JP2019100309A - コンプレッサハウジングの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コンプレッサハウジングにおけるスクロール通路や収容部の設計自由度を向上する。【解決手段】コンプレッサハウジングの製造方法では、製作工程において、スクロール通路に対応した形状の本体部71と本体部71から吸気導入側に向かって突出する脚部72とを備える中子70を製作する。鋳造工程において、コンプレッサハウジングにおけるベアリングハウジング側の部分に対応した形状を有する第1型部81と、コンプレッサハウジングにおける吸気導入側の部分に対応した形状を有し、中子70における脚部72を支持する第2型部82とを対向配置させる。そして、第1型部81及び第2型部82の間に中子70を配置した状態で、溶融した金属を流して固める。除去工程において、固まった金属の内部から中子70を除去する。そして、閉塞工程において、中子70の脚部72が位置していたことにより形成されたスクロール通路の壁部の孔を塞ぐ。【選択図】図3

Description

本発明は、コンプレッサハウジングの製造方法に関する。
特許文献1には、ターボチャージャにおけるタービンハウジングが記載されている。特許文献1のタービンハウジングは、タービンホイールが収容される収容部、収容部に接続されるとともに収容部を取り囲むように円弧状に延びるスクロール通路、及び収容部に接続され、排気を外部に排出する排出通路を備えている。
また、特許文献1には、上記タービンハウジングを鋳造で製造する方法が開示されている。この鋳造方法においては、第1型部と第2型部との間に、スクロール通路の内部空間を成形するための砂製の中子を配置する。上記一対の型部のうち、第1型部は、タービンハウジングにおけるベアリングハウジング側の部分の形状に対応しており、第2型部は、タービンハウジングにおける排気排出側の部分の形状に対応している。そして、第1型部及び第2型部によって区画されるキャビティ内に溶融した金属を流す。溶融した金属が固まった後において、その固まった金属を第1型部及び第2型部から取り出して中子を崩す。こうして所望の形状のスクロール通路を備えたタービンハウジングが形成される。
特許文献1の鋳造方法において、中子は、スクロール通路の内部空間と同一形状の本体部、及び本体部から突出する脚部を備えている。そして、第1型部及び第2型部によって区画されるキャビティ内において、中子の脚部はタービンハウジングにおける収容部に対応する空間に突出され、当該空間において中子の脚部が第1型部や第2型部に支持されている。
国際公開第2009/052883号
ターボチャージャにおけるコンプレッサハウジングは、タービンハウジングと同様に、コンプレッサホイールが収容される収容部、収容部に接続され、吸気を収容部に導入する導入通路、及び収容部に接続されるとともに収容部を取り囲むように円弧状に延びるスクロール通路を備えている。そして、ターボチャージャにおいては、特に、コンプレッサハウジングにおける収容部の壁部の形状を、コンプレッサホイールの外周部の形状に応じた形状にすることで、吸気の効率的な圧縮が実現される。
特許文献1のタービンハウジングの鋳造方法をコンプレッサハウジングに適用した場合には、第1型部及び第2型部によって区画されるキャビティ内において、中子の脚部がコンプレッサハウジングにおける収容部に対応する空間内に突出することになる。そして、この中子の脚部を介して当該中子を適切に支持するためには、脚部の大きさとして相応の大きさを確保する必要がある。この中子の脚部の存在により、スクロール通路や収容部の設計自由度が制約され、スクロール通路、収容部、及びコンプレッサホイールを、吸気の効率的な圧縮が実現できる所望の形状に設計できないおそれがある。
