JP2019111942A - 架線金具検出装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハンガーだけではなく、コネクタ等の架線金具を検出することができる架線金具検出装置及び方法を提供する。【解決手段】電車車両1の走行中に架線4及び架線設備を電車車両1の進行方向に対して垂直に撮影するラインセンサカメラ2と、ラインセンサカメラ2から出力された画像信号を時系列に並べて作成した画像に対し、画像処理を行って、画像の中から架線金具6を検出する画像処理部3とを有し、画像処理部3は、画像の中から架線4と同じ方向に延伸しているものを除去し、残ったものを検出することにより、架線4と異なる方向に延伸している架線金具6を検出する。【選択図】図4

Description

本発明は、ハンガーを始めとする架線金具を画像処理によって検出する架線金具検出装置及び方法に関する。
架線には、ハンガー等の架線金具が使用されている。
まず、ハンガーを検出する必要性について説明する。
鉄道事業者では、走行中に電車線路を録画し、録画画像から電車の走行位置を特定している。従来、電車の走行位置を特定する技術としては、GPS(Global Positioning System)やATC(Automatic Train Control)技術があるが、これらは電車の運行上支障がない程度の精度を有するものの、画像中から電車の走行位置を特定するような場合には、より正確に走行位置を把握することが要求されている。
また、正常なハンガーは鉛直に架設されているが、温度変化等により鉛直方向に対して傾斜を有すると、電車の集電特性を劣化させるため、ハンガーの角度を把握することも要求されている。従来、ハンガーを検出する技術として、下記の特許文献1〜3が公知となっている。特許文献1は、撮影した画像からテンプレートマッチング処理又は鉛直のエッジ検出処理によって、ハンガーを検出する手法である。また、特許文献2は、撮影した画像から、Hough変換処理又は輝度ヒストグラム処理又は2本の直線の交点を検出して、ハンガーを検出する手法である。特許文献3は、GSTH(Gray Scale-Top Hat)処理を応用することで、ハンガーを検出する手法である。
特許第5402096号公報 特開2010−285054号公報 特開2016−168937号公報
上記特許文献1、2に開示された発明は、単純な線条構成であれば、ハンガー検出が可能であるが、わたり線やオーバーラップ箇所等、複数の線条が交差する箇所では、ハンガーの検出が難しい。
また、特許文献1は、鉛直のエッジ検出によってハンガーを検出する。一般的なエッジ検出は2pixel間の微分値の大きい箇所をエッジとして検出する。2pixelの局所的な検出は、誤検出が多いという課題がある。
また、特許文献2は、Hough変換でハンガーを検出する。Hough変換は画像全体の特徴とハンガーの特徴との相対的な投票量を用いてハンガーを見つけるので、画像全体に対して小さく写るハンガーを検出することは難しい。
また、特許文献3は、GSTH処理を応用してハンガーを検出する。この手法であれば、架線に対して交差する長方形形状をしたハンガーは検出できる。しかし、例えば、コネクタのような、長方形ではなく、曲線を持つような形状のものは、検出できない。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、ハンガーだけではなく、コネクタ等の架線金具を検出することができる架線金具検出装置及び方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る架線金具検出装置は、
電車車両の走行中に架線及び架線設備を前記電車車両の進行方向に対して垂直に撮影するラインセンサカメラと、
前記ラインセンサカメラから出力された画像信号を時系列に並べて作成した画像に対し、画像処理を行って、前記画像の中から架線金具を検出する画像処理部とを有し、
前記画像処理部は、
前記画像の中から前記架線と同じ方向に延伸しているものを除去し、残ったものを検出することにより、前記架線と異なる方向に延伸している前記架線金具を検出する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る架線金具検出装置は、
上記第1の発明に記載の架線金具検出装置において、
前記画像処理部は、
前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、輝度反転処理を行う画像輝度反転部と、
前記画像輝度反転部で前記輝度反転処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向にGSTH処理を行うGSTH処理部と、
前記GSTH処理部で前記GSTH処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にグレースケールオープニング処理を行うグレースケールオープニング処理部と、
前記グレースケールオープニング処理部で前記グレースケールオープニング処理を行った前記画像に対し、2値化処理を行う2値化処理部と、
前記2値化処理部で前記2値化処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にクロージング処理を行うクロージング処理部と、
