JP2019113221A - 燃焼バーナ、これを備えたボイラ及び燃焼バーナの組立方法 - Google Patents

燃焼バーナ、これを備えたボイラ及び燃焼バーナの組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スプリッタが高温に晒された状態においても、スプリッタの損傷を防ぐことができる燃焼バーナ、これを備えたボイラ及び燃焼バーナの組立方法を提供することを目的とする。【解決手段】燃料と酸化性ガスとを混合した燃料ガスを火炉内に吹き込む燃料ノズルと、燃料ノズル内に配置され、長手方向の軸線が燃料ノズルの対向する壁部間に延在して設けられ、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する拡幅部12と、拡幅部12の燃料ガス流れ上流側に接続され、燃料ガス流れ上流側に向かって延在する板状部と、を有するスプリッタ板10Aとを備える燃焼バーナであって、スプリッタ板10Aは、燃料ガス流れの上流側と下流側との間で2つ以上に分割された複数の分割部材30,50によって構成されていることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、燃焼バーナ、これを備えたボイラ及び燃焼バーナの組立方法に関する。
内部保炎によって低NOx燃焼を実現する燃焼バーナにおいては、複数のスプリッタを備える保炎器が燃料ノズルの先端部に設置される構造が採用されているものがある。保炎器が燃料ノズルの先端部に設置される場合は、保炎器の火炉内側へ向く端面が火炉内からの輻射熱を受けて保炎器の温度が上昇しやすくなってしまう。
燃焼バーナの燃焼時は、燃料内の粒子によって火炉から保炎器の端面への輻射を低減するが、燃焼バーナの消火時は、燃料が火炉側へと噴射されないため、保炎器の端面への火炉内からの輻射の影響が増大してしまい、保炎器の温度が上昇してスプリッタに悪影響を与えてしまう可能性がある。
すなわち、火炉内から輻射熱を受けた場合、スプリッタの火炉に近い燃料ガス下流の箇所(保炎器部分)と、火炉から遠い燃料ガス上流の箇所(整流板部分)とで、温度差が大きく生じる可能性がある。温度差が生じた場合、それに伴って、スプリッタの構成部材内にて熱伸び差が発生して熱伸びが大きい部分と少ない部分との間で相互に拘束する応力が発生してしまう。
スプリッタの保炎器部分と整流板部分とは溶接または鋳物による一体構造である場合は、スプリッタにある内角部や切り欠き等を起点にして、スプリッタ内にて発生した熱伸び差による応力が集中してスプリッタが損傷する虞がある。
特許文献1(実開平2−109115号公報)では、微粉炭バーナノズルにおいて、整流板を上流部と下流部とに分離して、下流部(火炉側)整流板を耐熱合金とすることで、一体物の整流板で生じる虞のある、温度差による割れを抑制する方法が開示されている。
実開平2−109115号公報
しかしながら、特許文献1のように、整流板を上流部と下流部とに分離して、それぞれ異なる材質を用いる場合、コストの増加が懸念される。また、上流部と下流部とで分離されている構造なので、上流部と下流部との隙間部にて燃料ガス流れが乱れて、燃焼に影響を与える虞がある。
本発明はこのような事情を鑑みてなされたものであって、スプリッタの保炎器部分が高温に晒された状態においても、スプリッタの損傷を防ぐことができる燃焼バーナ、これを備えたボイラ及び燃焼バーナの組立方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の燃焼バーナ、これを備えたボイラ及び燃焼バーナの組立方法は以下の手段を採用する。
すなわち、本開示の一態様に係る燃焼バーナは、燃料と酸化性ガスとを混合した燃料ガスを火炉内に吹き込む燃料ノズルと、該燃料ノズル内に配置され、長手方向の軸線が前記燃料ノズルの対向する壁部間に延在して設けられ、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する拡幅部と、該拡幅部の燃料ガス流れ上流側に接続され、燃料ガス流れ上流側に向かって延在する板状部と、を有するスプリッタ板と、を備える燃焼バーナであって、前記スプリッタ板は、燃料ガス流れの上流側と下流側との間で2つ以上に分割された複数の分割部材によって構成されている。
本態様に係る燃焼バーナにおいて、スプリッタ板は、燃料ガス流れの上流側と下流側との間で2つ以上に分割された複数の分割部材によって構成されていることとした。これによれば、分割された複数の分割部材どうしを比較した場合に、スプリッタ板は、燃料ガス流れ上流側に位置して火炉からの輻射熱の影響が小さく輻射熱による温度上昇が少ない分割部材と、燃料ガス流れ下流側に位置して火炉からの輻射熱の影響が大きく輻射熱による温度上昇が大きい分割部材との分割構造とされ、それらの分割部材が接続されることでスプリッタ板を形成する。このように輻射による影響に応じて分割部材を分けて用いることで、損傷の程度に応じて分割部材を別個に交換することができ、メンテンナンス性及び経済性に優れた燃焼バーナを提供することができる。
