JP2019110109A - 電子ストリッパフォイルおよびそれを有する粒子加速器 - Google Patents

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Abstract

【課題】荷電粒子から電子を除去するストリッパフォイルを介して荷電粒子ビームを導く粒子加速器を提供する。【解決手段】システムは、荷電粒子の粒子ビームを指定された経路に沿って導くように構成された粒子加速器102を含む。本システムはまた、粒子加速器102の下流に配置された抽出装置を含む。抽出装置は、ストリッパフォイル134と、ストリッパフォイル134を保持するフォイルホルダ130とを含む。フォイルホルダ130は、粒子ビームがストリッパフォイル134上に入射するように粒子ビームの指定された経路を横切ってストリッパフォイル134を配置するように構成される。ストリッパフォイル134は、荷電粒子から電子を除去するように構成され、ストリッパフォイル134は、互いに対して積層されたバッキング層および導電層を含む。バッキング層は合成ダイヤモンドを含む。【選択図】図1

Description

本明細書で開示される主題は、一般的にはサイクロトロンなどの粒子加速器に関し、より詳細には、荷電粒子から電子を除去するストリッパフォイルを介して荷電粒子ビームを導く粒子加速器に関する。
粒子加速器は、医学療法および撮像のための、また医学および物理学の研究のための放射性核種を生成するために使用することができる。サイクロトロンは一種の粒子加速器であり、より大きな核種生成システムの一部であってもよい。他の粒子加速器と同様に、サイクロトロンは、荷電粒子ビーム(例えば、H−イオン)を加速し、ビームを出発材料内に導いて同位体を生成する。サイクロトロンは、排気された加速チャンバ内の所定の軌道に沿って荷電粒子を加速して誘導するために、電場および磁場を使用する複雑なシステムである。荷電粒子ビームが軌道の外側部分に到達すると、荷電粒子ビームは荷電粒子から電子を除去する材料シート(「ストリッパフォイル」と呼ばれる)を通過する。電場によってもはや導かれていない粒子ビームは、軌道を出て、例えばターゲットアセンブリに向かう。
核種生成のためのターゲットアセンブリは、出発材料を保持するチャンバ(生成チャンバと呼ばれる)を含み、出発材料は液体、気体または固体材料であってもよい。ターゲットアセンブリは、ビームを受け取り、ビームを生成チャンバ内の出発材料に入射させることができるビーム通路を有する。生成チャンバ内に出発材料を収容するために、ビーム通路は別の材料シート(本明細書では「ターゲットフォイル」と呼ぶ)によって生成チャンバから分離される。より具体的には、生成チャンバは、ターゲット本体内の空隙によって画定されてもよい。ターゲットフォイルは片側の空隙を覆う。粒子ビームはターゲットフォイルを通過し、生成チャンバ内の出発材料に入射する。
多くの場合、別のフォイル(本明細書では「フロントフォイル」と呼ぶ)を使用することができる。フロントフォイルは、「劣化フォイル」または「真空フォイル」と記載されることがある。フロントフォイルは、粒子ビームがターゲットフォイルと交差する前にフロントフォイルと交差するように、ストリッパフォイルの下流であるがターゲットフォイルの上流に配置される。フロントフォイルは、粒子ビームのエネルギーを減少させ、サイクロトロンの真空からターゲットアセンブリを分離する。
TAKEDA et al.; "Development of Hybrid Type Carbon Stripper Foils with High Durability at .1800K for RCS of J-PARC," IEEE Particle Accelerator Conference, 2007; 3 pages.
様々なフォイルの各々は、単一の材料組成物(例えば、同じ材料の単一層)のみから構成することができる。ターゲットフォイルは、2つ以上の層(例えば、別の層で被覆された金属シート)を含むことができる。異なる目的および環境のために、フォイルは、異なる厚さおよび材料のタイプなど、異なる性質を有することが多い。例えば、ターゲットフォイルは、生成チャンバに隣接するターゲットフォイルの側面に沿って高い圧力を受けることがある。ターゲットフォイルはまた、出発材料との接触により腐食性および酸化性の環境を経験することがある。高温および高圧は、ターゲットフォイルを破裂、溶融、または他の損傷に対して脆弱にする応力を引き起こす。ターゲットフォイルからのイオンが出発材料によって吸収されると、ターゲットフォイルはターゲット媒体を汚染する可能性もある。フロントフォイルは、とりわけ、粒子ビームのエネルギーを指定量だけ減少させるように構成されることがある。
ストリッパフォイルも劣化の影響を受けやすい。例えば、グラファイトフォイルは、負に帯電した水素イオンをプロトンに変換する電子ストリッパとして使用されている。しかしながら、時間の経過と共に、周期的なイオンビーム暴露は、グラファイトフォイルにしわおよび/または破壊を生じさせ、使用に適さなくなる。ストリッパフォイルの寿命が長いと、核種生成システムの停止時間が短縮され、システムを作動させるための全体的なコストが低減され、保守要員への放射線被曝も低減されると考えられる。
一実施形態では、荷電粒子の粒子ビームを指定された経路に沿って導くように構成された粒子加速器を含むシステムが提供される。本システムはまた、粒子加速器の下流に配置された抽出装置を含む。抽出装置は、ストリッパフォイルと、ストリッパフォイルを保持するフォイルホルダとを含む。フォイルホルダは、粒子ビームがストリッパフォイル上に入射するように粒子ビームの指定された経路を横切ってストリッパフォイルを配置するように構成される。ストリッパフォイルは、荷電粒子から電子を除去するように構成され、ストリッパフォイルは、互いに対して積層されたバッキング層および導電層を含む。バッキング層は合成ダイヤモンドを含む。
いくつかの態様では、導電層は、合成ダイヤモンドに沿って直接堆積されるか、または導電層と合成ダイヤモンドとの間の中間層上に堆積される。
いくつかの態様では、合成ダイヤモンドは多結晶ダイヤモンド(sp混成)であり、導電層は導電性炭素層を含む。
いくつかの態様では、導電層は、グラファイト、グラフェン、アモルファスカーボンまたはダイヤモンドライクカーボン(DLC)のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの態様では、ストリッパフォイルは外縁部を有し、外縁部の少なくとも一部に沿って延在する支持部も含む。支持部は、導電層上に直接形成されるか、または支持部と導電層との間の中間層上に直接形成される。支持部は、荷電粒子が導電層およびバッキング層を通過することを可能にする。
いくつかの態様では、ストリッパフォイルはまた、バッキング層と導電層との間に位置する中間層を含む。中間層は、バッキング層と導電層との間の接着性を高める。
いくつかの態様では、導電層は第1の導電層である。ストリッパフォイルはまた、第2の導電層を含み、バッキング層は、第1の導電層と第2の導電層との間に配置される。
一実施形態では、導電層と、導電層に対して積層されたバッキング層とを含むストリッパフォイルが提供される。バッキング層は合成ダイヤモンドを含む。導電層およびバッキング層は、剥離シートを通過する荷電粒子から電子を剥離するように構成された剥離シートを形成する。
いくつかの態様では、剥離シートは、導電層およびバッキング層によって形成された外縁部を有する。ストリッパフォイルはまた、外縁部の少なくとも一部に沿って延在する支持部を含む。支持部は、剥離シートの一部のみを覆い、それによって荷電粒子が導電層およびバッキング層を通過することを可能にする。
いくつかの態様では、導電層は、合成ダイヤモンド上に直接堆積されるか、または導電層と合成ダイヤモンドとの間の中間層上に直接堆積される。
いくつかの態様では、導電層は最大2000ナノメートルの厚さを有し、バッキング層は最大50マイクロメートルの厚さを有する。
いくつかの態様では、導電層は、導電性炭素層を含む。
いくつかの態様では、中間層がバッキング層と導電層との間に配置される。中間層は、バッキング層と導電層との間の接着性を高め、中間層および導電層は、同一の堆積装置によって連続して堆積可能な炭素層である。
いくつかの態様では、導電層は第1の導電層である。剥離シートはまた、第2の導電層を含み、バッキング層は、第1の導電層と第2の導電層との間に配置される。
一実施形態では、基板層を設けるステップと、基板層の露出した側に沿って第1層を堆積させるステップとを含む方法が提供される。本方法はまた、第1層が基板層と第2層との間に配置されるように、第1層の露出した側に沿って第2層を堆積させるステップを含み、第1層または第2層の一方はバッキング層であり、他方は導電層である。第1層および第2層は、剥離シートを通過する荷電粒子から電子を剥離するように構成された剥離シートを形成する。本方法はまた、基板層の少なくとも一部を除去するステップを含む。
いくつかの態様では、第1層を堆積させるステップおよび第2層を堆積させるステップは、第1層および第2層に対して1つまたは複数の動作パラメータが異なる、同一の化学気相成長(CVD)装置を使用する。
いくつかの態様では、第1層を堆積させるステップおよび第2層を堆積させるステップは、第1層を堆積させるステップと第2層を堆積させるステップとの間で、1つまたは複数の動作パラメータが徐々に変化する、同一の化学気相成長(CVD)装置を使用する。
いくつかの態様では、動作パラメータは、プラズマ放電電力、反応ガスの組成、基板層の組成、基板層の温度、基板層の電気的バイアス、フィラメントの温度、反応ガスの流量、またはシステム圧力のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの態様では、剥離シートは外縁部を有する。本方法はまた、外縁部の少なくとも一部に沿って延在する支持部を設けるステップをさらに含み、支持部は、剥離シートの一部のみを覆い、それによって荷電粒子が剥離シートを通過することを可能にする。
いくつかの態様では、本方法はまた、中間層を堆積させるステップを含む。中間層は、第1層と第2層との間に配置され、第1層と第2層との間の接着性を高める。
