JP2019099262A - 収容容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本体部と蓋部とを繰り返し固定することのできる収容容器を提供する。【解決手段】可撓性を有する樹脂からなる収容容器1は、上面が開口する直方体形状の本体部10と、下面が開口する直方体形状の蓋部20と、本体部10に対して蓋部20を開閉可能なように本体部10及び蓋部20の後側の一辺同士を連結するヒンジ部と、蓋部20の前側の一辺から前方へと延び、少なくとも先端が基端より拡幅する舌片部40と、本体部10の前面16Aから前方に膨出する横断面矩形状の膨出部50と、を有する。膨出部50の先端面50Aには、蓋部20を閉じた状態で撓ませた舌片部40の中間40Dが嵌合可能な第1の凹溝50Bが形成され、膨出部50の下面には、舌片部40の中間40Dが第1の凹溝50Bに嵌合したときに舌片部40の先端40Eが嵌合する第2の凹溝が形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、果物や野菜などの物品を収容する収容容器に関する。
果物や野菜などの物品を収容する収容容器としては、特許文献1(特開2003−191937号公報)に記載された樹脂製の食品用容器が知られている。この食品用容器は、本体部と、本体部に連結部を介して一体化された蓋部と、本体部の前部の二隅に設けられた嵌合凹部と、蓋部の前部の二隅に設けられ蓋部を閉じたときに嵌合凹部に嵌合する嵌合凸部と、を含む。
しかしながら、特許文献1に記載の食品用容器は、嵌合凹部を嵌合凸部に嵌合させることによって本体部と蓋部とを固定する構造であるため、嵌合時に嵌合凸部が潰れるおそれがあった。そのため、例えば、本体部と蓋部とを固定した後、店頭に陳列する前に傷んでいた野菜や果物などの物品を別のものと交換する必要が生じた場合には、本体部との固定を一度解除した蓋部を再び本体部に固定することができないおそれがあった。
そこで、本発明は、本体部と蓋部とを繰り返し固定することのできる収容容器を提供することを目的とする。
そのため、可撓性を有する樹脂からなり被収容物を収容する収容容器は、上面が開口する本体部と、下面が開口する蓋部と、本体部に対して蓋部を開閉可能に連結するヒンジ部と、本体部及び蓋部の一方の周縁のうち、本体部及び蓋部の一方の開口を挟んでヒンジ部と向かい合う部分から外方へと延び、少なくとも先端が基端より拡幅する舌片部と、本体部及び蓋部の他方の周壁のうち、本体部及び蓋部の他方の開口を挟んでヒンジ部と向かい合う部分から外方に膨出する膨出部と、を有し、膨出部の先端面には、蓋部を閉じた状態で撓ませた舌片部の中間が嵌合可能な第1の凹溝が形成され、舌片部が第1の凹溝に嵌合したときに舌片部の先端側に位置する膨出部の面には、舌片部の先端が嵌合する第2の凹溝が形成されている。
本発明によれば、本体部と蓋部とを繰り返し固定することができる。
以下、添付図面を参照しつつ本発明を実施するための実施形態について説明する。
まず、収容容器の構成について図1〜11を参照して説明する。
まず、収容容器の構成について図1〜11を参照して説明する。
収容容器1は、例えば、可撓性を有する樹脂からなり果物や野菜などの物品(被収容部)を収容する蓋付きのフードパックであり、下側に配置される本体部10と、上側に配置される蓋部20と、ヒンジ部30と、舌片部40と、膨出部50とを有する。
尚、本明細書、特に図1〜4においては、便宜上、舌片部40及び膨出部50が設けられた側を収容容器1の前側と定義し、ヒンジ部30が設けられた側を収容容器1の後側と定義する。
本体部10、蓋部20、ヒンジ部30、舌片部40及び膨出部50は、例えば、可撓性を有すると共に透明な合成樹脂製の一枚のシートを用いて、真空成形、圧空成形、真空圧空成形又はプレス成形などにより一体形成されている。
