JP2019099846A - 熱延鋼板 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧延方向のヤング率が218GPa以上、圧延直角方向のヤング率が240GPa以上の熱延鋼鈑の提供。【解決手段】質量%で、C:0.0005〜0.0300%未満、Si:0.50%以下、Mn:0.80〜2.50%、P:0.10%以下、S:0.010%以下、Al:0.10%以下、N:0.0060%以下、Nb:0.005〜0.080%、Ti:48×(N−0.001)/14(%)〜0.100%、B:0.0005〜0.0050%、残部が鉄及び不純物からなり、板厚1/2厚で測定した{211}<011>方位のX線ランダム強度比が6.0以上、{332}<113>,{100}<011>方位のX線ランダム強度比がいずれも2.0以下である熱延鋼板。【選択図】図1

Description

本発明は、圧延方向および圧延直角方向に高いヤング率を有する熱延鋼鈑に関するものである。
自動車分野においては、衝突安全性確保と車体軽量化の両立の観点から、各種高強度鋼板が自動車部材に適用されている。しかしながら、薄板化に伴う部材剛性の低下は高強度化では改善できない事から、剛性ネックで薄板化が困難となる部材が増加している。
剛性は板厚とヤング率に比例するが、一般的に結晶方位がランダムな鉄のヤング率は206GPa程度とされており、少量の合金元素添加や金属組織変化ではほとんど変化しない。
一方、多結晶鉄の結晶方位(集合組織)を制御することで、特定の方向のヤング率を上げることが可能である。{211}<011>方位は、圧延方向に対して直角な方向(以下、圧延直角方向)のヤング率を高める方位として良く知られており、この方位への集積を高めた鋼板に関しては、これまでも多数の発明がなされている。また、この方位は圧延方向のヤング率も比較的高い方位である。ただし、熱延板においてこの方位が発達する場合には通常{332}<113>や{100}<011>という方位も一緒に発達してしまう。これらの方位は圧延方向と圧延直角方向のヤング率が低い方位であるため、熱延鋼板としては圧延方向で218GPa、圧延直角方向で240GPaを超える高いヤング率を得る事は難しい。
例えば特許文献1〜4は、何れも、{211}<011>またはそれに近い方位を発達させることで圧延直角方向のヤング率を高めた熱延鋼板またはその製造方法に関するものである。しかしながら、特許文献1〜4の何れにおいても、圧延直角方向以外のヤング率の記述はない。また特許文献2には{332}<113>や{100}<011>に相当する面強度比の記載があるが、板長手方向のヤング率については検討されていない。また、特許文献2〜4はいずれも低温α域での熱延を実施するものであり、製造上の負荷も極めて高くなる。
また、本発明者等の一部は、圧延方向のヤング率が高い熱延鋼板及びそれらの製造方法について開示している(例えば、特許文献5、6を参照)。これら特許文献5、6は、{110}<111>方位や{112}<111>方位を活用して、圧延方向及び圧延直角方向のヤング率を高める技術であり、{211}<011>のみを高める技術ではなく、240GPaを超える圧延直角方向ヤング率が得られる技術でもない。
また、特許文献7は、極低炭素冷延鋼板に関するものであり、焼鈍時に未再結晶フェライトを残存させることで{211}<011>への集積度を上げる技術が開示されている。しかし、この技術では冷延鋼板に関するものであり、したがって、熱延鋼板に特有の方位である{332}<113>に関する記述はなく、また圧延方向ヤング率に関する記述もない。
特開平5−247530号公報 特開平5−263191号公報 特開平8−283842号公報 特開平9−53118号公報 特開2009−19265号公報 特開2007−146275号公報 特開2012−233229号公報
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、圧延方向のヤング率が218GPa以上、圧延直角方向のヤング率が240GPa以上の熱延鋼鈑を提供することを課題とする。
本発明者らは、ヤング率を向上させる技術について鋭意研究を行った。その結果、Cの含有量を低減し、Mn,Bを含有させて焼き入れ性を高めた上でNb,Tiを含有したスラブを用い、熱間圧延を施す際に、熱間圧延条件を最適化させることにより、熱延鋼板の剛性を向上させられることを知見した。すなわち、上記条件を満足することにより、熱延鋼板の圧延方向のヤング率が218GPa以上、圧延直角方向のヤング率が240GPa以上を達成する事が可能となる。
