JP2019105733A - シート処理装置及び画像形成システム - Google Patents

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Abstract

【課題】生産性の低下を抑制しつつ、シートの斜行補正を精度良く行うことが可能な構成を提供する。【解決手段】生産性重視モードと精度重視モードとを実行可能である。生産性重視モードは、第1搬送経路430に第1のシートを搬送した後に、パンチユニット415による処理を施さない第2のシートを搬送する場合に、第2のシートを第1搬送経路430に搬送するモードである。精度重視モードは、第1搬送経路430に第1のシートを搬送した後に、パンチユニット415による処理を施さない第2のシートを搬送する場合に、切換部材420によりシートの搬送経路を第1搬送経路430から第2搬送経路419に切り換えて、第2のシートを第2搬送経路419に搬送するモードである。【選択図】図2

Description

本発明は、シートを処理するシート処理装置、及び、このようなシート処理装置を備えた画像形成システムに関する。
特許文献1には、搬送路を搬送されるシートの斜行を補正してからシート上の画像を読み取る構成が記載されている。一方、特許文献2には、装置内に結露が発生すると予測される場合に、通常よりもシート間隔を広げる構成が記載されている。
特許第3592013号公報 特開2009−204935号公報
ここで、装置内で結露が生じると、搬送路にシートが吸着し、シートの斜行補正を精度良く行えない場合がある。この場合に、特許文献2に記載のように、単にシート間隔を広げるようにすると、生産性が低下してしまう。
本発明は、生産性の低下を抑制しつつ、シートの斜行補正を精度良く行うことが可能な構成を提供することを目的とする。
本発明は、シートの斜行を補正する斜行補正手段と、前記斜行補正手段により斜行が補正されたシートに処理を施すシート処理手段と、前記斜行補正手段及び前記シート処理手段を有する第1搬送経路と、前記斜行補正手段及び前記シート処理手段を有さない第2搬送経路と、シートの搬送経路を前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とに切り換える切換手段と、を備え、前記第1搬送経路に第1のシートを搬送した後に、前記シート処理手段による処理を施さない第2のシートを搬送する場合に、前記第2のシートを前記第1搬送経路に搬送する第1モードと、前記切換手段によりシートの搬送経路を前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に切り換えて、前記第2のシートを前記第2搬送経路に搬送する第2モードと、を実行可能であることを特徴とするシート処理装置にある。
本発明によれば、生産性の低下を抑制しつつ、シートの斜行補正を精度良く行うことが可能である。
第1の実施形態に係る画像形成システムの概略構成図。 第1の実施形態に係るシート処理装置の概略構成図。 第1の実施形態に係るシート処理装置の制御ブロック図。 第1の実施形態に係る、(a)パンチャ操作部を示す図、(b)パンチャ操作部の操作の一例を説明する模式図。 第1の実施形態に係るシートの斜行補正を行う際のシート位置を示す図。 第1の実施形態に係るシートの斜行補正の動作を説明するためにシートを上から見た模式図。 第1の実施形態に係るスルーパスの搬送制御のフローチャート。 第1の実施形態に係るパンチパスの搬送制御のフローチャート。 第1の実施形態に係るシートの搬送制御のフローチャート。 第2の実施形態に係るシート処理装置の概略構成図。 第2の実施形態に係るシートの搬送制御のフローチャート。
<第1の実施形態>
第1の実施形態について、図1ないし図9を用いて説明する。まず、図1を用いて、本実施形態の画像形成システムの概略構成について説明する。
[画像形成システム]
画像形成システム1000は、主に画像形成装置100、原稿画像を読み取る原稿読取装置200、操作画面を表示する操作表示装置600、第1シート処理装置400及び第2シート処理装置500から構成される。
原稿読取装置200は、原稿給送部210と原稿読取部220とを有する。原稿給送部210は、原稿トレイ201にセットされた原稿を1枚ずつ、湾曲した搬送パスを経てプラテンガラス202上の読み取り位置に給送し、排出トレイ203上に排出する。原稿読取部220は、プラテンガラス202の下方の所定位置である読み取り位置に対応した位置に設けられたスキャナユニット204と、イメージセンサ205を備えている。原稿がプラテンガラス202上の読み取り位置を通過する際、原稿の読取面がスキャナユニット204の光源によって照射され、反射光が、例えばミラー207a、207b及びレンズ206を経てイメージセンサ205に到達し、イメージセンサ205の撮像面に結像する。
イメージセンサ205により光学的に読み取られた画像は、画像データに変換されて出力される。イメージセンサ205から出力された画像データは、画像形成装置100の露光器103に画像信号として入力される。
画像形成装置100は、画像形成部140と給送部150とを有する。画像形成部は140、主に、円筒状の感光体である感光ドラム101、帯電器102、露光器103、現像器104から構成されている。給送部150は、カセット111、112、搬送路110などを備えている。搬送路110は、カセット111、112から感光ドラム101と転写装置105との間の転写部160及び定着器106を経て排出ローラ116に到るシートの搬送経路である。なお、シート(記録媒体)は、用紙、OHPシートなどである。
また、給送部150は、感光ドラム101の下流側の搬送路110を分岐した反転パス119、反転パス119に接続され、一端が転写部160の上流側の搬送路110に接続された両面搬送パス120を備えている。搬送路110には、カセット111、112の出口部にそれぞれ配置されたピックアップローラ127、128と、ピックアップされたシートを転写部160まで搬送する搬送ローラ129、130が設けられている。
また、搬送路110には、転写部160の上流側に配置されたレジストレーションローラ114が設けられている。定着器106の下流側の搬送路110には、搬送ローラ115、切換部材118及び排出ローラ116が設けられている。切換部材118は、搬送路110を搬送されるシートの搬送方向を反転パス119側と排出ローラ116側とに切り替える。