一実施形態による核種生成システムのブロック図である。 図1の粒子加速器と共に使用することができる抽出システムおよびターゲットシステムの側面図である。 図1の粒子加速器と共に使用することができる抽出装置の拡大斜視図である。 本明細書に記載の1つまたは複数の実施形態によって使用され得るストリッパフォイルの斜視図である。 一実施形態による方法を示すフローチャートである。 図5の方法の段階の少なくともいくつかを示す図である。 第2の導電層がストリッパフォイルに追加された、図5の方法の任意選択的な段階を示す図である。 支持部がストリッパフォイルに追加された、図5の方法の任意選択的な段階を示す図である。 支持部がストリッパフォイルの反対側に追加された、図5の方法の任意選択的な段階を示す図である。 1つの外縁部に沿った支持部を有する一実施形態によるストリッパフォイルの平面図である。 複数の外縁部に沿った支持部を有する一実施形態によるストリッパフォイルの平面図である。 複数の外縁部に沿った支持部を有する一実施形態によるストリッパフォイルの平面図である。 長方形の窓を有する一実施形態によるストリッパフォイルの平面図である。 円形の窓を有する一実施形態によるストリッパフォイルの平面図である。 一実施形態により形成されたストリッパフォイルの側面図である。 一実施形態による堆積装置の概略図である。
本明細書に記載の実施形態は、粒子加速器、核種生成システム、抽出装置、およびストリッパフォイルを含む。ストリッパフォイルは、少なくとも1つの層がバッキング層であり、少なくとも1つの層が導電層である、2つ以上の層を含むことができる。いくつかの実施形態では、バッキング層は、2つの導電層の間に配置される。バッキング層は、ストリッパフォイルの指定された機械的特性を提供することができる。導電層は、電子の蓄積により発生し得る電荷のために接地への経路を提供する。より具体的には、バッキング層は、比較的絶縁性であり得るので、導電層がなければ、ストリッパフォイルに沿った電圧蓄積(例えば、数メガボルト以上)がストリッパフォイルの寿命を減少させるおそれがある。いくつかの実施形態では、指定された機械的特性も提供し得る支持部(または支持フレーム)を形成するように、追加の層が成形される。
少なくとも1つの技術的効果は、グラファイトフォイルなどの従来のストリッパフォイルと比較してより長い動作寿命を有するストリッパフォイルを含む。別の技術的効果は、粒子加速器のより効率的な(または低コストの)動作を含むことができる。さらに別の技術的効果は、保守要員への放射線被曝量の低減を含むことができる。実施形態は、従来のストリッパフォイルと比較して、改善された熱特性、改善された機械的特性、または改善された耐放射性特性のうちの少なくとも1つを示すことができる。電気的コンダクタンスは十分なものにすることができ、実施形態は、電子ストリッピングのための小さい原子番号を有することができる。
本明細書で使用する場合、単数形で列挙され、「1つの(a)」または「1つの(an)」という単語に続けられる要素またはステップは、このような除外が明示的に述べられない限り、複数の前記要素またはステップを除外しないと理解されるべきである。さらにまた、「一実施形態」の参照は、列挙した特徴も組み込む付加的な実施形態の存在を除外するものと解釈されることを意図しない。さらに、明示的に反対の記載がない限り、特定の特性を有する要素または複数の要素を「備える(comprising)」、「含む(including)」、または「有する(having)」実施形態は、その特性を有さない追加のそのような要素を含むことができる。
図1は、一実施形態により形成されたシステム100のブロック図である。図示した実施形態では、システム100は、医用撮像用のバッチを生成するように構成された核種生成システムである。しかしながら、他の実施形態が異なる用途または目的のために使用されてもよいことを理解されたい。システム100は、イオン源システム104、電場システム106、磁場システム108、および真空システム110を含むいくつかのサブシステムを有する粒子加速器102を含む。粒子加速器102は、例えば、サイクロトロン、より具体的にはアイソクロナスサイクロトロンであってもよい。粒子加速器102は加速チャンバ103を含むことができる。加速チャンバ103は、粒子加速器のハウジング部分または他の部分によって画定され、動作中に排気状態を有するように構成される。図1に示す粒子加速器は、加速チャンバ103内に配置されたサブシステム104、106、108、110のうちの少なくとも一部を有する。
本明細書に記載のシステムおよび/または粒子加速器の例は、米国特許出願公開第2011/0255646号明細書に見出すことができ、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。さらに、本明細書に記載の実施形態と共に使用することができるシステムおよび/または粒子加速器は、米国特許出願第12/492,200号明細書、同第12/435,903号明細書、同第12/435,949号明細書、米国特許出願公開第2010/0283371A1号明細書、および米国特許出願第14/754,878号明細書、同第14/995,772号明細書、および同第15/044,397号明細書に記載されており、その各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
粒子加速器102の使用中に、荷電粒子は、イオン源システム104を通して粒子加速器102の加速チャンバ103内に配置されるか、または加速チャンバ103内に注入される。磁場システム108および電場システム106は、荷電粒子の粒子ビーム112を生成する際に協働するそれぞれの場を生成する。荷電粒子は、所定のまたは指定された経路に沿って加速チャンバ103内で加速され誘導される。サイクロトロンでは、例えば、指定された経路は螺旋状の軌道であってもよい。
磁場システム108は、例えば、磁気ヨークおよび電磁コイルを含むことができる。電場システム106は、例えば、所定の周波数に同調された誘導性および容量性素子を含む共振システムを形成する高周波(RF)電極を含むことができる。電場システム106はまた、1つまたは複数の増幅器と通信する周波数発振器を有する高周波電力発生器(図示せず)を含むことができる。磁気ヨークおよび電磁コイルによって生成される磁場は、荷電粒子の誘導を容易にすることができる。このようなシステムおよび/または粒子加速器は、米国特許出願第14/754,878号明細書、同第14/995,772号明細書、および同第15/044,397号明細書に記載されており、その各々は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
図1にも示しているように、システム100は、抽出システム115と、出発材料116を含むターゲットシステム114とを有する。いくつかの実施形態では、粒子加速器102およびターゲットシステム114は、単一のシステムハウジング124(破線で示す)内に封入または収容されてもよい。しかしながら、ターゲットシステム114は、他の実施形態では、粒子加速器102から分離されていてもよい。抽出システム115は、螺旋状軌道の縁に配置することができる。抽出システム115は、フォイルホルダ130と、フォイルホルダ130に動作可能に結合された回転モータ132とを含む。フォイルホルダ130は、回転装置またはカルーセルとして示されているが、他の実施形態では、他のフォイルホルダが使用されてもよい。フォイルホルダ130は、1つまたは複数のストリッパフォイル134(複数のストリッパフォイル134が図1に示されている)を保持するように構成される。回転モータ132は、フォイルホルダ130を回転軸136の周りで指定された回転位置に選択的に移動させるように構成される。例えば、フォイルホルダ130は、異なるストリッパフォイル134が荷電粒子に入射するように回転させることができる。回転モータ132は、例えば、米国特許出願第12/977,208号明細書に記載されているような圧電素子によって駆動される電気機械モータであってもよく、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
図示するように、ターゲットシステム114は、粒子加速器102に隣接して配置される。同位体を生成するために、荷電粒子は、粒子加速器102によって導かれて、抽出システム115のストリッパフォイル134に入射する。いくつかの実施形態では、荷電粒子(例えば、負の水素イオン)がストリッパフォイル134に入射すると、荷電粒子の電子が荷電粒子から除去され、それによって粒子の電荷が変化する。粒子ビーム112が対応するターゲット位置120に位置する出発材料116に入射するように、粒子をビーム通路117に沿ってターゲットシステム114内に導くことができる。代替的な実施形態では、システム100は、加速チャンバ103内に位置するか、または加速チャンバ103に直接取り付けられたターゲットシステムを有することができる。
一例として、システム100は技術を使用し、荷電粒子を少なくとも10μAのビーム電流で指定されたエネルギー(例えば8〜20MeV)にする。負の水素イオンを加速して、粒子加速器102を通って抽出システム115に誘導することができる。次いで、負の水素イオンは、抽出システム115のストリッパフォイル134に当たって、それによって一対の電子を除去し、その粒子を正イオンにすることができる。しかし、本明細書に記載の実施形態は、他のタイプの粒子加速器およびサイクロトロンに適用可能であり得ることに留意されたい。
1つまたは複数の実施形態は、より高いビーム電流を使用することを可能にすることができる。例えば、いくつかの実施形態では、ビーム電流は、最大1500μAまたは最大1000μAであってもよい。いくつかの実施形態では、ビーム電流は最大500μAまたは最大250μAであってもよい。いくつかの実施形態では、ビーム電流は、最大125μAまたは最大100μAであってもよい。いくつかの実施形態では、ビーム電流は最大75μAまたは最大50μAであってもよい。実施形態はまた、より低いビーム電流を使用してもよい。一例として、ビーム電流は、約10〜30μAであってもよい。
粒子ビーム112がストリッパフォイル134に入射すると、ストリッパフォイル134の温度が著しく上昇することがある。例えば、ストリッパフォイル134は約750K以上の温度上昇を経験することがある。著しい温度変化により、ストリッパフォイル134の一部がサイズの膨張(または収縮)を引き起こす可能性がある。
