JP2019108510A - 室炉式コークス炉の補修方法 - Google Patents

室炉式コークス炉の補修方法 Download PDF

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Abstract

【課題】燃焼室の窯口近傍の炉壁レンガ及び仕切りレンガを補修する際に補修される補修燃焼室及び補修燃焼室に隣接する第1隣接燃焼室の炉壁レンガの迫り出しを適切に防止することができる室炉式コークス炉の補修方法を提供する。【解決手段】室炉式コークス炉の補修方法は、第1隣接燃焼室2Bと第2隣接燃焼室2Cとの間の第2炭化室3B内に、第2炭化室3Bの幅を一定に保持する第1迫り出し防止部材41を設置する第1迫り出し防止部材設置工程と、補修燃焼室2Aの補修部分の炉壁レンガ21及び仕切りレンガ22を解体し積替える補修工程と、積替えた補修燃焼室2Aと第1隣接燃焼室2Bとの間の第1炭化室3A内に、第1炭化室3Aの幅を一定に保持する第2迫り出し防止部材42を設置する第2迫り出し防止部材設置工程と、積替えた補修燃焼室2Aの昇温を行う昇温工程とを含む。【選択図】図6

Description

本発明は、室炉式コークス炉の燃焼室を形成する炉壁レンガ及び仕切りレンガの補修方法に関し、特に燃焼室の窯口近傍の炉壁レンガ及び仕切りレンガを補修する際に補修される補修燃焼室及びこの補修燃焼室に隣接する第1隣接燃焼室の炉壁レンガの張り出しを防止する室炉式コークス炉の補修方法に関する。
室炉式コークス炉は、炉幅方向に、燃焼室と炭化室とが交互に並んで配置される構造を有している。このような炭化室は1基の室炉式コークス炉で数十門あり、各炭化室への石炭の装入や生成したコークスの排出はスケジューリングされて、順次行われる。
燃焼室にはレンガにより、燃料ガスと空気とが燃焼しながら流通する流路となるフリューが形成されており、このフリューは燃焼室の炉幅方向両側の炭化室の壁にもなる炉壁レンガと、幅方向両側の炉壁レンガの間に設置される仕切りレンガとで構成されている。なお、燃焼室の炉長方向の両端部にはそれぞれフロントレンガが設けられており、このフロントレンガと窯口から1つ目の仕切りレンガとの間にもフリューが形成されている。
炭化室は、炭化室の炉幅方向両側の炉壁レンガに挟まれた空間で形成され、炉長方向の端部に開閉可能な炉蓋が設けられている。炭化室へは、炭化室の上方に設けられた装入口から石炭が装入される。炭化室の炉幅方向両側の燃焼室において燃料ガスと空気とが燃焼して発生する熱が炉壁レンガを介して炭化室内に伝達し、これにより炭化室内に装入された石炭が乾留されてコークスが発生する。生成したコークスは、当該炭化室の炉長方向の両端の炉蓋を開放し、一方の炉蓋から押出機により押し出される。そして、その後、炉蓋を閉止し、装入口から石炭が装入される、といった一連の工程を繰り返して室炉式コークス炉は操業される。
この室炉式コークス炉の操業に際し、石炭の乾留は1000℃を超える温度で行われるため、炉壁レンガもそれ以上の温度になるように燃焼室内での燃焼は行われる。しかし、コークスを押し出す際には、炭化室の炉長方向の両端の炉壁レンガは大気雰囲気に曝されて、冷却を受けることになる。また、その後新たに石炭を装入する際にも常温で装入される石炭と接触することで炉壁レンガは冷却されることになる。このように炉壁レンガは室炉式コークス炉の操業を継続する中で昇温、冷却を繰り返すことになる。特に、炭化室の炉長方向の両端の窯口近傍の炉壁レンガは大きな温度変化を繰り返し受けることになる。
このように炉壁レンガは操業過程において繰り返し温度変化を受けて膨張収縮を繰り返すことで表面の劣化が進行し易い。その上、炭化室内で生成したコークスを押出機で押し出す際にも炉壁レンガの表面と生成したコークスとが接触して摩擦が生じるために、損耗を受けることになる。さらに、窯口の近傍の炉壁レンガは、大気雰囲気に近いためにより大きい温度変化を受けるので、特に損耗が激しくなる傾向にある。
このため、コークス炉の炉壁レンガを部分的に補修する方法が考えられてきている。窯口近傍の炉壁レンガの補修方法として、従来、例えば、特許文献1に示すコークス炉の補修方法が知られている。
特許文献1に示すコークス炉の補修方法は、燃焼室と炭化室とを隔てる炭化室の炉壁を形成する炉壁レンガを、部分的に積替えて補修するコークス炉の補修方法であって、積替え補修した炉壁部分と非補修部分の炉壁部分との境界部に、上下に貫通する目地を形成して炉壁レンガの積替えを行った後に、境界部と、境界部と対向する炭化室の炉壁との間に迫り出し防止部材を配置し、その後、昇温し、更に境界部の目地に溶射材を溶射するようにしている。
このように、積替え補修した炉壁部分と非補修部分の炉壁部分との境界部に目地を形成することにより、炉長方向の膨張を吸収するともに、当該目地を上下にも延びるように貫通して設定することで、非補修部のレンガと補修部のレンガの縁を上下にも切ってあるため、非補修部のレンガの膨張特性と補修部のレンガの膨張特性とが異なっても、その影響により境界部の変形を緩和できる。