合成樹脂としては、例えば、ポリエチレン若しくはポリプロピレンなどのオレフィン系プラスチック、ポリメタクリル酸メチル若しくはアクリロニトリル樹脂などのアクリル系プラスチック、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール若しくはポリ塩化ビニリデンなどのビニル系プラスチック、ポリスチレン若しくはアクリロニトリル・スチレン樹脂などのスチレン系プラスチック、又は、ポリエチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステルなどが挙げられる。
本体部10は、上面が開口する直方体形状の箱体である。より詳細には、本体部10は、矩形状の底面12と、底面12の周縁から上方に延びる周壁14と、を含む。周壁14は、矩形状の開口16を規定している(図8を参照)。
蓋部20は、下面が開口する直方体形状の箱体である。より詳細には、蓋部20は、矩形状の天板22と、天板22の周縁から下方に延びる周壁24と、を含む。周壁24は、矩形状の開口26を規定している(図8を参照)。
但し、本体部10及び蓋部20のそれぞれは、直方体形状の箱体に限るものではなく、例えば、一面が開口する円柱形状若しくは楕円柱形状の箱体であってもよい。
尚、本明細書において、「直方体」とは、各面が完全な長方形(又はその一種である正方形)で構成され、隣接する面が直角に交わる完全な直方体(又は立方体)のみを意味するものではなく、角が丸みを帯びた「略直方体」(又は「略立方体」)の意味も含むものとする。これと同様に、本明細書において、「矩形」とは、隣接する辺が直角に交わる完全な矩形のみを意味するものではなく、角が丸みを帯びた「略矩形」の意味も含むものとする。
また、本体部10には、その開口縁(周壁14の上端)から外方に延び出る矩形状の第1の鍔部18が開口16の全周に亘って形成されている。
蓋部20には、その開口縁(周壁24の下端)から外方に延び出る矩形状の第2の鍔部28が開口26の全周に亘って形成されている。
蓋部20には、その開口縁(周壁24の下端)から外方に延び出る矩形状の第2の鍔部28が開口26の全周に亘って形成されている。
第1の鍔部18の周縁は、第1の鍔部18を補強すべく、その全周に亘って下方に折り曲げられている。これと同様に、第2の鍔部28の周縁は、第2の鍔部28を補強すべく、その全周に亘って上方に折り曲げられている。
ヒンジ部30は、本体部10に対して蓋部20を開閉可能に連結する。より詳細には、ヒンジ部30は、本体部10の開口16と蓋部20の開口26とを向かい合わせた状態で視て、本体部10(第1の鍔部18)の後側の一辺と蓋部20(第2の鍔部28)の後側の一辺とを連結している(図4を参照)。
舌片部40は、蓋部20(第2の鍔部28)の前側の一辺の略中央から前方へと延び、少なくとも先端が基端より拡幅している。ここで、上述したように、収容容器1は、可撓性を有する樹脂からなり、特に、舌片部40は、その基端から先端にかけての複数箇所にて撓むようになっている。すなわち、舌片部40は、蓋部20の周縁(第2の鍔部28)のうち、開口26を挟んでヒンジ部30と向かい合う部分から外方へと延び、少なくとも先端が基端より拡幅するものである。
舌片部40は、その基端であって第2の鍔部28との接続部を兼ねた第1のヒンジ部40Aと、第1のヒンジ部40Aから先端に向かって所定の距離を空けて設けられた第2のヒンジ部40Bと、第2のヒンジ部40Bから先端に向かって所定の距離を空けて設けられた第3のヒンジ部40Cとを含む。舌片部40の第1のヒンジ部40Aと第2のヒンジ部40Bとの間には、幅方向に延びる補強用リブが突出形成されている(例えば、図9を参照)。また、第2のヒンジ部40Bと第3のヒンジ部40Cとの間には、平面視で矩形状の補強用リブが突出形成されている(例えば、図9を参照)。