前記クロージング処理部で前記クロージング処理を行った前記画像の中から白色塊を検出し、検出した前記白色塊の大きさから、前記架線金具かどうかを判定する金具判定部と、
を有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る架線金具検出装置は、
上記第1の発明に記載の架線金具検出装置において、
前記画像処理部は、
前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、前記画像信号毎に明るさが昼と同等か又は夜と同等かを判定する昼夜判定部と、
前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、前記昼夜判定部で明るさが昼と同等と判定された前記画像信号に輝度反転処理を行う画像輝度反転部と、
前記画像輝度反転部で前記輝度反転処理を行った前記画像に対し、前記昼夜判定部で明るさが夜と同等と判定された前記画像信号に明暗の差を大きくする明るさ補正処理を行う明るさ補正部と、
前記明るさ補正部で前記明るさ補正処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向にGSTH処理を行うGSTH処理部と、
前記GSTH処理部で前記GSTH処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にグレースケールオープニング処理を行うグレースケールオープニング処理部と、
前記グレースケールオープニング処理部で前記グレースケールオープニング処理を行った前記画像に対し、2値化処理を行う2値化処理部と、
前記2値化処理部で前記2値化処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にクロージング処理を行うクロージング処理部と、
前記クロージング処理部で前記クロージング処理を行った前記画像の中から白色塊を検出し、検出した前記白色塊の大きさから、前記架線金具かどうかを判定する金具判定部と、
を有する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第4の発明に係る架線金具検出装置は、
上記第3の発明に記載の架線金具検出装置において、
前記画像処理部は、
前記明るさ補正部で前記明るさ補正処理を行った前記画像に対し、メディアンフィルタ処理を行うメディアンフィルタ処理部を有し、
前記GSTH処理部は、前記メディアンフィルタ処理部で前記メディアンフィルタ処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に前記GSTH処理を行う
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第5の発明に係る架線金具検出方法は、
電車車両の走行中にラインセンサカメラを用いて架線及び架線設備を前記電車車両の進行方向に対して垂直に撮影し、
前記ラインセンサカメラから出力された画像信号を時系列に並べて画像を作成し、
前記画像の画像処理の際、前記画像の中から前記架線と同じ方向に延伸しているものを除去し、残ったものを検出することにより、前記架線と異なる方向に延伸している架線金具を検出する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第6の発明に係る架線金具検出方法は、
上記第5の発明に記載の架線金具検出方法において、
前記画像処理の際、
前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、輝度反転処理を行い、
前記輝度反転処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向にGSTH処理を行い、
前記GSTH処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にグレースケールオープニング処理を行い、
前記グレースケールオープニング処理を行った前記画像に対し、2値化処理を行い、
前記2値化処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にクロージング処理を行い、
前記クロージング処理を行った前記画像の中から白色塊を検出し、検出した前記白色塊の大きさから、前記架線金具かどうかを判定する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第7の発明に係る架線金具検出方法は、
上記第5の発明に記載の架線金具検出方法において、
前記画像処理の際、
前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、前記画像信号毎に明るさが昼と同等か又は夜と同等かを判定し、
前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、明るさが昼と同等と判定された前記画像信号に輝度反転処理を行い、
前記輝度反転処理を行った前記画像に対し、明るさが夜と同等と判定された前記画像信号に明暗の差を大きくする明るさ補正処理を行い、
前記明るさ補正処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向にGSTH処理を行い、
