JP2019101867A - 紙葉類処理装置及び紙葉類処理システム - Google Patents

紙葉類処理装置及び紙葉類処理システム Download PDF

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圭佑 名田
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Abstract

【課題】区別すべき紙幣を効率的に区別して処理することが可能な紙葉類処理装置を提供すること。【解決手段】紙葉類処理装置は、紙葉類に付された記番号を識別する識別部と、前記識別部によって識別された前記記番号、及び、複数の前記記番号と前記記番号の少なくとも1つに関連付けられた付加情報とを含む記番号リストに基づいて、前記紙葉類の判別を実行する制御部と、を備える。【選択図】図2A

Description

本発明は、紙葉類を処理する紙葉類処理装置、及びそのような紙葉類処理装置を備える紙葉類処理システムに関する。
従来、偽券等の特定の紙幣をその他の紙幣と区別して処理する紙葉類処理装置が実用化されている。
このような紙葉類処理装置は、例えば特許文献1に開示されているように、区別すべき紙幣に付された記番号のリストである記番号リストを用いて、区別すべき紙幣を区別して処理している。
特開2013−218420号公報
本発明は、区別すべき紙葉類を区別して行う紙葉類処理を効率的に行うことを課題とする。
本発明に係る紙葉類処理装置は、紙葉類に付された記番号を識別する識別部と、前記識別部によって識別された前記記番号、及び、複数の前記記番号と前記記番号の少なくとも1つに関連付けられた付加情報とを含む記番号リストに基づいて、前記紙葉類の判別を実行する制御部と、を備える。
本発明によれば、区別すべき紙葉類を区別して行う紙葉類処理を効率的に行うことができる。
一実施形態に係る紙葉類処理装置の模式図。 記番号リストの一例。 記番号リストの他の例。 記番号リストの他の例。 記番号リストの他の例。 記番号リストの他の例。 紙幣処理システムの模式図。 バージョンアップ前の記番号リストの例。 バージョンアップ後の記番号リストの例。
以下、本発明について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明において、紙葉類処理装置の「前」とは、紙葉類の投入及び排出の少なくとも一方の操作を後に説明する開口部を介して行う操作者側を意味し、紙葉類処理装置の「後」とは、その反対側を意味する。また、紙葉類処理装置の「左」とは、前記操作者から見て左側を意味し、紙葉類処理装置の「右」とは、前記操作者からみて右側を意味する。
また、本明細書では、「正常紙幣」とは、後述する識別部によって識別可能な紙幣をいい、「リジェクト紙幣」とは、識別部で識別不能な紙幣をいう。「正券」とは、正常紙幣のうち、汚れや破れ等が比較的少ない状態の紙幣をいい、「損券」とは、正常紙幣のうち、汚れや破れ等が比較的多い状態の紙幣をいう。
また、本明細書では、「偽券」とは、正常紙幣のうち、正規の発行機関によって発行されたものではない紙幣(正確には、紙幣を模した紙幣ではない紙片)をいう。「真券」とは、正常紙幣のうち、正規の発行機関によって発行された紙幣をいう。「盗難券」とは、真券のうち、盗難されたり身代金として引き渡されたりした紙幣をいう。
図1に本発明の第1の実施形態に係る紙葉類処理装置としての紙幣処理装置1を示す。図1において、左側が紙幣処理装置1の前方、右側が同後方である。
紙幣処理装置1は、紙葉類としての紙幣を入出金する紙幣入出金機である。紙幣処理装置1は、処理部10及び処理部10の下方に設けられた収納庫20を備える。
処理部10は上部筐体11を有する。上部筐体11の上部前方には、入金口(開口)12a、出金口(開口)13a及びリジェクト口(開口)14aが設けられている。上部筐体11内には、搬送部15、識別部16、一時保留部17、第1リジェクトボックス18及び制御部19が配置されている。
入金口12aの近傍には所定の周期で紙幣を1枚ずつ搬送部15に繰り出す紙幣繰り出し機構(図示略)が配置されている。入金口12aと紙幣繰り出し機構によって入金部12が構成されている。
出金口13aの近傍には、紙幣を積み重ねる集積機構(図示略)が配置されている。出金口13aと集積機構によって出金部13が構成されている。
リジェクト口14aの近傍には、紙幣を積み重ねる集積機構(図示略)が配置されている。リジェクト口14aと集積機構によってリジェクト部14が構成されている。
なお、処理部10の上部前方には、紙幣の入金及び出金の両方が行われる開口が設けられるとともに、この開口の周囲に紙幣繰り出し機構及び集積機構が配置されることによって、入出金部が設けられていてもよい。本明細書では、入金部12、出金部13、入出金部及びリジェクト部14を開口部と総称する。
搬送部15は、紙幣を所定の搬送速度で搬送する。搬送部15は、紙幣を搬送するベルト機構やローラ機構によって構成されている。搬送部15は、紙幣を双方向に搬送可能とするループ状搬送路と、このループ状搬送路から分岐する複数の分岐路とから構成されている。各分岐路は、それぞれ、ループ状搬送路と入金部12、出金部13、リジェクト部14、並びに、後述する一時保留部17、第1リジェクトボックス18、第2リジェクトボックス24、第1収納部22及び第2収納部23とを接続する。
識別部16は、画像センサ、光学センサ、磁気センサ等のセンサを備えており、搬送部15によって搬送される紙幣の真偽、金種、正損等を識別する。後述するように、識別部16は、一次識別と二次識別の2種類の識別を行う。
