JP2019108764A - 高床パネル構造及び高床パネルを用いた立体構造物 - Google Patents

高床パネル構造及び高床パネルを用いた立体構造物

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三男 佐々木
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Abstract

【課題】設置現場における設置作業(組立作業)及び分解撤去作業を容易かつ迅速に遂行すること。【解決手段】高床パネル5は、金属製フレーム37間を前後に延びる複数の縦筋38aと、フレーム37間を左右に延びフレーム37に溶接される複数の横筋38bと、フレーム37内にて、縦筋38a及び横筋38bを埋設する板状のコンクリート39とから構成され、フレーム37は該フレーム37の外周壁となる垂直壁37dと該垂直壁37dの上下両端からフレーム37の内方へ延びる水平壁37eを有し、コンクリート39の充填後は垂直壁37dと水平壁37eによって形成される溝内に板状のコンクリート39が挟み込まれている。【選択図】図21

Description

本発明は、立体駐車場や仮設ステージ等として広く適用することができる、高床パネル構造及び高床パネルを用いた立体構造物に関する。
従来の立体駐車場などの構造体である立体構造物としては、例えば、矩形の構造体であれば、構造物の4隅に位置する角部用組立要素、角部と角部の間の辺部用組立要素及び構造物内方の中央部用組立要素を所要位置に配置して、これらの組立要素の柱の上端間に梁部材を連結すると共に下端間にブレース部材を連結することによって組み立てられる立体駐車場構造体が提案されている(下記の特許文献1参照)。この立体駐車場構造体は、比較的短期間にかつ比較的安価に分離自在に組み立てられ、埋設基礎構造を全く必要としないにもかかわらず立体駐車場として十分な強度及び剛性を有する、との優れた特性を有している。
特公平6-15786号公報
しかしながら、上記立体構造体においては、角部用組立要素、辺部用組立要素、中央部用組立要素、梁、ブレース部材等を別部材として多数製造し、それらを現場に輸送した後、それらを現場において組み立てることによって設置しなければならなかった。したがって、現場における組立部品(角部用組立要素、辺部用組立要素、中央部用組立要素、梁等の組立部品)の種類が多いこと、それらの重量が重いこと等に起因して、設置現場における組立工数が多く、労力の負担が比較的多くなり、設置作業(組立作業)及び分解撤去作業が大掛かりで困難となる。その結果、上記立体構造体の設置期間及び設置コストは、それ以前の立体構造体よりは改善されてはいるものの、未だ充分満足できるものとはいえない。
また、上記したように、現場における組立部品の種類が多いこと、それらの重量が重いこと等に起因して、設置現場における組立工数が多くなるので、縦方向及び横方向のスペースの拡大及び縮小が比較的困難であり、多くの労力及び時間を要すると共に、設置現場までの輸送が比較的困難で輸送コストが高くなる、部品管理が煩雑となり管理コストが高くなる、との問題点をも有している。また上記立体構造体は、立体駐車場あるいは立体駐輪場等には好適に使用されうるが、その用途は比較的狭く、この面においても改善が要望される。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、設置現場における設置作業(組立作業)及び分解撤去作業を容易かつ迅速に遂行することを可能にし、その結果、設置期間及び分解撤去期間を著しく短縮でき、トータルコストを大幅に低減し、また設置現場における主要組立部品の種類を低減して設置現場における主要組立工数を低減することにより、設置作業及び分解撤去作業を容易かつ迅速に遂行することを可能にし、さらには設置現場における主要組立部品の種類を低減する新規な高床パネル構造及び高床パネルを用いた立体構造物を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の高床パネル構造は、立体駐車場の基礎面から立設する支柱に支持される支持部材上に載置可能であって、周囲が四角形の金属製のフレームを有する高床パネルにおいて、前記金属製フレーム間を前後に延びる複数の縦筋と、前記金属製フレーム間を左右に延び前記金属製フレームに溶接される複数の横筋と、前記金属製フレーム内にて、前記縦筋及び横筋を埋設する板状のコンクリートとから構成され、
前記金属製フレームは該金属製フレームの外周壁となる垂直壁と該垂直壁の上下両端からフレームの内方へ延びる上下一対の水平壁を有し、前記コンクリートの充填後は前記垂直壁と前記上下一対の水平壁によって形成される溝内に前記板状のコンクリートが挟み込まれている。
上記高床パネル構造の前記板状のコンクリート内には該板状のコンクリートを上下に貫通する埋め込みナットを埋設し、該埋め込みナットは前記板状のコンクリートの表面上では該板状のコンクリートを吊下げるための吊下用ボルトが螺合可能で、前記コンクリートの下面では前記支持部材への取付用ナットとすることが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明の高床パネル構造は、前後・左右方向に所定間隔空けて配置され上下方向に立設する複数の金属製の支柱と、前記複数の支柱上又は支柱間に連結されている金属製の縦梁及び横梁と、周囲に金属製フレームを有する複数の高床パネルとが設けられ、前記縦梁と前記横梁とが碁盤の目のように所定間隔空けて平行に交差しながら複数列配設され、前後及び左右に隣り合う前記縦梁及び前記横梁上に前記高床パネルの前後端部又は左右端部を載置して、前記高床パネルが締結部材によって前記縦梁及び前記横梁に固定され、前記高床パネルは周囲が四角形の金属製のフレームを有し、該金属製フレーム間を前後に延びる複数の縦筋と、前記金属製フレーム間を左右に延びる複数の横筋と、前記金属製フレーム内にて、前記縦筋及び前記横筋を埋設するコンクリートとから構成されている。
上記高床パネルを用いた立体構造物の前記支柱は前記支柱の前後側面及び/又は左右側面にネジ取付部を設け、該ネジ取付部の下部には、前記支柱の側面から水平方向へ突出し、前記縦梁又は横梁を支持するとともに前記縦梁又は横梁の高さ方向を位置決めする載置用金具を設け、前記縦梁及び横梁は前記複数の支柱上端部間に連結され、該縦梁及び該横梁の両端部には下方に延び前記載置用金具に載置される延出部が形成され、該縦梁及び該横梁の両端部及び前記延出部には前記ネジ取付部に対応する位置にネジ取付部を形成し、これらのネジ取付部を締結することによって前記支柱と前記縦梁及び/又は前記横梁とを連結し、前記縦梁及び前記横梁に前記高床パネルを締結部材によって締結することが好ましい。
