JP2019112001A - 弾性クローラ - Google Patents

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忍 松山
Shinobu Matsuyama
忍 松山
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Abstract

【課題】 曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体の耐久性を向上させた弾性クローラを提供する。【解決手段】 無端帯状の弾性クローラ1である。弾性体からなるクローラ本体2と、クローラ本体2にクローラ周方向aに間隔を空けて埋設されかつ弾性体よりも硬質の材料からなる芯材3と、クローラ本体2の芯材3よりもクローラ外周側coに、芯材3に隣接して埋設された抗張体4とを含んでいる。抗張体4は、クローラ周方向aに延びる複数の金属コード7aがクローラ幅方向bに並べられた金属コード層7と、シート状のカバー8aが金属コード層7のクローラ内周側ciからクローラ外周側coまで囲むように配されたカバー層8とを含んでいる。カバー層8は、クローラ幅方向bの第1カバー端8bと第2カバー端8cとを有している。第1カバー端8b及び第2カバー端8cは、それぞれ、金属コード層7のクローラ外周側coに位置している。【選択図】 図3

Description

本発明は、無端帯状の弾性クローラに関する。
従来、弾性体からなるクローラ本体と、クローラ本体にクローラ周方向に間隔を空けて埋設されかつ弾性体よりも硬質の材料からなる芯材と、クローラ本体の芯材よりもクローラ外周側に、芯材に隣接して埋設された抗張体とを含む弾性クローラが知られている。例えば、下記特許文献1は、上述のようなクローラ本体と芯材と抗張体とを含み、クローラ幅方向の外側において、芯材と抗張体とのクローラ外周側を覆う補強層をさらに含む弾性クローラを提案している。
特開2005−271710号公報
特許文献1の弾性クローラは、過大な外力が生じた場合に、抗張体と芯材とが接触して、芯材により抗張体の金属コードが切断されることがあり、抗張体の耐久性に関して更なる改善が望まれていた。抗張体の耐久性を向上させるためには、例えば、補強層を大きくする等の改善が考えられる。しかしながら、補強層を単純に大型化した場合には、弾性クローラが駆動輪や遊動輪に巻き掛けられたときの曲げ剛性を増加させ、その結果、巻き掛け抵抗が増加するという問題点があった。
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体の耐久性を向上させた弾性クローラを提供することを主たる目的としている。
本発明は、無端帯状の弾性クローラであって、弾性体からなるクローラ本体と、前記クローラ本体にクローラ周方向に間隔を空けて埋設されかつ前記弾性体よりも硬質の材料からなる芯材と、前記クローラ本体の前記芯材よりもクローラ外周側に、前記芯材に隣接して埋設された抗張体とを含み、前記抗張体は、クローラ周方向に延びる複数の金属コードがクローラ幅方向に並べられた金属コード層と、シート状のカバーが前記金属コード層のクローラ内周側からクローラ外周側まで囲むように配されたカバー層とを含み、前記カバー層は、クローラ幅方向の第1カバー端と第2カバー端とを有し、前記第1カバー端及び前記第2カバー端は、それぞれ、前記金属コード層のクローラ外周側に位置することを特徴とする。
本発明の弾性クローラにおいて、前記第1カバー端と前記第2カバー端とは、突き合わせ又は隙間を有して配されるのが望ましい。
本発明の弾性クローラにおいて、前記カバー層は、クローラ周方向の第3カバー端と第4カバー端とを有する有端帯状であり、前記第3カバー端と前記第4カバー端とは、突き合わせ又は隙間を有して配されるのが望ましい。