図1にも示しているように、システム100は、別々の出発材料116A〜116Cが位置する複数のターゲット位置120A〜120Cを有することができる。粒子ビーム112が異なる出発材料116に入射するように、シフト装置またはシステム(図示せず)を使用して、粒子ビーム112に対してターゲット位置120A〜120Cをシフトさせることができる。シフト処理中にも真空を維持することができる。あるいは、粒子加速器102および抽出システム115は、ただ1つの経路に沿って粒子ビーム112を導かなくてもよく、異なるターゲット位置120A〜120Cごとに固有の経路に沿って粒子ビーム112を導いてもよい。さらに、ビーム通路117は、粒子加速器102からターゲット位置120まで実質的に直線であってもよく、あるいは、ビーム通路117は、それに沿って1つまたは複数の点で湾曲または折り返してもよい。例えば、ビーム通路117に沿って配置された磁石は、異なる経路に沿って粒子ビーム112を方向転換するように構成することができる。
システム100は、医療撮像、研究、および治療に使用することができる放射性核種を製造するように構成されるが、科学研究または分析などの医療に関連しない他の用途にも使用することができる。システム100は、同位体を、医用撮像または治療に使用するための個々の用量などの、所定の量またはバッチで生成することができる。核医学(NM)撮像または陽電子放出断層撮影(PET)撮像などの医療目的で使用される場合には、放射性同位元素は、「トレーサ」と呼ばれることもある。一例として、核種生成システム100は、希酸(例えば、硝酸)中の68Zn硝酸塩を含むターゲット液体から68Ga同位体を生成することができる。核種生成システム100はまた、[18F]Fを液体形態にするために陽子を生成するように構成されてもよい。出発材料は、18O(p,n)18F核反応を使用して18Fの製造のために濃縮18O水にすることができる。いくつかの実施形態では、核種生成システム100は、15O標識水を生成するために陽子または重水素を生成することもできる。様々なレベルの活性を有する同位体を提供することができる。13Nは、16O(p,a)13N核反応による蒸留水の陽子衝撃によって製造することができる。さらに別の例として、出発材料は、14N(p,a)11C反応を介した11Cの製造のためのガスであってもよい。
システム100はまた、様々なシステムおよび構成要素の動作を制御するために技能者が使用することができる制御システム118を含むことができる。制御システム118は、粒子加速器102およびターゲットシステム114に近接してまたは遠隔に位置する1つまたは複数のユーザインターフェースを含むことができる。いくつかの実施形態では、制御システム118は、ストリッパフォイル134の動作可能性または適合性に関するデータを受け取るように構成することができる。例えば、制御システム118は、ストリッパフォイル134が故障したこと、および新しいストリッパフォイル134を荷電粒子の経路内に配置するべきであることをユーザに知らせることができる。このような情報は、ストリッパフォイル134から電流を検出することによって得ることができる。いくつかの実施形態では、制御システム118は、フォイルホルダ130を自動的に回転させて、異なるストリッパフォイル134が経路内に配置されるようにすることができる。
図1には示していないが、システム100はまた、粒子加速器102およびターゲットシステム114のための1つまたは複数の放射および/または磁気シールドを含むことができる。システム100は、それぞれの構成要素によって生成される熱を吸収するために、異なるシステムの様々な構成要素に冷却流体または作動流体を輸送する冷却システム122を含むことができる。
核種生成システム100は、荷電粒子を所定のエネルギーレベルまで加速するように構成することができる。例えば、本明細書に記載のいくつかの実施形態は、最大75MeV、最大50MeV、または最大25MeVのエネルギーに荷電粒子を加速する。特定の実施形態では、核種生成システム100は、ほぼ最大18MeVまたは最大16.5MeVのエネルギーに荷電粒子を加速する。特定の実施形態では、核種生成システム100は、ほぼ最大9.6MeVのエネルギーに荷電粒子を加速する。より特定の実施形態では、核種生成システム100は、最大7.8MeVのエネルギーに荷電粒子を加速する。しかし、本明細書に記載の実施形態はまた、より高いビームエネルギーを有することができる。例えば、実施形態は、100MeV、500MeV、またはそれ以上のビームエネルギーを有してもよい。
システム100、より具体的には、粒子加速器102は、米国特許出願第12/977,208号明細書に記載されている特徴を含むことができ、その全体が参照により組み込まれる。
1つまたは複数のプロセスを使用して、支持部を含むストリッパフォイルを作製することができる。支持部は、例えば、ケイ素材料を含むことができる。このプロセスは、作業基板から層(またはその一部)がそれぞれ付加または除去される付加的または除去的プロセスであってもよい。「作業基板」という用語は、ストリッパフォイルの製造中に作られる中間対象物を表すために使用される。「作業基板」という用語は、基板層の少なくとも1つがストリッパフォイルを形成するために使用されている複数の積み重ねられた基板層を含む。
以下に、ストリッパフォイルを製造する種々の方法を説明する。ストリッパフォイルを製造する1つの方法の様々な態様またはステップは、別の方法の態様またはステップと組み合わせることができることを理解されたい。少なくとも1つの層は、例えば、集積回路、半導体、および/または微小電気機械システム(MEMS)を製造するために使用されるプロセスと同様の1つまたは複数のプロセスを用いて形成されてもよい。例えば、リソグラフィ(例えば、フォトリソグラフィ)は、使用することができる技術またはプロセスの1つのカテゴリである。
ストリッパフォイルを製造するための1つまたは複数のプロセスは、材料が作業基板から除去される除去的技術を含むことができる。リソグラフィに加えて、そのようなプロセスには、(1)乾式化学エッチング、反応性イオンエッチング(RIE)、気相エッチング、化学機械加工(CM)、異方性湿式化学エッチング、湿式フォトエッチングなどの化学技術、(2)電気化学的エッチング(ECM)、電気化学的研削(ECG)、光電気化学的エッチングなどの電気化学技術、(3)レーザー加工、電子ビーム加工、放電加工(EDM)などの熱的技術、および(4)物理的ドライエッチング、スパッタエッチング、イオンミリング、ウォータージェット加工(WJM)、研磨ウォータージェット加工(AWJM)、研磨ジェット加工(AJM)、研磨研削、電解インプロセスドレッシング(ELID)研削、超音波穿孔、集束イオンビーム(FIB)ミリングなどの機械的技術が含まれる。上記のリストは、限定することを意図するものではなく、他の除去的技術またはプロセスを使用してもよい。
ストリッパフォイルを製造するための1つまたは複数のプロセスは、材料が作業基板に付加される付加的技術を含むことができる。このようなプロセスには、PVD、蒸発(例えば、熱蒸発)、スパッタリング、イオンプレーティング、イオンクラスタービーム堆積、パルスレーザー堆積、レーザーアブレーション堆積、分子線エピタキシ、化学気相堆積(CVD)(例えば、プラズマCVD、DC放電、高周波(RF)CVD、マイクロ波CVD、火炎(燃焼)CVD、または熱フィラメントCVD)、原子層堆積(ALD)、エピタキシ(例えば、液相エピタキシ、固相エピタキシ)、アノード酸化、熱スプレー堆積、レーザースパッタ堆積が含まれる。上記のリストは、限定することを意図するものではなく、他の添付加的技術またはプロセスを使用してもよい。
場合によっては、1つまたは複数のプロセスが、プロセスを識別する物理的特性をストリッパフォイルに提供することができる。例えば、走査電子顕微鏡(SEM)または他の撮像システムを使用して、ストリッパフォイルの断面を示すスライスされた部分などの、ストリッパフォイルの拡大画像を取得することができる。ストリッパフォイルの画像は、ストリッパフォイルを製造するために使用されるプロセスを示す物理的特性を示すことができる。したがって、装置(例えば、ストリッパフォイル)に対する1つまたは複数の請求項は、ストリッパフォイルを製造するために使用される方法を記載することができる。このような記載は、製造方法に起因する物理的(または構造的)特性に関する。
図2は、抽出システム150およびターゲットシステム152の側面図である。図示する実施形態では、抽出システム150は、それぞれフォイルホルダ158および1つもしくは複数のストリッパフォイル160(ストリッパフォイルとも呼ばれる)を含む第1および第2の抽出ユニット156、158を含む。抽出プロセスは、ストリッピングフォイルの原理に基づくことができる。より具体的には、荷電粒子(例えば、加速された負イオン)がストリッパフォイル160を通過する際に、荷電粒子の電子が除去される。粒子の電荷は、負電荷から正電荷に変化し、それにより磁場中の粒子の軌跡を変化させる。ストリッパフォイル160は、正に帯電した粒子を含む外部粒子ビーム162の軌道を制御するように配置され、外部粒子ビーム162を指定されたターゲット位置164に向けて導くために使用することができる。
図示する実施形態では、フォイルホルダ158は、1つまたは複数のストリッパフォイル160を保持することができる回転可能なカルーセルである。しかしながら、フォイルホルダ158は回転可能である必要はない。フォイルホルダ158は、トラックまたはレール166に沿って選択的に配置されてもよい。抽出システム150は、1つまたは複数の抽出モードを有することができる。例えば、抽出システム150は、1つの外部粒子ビーム162のみが出口ポート168に誘導される単一ビーム抽出用に構成されてもよい。図2では、6つの出口ポート168があり、それらは1〜6として列挙されている。
