JP2019105263A - エンジン用停止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸支されている操作アームを停止ソレノイドで駆動操作する構造を採りながら、各部品の寸法誤差や組付け誤差が生じても、停止ソレノイドによる操作アームの駆動操作が適正に行われるようになり、かつ、熟練未熟を問わずに組付けすることが可能となるように改善されたエンジン用停止装置を提供する。【解決手段】燃料噴射ポンプのコントロールラックに連動連係されている操作軸1がエンジンケースkに回動可能に貫通支持され、操作軸1の突出部に一体回動状態に設けられた操作アーム2に停止ソレノイド4を作用させて、コントロールラックを停止位置に強制操作することが可能に構成されるとともに、停止ソレノイド4の出退ロッド5と操作アーム2のフック部16とが、リンク部材10を介して連動されているエンジン用停止装置。【選択図】図1
Description
本発明は、小型産業用ディーゼルエンジンの停止装置など、エンジン用停止装置に関するものである。
農業機械や産業機械に搭載されるエンジンには、負荷の大小に拘わらずにエンジンを定速回転させるためのガバナが用いられている。ガバナには、エンジン始動時にコントロールラック(調量具)を燃料増量側に操作して、エンジン始動を容易とするためのスタートスプリングや、停止操作でコントロールラックを燃料減量側に操作してエンジンを停止させる停止装置などが設けられている。
一般的な停止装置は、ガバナレバーに連動連係された操作軸をエンジンケースに貫通支承させ、操作軸のエンジンケースから外部に突出している部分にアームなどの連動部材を設け、その連動部材を駆動操作可能な停止ソレノイドをエンジンケースに支持させて構成されている。このような従来例としては、特許文献1において開示されたものが知られている。
また、エンジンのレイアウトやエンジン補機類の配置などの設計都合により、コントロールラックに連動された操作軸をエンジン外部へ延出させ、その突出軸部に取り付けた操作アームを、リニアアクチュエータの一つである停止ソレノイドで駆動操作させる、という構成を採る場合がある。このような構成又は似た構成は、特許文献2の第4図に描かれたものや、特許文献3の図2に描かれたものが知られている。
特許文献2や3に記載された構造では、停止ソレノイドのリニア出力部である出退ロッドと回転運動する操作レバーとを連動させて操作力を伝達させることになる。出退ロッドの直線運動を操作レバーの回転運動に変換させるには、それら両者の連結箇所の位置が互いに変化することに対応できる構造とする必要がある。
特許文献2においては出退ロッド(アクチュエータ:33a)と操作アーム(第2ロックレバー:32)とが枢支連結されており、特許文献3においては出退ロッド(符記なし)と操作アーム(9A)とが枢支連結されているので、それぞれ軸と孔とを十分な遊びを持たせて嵌合させる構造(いわゆるバカ孔構造)が採られているものと思われる。
しかしながら、出退ロッドの伸縮ストローク量が定まっている停止ソレノイドは位置固定状態で取付けられるため、寸法誤差や組付け誤差、或いはそれらの相乗により、操作アームを停止位置まで操作することができないとか、待機位置(ガバナの設定位置)に戻すことができないなど、動作が不安定になるおそれがあった。
そこで、停止ソレノイドなどを組付ける際には、操作アームと停止ソレノイドとのそれぞれのガタを微調整しながらボルト止めし、適正に作動する状態にする、という作業が行われていた。しかしながら、そのような作業には熟練を要するため、誰でも組付け作業ができるものではなく、従って、前述した「動作が不安定になる」というおそれを解消できないものであった。
本発明の目的は、軸支されている操作アームを停止ソレノイドで駆動操作する構造を採りながら、各部品の寸法誤差や組付け誤差が生じても、停止ソレノイドによる操作アームの駆動操作が適正に行われるようになり、かつ、熟練未熟を問わずに組付けることが可能となるように改善されたエンジン用停止装置を提供する点にある。