本発明の弾性クローラにおいて、前記クローラ本体の前記抗張体よりもクローラ外周側に、前記抗張体に隣接して埋設された補強層をさらに含み、前記補強層は、複数の補強コードがクローラ幅方向に並べられた少なくとも1つの補強コード層を含み、前記金属コード層のクローラ幅方向の外側の第1金属端から、前記補強コード層のクローラ幅方向の外側の第1補強端までのクローラ幅方向の距離は、0〜20mmであるのが望ましい。
本発明の弾性クローラにおいて、最もクローラ外周側に位置する前記補強コード層の前記第1補強端におけるクローラ厚さ方向の中心位置から、前記クローラ本体の前記外周面までの前記補強コード層に垂直な方向の距離は、2〜8mmであるのが望ましい。
本発明の弾性クローラにおいて、前記金属コード層のクローラ幅方向の内側の第2金属端から、前記補強コード層のクローラ幅方向の内側の第2補強端までのクローラ幅方向の距離は、0〜15mmであるのが望ましい。
本発明の弾性クローラにおいて、最もクローラ外周側に位置する前記補強コード層の前記第2補強端におけるクローラ厚さ方向の中心位置から、前記クローラ本体の前記外周面までの前記補強コード層に垂直な方向の距離は、2〜10mmであるのが望ましい。
本発明の弾性クローラにおいて、前記第1補強端及び前記第2補強端は、前記補強コード層のクローラ幅方向の中央部よりもクローラ内周側に位置するのが望ましい。
本発明の弾性クローラにおいて、前記金属コード層のクローラ厚さ方向の中心位置から、最もクローラ外周側に位置する前記補強コード層までのクローラ厚さ方向の距離は、前記金属コード層のクローラ厚さ方向の中心位置から、前記クローラ本体のクローラ外周側の外周面までのクローラ厚さ方向の距離の65%以下であるのが望ましい。
本発明の弾性クローラにおいて、前記補強コードは、クローラ周方向に対して35〜55°の角度で傾斜するのが望ましい。
本発明の弾性クローラにおいて、抗張体は、クローラ周方向に延びる複数の金属コードがクローラ幅方向に並べられた金属コード層と、シート状のカバーが金属コード層のクローラ内周側からクローラ外周側まで囲むように配されたカバー層とを含んでいる。このような抗張体は、金属コード層がカバー層により保護されているので、過大な外力により芯材と抗張体とが接触したとしても金属コード層が損傷し難く、その耐久性を向上させることができる。
本発明の弾性クローラにおいて、カバー層は、クローラ幅方向の第1カバー端と第2カバー端とを有し、第1カバー端及び第2カバー端は、それぞれ、金属コード層のクローラ外周側に位置している。このようなカバー層は、弾性クローラの芯材と金属コード層との間をクローラ幅方向に隙間無く覆っており、芯材と金属コード層とが直接接触するおそれがない。また、カバー層は、金属コード層を隙間無く覆っている部分が金属コード層よりもクローラ内周側であるので、弾性クローラの曲げ剛性の増加を抑制し得る。このため、本発明の抗張体は、弾性クローラの曲げ剛性の増加を抑制しつつ、その耐久性をより向上させることができる。
本発明の弾性クローラの一実施形態を示す斜視図である。 弾性クローラの断面図である。 抗張体及び補強層の部分斜視図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき詳細に説明される。
図1は、本実施形態の弾性クローラ1を示す斜視図である。図1に示されるように、本実施形態の弾性クローラ1は、クローラ周方向に無端帯状に形成されている。弾性クローラ1は、弾性体からなるクローラ本体2と、クローラ本体2にクローラ周方向に間隔を空けて埋設された複数の芯材3と、芯材3よりもクローラ外周側でクローラ周方向に沿って延びた抗張体4とを含むのが望ましい。