本発明は、上述のように、高いヤング率を有する熱延鋼鈑であり、その要旨は以下のとおりである。
[1]質量%で、
C:0.0005〜0.0300%未満、
Si:0.50%以下、
Mn:0.80〜2.50%、
P:0.10%以下、
S:0.010%以下、
Al:0.10%以下、
N:0.0060%以下、
Nb:0.005〜0.080%、
Ti:48×(N−0.001)/14(%)〜0.100%、
B:0.0005〜0.0050%を満足するように含有し、
残部が鉄及び不純物からなる鋼組成を有し、
板厚1/2厚で測定した{211}<011>方位のX線ランダム強度比が6.0以上、{332}<113>,{100}<011>方位のX線ランダム強度比がいずれも2.0以下であることを特徴とする熱延鋼板。
[2] さらに、質量%で、
Cu:0.005〜0.500%、
Ni:0.005〜0.500%、
Ca:0.0005〜0.1000%、
Rem:0.0005〜0.1000%、
V:0.001〜0.100%
の内の1種又は2種以上を含有することを特徴とする上記[1]に記載の熱延鋼板。
[3] 1/8厚で測定した{110}<112>方位のX線ランダム強度比が4.0以上、{110}<001>方位のX線ランダム強度比が2.0以下であることを特徴とする上記[1]又は[2]に記載の熱延鋼板。
本発明の熱延鋼鈑は、上記構成により、圧延方向のヤング率が218GPa以上、圧延直角方向のヤング率が240GPa以上のヤング率を有するものとなる。従って、例えば、足廻り部品等の自動車部材に本発明の熱延鋼板を適用することにより、剛性の向上による部材の薄板化に伴った燃費改善や車体軽量化のメリットを十分に享受することができることから、その社会的貢献は計り知れない。
本発明の実施形態である熱延鋼鈑について説明する図であり、ODF(Orientation Distribution Function;φ2=45°断面)上の各結晶方位の位置を示す図である。
以下、本発明の実施形態である熱延鋼鈑について説明する。なお、本実施形態は、本発明の趣旨をより良く理解させるために詳細に説明するものであるから、特に指定の無い限り本発明を限定するものではない。
一般に、鋼板のヤング率は、結晶方位に依存して、大きくその値が変化することが知られている。{211}<011>方位は、特に圧延直角方向のヤング率を上げる方位として良く知られている。この方位は熱延板の板厚中心位置に発達する方位であり、熱間圧延時にγ相の再結晶を抑制し、未再結晶域で加工した後にベイナイト変態させる事によって発達する事が知られている。
一方、未再結晶からの変態方位としては他に{332}<113>方位や,{100}<011>方位が存在し、これらの方位も同様に発達してしまう。これらの方位はいずれも、圧延直角方向のヤング率は220GPa程度であることから、これらの方位が増えると圧延直角方向のヤング率240GPa以上を達成する事は困難となる。本発明は熱延板中に圧延直角方向のヤング率を高める{211}<011>のみを発達させ、この方向のヤング率を下げる{332}<113>と{100}<011>を抑制することで240GPaを超える圧延直角方向ヤング率を達成することが出来る事を新たに見出したものである。
なお、圧延方向とは、圧延方向に対して±5°の範囲を含むものとする。同様に、「圧延直角方向」とは、圧延方向の直角方向に対して±5°の範囲を含むものとする。圧延直角方向とは、熱延鋼板の板幅方向である。
「鋼組成」
以下、本発明において鋼組成を限定する理由についてさらに詳しく説明する。なお、以下の説明においては、特に指定の無い限り、「%」は質量%を表すものとする。
(C:炭素)0.0005〜0.0300%未満
Cの含有量が増えると集合組織がランダム化する傾向があり、{332}<113>方位や{100}<011>方位が強くなる事から、含有量を0.0300%未満とする。また、この観点からは、C量は0.0200%以下にする事がより望ましく、さらに望ましくは0.0100%以下である。一方、C量を0.0005%未満にすることは、真空脱ガス処理コストが大きくなりすぎるにもかかわらず特段の効果が得られないことから、Cの下限は0.0005%以上とする。
(Si:シリコン)0.50%以下
Siは、その下限は規定しないが、脱酸元素であることから0.01%以上含まれていることが望ましい。また、Siは、固溶強化により強度を増加させる元素であることから、用途に応じて0.50%以下を上限に含有させる。Siを0.50%を超えて含有することは、加工性の劣化を招くとともにフェライト変態を促進し{100}<011>を発達しやすくすることから、0.50%以下を上限とする。また、Siの含有は、Siスケールと呼ばれる熱延中のスケール疵の原因となる他、めっきの密着性を低下させることから、0.30%以下とすることがより望ましい。また、この観点から、Siの含有量は、さらに望ましくは0.10%以下である。
