JP2008156961A - 無断駐車防止装置 - Google Patents

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JP2008156961A JP2006348843A JP2006348843A JP2008156961A JP 2008156961 A JP2008156961 A JP 2008156961A JP 2006348843 A JP2006348843 A JP 2006348843A JP 2006348843 A JP2006348843 A JP 2006348843A JP 2008156961 A JP2008156961 A JP 2008156961A
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Satohisa Sawahata
里久 澤幡
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Abstract

【課題】自己の駐車区画に常時置いて使用ができるだけでなく、駐車場からの出入りの際に車から一旦降りて操作する必要がなく、また、タイヤで踏みつけたとしても壊れることのない無断駐車防止装置を提供する。
【解決手段】駐車場の区画の中に設置される基盤と、その上を左右タイヤで跨ぎながら通過する自動車の下端が接触する程度の高さに基盤の上に立設される起立板とからなり、基盤は、自動車のタイヤが乗り上がり得る斜面を有するほゞ台形ないし三角形の断面形状に形成され、起立板は、自動車に触れても撓みながらその通過を許容するだけでなく、タイヤで踏みつけられても撓みながら柔軟に踏み倒され得るように、且つ、いずれにおいても起立状態に復帰し得るように可撓性のある弾性変形可能な板状体により形成されている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、駐車場に他人が無断で駐車しないように駐車区画の進入箇所に設置しておく無断駐車防止装置に関する。
殊に多数の駐車区画を有する貸し駐車場では個人又は企業が自己に配分されている区画を専用する約束で駐車の秩序が保たれているが、空いている区画に他人が故意に駐車することで専用が不用意に侵害され迷惑を受けることが多い。この不都合を防止するために、空いた区画にゴム質材からなる円錐形のポールを置いて他車の進入の意思をそぐ方法がとられるが、駐車場の管理人による場合は別として、使用者では車の出し入れのいずれにおいても車から出てポールを移動する面倒な手間が強いられるため、そのようなポールは個人的に使用されることはほとんどなかった。また、これによると、他人がポールを退かして簡単に進入を許すことになるため、従来、例えば特許文献1に示すように、無断駐車防止装置について種々の提案がなされる。
上記文献によれば、駐車場に常時設置しておくものが提案され、その構造については、図9に示すように、鉄板製基板1に車止めの柵板3を倒伏可能に軸支して立設したもので、柵板3を立設保持するために、その背面に旋回腕5を突設する一方、基板1の背後に旋回腕5を止める起伏片8を軸承してあって、柵板3の起立状態において車両12の進入が阻止されるが、自己の車両の進入を許容するときには、旋回腕5を起伏片8から外してから、柵板を前に倒すとともに、旋回腕5を柵板の上に、起伏片8を基板1の上にそれぞれ倒すことにより、車の通過を許容するよう全体的に偏平な状態に折り畳まれる。
特開平7−76813号公報
上記のような従来の無断駐車防止装置によれば、自己の駐車区画に常時置いて使用されるので、退けたり入れたりする手間が省けるけれども、出車するときには柵板を立て、帰ってきたときには立ててあった柵板を倒してから進入するためにその都度車から一旦降りる必要があり、その点で面倒であり、また、構造が非常に複雑であり、操作も煩雑であった。しかも、主な材料が鉄板であって、軸支部分が多いために、タイヤで誤って踏み付けると使用不能に壊れてしまうという問題もあった。
この発明は、上記のような実情に鑑みて、自己の駐車区画に常時置いて使用ができるだけでなく、駐車場からの出入りの際に車から一旦降りて操作する必要がなく、また、タイヤで踏みつけたとしても壊れることのない無断駐車防止装置を提供することを課題とした。