このような構成の画像形成装置100で画像形成を行う場合には、まず、帯電器102により感光ドラム101の表面を帯電させる。そして、露光器103が、原稿読取装置200から入力された画像信号に基づいてレーザ光を変調して出力する。なお、画像信号は、原稿読取装置200以外に、例えば、画像形成装置100に接続されたパーソナルコンピュータなどの外部端末から入力されても良い。露光器103から出力されたレーザ光は、ポリゴンミラー107により走査されながら感光ドラム101に照射される。レーザ光が照射された感光ドラム101表面には、走査されたレーザ光に応じた静電潜像が形成される。感光ドラム101上の静電潜像は、現像器104から供給される現像剤によって可視化されて、トナー像(画像)となる。
一方、ピックアップローラ127又は128によってカセット111又はカセット112から給送されたシートSは、搬送ローラ129、130によって搬送され、その先端部が回転停止状態のレジストレーションローラ114まで達したところで停止する。次いで、レジストレーションローラ114が所定のタイミングで駆動し、感光ドラム101上のトナー像の形成と同期したタイミングで、シートSを転写部160に搬送する。
次いで、転写部160にて、転写装置105によって感光ドラム101に形成されたトナー像がシートS上に転写される。トナー像が転写されたシートSは、下流の定着器106に搬送され、定着器106によってシートSを加熱及び加圧することによってトナー像がシートSに定着される。トナー像が定着されたシートSは、排出ローラ116により画像形成装置100から後述する第1シート処理装置400に向けて排出される。
一方、シートSを、トナー像が形成された面が下向きになる(フェイスダウン)状態で排出するときには、定着器106を通過したシートSを切換部材118の切換動作により一旦、反転パス119内に導く。次いで、シートSの後端が切換部材118を通過した後に、シートSをスイッチバックさせて排出ローラ116によって画像形成装置100から排出する。このような排出形態は反転排出と呼ばれる。反転排出は、原稿読取装置200によって読み取った画像を形成するとき若しくは外部装置であるコンピュータから出力された画像を形成するときなど、先頭頁から順に画像形成するときに適用され、排出後のシート順序が正しい頁順になる。
これに対して、手差給送部113から給送されたOHPシートなどの硬いシートに画像を形成するときは、当該シートを反転パス119に導くことなく、トナー像が形成された面を上向きにした(フェイスアップ)状態で排出ローラ116によって排出する。また、シートSの両面に画像を形成する場合は、切換部材118の切換動作によりシートSを反転パス119に導いた後、さらに、シートSを両面搬送パス120へ搬送する。両面搬送パス120へ導かれたシートSは、反転した後、再度、上述したタイミングで転写部160に搬送され、他方の面に画像が形成されて両面画像シートとして排出される。
なお、画像形成装置100は、装置本体内の温度や湿度を検知する環境センサ170を有する。画像形成装置100の本体制御部900(図3参照)は、環境センサ170の信号に応じて、画像形成に関する各種設定を変更可能である。
操作表示装置600は、画像形成に関する各種機能を設定する複数のキー、設定状態を示す情報を表示するための表示部などを有する。各キーの操作に対応するキー信号を本体制御部900に出力するとともに、本体制御部900からの信号に基づき対応する情報を操作表示装置600に表示する。
[第1シート処理装置]
次に、第1シート処理装置400について、図2を用いて説明する。第1シート処理装置400(パンチャ)は、画像形成装置100から排出されたシートが搬送される第1搬送経路430及び第2搬送経路419(スルーパス)を有する。第1搬送経路430は、パンチ入口パス416、パンチパス418、及びパンチ出口パス417からなるU字状の搬送パスであり、後述する斜行補正手段としての斜行補正ローラ対405a、405b及びシート処理手段としてのパンチユニット415を有する。一方、第2搬送経路419は、このような斜行補正ローラ対405a、405b及びパンチユニット415を有さない搬送パスである。このため、本実施形態では、第1搬送経路430は、第2搬送経路419よりも長い経路でシートが搬送される。即ち、第1搬送経路430は、後述する上流側分岐部431から下流側分岐部432に至るまでのシートの搬送経路が、第2搬送経路430よりも長い。
また、第1シート処理装置400の画像形成装置100側の入口には、入口センサ411及び搬送ローラ対421が設けられ、画像形成装置100から排出され、第1シート処理装置400に搬入されたシートは、入口センサ411に検知され、搬送ローラ対421に搬送される。搬送ローラ対421の下流側には、第1搬送経路430と第2搬送経路419の上流側分岐部431が設けられ、上流側分岐部431には、切換手段としての切換部材420が設けられている。切換部材420は、シートの搬送方向を第1搬送経路430のパンチ入口パス416と第2搬送経路419との何れかに切り換える。
一方、第1シート処理装置400の後述する第2シート処理装置500側の出口には、第1搬送経路430と第2搬送経路419の下流側分岐部432が設けられている。下流側分岐部432の下流側には排出ローラ対409及び出口センサ414が設けられている。第1搬送経路430又は第2搬送経路419を搬送されたシートは、排出ローラ対409により第2シート処理装置500に向けて排出され、出口センサ414により排出されたことが検知される。
第2搬送経路419には、搬送ローラ対410が設けられており、切換部材420により第2搬送経路419に搬送されたシートを更に下流側に搬送する。第1搬送経路430のパンチ入口パス416は、上流側分岐部431に接続されており、パンチ入口パス416には、搬送ローラ対401、402、403が設けられている。パンチ入口パス416は、搬送ローラ対403の下流側でパンチパス418に接続され、接続部には、シートを検知する搬送センサ412が配置されている。
パンチパス418には、搬送ローラ対404及び斜行補正ローラ対405a、405bが設けられており、その間に交換可能な処理手段としてのパンチユニット415が設けられている。即ち、穿孔ユニットとしてのパンチユニット415は、第1シート処理装置400に対して交換自在に設けられている。パンチユニット415は、パンチパス418に搬送されたシートに、所定の処理としてパンチ(穿孔)処理を施す。
