に開口部63を配置したときに分光検出器40により取得されたスペクトルデータをS0(λ)とし、露光時間が同じであるとすると、フィルタ部61の透過スペクトルデータT(λ)は下記(1)式で求められる。λは波長である。この透過スペクトルデータT(λ)は、解析部50の記憶部に記憶される。
T(λ)=S1(λ)/S0(λ) …(1)
ステップS13では、光源10として励起光源を用いて、積分器20の内部空間21に測定対象物を配置しない状態でリファレンス測定を行なう。後述するステップS16のサンプル測定の際に測定対象物が容器に入れられた状態で内部空間21に配置される場合には、ステップS13のリファレンス測定の際には該容器が内部空間21に配置される。フィルタ取付部25において光路上にフィルタ部61を配置した状態とし、励起光を積分器20に入力させる。そして、積分器20から出力されてフィルタ部61を透過した光を分光検出器40により受光して分光スペクトルデータSR0(λ)を取得する。
ステップS14では、解析部50により、ステップS13で取得された分光スペクトルデータSR0(λ)を、ステップS12で取得された透過スペクトルデータT(λ)で割ることにより(下記(2)式)、補正後の分光スペクトルデータSR1(λ)を求める(図5)。この補正後の分光スペクトルデータSR1(λ)は、フィルタ部61による減衰前の分光スペクトルデータである。
R1(λ)=SR0(λ)/T(λ) …(2)
なお、ステップS12で取得された透過スペクトルデータT(λ)の逆数を補正係数K(λ)として算出し、ステップS13で取得された分光スペクトルデータSR0(λ)に補正係数K(λ)を掛けることにより、補正後の分光スペクトルデータSR1(λ)を求めてもよい。また、補正係数K(λ)は、解析部50の記憶部に記憶されてもよい。
ステップS15では、解析部50により、ステップS14で求めた分光スペクトルデータSR1(λ)に基づいて、励起光波長域のフォトン数IR1およびアップコンバージョン光波長域のフォトン数IR2を求める。
励起光波長域のフォトン数IR1は、励起光波長域に亘る分光スペクトルデータSR1(λ)の積分値として求めることができる。アップコンバージョン光波長域のフォトン数IR2は、アップコンバージョン光波長域に亘る分光スペクトルデータSR1(λ)の積分値として求めることができる。以降で求めるフォトン数も、同様にして所定波長域に亘るスペクトルデータの積分値として求めることができる。
ステップS16では、光源10として励起光源を用いて、積分器20の内部空間21に測定対象物を配置した状態でサンプル測定を行なう。フィルタ取付部25において光路上にフィルタ部61を配置した状態とし、励起光を積分器20に入力させる。そして、積分器20から出力されてフィルタ部61を透過した光を分光検出器40により受光して分光スペクトルデータSS0(λ)を取得する。
ステップS17では、解析部50により、ステップS16で取得された分光スペクトルデータSS0(λ)を、ステップS12で取得された透過スペクトルデータT(λ)で割ることにより(下記(3)式)、補正後の分光スペクトルデータSS1(λ)を求める(図5)。この補正後の分光スペクトルデータSS1(λ)は、フィルタ部61による減衰前の分光スペクトルデータである。
S1(λ)=SS0(λ)/T(λ) …(3)
なお、ステップS16で取得された分光スペクトルデータSS0(λ)に補正係数K(λ)を掛けることにより、補正後の分光スペクトルデータSR1(λ)を求めてもよい。
ステップS18では、解析部50により、ステップS17で求めた分光スペクトルデータSS1(λ)に基づいて、励起光波長域のフォトン数IS1およびアップコンバージョン光波長域のフォトン数IS2を求める。
なお、ステップS15,S18における励起光波長域およびアップコンバージョン光波長域は、分光測定装置1の利用者が入力部52によって設定してもよいし、ステップS14やS17で求めた分光スペクトルデータに基づいて解析部50が自動的に設定してもよい。ステップS15における励起光波長域と、ステップS18における励起光波長域とは、互いに同じ波長域である。ステップS15におけるアップコンバージョン光波長域と、ステップS18におけるアップコンバージョン光波長域とは、互いに同じ波長域である。