前記GSTH処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にグレースケールオープニング処理を行い、
前記グレースケールオープニング処理を行った前記画像に対し、2値化処理を行い、
前記2値化処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にクロージング処理を行い、
前記クロージング処理を行った前記画像の中から白色塊を検出し、検出した前記白色塊の大きさから、前記架線金具かどうかを判定する
ことを特徴とする。
上記課題を解決する第8の発明に係る架線金具検出方法は、
上記第7の発明に記載の架線金具検出方法において、
前記明るさ補正処理を行った後、前記明るさ補正処理を行った前記画像に対し、メディアンフィルタ処理を行い、
前記メディアンフィルタ処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に前記GSTH処理を行う
ことを特徴とする。
本発明によれば、ハンガーだけではなく、コネクタ等の架線金具を検出することができる。
架線金具の分類を説明する説明図である。 従来技術と本発明での検出可能対象及び検出不可能対象を説明する図であって、架線設備の枕木方向からの図である。 従来技術と本発明での検出可能対象及び検出不可能対象を説明する図であって、架線設備を撮影した画像の図である。 本発明に係る架線金具検出装置の設置例を示す説明図である。 本発明に係る架線金具検出装置の実施形態の一例(実施例1)を示すブロック図である。 図5に示した架線金具検出装置で実施する架線金具検出方法を説明するフローチャートである。 図5で説明するラインセンサ画像G1を示す模式図である。 図5で説明するラインセンサ画像G2を示す模式図である。 図5で説明するラインセンサ画像G3を示す模式図である。 図5で説明するラインセンサ画像G4を示す模式図である。 図5で説明するラインセンサ画像G5を示す模式図である。 図5で説明するラインセンサ画像G6を示す模式図である。 図5で説明するラベル付きラインセンサ画像G7を示す模式図である。 図5で説明する金具位置情報(画像G8)を示す模式図である。 本発明に係る架線金具検出装置の実施形態の他の一例(実施例2)を示すブロック図である。 図15に示した架線金具検出装置で実施する架線金具検出方法を説明するフローチャートである。 図15で説明するラインセンサ画像G10を示す模式図である。 図15で説明するラインセンサ画像G11を示す模式図である。 図15で説明するラインセンサ画像G12を示す模式図である。 図15で説明するラインセンサ画像G13を示す模式図である。 図15で説明するラインセンサ画像G14を示す模式図である。 図15で説明するラインセンサ画像G15を示す模式図である。 図15で説明するラインセンサ画像G16を示す模式図である。 図15で説明するラインセンサ画像G17を示す模式図である。 図15で説明するラベル付きラインセンサ画像G18を示す模式図である。 図15で説明する金具位置情報(画像G19)を示す模式図である。
本発明の考え方を説明すると、画像処理される画像において(後述の図3に示す画像参照)、従来は、ハンガーのような横方向のものを検出する手法であるのに対し、本発明は、縦方向に伸びる架線や吊架線をまず初めに除去し、残ったものを検出する手法である。これにより、架線設備を枕木方向から見た際に(後述の図2に示す側面図参照)、架線と異なる方向に延伸している架線金具を検出することができる。すなわち、ハンガーに限らず、コネクタ等の架線金具を検出することができる。そのため、以下に例示するもの以外のものでも、架線と異なる方向に延伸している形状をした物体は検出可能である。
ここで、図1〜図3において、従来技術と本発明で検出できる架線金具の適用範囲をまとめる。図1は、架線金具の分類を説明する説明図であり、架線金具を形状の特徴から1群、2群、3群に分け、それぞれの群に具体例を数点載せている。また、図2は、架線設備を側面(枕木方向)から見た図であり、図3は、架線設備を撮影した画像の図である。ここでは、従来技術としては、特許文献3を対象とするが、特許文献1、2でも同様である。
従来技術では、3群のハンガーのみを対象としている。3群とは、架線設備を枕木方向から見た際に(図2参照)、架線と異なる方向に延伸しており、かつ、その延伸方向が架線の法線方向となる架線金具である。理論上、ドロッパも従来技術で検出可能と考える。
一方、本発明は、3群を含む2群を対象としている。2群は、架線設備を枕木方向から見た際に(図2参照)、架線と異なる方向に延伸している架線金具であることが条件であるため、コネクタやフィードイヤー等も検出することが可能となる。
このように、従来技術では、ハンガーのように、延伸方向が架線の法線方向となる架線金具を検出できる。これは、本発明でも同じく検出できる。一方、コネクタのような、延伸方向が架線の法線方向でない、曲線を持つような形状であると、従来技術では検出できないが、本発明では検出可能である。なお、交差金具のような、架線と異なる方向に延伸していない金具は、従来技術、本発明ともに検出できない。
従って、本発明で検出する架線金具としては、例えば、以下のものが対象となる。
・ハンガー、ドロッパ
・コネクタ、フィードイヤー、ダブルイヤー
・曲線引金具、支持物
以下、上述した架線金具を検出する本発明に係る架線金具検出装置及び方法について、図4〜図26を参照して、その実施形態を説明する。