例えば、交換可能なパンチユニットとして、2穴、3穴、30穴など穴の数や、丸型、四角型など穴の形状が異なる多くの種類のパンチダイがある。さらに、パンチユニットとして、筋つけを行うクリース処理を行うクリースダイも交換可能である。クリースダイには、筋の幅が異なる、多くの種類のダイがある。ユーザは、これらのダイの中から所望のダイを1つ選択し、第1シート処理装置400に選択的に装着することが可能である。
また、パンチユニット415の下部には、屑収納容器422が配置されており、パンチユニット415がシートに穴を空けることによって生じる屑を収納する。また、第1シート処理装置400は、動作モードを指定するためのパンチャ操作部423が装置の天面に備えられている。パンチャ操作部423の詳細については後述する。
パンチパス418は、斜行補正ローラ対405a、405bの下流側でパンチ出口パス417に接続され、接続部には、シートを検知してシートの斜行量を検知する一対の斜行検知センサ413a、413bが配置されている。パンチ出口パス417には、搬送ローラ対406、407、408が設けられている。パンチ出口パス417は、搬送ローラ対408の下流側で下流側分岐部432に接続されている。このように、第1シート処理装置400は、第1搬送経路430と第2搬送経路419を備えており、第2搬送経路419にはパンチユニットのような処理装置が設けられておらず、第1搬送経路430には、パンチユニット415が設けられている。
このように構成される第1シート処理装置400は、画像形成装置100から排出されたシートSを順に取り込み、取り込んだシートSにパンチ(穿孔)処理を施す場合には、シートSを第1搬送経路430に搬送して、パンチユニット415によりシートSにパンチ処理を施す。パンチ処理を実施するか否かは、画像形成装置100から通知されるシートの情報に基づいて判断する。シートの情報については、後述する。
より詳しく説明すると、画像形成装置100から排出されたシートSに対してパンチ処理を施す場合、シートSは、上流側分岐部431の切換部材420の切り換えにより、搬送ローラ対421に搬送されて第1搬送経路430のパンチ入口パス416に搬送される。このとき入口センサ411は、シートSが通過したことを検知する。パンチ入口パス416に搬送されたシートSは、搬送ローラ対401、402、403を介してパンチパス418に導かれる。このとき搬送センサ412は、シートSが通過したことを検知する。パンチパス418に導かれたシートSは、搬送ローラ対404及び斜行補正ローラ対405a、405bによってパンチユニット415に給送され、パンチユニット415でパンチ処理が施される。このとき、パンチ処理を行う前に、詳しくは後述するように、斜行補正ローラ対405a、405bによって、シートの斜行補正(スキュー補正)動作を行う。
パンチ処理後のシートSは、搬送ローラ対406、407、408により下流側分岐部432に搬送され、更に、排出ローラ対409によって、下流の第2シート処理装置500に向かって排出される。このとき斜行検知センサ413a、413b及び出口センサ414は、それぞれシートSが通過したことを検知する。
一方、画像形成装置100から排出されたシートSに対してパンチ処理を施さない場合、シートSは、第1搬送経路430へ取り込まれる場合と第2搬送経路419へ取り込まれる場合の2パターンに分かれる。この2パターンの選択の判断については後述する。
パンチ処理を施さないが第1搬送経路430へシートSが取り込まれる場合は、上述のパンチ処理の実施時と同様にシートSをパンチ入口パス416へ取り込む。そして、パンチユニット415によりパンチ処理を施さずにパンチパス418を搬送し、パンチ出口パス417を介して第2シート処理装置500に向かって排出される。これに対して、第2搬送経路419へシートSが取り込まれる場合は、切換部材420の切り替えにより、シートSが搬送ローラ対421によって第2搬送経路419に導かれる。そして、搬送ローラ対410、排出ローラ対409を経て下流側の第2シート処理装置500に排出される。
[第2シート処理装置]
次に、第2シート処理装置500について、図1を用いて簡単に説明する。第2シート処理装置500は、第1シート処理装置400から排出されたシートSに各種処理を施して、シートSを装置外に排出する。このために、第2シート処理装置500は、シートを装置外に排出する排出手段としての排出ローラ対515、593、排出ローラ対515、593により排出されたシートが積載される積載手段としての上側トレイ595及び下側トレイ596を有する。また、第2シート処理装置500は、上側トレイ595に積載されたシート又はシート束の最上面を検知する検知手段としての検知センサ540、及び、下側トレイ596に積載されたシート又はシート束の最上面を検知する検知手段としての検知センサ541を有する。
第2シート処理装置500には、上側トレイ595又は下側トレイ596まで搬送する搬送パスが設けられている。即ち、第2シート処理装置500には、第1シート処理装置400から受け取ったシートSを、穿孔手段としてのパンチャ581を経て上側トレイ595の上流側の搬送ローラ対514まで搬送する搬送パス520が設けられている。また、第2シート処理装置500には、搬送ローラ対514まで搬送されたシートを上側トレイ595まで搬送する上側排出パス521及び処理トレイ590まで搬送する下側排出パス522が設けられている。処理トレイ590には、ステイプラ591及び整合部材(不図示)が設けられており、処理トレイ590の下流側の搬送パスは、下側トレイ596まで延びている。処理トレイ590の下流側の搬送パスには、排出ローラ対593が設けられている。
このような構成において、第2シート処理装置500は、第1シート処理装置400から排出されたシートSを順に取り込み、必要に応じて取り込んだシートSにパンチャ581によりパンチ孔をあけるパンチ処理を施す。また、第2シート処理装置500は、整合部材により複数のシートを整合して束ねる処理、束ねたシート束をステイプラ591で綴じるステイプル処理などの各種後処理を行う。
[画像形成装置の制御構成]