上記課題を解決するためのコンプレッサハウジングの製造方法は、コンプレッサホイールが収容される収容部、前記収容部に接続され、吸気を前記収容部に導入する導入通路、及び前記収容部に接続されるとともに前記収容部を取り囲むように円弧状に延びるスクロール通路を備えるターボチャージャにおけるコンプレッサハウジングの製造方法であって、前記スクロール通路に対応した形状の本体部、及び前記コンプレッサハウジングを成形した場合におけるターボチャージャのベアリングハウジング側とは反対側の吸気導入側又は前記コンプレッサホイールの中心軸線に対する径方向外側に向かって前記本体部から突出する脚部を有する中子を製作する製作工程と、前記製作工程の後、前記コンプレッサハウジングにおける前記ベアリングハウジング側の部分に対応した形状を有する第1型部と、前記コンプレッサハウジングにおける前記吸気導入側の部分に対応した形状を有し、前記中子における前記脚部を支持する第2型部とを対向配置させ、前記第1型部及び前記第2型部の間に前記中子を配置した状態で、溶融した金属を流して固める鋳造工程と、前記鋳造工程の後、固まった金属の内部から前記中子を除去する除去工程と、前記除去工程の後、前記脚部が位置していたことにより形成された前記スクロール通路の壁部の孔を塞ぐ閉塞工程とを備える。
上記構成では、鋳造工程において、中子の脚部が吸気導入側の形状に対応する第2型部に支持される。その一方で、第1型部と第2型部とで区画されるキャビティ内で中子を支持するための構成を、キャビティ内においてスクロール通路に対応する部分よりも径方向内側且つベアリングハウジング側に位置する収容部に対応する空間に突出させる必要がない。そのため、中子の脚部によってコンプレッサハウジングにおけるスクロール通路や収容部の形状が制約されにくく、スクロール通路、収容部及びコンプレッサホイールの設計自由度が向上する。その結果、スクロール通路、収容部及びコンプレッサホイールの形状を、効率的な吸気の圧縮が実現できる形状に設計しやすくなる。なお、上記構成では、スクロール通路を区画する壁部に、中子の脚部に対応した孔が成形されることになるが、閉塞工程において、スクロール通路の壁部の孔が塞がれるので、特に問題は生じない。
ターボチャージャの断面図。 コンプレッサハウジングの側面図。 コンプレッサハウジングの製造工程を示す説明図。 コンプレッサハウジングの製造工程を示す説明図。
以下、本発明の実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。先ず、車両に搭載されるターボチャージャ100の構成について説明する。
図1に示すように、ターボチャージャ100は、内燃機関の吸気通路に取り付けられるコンプレッサハウジング10と、内燃機関の排気通路に取り付けられる図示しないタービンハウジングと、コンプレッサハウジング10及びタービンハウジングを接続するベアリングハウジング40とを備えている。なお、以下の説明では、図1に示すように、ベアリングハウジング40が位置する側(図1における右側)をベアリングハウジング40側、ベアリングハウジング40側とは反対側(図1における左側)を吸気導入側として説明する。
ベアリングハウジング40は、略円柱形状の軸状部41を備えている。軸状部41には、当該軸状部41の中心軸線X上を挿通孔41aが貫通している。軸状部41における吸気導入側の端部からは、径方向外側に向かって略円板状の固定部42が延びている。
ベアリングハウジング40の固定部42には、アルミニウム合金製のコンプレッサハウジング10が固定されている。図1及び図2に示すように、コンプレッサハウジング10は、ベアリングハウジング40の軸状部41の中心軸線X方向に延びる円筒状の筒状部11と、筒状部11の外周を取り囲む円弧部12とを備えている。円弧部12は、筒状部11の軸線方向において、当該筒状部11のベアリングハウジング40側の端部の外周を取り囲むように配置されている。
図1に示すように、筒状部11の内部空間のうち、ベアリングハウジング40側の一部は、コンプレッサホイール51が収容される収容部22になっている。筒状部11のベアリングハウジング40側の一部の内径は、ベアリングハウジング40側ほど大きくなっている。換言すると、収容部22の径は、ベアリングハウジング40側ほど大きくなっている。筒状部11の内部空間のうち、吸気導入側の一部は、収容部22に吸気を導入する導入通路21になっている。すなわち、導入通路21は、収容部22に接続されている。