(Mn:マンガン)0.80〜2.50%
Mnは、熱延終了後の冷却時の焼き入れ性を高め、変態時のバリアント選択性を高める事で熱延板の集合組織を発達させる。そのため、本発明においては、Mnの含有量は0.80%以上とする。また、この観点からは、Mnを1.00%以上含有させることが望ましい。
一方、Mnが2.50%超を含有すると、{332}<113>方位が発達することから、2.50%以下をMnの上限とする。この観点からは2.00%以下とすることが望ましく、さらに望ましくは1.50%以下である。
(P:リン)0.10%以下
Pは、その下限は限定しないが、安価に強度を向上させることが出来る元素であることから、用途に応じて0.005%超を含有する。一方、Pが0.10%超を含有することは、二次加工割れの原因となると共に延性を劣化させることから、0.10%以下を上限とする。また、この観点からは、P量は0.08%以下にすることがより望ましく、0.06%以下にすることが更に望ましい。
(S:硫黄)0.010%以下
Sは、MnSを形成し、加工性の劣化を招くことから、0.010%以下を上限とする。また、この観点からは、S量は、さらに望ましくは0.008%以下とする。
(Al:アルミニウム)0.10%以下
Alは、脱酸調整剤であり、下限は特に限定しないが、脱酸作用の観点からは0.010%以上とすることが好ましい。一方、Alは変態点を著しく高める元素であり、0.10%超を含有すると、フェライト変態が促進され集合組織が弱くなることから、その上限を0.10%以下とする。加工性の観点からは0.06%以下とする事が望ましい。
(N:窒素)0.006%以下
Nは、鋼中に含まれる不純物であり、下限は特に設定しないが、0.0005%未満とすると製鋼コストが高くなることから、0.0005%以上、好ましくは0.0010%超とすることが好ましい。一方、Nは高温でBNを形成し、固溶B量を低減させることから、上限は0.006%以下とする。また、この観点からは、N量は0.004%以下、より好ましくは0.002%以下とする。
(Nb:ニオブ)0.005〜0.080%
Nbは、熱間圧延においてγ相を加工した際の再結晶を顕著に抑制し、γ相での加工集合組織の形成を顕著に促すことから、下限を0.005%以上とする。この観点から0.015%以上を含有することがより望ましい。しかしながら、Nbの含有量が0.080%を超えると、加工性が劣化する。このため、Nb含有量の上限は0.080%以下とする。また、この観点からは、Nbの含有量は0.060%以下とすることが望ましく、さらに望ましくは0.040%以下である。
(Ti:チタン)48×(N−0.001)/14(%)〜0.100%
Tiは、深絞り性とヤング率の向上に寄与する重要な元素である。Tiは、γ相高温域で窒化物を形成することによって、BNの析出を抑制し、焼き入れ性をあげる固溶Bを確保することができるので、ヤング率の向上に好ましい集合組織の発達が促進される。この効果を得るためには、Tiを48×(N−0.001)/14%以上を含有することが必要である。ただし48×(N−0.001)/14%は0%超である必要がある。ここで、「48×(N−0.001)/14」中のNには、N(窒素)の含有率(質量%)を代入する。一方、Tiが0.100%超を含有すると加工性が著しく劣化することから、0.100%以下を上限とする。また、この観点からは、Ti量を0.080%以下にすることが好ましく、より好ましくは0.060%以下であり、さらに好ましくは0.040%以下である。
(B:ボロン)0.0005〜0.005%
Bは、焼き入れ性を高める元素であり、熱延板の集合組織を最適化する。この観点から、Bは、0.0005%以上を含有し、望ましくは0.0010%以上を含有し、より望ましくは0.0020%以上を含有する。一方、0.005%超のBの含有は、再結晶温度と焼き入れ性を上げ、加工性の劣化を招くとともに、{332}<113>の発達を促すことから、0.005%以下を上限とする。この観点からは、B量は0.004%以下とすることが望ましく、さらに望ましくは0.003%以下である。
本発明においては、鋼特性を改善するための元素として、Cu、Ni、Ca、Rem(希土類元素)、Vのうちの1種又は2種以上を含有してもよい。具体的には、用途に応じて、質量%で、Cu:0.005〜0.500%、Ni:0.005〜0.500%、Ca:0.0005〜0.1000%、Rem:0.0005〜0.1000%、V:0.001〜0.100%のうちの1種又は2種以上を含有することが望ましい。これらの元素は、含有しなくてもよい。