なお、以降の説明において、「ライン」とは、ラインセンサカメラ(以降、ラインセンサ)等の測域センサで、1回スキャンした時に撮影される線状の画像(走査線の輝度信号)のことである。例えば、ラインセンサが1000Hzで測定する際、1秒間に得られるライン数は1000ラインとなる。
[実施例1]
図4は、本発明に係る架線金具検出装置の設置例を示す説明図である。また、図5は、本実施例の架線金具検出装置を示すブロック図であり、図6は、図5に示した架線金具検出装置で実施する架線金具検出方法を説明するフローチャートである。また、図7〜図14は、図5で説明する画像G1〜G8を各々示す模式図である。
本発明に係る架線金具検出装置は、画像処理により架線金具を検出するものであり、図4に示すように、電車車両(以降、車両と呼ぶ)1の屋根上に設置されたラインセンサ2と、車両1の内部に設置された画像処理部3とを備えている。また、架線(トロリ線)4は吊架線5に概ね等間隔に設置された複数のハンガー6によって支持されている。
ラインセンサ2は、車両1の屋根上の側方に設置され、その光軸が車両1の進行方向に直交するように、且つ、その視野に一つのハンガー6が収まるように設置角度及び仰角を設定されている。図4中の一点鎖線は、車両1の進行方向に垂直に撮影されたラインセンサ2の撮影ラインを示しており、ラインセンサ2によって車両1の走行中に撮影された画像信号が画像処理部3に入力される。
画像処理部3は、入力された画像信号の処理、解析を行って、架線金具を検出するものであり、演算装置31と記録装置32とから構成されている。本実施例では、画像処理部3は、シンプルな構成とするため、昼間撮影画像に対してのみに画像処理を行う構成となっている。ここで、昼間撮影画像とは、夜間撮影画像のように空が架線よりも暗く映らないことを指し、トンネルや高架橋等も架線上空に無いことを前提としている。
従って、本実施例において、画像処理部3は、図5に示すように、ラインセンサ画像作成部31a、画像輝度反転部31c、GSTH処理部31f、グレースケールオープニング処理部31g、2値化処理部31h、クロージング処理部31i、ラベリング処理部31j、金具判定部31k、メモリM1、M2から構成されている。各構成要素の機能については、図6に示すフローチャートと共に説明する。
本実施例の架線金具検出方法について、図6のフローチャートを参照すると共に、図5及び図7〜図14も参照して説明をする。なお、図7においては、画像を見やすくするため、実際の画像のコントラスト及び明るさを調整して図示している。
(ステップS1)
ラインセンサ画像作成部31aは、車両1の走行中にラインセンサ2から入力される画像信号(ライン)を時系列的に並べて、ラインセンサ画像G1を作成する。作成されたラインセンサ画像G1は、メモリM1に記録され、その後、メモリM2に記録される。ラインセンサ画像G1としては、例えば、図7に示すような画像が得られ、この図7では、一例として、架線4、吊架線5と共に、ハンガー6、コネクタ7が撮影されている。この図7は、上述したように、昼間撮影画像である。
(ステップS2)
画像輝度反転部31cは、ラインセンサ画像G1が入力されると、0から255の輝度値で表現されたグレースケールのラインセンサ画像G1に対し、輝度値を反転させる輝度反転処理を行って、輝度反転処理後のラインセンサ画像G2をメモリM2へ保存する。具体的には、輝度値0を255に、1を254に、・・・、254を1に、255を0にしている。この輝度反転処理の結果、図7に示す元画像のラインセンサ画像G1は、図8に示すラインセンサ画像G2に変換されることになる。これにより、架線4、吊架線5、ハンガー6、コネクタ7が白、背景が黒となる画像を作成でき、後段のGSTH処理を行えるようにしている。
(ステップS3)
GSTH処理部31fは、ラインセンサ画像G2が入力されると、ラインセンサ画像G2に対して、横方向ではなく、縦方向にGSTH処理を行う。具体的には、まず、縦方向にグレースケールオープニング処理(収縮してから膨張する処理)を行うことで、ハンガー6やコネクタ7等の横線を消す。ここで行う収縮膨張の回数は、ハンガー6やコネクタ7の縦方向の長さよりも大きな値に設定することで、ハンガー6やコネクタ7等の横線を消すことができるようになる。続いて、図8に示すラインセンサ画像G2からグレースケールオープニング処理をした画像を引くことで、図9に示すように、ハンガー6やコネクタ7、そして、架線4や吊架線5の縁のみが残るようなラインセンサ画像G3を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
GSTH処理部31fでは、撮影された架線4や吊架線5がラインセンサ画像G2中で縦方向となっているので、縦方向にGSTH処理を行っているが、例えば、撮影された架線4や吊架線5がラインセンサ画像G2中で横方向となっていれば、その方向と同じ横方向にGSTH処理を行えば良い。つまり、GSTH処理は、架線4や吊架線5の延伸方向に行えば良い。
(ステップS4)
グレースケールオープニング処理部31gは、ラインセンサ画像G3が入力されると、ラインセンサ画像G3中に残った架線4や吊架線5の縁を消すため、横方向にグレースケールオープニング処理を行う。具体的には、図9に示すラインセンサ画像G3中に残った架線4や吊架線5の縁よりも大きな値でグレースケールオープニング処理を行うことで、図10に示すように、架線4や吊架線5の縁を消去したラインセンサ画像G4を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
