JP2019109365A - 撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】応答性と安定性を両立させたコントラスト検出方式のオートフォーカスが可能な撮像装置を提供。【解決手段】撮像装置は、被写体像を撮像する撮像素子と、ウォブリング動作に基づいて被写体像の合焦方向を判定する判定部と、フォーカスレンズを合焦方向に移動させて焦点調節を行う制御部と、撮像素子の第1の焦点検出領域から得られる焦点信号である第1の焦点信号を取得するとともに、第1の焦点検出領域を含み第1の焦点検出領域より大きい第2の焦点検出領域から得られる焦点信号である第2の焦点信号を取得する取得部と、を備え、制御部は、現在のフォーカスレンズの移動方向である第1の移動方向と、第1の合焦方向が一致している場合は、第1の合焦方向に基づいて最終的な合焦方向を判断し、第1の移動方向と第1の合焦方向が一致していない場合は、第1の合焦方向と、第2の合焦方向とに基づいて最終的な合焦方向を判断する。【選択図】図4

Description

本発明は、撮像装置における焦点調節技術に関するものである。
従来のコントラスト検出方式のオートフォーカス(AF)では、応答性(追従性)と安定性(品位)の両立が困難であったため、自然なピント合わせが要求される動画撮影時は後者を重視して設計されることが一般的であった。一方、近年では、撮像面における位相差検出方式のオートフォーカスの採用により、応答性(追従性)と安定性(品位)の両立が比較的容易となってきている。そのため、動画撮影時であっても、動く被写体に対してなめらかに追従することが求められるようになってきた。
このように撮像面位相差検出方式を用いれば応答性と安定性を両立したオートフォーカスが可能になってきている一方、被写体や状況によっては撮像面位相差検出方式よりもコントラスト検出方式の方がピント精度が良い場合などもある。また、撮像面位相差検出方式では、画素から位相差のある画像信号を得るために、複数回の読み出しをする必要があり、画素信号の高速な読み出しが要求される。そのため、撮像面位相差検出方式だけでなく、コントラスト検出方式のオートフォーカスにおいても、応答性と安定性を両立させることが望まれる。
しかしながら、動く被写体は焦点検出枠に対して被写体の位置が一定でないうえ、構図によっては焦点検出枠内に被写体のコントラスト部分が含まれなくなってしまう場合がある。そのため、安定してコントラストの変化を検出することが困難となってしまい、ウォブリング動作時に正しく合焦方向を判別できずにピント精度が悪化してしまう場合があった。
特許文献1には、焦点検出枠内の遠近競合被写体に対して安定したAF制御を行う手法が開示されている。
特開2016−197215号公報
しかしながら、上述の特許文献1に開示された従来技術は、焦点検出枠内に距離の異なる被写体が混在した場合にピントを安定させることを目的としており、ウォブリング動作の制御方法に関しては言及されていない。そのため、動く被写体に対してなめらかに焦点を追従させることはできていない。
ここで、コントラスト検出方式のオートフォーカスにおける一般的な動画AF制御であるウォブリング動作について図7を用いて説明する。ウォブリング動作とは、フォーカスレンズを光軸方向に連続的に振動させ、振動先の至近側/無限遠側の焦点信号の大小関係を確認しながら、焦点信号が大きくなる方向へ振動中心位置を移動させていく動作のことである。
図7(a)の例では、静止している被写体に対してAF開始位置からIのように順次フォーカスレンズを振動させ、焦点信号の大きくなる方向へと振動中心位置を移動させていく。そのため、ピントを大きくボケさせることなく合焦方向を判別することができ、スムーズにIIの山登り動作へ移行することが可能となる。その後、焦点信号が最大となる位置を発見したならば、IIIのピーク戻し動作で合焦位置近傍までフォーカスレンズの位置を戻し、IVのように再びウォブリング動作を行って最終的な合焦位置を判別する。
一方、被写体が動いている場合は、図7(b)のように焦点信号がフレームごとに安定していない場合があるため、Iのウォブリング動作で焦点信号の変化に反応して、意図せずIIの山登り動作へ移行してしまい、ピントが不安定になってしまう場合がある。
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コントラスト検出方式のオートフォーカスを用いても、応答性と安定性を両立させたオートフォーカスが可能な撮像装置を提供することである。
本発明に係わる撮像装置は、被写体像を撮像する撮像素子と、焦点を調節するフォーカスレンズを光軸に沿って振動させたときに前記撮像素子から得られる焦点信号の大小関係に基づいて、被写体像の焦点を合わせるために前記フォーカスレンズを動かすべき方向である合焦方向を判定する判定手段と、前記フォーカスレンズの振動の中心位置を前記合焦方向に移動させて焦点調節を行う制御手段と、前記撮像素子の第1の焦点検出領域から得られる前記焦点信号である第1の焦点信号を取得するとともに、前記第1の焦点検出領域を含み該第1の焦点検出領域より大きい第2の焦点検出領域から得られる前記焦点信号である第2の焦点信号を取得する取得手段と、を備え、前記制御手段は、現在の前記フォーカスレンズの振動の中心位置の移動方向である第1の移動方向と、前記第1の焦点信号に基づいて前記判定手段により判定された前記合焦方向である第1の合焦方向が一致している場合は、当該第1の合焦方向に基づいて最終的な合焦方向を判断し、前記第1の移動方向と前記第1の合焦方向が一致していない場合は、前記第1の合焦方向と、前記第2の焦点信号に基づいて前記判定手段により判定された前記合焦方向である第2の合焦方向とに基づいて最終的な合焦方向を判断することを特徴とする。
本発明によれば、コントラスト検出方式のオートフォーカスを用いても、応答性と安定性を両立させたオートフォーカスが可能な撮像装置を提供することが可能となる。