抽出システム150はまた、2つの外部粒子ビーム162が2つの出口ポート168に同時に誘導されるデュアルビーム抽出用に構成されてもよい。デュアルビームモードでは、抽出システム150は、各抽出ユニットが粒子ビームの一部(例えば、上半分および下半分)を遮断するように抽出ユニット156、158を選択的に配置することができる。抽出ユニット156、158は、異なる位置の間でトラック166に沿って移動するように構成される。例えば、駆動モータを使用して抽出ユニット156、158をトラック166に沿って選択的に配置することができる。各抽出ユニット156、158は、出口ポート168の1つまたは複数をカバーする動作範囲を有する。例えば、抽出ユニット156を出口ポート4、5、6に割り当て、抽出ユニット158を出口ポート1、2、3に割り当てることができる。各抽出ユニットを使用して、粒子ビームを割り当てられた出口ポートに導くことができる。
フォイルホルダ158は、除去された電子の電流測定を可能にするように絶縁されてもよい。ストリッパフォイル160は、ビームが最終エネルギーに到達する、ビーム通路の半径に位置する。図示する実施形態では、フォイルホルダ158の各々は、複数のストリッパフォイル160(例えば、6つのフォイル)を保持し、ビーム通路内に異なるストリッパフォイル160を配置することを可能にするように、軸170の周りに回転可能である。
ターゲットシステム152は、複数のターゲットアセンブリ172を含む。全部で6つのターゲットアセンブリ172が示され、各々はそれぞれの出口ポート168に対応する。粒子ビーム162が選択されたストリッパフォイル160を通過すると、粒子ビーム162は、それぞれの出口ポート168を通って対応するターゲットアセンブリ172に入る。粒子ビームは、対応するターゲット本体174のターゲットチャンバ(図示せず)に入る。ターゲットチャンバは出発材料(例えば、液体、ガス、または固体材料)を保持し、粒子ビームはターゲットチャンバ内の出発材料に入射する。粒子ビームは、以下でより詳細に説明するように、最初にターゲット本体174内の1つまたは複数のターゲットフォイルに入射することができる。ターゲットアセンブリ172は電気的に絶縁されており、出発材料、ターゲット本体174、および/またはターゲット本体174内のターゲットフォイルもしくは他のフォイルに入射するときに、粒子ビームの電流を検出することができる。
図3は、核種生成システム100(図1)の粒子加速器102(図1)などの粒子加速器に使用することができる抽出装置200の斜視図である。抽出装置200は、フォイルホルダ202と、複数のストリッパフォイル204とを含む。抽出装置200はまた、ホルダカバー210(図示せず)を含むことができる。
図示の実施形態では、フォイルホルダ202は、粒子加速器からの荷電粒子(図示せず)が対応するストリッパフォイル204に入射できるように、6つのストリッパフォイル204を保持して配置するように構成される。他の実施形態では、フォイルホルダ202は、より少ないストリッパフォイル(例えば、1つのストリッパフォイルのみ)またはより多くのストリッパフォイルを保持してもよい。ストリッパフォイル204は、適切な材料の実質的に長方形で薄いシートであってもよいが、他の実施形態では他の形状を使用してもよい。例えば、ストリッパフォイル204は、実質的に円形の輪郭を有してもよい。ストリッパフォイル204は、方法300(図5に示す)により形成されたストリッパフォイルと類似または同一であってもよい。
フォイルホルダ202は、ストリッパフォイル204の1つを保持するような大きさおよび形状の複数の位置決めスロット206を有するホルダ本体205を含む。フォイルホルダ202はまた、締結具または他の構成要素、またいくつかの実施形態では、ストリッパフォイル204を含むことができる。1つまたは複数の実施形態では、位置決めスロット206は、ストリッパフォイル204が位置決めスロット206内で自由に膨張または収縮することを可能にする寸法になっている。位置決めスロット206は、ストリッパフォイルを保持する内部基準面(後述する)によって画定されるが、一方、ストリッパフォイル204の縁部は基準面に対して移動することが可能である。そのような実施形態では、電子を剥離しないときには、ストリッパフォイルが受ける力は、本質的に、内部基準表面に対してストリッパフォイルを引っ張る重力のみであってもよい。しかしながら、他の実施形態では、ストリッパフォイルをより確実に保持するために、ストリッパフォイルを物理的に圧縮することができる。物理的に圧縮することができるストリッパフォイルの部分は、以下に説明するように、支持部またはフレームであってもよい。したがって、「保持する」という動詞は、ストリッパフォイルに関して使用される場合、ストリッパフォイルが位置決めスロット内に静止して膨張/収縮することができることを含むが、ストリッパフォイルの一部を2つの表面の間で圧縮するハードウェア(例えば、ねじ)またはツール(例えば、ピンチ装置)も含む。
例えば、ホルダ本体205は、第1および第2のプレート部分211、213と、プレート部分211、213の間に配置された中間部分212とを含む本体部分211〜213を含むことができる。図示した実施形態では、ホルダ本体205は単一の連続した材料片である。例えば、プレート部分211、213および中間部分212は、本明細書に記載の特徴を含むように、共通の材料片(例えば、グラファイト)からモールドおよび成形することができる。しかしながら、代替的な実施形態では、1つまたは複数のプレート部分211、213または中間部分212は、他の部分から分離していてもよい。例えば、プレート部分211、213および中間部分212のそれぞれは、ホルダ本体205を形成するために他の構成要素に固定される別個の構成要素であってもよい。
図示した実施形態では、フォイルホルダ202は、回転軸208を中心として異なる指定された回転位置に回転するように構成される。このように、プレート部分211、213および中間部分212は、回転軸208を横切る実質的に円形の断面を有することができる。いくつかの実施形態では、プレート部分211、213をディスクと呼ぶことができる。しかし、他の実施形態では、フォイルホルダ202または本体部分211〜213は、部分的に円形(例えば、半円形)のみである。例えば、円形の断面を有し、6つのストリッパフォイル204を保持するように構成される代わりに、本体部分211〜213は、3つまたは4つのストリッパフォイル204のみを保持するように構成された半円形の断面を有してもよい。
ホルダ本体205は、回転軸208の周りに延在するビーム受け取りチャネル216を含む。ビーム受け取りチャネル216は、プレート部分211、213および中間部分212によって画定される。図示するように、ビーム受け取りチャネル216は、回転軸208から半径方向外側に開いて、ビーム受け取りチャネル216が開放されている。ビーム受け取りチャネル216は、外部チャネル表面218によって画定される。チャネル表面218は、プレート部分211、213および中間部分212に沿って延在する。図2に示すように、位置決めスロット206は、チャネル表面218内に形成される。
図示する実施形態では、チャネル表面218は、プレート部分211の半径方向縁部214から中間部分212に沿ってプレート部分213の半径方向縁部215まで延在する単一の連続面である。しかしながら、本体部分211〜213が別々の構成要素である実施形態では、チャネル表面218は、構成要素の別々の表面によって集合的に形成されてもよい。したがって、「チャネル表面」という用語は、ビーム受け取りチャネル216を画定する単一の連続面、またはビーム受け取りチャネル216を集合的に画定する複数の表面を表すことができる。
図2に示すように、プレート部分211は、複数の細長いスロット開口部222を含むことができる。スロット開口部222は、対応する位置決めスロット206へのアクセスを提供する。例えば、図2に示すように、ツール224(例えば、プライヤ)を使用して、ストリッパフォイル204をスロット開口部222を通してそれぞれの位置決めスロット206に挿入することができる。ストリッパフォイル204が位置決めスロット206を通って前進するにつれて、ストリッパフォイル204はビーム受け取りチャネル216を横切って前進する。ストリッパフォイル204が位置決めスロット206に挿入された後に、ストリッパフォイル204がビーム受け取りチャネル216を分離または分割するように、ストリッパフォイル204はビーム受け取りチャネル216を横断して配置される。所望の数のストリッパフォイル204がホルダ本体205内に配置されると、ホルダカバー(図示せず)がプレート部分211に取り付けられ、それによってストリッパフォイル204が位置決めスロット206内に閉じ込められるようにスロット開口部222を覆うことができる。
図4は、本明細書に記載の実施形態によって使用することができる例示的なストリッパフォイル204を示す。図4では、ストリッパフォイル204の寸法は、例示目的のために変更されている。それにもかかわらず、実施形態は、所定の寸法を有するストリッパフォイルを利用するように、または様々なタイプのストリッパフォイルを利用するように選択的に構成することができることが理解される。図示するように、ストリッパフォイル204は、対向する側面230、232と、対向する側面230、232の間に延在するフォイル縁部233〜236とを含む。図4では、側面230、232が実質的に平面であるように示されており、フォイル縁部233〜236は実質的に直線状であるように示されている。しかしながら、外力が加えられたときにストリッパフォイルが容易に屈曲する(例えば曲がる)ことがあり、様々な輪郭を有するように成形され得ることが理解される。フォイル縁部233〜236は、ストリッパフォイル204の周囲に沿って延在し、ストリッパフォイル204が実質的に平面である場合に、ストリッパフォイル204の輪郭を画定することができる。図4における輪郭は、実質的に長方形であるが、他の実施形態では、ストリッパフォイル204は他の輪郭を有してもよい。
図示するように、ストリッパフォイル204は、ストリッパフォイル204の外周の周りに延在する縁部238を含む。縁部238は、図4の破線とフォイル縁部233〜236との間に画定される。縁部238は、フォイル縁部233〜236と、側面230、232の一部とを含む。縁部238は、少なくとも1つの被覆セグメントと、少なくとも1つの露出セグメントとを含むことができる。例えば、縁部238は、それぞれフォイル縁部233〜235に沿って延在し、フォイル縁部233〜235を含む被覆セグメント243〜245を含む。被覆セグメント243〜245は集合的にC形状を形成することができる。縁部238はまた、フォイル縁部236に沿って延在し、フォイル縁部236の少なくとも一部を含む露出セグメント246を含む。