上記高床パネルを用いた立体構造物の前記高床パネルには、前記高床パネルには、該高床パネルの上面周縁部に沿ってかつ該周縁部の内方側へ間隔をとって排水溝を形成し、前記縦梁又は前記横梁の上面に載置されている隣り合う高床パネルの間には隙間を形成し、該隙間には排水通路を備えたドレーンを配設し、前記排水溝と前記排水通路を連通する連通路を前記高床パネルに形成してなることが好ましい。
上記高床パネルを用いた立体構造物の前記高床パネルは、該高床パネルに形成された排水溝よりも内側にある内表面を前記フレームの高さよりも高く形成し、前記ドレーンの排水通路の上部にはドレーンカバーを設け、ドレーンカバーの表面と前記内表面とをほぼ同じ高さに配置し、前記ドレーンカバーの端部を屈曲させて、前記排水溝まで延長してなることが好ましい。
上記高床パネルを用いた立体構造物は、前記縦梁及び前記横梁の両端面及びそれらの延出部には、該縦梁及び該横梁を前記支柱に固定するための平板を接合してなることが好ましい。
上記高床パネルを用いた立体構造物の前記縦梁及び前記横梁はH形鋼であって、前記縦梁は前記横梁間にサブ縦梁を別途設け、前記横梁の軸方向中間位置のH形鋼内の凹部には前記サブ縦梁の端部を固定する支持金具を溶着し、前記サブ縦梁にはH形鋼の端部から板状に突出させた突出部を前記H形鋼と一体に形成し、前記支持金具と前記突出部とを締結部材によって締結し、前記横梁と前記サブ縦梁とを固定することができる。
上記高床パネルを用いた立体構造物の前記縦梁及び前記横梁はH形鋼であって、これらの縦梁及び横梁のうち、周囲に配置されている前記縦梁及び前記横梁のH形鋼の凹部にフェンスの取付板を溶着し、該取付板に前記フェンスの取付部を締結部材で締結させることが好ましい。
本発明によれば、高床パネルは金属製フレーム間を前後に延びる複数の縦筋と、前記金属製フレーム間を左右に延び前記金属製フレームに溶接される複数の横筋と、前記金属製フレーム内にて、前記縦筋及び横筋を埋設する板状のコンクリートとから構成され、前記金属製フレームは該金属製フレームの外周壁となる垂直壁と該垂直壁の上下両端からフレームの内方へ延びる水平壁を有し、前記コンクリートの充填後は前記垂直壁と前記水平壁によって形成される溝内に前記板状のコンクリートが挟み込まれているので、強度の大きな高床パネルを得ることで、立体構造物の2階以上のフロアの製造コストを軽減できる。
また、本発明の高床パネルを用いた立体構造物は、支柱、縦梁(主縦梁・サブ縦梁)、横梁、高床パネル、フェンス、ドレーンが締結部材によって組立、解体ができるので、リサイクルも可能である。
本発明の第1の実施形態の高床パネルを用いた立体構造物(高床パネル三層、4階)の正面図である。 図1の立体構造物の側面図である。 図1の立体構造物の骨組み全体の正面図である。 図1の立体構造物の骨組み全体の側面図である。 図1の立体構造物の支柱、縦梁、横梁、高床パネル(2階〜6階)の位置を示す平面図である。 図1の支柱の下部の基礎であり、Aは基礎の平面図、Bは支柱を含む基礎の側面図である。 図1の立体構造物に用いられる支柱であり、Aは正面図、Bは側面図である。 図1の立体構造物のセンターにおける支柱と縦梁・横梁との連結部の分解斜視図である。 図1の立体構造物のサイドにおける支柱と縦梁・横梁との連結部の分解斜視図である。 図1の立体構造物のコーナにおける支柱と縦梁・横梁との連結部の分解斜視図である。 図1の立体構造物の支柱におけるネジ取付部の構造を示し、Aはセンターにおける支柱の横方向断面図、Bはサイドにおける支柱の横方向断面図、Cはコーナにおける支柱の横方向断面図である。 図7のBの支柱の取付部の拡大側面図である。 図12の支柱に接合される載置用金具の正面図(左)及び側面図(右)である。 図1の立体構造物に用いられ端部に延出部を有する縦梁であって、Aは主縦梁の平面図、Bは主縦梁を立体構造物の内方側から見た側面図、Cは主縦梁を立体構造物の外方側から見た側面図、Dは主縦梁の平板の正面図、Eは図14のAのP−P線方向の断面図である。 図1の立体構造物に用いられる支柱と主縦梁との組付けを示す側面図である。 図1の立体構造物に用いられ、端部に延出部を有さない形状における縦梁のサブ縦梁であって、Aはそのサブ縦梁の平面図、Bは側面図である。 図1の立体構造物に用いられる長さが大きい方の横梁であって、Aは横梁の側面図、Bはサイドに配設される横梁の平面図、Cはセンターに配設される横梁の平面図、Dは横梁の平板の正面図、Eは図17のBのQ−Q線方向の断面図である。 図1の立体構造物に用いられる長さが小さい方の横梁であって、Aは横梁の側面図、Bはサイドに配設される横梁の平面図、Cは図18のBのR−R線方向の断面図、Dは横梁の平板の正面図である。 図1の立体構造物に用いられる支柱と横梁との組付けを示す側面図である。 図1の立体構造物に用いられる縦梁と横梁の組付け構造を示し、Aはサイドに用いられる横梁とサブ縦梁の連結状態を示す側面図、Bは横梁のサイド(左側)と横梁のセンター(右側)との間に配設されるサブ縦梁の組付けを示す分解側面図である。 図1の立体構造物の2階又は3階に用いられる4隅に切欠きがある高床パネルであって、Aは高床パネルの平面図、Bは側面方向から見た高床パネルの部分断面図である。 図1の立体構造物の2階又は3階に用いられる一側面側の2隅に切欠きがある高床パネルの平面図である。 図1の立体構造物の4階(屋上)に用いられる高床パネルと排水路の部分破断断面図である。 図1の立体構造物の4階に用いられる高床パネルであって、Aは高床パネルの平面図、Bは側面方向から見た高床パネルの部分断面図である。 図24に示す高床パネルであって、Aは高床パネルを水平方向に切断した断面図、Bは垂直方向に切断した断面図である。 図1に示す立体構造物の4階の横梁に載置された高床パネルの断面図である。 図1に示す立体構造物の4階の高床パネルと排水設備の排水路の平面図である。 図1に示す立体構造物のドレーン構造の斜視図である。 図27に示す排水路の接続部である重合部(図面上)と重合部に配設されるシール材(図面下)の正面図である。 図24のAに示す高床パネルの吊下治具と吊下げられている高床パネルの斜視図である。 図1に示す立体構造物の4階の縦梁に載置された高床パネルの断面図である。 図31に示す縦梁に載置された高床パネルの分解断面図である。 図1に示す立体構造物の4階の横梁に載置された高床パネルと排水設備の断面図である。 図33に示す高床パネルと排水設備の分解断面図である。 図27に示す排水設備の排水ダクトを示し、Aは図27の矢視Xに配設されている排水ダクトの拡大平面図、Bは矢視Yに配設されている排水ダクトの拡大平面図、Cは矢視Zに配設されている排水ダクトの拡大断面図である。 図27に示す排水設備の排水ダクトがある部分の横サイドドレーンの拡大断面図である。 図1に示す立体構造物のフェンスを示し、Aは立体構造物2階又は3階のフェンスの正面図、Bは4階のフェンスの正面図、Cはフェンスの取付部の側面図である。 図1に示す立体構造物の排水設備の縦サイドドレーンの取付けとフェンスの取付部を示す断面図である。 本発明の立体構造物の変形例であって、立体構造物を上記実施例よりも高くした高床パネル6層7階建の立体構造物の正面図である。 図39の立体構造物の側面図である。 図39の立体構造物の骨組みの側面図である。 本発明の実施形態における立体構造物の他の変形例であって、段違い方式の立体構造物の骨組みを示す側面図である。 図42の立体構造物の平面図である。
