JP2019106838A - コイル搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】巻回されたコイルを載置台上で位置決めすると共に、線材から切り離されたコイルの姿勢を一定に保ちながら当該コイルを搬送先に搬送可能なコイル搬送装置の提供。【解決手段】コイル搬送装置は、コイルの空洞部内で第1および第2辺部の線材に当接可能であって載置台側の位置決め壁部と共にコイルを保持可能な第1保持部材と、コイル最上段の線材の上面を支持可能な上側支持部、上側支持部と間隔をおいて対向すると共にコイル最下段の線材の下面を支持可能な下側支持部、および上側支持部と下側支持部との間で第2辺部の線材に当接可能な当接部を含む第2保持部材と、載置台に対して第1および第2保持部材を一体に昇降させる第1移動機構と、第2保持部材を第1保持部材に対して接近離間させる第2移動機構と、載置台と搬送先との間で第1および第2保持部材を一体に移動させる第3移動機構とを含む。【選択図】図4

Description

本開示は、線材を四角形状かつ複数段に巻回して形成されたコイルを搬送先に搬送するコイル搬送装置に関する。
従来、平角線を矩形状かつ複数段に巻回することにより形成された矩形コイルが知られている(例えば、特許文献1参照)。この種の矩形コイルは、平角線の曲げ加工動作と送り動作とを繰り返すことにより形成され、平角線の巻回が完了すると、当該平角線から切り離されて次工程の設備へと搬送される。
特開2016−111890号公報
上述のように、巻回されたコイルを平角線から切り離す際には、当該コイルを精度よく位置決めする必要がある。しかしながら、平角線からの切り離しに際して、巻回されたコイルを位置決めする専用の位置決め機構を用いると、設備の大型化やコストアップを招いてしまう。また、平角線から切り離されたコイルの搬送に際しては、次工程の設備への受け渡しを円滑に行うために、搬送装置におけるコイルの位置(姿勢)を一定にしておくことが好ましい。
そこで、本開示は、巻回されたコイルを線材から切り離す際に載置台上で位置決めすると共に、線材から切り離されたコイルの姿勢を一定に保ちながら当該コイルを搬送先に搬送することができるコイル搬送装置の提供を主目的とする。
本開示のコイル搬送装置は、線材を四角形状かつ複数段に巻回して形成されたコイルを載置台上で位置決めすると共に、前記線材から切り離されたコイルを搬送先に搬送するコイル搬送装置であって、前記コイルの空洞部内で該コイルの第1辺部の前記線材および該第1辺部に隣り合う第2辺部の前記線材に当接可能であり、前記載置台に設けられた位置決め壁部と共に前記コイルを保持可能な第1保持部材と、前記コイルの最上段に位置する前記線材の上面を支持可能な上側支持部、前記上側支持部と間隔をおいて対向すると共に前記コイルの最下段に位置する前記線材の下面を支持可能な下側支持部、および前記上側支持部と前記下側支持部との間で前記コイルの外側から前記第2辺部の前記線材に当接可能な当接部を含む第2保持部材と、前記載置台に対して前記第1および第2保持部材を一体に昇降させる第1移動機構と、前記第2保持部材を前記第1保持部材に対して接近離間させる第2移動機構と、前記載置台と前記搬送先との間で前記第1および第2保持部材を一体に移動させる第3移動機構とを含むものである。
本開示のコイル搬送装置により、巻回されたコイルを載置台上で位置決めする際には、第1移動機構により載置台上のコイルに対して第1および第2保持部材を下降させ、第1保持部材をコイルの空洞部内で第1辺部の線材および当該第1辺部に隣り合う第2辺部の線材に当接させる。次いで、上側支持部がコイルの最上段に位置する線材の上面を支持し、下側支持部がコイルの最下段に位置する線材の下面を支持し、かつ当接部がコイルの外側から第2辺部の線材に当接するように第2移動機構により第2保持部材を第1保持部材に接近させる。これにより、巻回されたコイルの第1辺部の線材が第1保持部材と載置台の位置決め壁部とにより保持されると共に、第2辺部の線材が第1および第2保持部材により保持され、更に、コイルの第2辺部側の上面および下面が第2保持部材の上側および下側支持部により支持される。