本発明は、エンジン用停止装置において、
燃料噴射ポンプ6のコントロールラック7に連動されている操作軸1がエンジンケースkに回動可能に貫通支持され、前記操作軸1の突出部に一体回動状態に設けられた操作アーム2に停止ソレノイド4を作用させて、前記コントロールラック7を停止位置に強制移動することが可能に構成されるとともに、
前記停止ソレノイド4の出退ロッド5と前記操作アーム2のフック部16とが、リンク部材10を介して連動されていることを特徴とする。
燃料噴射ポンプ6のコントロールラック7に連動されている操作軸1がエンジンケースkに回動可能に貫通支持され、前記操作軸1の突出部に一体回動状態に設けられた操作アーム2に停止ソレノイド4を作用させて、前記コントロールラック7を停止位置に強制移動することが可能に構成されるとともに、
前記停止ソレノイド4の出退ロッド5と前記操作アーム2のフック部16とが、リンク部材10を介して連動されていることを特徴とする。
第2の本発明は、本発明によるエンジン用停止装置において、
前記フック部16は、前記操作アーム2の先端部が前記操作軸1の軸心Q方向視でJ字形に形成されたものであることを特徴とする。
前記フック部16は、前記操作アーム2の先端部が前記操作軸1の軸心Q方向視でJ字形に形成されたものであることを特徴とする。
第3の本発明は、本発明又は第2の本発明によるエンジン用停止装置において、
前記燃料噴射ポンプ6による単位時間当たりの噴射量が多くなる増量方向に前記操作アーム2が弾性付勢され、前記停止ソレノイド4は、前記操作アーム2を前記増量方向と反対の減量方向に強制移動する状態に構成されていることを特徴とする。
前記燃料噴射ポンプ6による単位時間当たりの噴射量が多くなる増量方向に前記操作アーム2が弾性付勢され、前記停止ソレノイド4は、前記操作アーム2を前記増量方向と反対の減量方向に強制移動する状態に構成されていることを特徴とする。
第4の本発明は、第3の本発明によるエンジン用停止装置において、
前記操作アーム2の前記増量方向への移動を規制するストッパ23が設けられていることを特徴とするものである。
前記操作アーム2の前記増量方向への移動を規制するストッパ23が設けられていることを特徴とするものである。
第5の本発明は、本発明〜第4の本発明の何れのエンジン用停止装置において、
前記リンク部材10は、前記出退ロッド5との枢支連結部10i及び前記フック部16との係合部10tとを有する板金材で形成されていることを特徴とするものである。
前記リンク部材10は、前記出退ロッド5との枢支連結部10i及び前記フック部16との係合部10tとを有する板金材で形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、停止ソレノイドの出退ロッドと操作アームのフック部とがリンク部材を介して間接的に連動されているので、直線運動する出退ロッドと円弧運動するフック部との運動方向のズレがリンク部材によって吸収され、出退ロッドによるフック部の駆動移動を安定して行わせることができる。
操作アームにおけるリンク部材が作用する箇所をフック部としてあるので、リンク部材の端部の孔にフック部を通して組付けできるなど、嵌合連結される構造に比べて操作アームとリンク部材とを簡単に組付けることが可能になる。これは、出退ロッドでフック部を引張り方向に駆動操作する構成に好適である。
操作アームにおけるリンク部材が作用する箇所をフック部としてあるので、リンク部材の端部の孔にフック部を通して組付けできるなど、嵌合連結される構造に比べて操作アームとリンク部材とを簡単に組付けることが可能になる。これは、出退ロッドでフック部を引張り方向に駆動操作する構成に好適である。