(Cu:銅)0.005%〜0.500%
Cuは、耐食性やスケールの剥離性を向上させる元素であることから、0.005%以上を含有することが望ましい。一方、Cuの0.500%超の含有は析出強化による強度上昇を招くことから、0.005%以上、0.500%以下の範囲で必要に応じて含有することが望ましい。
(Ni:ニッケル)0.005%〜0.500%
Niは、鋼板強度を上げるとともに、靭性を向上させる元素であることから、0.005%以上を含有することが望ましい。一方、Niの0.500%超の含有は延性劣化の原因となるため、0.005%以上、0.500%以下の範囲で必要に応じて含有することが望ましい。
Ca、Rem(希土類元素)、Vは、強度を高めたり、鋼板の材質を改善したりする効果を得るための元素として含有することが好ましい。Remとは、La、Ceなどの原子番号57〜71のランタノイド系の元素の単体または混合物を指す。
Ca及びRemの含有量が0.0005%未満、Vの含有量が0.001%未満では、上記の十分な効果が得られないことがある。一方、Ca及びRemの含有量が0.1000%超、Vの含有量が0.100%超になるように含有すると、延性を損なうことがある。従って、Ca、Rem、Vを含有する場合には、それぞれ、Ca:0.0005〜0.1000%、Rem:0.0005〜0.1000%、V:0.001〜0.100%の範囲で含有することが好ましい。
また、本発明の鋼は、以上の元素の他にも、さらに、鋼特性を改善させるための元素を含んでいても良く、また、残部として、鉄を含むとともに、Sn、Asなどの不可避的に混入する元素(不純物)も含んでも良い。
「結晶方位」
次に、本発明の熱延鋼板において結晶方位を限定する理由について説明する。
本発明の熱延鋼板は、板厚1/2厚で測定した{211}<011>方位のX線ランダム強度比が6.0以上、{332}<113>,{100}<011>方位のX線ランダム強度比がいずれも2.0以下を満足するものとして規定されている。さらに、1/8厚で測定した{110}<112>方位のX線ランダム強度比が4.0以上、{110}<001>方位のX線ランダム強度比が2.0以下を満足することが好ましい。
図1に、本発明の熱延鋼板の結晶方位が表示されるφ2=45°断面のODF(Crystallite Orientation Distribution Function)を示す。ここで、結晶の方位は、通常、板面に垂直な方位を(hkl)又は{hkl}、圧延方向に平行な方位を[uvw]又は<uvw>で表示する。{hkl}、<uvw>は、等価な面の総称であり、(hkl) [uvw]は、個々の結晶面を指す。すなわち、本発明においては、b.c.c.構造を対象としているため、例えば、(111)、(−111)、(1−11)、(11−1)、(−1−11)、(−11−1)、(1−1−1)、(−1−1−1)面は等価であり、区別がつかない。このような場合、これらの方位を総称して{111}と称する。また、「−1」は「1」の上にバーを付与することを意味する。
なお、ODFは、対称性の低い結晶構造の方位表示にも用いられるため、一般的には、φ1=0〜360°、Φ=0〜180°、φ2=0〜360°で表現され、個々の方位が(hkl)[uvw]で表示される。しかしながら、本発明では、対称性の高い体心立方晶を対象としているため、Φとφ2については0〜90°の範囲で表現される。また、φ1は、計算を行う際に変形による対称性を考慮するか否かによって、その範囲が変わるが、本発明においては、対称性を考慮し、φ1=0〜90°で表記する。すなわち、本発明では、φ1=0〜360°での同一方位の平均値を、0〜90°のODF上に表記する方式を選択する。この場合は、(hkl)[uvw]と{hkl}<uvw>は同義である。従って、例えば、図1に示した、φ2=45°断面におけるODFの(112)[1−10]のX線ランダム強度比は、{211}<011>方位のX線ランダム強度比である。
ここで、{211}<011>方位、{332}<113>方位,{100}<011>方位、{110}<112>方位、および{110}<001>方位のX線ランダム強度比は、X線回折によって測定される{110}、{100}、{211}、{310}極点図のうち、複数の極点図を基に級数展開法で計算した、3次元集合組織を表す結晶方位分布関数(ODF:Orientation Distribution Function)から求めればよい。なお、X線ランダム強度比とは、特定の方位への集積を持たない標準試料と供試材のX線強度を、同条件でX線回折法等によって測定し、得られた供試材のX線強度を標準試料のX線強度で除した数値である。
