JP2019102243A - スライドスイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】固定接点と可動接点との接触不良が生じる可能性を低減できるスライドスイッチを提供する。【解決手段】可動接点(可動接点M1又はM2)は、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)に接している状態から、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)に対して滑りながら直動することにより、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)から離れた状態になる。ハウジングH1は、配置空間SP1を内部に含む。配置空間SP1には、固定接点(固定接点F1〜F7)及び可動接点(可動接点M1、M2)が配置される。配置空間SP1は気密空間である。【選択図】図1
Description
本発明はスライドスイッチに関し、より詳細には、固定接点と可動接点とを備えるスライドスイッチに関する。
従来例として特許文献1記載のスライドスイッチを例示する。特許文献1記載のスライドスイッチは、固定接点を有する極盤と、可動接点を固定支持する可動盤と、を備える。可動接点には、複数の接点部が設けられている。可動盤が極盤に対して移動することで、可動接点の各接点部が固定接点に対しON/OFFして各固定接点を選択的に導通させる。
しかしながら、特許文献1記載のスライドスイッチでは、スライドスイッチの外部からの異物が固定接点又は可動接点に付着すること等による固定接点と可動接点との接触不良が生じる可能性があった。
本発明は、固定接点と可動接点との接触不良が生じる可能性を低減できるスライドスイッチを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るスライドスイッチは、固定接点と、可動接点と、操作子と、ハウジングと、を備える。前記可動接点は、前記固定接点に接している状態から、前記固定接点に対して滑りながら直動することにより、前記固定接点から離れた状態になる。前記操作子は、前記可動接点を保持し、前記可動接点と一緒に直動する。前記ハウジングは、配置空間を内部に含む。前記配置空間には、前記固定接点及び前記可動接点が配置される。前記配置空間は気密空間である。
本発明の一態様に係るスライドスイッチによれば、固定接点と可動接点との接触不良が生じる可能性を低減できる。
以下、実施形態に係るスライドスイッチについて、図面を用いて説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
本実施形態のスライドスイッチ1は、ポジションセンサ8(図7参照)に用いられる。スライドスイッチ1は、例えば、トランスミッションのマニュアルバルブ等の部材に取り付けられる。運転者がシフトレバーを操作してマニュアルバルブの位置を変化させると、ポジションセンサ8は、マニュアルバルブの位置に対応するシフトレンジの位置(変速の位置)を検出する。ポジションセンサ8で検出されたシフトレンジの位置(変速の位置)に応じて、ランプの点灯の制御及びスタータの制御等が行われる。
図1に示すように、スライドスイッチ1は、複数(図1では7つ)の固定接点F1〜F7と、複数(図1では2つ)の可動接点M1、M2と、操作子2と、ハウジングH1と、を備えている。図1では、操作子2を二点鎖線で図示し、操作子2の奥の構成を図示している。
ハウジングH1は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)又はPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂により形成されている。ハウジングH1は、ボディ3と、カバー4と、を含む。図1、5では、カバー4を二点鎖線で図示し、カバー4の奥の構成を図示している。
図2、3に示すように、ボディ3は、一の面30に開口部31が形成された直方体状である。ボディ3は、板状の基部32と、基部32の周縁から突出した筒状部33と、を有している。
カバー4は、長方形状の板状に形成されている。カバー4の一の面40は、カバー4の周縁に沿った枠状の第1面部41と、第1面部41より内側の第2面部42と、を有している。カバー4の第2面部42は、第1面部41に対して突出している。
ボディ3の開口部31をカバー4が覆うことにより、ボディ3とカバー4との間に空間(配置空間SP1:図1参照)が形成されている。すなわち、ハウジングH1は、配置空間SP1を内部に含む。配置空間SP1は、直方体状の空間である。配置空間SP1には、複数の固定接点F1〜F7(図1参照)及び複数の可動接点M1、M2が配置されている。
図4は、図1のA1−A1断面に対応する断面図である。ただし、図4では、カバー4を実線で図示している。図4に示すように、カバー4は、ボディ3に溶着されている。より詳細には、カバー4は、一の面40のうち周縁に沿った第1面部41において、ボディ3の一の面30に溶着されている。溶着の種類は、例えば、レーザ溶着である。カバー4がボディ3に溶着されることにより、配置空間SP1は気密空間になっている。カバー4とボディ3との間には、カバー4とボディ3とが熱により溶融した後に固化した溶着部19が形成されている。溶着部19は、カバー4の周縁に沿って長方形状の枠状に形成されている。
図3に示すように、操作子2は、円柱状の軸部21と、軸部21の第1端につながっている保持部22と、結合部23と、を含む。操作子2は、例えば、アルミニウム又はSUS(ステンレス鋼)を材料として含む。