この結果、巻回されたコイルをコイル搬送装置により精度よく位置決めし、コイルの寸法精度を確保しながら当該コイルを線材から切り離すことが可能となる。そして、コイルが線材から切り離された後には、当該コイルの第2辺部の線材を保持した第1および第2保持部材を第1移動機構により載置台から離間させると共に、第3移動機構により載置台から搬送先まで移動させ、コイルを搬送先に受け渡すことができる。従って、本開示のコイル搬送装置によれば、巻回されたコイルを線材から切り離す際に載置台上で精度よく位置決めすると共に、線材から切り離されたコイルの姿勢、すなわちコイルの第1および第2保持部材に対する位置を一定に保ちながら当該コイルを搬送先に搬送することが可能となり、コイルの位置決め機構の設置に伴うコイル製造設備の大型化やコストアップを抑制することができる。
また、第2保持部材の下側支持部は、上側支持部と間隔をおいて対向すると共に第1の段数を有する第1のコイルの最下段に位置する線材の下面を支持する第1下側支持部と、上側支持部と間隔をおいて対向すると共に第1の段数と異なる第2の段数を有する第2のコイルの最下段に位置する線材の下面を支持する第2下側支持部とを含み、第2保持部材の当接部は、第1下側支持部と第2下側支持部との間で第1コイルの第2辺部の線材に当接可能な第1当接部と、第1当接部よりも第1保持部材から離間するように形成されると共に上側支持部と第2下側支持部との間で第2コイルの第2辺部の線材に当接可能な第2当接部とを含んでもよい。これにより、コイル搬送装置によって、段数の異なる第1および第2のコイルを載置台上で精度よく位置決めすると共に、線材から切り離された第1および第2のコイルの姿勢、すなわち両コイルの第1および第2保持部材に対する位置を一定に保ちながら当該第1および第2のコイルを搬送先に搬送することが可能となる。
本開示のコイル搬送装置を含むコイル巻線装置の概略構成図である。 本開示のコイル巻線装置により形成されるコイルを示す斜視図である。 本開示のコイル搬送装置を示す概略構成図である。 本開示のコイル搬送装置の要部を示す断面図である。 本開示のコイル搬送装置の動作を説明するための概略構成図である。 本開示のコイル搬送装置の動作を説明するための概略構成図である。 本開示のコイル搬送装置の動作を説明するための概略構成図である。 本開示のコイル搬送装置の動作を説明するための概略構成図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示のコイル搬送装置10を含むコイル巻線装置1を示す概略構成図である。同図に示すコイル巻線装置1は、矩形断面を有する平角線Wの曲げ加工動作と送り動作とを繰り返し実行して、図2に示すようなコイルC1(第1のコイル)を形成するものである。コイルC1は、図示するように、1本の平角線Wを2列かつ複数段(第1の段数、例えば10段)にエッジワイズ方向に曲げながら巻回して形成された集中巻式の矩形コイル(カセットコイル)である。本実施形態において、コイルC1は、長辺部(第1辺部)を正面視した際に略矩形状を呈し、短辺部(第2辺部)を正面視した際に略等脚台形状を呈するように巻回されている。ただし、短辺部を正面視した際のコイルC1の形状は、台形以外の矩形、正方形等であってもよく、短辺部を正面視した際に、長辺部の平角線Wがジグザグに重なり合ってもよい。
また、コイルC1の一端からは、短尺のリード線部(端子部)Lが延出されており、その他端からは、長尺のバスバー部(渡り線)Bが延出されている。コイルC1は、例えば電気自動車やハイブリッド車両等に搭載される三相交流電動機を構成するものであり、当該電動機のステータコアScのティースTに例えば樹脂製のインシュレータIと共に嵌め込まれる。更に、コイルC1のバスバー部Bは、対応する他のコイルC1のリード線部Lに電気的に接続(溶接)され、それによりU相、V相およびW相のステータコイルが構成される。
コイル巻線装置1は、図1に示すように、ボビン2と、送り機構3と、保持機構4と、巻回機構5と、切断機構6と、コイル搬送装置10と、これらを制御する制御装置100とを含む。本実施形態のコイル巻線装置1は、上述のコイルC1と、当該コイルC1よりも少ない段数(第2の段数、例えば6段)を有する第2のコイルC2(図8参照)との双方を形成可能に構成されている。以下、適宜、コイルC1およびC2を総称して「コイルC」という。