一時保留部17は、紙幣を一時的に保留する。一時保留部17は、紙幣を1枚ずつ取り込んで収納し、収納している紙幣を1枚ずつ繰り出す。一時保留部17は、例えば、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納部で構成することができる。
第1リジェクトボックス18は、容器であり、識別部16によって、他の紙幣と区別して処理すべき所定の紙幣(例えば偽券)であると識別された紙幣を収納する。
制御部19は、少なくともCPUとメモリを備えている。制御部19は、搬送部15を介して、所定の位置に紙幣が搬送されるように、紙幣処理装置1を構成する各部を制御することで、紙幣処理装置1を統括制御する。メモリには、紙幣処理装置1を統括制御するためにCPUによって実行されるプログラム、及び、区別して処理すべき紙幣に付された記番号のリストである記番号リスト等が記憶されている。
収納庫20は下部筐体21を有する。
下部筐体21内の前方側には、第1収納部22が配置されている。第1収納部22は、複数の紙葉類が積層状態で収納される積層式の収納部である。第1収納部22は、搬送部15の分岐路と接続されている。第1収納部22を、紙幣処理装置1から回収される紙幣が収納される回収部として使用することも可能である。
下部筐体21内の後方側には、8つの第2収納部23が配置されている。第2収納部23は、複数の紙葉類が回転体に巻き取られた状態で収納される巻き取り式の収納部である。各第2収納部23は、搬送部15の分岐路と接続されている。
下部筐体21内、例えば第1収納部22と第2収納部23との間には、第2リジェクトボックス24が配置されている。第2リジェクトボックス24は、容器であり、識別部16によって、他の紙幣と区別して処理すべき所定の紙幣(例えば偽券)であると識別された紙幣を収納する。第2リジェクトボックス24は、搬送部15の分岐路と接続されている。
続いて、本実施形態に係る紙幣処理装置1が紙幣処理の際に用いる記番号リストについて説明する。記番号リストとは、制御部19が有するCPU等が処理可能な構造を有するデータであり、所定のプログラムで処理されることで、例えば図2Aに示されるような表形式で表される。以下、便宜的に、データ及びデータが処理されて表形式で表されているものを記番号リストと総称する。
なお、以下の説明では、記番号リストは、制御部19が有するメモリに記憶されているものとするが、紙幣処理装置1と通信可能な外部の記憶装置に記憶されていてもよい。この場合、紙幣処理装置1は、外部の記憶装置から記番号リストを受け取り、これを用いて、紙幣処理を行うことができる。
図2Aには、記番号リストの一例である記番号リスト100が示されている。記番号リスト100は、列101と列102とから構成されている。
列101には、区別して処理する必要がある又はその可能性がある紙幣に付されている記番号が列挙されている。区別して処理する必要がある紙幣とは、例えば偽券である。
列102には、列101に列挙されている記番号に関連づけられている付加情報が列挙されている。列102に列挙されている付加情報は、偽券又は盗難券に関する付加情報である。
このような記番号リスト100を用いて、紙幣処理装置1は、例えば次のように入金処理を実行する。なお、以下の説明では、一次識別の後に二次識別が行われることとされているが、これらの順序は逆であってもよい。
まず、入金部12が紙幣を取り込む。搬送部15は、取り込まれた紙幣を識別部16に搬送する。識別部16及び制御部19は、紙幣を一次識別する。一次識別とは、識別部16が、センサを用いて、紙幣から各種情報を読み取り(識別し)、これらの各種情報を用いて、制御部19が、紙幣の真偽、金種及び正損等を判別する処理である。
一次識別でどのような紙幣か判別できない紙幣は、後に説明する二次識別の結果にかかわらず、リジェクト紙幣と判別され、例えば、リジェクト部14に搬送される。後に説明する二次識別の前に一次識別が行われる場合、一次識別でリジェクト紙幣と判別された紙幣についての二次識別は、行われなくてもよい。一次識別で正常紙幣と判別された紙幣については、二次識別の結果と合わせて、総合的に紙幣の判別が行われる。
一次識別に続いて、二次識別が行われる。二次識別とは、識別部16が、画像センサ等を用いて、紙幣の記番号を読み取り(識別し)、制御部19が、読み取られた記番号と、制御部19のメモリが記憶している記番号リスト100とに基づいて、紙幣が区別対象であるか否かを判別する処理である。具体的には、制御部19は、識別部16によって読み取られた記番号と一致する列101中の記番号に付加情報が関連付けられている場合に、紙幣は付加情報に対応するものであり、他の紙幣とは区別して処理すべきものであると判別する。
二次識別の結果、偽券又は盗難券という付加情報と関連づけられている記番号が付されていると判別された紙幣、すなわち、偽券又は盗難券と判別された紙幣は、一次識別でそのように判別されなかったとしても、他の紙幣とは区別して処理される。つまり、これらの紙幣は、例えば、第1リジェクトボックス18又は第2リジェクトボックス24に搬送され、他の紙幣とは区別されて収納される。
なお、一次識別で偽券と判別され、且つ、二次識別で盗難券という付加情報と関連づけられている記番号が付されていると判別された紙幣は、総合的に、盗難券(偽券ではなく真券)と判定される。(つまり、二次識別の結果が一次識別の結果に優先する。)そのように判定された紙幣は、盗難券を収納するように設定されている第1リジェクトボックス18又は第2リジェクトボックス24に搬送して、他の紙幣と区別して収納することができる。