ステップS19では、解析部50により、ステップS15で求めた励起光波長域のフォトン数IR1およびアップコンバージョン光波長域のフォトン数IR2、ならびに、ステップS18で求めた励起光波長域のフォトン数IS1およびアップコンバージョン光波長域のフォトン数IS2に基づいて下記(4)式で発光量子収率PLQY(Photoluminescence Quantum Yield)を求める。また、解析部50により、測定対象物の吸収率と内部量子収率PLQYとの積により外部量子効率を求めることもできる。
PLQY=(IS2−IR2)/(IR1−IS1) …(4)
なお、ステップS12(透過スペクトル測定),ステップS13(リファレンス測定)およびステップS16(サンプル測定)の順は任意である。ただし、ステップS12で光路上にフィルタ部61を配置した状態でスペクトルデータS1(λ)を取得した後にステップS13,S16を行なえば、光路上にフィルタ部61を配置した状態のままとすることができるので、測定条件を同一として容易に測定をすることができる。
ステップS11,S12は分光測定装置1が工場から出荷される前に行われ、ステップS13〜S19は工場出荷後に分光測定装置1の利用者によって行われてもよい。ステップS11,S12により得られた結果は、その後の測定の度に用いられてもよい。ステップS11,S12は、ステップS13〜S19に先立って毎回行われてもよい。
本実施形態では、リファレンス測定およびサンプル測定の双方において、積分器20から出力される励起光およびアップコンバージョン光それぞれに対して同じフィルタ部61により適切な減衰を与えて分光検出器40に入力させ、分光検出器40により取得された分光スペクトルデータに基づいて励起光波長域のフォトン数およびアップコンバージョン光波長域のフォトン数を求める。したがって、少ない測定回数で、同じ測定条件で、アップコンバージョン光発生効率を容易に測定することができる。
また、フィルタ部61は、励起光およびアップコンバージョン光のうち励起光を選択的に減衰させる第1フィルタ、及び、励起光およびアップコンバージョン光の双方を減衰させる第2フィルタを含む。そのため、フィルタ部61は、光出力部23から出力される光を第1フィルタおよび第2フィルタの両方によって減衰させるので、励起光もアップコンバージョン光も減衰させることができ、アップコンバージョン光発生効率を精度よく測定することができる。また、フィルタ部61と開口部63とを有するフィルタセット60により、フィルタ部61または開口部63の何れか一方が光出力部23から出力される光を受けるように切替可能となり、フィルタの透過スペクトル測定やアップコンバージョン光発生効率測定を容易に行うことができる。さらに、第2フィルタが積分器20の内壁に設けられた光反射物質と同じ材料で構成されているので、アップコンバージョン光発生効率の測定に影響を与えにくい。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
例えば、図6は、分光測定装置2の構成を示す図である。図1に示された分光測定装置1の積分器20が積分球であったのに対して、図6に示される分光測定装置2の積分器20は積分半球である点で相違している。この積分器20の内部空間21は半球形状であり、半球部の内壁は、反射率が高く且つ拡散性が優れた壁面となっており、平面部は、反射率が高い平坦なミラーとなっている。光入力部22および光出力部23は半球部および平面部の何れの箇所に設けられてもよい。この分光測定装置2を用いる場合にも、上記と同様にしてアップコンバージョン光発生効率を容易に測定することができる。
また、透過スペクトルデータに基づいて分光スペクトルデータを補正し、当該補正後の分光スペクトルデータに基づいて発光効率を測定することに限らず、分光スペクトルデータに基づいて量子収率(内部量子効率)や外部量子効率など発光効率を求め、当該発光効率を透過スペクトルデータに基づいて補正してもよい。また、分光スペクトルデータは、それぞれの波長に対するフォトン数を示すデータに限らず、それぞれの波長に対する検出強度を示すデータでもよい。この場合、それぞれの波長に対する検出強度を示すデータから励起光波長域のフォトン数IS1やIR1およびアップコンバージョン光波長域のフォトン数IS2やIR2を求めればよい。
1,2…分光測定装置、10…光源、11…入力用ライトガイド、20…積分器、21…内部空間、22…光入力部、23…光出力部、24…試料取付部、25…フィルタ取付部、30…出力用ライトガイド、40…分光検出器、50…解析部、51…表示部、52…入力部、60…フィルタセット、61…フィルタ部。

Claims (12)