第1のヒンジ部40Aと第2のヒンジ部40Bとの間の長さは、第1の鍔部18の折り曲げられた周縁の高さと第2の鍔部28の折り曲げられた周縁の高さとを足し合わせた長さと略等しい。また、第2のヒンジ部40Bと第3のヒンジ部40Cとの間の長さは、第2の鍔部28の前側の部分の奥行(前後方向の長さ)と略等しい。これにより、舌片部40は、蓋部20(第2の鍔部28)から前方に延びた状態(図2、図7〜図9及び図11を参照)と、詳細を後述するように第1、第2及び第3のヒンジ部40A〜40Cを支点として第1の鍔部18の下面から前面14Aにかけての形状に倣って撓んだ状態との間で変形可能となっている。
また、舌片部40の中間であって第3のヒンジ部40Cと先端との間には、基端の幅よりも拡幅した第1の拡幅部40Dが設けられている。そして、舌片部40の先端は、第1の拡幅部よりも更に拡幅する第2の拡幅部40Eとなっている。
第1の拡幅部40Dの周縁及び第2の拡幅部40Eの周縁は、第1の拡幅部40D及び第2の拡幅部40Eの接続部を除き、側面視で上方に折り曲げられている(図2及び図7を参照)。
舌片部40の中間(第1の拡幅部40D)には、詳細を後述する突起50B3(例えば、2つ)が嵌合可能な窪み40D1が、例えば、2つ設けられている。
舌片部40の先端(第2の拡幅部40E)には、舌片部40が蓋部20から前方へと延びた状態において更に前方へと延びるタブ40Fが設けられている。タブ40Fは、平面視で略三角形状に形成されている。
膨出部50は、例えば、本体部10の周壁14のうち、開口16を挟んでヒンジ部30と向かい合う部分、すなわち、周壁14の前面14Aから外方(前方)に膨出する。膨出部50は、より詳細には、前面14Aの一部を前方に膨出させると共に第1の鍔部18の前側の面の一部を下方に膨出させることにより形成される。すなわち、膨出部50は、第1の鍔部18から前面14Aに亘って形成されている。
膨出部50の先端面50Aの略中央には、上下方向に延びる第1の凹溝50Bが形成されている。すなわち、第1の凹溝50Bが形成された膨出部50は、前後方向に垂直な横断面が矩形状且つ平面視略台形状の2つの突出部となっている。したがって、膨出部50は、第1の鍔部18から下方に窪んだ平面視略台形状の2つの凹部18A、18Bを構成している(図4及び図8を参照)。
但し、膨出部50及び凹部18A、18Bは、必ずしも一体であることに限るものではなく、別体であってもよい。すなわち、膨出部50が本体部10の前面14Aに形成され、凹部18A、18Bが第1の鍔部18に形成されてもよい。また、膨出部50の横断面は、矩形状に限るものではなく、例えば、円形状又は楕円形状であってもよい。
第1の鍔部18の凹部18A、18B間に位置する部分は、下方に窪んだ第1の平坦部18Cとなっている(図8、図9及び図10を参照)。第1の平坦部18Cの深さは、凹部18A、18Bの深さよりも浅くなっている。したがって、第1の凹溝50Bの上端は、第1の平坦部18Cの下面によって閉塞されている(図9及び図10を参照)。
第1の凹溝50Bの下端は、下方に向かって開口している(図2、図5及び図10を参照)。この第1の凹溝50Bには、蓋部20を閉じた状態で撓ませた舌片部40の中間(第1の拡幅部40D)が嵌合するようになっている。ここで、第1の凹溝50Bの幅(第1の凹溝50Bの両側面50B1間の長さ)は、例えば、舌片部40の基端幅(及び第1のヒンジ部40Aと第3のヒンジ部40Cとの間の幅)と略等しい。
第1の凹溝50Bの底面50B2には、前方へと突出して、舌片部40の中間(第1の拡幅部40D)に形成された上述の窪み40D1に嵌合可能な突起50B3が2つ形成されている。