本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラの構成を示す図。 動画におけるAF制御の全体的な流れを示すフローチャート。 第1の実施形態における焦点検出枠の配置を示す図。 第1の実施形態におけるウォブリング動作の流れを示すフローチャート。 ウォブリング動作におけるフォーカスレンズの動きを示した図。 第2の実施形態におけるウォブリング動作の流れを示すフローチャート。 従来技術の課題を示した図。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の撮像装置の第1の実施形態であるデジタルカメラ100の構成を示す図である。図1において、被写体からの光は、撮影光学系120を通って、撮像素子106上に被写体像として結像される。撮影光学系120には、被写体側から順に、固定されている第1群レンズ101、光軸方向に移動して変倍を行うズームレンズ102、光量を調整する絞り103、固定されている第2群レンズ104とが配置されている。また、変倍に伴う像面変動を補正する機能とフォーカス機能とを兼ね備えたフォーカスレンズ105も配置されている。なお、図1では、各レンズ群が1枚のレンズで構成されているように示されているが、実際には、1枚のレンズで構成されていてもよいし、複数枚のレンズで構成されていてもよい。
撮像素子106は、CCDセンサやCMOSセンサにより構成される光電変換素子であり、被写体像を光電変換してアナログ信号を出力する。なお、撮像素子106を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色のそれぞれに対して1つずつ設けてもよい。CDS/AGC/ADコンバータ107は、撮像素子106のアナログ出力をサンプリングし、ゲイン調整を行い、デジタル信号に変換する。カメラ信号処理回路108は、CDS/AGC/ADコンバータ107からの出力信号に対して各種の画像処理を行い、画像信号を生成する。
カメラ信号処理回路108内には、AF(オートフォーカス)信号処理回路1081が設けられている。AF信号処理回路1081は、CDS/AGC/ADコンバータ107からの出力信号である撮像素子106の全画素の信号のうち焦点検出に用いる領域の画素の信号から、高周波成分を抽出する。そして、その高周波信号から生成した輝度差成分等を用いて焦点信号を生成する。焦点信号は、コントラスト評価値信号とも称され、撮像素子106からの出力信号に基づいて生成される画像の鮮鋭度(コントラスト状態)を表す。鮮鋭度は撮影光学系120の焦点状態によって変化するので、結果的に焦点信号は、撮影光学系120の焦点状態を表す信号となる。AF信号処理回路1081は、焦点信号生成部に相当する。
表示装置109は、カメラ信号処理回路108からの画像信号を表示し、記録装置110はカメラ信号処理回路108からの画像信号を磁気テープ、光ディスク、半導体メモリ等の記録媒体に記録する。カメラマイクロコンピュータ(以下、カメラマイコンという)111は、カメラ信号処理回路108からの出力に基づいて、後述のフォーカスレンズ駆動部113を制御し、フォーカスレンズ105を光軸方向に移動させる。この動作は主にカメラマイコン111内に設けられたAF制御部1111によって行われる。このAF制御部1111の動作の詳細については後述する。また、AF制御部1111は、決定されたフォーカスレンズ105の目標位置に従って実際にフォーカス制御を行う。さらに、変倍時(ズーム時)にはあらかじめ記憶されたズームトラッキングデータ(ズームトラッキングカム)に基づいてフォーカスレンズ105を移動させるズームトラッキング制御を行う。これにより、変倍に伴う像面変動(ボケ)を防止する。
ズームレンズ駆動部112は、ズームレンズ102を移動させて変倍動作を行い、フォーカスレンズ駆動部113はフォーカスレンズ105を移動させて焦点調節を行う。ズームレンズ駆動部112およびフォーカスレンズ駆動部113は、ステッピングモータ、DCモータ、振動型モータ、ボイスコイルモータ等の駆動源を備える。
次に、カメラマイコン111によって行われるAF(オートフォーカス)制御の概要について、図2〜図4を用いて説明する。
図2は、動画におけるAF制御の全体的な流れを示したフローチャートである。ここでの処理は、主にカメラマイコン111内のAF制御部1111が、不図示のメモリに記憶されたプログラムに従って実行する。このことは、後述する他の実施形態でも同様である。
図2において、ステップS201では、AF信号処理回路1081により焦点信号を取得する領域となる焦点検出枠(焦点検出領域)を設定する。本実施形態では、図3(a)に示すように、被写体位置に配置する主焦点検出枠に加え、主焦点検出枠を含み主焦点検出枠より大きい第1補助焦点検出枠および第1補助焦点検出枠を含み第1補助焦点検出枠より大きい第2補助焦点検出枠を設定する。なお、ここでは焦点検出枠を図3に示すように設定したが、補助焦点検出枠の数および位置、大きさは任意で構わない。以下、特に説明のない限り、AF(オートフォーカス)制御に使用する焦点信号は主焦点検出枠から得られた焦点信号とする。
ステップS202では、初期設定としてAF制御状態をウォブリングに設定する。ステップS203では、現在の制御状態を判別し、その判別結果に応じて、制御状態がウォブリングであればステップS204へ、山登りであればステップS210へ、ピーク戻しであればステップS214へ、停止であればステップS217へ進む。
ステップS204では、設定された駆動量パラメータに基づいて、フォーカスレンズ105を光軸方向に連続的に振動させ、振動先の至近側/無限遠側の焦点信号の大小関係を確認しながら、焦点信号が大きくなる方向へ振動中心位置を移動させていくウォブリング動作を行う。ここで、駆動量パラメータとは、フォーカスレンズ105の振動、中心位置移動にともなう1回あたりの像面移動量を指す。通常これはピントを合わせる過程の品質を考慮して焦点深度内に設定される。しかし、基本的にはカメラとしての目標性能や動画対応レンズのフォーカス駆動特性などに基づいて自由に決定することができる。なお、ウォブリング動作の詳細については、後に図4を用いて説明する。