次に、画像形成装置100の本体制御部900について、図3を用いて簡単に説明する。画像形成装置100に搭載された本体制御部900は、CPU、ROM、RAMを内蔵する。CPUは、画像形成システム1000全体の基本制御を行うCPUであり、制御プログラムが書き込まれたROM、及び、処理を行うためのRAMとデータバスにより接続されている。CPUは、後述する第1シート処理装置400の制御部971などと通信可能に接続されており、これらをROMに格納されている制御プログラムによって総括的に制御する。
[第1シート処理装置の制御構成]
次に、第1シート処理装置400を駆動制御する制御部971の制御構成について、図3を用いて説明する。制御部971は、CPU972、ROM973、RAM974などで構成されている。制御部971は、通信I/F975を介して画像形成装置100の本体制御部900と通信して、ジョブの情報やシートの受け渡し通知などのデータ交換を行う。特に、本実施形態では、詳しくは後述するように、制御部971で求めたシート間隔を本体制御部900に送信する。本体制御部900は、制御部971から送信されたシート間隔に基づいて、画像形成処理を行う。なお、本実施形態では、シート間隔は、連続して搬送される先行するシート(前のシート)の先端と後続するシート(次のシート)の先端との間隔である。例えば、シート間隔は、搬送経路上の所定の位置を先行シートの先端が通過してから後続シートの先端が通過するまでの時間とする。また、制御部971は、通信I/Fを介して第2シート処理装置の制御部(不図示)とも通信可能に接続されている。
制御部971は、シートの搬送のために、排出ローラ対409、搬送ローラ対410、421を駆動するスルーパス搬送モータM21、搬送ローラ対401〜404を駆動するパンチ入口搬送モータM22、斜行補正ローラ対405a、405bによって斜行補正を行う斜行補正モータM23、M24、搬送ローラ対406〜408を駆動するパンチ出口搬送モータM25、切換部材420を駆動するソレノイドSL3、入口センサ411、搬送センサ412、出口センサ414、斜行量(スキュー量)を検知することができる斜行検知センサ413a、413bと接続されている。また、制御部971は、更に、搬送されたシートにパンチユニット415でパンチ処理するためのパンチモータM26と接続されている。
制御部971は、画像形成装置100の本体制御部900からの指示に基づきROM973に格納されている各種プログラムを実行して第1シート処理装置400に備えられた各種モータ及びセンサによって第1シート処理装置400の駆動を制御する。このとき、制御部971は、各種モータに対して、例えば、駆動信号を出力し、各センサから検知信号を受信する。
また、第1シート処理装置400に備えられたパンチャ操作部423は、液晶ディスプレイDISP、セットキーK1、上矢印キーK2、下矢印キーK3を有し、CPU972によって制御されている。このようなパンチャ操作部423について、図4(a)、(b)を用いて説明する。図4(a)は、パンチャ操作部423を示す図である。図4(b)は、液晶ディスプレイDISPが、セットキーK1、上矢印キーK2、下矢印キーK3の操作によりどのように表示されるかを模式的に示した図である。
図4(b)の上から一つ目の画面は、電源を投入した時の液晶ディスプレイDISPの標準的な表示である。この状態において、セットキーK1が押されると、液晶ディスプレイDISPの表示は上から二つ目に示す画面に遷移する。この画面は、後述する精度重視モードを選択するための画面であり、図示の例では、精度重視モードを選択しない設定になっている。この状態において、再びセットキーK1が押されると、上から一つ目の画面に戻る。
一方、上から二つ目の画面が表示されている状態で下矢印キーK3が押されると、上から三つ目に示す画面に遷移する。この画面では、精度重視モードを選択する設定になっている。この状態において、セットキーK1が押されると、液晶ディスプレイDISPの表示は上から四つ目に示す画面に遷移する。この画面は、精度重視モードが選択されたことを示す。
制度重視モードは、詳しくは後述するように、ユーザが精度を重視するモードであり、例えば、装置内の湿度が上昇する懸念があるため、パンチ処理又はクリース処理を行う時に、第1シート処理装置400の第1搬送経路430に搬送されるシートの間隔を開けるモードであることを示している。
また、上から三つ目の画面において、上矢印キーK2が押されると上から二つ目の画面に戻る。また、上から四つ目の画面において、セットキーK1が押されると、上から二つ目の画面に戻る。
[斜行補正]
次に、パンチユニット415によりパンチ処理を行う際のシートの斜行補正について、図5及び図6を用いて説明する。パンチ処理を行うために第1搬送経路430に搬送されたシートSは、図5に示すように、パンチユニット415の下流側で斜行補正ローラ対405a、405bの両ローラ対に挟持された状態で停止する。斜行補正ローラ対405a、405bは、それぞれシート搬送方向と交差する幅方向に離れた位置に配置されている。
この位置にシートSが停止した後に、斜行補正ローラ対405a、405bによって斜行補正を行うが、斜行補正を行う前に、下流の搬送ローラ対406、407、408は、図5に示すように、不図示のソレノイドの動作によって離間するようにしている。これらのローラ対が離間されていることによって、シートSは斜行補正ローラ対405a、405bだけでニップしている状態になるため、斜行補正を行うことが可能な状態となる。
図6の破線で示すように、シートSが搬送方向に対して傾いている場合、片側の斜行補正ローラ対405aと他側の斜行補正ローラ対405bの速度差によって、斜行を補正する。この斜行補正動作は、斜行補正ローラ対405a、405bの2つだけで行われる。但し、斜行補正動作に対して条件が厳しい際には、ローラの搬送力が不足してしまい斜行を補正する動作を行っても、シートSが斜めのままで十分に補正されない結果となってしまう場合がある。
この厳しい条件とは、第1搬送経路430、特にパンチパス418の部分で湿度が上昇し、搬送ガイドが結露して吸着状態になっていることを指す。シートSが1枚パンチパス418を通過するとその1枚に含まれている水分が蒸発するが、多数のシートを短い間隔でパンチパス418を通過させることによって、パンチパス418内の湿度が大きく上昇し易くなる。よって、パンチパス418を通過させるシートの間隔を広げることで、パンチパス418内の湿度上昇を抑え、結露を発生しにくくできる。この結果、上述の斜行補正を十分にできない事態が発生しにくくなり、成果物の精度を高めることができる。そこで、本実施形態では、第1シート処理装置400に搬送されたシートを第1搬送経路430に搬送するパンチパス搬送制御と、シートを第2搬送経路419に搬送するスルーパス搬送制御とを、モードに応じて適宜切り換えるようにしている。