以下、本発明の実施形態における高床パネル構造及び高床パネルを用いた立体構造物について、図面を参照しながら説明する。
[立体構造物1の概要]
図1は、本発明に係わる立体構造物の正面図、図2はその側面図、図3は立体構造物の骨組みを示す正面図、図4はその側面図である。立体構造物1は、主として立体駐車場として使用されるが、催し場や展示会場などにも使用でき、小さいものであれば、臨時的な施設にも使用できる。
大型の立体構造物1は、複数の支柱2、縦梁3、横梁4、高床パネル5、フェンス6から構成されている。立体構造物1の大きさとしては、図1の正面視で見た幅が15mであり、支柱2の間は両端側の狭い方が各3.5mであり、中央側の長い方が7mである。図2の側面視で見た幅が37.5mであり、各支柱2の間は7.5mである。
本実施形態では、立体構造物1は屋上を含めて4階建てである。図5に示すように、支柱2は縦に各6本、横に各4本の計24本が用いられ、縦方向に隣り合う支柱2の間には、縦梁3が懸架されるようにして連結され、横方向に隣り合う支柱2の間には横梁4が懸架されるようにして連結されている。各支柱2間には、縦梁3及び横梁4に載置されるように高床パネル5が敷設される。なお、図5では高床パネル5A〜5Cのうち、立体構造物1の2階、3階に用いられる高床パネル5A,5Bを示す。高床パネル5は横に4枚、縦に5枚が設けられている。外側に位置する縦梁3及び横梁4の周囲にはフェンス6が取付けられている。
なお、本明細書では、図5の立体構造物1の高床パネル5が5枚並んでいる方を縦又は前後方向とし、4枚並んでいる方を横又は左右方向とする。
さらに、説明の便宜のため図5を参照にして、立体構造物1の4隅の支柱2をコーナとも呼び、立体構造物1の前後、左右の外周であって、コーナに位置する支柱2の間を縦サイド、横サイドとも呼び、コーナ及び縦、横サイドよりも内側の支柱2や縦梁のある位置をセンターとも呼ぶ。
以下、立体構造物1を構成する各構成部材を説明する。
[支柱2の構成]
図6は支柱2の基礎12を示す。支柱2の基台10は地中に設置される基礎12に支持されている。基礎12は表面を除く本体部が地中に埋設される鉄筋コンクリート製のブロック12aと、ブロック12aの底部に連結され地中に深く食込まれた支持杭12bとブロック12aの内部から先端が上方へ垂直に立設するL字形の複数の支持棒12cとから形成されている。支持棒12cの先端は雄ネジが形成され、基台10に形成されている取付孔10aが支持棒12cに差し込まれて、図示しないボルトによって締結される。図5に示すように基礎12の大きさはコーナ、サイドよりもセンター側の基礎12の方が大きく形成される。
図7を参照にして、支柱2は下端部に、上述した基礎12に固定される厚平板状の基台10を設け、基台10面からは上方へ延びる横断面が四角形の柱11が垂直に立設する。柱11と基台10はともに鉄製であり、柱11の下端部は基台10に溶接によって接合される。
基台10は1辺が700mmの正方形であり、支柱2の柱11の横断面(縦・横)は各300mmの正四角形であり、高さは18.4mである。
柱11の中間部及び柱頭部には、縦梁3及び横梁4のネジ取付部15(ネジ取付部15A及び15Bを総称してネジ取付部15とする)が設けられている。ネジ取付部15は縦梁3、横梁4を支柱2に懸架するものであって、支柱2の上下方向に3箇所に設けられ、2階、3階及び4階(屋上)の縦梁3、横梁4を組付ける。図7は2階、4階のネジ取付部15を示し、それらの中間位置にある3階の縦梁3、横梁4を取付けるネジ取付部15は省略している。ネジ取付部15は、立体構造物1における、支柱2の正面側及び/又は背面側の面にネジ取付部15Aが形成され(図7のA)、支柱の左側面及び/又は右側面側の面にネジ取付部15Bが形成されている(図7のB)。
図7及び図8を参照にして、ネジ取付部15は柱11内に、袋ナット15a,15cを備えている。袋ナット15cはその軸を縦方向にかつ水平に向け、袋ナット15aはその軸を横方向にかつ水平に向けている。インサートからなる袋ナット15a,15cは内部に各々雌ネジ15bが形成された丸棒であって、柱11の対向する面に開けられた孔の間に臨んで溶接によって接合される。ネジ取付部15にはそれぞれ上下に6列、横に2列の袋ナット15a,15cを有する。ネジ取付部15Aと15Bとの相違は、袋ナット15a,15cのネジ位置の高さが異なる。すなわち、ネジ取付部15A,15Bの各袋ナット15a,15cが接触することなく交差できるように高さ位置をずらしていることが異なる(図8参照)。
図5、図8〜11を参照にして支柱2には3種類があり、図8及び図11のAに示す支柱2は図5に示すセンターに位置するので柱11の前後左右の四面にネジ取付部15を形成する必要がある。図9及び図11のBに示す支柱2は図5のサイドに位置するので柱11の三面にネジ取付部15を形成する必要がある。図10及び図11のCに示す支柱2は図5のコーナに位置するので柱11の隣り合う二面にネジ取付部15を形成する必要がある。
袋ナット15aについては、袋ナット15aの両端に雌ネジ15bが形成されていればよいものと(図11のA)、一端に雌ネジ15bが形成されていればよいものがある(図11のB及びC)。センターに配設される支柱2は袋ナット15aの両端に雌ネジ15bが形成されている必要があるが、コーナ及びサイドに配設される支柱2は袋ナット15aの一端のみに雌ネジ15bが形成されていればよい。ただし、図8〜図10に示す支柱のネジ取付部のように、柱11の四面にネジ取付部15を形成してもよい。
図12及び図13を参照にして、支柱2のネジ取付部15の下には載置用金具16が接合されている。載置用金具16は、柱11の幅とほぼ同じ幅で断面がL字形状の金具であって、その幅方向中間位置に三角形状のフィン16aが補強金具として接合されている。載置用金具16は柱11面に接合されると、柱11面に対して水平方向へ突出する懸架面16bが形成される。懸架面16bは縦梁3又は横梁4の端部を懸架する役割と、縦梁3、横梁4の高さ方向を位置決めする役割を果たす。載置用金具16が取付けられる位置は、縦梁3を載置する載置用金具16の方が横梁4を載置する載置用金具16の方が柱11の高い位置に固定される。
