JP2019100055A - 無線通信正否判定システム - Google Patents

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一輝 内木
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Abstract

【課題】より的確に中継器を使用した無線通信の不正成立を判定できる無線通信正否判定システムを提供する。【解決手段】車両1のUWB送受信機13と電子キー2のUWB送受信機32との間を同一のUWB電波で測距通信する。車両1の測距値算出部41は、測距通信で用いられたUWB電波に基づいて測距値を算出する。車両1の受信信号強度算出部42は、測距通信で用いられたUWB電波に基づいて受信信号強度を算出する。車両1の通信正否判定部43は、測距値と受信信号強度との相関があるか否かに基づいて相関認証を実行する。相関認証が不成立である場合、車両1のUWB送受信機13に設けられたアンテナを、アンテナ13a,13bの間で切り替えた後、測距値および受信信号強度を再度測定し、相関認証を再度実行(リトライ)する。【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信正否判定システムに関する。
従来、多くの車両には、IDコードを無線により送信する電子キー(所持態様から携帯機とも称される)によって、ID照合を実行する電子キーシステム(たとえば特許文献1参照)が搭載されている。この種の電子キーシステムには、車両から送信されたリクエストを電子キーが受信すると、これに応答する形で電子キーがIDコードを車両に自動返信して、車外でID照合を実行させるキー操作フリーシステムがある。キー操作フリーシステムは、車外でID照合が成立するとドアロックの施解錠を許可または実行し、車内でID照合が成立するとエンジンの始動操作を許可する。
このような電子キーシステムでは、ユーザの意思によらないところでID照合成立を謀る不正行為として、中継器を使った不正使用(中継器使用不正行為:特許文献2参照)というものがある。中継器使用不正行為は、たとえば電子キーが車両から遠い場所に位置する際に、この電子キーを複数の中継器によって車両と繋いで電波を中継することで、車両と電子キーとの間の通信を成立させる行為である。
特許文献2では、中継器使用不正行為の対策として、車両から携帯機へ電波が到達するまでの遅延時間を検出し、当該遅延時間が許容範囲を超えてしまうときには、中継器使用不正行為の判定基準を満たしたものとして、ドアロックの施解錠やエンジンの始動操作を許可しないようにしている。
特開2005−262915号公報 特開2012−175118号公報
ところで、車両から電子キーへの電波の遅延時間をより正確に求めようとする場合、遅延時間の測定に用いられる電波を高周波数にする必要がある。しかし、より高い周波数の電波を用いると、ユーザなどの人体やマルチパスの影響を受けやすくなってしまう。これは、電波の波長が短いために、人体などの障害物を回折することが難しくなるためである。そして、車両から電子キーへの電波は人体に遮られて直接到達することができず、周囲の物体によって減衰、反射、および回折した電波が到達するおそれがある。このため、たとえ正規のユーザであっても、遅延時間を用いた中継器使用不正行為の判定基準を満たしてしまうおそれがある。これは、遅延時間に基づいて演算される車両と電子キーとの間の測距値を用いて、中継器使用不正行為の判定を行う場合でも同様である。
本発明の目的は、より的確に中継器を使用した無線通信の不正成立を判定できる無線通信正否判定システムを提供することにある。
上記目的を達成しうる無線通信正否判定システムは、前記第1通信部と前記第2通信部との間において実行される無線通信の正否を判定する無線通信正否判定システムであって、前記第1通信部は、前記第2通信部との間における無線信号の授受を通じて、前記第2通信部との間の距離である測距値を測定する距離測定部と、前記第2通信部からの無線信号の受信信号強度を算出する受信信号強度算出部と、前記測距値と前記受信信号強度との相関があるか否かに基づいて、前記無線通信の正否を判定する通信正否判定部と、前記第2通信部との間の電波の伝搬経路が異なる複数の状態の間で切り替えられるアンテナと、を備え、前記第1通信部は、前記通信正否判定部により前記無線通信が正しいものではない旨判定されるとき、前記アンテナの状態を切り替えた後、前記測距値および前記受信信号強度を再度測定して、前記通信正否判定部により前記無線通信の正否を再度判定する。
この構成によれば、通信正否判定部により無線通信が正しいものではない旨判定されるとき、アンテナを複数の状態の間で切り替えることにより、第1通信部と第2通信部との間の電波の伝搬経路を変化させることができる。このため、当初は第1通信部と第2通信部との間にたとえば障害物があることにより無線通信が正しいものではない旨判定される場合であっても、アンテナを複数の状態の間で切り替えた後に、測距値および受信信号強度を再度測定して、通信正否判定部による無線通信の正否を再度判定すれば、同一要因によって無線通信が正しいものではないと判定されることが抑制される。
