JP2019111246A - 遊技機 - Google Patents

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Teruhiko Yamada
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Takamasa Asaga
崇雅 浅賀
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Abstract

【課題】小当たり当選が報知されることにより遊技者が興醒めしてしまうおそれを低減することが可能な遊技機を提供すること。【解決手段】当否抽選の当選態様として、獲得できる遊技球の期待値が所定数以上である大当たりと、遊技球を獲得することができないまたは困難な小当たりとが設定された遊技機であって、当否抽選の結果を報知する報知演出を構成する演出として、所定演出30と、前記所定演出30の終了後連続的に発生する演出であって、発生したときには前記小当たりに当選している可能性がある小当たり用演出31と、前記所定演出30の終了後連続的に発生する演出であって、発生したときには前記大当たりに当選している可能性がある大当たり用演出32と、を実行することが可能な演出実行手段を備え、前記大当たり用演出32は、前記分岐演出が発生した場合に限り発生しうる演出である遊技機1とする。【選択図】図3

Description

本発明は、遊技機に関する。
例えば、特許文献1(図19等)に記載されるように、いわゆるリーチ演出にて、大当たり当選の可能性が示された上で、大当たり当選とはならない場合に、小当たり当選が報知される遊技機が公知である。
特開2010−268889号公報
上記遊技機は、大当たり当選に期待していた遊技者に対して小当たり当選が報知されるという流れで遊技が進行するため、遊技者が興醒めしてしまうおそれがある。
本発明が解決しようとする課題は、小当たり当選が報知されることにより遊技者が興醒めしてしまうおそれを低減することが可能な遊技機を提供することにある。
上記課題を解決するためになされた本発明にかかる遊技機は、当否抽選の当選態様として、獲得できる遊技球の期待値が所定数以上である大当たりと、遊技球を獲得することができないまたは困難な小当たりとが設定された遊技機であって、当否抽選の結果を報知する報知演出を構成する演出として、所定演出と、前記所定演出の終了後連続的に発生する演出であって、発生したときには前記小当たりに当選している可能性がある小当たり用演出と、前記所定演出の終了後連続的に発生する演出であって、発生したときには前記大当たりに当選している可能性がある大当たり用演出と、を実行することが可能な演出実行手段を備え、前記大当たり用演出は、前記分岐演出が発生した場合に限り発生しうる演出であることを特徴とする。
本発明にかかる遊技機によれば、小当たり当選が報知されることにより遊技者が興醒めしてしまうおそれを低減することが可能である。
本実施形態にかかる遊技機の正面図である。 本実施形態にかかる遊技機の遊技性(遊技状態の移行)を説明するための図である。 表示装置の表示領域に表示される識別図柄を示した図である。 (a)は分岐演出を経て小当たり用演出が発生する場合の流れを、(b)は分岐演出を経て大当たり用演出が発生する場合の流れを示した図である。 分岐演出の発生から終了(第一態様または第二態様)までの一例を示した図である。 小当たり用演出の一例を示した図である。 大当たり用演出の一例を示した図である。 第一具体例を説明するための図である。 第二具体例を説明するための図である。 第一報知演出、第二報知演出および第三報知演出の関係を示した図である。 第四具体例を説明するための図である。 第六具体例を説明するための図である。
以下、本発明にかかる遊技機1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。まず、図1を参照して遊技機1の全体構成について簡単に説明する。
遊技機1は遊技盤90を備える。遊技盤90は、ほぼ正方形の合板により成形されており、発射装置908(発射ハンドル)の操作によって発射された遊技球を遊技領域902に案内する通路を構成するガイドレール903が略円弧形状となるように設けられている。
遊技領域902には、始動入賞口904、大入賞口906、アウト口907などが設けられている。各種演出を実行する表示装置91の表示領域911は、遊技盤90に形成された開口901を通じて視認可能となる領域である。なお、表示領域911の形状等は適宜変更可能である(開口901の形状や大きさ、表示装置91自体の形状や大きさを変更することで表示領域911の形状等を変更することができる)。
また、遊技領域902には、流下する遊技球が衝突することにより遊技球の流下態様に変化を与える障害物としての遊技釘が複数設けられている。遊技領域902を流下する遊技球は、遊技釘に衝突したときの条件に応じて様々な態様に変化する。
このような遊技機1では、発射装置908を操作することにより遊技領域902に向けて遊技球を発射する。遊技領域902を流下する遊技球が、始動入賞口904や大入賞口906等の入賞口に入賞すると、所定の数の賞球が払出装置により払い出される。
なお、遊技機1の枠体、遊技球を貯留する下皿や上皿など、本発明に関係のない遊技機1の構成要素は説明を省略する。これらについては公知の遊技機と同様の構造のものが適用できる。