図示する実施形態では、縁部238は、ストリッパフォイル204の本体部分242を取り囲んでいる。ストリッパフォイル204が対応する位置決めスロット206(図3)で保持されると、本体部分242および縁部238の露出セグメント246が露出される。例えば、本体部分242および露出セグメント246は、ホルダ本体205(図3)によって覆われず、荷電粒子(図示せず)を直接受け取ることができる。図4にも示すように、ストリッパフォイル204は、側面230、232の間に延在する高さまたは厚さ253を有することができる。
図5は、一実施形態による方法300を示すフローチャートである。いくつかの実施形態では、方法300は、荷電粒子ビームから電子を除去するように構成されたストリッパフォイルを製造する方法または少なくとも部分的に製造する方法である。ストリッパフォイルは、システム100(図1)で使用することができる。様々な実施形態では、特定のステップを省略または追加することができ、特定のステップを組み合わせることができ、特定のステップを同時に実行することができ、特定のステップを並行して実行することができ、特定のステップを複数のステップに分割することができ、特定のステップを異なる順序で実行することができ、あるいは特定のステップまたは一連のステップを反復的な形式で再実行することができる。
方法300について、図6〜図9を参照して説明する。図5および図6を参照すると、方法300は、基板層400を設けるステップ302を含む。基板層400は、例えば、ケイ素ウェハであってもよい。基板層400は、1つまたは複数の下位層を含むことができる。方法300はまた、基板層400の露出面404に沿ってバッキング層402を堆積させるステップ304を含む。バッキング層402は、合成ダイヤモンド、すなわち、天然に存在しないダイヤモンドを含む。合成ダイヤモンドは、sp混成構成または構造を有してもよい。
バッキング層402を堆積するために使用することができるプロセスは、CVD(例えば、熱CVD、原子層堆積、プラズマCVD、DC放電、高周波(RF)CVD、マイクロ波CVD、火炎(燃焼)CVD、または高温フィラメントCVD、あるいは上記の組み合わせ)を含む。CVDプロセスは、気相の内部での化学反応および基板層上への堆積を含む。プラズマ放電電力(適用可能な場合)、反応ガスの組成、基板の組成、基板の温度、基板の電気バイアス、フィラメントの温度(適用可能な場合)、反応ガスの流量、および/またはシステムの圧力などの、プロセスを調整するための様々なパラメータを選択することができる。反応ガスは、とりわけ炭素含有ガス種を含む。使用することができる反応ガスには、水素、酸素、メタン、二酸化炭素、アルゴン、および窒素が含まれる。堆積は、熱(例えば、高温フィラメントまたは熱アーク)でアシストされてもよく、またはマイクロ波プラズマでアシストされてもよい。
方法300はまた、バッキング層402が基板層400と導電層406との間に配置されるように、バッキング層402の露出面408に沿って導電層406(例えば、グラファイト層)を堆積させるステップ306を含む。複数の導電層を含む実施形態では、導電層406を第1の導電層と呼ぶことができる。
堆積させるステップ306は、ステップ304での堆積プロセスと同じ堆積プロセスを使用することができる。例えば、導電層406は、マイクロ波CVD、高温フィラメントCVD、およびアーク放電CVDなどのCVDを使用して堆積することができる。しかし、他の付加的プロセス、例えば、蒸着またはスパッタリングなどを用いて導電層406を堆積させてもよい。いくつかの実施形態では、合成ダイヤモンドは多結晶ダイヤモンド(例えば、sp混成)であり、導電層は導電性炭素層を含む。導電層は、接地への経路を提供するために十分に導電性であり、それによってストリッパフォイルの寿命を増加させる。導電性炭素層は、例えば、グラファイト、グラフェン、アモルファスカーボン、またはダイヤモンドライクカーボン(DLC)を含むことができる。導電性炭素層は、ドープされてもよい。例えば、機械的強度または潜在的な応力低減などの機械的特性を向上させるために、炭素層にホウ素をドープすることができる。特定の実施形態では、導電性炭素層はグラファイトである。
導電層とバッキング層は、グレーデッド層を用いて接合することができる。そのような実施形態では、中間のグレーデッド層は、導電層のバッキング層への接着性を高めることができる。
バッキング層402および導電層406は、剥離シート410を通過する荷電粒子のビームから電子を剥離するように構成された剥離シート410を形成する。図6に示すように、バッキング層402は厚さ412を有し、導電層406は厚さ414を有する。導電層406の厚さ414は、バッキング層402の厚さ412とほぼ等しいかまたはそれより薄くてもよい。例えば、導電層406の厚さ414は、最大2000ナノメートル(nm)であってもよいが、より厚い導電層406が可能である。特定の実施形態では、厚さ414は、1nm〜1000nmである。より特定の実施形態では、厚さ414は1nm〜500nmまたは1nm〜300nmである。500nm以下などのより薄い導電層406は、ストリッパフォイルが受ける周期的な応力をより少なくすることができると考えられる。しかしながら、実施形態は、500nmよりも厚い導電層を有してもよい。
バッキング層402の厚さ412は、例えば、少なくとも0.5マイクロメートル(ミクロン)(すなわち500ナノメートル)、少なくとも1ミクロン、少なくとも2ミクロン、または少なくとも3ミクロンであってもよい。いくつかの実施形態では、バッキング層402の厚さ412は、少なくとも5ミクロンまたは少なくとも10ミクロンであってもよい。特定の実施形態では、厚さ412は最大50ミクロンであってもよい。厚さ412の範囲は、0.5ミクロン〜20ミクロンであってもよい。厚さ412のより特定の範囲は、0.5ミクロン〜10ミクロンであってもよい。
方法300はまた、基板層400の少なくとも一部を除去するステップ308を含む。基板層400は、エッチングまたは他の除去的プロセスを用いて除去することができる。任意選択的に、基板層400を完全に除去してストリッパフォイル418を形成することができる。あるいは、基板層400の犠牲部分のみを除去してストリッパフォイル420を形成する。基板層400の残りの部分422は、支持フレーム424を形成することができる。剥離シート410および支持フレーム424は、ストリッパフォイル420を画定する。いくつかの実施形態では、支持フレーム424は、支持部と呼ぶこともできる。
支持フレーム424は、指定されたパターンまたは形状を有することができる。例えば、剥離シート410は、バッキング層402および導電層406によって形成される外縁部430を有する。支持フレーム424は、支持フレーム424が外縁部430に沿って延在するようにパターン化することができる。例えば、支持フレーム424は、外縁部430(図6に示す)と同一平面上にあってもよいし、剥離シート410の小さな部分が支持フレーム424を明確にするように外縁部430に直接隣接していてもよい。集合的に、剥離シート410および支持フレーム424は、ストリッパフォイル420のフォイル縁部432を画定する。支持フレーム424は、ストリッパフォイル420の機械的特性を向上させることができる。
別の実施形態では、導電層は、バッキング層に先立って形成することができる。例えば、グラファイト層をベース基板上に堆積させ、ダイヤモンド層をグラファイト層上に堆積させることができる。ベース基板は、上述したように(全体的にまたは部分的に支持部を形成するように)後で除去することができる。任意選択的に、それらの間に中間層を堆積させることができる。例えば、金属層(例えば、チタンまたは白金)を用いて接着性を向上させることができる。その後に、中間層上にダイヤモンド層を堆積させることができる。中間層およびダイヤモンド層は、共通のCVD装置を用いて連続的に製造することができる。
図7は、方法300の別の任意選択的な段階を示す。基板層400の少なくとも一部を除去するステップ308の前または後に、方法300は、導電層406の露出面436に沿って犠牲層434を堆積させるステップ310を含むことができる。犠牲層、またはストリッパフォイルの他の層は、ストリッパフォイルがストリッパフォイルの加熱および冷却によって生じる周期的な応力をより少なく受けるように、熱膨張係数を有するように選択することができる。選択される他のパラメータは、導電層の厚さまたは二次元プロファイルを含むことができる。ストリッパフォイルの寿命を延ばすように支持部の設計を選択することもできる。犠牲層434は、例えば、バッキング層402の材料および/または導電層406の材料の熱膨張係数とほぼ等しい熱膨張係数を有する材料とすることができる。一例として、犠牲層434は、窒化ホウ素(BN)を含むことができる。
図7に戻って、基板層400が残っている場合には、ステップ308で基板層400を除去することができる。ステップ312では、バッキング層402の露出面440に沿って別の導電層438を堆積させることができる。他の導電層438(または第2の導電層438)は、導電層406と同じ材料または異なる材料を含むことができる。
任意選択的に、犠牲層434はステップ314において完全に除去されて、対向する側に導電層406、438を有するストリッパフォイル442を形成し、その間にバッキング層402を配置することができる。
導電層406、438の間に配置されたバッキング層402を有する実施形態は、対称的な内部応力を受ける可能性がある。より具体的には、バッキング層402と導電層406、438とが熱エネルギーの増加により膨張すると、バッキング層402と導電層406との間の界面460は、膨張する2つの層によって生じる内部応力を受ける可能性がある。同様に、バッキング層402と導電層438との間の界面462は、膨張する2つの層によって生じる内部応力を受ける可能性がある。2つの界面460、462が存在する実施形態では、界面460に沿った内部応力は、界面462に沿った内部応力によって生じるストリッパフォイルの変形に抵抗することができ、その逆もあり得る。そのような実施形態は、1つの導電層のみを有する実施形態と比較してより長い寿命を有することができ、および/または1つの導電層を有する実施形態と比較してより一貫した性能を有することができる。