また、当該境界部と、境界部と対向する炭化室の炉壁との間に迫り出し防止部材を配置したので、目地の幅が大きくとれずに非補修部のレンガと補修部のレンガの迫り出しを吸収できない場合であっても、当該迫り出し防止部材によりレンガの迫り出しを防止することができる。
特開2008−169315号公報
しかしながら、燃焼室の窯口近傍の炉壁レンガを補修する際に、新たな問題が判明した。
この新たな問題につき、図9を参照して説明する。図9には、一般的なコークス炉101の概略平面が示されている。図9に示すように、燃焼室102の窯口1031近傍の炉壁レンガ1021及び仕切りレンガ1022を補修する際には、補修する燃焼室(以下、補修燃焼室102Aという)102とこの補修燃焼室102Aに隣接する燃焼室(以下、第1隣接燃焼室102Bという)102との間の炭化室(以下、第1炭化室103Aという)の空間は、補修のための作業空間となるため、第1炭化室103Aへの石炭の装入はできない。また、第1隣接燃焼室102Bでのガス燃焼を通常通り行うと、補修燃焼室102Aのレンガ解体、積替えといった作業をする環境が悪化する(第1炭化室103A内が熱くなりすぎる)ため、第1隣接燃焼室102Bでのガス燃焼は、第1隣接燃焼室102Bの保温に必要な程度まで燃焼を制限する必要がある。そうすると、第1隣接燃焼室102Bとその先の燃焼室(以下、第2隣接燃焼室102Cという)102との間の炭化室(以下、第2炭化室103Bという)103へ石炭装入を行っても第1隣接燃焼室102B側から供給される熱量が不足するため、正常な石炭の炭化が期待できない。このため、第2炭化室103Bの操業も休止することになる。
そうすると、第1隣接燃焼室102Bを構成する炉壁レンガ1021及び仕切りレンガ1022は通常よりも燃焼量を低減しつつ、補修燃焼室102A側の炉壁レンガ1021は大気雰囲気に曝されるという環境となるため、補修燃焼室102Aの解体、積替えの期間からその後の昇温の期間に通常とは異なる温度変化を受けることになる。また、第1隣接燃焼室102Bの第2隣接燃焼室102C側の炉壁レンガ1021についても、通常の操業状態よりも温度が低下しているため、補修燃焼室102Aの解体、積替えの期間からその後の昇温の期間に通常とは異なる温度変化を受けることになる。このため、第1隣接燃焼室102Bを構成する補修燃焼室102A側の炉壁レンガ1021及び第2隣接燃焼室102C側の炉壁レンガ1021に温度変化のバランスが崩れることによる熱歪が生じ、第1隣接燃焼室102Bを構成するこれら補修燃焼室102A側の炉壁レンガ1021及び第2隣接燃焼室102C側の炉壁レンガ1021の迫り出しが見られることが判ったのである。
このような第1隣接燃焼室102Bを構成する炉壁レンガの迫り出しは、図9に示すように、窯口1031の近傍、即ち窯口1031から1つ目の仕切りレンガ1022に相当する位置での炉壁レンガ1021の迫り出しが顕著であることが判った。
ここで、特許文献1に示すコークス炉の補修方法にあっては、積替え補修した炉壁部分と非補修部分の炉壁部分との境界部境界部と、境界部と対向する炭化室の炉壁との間に迫り出し防止部材を配置して炉壁レンガの迫り出しを防止しているが、特に、補修燃焼室に隣接する第1隣接燃焼室の炉壁レンガの迫り出しを防止することができない。
従って、本発明はこの従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、燃焼室の窯口近傍の炉壁レンガ及び仕切りレンガを補修する際に補修される補修燃焼室及びこの補修燃焼室に隣接する第1隣接燃焼室の炉壁レンガの迫り出しを適切に防止することができる室炉式コークス炉の補修方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る室炉式コークス炉の補修方法は、燃焼室と炭化室とが炉幅方向に交互に並んで配置され、前記燃焼室が、炉幅方向両側に設けられた複数の炉壁レンガと、炉幅方向両側の炉壁レンガ間に設置され、炉長方向に沿って複数配置された複数の仕切りレンガとで形成され、窯口から炉長方向に沿って1つ以上の仕切りレンガの範囲にある炉壁レンガ及び仕切りレンガを補修する室炉式コークス炉の補修方法であって、補修する補修燃焼室と炉幅方向に隣接する第1隣接燃焼室と更にその先の第2隣接燃焼室との間の第2炭化室内に、前記第1隣接燃焼室を形成する複数の仕切りレンガのうちの窯口から1つ目の仕切りレンガに相当する位置を少なくとも含む位置に、当該位置における前記第2炭化室の幅を一定に保持する第1迫り出し防止部材を設置する第1迫り出し防止部材設置工程と、前記補修燃焼室の補修部分の炉壁レンガ及び仕切りレンガを解体し積替える補修工程と、積替えた前記補修燃焼室と前記第1隣接燃焼室との間の第1炭化室内に、前記補修燃焼室を形成する複数の仕切りレンガのうちの窯口から1つ目の仕切りレンガに相当する位置を少なくとも含む位置に、当該位置における前記第1炭化室の幅を一定に保持する第2迫り出し防止部材を設置する第2迫り出し防止部材設置工程と、積替えた前記補修燃焼室の昇温を行う昇温工程とを含むことを要旨とする。