本明細書において、クローラ周方向は、弾性クローラ1の回転方向であり、図1の符号aで示される方向に相当する。また、クローラ幅方向は、弾性クローラ1が車両に装着されるときの駆動輪(図示省略)の軸方向であり、図1の符号bで示される方向に相当する。さらに、クローラ厚さ方向は、クローラ周方向a及びクローラ幅方向bに直交する方向であり、図1の符号cで示される方向に相当する。クローラ厚さ方向cのうち、無端帯状の弾性クローラ1の内側は、クローラ内周側ciとされる。また、無端帯状の弾性クローラ1の外側は、クローラ外周側coとされる。
本実施形態の弾性クローラ1は、さらに、抗張体4よりもクローラ外周側coでクローラ周方向aに沿って延びた補強層5を含んでいる。このような弾性クローラ1は、抗張体4が補強層5により保護されているため、クローラ本体2の弾性体が部分的に損傷した場合であっても、抗張体4まで水分が浸入するおそれがない。
クローラ本体2は、無端帯状に連続して形成されるのが望ましい。本実施形態のクローラ本体2は、クローラ幅方向bに略一定の幅を有している。ここで、クローラ本体2は、クローラ外周側coの外周面2oとクローラ内周側ciの内周面2iとを有している。クローラ本体2の外周面2oは、複数のラグ6を有するのが望ましい。
複数の芯材3は、それぞれ、クローラ本体2を構成する弾性体よりも硬質の材料からなるのが望ましい。芯材3は、例えば、鋼、鋳鉄等の金属材料により形成されている。芯材3は、硬質樹脂により形成されていてもよい。このような芯材3は、クローラ本体2を補強し、クローラ本体2の形状を保持することができる。
抗張体4は、クローラ本体2の芯材3よりもクローラ外周側coに、芯材3に隣接して埋設されるのが望ましい。本実施形態の抗張体4は、クローラ周方向aに延びる金属コード層7と、シート状のカバー8aが金属コード層7のクローラ内周側ciからクローラ外周側coまで囲むように配されたカバー層8とを含んでいる。金属コード層7は、例えば、クローラ周方向aに延びる複数の金属コード7aがクローラ幅方向bに並べられている。
このような抗張体4は、金属コード層7がカバー層8により保護されているので、過大な外力により芯材3と抗張体4とが接触したとしても金属コード層7が損傷し難く、その耐久性を向上させることができる。
補強層5は、クローラ本体2の抗張体4よりもクローラ外周側coに、抗張体4に隣接して埋設されるのが望ましい。本実施形態の補強層5は、複数の補強コード9aがクローラ幅方向bに並べられた少なくとも1つの補強コード層9を含んでいる。
このような補強層5は、クローラ本体2よりも高い強度を有しているので、クローラ本体2の弾性体が部分的に損傷した場合であっても、抗張体4まで水分が浸入するおそれがない。このため、本実施形態の弾性クローラ1は、クローラ本体2の弾性体が部分的に損傷した場合であっても、抗張体4を構成する金属コード7aに錆が生じるおそれがなく、抗張体4の耐久性をより向上させることができる。
図2は、弾性クローラ1の断面図であり、図3は、抗張体4及び補強層5の部分斜視図である。図3では、理解を容易にするため、クローラ本体2及び芯材3の図示が省略されている。図2及び図3に示されるように、抗張体4のカバー層8は、クローラ幅方向bの第1カバー端8bと第2カバー端8cとを有するのが望ましい。本実施形態の第1カバー端8b及び第2カバー端8cは、それぞれ、金属コード層7のクローラ外周側coに位置している。
このようなカバー層8は、弾性クローラ1の芯材3と金属コード層7との間をクローラ幅方向bに隙間無く覆っており、芯材3と金属コード層7とが直接接触するおそれがない。このため、本実施形態の抗張体4は、過大な外力により芯材3と抗張体4とが接触したとしても金属コード層7が損傷し難く、その耐久性をより向上させることができる。
本実施形態では、カバー層8のクローラ幅方向bの外側の第1カバー端8bと、カバー層8のクローラ幅方向bの内側の第2カバー端8cとを有している。第1カバー端8bと第2カバー端8cとは、例えば、突き合わせ又は隙間を有して配されている。このようなカバー層8は、クローラ幅方向bでカバー8aの重なり部分が生じず、弾性クローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