一方、第1通信部と第2通信部との間に中継器が介在している場合には、通信正否判定部により無線通信の正否を判定すれば、測距値と受信信号強度との相関がないものと判定される。これは、たとえアンテナを複数の状態の間で切り替えたとしても同様である。このため、より的確に中継器を使用した無線通信の不正成立を判定できる。
上記の無線通信正否判定システムにおいて、前記第1通信部は、前記アンテナとして、複数のアンテナと、前記通信正否判定部により前記無線通信が正しいものではない旨判定されるとき、前記無線通信に使用する前記アンテナを、前記複数のアンテナの間で切り替える切替部と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、切替部は、通信正否判定部による無線通信が正しいものではない旨判定される場合、複数のアンテナの間で切り替えることにより、第1通信部と第2通信部との間の伝搬経路を変化させることができる。
上記の無線通信正否判定システムにおいて、前記第1通信部は、前記アンテナの指向性を切り替える切替部を備えていてもよい。
この構成によれば、切替部は、通信正否判定部による無線通信が正しいものではない旨判定される場合、アンテナの指向性を切り替えることにより、第1通信部と第2通信部との間の伝搬経路を変化させることができる。
上記の無線通信正否判定システムにおいて、前記測距値と前記受信信号強度とは、前記測距値が大きくなるにつれて、前記受信信号強度が小さくなる関係を有しており、前記測距値に対する前記受信信号強度の許容範囲が予め定められており、前記通信正否判定部は、前記測距値に対応する前記受信信号強度が、前記許容範囲から外れている場合に、前記無線通信が正しいものではない旨判定し、前記許容範囲である場合、前記無線通信が正しいものである旨判定することが好ましい。
この構成によれば、通信正否判定部は、ある測距値に対する受信信号強度が、受信信号強度の許容範囲から外れている場合に、測距値と受信信号強度との相関がないものとして、無線通信が正しいものではない旨判定する。
上記の無線通信正否判定システムにおいて、前記第1通信部は、前記第2通信部からID情報を受信し、当該ID情報の正否を判定する第1の判定処理、前記通信正否判定部により前記無線通信の正否を判定する第2の判定処理、および前記測距値が測距閾値以上であるかに基づいて前記無線通信の正否を判定する第3の判定処理を実行し、前記第1通信部は、前記第1〜第3の判定処理の判定結果がすべて妥当なものである場合、機器の作動を許可または実行することが好ましい。
この構成によれば、第1〜第3の判定処理のすべてが妥当なものである場合に、機器の作動を許可または実行するので、機器の作動に対するセキュリティ性が確保される。
本発明の無線通信正否判定システムによれば、より的確に中継器を使用した無線通信の不正成立を判定できる。
一実施形態の無線通信正否判定システムの構成図。 車両に形成されるLF電波のエリアを示す図。 LF電波とUWBとを用いた通信正否判定の概略図。 (a)は、遅延時間および測距値の関係を示すグラフ、(b)は、車両と電子キーとの間の距離および測距値Lxの関係を示すグラフ、(c)は、車両と電子キーとの間の距離および受信信号強度RSSIの関係を示すグラフ。 測距値と受信信号強度との関係を示すグラフ。 (a),(b)は、車両と電子キーとの間の無線通信における通信経路の説明図。 無線通信正否判定システムの無線通信の正否判定のフローチャート。 (a)〜(c)は、他の実施形態における切替部の概略構成を示すブロック図。
以下、無線通信正否判定システムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、車両1には、車両1から電子キー2に無線による問い合わせ(リクエスト信号)を送信して、この問い合わせに対する電子キー2の応答(ID信号)によりID照合を行う電子キーシステム3が搭載されている。電子キーシステム3には、車外でID照合が成立するとドアロックの施解錠が許可または実行されるエントリー機能と、車内でID照合が成立すると車内のエンジンスイッチ9による車両1の電源遷移操作およびエンジン始動操作が許可されるエンジン始動機能とがある。
車両1は、ID照合を行う照合ECU(Electronic Control Unit)4と、車載電装品の電源を管理するボディECU5と、エンジン7を制御するエンジンECU6とを備えている。これらのECUは、車内の通信線Lにより相互に接続されている。通信線Lの規格としては、たとえばCAN(Controller Area Network)が用いられる。照合ECU4のメモリには、車両1に登録された電子キー2の電子キーIDが書き込み保存されている。ボディECU5は、車両のドアに設けられたドアロック装置8の作動を制御することにより、ドアの施解錠を切り替える。
また、車両1の照合ECU4には、室外に電波を送信する室外送信機10と、室内に電波を送信する室内送信機11と、車両1において電波を受信する電波受信機12とが接続されている。室外送信機10および室内送信機11は、たとえばLF(Low Frequency)帯の電波およびUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を送信する。電波受信機12は、たとえばUHF帯の電波を受信する。また、車両1の照合ECU4には、車外および車内にUWB(Ultra Wide Band)帯の電波を送信するとともに、UWB帯の電波を受信するUWB送受信機13が接続されている。電子キーシステム3は、LF−UHFの双方向通信によって電子キー2を認証する。