そして、ピン連結構造など、出退ロッドと操作アームとが直接的に連動される構成に比べて、寸法誤差や組付け誤差、或いはそれらの相乗により、操作アームを停止位置まで移動することができないとか、待機位置(ガバナの設定位置)に戻すことができないなど、動作が不安定になるおそれが解消されるものとなる。
その結果、軸支されている操作アームを停止ソレノイドで駆動移動する構造を採りながら、各部品の寸法誤差や組付け誤差が生じても、停止ソレノイドによる操作アームの駆動移動が適正に行われるようになり、かつ、熟練未熟を問わずに組付けすることが可能となるように改善されたエンジン用停止装置を提供することができる。
以下に、本発明によるエンジン用停止装置の実施の形態を、トラクタなどに搭載される産業用ディーゼルエンジンに適用される場合について、図面を参照しながら説明する。なお、エンジンケースkとは、シリンダブロック40、ギヤケース18、ポンプ収容ケース27、操作軸支持板20、及びシリンダヘッド42などを含む概念である。
図1(a)及び図2に示されるように、シリンダブロック40の横にポンプ収容ケース27が一体形成され、シリンダブロック40の前にギヤケース18が組み付けられている。ポンプ収容ケース27内には、その上方から燃料噴射ポンプ6が差し込まれており、その下部にフューエルカム軸(燃料噴射カム軸)28が収容されている。ギヤケース18内にはタイミングギヤトレイン29が収容されている。
タイミングギヤトレイン29の構成要素である燃料噴射カムギヤ30にガバナウェイト31が配置され、ガバナウェイト31にガバナスリーブ32が当接され、ガバナスリーブ32にガバナレバー33が当接されている。ガバナレバー33はガバナスプリング34を介して調速レバー35に連動連結されている。ガバナレバー33には燃料噴射ポンプ6の燃料調量部7が連動連結されている。燃料調量部7は、燃料調量ラック(コントロールラック)の一部(ラックピン)である。
エンジン用停止装置について説明する。図1(a),(b)及び図2に示されるように、操作軸1に入力レバーである操作アーム2と出力レバー3とが取り付けられ、連動連係機構rにより、操作アーム2のフック部16と停止ソレノイド4のリニア出力部である出退ロッド(アクチュエータ出力部、シャフト、スピンドルとも呼ばれる)5とが、リンク部材10を介して連動されている。
従って、操作アーム2に停止ソレノイド4を作用させて、コントロールラック7を停止位置に強制移動することが可能に構成されている。出退ロッド5の直線運動が、操作アーム2と操作軸1と出力レバー3の各回転運動を経て、燃料噴射ポンプ6の燃料調量部7に伝達され、燃料調量部7が燃料無噴射位置(停止位置)8に移動されるように構成されている。
図1及び図2に示されるように、操作軸1は、円筒の調速レバー軸36に回動可能に内嵌され、調速レバー軸36は操作軸支持板20に回動可能に支持されている。操作軸支持板20は、ギヤケース18の周壁19にあけた開口37の蓋となるようにボルト止めされている。調速レバー軸36におけるギヤケース18の内部側に調速レバー35が取り付けられ、外部側には速度調整レバー9が取り付けられている。
操作軸1におけるギヤケース18の外部側に操作アーム2が取り付けられ、内部側には出力レバー3が取り付けられている。停止ソレノイド4は、これのハウジング部4Aに固定された板金製のブラケット13を、ギヤケース18の取付座39にボルト止めすることによりギヤケース18に支持されている。板金製のブラケット13には、ハウジング本体4aに被さる円弧部13A、両端の折り曲げ縁13a,13a、2箇所のボルト用孔13b,13bが形成されている。
停止ソレノイド4の出退ロッド5は、通電時にハウジング部4Aからの突出量が減る方向(引張り方向)に退入移動され、非通電時はハウジング部4Aから所定量突出した位置に復帰維持されるように構成されている。操作アーム2は、戻しスプリング38で連動待機位置(本体レバー部14が待機位置Tとなる位置)に付勢されている。従って、停止ソレノイド4の非通電時は、操作アーム2(操作軸1及び出力レバー3も含む)が戻しスプリング38の弾性付勢力を受けるとともに、リンク部材10を介して出退ロッド5も連動待機位置に復帰維持されている。