本発明に係る室炉式コークス炉の補修方法によれば、燃焼室の窯口近傍の炉壁レンガ及び仕切りレンガを補修する際に補修される補修燃焼室及びこの補修燃焼室に隣接する第1隣接燃焼室の炉壁レンガの迫り出しを適切に防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る補修方法が適用される室炉式コークス炉の補修する窯口側の概略平面図である。 図1に示す室炉式コークス炉の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法における第1迫り出し防止部材設置工程を説明するための図である。 第1迫り出し防止部材、第2迫り出し防止部材、及び第3迫り出し防止部材を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法における補修工程を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法における第2迫り出し防止部材設置工程を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法における第3迫り出し防止部材設置工程を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法における第2迫り出し防止部材設置工程を説明するための図である。 一般的なコークス炉において、補修燃焼室に隣接する第1隣接燃焼室の炉壁レンガが迫り出す様子を示す概略平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。ここで、図面は模式的なものである。そのため、厚みと平面寸法との関係、比率等は現実のものとは異なることに留意すべきであり、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記の実施形態に特定するものではない。
(第1実施形態)
図1には、本発明の第1実施形態に係る補修方法が適用される室炉式コークス炉の補修する窯口側の概略平面が示されている。
室炉式コークス炉1は、図1に示すように、炉幅方向に燃焼室2と炭化室3とが交互に並んで配置されている。
そして、燃焼室2は、炉幅方向両側に設けられた複数の炉壁レンガ21と、炉幅方向両側の炉壁レンガ21間に設置され、炉長方向に沿って複数配置された複数の仕切りレンガ22とで形成されている。
ここで、炉壁レンガ21は、図1及び図2に示すように、炉長方向に且つ上下方向に複数段、積まれて炉壁を構成する。仕切りレンガ22は、燃焼室2を炉長方向に沿って所定間隔毎に仕切るよう配置され、各仕切り位置で垂直に積み上げられることで、燃焼室2内を複数のフリュー23に仕切っている。仕切りレンガ22は、長手方向(炉幅方向)の一方の端部にのみ、長手方向(炉幅方向)に突出するだぼ22aが形成されている。そして、各仕切りレンガ22のだぼ22aの向きが積み上げ方向に沿って交互に反対向きとなるようにして垂直に積み上げられている。なお、燃焼室2の炉長方向の両端部にはそれぞれフロントレンガ24が設けられており、このフロントレンガ24と後述する窯口31、31’から1つ目の仕切りレンガ22との間にもフリュー23が形成されている。
また、炭化室3は、炉幅方向に隣接する燃焼室2間に形成され、炉長方向の両端部に窯口31、31’(符号31’は図7参照)が形成されている。そして、各窯口31、31’には、開閉可能な炉蓋32が設けられている。但し、図2、図3、図5乃至図9には、炉蓋が図示されていない。
次に、このレンガ構造の室炉式コークス炉1における補修方法を図3乃至図6を参照して説明する。
図3には、燃焼室2の窯口31から4フリュー分の炉壁レンガ21、仕切りレンガ22及びフロントレンガ24を補修する場合における補修方法の第1迫り出し防止部材設置工程が示されている。ここで、補修される燃焼室2を補修燃焼室2A、補修燃焼室2Aに隣接する燃焼室2を第1隣接燃焼室2B、第1隣接燃焼室2Bに隣接する燃焼室2を第2隣接燃焼室2C、補修燃焼室2Aと第1隣接燃焼室2Bとの間の炭化室3を第1炭化室3A、第1隣接燃焼室2Bと第2隣接燃焼室2Cとの間の炭化室3を第2炭化室3Bとして以降説明する。
先ず、補修燃焼室2Aの補修部分を補修するに際し、図示しない炉蓋を開いて、第1隣接燃焼室2Bと第2隣接燃焼室2Cとの間の第2炭化室3B内に、図3に示すように、第1隣接燃焼室2Bを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの補修される側の窯口31から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に、当該位置における第2炭化室3Bの幅(炉幅方向の幅)を一定に保持する第1迫り出し防止部材41を設置する(第1迫り出し防止部材設置工程)。第1迫り出し防止部材41の設置後、炉蓋を閉じる。