一方、電子キー2には、電子キー2の動作を統括制御するキー制御部20と、電子キー2において電波を受信する受信機30と、電子キー2において電波を送信する送信機31と、照合ECU4から送信されるUWB帯の電波と同一のUWB帯の電波を送受信可能なUWB送受信機32とが設けられている。キー制御部20のメモリ(図示略)には、キー固有のIDとして「IDコード」が登録されている。また、受信機30は、たとえばLF電波およびUHF電波を受信する。送信機31は、たとえばUHF電波を送信する。
照合ECU4は、室外送信機10または室内送信機11から定期的にLF帯のウェイク信号を送信することで、電子キー2との通信確立を監視する。電子キー2は、ウェイク信号を受け取るとアック信号を返信する。照合ECU4は、電子キー2からアック信号を受信すると、具体的な照合を開始する。
具体的には、図2に示すように、電子キー2が室外送信機10の通信エリアEaに進入して、車両1と電子キー2との間で通信(室外スマート通信)が確立すると、LF−UHFの双方向通信によるスマート照合(室外スマート照合)が開始される。スマート照合には、車両1が持つ固有の車両コードを認証する車両コード照合と、暗号鍵(認証鍵)を使用したチャレンジレスポンス認証と、電子キーIDを認証する電子キーID照合とが含まれる。照合ECU4は、車外に位置する電子キー2との間で、これらの照合や認証の全てが成立することを確認すると、原則的に車外スマート照合を成立として処理し、ドアロック装置8によるドアロックの施解錠を許可または実行する。
また、照合ECU4は、電子キー2が室内送信機11の通信エリアに進入して、車両1と電子キー2との間で通信(室内スマート通信)が確立すると、車外のときと同様のスマート照合(室内スマート照合)を実行する。照合ECU4は、室内スマート照合が成立することを確認すると、エンジンスイッチ9の操作による車両1の電源遷移操作およびエンジン7の始動操作が許可される。
図1に示すように、電子キーシステム3は、たとえば第三者等による中継器を用いたID照合の通信(スマート通信)の不正成立を防止(抑制)する通信不正成立防止システム40を有している。中継器を使用した不正通信成立とは、電子キー2が所持したユーザが車両1から遠く離れている際に、盗難行為を試みる第三者が、中継器によって電波を中継して、スマート通信を不正に成立させる行為(中継器使用不正行為)である。
通信不正成立防止システム40は、第1通信部としての照合ECU4および第2通信部としての電子キー2を備え、照合ECU4と電子キー2との間で行われる無線通信の正否を判定するシステムである。なお、第1通信部は、照合ECU4に接続される室外送信機10、室内送信機11、電波受信機12、およびUWB送受信機13を備えている。本例の通信不正成立防止システム40では、照合ECU4において、車両1と電子キー2との間の距離である測距値dと、測距値dを測定する際の通信で使用する周波数帯(例えばUWB帯)の電波を受信したときの受信信号強度RSSI(Received Signal Strength Indicator)との相関があるか否かに基づいて、通信の正否を判定する(相関認証)。具体的には、測距値dに対する受信信号強度RSSIの許容範囲が定められており、測距値dに対応する受信信号強度RSSIが、この許容範囲から外れている場合に不正通信が行われたものと判定する。
車両1の照合ECU4は、距離測定部としての測距値算出部41と、受信信号強度算出部42と、通信正否判定部43とを備えている。
測距値算出部41は、UWB送受信機13を用いて通信相手である電子キー2との間の距離である測距値dを算出する。測距値算出部41は、スマート照合の成立後、UWB送受信機13を用いて、電子キー2のUWB送受信機32との間で測距通信を行うことにより、測距値dを測定する。
具体的には、図3に示すように、電子キーシステム3は、スマート照合の成立後、電子キー2が室外送信機10からのLF帯のウェイク信号を受け取ったことを契機として、測距値dを測定する測距通信を開始する。電子キー2が車両1の室外送信機10からのLF帯のウェイク信号を受け取ったとき、電子キー2のUWB送受信機32から第1の測距信号(アック信号)を送信する。照合ECU4は、第1の測距信号を受け取ったとき、UWB送受信機13からの第2の測距信号(チャレンジ信号)として、当該第1の測距信号をそのまま送り返す。電子キー2は、第2の測距信号を受け取ったとき、UWB送受信機32からの第3の測距信号(レスポンス信号)として、当該第3の測距信号をそのまま送り返す。すなわち、電子キーシステム3は、測距通信時には、UWB−UWBの双方向通信を行う。照合ECU4の測距値算出部41は、これら第1〜第3の測距信号による測距通信に基づいて、測距値dを演算する。
