JP2019104523A - 飲料ディスペンサー - Google Patents

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Abstract

【課題】冷蔵室を冷却水の温度より低温に効率よく冷却でき、冷蔵室内を急速に冷却することも可能な飲料ディスペンサーを提供すること。【解決手段】冷却水Wが貯留された冷却水槽2と、冷却水Wを冷却するための冷媒管3と、飲料が流通する飲料管13と、飲料管13の先端に連結され、飲料注出ノズルと、冷却水槽2に並設された冷蔵室1と、冷蔵室1の第1壁部1aの外側に取り付けられたペルチェ素子7と、冷蔵室の第2壁部1bの内側に取り付けられた熱交換器6と熱交換器6及びペルチェ素子7を冷却するための冷却管4と、冷却水Wを冷却管4に流通させるためのポンプ8と、冷却水槽2及び冷蔵室1が収容された筺体9とを備え、飲料注出ノズルが筺体9に取り付け固定され、筐体9には、ドア部10が設けられ、ペルチェ素子7の吸熱側が冷蔵室1側となっており、冷却管4が、熱交換器6の内部を通過するように配されている飲料ディスペンサーA。【選択図】図1

Description

本発明は飲料ディスペンサーに関し、更に詳しくは冷蔵室を有すると共に、飲料を注出可能な飲料ディスペンサーに関する。
店舗等においては、複数種類の飲料を冷却して提供するため、いわゆる飲料ディスペンサーが用いられている。
かかる飲料ディスペンサーは、一般に内蔵する冷却水槽に飲料管を浸漬させ、その飲料管に飲料を流通させて冷却するものである。
ところで近年、飲料ディスペンサーにおいては、複数種類の飲料を冷却するため、上記冷却水槽及び飲料管等とは別に、冷蔵庫を並設するものが開発されている。
例えば、冷蔵室を並設し、該冷蔵室内に熱交換器を設け、貯蔵する飲料を適宜交換することで、飲料種類の変更に対応する飲料ディスペンサーが知られている。
さらに、ビールサーバーに並設した冷蔵室に熱交換器を設けてウーロン茶の冷却装置としてビールと共にウーロン茶を冷却し、ウーロン茶を注出するためのピンチバルブを備えることで、ビールとウーロン茶を同時に提供することが可能なディスペンサーが知られている(特許文献1、特許文献2参照)。
特許第3506976号公報 特許第3532370号公報
特許文献1及び2の飲料ディスペンサーにおいては、冷蔵庫を冷却する熱交換器が冷却水で冷却されている。そのため、冷蔵室内を急速に冷却することができないという問題がある。
さらに、特許文献1及び2の飲料ディスペンサーにおいて、熱交換器による冷却の速度は上述したように冷却水の温度に依存するため、冷却水の温度以下に冷蔵室を冷却することができないという欠点がある。
本発明は、上述の課題を受けて開発されたものである。すなわち、本発明は冷蔵室を効率良く冷却でき、冷蔵室内を急速に冷却することも可能な飲料ディスペンサーを提供することを目的とする。
本発明は鋭意検討の結果、冷蔵室に熱交換器に加えて更にペルチェ素子を取り付けることにより、意外にも冷蔵室内を冷却水より低温に冷却でき、急速な冷却をすることが可能であることを見出した。
本発明はこの知見に基づく。
本発明は(1)、冷蔵室を有すると共に、飲料を注出可能な飲料ディスペンサーであって、冷却水が貯留された冷却水槽と、少なくとも一部が冷却水に浸漬され、冷却水を冷却するための冷媒管と、少なくとも一部が冷却水に浸漬され、飲料が流通する飲料管と、飲料管の先端に連結され、飲料を注出するための飲料注出ノズルと、冷却水槽に並設された冷蔵室と、冷蔵室の第1壁部の外側に取り付けられたペルチェ素子と、冷蔵室の第2壁部の内側に取り付けられた熱交換器と、両端が冷却水槽に取り付けられ、且つ、熱交換器及びペルチェ素子を冷却するための冷却管と、冷却管に設けられ、冷却水を冷却管に流通させるためのポンプと、少なくとも、冷却水槽及び冷蔵室が収容された筺体とを備え、飲料注出ノズルが筐体から前方に突出するように筺体に取り付け固定され、筐体には、冷蔵室の開口部を開閉するためのドア部が設けられ、ペルチェ素子の吸熱側が冷蔵室側となっており、冷却管が、熱交換器の内部を通過するように配されている飲料ディスペンサーに存する。