また、本開示の一態様に係る燃焼バーナにおいて、複数の前記分割部材は、燃料ガス流れの上流側に位置する保持部材と、前記保持部材に保持され燃料ガス流れの下流側に位置する高温部材とされ、前記保持部材および前記高温部材のうち、一方の部材には前記長手方向に延在するスライド部が設けられ、他方の部材には前記スライド部を案内するスライド溝が設けられている。
本態様に係る燃焼バーナにおいて、複数の分割部材は、燃料ガス流れの上流側に位置する保持部材と、保持部材に保持され燃料ガス流れの下流側に位置する高温部材とされ、保持部材および高温部材のうち、一方の部材には拡幅部の長手方向に延在するスライド部が設けられ、他方の部材にはスライド部を案内するスライド溝が設けられていることとした。これによれば、拡幅部の長手方向に延在するスライド部を、スライド部の形状に対応してスライド部を案内するスライド溝に嵌め込むことで、保持部材と高温部材とを長手方向にスライド可能に接続することができる。これによって、火炉内からの輻射熱によってスプリッタ板の高温部材が長手方向に熱伸びした場合でも、スライド溝とスライド部とがスライドするので、高温部材が長手方向に熱伸びしても保持部材を長手方向に引っ張るような応力を発生することがない。一方、高温部材と保持部材どうしを長手方向への熱伸びを比較した場合に、輻射熱の影響が大きく熱伸びしやすい下流側の高温部材と、輻射熱の影響が小さく熱伸びしにくい上流側の保持部材とが完全に一体となりスライド不可能な場合には、スプリッタ板内で熱伸び量の差異が生じて撓みと応力が発生する。この撓みと応力によって、特に、スプリッタ板に割れ基点となりやすい内角部等が存在すると、割れや亀裂が発生し進展してスプリッタ板の損傷に繋がる恐れがある。本態様においては、高温部材と保持部材とが長手方向に相互に拘束されていないので、スプリッタ板内に燃料ガス流れ方向に温度分布が生じた場合でもスプリッタ板に撓みと応力の発生が抑制されて、スプリッタ板の損傷を防ぐことができる。
また、本開示の一態様に係る燃焼バーナにおいて、前記スライド部は、前記保持部材の燃料ガス流れの下流側端に形成され、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する引っ掛かり部を備えている。
本態様に係る燃焼バーナにおいて、スライド部は、保持部材の燃料ガス流れの下流側端に形成され、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する引っ掛かり部を備えていることとした。これによれば、高温部材と保持部材とを、燃料ガス流れ方向に拘束することができる。これにより、高温部材が火炉側に移動したり火炉内に脱落したりすることを防ぐことができる。
また、本開示の一態様に係る燃焼バーナにおいて、前記高温部材は、前記長手方向及び燃料ガス流れ方向に直交する幅方向において分割可能とされた幅分割部を有する。
本態様に係る燃焼バーナにおいて、高温部材は、拡幅部の長手方向及び燃料ガス流れ方向に直交する幅方向において分割可能とされた幅分割部を有することとする。これによれば、高温部材と保持部材とを接続する場合、容易に高温部材と保持部材とを接続することができる。
また、本開示の一態様に係る燃焼バーナにおいて、前記幅分割部で分割された前記高温部材どうしを締結する複数の連結ピンを備え、前記高温部材には、前記連結ピンが挿入され、前記幅方向に貫通し、前記長手方向を長手とする長孔形状の連結ピン孔が形成されている。
本態様に係る燃焼バーナは、幅分割部で分割された高温部材どうしを締結する複数の連結ピンを備え、分割された高温部材には、連結ピンが挿入され、幅方向に貫通し、長手方向を長手とする長孔形状の連結ピン孔が形成されている。これによれば、高温部材が幅方向に分割されている場合でも、連結ピンによって容易に連結できる。更に、連結ピン孔は長孔形状とされているので、分割された高温部材どうしの長手方向の熱伸びを長孔形状にて吸収しつつ高温部材を連結することができる。
また、幅方向に分割された高温部材の間に、保持部材や耐熱部材等が介在している場合、高温部材に形成された連結ピン孔に対応する孔を保持部材や耐熱部材等に形成することで、連結ピンによって高温部材、保持部材、耐熱部材等を連結できる。この場合、保持部材に対して高温部材や耐熱部材等が燃料ガス流れ方向に拘束されるので、スライド部に引っ掛かり部を形成せずとも高温部材や耐熱部材等の火炉側への移動や、火炉内への脱落を防ぐことができる。なお、この構成においても長手方向における各部材の熱伸びを吸収できることは言うまでもない。
また、本開示の一態様に係る燃焼バーナにおいて、前記スプリッタ板は、前記高温部材の燃料ガス流れの下流側に、断熱部材が設けられている。
本態様に係る燃焼バーナにおいて、スプリッタ板は、高温部材の燃料ガス流れの下流側に、断熱部材が設けられていることとする。これによれば、高温部材の燃料ガス流れ下流側の端面が、火炉内の熱によって温度上昇することを抑制できる。これによって、高温部材の熱伸びを抑制することができる。
また、本開示の一態様に係る燃焼バーナにおいて、前記スライド部と前記スライド溝との間には、断熱材が備えられている。