キースイッチ(図示省略)をエンジン停止位置に操作すると、タイマによって所定時間だけ停止ソレノイド4に通電され、出退ロッド5が引張り方向に作動される。それによって、戻しスプリング38の付勢力に抗して、操作アーム2と操作軸1と出力レバー3が回動され、ガバナレバー33の揺動を介して燃料噴射ポンプ6の燃料調量部7が燃料無噴射位置8まで移動される。
出退ロッド5と操作アーム2との連動連係機構rや停止ソレノイド4について説明する。図3,5,6に示されるように、停止ソレノイド4はハウジング部4Aと出退ロッド5とを有している。出退ロッド5は、ハウジング部4Aに対してスライド(直線運動)により出退移動されるものであって、非通電時は最も突出た待機位置に維持され、通電時には待機位置から退入移動されてハウジング部4Aに対して最も引き込まれた作用位置に駆動保持される。
棒状金属材からなる出退ロッド5の先端部5Aは、平板状に潰し加工され、かつ、出退移動方向に長い長孔5aが形成されている。
棒状金属材からなる出退ロッド5の先端部5Aは、平板状に潰し加工され、かつ、出退移動方向に長い長孔5aが形成されている。
図1に示されるように、操作アーム2は、操作軸1に取付けられる本体レバー部14と、本体レバー部14の根元から操作軸1の軸長手方向に沿って立ち上がる起立レバー部15と、起立レバー部15の先端を折り曲げ加工してなるフック部16とを有して構成されている。起立レバー部15は本体レバー部14に対して90度曲げられ、フック部16は起立レバー部15に対して90度曲げられており、本体レバー部14とフック部16とは互いに平行である。フック部16は、操作アーム2の先端部が操作軸1の軸心Q方向視でJ字形に形成されたものであり、略半円弧状の引掛け面16aを備えている。
図1(a),(b)などに示されるように、リンク部材10は、鋼板製(板金製)の平板でなるのであって、一端部10iに形成されているフック状の引掛け部11と、他端部10tに形成されている長孔12とを備えている。引掛け部11の先端とリンク本体部10Aとの間には先端部5Aを通すための間隙部10aが形成されるとともに、引掛け部11には、先端部5Aを引掛け支持するための受止め内周部11aが形成されている。
つまり、引掛け部11は、出退ロッド5の先端部5Aの長孔5aに通して引掛け係合可能であり、また、長孔12は、操作アーム2のフック部16に通して引掛け係合可能に構成されている。このように、出退ロッド5と操作アーム2とがリンク部材10を介して連動される連動連係機構rが構成されている。なお、図1(a)では、リンク部材10は断面図として描いてある。
図1(a)において、操作軸支持板20に立上る角ブロック21が一体に設けられ、その角ブロック21の下部に第1ストッパボルト22が、そして上部に第2ストッパボルト23がそれぞれ螺着されている。第1ストッパボルト22は、その先端が速度調整レバー9の側縁に当接されてその戻り位置を規定するものである。第2ストッパボルト23は、その先端が起立レバー部15に当接して操作アーム2の復帰位置を規定するストッパである。
図1(a)は、停止ソレノイド4に通電されていない非通電状態であって、操作アーム2が操作されておらず、戻しスプリング38によって本体レバー部14が待機位置Tに付勢維持された連動待機状態にあることを示している。このとき、起立レバー部15は第2ストッパボルト23の先端に当接されるとともに、リンク部材10を介して出退ロッド5も突出位置に付勢維持される。
停止ソレノイド4に通電されると、出退ロッド5が退入移動してリンク部材10を介してフック部16が引張られ、図1において操作軸1が左方向に回動し、本体レバー部14が待機位置Tから無噴射位置Mに揺動移動される(エンジンが停止される)。