ここで、第1迫り出し防止部材41は、図4に示すように、対向する第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21と第2隣接燃焼室2Cの炉壁レンガ21との間に架け渡すようにして、2個の並形レンガ41aを横向きに並べて配置する。この2個の並形レンガ41aからなる組を、上下方向に所定間隔毎に第1隣接燃焼室2B及び第2隣接燃焼室2Cの上端から下端に至るまで配置する。2個の並形レンガ41aからなる組を配置する上下方向の間隔は、上下方向に積み重ねられている炉壁レンガ21の1〜2段分である。そして、上下の並形レンガ41aの間を保持及び支持するように、長手方向を上下に向けた複数の支柱レンガ41bを配置して高さ位置を保持する。第1迫り出し防止部材41は、設置した位置における第2炭化室3Bの幅(炉幅方向の幅)を一定に保持するものであり、対向する第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21と第2隣接燃焼室2Cの炉壁レンガ21とが迫り出すときに、押さえとして機能する。
次いで、図5に示すように、図示しない炉蓋を開いて、補修燃焼室2Aの補修部分の炉壁レンガ21、仕切りレンガ22及びフロントレンガ24を解体し、図6に示すように、これら炉壁レンガ21、仕切りレンガ22及びフロントレンガ24を積替える(補修工程)。
この補修工程は、従前の方法で行うことができる。また、この補修工程の間は、第1隣接燃焼室2Bでは、通常の燃焼よりは燃焼量が低減しているため、第1隣接燃焼室2Bを形成する炉壁レンガ21や仕切りレンガ22は通常の操業状態よりも温度が低下している。このため、炉壁レンガ21及び仕切りレンガ22の位置が変動するおそれがあるが、第1迫り出し防止部材41により、第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21と第2隣接燃焼室2Cの炉壁レンガ21との間の幅(第2炭化室3Bの幅)は一定に保持される。つまり、第1迫り出し防止部材41により、第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21の迫り出しが防止される。
その後、図6に示すように、積替えた補修燃焼室2Aと第1隣接燃焼室2Bとの間の第1炭化室3A内に、補修燃焼室2Aを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの窯口31から1つ目の仕切りレンガに相当する位置に、当該位置における第1炭化室3Aの幅を一定に保持する第2迫り出し防止部材42を設置する(第2迫り出し防止部材設置工程)。第2迫り出し部材42の設置後、炉蓋を閉じる。
ここで、第2迫り出し防止部材42は、図4に示すように、対向する補修燃焼室2Aの炉壁レンガ21と第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21との間に架け渡すようにして、2個の並形レンガ42aを横向きに並べて配置する。この2個の並形レンガ42aからなる組を、上下方向に所定間隔毎に補修燃焼室2A及び第1隣接燃焼室2Bの上端から下端に至るまで配置する配置する。2個の並形レンガ42aからなる組を配置する上下方向の間隔は、上下方向に積み重ねられている炉壁レンガ21の1〜2段分である。そして、上下の並形レンガ42aの間を保持及び支持するように、長手方向を上下に向けた複数の支柱レンガ42bを配置して高さ位置を保持する。第2迫り出し防止部材42は、設置した位置における第1炭化室3Aの幅(炉幅方向の幅)を一定に保持するものであり、対向する補修燃焼室2Aの炉壁レンガ21と第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21とが迫り出すときに、押さえとして機能する。
次いで、積替えた補修燃焼室2Aの昇温を行う(昇温工程)。この昇温は、通常の燃焼室の立ち上げ時に行う燃焼パターンにより実施することができる。また、この昇温工程の際に、第1隣接燃焼室2Bの昇温も同時に行う。
この昇温工程の際に、補修燃焼室2Aの炉壁レンガ21は、膨張により変位を生じ、第1隣接燃焼室2B側に迫り出すおそれがあるが、第2迫り出し防止部材42により押えられ、第1炭化室3Aの幅が一定に保持される。
一方、第1隣接燃焼室2Bを構成する補修燃焼室2A側の炉壁レンガ21も迫り出すおそれがあるが、第2迫り出し防止部材42により押えられ、第1炭化室3Aの幅が一定に保持される。また、第1隣接燃焼室2Bを構成する第2隣接燃焼室2C側の炉壁レンガ21も迫り出すおそれがあるが、第1迫り出し防止部材41により押えられ、第2炭化室3Bの幅が一定に保持される。