グレースケールオープニング処理部31gでは、架線4や吊架線5がラインセンサ画像G3中で縦方向となっているので、横方向にグレースケールオープニング処理を行っているが、例えば、架線4や吊架線5がラインセンサ画像G3中で横方向となっていれば、その方向と垂直な縦方向にグレースケールオープニング処理を行えば良い。つまり、グレースケールオープニング処理は、架線4や吊架線5の延伸方向に垂直な方向に行えば良い。
(ステップS5)
2値化処理部31hは、ラインセンサ画像G4が入力されると、グレースケールを白黒2値に変換する2値化処理を行う。このときの2値化閾値は、背景よりも大きく、かつ、非常に小さな輝度値(例えば、10等)を設定する。つまり、背景の輝度値よりも大きな値はすべて255に変換する。この2値化は、固定値で行っても良いし、動的に閾値を決定する手法(例えば、大津の2値化等)を用いても良い。この処理により、図11に示すように、2値化されたラインセンサ画像G5を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
(ステップS6)
ラインセンサ画像G5では、GSTH処理部31fで消した架線4や吊架線5の幅だけ、ハンガー6やコネクタ7の架線金具は途切れた塊となってしまっている。そのため、クロージング処理部31iは、ラインセンサ画像G5が入力されると、途切れた塊をくっつけるため、横方向にクロージング処理(膨張してから収縮する処理)を行う。このとき、クロージング処理の膨張収縮回数は、架線4や吊架線5の幅よりも大きな値を設定する。この処理により、図12に示すように、架線4や吊架線5の幅で一度途切れたハンガー6やコネクタ7の架線金具が再度くっついた2値化のラインセンサ画像G6を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
クロージング処理部31iでは、GSTH処理部31fで縦方向にGSTH処理を行っているので、横方向にクロージング処理を行っているが、例えば、GSTH処理部31fで横方向にGSTH処理を行えば、GSTH処理の方向に垂直な縦方向にクロージング処理を行えば良い。つまり、クロージング処理は、架線4や吊架線5の延伸方向に垂直な方向に行えば良い。
(ステップS7)
ラベリング処理部31jは、ラインセンサ画像G6が入力されると、2値化画像の白色塊を検出し、それぞれの塊にラベル付けをするラベリング処理を行う。例えば、図12に示すラインセンサ画像G6にラベリング処理を行うことにより、図13に示すように、検出した白色塊の各々にラベルL1〜L6を付けたラベル付きラインセンサ画像G7を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
(ステップS8)
金具判定部31kは、ラベル付きラインセンサ画像G7が入力されると、ラベルL1〜L6の白色塊の大きさを見て、架線金具かノイズかを判定する。大きさが小さいものはノイズであるものとして除去し、一定の大きさ以上の白色塊を架線金具と判定する。この結果、図14に示すように、ハンガー6とコネクタ7のみを抽出した画像G8を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。このとき、白色塊の形状を見て、架線金具の種別を判定しても良い。例えば、ハンガー6であれば長方形な形状であり、コネクタ7であれば曲率を持つような形状である。そのような形状から架線金具の種類まで判定することが可能である。
なお、上述したラベリング処理部31jは、視認性のためにはあった方がよいが、必須ではない。ラベリング処理部31jがない場合には、金具判定部31kには、ラインセンサ画像G6が入力され、金具判定部31kは、ラインセンサ画像G6に対して、白色塊の検出を行い、検出した白色塊の大きさを見て、架線金具かノイズかを判定すればよい。
以上説明したように、本実施例では、画像中で所定の方向に伸びる架線4や吊架線5をまず初めに除去し、残ったものを検出しており、これにより、架線設備を枕木方向から見た際に、架線4や吊架線5と異なる方向に延伸しているハンガー6やコネクタ7等の架線金具を検出することができる。
[実施例2]
図15は、本実施例の架線金具検出装置を示すブロック図であり、図16は、図15に示した架線金具検出装置で実施する架線金具検出方法を説明するフローチャートである。また、図17〜図26は、図15で説明する画像G10〜G19を各々示す模式図である。
上述した図4で説明したように、本発明に係る架線金具検出装置は、ラインセンサ2と画像処理部3とを備え、画像処理部3は、演算装置31と記録装置32とから構成されている。本実施例では、画像処理部3は、実施例1に対し、夜間撮影画像やトンネルや高架橋等が架線上空にある場合に対しても画像処理を行う構成となっている。