連動連係機構rは、操作アーム2を無噴射位置Mへ移動させるときは、停止ソレノイド4の出退ロッド5で操作アーム2のフック部16を引張って連動させるように機能し、操作アーム2を待機位置Tへ移動させるときには、戻しスプリング38の弾性付勢力によって復帰させ、フック部16が出退ロッド5を引張って連動させるように機能する。
連動連係機構rは、操作アーム2を無噴射位置Mへ移動させるときは、停止ソレノイド4の出退ロッド5で操作アーム2のフック部16を引張って連動させるように機能し、操作アーム2を待機位置Tへ移動させるときには、戻しスプリング38の弾性付勢力によって復帰させ、フック部16が出退ロッド5を引張って連動させるように機能する。
図1(a)に示されるように、出退ロッド5はその長手方向である矢印X方向に直線移動するのに対して、フック部16は、操作軸1の軸心Q回りの矢印Y方向に円弧移動し、両者の移動軌跡は合わない。従って、出退ロッド5とフック部16(操作アーム2)とを単純に枢支連結できず、バカ孔を用いて枢支連結させる構造なら可能であり、従来ではそのようにされていた(特許文献2,3を参照)。
しかしながら、実際には、移動軌跡の違いによる平面視における誤差吸収だけでなく、側面視において双方の移動軌跡が互いにズレたり傾いたりすることもあり、従って互いの移動軌跡が3次元的にズレていることが多々ある。
従って、出退ロッド5と操作アーム2とをバカ孔によって枢支連結させるだけの構造では、前述した3次元のズレに対応させることが非常に困難である。
従って、出退ロッド5と操作アーム2とをバカ孔によって枢支連結させるだけの構造では、前述した3次元のズレに対応させることが非常に困難である。
そこで、本発明によるエンジン用停止装置では、リンク部材10の一端部10iと出退ロッド5及びリンク部材10の他端部10tとフック部16のいずれもが、3次元に融通の効く状態で連動される構造として出退ロッド5と操作アーム2とが連動連係機構rにより連動されている。リンク部材10を設けたことにより、平面視における互いの移動軌跡のズレを円滑に吸収させることができる。従って、出退ロッド5の移動軌跡とフック部16(操作アーム2)の移動軌跡とが側面視において互いにズレている状態であっても、出退ロッド5による操作アーム2の円滑な操作が可能になり、完全なるエンジン停止である完全停止と、出退ロッド5が操作アーム2に干渉しない完全フリーとが両立できる。
故に、停止ソレノイド4で、軸支されている操作アーム2を駆動操作する構造を採りながら、各部品の寸法誤差や組付け誤差が生じても、停止ソレノイド4による操作アーム2の駆動操作が適正に行われるようになり、かつ、熟練未熟を問わずに組付け可能となる利点がある。また、ボルト用孔13b,13bによるハウジング部4Aの組付けの際の位置調整を伴う煩雑な作業が不要になり、簡単な組付けにより良好に停止ソレノイド4が作動できるものを安価に実現できるエンジン用停止装置を提供することができる。
本発明によるエンジン用停止装置は、燃料噴射ポンプ6による単位時間当たりの噴射量が多くなる増量方向に操作アーム2が弾性付勢され、停止ソレノイド4は、操作アーム2を増量方向と反対の減量方向に強制移動する状態に構成されている。第2ストッパボルト23は、操作アーム2の増量方向への移動を規制するストッパとして機能する。
停止ソレノイド4について補足説明する。
図5,6に示されるように、ハウジング部4Aは、強度材製のハウジング本体4aと可撓性を有する材料製であってハウジング本体4aに被せられるキャップ部24とを有してなる。鋼板などでなるハウジング本体4aの基端部に、ゴム製のキャップ部24が装着されており、キャップ部24からはリード線41が取り出されている。キャップ部24から径方向に飛び出したチューブ状のものは、結露水の凝縮を防止するための水抜き孔用チューブ24Aである。17は、出退ロッド5を根元側から覆うゴム製の蛇腹ブーツである。