カバー層8は、クローラ周方向aの第3カバー端8dと第4カバー端8eを有する有端帯状であるのが望ましい。第3カバー端8dと第4カバー端8eとは、例えば、突き合わせ又は隙間を有して配されている。このようなカバー層8は、クローラ周方向aでカバー8aの重なり部分が生じず、弾性クローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
カバー層8のカバー8aは、例えば、有機繊維シートである。カバー8aは、ナイロンシートが好適に用いられる。このようなカバー層8は、柔軟性と強度とを両立することができ、弾性クローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
金属コード層7は、例えば、クローラ幅方向bの第1金属端7bと第2金属端7cとを有し、かつ、クローラ周方向aに無端帯状である。本実施形態では、金属コード層7のクローラ幅方向bの外側の第1金属端7bと、金属コード層7のクローラ幅方向bの内側の第2金属端7cとを有している。
金属コード層7の金属コード7aは、例えば、鋼鉄等の金属により形成されている。金属コード7aは、クローラ周方向aに沿って延びているのが望ましい。このような金属コード層7は、弾性クローラ1が駆動輪又は遊動輪等(図示省略)に巻き掛けれれたときの、長さの基準となり得る。
補強コード層9は、クローラ幅方向bの第1補強端9bと第2補強端9cとを有し、かつ、クローラ周方向aの第3補強端9dと第4補強端9eとを有する有端帯状であるのが望ましい。本実施形態では、補強コード層9のクローラ幅方向bの外側の第1補強端9bと、補強コード層9のクローラ幅方向bの内側の第2補強端9cとを有している。
第3補強端9dと第4補強端9eとは、例えば、突き合わせ又は隙間を有して配されている。このような補強コード層9は、クローラ周方向aで補強コード層9の重なり部分が生じず、弾性クローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
補強コード層9の第3補強端9dとカバー層8の第3カバー端8dとは、クローラ周方向aにずれて配されるのが望ましい。補強コード層9の第4補強端9eとカバー層8の第4カバー端8eとは、クローラ周方向aにずれて配されるのが望ましい。このような補強コード層9及びカバー層8は、局所的な剛性の変化が分散されるので、抗張体4の耐久性をより向上させることができる。
第1補強端9b及び第2補強端9cは、補強コード層9のクローラ幅方向bの中央部よりもクローラ内周側ciに位置するのが望ましい。このような補強コード層9は、クローラ本体2からの露出を抑制しつつ、金属コード層7の近くに配することができるので、弾性クローラ1の曲げ剛性の増加を抑制しつつ、抗張体4の耐久性を向上させることができる。
金属コード層7の第1金属端7bから、補強コード層9の第1補強端9bまでのクローラ幅方向bの距離L1は、好ましくは、0〜20mmである。距離L1が0mmよりも小さいと、補強コード層9が保護できない金属コード層7が生じ、抗張体4の耐久性が低下するおそれがある。ここで、距離L1が0mmよりも小さいとは、補強コード層9の第1補強端9bが金属コード層7の第1金属端7bよりもクローラ幅方向bの内側に位置することを意味する。距離L1が20mmよりも大きいと、補強層5がクローラ本体2から露出するおそれがある。
金属コード層7の第2金属端7cから、補強コード層9の第2補強端9cまでのクローラ幅方向bの距離L2は、好ましくは、0〜15mmである。距離L2が0mmよりも小さいと、補強コード層9が保護できない金属コード層7が生じ、抗張体4の耐久性が低下するおそれがある。ここで、距離L2が0mmよりも小さいとは、補強コード層9の第2補強端9cが金属コード層7の第2金属端7cよりもクローラ幅方向bの外側に位置することを意味する。距離L2が15mmよりも大きいと、弾性クローラ1の曲げ剛性が大きくなるおそれがある。
