JP2019112767A - 誤発進車止め - Google Patents

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武雄 千葉
Takeo Chiba
武雄 千葉
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Abstract

【課題】 コスト負担を抑制しつつ、誤発進抑制機能を搭載していない自動車が誤発進をしてしまった場合であっても、事故の程度を軽減する。【解決手段】 舗装路面(21)における駐車マス23の端部へ接する板状の基板(41)と、その基板(41)を前記の路面に対して固定する埋設棒(42)と、基板(41)の上面から上方向へ立てて固定されるフレーム(43)と、そのフレーム(43)における下端部を前記の基板(41)に対して回動自在に固定するバネ入り蝶番(44)と、を備える。フレーム(43)は、限度まで回動した場合に上端となる部位が位置する高さ(h)を現状の車止め(30)の高さよりも高くなるように形成する。【選択図】 図3

Description

本発明は、駐車場における駐車マスにおいて、停止場所となる車止めであって、誤発進してしまった自動車による事故の軽減に寄与する車止めに関する。
本願に関連する先行技術を知るため、以下のような検索式を用いて調査した。
[車留め/AC+車止め/AC+車停め/AC+クルマ留め/AC+クルマ止め/AC+クルマ停め/AC]*[乗り越え/AC+乗りこえ/AC+乗越/AC]
この中から、4つの特許文献について検討した。
特許文献1には、彩色可能性、可搬容易性および強固定性を備え、電気自動車に対する給電も可能な車止めが開示されている。
特許文献2には、駐停車していたトラック、バスなどの自動車が外し忘れて発車した場合でも乗り越えることができず、しかも小型軽量で効果的、かつ自動車に積み込んでどこへでも運べる車止めが開示されている。
特許文献3には、簡易で低コストな構造であり、且つ自動車を確実に停止させることが可能な車止めが開示されている。
特許文献4には、車輪が車止めに衝突して乗り越えようとする事態をなるべく早いタイミングで検出し、車止めの乗り越え防止を図ることができる駐車支援装置が開示されている。
特開2009−293239号公報 特開2011−163101号公報 特開2013−72223号公報 特開2013−75621号公報
図1を用いて、一般的な車止めにおける近年の問題点を説明する。
図1では、自動車10、駐車マス23、車止め30の関係を示している。すなわち、自動車10が駐車スペース20における舗装路面21へペイント表示22をすることで駐車マス23を示し、その駐車マス23に対する出入り口とは反対側の端部へ左右一対(左車止め31、右車止め32)となった車止め30を固定している。なお、車止め30を境として駐車マス23と反対側は、歩道スペース25となる。
また、自動車の四輪については、右前輪11、右後輪12、左前輪13、左後輪14を必要に応じて用いる。
図1(A)は、自動車を前進させて車止め30へ停止させる「前止め」、図1(B)では、いわゆる自動車を後進させて車止め30へ停止させる「後止め」を示している。
図1に示す駐車マス23、および一対の車止め30における間隔は、一般の自動車の軸拒に合わせた寸法としている。駐車スペース20に、トラックやバスなどの大型車両が駐停車することを想定している場合には、大型車両用に駐車マスや大型車両用の車止めを別途用意することが一般的であるが、ここでは図示を省略する。
さて、オートマチック変速の自動車が増大するに伴い、高齢者ドライバーなどを中心とした誤発進事故が急増している。誤発進事故とは、駐車マス23へ駐車させていた自動車を発進させる際に、車止め30の方向へ誤って発進させてしまうことにより、車止め30の先にあった建造物を破損させたり、車止め30の先にいた歩行者をはねてしまったりする事故である。ドライバーによるドライブギアとバックギアとの入れ間違い、ブレーキとアクセルとの踏み間違い、更にはそれらの両方を原因として発生している。
自動車へカメラを搭載するとともに、そのカメラ映像を分析することによる誤発進抑制を自動化する技術の開発が進んでいる。しかし、既に使われている自動車へ後付けできる技術ではないため、根本的な解決にはならない。