結合部23は、軸部21における保持部22側とは反対側の第2端につながっている。結合部23は、板状に形成されている。結合部23には、貫通孔である結合孔230が形成されている。結合部23は、マニュアルバルブと結合される。操作子2は、マニュアルバルブの位置の変化に応じて、軸部21の軸方向に沿った直動方向D1(図5参照)に直動する。
保持部22は、直方体状に形成されている。保持部22における一の面220には、複数(図3では2つ)の窪み221、222が形成されている。一の面220は、配置空間SP1(図4参照)においてボディ3の基部32と向かい合う面である。保持部22は、複数の可動接点M1、M2を保持している。
図2に示すように、ボディ3のうち、一の面30と隣り合う面37には、窪み34が形成されている。窪み34は、円柱状の空間を形成している。窪み34の底面340には、円状の開口部341が形成されている。窪み34は、開口部341を通して配置空間SP1(図1参照)につながっている。つまり、ボディ3には、開口部341を経由してボディ3を貫通している操作孔35が形成されている。操作孔35は、ハウジングH1の外部と配置空間SP1とをつないでいる。ボディ3において、操作孔35の周囲の部位は、操作孔35の形状に沿った円環状に形成されている。
図4に示すように、操作孔35には、操作子2の一部(軸部21)が通されている。配置空間SP1側から軸部21を操作孔35に通すために、操作孔35は、窪み34の底面340と配置空間SP1との間の領域の一部において、底面340に近いほど半径が大きいように形成されている。
スライドスイッチ1は、シール部13(図2、3参照)を更に備えている。シール部13は、例えば、アクリルゴム又はフッ素ゴム等のゴムを材料として含む。シール部13は、円筒状に形成されている。図5に示すように、シール部13は、操作孔35における操作子2(軸部21)とハウジングH1との隙間を塞いでいる。より詳細には、シール部13は窪み34(図2参照)に嵌め込まれており、軸部21はシール部13の内側に通されている。
操作子2のうち、保持部22は配置空間SP1に配置されており、結合部23はハウジングH1の外部に配置されている。
図2、3に示すように、スライドスイッチ1は、複数(図2では2つ)のばね11、12を更に備えている。複数のばね11、12はそれぞれ、例えば、コイルばねである。
複数の可動接点M1、M2は、例えば、銅等の金属を材料として含む。複数の可動接点M1、M2はそれぞれ、複数の可動接点M1、M2が並んでいる方向から見てU字状の板状に形成されている。つまり、板状の可動接点M1、M2の各々の両端付近の部位は、所定の向きに立ち上がっている。可動接点M1の両端にはそれぞれ、窪みM10が形成されている。これら2つの窪みM10には、2つの窪みM10を架け渡すようにばね11が挿入されている。可動接点M2の両端にはそれぞれ、窪みM20が形成されている。これら2つの窪みM20には、2つの窪みM20を架け渡すようにばね12が挿入されている。
図4に示すように、保持部22は、複数の窪み221、222(図3参照)に複数の可動接点M1、M2(図3参照)と複数のばね11、12(図3参照)とを1つずつ保持している。より詳細には、ばね11は、窪み221の底面と可動接点M1との間に配置されている。ばね12は、窪み222の底面と可動接点M2との間に配置されている。可動接点M1の一部は窪み221に挿入されており、可動接点M1の残りの部分は窪み221の外部に突出している。可動接点M2の一部は窪み222に挿入されており、可動接点M2の残りの部分は窪み222の外部に突出している。ばね11、12の弾性力により、複数の可動接点M1、M2は、ボディ3の基部32に向かって押されている。これにより、複数の可動接点M1、M2は、基部32、複数の固定接点F1〜F7(図1参照)、後述の複数の配線W1〜W6(図1参照)及び後述の複数の突起P1〜P5(図1参照)のうち少なくとも1つに接している。
複数の可動接点M1、M2及び複数のばね11、12は、配置空間SP1に配置されている。図5に示すように、操作子2は、複数の可動接点M1、M2(図1参照)及び複数のばね11、12(図1参照)と一緒に直動する。図5では、直動する前の操作子2を実線で示し、直動した後の操作子2を二点鎖線で示している。操作子2、複数の可動接点M1、M2及び複数のばね11、12が直動するときの移動方向(直動方向D1)は、軸部21の軸方向に沿っている。操作子2が直動するとき、保持部22、複数の可動接点M1、M2及び複数のばね11、12は、配置空間SP1内において直動する。複数の可動接点M1、M2は、直動方向D1と直交する一方向に沿って並んだ状態で直動方向D1に直動する。
シール部13は弾性を有している。これにより、シール部13が操作孔35における操作子2とハウジングH1との隙間を塞いでいる状態は、操作子2が直動するときにも維持される。
図2、3及び5に示すように、スライドスイッチ1は、ボディ3から突出している第1取付部51及び第2取付部52を更に含む。第1取付部51及び第2取付部52は、ボディ3の筒状部33のうち、直動方向D1に沿った2つの面331、332から1つずつ突出している。第1取付部51及び第2取付部52は、互いに反対向きに筒状部33から突出している。
第1取付部51及び第2取付部52は、板状に形成されている。第1取付部51には、複数の窪み511が形成されている。第2取付部52には、複数の窪み521が形成されている。第1取付部51からは、円柱状のボス部55が突出している。第1取付部51には、第1取付孔510が形成されている。第2取付部52には、第2取付孔520が形成されている。スライドスイッチ1は、2つのブッシュ53、54を更に備えている。2つのブッシュ53、54はそれぞれ、筒状に形成されている。2つのブッシュ53、54は、第1取付孔510及び第2取付孔520に1つずつ嵌め込まれている。