そして、補修燃焼室2Aのレンガ温度及び第1隣接燃焼室2Bのレンガ温度が所定の目的温度まで上昇したら、第1迫り出し防止部材41及び第2迫り出し防止部材42を除去する(迫り出し部材除去工程)。
これら第1迫り出し防止部材41及び第2迫り出し防止部材42の除去は、例えば炉蓋に形成された窓口から長い棒状の治具を挿入して押したり引いたりすることで行うことができる。
これにより、室炉式コークス炉1の通常操業を行うことができる。
このように、第1実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法によれば、第1隣接燃焼室2Bと第2隣接燃焼室2Cとの間の第2炭化室3B内に、第1隣接燃焼室2Bを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの窯口31から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に、当該位置における第2炭化室3Bの幅を一定に保持する第1迫り出し防止部材41を設置する第1迫り出し防止部材設置工程を備える。
また、当該補修方法は、積替えた補修燃焼室2Aと第1隣接燃焼室2Bとの間の第1炭化室3A内に、補修燃焼室2Aを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの窯口31から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に、当該位置における第1炭化室3Aの幅を一定に保持する第2迫り出し防止部材42を設置する第2迫り出し防止部材設置工程を備える。
これにより、補修燃焼室2Aの窯口31近傍の炉壁レンガ21及び仕切りレンガ22を補修する際に、補修燃焼室2A及びこの補修燃焼室2Aに隣接する第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21の迫り出しを適切に防止することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法について説明する。
第2実施形態に係る補修方法の補修対象となる室炉式コークス炉は、図1及び図2に示す室炉式コークス炉1と同様であり、その説明は省略する。
図3には、前述したように、燃焼室2の窯口31から4フリュー分の炉壁レンガ21、仕切りレンガ22及びフロントレンガ24を、第1実施形態に係る補修方法によって補修する場合における第1迫り出し防止部材設置工程が示されているが、第2実施形態に係る補修方法においても同様に燃焼室2の窯口31から4フリュー分の炉壁レンガ21、仕切りレンガ22及びフロントレンガ24を補修する場合を例に説明する。
ここで、補修される燃焼室2を補修燃焼室2A、補修燃焼室2Aに隣接する燃焼室2を第1隣接燃焼室2B、第1隣接燃焼室2Bに隣接する燃焼室2を第2隣接燃焼室2C、補修燃焼室2Aと第1隣接燃焼室2Bとの間の炭化室3を第1炭化室3A、第1隣接燃焼室2Bと第2隣接燃焼室2Cとの間の炭化室3を第2炭化室3Bとして以降説明する。
先ず、補修燃焼室2Aの補修部分を補修するに際し、図示しない炉蓋を開いて、第1隣接燃焼室2Bと第2隣接燃焼室2Cとの間の第2炭化室3B内に、第1実施形態に係る補修方法と同様に図3に示すように、第1隣接燃焼室2Bを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの窯口31から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に、当該位置における第2炭化室3Bの幅(炉幅方向の幅)を一定に保持する第1迫り出し防止部材41を設置する(第1迫り出し防止部材設置工程)。第1迫り出し防止部材41の設置後、炉蓋を閉じる。
ここで、第1迫り出し防止部材41は、第1実施形態に係る補修方法に用いられる第1迫り出し防止部材41と同様の図4に示す構成を有するものを用いる。
また、この第1迫り出し防止部材設置工程と並行して次の第3迫り出し防止部材設置工程を実施する。
図7に示すように、図示しない炉蓋を開いて、補修燃焼室2Aと第1隣接燃焼室2Bとの間の第1炭化室3A及び第1隣接燃焼室2Bと第2隣接燃焼室2Cとの間の第2炭化室3B内に、補修される窯口31と反対のもう一方の窯口31’から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に、当該位置における前記第1炭化室3Aの幅及び第2炭化室3Bの幅のそれぞれを一定に保持する第3迫り出し防止部材43をそれぞれ設置する。第3迫り出し防止部材43の設置後、炉蓋を閉じる。