ところで、電子キー2から送信された第1の測距信号は、車両1と電子キー2との間の距離に応じた遅延時間(TOF:Time of flight)後に車両1に到達する。また、車両1から送り返された第2の測距信号は、車両1と電子キー2との間の距離に応じた遅延時間後に電子キー2に到達する。また、電子キー2から送り返された第3の測距信号は、車両1と電子キー2との間の距離に応じた遅延時間後に車両1に到達する。このように、第1〜第3の測距信号が車両1と電子キー2との間でやり取りされる際、車両1と電子キー2との間の距離の3倍に応じた遅延時間が発生する。なお、第1の測距信号には、第1の測距信号が電子キー2から送信されたときの時間についての情報(タイムスタンプ)が含まれている。また、第3の測距信号には、第3の測距信号が電子キー2から送信されたときの時間についての情報が含まれている。測距値算出部41は、第1〜第3の測距信号による片道分の遅延時間に、光速を乗算することにより、測距値dを算出する。
図1に示すように、受信信号強度算出部42は、電子キー2からのUWB帯の電波を受信した際、この電波の受信信号強度RSSIを算出する。
通信正否判定部43は、測距値算出部41により算出される測距値dおよび受信信号強度算出部42により算出される受信信号強度RSSIの相関があるか否かに基づいて、通信の正否を判定する相関認証を実行する。そして、相関認証が完了した場合、すなわち測距値dおよび受信信号強度RSSIの相関がある場合、測距値dが測距閾値d0以下か否かを判定する。
また、車両1のUWB送受信機13は、2つのアンテナ13a,13b、および切替部13cを備えている。UWB送受信機13は、2つのアンテナ13a,13bのいずれか一方を用いて、電子キー2へのUWB電波を送信する。また、UWB送受信機13は、2つのアンテナ13a,13bのいずれか一方を用いて、電子キー2からのUWB電波を受信する。切替部13cは、車両1と電子キー2との間のUWB電波の送受信に用いるアンテナを、アンテナ13aとアンテナ13bとの間で切り替える。照合ECU4は、切替部13cによる切り替えを制御する。なお、ここでは、車両1と電子キー2との間のUWB電波の送受信に用いるアンテナとして、基本的にアンテナ13aを用いるものとし、通信正否判定部43によって不正な通信と判定されて、リトライする際にアンテナ13bを用いるものとする。また、アンテナ13aとアンテナ13bとは、車両1におけるなるべく離れた位置に設けられることが好ましい。たとえば、図2に示されるように、アンテナ13aをフロントバンパーBfに設け、アンテナ13bをリアバンパーBrに設けるようにしてもよいし、アンテナ13aをフロントバンパーBfに設け、アンテナ13bをサイドミラーMに設けるようにしてもよい。すなわち、アンテナ13aおよびアンテナ13bは、電子キー2を所持するユーザが車両1に近付く際に、車両1の車体によって隠れにくい位置や、ユーザ自身が障害物になる場合であっても車両1からのUWB電波が回り込んで電子キー2に届きやすい位置に設けることが好ましい。
つぎに、測距値d、遅延時間、車両1と電子キー2との間の距離、および受信信号強度RSSIの間にある各種の関係について説明する。
図4(a)に示すように、第1〜第3の測距信号の遅延時間が増加するほど、測距値dは正比例に増加する。これは、遅延時間に光速を乗算したものが測距値dになるためである。
図4(b)に示すように、車両1と電子キー2との間の距離が増加するほど、測距値dは増加する。車両1と電子キー2との間の距離を測定した値が測距値dであるため、車両1と電子キー2との間の距離および測距値dは、本来一致する値であるが、マルチパスなどの影響により両者には若干のずれが生じうる。
図4(c)に示すように、車両1と電子キー2との間の距離が増加するほど、受信信号強度RSSIは小さくなる(負に大きくなる)。一方、車両1と電子キー2との間の距離が減少すれば、電子キー2から車両1が受け取る信号の受信信号強度RSSIは大きくなる。
図5に実線で示すように、測距値dと受信信号強度RSSIとの間には、ほぼ反比例の関係がある。すなわち、測距値dが大きくなるほど、受信信号強度RSSIは負に大きくなる。たとえば、電子キー2はユーザに所持されるので、ユーザが車両ドアを解錠しようとして車両1に近付けば、測距値dは小さくなるとともに、受信信号強度RSSIは大きくなる(負に小さくなる)。逆にユーザが車両1から離れていけば、測距値dは大きくなるとともに、受信信号強度RSSIは小さくなる(負に大きくなる)。このため、通信正否判定部43により行われる相関認証では、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関があるか否かに基づいて、通信の正否を判定する。
図5に破線で測距値dと受信信号強度RSSIとが相関を有していると判定される所定範囲(許容範囲)が示されている。すなわち、図5に実線で示されている測距値dと受信信号強度RSSIとの間の相関から、受信信号強度RSSIのばらつきや、遅延時間のばらつきによる測距値dのばらつきを考慮して、測距値dに対する受信信号強度RSSIの許容範囲が定められている。通信正否判定部43は、測距値dに対応する受信信号強度RSSIがこの許容範囲内にある場合(図5の点P1)、検出された測距値dと受信信号強度RSSIとの相関があるとして、正規に通信が行われたものと判定する。言い換えると、通信正否判定部43は、ある測距値dのときの受信信号強度RSSIが、図5の許容範囲に基づいて設定される受信信号強度RSSIの上限値と下限値との間にある場合、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関があるものと判定する。また、通信正否判定部43は、測距値dに対応する受信信号強度RSSIが許容範囲内にない場合(図5の点P2,P3)、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がないとして、不正に通信が行われたものと判定する。
