JP2019098593A - 液体吐出ヘッド保護部材、液体吐出ヘッド及び液体吐出ユニット - Google Patents

液体吐出ヘッド保護部材、液体吐出ヘッド及び液体吐出ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも液体吐出ヘッドの吐出口を含む複数の保護対象を単一の部材で確実に保護することができ、使用時の吐出不良の発生を防ぐことができる液体吐出ヘッド保護部材を提供する。【解決手段】液体を吐出する複数の吐出口11aと、複数の吐出口11aに連通する液室と、液室内への液体の供給または液室内からの液体の回収のための接続部材439と、を少なくとも備える液体吐出ヘッドに装着される液体吐出ヘッド保護部材16であって、吐出口11aを保護する吐出口保護部16cと、接続部材439を保護する接続部材保護部16aと、吐出口保護部16c及び接続部材保護部16aを一体に連結する連結部16bと、を有し、連結部16bは可撓性を有し、連結部16bが折り曲げられて液体吐出ヘッドに装着され、吐出口11a及び接続部材439を保護する液体吐出ヘッド保護部材16。【選択図】図6

Description

本発明は、液体吐出ヘッド保護部材、該液体吐出ヘッド保護部材を備える液体吐出ヘッド、及び液体吐出ユニットに関する。
プリンタ等の画像形成装置としては、例えば、液体吐出ヘッドまたは液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置(例えばインクジェット記録装置)等が知られている。
液体吐出ヘッドは、液体を吐出するノズルと、ノズルと連通して液体を蓄える個別液室が設けられた流路板と、個別液室内の液を加圧する圧力発生手段(駆動手段、或いはエネルギー発生手段)と、液体を流路板に流すまで貯蔵するための共通液室が設けられた共通液室基板とを備え、圧力発生手段を駆動することにより個別液室内のインクを加圧し、ノズルからインク滴を吐出させ、記録媒体上に着弾させるものである。
インクジェット記録装置の液体吐出ヘッドにおいては、微細なノズル孔(以下、「吐出口」という)からインク滴を吐出させることから、乾燥によるインクの増粘や固着、あるいはインク中に生じる気泡などに起因して、吐出口に目詰まりが発生し、吐出不良になることがある。
これに対し、吐出口の乾燥や吐出口へのゴミの付着などを防ぐために、吐出面(ノズル面)をキャップ等で覆い保湿、保護を行う技術は既に知られている。
また、液体吐出ヘッドをインクジェット記録装置から取り外して一次保管する場合や、保管されていたものを再度装着して使用する場合、さらに、取り外した状態で輸送する場合等において、ゴミ等の異物による汚染や、衝撃による損傷に起因して吐出品質が劣化することがある。
これに対し、一時保管あるいは市場流通時の保管中に記録ヘッドの印字性能が低下することを防ぐためのインクジェット記録ヘッドの保管容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、吐出口を保護することが可能な液体吐出ヘッド保護アセンブリおよび液体吐出ヘッドの保護方法を提供する目的で、液吐出口フェイス面(吐出面)にアクリル系粘着剤製のシールを密着させてから、液体吐出ヘッドを導電性ポリスチレン製の保管箱に入れ、さらにアルミ袋に入れて密封して、液体吐出ヘッドを保存している構成が開示されている。
しかしながら、吐出面(ノズル面)をシール等の部材で被覆する場合、吐出面に施された撥水加工等に起因して、当該シール部材がすぐに剥がれてしまうという課題がある。
シール部材の剥がれ易さを担保するために、別の保護部材を併用する場合には、パーツ点数の増加を招くという課題がある。
また、液体吐出ユニットとしての保管時には吐出口と連通する他の開口部(例えば、インク供給口等)も保護することが好ましいが、これらを保護するためには、異なる保護対象に応じた複数の保護部材を用意することとなり、同様にパーツ点数の増加につながるという課題がある。
そこで本発明は、少なくとも液体吐出ヘッドの吐出口を含む複数の保護対象を単一の部材で確実に保護することができ、使用時の吐出不良の発生を防ぐことができる液体吐出ヘッド保護部材を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る液体吐出ヘッド保護部材は、液体を吐出する複数の吐出口と、複数の前記吐出口に連通する液室と、前記液室内への液体の供給または前記液室内からの液体の回収のための接続部材と、を少なくとも備える液体吐出ヘッドに装着される液体吐出ヘッド保護部材であって、前記液体吐出ヘッド保護部材は、前記吐出口を保護する吐出口保護部と、前記接続部材を保護する接続部材保護部と、前記吐出口保護部及び前記接続部材保護部を一体に連結する連結部と、を有し、前記連結部は可撓性を有し、前記連結部が折り曲げられて前記液体吐出ヘッドに装着され、前記吐出口及び前記接続部材を保護することを特徴とする液体吐出ヘッド保護部材である。