ステップS205では、ステップS204のウォブリング動作の結果、合焦状態にあるか否かを判別する。ここで、合焦状態であることの例として、たとえば、フォーカスレンズ105の位置の履歴から所定回数同一エリアで往復していることをもって合焦状態と判別することが考えられる。
ステップS206では、ステップS205で合焦判別を行った結果に応じて、合焦と判別された場合はステップS220へ、そうでない場合はステップS207へ進む。ステップS207では、ステップS204のウォブリング動作の結果、合焦点の存在する方向が特定できたか否かを判別する。ここで、合焦点の存在する方向を特定できることの例として、たとえば、フォーカスレンズ105の位置の履歴から所定回数連続して同一方向に振動中心位置が移動していることをもって合焦点の存在する方向を特定できたと判定することが考えられる。また、フォーカスレンズ105の位置の履歴から所定回数継続的に同一方向に振動中心位置が移動していることをもって被写体が動体被写体であるか否かも判定できる。
ステップS208では、ステップS207で方向判別を行った結果に応じて、合焦点の存在する方向が特定できたと判別された場合はステップS213へ、そうでない場合はステップS209へ進む。ステップS209では、制御状態をウォブリングに設定する。
ステップS210では、設定された駆動速度パラメータに基づいて、フォーカスレンズ105を所定の速度で光軸方向に移動させ、焦点信号が最大となる位置を探索する山登り動作を行う。ここで、駆動速度パラメータとは、フォーカスレンズ105の移動にともなう単位時間あたりの像面移動量を指す。通常これはピントを合わせる過程の品質を考慮して焦点深度内に設定されるが、基本的にはカメラとしての目標性能や動画対応レンズのフォーカス駆動特性などに基づいて自由に決定することができる。なお、山登り動作は公知の技術であるので、詳細な動作の説明は省略する。
ステップS211では、ステップS210の山登り動作の結果、焦点信号が最大となるピークを検出したか否かを判別する。ここで、ピークを検出することの例として、たとえば、焦点信号の値が最大値に対して所定量以上下降することをもってピークを検出したと判定することが考えられる。ステップS212では、ステップS211でピーク判別を行った結果に応じて、焦点信号が最大となるピークを検出したと判別された場合はステップS216へ、そうでない場合はステップS213へ進む。ステップS213では、制御状態を山登りに設定する。
ステップS214では、ステップS211で検出したピーク位置を目標位置に設定し、フォーカスレンズ105を所定の速度で移動させるピーク戻し動作を行う。ステップS215では、フォーカスレンズ105がステップS214で設定した目標位置に到達したか否かを判別し、到達した場合はステップS209へ、そうでない場合はステップS216へ進む。ステップS216では、制御状態をピーク戻しに設定する。
ステップS217では、ステップS205で合焦判別した際の焦点信号の値を記憶し、フォーカスレンズ105を停止させる合焦停止動作を行う。ステップS218では、AF制御を再開すべき被写体変化を検出したか否かを判別する。ここで、被写体変化を検出することの例として、たとえば、現在の焦点信号の値がステップS205で合焦判別したときの値に対して所定量以上変化することをもって被写体変化を検出することが考えられる。
ステップS219では、ステップS218で被写体変化判別を行った結果に応じて、AF制御を再開すべき被写体変化を検出したと判別された場合はステップS209へ、そうでない場合はステップS220へ進む。ステップS220では、制御状態を合焦停止に設定する。以上が、基本的な動画AF制御の流れである。
続いて、ステップS204で行われるウォブリング動作の詳細について、図4を用いて説明する。図4において、ステップS401では、初期設定としてウォブリング動作の制御状態を無限遠駆動に設定する。
ステップS402では、現在の制御状態を判別し、その結果に応じて制御状態が無限遠駆動であればステップS403へ、至近駆動であればステップS418へ進む。
ステップS403では、設定された駆動量パラメータに基づいてフォーカスレンズ105を無限遠方向へ駆動する。なお、ここでの駆動量は駆動中心位置からの変位量で規定されるため、後述のステップS408、ステップS416、ステップS427、ステップS429のいずれかで駆動中心位置を無限遠方向へ移動させている場合はこのときの駆動量が大きくなる。逆に、後述のステップS412、ステップS414、ステップS423、ステップS431のいずれかで駆動中心位置を至近方向へ移動させている場合はこのときの駆動量が小さくなる。
ステップS404では、フォーカスレンズ105がステップS403で設定した目標位置に到達したか否かを判別し、到達した場合はステップS405へ進み、そうでない場合はステップS403へ戻る。ステップS405では、フォーカスレンズ105がステップS403で設定した目標位置に到達した後に撮像素子106で生成された画像信号から、無限遠側の焦点信号を取得する。なお、このときの焦点信号は、ステップS201で設定した主焦点検出枠、第1補助焦点検出枠、第2補助焦点検出枠のそれぞれの焦点検出枠から独立して取得する。
ステップS406では、現在の駆動中心位置の移動方向が無限遠方向であるか否か、すなわち、後述のステップS408、ステップS416、ステップS427、ステップS429のいずれかで駆動中心位置を無限遠方向へ移動させているか否かを判別する。そして、無限遠方向へ移動させている場合はステップS407へ、そうでない場合はステップS413へ進む。ステップS407では、ステップS405で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS420で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が大きい場合はステップS408へ、そうでない場合はステップS409へ進む。