当否抽選は、図示されない制御基板に設けられた当否判定手段が始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として実行する。本実施形態では、当該始動入賞口904として、第一始動入賞口904a(いわゆる特図1の入賞口)および第二始動入賞口904b(いわゆる特図2の入賞口)が設けられている(図1参照)。本実施形態における遊技領域902は、大きく分けて左側の遊技領域(以下、第一遊技領域902aと称することもある)と、右側の遊技領域(以下、第二遊技領域902bと称することもある)に区分けされる(図1参照)。第一始動入賞口904aは、第一遊技領域902aに進入した遊技球が入賞可能な位置に設けられている(図1参照)。なお、第二遊技領域902bに進入した遊技球が第一始動入賞口904aに入賞することはほぼない。つまり、第一始動入賞口904aは、いわゆる左打ち遊技により狙う入賞口である。第二始動入賞口904bは、常態において閉鎖されている(いわゆる電動チューリップ(電チュー)により閉鎖されている)入賞口であって、第二遊技領域902bに設けられた普通始動口905(いわゆるスルー)を遊技球が通過することを契機として実行される開放抽選に当選した場合に開放される入賞口である。つまり、第二始動入賞口904bは、いわゆる右打ち遊技により狙う入賞口である。第二始動入賞口904bは、第二遊技領域902bに設けられ、常態において開放している入賞口としてもよい。
これら始動入賞口904への遊技球の入賞を契機として乱数源から数値(以下、当否判定情報と称することもある)が取得され、当該数値が予め定められた当たりの数値と同じである場合には当たりとなり、異なる場合にははずれとなる。本実施形態では、当否抽選による当たりの態様として、大当たりと小当たりが設定されている。大当たりに当選した場合には、その後大当たり遊技が実行される。大当たり遊技は大入賞口906が頻繁に開放するものであって、それ自体は公知の遊技機と同じであるから詳細な説明を省略する。大当たり遊技では、頻繁に開放する大入賞口906に遊技球を入賞させることで、遊技者は多くの遊技球(いわゆる出玉)を獲得することができる。つまり、大当たり遊技により、遊技者は直接的な利益を得ることができる。
一方、小当たりに当選した場合には、その後、遊技球が進入可能な特定領域20(図1に示す「V」の文字が付された領域)が開放される事象(以下、特定事象と称することもある)が発生する。特定領域20の手前側には、開閉部材21が設けられており、当該開閉部材21が閉状態にあるときには特定領域20内への遊技球の進入が阻止され、当該開閉部材21が開状態(図1に示す状態)にあるときには特定領域20内への遊技球の進入が可能となる。つまり、常態において開閉部材21は閉状態にあり、上記小当たりに当選した場合には、開閉部材21が開状態となるということである。本実施形態では、一回のみ開閉部材21が開状態とされる。特定領域20に遊技球が進入した場合には、大当たり当選となり、大当たり遊技が実行される。なお、小当たりは、当選時に大入賞口906が開放されるものとしてもよい。ただし、小当たり当選時における大入賞口906の開放は一回のみであり、その時間は短い(例えば1.8秒以下)ものとされる。つまり、小当たり当選時には、大当たり当選時と異なり、遊技者が遊技球(いわゆる出玉)を獲得することは不可能または困難とされる(上記のような短い大入賞口906の開放期間中に遊技球が入賞して比較的少数の出玉が獲得できる態様のものは「困難」に含まれるとする。以下「困難」というときは同じ)ものであればよい。
本実施形態にかかる遊技機1は、いわゆる一種二種混合機である。当該一種二種混合機の基本的な遊技性については公知であるため、以下簡単に説明する。また、以下で示す遊技性はあくまで一例であり、適宜変更可能である。図2に示すように、本実施形態では、遊技状態として、通常遊技状態および特別遊技状態が設定されている。通常遊技状態は、第一始動入賞口904aを狙って遊技球を発射させる(いわゆる左打ち遊技を行う)状態である。第一始動入賞口904aに遊技球が入賞することを契機として実行される当否抽選(以下、特図1抽選と称することもある)で大当たりに当選することを目指して遊技する。特図1抽選は、小当たりに当選したとしても特定領域20が開状態となるのは極めて短い時間(遊技球を特定領域20に進入させるのはほぼ不可能な時間)とされる。また、後述する特図2抽選よりも小当たりに当選する確率は低い。つまり、通常遊技状態中は、小当たり当選を経由した大当たり当選を望むことはできない遊技状態である。
特別遊技状態は、普通始動口905および第二始動入賞口904bを狙って遊技球を発射させる(いわゆる右打ち遊技を行う)状態である。特別遊技状態中は普通始動口905に遊技球が進入することを契機とした第二始動入賞口904bの開放抽選の当選確率が極めて高く設定されており、第二始動入賞口904bは容易に開放する。開放した第二始動入賞口904bに遊技球が入賞することを契機として実行される当否抽選(以下、特図2抽選と称することもある)は、特図1抽選とは異なり、小当たり当選確率が高く、容易に小当たりに当選する。したがって、基本的には、小当たり当選により開状態となった特定領域20に遊技球を進入させることで大当たり当選を目指す遊技状態といえる。なお、特図2抽選においても、特図1抽選と同じ確率で大当たりに当選することになるため、小当たりを経ずに大当たりに当選する(いわゆる直当たりする)こともある。
大当たりの種類としては、通常大当たりと特別大当たりが設定されている。通常大当たりと特別大当たりの割合(いわゆる大当たり振り分け)は適宜設定することができる。通常大当たりに当選した場合には、大当たり遊技終了後、通常遊技状態に移行する。一方、特別大当たりに当選した場合には、大当たり遊技終了後、特別遊技状態に移行する。特別遊技状態は、小当たりを経由して比較的容易に大当たりに当選することができる状態であるため、一旦特別遊技状態に移行した後は、大当たりが特別大当たりとなる限りにおいて、連続的に大当たりに当選すること(いわゆる連チャンすること)になる。
本実施形態では、当否抽選の結果は、表示領域911に表示される識別図柄10(図3参照)の組み合わせによって報知される。具体的には、複数種の識別図柄10を含む識別図柄群10gが複数(本実施形態では三つ)変動表示され、各識別図柄群10gから選択されて停止した識別図柄10が、当否抽選の結果を示す組み合わせを構築する。大当たり、はずれ、小当たりのそれぞれを報知する識別図柄10の組み合わせはどのようなものであってもよい。本実施形態では、大当たりとなる場合には、当該識別図柄10の組み合わせが同じ図柄の三つ揃いとされる。はずれとなる場合には、組み合わせを構成する少なくとも一部の識別図柄10が、当該組み合わせを構成する他の識別図柄10と異なる種類のものとなる組み合わせ(小当たりとなる組み合わせを除く)とされる。小当たりとなる場合には、「1」「3」「5」の識別図柄10が左から順に並ぶ組み合わせとされる。