本態様に係る燃焼バーナにおいて、スライド部とスライド溝との間には、断熱材が備えられていることとする。これによれば、輻射熱によって高温になる高温部材からの伝熱よる保持部材のスライド部に近い領域での温度上昇を抑制することができる。これによって、保持部材のスライド部に近い領域とスライド部から離れた領域での熱伸び差の発生を抑制することができ、保持部材の損傷を防ぐことができる。また、断熱材が保持部材や高温部材よりも柔らかい場合、スライド部とスライド溝との間でのガタつきを吸収できる。
また、本開示の一態様に係る燃焼バーナにおいて、前記高温部材は、前記長手方向において分割可能とされた長手分割部を有する。
本態様に係る燃焼バーナにおいて、高温部材は、拡幅部の長手方向において分割可能とされた長手分割部を有することとした。これによれば、高温部材が熱伸びしやすい長手方向に分割されるので、高温部材が長手方向に温度分布が発生しても隣接する高温部材との間で熱伸び差による撓みと応力発生を抑制することができる。これによって、高温部材そのものの損傷を防ぐことができる。
また、本開示の一態様に係る燃焼バーナにおいて、前記拡幅部は、表面に耐摩耗材を有している。
本態様に係る燃焼バーナにおいて、拡幅部は、表面に耐摩耗材を有していることとする。これによれば、燃料に含まれる粒子の衝突によって生じる拡幅部の摩耗を抑制することができる。拡幅部の全体が高温部材によって形成されている場合は、例えば、高温部材そのものを耐摩耗材としても良い。また、拡幅部が保持部材と高温部材とに亘って形成されてる場合は、拡幅部に相当する保持部材及び高温部材の表面に耐摩耗材を設ければ良い。
また、本開示の一態様に係るボイラは、火炉と、該火炉に設けられた前述の燃焼バーナと、前記火炉の下流に設けられた煙道と、該煙道に設けられた熱交換器と、を備えている。
本態様に係るボイラによれば、スプリッタが高温に晒された状態においても、スプリッタの損傷を防ぐことができるボイラを提供することができる。
また、本開示の一態様に係る燃焼バーナの組立方法は、燃料と酸化性ガスとを混合した燃料ガスを火炉内に吹き込む燃料ノズルと、該燃料ノズル内に配置され、長手方向の軸線が前記燃料ノズルの対向する壁部間に延在して設けられ、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する拡幅部と、該拡幅部の燃料ガス流れ上流側に接続され、燃料ガス流れ上流側に向かって延在する板状部と、を有するスプリッタ板と、を備え、前記スプリッタ板は、燃料ガス流れの上流側と下流側との間で2つ以上に分割された複数の分割部材によって構成されている燃焼バーナの組立方法であって、燃料ガス流れの上流側と下流側の複数の前記分割部材を接続して前記スプリッタ板とする接続工程を含む。
本開示に係る燃焼バーナ、これを備えたボイラ及び燃焼バーナの組立方法によれば、スプリッタが高温に晒された状態においても、スプリッタの損傷を防ぐことができる燃焼バーナ、これを備えたボイラ及び燃焼バーナの組立方法を提供することができる。
本開示の第1乃至4実施形態に係る燃焼バーナの正面図である。 図1に示す燃焼バーナの横断面図である。 本開示の第1実施形態に係るスプリッタ板の斜視図である。 図3に示すスプリッタ板の各構成部材を示す斜視図である。 図3に示すスプリッタ板の接続工程を示す斜視図である。 本開示の第1実施形態に係るスプリッタ板の他の例を示す側面図である。 図3に示すスプリッタ板のスライド部周辺の主要寸法が記載された側面図である。 本開示の第1実施形態に係るスプリッタ板の他の例を示す側面図である。 本開示の第1実施形態に係るスプリッタ板の他の例を示す側面図である。 本開示の第2実施形態に係るスプリッタ板の側面図である。 本開示の第3実施形態に係るスプリッタ板の側面図である。 図11に示すスプリッタ板の平面図である。 本開示の第4実施形態に係るスプリッタ板の平面図である。 図13に示すスプリッタ板の切断線I−Iにおける断面図の一の例である。 図13に示すスプリッタ板の切断線I−Iにおける断面図の他の例である。 本開示の第5実施形態に係るスプリッタ板を示す側面図の一例である。 本開示の第5実施形態に係るスプリッタ板を示す側面図の他の例である。 本開示の第5実施形態に係るスプリッタ板を示す側面図の他の例である。 本開示の第6実施形態に係るスプリッタ板を示す斜視図である。 本開示の第7実施形態に係るスプリッタ板の一例を示す側面図である。 直交するスプリッタ板を示す斜視図である。 図21に示すスプリッタ板が長手方向に分割された様子を示す斜視図である。
以下に、本開示に係る燃焼バーナの一実施形態について図1乃至22を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
以下に、第1実施形態に係る燃焼バーナについて図1乃至9を用いて説明する。
本実施形態の燃焼バーナ1は、主として固体燃料をミルで粉砕した微粉燃料を燃焼するバーナであり、ボイラ(図示せず)に設けられる。燃焼バーナ1は、煙道に過熱器や蒸発器等の熱交換器を備えたボイラに対して複数設けられ、火炉内で火炎を形成する。
図1に示す燃焼バーナ1は、内側に位置する燃料ノズル2と、燃料ノズル2を取り囲む空気ノズル3とを備えている。