膨出部50の下面50C、すなわち、開口16の開口面に垂直な方向において当該開口面から最も離れた側の面には、左右方向に延びる第2の凹溝50Dが形成されている。すなわち、第2の凹溝50Dは、第1の凹溝50Bに舌片部40の中間(第1の拡幅部40D)が嵌合したときに当該舌片部40の先端側に位置する膨出部50の面に形成されている。この第2の凹溝50Dには、舌片部40の先端(第2の拡幅部40E)が嵌合するようになっている。また、第1の凹溝50Bの両側面50B1には、上下方向に延び下端にて第2の凹溝50Dに連なる第3の凹溝50Eが形成されている。
第1の凹溝50Bの底面50B2、並びに、第2の凹溝50D及び第3の凹溝50Eの各両側面のうち膨出部50の基端側の側面は、本体部10の前面14Aと面一であってよい。すなわち、第2の凹溝50D及び第3の凹溝50Eは、膨出部50の基端側に配置されている(図9、10を参照)。但し、これに限るものではなく、第2の凹溝50D及び第3の凹溝50Eは、膨出部50の基端側と先端側との間に配置されてもよい。
また、第2の凹溝50D及び第3の凹溝50Eの各幅(両側面間の長さ)は、第1の拡幅部40Dの周縁及び第2の拡幅部40Eの周縁の折り曲げ長さと略等しい。
一方、第2の鍔部28には、蓋部20の開口26側から視て上方に突出する2つの凸部28A、28Bが形成されている(図5〜図7を参照)。凸部28A、28Bは、蓋部20を閉じたときに第1の鍔部18の凹部18A、18Bに嵌合する。すなわち、凸部28A、28Bは、蓋部20の天板22側から視た場合に、下方に窪んだ凹部28C、28Dを構成している(図1、図4及び図11を参照)。
第2の鍔部28の凹部28C、28D間に位置する部分は、下方に窪んだ第2の平坦部28Eとなっている(図8、図9及び図11を参照)。第2の平坦部28Eの深さは、凹部28C、28Dの深さよりも浅くなっている。第2の平坦部28Eの上面の略中央には、蓋部20の周壁24の前面24Aから舌片部40の基端に向かって延びる補強用のリブ28Fが形成されている(図1、図2及び図9を参照)。
以上の構成を有する収容容器1における本体部10と蓋部20との固定構造について、図12〜図14を参照して詳細に説明する。
図12は、本体部10と蓋部20とを固定する前の状態を示す要部拡大断面図、図13は、本体部10と蓋部20とを固体した後の状態を示す要部拡大断面図、図14は、図3の要部拡大図である。
図12は、本体部10と蓋部20とを固定する前の状態を示す要部拡大断面図、図13は、本体部10と蓋部20とを固体した後の状態を示す要部拡大断面図、図14は、図3の要部拡大図である。
図12において、蓋部20は本体部10の開口16を覆うように閉じられている。このとき、第1の鍔部18の下面と第2の鍔部28の上面とは、互いに突き合わせられる。また、凸部28B(28A)が凹部18B(18A)に嵌合している(入り込んでいる)。この状態で蓋部20を本体部10に対して左右方向にスライドさせようとすると、凸部28A、28Bを規定する各側面が凹部18A、18Bを規定する各側面と当接する。これにより、本体部10に対する蓋部20の左右方向の位置ずれが抑制される。
そして、図13及び図14に示すように、舌片部40を、第1、第2及び第3のヒンジ部40A〜40Cを支点として第1の鍔部18(第1の平坦部18Cの下面と面一な面)から前面14A(第1の凹溝50Bの底面50B2)にかけての形状に倣って撓ませる。このとき、舌片部40の中間(第1の拡幅部40D)は、第1の凹溝50Bにその下方から上方に向かって入り込んでいる(挿入されている)。より詳細には、第1の拡幅部40Dの両側部が第3の凹溝50Eにその下方から上方に向かって挿入されると共に、窪み40D1が突起50B3に嵌合している。また、舌片部40の先端(第2の拡幅部40E)は、第2の凹溝50Dにその下方から上方に向かって挿入されている。すなわち、舌片部40の中間が、第1の凹溝50Bに嵌合し、舌片部40の先端が、第2の凹溝50Dに嵌合している。これにより、本体部10と蓋部20とが、収容容器1の内部に野菜や果物などの物品を収容しつつ蓋部20を閉じた状態で固定される。