本実施形態では、上記当否判定のための数値が取得された順に当否判定結果の報知が開始される(識別図柄10の変動が開始される)こととなるが、ある数値が取得されたときに、それより前に取得された数値に基づく当否判定結果が報知されている際には、当該ある数値に基づく当否判定結果の報知が開始されるまで、図示されない制御基板に設けられた記憶手段に記憶される。未だ当否判定結果の報知(識別図柄10の変動)が開始されていない数値(当該数値のそれぞれに対応するものが「保留(情報)」である。保留(情報)は当否判定情報の下位概念であるといえる)の最大の記憶数(最大保留数)は適宜設定することができる。本実施形態における記憶手段が記憶できる最大保留数は、第一始動入賞口904aに入賞することを契機としたもの(いわゆる特図1保留)については四つである。一方、第二始動入賞口904bに入賞することを契機として取得された情報は保留されない設定としている。なお、記憶手段に記憶されている保留情報が存在することは、保留図柄として表示領域911に表示される(図示省略)。
このように構成される遊技機1は、図示されないサブ制御基板に構築された回路(演出制御手段)により種々の演出が実行される。以下、通常遊技状態中における演出(小当たり当選時における演出)の制御について、詳細に説明する。
上述したように、本実施形態では、通常遊技状態は、小当たり当選を経由した大当たり当選を望むことはできない遊技状態とされている。大当たりと異なり、特定領域20が開放されるのは極めて短時間であるから、遊技球を獲得することも不可能または困難である。したがって、通常遊技状態中に小当たりに当選することは、遊技者にとってあまり喜ばしくない事象の発生ということができる。つまり、実質的には、通常遊技状態中における小当たりは、遊技者にとってはずれと同じであるということができる。そのため、通常遊技状態中の小当たり当選の報知は、遊技者の落胆を助長させないような態様とされることが求められる。以下、ある当否抽選の結果を報知する演出(以下、単に報知演出と称することもある)の一部として実行される、小当たり当選を報知する小当たり用演出31(本発明における第一演出に相当する)について説明する。
本実施形態における小当たり用演出31は、分岐演出30(本発明における所定演出に相当する)の終了後、連続的に発生する演出である(図4(a)参照)。分岐演出30の具体的態様はどのようなものであってもよい。本実施形態では、表示領域911に亀裂が生じ、その亀裂が大きくなっていくかのような画像が表示される分岐演出30(図5(b)参照)が実行される。当該分岐演出30の結末の態様としては、上記亀裂が広がらずに消えてしまう態様(第一態様)(図5(c−1)参照)と、上記亀裂が表示領域911全体に広がる態様(第二態様)(図5(c−2)参照)とが設定されている。つまり、分岐演出30は、開始から結末に至るまでの演出の態様として、発生しうる少なくとも二つの態様が設定されているということである。第一態様の発生は、その後小当たり用演出31が発生することを示す。第二態様の発生は、その後大当たり用演出32(本発明における第二演出に相当する)が発生することを示す。つまり、分岐演出30が発生した場合、小当たり用演出31および大当たり用演出32の一方が発生することになる。なお、第一態様の分岐演出30に要する時間と、第二態様の分岐演出30に要する時間は同じであってもよいし、異なっていてもよい。
分岐演出30は、開始から結末までの態様が同じであるものであってもよい。つまり、本実施形態における分岐演出30は結末の態様が異なりうるものであって、その結末の態様により小当たり用演出31および大当たり用演出32のいずれが発生するかを示すものであるが、分岐演出30の開始から結末までの態様が同じであり、その態様によっては小当たり用演出31および大当たり用演出32のいずれが発生するかを把握することができない構成としてもよい。具体的には、表示領域911の略全体が黒色となる演出(いわゆるブラックアウトする演出)や、白色となる演出(いわゆるホワイトアウトする演出)を例示することができる。ただし、これはあくまで一例であり、何らかの事象が発生したことを示すような演出であって、演出終了後に小当たり用演出31および大当たり用演出32のいずれか一方に移行することとなる演出であれば、その具体的態様は適宜変更可能である。
小当たり用演出31の具体的態様はどのようなものであってもよい。具体的態様が異なる複数種の演出が設定されていてもよい。本実施形態では、表示領域911に所定の映像(小当たり用演出31の専用映像)が表示され(図6(a)参照)、最終的に小当たり当選を示す識別図柄10の組み合わせ(本実施形態では、「1」「3」「5」の組み合わせ)が表示される(図6(b)参照)。当該識別図柄10の組み合わせは、表示領域911の隅に小さく表示されるようにするとよい。当該小当たり用演出31が発生した場合、大当たり当選となる可能性はなくなる。より具体的には、小当たり用演出31は、大当たりに当選しているかもしれないということを示すような態様(大当たり当選を示唆するようないわゆる「煽り」)を含まない。つまり、分岐演出30が第一態様となった時点で、対象の当否抽選の結果が大当たりとなる可能性はなくなるということである。また、本実施形態では、小当たり用演出31が発生した場合、小当たり当選が確定するように設定されている。つまり、分岐演出30が第一態様となった時点で、対象の当否抽選の結果が小当たりとなることが確定するということである。換言すれば、対象の当否抽選の結果がはずれとなることもないということである。