ステップS408では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を無限遠方向へ移動させる。これにより、ウォブリング動作の中で徐々に合焦方向へとフォーカスレンズ105を移動させることができる。
ステップS409では、ステップS405で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS420で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が小さい場合はステップS410へ、そうでない場合はステップS417へ進む。
ステップS410では、ステップS405で取得した無限遠側の第1補助焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS420で取得した至近側の第1補助焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が小さい場合はステップS411へ、そうでない場合はステップS417へ進む。
ステップS411では、ステップS405で取得した無限遠側の第2補助焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS420で取得した至近側の第2補助焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が小さい場合はステップS412へ、そうでない場合はステップS417へ進む。
ステップS412では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を至近方向へ移動させる。これにより、ウォブリング動作の中で徐々に合焦方向へとフォーカスレンズ105を移動させることができる。
すなわち、ステップS407で判別した主焦点検出枠の焦点信号の大きくなる方向がステップS406で判別した現在の駆動中心位置の移動方向と一致している場合は、その方向を最終的な合焦方向と判断して、ステップS408でただちに駆動中心位置を移動させる。一方、図3(b)のような構図で被写体が焦点検出枠に出入りする等の影響を受けて両者が一致していない場合は、ただちに駆動中心位置を移動させることはしない。そして、比較的被写体の出入り等の影響を受けにくい第1補助焦点検出枠および第2補助焦点検出枠と同一傾向である場合にのみ、この方向を最終的な合焦方向と判断して、ステップS412で駆動中心位置を移動させる。これにより、動体に対してもより確実にピント追従ができるようになる。
ステップS413では、ステップS405で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS420で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が小さい場合はステップS414へ、そうでない場合はステップS415へ進む。ステップS414では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を至近方向へ移動させる。
ステップS415では、ステップS405で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS420で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が大きい場合はステップS416へ、そうでない場合はステップS417へ進む。ステップS416では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を無限遠方向へ移動させる。ステップS417では、制御状態を至近駆動に設定する。
ステップS418では、設定された駆動量パラメータに基づいてフォーカスレンズ105を至近方向へ駆動する。なお、ここでの駆動量は駆動中心位置からの変位量で規定されるため、ステップS412、ステップS414、後述のステップS423、ステップS431のいずれかで駆動中心位置を至近方向へ移動させている場合はこのときの駆動量が大きくなる。逆に、ステップS408、ステップS416、後述のステップS427、ステップS429のいずれかで駆動中心位置を無限遠方向へ移動させている場合はこのときの駆動量が小さくなる。
ステップS419では、フォーカスレンズ105がステップS418で設定した目標位置に到達したか否かを判別し、到達した場合はステップS420へ進み、そうでない場合はステップS418へ戻る。ステップS420では、フォーカスレンズ105がステップS418で設定した目標位置に到達した後に撮像素子106で生成された画像信号から、至近側の焦点信号を取得する。なお、このときの焦点信号は、ステップS201で設定した主焦点検出枠、第1補助焦点検出枠、第2補助焦点検出枠のそれぞれの焦点検出枠から独立して取得する。
ステップS421では、現在の駆動中心位置の移動方向が至近方向であるか否か、すなわち、ステップS412、ステップS414、後述のステップS423、ステップS431のいずれかで駆動中心位置を至近方向へ移動させているか否かを判別する。そして、至近方向へ移動させている場合はステップS422へ、そうでない場合はステップS428へ進む。
ステップS422では、ステップS420で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号とステップS405で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が大きい場合はステップS423へ、そうでない場合はステップS424へ進む。ステップS423では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を最終的な合焦方向としての至近方向へ移動させる。これにより、ウォブリング動作の中で徐々に合焦方向へとフォーカスレンズ105を移動させることができる。