従って、本実施例において、画像処理部3は、図15に示すように、ラインセンサ画像作成部31a、昼夜判定部31b、画像輝度反転部31c、明るさ補正部31d、メディアンフィルタ処理部31e、GSTH処理部31f、グレースケールオープニング処理部31g、2値化処理部31h、クロージング処理部31i、ラベリング処理部31j、金具判定部31k、メモリM1、M2から構成されている。つまり、実施例1に示した画像処理部3の構成に対し、昼夜判定部31bと明るさ補正部31dとメディアンフィルタ処理部31eが加わった構成となる。各構成要素の機能については、図16に示すフローチャートと共に説明する。
本実施例の架線金具検出方法について、図16のフローチャートを参照すると共に、図15及び図17〜図26も参照して説明をする。なお、図17及び図18においては、画像を見やすくするため、実際の画像のコントラスト及び明るさを調整して図示している。
(ステップS11)
ラインセンサ画像作成部31aは、車両1の走行中にラインセンサ2から入力される画像信号(ライン)を時系列的に並べて、ラインセンサ画像G10を作成する。作成されたラインセンサ画像G10は、メモリM1に保存され、その後、メモリM2に保存される。ラインセンサ画像G10としては、例えば、図17に示すような画像が得られ、この図17では、一例として、架線4、吊架線5と共に、ハンガー6が撮影されている。この図17は、夜間撮影画像である。
(ステップS12)
昼夜判定部31bは、ラインセンサ画像G10が入力されると、ラインセンサ画像G10を構成するそれぞれのラインに対して昼夜判定処理を行う。つまり、各ラインの明るさが昼(昼と同等)なのか夜(夜と同等)なのかを判定する。判定基準は、各ラインにおいて、その明るさの中央値が閾値以上であれば昼とし、閾値以下であれば夜とする。例えば、架線上空にトンネルや高架橋等がある場合には、架線上空が照明等で昼と同等に明るければ昼と判定し、架線上空が夜と同等に暗ければ夜と判定する。昼夜判定処理の閾値はラインセンサ2の状態によって適切な値を設定しておく。各ラインに対する昼夜判定処理の結果を昼夜フラグデータとしてメモリM2へ保存する。
(ステップS13)
画像輝度反転部31cは、ラインセンサ画像G10及び昼夜フラグデータが入力されると、実施例1と同様に、ラインセンサ画像G10の輝度値を反転させる輝度反転処理を行うが、昼夜フラグデータに基づいて、昼夜判定部31bで明るさが昼(昼と同等)と判定されたラインのみに輝度反転を行って、輝度反転処理後のラインセンサ画像G11をメモリM2へ保存する。例えば、図17に示す夜間撮影のラインセンサ画像G10の場合は、輝度反転処理を行っても、全ラインが夜判定されているので、図18に示すラインセンサ画像G11のように、何も変化しない。一方、図7に示す昼間撮影のラインセンサ画像G1の場合は、全ラインが昼判定されているので、図8に示すラインセンサ画像G2のように変換されることになる。
(ステップS14)
明るさ補正部31dは、ラインセンサ画像G11及び昼夜フラグデータが入力されると、昼夜判定部31bで明るさが夜(夜と同等)と判定されたラインに対して、白と黒(明暗)の差を大きくするように輝度値を補正する明るさ補正処理を行って、明るさ補正処理後のラインセンサ画像G12をメモリM2へ保存する。この補正方法は自由であり、例えば、上位0.35%を輝度値255に飽和させるような線形補正を行う。その結果、図17に示す元画像のラインセンサ画像G10は、全ラインが夜判定されているため、図19に示すようなラインセンサ画像G12に変換されることになる。これにより、架線4、吊架線5、ハンガー6が白、背景が黒となる画像を作成でき、後段のGSTH処理を行えるようにしている。
(ステップS15)
メディアンフィルタ処理部31eは、明るさ補正部31dにより、背景に発生した白い点々(ごま塩ノイズ)を除去するためにメディアンフィルタを掛ける処理である。従って、ラインセンサ画像G12が入力されると、メディアンフィルタ処理を行う。この処理により、図20に示すようなラインセンサ画像G13を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
(ステップS16)
GSTH処理部31fは、ラインセンサ画像G13が入力されると、実施例1と同様に、ラインセンサ画像G13に対して、縦方向にGSTH処理を行う。この処理により、図21に示すようなラインセンサ画像G14を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
なお、上述したメディアンフィルタ処理部31eは、ノイズ除去の観点からはあった方がよいが、必須ではない。メディアンフィルタ処理部31eがない場合には、GSTH処理部31fには、ラインセンサ画像G12が入力され、GSTH処理部31fは、ラインセンサ画像G12に対して、縦方向にGSTH処理を行えばよい。
(ステップS17)
グレースケールオープニング処理部31gは、ラインセンサ画像G14が入力されると、実施例1と同様に、ラインセンサ画像G14中に残った架線4や吊架線5の縁を消すため、横方向にグレースケールオープニング処理を行う。この処理により、図22に示すようなラインセンサ画像G15を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
(ステップS18)
2値化処理部31hは、ラインセンサ画像G15が入力されると、実施例1と同様に、グレースケールを白黒2値に変換する2値化処理を行う。この処理により、図23に示すようなラインセンサ画像G16を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
