JP2019103807A - 歯列矯正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 容易に取り外すことができ、患者に不快感を与えることがない歯列矯正装置を提供する。【解決手段】 歯列矯正装置は、患者の歯列弓の歯を収容するように構成された複数の歯収容キャビティを有するシェルを含む。第1の弾性部材保持機構は、シェルの一つの側に形成され、歯列弓の歯のアンダーカット領域に対応する。第1の歯列矯正弾性部材は、第1の弾性部材保持機構に連結され、且つシェルの内部に延伸し、歯のアンダーカット領域と係合し、前記歯列弓上にある前記歯列矯正装置の保持力を向上させる。【選択図】 図3

Description

本出願は、2017年12月12日に出願された米国特許仮出願番号第62/597602号についての優先権を主張するものであり、これらの全ては引用によって本願に援用される。
本発明は、歯列矯正技術に関するものであり、特に、取り外し可能な歯列矯正装置に関するものである。
歯並びの悪い歯は、人の歯の審美性、機能、および健康に悪影響を与える可能性がある。歯列矯正の目的は、機械的な力を加えて歯の機能および審美性が改善される位置または方向に歯を移動させる器具を用いて歯を適切に歯列させることである。
従来のアライナーは、歯を再配置する機能を提供する弾性再配置アプライアンス(elastic repositioning appliances)である。アライナーは、歯列矯正治療のために、通常、一連の連続したシェルに用いられる。各シェルは、その段階の歯の目標の矯正位置に適合するように成形される。最初に取り付けたとき、アライナーのシェルは、歯並びの悪い歯に適合するように変形され、元の形状に戻ろうとする歯に対して弾性力を加える。
アライナーは、シェルの壁に形成された突出部を有し、アライナーが適切に取り付けられたときに患者の歯の歯間領域、通常、歯肉縁の近くに接触するように寸法決めされて配置される。このような突出部の配置は、歯間領域での接触を伴って、歯の領域での付加的な摩擦を提供する。または、突出部は、歯肉縁および歯間領域に沿って1つ以上の歯に接触し、アライナーを定位置に保持するのを助ける連続的な突出部であってもよい。
各弾性のアライナーシェルは、少しずつ(微増small increment)で歯を移動させており、従来技術のシェルの突出部は、向上した保持力を提供するものの、患者に痛みを与えずに取り外すことが困難である。従って、歯を複数の微増の総計である距離を移動させるシェルを有し、取り外しを容易にさせる保持手段を有し、且つ歯に作用する歯列矯正用の剛性の定着(anchorage)構造を提供する、患者が取り外し可能な歯列矯正装置を提供することが望ましい。
上述の問題に鑑み、本発明の目的は、歯列弓上で向上した保持力を有し、且つ患者に不快感を与えることがなく、容易に取り外し可能であるという利点を有する、歯列矯正装置を提供することである。
いくつかの実施形態では、歯列矯正装置が提供される。歯列矯正装置は、患者の歯列弓の歯を収容するように構成された複数の歯収容キャビティを有するシェルを含む。第1の弾性部材保持機構は、シェルの一つの側に形成され、歯列弓の歯のアンダーカット領域に対応する。第1の歯列矯正弾性部材は、第1の弾性部材保持機構に連結され、且つシェルの内部に延伸し、歯のアンダーカット領域と係合し、それにより歯列弓上にある歯列矯正装置の保持力を向上させる。
いくつかの実施形態では、第1の弾性部材保持機構は、中央支持部材、および中央支持部材の両側に対称的に配置された一対のノッチを含む。第1の歯列矯正弾性部材は、中央支持部材を囲み、ノッチと係合することによって第1の弾性部材保持機構に連結される。
いくつかの実施形態では、各ノッチはL字形であり、長い部分、および長い部分に垂直な短い部分を含む。長い部分は、第1の歯列矯正弾性部材がノッチに入ることができるように構成され、短い部分は、第1の歯列矯正弾性部材をノッチ内に保持するように構成される。