以上説明した収容容器1においては、舌片部40の中間(第1の拡幅部40D)を第1の凹溝50Bにその下方から上方に向かって挿入することで嵌合させ、舌片部40の先端(第2の拡幅部40E)を第2の凹溝50Dにその下方から上方に向かって挿入することで嵌合させている。これにより、蓋部20を閉じた状態で本体部10と蓋部20とが固定される。一方、蓋部20を開く際には、舌片部40を、その下方に引っ張ることで第1〜第3の凹溝50B、50D、50Eから取り外すことにより、本体部10と蓋部20との固定が解除される。また、本体部10と蓋部20とは、舌片部40を第1〜第3の凹溝50B、50D、50Eに挿入することにより再度固定される。したがって、本体部10と蓋部20とを繰り返し固定することができる。
ここで、例えば、舌片部40の先端(第2の拡幅部40E)が第2の凹溝50Dに嵌合した状態において蓋部20を把持して上方に持ち上げようとするとき、第2の拡幅部40Eには上方に向かう力が作用する。このとき、第2の拡幅部40Eが第2の凹溝50Dを規定する底面及び両側面に当接する。すなわち、第2の拡幅部40Eは、第2の凹溝50Dに引っかかるので、本体部10と蓋部20との固定を解除しにくくすることが可能となる。
また、図13及び図14に示す固定状態においては、第1の拡幅部40Dの両側部が第3の凹溝50Eの両側面によって前後方向に挟み込まれ、舌片部40の窪み40D1が第1の凹溝50Bの突起50B3に嵌合している。これにより、第1の拡幅部40Dが第1の凹溝50Bに強固に嵌合固定される。
また、本体部10と蓋部20とが固定された状態において、舌片部40を下方に引っ張ると窪み40D1が下方に移動して、窪み40D1と突起50B3との嵌合が解除される。ここで、収容容器1が、例えば、比較的強度の高いポリエチレンテレフタレート(PET)などで形成されている場合には、本体部10と蓋部20とを固定する際やこの固定を解除する際における窪み40D1及び突起50B3の潰れが抑制される。
ここで、図14に示すように、本体部10と蓋部20とが固定された状態において、舌片部40の先端に形成されたタブ40Fが膨出部50の下方に突出している。したがって、蓋部20を開けたい場合には、図14に示す状態において使用者がタブ40Fを摘まんで下方に引っ張ることにより、本体部10と蓋部20との固定を容易に解除することができる。
さらに、以上説明した収容容器1は、可撓性を有する樹脂からなる。また、収容容器1は、蓋部20(第2の鍔部28)の前側の一辺の一部に設けられた舌片部40と第1〜第3の凹溝50B、50D、50Eとによって本体部10と蓋部20とが固定される構造を有している。これにより、蓋部20の左右両側が舌片部40の基端を支点として上方に撓んだ状態で本体部10と蓋部20とを固定することが可能となる。したがって、収容容器1は、例えば、被収容物の高さが収容容器1の高さよりわずかに高く、蓋部20が完全に閉じない状況であっても、第1の鍔部18と第2の鍔部28との間に微少な隙間が空いた状態で収容物を収容することができる。
また、収容容器1は、上述したように、一枚の薄肉合成樹脂製のシートを用いて、真空成形、圧空成形、真空圧空成形又はプレス成形などにより形成されており、穴開け加工などを行う必要がない。したがって、収容容器1の製造過程において、穴開け加工などにより生じ得る異物などが内部に混入することを抑制することができる。
尚、以上の説明では、本体部10及び蓋部20のそれぞれに第1の鍔部18及び第2の鍔部28が設けられているが、これに限るものではない。すなわち、第1の鍔部18及び第2の鍔部28を設けなくてもよい。この場合、舌片部40は、前面24Aの下端から前方に延びるように設けられてもよい。