本発明は(2)、冷却管がペルチェ素子の放熱側に取り付けられている上記(1)記載の飲料ディスペンサーに存する。
本発明は(3)、第1壁部と第2壁部とが異なる壁部であり、熱交換器がペルチェ素子よりも前記冷却水が流通する冷却管の上流側で冷却される上記(1)又は(2)記載の飲料ディスペンサーに存する。
本発明は(4)、冷却管の分岐部及び合流部に連結され、熱交換器の内部を通過しない側管を更に有し、分岐部には、三方弁が設けられ、合流部がペルチェ素子よりも上流側に設けられている上記(1)〜(3)いずれか1つに記載の飲料ディスペンサーに存する。
本発明は(5)、冷蔵室には、冷蔵室内の温度を検出するための温度センサーが設けられており、三方弁が三方電磁弁であり、温度センサーからの温度信号に応じて、三方電磁弁が切り替わる上記(4)記載の飲料ディスペンサーに存する。
本発明は(6)、冷蔵室に挿入された容器の内部に連通させるための冷蔵飲料管と、冷蔵飲料管の先端に連結され、容器内に貯留されたサブ飲料を注出するための冷蔵飲料注出ノズルと、を更に備え、冷蔵飲料注出ノズルが筐体に取り付け固定されている上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の飲料ディスペンサーに存する。
本発明は、冷蔵室の第1壁部の内側に熱交換器を取り付けるだけでなく、あえて冷蔵室の第2壁部の外側にペルチェ素子を取り付けることにより、冷蔵室を冷却水よりも低温に冷却することが可能となる。
このとき、熱交換器が冷蔵庫内の粗熱を取り、ペルチェ素子がその状態からより低温へと冷却するため、冷蔵室内を効率よく冷却できると共に、急速に冷却することも可能となる。
また、筐体に冷蔵室の開口部を開閉するためのドア部が設けられているので、別の飲料(以下「サブ飲料」という。)が収容された容器(以下単に「容器」という。)を容易に冷蔵室内に出し入れできる。
本発明は、冷却管をペルチェ素子の放熱側に取り付けることにより、熱交換器とペルチェ素子を、同時に冷却することができる。このためエネルギー効率が優れる。
また、ペルチェ素子が冷却水により継続的に冷却されるので、冷蔵室を継続的に冷却水より低温に冷却することが可能となる。
本発明は、熱交換器がペルチェ素子よりも前記冷却水が流通する冷却管の上流側で冷却されることにより、ペルチェ素子よりも熱交換器が先に冷却されるので、効率良く粗熱を取ることができ、ペルチェ素子の冷却効果が粗熱により阻害されることを防止できる。
また、熱交換器とペルチェ素子とが異なる壁部に取り付けることにより、装置をコンパクトにすることができる。
本発明は、冷却管の分岐部及び合流部に連結され、熱交換器の内部を通過しない側管を更に有し、分岐部に、三方弁を設けることにより、冷却水により冷蔵室が温められることを防ぐことができる。
すなわち、冷蔵室が冷却水よりも低温に冷却されて以降は、熱交換器を用いる必要がないため、熱交換器を通過しない側管に冷却水を流通させることで、冷却水により冷蔵室が温められることを防ぐことができる。
なお、合流部がペルチェ素子よりも上流側に設けられているため、冷却水を側管に通す場合であってもペルチェ素子を継続して冷却することができる。
本発明は、冷蔵室には、冷蔵室内の温度を検出するための温度センサーが設けられており、三方弁が三方電磁弁であり、温度センサーからの温度信号に応じて、三方電磁弁が切り替わることにより、冷蔵室内が十分に冷却された場合、冷却水が側管に流通するように自動的に切り替えることができる。
本発明は、冷蔵室に挿入された容器の内部に連通させるための冷蔵飲料管と、冷蔵飲料管の先端に連結され、容器内に貯留されたサブ飲料を注出するための冷蔵飲料注出ノズルと、を更に備え、冷蔵飲料注出ノズルが筐体に取り付け固定されていることにより、容器内のサブ飲料を容易に注出することが可能となる。