ステップS424では、ステップS420で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号とステップS405で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が小さい場合はステップS425へ、そうでない場合はステップS432へ進む。
ステップS425では、ステップS420で取得した至近側の第1補助焦点検出枠の焦点信号とステップS405で取得した無限遠側の第1補助焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が小さい場合はステップS426へ、そうでない場合はステップS432へ進む。
ステップS426では、ステップS420で取得した至近側の第2補助焦点検出枠の焦点信号とステップS405で取得した無限遠側の第2補助焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が小さい場合はステップS427へ、そうでない場合はステップS432へ進む。ステップS427では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を最終的な合焦方向としての無限遠方向へ移動させる。これにより、ウォブリング動作の中で徐々に合焦方向へとフォーカスレンズ105を移動させることができる。
すなわち、ステップS422で判別した主焦点検出枠の焦点信号の大きくなる方向がステップS421で判別した現在の駆動中心位置の移動方向と一致している場合は、ステップS423でただちに駆動中心位置を移動させる。一方、図3(b)のような構図で被写体が焦点検出枠に出入りする等の影響を受けて両者が一致していない場合は、ただちに駆動中心位置を移動させることはしない。そして、比較的被写体の出入り等の影響を受けにくい第1補助焦点検出枠および第2補助焦点検出枠と同一傾向である場合にのみ、ステップS427で駆動中心位置を移動させる。これにより、動体に対してもより確実にピント追従ができるようになる。
ステップS428では、ステップS420で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号とステップS405で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が小さい場合はステップS429へ、そうでない場合はステップS430へ進む。ステップS429では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を無限遠方向へ移動させる。
ステップS430では、ステップS420で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号とステップS405で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が大きい場合はステップS431へ、そうでない場合はステップS432へ進む。ステップS431では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を至近方向へ移動させる。ステップS432では、制御状態を無限遠駆動に設定する。
このウォブリング動作におけるフォーカスレンズ105の位置の時間変化を図5に示す。図5の上部の図は、画像信号の垂直同期信号を示し、下部の図は、横軸が時間、縦軸がフォーカスレンズ105の位置を示している。Aで示す時刻に撮像素子106で蓄積された電荷に対する焦点信号EVAは、時刻TAでカメラマイコン111内のAF制御部1111に取り込まれる。また、Bで示す時刻に撮像素子106で蓄積された電荷に対する焦点信号EVBは、時刻TBでカメラマイコン111内のAF制御部1111に取り込まれる。時刻TCでは焦点信号EVAとEVBを比較し、図中のEVBが大きい場合のみ振動中心位置を移動する。
このように、カメラマイコン111内のAF制御部1111で行う動画AF制御では、常に焦点信号が最大となるようにウォブリング、山登り、ピーク戻し、合焦停止を繰り返しながらフォーカスレンズ105を制御することで、合焦状態を維持することが可能となる。特にウォブリング動作において、駆動中心の移動方向の状態に応じて方向判別に使用する焦点信号の焦点検出枠を適切に選択することにより、移動被写体に対してもより確実にピント追従ができるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、移動被写体においてもなめらかに追従するAF動作を提供することが可能となる。
なお、上記の第1の実施形態では、主焦点検出枠に加え、主焦点検出枠を含み主焦点検出枠より大きい第1補助焦点検出枠および第1補助焦点検出枠を含み第1補助焦点検出枠より大きい第2補助焦点検出枠を設定する場合について説明した。しかし、主焦点検出枠と、主焦点検出枠を含み主焦点検出枠より大きい第1補助焦点検出枠との2つの焦点検出枠だけで、ウォブリングの駆動中心の移動方向を判定するようにしてもよい。その場合は、図4のステップS411、S426がスキップされる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態ではウォブリング動作の駆動中心の移動条件を焦点検出枠に応じて切り替えたが、本実施形態では、駆動中心の移動量についても切り替える。撮像装置の構成および動画AF制御のフローチャートは第1の実施形態の図1、図2と同様である。第2の実施形態におけるステップS204でのウォブリング動作の詳細フローチャートを図6に示す。
図6において、ステップS601では、初期設定としてウォブリング動作の制御状態を無限遠駆動に設定する。
