JP2019112025A - スライドドア開閉装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】組付性をより向上できるスライドドア開閉装置を提供する。【解決手段】車両のボデー10に設けられる上壁19aを挟んで車両の高さ方向下方及び上方にそれぞれ配置された伝動ユニット30及び駆動ユニット40を備え、伝動ユニット30は、ボデー10に固定され車両の高さ方向に中心線の延びるボールベアリング51が取着されたベース部材31と、ボールベアリング51に軸支されセレーション52cの形成された駆動プーリ32と、駆動プーリ32等に掛けられてスライドドアに連結される歯付きベルト39とを有し、駆動ユニット40は、電動モータと、電動モータにより回転駆動され上壁19aに形成された挿入孔19bに挿通されてセレーション52cに嵌挿される出力軸43とを有する。【選択図】図4

Description

本発明は、スライドドア開閉装置に関するものである。
従来、スライドドア開閉装置として種々のものが提案されている(例えば特許文献1など)。こうしたスライドドア開閉装置は、伝動ユニットと、駆動ユニットとを備えて構成される。伝動ユニットは、車両のボデーに固定されるベース部材、該ベース部材に配設された駆動プーリ及び複数のプーリ、並びにこれら駆動プーリ及び複数の従動プーリに掛けられたベルト(歯付きベルト)を有する。ベルトは、ボデーの側面に形成された乗降口を開閉するスライドドアに連結される。駆動ユニットは、電動モータ及び該電動モータにより回転駆動される出力軸を主要部とする。出力軸は、駆動プーリと一体回転するように連結されており、出力軸と共に駆動プーリが回転することで、複数の従動プーリに案内されつつベルトが移動し、スライドドアが乗降口を開閉するべく車両の前後方向に移動する。
図7は、主として出力軸及び駆動プーリの連結部の構造を示す断面図である。同図に示すように、伝動ユニット80及び駆動ユニット90は、ボデーに設けられたパネル95を挟んで車両の高さ方向下方及び上方にそれぞれ配置されている。そして、伝動ユニット80のベース部材81には、車両の高さ方向に中心線の延びる略円形の取付部81aが形成されている。この取付部81aには、これと同心でベアリング82が取着されている。そして、ベアリング82には、これと同心で駆動プーリ83が載せられている。この駆動プーリ83には、ベアリング82と同心の嵌合孔83aが貫通形成されている。
一方、駆動ユニット90の出力軸91は、ベアリング82と同心で車両の高さ方向下方に延伸しており、パネル95に形成された挿入孔95aを貫通して嵌合孔83aに嵌挿されている。そして、嵌合孔83aを貫通する出力軸91の先端部91aは、ベアリング82に挿入・軸支されている。
以上により、出力軸91は、先端部91aがベアリング82に軸支された状態で駆動プーリ83に一体回転するように連結されている。
特許第5578067号公報
ところで、このようなスライドドア開閉装置では、駆動ユニット90の組付けに先立って駆動プーリ83をベアリング82に予め載せておく必要がある。これは、例えば駆動プーリ83を出力軸91に予め連結しておくと、パネル95の挿入孔95aに駆動プーリ83を挿通し得る十分な開口面積が必要になるためである。この場合、パネル95の剛性低下を余儀なくされ、該剛性低下を補うための補強材を設置することになって車両の質量が増加してしまう。
つまり、駆動プーリ83をベアリング82に予め載せておけば、挿入孔95aに必要な開口面積が出力軸91を挿通し得る程度で十分となって、前述のようなパネル95の剛性低下が抑えられる。
しかしながら、例えば駆動ユニット90を組み付ける際に駆動プーリ83の軸心がベアリング82の軸心からずれている可能性がある。これは、駆動ユニット90の組付けに伴い、駆動プーリ83を貫通する出力軸91の先端部91aがベアリング82に軸支されることで、出力軸91と共に駆動プーリ83及びベアリング82が互いに同軸になる構造であるためである。この場合、嵌合孔83aへの出力軸91の嵌挿が困難になるなど組付性が損なわれる可能性がある。