補強コード層9の補強コード9aは、例えば、弾性体よりも硬質の有機繊維コードである。補強コード9aは、アラミド繊維コードが好適に用いられる。補強コード9aは、クローラ周方向aに対して傾斜する方向に延びているのが望ましい。補強コード9aは、好ましくは、クローラ周方向aに対して35〜55°の角度で傾斜している。このような補強コード層9は、弾性クローラ1を駆動輪又は遊動輪等(図示省略)に巻き掛けたときに、補強コード9aのクローラ周方向aに対する角度が小さくなるので、弾性クローラ1の曲げ剛性の増加を抑制し得る。
本実施形態の補強コード層9は、抗張体4に隣接する第1コード層9Aと、第1コード層9Aよりもクローラ外周側coに位置する第2コード層9Bとを含んでいる。第1コード層9Aの補強コード9aと第2コード層9Bの補強コード9aとは、クローラ周方向aに対して互いに逆方向に傾斜しているのが望ましい。このような補強コード層9は、効率よく金属コード層7を保護することができ、抗張体4の耐久性を向上させ得る。
第1コード層9Aの第3補強端9dと第2コード層9Bの第3補強端9dとは、クローラ周方向aにずれて配されるのが望ましい。第1コード層9Aの第4補強端9eと第2コード層9Bの第4補強端9eとは、クローラ周方向aにずれて配されるのが望ましい。このような補強コード層9は、局所的な剛性の変化が分散されるので、抗張体4の耐久性をより向上させることができる。
本実施形態の第2コード層9Bは、最もクローラ外周側coに位置する補強コード層9である。第2コード層9Bの第1補強端9bにおけるクローラ厚さ方向cの中心位置9fから、クローラ本体2の外周面2oまでの補強コード層9に垂直な方向の距離L3は、好ましくは、2〜8mmである。距離L3が2mmよりも小さいと、補強コード層9がクローラ本体2から露出するおそれがある。距離L3が8mmよりも大きいと、弾性クローラ1の曲げ剛性が大きくなるおそれがある。
第2コード層9Bの第2補強端9cにおけるクローラ厚さ方向cの中心位置9gから、クローラ本体2の外周面2oまでの補強コード層9に垂直な方向の距離L4は、好ましくは、2〜10mmである。距離L4が2mmよりも小さいと、補強コード層9がクローラ本体2から露出するおそれがある。距離L4が10mmよりも大きいと、弾性クローラ1の曲げ剛性が大きくなるおそれがある。
金属コード層7のクローラ厚さ方向cの中心位置7fから、第2コード層9Bまでのクローラ厚さ方向cの距離L5は、好ましくは、金属コード層7の中心位置7fから、クローラ本体2の外周面2oまでのクローラ厚さ方向cの距離L6の65%以下である。距離L5が距離L6の65%よりも大きいと、弾性クローラ1の曲げ剛性が大きくなるおそれがある。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施し得る。
図1の基本構造を有する弾性クローラが、表1及び表2の仕様に基づいて試作された。これら試作された弾性クローラがテスト車両に装着され、耐久性と曲げ剛性とがテストされた。テスト方法は、以下のとおりである。
<耐久性テスト>
供試クローラに装着したテスト車両で、石等を含む悪路を再現したテストコースを走行し、金属コード層の破断が発生するまでの時間が測定された。金属コード層の破断は、一定距離の走行毎に目視チェックにより確認された。結果は、比較例1を100とする指数で表示され、数値が大きいほど、耐久性に優れていることを示す。
<曲げ剛性テスト>
供試クローラをテスト車両の駆動輪に巻き掛けたときの曲げ剛性を、巻き掛けやすさとして作業者の官能により評価された。結果は、巻き掛け作業が問題なく行えた場合を問題なしとし、巻き掛け作業が不可又は困難であった場合を問題ありとして示す。