図2に示すように、筒状部11における吸気流れ方向の上流端(吸気導入側の端部)からは、板状の取付部31が2つ突出している。取付部31においては、当該取付部31の厚み方向にボルト孔31aが貫通している。このボルト孔31aに図示しないボルトが挿通されることで、筒状部11(コンプレッサハウジング10)が、内燃機関におけるターボチャージャ100よりも上流側の吸気通路に固定される。
図1及び図2に示すように、円弧部12の内部には、筒状部11における収容部22を取り囲むように円弧状に延びるスクロール通路23が区画されている。図2に示すように、スクロール通路23は、筒状部11の周方向のほぼ全体に亘って延びている。また、スクロール通路23の吸気流れ方向下流側の一部は、筒状部11の外周円に対する接線方向に延びている。円弧部12における吸気流れ方向の下流端からは、スクロール通路23の中心軸線に対して外側に向かってフランジ部32が張り出している。このフランジ部32には、図示しないボルト孔が厚み方向に貫通しており、当該ボルト孔にボルトが挿通されることで、円弧部12(コンプレッサハウジング10)が、内燃機関におけるターボチャージャ100よりも下流側の吸気通路に固定される。
図1に示すように、円弧部12におけるベアリングハウジング40側の端面12aは、ベアリングハウジング40における固定部42の吸気導入側の端面42aに固定されている。また、筒状部11におけるベアリングハウジング40側の端面11aと、ベアリングハウジング40における固定部42の吸気導入側の端面42aとの間には、隙間が確保されている。この隙間が、筒状部11における収容部22と円弧部12におけるスクロール通路23とを接続する接続通路24として機能している。すなわち、スクロール通路23は、接続通路24を介して収容部22に接続されている。
図1に示すように、円弧部12におけるスクロール通路23の壁部を構成する部分には、ねじ孔26が貫通している。ねじ孔26は、円弧部12のうちの吸気導入側に位置している。図2に示すように、本実施形態では、円弧部12において3つのねじ孔26が貫通している。3つのねじ孔26は、スクロール通路23の周方向において間隔を開けて配置されている。
図1に示すように、ねじ孔26には、プラグ35が挿通されている。プラグ35の軸部36は、ねじ孔26にねじ込まれている。なお、この実施形態では、プラグ35における軸部36の先端は、円弧部12における内壁(スクロール通路23を区画する壁)から突出しないようになっている。プラグ35の頭部37は、ねじ孔26の外部に位置している。
図1に示すように、コンプレッサハウジング10の収容部22には、略円柱形状のコンプレッサホイール51が収容されている。コンプレッサホイール51の中心軸線は、中心軸線Xと同軸上に位置している。コンプレッサホイール51の外周部と筒状部11における収容部22の壁部との間には、僅かな隙間が確保されている。なお、図1では、コンプレッサホイール51の外周部と筒状部11における収容部22の壁部との隙間を省略して図示している。
コンプレッサホイール51には、略棒状の連結シャフト52の一端部が連結されている。連結シャフト52は、ベアリングハウジング40の挿通孔41aに挿通されている。連結シャフト52の中心軸線は、中心軸線Xと同軸上に位置している。連結シャフト52は、図示しないベアリングによって回転可能に支持されている。連結シャフト52の他端部には、図示しないタービンホイールが連結されている。タービンホイールは、タービンハウジングの内部に収容されている。タービンホイールの回転に伴ってコンプレッサホイール51が回転すると、当該コンプレッサホイール51が吸気を圧縮する。
次に、コンプレッサハウジング10の製造方法について説明する。
先ず、製作工程において、その後の鋳造工程で用いる砂製の中子70を製作する。中子70を製作する際には、中子70の外形に合わせて成形された金属製の中子用金型の内部に砂を十分に充填し、砂を固める。そして、中子用金型から固まった砂を取り出すことで中子70が形成される。