本発明の目的は、組付性をより向上できるスライドドア開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するスライドドア開閉装置は、車両のボデーに設けられるパネルを挟んで車両の高さ方向下方及び上方にそれぞれ配置された伝動ユニット及び駆動ユニットを備え、前記伝動ユニットは、前記ボデーに固定され、車両の高さ方向に中心線の延びる軸受が取着されたベース部材と、前記軸受に軸支され、嵌合凹部の形成された駆動プーリと、前記ベース部材に配設された複数の従動プーリと、前記駆動プーリ及び前記複数の従動プーリに掛けられて前記ボデーの側面に形成された乗降口を開閉するスライドドアに連結されるベルトとを有し、前記駆動ユニットは、電動モータと、前記電動モータにより回転駆動され、前記パネルに形成された挿入孔に挿通されて前記嵌合凹部に嵌挿される出力軸とを有する。
この構成によれば、前記駆動ユニットの組付けにおいては、前記ベース部材を前記ボデーに固定して前記伝動ユニットを予め組み付けた状態で、前記出力軸を前記パネルの前記挿入孔に挿通し前記嵌合凹部に嵌挿すればよい。この際、前記駆動プーリは、前記ベース部材の前記軸受に軸支されていることで、それら駆動プーリ及び軸受の両軸心が互いにずれることを抑制できる。このため、前記出力軸を前記嵌合凹部により円滑に嵌挿でき、組付性をより向上できる。
上記スライドドア開閉装置について、前記駆動プーリは、前記軸受に挿入されること及び前記軸受が挿入されることのいずれか一方で前記軸受に軸支されるボス部を有し、前記ボス部には、軸線方向において前記軸受に対向する先端に近付くに従って該軸線方向を中心とする径方向において前記軸受から離間するテーパが形成されることが好ましい。
この構成によれば、前記ボス部は、前記テーパにより前記軸受に対向する先端に向かって徐々に縮径されることで、より円滑に前記軸受に挿入でき、あるいは前記軸受が挿入できる。
上記スライドドア開閉装置について、前記軸受は、前記ベース部材及び前記駆動プーリのいずれか一方に取着された外輪と、前記ベース部材及び前記駆動プーリのいずれか他方に取着された内輪とを有するボールベアリングであることが好ましい。
この構成によれば、前記駆動プーリは、前記外輪又は前記内輪に取着された状態で前記軸受に軸支されることで、前記駆動プーリ及び前記軸受の両軸心が互いにずれることをいっそう抑制できる。
本発明は、組付性をより向上できる効果がある。
スライドドア開閉装置の一実施形態が適用される車両のボデーについてその構造を概略的に示す側面図。 同実施形態のスライドドア開閉装置についてその構造を概略的に示す分解斜視図。 同実施形態のスライドドア開閉装置についてその伝動ユニットの構造を示す平面図。 (a)、(b)は、同実施形態のスライドドア開閉装置についてその構造を示す断面図及びその拡大図。 スライドドア開閉装置の変形形態についてその構造を示す断面図。 スライドドア開閉装置の別の変形形態についてその構造を示す断面図。 スライドドア開閉装置の従来形態についてその構造を示す断面図。
以下、スライドドア開閉装置の一実施形態について説明する。なお、以下では、車両の前後方向を「前後方向」といい、車両の高さ方向上方及び下方をそれぞれ「上方」及び「下方」という。また、車室内方に向かう車両の幅方向内側を「車内側」といい、車室外方に向かう車両の幅方向外側を「車外側」という。
図1に示すように、自動車などの車両のボデー10には、その側部に形成された乗降口10aの上縁及び下縁に沿って前後方向に延在するアッパレール11及びロアレール12がそれぞれ設置されている。また、ボデー10には、乗降口10aの後方のクォータパネル10bにおいて前後方向に延在するセンターレール13が設置されている。そして、これらアッパレール11、ロアレール12及びセンターレール13には、ガイドローラユニット14,15,16をそれぞれ介してスライドドア20が前後方向に移動可能に支持されている。スライドドア20は、前後方向への移動に伴って乗降口10aを開閉する。
図2に示すように、ボデー10は、乗降口10aの下方で車内側に突出するステップ状のロアパネル17を有する。そして、ボデー10には、ロアパネル17の上面よりも下方で車両の幅方向に開口する第1挿入穴18が形成されている。この第1挿入穴18は、前後方向に延びる長孔形状を呈する。また、ボデー10は、車外側に開口するとともにその開口端において第1挿入穴18の周縁に接続される断面略U字状のケース19を有する。