図1に示したように、本発明の熱延鋼板の結晶方位の一つである1/2厚における{211}<011>方位は、ODF上では、φ1=0°、Φ=35°、φ2=45°で表される。しかしながら、試験片加工や試料のセッティングに起因する測定誤差を生じることがあるため、1/2厚における{211}<011>方位のX線ランダム強度比の値は、φ1=0〜5°、Φ=30〜40°の範囲内での最大X線ランダム強度比とし、その値の下限は6.0以上とする。1/2厚における{211}<011>方位のX線ランダム強度比が6.0未満では圧延直角方向のヤング率を240GPa以上とする事が困難だからである。また、この観点からは、X線ランダム強度比の値は8.0以上であることがより望ましく、さらに望ましくは10.0以上である。この方位のX線ランダム強度比の上限は設けないが、X線ランダム強度比が30.0以上になることは鋼板内の結晶粒の方位が全て揃っていること、すなわち単結晶になっていることを示し、加工性の劣化等をもたらすおそれがあることから、30.0未満とすることが望ましい。
1/2厚における{332}<113>方位は、ODF上では、φ1=90°、Φ=65°、φ2=45°で表される。本発明では、上述したような、試験片加工等に起因する測定誤差を考え、{332}<113>方位のX線ランダム強度比の値は、φ1=85〜90°、Φ=60〜70°の範囲内での最大X線ランダム強度比とし、その値の上限は2.0以下とする。この値が2.0超では、高いヤング率を得ることが出来ない。
1/2厚における{100}<011>方位はODF上ではφ1=0°、Φ=0°、φ2=45°で表わされる。この方位も上述の理由から{100}<011>のX線ランダム強度比の値は、φ1=0〜5°、Φ=0〜5°の範囲内での最大X線ランダム強度比とし、その値の上限は2.0以下とする。この値が2.0超では、高いヤング率を得ることが出来ない。
1/8厚における{110}<112>方位は、ODF上では、φ1=55°、Φ=90°、φ2=45°で表される。この方位も、{110}<112>方位としてのX線ランダム強度比の値は、φ1=50〜60°、Φ=85〜90°の範囲内での最大X線ランダム強度比とし、その値の下限は4.0以上とする。この値が4.0未満では、高いヤング率を得ることが出来ない。
1/8厚における{110}<001>方位は、ODF上では、φ1=90°、Φ=90°、φ2=45°で表される。この方位のX線ランダム強度比の値は、φ1=85〜90°、Φ=85〜90°の範囲内での最大X線ランダム強度比とし、その値の上限は2.0以下とする。この値が2.0超では、高いヤング率を得ることが出来ない。
なお、X線回折用試料の作製は、次のようにして行う。
まず、鋼板を機械研磨や化学研磨などによって板厚方向に所定の位置まで研磨し、バフ研磨によって鏡面に仕上げた後、電解研磨や化学研磨によって歪みを除去すると同時に、1/2板厚部および1/8板厚部が測定面となるように調整する。ここで、測定面を正確に所定の板厚位置にすることは困難であるので、目標とする位置を中心として、板厚に対して3%の範囲内が測定面となるように試料を作製すればよい。また、X線回折による測定が困難な場合には、EBSP(Electron Back Scattering Pattern)法やECP(Electron Channeling Pattern)法により、統計的に十分な数の測定を行っても良い。
ヤング率は板厚全厚での結晶方位の平均値と対応するが、熱延板の板厚表層部と中心部では発達する結晶方位が異なる。そこで、表層(1/8厚)と板厚中心部(1/2厚)での結晶方位の集積度を各々測定する。
「製造方法」
本発明の加工性に優れた高ヤング率熱延鋼板を製造するのに好ましい条件について詳しく述べる。
本実施形態に係る熱延鋼板は、例えば以下のような熱間圧延工程及び冷却工程を含む製造方法によって得ることができる。
鋼を常法により溶製、鋳造し、熱間圧延に供する鋼片を得る。この鋼片は、鋼塊を鍛造又は圧延したものでも良いが、生産性の観点から、連続鋳造により鋼片を製造することが好ましい。また、薄スラブキャスター等を用いて製造してもよい。