二次識別で区別対象と判別されなかった正常紙幣は、一次識別の結果に基づいて、真券または偽券と判別される。一次識別で真券と判別され、二次識別で区別対象と判別されなかった紙幣は、総合的に真券と判別され、搬送部15によって、金種等の種類別に物理的に分けられて、第1収納部22又は第2収納部23に搬送され、収納される。一次識別で偽券と判別され、二次識別で区別対象と判別されなかった紙幣は、総合的に偽券と判別される。
本実施形態に係る紙幣処理装置1によれば、偽券に関する記番号リストと盗難券に関する記番号リストという2つの記番号リストではなく、1つの記番号リスト100を用いて、偽券及び盗難券という2種類の区別すべき紙幣を区別して処理することができる。よって、簡便かつ効率的に、紙幣処理を行うことができる。
また、偽券と見なされた紙幣と、盗難券と見なされた紙幣を、物理的に分けて収納してもよい。例えば、偽券と見なされた紙幣を第1リジェクトボックス18に収納し、盗難券と見なされた紙幣を第2リジェクトボックス24に収納してもよい。入金処理段階で予め分別しておくと、偽券と盗難券とでその後の取扱方が異なる場合に、それぞれ効率よく取り扱うことができる。
なお、図2Aに示される記番号リスト100は、偽券及び盗難券という2種類の付加情報を含んでいるが、例えば図2Bに示される記番号リスト200のように、明確に表される付加情報は1種類であってもよい。
図2Bに示される記番号リスト200は、列201と列202とから構成されている。記番号リスト200は、少なくとも2種類の用い方ができる。
1つの用い方は、列201に偽券に関する記番号のみを列挙する場合である。この場合、列202の対応する欄が空欄である記番号(AAA12345、BBB23456及びCCC34567)は、偽券に関する記番号である。また、列202の対応する欄に盗難券と記載されている記番号(DDD45678)は、偽券であり且つ盗難券に関する記番号である。
もう1つの用い方は、列201に偽券に関する記番号と盗難券に関する記番号を列挙する場合である。この場合、列202の対応する欄が空欄である記番号は、偽券に関する記番号である。また、列202の対応する欄に盗難券と記載されている記番号は、盗難券である。
いずれの用い方を採用した場合も、記番号リスト200は、偽券及び盗難券という2種類の付加情報を実質的に含んでおり、図2Aに示される記番号リスト100を用いた場合と同様に、簡便かつ効率的に、紙幣処理を行うことができる。
なお、上述の一次識別及び二次識別は、第1収納部22又は第2収納部23に収納されている紙幣を出金する出金処理時、又は、これらの収納部に収納されている紙幣を精査する精査処理時に行われてもよい。あるいは、上述の一次識別及び二次識別は、紙幣処理装置1内に収納されている紙幣を回収する回収処理時に行われてもよい。
続いて、他の記番号リストを用いて紙幣処理する態様について説明する。図3には、記番号リストの他の例である記番号リスト300が示されている。記番号リスト300は、列301、列302、列303及び列304から構成されている。
列301には、区別して処理する必要がある又はその可能性がある紙幣に付されている記番号が列挙されている。区別して処理する必要がある紙幣とは、例えば偽券である。
列302には、列301に列挙されている記番号に関連づけられている付加情報が列挙されている。列302に列挙されている付加情報は、偽券又は盗難券に関する付加情報である。
列303には、列301に列挙されている記番号に関連づけられている付加情報が列挙されている。列303に列挙されている付加情報は、偽券の確からしさに関する付加情報である。列303における「1」という付加情報は、対応する記番号が付された紙幣は偽券レベル1、すなわち、偽券である可能性がある、ということを示す情報である。列303における「2」という付加情報は、対応する記番号が付された紙幣は偽券レベル2、すなわち、偽券レベル1の紙幣よりも偽券である可能性が高い、ということを示す情報である。列303における「3」という付加情報は、対応する記番号が付された紙幣は偽券レベル3、すなわち、偽券レベル2の紙幣よりも偽券である可能性がさらに高く、偽券であると断定できる、ということを示す情報である。
列304には、列301に列挙されている記番号に関連づけられている付加情報が列挙されている。列304に列挙されている付加情報は、盗難券の種類に関する付加情報である。列304における「1」という付加情報は、対応する記番号が付された紙幣は盗難マークが付されていない盗難券である、ということを示す情報である。列304における「2」という付加情報は、対応する記番号が付された紙幣は盗難マークが付されている盗難券である、ということを示す情報である。列304における「3」という付加情報は、対応する記番号が付された紙幣は身代金として使用された盗難券である、ということを示す情報である。例えば、ATMのような紙幣処理装置は、内部に収納した紙幣の記番号を記憶している場合がある。このようなATMから紙幣が盗難された場合、盗難された紙幣の記番号を特定することができるので、特定された記番号に付加情報「1」を関連付けることができる。身代金として使用された盗難券も同様である。また、内部に収納した紙幣の記番号を記憶するとともに、内部に収納した紙幣に不正なアクセスが試みられたことを検知して、紙幣に盗難マークを付す機能を有する紙幣処理装置がある。このような紙幣処理装置から盗難された、または盗難が試みられた紙幣の記番号を特定し、特定された記番号に付加情報「2」を関連付けることができる。実用されている盗難マークの例としては、ダイインクと呼ばれる特殊インクを紙幣に付着させたものがある。