従って、ケース19は、ロアパネル17の上面よりも下方で第1挿入穴18に合わせて収容空間を形成するように前後方向に延在している。スライドドア20の開閉作動に係る伝動ユニット30は、車外側から第1挿入穴18に挿入されてケース19に固定される。つまり、第1挿入穴18及びケース19は、伝動ユニット30のみを挿入し得る略最小限の開口寸法に設定されている。
図3に示すように、伝動ユニット30は、前述のロアレール12にならうようにその車内側に隣接して前後方向に延在する樹脂製のベース部材31を有する。伝動ユニット30は、ベース部材31において、例えばボルト・ナットによる締結にてケース19の上壁に固定される。
ベース部材31の後端部には、樹脂製の駆動プーリ32及び対の従動プーリ33,34が軸支されている。従動プーリ33,34は、駆動プーリ32を挟んでその前方及び後方に隣接配置されている。駆動プーリ32及び両従動プーリ33,34は、軸線が車両の高さ方向に延びており、それらの上方がカバー25に覆われることで上方への移動が制限されている。なお、カバー25には、駆動プーリ32の軸心に合わせて車両の高さ方向に開口する略円形の軸挿通孔25aが形成されている。
また、ベース部材31の後端及び後端には、従動プーリ35,36がそれぞれ軸支されている。さらに、ベース部材31の長手方向中間部には、従動プーリ37が軸支されるとともに、ベース部材31の従動プーリ33に隣接する前方の部位には、従動プーリ38が軸支されている。従動プーリ35〜38の軸線も車両の高さ方向に延びている。
駆動プーリ32の外周面は、歯車状の凹凸面を形成しており、全ての従動プーリ33〜38の外周面は、非凹凸の滑動面を形成している。これら駆動プーリ32及び従動プーリ33〜38には、リング状の歯付きベルト39が駆動プーリ32に噛合する状態で掛けられている。
すなわち、車外側で最後方の従動プーリ35から最前方の従動プーリ36に向かって前方に延びる歯付きベルト39は、従動プーリ36に図示時計回りに巻かれて車内側で後方に転向する。そして、後方に延びる歯付きベルト39は、車外側から従動プーリ37,38に順次掛けられるとともに、車外側から従動プーリ33に図示反時計回りに巻かれる。そして、歯付きベルト39は、車内側から駆動プーリ32に図示時計回りに巻かれるとともに、車外側から従動プーリ34に図示反時計回りに巻かれる。そして、従動プーリ34から最後方の従動プーリ35に向かって後方に延びる歯付きベルト39は、従動プーリ35に図示時計回りに巻かれて前方に転向し、車外側の部位に繋がる。つまり、全ての従動プーリ33〜38のうちベース部材31の両端に位置する従動プーリ35,36には、凹凸面となる歯付きベルト39の正面が摺接しており、それ以外は、平坦面となる歯付きベルト39の背面が摺接している。
なお、歯付きベルト39の車外側の所定位置には、前述のガイドローラユニット15が固着されている。従って、例えば駆動プーリ32が図示時計回りに回転したとする。このとき、歯付きベルト39が全体として図示時計回りに回転することで、ガイドローラユニット15が前方に移動し、該ガイドローラユニット15に連結されたスライドドア20が閉作動する。反対に、駆動プーリ32が図示反時計回りに回転したとする。このとき、歯付きベルト39が全体として図示反時計回りに回転することで、ガイドローラユニット15が後方に移動し、該ガイドローラユニット15に連結されたスライドドア20が開作動する。
図2に示すように、前述のロアパネル17には、駆動プーリ32の配置に合わせて車両の高さ方向に開口する第2挿入穴17aが形成されている。そして、駆動ユニット40は、上方から第2挿入穴17aに挿入されてケース19上に固定される。
駆動ユニット40は、電動モータ41と、出力部42とを備えている。出力部42は、例えば電動モータ41の回転を減速する減速機や該回転を選択的に出力する電磁クラッチなどを内蔵しており、下方に突出してケース19の上壁を貫通する出力軸43において、駆動プーリ32に駆動連結される。従って、電動モータ41が駆動されると、その回転が出力軸43を介して駆動プーリ32に伝達される。これにより、駆動プーリ32が回転し、その回転方向に応じた方向に歯付きベルト39が移動する。