図1は、飲料ディスペンサーの説明図を示す。 図2は、ペルチェ素子に取り付けられた冷却管の説明図を示す。 図3は、ポンプ、三方電磁弁及びペルチェ素子の制御と、冷却水の流通を説明するための模式図を示す。 図4は、冷蔵飲料注出ノズルを備えた飲料ディスペンサーの正面図を示す。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。
また、上下左右等の位置関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づくものとする。
更に、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
図1の(a)及び(b)は、飲料ディスペンサーAの説明図を示す。
(a)は正面から見た冷却水槽2と冷蔵室1の内部構造を模式的に示す説明図、(b)は側面から見た冷蔵室1の内部構造を模式的に示す説明図である。
飲料ディスペンサーAは、筐体9と、筐体9に収容された冷却水槽2と、冷却水槽2に並設され筐体9に収容された冷蔵室1を備える。
筐体9は冷却水槽2及び冷蔵室1下方の空間に、冷却水Wを冷却管4へ流通させるためのポンプ8、凝縮器14、圧縮器15及び外気を引き込むためのファン16を収容している。
凝縮器14、ファン16、圧縮器15及びポンプ8は、筐体9前側からこの順に配されている。
冷蔵室1は、冷却水槽2に並設して筐体9に収容されている。
冷蔵室1は前側に開口部を有する箱状であり、上下左右及び後方に壁部を有する。
これらの壁部の構造はアルミ製の板材と、その外側に設けられた断熱材とからなる。
飲料ディスペンサーAにおいては、筐体9にドア部10が開閉自在に設けられている。ドア部10は、冷蔵室1前側の開口部を密閉するようになっている。
なお、ドア部10も壁部と同じ構造からなる。
本実施形態にかかる飲料ディスペンサーAにおいては、冷蔵室1の上側の壁部(以下「第1壁部1a」という。)には熱伝導体が埋設されている。
また第1壁部1aの外側には該熱伝導体に当接するように、ペルチェ素子7が設けられている。
このとき、ペルチェ素子7は熱伝導体の側(すなわち、冷蔵室1の内部側)に吸熱側が向くように配置される。
ペルチェ素子7は、異なる2種類の金属を貼り合わせた平板状の基板であり、通電させることにより吸熱側から放熱側へと熱を移動させるものである。
また、ペルチェ素子7は、放熱側と一定の温度差となるように吸熱側を冷却する性質を有する。
ペルチェ素子7は放熱側を冷却することにより、より低温への冷却が可能となると共に、継続した冷却をすることができる。
これらのことから、冷蔵室1はペルチェ素子7に通電することによって、低温へと冷却される。
本実施形態において、冷蔵室1のドア部10に対向する後側の壁部(以下「第2壁部1b」という。)には、熱交換器6が設けられている。
熱交換器6は、中空四角柱状の冷却フィンからなり、後述する冷却管4が熱交換器6内部、具体的には中空四角柱状の中空部分を通過させる構造となっている。
これにより、熱交換器6は冷却水Wと冷蔵室1内の空気とで熱交換を行い、冷蔵室1内の粗熱を取って冷却する。
冷蔵室1において熱交換器6の冷蔵室1内部側には、冷蔵室内ファン12が設けられている。
冷蔵室内ファン12は熱交換器6側から空気を引き込み、冷蔵室1内へ拡散させる。
なお、熱交換器6及び冷蔵室内ファン12は、空気の流れや冷却管4の配管を阻害しないように、それぞれカバーで覆われていても良い。
飲料ディスペンサーAは、上述したように冷蔵室内ファン12により熱交換器6からの冷気が冷蔵室1内に行き渡ることで、冷蔵室1内の粗熱を取り均一に冷却される。