大当たり用演出32は、小当たり用演出31と同様に、分岐演出30の終了後連続的に発生する演出である(図4(b)参照)。したがって、分岐演出30は、その後、小当たり用演出31と大当たり用演出32のいずれかが発生することを示唆する演出であるということができる。分岐演出30の結末が第二態様(図5(c−2)参照)となった場合、大当たり演出が発生する。大当たり用演出32は、発生したときには対象の当否抽選の結果が大当たりとなる可能性がある演出である。本実施形態における大当たり用演出32(図7参照)は、その結末により、対象の当否抽選の結果が大当たりとなるか否かを報知するいわゆるスーパーリーチ演出の一種であるということができる。大当たり用演出32の具体的態様はどのようなものであってもよい。具体的態様が異なる複数種の演出が設定されていてもよい。大当たり用演出32の結末として、対象の当否判定結果が大当たりとなることを示す成功結末(図7(b−1)参照)と、対象の当否判定結果がはずれとなることを示す失敗結末(図7(b−2)参照)とが設定されており、そのいずれかが実行されることになる。つまり、大当たり用演出32が発生したときには、対象の当否抽選の結果は、大当たりまたははずれになるということであり、小当たりとなる可能性はなくなる。なお、小当たり用演出31と同様に、大当たり用演出32が発生した時点で大当たりが確定するような構成としてもよい。
このように、本実施形態では、分岐演出30を経て発生する小当たり用演出31により小当たり当選が報知される。分岐演出30を経て小当たり用演出31が発生するということは、大当たり用演出32が発生しないということである。また、分岐演出30を経た小当たり用演出31では大当たり当選の可能性はなくなり、大当たり当選を示唆するような「煽り」も発生しない。つまり、分岐演出30を経た小当たり当選の報知は、大当たりに当選しなかった結果として発生するようなものではないため、大当たりに当選しなかったことに落胆している遊技者に対し、さらに小当たり当選が報知されて、再度遊技者が落胆してしまうといった事態が発生することはなくなる。
また、本実施形態では、分岐演出30を経た小当たり用演出31が発生した場合、小当たり当選が確定するように設定されている。小当たり用演出31が発生したにも拘わらず、小当たりにすら当選しなかったという状況が発生すると、遊技者がより一層興醒めしてしまうおそれがあるため、本実施形態のように、分岐演出30を経た小当たり用演出31の発生は小当たり当選が確定するようにするとよい。ただし、分岐演出30を経た小当たり用演出31時にも、対象の当否抽選の結果がはずれとなりうる設定とすることを否定するわけではない。
また、本実施形態では、分岐演出30を経た小当たり用演出31が発生した場合、大当たりに当選している可能性がなくなり、分岐演出30を経た大当たり用演出32が発生した場合、小当たりに当選する可能性がなくなるように設定されている。小当たり用演出31発生時に大当たり当選に期待させてしまうと、大当たり非当選であったことおよび実質的にははずれと同等である小当たり当選であったこと、という両方の事実により遊技者が大きく落胆してしまうおそれを低減することが可能である。また、大当たり用演出32発生時に、小当たり当選もあるのではないかと遊技者が危惧することによる趣向性の低下を抑制することが可能である。
また、本実施形態では、分岐演出30が発生した場合、小当たり用演出31と大当たり用演出32の一方が必ず発生するように設定されている。このようにすることで、分岐演出30の発生は、小当たりまたは大当たりに期待がもてる状況となる。つまり、分岐演出30に対する遊技者の注目の度合が高まることになる。
以下、上記実施形態にかかる遊技機1を改良、変形、具体化等した具体例について説明する。なお、可能な限りにおいて、以下の各具体例を用いて説明する事項を複数適用した構成としてもよい。
○第一具体例
対象の当否抽選の結果を報知する報知演出の時間、すなわち当該対象の当否抽選の結果を報知する複数の識別図柄群10gが変動を開始してから変動を停止する(当否抽選の結果を示す組み合わせで停止する)までの変動時間として、その長さが互いに異なる複数の時間が設定されているとする。例えば、変動時間が短いものから順に、第一変動時間(最も短い)〜第四変動時間(最も長い)の四種類が設定されているとする(図8参照)。これらの変動時間は、ある閾値(以下、基準時間と称することもある)よりも短い時間と、長い時間に区分けされる。本例では、第一変動時間および第二変動時間が基準時間よりも短い時間としてが、第三変動時間および第四変動時間が基準時間よりも長い時間として設定されている。
分岐演出30を経た小当たり用演出31が実行される際には、その変動時間は、必ず基準時間よりも短いものとされる。ただし、本例では、第一変動時間が設定されることはなく、第二変動時間が設定されるように構成されている(図8参照)。第一変動時間は、いわゆる超短縮変動(特図1保留が四つ(最大数)記憶されている状態で、はずれを報知する際に設定されうる変動時間)であり、分岐演出30を経た小当たり用演出31が実行されるときには第一変動時間が設定されることはない。つまり、分岐演出30を経た小当たり用演出31が実行される場合、報知演出の開始から終了(小当たり当選の報知完了)時点までの長さが一定であるということである。換言すれば、本例では、分岐演出30の発生しうるタイミングは同じであり、小当たり用演出31の長さは一定であるということである。
一方、分岐演出30を経た大当たり用演出32が実行される際には、その変動時間は、必ず基準時間よりも長いものとされる。ただし、本例では、第四変動時間が設定されることはなく、第三変動時間が設定されるように構成されている(図8参照)。つまり、分岐演出30を経た大当たり用演出32が実行される場合、報知演出の開始から終了(大当たり当選の報知完了)時点までの長さが一定であるということである。換言すれば、本例では、分岐演出30の発生しうるタイミングは同じであり、大当たり用演出32の長さは一定であるということである。
なお、上記設定は、分岐演出30を経た小当たり用演出31が実行される際の変動時間と、分岐演出30を経た大当たり用演出32が実行される際の変動時間は、必ず異なる時間となるような設定であるということもできる。
小当たり当選は、遊技者にとって実質的にはずれと同じであり、このような小当たり当選の報知が比較的長い時間をかけて行われる構成とした場合、実際に小当たり当選が報知されたとき、遊技者が興醒めしてしまうおそれがあるから、このような事象が発生しないようにすること、すなわち比較的短い時間で小当たり当選が報知されるようにすることが好ましい。