ボビン2には、平角線Wがフラットワイズ方向に巻回される。送り機構3は、平角線Wをクランプ可能な送りクランプ3aや、送りクランプ3aを図1中x軸方向に移動させるためのモータやボールねじ等を含むクランプ移動機構3b等を含む。平角線Wをクランプした送りクランプ3aをクランプ移動機構3bにより移動させることでボビン2から平角線Wを引き出すと共に引き出された平角線Wを後段側に送り出すことができる。また、ボビン2と送り機構3との間には、ボビン2から引き出された平角線Wを真っ直ぐに矯正する複数の矯正ローラ3cが配設されている。保持機構4は、平角線Wをクランプ可能な保持クランプ4aを含み、送り機構3の送りクランプ3aにより平角線Wがクランプされていない際に、保持クランプ4aにより当該平角線Wを移動しないようにクランプする。
巻回機構5は、平角線Wにエッジワイズ曲げ加工を施すものであり、曲げ加工の支点となる曲げシャフトと、図示しない駆動装置により駆動されて当該曲げシャフトの中心軸(曲げ中心)を中心とする円周に沿って移動可能な曲げ冶具とを含む。曲げシャフトは、円柱状のシャフト部および当該シャフト部の上端部から径方向外側に突出して平角線Wの厚み方向(フラットワイズ方向)への移動を規制する環状のフランジ部を含み、図1におけるy軸方向(図1中上下方向)に延在するように配置される。かかる巻回機構5は、曲げシャフトのフランジ部により平角線Wの厚み方向への移動が規制された状態で曲げ冶具を曲げシャフトの中心軸の周りで移動させることにより、当該中心軸を曲げ中心として平角線Wをエッジワイズ方向に屈曲させる。そして、巻回機構5による平角線Wの曲げ加工動作と、送り機構3による平角線Wの送り動作とが繰り返し実行されることで、上述のようなコイルCが形成される。また、平角線Wの曲げ加工動作および送り動作の回数を変化させることで、段数の異なるコイルC1,C2を形成することが可能となる。
切断機構6は、平角線Wの送り方向(図1中x軸方向)における巻回機構5の下流側に配置され、当該切断機構6の更に下流側には、巻回機構5により巻回されたコイルCの載置台7が設置されている。載置台7は、図3に示すように、略コの字状の断面形状を有し、コイルCの最下段に位置する長辺部の平角線Wの下面を支持する。これにより、載置台7上に載置されたコイルCの下方には、空間が画成される。また、載置台7の側方には、一対の位置決め壁部8が設置されている。各位置決め壁部8は、巻回されたコイルC1,C2の長辺部側の側面(平角線Wの外側面)に当接可能となるように傾斜した傾斜面と、当該傾斜面の上端から上方に延びる平坦な内面とを含む。
巻回機構5により巻回されたコイルCは、平角線Wの送り動作により一対の位置決め壁部8間に嵌まり込むように載置台7上に移動させられる。更に、巻回されたコイルCは、コイル搬送装置10により載置台7に対して位置決めされ、バスバー部Bとして成形される部分の長さが確保されるように切断機構6により平角線Wから切り離される。切り離されたコイルCは、コイル搬送装置10により例えば図1中y軸方向に沿ってバスバー部Bを成形するバスバー成形装置(図示省略)へと搬送される。
コイル搬送装置10は、図1および図4に示すように、第1保持部材11と、第2保持部材12とを含み、載置台7の上方とコイルCの搬送先であるバスバー成形装置との間を移動可能に配置される。図4に示すように、第1保持部材11は、ベース部材110と、当該ベース部材110に固定される差込ブロック111とを含む。第1保持部材11の差込ブロック111は、コイルC1およびC2の空洞部内に差し込み可能に形成されており、長辺側当接部112と、短辺側当接部113とを有する。長辺側当接部112は、上記空洞部に嵌まり込んで両側の側面がコイルC1およびC2の互いに対向する長辺部の平角線Wの内面に当接可能となるように先細に形成されている(図3参照)。また、短辺側当接部113は、長辺側当接部112よりも肉薄に形成され、その端面がコイルCの一方の短辺部の平角線Wに当接可能となるようにベース部材110の延在方向における長辺側当接部112の一側(図4における左側)に幅方向(図3中y軸方向)にオフセットして配置されている。ただし、短辺側当接部113は、短辺部の平角線Wの中央部に当接可能となるように配置されてもよい。