[スルーパス搬送制御]
まず、図2、3を参照しつつ図7を用いて、スルーパス搬送制御について説明する。制御部971は、最初に前のシートが第1搬送経路430のパンチパス418を搬送するシートであるか否かを判断する(S1)。これは前のシートが第1搬送経路430に搬送され、次のシートが第2搬送経路419に搬送される場合に、搬送パスを切り換えるべく、前のシートの後端が抜けてから切換部材420を切り換えて(ここでは、ソレノイドSL3をオフさせて)、その後に第2搬送経路419に搬送するという手順で動作させるためである。
前のシートが第1搬送経路430を搬送するシートである場合は(S1のYes)、前のシートが入口センサ411をオフするのを待つ(S2)。入口センサ411は、シートが通過している間はオンになり、シートの後端が通過した後はオフになる。入口センサ411がオフしたら(S2のYes)、ソレノイドSL3をオフして、切換部材420をシートを第2搬送経路419に搬送する側に切り換える(S3)。前のシートが第2搬送経路419を搬送するシートである場合は(S1のNo)、これらの切換部材420の切り換え制御はスキップして、S4に進む。
次に、制御部971は、画像形成装置100の本体制御部900からシート受け渡し信号を受信するのを待つ(S4)。受信したら(S4のYes)、次に入口センサ411のオンを待つ(S5)。入口センサ411がオンしたら、即ち、シートの先端が入口センサ411を通過したら(S5のYes)、制御部971は、次は出口センサ414のオンを待つ(S6)。このとき、シートは、第2搬送経路419を搬送される。制御部971は、出口センサ414がオンしたら(S6のYes)、スルーパス搬送制御を終了する。
[パンチパス搬送制御]
次に、図2、3を参照しつつ図8を用いてパンチパス搬送制御について説明する。制御部971は、最初にスルーパス搬送制御と同じように、搬送パスを切り換えるために前のシートが第2搬送経路419(スルーパス)を搬送するシートであるか否かを判断する(S21)。前のシートが第2搬送経路419を搬送するシートである場合は(S21のYes)、前のシートが入口センサ411をオフするのを待つ(S22)。入口センサ411がオフしたら(S22のYes)、ソレノイドSL3をオフして、切換部材420をシートを第1搬送経路430に搬送する側に切り換える、即ち、ソレノイドSL3をオンする(S23)。前のシートが第1搬送経路430を搬送するシートである場合は(S21のNo)、これらの切換部材420の切り換え制御はスキップして、S24に進む。
次に、制御部971は、画像形成装置100の本体制御部900からシート受け渡し信号を受信するのを待つ(S24)。受信したら(S24のYes)、次に入口センサ411のオンを待つ(S25)。入口センサ411がオンしたら、即ち、シートの先端が入口センサ411を通過したら(S25のYes)、制御部971は、搬送センサ412のオンの待ち(S26)、搬送センサ412がオンしたら(S26のYes)、斜行検知センサ413a、413bの両方のオンを待つ(S27)。
制御部971は、両方の斜行検知センサ413a、413bオンを検知したら(S27のYes)、パンチ処理又はクリース処理を実行するか否かを確認する(S28)。パンチ処理又はクリース処理を実行しない場合には(S28のNo)、そのままシート搬送を継続し、S38に進む。
一方、S28で、パンチ処理又はクリース処理を実行する場合には、(S28のYes)、斜行検知センサ413aと斜行検知センサ413bのそれぞれの検知時間を測定し、その時間差を斜行量として保持する(S29)。このとき、斜行検知センサ413aの方が早く検知された場合は、正の数値、斜行検知センサ413bの方が早く検知された場合は、負の数値となる。
続いて、制御部971は、斜行検知センサ413a、413bの両方のオフを待つ(S30)。そして、両方の斜行検知センサ413a、413bオフを検知したら(S30のYes)、斜行検知センサ413a、413bを通過したシートを搬送ローラ対406などによりパンチユニット415に向けて逆方向に搬送する(S31)。そして、シートをパンチユニット415のパンチ停止位置までの搬送距離を決定するためのタイマをセットし、タイムアップするのを待つようにしている(S32〜S35)。
具体的には、斜行検知センサ413a、413bを通過したシートをタイムアップするまで今までと逆方向に搬送する。この際、斜行補正ローラ対405a、405bでシートをニップした状態で、搬送ローラ対406などのニップを解除する。そして、S28で保持した斜行量を補正しながら斜行補正ローラ対405a、405bによりパンチユニット415に向けて搬送し、それぞれの斜行補正ローラ対405a、405bが所定量搬送したら搬送を停止する(S32〜S34)。
即ち、斜行量が負の数値である場合(斜行検知センサ413bの方が早く検知された場合、S32のYes)、斜行補正ローラ対405aを駆動する斜行補正モータM23は停止させて、斜行補正ローラ対405bを駆動する斜行補正モータM24は斜行量分を搬送した後に停止する(S33)。一方、斜行量が正の数値である場合(斜行検知センサ413aの方が早く検知された場合、S32のNo)、斜行補正モータM24は停止させて、斜行補正モータM23は斜行量分を搬送した後に停止する(S34)。
制御部971は、このようにして斜行を補正されたシートがパンチ停止位置まで搬送されたか否かを判断する(S35)。即ち、上述のように設定されたタイムが経過したか否かを判断する。そして、タイムアップした、即ち、正しいパンチ位置にシートが停止したと判断した場合には(S35のYes)、シートにパンチ処理又はクリース処理を実行する(S36)。このとき、パンチユニット215にパンチダイが設置されていれば、パンチ処理が実行されるが、クリースダイが設置されていれば、クリース処理が実行される。
パンチ処理又はクリース処理が実行された後は、斜行補正モータM23、M24を起動して、装置の出口側に向けて再度シートを搬送する(S37)。その後、制御部971は、出口センサ414のオンを待つ(S38)。制御部971は、出口センサ414がオンしたら(S38のYes)、パンチパス搬送制御を終了する。