次に、駆動プーリ32及びその周辺構造について説明する。
図4(a)、(b)に示すように、前述のケース19のパネルとしての上壁19aには、伝動ユニット30のベース部材31が垂れ下がった状態で固定されている。この上壁19aには、駆動プーリ32の配置に合わせて挿入孔19bが形成されている。
ベース部材31には、駆動プーリ32と同心の有底略円筒状の軸受取付部31aが形成されている。この軸受取付部31aには、軸受としてのボールベアリング51の外輪51aが圧接状態(締りばめの状態)で挿入されている。一方、駆動プーリ32は、軸受取付部31aの内径よりも小さい外径を有する段付き略円筒状の軸部52を有する。この軸部52のボールベアリング51に対向する先端部は、段差52aを介して縮径された略円筒状のボス部52bを形成する。このボス部52bは、外輪51aとの間に複数のボール51cを挟むボールベアリング51の内輪51bに隙間ばめの状態で挿入されている。つまり、駆動プーリ32は、ボールベアリング51を介してベース部材31に軸支されている。
なお、軸部52の内周部には、嵌合凹部としてのセレーション52cが形成されている。また、ボス部52bの先端部には、軸線方向においてボールベアリング51に対向する先端に近付くに従って該軸線方向を中心とする径方向にボールベアリング51から離間するテーパ52dが形成されている。
駆動ユニット40は、その出力軸43が駆動プーリ32と同軸になる状態でケース19(上壁19a)上に固定される。出力軸43は、出力部42内で上下一対のベアリング53,54に軸支されており、出力部42から突出する先端部には、セレーション43aが形成されている。出力軸43の当該先端部は、挿入孔19b及び軸挿通孔25aに遊びのある状態で挿通されるとともにセレーション43a,52cが嵌合する状態で軸部52に挿通されることで、駆動プーリ32に一体回転するように連結されている。
なお、駆動ユニット40の上方は、例えば樹脂材からなる板状のステップトリムSTに覆われることで、外部から隠されている。
次に、本実施形態の組付け時の作用について説明する。
図2に示すように、スライドドア開閉装置の組付けにおいては、作業者は、伝動ユニット30を車外側から第1挿入穴18に挿入し、ケース19内でその上壁19aにベース部材31を固定・設置する(第1工程)。この際、駆動プーリ32は、ボス部52bにおいてベース部材31のボールベアリング51に予め軸支されていることで、それら駆動プーリ32及びボールベアリング51の両軸心が互いにずれることが抑制されている。
続いて、作業者は、駆動ユニット40を上方から第2挿入穴17aに挿入し、ケース19の挿入孔19bを貫通させた出力軸43を駆動プーリ32と一体回転するように連結するとともに、ケース19上に出力部42(駆動ユニット40)を固定・設置する(第2工程)。この際、駆動プーリ32及びボールベアリング51の両軸心が互いにずれることが抑制されていることで、出力軸43(セレーション43a)をセレーション52cにより円滑に嵌挿できる。
本実施形態の効果について説明する。
(1)本実施形態では、駆動ユニット40の組付けにおいては、ベース部材31をボデー10に固定して伝動ユニット30を予め組み付けた状態で、出力軸43を上壁19aの挿入孔19bに挿通しセレーション52cに嵌挿すればよい。この際、駆動プーリ32は、ベース部材31のボールベアリング51に軸支されていることで、それら駆動プーリ32及びボールベアリング51の両軸心が互いにずれることを抑制できる。このため、出力軸43をセレーション52cにより円滑に嵌挿でき、組付性をより向上できる。
あるいは、駆動プーリ32及びボールベアリング51の両軸心が互いにずれたまま組み付けられることに起因する作動不良や異音の発生を抑制できる。
(2)本実施形態では、駆動プーリ32の軸部52に、テーパ52dが形成されている。従って、軸部52は、テーパ52dによりボールベアリング51に対向する先端に向かって徐々に縮径されることで、より円滑にボールベアリング51(内輪51b)に挿入できる。
(3)本実施形態では、駆動プーリ32は、内輪51bに取着された状態でボールベアリング51に軸支されることで、例えば滑り軸受に軸支される場合に比べて駆動プーリ32及びボールベアリング51の両軸心が互いにずれることをいっそう抑制できる。
