JP2019113211A - 炭素/炭素複合材料製の円筒炉用マッフル構造 - Google Patents

炭素/炭素複合材料製の円筒炉用マッフル構造 Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性に優れ、熱容量が小さく、大型の製造設備を必要とせず、運用コストを大幅に低減することのできる円筒炉(縦型円筒炉および横型円筒炉を含む)用のマッフル構造の提供。【解決手段】円筒炉用マッフル構造10であって、複数の炭素/炭素複合材料製の板部材11と、複数の炭素/炭素複合材料製の連結部材12から成り、複数の板部材11を、複数の連結部材12を介して結合することにより形成された多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造10。【選択図】図1(a)−(c)

Description

本発明は、高温円筒炉用の炭素/炭素複合材料製のマッフル構造に関するものであり、更に詳細には、炭素/炭素複合材料製の板部材を結合して形成した多角形柱状体のマッフル構造に関係する。
熱処理設備の1種である円筒炉(縦型円筒炉および横型円筒炉を含む)であって間接加熱方式の炉(間接加熱炉またはマッフル炉ともいう)においては、熱源あるいは発熱体と焼成室との間に、熱伝導性のよい耐火物による隔壁(マッフル)が設けられる。
従来は、この隔壁構造(マッフル構造)として耐熱鋼等の金属材料が使用されていたが、金属製のマッフル構造では耐熱性が十分ではなく、また熱膨張係数が大きいため、加熱・冷却を繰り返すうちに金属製のマッフルは熱変形によって大きく変形し、長期間の使用に耐えることができないという問題があった。
そこで、金属製のマッフル構造に代えて、炭素またはグラファイト製(以下、これらを併せてグラファイト製と呼ぶ)のマッフル構造が使用されるようになってきた(特許文献1参照)。 グラファイト材料は耐熱性と化学的安定性が高く、熱膨張係数も金属材料よりは低いため、高温環境下で繰り返し使用することが可能となった。
しかしながら、グラファイト材料の強度、剛性はそれほど大きくなく、脆性な材料であるため、グラファイト材料をマッフル構造として使用するためには、非常に肉厚の厚い状態のグラファイト材料を使用する必要があるという問題があった。 このため、マッフル構造の重量が非常に大きくなり、炉の熱容量が過大になってしまう結果、炉体そのものの昇温に多くの熱エネルギーが必要になり、炉の熱効率が大きく低下してしまうという問題があった。
また、円筒炉においてグラファイト製のマッフル構造を採用する場合、マッフル構造を円筒状にする必要があるが、グラファイト材料の特性(強度、脆性)上の理由から、円筒状に一体成型したマッフル構造とする必要があった。 これは、強度、剛性が十分ではなく、脆性的な特性を持つグラファイト材料の場合、いくつかに分割されたピースを機械的に結合することによって円筒状のマッフル構造として構成したとしても、十分な強度、剛性を有するマッフル構造を構築するのが困難なためである。
従って、円筒炉が大型化すると、肉厚が大で、大きな円筒状のグラファイトが必要になる結果、グラファイトの製造設備の大型化が要求され、マッフル構造のコストが増大してしまうという問題もあった。
特開平9−101086号公報
本発明は、上述したような技術的背景に鑑みなされたものであり、耐久性に優れ、熱容量が小さく、大型の製造設備を必要とせず、運用コストを大幅に低減することのできる円筒炉(縦型円筒炉および横型円筒炉を含む)用のマッフル構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、耐熱性、強度、剛性が高く、靱性に富んだ炭素/炭素複合材料であって、最も単純な基本形態である平板状からなる複数の炭素/炭素複合材料を機械的に結合することにより疑似的な円筒形状を有する多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造を考案した。
すなわち、第1の観点にかかる発明では、円筒炉用マッフル構造であって、複数の炭素/炭素複合材料製の板部材と、複数の炭素/炭素複合材料製の連結部材から成り、当該複数の板部材を、当該複数の連結部材を介して結合することにより形成された多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造とした。
また、第2の観点にかかる発明では、円筒炉用マッフル構造であって、複数のシェル構造要素と、複数の炭素/炭素複合材料製の連結部材から成り、当該シェル構造要素は、複数の炭素/炭素複合材料製の板部材を剛に結合することにより形成され、断面山形の形状を有するシェル構造をなし、当該複数のシェル構造要素を、当該複数の連結部材を介して結合することにより形成された多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造とした。