あるいは、図8に示すように、犠牲層434は、ストリッパフォイル444を形成するために、ステップ316において部分的にのみ除去されてもよい。例えば、フォトリソグラフィまたはエッチングによって犠牲層を除去することができる。犠牲層434の残りの部分446は、ストリッパフォイル444の支持フレーム448を形成することができる。
図9は、方法300の別の任意選択的な段階を示す。犠牲層434を部分的に除去するステップ316の後に、方法300は、導電層438の露出面452に沿って別の犠牲層450(または第2の犠牲層)を堆積させるステップ318を含むことができる。ステップ320において、別の犠牲層450は、ストリッパフォイル454を形成するために部分的に除去されてもよい。図9に示すように、ストリッパフォイル454は、支持フレーム448と、ストリッパフォイル454の反対側の支持フレーム456とを含む。導電層406、438と支持フレーム448、456との間に配置されたバッキング層402を有する実施形態はまた、上述のように対称的な内部応力を受ける可能性がある。
図15は、一実施形態により形成されたストリッパフォイル600の側面図である。図示するように、ストリッパフォイル600は、複数のバッキング層601、602、導電層603、604、605、および支持部606、607を含む。任意選択的に、ストリッパフォイル600は、中間層608、609、610、611、612、613を含む。ストリッパフォイル600は、例えば、方法300(図3)を用いて製造することができる。例えば、図6〜図9に示すように、様々な層を互いに堆積させることができる。中間層は、例えば、炭化物(例えば立方晶炭化ケイ素(β−SiC))、アモルファスSiOまたはチタンを含み、CVDなどの上記と同様の技術を用いて適用されてもよい。
任意選択の中間層608〜613は、ストリッパフォイル600に、指定された特性を与えるように構成することができる。例えば、中間層608〜611のうちの1つまたは複数は、ストリッパフォイル600の構造的完全性を強化し、および/またはストリッパフォイル600の寿命動作を増加させることができる。
いくつかの実施形態では、中間層608〜611のうちの1つまたは複数は、中間層の反対側の2つの層の間の接着性を改善するように構成することができる。例えば、中間層608は、中間層608を含まない構成と比較して、バッキング層601と導電層603との間の接着性を高めることができる。
特定の実施形態では、中間層608〜613のうちの1つまたは複数は、バッキング層および/または導電層を付着させる装置(例えば、CVDシステム)が中間層を適用するグレーデッド層である。層の堆積中に、異なる層が同じ装置によって連続して付着させるように、材料を堆積させるための1つまたは複数のパラメータを徐々に変化させることができる。本明細書で使用する「徐々に変化する」という用語は、パラメータの急激な変化またはパラメータの連続的な変化を含むことができる。一例として、急激な変化は、ある期間に指定された圧力で材料を堆積させ、その後、次の期間に異なる指定された圧力で材料を堆積させることを含むことができる。急激な変化はまた、異なる時間におけるガス組成が異なるようにガス組成を変化させることを含むことができる。バッキング層601の堆積プロセスは第1のパラメータのセットであってもよく、中間層608の堆積プロセスは異なる第2のパラメータのセットであってもよく、また、導電層603の堆積プロセスは異なる第3のパラメータのセットであってもよい。
連続的な変化には、ある期間にわたってある値から別の値へのパラメータの増加(または減少)が含まれてもよい。増加または減少は、一定速度であっても、非線形速度であってもよい。
別の実施形態では、導電層が表面に沿って堆積される前に、バッキング層の露出面を物理的または化学的に処理してもよい。処理された表面は、材料が表面に沿って堆積されるときに中間層を生じさせることがある。代替的な実施形態では、中間層608は、異なるタイプの堆積プロセスを使用して堆積されてもよい。
図15にも示しているように、ストリッパフォイルは、介在する(またはインターリーブ)バッキング層、導電層、および(任意選択の)中間層を含むことができる。特定の実施形態では、同じ装置が各層を提供することができる。例えば、バッキング層601の堆積プロセスは第1のパラメータのセットであってもよく、中間層608の堆積プロセスは異なる第2のパラメータのセットであってもよく、また、導電層603の堆積プロセスは異なる第3のパラメータのセットであってもよい。中間層610の堆積プロセスは、第2のパラメータのセットであってもよく、バッキング層602の堆積プロセスは、第1のパラメータのセットであってもよく、以下同様である。
上記の例では、バッキング層は、導電層の前に設けられる。また、導電層は、バッキング層の前に設けられてもよいと考えられる。例えば、グラファイト層をベース基板上に堆積させることができる。次いで、ダイヤモンド層をグラファイト層上に堆積させることができる。任意選択的に、ダイヤモンド層を付着させる前にグラファイト層上に中間層を設けることができる。
他の実施形態では、ストリッパフォイルは、ストリッパフォイルを形成するために互いに積み重ねられた別個の部分を含むことができる。例えば、層601、609、604、612、607は第1のフォイル部分を構成することができ、層608、603、610、602、611、605、613、606は第2のフォイル部分を構成することができる。第1および第2のフォイル部分は、動作中に共に挟まれてもよい。
図10〜図14は、それぞれストリッパフォイル501、502、503、504、505の平面図を示す。各ストリッパフォイル501〜505は、窓506と、支持部またはフレーム508とを画定する。窓506は、荷電粒子が通過するように構成されたストリッパフォイルの一部を表し、その結果、荷電粒子の電子を除去することができる。窓506は、バッキング層および少なくとも1つの導電層を含む、剥離シート410(図6)などの剥離シートの一部である。窓506は、支持フレーム508によって少なくとも部分的に画定することができる指定された形状を有する。例えば、ストリッパフォイル501〜504は長方形の窓を有する。しかしながら、ストリッパフォイル505は、円形の窓を有する。支持フレームは、様々な所定の形状を形成するようにパターン化することができることを理解されたい。
図16は、堆積装置700の概略図である。特定の実施形態では、堆積装置700は、基板層710上に1つまたは複数の層を堆積させるように構成されたマイクロ波プラズマCVD装置またはシステムである。堆積された層は、本明細書に記載のバッキング層、導電層、および中間層を含むことができる。特定の実施形態では、堆積装置700は、堆積装置700の動作パラメータを調整することによって連続的な層を堆積することができる。図示するように、堆積装置700は、反応ガス用の1つまたは複数の容器702と、容器702と堆積が生じるチャンバとの間に配置された1つまたは複数の流量コントローラ703とを含む。堆積装置700はまた、マイクロ波発生器704および導波管705を含む。しかしながら、他の堆積装置を使用してもよいことを理解されたい。
特定の実施形態では、粒子加速器およびサイクロトロンは、病院または他の類似の設定での使用のために、医用撮像のための放射性同位元素を生成するためのサイズ、形状、および構成になっている。しかしながら、本明細書に記載の実施形態は、医療用途のための放射性同位体の生成に限定されることを意図していない。さらに、図示した実施形態では、粒子加速器は垂直配向アイソクロナスサイクロトロンである。しかし、代替的な実施形態は、他の種類のサイクロトロンまたは粒子加速器および他の配向(例えば、水平)を含むことができる。
上記の説明は例示するものであって、限定することを意図したものではないことを理解されたい。例えば、上記の実施形態(および/またはその態様)は、互いに組み合わせて用いることができる。さらに、本発明の範囲を逸脱せずに特定の状況または材料を本発明の教示に適応させるために、多くの修正を行うことができる。本明細書に記載した材料の寸法および種類は、本発明のパラメータを規定するためのものであるが、それらは決して限定的なものではなく、例示的な実施形態である。多くの他の実施形態は、上記の説明を検討することにより当業者には明らかであろう。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲を参照して、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる等価物の全範囲と共に決定されるべきである。添付した特許請求の範囲において、「含む(including)」および「そこにおいて(in which)」という用語は、それぞれ「含む(comprising)」および「そこにおいて(wherein)」という用語の平易な英語に相当するものとして用いられる。さらに、以下の特許請求の範囲において、「第1の」、「第2の」、および「第3の」などの用語は、単にラベルとして用いており、それらの対象物に対して数の要件を課すことを意図するものではない。さらに、以下の特許請求の範囲の限定は、そのような特許請求の範囲の限定が「のための手段(means for)」の後にさらなる構造のない機能についての記載が続くフレーズを明白に用いない限り、そしてそうするまでは、ミーンズプラスファンクション形式で書かれたものではなく、米国特許法第112条第6項に基づいて解釈されることを意図するものではない。
本明細書は、最良の様式を含む本発明を開示するため、およびどのような当業者も、任意の装置またはシステムの作製および使用ならびに任意の組み込まれた方法の実行を含む本発明の実施を可能にするために、例を使用している。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって定義され、当業者が想到する他の例を含むことができる。そのような他の実施例は、それらが特許請求の範囲の文言から相違しない構造要素を有する場合、または特許請求の範囲の文言から実質的には相違しない同等の構造要素を含む場合、特許請求の範囲の技術的範囲に包含される。