また、以上の説明では、舌片部40を蓋部20(第2の鍔部28)に設け、第1〜第3の凹溝50B、50D、50Eが形成された膨出部50を本体部10に設けたが、これに限るものではない。すなわち、舌片部40を本体部10に設け、膨出部50を蓋部20に設けてもよい。この場合、舌片部40の中間は、第1の凹溝50Bにその上方から下方に向かって入り込むことで嵌合し、舌片部40の先端は、第2の凹溝50Dにその上方から下方に向かって入り込むことで嵌合する。要するに、舌片部40が本体部10及び蓋部20の一方に設けられた場合に、本体部10及び蓋部20の他方に設けられた膨出部50の先端面50Aには、上下方向に延びる第1の凹溝50Bが形成される。そして、蓋部20を閉じた状態で撓ませた舌片部40の中間(第1の拡幅部40D)は、第1の凹溝50Bに嵌合可能となっている。また、舌片部40の中間が第1の凹溝50Bに嵌合したときに舌片部40の先端側に位置する膨出部50の面には、本体部10及び蓋部20の他方から一方に向かう方向に窪んだ第2の凹溝50Dが形成される。したがって、舌片部40の先端(第2の拡幅部40E)は、第2の凹溝50Dに対して本体部10及び蓋部20の他方から一方に向かう方向に挿入される。これにより、本体部10の開口16を蓋部20によって閉じた状態に保持することが可能となる。
また、以上説明した収容容器1において、第1の拡幅部40Dの幅を基端幅と同一とし、窪み40D1、突起50B3及び第3の凹溝50Eを設けなくてもよい。この場合において、収容容器1は、第2の拡幅部40Eが第2の凹溝50Dに嵌合しているので、本体部10に固定された蓋部20を開くべく上方に持ち上げようとしても本体部10と蓋部20との固定を容易に解除しにくい構造となっている。要するに、第2の拡幅部40Eが第2の凹溝50Dに嵌合していれば本体部10と蓋部20とを十分に固定することができる。したがって、第1の拡幅部40D及び第3の凹溝50Eがない場合や使用中に窪み40D1及び突起50B3が潰れた場合であっても、本体部10と蓋部20とを繰り返し固定することができる。
また、凹部18A、18Bを本体部10の第1の鍔部18に設け、凸部28A、28Bを蓋部20の第2の鍔部28に設けたが、これに限るものではない。例えば、凹部18A、18Bを蓋部20の第2の鍔部28に設け、凸部28A、28Bを本体部10の第1の鍔部18に設けてもよい。すなわち、凹部18A、18B及び凸部28A、28Bは、それぞれ、蓋部20を閉じたときに第1の鍔部18及び第2の鍔部28の互いに向かい合う面(上述の例では、各鍔部18、28の互いに向かい合う面のうち各開口16、26を挟んでヒンジ部30と向かい合う部分)に形成され、蓋部20を閉じたときに相互に嵌合するものであればよい。尚、凹部18A、18B及び凸部28A、28Bのそれぞれは、必ずしも2つ形成されることに限るものではなく、1つ形成されてもよいし、3つ以上形成されてもよい。
さらに、舌片部40及び膨出部50(の第1〜3の凹溝50B、50D、50E)は、収容容器1の前側のみに一組設けられているが、これに限るものではく、例えば、収容容器1の前側に複数組設けてもよい。また、舌片部40及び膨出部50は、例えば、収容容器1の前側に加えて左右両側の少なくとも一方に一組又は複数組ずつ設けられてもよい。
また、窪み40D1が舌片部40の中間(第1の拡幅部40D)に形成され、突起50B3が第1の凹溝50Bの底面50B2に形成されているが、これに限るものではなく、窪み40D1が第1の凹溝50Bの底面50B2に形成され、突起50B3が舌片部40の中間に形成されてもよい。尚、窪み40D1及び突起50B3を、それぞれ、2つずつ設けたが、これに限るものではなく、1つ又は3つ以上設けてもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上記各実施形態に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。