また、通常、鋼片は鋳造後、冷却し、熱間圧延を行うために、再度、加熱する。この場合、熱間圧延を行う際の鋼片の加熱温度は1150℃以上とする。これは、鋼片の加熱温度が1150℃未満であると、NbやTiが十分に固溶せず、熱間圧延中に高ヤング率化に適した集合組織の形成が阻害されるためである。また、鋼片を効率良く均一に加熱するという観点からも、加熱温度を1150℃以上とする。加熱温度の上限は規定しないが、1300℃超に加熱すると、鋼板の結晶粒径が粗大になり、加工性を損なうことがある。鋼片の加熱温度は鋼片の表面温度である。なお、溶製した鋼を鋳造後、直ちに熱間圧延を行う連続鋳造−直接圧延(CC−DR)のようなプロセスを採用しても良い。
仕上圧延は、1120℃以下で開始する。望ましくは1050℃以下で開始する。一方、1000℃未満で圧延を開始すると、850℃以上で圧延を終了する事が困難となることから1000℃以上で熱延を開始する。仕上げ熱延は850〜920℃で終了する。920℃超で熱延を終了すると再結晶が進行し集合組織がランダム化して{211}<011>が弱くなる事からこの温度を上限とする。この観点からは900℃以下で熱延を終了する事が望ましい。一方、850℃未満になると{100}<011>が発達することからこの温度を下限とする。この観点からはFTは880℃を下限とする事が望ましい。なお、仕上圧延の開始温度は仕上圧延の1パス目の入側における鋼板の表面温度であり、終了温度は最終パスの出側における鋼板の表面温度である。
次いで、上記熱延の終了後、鋼板表面温度が550℃未満になるまで冷却する。その際、550℃までの平均冷却速度20℃/s以上で冷却する。冷却停止温度が550℃以上になると熱延組織が一部フェライトとなり、集合組織がランダム化する傾向にあることから、冷却停止温度の上限は550℃未満とする。冷却停止温度の下限は特に設けないが、室温以下にする事は特段の効果を有さない事から室温を下限とするのが好ましい。550℃までの平均冷却速度が20℃/s未満になると、焼き入れ性が不足し、集合組織が弱くなる。このため、本発明では、20℃/sを平均冷却速度の下限とする。なお、平均冷却速度の上限は規定しないが、100℃/s以上で冷却することは、過大な設備を有する必要があり、かつ、特段の効果も得られないことから、100℃/s未満の平均冷却速度で冷却することが望ましい。
仕上圧延終了後の鋼板の冷却は、仕上げ圧延設備の後段に冷却設備を設置し、この冷却設備に対して仕上げ圧延後の鋼板を通過させながら冷却を行う。冷却設備として例えば、冷却媒体として水を用いた水冷設備を例示することができる。平均冷却速度は、仕上圧延終了時の鋼板温度から550℃を差し引いた温度幅を、仕上圧延終了時から550℃到達時までの所要時間で除した値である。また、冷却停止時とは、冷却設備からの鋼板の導出時である。また、冷却設備には、途中に空冷区間がない設備や、途中に1以上の空冷区間を有する設備がある。本実施形態では、いずれの冷却設備を用いてもよい。空冷区間を有する冷却設備を用いる場合であっても、仕上圧延終了時から550℃止までの平均冷却速度が20℃/s以上であればよい。
上記条件によって550℃未満に冷却した後、再加熱し、550〜650℃の温度範囲で1時間以上保持を行う。再加熱の方法は問わないが、例えば冷却停止後に巻き取ったコイルにカバーをかける事による複熱を利用してもよいし、冷却停止後に巻き取って室温まで冷却した後にバッチ焼鈍を施してもよい。また、冷却停止後にIH(誘導加熱)等で再加熱し550℃以上の所望の温度に加熱した後に巻き取っても良い。
再加熱温度が550℃未満では冷却時に形成されたヤング率を向上させる{211}<011>を優先的に成長させる事が出来ない事から、550℃以上を下限とする。一方、再加熱温度が650℃超となると、他の方位粒も成長し、集合組織がランダム化する事から、650℃以下を上限とする。上記の観点からは580〜630℃の温度範囲に加熱する事が望ましい。
また、本発明の熱延鋼板に電気亜鉛系めっき、溶融亜鉛めっき、および合金化溶融亜鉛めっきを施しても構わない。合金化溶融亜鉛めっきを施す際の熱処理を上記再加熱条件と合致するように行っても同様の効果が得られる。
以上説明したような、本発明の熱延鋼鈑は、圧延方向のヤング率が218GPa以上、圧延直角方向のヤング率が240GPa以上を有するものとなり、剛性に優れたものとなる。
従って、例えば、足廻り部品等の自動車部材に本発明を適用することにより、剛性向上による部材の薄板化に伴う燃費改善や車体軽量化のメリットを十分に享受することができ、その社会的貢献は計り知れない。
なお、ヤング率は、静的引張法により測定する。静的引張法によるヤング率の測定は、JIS Z 2201に準拠した引張試験片を用いて、鋼板の降伏強度の1/2に相当する引張応力を付与して行う。この際、測定は5回行い、応力−歪み線図の傾きに基づいて算出したヤング率のうち、最大値及び最小値を除いた3つの計測値の平均値を静的引張法によるヤング率とする。