なお、本実施形態では紙面上側と紙面下側は便宜上に記載した図に対して説明したものであり、必ずしも鉛直上側と鉛直下側を示すものではなく、実際の燃焼バーナ1の使用形態では紙面上側が水平方向を向いてもよい。
燃料ノズル2は、正面視した場合、略矩形状の断面を有している。この燃料ノズル2内には、その内部に燃料と1次空気(酸化性ガス)とが混合された燃料ガスが流される。また燃料ノズル2の周囲にある空気ノズル3から2次空気(酸化性ガス)が供給され、燃料ノズル2から噴出した火炎と燃料ガスと混合して燃焼が促進される。酸化性ガスとして、本実施形態では空気を用いる。空気よりも酸素割合が多いものや逆に少ないものであっても、燃料流量との適正化をはかることで使用が可能である。
燃料ノズル2内には、スプリッタ板10が設けられている。スプリッタ板10は、長手方向の軸線が、図1で示す紙面上側の壁部側から対向する紙面下側の壁部側へ延在して設けられている。スプリッタ板10の材質は、本実施形態では金属とされ、例えば、SCH13やSUS310とされる。なお、スプリッタ板10の長手方向は、後述する拡幅部12の長手方向に一致する。以下、各実施形態においてスプリッタ板10(拡幅部12)の長手方向を単に「長手方向」と言う。
スプリッタ板10は、図1の正面図で示す紙面上下方向に支持板11を備え、紙面上下の壁部に対して固定されることで、スプリッタ板10が燃料ノズル2に対して支持されている。
図2は、図1に示す燃焼バーナ1の横断面図である。スプリッタ板10は、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する拡幅部12を備えている。拡幅部12は、図2のように断面視した場合、下流側を底辺とする略三角形状となっている。拡幅部12の燃料ガス流れの上流側には、拡幅部12から燃料ガス流れの上流に向かって延在する板状部14が接続されている。このとき、拡幅部12の燃料ガス流れの下流側の端面(拡幅部端面12a)が火炉側となっている。なお、燃料ガス流れの方向と長手方向に直交する方向が拡幅部12の幅方向に相当し、以下、各実施形態において単に「幅方向」と言う。
図3に示すように、本実施形態におけるスプリッタ板10Aは、燃料ガス流れの上流側と下流側とで2つの分割部材に分割された構造となっている。具体的には、スプリッタ板10Aは、保持部材30と高温部材50とに分割された構造となっている。このとき、保持部材30は燃料ガス流れの上流側に位置して、高温部材50は燃料ガス流れの下流側に位置する。
図4に示すように、スプリッタ板10Aを構成する保持部材30の燃料ガス流れの下流側端部には、スライド部32が長手方向に延在して連続して形成されている。スライド部32には、幅方向(図4で示す紙面上下方向)に突出する引っ掛かり部34が設けられている。スライド部32は、引っ掛かり部34によってT字状の断面を有する。
スプリッタ板10Aを構成する高温部材50には、保持部材30に設けられているスライド部32の形状に対応してスライド部32を案内するスライド溝52が長手方向に延在して連続して形成されている。
スライド部32とスライド溝52とは、図5に示すように、長手方向にスライド可能に嵌め込むことができる。スライド部32とスライド溝52とを嵌め込んで、保持部材30と高温部材50とを接続することによって、図3に示すように、一体となったスプリッタ板10Aを構成する。
なお、前述の説明においては、保持部材30にスライド部32が形成され、高温部材50にスライド溝52が形成されているが、例えば、保持部材30にスライド溝52を形成して、高温部材50にスライド部32を形成しても良い。また、本実施形態に係るスプリッタ板10Aは、図6に示すように、拡幅部12が保持部材30と高温部材50とに亘って形成されている形態でも良い。
図7には、本実施形態でのスライド部32周辺の主要寸法について示されている。拡幅部12の拡幅角度θは、例えば、10°以上45°以下とされる。拡幅部12の幅wは、例えば、30mm以上120mm以下とされる。引っ掛かり部34の燃料ガス流れ下流側の端面(引っ掛かり端面34a)から拡幅部端面12aまでの距離を引っ掛かり部距離dとする。引っ掛かり部距離dが過小な場合(即ち、スライド部32が燃料ガス流れの下流側である紙面左側に寄っている場合)、拡幅部端面12aとスライド溝52の奥部との間の板厚が薄くなった分の強度が弱くなるため、高温部材50に生じる熱応力によって、拡幅部端面12aに亀裂が生じやすくなる。また、保持部材30に熱が伝わりやすくなるため、燃料ガス流れの下流側での保持部材30内においても温度分布が大きくなることで熱応力が発生しやくなってしまう。一方、引っ掛かり部距離dが過大な場合(即ち、スライド部32が燃料ガス流れの上流側である紙面右側に寄っている場合)、拡幅部12の傾斜面(表面)と引っ掛かり部34の角部との厚み(高温部材厚みt)が小さくなり、板厚が薄くなった分の強度が弱くなるため、高温部材50に生じる熱応力によって、拡幅部12の傾斜面に亀裂が生じやすくなる。また、高温部材厚みtを厚く確保するために、引っ掛かり長さlを小さくし過ぎた場合には、保持部材30と高温部材50とのガス流れ方向における拘束が不十分となり、高温部材50が保持部材30から脱落してしまう虞がある。スプリッタ板10Aの設計においては、これらの主要寸法を適切に設定することが望まれる。