いくつかの実施形態では、歯列矯正装置は、複数の第1の歯列矯正弾性部材を含む。各ノッチはF字形であり、長い部分、および長い部分に垂直な2つの短い部分を含む。長い部分は、第1の歯列矯正弾性部材がノッチに入ることができるように構成され、短い部分は、第1の歯列矯正弾性部材をノッチ内に保持するように構成される。
いくつかの実施形態では、シェルが歯列弓上に装着されたとき、第1の弾性部材保持機構に対応するシェルの歯収容キャビティは、第1の歯列矯正弾性部材が空間に適合して、歯のアンダーカット領域と係合することができるようにする空間を提供する形状を有する。
いくつかの実施形態では、歯収容キャビティは、少なくとも1つの第1の歯収容キャビティ、および複数の第2の歯収容キャビティを含む。第1の歯収容キャビティは、矯正を必要とする歯列弓の少なくとも1つの第1の歯を収容するように構成される。複数の第2の歯受容キャビティは、矯正を必要としない歯列弓の複数の第2の歯を収容するように構成される。第1の歯収容キャビティは、第1の歯がその目標の矯正位置に移動できるようにする形状を有し、第2の歯収容キャビティは、第2の歯に適合する形状を有する。
いくつかの実施形態では、歯列矯正装置は、第2の歯列矯正弾性部材を更に含む。シェルは、第2の歯列矯正弾性部材がシェルの内部を通過して、入ることができるようにする開口を更に有する。それにより矯正を必要とする歯列弓の少なくとも1つの第1の歯に弾性矯正力を加える。
いくつかの実施形態では、歯列矯正装置は、第2の歯列矯正弾性部材を更に含む。一対の開口は、シェルの遠位端に形成されて、第2の歯列矯正弾性部材がシェルの内部を通過して、入ることができるようにし、それにより矯正を必要とする歯列弓の少なくとも1つの第1の歯に弾性矯正力を加える。
いくつかの実施形態では、開口は、第1の歯のアンダーカット領域に対応するように形成される。
いくつかの実施形態では、歯列矯正装置は、第2の歯列矯正弾性部材を更に含む。一対の開口は、シェルの頬側および舌側に形成されて、第2の歯列矯正弾性部材がシェルの内部を通過して、入ることができるようにし、それにより矯正を必要とする歯列弓の少なくとも1つの第1の歯に弾性矯正力を加える。
いくつかの実施形態では、シェルは、矯正を必要とする歯列弓の少なくとも1つの第1の歯に対応する第2の弾性部材保持機構を更に形成する。歯列矯正装置は、第2の弾性部材保持機構に連結され、シェルの内部に延伸し、第1の歯に弾性矯正力を加える第2の歯列矯正弾性部材を更に含む。
添付の図面とともに以下の本発明の詳細な説明および様々な実施形態を検討することで、本発明はより完全に理解できる。
図1は、いくつかの実施形態による、患者の歯列弓に装着された歯列矯正装置を示す概略図である。 図2Aは、いくつかの実施形態による、弾性部材保持機構(holding feature)と歯列矯正弾性部材との連結を示す部分拡大図である。 図2Bは、いくつかの実施形態による、弾性部材保持機構と複数の歯列矯正弾性部材との連結を示す部分拡大図である。 図3は、歯のアンダーカット領域と係合する図1の歯列矯正弾性部材を示す断面図である。 図4は、シェルの内部に延伸し、弾性矯正力を加えて、後方歯が遠位に移動するように促す図1の歯列矯正弾性部材を示す概略図である。 図5は、いくつかの実施形態による、患者の歯列弓に装着される前の歯列矯正装置を示す概略図である。 図6は、いくつかの実施形態による、患者の歯列弓に装着された図5の歯列矯正装置を示す概略図である。 図7は、矯正された歯の目標の矯正位置を決定する歯を収容するキャビティの形状を示す断面図である。 図8は、いくつかの実施形態による、患者の歯列弓に装着された歯列矯正装置を示す概略図である。 図9は、図8のシェルの唇側に形成された開口を示す概略図である。 図10は、矯正された歯の目標の矯正位置を決定する歯を収容するキャビティの形状を示す断面図である。 図11は、いくつかの実施形態による切断工具の概略図である。
本発明の目的、特徴、および利点を説明するために、本発明の好ましい実施形態および図面を以下に詳細に示す。