(4)本実施形態では、伝動ユニット30は、車外側から第1挿入穴18に挿入することでボデー10に設置される。この際、伝動ユニット30(駆動プーリ32)には駆動ユニット40が未設置であるため、車両の高さ方向における第1挿入穴18(及びケース19)の開口寸法を低減できる。一方、駆動ユニット40は、出力軸43を挿入孔19bに挿通しつつ上方から第2挿入穴17aに挿入することで、駆動プーリ32に駆動連結された状態でボデー10に設置される。この際、挿入孔19bは、出力軸43のみを挿入し得る開口寸法で十分であるため、例えば駆動ユニット40全体を挿入し得る開口寸法に比べてこれを低減できる。従って、これらの開口寸法を低減できる分、ケース19の剛性低下、ひいてはボデー10の剛性低下を抑制できる。あるいは、当該剛性低下分を補うための補強材が不要になることで、該補強材の設置に伴う車両質量の増加を回避でき、ひいては燃費を向上できる。
(5)本実施形態では、伝動ユニット30及び駆動ユニット40を別体として、これらを別々にボデー10に組付けることができるため、装置全体としてボデー10への組付性及び搭載性を向上することができる。あるいは、駆動ユニット40の搭載位置の自由度を向上できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・前記実施形態においては、ボールベアリング51の内輪51bにボス部52bが隙間ばめの状態で挿入される駆動プーリ32を採用した。
これに対し、図5に示すように、ベース部材31に準じたベース部材131に軸受としての略円筒状の取付部131aを上方に突設する。一方、駆動プーリ32に準じた駆動プーリ132に、取付部131aの外径と同等の内径を有して該取付部131aが隙間ばめの状態で挿入される略円筒状のボス部132aを下方に突設する。ボス部132aの先端部には、軸線方向において取付部131aに対向する先端に近付くに従って該軸線方向を中心とする径方向に取付部131aから離間するテーパを形成することが好ましい。
このように変更をしても前記実施形態と同様の効果が得られる。なお、取付部131aに外輪51aが圧接状態で挿入されるボールベアリング51の内輪51bに、駆動プーリ132を貫通する出力軸43に準じた出力軸の先端部を隙間ばめの状態で挿入してもよい。あるいは、ボールベアリング51を省略してもよい。
・前記実施形態においては、ボールベアリング51の外輪51a及び内輪51bに軸受取付部31a及びボス部52bをそれぞれ取着したが、これらの関係は互いに逆であってもよい。
すなわち、図6に示すように、ベース部材31に準じたベース部材231に、軸受取付部31aに代えてボールベアリング51の内輪51bの内径と同等の外径を有して該内輪51bに隙間ばめの状態で挿入される略円柱状の軸受取付部231aを上方に突設する。一方、駆動プーリ32に準じた駆動プーリ232に、ボールベアリング51の外輪51aの外径と同等の内径を有して該外輪51aが圧接状態で挿入される略円筒状のボス部232aを下方に突設する。ボス部232aの先端部には、軸線方向においてボールベアリング51に対向する先端に近付くに従って該軸線方向を中心とする径方向にボールベアリング51から離間するテーパを形成することが好ましい。
このように変更をしても前記実施形態と同様の効果が得られる。なお、ベース部材231の軸受取付部231aをボールベアリング51の内輪51bに圧接状態で挿入するとともに、駆動プーリ232のボス部232aにボールベアリング51の外輪51aを隙間ばめの状態で挿入するようにしてもよい。
・前記実施形態において、ベース部材31の軸受取付部31aにボールベアリング51の外輪51aを隙間ばめの状態で挿入するとともに、駆動プーリ32のボス部52bをボールベアリング51の内輪51bに圧接状態で挿入するようにしてもよい。
・前記実施形態において、出力軸43は、駆動プーリ32の軸部52(ボス部52b)を貫通していなくてもよい。この場合、ボス部52bに代えて同等の外径を有する円柱部を採用してもよい。
・前記実施形態において、駆動プーリ32には、セレーション52cに代えてスプラインなどの適宜の嵌合凹部を形成してもよい。要は、出力軸43と一体回転するように該出力軸43が嵌挿される形状であればよい。