1 収容容器
10 本体部
14A 前面
16 開口
18 第1の鍔部
18A、18B 凹部
20 蓋部
26 開口
28 第2の鍔部
28A、28B 凸部
30 ヒンジ部
40 舌片部
40D 第1の拡幅部(中間)
40D1 窪み
40E 第2の拡幅部(先端)
40F タブ
50 膨出部
50A 先端面
50B 第1の凹溝
50B2 底面
50B3 突起
50C 下面
50D 第2の凹溝
10 本体部
14A 前面
16 開口
18 第1の鍔部
18A、18B 凹部
20 蓋部
26 開口
28 第2の鍔部
28A、28B 凸部
30 ヒンジ部
40 舌片部
40D 第1の拡幅部(中間)
40D1 窪み
40E 第2の拡幅部(先端)
40F タブ
50 膨出部
50A 先端面
50B 第1の凹溝
50B2 底面
50B3 突起
50C 下面
50D 第2の凹溝
Claims (5)
- 可撓性を有する樹脂からなり被収容物を収容する収容容器であって、
上面が開口する本体部と、
下面が開口する蓋部と、
前記本体部に対して前記蓋部を開閉可能に連結するヒンジ部と、
前記本体部及び前記蓋部の一方の周縁のうち、前記本体部及び前記蓋部の一方の開口を挟んで前記ヒンジ部と向かい合う部分から外方へと延び、少なくとも先端が基端より拡幅する舌片部と、
前記本体部及び前記蓋部の他方の周壁のうち、前記本体部及び前記蓋部の他方の開口を挟んで前記ヒンジ部と向かい合う部分から外方に膨出する膨出部と、
を有し、
前記膨出部の先端面には、前記蓋部を閉じた状態で撓ませた前記舌片部の中間が嵌合可能な第1の凹溝が形成され、
前記舌片部が前記第1の凹溝に嵌合したときに当該舌片部の先端側に位置する膨出部の面には、前記舌片部の先端が嵌合する第2の凹溝が形成された、
収容容器。 - 前記第1の凹溝の底面には、突起及び窪みの一方が形成され、
前記舌片部の中間には、前記底面に形成された前記突起又は前記窪みに嵌合可能な窪み又は突起が形成された、
請求項1に記載の収容容器。 - 前記舌片部の先端には、タブが形成された、
請求項1又は請求項2に記載の収容容器。 - 前記本体部及び前記蓋部には、それぞれ、各開口縁から外方に延び出る鍔部が各開口の全周に亘って形成され、
前記舌片部は、前記本体部及び前記蓋部の一方の鍔部の周縁から外方に延び、
前記ヒンジ部は、前記本体部及び前記蓋部の各鍔部の周縁同士を連結する、
請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の収容容器。 - 前記蓋部を閉じたときに各鍔部の互いに向かい合う面には、前記蓋部を閉じたときに相互に嵌合する凸部及び凹部がそれぞれ形成された、
請求項4に記載の収容容器。
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JP2017235460A JP2019099262A (ja) | 2017-12-07 | 2017-12-07 | 収容容器 |
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JP2017235460A JP2019099262A (ja) | 2017-12-07 | 2017-12-07 | 収容容器 |
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-
2017
- 2017-12-07 JP JP2017235460A patent/JP2019099262A/ja active Pending
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