この第3迫り出し防止部材43は、図4に示すように、対向する補修燃焼室2Aの炉壁レンガ21と第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21との間、あるいは第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21と第2隣接燃焼室2Cの炉壁レンガ21との間に架け渡すようにして、2個の並形レンガ43aを横向きに並べて配置する。この2個の並形レンガ43aからなる組を、上下方向に所定間隔毎に補修燃焼室2A及び第1隣接燃焼室2B、あるいは第1隣接燃焼室2B及び第2隣接燃焼室2Cの上端から下端に至るまで配置する配置する。2個の並形レンガ43aからなる組を配置する上下方向の間隔は、上下方向に積み重ねられている炉壁レンガ21の1〜2段分である。そして、上下の並形レンガ43aの間を保持及び支持するように、長手方向を上下に向けた複数の支柱レンガ43bを配置して高さ位置を保持する。第3迫り出し防止部材43は、設置した位置における第1炭化室3Aの幅、あるいは第2炭化室3Bの幅を一定に保持するものであり、対向する補修燃焼室2Aの炉壁レンガ21と第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21、あるいは第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21と第2隣接燃焼室2Cの炉壁レンガ21とが迫り出すときに、押さえとして機能する。
次いで、図5と同様に、図示しない炉蓋を開いて、補修燃焼室2Aの補修部分の炉壁レンガ21、仕切りレンガ22及びフロントレンガ24を解体し、図8に示すように、これら炉壁レンガ21、仕切りレンガ22及びフロントレンガ24を積替える(補修工程)。
この補修工程は、従前の方法で行うことができる。また、この補修工程の間は、第1隣接燃焼室2Bでは、通常の燃焼よりは燃焼量が低減しているため、第1隣接燃焼室2Bを形成する炉壁レンガ21や仕切りレンガ22は通常の操業状態よりも温度が低下している。このため、炉壁レンガ21及び仕切りレンガ22の位置が変動するおそれがあるが、補修する窯口31側は、第1迫り出し防止部材41により、第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21と第2隣接燃焼室2Cの炉壁レンガ21との間の幅(第2炭化室3Bの幅)が一定に保持される。一方、補修する窯口31と反対の窯口31’側は、第3迫り出し防止部材43により、第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21と第2隣接燃焼室2Cの炉壁レンガ21との間の幅(第2炭化室3Bの幅)及び補修燃焼室2Aの炉壁レンガ21と第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21との間の幅(第1炭化室3Aの幅)が一定に保持される。
その後、図8に示すように、積替えた補修燃焼室2Aと第1隣接燃焼室2Bとの間の第1炭化室3A内に、補修燃焼室2Aを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの窯口31から1つ目の仕切りレンガに相当する位置に、当該位置における第1炭化室3Aの幅を一定に保持する第2迫り出し防止部材42を設置する(第2迫り出し防止部材設置工程)。第2迫り出し防止部材42の設置後、炉蓋を閉じる。
ここで、第2迫り出し防止部材42は、第1実施形態に係る補修方法に用いられる第2迫り出し防止部材42と同様の図4に示す構成を有するものを用いる。
次いで、積替えた補修燃焼室2Aの昇温を行う(昇温工程)。この昇温は、通常の燃焼室の立ち上げ時に行う燃焼パターンにより実施することができる。また、この昇温工程の際に、第1隣接燃焼室2Bの昇温も同時に行う。
この昇温工程の際に、補修燃焼室2Aの炉壁レンガ21は、膨張により変位を生じ、第1隣接燃焼室2B側に迫り出すおそれがあるが、第2迫り出し防止部材42により押えられ、第1炭化室3Aの幅が一定に保持される。
一方、第1隣接燃焼室2Bを構成する補修燃焼室2A側の炉壁レンガ21も迫り出すおそれがあるが、第2迫り出し防止部材42により押えられ、第1炭化室3Aの幅が一定に保持される。また、第1隣接燃焼室2Bを構成する第2隣接燃焼室2C側の炉壁レンガ21も迫り出すおそれがあるが、第1迫り出し防止部材41により押えられ、第2炭化室3Bの幅が一定に保持される。
また、補修する窯口31と反対の窯口31’側については、第3迫り出し防止部材43により、第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21と第2隣接燃焼室2Cの炉壁レンガ21との間の幅(第2炭化室3Bの幅)及び補修燃焼室2Aの炉壁レンガ21と第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21との間の幅(第1炭化室3Aの幅)が一定に保持されている。
そして、補修燃焼室2Aのレンガ温度及び第1隣接燃焼室2Bのレンガ温度が所定の目的温度まで上昇したら、第1迫り出し防止部材41、第2迫り出し防止部材42及び第3迫り出し防止部材43を除去する(迫り出し部材除去工程)。