前述した特許文献1〜4に開示された技術では、誤発進に伴って発生する事故の抑制には不十分であるか、または大きなコスト負担が必要となってしまう。
本発明は、停車していた自動車が誤発進をしてしまった場合であっても、事故の程度を軽減できる技術を提供することを目的とする。
(第一の発明)
第一の発明は、 路面(たとえば舗装路面21における駐車マス23の端部)へ接する板状の基板(41)と、
その基板(41)を前記の路面に対して固定する固定構造(たとえば埋設棒42)と、
前記の基板(41)の上面から上方向へ立てて固定されるフレーム(43)と、
そのフレーム(43)における下端部を固定するとともに、前記の基板(41)に対してフレーム(43)を回動自在とする回動固定構造(たとえばバネ入り蝶番44)と、
を備え、
前記のフレーム(43)は、限度まで回動した場合に上端となる部位が位置する高さ(h)を現状の車止め(30)の高さよりも高くなるように形成した誤発進車止め(40)に係る(図2,図3参照)。
(用語説明)
誤発進車止め(40)の大きさは、一般車両用、大型車両用など、車輌の大きさに合わせて寸法を決定することが好ましい。
「固定構造」とは、路面への固定(図2参照)、既存の車止め(31,32)が存在する場合にその車止め(31,32)への固定(図5参照)、などの構造がある。
フレーム(43)について、基板(41)の上面に立てられた場合のフレーム(43)の上端が位置する高さは、現状の車止めの高さよりも高いことが最低限の寸法となる。
「回動固定構造」とは、後述する実施形態において採用しているバネ入り蝶番(44)のほか、蝶番とゴムのような弾性材の組合せ、エアバッグとの組合せなどがある。フレーム(43)が限度まで回動した場合のフレーム(43)の上端が位置する高さは、現状の車止めの高さ(普通車用で85〜120ミリメートル程度、大型車両用で200〜300ミリメートル程度)よりも高い。
(作用)
本発明に係る車止め(40)の基板(41)は、固定構造(42)を用いて、路面における所定の場所へ固定される。フレーム(43)は、基板(41)の上面に対して立てて固定される。
車止め(40)に近接して駐車していた自動車(10)が車止め(40)から離れる方向へ発進せず誤発進した場合、自動車(10)はフレーム(43)を回動させる。限度までフレーム(43)回動した場合に上端となる部位が位置する高さは、現状の車止め(30)の高さよりも高いので、誤発進した自動車(10)を停止させるのに寄与する。
(第一の発明のバリエーション1)
第一の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、既存の車止め(31,32)が自動車の軸拒に併せて予め駐車マス(23)の端部へ設置されている場合において、
前記の基板(41)は、その横幅寸法を前記の車止め(31,32)が離間した距離よりも小さく形成してもよい(図2参照)。
(作用)
駐車マス(23)へ車止め(31,32)が設置されている場合においても、基板(41)の横幅寸法が車止め(31,32)が離間した距離に収まるので、本願に係る車止め(40)を後付けで設置することに支障がない。
(第一の発明のバリエーション2)
前述のバリエーション1は、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記の固定構造は、既存の車止め(31,32)と前記の基板(41)とを固定することで、前記の路面(21)に対して固定することとしてもよい(図5参照)。
(第一の発明のバリエーション3)
第一の発明は、前記のフレーム(43)における少なくとも自動車側には、可撓性のある素材で形成されたプロテクタ(45)を備えることとすると、より好ましい。
ここで、「可撓性のある素材」とは、たとえば合成ゴム、ウレタン樹脂などである。
「フレーム(43)における少なくとも自動車側」としているのは、誤発進してしまった自動車や、停止位置をオーバーして停車させようとしてしまった自動車へ接触するので、そのような自動車に傷が付くこと、破損や変形を抑制することになるからである。
(第一の発明のバリエーション4)
第一の発明は、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記のフレーム(43)は、自動車(10)の車幅方向へ離間させた複数の一組(たとえばペア43,43)とするとともに、その一組のフレーム(43,43)の間を渡す板状体(46,47)を備えてもよい。