図5,6に示されるように、ハウジング部4Aは、強度材製のハウジング本体4aと可撓性を有する材料製であってハウジング本体4aに被せられるキャップ部24とを有してなる。鋼板などでなるハウジング本体4aの基端部に、ゴム製のキャップ部24が装着されており、キャップ部24からはリード線41が取り出されている。キャップ部24から径方向に飛び出したチューブ状のものは、結露水の凝縮を防止するための水抜き孔用チューブ24Aである。17は、出退ロッド5を根元側から覆うゴム製の蛇腹ブーツである。
停止ソレノイド4のエンジンEへの装着例について簡単に説明する。
図4に示されるように、産業用ディーゼルエンジンEは、シリンダヘッド42、ヘッドカバー43、エンジン冷却ファン44、吸気マニホルド45、排気マニホルド46、フライホイールハウジング47などを有し構成されている。ギヤケース18の上側に取付けられる停止ソレノイド4は、エンジン前部の上部に配置されており、エンジン冷却ファン44による冷却風Wが当り易い位置にある。従って、エンジンEやエンジンルーム(図外)が高温になっても、停止ソレノイド4(ブラケット13も)は効率良く冷やされ、高温になり難い利点がある。
図4に示されるように、産業用ディーゼルエンジンEは、シリンダヘッド42、ヘッドカバー43、エンジン冷却ファン44、吸気マニホルド45、排気マニホルド46、フライホイールハウジング47などを有し構成されている。ギヤケース18の上側に取付けられる停止ソレノイド4は、エンジン前部の上部に配置されており、エンジン冷却ファン44による冷却風Wが当り易い位置にある。従って、エンジンEやエンジンルーム(図外)が高温になっても、停止ソレノイド4(ブラケット13も)は効率良く冷やされ、高温になり難い利点がある。
〔実施形態2〕
図7に示されるように、捻り加工された鋼板製(板金製)のリンク部材10を用いた連動連係機構rでも良い。この別構造の連動連係機構rでは、出退ロッド5の先端部5Aとリンク部材10の一端部とが、十分な遊び代を持たせてピン25で枢支連結され、かつ、リンク部材10の他端部の長孔5bにフック部16が入り込み係合される構造である。リンク部材10は、その一端部(枢支連結部)10iと、他端部(係合部)10tとが互いに90度回動される状態に捻られている。
図7に示されるように、捻り加工された鋼板製(板金製)のリンク部材10を用いた連動連係機構rでも良い。この別構造の連動連係機構rでは、出退ロッド5の先端部5Aとリンク部材10の一端部とが、十分な遊び代を持たせてピン25で枢支連結され、かつ、リンク部材10の他端部の長孔5bにフック部16が入り込み係合される構造である。リンク部材10は、その一端部(枢支連結部)10iと、他端部(係合部)10tとが互いに90度回動される状態に捻られている。
ピン25の軸部25Aと、リンク部材10の一端部10i及び先端部5Aの各孔(符記省略)とは遊び(ガタ)を持たせて融通の効く嵌合であり、かつ、リンク部材10と先端部5Aの厚みの和よりも軸部25Aの長さを十分長くしてある。従って、先端部5Aとリンク部材10とが互いに上下方向(矢印Z方向)に多少傾いていても、円滑に出退ロッド5でリンク部材10を引張ることができるのであり、3次元に融通が効いて枢支される連結構造に設定されている。つまり、リンク部材10は、出退ロッド5との枢支連結部10i及びフック部16との係合部10tとを有する板金材で形成されている。
そして、リンク部材10の他端部10tとフック部16とも、もちろん3次元方向に遊びがあって融通の効く連動連係機構rになっているので、リンク部材10とフック部16とが互いに上下方向(矢印Z方向)に多少傾いていても、円滑にリンク部材10でフック部16を引張ることができる。従って、実施形態2の連動連係機構rにおいても、出退ロッド5とフック部16とが前後左右上下に傾いたり位置ズレしていても、停止ソレノイド4で操作アーム2を円滑に、かつ、完全停止及び完全フリーができるように操作することができる。
〔実施形態3〕