載置用金具16もまた、支柱2の柱11に縦・横梁3,4の4つを支持するため4つ溶着されているもの(図8参照)と、柱11に縦・横3,4の3つを支持するため3つ溶着されているもの(図9参照)と、縦・横3,4の2つを支持するため2つが溶着されているものがある(図10参照)。柱11に載置用金具16が4つ形成されているものは、立体構造物1のセンターに位置する支柱2であり、3つ形成されているものはサイドに位置する支柱2であり、2つ形成されているものはコーナに位置する支柱2である。
なお、上述したネジ取付部15や袋ナット15a、載置用金具16については、支柱2の位置との関係で、異なるようにしたが、共通化を図ることも可能である。すなわち、センターに用いられる支柱2をコーナやサイドに配設し、共通化することができる。ただし取付部として実質的に使用されない部材が生じる。
[縦梁3・横梁4の構成]
図5を参照にして立体構造物1の縦梁3は、本実施形態では主縦梁3Aとサブ縦梁3Bの2種類があり、一方の主縦梁3Aは縦方向に位置する支柱2間に配設され、他方のサブ縦梁3Bは横梁4間に配設される。
図14は主縦梁3Aを示し、主縦梁3Aは取付板19、H形鋼21、延出部22、固定金具31から構成され、支柱2の間に挟持されるように載置用金具16に載置される。主縦梁3AはH形鋼21が用いられ、H形鋼21は断面形状が350mm(高さ)×175mm(幅)で長さ7.2mのものを使用している。このH形鋼21に取付板19、延出部22、固定金具31が溶着される。
図8及び図15を参照にして、主縦梁3AはH形鋼21の両端下部に延出部22を設けている。延出部22は、H形鋼21の両端部底面から下方へ延び、1つの垂直面、斜面と2つの水平な平行面を有する台形形状である。延出部22を構成する部材は、H形鋼21の端部と延出部22まで延びる垂直面を有する厚板状の平板23(図14のD参照)と、延出部22の下面25を有し、該下面25から45度斜め上方に延びる筋交いの役割を有する曲げ板24と、H形鋼21の幅方向の左右中心部に位置する厚平板形状の台形板27とから構成される。平板23には主縦梁3Aが支柱2に組付けられたときに、支柱2の袋ナット15cの雌ネジ15bに対応する位置に、ネジ取付部28の貫通孔28aが形成されている。主縦梁3Aの平板23の長さは800mmである。
図5及び図16を参照にして、他方のサブ縦梁3Bは支柱2に懸架されることなく、横梁4間の軸方向中間部に懸架される。したがって、主縦梁3Aと異なり両端部に延出部22がなく、それに代えてサブ縦梁3Bの軸方向に突出する突出部29を設けている。突出部29はH形鋼の上面と下面との間の軸材について、上面と下面とを切断することによってH形鋼の両端部を板状に突出させている。突出部29は後述する横梁4のH形鋼21の凹部に差し込まれ、横梁4間に固定される。突出部29には上下方向に整列する4つのネジ貫通孔29aを形成している。サブ縦梁3BはH形鋼の断面形状が350mm(高さ)×175mm(幅)であり、主縦梁3Aと同じであり、サブ縦梁3Bの長さは7.4mで突出部の長さだけ長くなっている。
図14を参照にして、縦梁3には固定金具31が溶接によって接合されている。固定金具31は高床パネル5を固定するものであって、固定金具31の形状は、断面が逆U字形である。図14のEに示すように、固定金具31がH鋼に接合される部分には、H形鋼の肉厚と同じ深さの切欠き31aが形成されている。切欠き31aは固定金具31の上面と主縦梁3Aの上面とを面一にする。固定金具31と主縦梁3Aはそれらの接触面が溶接によって接合される。
固定金具31の先端は、サイド側の主縦梁3Aでは、その一側面から立体構造物1の内方へ、主縦梁3Aの軸方向に対して直角方向へ突出し、センター側に位置する主縦梁3A及びサブ縦梁3Bでは、その左右両側面からそれぞれ縦梁3A,3Bの軸方向に対して直角方向へ突出する(図16のAの固定金具31を参照)。固定金具31の各突出部には高床パネル5の固定用の取付孔18が1箇所形成されている。
図5を参照にして、サイド側に配設される縦梁3Aは1枚の高床パネル5の長辺を一端側のみ支持し、中央側に配設される縦梁3A、3Bは左右に位置する隣り合う2枚の高床パネル5の長辺を支持する。サイド側の主縦梁3Aには後述する高床パネル5の取付孔となる埋込ナット43(図21のA参照)の位置に対応させて、固定金具31が等間隔に5つ取付けられ、センター側の主縦梁3A、3Bには左右の高床パネル5を固定するために、埋込ナット43の位置に併せて、10個の固定金具31が縦梁5A,5Bの左右5カ所に、等間隔に取付けられている(図16のA参照)。固定金具31は主縦梁3Aとサブ縦梁3Bともに、同じものを使用している。
図14のA,C及びEを参照にして、サイドに配設される主縦梁3Aの外面側には、フェンス6を取付けるための取付板19が溶接によって接合されている。取付板19は主縦梁3Aの軸方向に対してその面が直角方向に延びている。取付板19には上下に3つのフェンス取付孔19aが形成されている。
図5、図17〜図19を参照にして立体構造物1の横梁4は、本実施形態では2種類の横梁4A,4Bがあり、いずれも支柱2間に懸架されるが、横梁4Aと4Bは軸方向長さが異なる。一方の横梁4Aは2枚の高床パネル5を縦であれば1枚、横であれば2枚載置できる長さに合わせられ、他方の横梁4Bは高床パネル5を横に1枚載置できる長さに合わせて形成されている。横梁3のH形鋼は400mm(高さ)×200mm(幅)である。
横梁4A,4Bの両端部には延出部22が設けられ、延出部22の形状・大きさは横梁4A,4B共に同じである。横梁4と縦梁4Aとは延出部22の高さが異なり、横梁3が高さ500mmに対して縦梁4Aは450mmであり、横梁3の高さが400mmで縦梁4Aの高さが350mmである。よって、縦梁3の上下方向の高さ(800mm)よりも横梁4A,4Bの高さ(900mm)の方が大きく、平板23の長さは、横梁4A,4Bが900mmであり、縦梁3Aが800mmであり、横梁3が縦梁4Aよりも平板23が100mm長い。
本実施形態では、サイド側に配設される横梁4Bは1枚の高床パネル5の短辺を一端側のみ支持し、中央側に配設される横梁4Bは前後に位置する2枚の高床パネル5の短辺を支持する(図5参照)。そのため、サイド側に配設される横梁4Bには固定金具31が1つ接合され、センター側に配設される横梁4Bには前後2つの固定金具31が接合される(図18は片側1つのみ示す)。一方、横梁4Aは横梁4Bの長さの2倍であるので、サイド側に配設される横梁4Aには固定金具31が2つ接合され(図17のB参照)、中央側に配設される横梁4Aには4つの固定金具が接合される(図17のC参照)。このように、固定金具31の数量は高床パネル5の支持枚数で異なる。