このような記番号リスト300を用いて紙幣処理を行えば、必要に応じて、区別すべき紙幣をより多種類に区別して、例えば、表1に示されるように紙幣を物理的に分けて取り扱うことができる。
Figure 2019101867
表1には、紙幣の取扱方が3パターン例示されている。パターン1では、真券は、金種等に応じて、予め定められている第1収納部22又は第2収納部23に収納される。偽券レベル1、偽券レベル2及び偽券レベル3と判別された紙幣は、リジェクト部14から排出される。各種盗難券と判別された紙幣は、第1リジェクトボックス18に収納される。リジェクト紙幣と判別された紙幣は、リジェクト部14から排出される。
パターン1によれば、偽券である可能性が少しでもある紙幣は、入金を行った者に返却しつつ、盗難券は、確実に紙幣処理装置1内に取り込み、真券と物理的に区別して保管することができる。
パターン2では、真券は、金種等に応じて、予め定められている収納部(例えば第2収納部23)に収納される。偽券レベル1と判別された紙幣は、回収すべき紙幣が収納される回収庫(例えば第1収納部22)に収納される。偽券レベル2及び偽券レベル3と判別された紙幣は、第1リジェクトボックス18に収納される。各種盗難券と判別された紙幣は、第1リジェクトボックス18に収納される。リジェクト紙幣と判別された紙幣は、リジェクト部14から排出される。
パターン2によれば、偽券の可能性があるものの、その確度が低い紙幣は、真券であるとして入金を許可しつつ、後に、出金処理時に出金され、この紙幣を入金した者以外の者の手に渡ることを防止することができる。また、偽券である確度が高い紙幣及び各種盗難券は、確実に紙幣処理装置1内に取り込み、真券と物理的に区別して保管することができる。
パターン3では、真券は、金種等に応じて、予め定められている第1収納部22又は第2収納部23に収納される。偽券レベル1、偽券レベル2及び偽券レベル3と判別された紙幣は、第2リジェクトボックス24に収納される。各種盗難券と判別された紙幣は、第1リジェクトボックス18に収納される。リジェクト紙幣と判別された紙幣は、リジェクト部14から排出される。
パターン3によれば、偽券である可能性が少しでもある紙幣と、各種盗難券とを、物理的に区別しつつ、確実に紙幣処理装置1内に取り込み、真券と物理的に区別して保管することができる。
続いて、他の記番号リストを用いて紙幣処理する態様について説明する。図4には、記番号リストの一例である記番号リスト400が示されている。記番号リスト400は、列401、列402及び列403から構成されている。
列401には、区別して処理する必要がある又はその可能性がある紙幣に付されている記番号が列挙されている。区別して処理する必要がある紙幣とは、例えば偽券である。
列402には、列401に列挙されている記番号に関連づけられている付加情報が列挙されている。列402に列挙されている付加情報は、紙幣が属する通貨の種類に関する付加情報である。
列403には、列401に列挙されている記番号に関連づけられている付加情報が列挙されている。列403に列挙されている付加情報は、紙幣を発行した機関(例えば銀行)に関する付加情報である。
このような記番号リスト400を用いることで、紙幣処理装置1は、次のような紙幣処理を行うことができる。例えば、列401に列挙されている記番号が、偽券に付されている記番号である場合を考える。この場合において、列402のA国という付加情報に関連づけられている記番号が付された紙幣を他の紙幣と区別して処理すれば、A国の紙幣を模して偽造された偽券を他の紙幣と区別して処理することができる。
あるいは、列403のX銀行という付加情報に関連づけられている記番号が付された紙幣を他の紙幣と区別して処理すれば、X銀行によって発行された紙幣を模して偽造された偽券を他の紙幣と区別して処理することができる。
続いて、更に他の記番号リストを用いて紙幣処理する態様について説明する。図5には、記番号リストの一例である記番号リスト500が示されている。記番号リスト500は、列501、列502及び列503から構成されている。
列501には、区別して処理する必要がある又はその可能性がある紙幣に付されている記番号が列挙されている。区別して処理する必要がある紙幣とは、例えば偽券である。
列502には、列501に列挙されている記番号に関連づけられている付加情報が列挙されている。列502に列挙されている付加情報は、紙幣が属する通貨の種類に関する付加情報である。
列503には、列501に列挙されている記番号が付されている紙幣を区別する必要があるか否かを示す付加情報が列挙されている。紙幣処理装置1の使用条件によっては、記番号リスト500に含まれている全ての記番号を区別する必要がない場合がある。区別する必要がある記番号の列503には、例えば「要」という情報が付与され、区別する必要がない記番号の列503には、例えば「不要」という情報が付与される。列503の付加情報が「不要」とされた記番号は、二次識別において、読み取った記番号との照合処理は行われない。なお、必要な場合は、記番号リスト500に含まれている記番号全てを区別不要とすることも可能である。
紙幣処理装置1は、列501に列挙されている特定の記番号が直接指定されることによって、記番号リスト500の中の特定の記番号について、紙幣にその記番号が付されているか否かを判別することができる。逆に、直接指定された特定の記番号が紙幣に付されているか否かの判別を紙幣処理装置1にさせないこともできる。