また、第3の観点にかかる発明では、第1又は第2の観点にかかる発明の円筒炉用マッフル構造であって、前記複数の板部材の内の少なくとも1の板部材の板厚が、他の板部材の板厚と異なる構成の多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造とした。
また、第4の観点にかかる発明では、第1乃至第3の観点のいずれかにかかる発明の円筒炉用マッフル構造であって、前記複数の板部材の内の少なくとも1の板部材の断面多角形の周方向長さが、他の板部材の断面多角形の周方向長さと異なる構成の多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造とした。
本発明では、上述したような構成の多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造とすることにより、耐久性に優れ、熱容量が小さく、大型の製造設備を必要とせず、運用コストを大幅に低減することのできる円筒炉用のマッフル構造を提供することが可能となった。
特に、本発明に係る円筒炉用のマッフル構造は、複数の炭素/炭素複合材料製の板部材を使用し、複数の炭素/炭素複合材料製の連結部材により、複数の板部材を機械的に結合することにより疑似円筒状の多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造としたため、炭素/炭素複合材料の持つ耐熱性、寸法安定性をそのまま利用することができ、耐久性に優れたマッフル構造とすることが可能となった。
また、炭素/炭素複合材料は、高強度、高剛性、高靱性という特性を有するため、マッフル構造の薄肉化、軽量化を図ることができ、マッフル構造の熱容量を最小化することが可能となった。 その結果、炉体全体の熱慣性を小さくするこができ、炉体の熱効率を飛躍的に高めることが可能となった。
また、本発明に係るマッフル構造では、主要部材として平板状の炭素/炭素複合材料を使用するため、既存の製造設備をすることができ、特別に大型の製造設備を必要としない。
本発明に係るマッフル構造では、以上のような効果を有する結果、マッフル構造の製造コストを低減することができるだけでなく、炉体の消費電力(炉体の運用コスト)を低減し、炉体の補修コスト(マッフル構造の更新コスト)についても低減を図ることが可能となった。
図1は、本発明の第1の実施例に係る多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造を示したものである。 詳細には、図1(a)は多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造組立の斜視図であり、図1(b)は図1(a)の矢視Xを示したものであり、図1(c)は図1(a)の矢視Yを示したものである。 また、図1(d)は多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造の分解斜視図であり、図1(e)は図1(d)の矢視Xを示したものであり、図1(f)は図1(d)の矢視Yを示したものである。 図2は、本発明の第2の実施例に係る多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造を示したものである。 詳細には、図2(a)は多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造組立の斜視図であり、図2(b)は図2(a)の矢視Xを示したものであり、図2(c)は図2(a)の矢視Yを示したものである。 また、図2(d)は多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造の分解斜視図であり、図2(e)は図2(d)の矢視Xを示したものであり、図2(f)は図2(d)の矢視Yを示したものである。 図3は、本発明の第3の実施例に係る多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造を示したものである。 詳細には、図3(a)は多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造組立の斜視図であり、図3(b)は図3(a)の矢視Xを示したものであり、図3(c)は図3(a)の矢視Yを示したものである。 また、図3(d)は多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造の分解斜視図であり、図3(e)は図3(d)の矢視Xを示したものであり、図3(f)は図3(d)の矢視Yを示したものである。