上述の燃焼バーナ1は、以下のように用いられる。
燃焼バーナ1が備える燃料ノズル2内には、内部に燃料と1次空気とが混合された燃料ガスが流される。燃料ノズル2から噴射された燃料ガスは、拡幅部端面12aで燃料ガス流れが上流側へ向かう渦が発生して、拡幅部端面12aで燃料ノズル2出口側で着火して保炎されるとともに火炉の内側に火炎が形成される。このとき、燃料ガスが流れる燃料ノズル2内の流路面積は、スプリッタ板10に設けられた拡幅部12によって、下流に向かうにつれて縮小される。燃料ノズル2の流路面積の縮小によって燃料ガス内の燃料の濃度が高められ、燃料の着火を促進される。また、空気ノズル3からは下流側に向かって直進するように噴射された2次空気は、拡幅部端面12aで保炎された燃料ガスによる火炎領域より逸脱した燃料の未燃分と混合されつつ、燃料ガスによる火炎領域の下流側に火炎を形成する。なお、空気ノズル3の周囲に3次空気、4次空気を供給する空気ノズルを設けても良い。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
スプリッタ板10Aは、分割された複数の分割部材30,50どうしを比較した場合に、燃料ガス流れ上流側に位置して火炉からの輻射熱の影響が小さく輻射熱による温度上昇が少ない分割部材(保持部材)30と、燃料ガス流れ下流側に位置して火炉からの輻射熱の影響が大きく輻射熱による温度上昇が大きい分割部材(高温部材)50との分割構造とされ、それらの分割部材が接続されることでスプリッタ板10Aを形成する。このように輻射による影響に応じて分割部材を分けて用いることで、燃焼バーナ1の使用経過とともに、損傷の程度に応じて分割部材を別個に交換することができ、メンテンナンス性及び経済性に優れた燃焼バーナを提供することができる。例えば、高温部材50が損傷した場合、高温部材50のみを取り換えることが出来るので、スプリッタ板10Aを一体で交換しなくてもよい。
また、保持部材30および高温部材50のうち、一方の部材には長手方向に延在するスライド部32が設けられ、他方の部材にはスライド部32を案内するスライド溝52が設けられていることとした。これによれば、長手方向に延在するスライド部32を、スライド部32の形状に対応してスライド部を案内するスライド溝52に嵌め込むことで、保持部材30と高温部材50とを長手方向にスライド可能に接続することができる。これによって、火炉内からの輻射熱によってスプリッタ板10Aの高温部材50が長手方向に熱伸びした場合でも、スライド溝52がスライド部32に対してスライドするので、高温部材50が長手方向に熱伸びしても保持部材30を長手方向に引っ張るような応力を発生することがない。一方、高温部材50と保持部材30どうしの長手方向への熱伸びを比較した場合に、輻射熱の影響が大きく熱伸びしやすい下流側の高温部材50と、輻射熱の影響が小さく熱伸びしにくい上流側の保持部材30とが完全に一体となりスライド不可能な場合には、スプリッタ板10A内で熱伸び量の差異が生じて撓みと応力が発生する。この撓みと応力によって、特に、スプリッタ板10Aに割れ基点となりやすい内角部等が存在すると、割れや亀裂が発生し進展して、スプリッタ板10Aの損傷に繋がる虞がある。本実施形態においては、高温部材50と保持部材30とが長手方向に相互に拘束されていないので、スプリッタ板10A内に燃料ガス流れ方向に温度分布が生じた場合でもスプリッタ板10Aに撓みと応力の発生が抑制されて、スプリッタ板10Aの損傷を防ぐことができる。
更に、スライド部32は、保持部材30の燃料ガス流れの下流側端に形成され、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する引っ掛かり部34を備えているので、高温部材50と保持部材30とを、燃料ガス流れ方向に拘束することができる。これにより、高温部材50が火炉側に移動したり、火炉内に脱落したりすることを防ぐことができる。
なお、本実施形態に係るスプリッタ板10Aの引っ掛かり部34は、図8及び9に示すような、円形状や末広がり形状であっても良い。これらの形状の場合、図4に示すようなT字状の引っ掛かり部34に比べて、エッジ部分が少ないので、スプリッタ板10Aに割れ基点となりやすい内角部等を設けないようにして、破損基点を減少させることができる。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る燃焼バーナが備えるスプリッタ板について図10を用いて説明する。
本実施形態は、上述した第1実施形態に対して、高温部材50の形態が異なり、その他の点については同様である。したがって、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態のスプリッタ板10Bは、図10に示すように、高温部材50が幅分割部58によって幅方向において分割可能な構造とされ、紙面上側を上高温部材50A、紙面下側を下高温部材50Bとする2つの部材に分割されている。