・前記実施形態において、駆動プーリ32は、ベース部材31の前端部や前後方向中間部に配置してもよい。そして、駆動ユニット40も、駆動プーリ32に合わせてベース部材31の前端部や前後方向中間部に配置してもよい。
・前記実施形態において、ボールベアリング51に代えて、円環状の滑り軸受(いわゆるブッシュ)を採用してもよい。
・前記実施形態において、ボス部52b、取付部131a、軸受取付部231aのテーパを省略してもよい。
・前記実施形態において、従動プーリ33〜38の個数及びその配置は、スライドドア20の開閉作動の軌道にならって歯付きベルト39が配索されるのであれば任意に変更してもよい。
・前記実施形態において、歯付きベルト39に代えて、歯無しのベルト(例えばVベルト)を採用してもよい。
・前記実施形態において、ベース部材31は、金属製であってもよい。
・前記実施形態において、出力部42は、減速機及び電磁クラッチのいずれか一方を内蔵していなくてもよい。
・前記実施形態において、ロアパネル17の形状は一例であり、例えば車両フロアに沿って広がる平面状であってもよい。そして、第2挿入穴17aの形状も、駆動ユニット40全体を包囲し得る形状であってもよいし、該駆動ユニット40の一部のみを包囲し得る形状であってもよい。
上記実施形態及び変更例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ)上記スライドドア開閉装置において、
前記ボデーには、車両の幅方向外側に開口する第1挿入穴が形成されており、
前記パネルは、開口端が第1挿入穴の周縁に接続されるケースの上壁であって、
前記伝動ユニットは、前記第1挿入穴に挿入される、スライドドア開閉装置。
(ロ)上記スライドドア開閉装置において、
前記駆動ユニットは、前記パネルの上方で前記ボデーに設けられるロアパネルに形成された車両の高さ方向に開口する第2挿入穴に挿入される、スライドドア開閉装置。
10…ボデー、10a…乗降口、19…ケース、19a…上壁(パネル)、19b…挿入孔、20…スライドドア、30…伝動ユニット、31,131,231…ベース部材、32,132,232…駆動プーリ、33〜38…従動プーリ、52c…セレーション(嵌合凹部)、39…歯付きベルト(ベルト)、40…駆動ユニット、41…電動モータ、43…出力軸、51…ボールベアリング(軸受)、51a…外輪、51b…内輪、51c…ボール、52b,132a,232a…ボス部、52d…テーパ。

Claims (3)

  1. 車両のボデーに設けられるパネルを挟んで車両の高さ方向下方及び上方にそれぞれ配置された伝動ユニット及び駆動ユニットを備え、
    前記伝動ユニットは、
    前記ボデーに固定され、車両の高さ方向に中心線の延びる軸受が取着されたベース部材と、
    前記軸受に軸支され、嵌合凹部の形成された駆動プーリと、
    前記ベース部材に配設された複数の従動プーリと、
    前記駆動プーリ及び前記複数の従動プーリに掛けられて前記ボデーの側面に形成された乗降口を開閉するスライドドアに連結されるベルトとを有し、
    前記駆動ユニットは、
    電動モータと、
    前記電動モータにより回転駆動され、前記パネルに形成された挿入孔に挿通されて前記嵌合凹部に嵌挿される出力軸とを有した、スライドドア開閉装置。
  2. 請求項1に記載のスライドドア開閉装置において、
    前記駆動プーリは、前記軸受に挿入されること及び前記軸受が挿入されることのいずれか一方で前記軸受に軸支されるボス部を有し、
    前記ボス部には、軸線方向において前記軸受に対向する先端に近付くに従って該軸線方向を中心とする径方向において前記軸受から離間するテーパが形成された、スライドドア開閉装置。
  3. 請求項1又は2に記載のスライドドア開閉装置において、
    前記軸受は、前記ベース部材及び前記駆動プーリのいずれか一方に取着された外輪と、前記ベース部材及び前記駆動プーリのいずれか他方に取着された内輪とを有するボールベアリングである、スライドドア開閉装置。
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