図3に示すように、中子70は、スクロール通路23の内部空間に対応した形状の本体部71を備えている。すなわち、本体部71は、スクロール通路23の形状と略同様に円弧状に延びている。本体部71からは、略円柱形状の脚部72が突出している。脚部72は、コンプレッサハウジング10を成形した場合における吸気導入側に向かうように突出している。なお、脚部72の外径は、製造後のコンプレッサハウジング10に設けられるねじ孔26の内径よりも小さくなっている。中子70における本体部71に対する脚部72の位置は、コンプレッサハウジング10(円弧部12)におけるスクロール通路23に対するねじ孔26の位置と略同じになっている。中子70は、3つの脚部72を備えている。
その後、鋳造工程では、図3に示すように、コンプレッサハウジング10におけるベアリングハウジング40側の部分に対応した形状を有する金属製の金型である第1型部81と、コンプレッサハウジング10における吸気導入側の部分に対応した形状を有する金属製の金型である第2型部82とを用いる。第1型部81は、略四角板形状の型部本体81aと、型部本体81aからコンプレッサハウジング10を成形した場合における吸気導入側に向かって突出する形成突部81bとを備えている。形成突部81bは、コンプレッサハウジング10における円弧部12の端面12a、スクロール通路23、筒状部11の端面11a、及び収容部22の形状に対応して突出している。
第2型部82は、略四角柱形状になっている。第2型部82におけるコンプレッサハウジング10を成形した場合のベアリングハウジング40側の端面からは、コンプレッサハウジング10を成形した場合における吸気導入側に向かって形成凹部82aが窪んでいる。形成凹部82aは、コンプレッサハウジング10における円弧部12の吸気導入側の外面、筒状部11の吸気導入側の外面、導入通路21、及び収容部22の形状に対応して窪んでいる。
第2型部82における形成凹部82aのうちの円弧部12の外面に対応した部分からは、コンプレッサハウジング10を成形した場合における吸気導入側に向かって支持凹部82bが窪んでいる。支持凹部82bの内径は、中子70の脚部72の外径と略同じになっている。第2型部82における形成凹部82aに対する支持凹部82bの位置は、中子70における本体部71に対する脚部72の位置と略同じになっている。第2型部82は、3つの支持凹部82bを備えている。
図3に示すように、鋳造工程において、先ず、第2型部82の形成凹部82aの内部に中子70を配置する。そして、第2型部82における3つの支持凹部82bに対して中子70における3つの脚部72を挿入し、第2型部82によって中子70の脚部72を支持させる。次に、第1型部81を、第2型部82の形成凹部82aと第1型部81の形成突部81bとが対向するように配置させる。こうして第1型部81と第2型部82との間に区画されるキャビティ内に中子70が配置される。そして、第1型部81及び第2型部82の間に中子70を配置した状態で、第1型部81と第2型部82との間に区画されるキャビティ内に溶融したアルミニウム合金を流し、当該アルミニウム合金を固める。
図4に示すように、その後、除去工程において、第1型部81と第2型部82との間から固まったアルミニウム合金を取り出す。そして、固まったアルミニウム合金の内部の中子70を崩して砂を排出する。こうしてコンプレッサハウジング10における導入通路21、収容部22、及びスクロール通路23が形成される。また、コンプレッサハウジング10(円弧部12)におけるスクロール通路23を構成する部分には、中子70の脚部72が位置していた脚部挿通孔26Aが形成される。
また、除去工程では、コンプレッサハウジング10の内面や外面に残った砂を、金属球を衝突させるショットブラスト処理によって取り除く。そして、コンプレッサハウジング10における円弧部12の内部(スクロール通路23)には、3つの脚部挿通孔26Aから金属球を導入してショットブラスト処理を行う。