上記の課題を解決するために、この発明は、駐車場の区画の中に設置される基盤と、その上を左右タイヤで跨ぎながら通過する自動車の下端が接触する程度の高さに基盤の上に立設される起立板とからなり、基盤は、自動車のタイヤが乗り上がり得る斜面を有するほゞ台形ないし三角形の断面形状に形成され、起立板は、自動車に触れても撓みながらその通過を許容するだけでなく、タイヤで踏みつけられても撓みながら柔軟に踏み倒され得るように、且つ、いずれにおいても起立状態に復帰し得るように可撓性のある弾性変形可能な板状体により形成されていることを特徴とする無断駐車防止装置を提供するものである。
板状体の材料としては、プラスチックに代表されるが、合成ゴムなどであっても良く、その材料は本発明の目的を達成し得るものであれば、特に限定されるものではない。また、プラスチック等の軟質度や弾性度は適宜選択される。
無断駐車防止装置を上記のように構成したから、自己の駐車区画内の先端部中央部に常時置いて使用するもので、こうしておけば、無断で駐車しようとする者が起立板が障害となると危険に感じ、あるいは進入阻止のサインと見て進入をあきらめることになる。
しかし、事情が分かっている区画の専用者は、適切な運転をしながら両タイヤで跨ぎながら当該区画に進入する。そうすると、接触した起立板がなびくように倒れるので支障なく出入りできる。また、誤ってタイヤが乗り上げたとしても、柔軟な起立板が踏み倒されるが、この場合も自動車を通過を許容する。そして、タイヤが退いたときには、他人の再び無断進入を阻止するよう起立板が復元する。
以上説明したように、この発明の無断駐車防止装置によれば、自己の駐車区画に常時置いておいて無断駐車のために使用ができることはもちろん、駐車場からの出入りの際に車から一旦降りる必要がないだけでなく、機能の切替え操作も不要であって、また、車で踏みつけたとしても壊れることがなく、都合良く簡便に無断駐車を有効に防止できるという優れた効果がある。加えて、起立板は、無断駐車を禁止する文言や違反者に対する警告、専有者名等を表記して駐車禁止の効果をさらに高めることができ、また、広告の表示板としても利用することができる。
図1ないし図5は一実施形態を示したもので、その無断駐車防止装置Pは、プラスチック製であって、硬質または半硬質の基盤1の上に可撓性を有する弾性変形可能な起立板3が立設されている。
基盤1は、横に長い矩形の厚板状であるが各隅角が取られて丸みに形成され、周縁部が45度程度の角度で斜面5に形成されるために低い台形状である。この斜面5が周囲にあるために自動車Cのタイヤ7が乗り上げやすい。また、斜面5に囲まれる上面9には、幅中央に沿って起立板3が差し込まれる取付溝10が形成される。さらに、上面9の四隅に固定ボルト11,11,・・の通し孔13,13,・・を下面へ貫通して設け、上面9においてその通し孔13はボルト頭部が納まる大形に形成される。
基盤1の裏面には、幅中央部に沿ってくり抜き状に凹溝15が設けられている。この凹溝15があるために、裏面が駐車場Gのコンクリート面17に安定して密着しやすい。また、安定性を良くするためと、無断で退けられる不都合を防止するために、凹溝15を挟む両側にそれぞれ3個ずつ重り19,19,19が埋設され、それが下面に露出している。なお、重り19には鉄片が使用されるが、水、砂等を利用するようにすることも可能である。
起立板3は、ビニールやポリエチレン等の軟質なプラスチックの透明板を台形に形成したもので、下端を取付溝10に差し込んで接着してある。なお、接着は、溶着や接着剤塗布等による。また、起立板3には、直接に印刷しまたは印刷紙を貼付することにより表示することができる。図示の場合は、「駐車禁止」の文字21と、区画専用者の文字25が表示されている。したがって、その表示を見ることにより他人は駐車できないことを了知する。また、悪意があっても起立板3に自動車が突き当たり損傷することをおそれて思い止まることになる。
しかし、実際には、無断駐車防止装置Pの上を自動車が通過するときに、車体の腹面(下面)が起立板3に触れたとしても、それが自動車の通過方向に撓み曲がるだけであって、強く当たることがないので損傷することはない。