これら第1迫り出し部材41、第2迫り出し部材42及び第3迫り出し防止部材43の除去は、例えば炉蓋に形成された窓口から長い棒状の治具を挿入して押したり引いたりすることで行うことができる。
これにより、室炉式コークス炉1の通常操業を行うことができる。
このように、第2実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法によれば、第1隣接燃焼室2Bと第2隣接燃焼室2Cとの間の第2炭化室3B内に、第1隣接燃焼室2Bを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの窯口31から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に、当該位置における第2炭化室3Bの幅を一定に保持する第1迫り出し防止部材41を設置する第1迫り出し防止部材設置工程を備える。
また、当該補修方法は、積替えた補修燃焼室2Aと第1隣接燃焼室2Bとの間の第1炭化室3A内に、補修燃焼室2Aを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの窯口31から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に、当該位置における第1炭化室3Aの幅を一定に保持する第2迫り出し防止部材42を設置する第2迫り出し防止部材設置工程を備える。
これにより、補修燃焼室2Aの窯口31近傍の炉壁レンガ21及び仕切りレンガ22を補修する際に、補修燃焼室2A及びこの補修燃焼室2Aに隣接する第1隣接燃焼室2Bの窯口31近傍の炉壁レンガ21の迫り出しを適切に防止することができる。
更に、第2実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法によれば、補修工程の前に、補修燃焼室2Aと第1隣接燃焼室2Bとの間の第1炭化室3A及び第1隣接燃焼室2Bと第2隣接燃焼室2Cとの間の第2炭化室3B内に、補修される窯口31と反対のもう一方の窯口31’から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に、当該位置における第1炭化室3Aの幅及び第2炭化室3Bの幅のそれぞれを一定に保持する第3迫り出し防止部材43をそれぞれ設置する第3迫り出し防止部材設置工程を有する。
これにより、補修燃焼室2Aの窯口31近傍の炉壁レンガ21及び仕切りレンガ22を補修する際に、窯口31と反対の窯口31’側において、第3迫り出し防止部材43により、第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21と第2隣接燃焼室2Cの炉壁レンガ21との間の幅(第2炭化室3Bの幅)及び補修燃焼室2Aの炉壁レンガ21と第1隣接燃焼室2Bの炉壁レンガ21との間の幅(第1炭化室3Aの幅)を一定に保持できる。そして、窯口31と反対の窯口31’側において第2炭化室3Bの幅及び第1炭化室3Aの幅を一定に保持できることで、補修燃焼室2A及びこの補修燃焼室2Aに隣接する第1隣接燃焼室2Bの窯口31近傍の炉壁レンガ21の迫り出しをより一層効果的に防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、第1実施形態及び第2実施形態の説明においては、いずれも補修燃焼室2Aの窯口31から4フリュー分のレンガを補修する場合を示したが、本発明は、補修燃焼室2Aの窯口31から1フリュー分以上のレンガを補修する場合に好適に適用できる。即ち、本発明は、補修燃焼室2Aの窯口31から炉長方向に沿って1つ以上の仕切りレンガ22の範囲にある炉壁レンガ21及び仕切りレンガ22を補修する場合に適用できる。ただし、窯口31近傍のレンガ損傷により補修する炉壁レンガ21は実質的には室炉式コークス炉1の炉長方向の長さ1/3程度の範囲まで補修することが多い。それ以上の炉壁レンガ21を補修する場合には、燃焼室2全体を補修することが多いからである。
また、第1実施形態及び第2実施形態の説明において、第1迫り出し防止部材設置工程で、第1迫り出し防止部材41を、第2炭化室3B内に第1隣接燃焼室2Bを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの窯口31から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に設置しているが、少なくともこの位置に第1迫り出し防止部材41を設置すればよく、窯口31から2つ目の仕切りレンガ22に相当する位置や3つ目の仕切りレンガ22に相当する位置などにも第1迫り出し防止部材41を設置してもよい。