ステップS602では、現在の制御状態を判別し、その結果に応じて制御状態が無限遠駆動であればステップS603へ、至近駆動であればステップS618へ進む。
ステップS603では、設定された駆動量パラメータに基づいてフォーカスレンズ105を無限遠方向へ駆動する。なお、ここでの駆動量は駆動中心位置からの変位量で規定されるため、後述のステップS608、ステップS616、ステップS627、ステップS629のいずれかで駆動中心位置を無限遠方向へ移動させている場合はこのときの駆動量が大きくなる。逆に、後述のステップS612、ステップS614、ステップS623、ステップS631のいずれかで駆動中心位置を至近方向へ移動させている場合はこのときの駆動量が小さくなる。
ステップS604では、フォーカスレンズ105がステップS603で設定した目標位置に到達したか否かを判別し、到達した場合はステップS605へ進み、そうでない場合はステップS603へ戻る。ステップS605では、フォーカスレンズ105がステップS603で設定した目標位置に到達した後に撮像素子106で生成された画像信号から、無限遠側の焦点信号を取得する。なお、このときの焦点信号は、ステップS201で設定した主焦点検出枠、第1補助焦点検出枠、第2補助焦点検出枠のそれぞれの焦点検出枠から独立して取得する。
ステップS606では、現在の駆動中心位置の移動方向が無限遠方向であるか否か、すなわち、後述のステップS608、ステップS616、ステップS627、ステップS629のいずれかで駆動中心位置を無限遠方向へ移動させているか否かを判別する。そして、無限遠方向へ移動させている場合はステップS607へ、そうでない場合はステップS613へ進む。ステップS607では、ステップS605で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS620で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が大きい場合はステップS608へ、そうでない場合はステップS609へ進む。
ステップS608では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を無限遠方向へ移動させる。第2の実施形態では、このときの駆動量パラメータを通常より大きく設定することで、動体被写体に対してより追従性を向上させることができる。これにより、ウォブリング動作の中で徐々に合焦方向へとフォーカスレンズ105を移動させることができる。
ステップS609では、ステップS605で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS620で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が小さい場合はステップS610へ、そうでない場合はステップS617へ進む。
ステップS610では、ステップS605で取得した無限遠側の第1補助焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS620で取得した至近側の第1補助焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が小さい場合はステップS611へ、そうでない場合はステップS617へ進む。
ステップS611では、ステップS605で取得した無限遠側の第2補助焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS620で取得した至近側の第2補助焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が小さい場合はステップS612へ、そうでない場合はステップS617へ進む。
ステップS612では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を至近方向へ移動させる。これにより、ウォブリング動作の中で徐々に合焦方向へとフォーカスレンズ105を移動させることができる。
すなわち、ステップS607で判別した主焦点検出枠の焦点信号の大きくなる方向がステップS606で判別した現在の駆動中心位置の移動方向と一致している場合は、より積極的に駆動中心位置を移動させる。一方、図3(b)のような構図で被写体が焦点検出枠に出入りする等の影響を受けて両者が一致していない場合は、ただちに駆動中心位置を移動させることはしない。そして、比較的被写体の出入り等の影響を受けにくい第1補助焦点検出枠および第2補助焦点検出枠と同一傾向である場合にのみ、ステップS612で駆動中心位置を移動させる。これにより、動体に対してもより確実にピント追従ができるようになる。
ステップS613では、ステップS605で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS620で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が小さい場合はステップS614へ、そうでない場合はステップS615へ進む。ステップS614では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を至近方向へ移動させる。
ステップS615では、ステップS605で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号と後述のステップS620で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が大きい場合はステップS616へ、そうでない場合はステップS617へ進む。ステップS616では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を無限遠方向へ移動させる。ステップS617では、制御状態を至近駆動に設定する。