  1. 励起光の入力によりアップコンバージョン光を出力する測定対象物の当該発光効率を測定する装置であって、
    前記測定対象物が配置される内部空間と、外部から前記励起光を前記内部空間に入力する光入力部と、前記内部空間から光を外部へ出力する光出力部とを有する積分器と、
    第1フィルタと、前記積分器の内壁に設けられた光反射物質と同じ材料で構成され前記励起光および前記アップコンバージョン光の双方を減衰させる第2フィルタとを含み、前記励起光に対する減衰率が前記アップコンバージョン光に対する減衰率より大きい透過スペクトルを有し、前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの両方によって、前記光出力部から出力される光を前記透過スペクトルに従って減衰させるフィルタ部と、
    前記フィルタ部により減衰されて出力される光を分光して分光スペクトルデータを取得する分光検出器と、
    前記透過スペクトルデータ及び前記分光スペクトルデータに基づいて前記測定対象物の発光効率を解析する解析部と、
    を備える分光測定装置。
  2. 前記光反射物質は、可視域から近赤外域までの波長域に亘って略一定の反射率を有する、
    請求項1に記載の分光測定装置。
  3. 前記フィルタ部と開口部とを有するフィルタセットを更に備え、前記フィルタセットは、前記フィルタ部または前記開口部が前記光出力部から出力される光を受けるように切替可能に構成される、
    請求項1または2に記載の分光測定装置。
  4. 前記第1フィルタは、前記励起光および前記アップコンバージョン光のうち前記励起光を選択的に減衰させる、
    請求項1〜3の何れか一項に記載の分光測定装置。
  5. 前記第1フィルタは、ショートパスフィルタまたはバンドパスフィルタである、
    請求項1〜4の何れか一項に記載の分光測定装置。
  6. 前記解析部は、前記透過スペクトルデータに基づいて前記分光スペクトルデータを補正し、当該補正後の分光スペクトルデータに基づいて前記測定対象物の発光効率を解析する、
    請求項1〜5の何れか一項に記載の分光測定装置。
  7. 励起光の入力によりアップコンバージョン光を出力する測定対象物の当該発光効率を測定する方法であって、
    前記測定対象物が配置される内部空間と、外部から前記励起光を前記内部空間に入力する光入力部と、前記内部空間から光を外部へ出力する光出力部とを有する積分器を用いるとともに、
    第1フィルタと、前記積分器の内壁に設けられた光反射物質と同じ材料で構成され前記励起光および前記アップコンバージョン光の双方を減衰させる第2フィルタとを含み、前記励起光に対する減衰率が前記アップコンバージョン光に対する減衰率より大きい透過スペクトルを有するフィルタ部を用いて、
    前記励起光を前記積分器の前記光入力部から前記内部空間に入力させ、
    前記フィルタ部の前記第1フィルタおよび前記第2フィルタの両方によって、前記光出力部から出力される光を前記透過スペクトルに従って減衰させ、
    分光検出器により、前記フィルタ部により減衰されて出力される光を分光して分光スペクトルデータを取得し、
    解析部により、前記透過スペクトルデータ及び前記分光スペクトルデータに基づいて前記測定対象物の発光効率を解析する、
    分光測定方法。
  8. 前記光反射物質は、可視域から近赤外域までの波長域に亘って略一定の反射率を有する、
    請求項7に記載の分光測定方法。
  9. 前記フィルタ部と開口部とを有するフィルタセットにより、前記フィルタ部または前記開口部が前記光出力部から出力される光を受けるように切替える、
    請求項7または8に記載の分光測定方法。
  10. 前記第1フィルタにより、前記励起光および前記アップコンバージョン光のうち前記励起光を選択的に減衰させる、
    請求項7〜9の何れか一項に記載の分光測定方法。
  11. 前記第1フィルタは、ショートパスフィルタまたはバンドパスフィルタである、
    請求項7〜10の何れか一項に記載の分光測定方法。
  12. 前記解析部により、前記透過スペクトルデータに基づいて前記分光スペクトルデータを補正し、当該補正後の分光スペクトルデータに基づいて前記測定対象物の発光効率を解析する、
    請求項7〜11の何れか一項に記載の分光測定方法。
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