以下、本発明にかかる炭素/炭素複合材製の多角形柱状体からなる円筒炉(縦型円筒炉および横型円筒炉を含む)用マッフル構造について説明する。
炭素/炭素複合材料(C/Cコンポジットとも呼ぶ)は、強化繊維である炭素繊維を黒鉛または炭素のマトリックスで固めた繊維強化複合材料であって、従来の炭素材料、あるいは黒鉛材料に比べ数倍の強度、弾性率を備えると共に、優れた耐熱性、耐摩耗性、靱性を有する材料である。 また、炭素/炭素複合材料は、比重が小さく、強度、剛性(弾性率)が高いことから、高比強度、高比剛性な材料としても知られている。
さらに、炭素/炭素複合材料は、熱伝導率が高く、また熱膨張係数も小さいため、構造部材として使用した場合、熱的安定性が高く、加熱、冷却を繰り返したりしたとしても熱的安定性が高く、変形しにくいという特性を有している。
本発明にかかるマッフル構造では、主に平板状の炭素/炭素複合材料が使用され、炭素繊維を平面的に2方向に配向したもの、炭素繊維(短繊維)を平面的にランダムに配向したもの、炭素繊維を織布(平織あるいは朱子織)としこれを板厚方向に積層したもの等を利用することができる。
また、炭素/炭素複合材料の製造方法についても、レジンチャー法、CVD法、プリフォームドヤーンを使用した製造方法などの他、短繊維状炭素繊維と、バインダーピッチ粉末と、コークス粉末と、粘結剤とからなるシート状の中間材料を使用した製造方法を採用することができる。
図1は、本発明の第1の実施例に係る多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造10を示したものである。
このマッフル構造10では、8枚の炭素/炭素複合材料製の板部材11と、8本の炭素/炭素複合材料製の連結部材12とから構成されている。
各板部材11は、その両側端において連結部材12とファスナーを介して結合されている。 また、連結部材12は、隣接する板部材11の側端部を互いに連結するための部材であり、マッフル構造10の軸心方向に伸びた部材である。 連結部材12の断面形状は、例えば三角形状であっても良いが、これに限定されるものではない。
各板部材11と各連結部材12を結合するためのファスナーとしては、例えば、耐熱鋼製のボルト・ナットを使用することもできるし、炭素/炭素複合材料製のボルト・ナットを使用することもできる。
また、ボルト・ナットと耐熱接着剤(例えば、セラミック接着剤)を併用したり、あるいは、耐熱接着剤単独で結合するようにしても良い。 ファスナーとしてボルト・ナットを使用する場合には、1の板部材11と1の連結部材の結合部に対して、マッフル構造の中心軸に沿って1列複数箇所、または複数列複数箇所を固定するようにしても良い。
このようにマッフル構造を構築することにより、円筒炉の内径に沿った疑似円筒状のマッフル構造を得ることができる。 なお、ここで説明したマッフル構造10は、本発明のマッフル構造の一例を示したものであり、板部材11と連結部材12の個数、寸法等は自由に選択することができる。
図2は、本発明の第2の実施例に係る多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造20を示したものである。
このマッフル構造20では、4組の炭素/炭素複合材料製のシェル構造要素100と、4本の炭素/炭素複合材料製の連結部材22とから構成されている。
本発明の第2の実施例にかかるシェル構造要素100は、2枚の炭素/炭素複合材料製の板部材21と、1本の炭素/炭素複合材料製の剛接合部材23とから構成されている。 この剛接合部材23は、2枚の炭素/炭素複合材料製の板部材21を互いに所定の角度をもって突き合わせるような形態で剛に結合するための部材であり、マッフル構造20の軸心方向に伸びた部材である。
シェル構造要素100の剛接合部材23の断面形状は、連結部材22と同様、例えば三角形状であっても良いが、これに限定されるものではない。 また、剛接合部材23によって2枚の板部材21を剛に結合するために、剛接合部材23を連結部材22よりも幅広にすることが望ましい。 また、図2に示すように、剛接合部材23には周方向に伸びた1又は複数のスティフナー23−1を備えるようにしても良い。
2枚の板部材21と剛接合部材23およびスティフナー23−1とを結合するためのファスナーとしては、例えば、耐熱鋼製のボルト・ナットを使用することもできるし、炭素/炭素複合材料製のボルト・ナットを使用することもできる。