ステップS618では、設定された駆動量パラメータに基づいてフォーカスレンズ105を至近方向へ駆動する。なお、ここでの駆動量は駆動中心位置からの変位量で規定されるため、ステップS612、ステップS614、後述のステップS623、ステップS631のいずれかで駆動中心位置を至近方向へ移動させている場合はこのときの駆動量が大きくなる。逆に、ステップS608、ステップS616、後述のステップS627、ステップS629のいずれかで駆動中心位置を無限遠方向へ移動させている場合はこのときの駆動量が小さくなる。
ステップS619では、フォーカスレンズ105がステップS618で設定した目標位置に到達したか否かを判別し、到達した場合はステップS620へ進み、そうでない場合はステップS618へ戻る。ステップS620では、フォーカスレンズ105がステップS618で設定した目標位置に到達した後に撮像素子106で生成された画像信号から、至近側の焦点信号を取得する。なお、このときの焦点信号は、ステップS201で設定した主焦点検出枠、第1補助焦点検出枠、第2補助焦点検出枠のそれぞれの焦点検出枠から独立して取得する。
ステップS621では、現在の駆動中心位置の移動方向が至近方向であるか否か、すなわち、ステップS612、ステップS614、後述のステップS623、ステップS631のいずれかで駆動中心位置を至近方向へ移動させているか否かを判別する。そして、至近方向へ移動させている場合はステップS622へ、そうでない場合はステップS628へ進む。
ステップS622では、ステップS620で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号とステップS605で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較する。そして、前者が大きい場合はステップS623へ、そうでない場合はステップS624へ進む。ステップS623では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を至近方向へ移動させる。第2の実施形態では、このときの駆動量パラメータを通常より大きく設定することで、動体被写体に対してより追従性を向上させることができる。これにより、ウォブリング動作の中で徐々に合焦方向へとフォーカスレンズ105を移動させることができる。
ステップS624では、ステップS620で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号とステップS605で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が小さい場合はステップS625へ、そうでない場合はステップS632へ進む。
ステップS625では、ステップS620で取得した至近側の第1補助焦点検出枠の焦点信号とステップS605で取得した無限遠側の第1補助焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が小さい場合はステップS626へ、そうでない場合はステップS632へ進む。
ステップS626では、ステップS620で取得した至近側の第2補助焦点検出枠の焦点信号とステップS605で取得した無限遠側の第2補助焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が小さい場合はステップS627へ、そうでない場合はステップS632へ進む。ステップS627では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を無限遠方向へ移動させる。これにより、ウォブリング動作の中で徐々に合焦方向へとフォーカスレンズ105を移動させることができる。
すなわち、ステップS622で判別した主焦点検出枠の焦点信号の大きくなる方向がステップS621で判別した現在の駆動中心位置の移動方向と一致している場合は、より積極的に駆動中心位置を移動させる。一方、図3(b)のような構図で被写体が焦点検出枠に出入りする等の影響を受けて両者が一致していない場合は、ただちに駆動中心位置を移動させることはしない。そして、比較的被写体の出入り等の影響を受けにくい第1補助焦点検出枠および第2補助焦点検出枠と同一傾向である場合にのみ、ステップS627で駆動中心位置を移動させる。これにより、動体に対してもより確実にピント追従ができるようになる。
ステップS628では、ステップS620で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号とステップS605で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が小さい場合はステップS629へ、そうでない場合はステップS630へ進む。ステップS629では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を無限遠方向へ移動させる。
ステップS630では、ステップS620で取得した至近側の主焦点検出枠の焦点信号とステップS605で取得した無限遠側の主焦点検出枠の焦点信号の大きさを比較し、前者が大きい場合はステップS631へ、そうでない場合はステップS632へ進む。ステップS631では、設定された駆動量パラメータに基づいてウォブリング動作の駆動中心位置を至近方向へ移動させる。ステップS632では、制御状態を無限遠駆動に設定する。その他の処理については第1の実施形態と同様である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(他の実施形態)
また本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現できる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現できる。
101:第1群レンズ、102:ズームレンズ、103:絞り、104:第2群レンズ、105:フォーカスレンズ、106:撮像素子、108:カメラ信号処理回路、111:カメラマイコン、1081:AF信号処理回路、1111:AF制御部