上高温部材50Aと下高温部材50Bには、位置決め部59が凹凸形状をして嵌め込むよう形成されており、両部材の位置決めを容易に行うことができるように構成されている。なお、位置決め部59は長手方向に連続して設けてもよく、また長手方向に間欠的に設けてもよい。
位置決めされ、幅分割部58において面接触して一体となった上高温部材50Aと下高温部材50Bとには、上高温部材50Aと下高温部材50Bとに亘って長手方向に連続して延在する、スライド溝52及び連結部材溝53が滑らかに形成される。
連結部材溝53は、断面視した場合に両端に設けられた円形部とこれら円形部を接続する矩形部とを有するひょうたん形状とされ、長手方向に亘って高温部材50を貫通するように形成される。この連結部材溝53に、連結部材溝53の形状に対応して長手方向に延在する連結部材72を挿入することで、上高温部材50Aと下高温部材50Bとが幅方向に拘束される。連結部材72は必ずしも、上高温部材50Aと下高温部材50Bの長手方向長さを保有する必要なく、例えば長手方向長さの1/2から1/4程度の長さのものを長手方向の両端部分から各々挿入してもよい。なお、各部材は長手方向においては拘束されていなく、相互に長手方向に滑って移動が可能である。
なお、連結部材溝53は、断面がひょうたん形状に限るものではなく、断面視した場合に両端に設けられた矩形部や三角部とこれら矩形部や三角部を接続する矩形部とを有する形状などでもよい。
本実施形態によれば以下の効果を奏する。
高温部材50と保持部材30とを接続する場合、長尺となるスライド部32とスライド溝52を長手方向に亘ってスライドして挿入する必要がなく、紙面上側と紙面下側から上高温部材50Aと下高温部材50Bを嵌め込めばよいので、容易に高温部材50と保持部材30とを接続することができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る燃焼バーナが備えるスプリッタ板について図11及び12を用いて説明する。
本実施形態は、上述した第1及び2実施形態に対して、高温部材50の形態が異なり、その他の点については同様である。したがって、第1及び第2実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態のスプリッタ板10Cは、図11に示すように、分割された高温部材50(上高温部材50A及び下高温部材50B)が、例えばボルトナット等の複数の連結ピン74によって連結される。
上高温部材50Aと下高温部材50Bとには、複数の連結ピン74を各々挿入する連結ピン孔54が幅方向に貫通するように形成されている。連結ピン74を挿入する連結ピン孔54は長手方向に複数箇所設けてあり、少なくとも長手方向の両端側に各1つずつ設けることが好ましい。
連結ピン孔54は、図12に示すように平面視した場合、拡幅部12の長手方向を長手とする長孔形状が好ましい。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
高温部材50が幅方向に分割されて上高温部材50Aと下高温部材50Bで構成されている場合でも、連結ピン74によって容易に連結できる。更に、連結ピン孔54は長孔形状とされているので、高温部材50が長手方向に熱伸びをした際に、上高温部材50Aと下高温部材50Bの間に温度差による熱伸び差が発生した場合でも、長孔形状にて吸収しつつ高温部材50を連結することができる。なお、高温部材50の連結後、連結ピン孔54に連結ピン74の連結ピン孔54内での熱伸び差による移動を阻害しない状態でセラミック等によって蓋をしても良く、この場合、燃料ガスの拡幅部12に沿う流れが連結ピン孔54によって乱れることを防止できる。また、長孔の連結ピン孔54を上高温部材50Aと下高温部材50Bの両部材に形成する必要は無く、一方の部材にのみ形成されていても良い。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態に係る燃焼バーナが備えるスプリッタ板について図13乃至15を用いて説明する。
本実施形態は、上述した第1乃至第3実施形態に対して、高温部材50の燃料ガス流れの下流側に断熱部材76が設けられている点で異なり、その他の点については同様である。したがって、第1乃至3実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態のスプリッタ板10Dは、図13に示すように、高温部材50の燃料ガス流れ下流側(図13で示す紙面左側)に、断熱部材76が設けられている。断熱部材76は、例えば、耐熱鋼(高Cr材)やセラミックス材(AlやSiOなど)とされる。
断熱部材76は、図14及び15に示すように、拡幅部端面12aを覆うような形態で設けられている。
図14における断熱部材76は、本実施形態では上高温部材50Aと下高温部材50Bとの間に、断熱部材76の一部が介在するように配置されている。連結ピン74は、紙面上方向から、上高温部材50A、断熱部材76、下高温部材50Bの順に貫通する形態で各部材を締結している。このとき、上高温部材50A、断熱部材76、下高温部材50Bは連結ピン74によって燃料ガス流れ方向に拘束される。