無断駐車防止装置Pは、原則として駐車区画23の幅中央に置いておく(図5)。この場合は、固定ボルト11により地面のコンクリート17に固定しておいても良いが、容易に移動できない重さであると、そのまま放置した状態においてあっても良い。いずれにしても、自動車が出入りするときには、左右のタイヤ7,7で無断駐車防止装置Pを跨ぐようにするので、上記のように損傷を受ける恐れはない。また、誤って図4に示すようにタイヤ7が踏みつけたときには、一点鎖線で示すように起立板3が曲がり、通過と同時に起立状態に復帰するので、この場合も自動車が損傷することはなく、出車した留守中においては起立板3の起立状態において無断駐車を防止する機能を果たすことになる。
上記の無断駐車防止装置では、基盤1と起立板3とを別々に成形し、一体に結合した場合であるが、一体成形することも可能である。また、図6,図7,図8にそれぞれ示すような結合手段をとることができる。
図6の場合は、基盤1の上面9の幅中央部に幅広溝27を設けるとともに、その底部幅中央に起立板3の取付溝10aを形成したもので、取付溝10aに起立板3を差し込んでからは幅広溝27の底に接着剤29が充填される。このようにした場合は、起立板3が根元で急激に曲がらなく全体的に曲がりが緩やかになるので、タイヤ7が乗った加重の繰り返しがあっても起立板3が破損するのを防止できる。
図7の場合は、取付溝10bをアリ溝形に形成し、起立板3の下端にアリ溝に嵌まるアリ31を形成したもので、アリ溝の取付溝10は横に開口しているので、アリ31を端から挿入することで起立板3を取り付ける。このようにした場合は、接着する必要がなく、起立板3の取り替えを容易になし得る。したがって、自動車の高さに合わせた起立板3に取り替えが可能であるばかりか、形状や表示等が多様な起立板3を用意しておくことによりユーザーの希望に直ちに対応することができる。
図8は、基盤1の上面9の幅中央に取付溝10cを下面まで貫通して設け、起立板3を取付溝10cに上下させることにより、起立板3の高さを調整することができるようにした。なお、図示はしないが、同図の無断駐車防止装置Pでは、取付溝10cと起立板3とはギザギザの粗面で接触するようになっており、これにより起立板3の位置が安定して保持されるようになっている。
なお、上記実施例では基盤1をコンクリート面に固定ボルトにて固定する例を示したが、固定手段はこの例に限定されるものではなく、例えばコンクリート用の接着剤などを用いて固定することもでき、その手段は限定されない。
この発明の一実施形態を示す無断駐車防止装置の斜視図である。 同無断駐車防止装置の底面図である。 同無断駐車防止装置の正面から見た切欠断面図である。 同無断駐車防止装置の使用状態を説明する横から見た断面図である。 同無断駐車防止装置の使用状態を示す斜視図である。 他の実施形態を示す無断駐車防止装置の横から見た断面図である。 さらに他の実施形態を示す無断駐車防止装置の横から見た断面図である。 さらに他の実施形態を示す無断駐車防止装置の横から見た断面図である。 従来例の説明図である。
符号の説明
P 無断駐車防止装置
1 基盤
3 起立板
5 斜面
7 タイヤ
9 上面
23 区画
C 自動車
G 駐車場

Claims (1)

  1. 駐車場の区画の中に設置される基盤と、その上を左右タイヤで跨ぎながら通過する自動車の下端が接触する程度の高さに基盤の上に立設される起立板とからなり、基盤は、自動車のタイヤが乗り上がり得る斜面を有するほゞ台形ないし三角形の断面形状に形成され、起立板は、自動車に触れても撓みながらその通過を許容するだけでなく、タイヤで踏みつけられても撓みながら柔軟に踏み倒され得るように、且つ、いずれにおいても起立状態に復帰し得るように可撓性のある弾性変形可能な板状体により形成されていることを特徴とする無断駐車防止装置。




















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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013213331A (ja) * 2012-03-31 2013-10-17 Koichi Tokuda 迷惑駐車防止装置
JP5584375B1 (ja) * 2014-02-14 2014-09-03 俊之 三ツ木 駐車標識
KR200488735Y1 (ko) * 2017-12-29 2019-03-12 (주)서울전업공사 지정차량 주차구역용 주차표지판

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