また、2枚の板部材21と剛接合部材23およびスティフナー23−1との結合をより剛にするために、ボルト・ナットと耐熱接着剤(例えば、セラミック接着剤)を併用するようにしても良い。 ファスナーとしてボルト・ナットを使用する場合には、1枚の板部材21と1本の剛接合部材23の結合部に対して、マッフル構造の中心軸に沿って1列複数箇所、または複数列複数箇所を固定するようにしても良い。
このように構成されたシェル構造要素100は、断面山形の形状(三角形状の山形形状)となっている。
次に、4組のシェル構造要素100と4本の連結部材22とを結合してマッフル構造20を構築する方法について説明する。
各シェル構造要素100は、その両側端において連結部材22とファスナーを介して結合されている。 また、連結部材22は、隣り合うシェル構造要素100の板部材21の側端部を互いに連結するための部材であり、マッフル構造20の軸心方向に伸びた部材である。 この連結部材22は、第1の実施例にかかるマッフル構造10において使用されている連結部材21と同様のものを使用することができる。
各シェル構造要素100と連結部材22を結合するためのファスナーとしては、例えば、耐熱鋼製のボルト・ナットを使用することもできるし、炭素/炭素複合材料製のボルト・ナットを使用することもできる。
また、ボルト・ナットと耐熱接着剤(例えば、セラミック接着剤)を併用したり、あるいは、耐熱接着剤単独で結合するようにしても良い。 ファスナーとしてボルト・ナットを使用する場合の、ボルト・ナットの配置方法については、第1の実施例で説明した方法と同様な方法を採用することができる。
このようにマッフル構造20を構築することにより、円筒炉の内径に沿った疑似円筒状のマッフル構造20を得ることができる。 なお、ここで説明したマッフル構造20では、4組のシェル構造要素100を結合して構成したものであって、各シェル構造要素100における2枚の板部材21は剛接合部材23によって強固に(剛に)結合されているため、マッフル構造20の断面は4つのコーナー部を持つ、言い換えれば4角構造と力学的に等価な特性を有し、優れた構造的安定性を有している。
なお、ここではマッフル構造20は、4組のシェル構造要素100を結合して構成されるものとして説明してきたが、これに限定されるものではない。 たとえば、3組のシェル構造要素100と3本の連結部材22とを結合してマッフル構造20を構築するようにしても良い。
この場合、マッフル構造20の断面は3つのコーナー部を持つ、言い換えれば3角構造と力学的に等価な特性を有し、更に優れた構造的安定性を有することになる。
図3は、本発明の第3の実施例に係る多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造30を示したものである。
このマッフル構造30では、3組の炭素/炭素複合材料製のシェル構造要素200と、3本の炭素/炭素複合材料製の連結部材32とから構成されている。
本発明の第3の実施例にかかるシェル構造要素200は、3枚の炭素/炭素複合材料製の板部材31と2本の炭素/炭素複合材料製の剛接合部材33とから構成されている。 この剛接合部材23は、隣り合う2枚の炭素/炭素複合材料製の板部材31を互いに所定の角度をもって突き合わせるような形態で剛に結合するための部材であり、マッフル構造30の軸心方向に伸びた部材である。
シェル構造要素200の剛接合部材33の断面形状は、連結部材32と同様、例えば三角形状であっても良いが、これに限定されるものではない。 また、剛接合部材33によって隣り合う2枚の板部材31を剛に結合するために、剛接合部材33を連結部材32よりも幅広にすることが望ましい。 また、図3に示すように、剛接合部材23には周方向に伸びた1又は複数のスティフナー33−1を備え、このスティフナー33−1が隣り合う2本の剛接合部材33に跨るように配置しても良い。
3枚の板部材31と2本の剛接合部材33およびスティフナー33−1とを結合するためのファスナーとしては、例えば、耐熱鋼製のボルト・ナットを使用することもできるし、炭素/炭素複合材料製のボルト・ナットを使用することもできる。
また、3枚の板部材31と2本の剛接合部材33およびスティフナー33−1との結合をより剛にするために、ボルト・ナットと耐熱接着剤(例えば、セラミック接着剤)を併用するようにしても良い。 ファスナーとしてボルト・ナットを使用する場合には、1の板部材31と1の剛接合部材33の結合部に対して、マッフル構造の中心軸に沿って1列複数箇所、または複数列複数箇所を固定するようにしても良い。
このように構成されたシェル構造要素200は、断面山形の形状(台形状の山形形状)となっている。
次に、3組のシェル構造要素200と3本の連結部材32とを結合してマッフル構造30を構築する方法について説明する。