[モードに応じた搬送制御]
上述した様に、パンチパス418内の湿度が上昇すると、パンチパス418を構成する搬送ガイドが結露し、シートの斜行補正を十分に行えない虞がある。シートの斜行補正が十分に行えないと、所望の位置にパンチ穴をあけることができず、成果物の品位が低下してしまう。そこで、本実施形態では、シートの斜行補正を精度良く行って成果物を高品位に保つ第2モードとしての精度重視モードと、シートの斜行補正よりも生産性を重視する第1モードとしての生産性重視モードとを実行可能としている。また、本実施形態では、上述の図4(a)、(b)で説明した様に、選択手段としてのパンチャ操作部423により精度重視モードと生産性重視モードを選択可能である。
即ち、制御部971は、パンチャ操作部423により精度重視モードが選択されれば、精度重視モードを実行し、精度重視モードが選択されなければ、生産性重視モードを実行するようにしている。なお、このようなモードの選択は、画像形成装置100の操作表示装置600により行うようにしても良い。この場合、パンチャ操作部423を省略しても良い。
生産性重視モードは、第1搬送経路430に第1のシートを搬送した後に、パンチユニット415による処理(パンチモード)を施さない第2のシートを搬送する場合に、第2のシートを第1搬送経路430に搬送するモードである(後述するパターン1)。また、生産性重視モードでは、第1搬送経路430に第1のシートを搬送した後に、パンチユニット415による処理を施す第3のシートを搬送する場合に、第1のシート間隔で第3のシートを第1搬送経路430に搬送する(後述するパターン1)。
一方、精度重視モードは、第1搬送経路430に第1のシートを搬送した後に、パンチユニット415による処理を施さない第2のシートを搬送する場合に、切換部材420によりシートの搬送経路を第1搬送経路430から第2搬送経路419に切り換えて、第2のシートを第2搬送経路419に搬送するモードである(後述するパターン4)。また、精度重視モードでは、第1搬送経路430に第1のシートを搬送した後に、パンチユニット415による処理を施す第3のシートを搬送する場合に、シート間隔の平均が生産性重視モードの第1のシート間隔よりも長い第2のシート間隔となるように第3のシートを第1搬送経路430に搬送する(後述するパターン2)。
なお、第2搬送経路419に前のシートを搬送した後のシート搬送については、次のシートがパンチユニット415による処理を施す場合と、施さない場合とで、それぞれ精度重視モードであってもなくても、次のシートの処理は同じである(後述するパターン3、5)。
以下、このようなモードの切り換えによる搬送制御について、図2ないし図4を参照しつつ、図9を用いて説明する。本実施形態の搬送制御は、前のシート(第1のシート)が第1搬送経路430のパンチパス418を搬送されたか(S41)、精度重視モードが選択されているか(S42)、次のシート(第2のシート)がパンチモードか(S45、S49)の要件で、以下の5つのパターンに別れる。
[パターン1]
パターン1は、前のシート(第1のシート)が第1搬送経路430のパンチパス418に搬送され(S41のYes)、精度重視モードが選択されていないパターンである(S42のNo)。このパターン1では、シートにパンチ処理又はクリース処理を行うパンチモードを行うか否かにかかわらず、制御部971は、通常のシート間隔(第1のシート間隔、本実施形態では500msec)を画像形成装置100の本体制御部900に送信する(S43)。なお、通常のシート間隔は、シートのサイズ、坪量などに応じて適宜設定可能である。500msecは、A4サイズの普通紙を長手方向が搬送方向と直交する方向とした状態で搬送した場合のシート間隔である。
本体制御部900は、送信されたシート間隔以上のシート間隔で画像形成処理行うため、画像形成装置100から第1シート処理装置400に送られるシート間隔は、通常、送信したシート間隔となる。但し、画像形成装置100側で画像濃度調整などの他の処理を行い、シート間隔が送信したシート間隔よりも長くなる場合には、そのシート間隔で画像形成処理が行われ、第1シート処理装置400に次のシートが送られる。そして、制御部971は、画像形成装置100から送られた次のシート(第2のシート又は第3のシート)を第1搬送経路430に搬送する、即ち、図8で説明したパンチパス搬送制御を行う(S44)。
[パターン2]
パターン2は、前のシート(第1のシート)がパンチパス418に搬送され(S41のYes)、精度重視モードが選択されているパターンである(S42のYes)。このパターン2では、パンチモードを実行する場合(S45のYes)、パンチパス418内の湿度上昇を抑えるために、シート間隔の平均が通常のシート間隔よりも長いシート間隔(第2のシート間隔、S46〜S48)で、次のシート(第3のシート)を第1搬送経路430に搬送する、パンチパス搬送制御を行う(S44)。なお、通常のシート間隔(第1のシート間隔)は、S43では、パンチモードの実行の有無に拘らず500msecとしているので、通常のシート間隔の平均も、500msecとなる。
ここで、精度重視モードをオンにした(選択した)場合、パンチパス418を通過する部分において、平均で1000msec以上のシート間隔の時間を確保することが好ましい。このため、パンチパス418を搬送するシートが連続する場合は、それぞれのシート間隔が1000msec必要となる。しかし、例えば、第2搬送経路419(スルーパス)と第1搬送経路430のパンチパス418を交互に搬送するような場合、1枚目がパンチパス418を通過した後に、2枚目がスルーパスを通過し、3枚目がパンチパス418を通過することになる。このため、パンチパス418を連続してシートを通過させる場合に比べて、シートがパンチパス418を通過する頻度が少なくなる。したがって、この場合には、1000msecのシート間隔を確保すると余計にシート間隔を開け過ぎることになり、生産性を不必要に下げてしまう。したがって、パターン2では、制御部971が必要なシート間隔を以下の演算によって求める(S46)。
シート間隔=3000−(過去2枚分のシート間隔合計時間A÷過去2枚のパンチパス通過枚数B)×2