その後、閉塞工程において、コンプレッサハウジング10における脚部挿通孔26Aに切削加工でねじ溝を形成することにより、脚部挿通孔26Aをねじ孔26にする。そして、図1に示すように、ねじ孔26にプラグ35の軸部36をねじ込んで、プラグ35をねじ孔26に挿通する。すなわち、コンプレッサハウジング10(円弧部12)におけるスクロール通路23の壁部のねじ孔26をプラグ35によって塞ぐ。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、図3に示すように、鋳造工程において、第2型部82における3つの支持凹部82bに対して中子70における3つの脚部72が挿入されることで、中子70の脚部72が吸気導入側の部分に対応した形状を有する第2型部82に支持される。ここで、仮に、第1型部81と第2型部82との間に区画されるキャビティ内において、中子70の脚部72がコンプレッサハウジング10における収容部22に対応する空間側に突出している場合には、中子70の脚部72が第1型部81に支持される。このように収容部22に対応した空間を介して、中子70の脚部72が支持される場合には、コンプレッサハウジング10におけるスクロール通路23や収容部22の形状が制約されやすい。この場合には、スクロール通路23や収容部22の設計自由度が制約され、コンプレッサハウジング10におけるスクロール通路23、収容部22、及びコンプレッサホイール51を、吸気の効率的な圧縮が実現できる所望の形状に設計できないおそれがある。
これに対して、本実施形態では、中子70の脚部72がコンプレッサハウジング10を成形した場合における吸気導入側に向かって突出している。そして、鋳造工程において、中子70の脚部72が第2型部82に支持される。その一方で、第1型部81と第2型部82とで区画されるキャビティ内で中子70を支持するための構成を、キャビティ内においてスクロール通路23に対応する部分よりも径方向内側且つベアリングハウジング40側に位置する収容部22に対応する空間に突出させる必要がない。そのため、コンプレッサハウジング10におけるスクロール通路23や収容部22の形状が制約されにくい。これにより、コンプレッサハウジング10におけるスクロール通路23、収容部22、及びコンプレッサホイール51の設計自由度を向上できる。その結果、コンプレッサハウジング10におけるスクロール通路23、収容部22、及びコンプレッサホイール51の形状を、効率的な吸気の圧縮が実現できる形状に設計しやすくなる。
また、鋳造工程において、コンプレッサハウジング10(円弧部12)におけるスクロール通路23を構成する壁部には、中子70の脚部72が位置していたことにより脚部挿通孔26Aが形成される。本実施形態では、その後の閉塞工程において、切削加工によって脚部挿通孔26Aをねじ孔26にする。そして、コンプレッサハウジング10(円弧部12)におけるスクロール通路23の壁部のねじ孔26がプラグ35によって塞がれる。そのため、例えば、ターボチャージャ100の過給時において、コンプレッサハウジング10におけるねじ孔26から吸気が漏れる等の問題は生じない。
ところで、除去工程において、例えば、スクロール通路23の下流端側から当該スクロール通路23の内部に金属球を導入してショットブラスト処理を行う場合には、スクロール通路23が円弧状に延びているため、当該ショットブラスト処理によってスクロール通路23の内部に残存した砂を完全に除去できないことがある。これに対して、本実施形態では、コンプレッサハウジング10における3つの脚部挿通孔26Aからスクロール通路23の内部に金属球を導入してショットブラスト処理を行うことで、スクロール通路23の内部の隅々に金属球が衝突しやすい。これにより、コンプレッサハウジング10におけるスクロール通路23の内部の砂を適切に除去することができる。また、スクロール通路23の内部の隅々に金属球を衝突するようにショットブラスト処理を行うことで、スクロール通路23の内面の平滑度を高めるなど、内面における面性状の改善に寄与できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記構成において、中子70の形状は適宜変更できる。例えば、脚部72の数を変更したとしても、鋳造工程において中子70を第2型部82によって支持できるのであれば、中子70における脚部72の数は2つ以下や4つ以上でもよい。この場合には、脚部72の数に合わせて、第2型部82における支持凹部82bの数を変更すればよい。
また、鋳造工程において中子70を第2型部82によって支持できるのであれば、中子70における本体部71に対する脚部72の位置、脚部72の大きさ、及び脚部72の形状を適宜変更できる。