コイル搬送装置10の第2保持部材12は、図4に示すように、略コの字状の平面形状を有し、上側支持部121、第1下側支持部122a、第2下側支持部122b、第1当接部123aおよび第2当接部123bを含む。上側支持部121および第1下側支持部122aは、それぞれ平坦な内面を有し、両者の内面同士は、互いに平行に延在すると共に上記コイルC1の厚みよりも僅かに大きい間隔をおいて対向する。第2下側支持部122bは、第1下側支持部122aよりも上側支持部121に近接するように形成され、当該上側支持部121の内面と平行に延在する内面を有する。上側支持部121の内面と、第2下側支持部122bの内面とは、コイルC2の厚みよりも僅かに大きい間隔をおいて対向する。また、第1当接部123aは、第1下側支持部122aと第2下側支持部122bとの間で両者の内面と直交する方向に延在する端面を有する。第2当接部123bは、第1当接部123aよりも上側支持部121や第1および第2下側支持部122a,122bの先端から離間するように形成されており、上側支持部121と第2下側支持部122bとの間で両者の内面と直交する方向に延在する端面を有する。
これにより、コイルC1の一方の短辺部の平角線Wを第2保持部材12の第1当接部123aに当接させた状態で、上側支持部121の内面にコイルC1の最上段に位置する平角線Wの上面を支持させると共に、第1下側支持部122aの内面にコイルC1の最下段に位置する平角線Wの下面を支持させることが可能となる。更に、コイルC2の一方の短辺部の平角線Wを第2保持部材12の第2当接部123bに当接させた状態で、上側支持部121の内面にコイルC2の最上段に位置する平角線Wの上面を支持させると共に、第2下側支持部122bの内面にコイルC2の最下段に位置する平角線Wの下面を支持させることが可能となる。すなわち、第2保持部材12は、厚み(段数)の異なるコイルC1,C2の双方を厚み方向に支持することができる。そして、第2保持部材12は、第1および第2当接部123a,123bの端面が第1保持部材11の短辺側当接部113の端面と間隔をおいて対向すると共にベース部材110の延在方向に摺動自在となるように当該ベース部材110により支持される。
更に、コイル搬送装置10は、載置台7とバスバー成形装置との間で第1および第2保持部材11,12を一体に往復移動させる主移動機構(第3移動機構)15と、載置台7に対して第1および第2保持部材11,12を一体に昇降させる昇降機構16(第1移動機構)と、第2保持部材12を第1保持部材11に対して接近離間させる位置決め移動機構17(第2移動機構)とを含む。
主移動機構15は、載置台7の上方とバスバー成形装置の上方との間に架け渡されたガイドレールにより摺動自在に支持されるスライダや、当該スライダを当該ガイドレール(図中y軸方向)に沿って移動させる駆動ユニット等を含む。昇降機構16は、主移動機構15のスライダにより支持されて当該スライダから下方に向けて延在する。また、昇降機構16には、第1保持部材11が平角線Wの送り方向(図中x軸方向)と平行に延在するように当該第1保持部材11のベース部材110が固定される。これにより、昇降機構16を作動させることで、載置台7に対して第1および第2保持部材11,12を一体に昇降させることが可能となる。
図4に示すように、主移動機構15のスライダが載置台7の上方で停止した際、第1保持部材11の差込ブロック111は、長辺側当接部112が短辺側当接部113よりも切断機構6に近接する状態でコイルCの空洞部と対向し、第2保持部材12は、平角線Wの送り方向(x軸方向)において載置台7上のコイルCよりも切断機構6から離間する。更に、位置決め移動機構17を作動させることで、第2保持部材12を平角線Wの送り方向(図中x軸方向)に沿って第1保持部材11に対して接近離間させることが可能となる。これらの主移動機構15、昇降機構16および位置決め移動機構17は、何れも制御装置100により制御される。