(用語説明)
ここで、板状体(46,47)とは、たとえば、駐車マスが複数存在する場合に駐車マスを識別するための表示プレート(47)、発電能力を備えた太陽光パネル(46)などである。
「フレーム(43)」は、自動車(10)が乗り上げ、その乗り上げた状態を(少なくとも一時的には)支える必要があるので、大きな加重に耐える必要がある。したがって、その条件を満たすフレーム(43)は、金属などを素材として形成されるので重くなる。本願に係る車止め(40)を形成するフレーム(43)を、自動車(10)の車幅方向へ離間させた複数で構成することとして、全体の軽量化を図っている。
(第一の発明のバリエーション5)
前記のバリエーション4は、以下のように形成してもよい。
すなわち、前記のフレーム(43)は、駐車する自動車(10)の軸拒に併せた距離で離間させた2つ一組としてもよい(図6参照)。
(作用)
車止めが存在していない駐車マスに対して、本願に係る誤発進車止めを新たに設置する場合に有効である。一般の乗用車ではなく、軸拒の寸法が大きな大型車両用に、新たな駐車マスを設けようという場合にも有効である。
本願に係る誤発進車止めを設置した駐車マスへ駐車をさせようというドライバーは、一組それぞれのフレーム(43,43)に、運転する自動車の軸虚を併せるのに、運転席から見易い。
(第一の発明のバリエーション6)
第一の発明は、以下のように形成すると好ましい場合がある。
前記のフレーム(43)は、前記の基板(41)の上面へ接する基板接地面を備えた基板接地部(43a)を備えるとともに、
前記の回動固定構造(たとえばバネ入り蝶番44)は、前記の基板接地部(43a)における駐車する自動車から遠い位置と前記の基板(41)とを固定することとするのである(図3参照)。
(作用)
フレーム(43)には、基板(41)の上面へ接する基板接地面を備えた基板接地部(43a)を備えているので、常態において安定しやすい。多少の風が吹いても、回動固定構造に抗してふらつきにくい。
回動固定構造(たとえばバネ入り蝶番44)は、前記の基板接地部(43a)における駐車する自動車から遠い位置と前記の基板(41)とを固定するので、駐車していた自動車が誤発進しても、固定されつつ回動するという機能が妨げられたり、誤発進によって誤発進車止め(40)が損傷したりするおそれが小さい。
(第一の発明のバリエーション7)
第一の発明は、以下のように形成すると好ましい場合がある。
すなわち、前記の固定構造は、前記の基板(41)におけるフレーム(43)とは反対側へ延設させた棒状体(たとえば埋設棒42)とするのである。
「棒状体」は、路面(たとえば舗装路面21)へ埋め込んで用いる。材質としては、たとえば、コンクリート製の円柱形、鉄鋼製の丸パイプ、角パイプなどである。コンクリート製の円柱形などの重量の大きい素材を用いる場合には、埋め込まれる寸法(軸方向寸法)が重量の小さい素材(たとえば鉄鋼製のパイプ)を用いる場合よりも短くて済む。
本願に係る誤発進車止め(40)を、既に舗装した駐車場へ設置する場合に、設置工事がしやすい。
なお、このバリエーション7の固定構造のみを採用することが多いが、前述のバリエーション2に記載した固定構造と併用することもあるし、前述のバリエーション2に記載した固定構造のみを採用することとしてもよい。
(第一の発明のバリエーション8)
第一の発明は、前記のフレーム(43)が前記の基板(41)に対して回動を開始した場合に報知する回動報知手段を備えることとすれば、より好ましい。
「回動報知手段」とは、たとえば音源およびスピーカ、またはブザーなどの音声による報知手段、フレーム(43)や表示プレート(47)などへ装備したLEDなどの光による報知手段、あるいはそれらの組み合わせである(図示は省略)。
なお、所定角度を超えて傾いた場合のみ、回動報知手段が作動する、というように調整することも可能である。強風などで少々傾いただけで回動報知手段を作動させないようにするためである。
(作用)
駐車させていた自動車をドライバーが誤発進させることでフレーム(43)が基板(41)に対して回動を開始した場合、報知手段が作動する。ドライバーは、ご発信させたことに対して気付き易くなる。
なお、歩行者などが誤発進車止めに対していたずらをした場合に、フレーム(43)が基板(41)に対して回動しても報知手段が作動するので、報知手段がいたずら防止にも寄与する。