図15における断熱部材76は、上高温部材50Aと下高温部材50Bとの間に、断熱部材76の一部が介在するように配置されている。更に、上高温部材50Aと下高温部材50Bとの間に介在している断熱部材76の一部の間に、保持部材30が介在するように配置されている。連結ピン74は、紙面上方向から、上高温部材50A、断熱部材76、保持部材30、断熱部材76、下高温部材50Bの順に貫通する形態で各部材を締結している。このとき、上高温部材50A、断熱部材76、保持部材30、下高温部材50Bは連結ピン74によって燃料ガス流れ方向に拘束されるので、引っ掛かり部34を保持部材30に設ける必要がない。
なお、本実施形態において、複数の連結ピン74が挿入される断熱部材76や保持部材30などの各部材にも、第3実施形態と同様に長孔の連結ピン孔54が適宜形成され、各部材が長手方向に拘束されないように構成されていることは言うまでもない。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
高温部材50の燃料ガス流れ下流側の拡幅部端面12aが、火炉内の輻射を含めた伝熱によって温度上昇することを抑制できる。これによって、高温部材50の熱伸びを抑制することができ、保持部材30との温度差に伴う熱膨張差による撓みと応力発生を抑制することができる。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態に係る燃焼バーナが備えるスプリッタ板について図16乃至18を用いて説明する。
本実施形態は、上述した第1乃至4実施形態に対して、スライド部32とスライド溝52との間に断熱材70を設けている点で異なり、その他の点については同様である。したがって、第1乃至4実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態のスプリッタ板10Eは、図16乃至18に示すように、スライド部32とスライド溝52との間に断熱材70を設けている。断熱材70は、図16及び17に示すように、スライド部32の一部の面に接触する形態であっても良いし、図18に示すように、スライド部32を包囲する形態であっても良い。断熱材70は、例えば、弾力性があるシート状の繊維系断熱材が望ましいが、流し込みタイプの断熱材であっても良い。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
輻射熱によって高温になる高温部材50からの伝熱よる保持部材30のスライド部32に近い領域での温度上昇を抑制することができる。これによって、保持部材30のスライド部32に近い領域とスライド部32から離れた領域での熱伸び差の発生を抑制することができ、保持部材30の損傷を防ぐことができる。また、断熱材70が保持部材30や高温部材50よりも柔らかい場合、スライド部32とスライド溝52との間で組立や少しの撓み変形を吸収のための隙間を設けることで、この隙間でのガタつきを吸収できる。
〔第6実施形態〕
次に、第6実施形態に係る燃焼バーナが備えるスプリッタ板について図19を用いて説明する。
本実施形態は、上述した第1乃至5実施形態に対して、高温部材50に長手分割部56を有する点で異なり、その他の点については同様である。したがって、第1乃至5実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態のスプリッタ板10Fは、図19に示すように、高温部材50を長手分割部56によって長手方向に複数に分割可能な構造としても良い。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
高温部材50が熱伸びしやすい長手方向に分割されるので、分割された高温部材50の各々の熱伸びによる撓みを抑制することができる。また、高温部材50の長手方向に温度分布が発生しても、隣接する高温部材50との間で熱伸び差による撓みと応力発生を抑制することができる。これによって、高温部材50そのものの損傷を防ぐことができる。
〔第7実施形態〕
次に、第7実施形態に係る燃焼バーナが備えるスプリッタ板について図3,8,20を用いて説明する。
本実施形態は、上述した第1乃至6実施形態に対して、拡幅部12の傾斜面に耐摩耗材78を設けている点で異なり、その他の点については同様である。したがって、第1乃至6実施形態と異なる点についてのみ説明し、その他は同一の符号を用いてその説明を省略する。
本実施形態のスプリッタ板10Gは、拡幅部12の傾斜面に耐摩耗材78を設けている。耐摩耗材78としては、高クロム系耐熱合金鋼(高Cr材など)やセラミックス材(AlやSiOなど)であり、小面積のタイル状に形成した耐摩耗材78をピンなどでスダッド溶接接合して係止させてもよい。
図3のように、拡幅部12の傾斜面の全体が高温部材50によって形成されている場合は、例えば、高温部材50そのものを耐摩耗性の材質としても良い。また、図8に示すように、拡幅部12の傾斜面が保持部材30と高温部材50とに亘って形成されている場合は、図20に示すように、拡幅部12の傾斜面に相当する保持部材30の表面及び高温部材50の表面に耐摩耗材78を設けても良い。