2つのブッシュ53、54には、2つのボルトが通される。2つのボルトの各々は、さらに、車体又はトランスミッション等の部材に形成された孔において固定される。これにより、ハウジングH1は、車体又はトランスミッション等の部材に取り付けられる。
図1に示すように、スライドスイッチ1は、複数(図1では7つ)の配線W1〜W7を更に備えている。固定接点F1が配線W1に、固定接点F2、F3が配線W2に、固定接点F4が配線W6に、固定接点F5が配線W5に、固定接点F6が配線W3に、固定接点F7が配線W4に積層されており、かつ、電気的に接続されている。
ボディ3には、複数の固定接点F1〜F7と、複数の配線W1〜W7とが固定されている。より詳細には、基部32における配置空間SP1側の面320において、複数の固定接点F1〜F7と、複数の配線W1〜W7とが基部32に埋め込まれている。面320は、ハウジングH1(ボディ3)の内面の一部である。ボディ3と、複数の固定接点F1〜F7と、複数の配線W1〜W7とは、一体成形により形成されている。複数の配線W1〜W7におけるカバー4側の表面は、基部32の面320と面一である。複数の固定接点F1〜F7は、複数の配線W1〜W7に対して突出している。複数の固定接点F1〜F7と、複数の配線W1〜W7とは、配置空間SP1に配置されている。
複数の固定接点F1〜F7と、複数の配線W1〜W7とは、例えば、銅等の金属を材料として含む。複数の固定接点F1〜F7と、複数の配線W1〜W7とはそれぞれ、板状に形成されている。複数の固定接点F1〜F7は、長方形状の板状に形成されている。複数の固定接点F1〜F7の長手方向は、直動方向D1に沿っている。
スライドスイッチ1は、複数(図1では5つ)の突起P1〜P5及び壁部6を更に備えている。複数の突起P1〜P5及び壁部6は、基部32の面320から突出している。つまり、複数の突起P1〜P5及び壁部6は、ハウジングH1の内面の一部である面320から突出している。複数の突起P1〜P5は、平面視長方形状に形成されている。壁部6は、直方体状に形成されている。複数の突起P1〜P5及び壁部6の長手方向は、直動方向D1に沿っている。複数の突起P1〜P5の各々の一部及び壁部6の一部は、複数の配線W1〜W6の一部を覆っている。複数の突起P1〜P5及び壁部6は、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)又はPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の樹脂により形成されている。複数の突起P1〜P5及び壁部6は、基部32及び複数の配線W1〜W7との一体成形により形成されている。
図4に示すように、突起P1におけるカバー4側の表面とカバー4との距離は、固定接点F4、F6におけるカバー4側の表面とカバー4との距離よりも小さい。同様に、複数の突起P1〜P5(図1参照)におけるカバー4側の表面とカバー4との距離は、複数の固定接点F1〜F7(図1参照)におけるカバー4側の表面とカバー4との距離よりも小さい。
突起P1は、直動方向D1の第1端に傾斜面P10を有しており、第2端は筒状部33につながっている。傾斜面P10は、基部32の面320(図1参照)に対して傾斜した面である。突起P5は、直動方向D1の第1端が筒状部33につながっており、第2端に傾斜面P50を有している。また、突起P3は、直動方向D1の両端に傾斜面P30、P31を有している。突起P3と同様に、突起P2、P4(図1参照)の各々は、直動方向D1の両端に傾斜面を有している。
図1に示すように、突起P1のうち直動方向D1において筒状部33側とは反対側の一端と、固定接点F3、F4の各々のうち直動方向D1の一端とは、直動方向D1と直交する方向において異なる位置であって直動方向D1において同じ位置にある。突起P5のうち直動方向D1において筒状部33側とは反対側の一端と、固定接点F3、F6の各々のうち直動方向D1の一端とは、直動方向D1と直交する方向において異なる位置であって直動方向D1において同じ位置にある。また、突起P2〜P4の各々は、複数の固定接点F1〜F7のうち2つの固定接点に対応している。各突起P2〜P4のうち直動方向D1の両端と、対応する2つの固定接点の各々のうち直動方向D1の一端とは、直動方向D1と直交する方向において異なる位置であって直動方向D1において同じ位置にある。
壁部6は、直動方向D1における筒状部33の両端間を架け渡すように形成されている。壁部6は、配置空間SP1における2つの領域SP11、SP12を隔てている。ただし、壁部6の突出方向の先端(図1の紙面手前側)とカバー4との間の隙間を通して、2つの領域SP11、SP12はつながっている。
領域SP11には、複数の固定接点F1〜F7、複数の可動接点M1、M2、複数のばね11、12、保持部22及び複数の突起P1〜P5が配置されている。操作孔35は、領域SP11につながっている。
複数の配線W1〜W6は、領域SP11と領域SP12とに亘って配置されている。配線W7は、領域SP12に配置されている。
スライドスイッチ1は、基板7と、基板7に実装された複数(図1では5つ)の抵抗R1〜R5と、を更に備えている。複数の抵抗R1〜R5の各々は、例えば、チップ抵抗器である。複数の抵抗R1〜R5の抵抗値は、互いに異なる。基板7及び複数の抵抗R1〜R5は、領域SP12に配置されている。基板7は、基部32に固定されている。