つぎに、車両1と電子キー2との間の無線通信における通信経路について説明する。ここでは、車両1および電子キー2が静止状態にある場合を想定する。
図6(a)に示すように、車両1と電子キー2との間に特に障害物がない場合、中継器使用不正行為が行われていないならば、UWB送受信機13のアンテナ13a(アンテナ13b)とUWB送受信機32との間のUWB電波による通信は何ら問題なく行われる。このため、UWB電波を用いて測距値dおよび受信信号強度RSSIを測定した際、その測距値dと受信信号強度RSSIとの相関はあるものと判定される(たとえば図5のP1)。なお、中継器使用不正行為が行われている場合には、測距値dおよび受信信号強度RSSIの相関がないものと判定されるので、的確に中継器使用不正行為を検出できる。
しかし、図6(b)に示すように、車両1と電子キー2との間に人体などの障害物(物体)がある場合、UWB送受信機13のアンテナ13aとUWB送受信機32との間のUWB電波による通信が途絶してしまうおそれがある。これは、UWB電波が高周波数帯の電波であるために、距離分解能は高いものの、障害物があった場合の回折性が低いからである。これにより、通信正否判定部43により行われる相関認証において、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がないものと判定されるおそれがある。再度測距値dと受信信号強度RSSIを測定し直して、通信正否判定部43において相関認証をやり直したとしても、車両1と電子キー2との位置関係が変わらない場合、すなわちアンテナ13aとUWB送受信機32との間に障害物がある場合には、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がないものと判定されてしまう(図5の点P2,P3)。たとえば、アンテナ13aとUWB送受信機32との間に障害物があることにより、本来検出されるべき受信信号強度RSSIよりも小さい値になってしまった場合、図5の点P3のように、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がないこととなる。
この点、本実施形態では、車両1に設けられたアンテナ13a,13bを切り替えることにより、車両1と電子キー2との位置関係が変わらない場合であっても、すなわちアンテナ13aとUWB送受信機32との間に障害物がある場合であっても、車両1と電子キー2との間の電波の伝搬経路を変化させることができる。このため、通信正否判定部43は、一度測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がないものと判定されても、アンテナ13a,13bを切り替えた後に、再度測距値dと受信信号強度RSSIを測定し直して、相関認証をやり直せば、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関があるものと判定されることがある。
なお、中継器使用不正行為が行われている場合には、相関認証を何度やり直したとしても、測距値dおよび受信信号強度RSSIの相関がないものと判定されるので、的確に中継器使用不正行為を検出できる。
つぎに、スマート照合および相関認証について図7を用いて説明する。
図7に示すように、車両1が駐車状態であるとき、照合ECU4は、定期的にLF帯の電波のウェイク信号(WAKE)を送信する。電子キー2は、ウェイク信号を受信すると、UHF帯のアック信号(ACK)を車両1に送信する。
その後、照合ECU4は、UHF帯のチャレンジ信号(CH)を送信する。チャレンジ信号を受信した電子キー2は、当該チャレンジ信号に対応したUHF帯のレスポンス信号(Re)を送信する。そして、照合ECU4は、電子キー2からレスポンス信号を受信すると、チャレンジレスポンス認証および電子キーID照合を実行し、これらの照合および認証が全て成立したときに、原則的にスマート照合が成立したものとする。なお、車両1と電子キー2との間のチャレンジ信号およびレスポンス信号の送受信は複数回行われるようにしてもよい。
照合ECU4は、スマート照合が成立すると、車両1と電子キー2との間の距離を測定するための測距通信を開始する。照合ECU4は、測距通信時において、最初にLF帯の電波のウェイク信号を送信する。電子キー2は、ウェイク信号を受信すると、第1の測距信号として、UWB帯のアック信号を車両1に送信する。
その後、UWB帯のアック信号を受信した照合ECU4は、第2の測距信号として、UWB帯のチャレンジ信号を送り返す。UWB帯のチャレンジ信号を受信した電子キー2は、第3の測距信号として、UWB帯のレスポンス信号を送り返す。そして、照合ECU4は、電子キー2からUWB帯のレスポンス信号を受信すると、測距通信を終了する。