この演算は、3枚連続してパンチパス418を通過した場合におけるシート間隔時間の平均が1000msecとなるようにするためのものである。この演算により算出したシート間隔が500msec以上となった場合には(S47のNo)、制御部971は、算出したシート間隔を本体制御部900にこの情報を送信し、パンチパス搬送制御を行う(S44)。一方、算出したシート間隔が500msec未満となった場合は(S47のYes)、制御部971は、シート間隔500msecを本体制御部900に送信し(S43)、パンチパス搬送制御を行う(S44)。
[パターン3]
パターン3は、前のシートがスルーパスに搬送され(S41のNo)、パンチモードを実行するパターンである(S49のYes)。このパターン3では、精度重視モードが選択されていてもされていなくても同じように動作する。即ち、パターン3では、精度重視モードであっても生産性重視モードであっても、前のシートがスルーパスを抜けたあとに切換部材420を第2搬送経路419から第1搬送経路430に切り換えてから次のシートを第1搬送経路430に搬送する。このため、制御部971は、この切り換えを行うことができる時間を演算し、演算した結果を本体制御部900に送信し(S50)、パンチパス搬送制御を行う(S44)。本実施形態では、前のシートの先端が入口センサ411に検知され、このシートがスルーパスを通って、シートの後端が出口センサ414に検知されるまでの搬送時間に、100msecを加えた時間を、本体制御部900に送信するようにしている。
[パターン4]
パターン4は、前のシート(第1のシート)が第1搬送経路430のパンチパス418に搬送され(S41のYes)、精度重視モードが選択されており(S42のYes)、更にパンチモードを行わないパターンである(S45のNo)。このパターン4では、切換部材420によりシートの搬送経路を第1搬送経路430から第2搬送経路419(スルーパス)に切り換えて、次のシート(第2のシート)をスルーパスに搬送する。このため、制御部971は、この切り換えを行うことができる時間を演算し、演算した結果を本体制御部900に送信し(S51)、図7で説明したスルーパス搬送制御を行う(S52)。本実施形態では、前のシートの先端が入口センサ411に検知され、このシートが第1搬送経路430を通って、シートの後端が出口センサ414に検知されるまでの搬送時間に、100msecを加えた時間を、本体制御部900に送信するようにしている。
[パターン5]
パターン5は、前のシートがスルーパスに搬送され(S41のNo)、パンチモードを実行しないパターンである(S49のNo)。このパターン5では、精度重視モードが選択されていてもされていなくても同じように動作する。即ち、パターン5では、精度重視モードであっても生産性重視モードであっても、連続してスルーパスにシートを搬送する所定のシート間隔でシートをスルーパスに搬送する。具体的には、制御部971は、所定のシート間隔(本実施形態では400msec)を本体制御部900に送信し(S53)、スルーパス搬送制御を行う(S52)。なお、所定のシート間隔は、シートのサイズ、坪量などに応じて適宜設定可能である。400msecは、A4サイズの普通紙を長手方向が搬送方向と直交する方向とした状態で搬送した場合のシート間隔である。
上述のように、パターン1は、パンチモードを行うか否かに拘らず、第1搬送経路430のパンチパス418を通常のシート間隔で、連続してシートを搬送するパターンであり、第1モードとしての生産性重視モードに相当する。前のシートが第1搬送経路430に搬送されている場合、パンチモードを行わないシートをスルーパスに送ろうとすると、切換部材420の切り換え動作が発生する。このような切り換え動作が発生すると、その分生産性が低下してしまう。
一方、次のシートがパンチモードである場合、パンチモードを行うための時間を確保する必要があるが、パターン1では、この時間を確保すべく、パターン5の所定のシート間隔よりも長い通常のシート間隔(第1のシート間隔)でシートを搬送するようにしている。したがって、パターン1では、パンチモードの実行の有無に拘らず次のシートを通常のシート間隔で第1搬送経路430に搬送することで、切換部材420の切り換え動作を行うことなくシート搬送を行え、パンチモードが混在するような画像形成ジョブであっても生産性を確保できる。
パターン2は、精度重視モードが選択され、前のシートが第1搬送経路430に搬送される次のシートにパンチモードを行うパターンである。このパターンでは、少なくとも2枚のシートが連続して第1搬送経路430のパンチパス418内に搬送されることになり、パンチパス418内の湿度が上昇する虞がある。このため、シート間隔の平均をパターン1の通常のシート間隔よりも長くして、次のシートを第1搬送経路430に搬送するようにすることで、パンチパス418内の湿度上昇を抑えている。これにより、パターン2では、シートの斜行補正を精度良く行うことができる。
但し、所定枚数(例えば3枚)の連続したシートのうち、スルーパスに搬送されるシートがある場合、その分、シートがパンチパス418に搬送される頻度が少なくなるため、この場合には、シート間隔を必要以上に開けなくてもパンチパス418内の湿度上昇を抑えられる。したがって、この場合には、例えば、シート間隔を通常のシート間隔として、次のシートを第1搬送経路430に搬送するようにして、生産性の低下を抑えるようにしている。
パターン4は、精度重視モードが選択され、前のシートが第1搬送経路430に搬送される次のシートにパンチモードを行わないパターンである。この場合、前のシートが第1搬送経路430に搬送されているため、パターン1と同様に、切換部材420の切り換えを行うことなく次のシートを第1搬送経路430に搬送し、パンチモードを行わずに搬送することもできる。但し、この場合には、シートが連続して第1搬送経路430のパンチパス418に搬送されることになり、パンチパス418内の湿度が上昇する虞がある。このため、精度重視モードが選択された場合には、切換部材420の切り換え動作を行って、次のシートをスルーパスに搬送することで、パンチパス418にシートが搬送される頻度を少なくして、パンチパス418内の湿度上昇を抑制するようにしている。
このとき、切換部材420の切り換え動作を行わずに、シート間隔を例えばパターン2のように1000msecとして第1搬送経路430に次のシートを送ることも考えられるが、この場合、生産性が低下してしまう。一方、本実施形態のように、次のシートをスルーパスに送ることで、シート間隔を切換部材420の切り換え動作分を考慮したシート間隔に設定でき、シート間隔を1000msecとするような場合よりも生産性の低下を抑制でき、且つ、パンチパス418内の湿度上昇を抑えて、シートの斜行補正を精度良く行うことができる。