第一の発明によれば、誤発進抑制機能を搭載していない自動車が誤発進をしてしまった場合であっても、事故の程度を軽減できる誤発進車止めを提供することができた。
現状の一般的な車止めを示す斜視図である。 本発明に係る第一の実施形態の全体を示す組立斜視図である。 本発明に係る第一の実施形態の詳細を示す図である。(A)が使用状態を示し、(B)が構成の詳細を示し、(C)が主要部の回動状態の前後を示す。 本発明に係る第一の実施形態を示す側面図である。(A)が主要部の回動直前、(B)が主要部の回動開始後、(C)が主要部の回動終了後、(D)が車を停止させた状態を、それぞれ示す。 本発明に係る第二の実施形態の全体を示す組立斜視図である。 本発明に係る第三の実施形態の全体を示す斜視図および平面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。ここで用いる図面は、図2から図6である。図2から図4が第一の実施形態を示し、図5が第二の実施形態、図6が第三の実施形態を示している。
なお、説明の便宜上、図面を用いた説明において「上下左右」という方向を記載する場合があるが、その方向が本願特許の範囲を限定するものではない。
図2に示す第一の実施形態は、舗装路面21へペイント表示22をすることで駐車マス23とするとともに、その駐車マス23に対する出入り口とは反対側の端部へ左右一対(左車止め31、右車止め32)となった車止め30を既に設置した場所へ設置する誤発進車止め40である。
この誤発進車止め40は、左車止め31および右車止め32の間のスペースへ収まって舗装路面21へ接する板状の基板41と、その基板41を前記の舗装路面21に対して固定するために基板41の下面から下方向へ延設される一対の埋設棒42,42とを備えている。
前記の基板41の上面には、その上面から上方向へ立てて固定される一対のフレーム43,43が立設されている。それぞれのフレーム43,43における駐車マス23側は合成ゴム製のプロテクタ45が固定されている。また、フレーム43,43における駐車マス23側には表示プレート47が渡され、その表示プレート47の上方には太陽光パネル46が渡されている。太陽光パネル46は、前記の表示パネル47を点灯させたり、フレーム43,43が傾いた場合にブザー(図示を省略)を作動させたりするが、そうした電子機器への電源供給源となる。
プロテクタ45は、誤発進してしまった自動車を傷付けたり変形させたりすることを最小限とするために機能する。図2に示した誤発進車止め40のプロテクタ45は、誤発進してしまった自動車のバンパーの下端へ接触することとなり(図4(B)参照)、バンパーの下端へ引っ掛かって自動車を停止させることに寄与するように、波形状をなしている。なお、誤発進してしまった自動車が誤発進車止め40を乗り越えてしまった場合には、シャーシと接触することとなる(図4(D)参照)。
前述のように形成された誤発進車止め40を設置するには、図2(A)に示すように、左車止め31および右車止め32の間へ、前記の一対の埋設棒42,42に併せた固定用挿入穴24,24を設ける。舗装路面21であれば、アスファルトおよびその下の地面に、円柱形の穴を穿けることとなる。そして、図2(B)に示すように固定用挿入穴24,24に対して一対の埋設棒42,42を挿入する。埋設棒42,42が挿入された状態を確実にするため、接着剤など固定させる液体を流し込む場合もある。
なお、基板41および埋設棒42,42は、予め一体化された部品として供給することが多いが、基板41の上面へ固定されるフレーム43などの部品は、基板41および埋設棒42,42からは分離した状態で準備し、設置現場でくみ上げることが多い。
図3(B)および図3(C)に示すように、フレーム43,43における下端部には、前記の基板41に対して回動自在に固定するバネ入り蝶番44が備えられる。
フレーム43は、鋼板を折り曲げて形成したものである。基板41の上面へ接する基板接地面を備えた基板接地部43aと、駐車マス23側へ傾いて上方へ延設される立設部43bと、その立設部43bから反駐車マス23側へ延設される上面部43cと、その上面部43cから下方へ延設されて基板接地部43aに戻る回動接地部43dとによって形成されている。