次に、コイル搬送装置10の動作について説明する。ここでは、コイル巻線装置1により上記コイルC1が形成される場合を例にとってコイル搬送装置10の動作を説明する。
コイル巻線装置1の制御装置100は、巻回機構5により平角線Wが曲げ加工されている間、第1および第2保持部材11,12を載置台7の上方に定められた待機位置に停止させておく。巻回機構5によるコイルC1の形成が完了すると、制御装置100は、平角線Wを予め定められた量だけ送るように送り機構3を制御する。これにより、巻回機構5により巻回されたコイルC1は、送り機構3によって平角線Wが送られることで、一対の位置決め壁部8間に嵌まり込むように載置台7上に移動させられる。
コイルC1が載置台7上で停止すると、制御装置100は、第1および第2保持部材11,12を載置台7上のコイルC1に向けて予め定められた距離だけ下降させるようにコイル搬送装置10の昇降機構16を制御する。これにより、図5に示すように、第1保持部材11の差込ブロック111が当該コイルC1の空洞部に差し込まれ、当該差込ブロック111の長辺側当接部112の両側面は、それぞれ対応する長辺部の平角線Wの内面に当接する。また、差込ブロック111の短辺側当接部113の端面は、コイルC1の切断機構6から離間した側の短辺部の平角線Wの内面に当接する。なお、本実施形態において、第1保持部材11の差込ブロック111の先端部および第2保持部材12の第1下側支持部122aは、載置台7上のコイルC1の下方に画成された空間内に入り込む。
次いで、制御装置100は、第2保持部材12を予め定められた距離だけ第1保持部材11に接近させるようにコイル搬送装置10の位置決め移動機構17を制御する。これにより、図6に示すように、第2保持部材12の上側支持部121の内面がコイルC1の最上段に位置する平角線Wの上面と僅かな隙間を介して対向すると共に、第1下側支持部122aの内面がコイルC1の最下段に位置する平角線Wの下面と僅かな隙間を介して対向する。更に、第1当接部123aがコイルC1の切断機構6から離間した側の短辺部の平角線Wに当接する。なお、本実施形態において、第2保持部材12の第1下側支持部122aは、図6におけるy軸方向から見て第1保持部材11の短辺側当接部113と重なり合う。
この結果、巻回されたコイルC1の各長辺部の平角線Wが第1保持部材11の差込ブロック111の長辺側当接部112と載置台7側の一対の位置決め壁部8とにより保持されることで、コイルC1が載置台7上でy軸方向に位置決めされる。また、コイルC1の切断機構6から離間した側の短辺部の平角線Wが第1保持部材11の短辺側当接部113と第2保持部材12の第1当接部123aとにより挟持(保持)されることで、コイルC1が載置台7上でx軸方向に位置決めされる。更に、コイルC1の短辺部側の上面および下面が第2保持部材12の上側支持部121および第1下側支持部122aにより支持されることで、コイルC1が載置台7上でz軸方向に位置決めされる。
更に、制御装置100は、保持クランプ4aが平角線Wをクランプするように保持機構4を制御した上で、平角線Wを切断して巻回済みのコイルC1を当該平角線Wから切り離すように切断機構6を制御する。切断機構6により平角線WからコイルC1が切り離された後、制御装置100は、第2保持部材12が第1保持部材11に接近した状態を保持したまま、第1および第2保持部材11,12を載置台7から上記待機位置まで一体に上昇させるように昇降機構16を制御する。これにより、図7に示すように、第1保持部材11の短辺側当接部113と第2保持部材12の第1当接部123aとにより挟持(保持)されたコイルC1(バスバー部Bとして成形される部分B′を含むもの)が載置台7および一対の位置決め壁部8から取り出される。