各シェル構造要素200は、その両側端において連結部材32とファスナーを介して結合されている。 また、連結部材32は、各シェル構造要素200の板部材31の側端部を互いに連結するための部材であり、マッフル構造30の軸心方向に伸びた部材である。 この連結部材32は、第1の実施例にかかるマッフル構造10において使用されている連結部材21と同様のものを使用することができる。
各シェル構造要素200と連結部材32を結合するためのファスナーとしては、例えば、耐熱鋼製のボルト・ナットを使用することもできるし、炭素/炭素複合材料製のボルト・ナットを使用することもできる。
また、ボルト・ナットと耐熱接着剤(例えば、セラミック接着剤)を併用したり、あるいは、耐熱接着剤単独で結合するようにしても良い。 ファスナーとしてボルト・ナットを使用する場合の、ボルト・ナットの配置方法については、第1の実施例で説明した方法と同様な方法を採用することができる。
このようにマッフル構造30を構築することにより、円筒炉の内径に沿った疑似円筒状のマッフル構造30を得ることができる。 なお、ここで説明したマッフル構造30では、3組のシェル構造要素200を結合して構成したものであって、各シェル構造要素200における3枚の板部材31は剛接合部材33によって強固に(剛に)結合されているため、マッフル構造30の断面は3つのコーナー部を持つ、言い換えれば3角構造と力学的に等価な特性を有し、優れた構造的安定性を有している。
なお、ここではマッフル構造30は、3組のシェル構造要素200を結合して構成されるものとして説明してきたが、これに限定されるものではない。 たとえば、4組のシェル構造要素200と4本の連結部材32とを結合してマッフル構造30を構築するようにしても良い。
この場合、マッフル構造30の断面は4つのコーナー部を持つ、言い換えれば4角構造と力学的に等価な特性を有し、優れた構造的安定性を有することになる。
なお、以上説明した第1乃至第3の実施例にかかるマッフル構造10、20、30において使用する板部材11、21、31の板厚、並びに円周方向の長さ(幅寸法)は全て同一として図示しているが、これに限定されるものではない。 同一のマッフル構造10、20、30に使用される複数の板部材11、21、31の内の少なくとも1の板部材11、21、31の板厚、及び/又は断面多角形の周方向長さが、他の板部材11、21、31のそれらと異なるようにしても良い。
このようにすることによって、マッフル構造10、20、30の断面多角形の周方向において、板部材11、21、31の板厚を変えて、一部の領域の強度を高めることによって、マッフル構造10、20、30に作用する非対象な荷重に耐えるようにしたり、あるいは、板部材11、21、31の断面多角形の周方向長さを変えて、マッフル構造10、20、30の断面多角形の形状をある程度扁平化させることによって、マッフル構造10、20、30の外側であって円筒炉内に存在する構造物等との干渉を避けることが可能となる。
10、20、30 マッフル構造
11、21、31 板部材
12、22、32 連結部材
23、33 剛接合部材
23−1、33−1 スティフナー
100、200 シェル構造要素


Claims (4)

  1. 円筒炉用マッフル構造であって、
    複数の炭素/炭素複合材料製の板部材と、
    複数の炭素/炭素複合材料製の連結部材から成り、
    当該複数の板部材を、当該複数の連結部材を介して結合することにより形成された多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造。
  2. 円筒炉用マッフル構造であって、
    複数のシェル構造要素と、
    複数の炭素/炭素複合材料製の連結部材から成り、
    当該シェル構造要素は、複数の炭素/炭素複合材料製の板部材を剛に結合することにより形成され、断面山形の形状を有するシェル構造をなし、
    当該複数のシェル構造要素を、当該複数の連結部材を介して結合することにより形成された多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造。
  3. 請求項1又は2に記載の円筒炉用マッフル構造であって、前記複数の板部材の内の少なくとも1の板部材の板厚が、他の板部材の板厚と異なることを特徴とする多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載の円筒炉用マッフル構造であって、前記複数の板部材の内の少なくとも1の板部材の断面多角形の周方向長さが、他の板部材の断面多角形の周方向長さと異なることを特徴とする多角形柱状体からなる円筒炉用マッフル構造。


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