複数の抵抗R1〜R5は、配線W1、W3〜W6に一対一で対応している。複数の抵抗R1〜R5の各々の第1端は、配線W7に電気的に接続されている。複数の抵抗R1〜R5の各々の第2端は、配線W1、W3〜W6のうち対応する配線に電気的に接続されている。抵抗R1は配線W1に、抵抗R2は配線W6に、抵抗R3は配線W3に、抵抗R4は配線W4に、抵抗R5は配線W5に対応している。抵抗R1は配線W1を介して固定接点F1に、抵抗R2は配線W6を介して固定接点F4に、抵抗R3は配線W3を介して固定接点F6に、抵抗R4は配線W4を介して固定接点F7に、抵抗R5は配線W5を介して固定接点F5に電気的に接続されている。
図3に示すように、スライドスイッチ1は、コネクタ14を更に備えている。コネクタ14は、複数(図3では2つ)の端子T1、T2と、外郭部140と、を含む。
端子T1は配線W2(図1参照)と一体に形成されている。端子T1は配線W2の一端W20(図1参照)につながっている。端子T2は配線W7(図1参照)と一体に形成されている。端子T2は配線W7の一端W70(図1参照)につながっている。複数の端子T1、T2は、基部32を基部32の厚み方向に貫通しており、基部32のうち配置空間SP1(図1参照)側の面320(図1参照)とは反対側の面36から、ハウジングH1の外部に突出している。
外郭部140は、筒状に形成されている。外郭部140は、基部32の面36から突出しており、複数の端子T1、T2を囲んでいる。
図6は、複数の固定接点F1〜F7、複数の配線W1〜W7、複数の可動接点M1、M2及び複数の抵抗R1〜R5の間の接続関係を示すために、ハウジングH1の内部の構成を一部省略して示した図である。位置X1〜X8はそれぞれ、可動接点M1が配置される位置の一例である。位置Y1〜Y8はそれぞれ、可動接点M2が配置される位置の一例である。
マニュアルバルブの位置が変化するときにマニュアルバルブから操作子2に伝達される力によって操作子2が直動方向D1に移動すると、図5、6に示すように、操作子2と一緒に複数の可動接点M1、M2が直動方向D1に移動する。このとき、複数の可動接点M1、M2は、複数の固定接点F1〜F7、複数の配線W1〜W6、基部32の面320及び複数の突起P1〜P5のうち少なくとも1つに対して滑りながら直動する(摺動する)。
可動接点M1(又はM2)は、複数の固定接点F1〜F7のうち2つの固定接点に乗って接しているとき(図4参照)、上記2つの固定接点間を電気的に接続させている。図4では、可動接点M2に接している2つの固定接点F3、F6のうち、一方の固定接点F6のみを図示している。マニュアルバルブの位置が変化すると、可動接点M1(又はM2)は、上記2つの固定接点に乗って接している状態から、上記2つの固定接点に対して滑りながら複数の突起P1〜P5のうちいずれかの突起に向かって直動する。すると、可動接点M1(又はM2)は、ばね11(又は12)の弾性力に抗して窪み221(又は222)(図3参照)の底面側へと移動しながら、当該突起の傾斜面を経由して当該突起に乗り上げる。これにより、可動接点M1(又はM2)は、複数の固定接点F1〜F7から離れた状態になり、可動接点M1(又はM2)が複数の固定接点F1〜F7から電気的に切り離される。
また、可動接点M1(又はM2)は、複数の突起P1〜P5のうちいずれかの突起に乗って接している状態のとき、マニュアルバルブの位置が変化すると、当該突起に対して滑りながら複数の固定接点F1〜F7のうち2つの固定接点に向かって直動する。これにより、可動接点M1(又はM2)は、当該突起の傾斜面を経由して、ばね11(又は12)の弾性力に従って上記2つの固定接点に接し、上記2つの固定接点間を電気的に接続させる。
このように、複数の可動接点M1、M2が直動方向D1に直動することにより、複数の固定接点F1〜F7間の電気的な接続が切り替わる。
領域SP11において、複数の可動接点M1、M2の軌道上における複数の固定接点F1〜F7と、複数の配線W1〜W6と、基部32の面320と、複数の突起P1〜P5とには、潤滑剤が塗布されている。潤滑剤は、例えば、グリス又は潤滑油である。潤滑剤により、複数の可動接点M1、M2が直動する際に、複数の可動接点M1、M2の滑りが良くなる。
図7は、スライドスイッチ1を含む回路の等価回路図である。図7には、複数のスイッチSW1〜SW5により、複数の抵抗R1〜R5の各々の導通と非導通とが切り替わる回路を図示している。実際には、複数の可動接点M1、M2(図1参照)が直動して複数の固定接点F1〜F7(図1参照)間の電気的な接続が切り替わることで、端子T1と端子T2との間の複数の抵抗R1〜R5の各々の導通と非導通とが切り替わる。
スライドスイッチ1は、ポジションセンサ8に用いられる。ポジションセンサ8は、スライドスイッチ1と、制御装置15と、を含む。ポジションセンサ8は、外部電源16から電圧が印加される。制御装置15は、例えば、中央処理装置などのプロセッサを有するマイクロコンピュータを含む。コネクタ14(図3参照)は、制御装置15のコネクタに接続される。すなわち、複数の端子T1、T2は、制御装置15に電気的に接続される。外部電源16と端子T1との間には、抵抗R0が接続される。抵抗R0と端子T2との間には、外部電源16により所定の直流電圧(Vcc)が印加される。制御装置15には、所定の直流電圧(Vcc)を端子T1と端子T2との間の抵抗値及び抵抗R0の抵抗値で分圧した電圧が入力される。
シフトレバーが操作され、マニュアルバルブの位置が変化すると、操作子2(図1参照)が直動方向D1(図1参照)に直動する。操作子2と一緒に複数の可動接点M1、M2(図1参照)が直動することにより、複数の固定接点F1〜F7(図1参照)間の電気的な接続が切り替わる。これにより、複数の抵抗R1〜R5の各々の導通と非導通とが切り替わり、端子T1と端子T2との間の抵抗値が変化するので、制御装置15に入力される電圧が変化する。つまり、マニュアルバルブの位置と、複数の可動接点M1、M2の位置と、制御装置15に入力される電圧とが互いに対応する。スライドスイッチ1は、マニュアルバルブの位置及び複数の可動接点M1、M2の位置に対応した電圧を制御装置15に出力する。