バネ入り蝶番44は、基板接地部43aにおける駐車する自動車から遠い位置と基板41とを固定する。基板接地部43aは、他の部位よりも小さな寸法としており、回動のしやすさと、常態における安定性とを両立させている。たとえば、多少の風が吹いても回動することはない。また、バネ入り蝶番44の働きで、ふらついても状態へ戻ることができる。
フレーム43の立設部43bと路面とがなす角度αは、90度に近いが90度未満としている。90度とするよりも90度未満とした方が、駐車する自動車20のドライバーに対して、誤発進車止め40とのクリアランスを取ろうという意識を働かせる効果がある。
フレーム43の立設部43bと回動接地部43dとがなす角度βは、回動接地部43dが接地するまで回動した場合に上端となる部位が位置する高さhを、現状の車止め31,32の高さよりも高くなるように形成することを第一の条件とし、常態におけるフレーム43の高さとの関係で決定している。ただし、誤発進した自動車を停止させることに寄与する角度としては、30度前後が望ましい。15度未満では停止させる効果が小さいからであり、45度を超えると誤発進した自動車が誤発進車止め40を回動させる角度が小さくなってしまうからである。
図4では、前止めした自動車10が駐車マスから発進する際に、誤発進車止め40の動きを連続的に示している。駐車マスと歩道25との境目に誤発進車止め40が存在し、歩道25における誤発進車止め40とは反対側に店舗26が存在するとして図示している。
図4(A)では、誤発進車止め40とのクリアランスを保って駐車していた自動車が誤発進し、誤発進車止め40と衝突するまでを示している。この図では、バックすべきところを誤発進して(前進させて)しまった場合である。
図4(B)では、誤発進して誤発進車止め40と衝突した自動車が誤発進車止め40を回動させている常態を示している。自動車のドライバーは、誤発進車止め40と衝突した音に気付くはずである。オートマチックの自動車において、ドライバーがブレーキペダルから足を離しただけ、という程度で発進した場合であれば、ここでブレーキを踏んで事なきを得る。自動車10は、誤発進車止め40のプロテクタ45と接触しただけなので、自動車が傷付くこともほとんどない。
図4(C)では、この図では図示を省略した既存の車止めを自動車10の前輪が乗り越えるまで、誤発進させてしまった状態を示している。誤発進車止め40は、回動接地部43dが路面へ接触するまで回動している。その最大高さhは既存の車止めよりも高いので、大抵の自動車10は前輪が路面から浮き、自動車がかなり傾いた状態となる。自動車のドライバーとしては、何かに乗り上げたことが一瞬で体感できるため、ブレーキペダルを踏むといった動作をする可能性が高くなる。
なお、自動車10が前輪駆動である場合、前輪が路面から浮いた状態となった瞬間に、自動車10を動かすそれ以上の加速度はなくなる。
図4(D)では、誤発進させてしまった自動車10が歩道25のスペースを占拠するまで移動してしまった状態を示している。自動車10が後輪駆動または四輪駆動である場合であって、なおドライバーがブレーキペダルを踏むタイミングが遅くなったとしても、誤発進車止め40は、自動車10のシャーシに接触している状態なので、誤発進車止め40のプロテクタ45と自動車10のシャーシとの摩擦力によって、自動車10を停止させることに寄与する。
図5では、既存の車止め31,32へかぶせることで誤発進車止め40aを路面へ固定するタイプの実施形態を図示している。
基板41の両側には、底面を開放した箱状の車止めカバー48が固定されている。この車止めカバー48は、この実施形態においては、合成ゴム製としており、その車止めカバー48が備えている空間は、車止め31,32の幅寸法よりも僅かに小さい。そのため、車止めカバー48が備えている空間を広げて車止め31,32をはめ込むことで、誤発進車止め40a全体を固定することが可能である。この誤発進車止め40aは、既存の車止め31,32が既に備えられている駐車マス23に対して、簡単な取り付け作業によって誤発進車止め40aの設置作業を完了させることができる。
ただし、図2に示したような埋設棒42との組合せにて路面への固定をすることとしてもよい。
図6では、車止めが接地されていない駐車スペースへ新たに接地する場合に採用する実施形態、タイヤ用誤発進車止め40bを図示している。