また、紙幣処理装置1は、他の付加情報に基づいて列501に列挙されている特定の記番号が指定されることによって、記番号リスト500の中の特定の記番号について、紙幣にその記番号が付されているか否かを判別することができる。逆に、他の付加情報に基づいて指定された特定の記番号が紙幣に付されているか否かの判別を紙幣処理装置1にさせないようにすることもできる。記番号リスト500に基づけば、A国の紙幣の記番号について、紙幣にその記番号が付されているか否かの判別が行われる。逆に、B国の紙幣の記番号について、紙幣にその記番号が付されているか否かの判別は行われない。
以上から明らかなように、紙幣処理装置1は、記番号リストに含まれる特定の記番号について、紙幣にその記番号が付されているか否かを判別することができる。言い換えれば、紙幣処理装置1は、記番号リストに含まれる特定の記番号について、二次識別を行うか否かを設定することができる。
また、紙幣処理装置1は、複数の記番号リストを記憶することができる。この場合、それぞれの記番号リスト毎に、二次識別を行うか否かを設定することができる。紙幣処理装置1は、複数の記番号リストの内の特定の記番号リストが直接指定されることによって、特定の記番号リストに基づいて二次識別を行うことができる。逆に、直接指定された特定の記番号リストに基づいて二次識別を紙幣処理装置1に行わせないこともできる。
また、紙幣処理装置1は、他の付加情報に基づいて複数の記番号リストの内の特定の記番号リストが指定されることによって、特定の記番号リストに基づいて二次識別を行うことができる。逆に、他の付加情報に基づいて指定された特定の記番号リストに基づいて二次識別を紙幣処理装置1に行わせないこともできる。例えば、記番号リストの付加情報に、後述の作業者や紙幣処理装置設置場所が含まれる場合、それらの付加情報に基づいて、二次識別に用いる記番号リスト、または二次識別に用いない記番号リストを特定してもよい。
なお、各記番号リスト100〜500が含む付加情報は、これまでに説明されたものに代えて又は加えて、次のようなものであってもよい。これらが例示であることは言うまでもない。
(1)紙幣の新旧
付加情報として紙幣の新旧(改刷前の旧紙幣か改刷後の新紙幣かということ)に関する情報を含む場合、紙幣を新旧に区別して処理することができる。例えば、新紙幣のみを処理対象とすることや、逆に、旧紙幣のみを処理対象とすることができる。あるいは、例えば旧紙幣に関してのみ、偽券であるか否かで区別して紙幣を処理することができる。
(2)作業者
付加情報として紙幣処理装置1を操作して紙幣処理作業を実行する作業者に関する情報を含む場合、作業者に応じて、区別して処理する紙幣を変更することができる。例えば、紙幣処理装置1が銀行に設置されており、テラーと店舗顧客の両方が操作する可能性がある場合、店舗顧客が作業する場合のみ、偽券であるか否かで区別して紙幣を処理することができる。なお、誰が操作しているかという情報は、操作開始時に入力されるID等から得ることが可能である。
(3)紙幣処理機設置場所
付加情報として紙幣処理装置1の設置場所に関する情報を含む場合、設置場所に応じて、区別して処理する紙幣を変更することができる。例えば、紙幣処理装置1が小売店舗に設置され、不特定多数の者によって操作される可能性がある場合のみ、偽券であるか否かで区別して紙幣を処理することができる。
ところで、記番号リストは複数種類存在しうる。例えば、一地域で偽造された偽券に関する記番号リストが、その一地域で作成され利用され、他地域で偽造された偽券に関する記番号リストが、その他地域で作成され利用されうる。このような場合であっても、偽券は偽造された一地域から他地域に持ち込まれて使用される可能性がある。
よって、紙幣処理装置1は、全ての偽券を区別して処理するためには、全ての記番号リストを制御部19が有するメモリに記憶させておく必要がある。しかしながら、記番号リストの数が多くなればなるほど、全ての記番号リストを1つの紙幣処理装置1が有するメモリに記憶させておくことは困難となる。しかも、同じ記番号リストであっても、バージョンアップが行われ、内容が変化する可能性がある。全ての記番号リストの最新バージョンを1つの紙幣処理装置1が有するメモリに記憶させておくことは、一層困難である。
このような不都合を解消することができるものが、図6に示される紙幣処理システム2である。紙幣処理システム2は、ネットワーク3を介して接続された4つの紙幣処理装置1A〜1Dから構成されている。各紙幣処理装置1A〜1Dは、ネットワーク3を介して互いに通信可能である。各紙幣処理装置1A〜1Dは、それぞれ、上で説明した紙幣処理装置1と同様に構成されている。つまり、各紙幣処理装置1A〜1Dは、それぞれ、識別部16A〜16D、一時保留部17A〜17D、及び、制御部19A〜19D等を備えている。なお、紙幣処理システム2を構成する紙幣処理装置の数は、2以上であればいくつであってもよいことは言うまでもない。
紙幣処理装置1Aが備える制御部19Aは、メモリ内に記番号リスト100Aを記憶している。記番号リスト100Aの構成及び内容は、上で説明した記番号リスト100と同じである。
紙幣処理装置1Bが備える制御部19Bは、メモリ内に記番号リスト100Bを記憶している。記番号リスト100Bの構成は、上で説明した記番号リスト100と同じである。ただし、列挙されている記番号は、記番号リスト100中に列挙されているものとは異なる。