つぎに、照合ECU4は、測距通信を用いて、測距値dおよび受信信号強度RSSIを算出する(ステップS1)。
照合ECU4は、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関があるか否かを判定する(ステップS2)。
照合ECU4は、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がある旨判定される場合(ステップS2のYES)、測距値dが測距閾値d0以下であるか否かを判定する(ステップS3)。測距値dが測距閾値d0を超える場合、車両1と電子キー2とが離れすぎているので、中継器使用不正行為が行われているものと考えられる。なお、測距閾値d0は、製品仕様などに基づき許容される、車両1に対する電子キー2の作動距離に基づいて設定される。
照合ECU4は、測距値dが測距閾値d0以下である旨判定される場合(ステップS3のYES)、ドアロックの施解錠を許可または実行する(ステップS4)。
また、照合ECU4は、測距値dが測距閾値d0を超える旨判定される場合(ステップS3のNO)、ドアロックの施解錠を不許可とする(ステップS5)。
照合ECU4は、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がない旨判定される場合(ステップS2のNO)、リトライした回数が規定回数を超えたか否かを判定する(ステップS6)。通信正否判定部43は、相関認証において、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がないものと一度判定したとしても、規定回数までは測距値dおよび受信信号強度RSSIを再度測定し直して、相関認証をやり直す(リトライする)。規定回数は、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がないことが一時的なものではないと考えられる程度の回数に設定される。
照合ECU4は、リトライした回数が規定回数を超えていない旨判定される場合(ステップS6のNO)、アンテナを切り替えてリトライする(ステップS7)。そして、ステップS6の後、再度車両1と電子キー2との間で測距通信を実行し、ステップS1へ処理を移行する。この場合、車両1に設けられたアンテナ13a,13bを切り替えることにより、車両1と電子キー2との間の電波の伝搬経路を変化させた状態で、改めて測距値dおよび受信信号強度RSSIを測定し直すことにより、一時的に相関認証が成立しない状況が改善されることが期待できる。
照合ECU4は、リトライした回数が規定回数を超えている旨判定される場合(ステップS6のYES)、ドアロックの施解錠を不許可とする(ステップS5)。規定回数だけリトライしても、相関認証が繰り返し不成立になるのであれば、一時的な相関認証の不成立ではない可能性が高いと考えられるためである。
以上により、スマート照合および相関認証の処理を終了する。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の作用および効果を得ることができる。
(1)車両1の照合ECU4と電子キー2との間の測距通信に基づいて行う相関認証が不成立になった場合に、アンテナ13a,13bの間でアンテナを切り替えることにより、車両1と電子キー2との間の電波の伝搬経路を変化させることができる。
たとえば図6(b)に示すように、アンテナ13aとUWB送受信機32との間に障害物がある場合、測距通信が途絶(あるいは通信不良が発生)してしまい、本来算出されるはずの測距値dおよび受信信号強度RSSIが検出されないことがある。この場合、相関認証において、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関がないものと判定されるおそれがある。
比較例として、アンテナ13aのままでリトライした場合、アンテナ13aとUWB送受信機32との間の障害物が移動しないことも考えられるので、測距通信が改善されていないこともある。この場合、リトライ前と同一の要因によって、相関認証が不成立となってしまう。たとえば、電子キー2を所持するユーザが、ポケットに電子キー2を入れている場合、当該ポケットが車と反対側に位置すると、電子キー2と車両1との間でユーザ自身が障害物となってしまう。この状態のまま、繰り返しリトライしたとしても、相関認証は不成立となってしまう。そのため、正規のユーザであるにも関わらず、中継器を使用した不正通信が行われたものとして、ドアロックの施解錠が不許可となってしまう。
この点、本実施形態であれば、相関認証が不成立となった場合に、アンテナ13a,13bの間でアンテナを切り替えた後に、測距通信によって再び測定された測距値dおよび受信信号強度RSSIを用いて相関認証を行っている。このため、車両1と電子キー2との間の電波の伝搬経路を変化させることができ、アンテナ13aとUWB送受信機32との間に障害物があったとしても、アンテナ13bとUWB送受信機32との間に障害物がなければ、より的確に測距値dおよび受信信号強度RSSIが測定できる。すなわち、リトライした場合に、同一要因によって再び相関認証が不成立になることが抑制されている。そして、リトライした後に、相関認証が成立すれば、不正通信でなかったものと考えられるので、ドアロックの施解錠を許可または実行できる。このため、スマート通信が中継器を使用した不正通信か否かをより的確に見分けることが可能となる。