[実施態様1]
システム(100)であって、
荷電粒子の粒子ビーム(112)を指定された経路に沿って導くように構成された粒子加速器(102)と、
前記粒子加速器(102)の下流に配置された抽出装置(200)とを含み、前記抽出装置(200)は、ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)および前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)を保持するフォイルホルダ(130,158,202)を含み、前記フォイルホルダ(130,158,202)は、前記粒子ビーム(112)が前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)上に入射するように前記粒子ビーム(112)の前記指定された経路を横切って前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)を配置するように構成され、前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は、前記荷電粒子から電子を除去するように構成され、前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は、互いに対して積層されたバッキング層(402,601,602)および導電層(406,438,603〜605)を含み、前記バッキング層(402,601,602)は合成ダイヤモンドを含む、システム(100)。
[実施態様2]
前記導電層(406,438,603〜605)は、前記合成ダイヤモンドに沿って直接堆積されるか、または前記導電層(406,438,603〜605)と前記合成ダイヤモンドとの間の中間層(608〜613)上に堆積される、実施態様1に記載のシステム(100)。
[実施態様3]
前記合成ダイヤモンドは多結晶ダイヤモンド(sp混成)であり、前記導電層(406,438,603〜605)は導電性炭素層を含む、実施態様2に記載のシステム(100)。
[実施態様4]
前記導電層(406,438,603〜605)は、グラファイト、グラフェン、アモルファスカーボンまたはダイヤモンドライクカーボン(DLC)のうちの少なくとも1つを含む、実施態様2に記載のシステム(100)。
[実施態様5]
前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は外縁部(430)を有し、前記外縁部(430)の少なくとも一部に沿って延在する支持部(424,448,456,508)をさらに含み、前記支持部(424,448,456,508)は、前記導電層(406,438,603〜605)上に直接形成されるか、または前記支持部(424,448,456,508)と前記導電層(406,438,603〜605)との間の中間層(608〜613)上に直接形成され、前記支持部(424,448,456,508)は、前記荷電粒子が前記導電層(406,438,603〜605)および前記バッキング層(402,601,602)を通過することを可能にする、実施態様1に記載のシステム(100)。
[実施態様6]
前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は、前記バッキング層(402,601,602)と前記導電層(406,438,603〜605)との間に配置された中間層(608〜613)をさらに含み、前記中間層(608〜613)は、前記バッキング層(402,601,602)と前記導電層(406,438,603〜605)との間の接着性
を高める、実施態様1に記載のシステム(100)。
[実施態様7]
前記導電層(406,438,603〜605)は第1の導電層(406,438,603〜605)であり、前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は第2の導電層(406,438,603〜605)をさらに含み、前記バッキング層(402,601,602)は、前記第1の導電層(406,438,603〜605)と前記第2の導電層(406,438,603〜605)との間に配置される、実施態様1に記載のシステム(100)。
[実施態様8]
ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)であって、
導電層(406,438,603〜605)と、
前記導電層(406,438,603〜605)に対して積層されたバッキング層(402,601,602)とを含み、前記バッキング層(402,601,602)は合成ダイヤモンドを含み、前記導電層(406,438,603〜605)および前記バッキング層(402,601,602)は、剥離シート(410)を通過する荷電粒子から電子を剥離するように構成された前記剥離シート(410)を形成する、ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)。
[実施態様9]
前記剥離シート(410)は、前記導電層(406,438,603〜605)および前記バッキング層(402,601,602)によって形成された外縁部(430)を有し、前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は、前記外縁部(430)の少なくとも一部に沿って延在する支持部(424,448,456,508)をさらに含み、前記支持部(424,448,456,508)は、前記剥離シート(410)の一部のみを覆い、それによって前記荷電粒子が前記導電層(406,438,603〜605)および前記バッキング層(402,601,602)を通過することを可能にする、実施態様8に記載のストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)。
[実施態様10]
前記導電層(406,438,603〜605)は、前記合成ダイヤモンド上に直接堆積されるか、または前記導電層(406,438,603〜605)と前記合成ダイヤモンドとの間の中間層(608〜613)上に直接堆積される、実施態様8に記載のストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)。
[実施態様11]
前記導電層(406,438,603〜605)は最大2000ナノメートルの厚さを有し、前記バッキング層(402,601,602)は最大50マイクロメートルの厚さを有する、実施態様8に記載のストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)。
[実施態様12]
前記導電層(406,438,603〜605)は導電性炭素層を含む、実施態様8に記載のストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)。
[実施態様13]
前記バッキング層(402,601,602)と前記導電層(406,438,603〜605)との間に位置する中間層(608〜613)をさらに含み、前記中間層(608〜613)は、前記バッキング層(402,601,602)と前記導電層(406,438,603〜605)との間の接着性を高め、前記中間層(608〜613)および前記導電層(406,438,603〜605)は、同一の堆積装置(700)によって連続して堆積可能な炭素層である、実施態様8に記載のストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)。
[実施態様14]
前記導電層(406,438,603〜605)は第1の導電層(406,438,603〜605)であり、前記剥離シート(410)は第2の導電層(406,438,603〜605)をさらに含み、前記バッキング層(402,601,602)は、前記第1の導電層(406,438,603〜605)と前記第2の導電層(406,438,603〜605)との間に配置される、実施態様8に記載のストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)。
[実施態様15]
方法(300)であって、
基板層(400,710)を設けるステップ(302)と、
前記基板層(400,710)の露出した側に沿って第1層を堆積させるステップ(304)と、
前記第1層が前記基板層(400,710)と第2層との間に配置されるように、前記第1層の露出した側に沿って前記第2層を堆積させるステップ(306)であって、前記第1層または前記第2層の一方はバッキング層(402,601,602)であり、他方が導電層(406,438,603〜605)であり、前記第1層および前記第2層は、剥離シート(410)を通過する荷電粒子から電子を剥離するように構成された前記剥離シート(410)を形成する、ステップ(306)と、
前記基板層(400,710)の少なくとも一部を除去するステップ(308)と、
を含む方法(300)。
[実施態様16]
前記第1層を堆積させるステップおよび前記第2層を堆積させるステップは、前記第1層および前記第2層に対して1つまたは複数の動作パラメータが異なる、同一の化学気相成長(CVD)装置を使用する、実施態様15に記載の方法(300)。
[実施態様17]
前記第1層を堆積させるステップおよび前記第2層を堆積させるステップは、前記第1層を堆積させるステップと前記第2層を堆積させるステップとの間で、1つまたは複数の動作パラメータが徐々に変化する、同一の化学気相成長(CVD)装置を使用する、実施態様15に記載の方法(300)。
[実施態様18]
前記動作パラメータは、プラズマ放電電力、反応ガスの組成、前記基板層(400,710)の組成、前記基板層(400,710)の温度、前記基板層(400,710)の電気的バイアス、フィラメントの温度、前記反応ガスの流量、またはシステム(100)圧力のうちの少なくとも1つを含む、実施態様17に記載の方法(300)。
[実施態様19]