以下の詳細な説明において、“下の方”、“下方”、“下部”、“上方”、“上部”およびこれらに類する語のような、空間的に相対的な用語は、図において1つの要素または特徴の関係を別の(複数の)要素と(複数の)特徴で記述するための説明を簡潔にするために用いられる。空間的に相対的な用語は、図に記載された方向に加えて、使用または操作する装置の異なる方向を包含することを意図している。装置は、他に方向づけされてもよく(90度回転、または他の方向に)、ここで用いられる空間的に相対的な記述は、同様にそれに応じて解釈され得る。
また、以下の説明は、複数の例において同じ構成要素の符号または文字を繰り返し用いる可能性がある。繰り返し用いる目的は、簡易化した、明確な説明を提供するためのもので、複数の以下に討論する実施形態および/または配置の関係を限定するものではない。種々の特徴は、簡潔で明確にするために、異なる寸法に任意に描かれることができる。
一般に、本開示は、様々な歯の問題を解決する機能を提供する歯列矯正装置に関する例示的な実施形態を提供する。様々な実施形態では、少なくとも1つの弾性部材保持機構が歯列矯正装置のシェルの上に形成され、且つ少なくとも1つの歯列矯正弾性部材が、弾性部材保持機構に連結されて、シェルの内部に延伸し、患者の歯列弓の少なくとも1つの歯のアンダーカット領域と係合するため、矯正治療期間の歯列弓上にある歯列矯正装置の保持力が向上する。以下実施形態のいくつかの変形例を記載する。様々な図および例示的な実施形態を通して、共通の要素は同じ参照番号を用いる。
図1は、いくつかの実施形態による、患者の歯列弓Mに装着された歯列矯正装置10を示す概略図である。歯列矯正装置10は、矯正力を提供して、いくつかの後方歯が遠位に移動するように促し、後方歯と前方歯との間に前方歯が後退するための空間を作り出すように用いられることができる(図4を参照にしながら更に後述する)。
図1に示されるように、歯列矯正装置10は、歯列矯正治療期間に患者の下顎歯列弓M(簡略化のため、歯列弓とも呼ばれる)に装着され、歯列弓Mの後方歯が遠位に移動するように促すシェル12を含む。いくつかの他の実施形態では、歯列矯正装置は、実際の必要条件に従って、歯科矯正治療中に患者の上顎歯列弓に装着される1つのシェル、または2つの歯列弓に装着される2つのシェルも含むことができる。
いくつかの実施形態では、シェル12は、歯列弓Mに取り外し可能に装着できるリテーナー(retainer)である。シェル12は、歯列弓Mの形状に対応するように成形される。複数の歯収容キャビティ121(図1の破線に示されるように)がシェル12の内面に形成され、歯列弓Mの歯Tを収容する。シェル12の内部は、歯収容キャビティ121によって画定されている。
本実施形態では、シェル12は弾性ではなく、シェル12は歯Tを再配置する機能を提供しない(従来のアライナーとは対照的に)。シェル12は、歯列矯正治療期間にいくつかの歯列矯正弾性部材が歯に弾性力を加えるための定着部となるように剛性である(これについては後で更に説明する)。シェル12は、歯列矯正樹脂または口腔用途での使用に適した他の材料で作られてもよい。
歯列矯正治療期間にシェル12は、歯列弓Mから容易に分離することができ、これは歯列矯正装置10の性能に悪影響を及ぼすことを理解されたい。従って、歯列矯正装置10が着用されたとき、歯列弓M上にあるシェル12の保持力を向上することが望ましい。いくつかの実施形態では、1つ以上の弾性部材保持機構がシェル12の上に形成され、1つ以上の歯列矯正弾性部材が提供され、且つそれぞれの弾性部材保持機構に連結されて、歯列弓M上にあるシェル12の保持力が向上する。
例えば、図1に示すように、2つの弾性部材保持機構14が、シェル12の左頬側および右頬側の上にそれぞれ形成されている(制限された視野角により、1つの弾性部材保持機構14しか示されていない)。しかしながら、弾性部材保持機構14の数および位置は、異なる実施形態において異なり得る。例えば、いくつかの代替の実施形態では、歯列矯正装置10は、シェル12の左右の舌側にそれぞれ形成された2つの弾性部材保持機構14を更に含むことができる。