一方、分岐演出30を経た大当たり用演出32については、最終的に大当たり当選が報知される可能性があるものであるから、比較的長い変動時間が設定されるようにすることで、遊技の趣向性向上を図るとよい。確かに、大当たりとはならずにはずれが報知された場合には遊技者の落胆を助長してしまうおそれはあるが、通常遊技状態中における大当たり当選の有無は、(小当たりとは異なり)遊技者が最も関心を示す事項であるといえるから、当該大当たり当選の有無を報知する分岐演出30を経た大当たり用演出32については比較的長い時間をかけて行われるようにするとよい。
また、本例のように、分岐演出30が発生しうる時点を一定とする、すなわち対象の当否抽選の結果を報知する識別図柄群10gが変動を開始してから一定時間経過後の時点で分岐演出30が発生するようにすれば、当該時点を過ぎた後は分岐演出30が発生しないことになるから、その後は分岐演出30を経た小当たり用演出31や大当たり用演出32が発生することを気にすることなく、対象の当否抽選の結果がどのようなものとなるかに注目すればよいことになる。また、後述する第三具体例のように、小当たり当選時には、必ず分岐演出30を経た小当たり用演出31により報知されるような設定とする場合には、上記時点を過ぎた後は小当たり当選の可能性がなくなるのであるから、後は大当たりに当選することに期待しつつ(小当たり当選を気にすることなく)、その後の演出の推移を見守ればよいことになる。
なお、分岐演出30を経た小当たり用演出31が発生しうる変動時間は、所定の基準時間よりも短いものであればよい。つまり、比較的長い時間をかけて小当たり当選が報知されることによる遊技者の興醒めを抑制することができる時間であれば、上記変動時間が変化しうる構成(分岐演出30を経た小当たり用演出31が発生しうる変動時間として複数種の時間が設定された構成)としてもよい。
同様に、分岐演出30を経た大当たり用演出32が発生しうる変動時間は、所定の基準時間よりも長いものであればよい。つまり、比較的長い時間をかけて大当たり当選が報知されうることにより遊技の趣向性向上を図ることができる時間であれば、上記変動時間が変化しうる構成(分岐演出30を経た大当たり用演出32が発生しうる変動時間として複数種の時間が設定された構成)としてもよい。
ただし、大当たり用演出32が発生しうる変動時間として複数種の時間が設定され、当該複数種の時間のうちの一部は上記基準時間よりも長いものの、他の一部は上記基準時間よりも短い設定としてもよい。例えば、大当たり用演出32の変動時間として、第三変動時間だけでなく、第二変動時間が設定されるようにしてもよい。つまり、小当たり用演出31として設定されうる変動時間は、大当たり用演出32の時間として設定されうる変動時間のうちの少なくとも一部よりも短いものであればよい。
○第二具体例
当否抽選の結果を報知する一連の報知演出は、当該抽選の結果を報知するために表示される識別図柄10(識別図柄群10g)の態様に合わせて大まかに以下のように区分けされる。
1)複数の識別図柄群10gの全てが変動表示されている変動状態
2)上記1)において変動表示されている複数の識別図柄群10gの一部の変動が停止または擬似停止してリーチ状態が構築された状態を含むノーマルリーチ状態
3)上記2)を経て発生しうる状態であって、その結末により当否抽選の結果が示されるスーパーリーチ状態
基本的には、各状態は1)〜3)の順で推移していく。ただし、当該順で推移しないような報知演出の態様が発生しうるようにすることを否定するわけではない。
各状態の構成自体は公知であるため詳細な説明を省略するが、上記2)におけるリーチ状態は、複数の識別図柄群10gの一部の変動が停止または擬似停止した状態で未だ大当たりとなる可能性が残っている状態であって、3)に移行していない状態をいう。本実施形態では、三つの識別図柄群10gのうち、二つの識別図柄群10gから同じ種類の識別図柄10が選択されてその変動が停止または擬似停止した状態(残り一つの識別図柄群10gから選択される識別図柄10がリーチ状態を構築する識別図柄10と同じ種類となれば大当たりとなる状態)をいう。これ以外の場合には、大当たりとなることはないのであるから、3)の状態に移行することはない。スーパーリーチ状態は、ノーマルリーチ状態から「発展」した態様であって、当該状態に移行することにより大当たりとなる蓋然性が高まった状態をいう。このような条件にあてはまるのであれば、ノーマルリーチ状態やスーパーリーチ状態の具体的態様はどのようなものであってもよい。各状態において発生しうる態様が複数種設定された構成としてもよい。また、スーパーリーチ状態に移行せずにノーマルリーチ状態で大当たりの当選が報知されるケースが発生しうるようにしてもよい。
このように報知演出中の状態が大まかに区分けされることを前提として、上記分岐演出30は1)の変動中状態(図9(a)参照)、または2)のノーマルリーチ状態にて発生しうるように設定されている(図9(b)(c)参照)。なお、複数の識別図柄群10gの変動開始と略同時に分岐演出30が発生するものも、変動中状態に分岐演出が発生するものとする。換言すれば、3)のスーパーリーチ状態よりも前の状態で発生するように設定されているということもできる。スーパーリーチ状態にて分岐演出30が発生し、それを経て小当たり用演出31にて小当たり当選が報知されるような事象が発生してしまうと、スーパーリーチ状態への移行によって大当たり当選に期待していた遊技者の期待をそぐ形となり、遊技者の興醒めを招くおそれがあるからである。つまり、変動中状態やノーマルリーチ状態においては、まだそれほど遊技者は大当たり当選に期待していないであろうから、当該状態で分岐演出30が発生し、それを経て小当たり用演出31にて小当たり当選が報知されることがあるように設定する。