前記剥離シート(410)は外縁部(430)を有し、前記方法(300)は、前記外縁部(430)の少なくとも一部に沿って延在する支持部(424,448,456,508)を設けるステップをさらに含み、前記支持部(424,448,456,508)は、前記剥離シート(410)の一部のみを覆い、それによって前記荷電粒子が前記剥離シート(410)を通過することを可能にする、実施態様15に記載の方法(300)。
[実施態様20]
中間層(608〜613)を堆積させるステップをさらに含み、前記中間層(608〜613)は前記第1層と前記第2層との間にあり、前記第1層と前記第2層との間の接着性を高める、実施態様15に記載の方法(300)。
100 核種生成システム
102 粒子加速器
103 加速チャンバ
104 サブシステム、イオン源システム
106 サブシステム、電場システム
108 サブシステム、磁場システム
110 サブシステム、真空システム
112 粒子ビーム
114 ターゲットシステム
115 抽出システム
116 出発材料
116A 出発材料
117 ビーム通路
118 制御システム
120 ターゲット位置
120A ターゲット位置
122 冷却システム
124 システムハウジング
130 フォイルホルダ
132 回転モータ
134 ストリッパフォイル
136 回転軸
150 抽出システム
152 ターゲットシステム
156 抽出ユニット
158 フォイルホルダ
160 ストリッパフォイル
162 外部粒子ビーム
164 ターゲット位置
166 レール、トラック
168 出口ポート
170 軸
172 ターゲットアセンブリ
174 ターゲット本体
200 抽出装置
202 フォイルホルダ
204 ストリッパフォイル
205 ホルダ本体
206 位置決めスロット
208 回転軸
210 ホルダカバー
211 本体部分、プレート部分
212 本体部分、中間部分
213 本体部分、プレート部分
214 半径方向縁部
215 半径方向縁部
216 ビーム受け取りチャネル
218 外部チャネル表面
222 スロット開口部
224 ツール
230 側面
232 側面
233 フォイル縁部
234 フォイル縁部
235 フォイル縁部
236 フォイル縁部
238 縁部
242 本体部分
243 被覆セグメント
244 被覆セグメント
245 被覆セグメント
246 露出セグメント
300 方法
400 基板層
402 バッキング層
404 露出面
406 導電層
408 露出面
410 剥離シート
418 ストリッパフォイル
420 ストリッパフォイル
422 部分
424 支持フレーム
430 外縁部
432 フォイル縁部
434 犠牲層
436 露出面
438 導電層
440 露出面
442 ストリッパフォイル
444 ストリッパフォイル
446 部分
448 支持フレーム
450 犠牲層
452 露出面
454 ストリッパフォイル
456 支持フレーム
460 界面
462 界面
501 ストリッパフォイル
502 ストリッパフォイル
503 ストリッパフォイル
504 ストリッパフォイル
505 ストリッパフォイル
506 窓
508 支持フレーム
600 ストリッパフォイル
601 バッキング層
602 バッキング層
603 導電層
604 導電層
605 導電層
606 支持部
607 支持部
608 中間層
609 中間層
610 中間層
611 中間層
612 中間層
613 中間層
700 堆積装置
702 容器
703 流量コントローラ
704 マイクロ波発生器
705 導波管
710 基板層

Claims (10)

  1. システム(100)であって、
    荷電粒子の粒子ビーム(112)を指定された経路に沿って導くように構成された粒子加速器(102)と、
    前記粒子加速器(102)の下流に配置された抽出装置(200)とを含み、前記抽出装置(200)は、ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)および前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)を保持するフォイルホルダ(130,158,202)を含み、前記フォイルホルダ(130,158,202)は、前記粒子ビーム(112)が前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)上に入射するように前記粒子ビーム(112)の前記指定された経路を横切って前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)を配置するように構成され、前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は、前記荷電粒子から電子を除去するように構成され、前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は、互いに対して積層されたバッキング層(402,601,602)および導電層(406,438,603〜605)を含み、前記バッキング層(402,601,602)は合成ダイヤモンドを含む、システム(100)。
  2. 前記導電層(406,438,603〜605)は、前記合成ダイヤモンドに沿って直接堆積されるか、または前記導電層(406,438,603〜605)と前記合成ダイヤモンドとの間の中間層(608〜613)上に堆積される、請求項1に記載のシステム(100)。
  3. 前記合成ダイヤモンドは多結晶ダイヤモンド(sp混成)であり、前記導電層(406,438,603〜605)は導電性炭素層を含む、請求項2に記載のシステム(100)。
  4. 前記導電層(406,438,603〜605)は、グラファイト、グラフェン、アモルファスカーボンまたはダイヤモンドライクカーボン(DLC)のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載のシステム(100)。
  5. 前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は外縁部(430)を有し、前記外縁部(430)の少なくとも一部に沿って延在する支持部(424,448,456,508)をさらに含み、前記支持部(424,448,456,508)は、前記導電層(406,438,603〜605)上に直接形成されるか、または前記支持部(424,448,456,508)と前記導電層(406,438,603〜605)との間の中間層(608〜613)上に直接形成され、前記支持部(424,448,456,508)は、前記荷電粒子が前記導電層(406,438,603〜605)および前記バッキング層(402,601,602)を通過することを可能にする、請求項1に記載のシステム(100)。
  6. 前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は、前記バッキング層(402,601,602)と前記導電層(406,438,603〜605)との間に配置された中間層(608〜613)をさらに含み、前記中間層(608〜613)は、前記バッキング層(402,601,602)と前記導電層(406,438,603〜605)との間の接着性
    を高める、請求項1に記載のシステム(100)。
  7. 前記導電層(406,438,603〜605)は第1の導電層(406,438,603〜605)であり、前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は第2の導電層(406,438,603〜605)をさらに含み、前記バッキング層(402,601,602)は、前記第1の導電層(406,438,603〜605)と前記第2の導電層(406,438,603〜605)との間に配置される、請求項1に記載のシステム(100)。
  8. ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)であって、
    導電層(406,438,603〜605)と、
    前記導電層(406,438,603〜605)に対して積層されたバッキング層(402,601,602)とを含み、前記バッキング層(402,601,602)は合成ダイヤモンドを含み、前記導電層(406,438,603〜605)および前記バッキング層(402,601,602)は、剥離シート(410)を通過する荷電粒子から電子を剥離するように構成された前記剥離シート(410)を形成する、ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)。
  9. 前記剥離シート(410)は、前記導電層(406,438,603〜605)および前記バッキング層(402,601,602)によって形成された外縁部(430)を有し、前記ストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)は、前記外縁部(430)の少なくとも一部に沿って延在する支持部(424,448,456,508)をさらに含み、前記支持部(424,448,456,508)は、前記剥離シート(410)の一部のみを覆い、それによって前記荷電粒子が前記導電層(406,438,603〜605)および前記バッキング層(402,601,602)を通過することを可能にする、請求項8に記載のストリッパフォイル(134,160,204,418,420,442,444,454,501〜505、600)。
  10. 方法(300)であって、
    基板層(400,710)を設けるステップ(302)と、
    前記基板層(400,710)の露出した側に沿って第1層を堆積させるステップ(304)と、
    前記第1層が前記基板層(400,710)と第2層との間に配置されるように、前記第1層の露出した側に沿って前記第2層を堆積させるステップ(306)であって、前記第1層または前記第2層の一方はバッキング層(402,601,602)であり、他方が導電層(406,438,603〜605)であり、前記第1層および前記第2層は、剥離シート(410)を通過する荷電粒子から電子を剥離するように構成された前記剥離シート(410)を形成する、ステップ(306)と、
    前記基板層(400,710)の少なくとも一部を除去するステップ(308)と、
    を含む方法(300)。
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