JP2019113157A - クランプ - Google Patents
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Abstract
Description
近年、過給能力向上の要請に応じて、圧縮空気の高圧化が進展しており、クランプにおいて更なるシール性能の向上が求められている。
しかし、これらの先行技術は、バンド内周の全周を別バンドで覆う。このため、別バンドの剛性が大きくなり、別バンド自身の反力によって、逆に、ネジによる締付力を弱めてしまうので、シール性能向上に限界がある。
これにより、バンドの内周を覆う部材の剛性を小さくして、部材(円弧部材)自身の反力を下げることができるので、シール性能を高めることができる。
実施例のクランプ1は、円形状の断面外形を有するゴム製の配管2の外周に装着されて2つの配管2の端部同士を強固に接続するものであり、例えば、車両に搭載されてターボチャージャーのコンプレッサにより圧縮された圧縮空気が流れる配管2の接続に利用される。
以下、クランプ1の構成について図1〜図6を用いて詳述する。
バンド3は、帯状に伸びる金属製の板体を円環帯状に曲げることで設けられており、周方向の両端が重なり合っている。
以下、ハウジング5が固定された内周側の端部をドライブ端部3A、ネジ穴7が設けられた外周側の端部をドリブン端部3Bと呼ぶことがある。
なお、バンド3の2つの周縁は全周で外側に折れ曲って傾斜3a、3bをなしている。
まず、固定部9は、ドライブ端部3Aの内周側に配置されてドライブ端部3Aの内周面に固定される部分である。そして、固定部9をドライブ端部3Aの内周面にカシメ等により固定することで、ハウジング5の全体がバンド3に固定される。
また、軸部4aは、収容部10を構成する4つの壁10a、10b、10c、10dの内、接線方向に垂直な2つの壁10a、10cを通っている。より具体的には、軸部4aの内、先端側の部分が接線方向の一方側の壁10aを通っており、頭部4bの近傍の根元の部分が接線方向の他方側の壁10cを通っている。
なお、軸部4aの内、先端側の部分は、締め付け後に壁10aの外側でつぶされ、他方側への後退が不可能になっている。
なお、円弧部15の2つの周縁は全周で外側に折れ曲って傾斜15a、15bをなしている。
実施例のクランプ1によれば、円弧部材6により覆われる角度範囲θの大きさは155°である。
これにより、クランプ1のシール性能の向上を達成するにあたり、バンド3の内周を別部材で覆う技術を指向するときに、バンド3の内周の全周を別部材により覆う場合に比べて、別部材の剛性を小さくして、別部材自身の反力を下げることができる。
つまり、バンド3の内周を覆う部材に関し、全周を覆う部材に比べて、円弧部材6の方が剛性を小さくすることができ、反力を下げることができる。このため、クランプ1のシール性能を高めることができる。
つまり、角度領域θaはハウジング5の固定部9が存在する領域であるから、最もシール性能に影響を与える領域であると考えられ、角度領域θaを円弧部材6により覆うことで、確実にクランプ1のシール性能を高めることができる。
このため、角度範囲θの大きさを15°以上、180°以下とすることにより、円弧部材6の端部が配管2の外周面に食い込むのを防止しつつ、クランプ1のシール性能を高めることができる。
これにより、バンド3の内周の内、シール性能が劣ると想定される4つの角度領域θa〜θdを、確実に円弧部材6により覆ってシール性能を高めることができる。
これにより、収容空間11を外周側で開放して締結力を高めたクランプ1において、軸部4aが外周側に露出するのを防止することができる。また、蓋部12を円弧部15とを一体化することにより、部品点数を削減することができる。
本願発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形例を考えることができる。
例えば、実施例のクランプ1によれば、蓋部12は、円弧部材6の一部として設けられていたが、蓋部12をハウジング5の一部として設けてもよい。
また、実施例のクランプ1によれば、ハウジング5の収容部10は、径方向の外側から見たときに収容空間11を矩形状に囲うように設けられていたが、収容部10の態様はこのような態様に限定されない。
さらに、実施例のクランプ1は、車両に搭載されてターボチャージャーのコンプレッサにより圧縮された圧縮空気が流れるゴム製の配管2の接続に利用されていたが、クランプ1の用途は、これに限定されない。
これにより、バンドの内周を覆う部材の剛性を小さくして、部材(円弧部材)自身の反力を下げることができるので、シール性能を高めることができる。
これにより、バンドの内周を覆う部材の剛性を小さくして、部材(円弧部材)自身の反力を下げることができるので、シール性能を高めることができる。
また、ハウジングは、外周側に開放されてネジの軸部を収容する収容空間を有し、収容空間は、円弧部材と一体化された蓋部によ外周側から覆われている。
これにより、収容空間を外周側で開放して締結力を高めたクランプにおいて、軸部が外周側に露出するのを防止することができる。また、蓋部を円弧部とを一体化することにより、部品点数を削減することができる。
Claims (3)
- 円環帯状のバンド(3)と、このバンドを締め付ける締付力を発生するネジ(4)と、前記バンドに固定されて前記ネジの軸部(4a)が前記バンドの接線方向を指向するように前記ネジを保持するハウジング(5)とを備え、
円形状の断面外形を有する配管(2)の外周に装着され、前記バンドの周方向の両端が重ね合わされるととも、前記ネジにより接線方向に締め付けられて縮径することで、前記配管を外周側から締め付けるクランプ(1)において、
前記ネジによる締め付け後に、前記バンドの内周の内、前記ハウジングが存在する角度を含む一部の角度範囲(θ)を内周側から覆う円弧部材(6)を備え、
前記ネジによる締め付け後の前記バンドの内周の内、前記円弧部材により覆われる角度範囲の大きさは、15°以上、180°以下であることを特徴とするクランプ。 - 請求項1に記載のクランプにおいて、
前記角度範囲は、
前記バンドの周方向の両端の内、内周側に存在する一方端(3A)が存在する角度(θb)、および、ネジ穴(7)が存在する角度(θc)、ならびに、前記ハウジングが固定されている角度(θa)を挟んで、前記一方端および前記ネジ穴とは反対側の所定の角度(θd)を含むことを特徴とするクランプ。 - 請求項1または請求項2に記載のクランプにおいて、
前記ハウジングは、前記ネジの軸部を収容する収容空間(11)を形成し、
この収容空間は、前記円弧部材と一体化された蓋部(12)により外周側から覆われていることを特徴とするクランプ。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPS63109090U (ja) * | 1987-01-07 | 1988-07-13 | ||
JP2007024237A (ja) * | 2005-07-20 | 2007-02-01 | Kyoei Fasteners Industry Co Ltd | ホースクランプの弾力構造 |
JP2013011352A (ja) * | 2011-06-29 | 2013-01-17 | Dong-A Metal Co Ltd | ホース用クランプ |
US20130174385A1 (en) * | 2012-01-10 | 2013-07-11 | Ford Global Technologies, Llc | Anti-Rotation Worm Gear Clamp |
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- 2017-12-26 JP JP2017249017A patent/JP6427655B1/ja active Active
Patent Citations (5)
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JP6427655B1 (ja) | 2018-11-21 |
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