特に、ノーマルリーチ状態において分岐演出30が発生するものとする場合、当該ノーマルリーチ状態にて当否抽選の結果がはずれであるかのような組み合わせ(リーチ状態を構築する識別図柄10と他の識別図柄10の種類が異なる組み合わせ。各識別図柄10は擬似停止状態にある。なお、このように三つの識別図柄10が擬似停止した状態もノーマルリーチ状態の一部であるとする)が表示された後、分岐演出30が発生するように構成するとよい(図9(c)参照)。このようにすれば、はずれであるかのような態様が示された後、分岐演出30が発生して、その後小当たり用演出31および大当たり用演出32が発生することになるから、はずれであるかのような図柄組み合わせが示されたことによって落胆していた遊技者にとってそれを覆す喜ばしい展開が発生しうることになる。なお、当該はずれであるかのような図柄組み合わせが最終的な当否判定結果を示す組み合わせとして確定することがあってもよい。つまり、分岐演出30が発生せずに、はずれであることが確定する場合があってもよい。また、中の識別図柄群10gが変動している最中に分岐演出30が発生するようにすること(図9(b)参照)を否定するわけではない。
なお、分岐演出30を経た大当たり用演出32は、上記3)で実行されるスーパーリーチ状態を構成する演出としては発生しない演出(専用の演出)とすることが好ましい。つまり、分岐演出30からの大当たり用演出32(スーパーリーチ演出)への移行は、通常のルート(上記1)→2)→3)のルート)とは異なる演出の推移であるといえるから、大当たり用演出32は当該通常のルートでは発生しない特別な演出として設定されているとよい。
本例のような設定は、上記第一具体例にて説明した変動時間の設定とも親和性があるものである。つまり、分岐演出30を経た小当たり用演出31が発生するときの変動時間が基準時間よりも短い時間とされるためには、報知演出の開始から分岐演出30が発生するまでの時点が比較的短い時点とされる必要があるため、スーパーリーチ状態に移行した後は分岐演出30が発生しないようにすることが望ましいということになる。
また、後述する第三具体例のように、小当たり当選時には、必ず分岐演出30を経た小当たり用演出31により報知されるような設定とする場合には、スーパーリーチ状態に移行したときには小当たり当選の可能性がなくなるのであるから、後は当該スーパーリーチ状態にて大当たりに当選することに期待しつつ(小当たり当選を気にすることなく)、その後の演出の推移を見守ればよいことになる。
分岐演出30がノーマルリーチ状態において発生するものとする場合、以下のことがいえる。ノーマルリーチが発生したときであって、分岐演出30が発生しなかったときには、当該ノーマルリーチ演出の結末により当否判定結果が報知される。識別図柄群10gの変動開始からノーマルリーチ演出の終了時点までの報知演出(分岐演出30が発生しないケースの一連の報知演出)を第一報知演出とすると、分岐演出30が発生するときには、第一報知演出が終了時点まで実行されないということになる。つまり、遊技者の視点で言えば、第一報知演出の途中で分岐演出30が発生し、その後小当たり用演出31または大当たり用演出32が発生したかのようにみえるということになる。小当たり用演出31が発生する場合における変動開始から小当たり用演出31の終了時点までの報知演出を第二報知演出と、大当たり用演出32が発生する場合における変動開始から大当たり用演出32の終了時点までの報知演出を第三報知演出とすると、第一報知演出、第二報知演出および第三報知演出の関係は、図10に示す通りである(第一報知演出、第二報知演出および第三報知演出はそれぞれ別の当否判定結果を報知する演出(別変動)である)。つまり、遊技者にとってみれば、第一報知演出が途中(図10に示すPの時点)で打ち切られ、分岐演出30を経て、小当たり用演出31および大当たり用演出32の一方が発生するようにみえる。
なお、上記例を以下のように変更してもよい。ノーマルリーチ演出後に発生するスーパーリーチ演出が、弱スーパーリーチ演出と、当該弱スーパーリーチ演出よりも当否判定結果が大当たりとなる蓋然性(いわゆる大当たり信頼度)が高い強スーパーリーチ演出に区分けされるものとする。この場合に、識別図柄群10gの変動開始から弱スーパーリーチ演出の終了時点までの報知演出が上記第一報知演出に相当するものとする。分岐演出30が発生するときには、第一報知演出が終了時点まで実行されないということになる。つまり、遊技者の視点で言えば、第一報知演出の途中で分岐演出30が発生し、その後小当たり用演出31または大当たり用演出32が発生したかのようにみえるということになる。分岐演出30の後、大当たり用演出32が発生する場合には、当該大当たり用演出32として上記強スーパーリーチ演出が発生するものとする。
○第三具体例
当否抽選により小当たり当選した場合、当該小当たり当選が、分岐演出30を経た小当たり用演出31にて必ず報知される設定とする。つまり、分岐演出30を経た小当たり用演出31以外の演出では、小当たり当選が報知されることがない設定とする。このようにすることで、例えば、大当たり当選に期待させるような演出にて、大当たり非当選であることが報知された後、小当たりの当選が報知されるというような流れの演出が発生しないことになる。つまり、大当たり当選に期待したものの小当たりであった、というような流れの演出が発生しないことになるから、遊技者が興醒めしてしまうおそれをさらに低減することが可能である。
さらにいえば、分岐演出30が発生せずに、小当たり当選が報知されることはないということであるから、分岐演出30が発生するタイミングが特定のタイミングに限定されている設定とする場合には、当該特定のタイミングが経過した後は、小当たり当選の可能性がなくなるということになる。したがって、当該設定を知っている遊技者は、当該タイミングが経過した後は、大当たりに当選することを願ってその後の進行を見守ることになる。
○第四具体例
上記実施形態にかかる遊技機1は、通常遊技状態中における小当たり当選を経由した大当たり当選を見込むことはできず、当該小当たり当選は実質的にははずれと同じであることを説明したが、通常遊技状態中においても小当たり当選を経由した大当たり当選が見込めるような設定としてもよい。