上述したように飲料ディスペンサーAにおいては、熱交換器6とペルチェ素子7とを備えることにより、熱交換器6が冷蔵室1内の粗熱を取り、ペルチェ素子7がその状態からより低温へ冷却するため、冷蔵室1内を効率よく、冷却水Wよりも低温に冷却することが可能となる。
また、急速に冷却することも可能となる。
なお、飲料ディスペンサーAにおいては、熱交換器6とペルチェ素子7が異なる壁部に設けられていることにより、装置をコンパクトにできる。
飲料ディスペンサーAにおいては、冷却水槽2に冷却水Wが貯留されている。また、冷却水槽2には冷媒が流通する冷媒管3の一部がコイル状となって浸漬されている。
また、冷媒管3の内側には、飲料管13の一部(冷却される部分)が冷媒管3より小径のコイル状となって浸漬されている。
また、冷却水槽2に浸漬された飲料管13のさらに内側には撹拌モーター17が挿入されている。
撹拌モーター17は、冷却水槽2内の冷却水Wを撹拌するようになっている。
冷却水槽2においては、凝縮器14及び圧縮器15により冷却された冷媒が冷媒管3に送流されることにより、冷却水槽2に貯留された冷却水Wは、冷媒管3を流通する冷媒により冷却される。
これにより、冷媒管3周囲の冷却水Wは、冷媒管3により十分に冷却され、例えば凍った状態となる。
そして、冷却水Wが冷却されることにより、飲料管13内部を通過する飲料が冷却される。
なお、飲料ディスペンサーAにおいては、撹拌モーター17が冷却水Wを撹拌することで、冷媒管3による冷却水Wの冷却が均一に行われる。
冷却管4は、一端部が冷却水槽2の底部に取り付けられ、他端部が冷却水槽2の上部に取り付けられている。
冷却管4の一端部と他端部との間の中間部には、ポンプ8が設けられている。
なお、ポンプ8は冷却水槽2の外に配置される。
ポンプ8は、冷却水槽2と冷却管4との間で冷却水Wを循環させる。
すなわち、冷却水槽2内の冷却水Wは、冷却管4の一端部から冷却管4内に流入し、中間部を流通して、冷却管4の他端部から冷却水槽2内に流出される。
冷却管4の中間部は、上述した熱交換器6の内部を通過し、また、ペルチェ素子7の放熱側に取り付けられている。
これにより、飲料ディスペンサーAにおいては、熱交換器6及びペルチェ素子7を同時に冷却することができ、エネルギー効率が優れる。
また、ペルチェ素子7が冷却水により継続的に冷却されるので、冷蔵室1を継続的に冷却水Wより低温に冷却することが可能となる。
さらに、熱交換器6がペルチェ素子7よりも冷却水Wが流通する冷却管4の上流側で冷却されることにより、ペルチェ素子7よりも熱交換器6が先に冷却されるので、効率良く粗熱を取ることができ、ペルチェ素子7の冷却効果が粗熱により阻害されることを防止できる。
図2の(a)、(b)、(c)及び(d)は、ペルチェ素子7に取り付けられた冷却管4の説明図を示す。
(a)は側面から見た説明図であり、(b)は上面からみた説明図である。
(c)及び(d)は他の実施形態にかかる説明図である。
冷却管4は、ペルチェ素子7の放熱側に取り付けられている。
具体的には、冷却管4の該取り付けられている部分は繰り返し蛇行しており、冷却水Wの流入口及び流出口が同じ側となるように配置されている。
そしてこの状態を維持するようにヒートシンク7aに固定されている。
飲料ディスペンサーAにおいては、ヒートシンク7aがペルチェ素子7の放熱側に取り付けられている。
すなわち、冷却管4はヒートシンク7aを介してペルチェ素子7の放熱側に取り付けられている。
なお、ペルチェ素子7の放熱側に取り付けられる部分の冷却管4の形状は、ヒートシンク7aを介して十分にペルチェ素子7を冷却できるものであれば良く、(c)に示すように冷却水Wの流入口及び流出口が異なる側に配置されていても良く、(d)のように(a)に示した冷却管4の蛇行した部分の一部が交差していても良い。
飲料ディスペンサーAにおいては、冷却管4がペルチェ素子7の放熱側に取り付けられていることにより、飲料ディスペンサーAはペルチェ素子7を継続的に冷却し、ペルチェ素子7により継続的に冷蔵室1を冷却することが可能となる。