また、第1実施形態及び第2実施形態の説明において、第2迫り出し防止部材設置工程で、第2迫り出し防止部材42を、第1炭化室3A内に補修燃焼室2Aを形成する複数の仕切りレンガ22のうちの窯口31から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置に設置しているが、少なくともこの位置に第2迫り出し防止部材42を設置すればよく、窯口31から2つ目の仕切りレンガ22に相当する位置や3つ目の仕切りレンガ22に相当する位置などにも第2迫り出し防止部材42を設置してもよい。
更に、第2実施形態の説明において、第3迫り出し防止部材設置工程で、第3迫り出し防止部材43を、第1炭化室3A及び第2炭化室内3Bに、補修される窯口31と反対のもう一方の窯口31’から1つ目の仕切りレンガ22に相当する位置にそれぞれ設置しているが、少なくともこの位置に第3迫り出し防止部材43を設置すればよく、窯口31’から2つ目の仕切りレンガ22に相当する位置や3つ目の仕切りレンガ22に相当する位置などにも第3迫り出し防止部材43を設置してもよい。
炭化室の炉高7mの室炉式コークス炉において、補修する燃焼室の窯口から1〜8フリュー範囲の炉壁レンガを、比較例及び本発明例1、2を用いて補修した。
本発明例1は、前述した第1実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法と同じ補修方法である。
本発明例2は、前述した第2実施形態に係る室炉式コークス炉の補修方法と同じ補修方法である。
比較例は、第1実施形態に係る補修方法に対し第1迫り出し防止部材設置工程及び第2迫り出し防止部材設置工程を省いた補修方法である。
比較例を用いて補修した場合、10日以内に、補修燃焼室あるいはそれに隣接した第1隣接燃焼室において、補修した窯口と同じ側の炉壁レンガの迫り出しが見られたケースが50%もあり、また補修した窯口とは反対側の窯口近傍での炉壁レンガの迫り出しが見られたケースも10%あった。
一方、本発明例1を用いて補修した場合、10日以内に、補修した窯口と同じ側の炉壁レンガの迫り出しが見られたケースが10%に減少し、また補修した窯口とは反対側の窯口近傍での炉壁レンガの迫り出しが見られたケースは1%に減少した。
また、本発明例2を用いて補修した場合、10日以内に、補修した窯口と同じ側の炉壁レンガの迫り出しが見られたケースが6%に減少し、また補修した窯口とは反対側の窯口近傍での炉壁レンガの迫り出しが見られたケースは皆無であった。
1 室炉式コークス炉
2 燃焼室
2A 補修燃焼室
2B 第1隣接燃焼室
2C 第2隣接燃焼室
3 炭化室
3A 第1炭化室
3B 第2炭化室
21 炉壁レンガ
22 仕切りレンガ
22a だぼ
23 フリュー
24 フロントレンガ
31,31’ 窯口
32 炉蓋
41 第1迫り出し防止部材
41a 並形レンガ
41b 支柱レンガ
42 第2迫り出し防止部材
42a 並形レンガ
42b 支柱レンガ
43 第3迫り出し防止部材
43a 並形レンガ
43b 支柱レンガ

Claims (2)

  1. 燃焼室と炭化室とが炉幅方向に交互に並んで配置され、前記燃焼室が、炉幅方向両側に設けられた複数の炉壁レンガと、炉幅方向両側の炉壁レンガ間に設置され、炉長方向に沿って複数配置された複数の仕切りレンガとで形成され、窯口から炉長方向に沿って1つ以上の仕切りレンガの範囲にある炉壁レンガ及び仕切りレンガを補修する室炉式コークス炉の補修方法であって、
    補修する補修燃焼室と炉幅方向に隣接する第1隣接燃焼室と更にその先の第2隣接燃焼室との間の第2炭化室内に、前記第1隣接燃焼室を形成する複数の仕切りレンガのうちの窯口から1つ目の仕切りレンガに相当する位置を少なくとも含む位置に、当該位置における前記第2炭化室の幅を一定に保持する第1迫り出し防止部材を設置する第1迫り出し防止部材設置工程と、
    前記補修燃焼室の補修部分の炉壁レンガ及び仕切りレンガを解体し積替える補修工程と、
    積替えた前記補修燃焼室と前記第1隣接燃焼室との間の第1炭化室内に、前記補修燃焼室を形成する複数の仕切りレンガのうちの窯口から1つ目の仕切りレンガに相当する位置を少なくとも含む位置に、当該位置における前記第1炭化室の幅を一定に保持する第2迫り出し防止部材を設置する第2迫り出し防止部材設置工程と、
    積替えた前記補修燃焼室の昇温を行う昇温工程とを含むことを特徴とする室炉式コークス炉の補修方法。
  2. 前記補修工程の前に、前記補修燃焼室と前記第1隣接燃焼室との間の第1炭化室及び前記第1隣接燃焼室と前記第2隣接燃焼室との間の第2炭化室内に、補修される窯口と反対のもう一方の窯口から1つ目の仕切りレンガに相当する位置を少なくとも含む位置に、当該位置における前記第1炭化室の幅及び前記第2炭化室の幅のそれぞれを一定に保持する第3迫り出し防止部材をそれぞれ設置する第3迫り出し防止部材設置工程を有することを特徴とする請求項1に記載の室炉式コークス炉の補修方法。
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