基板41の横幅寸法は、駐車マスの横幅寸法よりもやや小さい程度であり、フレーム43,43における距離は、その駐車マスへ駐車する車種の軸拒に併せたサイズとしている。
このタイヤ用誤発進車止め40bは、フレーム43,43におけるプロテクタ45部分が、自動車のドライバーに対して既存の車止めと認識させるデザインとなっている。
この実施形態に係るタイヤ用誤発進車止め40bに対して誤発進してしまった場合には、自動車のタイヤは、プロテクタ45と接触することとなる
本発明は、駐車場設備の製造業、駐車場の設置や運営を手掛けるサービス業などにおいて利用可能性を有する。
10 ;自動車 11 ;右前輪
12 :右後輪 13 :左前輪
14 ;左後輪
20 ;駐車スペース 21 ;舗装路面
22 ;ペイント表示 23 ;駐車マス
24 ;固定用挿入穴 25 ;歩道スペース
26 ;店舗
30 ;車止め(現行品) 31 ;左車止め
32 ;右車止め
40 ;誤発進車止め 40a;カバー付き誤発進車止め
40b;タイヤ用誤発進車止め
41 ;基板
42 ;埋設棒
43 ;フレーム 43a;基板接地部
43b;立設部 43c;上面部
43d;回動接地部
44 ;バネ入り蝶番 45 ;プロテクタ
46 ;太陽光パネル 47 ;表示プレート
48 ;車止めカバー

α ;フレーム(43)の立設部(43b)と路面とがなす角度
β ;フレーム(43)の立設部(43b)と回動接地部(43d)とがなす角度
h ;フレーム(43)が限度まで回動した場合に上端となる部位が位置する高さ

Claims (9)

  1. 路面へ接する板状の基板と、
    その基板を前記の路面に対して固定する固定構造と、
    前記の基板の上面から上方向へ立てて固定されるフレームと、
    そのフレームにおける下端部を固定するとともに、前記の基板に対してフレームを回動自在とする回動固定構造と、
    を備え、
    前記のフレームは、限度まで回動した場合に上端となる部位が位置する高さを現状の車止めの高さよりも高くなるように形成した誤発進車止め。
  2. 既存の車止めが自動車の軸拒に併せて予め駐車マスの端部へ設置されている場合において、
    前記の基板は、その横幅寸法を前記の車止めが離間した距離よりも小さく形成した
    請求項1に記載の誤発進車止め。
  3. 前記の固定構造は、既存の車止めと前記の基板とを固定することで、前記の路面に対して固定することした請求項2に記載の誤発進車止め。
  4. 前記のフレームにおける少なくとも自動車側には、可撓性のある素材で形成されたプロテクタを備えることとした
    請求項1から請求項3のいずれかに記載の誤発進車止め。
  5. 前記のフレームは、自動車の車幅方向へ離間させた複数で一組とするとともに、
    その一組のフレームの間を渡す板状体を備えた
    請求項1から請求項4のいずれかに記載の誤発進車止め。
  6. 前記のフレームは、駐車する自動車の軸拒に併せた距離で離間させた2つ一組とした
    請求項5に記載の誤発進車止め。
  7. 前記のフレームは、前記の基板の上面へ接する基板接地面を備えた基板接地部を備えるとともに、
    前記の回動固定構造は、前記の基板接地部における駐車する自動車から遠い位置と前記の基板とを固定することとした
    請求項1から請求項6のいずれかに記載の誤発進車止め。
  8. 前記の固定構造は、前記の基板におけるフレームとは反対側へ延設させた棒状体とした
    請求項1から請求項7のいずれかに記載の誤発進車止め。
  9. 前記のフレームが前記の基板に対して回動を開始した場合に報知する回動報知手段を備えた
    請求項1から請求項8のいずれかに記載の誤発進車止め。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111576273A (zh) * 2020-05-19 2020-08-25 中交第二公路勘察设计研究院有限公司 一种竖向翻转式自动复位限高架
CN112900304A (zh) * 2021-01-27 2021-06-04 陈寿康 一种防侧翻的路边停车指示牌
CN113005952A (zh) * 2021-04-01 2021-06-22 张培振 一种高速公路安全多级缓冲装置

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