以下、本発明の高ヤング率熱延鋼鈑の実施例を挙げ、本発明をより具体的に説明するが、本発明は、もとより下記実施例に限定されるものではなく、前、後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも可能であり、それらは何れも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
本実施例においては、まず、下記表1に示す組成を有する鋼を溶製して鋼片を製造し、この鋼片を加熱して、熱間で粗圧延を行った後、引き続いて、下記表2に示す条件で仕上圧延を行った。なお、表2において、SRT[℃]は鋼片の加熱温度、FT[℃]は仕上圧延の1パス目の入側温度(仕上圧延の開始温度)、FT[℃]は仕上圧延の最終パス後、すなわち仕上出側の温度の温度(仕上圧延の終了温度)、冷却速度は仕上圧延終了後から550℃までの平均冷却速度、CT[℃]は冷却停止温度を示す。HT[℃]は再加熱での保持温度を示す。HT時間[h]は再加熱での保持時間を示す。なお、表1の空欄は、分析値が検出限界未満であったことを意味する。
また、ヤング率の測定は、静的引張法により測定した。静的引張法によるヤング率の測定は、JIS Z 2201に準拠した引張試験片を用いて、鋼板の降伏強度の1/2に相当する引張応力を付与して行った。この際、測定は5回行い、応力−歪み線図の傾きに基づいて算出したヤング率のうち、最大値及び最小値を除いた3つの計測値の平均値を静的引張法によるヤング率とし、下記表3に示した。
また、鋼板の板厚1/2厚での{211}<011>方位、{332}<113>方位,{100}<011>方位および1/8厚での{110}<112>方位,{110}<001>方位のX線ランダム強度比は、以下のようにして測定した。まず、鋼板を機械研磨及びバフ研磨した後、さらに電解研磨して歪みを除去し、1/2板厚部および1/8板厚部が測定面となるように調整した試料を用いてX線回折を行った。なお、特定の方位への集積を持たない標準試料のX線回折も同条件で行った。
次に、X線回折によって得られた{110}、{100}、{211}、{310}極点図を基に、級数展開法でODFを得た。そして、このODFから、上記の方位のX線ランダム強度比を決定し、両板厚位置での測定値の平均値を求めた。
本実施例における結果を下記表3に示す。
表3に示す結果から明らかなとおり、本発明の化学成分を有する鋼を適正な条件で製造した本発明例(表1〜3の備考欄における本発明例)の場合には、圧延方向のヤング率が218GPa以上、圧延直角方向のヤング率が240GPa以上となり、本発明例において、高い剛性が得られていることが明らかである。
一方、製造No.29〜38は、化学成分が本発明の範囲外である鋼No.a〜jを用いた比較例である。
製造No.29はNb含有量が低すぎるために熱間圧延中の再結晶が十分抑制できなかった場合の例である。この場合、特に{211}<011>が弱くなるために、他の方位は再加熱後も残存し、高いヤング率を得る事が出来ない。
製造No.30はTiが含有されず、またNo.38はTi含有量が低すぎるために、Ti−48×(N−0.001)/14>0を満足する事が出来ず、BNが形成されたケースである。この場合、特に板厚中心部での焼き入れ性が不足し、{211}<011>が弱くなる共に{100}<011>が発達するため、高いヤング率を得る事が出来ない。
製造No.31はMn含有量が低すぎるために焼き入れ性が不足したケースで前述と同様に焼き入れ性不足にある。
製造No.32はMn含有量が高すぎた場合の例である。この場合、焼き入れ性が上がると共に{332}<113>が発達しやすくなるため高いヤング率を得る事が困難となる。
製造No.33はB含有量が低すぎるケースである。この場合も{211}<011>が発達せず、{332}<113>と{100}<011>が残るため、高いヤング率を得る事が出来ない。
製造No.34はC含有量が高すぎるケースである。この場合、バリアント選択性が弱くなるために{211}<011>が弱くなり、その結果他の方位も残存し、高いヤング率を得る事が出来ない。
製造No.35はSiが高すぎる場合の例である。この場合フェライト変態が促進されるために{100}<011>が強くなるため、高いヤング率を得る事が出来ない。
製造No.36はTi含有量が高すぎたため、熱間圧延中に割れが生じ試験を中止した例である。
製造No.37はB含有量が高すぎる場合であるが、この場合は再結晶抑制および焼き入れ性が強くなりすぎるために、{332}<113>が発達する。