続いて、制御装置100は、コイルC1を保持した第1および第2保持部材11,12を搬送先であるバスバー成形装置まで移動させるように主移動機構15を制御する。この間、コイルC1が短辺側当接部113と第1当接部123aとにより挟持(保持)されることで、第1および第2保持部材11,12に対するコイルCの位置は、概ね一定に保たれる。従って、コイルC1を第1および第2保持部材11,12からバスバー成形装置のコイル支持台へと円滑に受け渡すことが可能となる。コイルC1の受け渡しに際し、制御装置100は、第1および第2保持部材11,12をバスバー成形装置のコイル支持台に向けて下降させるようにコイル搬送装置10の昇降機構16を制御すると共に、第2保持部材12を第1保持部材11から離間させるようにコイル搬送装置10の位置決め移動機構17を制御する。コイルC1のバスバー成形装置への受け渡しが完了すると、制御装置100は、第1および第2保持部材11,12を上記待機位置まで戻すように主移動機構15を制御する。
また、上述のように、コイル搬送装置10の第2保持部材12は、コイルC1よりも厚み(段数)が小さい(少ない)コイルC2をも支持可能に形成されている。従って、巻回機構5によりコイルC2が形成された際には、図8に示すように、コイルC2の切断機構6から離間した側の短辺部の平角線Wを第1保持部材11の短辺側当接部113と第2保持部材12の第2当接部123bとにより保持することで、コイルC2を載置台7上でx軸方向に位置決めすることができる。また、コイルC2の短辺部側の上面および下面を第2保持部材12の上側支持部121および第2下側支持部122bにより支持することで、コイルC2を載置台7上でz軸方向に位置決めすることができる。なお、この場合も、巻回されたコイルC2の各長辺部の平角線Wは、第1保持部材11の差込ブロック111の長辺側当接部112と載置台7側の一対の位置決め壁部8とにより保持され、それによりコイルC2は載置台7上でy軸方向に位置決めされる。
更に、切断機構6により平角線WからコイルC2が切り離された後、昇降機構16により第1および第2保持部材11,12を載置台7から上記待機位置まで一体に上昇させることで、短辺側当接部113と第2当接部123bとにより挟持(保持)されたコイルC2を載置台7および一対の位置決め壁部8から取り出すことができる。そして、この場合も、第1および第2保持部材11,12に対するコイルCの位置を概ね一定に保ちながら主移動機構15により第1および第2保持部材11,12を搬送先であるバスバー成形装置まで移動させ、コイルC2を第1および第2保持部材11,12からバスバー成形装置のコイル支持台へと円滑に受け渡すことが可能となる。
以上説明したように、コイル搬送装置10は、昇降機構16により載置台7上のコイルC(C1,C2)に対して第1および第2保持部材11,12を下降させ、第1保持部材11をコイルCの空洞部内で長辺部の平角線Wおよび当該長辺部に隣り合う短辺部の平角線Wに当接させる。更に、コイル搬送装置10は、上側支持部121がコイルCの最上段に位置する平角線Wの上面を支持し、第1または第2下側支持部122a,122bがコイルCの最下段に位置する平角線Wの下面を支持し、かつ第1または第2当接部123a,123bがコイルCの外側から短辺部の平角線Wに当接するように位置決め移動機構17により第2保持部材12を第1保持部材11に接近させる。
これにより、巻回されたコイルCの長辺部の平角線Wが第1保持部材11と載置台7の位置決め壁部8とにより保持されると共に、短辺部の平角線Wが第1および第2保持部材11,12により保持され、更に、コイルCの短辺部側の上面および下面が第2保持部材12の上側支持部121および第1または第2下側支持部122a,122bにより支持される。この結果、巻回されたコイルCをコイル搬送装置10により精度よく位置決めし、コイルC、すなわちバスバー部Bとして成形される部分B′の寸法精度を確保しながら当該コイルCを平角線Wから切り離すことが可能となる。そして、コイルCが平角線Wから切り離された後には、当該コイルCの短辺部の平角線Wを保持した第1および第2保持部材11,12を昇降機構16により載置台7から離間させると共に、主移動機構15により載置台7から搬送先であるバスバー成形装置まで移動させ、コイルCを当該バスバー成形装置に受け渡す搬送することができる。従って、コイル搬送装置10によれば、巻回されたコイルCを平角線Wから切り離す際に載置台7上で精度よく位置決めすると共に、平角線Wから切り離されたコイルCの姿勢、すなわちコイルCの第1および第2保持部材11,12に対する位置を概ね一定に保ちながら当該コイルCをバスバー成形装置に搬送することが可能となり、コイルの位置決め機構の設置に伴うコイルCの製造設備の大型化やコストアップを抑制することができる。