図17のE,図20のA、Bを参照にして、さらなる横梁4Aと4Bの相違は、長さの大きな横梁4Aの軸方向中間位置に、支持金具32が接合されていることである。厚平板状の支持金具32は面の延在方向をサブ縦梁3Bの面に重なる方向に向け、その面にはサブ縦梁3Bの突出部29の貫通孔29aに対応する位置に4つの貫通孔32aが上下方向に形成されている。横梁4Aとサブ縦梁3Bはそれらの孔29a,32aをボルトによる締結によって、サブ縦梁3Bが横梁4A間に支持される。
[支柱2と縦梁3、横梁4の組付構造]
図8はセンターに位置する支柱2と、縦梁3・横梁4との組付方を示す斜視図であり、図9はサイドに位置する支柱2と、縦梁3・横梁4との組付方を示す斜視図であり、図10はコーナに位置する支柱2と、縦梁3・横梁4との組付方を示す斜視図である。
上述したように、支柱2は主縦梁3A及び横梁4A,4Bを懸架するように支持する。センターに位置する支柱2は、前後一対の縦梁3と左右一対の横梁4の4つの梁を支持する。延出部22の下面25は水平面を有する載置用金具16と平行な面を有し、載置用金具16の懸架面16bの突出長さとほぼ同じ長さを有する。下面25よりも上側の曲げ板24の傾斜面は、支柱2の柱11の軸に対して45度の角度で形成されている。
載置用金具16は、縦梁3、横梁4の高さ方向の位置決め部材となり、縦梁3、横梁4が高さ方向に面一となるように位置決めされる。縦梁3や横梁4にズレがあるよう場合は、袋ナット15a,15cとネジ取付部28の貫通孔28aが合うように位置合わせがなされる。
支柱2の柱11の内部には縦梁3と横梁4を固定するための多数の袋ナット15a,15cが交差するように接合されている。袋ナット15aと15cは上下に間隔を空けて交差しており、一方の袋ナット15aは横梁4の延在方向にその軸を向け、他方の袋ナット15cは縦梁3の延在方向にその軸を向けている。縦梁3には、袋ナット15cの位置に合わせて貫通孔28aが形成され(図14のD)、横梁4の平板23には、袋ナット15aの位置に合わせて貫通孔28aがそれぞれ形成されている(図17のD)。縦梁3及び横梁4は図示しないボルトにより貫通孔28aを介して柱11に締結される。
図9に示すサイドに配置される支柱2についても、図10に示すコーナの支柱2についても、それぞれの延出部22がボルトを介してネジ取付部15A,15Bによって締結され、縦梁3A,横梁4A,4Bが支柱2に固定される。
[2階、3階用の高床パネル5A、5Bの構成]
図5、図21及び図22を参照にして、立体構造物1の2階及び3階に配設される高床パネル5を説明する。2種類の高床パネル5があり、立体構造物1の左右方向における両サイドに配設されるものを高床パネル5Aで示し、センター側に配設されるものを高床パネル5Bで示す(図5参照)。これらの高床パネル5A,5Bの違いは切欠き部37fの数であって、一方の高床パネル5Aの4隅に直角に切り込まれた切欠き部37fが形成され(図21のA参照)、他方の高床パネル5Bが一側辺の2隅に直角に切り込まれた切欠き部37fが形成されていることである(図22参照)。したがって、切欠きの37fがある隅はクランク形状の外形を有する。それらの切欠きは支柱2の柱11が2階、3階を貫通するので、柱11に対する高床パネル5A,5Bの逃げ部を形成するとともに、柱11の角と切欠き37fを合致させることにより高床パネル5を、支柱2間に間接的に固定する役割をも果たす。
高床パネル5A,5Bは、外枠となる略四角形のフレーム37、フレーム37間に配設される鉄筋38、コンクリート39、埋込ナット43から構成されている。
鉄製のフレーム37は、縦断面がコ字形状の軽ミゾ形鋼によって形成され、縦鋼37a、横鋼37bからなり、合わせて4本の鋼材を溶接によって接合される。
高床パネル5の向かい合う縦鋼37aの間には複数の縦筋38aが溶接によって接合され、同様に横鋼37bの間には複数の横筋38bが溶接によってフレーム37の内面に接合される。高床パネル5の一体のコンクリート内には埋込みナット43が埋設され、埋込みナット43は高床パネル5の表面(上面)側から裏面(下面)側に貫通する。表面側のナットは高床パネル5の吊下用ボルト58の取付用ナット(図30参照)として用いられ、裏面側の埋込みナット43は、縦梁3又は横梁4の取付用ナットとして使用される(図26参照)。
高床パネル5の底部中央には、凹部5cが形成されている。凹部5cは高床パネルの軽量化とコンクリート材料を軽減する役割がある。フレーム37内にコンクリート39を打設するときには、平坦な床の上に、凹部5cを形成するための図示しない発泡スチロールをコンクリート用剥離シートの上に載せ、フレーム37の内側にコンクリートを流し込んだ後、養生して高床パネル5を完成させる。
高床パネル5A,5Bの大きさは7.496m(縦)×3.736m(横)×高さ150mmであり、縦筋38a、横筋38bは直径12mmのものを150mm間隔で配設している。凹部5cの深さは30mmである。
[屋上用の高床パネル5Cの構成]
立体構造物1の1〜3階は、建物内にて高床パネル5が屋根代わりとなっているので排水設備の必要はないが、屋上には屋根がなく排水設備が必要となる。
図23は、立体構造物の排水構造を示す斜視図である。立体構造物1の排水構造は、高床パネル5の表面に形成された排水溝51、高床パネル5間に立体構造物1の横方向に亘って配設されるドレーン60、それらの排水溝51とドレーン60とを連通し高床パネル5内に設けられる連通路53から構成される。先ず、高床パネル5の排水構造について説明する。
図23〜図26を参照にして、高床パネル5の周囲には周縁部とは僅かに間隔をあけて、周縁部の内側に沿って四角形で環状の排水溝51を形成している。詳しくは、排水溝51は、フレーム37の上面の内縁に沿って環状に形成され、溝の底部51aと底部51aの両側から斜め上方へ拡がる傾斜面51b、51cから形成される。外側の傾斜面51cは、フレーム37の縁部から下側に向かって高床パネル5の内方に傾斜し、内側の傾斜面51bは底部51aから上側に向かって高床パネル5の内方へ傾斜する。傾斜面51b、51cは内方側の傾斜面51bが長く、傾斜面51b(又は排水溝51)より内方側の高床パネル5Cの高さは、フレーム37の高さよりも少し高く、そのパネル表面は平坦面に形成されている。
高床パネル5の短辺側の中間部には排水溝51からドレーン60へ水を排水する金属を成形した連通路53が形成されている。連通路53は成形金具54がコンクリート39に埋設され、フレーム37の下方に形成される。成形金具54は、低壁54aと低壁の両側から直角に立ち上がる一対の側壁54bを有し、その断面形状はU字形状である。側壁54bの上縁部はフレーム37の内面に接触し、成形金具54の内部が流水路となる。成形金具54の一端の前端部54cは排水溝51に開口し、他端はフレーム37に形成された開口37cに後端部54dが挿通され、該後端部54dがドレーン60に連通される。成形金具54の材料はアルミ、鉄などによって形成され、鉄の場合は防錆処理にメッキなどがなされる。