制御装置15は、制御装置15に入力される電圧の大きさから、マニュアルバルブ(検出対象)の位置を検出する。つまり、ポジションセンサ8の制御装置15は、複数の可動接点M1、M2の位置に対応してマニュアルバルブ(検出対象)の位置を検出する。
次に、図6を参照して、複数の可動接点M1、M2が直動するときの、複数の抵抗R1〜R5の各々の導通と非導通との切り替わりについて説明する。
複数の可動接点M1、M2が図6に実線で示す位置にあって、可動接点M2が突起P1に乗り上げており、可動接点M1が固定接点F1、F2に接しているときは、固定接点F1と固定接点F2とが電気的に接続される。これにより、端子T1と端子T2との間(すなわち、配線W2の一端W20と配線W7の一端W70との間)には、抵抗R1のみが接続された状態になる。
可動接点M1が位置X1にあって突起P2に乗り上げており、可動接点M2が位置Y1にあって固定接点F3、F4に接しているときは、固定接点F3と固定接点F4とが電気的に接続される。これにより、端子T1と端子T2との間には、抵抗R2のみが接続された状態になる。
可動接点M2が位置Y2にあって突起P3に乗り上げており、可動接点M1が位置X2にあって固定接点F2、F5に接しているときは、固定接点F2と固定接点F5とが電気的に接続される。これにより、端子T1と端子T2との間には、抵抗R5のみが接続された状態になる。
可動接点M1が位置X3にあって突起P4に乗り上げており、可動接点M2が位置Y3にあって固定接点F3、F6に接しているときは、固定接点F3と固定接点F6とが電気的に接続される。これにより、端子T1と端子T2との間には、抵抗R3のみが接続された状態になる。
可動接点M2が位置Y4にあって突起P5に乗り上げており、可動接点M1が位置X4にあって固定接点F2、F7に接しているときは、固定接点F2と固定接点F7とが電気的に接続される。これにより、端子T1と端子T2との間には、抵抗R4のみが接続された状態になる。
以上の通り、マニュアルバルブの位置に対応して複数の固定接点F1〜F7の接続関係が5通りに変化する。これにより、端子T1と端子T2との間の抵抗値が5通りに変化する。したがって、マニュアルバルブの位置が5段階に変化するとき、制御装置15は、マニュアルバルブの位置を検出することができる。
また、マニュアルバルブの位置に対応して複数の固定接点F1〜F7間の電気的な接続が上述の5通りと、以下に説明する4通りとの合計9通りに変化する。これにより、端子T1と端子T2との間の抵抗値が9通りに変化する。したがって、マニュアルバルブの位置が9段階に変化するとき、制御装置15は、マニュアルバルブの位置を検出することができる。
可動接点M1が位置X5にあって固定接点F1、F2に接しており、可動接点M2が位置Y5にあって固定接点F3、F4に接しているときは、固定接点F1と固定接点F2とが電気的に接続され、かつ、固定接点F3と固定接点F4とが電気的に接続される。これにより、端子T1と端子T2との間には、抵抗R1と抵抗R2との並列回路が接続された状態になる。
可動接点M1が位置X6にあって固定接点F2、F5に接しており、可動接点M2が位置Y6にあって固定接点F3、F4に接しているときは、固定接点F2と固定接点F5とが電気的に接続され、かつ、固定接点F3と固定接点F4とが電気的に接続される。これにより、端子T1と端子T2との間には、抵抗R2と抵抗R5との並列回路が接続された状態になる。
可動接点M1が位置X7にあって固定接点F2、F5に接しており、可動接点M2が位置Y7にあって固定接点F3、F6に接しているときは、固定接点F2と固定接点F5とが電気的に接続され、かつ、固定接点F3と固定接点F6とが電気的に接続される。これにより、端子T1と端子T2との間には、抵抗R3と抵抗R5との並列回路が接続された状態になる。
可動接点M1が位置X8にあって固定接点F2、F7に接しており、可動接点M2が位置Y8にあって固定接点F3、F6に接しているときは、固定接点F2と固定接点F7とが電気的に接続され、かつ、固定接点F3と固定接点F6とが電気的に接続される。これにより、端子T1と端子T2との間には、抵抗R3と抵抗R4との並列回路が接続された状態になる。
(効果)
もし、配置空間SP1の外部からの異物が複数の固定接点F1〜F7又は複数の可動接点M1、M2に付着すると、複数の固定接点F1〜F7と複数の可動接点M1、M2との接触不良が生じる可能性がある。また、異物が複数の抵抗R1〜R5に付着すると、複数の抵抗R1〜R5が腐食又は劣化する可能性がある。異物は、例えば、トランスミッションにおいて用いられるミッションオイルに含まれていることがある。本実施形態の配置空間SP1は気密空間なので、配置空間SP1が気密(密閉)されていない空間である場合と比較して、配置空間SP1の外部から異物が侵入する可能性が低い。したがって、複数の固定接点F1〜F7と複数の可動接点M1、M2との接触不良、及び、複数の抵抗R1〜R5の腐食又は劣化が起きる可能性を低減できる。
もし、配置空間SP1の外部からの異物が複数の固定接点F1〜F7又は複数の可動接点M1、M2に付着すると、複数の固定接点F1〜F7と複数の可動接点M1、M2との接触不良が生じる可能性がある。また、異物が複数の抵抗R1〜R5に付着すると、複数の抵抗R1〜R5が腐食又は劣化する可能性がある。異物は、例えば、トランスミッションにおいて用いられるミッションオイルに含まれていることがある。本実施形態の配置空間SP1は気密空間なので、配置空間SP1が気密(密閉)されていない空間である場合と比較して、配置空間SP1の外部から異物が侵入する可能性が低い。したがって、複数の固定接点F1〜F7と複数の可動接点M1、M2との接触不良、及び、複数の抵抗R1〜R5の腐食又は劣化が起きる可能性を低減できる。