シェル12が歯列弓Mに装着されたとき、各弾性部材保持機構14は、歯のアンダーカット領域に対応するように配置される(例えば、図1に示された歯列弓Mの第1小臼歯T1のアンダーカット領域。しかしながら、異なる実施形態では、各弾性部材保持機構14は、他の歯のアンダーカット領域に対応するように配置されることもできる。)本明細書で用いられる、用語「アンダーカット領域」は、歯の最も突出した点の接続線によって画定された歯の領域(例えば、図3に示された点々のある領域)を指している。いくつかの実施形態では、弾性部材保持機構14は、シェル12の頬側の歯肉縁部122(即ち、歯Tの歯肉部分に近い縁部)に切り込む(cutting into)ことによって形成される。
図1および図4に示されるように、歯列矯正装置10は、シェル12の上に形成された2つの弾性部材保持機構14にそれぞれ連結された2つの歯列矯正弾性部材16も含む。いくつかの実施形態では、図2Aおよび図2Bに示されるように、形成された弾性部材保持機構14は、中央支持部材141、および中央支持部材141の両側に対称的に配置された一対のノッチ142を含む。歯列矯正弾性部材16(例えば、Oリング)は、中央支持部材141を囲み、ノッチ142と係合することによって、弾性部材保持機構14に連結されることができる。いくつかの例(図2A)では、ノッチ142は、長い部分1421、および長い部分1421に垂直な短い部分1422(即ち、ノッチ142はL字形である)を含むことができる。長い部分1421は、歯列矯正弾性部材16がノッチ142に入ることができるように構成され、短い部分1422は、歯列矯正弾性部材16をノッチ142内に保持するように構成される。
いくつかの代替例では、各弾性部材保持機構14は、複数の歯列矯正弾性部材16を配置および保持するように構成されてもよい。例えば、図2Bに示すように、ノッチ142は、長い部分1421、および長い部分1421に垂直な2つの短い部分1422を含む(即ち、ノッチ142はF字形である)。長い部分1421は、歯列矯正弾性部材16がノッチ142に入ることができるように構成され、短い部分1422は、歯列矯正弾性部材16をノッチ142内に保持するように構成される。
また、歯列矯正弾性部材16は、シェル12の内部に延伸し、それぞれの歯のアンダーカット領域と係合する。例えば、図1および図3に示されるように、シェル12が装着されたとき、弾性部材保持機構14に対応する歯収容キャビティ121は、それぞれの歯列矯正弾性部材16が、空間S(歯収容キャビティ121の壁とそれぞれの歯Tとの間)に適合して、それぞれの歯T(例えば、第1小臼歯T1)のアンダーカット領域と係合することができるようにする空間Sを提供する形状を有する。従って、歯列矯正治療期間、歯列弓M上にある歯列矯正装置10の保持力が向上される。
歯列矯正装置10は、複数の歯列矯正弾性部材18(例えばゴムバンド)を更に含み、矯正力を提供するように構成され、後方歯が遠位に移動するように促し、後方歯(第2小臼歯、第1大臼歯、および第2大臼歯)と前方歯との間に前方歯に後退させるための空間を作り出すように用いられることができる。後方歯は別々に後退させられて、前方歯を後退させるための空間を形成することは理解されたい。例えば、第2小臼歯を後退させるために、第2大臼歯と第1大臼歯は、歯列矯正装置10を取り付ける前に、別々に後退させられる。
いくつかの実施形態では、図1および図4に示されるように、シェル12の左右側の部分に示すように、一対の開口20は、第2小臼歯の近心縁から遠位に少し離れて位置した、各部分の頬側および舌側に形成される。また、二対の開口22、22は、第2大臼歯の遠心縁から近位に少し離れて位置した、シェル12の2つの遠位端にそれぞれ形成される。いくつかの実施形態では、開口20および22は、図1に示されるようにシェル12の歯肉縁122の上に形成され(例えば、切断によって)、後方歯のアンダーカット領域に対応している。
開口20および22は、2つの歯列矯正弾性部材18がシェル12の内部を通過して(各歯列矯正弾性部材18は、一対の開口20および一対の開口22を通過する)、入ることができるようにする。従って、歯列矯正装置10が装着されたとき、歯列矯正弾性部材18は第2小臼歯に弾性矯正力を加えて、第1および第2大臼歯に向かって遠位に移動するように促し(図4の矢印で示すように)、シェル12は、歯列矯正治療期間、歯列矯正弾性部材18の定着部となる(即ち、シェル12は歯を押し動かす力を提供しない)。