連通路53は高床パネル5の向かい合う短辺側に各1つを形成するが、あるいは、高床パネル5に1つ又は3以上の連通路を形成してもよく、長辺側に形成することもできる。なお、屋上にはドレーン60が配設されているので、ドレーン60の排水通路61の幅だけ高床パネル5Cは、2階、3階の高床パネル5A,5Bよりも小さく形成される。
ここで、図24〜図26を参照にして高床パネル5Cの内部形状を説明すると、四角形状のフレーム37は、一対の向かい合う縦鋼37aと同じく一対の向かい合う横鋼37bとこれらの縦鋼37aと横鋼37bの角にある接合部に配設されるL字金具40とから構成されている。縦鋼37aと横鋼37bの断面はコ字形状であり(図26の横鋼37bを参照)、垂直壁37dの下端及び上端から、フレーム37の内方へ延びる水平壁37eが形成されている。縦鋼37aと横鋼37bの接続部は、それぞれ45度の角度に切断され、接合部が合致するように形成されている。L字金具40は縦鋼37aと横鋼37bの接続部を形成する90度の角部に当てて配設され、溶接で接合されている。なお、2階、3階に用いられる高床パネル5A,5B(図21、図22)について、直角の部分では高床パネル5Cと同様にL字金具によって補強される。また、切欠き37fのある部分については、それぞれの角部に3箇所にL字金具によって補強される。
[ドレーンの構成]
図27、図28を参照にして、本実施形態では、ドレーン60は、サイドの横梁4を除く中央側の横梁4上の一端から他端にわたって配設され、サイドの横梁4にドレーン76が配設されている。縦梁3についてはサイドに位置する縦梁3にドレーン75が配設され、サイドを除く中央側の縦梁3にはドレーンは配設されない。
ドレーン60は上下方向に長い矩形の溝形状の排水通路61と、排水通路61の上端部から水平方向に突出した水平部62とが設けられ、その断面形状は、逆シルクハット形状である。ドレーン60は複数のドレーンからなり、1つのドレーン60の端部は接続部である重合部64が設けられ、重合部64は排水通路61の内面から内側に90度に曲げられている。重合部64にはボルト挿通孔が形成され、隣り合う他のドレーン60の重合部64とボルトによってシール材63(図29参照)を介して締結される。ドレーン60には、高床パネル5Cの成形金具54の後端部54d(図26参照)が挿通される開口65が形成されている。
[高床パネル5の吊下げ治具]
図30を参照にして、高床パネル5は横幅が約3.75m、縦幅が7.5mと大きい。縦梁3及び横梁4に載置させるためには、クレーンなどを使うが、吊るす際に高床パネル5への支持部が少ないと高床パネル5が撓むことがある。そこで、本実施形態では、吊下げ治具72を介して高床パネル5を吊上げる。吊下げ治具72は、高床パネル5よりもやや小さい矩形のフレーム72aを有し、フレーム72aの長手方向の中間位置にクロスメンバー72bが接合されている。フレーム72aには、高床パネル5の埋込ナット43と同じ数量の鎖73を設けている、高床パネル5の埋め込みナット43には吊下用ボルト58が螺着され、鎖73を引っ掛けることができる。こうして、高床パネル5の支持箇所を多くしてロープ74で吊上げ、高床パネル5を所定の場所に配置できる。
なお、この高床パネル5の吊下げ治具による吊下げは2階〜4階の高床パネルに共通する。高床パネル5の設置後は、埋め込みナット43の吊下用ボルト58を高床パネル5から外すが、吊下用ボルト58を外した後は、頭が皿形状のボルト43aによってネジ孔を埋設する(図26参照)。
[ドレーンと防水部材の構成]
図31,図32を参照にして、立体駐車場1の屋上のサイドを除く縦梁3はドレーンがなく、高床パネル5が隣接して配設される。左右に隣り合う高床パネル5のフレーム37上には、立体構造物1の前後に延びる隙間カバー68が、隣り合う高床パネル5の一対のフレーム37を跨ぐようにして装着されている。隙間カバー68とフレーム37の間には、防水用のクッション71が配設されている。隙間カバー68は、隙間カバー68、クッション71及びフレーム37にドリルで穴を開け、ビスによってフレーム37に取付けられる。隙間カバー68によって、高床パネル5間の隙間に水が入ることが防止される。
図33、図34を参照にして、ドレーン60は中央側の横梁4の上面に沿って配設される。高床パネル5はドレーン60の排水通路61の幅だけ間隔を空けて配設される。ドレーン60を高床パネル5の間に組み込むときは、高床パネル5のフレーム37と排水通路61の水平部62との間に防水用のシール部材66を設ける。そして、ドレーン60の水平部62を左右の高床パネル5の上面に懸架させ、全てのドレーン60を懸架させた後に、重合部64(図28)を重ね合わせてボルトによって締結する。
そして、フレーム37の上に配設されたドレーン60にもドレーンカバー69が被せられる。ドレーンカバー69は、隣り合うドレーン60の水平部62を跨ぐようにして、装着されている。ドレーンカバー69と水平部62との間には、クッション71を設けている。ドレーンカバー69は平板状で両端部が外側へ向けて下方斜めに曲げられた屈曲部69aが形成されている。屈曲部69aは先端部が排水溝51まで延びている。ドレーンカバー69の高さは、高床パネル5のコンクリート面とほぼ同じ高さになっている。ドレーンカバー69の取付けは、ドレーンカバー69、クッション71、水平部62、シール部材66及びフレーム37に、ドリルで孔を開け、ビスによってフレーム37に固定する。
図27、図35、図36を参照にして、ドレーン60の排水路は立体構造物1の横方向のサイドまで延び、縦方向のサイドにはドレーン60よりも少し幅の狭い縦サイドドレーン75が配設され、横方向のサイドには横サイドドレーン76が配設され、高床パネル5cからの雨水などの排水はドレーン60などから縦横サイドドレーン75,76に接続された各々複数ある排水ダクト77〜79を介して立体構造物1の外に排水される。
本実施形態では、排水ダクト77は立体構造物1のコーナ(図27の矢視X)に水平に配設され、縦横サイドドレーン75,76に連結するL字形ダクト77aに上下に延びる円筒管80が連結されている。
排水ダクト78は立体構造物1のドレーン60(図27の矢視Yを参照)に臨んで配設され、縦方向サイドに水平に配設され、縦サイドドレーン75に連結するT字形ダクト78aに上下に延びる円筒管80が連結されている。
排水ダクト79は立体構造物1の横方向サイドに水平に配設され(図27の矢視Z参照)、横サイドドレーン76に連結する直線形ダクト79aに上下に延びる円筒管80が連結されている。各排水ダクト77〜79には排水路に隣接してサイドカバー77b〜79bが連結されている。
縦サイドドレーン75についても、サイドカバー75aが図示しないクッション71を介在させて配設される(図38も参照)。同様に横サイドドレーン76についてもサイドカバー76aが連結されている。サイドカバー75a,76a及び77b〜79bの先端は下側に屈曲し、排水溝51の傾斜面51cに重ねられ、雨水が排水ダクトと高床パネル5Cの隙間に入るのを防止する。