このように本実施形態では、精度重視モードを選択することで、パターン2、4のように、生産性の低下を抑制しつつ、シートの斜行補正を精度良く行うことが可能で、成果物の品位を確保できる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態について、図1、3を参照しつつ、図10及び図11を用いて説明する。上述の第1の実施形態では、生産性重視モードと精度重視モードをパンチャ操作部423により選択することで切り換えていた。これに対して本実施形態では、第1シート処理装置400Aの装置内の湿度を検出可能な検出手段としての湿度センサ440の検出結果に基づいて、生産性重視モード(第1モード)と精度重視モード(第2モード)とを切り換えるようにしている。その他の構成及び作用は、上述の第1の実施形態と同様であるため、同じ構成には同じ符号を付して、説明を省略又は簡略にし、以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
第1シート処理装置400Aは、上述したように、装置内に湿度センサ440を配置している。湿度センサ440は、パンチパス418の近傍に配置することが好ましい。そして、湿度センサ440は、装置内の湿度を検出する。湿度センサ440は、制御部971(図3参照)に接続されており、制御部971は、湿度センサ440の検出結果(信号)に基づいて、生産性重視モード(第1モード)と精度重視モード(第2モード)とを切り換えるようにしている。
なお、第1シート処理装置400Aは、第1の実施形態と同様に、パンチャ操作部423を設けており、手動でも生産性重視モードと精度重視モードとを選択できるようにしている。この場合、湿度センサ440の検出結果よりも手動で選択された方のモードが優先される。但し、本実施形態では、パンチャ操作部423を省略しても良い。
図11は、第1の実施形態の図9の「S42」を「S420」に変えただけで、その他のステップは、図9と同じである。S420では、制御部971は、湿度センサ440により検出された湿度(検出湿度)が閾値以上であるか否かを判断している。そして、検出湿度が閾値以上である場合には(S420のYes)、パンチパス418内で湿度上昇が生じ易いとして、第1の実施形態で説明した精度重視モードが選択される。一方、検出湿度が閾値未満である場合には(S420のNo)、第1の実施形態で説明した生産性重視モードが選択される。なお、閾値は、例えば、相対湿度が50%である。
このような本実施形態の場合も、湿度センサ440の検出結果に基づいて、精度重視モードが選択されることで、第1の実施形態で説明したパターン2、4のように、生産性の低下を抑制しつつ、シートの斜行補正を精度良く行うことが可能で、成果物の品位を確保できる。
<他の実施形態>
上述の説明では、第1シート処理装置400に制御部971を設けたが、この制御部971を省略して画像形成装置100の本体制御部900で第1シート処理装置400の制御を行うようにしても良い。また、第2シート処理装置500を省略し、シートを積載する積載トレイなどを第1シート処理装置400に設けても良い。
100・・・画像形成装置/140・・・画像形成部/400、400A・・・第1シート処理装置(シート処理装置)/405a、405b・・・斜行補正ローラ対(斜行補正手段)/415・・・パンチユニット(シート処理手段)/418・・・パンチパス/419・・・第2搬送経路/420・・・切換部材(切換手段)/423・・・パンチャ操作部(選択手段)/430・・・第1搬送経路/440・・・湿度センサ(検出手段)

Claims (6)

  1. シートの斜行を補正する斜行補正手段と、
    前記斜行補正手段により斜行が補正されたシートに処理を施すシート処理手段と、
    前記斜行補正手段及び前記シート処理手段を有する第1搬送経路と、
    前記斜行補正手段及び前記シート処理手段を有さない第2搬送経路と、
    シートの搬送経路を前記第1搬送経路と前記第2搬送経路とに切り換える切換手段と、を備え、
    前記第1搬送経路に第1のシートを搬送した後に、前記シート処理手段による処理を施さない第2のシートを搬送する場合に、前記第2のシートを前記第1搬送経路に搬送する第1モードと、前記切換手段によりシートの搬送経路を前記第1搬送経路から前記第2搬送経路に切り換えて、前記第2のシートを前記第2搬送経路に搬送する第2モードと、を実行可能である、
    ことを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記第1モードと前記第2モードを選択可能な選択手段を備えた、
    ことを特徴とする、請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 装置内の湿度を検出可能な検出手段を備え、
    前記検出手段の検出結果に基づいて、前記第1モードと前記第2モードとを切り換える、
    ことを特徴とする、請求項1又は2に記載のシート処理装置。
  4. 前記検出手段の検出結果が、所定の閾値以上である場合は、前記第2モードを実行する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置。
  5. 前記第1搬送経路に第1のシートを搬送した後に、前記シート処理手段による処理を施す第3のシートを搬送する場合に、前記第1モードでは、第1のシート間隔で前記第3のシートを前記第1搬送経路に搬送し、前記第2モードでは、シート間隔の平均が前記第1のシート間隔よりも長い第2のシート間隔となるように前記第3のシートを前記第1搬送経路に搬送する、
    ことを特徴とする、請求項1ないし4のうちの何れか1項に記載のシート処理装置。
  6. シートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で画像が形成されたシートが搬送される、請求項1ないし5のうちの何れか1項に記載のシート処理装置と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成システム。
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