また、歯列矯正装置10を歯列弓Mに取り付ける前に、歯列矯正弾性部材16および18をシェル12の上に配置または装着することができることも理解されたい。歯列矯正弾性部材16および18は柔軟で変形可能であるため、それらは歯列矯正装置10の取り付けを妨害しない。歯列矯正弾性部材16および18は、異なる実施形態では、歯列矯正用糸(orthodontic threads)、パワーチェーンなどの他の種類の弾性部材と置き換えることもできる。歯列矯正弾性部材16および18は、実際の必要条件に従って様々なサイズおよび張力を有することができる。
歯科矯正治療の後、歯列矯正装置10は、歯列矯正弾性部材16および18を切断した後、歯列弓Mから取り外されることができる。従って、患者に不快感を与えることなく歯列矯正装置を取り外すことが容易である。いくつかの実施形態では、患者または歯科医は、歯列矯正弾性部材16および18を切断する切断工具を用いる。図11は、いくつかの実施形態による切断工具100の概略図である。切断工具100は、切断工具100のフック状端部102の内側に配置されたブレード(blade)101を含む細長構造である。フック状端部102は、ブレード101が手を切るのを防止する機能を提供する。他の種類の切断工具も用いることができる。
次いで、図5および図6を参照する。図5は、いくつかの実施形態による、患者の歯列弓Mに装着される前のもう1つの歯列矯正装置10’を示す概略図である。図6は、いくつかの実施形態による、患者の歯列弓Mに装着された図5の歯列矯正装置10’を示す概略図である。歯列矯正装置10’は、1つ以上の歯並びの悪い歯をそれらの想定または目標の矯正位置に促す矯正力を提供するために用いられることができる。
図5および図6に示されるように、歯列矯正装置10’は、シェル12、2つの歯列矯正弾性部材16(例えば、Oリング)、および1つの歯列矯正弾性部材18(例えば、ゴムバンド)を含む。上述の実施形態において共通の要素には同じ参照番号が付されており、同じ詳細は繰り返されない。
歯収容キャビティ121は、歯列弓Mの歯Tを収容するシェル12の内面12Aに形成されている。明確には示されていないが、2つの弾性部材保持機構(例えば、図2Aおよび/または図2Bに示される弾性部材保持機構14)がシェル12の上に形成され、例えば、シェル12の左舌側と右舌側にそれぞれ形成され、上述の方法(図2Aおよび図2B)により、2つの歯列矯正弾性部材16を配置して保持することができる。歯列矯正装置10’が装着されたとき、各歯列矯正弾性部材16は、シェル12の内部に延伸し、歯Tのアンダーカット領域と係合する(例えば、第1大臼歯;しかしながら、各歯列矯正弾性部材16は、異なる実施形態では他の歯のアンダーカット領域に対応することができる)。従って、歯列矯正治療期間、歯列弓M上にある歯列矯正装置10’の保持が向上される。
この実施形態では、患者の2本の犬歯T2は、矯正を必要とする歯並びの悪い歯(第1の歯)である。犬歯T2は、頬側に向かってそれぞれ傾斜している(フレアアウト、図6および図7を参照)。シェル12の歯収容キャビティ121は、矯正を必要とする2つの第1の歯T2を収容する2つの第1の歯収容キャビティ121A、および矯正が不要な他の歯T(第2の歯)を収容する複数の第2の歯収容キャビティ121Bを含む。各第1の歯収容キャビティ121Aは、その目標の矯正位置(これについては後で詳しく説明する)でそれぞれ第1の歯T2を画定する形状を有する。第2の歯収容キャビティ121Bは、第2の歯Tに適合する形状を有し、シェル12は、歯列矯正治療期間に歯列矯正弾性部材18が第1の歯Tに弾性矯正力を加えるための定着部となる。
いくつかの実施形態では、図5に示されるように、シェル12の左右側の部分に示すように、二対の開口(またはノッチ(notch))24、26は、それぞれ第1の歯収容キャビティ121Aに近い各部分の頬側および舌側に形成される。二対の開口(またはノッチ)24、26は、歯列矯正弾性部材18がシェル12の内部を通過して、入ることができるようにする(同時に歯列矯正弾性部材18の両端が2つの第1の弾性部材保持機構に固定的に連結される)。