紙幣処理装置1Cが備える制御部19Cは、メモリ内に記番号リスト100Cを記憶している。記番号リスト100Cの構成は、上で説明した記番号リスト100と同じである。ただし、列挙されている記番号は、記番号リスト100中に列挙されているものとは異なる。
紙幣処理装置1Dが備える制御部19Dは、メモリ内に記番号リストを記憶していない。
なお、各記番号リスト100A〜100Cは、含んでいる記番号が互いに全く異なっていてもよいし、一部が重複していてもよい。また、各記番号リスト100A〜100Cが含んでいる付加情報は、互いに同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。また、各記番号リスト100A〜100Cは、バージョンが異なる同じ記番号リストであってもよい。なお、記番号リストのバージョンについては後述する。
以上のように構成された紙幣処理システムにおいては、紙幣処理装置1Aが紙幣を処理する場合、紙幣処理装置1Aが備える識別部16A及び制御部19Aが、一次識別を行う。続いて、識別部16A及び制御部19Aは、二次識別を行う。この際、識別部16Aによって読み取られた記番号は、ネットワーク3を介して紙幣処理装置1B及び紙幣処理装置1Cに送られる。
紙幣処理装置1Bは、この記番号を受け取ると、この記番号を用いて、二次識別と同様の識別処理を行う。すなわち、紙幣処理装置1Bが備える制御部19Bは、制御部19Bが有するメモリに記憶されている記番号リスト100B内に、受け取った記番号が含まれていないか照合する。すなわち、受け取った記番号が付された紙幣が、区別対象であるか否かを判別する。
受け取った記番号が、記番号リスト100Bに含まれている場合、紙幣処理装置1Bは、含まれている旨、及び、この記番号と関連づけられている付加情報に関する情報を、紙幣処理装置1Aに送る。受け取った記番号が、記番号リスト100B内に含まれていない場合、紙幣処理装置1Bは、含まれていない旨に関する情報を、紙幣処理装置1Aに送る。
紙幣処理装置1Cも、記番号リスト100Cを用いて、紙幣処理装置1Bと同様に機能する。
紙幣処理装置1Aは、紙幣処理装置1Aが自ら行った二次識別の結果、紙幣処理装置1Bから受け取った情報、及び、紙幣処理装置1Cから受け取った情報に基づいて、識別した紙幣が、他の紙幣と区別して処理する必要がある紙幣か否かの最終的な判定を行う。判定の結果どのように紙幣を処理するかは、紙幣処理装置1に関して先に説明したとおりである。
このように、紙幣処理システム2によれば、複数の紙幣処理装置1A〜1Cを用いて、判別処理を分散させて効率よく行うことができる。
なお、紙幣処理装置1B及び紙幣処理装置1Cから情報を受け取るのに比較的長時間を有する場合は、処理対象の紙幣を一時保留部17Aに一旦格納しておけばよい。紙幣処理装置1B及び紙幣処理装置1Cから情報を受け取った後に、それらの情報に基づいて、この紙幣を適切に処理することができる。紙幣処理装置1B及び紙幣処理装置1Cにおける情報処理速度、並びに、ネットワーク3を介した通信速度が十分高速である場合に、紙幣処理装置1Aが、実質的にリアルタイムに紙幣処理を行うことができるということは、言うまでもない。
このような紙幣処理システム2によれば、必要な全ての記番号リストを1つの紙幣処理装置1Aがメモリに記憶させていなくても、紙幣を適切に処理することができる。
また、紙幣処理装置1Dは、次のように紙幣処理を行うことができる。まず、識別部16D及び制御部19Dが一次識別を行い、紙幣から記番号を読み取る。続いて、紙幣から読み取られた記番号は、ネットワーク3を介して紙幣処理装置1A〜1Cに送られる。
紙幣処理装置1Aは、この記番号を受け取ると、この記番号を用いて、二次識別と同様の識別処理を行う。すなわち、紙幣処理装置1Aが備える制御部19Aは、制御部19Aが有するメモリに記憶されている記番号リスト100A内に、受け取った記番号が含まれていないか照合する。すなわち、受け取った記番号が付された紙幣が、区別対象であるか否かを判別する。
受け取った記番号が、記番号リスト100Aに含まれている場合、紙幣処理装置1Aは、含まれている旨、及び、この記番号と関連づけられている付加情報に関する情報を、紙幣処理装置1Dに送る。受け取った記番号が、記番号リスト100A内に含まれていない場合、紙幣処理装置1Aは、含まれていない旨に関する情報を、紙幣処理装置1Dに送る。
紙幣処理装置1B及び紙幣処理装置1Cも、記番号リスト100B及び記番号リスト100Cを用いて、紙幣処理装置1Aと同様に機能する。
紙幣処理装置1Dは、紙幣処理装置1A〜1Cから受け取った情報に基づいて、識別した紙幣が、他の紙幣と区別して処理する必要がある紙幣か否かの最終的な判定を行う。判定の結果どのように紙幣を処理するかは、紙幣処理装置1に関して先に説明したとおりである。
すなわち、紙幣処理装置1Dは、紙幣処理システム2を利用することで、記番号リストをメモリに記憶させていないにもかかわらず、区別して処理する必要がある紙幣を、他の紙幣と区別して処理することができる。
また、紙幣処理装置1Aが備える制御部19Aは、紙幣処理装置1B〜1Dに関する情報である他装置情報を記憶していてもよい。他装置情報とは、紙幣処理装置1B〜1Dが備える制御部19B〜19Dが紙幣処理の際に基礎とする記番号リストに関する情報である。具体的には、他装置情報とは、制御部19B及び制御部19Cは、それぞれ記番号リスト100B及び記番号リスト100Cを紙幣処理の際に基礎としており、制御部19Dは、紙幣処理の際に基礎とする記番号リストを有していない、という情報である。