例えば、図11に示すように、特定領域20の入口に第一開閉部材211が、それよりもさらに上流側に第二開閉部材212が設けられた構成とする。第二開閉部材212により入口が開閉される通路を通過しなければ、遊技球が特定領域20(第一開閉部材211)に到達しないものとする。そして、小当たりに当選した場合、第二開閉部材212が開状態となった直後の極めて短い時間、第一開閉部材211が開状態となるものとする(図11(b)(c)参照)。このような構成とすれば、第二開閉部材212が開状態となった直後に当該第二開閉部材212付近に到達する遊技球が存在しなければ、すなわち上記通路を通過するタイミングが遅ければ、特定領域20付近に当該遊技球が到達したときには既に第一開閉部材211が閉状態となっているため、特定領域20に遊技球が進入しないことになる。逆に、第二開閉部材212が開状態となった直後に当該第二開閉部材212付近に到達する遊技球が存在すれば、特定領域20付近に当該遊技球が到達したときにちょうど第一開閉部材211が開状態となっている可能性がある((図11(b)〜(d)参照))。このように、小当たりに当選したとしても、ほぼ100%の確率で特定領域20への遊技球の進入が発生するものではない構成とする。換言すれば、特定領域20への遊技球の進入が発生するか否かは、遊技球の発射タイミングや流下態様に応じて決まる構成とする。
このような構成を前提として、通常遊技状態中に小当たりに当選した場合には、所定回数(例えば一回)、上述した第一開閉部材211および第二開閉部材212の開状態への変位が実行されることとする。つまり、所定回数、特定領域20へ遊技球が進入することによる大当たり獲得の権利が得られるものとする。上述したように、遊技球の発射タイミングや流下態様によっては、特定領域20への遊技球の進入することによる大当たり獲得が見込めるものの、必ずしも大当たりを獲得することができるわけではない。したがって、小当たり当選は、はずれよりも遊技者にとっては喜ばしい事象といえるが、大当たり当選よりも喜ばしい事象であるとはいえない。よって、このような構成とする場合であっても、小当たり当選の報知による遊技者の興醒めを抑制するため、上記実施形態や上記具体例のような設定とする意義があるといえる。
○第五具体例
当否判定結果を報知する報知演出中には、当該当否判定結果が大当たりとなる蓋然性(いわゆる大当たり信頼度)を示唆する種々の演出(報知演出を構成する演出の一部)が発生する。これらの複数種の演出が、対応する大当たり信頼度に応じて区分けされたものとする。具体的には、大当たり信頼度が所定の閾値よりも高い一または複数種の高信頼度演出と、当該閾値よりも低い一または複数種の低信頼度演出に区分けされているものとする。
このように設定されていることを前提として、上記分岐演出30は、報知演出が開始されてから(識別図柄10(識別図柄群10g)の変動が開始されてから)、高信頼度演出が発生していない状況においてのみ発生しうるものとする。分岐演出30が発生するということは、小当たり用演出31を経て小当たり当選が報知されることがあるということであるから、高信頼度演出が発生した上で小当たり用当選が報知されてしまうと、高信頼度演出の発生により大当たり当選に期待するであろう遊技者の落胆は大きなものとなる。したがって、既に高信頼度演出が発生した状況においては分岐演出30が発生しないようにして(換言すれば、遊技者があまり期待しない低信頼度演出が既に発生している状況においては分岐演出30が発生しうるようにして)、遊技者が大きく落胆してしまう状況が発生しないようにする。
○第六具体例
上記実施形態にかかる遊技機1は、いわゆる一種二種混合機であることを説明したが、突然確変および当該突然確変と見せかけた小当たりを搭載したいわゆる確変ループ機に対しても同様の技術思想が適用可能である。このような確変ループ機については公知であるため、以下簡単に一般的な確変ループ機の概要を説明する。遊技状態として、大当たり当選確率が低い通常遊技状態と、大当たり当選確率が高い確変遊技状態(高確率遊技状態)が設定されている。大当たりとしては、大当たり遊技終了後に通常遊技状態に移行する通常大当たりと、確変遊技状態に移行する確変大当たりが設定されている。一旦確変遊技状態に突入した後は、確変大当たりが続けば、いわゆる「連チャン」することになる(図12参照)。
この種の確変ループ機において、いわゆる突然確変が搭載されることがある。当該突然確変は、確変大当たりの一種であって、大当たり遊技終了後、確変遊技状態に移行することになる(図12参照)。ただし、突然確変の当選の結果として発生する大当たり遊技中は、大入賞口の一または複数回の開放が極めて短時間に設定されるため、大入賞口に遊技球を入賞させていわゆる出玉を得ることは困難または不可能とされる。つまり、突然確変(大当たり)は、実質的には、遊技状態を確変遊技状態に移行させる大当たりであるといえる。
かかる突然確変の組み合わせにより遊技性を高めるものとして、小当たりが搭載さえる。小当たり遊技中は、突然確変と同様に、大入賞口の一回の開放が極めて短時間に設定されるため、いわゆる出玉を得ることは困難または不可能である。また、小当たりは、遊技状態を確変遊技状態に移行させるものではない(図12参照)。したがって、通常遊技状態中に小当たりに当選したとしても、遊技状態は通常遊技状態のままである。このような小当たり当選時における演出を、突然確変当選時において実行される演出と同じような態様のものとして、小当たりおよび突然確変のいずれに当選したのか、遊技者には明確に判別することが不可能または困難な構成とする。このようにすることで、小当たりまたは突然確変に当選したときに、その後の遊技状態(通常遊技状態であるか確変遊技状態であるか)を遊技者に推測させながら楽しませる遊技性を実現する。ただし、遊技店に設置される各遊技台の遊技状況等を示す情報表示装置や、遊技機1に設けられる大当たりの内容を示す表示器(いわゆるセグ)により、小当たりおよび突然確変のいずれに当選したのかということを、遊技者が比較的容易に把握できる場合もある。
このような構成の確変ループ機における通常遊技状態中における小当たり当選時における制御を、上記実施形態や上記具体例のようにしてもよい。つまり、上記のような構成においても、遊技者にとって小当たり当選は実質的にははずれと同じ価値であるといえるから、上記のような制御を実行し、小当たり当選の報知による遊技者の興醒めを抑制する意義があるといえる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