本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
燃料ガス中に含まれる粒子の衝突によって生じる拡幅部12の傾斜面(表面)の摩耗を抑制することができる。
なお、前述の第1乃至7実施形態において、スプリッタ板10を、図21に示すように、水平方向と鉛直方向とで交差する形態としても良い。この場合、各スプリッタ板10の高温部材50は、図22に示すように分割可能であってもよい。
また、前述の第1乃至7実施形態の各構成は、可能な範囲で組み合わせることができ、例えば、図11に示すT字形状の引っ掛かり部34を、図9に示す末広がり形状の引っ掛かり部34としても良い。
1 燃焼バーナ
2 燃料ノズル
3 空気ノズル
10(10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G) スプリッタ板
11 支持板
12 拡幅部
14 板状部
30 保持部材(分割部材)
32 スライド部
34 引っ掛かり部
50 高温部材(分割部材)
50A 上高温部材
50B 下高温部材
52 スライド溝

Claims (11)

  1. 燃料と酸化性ガスとを混合した燃料ガスを火炉内に吹き込む燃料ノズルと、
    該燃料ノズル内に配置され、長手方向の軸線が前記燃料ノズルの対向する壁部間に延在して設けられ、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する拡幅部と、該拡幅部の燃料ガス流れ上流側に接続され、燃料ガス流れ上流側に向かって延在する板状部と、を有するスプリッタ板と、
    を備える燃焼バーナであって、
    前記スプリッタ板は、燃料ガス流れの上流側と下流側との間で2つ以上に分割された複数の分割部材によって構成されていることを特徴とする燃焼バーナ。
  2. 複数の前記分割部材は、燃料ガス流れの上流側に位置する保持部材と、前記保持部材に保持され燃料ガス流れの下流側に位置する高温部材とされ、前記保持部材および前記高温部材のうち、一方の部材には前記長手方向に延在するスライド部が設けられ、他方の部材には前記スライド部を案内するスライド溝が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃焼バーナ。
  3. 前記スライド部は、前記保持部材の燃料ガス流れの下流側端に形成され、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する引っ掛かり部を備えていることを特徴とする請求項2に記載の燃焼バーナ。
  4. 前記高温部材は、前記長手方向及び燃料ガス流れ方向に直交する幅方向において分割可能とされた幅分割部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載の燃焼バーナ。
  5. 前記幅分割部で分割された前記高温部材どうしを締結する複数の連結ピンを備え、
    前記高温部材には、前記連結ピンが挿入され、前記幅方向に貫通し、前記長手方向を長手とする長孔形状の連結ピン孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の燃焼バーナ。
  6. 前記スプリッタ板は、前記高温部材の燃料ガス流れの下流側に、断熱部材が設けられていることを特徴とする請求項2乃至5のいずれかに記載の燃焼バーナ。
  7. 前記スライド部と前記スライド溝との間には、断熱材が備えられていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の燃焼バーナ。
  8. 前記高温部材は、前記長手方向において分割可能とされた長手分割部を有することを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに記載の燃焼バーナ。
  9. 前記拡幅部は、表面に耐摩耗材を有していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の燃焼バーナ。
  10. 火炉と、
    該火炉に設けられた請求項1乃至9のいずれかに記載の燃焼バーナと、
    前記火炉の下流に設けられた煙道と、
    該煙道に設けられた熱交換器と、
    を備えていることを特徴とするボイラ。
  11. 燃料と酸化性ガスとを混合した燃料ガスを火炉内に吹き込む燃料ノズルと、
    該燃料ノズル内に配置され、長手方向の軸線が前記燃料ノズルの対向する壁部間に延在して設けられ、燃料ガス流れ方向に幅が拡大する拡幅部と、該拡幅部の燃料ガス流れ上流側に接続され、燃料ガス流れ上流側に向かって延在する板状部と、を有するスプリッタ板と、
    を備え、
    前記スプリッタ板は、燃料ガス流れの上流側と下流側との間で2つ以上に分割された複数の分割部材によって構成されている燃焼バーナの組立方法であって、
    燃料ガス流れの上流側と下流側の複数の前記分割部材を接続して前記スプリッタ板とする接続工程を含む燃焼バーナの組立方法。
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