制御部19Aがこのような他装置情報を記憶している場合、他装置情報に基づいて、照合すべき記番号リストを記憶している紙幣処理装置を紙幣処理装置1B〜1Dの中から選択した上で、紙幣処理装置1Aは特定の紙幣処理装置のみに記番号を送ることができる。
よって、他装置情報を用いることで、判別処理を複数の紙幣処理装置に分散させて効率よく行うことができる。
また、判別処理を複数の紙幣処理装置に分散させて行う場合、実際に紙幣を処理している例えば紙幣処理装置1Aは、他の紙幣処理装置1B等から情報を受け取る前に、暫定的に紙幣処理を行ってしまってもよい。他の紙幣処理装置1B等から受け取った情報に基づくと暫定的に行った処理が適切ではないという場合には、事後的に適切な処理を行うことができる。
なお、一次識別の複数の結果を収集し解析することによって、記番号リストの信憑性を高め、バージョンアップすることができる。以下、記番号リストをどのようにバージョンアップするのかについて、図7Aに示される記番号リスト600を例に挙げて、説明する。なお、記番号リスト600の列601、列602、列603及び列604は、それぞれ、記番号リスト300の列301、列302、列303及び列304に対応する。
表2は、複数の紙幣の一次識別結果を示している。
Figure 2019101867
表2には、例えば、「OOO12345」という記番号が付された紙幣が、YYYY年10月1日に、αというメーカーによって製造された紙幣処理装置1Aによって処理されたことが示されている。また、その際、例えば本来発せられる蛍光が発せられないために、一次識別の結果、この紙幣は偽券であると判別されたことを意味している。
また、表2には、例えば、「PPP23456」という記番号が付された紙幣が、YYYY年10月2日に、αというメーカーによって製造された紙幣処理装置1Aによって処理されたことが示されている。また、その際、例えば本来発せられる蛍光とは若干異なる蛍光が発せられないために、一次識別の結果、この紙幣は偽券の疑いがあると判別されたことを意味している。
このような情報を所定期間収集し集計することで、表3が得られる。
Figure 2019101867
表3には、「OOO12345」という記番号が付された紙幣が、偽券であると1回判別され、「PPP23456」という記番号が付された紙幣が、偽券の疑いありと1回判別されたという情報が示されている。また、表3には、「QQQ34567」という記番号が付された紙幣が、偽券であると5回判別され、偽券の疑いありと6回判別されたという情報が示されている。また、表3には、「RRR45678」という記番号が付された紙幣が、偽券であると10回判別され、偽券の疑いありと20回判別されたという情報が示されている。なお、偽券は単一の判から多数偽造されることがある。よって、同一の記番号が付された偽券が複数の紙幣処理装置によって複数回処理されるということが生じうる。
この情報と、所定の基準に基づき、記番号リスト600をバージョンアップすることができる。所定の基準とは、例えば、以下のようなものである。(1)偽券であると1回以上判別される、又は、偽券の疑いありと5回以上判別されると、その記番号が付された紙幣は偽券である可能性がある。(2)偽券であると5回以上判別される、又は、偽券の疑いありと10回以上判別されると、その記番号が付された紙幣は偽券である可能性が高い。(3)偽券であると10回以上判別されると、その記番号が付された紙幣は偽券であると断定できる。
バージョンアップの結果、図7Bに示されるように、バージョンアップ前にはリストアップされていなかった「OOO12345」という記番号が、列601に加えられるとともに、列602に示されるように、「偽券」という付加情報が関連づけられ、列603に示されるように、「1」という付加情報が関連づけられる。つまり、バージョンアップによって、記番号リスト600には、「OOO12345」という記番号が付された紙幣は偽券である可能性があるという情報が加えられる。
また、「QQQ23456」という記番号は、バージョンアップ前には列602の「1」という付加情報に関連づけられていたが、バージョンアップ後には「2」という付加情報に関連づけられている。つまり、バージョンアップによって、記番号リスト600中の「QQQ23456」という記番号が付された紙幣に関する情報は、「偽券である可能性がある」から「偽券である可能性が高い」に更新される。
また、「RRR45678」という記番号は、バージョンアップ前には列602の「2」という付加情報に関連づけられていたが、バージョンアップ後には「3」という付加情報に関連づけられている。つまり、バージョンアップによって、記番号リスト600中の「RRR45678」という記番号が付された紙幣に関する情報は、「偽券である可能性が高い」から「偽券であると断定できる」に更新される。
なお、「PPP23456」という記番号は、このバージョンアップでは、記番号リスト600に追加されない。
この手法を用いて、記番号リストを新規に作成することも可能である。
また、紙幣処理装置1Aは、どのバージョンのどの記番号リストに基づいて二次識別を行ったか記録しておいてもよい。そうすることによって、事後的に二次識別の結果の妥当性、又は、基礎とした記番号リストの妥当性を検証することが可能である。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、記番号リスト100〜600の1つを例に挙げて説明した処理と同様の処理を、記番号リスト100〜600の他の1つを用いて行ってもよい。