Claims (13)

  1. 被写体像を撮像する撮像素子と、
    焦点を調節するフォーカスレンズを光軸に沿って振動させたときに前記撮像素子から得られる焦点信号の大小関係に基づいて、被写体像の焦点を合わせるために前記フォーカスレンズを動かすべき方向である合焦方向を判定する判定手段と、
    前記フォーカスレンズの振動の中心位置を前記合焦方向に移動させて焦点調節を行う制御手段と、
    前記撮像素子の第1の焦点検出領域から得られる前記焦点信号である第1の焦点信号を取得するとともに、前記第1の焦点検出領域を含み該第1の焦点検出領域より大きい第2の焦点検出領域から得られる前記焦点信号である第2の焦点信号を取得する取得手段と、を備え、
    前記制御手段は、現在の前記フォーカスレンズの振動の中心位置の移動方向である第1の移動方向と、前記第1の焦点信号に基づいて前記判定手段により判定された前記合焦方向である第1の合焦方向が一致している場合は、当該第1の合焦方向に基づいて最終的な合焦方向を判断し、前記第1の移動方向と前記第1の合焦方向が一致していない場合は、前記第1の合焦方向と、前記第2の焦点信号に基づいて前記判定手段により判定された前記合焦方向である第2の合焦方向とに基づいて最終的な合焦方向を判断することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の移動方向と前記第1の合焦方向が一致している場合は、前記第1の合焦方向を最終的な合焦方向と判断することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記第1の移動方向と前記第1の合焦方向が一致している場合は、前記第1の合焦方向を最終的な合焦方向と判断するとともに、前記フォーカスレンズの振動の中心位置の移動量を大きくすることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記第1の移動方向と前記第1の合焦方向が一致しておらず、前記第1の合焦方向と前記第2の合焦方向が一致している場合に、当該一致する第1の合焦方向および第2の合焦方向を最終的な合焦方向と判断することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記取得手段は、前記第2の焦点検出領域を含み該第2の焦点検出領域より大きい第3の焦点検出領域から得られる前記焦点信号である第3の焦点信号をさらに取得することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の移動方向と前記第1の合焦方向が一致していない場合は、前記第1の合焦方向と、前記第2の合焦方向と、前記第3の焦点信号に基づいて前記判定手段により判定された前記合焦方向である第3の合焦方向とに基づいて最終的な合焦方向を判断することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1の移動方向と前記第1の合焦方向が一致しておらず、前記第1の合焦方向と前記第2の合焦方向と前記第3の合焦方向とが一致している場合に、当該一致する第1の合焦方向、第2の合焦方向および第3の合焦方向を最終的な合焦方向と判断することを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記制御手段は、前記フォーカスレンズの光軸に沿った振動の中心位置の移動方向の履歴に基づいて、被写体が動いているか否かを判断することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記フォーカスレンズの光軸に沿った振動の中心位置が継続的に同一方向へ移動した場合に被写体が動いていると判断することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記制御手段は、被写体が動いていないと判断した場合、前記第1の合焦方向を最終的な合焦方向と判断することを特徴とする請求項8または9に記載の撮像装置。
  11. 被写体像を撮像する撮像素子を備える撮像装置を制御する方法であって、
    焦点を調節するフォーカスレンズを光軸に沿って振動させたときに前記撮像素子から得られる焦点信号の大小関係に基づいて、被写体像の焦点を合わせるために前記フォーカスレンズを動かすべき方向である合焦方向を判定する判定工程と、
    前記フォーカスレンズの振動の中心位置を前記合焦方向に移動させて焦点調節を行う制御工程と、
    前記撮像素子の第1の焦点検出領域から得られる前記焦点信号である第1の焦点信号を取得するとともに、前記第1の焦点検出領域を含み該第1の焦点検出領域より大きい第2の焦点検出領域から得られる前記焦点信号である第2の焦点信号を取得する取得工程と、を有し、
    前記制御工程では、現在の前記フォーカスレンズの振動の中心位置の移動方向である第1の移動方向と、前記第1の焦点信号に基づいて前記判定工程において判定された前記合焦方向である第1の合焦方向が一致している場合は、当該第1の合焦方向に基づいて最終的な合焦方向を判断し、前記第1の移動方向と前記第1の合焦方向が一致していない場合は、前記第1の合焦方向と、前記第2の焦点信号に基づいて前記判定工程において判定された前記合焦方向である第2の合焦方向とに基づいて最終的な合焦方向を判断することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  12. 請求項11に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. 請求項11に記載の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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