(ステップS19)
クロージング処理部31iは、ラインセンサ画像G16が入力されると、実施例1と同様に、途切れた塊をくっつけるため、横方向にクロージング処理を行う。この処理により、図24に示すようなラインセンサ画像G17を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
(ステップS20)
ラベリング処理部31jは、ラインセンサ画像G17が入力されると、実施例1と同様に、2値化画像の白色塊を検出し、それぞれの塊にラベル付けをするラベリング処理を行う。この処理により、図25に示すようなラベル付きラインセンサ画像G18を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。例えば、図24に示すラインセンサ画像G17にラベリング処理を行うことにより、図25に示すように、検出した白色塊の各々にラベルL1〜L3を付けたラベル付きラインセンサ画像G18を得ることができる。
(ステップS21)
金具判定部31kは、ラベル付きラインセンサ画像G18が入力されると、実施例1と同様に、ラベルL1〜L3の白色塊の大きさを見て、架線金具かノイズかを判定する。大きさが小さいものはノイズであるものとして除去し、一定の大きさ以上の白色塊を架線金具と判定する。この結果、図26に示すように、ハンガー6のみを抽出した画像G19を得ることができ、これをメモリM2へ保存する。
なお、ここでも、上述したラベリング処理部31jは、視認性のためにはあった方がよいが、必須ではない。ラベリング処理部31jがない場合には、金具判定部31kには、ラインセンサ画像G17が入力され、金具判定部31kは、ラインセンサ画像G17に対して、白色塊の検出を行い、検出した白色塊の大きさを見て、架線金具かノイズかを判定すればよい。
以上説明したように、本実施例では、画像を構成する各ラインが昼なのか夜なのか(又はトンネル等なのか)を判定することで、昼夜を問わずに、画像中で所定の方向に伸びる架線4や吊架線5をまず初めに除去し、残ったものを検出しており、これにより、架線設備を枕木方向から見た際に、架線4や吊架線5と異なる方向に延伸しているハンガー6等の架線金具を検出することができる。
本発明は、画像処理による架線金具の検出装置及び方法に好適なものである。
1 電車車両
2 ラインセンサカメラ
3 画像処理部
4 架線
5 吊架線
6 ハンガー
7 コネクタ
31 演算装置
31a ラインセンサ画像作成部
31b 昼夜判定部
31c 画像輝度反転部
31d 明るさ補正部
31e メディアンフィルタ処理部
31f GSTH処理部
31g グレースケールオープニング処理部
31h 2値化処理部
31i クロージング処理部
31j ラベリング処理部
31k 金具判定部
32 記録装置

Claims (8)

  1. 電車車両の走行中に架線及び架線設備を前記電車車両の進行方向に対して垂直に撮影するラインセンサカメラと、
    前記ラインセンサカメラから出力された画像信号を時系列に並べて作成した画像に対し、画像処理を行って、前記画像の中から架線金具を検出する画像処理部とを有し、
    前記画像処理部は、
    前記画像の中から前記架線と同じ方向に延伸しているものを除去し、残ったものを検出することにより、前記架線と異なる方向に延伸している前記架線金具を検出する
    ことを特徴とする架線金具検出装置。
  2. 請求項1に記載の架線金具検出装置において、
    前記画像処理部は、
    前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、輝度反転処理を行う画像輝度反転部と、
    前記画像輝度反転部で前記輝度反転処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向にGSTH処理を行うGSTH処理部と、
    前記GSTH処理部で前記GSTH処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にグレースケールオープニング処理を行うグレースケールオープニング処理部と、
    前記グレースケールオープニング処理部で前記グレースケールオープニング処理を行った前記画像に対し、2値化処理を行う2値化処理部と、
    前記2値化処理部で前記2値化処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にクロージング処理を行うクロージング処理部と、
    前記クロージング処理部で前記クロージング処理を行った前記画像の中から白色塊を検出し、検出した前記白色塊の大きさから、前記架線金具かどうかを判定する金具判定部と、
    を有する
    ことを特徴とする架線金具検出装置。
  3. 請求項1に記載の架線金具検出装置において、
    前記画像処理部は、
    前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、前記画像信号毎に明るさが昼と同等か又は夜と同等かを判定する昼夜判定部と、
    前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、前記昼夜判定部で明るさが昼と同等と判定された前記画像信号に輝度反転処理を行う画像輝度反転部と、