また、領域SP11には、複数の固定接点F1〜F7等に塗布された潤滑剤が存在する。さらに、領域SP11には、潤滑剤中に含まれている鉄又は樹脂屑等の異物が存在することがある。また、領域SP11には、複数の固定接点F1〜F7と複数の可動接点M1、M2とが接することにより複数の固定接点F1〜F7又は複数の可動接点M1、M2が摩耗して生じた紛体等の異物が存在することがある。潤滑剤、鉄、樹脂屑又は紛体等の異物が領域SP11から領域SP12に移動し、複数の抵抗R1〜R5に付着すると、複数の抵抗R1〜R5が腐食又は劣化する可能性がある。本実施形態のスライドスイッチ1は、領域SP11と領域SP12とを隔てる壁部6を備えているので、異物が領域SP11から領域SP12に移動する可能性を低減することができる。また、異物が領域SP12から領域SP11に移動する可能性を低減することができる。
また、壁部6は、基部32及び複数の配線W1〜W7との一体成形により形成されている。したがって、基部32から壁部6が突出している方向において、壁部6と基部32及び複数の配線W1〜W6との間には隙間がほとんど無く、壁部6と基部32及び複数の配線W1〜W6との間から潤滑剤が移動することが抑制されている。
また、シール部13が操作孔35における操作子2とハウジングH1との隙間を塞いでいることにより、操作孔35における操作子2とハウジングH1との隙間を異物が通る可能性が低減される。例えば、複数の固定接点F1〜F7等に塗布された潤滑剤が、操作子2とハウジングH1との隙間からハウジングH1の外部に出る可能性が低減される。
また、可動接点M1(又はM2)は、複数の固定接点F1〜F7のうち2つの固定接点に接している状態から、上記2つの固定接点に対して滑りながら複数の突起P1〜P5のうちいずれかの突起に向かって直動し、当該突起に乗り上げる。これにより、可動接点M1(又はM2)は、上記2つの固定接点に接している状態から、上記2つの固定接点から離れた状態になる。さらに、複数の突起P1〜P5の各々は、直動方向D1における両端のうち少なくとも一端に傾斜面を有している。可動接点M1(又はM2)は、傾斜面を経由して複数の突起P1〜P5のうちいずれかの突起に乗り上げ、傾斜面を経由して当該突起から降りる。したがって、複数の突起P1〜P5の各々が傾斜面を有していない場合と比較して、各可動接点M1、M2が固定接点F1〜F7のうち少なくとも1つに接触又は乖離するときに生じるアークを低減できることがある。
(実施形態の変形例)
次に、実施形態の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
次に、実施形態の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
実施形態においてカバー4とボディ3とは溶着され、溶着の種類はレーザ溶着であるが、溶着の種類は、例えば、超音波溶着であってもよい。あるいは、溶着の種類は、ボディ3又はカバー4に振動を与えてボディ3とカバー4との境界面に発生する摩擦熱でカバー4とボディ3とを溶着する振動溶着であってもよい。
また、カバー4とボディ3とを溶着するのではなく、例えば、接着剤によりカバー4とボディ3とを接着してもよい。カバー4とボディ3とを接着する場合であっても、配置空間SP1を気密空間にすることができる。
また、溶着又は接着等によりカバー4とボディ3とを結合しても、カバー4とボディ3との間に隙間が生じる場合には、ゴム等により形成されたパッキン、又は、エポキシ系樹脂等により形成されたシーリング剤により、カバー4とボディ3との隙間を塞いでもよい。
また、複数の抵抗R1〜R5が配置された領域SP12が、複数の固定接点F1〜F7及び複数の可動接点M1、M2が配置された領域SP11に対して密閉されていてもよい。例えば、壁部6が基部32からカバー4まで延びていて、溶着又は接着等により壁部6がカバー4につながっていてもよい。これにより、領域SP11と領域SP12との間で、潤滑剤等の異物が移動する可能性が更に低減される。
また、複数の抵抗R1〜R5が配置された領域SP12が気密空間の一部であることは、必須ではない。少なくとも複数の固定接点F1〜F7及び複数の可動接点M1、M2が気密空間に配置されていればよい。例えば、領域SP11は領域SP12に対して密閉されていており、領域SP11は気密空間であって、領域SP12は気密(密閉)されていない空間であってもよい。
また、配置空間SP1が気密空間であるとは、例えば、配置空間SP1内の気圧が0.1013MPaであって配置空間SP1外の気圧が0.3MPaの状態で、配置空間SP1の外部から内部に気体が漏れないことを指す。ただし、配置空間SP1が気密空間である条件はこれに限定されず、例えば、複数の固定接点F1〜F7に塗布されている潤滑剤が配置空間SP1の外部に漏れない程度に配置空間SP1が気密(密閉)されていればよい。
また、複数の突起P1〜P5は、ハウジングH1(基部32)から突出していることに限定されない。複数の突起P1〜P5は、ハウジングH1の内面に対して突出していればよい。例えば、複数の突起P1〜P5は、複数の固定接点F1〜F7から突出した電気絶縁性の部材であってもよい。この場合であっても、複数の突起P1〜P5は、ハウジングH1の内面の一部である面320を基準としたとき、面320に対して突出している。