図8に示されるように、両側フック構造を有するその他の別の構造の連動連係機構rでもよい。つまり、両端部に長孔5b、5bが形成された平板状のリンク部材10を用い、出退ロッド5の先端部5Aを、操作アーム2のフック部16と同様なフック形状にしたものである。先端部5Aは、開放形状とするための間隙部26と鉤状部5cとを有している。その他は、図2などに示される実施形態1の連動連係機構rと基本同じである。
図8に示されるように、両側フック構造を有するその他の別の構造の連動連係機構rでもよい。つまり、両端部に長孔5b、5bが形成された平板状のリンク部材10を用い、出退ロッド5の先端部5Aを、操作アーム2のフック部16と同様なフック形状にしたものである。先端部5Aは、開放形状とするための間隙部26と鉤状部5cとを有している。その他は、図2などに示される実施形態1の連動連係機構rと基本同じである。
〔別実施例〕
図示は省略するが、出退ロッド5の先端部5Aとリンク部材10とを球面軸受などの自在継手を用いて連結したものでもよい。この別実施例や実施形態2に記載された連動連係機構rにおいては、予めリンク部材10が先端部5Aに取付けられた状態の停止ソレノイド4を用いてもよい。
実施形態2のエンジン用停止装置におけるリンク部材10の枢支連結部10iは、ナット止め構造のピン(頭付ピン)25に代えて、リベットを用いてなるはめ殺し構造を用いて融通を効かせて枢支連結させる構成のものでもよい。
図示は省略するが、出退ロッド5の先端部5Aとリンク部材10とを球面軸受などの自在継手を用いて連結したものでもよい。この別実施例や実施形態2に記載された連動連係機構rにおいては、予めリンク部材10が先端部5Aに取付けられた状態の停止ソレノイド4を用いてもよい。
実施形態2のエンジン用停止装置におけるリンク部材10の枢支連結部10iは、ナット止め構造のピン(頭付ピン)25に代えて、リベットを用いてなるはめ殺し構造を用いて融通を効かせて枢支連結させる構成のものでもよい。
1 操作軸
2 操作アーム
4 停止ソレノイド
5 出退ロッド
6 燃料噴射ポンプ
7 コントロールラック
10 リンク部材
10i 枢支連結部
10t 係合部
16 フック部
23 ストッパ
Q 軸心
k エンジンケース
2 操作アーム
4 停止ソレノイド
5 出退ロッド
6 燃料噴射ポンプ
7 コントロールラック
10 リンク部材
10i 枢支連結部
10t 係合部
16 フック部
23 ストッパ
Q 軸心
k エンジンケース
Claims (5)
- 燃料噴射ポンプのコントロールラックに連動されている操作軸がエンジンケースに回動可能に貫通支持され、前記操作軸の突出部に一体回動状態に設けられた操作アームに前記停止ソレノイドを作用させて、前記コントロールラックを停止位置に強制移動することが可能に構成されるとともに、
前記停止ソレノイドの出退ロッドと前記操作アームのフック部とが、リンク部材を介して連動されているエンジン用停止装置。 - 前記フック部は、前記操作アームの先端部が前記操作軸の軸心方向視でJ字形に形成されたものである請求項1に記載のエンジン用停止装置。
- 前記燃料噴射ポンプによる単位時間当たりの噴射量が多くなる増量方向に前記操作アームが弾性付勢され、前記停止ソレノイドは、前記操作アームを前記増量方向と反対の減量方向に強制移動する状態に構成されている請求項1又は2に記載のエンジン用停止装置。
- 前記操作アームの前記増量方向への移動を規制するストッパが設けられている請求項3に記載のエンジン用停止装置。
- 前記リンク部材は、前記出退ロッドとの枢支連結部及び前記フック部との係合部とを有する板金材で形成されている請求項1〜4の何れか一つに記載のエンジン用停止装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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