    前記画像輝度反転部で前記輝度反転処理を行った前記画像に対し、前記昼夜判定部で明るさが夜と同等と判定された前記画像信号に明暗の差を大きくする明るさ補正処理を行う明るさ補正部と、
    前記明るさ補正部で前記明るさ補正処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向にGSTH処理を行うGSTH処理部と、
    前記GSTH処理部で前記GSTH処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にグレースケールオープニング処理を行うグレースケールオープニング処理部と、
    前記グレースケールオープニング処理部で前記グレースケールオープニング処理を行った前記画像に対し、2値化処理を行う2値化処理部と、
    前記2値化処理部で前記2値化処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にクロージング処理を行うクロージング処理部と、
    前記クロージング処理部で前記クロージング処理を行った前記画像の中から白色塊を検出し、検出した前記白色塊の大きさから、前記架線金具かどうかを判定する金具判定部と、
    を有する
    ことを特徴とする架線金具検出装置。
  4. 請求項3に記載の架線金具検出装置において、
    前記画像処理部は、
    前記明るさ補正部で前記明るさ補正処理を行った前記画像に対し、メディアンフィルタ処理を行うメディアンフィルタ処理部を有し、
    前記GSTH処理部は、前記メディアンフィルタ処理部で前記メディアンフィルタ処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に前記GSTH処理を行う
    ことを特徴とする架線金具検出装置。
  5. 電車車両の走行中にラインセンサカメラを用いて架線及び架線設備を前記電車車両の進行方向に対して垂直に撮影し、
    前記ラインセンサカメラから出力された画像信号を時系列に並べて画像を作成し、
    前記画像の画像処理の際、前記画像の中から前記架線と同じ方向に延伸しているものを除去し、残ったものを検出することにより、前記架線と異なる方向に延伸している架線金具を検出する
    ことを特徴とする架線金具検出方法。
  6. 請求項5に記載の架線金具検出方法において、
    前記画像処理の際、
    前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、輝度反転処理を行い、
    前記輝度反転処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向にGSTH処理を行い、
    前記GSTH処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にグレースケールオープニング処理を行い、
    前記グレースケールオープニング処理を行った前記画像に対し、2値化処理を行い、
    前記2値化処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にクロージング処理を行い、
    前記クロージング処理を行った前記画像の中から白色塊を検出し、検出した前記白色塊の大きさから、前記架線金具かどうかを判定する
    ことを特徴とする架線金具検出方法。
  7. 請求項5に記載の架線金具検出方法において、
    前記画像処理の際、
    前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、前記画像信号毎に明るさが昼と同等か又は夜と同等かを判定し、
    前記ラインセンサカメラから出力された前記画像信号を時系列に並べて作成した前記画像に対し、明るさが昼と同等と判定された前記画像信号に輝度反転処理を行い、
    前記輝度反転処理を行った前記画像に対し、明るさが夜と同等と判定された前記画像信号に明暗の差を大きくする明るさ補正処理を行い、
    前記明るさ補正処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向にGSTH処理を行い、
    前記GSTH処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にグレースケールオープニング処理を行い、
    前記グレースケールオープニング処理を行った前記画像に対し、2値化処理を行い、
    前記2値化処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に垂直な方向にクロージング処理を行い、
    前記クロージング処理を行った前記画像の中から白色塊を検出し、検出した前記白色塊の大きさから、前記架線金具かどうかを判定する
    ことを特徴とする架線金具検出方法。
  8. 請求項7に記載の架線金具検出方法において、
    前記明るさ補正処理を行った後、前記明るさ補正処理を行った前記画像に対し、メディアンフィルタ処理を行い、
    前記メディアンフィルタ処理を行った前記画像に対し、前記架線の延伸方向に前記GSTH処理を行う
    ことを特徴とする架線金具検出方法。
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