また、実施形態の複数の突起P1〜P5は、樹脂等により形成され電気絶縁性を有しているが、複数の突起P1〜P5の一部又は全部が導電性を有していてもよい。この場合、例えば、複数の突起P1〜P5のうち導電性を有している部位が、複数の固定接点F1〜F7及び複数の配線W1〜W7に対して電気的に絶縁されていればよい。
また、複数のばね11、12は、コイルばねに限定されず、例えば、板ばねであってもよい。
また、複数の可動接点M1、M2は、複数のばね11、12により基部32に向かって押されることに限定されない。例えば、複数の可動接点M1、M2は、基部32に向かう向きに弾性力が働く板ばねであってもよい。この場合であっても、複数の可動接点M1、M2は、複数の固定接点F1〜F7、複数の配線W1〜W6、基部32の面320及び複数の突起P1〜P5に対して滑りながら直動することができる。
また、スライドスイッチ1の各構成の個数を変更してもよい。例えば、複数の固定接点F1〜F7の個数は7つに限定されず、1〜6つ又は8つ以上であってもよい。また、複数の可動接点M1、M2の個数は2つに限定されず、1つ又は3つ以上であってもよい。また、複数の突起P1〜P5の個数は5つに限定されず、1〜4つ又は6つ以上であってもよい。
また、スライドスイッチ1の各構成の形状は、実施形態で示した形状に限定されない。例えば、実施形態では長方形状に形成されている構成が、正方形状に形成されていてもよい。また、実施形態では直方体状に形成されている構成が、立方体状に形成されていてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係るスライドスイッチ1は、固定接点(固定接点F1〜F7)と、可動接点(可動接点M1、M2)と、操作子2と、ハウジングH1と、を備える。可動接点(可動接点M1又はM2)は、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)に接している状態から、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)に対して滑りながら直動することにより、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)から離れた状態になる。操作子2は、可動接点(可動接点M1、M2)を保持し、可動接点(可動接点M1、M2)と一緒に直動する。ハウジングH1は、配置空間SP1を内部に含む。配置空間SP1には、固定接点(固定接点F1〜F7)及び可動接点(可動接点M1、M2)が配置される。配置空間SP1は気密空間である。
以上説明したように、第1の態様に係るスライドスイッチ1は、固定接点(固定接点F1〜F7)と、可動接点(可動接点M1、M2)と、操作子2と、ハウジングH1と、を備える。可動接点(可動接点M1又はM2)は、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)に接している状態から、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)に対して滑りながら直動することにより、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)から離れた状態になる。操作子2は、可動接点(可動接点M1、M2)を保持し、可動接点(可動接点M1、M2)と一緒に直動する。ハウジングH1は、配置空間SP1を内部に含む。配置空間SP1には、固定接点(固定接点F1〜F7)及び可動接点(可動接点M1、M2)が配置される。配置空間SP1は気密空間である。
上記の構成によれば、気密空間である配置空間SP1に固定接点(固定接点F1〜F7)及び可動接点(可動接点M1、M2)が配置される。したがって、配置空間SP1が気密(密閉)されていない空間である場合と比較して、配置空間SP1の外部からの異物が固定接点(固定接点F1〜F7)又は可動接点(可動接点M1、M2)に付着すること等による固定接点(固定接点F1〜F7)と可動接点(可動接点M1、M2)との接触不良が生じる可能性を低減できる。
また、第2の態様に係るスライドスイッチ1は、第1の態様において、突起(突起P1〜P5)を更に備える。突起(突起P1〜P5)は、ハウジングH1の内面に対して突出している。可動接点(可動接点M1又はM2)は、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)に接している状態から、固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)に対して滑りながら直動することにより、突起(突起P1〜P5のいずれか1つ)に乗り上げて固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)から離れた状態になる。
上記の構成によれば、突起(突起P1〜P5)という簡易な構成により、可動接点(可動接点M1又はM2)を固定接点(固定接点F1〜F7のうち2つ)から離れた状態にすることができる。
また、第3の態様に係るスライドスイッチ1では、第1又は2の態様において、ハウジングH1には、操作孔35が形成されている。操作孔35は、ハウジングH1の外部と配置空間SP1とをつないでいる。操作孔35には、操作子2の一部(軸部21)が通されている。スライドスイッチ1は、シール部13を更に備える。シール部13は、操作孔35における操作子2とハウジングH1との隙間を塞いでいる。
上記の構成によれば、操作孔35から操作子2の一部(軸部21)をハウジングH1の外部に露出させることができる。かつ、シール部13が操作孔35における操作子2とハウジングH1との隙間を塞ぐことで、配置空間SP1は気密空間となる。