また、紙葉類処理装置及び紙葉類処理システムは、紙幣処理装置及び紙幣処理システムに限定されず、小切手や伝票などの他の紙葉類を処理する装置及びシステムであってもよい。
本発明は、紙葉類処理装置及び紙葉類処理システムとして好適に利用される。
1、1A、1B、1C、1D 紙幣処理装置
10 処理部
11 上部筐体
12 入金部
12a 入金口
13 出金部
13a 出金口
14 リジェクト部
14a リジェクト口
15 搬送部
16、16A、16B、16C、16D 識別部
17、17A、17B、17C、17D 一時保留部
18 第1リジェクトボックス
19、19A、19B、19C、19D 制御部
20 収納庫
21 下部筐体
22 第1収納部
23 第2収納部
24 第2リジェクトボックス
100、200、300、400、500、100A、100B、100C、600 記番号リスト
101、102、201、202、301、302、303、304、401、402、403、501、502、503、601、602、603、604 列
2 紙幣処理システム
3 ネットワーク

Claims (15)

  1. 紙葉類に付された記番号を識別する識別部と、
    前記識別部によって識別された前記記番号、及び、複数の前記記番号と前記記番号の少なくとも1つに関連付けられた付加情報とを含む記番号リストに基づいて、前記紙葉類の判別を実行する制御部と、を備える、
    紙葉類処理装置。
  2. 前記制御部は、前記識別部によって識別された前記記番号と一致する前記記番号リスト中の前記記番号に前記付加情報が関連付けられている場合に、前記紙葉類は前記付加情報に対応するものであると判別する、
    請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 前記記番号リストは、複数種類の前記付加情報を含む、
    請求項1又は2に記載の紙葉類処理装置。
  4. 前記付加情報は、前記紙葉類の真偽に関する情報である、
    請求項1から3のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  5. 前記付加情報は、前記紙葉類の真偽の確からしさに関する情報である、
    請求項1から4のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  6. 前記付加情報は、前記紙葉類の盗難に関する情報である、
    請求項1から5のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  7. 複数の搬送先に接続された搬送部を更に備え、
    前記制御部は、前記判別の結果に基づいて、前記複数の搬送先の中から1つの搬送先を選択する、
    請求項1から6のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  8. 前記制御部は、前記記番号リストの中の特定の記番号について前記判別を実行する、
    請求項1から7のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  9. 前記特定の記番号は、特定の前記付加情報に関連付けられた前記記番号である、
    請求項8に記載の紙葉類処理装置。
  10. 前記制御部は、前記紙葉類処理装置の使用状況に基づいて、前記判別を実行する、
    請求項1から9のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  11. 前記制御部は、前記紙葉類処理装置が特定の処理を実行する際に、前記判別を実行する、
    請求項1から10のいずれかに記載の紙葉類処理装置。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の紙葉類処理装置である第1の紙葉類処理装置と、
    請求項1から11のいずれかに記載の紙葉類処理装置であって、前記第1の紙葉類処理装置とネットワークを介して接続されている第2の紙葉類処理装置とを備え、
    前記第1の紙葉類処理装置が備える制御部は、前記第1の紙葉類処理装置が備える識別部による識別結果に基づいて、前記判別を実行し、
    前記第2の紙葉類処理装置が備える制御部は、前記ネットワークを介して受け取った前記第1の紙葉類処理装置が備える識別部による識別結果に基づいて、前記判別を実行する、
    紙葉類処理システム。
  13. 前記第1の紙葉類処理装置が備える制御部が前記判別を実行する際に基礎とする前記記番号リストと、前記第2の紙葉類処理装置が備える制御部が前記判別を実行する際に基礎とする前記記番号リストとは、互いに異なる、
    請求項12に記載の紙葉類処理システム。
  14. 前記第1の紙葉類処理装置が備える制御部は、前記第2の紙葉類処理装置が備える制御部が前記判別を実行する際に基礎とする前記記番号リストに関する情報である他装置情報を記憶しており、前記他装置情報に基づいて、前記第1の紙葉類処理装置が備える識別部による識別結果を、前記ネットワークを介して、前記第2の紙葉類処理装置に送信する、
    請求項12又は13に記載の紙葉類処理システム。
  15. 前記第1の紙葉類処理装置は、前記ネットワークを介して、前記第2の紙葉類処理装置による前記判別の結果に関する情報を受信する、
    請求項12から14のいずれかに記載の紙葉類処理システム。
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