上記実施形態から得られる具体的手段(遊技機)を以下に列挙する。
・手段1
当否抽選の当選態様として、獲得できる遊技球の期待値が所定数以上である大当たりと、遊技球を獲得することができないまたは困難な小当たりとが設定された遊技機であって、
当否抽選の結果を報知する報知演出を構成する演出として、
所定演出と、
前記所定演出の終了後連続的に発生する演出であって、発生したときには前記小当たりに当選している可能性がある第一演出と、
前記所定演出の終了後連続的に発生する演出であって、発生したときには前記大当たりに当選している可能性がある第二演出と、
を実行することが可能な演出実行手段を備えることを特徴とする遊技機。
上記遊技機によれば、大当たりに期待しつつ小当たり当選が報知されるといった事象の発生により、遊技者が興醒めしてしまうおそれを低減することが可能である。
・手段2
前記報知演出の開始から終了までの変動時間として、設定される可能性がある複数種の時間が設定されており、
前記所定演出を経て前記第二演出が実行される際の前記変動時間は、一または複数種の時間のうちのいずれかが設定され、
前記所定演出を経て前記第一演出が実行される際の前記変動時間は、前記第二演出が実行されるときに設定されうる一または複数種の時間の少なくとも一部よりも短い時間とされることを特徴とする手段1に記載の遊技機。
このような構成とすることで、小当たり当選時には比較的短い時間により当該当選が報知されることとなるから、小当たり当選時に遊技者が興醒めしてしまうおそれをさらに低減することが可能である。
・手段3
前記第一演出は、発生したときに小当たり当選が確定するものであることを特徴とする手段1または手段2に記載の遊技機。
第一演出が発生したにも拘わらず、小当たりにすら当選しなかったという状況が発生すると、遊技者がより一層興醒めしてしまうおそれがあるため、第一演出の発生は小当たり当選が確定するようにするとよい。
・手段4
前記報知演出中の状態として、
当否抽選の結果を示す複数の識別図柄群が変動表示されている変動状態と、
前記複数の識別図柄群の少なくとも一部の変動が停止または擬似停止することでリーチ状態が構築された状態を含むノーマルリーチ状態と、
前記ノーマルリーチ状態を経て発生しうる状態であって、その結末により当否抽選の結果が示されるスーパーリーチ状態と、
が発生しうるものであって、
前記所定演出は、前記変動状態または前記ノーマルリーチ状態において発生しうるものであることを特徴とする手段1から手段3のいずれかに記載の遊技機。
スーパーリーチ状態中に所定演出が発生し、第一演出を経た小当たり当選が報知されるようなことがあると、スーパーリーチ状態の発生により大当たり当選に期待していた遊技者をがっかりさせることになるため、所定演出は変動状態またはノーマルリーチ状態で発生するようにするとよい。
・手段5
前記所定演出は、前記ノーマルリーチ状態にて擬似停止した前記識別図柄の組み合わせによって前記当否抽選の結果がはずれであるかのように示された後に発生しうるものであることを特徴とする手段4に記載の遊技機。
このようにすれば、はずれであるかのような識別図柄の組み合わせが示されたことによって落胆していた遊技者にとってそれを覆す喜ばしい展開(所定演出の発生)が発生しうることになるから、遊技の趣向性を向上させることが可能となる。
・手段6
前記第一演出発生時には、前記大当たりに当選している可能性がなくなり、
前記第二演出発生時には、前記小当たりに当選している可能性がなくなるように設定されていることを特徴とする手段1から手段5のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、第一演出発生時に大当たり当選に期待させてしまうことにより遊技者が興醒めしてしまうおそれを低減することが可能である。また、第二演出発生時に、小当たり当選もあるのではないかと遊技者が危惧することによる趣向性の低下を抑制することが可能である。
・手段7
前記所定演出が発生した場合、前記第一演出と前記第二演出の一方が必ず発生するように設定されていることを特徴とする手段1から手段6のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、所定演出の発生は、小当たりまたは大当たりに期待がもてる状況となる。つまり、所定演出に対する遊技者の注目の度合が高まることになる。
・手段8
当否抽選により小当たりに当選した場合、前記所定演出を経た前記第一演出にて必ず報知されるように設定されていることを特徴とする手段1から手段7のいずれかに記載の遊技機。
このようにすることで、大当たり当選に期待したものの小当たりであった、というような事象が発生しないことになるから、遊技者が興醒めしてしまうおそれをさらに低減することが可能である。
1 遊技機
10 識別図柄
20 特定領域
21 開閉部材
30 分岐演出(所定演出)
31 小当たり用演出(第一演出)
32 大当たり用演出(第二演出)
91 表示装置
911 表示領域

Claims (1)

  1. 当否抽選の当選態様として、獲得できる遊技球の期待値が所定数以上である大当たりと、遊技球を獲得することができないまたは困難な小当たりとが設定された遊技機であって、
    当否抽選の結果を報知する報知演出を構成する演出として、
    所定演出と、
    前記所定演出の終了後連続的に発生する演出であって、発生したときには前記小当たりに当選している可能性がある小当たり用演出と、
    前記所定演出の終了後連続的に発生する演出であって、発生したときには前記大当たりに当選している可能性がある大当たり用演出と、
    を実行することが可能な演出実行手段を備え、
    前記大当たり用演出は、前記分岐演出が発生した場合に限り発生しうる演出であることを特徴とする遊技機。

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