また、第4の態様に係るスライドスイッチ1では、第1〜3の態様のいずれか1つにおいて、ハウジングH1は、ボディ3と、カバー4と、を含む。カバー4は、ボディ3に溶着されており、ボディ3との間に配置空間SP1を形成している。
上記の構成によれば、ボディ3にカバー4が接着されている場合と比較して、ボディ3とカバー4との接合部分に潤滑剤等が付着して接合部分の性質が変化し配置空間SP1が気密(密閉)されていない空間となる可能性を低減できる。
また、第5の態様に係るスライドスイッチ1は、第1〜4の態様のいずれか1つにおいて、抵抗(抵抗R1〜R5)を更に備える。抵抗(抵抗R1〜R5の各々)は、固定接点(固定接点F1〜F7のうちいずれか1つ)に電気的に接続されており、配置空間SP1に配置されている。
上記の構成によれば、気密空間である配置空間SP1に抵抗(抵抗R1〜R5)が配置されているので、配置空間SP1の外部からの異物が抵抗(抵抗R1〜R5)に付着すること等により抵抗(抵抗R1〜R5)が腐食又は劣化する可能性を低減できる。
また、第6の態様に係るスライドスイッチ1は、第5の態様において、壁部6を更に備える。壁部6は、配置空間SP1における抵抗(抵抗R1〜R5)が配置された領域SP12と、配置空間SP1における固定接点(固定接点F1〜F7)及び可動接点(可動接点M1、M2)が配置された領域SP11とを隔てる。
上記の構成によれば、抵抗(抵抗R1〜R5)が配置された領域SP12と固定接点(固定接点F1〜F7)及び可動接点(可動接点M1、M2)が配置された領域SP11との間を異物が移動することを壁部6により抑制できる。例えば、固定接点(固定接点F1〜F7)と可動接点(可動接点M1、M2)とが接することにより固定接点(固定接点F1〜F7)又は可動接点(可動接点M1、M2)が摩耗して生じた紛体が、抵抗(抵抗R1〜R5)が配置された領域SP12へ移動することを、壁部6により抑制できる。
また、第7の態様に係るスライドスイッチ1は、第1〜6の態様のいずれか1つにおいて、ポジションセンサ8に用いられる。ポジションセンサ8は、可動接点(可動接点M1、M2)の位置に対応して検出対象(例えば、マニュアルバルブ)の位置を検出する。
第1の態様によれば、固定接点(固定接点F1〜F7)と可動接点(可動接点M1、M2)との接触不良が生じる可能性を低減できる。したがって、第7の態様において、スライドスイッチ1をポジションセンサ8に用いれば、可動接点(可動接点M1、M2)の位置に対応して検出対象(例えば、マニュアルバルブ)の位置を検出するポジションセンサ8としての機能が低下する可能性を低減できる。
第2〜7の態様に係る構成については、スライドスイッチ1に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
1 スライドスイッチ
2 操作子
3 ボディ
4 カバー
6 壁部
8 ポジションセンサ
13 シール部
21 軸部(一部)
35 操作孔
F1〜F7 固定接点
H1 ハウジング
M1、M2 可動接点
P1〜P5 突起
R1〜R5 抵抗
SP1 配置空間
SP11 領域
SP12 領域
2 操作子
3 ボディ
4 カバー
6 壁部
8 ポジションセンサ
13 シール部
21 軸部(一部)
35 操作孔
F1〜F7 固定接点
H1 ハウジング
M1、M2 可動接点
P1〜P5 突起
R1〜R5 抵抗
SP1 配置空間
SP11 領域
SP12 領域
Claims (7)
- 固定接点と、
前記固定接点に接している状態から、前記固定接点に対して滑りながら直動することにより、前記固定接点から離れた状態になる可動接点と、
前記可動接点を保持し、前記可動接点と一緒に直動する操作子と、
前記固定接点及び前記可動接点が配置される配置空間を内部に含むハウジングと、を備え、
前記配置空間は気密空間である
スライドスイッチ。 - 前記ハウジングの内面に対して突出した突起を更に備え、
前記可動接点は、前記固定接点に接している状態から、前記固定接点に対して滑りながら直動することにより、前記突起に乗り上げて前記固定接点から離れた状態になる
請求項1に記載のスライドスイッチ。 - 前記ハウジングには、前記ハウジングの外部と前記配置空間とをつなぎ前記操作子の一部が通されている操作孔が形成されており、
前記操作孔における前記操作子と前記ハウジングとの隙間を塞いでいるシール部を更に備える
請求項1又は2に記載のスライドスイッチ。 - 前記ハウジングは、
ボディと、
前記ボディに溶着されており、前記ボディとの間に前記配置空間を形成しているカバーと、を含む
請求項1〜3のいずれか一項に記載のスライドスイッチ。 - 前記固定接点に電気的に接続されており、前記配置空間に配置された抵抗を更に備える
請求項1〜4のいずれか一項に記載のスライドスイッチ。 - 前記配置空間における前記抵抗が配置された領域と、前記配置空間における前記固定接点及び前記可動接点が配置された領域とを隔てる壁部を更に備える
請求項5記載のスライドスイッチ。 - 前記可動接点の位置に対応して検出対象の位置を検出するポジションセンサに用いられる
請求項1〜6のいずれか一項に記載のスライドスイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2017231151A Pending JP2019102243A (ja) | 2017-11-30 | 2017-11-30 | スライドスイッチ |
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- 2017-11-30 JP JP2017231151A patent/JP2019102243A/ja active Pending
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