特に、2つの第1の歯収容キャビティ121Aに対応する2つの歯列矯正弾性部材18の2つの部分は、歯列矯正装置10’を歯列弓Mの上に取り付ける前に、これらのキャビティの外側に配置される(図5参照)。 歯列矯正装置10’の取り付けに際して、第1の歯収容キャビティ121Aに対応する歯列矯正弾性部材18の部分はそれぞれ、そのキャビティ内に取り込まれ、それぞれの歯並びの悪い第1の歯T2と接触するため(図6参照)、弾性矯正力を第1の歯T2に加えて直立させる(図6の矢印で示すように)。
いくつかの実施形態では、図7に示されるように、第1の歯収容キャビティ121Aは、それぞれの第1の歯T2がその目標の矯正位置に移動することができるように成形されている。従って、第1の歯収容キャビティ121Aの形状は、矯正された第1の歯T2の目標の矯正位置を決定する(図7の破線に示されるように)。目標の位置に到達するための歯の移動量は、複数の従来技術のアライナーを用いることによってのみ達成される複数の微増の総計であることができる。
歯列矯正治療後に、切断工具(例えば、図11に示された切断工具100)で歯列矯正弾性部材16および18を切断した後に、歯列矯正装置10’を歯列弓Mから取り外すこともできる。
次いで、いくつかの実施形態による、患者の歯列弓に装着されたもう1つの歯列矯正装置10”を示す概略図である図8を参照する。歯列矯正装置10”は、矯正力を提供して突出した切歯を後方に促して突出部を矯正するように用いられることができ、複数の歯並びの悪い歯をそれらの想定または目標の矯正位置に促す矯正力を提供するために用いられることもできる。
図8に示されるように、歯列矯正装置10”は、シェル12、4つの歯列矯正弾性部材16(例えば、Oリング)、1つの歯列矯正弾性部材18(例えば、ゴムバンド)、および2つの歯列矯正弾性部材19(例えば、Oリング)を含む。シェル12、歯列矯正弾性部材16、および歯列矯正弾性部材18は、上述の実施形態において同じ参照番号が付された要素と同じであるため、同じ詳細は繰り返されない。
歯収容キャビティ121(図10参照)は、シェル12の内面に形成され、歯列弓Mの歯Tを収容する。明確には示されていないが、4つの弾性部材保持機構(例えば、図2Aおよび/または図2Bに示された弾性部材保持機構14)がシェル12に形成されている。例えば、シェル12の左頬側、左舌側、右舌側、および右頬側にそれぞれ形成され、上述の方法(図2Aおよび図2B)によって、4つの歯列矯正弾性部材16を配置して保持する(図2)。
本実施形態では、患者の2つの切歯T3は、過度に突出している、矯正を必要とする歯並びの悪い歯である。これを矯正するために、歯列矯正弾性部材18がシェル12の上に配置されて、弾性矯正力を加え、突出した切歯T3を後方に促して突出を矯正する。例えば、図8および図9に示すように、歯列矯正弾性部材18はシェル12の唇頬側(labial−buccal side)に沿って配置され、同時に歯列矯正弾性部材18の両端が2つの弾性部材保持機構に固定的に連結される。シェル12は、シェル12の唇側に形成された細長開口28を有し、歯列矯正弾性部材18がシェル12の内部を通過して入ることができるようにする弾性矯正力を加え、突出した切歯T3を後方に促して(図8の後向き矢印で示されるように)突出を矯正する。
また、患者の2つの第1大臼歯T4も、矯正を必要とする歯並びの悪い歯であり、例えば、それらは舌側に向かってそれぞれ移動している。これを矯正するために、歯列矯正弾性部材18がシェル12の上に配置されて、弾性矯正力を加え、第1大臼歯T4をそれらの目標の矯正位置に移動するように促す。例えば、歯列矯正弾性部材16を保持する弾性部材保持機構と同じ構造を有する2つの弾性部材保持機構(明確には示されていない)がシェル12の上に形成され(例えば、シェル12の左舌側および右舌側)、2つの第1大臼歯T4に対応している。各歯列矯正弾性部材19は、それぞれの弾性部材保持機構に連結されて、シェル12の内部に延伸し、それによりそれぞれの第1大臼歯T4に弾性矯正力を加え、移動するように促す(図8の左右の矢印で示されるように)。