なお、車両1と電子キー2との間に中継器が介在している場合には、相関認証を何度やり直したとしても、測距値dおよび受信信号強度RSSIの相関がないものと判定される。これは、相関認証が不成立となった場合に、アンテナ13a,13bの間でアンテナを切り替えた場合であっても同様である。このため、中継器を使用した不正通信であることをより的確に判定できる。
(2)正しく測距通信を行えていない可能性がある場合であっても、アンテナ13a,13bの間でアンテナを切り替えることにより、測距通信の障害になる要因が改善される可能性があるので、測距値dおよび受信信号強度RSSIの測定の精度が高まることが期待できる。
(3)測距通信にUWB電波を用いる場合、UWB電波が高周波数であるために距離分解能が高くなることが期待できる。このため、検出される測距値dがより正確なものになると考えられる。しかし、UWB電波は高周波数であるために、電波が回折しにくく、障害物の影響を大きく受けてしまう。しかし、アンテナ13a,13bの間でアンテナを切り替えること(アンテナダイバーシチ)により、車両1と電子キー2との間の電波の伝搬経路を変化させることができるので、より確実に測距通信を行うことができ、測距値dおよび受信信号強度RSSIをより正確に測定することができる。このため、距離分解能の向上に加えて、通信の確実性も確保することができる。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・車両1に2つのアンテナ13a,13bを設けたが、3つ以上のアンテナが設けられてもよい。なお、各アンテナは、互いに離れた位置に設けられることが好ましい。
・車両1に物理的にアンテナを切り替えられるように、複数のアンテナ13a,13bを設けることに限らず、アンテナの指向性などを変化させることにより、車両1と電子キー2との間の伝搬環境を変化させてもよい。
たとえば、図8(a)に示すように、アンテナ13aに電力を供給する電源50を、電源50と異なる電圧値の電力を供給する電源51へと切り替えることにより、アンテナ13aの指向性を変化させてもよい。この場合、切替部13cは、アンテナ13aの接続される電源を、電源50と電源51との間で切り替える。また、アンテナ13aの容量や抵抗値を変更することにより、アンテナ13aの指向性を変化させてもよい。たとえば、図8(b)に示すように、アンテナ13aと電源50との間にコイル52が介在される状態と、コイル52が介在されない状態との間で切り替えることにより、アンテナ13aの指向性を変化させてもよい。また、図8(c)に示すように、アンテナ13aと電源50との間の給電点を切り替えることにより、アンテナ13aの指向性などの状態(特性)を変化させてもよい。
・スマート通信の双方向通信に使用する電波の周波数帯は、UHF帯に限定されず、LF帯、HF(High Frequency)帯等の他の周波数帯を使用してもよい。
・測距通信の双方向通信に使用する電波の周波数帯は、UWB帯に限定されず、UHF帯、LF帯、HF帯等の他の周波数帯を使用してもよい。
・本実施形態では、車両1に2つのアンテナ13a,13bを設けたが、これに限らない。たとえば、電子キー2のUWB送受信機32にアンテナを複数設けて、これら複数のアンテナの間で切り替えるようにしてもよい。また、車両1にも電子キー2にも共に複数のアンテナを設けることにより、複数のアンテナの間で切り替えるようにしてもよい。
・ドアの施解錠は、たとえば電子キー2からの通信を契機としてID照合(ワイヤレス照合)が実行されるワイヤレスキーシステムにより実行してもよい。ワイヤレスキーシステムは、電子キー2に設けられた操作スイッチを用いた遠隔操作によって、ドアの施解錠を切り替えるものである。電子キー2に設けられた操作スイッチを遠隔操作することを契機として、測距通信が開始され、当該測距通信を用いて得られる測距値dおよび受信信号強度RSSIに基づいて相関認証が実行される。
・キー照合は、スマート照合に限らず、他の照合を採用してもよい。
・通信不正成立防止システム40は、車両1に使用されることに限らず、他の機器や装置に応用可能である。
・本実施形態では、スマート照合の完了後に、相関認証を実行したが、これに限らない。すなわち、スマート照合と並列的に相関認証を実行してもよい。また、スマート照合の前に相関認証を実行してもよい。
・本実施形態では、スマート照合で用いられる電波をUHF電波とし、相関認証で用いられる測距通信の電波をUWB電波としたが、両者は同じ周波数帯の電波であってもよい。たとえば、UWB−UWBの双方向通信によりスマート照合を実行しつつ、この双方向通信中に測距値dおよび受信信号強度RSSIを算出してもよい。
・相関認証では、測距値dに対応する受信信号強度RSSIが許容範囲内にあるか否かに基づいて、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関があるか否かを判定したが、これに限らない。たとえば、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関係数が閾値よりも大きいか否かに基づいて、測距値dと受信信号強度RSSIとの相関があるか否かを判定してもよい。