テストの結果が表1及び表2に示される。
Figure 2019112001
Figure 2019112001
テストの結果、実施例の弾性クローラは、比較例に対して、耐久性に優れていることが確認できた。また、比較例及び実施例の弾性クローラは、いずれも、巻き掛け作業が問題なく行え、実施例においても曲げ剛性の増加が抑制されていることが確認できた。
1 弾性クローラ
2 クローラ本体
3 芯材
4 抗張体
7 金属コード層
7a 金属コード
8 カバー層
8a カバー
8b 第1カバー端
8c 第2カバー端

Claims (10)

  1. 無端帯状の弾性クローラであって、
    弾性体からなるクローラ本体と、
    前記クローラ本体にクローラ周方向に間隔を空けて埋設されかつ前記弾性体よりも硬質の材料からなる芯材と、
    前記クローラ本体の前記芯材よりもクローラ外周側に、前記芯材に隣接して埋設された抗張体とを含み、
    前記抗張体は、クローラ周方向に延びる複数の金属コードがクローラ幅方向に並べられた金属コード層と、シート状のカバーが前記金属コード層のクローラ内周側からクローラ外周側まで囲むように配されたカバー層とを含み、
    前記カバー層は、クローラ幅方向の第1カバー端と第2カバー端とを有し、
    前記第1カバー端及び前記第2カバー端は、それぞれ、前記金属コード層のクローラ外周側に位置する、
    弾性クローラ。
  2. 前記第1カバー端と前記第2カバー端とは、突き合わせ又は隙間を有して配される、請求項1に記載の弾性クローラ。
  3. 前記カバー層は、クローラ周方向の第3カバー端と第4カバー端とを有する有端帯状であり、
    前記第3カバー端と前記第4カバー端とは、突き合わせ又は隙間を有して配される、請求項1又は2に記載の弾性クローラ。
  4. 前記クローラ本体の前記抗張体よりもクローラ外周側に、前記抗張体に隣接して埋設された補強層をさらに含み、
    前記補強層は、複数の補強コードがクローラ幅方向に並べられた少なくとも1つの補強コード層を含み、
    前記金属コード層のクローラ幅方向の外側の第1金属端から、前記補強コード層のクローラ幅方向の外側の第1補強端までのクローラ幅方向の距離は、0〜20mmである、請求項1〜3のいずれかに記載の弾性クローラ。
  5. 最もクローラ外周側に位置する前記補強コード層の前記第1補強端におけるクローラ厚さ方向の中心位置から、前記クローラ本体の前記外周面までの前記補強コード層に垂直な方向の距離は、2〜8mmである、請求項4に記載の弾性クローラ。
  6. 前記金属コード層のクローラ幅方向の内側の第2金属端から、前記補強コード層のクローラ幅方向の内側の第2補強端までのクローラ幅方向の距離は、0〜15mmである、請求項4又は5に記載の弾性クローラ。
  7. 最もクローラ外周側に位置する前記補強コード層の前記第2補強端におけるクローラ厚さ方向の中心位置から、前記クローラ本体の前記外周面までの前記補強コード層に垂直な方向の距離は、2〜10mmである、請求項6に記載の弾性クローラ。
  8. 前記第1補強端及び前記第2補強端は、前記補強コード層のクローラ幅方向の中央部よりもクローラ内周側に位置する、請求項6又は7に記載の弾性クローラ。
  9. 前記金属コード層のクローラ厚さ方向の中心位置から、最もクローラ外周側に位置する前記補強コード層までのクローラ厚さ方向の距離は、前記金属コード層のクローラ厚さ方向の中心位置から、前記クローラ本体のクローラ外周側の外周面までのクローラ厚さ方向の距離の65%以下である、請求項4〜6のいずれかに記載の弾性クローラ。
  10. 前記補強コードは、クローラ周方向に対して35〜55°の角度で傾斜する、請求項4〜9のいずれかに記載の弾性クローラ。
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