また、コイル搬送装置10において、第2保持部材12は、上側支持部121と間隔をおいて対向すると共にコイルC1の最下段に位置する平角線Wの下面を支持する第1下側支持部122aと、上側支持部121と間隔をおいて対向すると共にコイルC1よりも少ない段数(小さい厚み)を有するコイルC2の最下段に位置する平角線Wの下面を支持する第2下側支持部122bと、第1下側支持部122aと第2下側支持部122bとの間でコイルC1の短辺部の平角線Wに当接可能な第1当接部123aと、当該第1当接部123aよりも第1保持部材11から離間するように形成されると共に上側支持部121と第2下側支持部122bとの間でコイルC2の短辺部の平角線Wに当接可能な第2当接部123bとを含む。これにより、コイル搬送装置10によって、段数(厚み)の異なるコイルC1,C2を平角線Wから切り離す際に載置台7上で精度よく位置決めすると共に、平角線Wから切り離されたコイルC1,C2の姿勢、すなわち両コイルC1,C2の第1および第2保持部材11,12に対する位置を概ね一定に保ちながら当該コイルC1,C2をバスバー成形装置に搬送することが可能となる。
なお、コイル搬送装置10の第2保持部材12は、互いに厚み(段数)の異なる3つ以上のコイルCを支持可能に形成されてもよい。また、第1保持部材11の長辺側当接部112は、片側の側面のみが対応する長辺部の平角線Wの内面に当接するように形成されてもよい。更に、コイルCは、平角線Wを矩形状に巻回して形成されるものに限られず、平角線Wを正方形状に巻回して形成されるものであってもよい。また、コイルCを形成する線材は、平角線W以外の線材、すなわち正方形状あるいは円形状等の断面を有する線材であってもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、コイルの製造分野において利用可能である。
1 コイル巻線装置、2 ボビン、3 送り機構、3a クランプ、3b クランプ移動機構、3c 矯正ローラ、4 保持機構、4a 保持クランプ、5 巻回機構、6 切断機構、7 載置台、8 位置決め壁部、10 コイル搬送装置、11 第1保持部材、110 ベース部材、111 差込ブロック、112 長辺側当接部、113 短辺側当接部、12 第2保持部材、121 上側支持部、122a 第1下側支持部、122b 第2下側支持部、123a 第1当接部、123b 第2当接部、15 主移動機構、16 昇降機構、17 位置決め移動機構、100 制御装置、C1,C2 コイル、W 平角線。

Claims (1)

  1. 線材を四角形状かつ複数段に巻回して形成されたコイルを載置台上で位置決めすると共に、前記線材から切り離されたコイルを搬送先に搬送するコイル搬送装置であって、
    前記コイルの空洞部内で該コイルの第1辺部の前記線材および該第1辺部に隣り合う第2辺部の前記線材に当接可能であり、前記載置台に設けられた位置決め壁部と共に前記コイルを保持可能な第1保持部材と、
    前記コイルの最上段に位置する前記線材の上面を支持可能な上側支持部、前記上側支持部と間隔をおいて対向すると共に前記コイルの最下段に位置する前記線材の下面を支持可能な下側支持部、および前記上側支持部と前記下側支持部との間で前記コイルの外側から前記第2辺部の前記線材に当接可能な当接部を含む第2保持部材と、
    前記載置台に対して前記第1および第2保持部材を一体に昇降させる第1移動機構と、
    前記第2保持部材を前記第1保持部材に対して接近離間させる第2移動機構と、
    前記載置台と前記搬送先との間で前記第1および第2保持部材を一体に移動させる第3移動機構と、
    を備えるコイル搬送装置。
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