・車両1には、室外送信機10、室内送信機11、電波受信機12、およびUWB送受信機13が設けられたが、これらは共通化してもよい。たとえば、UWB送受信機13が室外送信機10、室内送信機11、および電波受信機12の役割を果たしてもよい。また、電子キー2には、受信機30、送信機31、およびUWB送受信機32が設けられたが、これらを共通化してもよい。
・測距通信では、第1〜第3の測距信号を用いたが、これに限らない。たとえば車両1と電子キー2との間を往復させるように、第2および第3の測距信号のみを用いて測距通信を行ってもよいし、車両1と電子キー2との間を測距信号が複数回往復させて測距通信を行ってもよい。
・図7のフローチャートでは、車外スマート通信の完了後に測距通信が行われたが、車内スマート通信の完了後に測距通信が行われてもよい。この場合、相関認証が完了した場合に、エンジンスイッチ9の操作による車両1の電源遷移操作およびエンジン7の始動操作が許可される。
・照合ECU4において相関認証を行ったが、電子キー2のキー制御部20において相関認証を行い、相関認証の結果を照合ECU4に送信するようにしてもよい。
・スマート照合のシステムは、車室内外にそれぞれ別途のエリアを形成して通信を確立させる方式に限定されない。たとえば、アレーアンテナを使用して電子キー2との距離を測定することにより、キー位置を特定するシステムであってもよい。
1…車両、2…電子キー、3…電子キーシステム、4…照合ECU、5…ボディECU、6…エンジンECU、7…エンジン、8…ドアロック装置、9…エンジンスイッチ、10…室外送信機、11…室内送信機、12…電波受信機、13…UWB送受信機、13a,13b…アンテナ、20…キー制御部、30…受信機、31…送信機、32…UWB送受信機、40…通信不正成立防止システム、41…測距値算出部(距離測定部)、42…受信信号強度算出部、43…通信正否判定部、50,51…電源、52…コイル、d…測距値、d0…測距閾値、L…通信線、Ea…通信エリア、RSSI…受信信号強度。

Claims (5)

  1. 第1通信部と第2通信部との間において実行される無線通信の正否を判定する無線通信正否判定システムであって、
    前記第1通信部は、
    前記第2通信部との間における無線信号の授受を通じて、前記第2通信部との間の距離である測距値を測定する距離測定部と、
    前記第2通信部からの無線信号の受信信号強度を算出する受信信号強度算出部と、
    前記測距値と前記受信信号強度との相関があるか否かに基づいて、前記無線通信の正否を判定する通信正否判定部と、
    前記第2通信部との間の電波の伝搬経路が異なる複数の状態の間で切り替えられるアンテナと、を備え、
    前記第1通信部は、前記通信正否判定部により前記無線通信が正しいものではない旨判定されるとき、前記アンテナの状態を切り替えた後、前記測距値および前記受信信号強度を再度測定して、前記通信正否判定部により前記無線通信の正否を再度判定する無線通信正否判定システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信正否判定システムにおいて、
    前記第1通信部は、
    前記アンテナとして、複数のアンテナと、
    前記通信正否判定部により前記無線通信が正しいものではない旨判定されるとき、前記無線通信に使用する前記アンテナを、前記複数のアンテナの間で切り替える切替部と、を備える無線通信正否判定システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の無線通信正否判定システムにおいて、
    前記第1通信部は、前記アンテナの指向性を切り替える切替部を備える無線通信正否判定システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の無線通信正否判定システムにおいて、
    前記測距値と前記受信信号強度とは、前記測距値が大きくなるにつれて、前記受信信号強度が小さくなる関係を有しており、
    前記測距値に対する前記受信信号強度の許容範囲が予め定められており、
    前記通信正否判定部は、前記測距値に対応する前記受信信号強度が、前記許容範囲から外れている場合に、前記無線通信が正しいものではない旨判定し、前記許容範囲である場合、前記無線通信が正しいものである旨判定する無線通信正否判定システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の無線通信正否判定システムにおいて、
    前記第1通信部は、
    前記第2通信部からID情報を受信し、当該ID情報の正否を判定する第1の判定処理、前記通信正否判定部により前記無線通信の正否を判定する第2の判定処理、および前記測距値が測距閾値以上であるかに基づいて前記無線通信の正否を判定する第3の判定処理を実行し、
    前記第1通信部は、前記第1〜第3の判定処理の判定結果がすべて妥当なものである場合、機器の作動を許可または実行する無線通信正否判定システム。
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