冷却管4は、中間部に分岐部4aと合流部4bを備え、分岐部4aと合流部4bとには、側管4dが連結されている。
すなわち、冷却管4は分岐部4aで熱交換器6内部を通過する冷却管4(以下「本管4c」ともいう。)と側管4dとの二股に分かれ、合流部4bで合流するようになっている。
このとき、合流部4bはペルチェ素子7よりも上流側に配置される。
これにより冷却水を側管4dに通す場合であってもペルチェ素子7を継続して冷却することができる。
冷却管4において分岐部4aには、電磁三方弁が取り付けられている。
また、上述した冷蔵室1内部には温度センサー11が取り付けられている。
飲料ディスペンサーAにおいては、冷蔵室1内が所定の温度以下になったことを温度センサー11が検出すると、本管4cへの冷却水Wの流通を止め、側管4dに冷却水Wを流通させるように三方電磁弁が制御される。
これにより、飲料ディスペンサーAにおいては、冷蔵室1内が十分に冷却された場合、冷却水Wが側管4dに流通するように自動的に切り替えることができるので、効率よく冷蔵室1内の粗熱を取って、冷却水Wより低温に維持することができる。
飲料管13は飲料が貯留された飲料タンク(図示しない)に接続されている。
さらに、飲料管13は筐体9前方に突出して設けられた飲料注出ノズル5に接続されている(図4参照)。
このため、飲料ディスペンサーAにおいては、飲料注出ノズル5を操作することによって飲料管13を通じて冷却された飲料タンク内の飲料を外部に注出できる。
なお、上記飲料は、ビール等各種のものを好適に採用できる。
冷蔵室1は、サブ飲料を充填した容器を収納して用いられる。
飲料ディスペンサーAにおいては、冷蔵室1が当該容器ごと収容できるので、冷蔵室1で冷却する飲料を、ドア部10を開閉して容易に交換することができる。
図3は、ポンプ8、三方電磁弁及びペルチェ素子7の制御と、冷却水Wの流通を説明するための模式図を示す。
ここで、ポンプ8、三方電磁弁及びペルチェ素子7の制御と、冷却管4への冷却水Wの流通とについて述べる。
飲料ディスペンサーAにおいて、冷蔵室が冷却されていない場合、まず、ペルチェ素子7に通電せずOFFとし、ポンプ8をONとして冷却水Wを、本管4cを通過し側管4dを通過しないように流通させる。
飲料ディスペンサーAは、ペルチェ素子7に通電しないことで消費電力を抑え、熱交換機内部に配された本管4cを冷却水Wが流通することで、冷蔵室1の粗熱を取り大まかに冷却することができる。
冷蔵室1内の温度センサー11が、冷蔵室1が第一所定温度以下になったことを検出した場合、ペルチェ素子7が通電されONとし、かつ三方電磁弁が切り替えられ、冷却水Wを、本管4cを通過せず側管4dを通過するようにポンプ8により流通させる。
これにより、飲料ディスペンサーAはペルチェ素子7のみにより冷却されることとなり冷蔵室1内を容易に低温に維持することができる。
すなわち、飲料ディスペンサーAは冷蔵室1内が冷却水Wよりも低温となっている場合であっても、冷蔵室1内を冷却水Wが流通することがないため冷却水Wによって冷蔵室1内の温度が上昇することがない。
飲料ディスペンサーAは、冷蔵室1内が第一所定温度よりも十分に低温となって第二所定温度以下となった場合には、ポンプ8による冷却水Wの流通及びペルチェ素子7の通電をいずれもOFFとすることで、消費電力を抑制することができる。
第一所定温度と第二所定温度は、任意に設定できる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
第1壁部1aと第2壁部1bを同一の壁面とし、ペルチェ素子7と熱交換器6を同一の壁面に設けても良い。
三方電磁弁による制御を温度センサー11によるものとはせず、冷却水Wの流通開始から一定時間の経過による制御としても良い。
図4は、冷蔵飲料注出ノズル18を備えた飲料ディスペンサーAの正面図を示す。
冷蔵室1のドア部10に、容器に接続し容器内のサブ飲料を注出するための冷蔵飲料注出ノズル18を設けても良い。