いくつかの実施形態では、図10に示されるように、歯並びの悪い第1大臼歯T4に対応する歯収容キャビティ121は、第1大臼歯T4が目標の矯正位置に移動することができるように成形されている。従って、第1の歯収容キャビティ121の形状は、矯正された第1大臼歯T4の目標の矯正位置を決定する(図10の破線に示されるように)。
歯列矯正治療後、歯列矯正弾性部材16、18、および19を切断工具(例えば、図11に示される切断工具100)で切断した後に、歯列矯正装置10”を歯列弓Mから取り外すこともできる。
上述のように、本開示の実施形態は、取り外し可能な歯列矯正装置を提供して様々な歯科問題を解決する。特に、取り外し可能な歯列矯正弾性部材は、歯列矯正装置のシェルの上に配置されて、シェル内に位置する歯と係合するため、歯列矯正治療期間、歯列弓上にある装置の保持力が向上する。また、シェルに取り付けられた他の取り外し可能な歯列矯正弾性部材は、歯並びの悪い歯をそれらの想定または目標の矯正位置に移動するように促す矯正力を提供するように用いられることができる。全体の歯列矯正治療期間、単一のシェルといくつかの歯列矯正弾性部材のみが用いられるため(言い換えると、シェルを変える必要はない)、コストが削減される。
本開示及びそれらの利点の一部の実施形態が詳細に説明されてきたが、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、本開示の精神および範囲を逸脱せずに、本明細書において種々の変更、置換、および代替をすることができることを理解すべきである。例えば、本明細書で述べられる特徴、機能、プロセス、および材料の多くが本開示の範囲を逸脱することなく変更できることが当業者にとっては容易に理解されるだろう。また、本出願の範囲は、本明細書中に述べられたプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、及びステップの特定の実施形態に限定されることを意図するものではない。当業者が本開示の開示から容易に理解するように、本明細書で述べられた対応する実施形態と、実質的に同様の機能を実行するか、または実質的に同様の結果を達成する、現存の、または後に開発される、開示、プロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップが本開示に従って利用され得る。よって、添付の特許請求の範囲は、上述のプロセス、機械、製造、物質の組成、手段、方法、またはステップを含むように意図される。また、各請求の範囲は、個別の実施形態を構成し、各請求の範囲及び実施形態の組み合わせは、本発明の保護範囲である。
10、10’、10” 歯列矯正装置
12 シェル
12A 内面
14 弾性部材保持機構
16 歯列矯正弾性部材
18 歯列矯正弾性部材
19 歯列矯正弾性部材
20 開口
22 開口
24 開口
26 開口
28 細長開口
100 切断工具
102 フック状端部
121 歯収容キャビティ
121A 第1の歯収容キャビティ
121B 第1の歯収容キャビティ
122 歯肉縁部
141 中央支持部材
142 ノッチ
1421 長い部分
1422 短い部分
M 下顎歯列弓
S 空間
T 歯
T1 第1小臼歯
T2 犬歯
T3 切歯
T4 第1大臼歯
この実施形態では、患者の2本の犬歯T2は、矯正を必要とする歯並びの悪い歯(第1の歯)である。犬歯T2は、頬側に向かってそれぞれ傾斜している(フレアアウト、図6および図7を参照)。シェル12の歯収容キャビティ121は、矯正を必要とする2つの第1の歯T2を収容する2つの第1の歯収容キャビティ121A、および矯正が不要な他の歯T(第2の歯)を収容する複数の第2の歯収容キャビティ121Bを含む。各第1の歯収容キャビティ121Aは、その目標の矯正位置(これについては後で詳しく説明する)でそれぞれ第1の歯T2を画定する形状を有する。第2の歯収容キャビティ121Bは、第2の歯Tに適合する形状を有し、シェル12は、歯列矯正治療期間に歯列矯正弾性部材18が第1の歯Tに弾性矯正力を加えるための定着部となる。