したがって、屋上の中央に降った雨水は、高床パネル5の表面から高床パネル5の排水溝51に流れ、連通路53を通りドレーン60の排水通路61を通り、縦横サイドドレーン75,76を通り各排水ダクト77〜79から円筒管80へ排水される。
[フェンス6の構成]
図37、図38を参照にしてフェンス6(フェンス6A及び6Bを総称してフェンス6とする)を説明する。フェンス6は、立体構造物1の2階、3階、屋上のサイド(周囲)に配設される縦梁3と横梁4の外側面に配設される。図37に示すフェンス6Aは2階、3階に用いられ、フェンス6Aは、四角形状のフレーム45a、フレーム45aの上下方向中央側を水平方向に配設されるクロスメンバー45bと、フレーム45aの上枠から下枠の下方を越えて延びる取付バー45c及び取付金具45dとから構成されている。長四角形の取付金具45dは、取付バー45cの下端部に取付けられ、フェンス6Aの延在方向に対して直角になるように向けられ、取付バー45cから立体構造物1の内方側に突出するように溶接で接合されている。取付バー45cには上下方向にネジ貫通孔45eが形成されている。
取付バー45cは、サイドに配設される縦梁3及び横梁4に接合されている取付板19(図17,18参照)の位置に対応して配置され、取付金具45dを縦梁3又は横梁4のH形鋼21内に差し込まれるようにしてボルトとナットにより締結される。
図38のBに示すフェンス6Bは、屋上に配設される。フェンス6Aとフェンス6Bの違いは、フェンス6Aがクロスメンバー45bを1つ設けているのに対し、フェンス6Bがクロスメンバー45bを2つ設けていることが相違する。また、フェンス6Aの高さは1.5mであるが、フェンスBは1.9mである。フェンス6A,6Bの横幅は各設置される部位に応じて長さが異なるものを適宜準備している。その他は、フェンスAとBは同じであるので、フェンスBの説明は省略する。
次に、立体構造物1の組付け手順の一例について説明する。
図2及び図5を参照にして、先ず、立体構造物1を配設する場所に支柱2を基礎12に立設させる。支柱2はコーナ、サイド、センターの適所に配置する。
全ての支柱2を地盤に立設させた後、主縦梁3A及び横梁4A,4Bを支柱2に固定する。図8〜図10の縦梁3及び支柱2に固定させるには、クレーンなどによって、縦梁3、横梁4を上方に持ち上げてから降ろすことによって、縦梁3A、横梁4A,4Bを支柱2の載置用金具16に載置する。縦梁3A、横梁4A,4Bを載置用金具16に載置させた後は、縦梁3A、横梁4A,4Bの両端部にあるネジ取付部28となる平板23の貫通孔28aを支柱2のネジ取付部15の袋ナット15aの雌ネジ15bに位置合わせし、ボルトを締結する。同時に図16に示すサブ縦梁3Bを横梁4A間に組込み、サブ縦梁3Bの両先端にある突出部29の貫通孔29aと横梁4Aの支持金具32の孔32aを適合させボルト、ナットによって締結し、サブ縦梁3Bを横梁4A間に組込む(図20のB参照)。サブ縦梁3Bは支柱2の無い部位に配設される。
縦梁3A及び横梁4の両端部にある延出部22は、上下方向の長さが大きいので、立体構造物1のかすがいの役割を果たす。
次いで、図30に示すような、吊下げ治具72を用いて高床パネル5をクレーンなどによって吊上げ縦梁3、横梁4まで搬送し、縦梁3、横梁4上に載置する。高床パネル5を載置させた後、高床パネル5の底面に設けられた埋込みナット43(図21などを参照)と縦梁3、横梁4に接合した固定金具31(図17などを参照)を位置合わせし、ボルトによって高床パネル5を固定する。この際、ボルトを仮締めしておくことが好ましい。同様に残りの高床パネル5を全て縦梁3、横梁4の間に載置させた後、ボルトにより仮締めする。立体構造物1の2階の高床パネル5の全てを敷設した後にボルトを本締めする。
次いで、フェンス6をサイドに位置する縦梁3、横梁4の側面に固定する。フェンス6の取付金具45dをサイドに配設されている縦梁3及び横梁4のH形鋼21内に差し込むようにして取付板19(図38参照)の位置に合わせし、ボルトとナットにより締結する。3階も2階と同様の手順で縦梁3、横梁4、高床パネル5、フェンス6を組付ける。
図33,34を参照にして、立体構造物1の屋上は、高床パネル5Cの組付けと縦梁3、横梁4上に排水設備を組込む。ドレーン60の排水通路61を設置する分だけ隣り合う支柱2の間隔を拡げる必要がある。高床パネル5Cの固定は図26に示すように、固定金具31の取付孔18にボルトを挿通して高床パネル5Cを固定金具31に挿通する。固定金具31は高床パネル5の位置決めとしての役割を果たす。なお、2階、3階の高床パネル5A,5Bについては、排水設備を設けないので、隙間なく隣接して縦梁3や横梁4に締結される。
図27を参照にして、サイドを除く横梁4に配設される排水通路61の幅は94mmであり、高床パネル5間を94mm離す。なお、立体構造物1のサイドの横サイドドレーン76の排水通路の幅は96mmであり、縦方向の縦サイドドレーン75排水通路の幅は84mmであり、高床パネル5間やサイドにドレーン60,75,76を配設できるように、高床パネル5を縦梁3、横梁4上に載置する。
ドレーン60,75,76の配置を考慮して、高床パネル5の敷設が終了したら、ドレーン60,75,76を設置する。ドレーン60,75,76の組付けは全てボルト、ナットで行われる。高床パネル5、ドレーン60,75,76を組付けた後にフェンス6を縦梁3、横梁4に組付ける。
このように、本実施形態の立体構造物1は、殆どがボルト、ナット又はビスなどのネジで固定されるので、立体構成物1の組付け、解体も容易で、解体後はリサイクルすることもできる。
次に、本発明の立体構造物の変形例ついて、図面を参照しながら説明する。
図39は立体構造物1の正面図、図40は立体構造物1の側面図、図41は立体構造物1の骨組みを示す側面図である。
高層パーキングとしての立体構造物1は、高床パネルが6層で7階の高層パーキングであり、2階から6階は上記第1の実施形態の排水設備のない2階、3階までと同じ部材と同じ組付方で組付けることができる。ただし、支柱2が立体構造物1の高さが大きくなった分だけ長くなる。7階となる屋上の排水構造は上記第1の実施形態の屋上と同じ組付方で組付けることができる。ただし、支柱、基礎などの強度を大きくする必要があり、さらには、支柱の大きさを大きくしたならば、高床パネルの隅にある切欠きを大きくする必要がある(図21の切欠き37f参照)。
次に、本発明の立体構造物の他の変形例について図面を参照しながら説明する。