鋼No.Bの比較例である製造No.4のように、加熱温度が低すぎると固溶Nb、Tiが確保されず再結晶が抑制されないため、ヤング率が低下する。
鋼No.Cの比較例である製造No.6のように、FT0が高すぎる場合も、熱間圧延中の再結晶が促進されるためヤング率が確保できない。
鋼No.Dの比較例である製造No.9のように、FT0が低すぎるとFTが確保できず、変態点を下回ってしまい一部α域熱延となってしまうため、{100}<011>が強くなりヤング率が低下する。
鋼No.Eの比較例である製造No.11のようにFTが高すぎる場合も、熱間圧延中の再結晶が促進されるためヤング率が確保できない。
鋼No.Fの比較例である製造No.13はFTが低すぎる場合の例である。この場合も、製造No.9と同様、α域熱延温度に入ってしまうため、ヤング率が低下する。
鋼No.Gの比較例である製造No.15のように冷却速度が低すぎると焼き入れ性が不十分で{211}<011>が弱くなるためヤング率が低下する。
鋼No.Hの比較例である製造No.17は冷却停止温度が高すぎるために、一部フェライト変態となり、{100}<011>が強くなる。
鋼No.Iの比較例である製造No.19のように、HTが低すぎると{211}<011>が周囲の他方位を蚕食して成長する事が出来ないため、ヤング率が低下する。
鋼No.Jの比較例である製造No.21はHTが高すぎる場合である。この場合、他の方位も発達してしまうために相対的に{211}<011>は弱く、他の方位は強くなってしまい、高いヤング率が得られない。
鋼No.Mの比較例である製造No.28のようにHTでの保持時間が短すぎると{211}<011>が周囲の他方位を蚕食して成長する事が出来ないため、ヤング率が低下する。
以上説明した実施例の結果より、本発明により、高いヤング率を示す熱延鋼鈑が実現可能となることが明らかである。
Figure 2019099846
Figure 2019099846
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本発明の加工性に優れた熱延鋼板は、例えば、自動車、家庭電気製品、建物等に使用される。また、本発明の加工性に優れた熱延鋼板は、表面処理をしない狭義の熱延鋼板と、防錆のために溶融Znめっき、合金化溶融Znめっき、電気亜鉛系めっき等の表面処理を施した広義の熱延鋼板を含む。この表面処理には、アルミ系のめっき、各種めっき鋼板の表面への有機皮膜、無機皮膜の形成、塗装、それらを組み合わせた処理も含まれる。そして、本発明の熱延鋼板は、高いヤング率を有するため、従来の鋼板よりも板厚を減少させること、すなわち軽量化が可能になり、地球環境保全に寄与できる。また、本発明の熱延鋼板は、形状凍結性も改善されるため、自動車用部材などのプレス部品への高強度鋼板の適用が容易になる。さらに、本発明の鋼板を成形、加工して得られた部材は、衝突エネルギー吸収特性にも優れるので、自動車の安全性の向上にも寄与することから、その社会的貢献は計り知れない。

Claims (3)

  1. 質量%で、
    C:0.0005〜0.0300%未満、
    Si:0.50%以下、
    Mn:0.80〜2.50%、
    P:0.10%以下、
    S:0.010%以下、
    Al:0.10%以下、
    N:0.0060%以下、
    Nb:0.005〜0.080%、
    Ti:48×(N−0.001)/14(%)〜0.100%、
    B:0.0005〜0.0050%を満足するように含有し、
    残部が鉄及び不純物からなる鋼組成を有し、
    板厚1/2厚で測定した{211}<011>方位のX線ランダム強度比が6.0以上、{332}<113>,{100}<011>方位のX線ランダム強度比がいずれも2.0以下であることを特徴とする熱延鋼板。
  2. さらに、質量%で、
    Cu:0.005〜0.500%、
    Ni:0.005〜0.500%、
    Ca:0.0005〜0.1000%、
    Rem:0.0005〜0.1000%、
    V:0.001〜0.100%
    の内の1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の熱延鋼板。
  3. 1/8厚で測定した{110}<112>方位のX線ランダム強度比が4.0以上、{110}<001>方位のX線ランダム強度比が2.0以下であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の熱延鋼板。
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