・上記構成において、中子70における脚部72の突出方向を変更してもよい。例えば、脚部72は、コンプレッサハウジング10を成形した場合におけるターボチャージャ100のコンプレッサホイール51の中心軸線に対する径方向外側に向かって突出していてもよい。そして、鋳造工程において、中子70の脚部72が第2型部82によって支持されていればよい。この場合にも、コンプレッサハウジング10におけるスクロール通路23や収容部22の形状が制約されにくくなる。
・上記構成において、プラグ35における軸部36の先端は、円弧部12における内壁(スクロール通路23を区画する壁)から突出してもよい。例えば、スクロール通路23を流通する吸気の流れに対する影響が小さいのであれば、プラグ35における軸部36の長さを適宜変更してもよい。
・上記構成における閉塞工程では、コンプレッサハウジング10における脚部挿通孔26Aを塞ぐ構成を適宜変更してもよい。例えば、閉塞工程においては、コンプレッサハウジング10における脚部挿通孔26Aに金属球を圧入することで、当該脚部挿通孔26Aを塞いでもよい。この場合には、コンプレッサハウジング10における脚部挿通孔26Aを切削加工によってねじ孔26にする作業を省略できる。
・上記構成において、除去工程におけるショットブラスト処理の作業方法を変更してもよい。例えば、スクロール通路23の下流端側から当該スクロール通路23の内部に金属球を導入するショットブラスト処理によって、スクロール通路23の内部の砂を適切に除去できるのであれば、脚部挿通孔26Aからスクロール通路23の内部に金属球を導入するショットブラスト処理を行わなくてもよい。
・上記構成において、コンプレッサハウジング10の材質は適宜変更できる。例えば、コンプレッサハウジング10の材質は鋳鉄としてもよい。この場合、鋳造工程における第1型部81及び第2型部は砂を固めた砂型としてもよい。
X…中心軸線、10…コンプレッサハウジング、11…筒状部、11a…端面、12…円弧部、12a…端面、21…導入通路、22…収容部、23…スクロール通路、24…接続通路、26…ねじ孔、26A…脚部挿通孔、31…取付部、31a…ボルト孔、32…フランジ部、35…プラグ、36…軸部、37…頭部、40…ベアリングハウジング、41…軸状部、41a…挿通孔、42…固定部、42a…端面、51…コンプレッサホイール、52…連結シャフト、70…中子、71…本体部、72…脚部、81…第1型部、81a…型部本体、81b…形成突部、82…第2型部、82a…形成凹部、82b…支持凹部、100…ターボチャージャ。

Claims (1)

  1. コンプレッサホイールが収容される収容部、前記収容部に接続され、吸気を前記収容部に導入する導入通路、及び前記収容部に接続されるとともに前記収容部を取り囲むように円弧状に延びるスクロール通路を備えるターボチャージャにおけるコンプレッサハウジングの製造方法であって、
    前記スクロール通路に対応した形状の本体部、及び前記コンプレッサハウジングを成形した場合におけるターボチャージャのベアリングハウジング側とは反対側の吸気導入側又は前記コンプレッサホイールの中心軸線に対する径方向外側に向かって前記本体部から突出する脚部を有する中子を製作する製作工程と、
    前記製作工程の後、前記コンプレッサハウジングにおける前記ベアリングハウジング側の部分に対応した形状を有する第1型部と、前記コンプレッサハウジングにおける前記吸気導入側の部分に対応した形状を有し、前記中子における前記脚部を支持する第2型部とを対向配置させ、前記第1型部及び前記第2型部の間に前記中子を配置した状態で、溶融した金属を流して固める鋳造工程と、
    前記鋳造工程の後、固まった金属の内部から前記中子を除去する除去工程と、
    前記除去工程の後、前記脚部が位置していたことにより形成された前記スクロール通路の壁部の孔を塞ぐ閉塞工程とを備える
    ことを特徴とするコンプレッサハウジングの製造方法。
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