具体的には、例えば容器がチューブを備えたバッグインボックスであれば、チューブポンプを利用することができる。
これにより、ドア部10を開閉することなく容器内のサブ飲料を注出することが可能である。
本発明の飲料ディスペンサーAは、冷却水Wによって飲料とペルチェ素子7を同時に冷却することができ、冷蔵室1を冷却水Wより低温に冷却することが可能であることにより、飲料を提供する店舗等において広く利用され得るものである。
A・・・飲料ディスペンサー
1・・・冷蔵室
1a・・・第1壁部
1b・・・第2壁部
2・・・冷却水槽
W・・・冷却水
3・・・冷媒管
4・・・冷却管
4a・・・分岐部
4b・・・合流部
4c・・・本管
4d・・・側管
5・・・飲料注出ノズル
6・・・熱交換器
7・・・ペルチェ素子
7a,7a1,7a2,7a3・・・ヒートシンク
8・・・ポンプ
9・・・筐体
10・・・ドア部
11・・・温度センサー
12・・・冷蔵室内ファン
13・・・飲料管
14・・・凝縮器
15・・・圧縮器
16・・・ファン
17・・・撹拌モーター
18・・・冷蔵飲料注出ノズル

Claims (6)

  1. 冷蔵室を有すると共に、飲料を注出可能な飲料ディスペンサーであって、
    冷却水が貯留された冷却水槽と、
    少なくとも一部が前記冷却水に浸漬され、該冷却水を冷却するための冷媒管と、
    少なくとも一部が前記冷却水に浸漬され、前記飲料が流通する飲料管と、
    該飲料管の先端に連結され、前記飲料を注出するための飲料注出ノズルと、
    前記冷却水槽に並設された前記冷蔵室と、
    該冷蔵室の第1壁部の外側に取り付けられたペルチェ素子と、
    該冷蔵室の第2壁部の内側に取り付けられた熱交換器と、
    両端が前記冷却水槽に取り付けられ、且つ、前記熱交換器及び前記ペルチェ素子を冷却するための冷却管と、
    該冷却管に設けられ、前記冷却水を前記冷却管に流通させるためのポンプと、
    少なくとも、前記冷却水槽及び前記冷蔵室が収容された筺体とを備え、
    前記飲料注出ノズルが前記筐体から前方に突出するように該筺体に取り付け固定され、
    前記筐体には、前記冷蔵室の開口部を開閉するためのドア部が設けられ、
    前記ペルチェ素子の吸熱側が前記冷蔵室側となっており、
    前記冷却管が、前記熱交換器の内部を通過するように配されている飲料ディスペンサー。
  2. 前記冷却管が前記ペルチェ素子の放熱側に取り付けられている請求項1記載の飲料ディスペンサー。
  3. 前記第1壁部と前記第2壁部とが異なる壁部であり、
    前記熱交換器が前記ペルチェ素子よりも前記冷却水が流通する前記冷却管の上流側で冷却される請求項1又は2記載の飲料ディスペンサー。
  4. 前記冷却管の分岐部及び合流部に連結され、前記熱交換器の内部を通過しない側管を更に有し、
    前記分岐部には、三方弁が設けられ、
    前記合流部が前記ペルチェ素子よりも上流側に設けられている請求項1〜3いずれか1項に記載の飲料ディスペンサー。
  5. 前記冷蔵室には、該冷蔵室内の温度を検出するための温度センサーが設けられており、
    前記三方弁が三方電磁弁であり、
    前記温度センサーからの温度信号に応じて、前記三方電磁弁が切り替わる請求項4記載の飲料ディスペンサー。
  6. 前記冷蔵室に挿入された容器の内部に連通させるための冷蔵飲料管と、
    該冷蔵飲料管の先端に連結され、前記容器内に貯留されたサブ飲料を注出するための冷蔵飲料注出ノズルと、
    を更に備え、
    前記冷蔵飲料注出ノズルが前記筐体に取り付け固定されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の飲料ディスペンサー。
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