図42は立体構造物1の骨組みを示す正面図、図42は平面図であり、図面の右側が正面である。本変形例では、段違い(スキップ)方式の立体構造物1であり、正面方向から見て、左右の高さが異なる。本変形例では、スロープ82となる部分の勾配が15%であり、この傾斜により、縦梁3、横梁4、高床パネル5、フェンス6などの形状が異なり、構成物の点数が多くなるが、各階の平面の基本的な構造は上記実施形態と同じである。
なお、4階よりも低い2階、3階の立体構造物にも適用が可能である。例えば、高床パネルが一層2階の構造物であれば、支柱や基礎を小さくすることができる。よって、仮設ステージ、仮設展示場などで使用する場合は、各部材の強度も小さくできるので、全体の軽量化により組立も容易になる。この場合は、リサイクルなどによる使用が可能である。
以上述べたように、高層パーキングとしての立体駐車場は、かなり大きな構造体であるが、主として、ボルト・ナットにより組付けできるので、大きな構造体であっても組付け、解体、リサイクルできる仕様になっている。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、本発明は種々の変形又は変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、支柱2と縦梁3、横梁4との組付け、これらの縦梁3と横梁4と高床パネル5との組付けをボルトによる締結部材で組付け可能にしたが、例えば立体構造物1の設置が半永久的な場合は、ボルトによる締結とともに、例えば支柱と縦梁、高床パネルを溶接で接合することを拒むものではない。
1 立体構造物
2 支柱
3 縦梁
3A 主縦梁
3B サブ縦梁
4(4a,4B) 横梁
5(5A,5B,5C) 高床パネル
6(6A,6B) フェンス
8 支持金具
10 基台
11 柱
15(15A,15B) ネジ取付部
15a,15c 袋状ナット
16 載置用金具
19 取付板
22 延出部
23 平板
29 突出部
31 固定金具
37 フレーム
38 鉄筋
38a 縦筋
38b 横筋
39 コンクリート
43 埋込ナット
51 排水溝
53 連通路
60 ドレーン
61 排水通路
62 水平部
75 縦サイドドレーン
76 横サイドドレーン
77〜79 排水ダクト

Claims (9)

  1. 立体駐車場の基礎面から立設する支柱に支持される支持部材上に載置可能であって、周囲が四角形の金属製のフレームを有する高床パネルにおいて、
    前記金属製フレーム間を前後に延びる複数の縦筋と、前記金属製フレーム間を左右に延び前記金属製フレームに溶接される複数の横筋と、前記金属製フレーム内にて、前記縦筋及び横筋を埋設する板状のコンクリートとから構成され、
    前記金属製フレームは該金属製フレームの外周壁となる垂直壁と該垂直壁の上下両端からフレームの内方へ延びる上下一対の水平壁を有し、
    前記コンクリートの充填後は前記垂直壁と前記上下一対の水平壁によって形成される溝内に前記板状のコンクリートが挟み込まれていることを特徴とする高床パネル構造。
  2. 前記板状のコンクリート内には該板状のコンクリートを上下に貫通する埋め込みナットを埋設し、該埋め込みナットは前記板状のコンクリートの表面上では該板状のコンクリートを吊下げるための吊下用ボルトが螺合可能で、前記コンクリートの下面では前記支持部材への取付用ナットとする請求項1の高床パネル構造。
  3. 前後・左右方向に所定間隔空けて配置され上下方向に立設する複数の金属製の支柱と、前記複数の支柱上又は支柱間に連結されている金属製の縦梁及び横梁と、周囲に金属製フレームを有する複数の高床パネルとが設けられ、
    前記縦梁と前記横梁とが碁盤の目のように所定間隔空けて平行に交差しながら複数列配設され、前後及び左右に隣り合う前記縦梁及び前記横梁上に前記高床パネルの前後端部又は左右端部を載置して、前記高床パネルが締結部材によって前記縦梁及び前記横梁に固定され、
    前記高床パネルは周囲が四角形の金属製のフレームを有し、該金属製フレーム間を前後に延びる複数の縦筋と、前記金属製フレーム間を左右に延びる複数の横筋と、前記金属製フレーム内にて、前記縦筋及び前記横筋を埋設するコンクリートとから構成されていることを特徴とする高床パネルを用いた立体構造物。
  4. 前記支柱は前記支柱の前後側面及び/又は左右側面にネジ取付部を設け、該ネジ取付部の下部には、前記支柱の側面から水平方向へ突出し、前記縦梁又は横梁を支持するとともに前記縦梁又は横梁の高さ方向を位置決めする載置用金具を設け、
    前記縦梁及び横梁は前記複数の支柱上端部間に連結され、該縦梁及び該横梁の両端部には下方に延び前記載置用金具に載置される延出部が形成され、該縦梁及び該横梁の両端部及び前記延出部には前記ネジ取付部に対応する位置にネジ取付部を形成し、
    これらのネジ取付部を締結することによって前記支柱と前記縦梁及び/又は前記横梁とを連結し、前記縦梁及び前記横梁に前記高床パネルを締結部材によって締結する請求項3に記載の高床パネルを用いた立体構造物。
  5. 前記高床パネルには、該高床パネルの上面周縁部に沿ってかつ該周縁部の内方側へ間隔をとって排水溝を形成し、前記縦梁又は前記横梁の上面に載置されている隣り合う高床パネルの間には隙間を形成し、該隙間には排水通路を備えたドレーンを配設し、前記排水溝と前記排水通路を連通する連通路を前記高床パネルに形成してなる請求項3又は4に記載の高床パネルを用いた立体構造物。
  6. 前記高床パネルは、該高床パネルに形成された排水溝よりも内側にある内表面を前記フレームの高さよりも高く形成し、前記ドレーンの排水通路の上部にはドレーンカバーを設け、ドレーンカバーの表面と前記内表面とをほぼ同じ高さに配置し、前記ドレーンカバーの端部を屈曲させて、前記排水溝まで延長してなる請求項5に記載の高床パネルを用いた立体構造物。
  7. 前記縦梁及び前記横梁の両端面及びそれらの延出部には、該縦梁及び該横梁を前記支柱に固定するための平板を接合してなる請求項3〜6のいずれか1項に記載の高床パネルを用いた立体構造物。
  8. 前記縦梁及び前記横梁はH形鋼であって、前記縦梁は前記横梁間にサブ縦梁を別途設け、前記横梁の軸方向中間位置のH形鋼内の凹部には前記サブ縦梁の端部を固定する支持金具を溶着し、前記サブ縦梁にはH形鋼の端部から板状に突出させた突出部を前記H形鋼と一体に形成し、前記支持金具と前記突出部とを締結部材によって締結し、前記横梁と前記サブ縦梁とを固定するようにした請求項3〜7のいずれか1項に記載の高床パネルを用いた立体構造物。
  9. 前記縦梁及び前記横梁はH形鋼であって、これらの縦梁及び横梁のうち、周囲に配置されている前記縦梁及び前記横梁のH形鋼の凹部にフェンスの取付板を溶着し、該取付板に前記フェンスの取付部を締結部材で締結させた3〜8のいずれか1項に記載の高床パネルを用いた立体構造物。
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