Claims (11)

  1. 患者の歯列弓の歯を収容するように構成された複数の歯収容キャビティを有するシェルであって、第1の弾性部材保持機構が前記シェルの一つの側に形成され、前記歯列弓の歯のアンダーカット領域に対応するシェル、および
    前記第1の弾性部材保持機構に連結され、且つ前記シェルの内部に延伸し、前記歯のアンダーカット領域と係合し、前記歯列弓上にある前記歯列矯正装置の保持力を向上させる第1の歯列矯正弾性部材を含む歯列矯正装置。
  2. 前記第1の弾性部材保持機構は、中央支持部材、および前記中央支持部材の両側に対称的に配置された一対のノッチを含み、前記第1の歯列矯正弾性部材は、前記中央支持部材を囲み、前記一対のノッチと係合することによって前記第1の弾性部材保持機構に連結される請求項1に記載の歯列矯正装置。
  3. 前記ノッチの各々はL字形であり、長い部分、および前記長い部分に垂直な短い部分を含み、前記長い部分は、前記第1の歯列矯正弾性部材が前記ノッチに入ることができるように構成され、前記短い部分は、前記第1の歯列矯正弾性部材を前記ノッチ内に保持するように構成される請求項2に記載の歯列矯正装置。
  4. 複数の第1の歯列矯正弾性部材を更に含み、前記ノッチの各々はF字形であり、長い部分、および前記長い部分に垂直な2つの短い部分を含み、前記長い部分は、前記第1の歯列矯正弾性部材が前記ノッチに入ることができるように構成され、前記短い部分は、前記第1の歯列矯正弾性部材を前記ノッチ内に保持するように構成される請求項2に記載の歯列矯正装置。
  5. 前記シェルが前記歯列弓上に装着されたとき、前記第1の弾性部材保持機構に対応する前記シェルの歯収容キャビティは、前記第1の歯列矯正弾性部材が適合して、前記歯のアンダーカット領域と係合することができるようにする空間を提供する形状を有する請求項1に記載の歯列矯正装置。
  6. 前記歯収容キャビティは、少なくとも1つの第1の歯収容キャビティ、および複数の第2の歯収容キャビティを含み、前記少なくとも1つの第1の歯収容キャビティは、矯正を必要とする前記歯列弓の少なくとも1つの第1の歯を収容するように構成され、前記複数の第2の歯受容キャビティは、矯正を必要としない前記歯列弓の複数の第2の歯を収容するように構成され、前記第1の歯収容キャビティは、前記第1の歯がその目標の矯正位置に移動できるようにする形状を有し、前記第2の歯収容キャビティは、前記第2の歯に適合する形状を有する請求項1に記載の歯列矯正装置。
  7. 第2の歯列矯正弾性部材を更に含み、前記シェルは、前記第2の歯列矯正弾性部材が前記シェルの内部を通過して、入ることができるようにする開口を更に有し、それにより矯正を必要とする前記歯列弓の少なくとも1つの第1の歯に弾性矯正力を加える請求項1に記載の歯列矯正装置。
  8. 第2の歯列矯正弾性部材を更に含み、一対の開口は、前記シェルの遠位端に形成されて、前記第2の歯列矯正弾性部材が前記シェルの内部を通過して、入ることができるようにし、それにより矯正を必要とする前記歯列弓の少なくとも1つの第1の歯に弾性矯正力を加える請求項1に記載の歯列矯正装置。
  9. 前記一対の開口は、前記少なくとも1つの第1の歯のアンダーカット領域に対応するように形成される請求項8に記載の歯列矯正装置。
  10. 第2の歯列矯正弾性部材を更に含み、一対の開口は、前記シェルの頬側および舌側に形成されて、前記第2の歯列矯正弾性部材が前記シェルの内部を通過して、入ることができるようにし、それにより矯正を必要とする前記歯列弓の少なくとも1つの第1の歯に弾性矯正力を加える請求項1に記載の歯列矯正装置。
  11. 前記シェルは、矯正を必要とする前記歯列弓の少なくとも1つの第1の歯に対応する第2の弾性部材保持機構を更に形成し、前記歯列矯正装置は、前記第2の弾性部材保持機構に連結され、前記シェルの内部に延伸し、前記第1の歯に弾性矯正力を加える第2の歯列矯正弾性部材を更に含む請求項1に記載の歯列矯正装置。

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