本発明によれば、少なくとも液体吐出ヘッドの吐出口を含む複数の保護対象を単一の部材で確実に保護することができ、使用時の吐出不良の発生を防ぐことができる液体吐出ヘッド保護部材を提供することができる。
本実施形態の液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の一例を示す要部平面説明図である。 本実施形態の液体吐出ヘッドを備える液体吐出装置の一例を示す要部側面説明図である。 液体吐出ユニットの一例を示す斜視図である。 従来の液体吐出ヘッドの保護の一例を示す説明図である。 従来の液体吐出ヘッドの保護の一例を示す説明図である。 本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材の一例を示す図であり、(A)及び(B)は装着された状態の側面図、(C)は側面図、(D)は上面図、(E)は装着された状態の部分斜視図である。 本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材の一例を示す図であり、(A)及び(B)は装着された状態の側面図、(C)は側面図、(D)は上面図、(E)は装着された状態の部分斜視図である。 本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材の一例を示す図であり、(A)及び(B)は装着された状態の側面図、(C)は上面図である。 本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材の一例を示す図であり、(A)及び(B)は装着された状態の側面図、(C)は上面図、(D)は装着された状態の部分斜視図である。 本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材が装着された液体吐出ユニットが、保管容器に収容された状態の一例を示す説明図である。 保管容器に収容された液体吐出ユニットの包装形態の一例を示す説明図である。
以下、本発明に係る液体吐出ヘッド保護部材、液体吐出ヘッド及び液体吐出ユニットについて、図面を参照して説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、修正、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材が装着される液体吐出ヘッドは、液体を吐出する複数の吐出口と、複数の前記吐出口に連通する液室と、前記液室内への液体の供給または前記液室内からの液体の回収のための接続部材と、を少なくとも備える。
前記液体吐出ヘッド保護部材は着脱可能であり、前記液体吐出ヘッドの使用時には取り外される。
前記液体吐出ヘッド保護部材が取外された状態の液体吐出ヘッドを備える装置について説明する。
図1及び図2は、液体を吐出する装置の一例としてのシリアル型のインクジェット記録装置(プリンタ)を示したもので、図1は機構部の側面説明図、図2は機構部の要部平面説明図である。
本実施形態のプリンタは、左右の側板421A,421Bに横架した主従のガイドロッド431,432でキャリッジ433を主走査方向(矢印方向)に往復移動可能に保持している。このキャリッジ433には、液体吐出部材としての液体吐出ヘッド434と、液体吐出ヘッド434に液体であるインクを供給するサブタンクであるヘッドタンク435とを、一体にした2つの液体吐出ユニット430A,430Bを搭載している。液体吐出ヘッド434は、複数のノズル(吐出孔)からなるノズル列のノズル配列方向を、主走査方向と直交する副走査方向(液体吐出ヘッド長手方向)にし、液体吐出方向を下方に向けて装着されている。
本実施形態の液体吐出ヘッド434は、2つのノズル列を有している。一方の液体吐出ユニット430Aの液体吐出ヘッド434の一方のノズル列はブラック(K)のインクを、他方のノズル列はシアン(C)のインクを吐出する。また、他方の液体吐出ユニット430Bの液体吐出ヘッド434の一方のノズル列はマゼンタ(M)のインクを、他方のノズル列はイエロー(Y)のインクを吐出する。なお、ここでは、2つの液体吐出ヘッドを使用して4色のインク(液体)を吐出する構成としているが、1つの液体吐出ヘッドに4つのノズル列を配置して、1個の液体吐出ヘッドから4色のインクを吐出させることもできる。
装置本体側のカートリッジホルダ404には、各色の液体カートリッジであるメインタンク410k,410c,410m,410yが着脱自在に装着される。そして、各液体吐出ユニット430A,430Bのヘッドタンク435には、各色の供給チューブ436を介して、送液ポンプを含む送液ユニット424によって各色のメインタンク410から各色のインクが送液される。
また、本実施形態に係るプリンタは、給紙トレイ402の用紙積載部441上に積載した被吐出部材である用紙442を給紙するための給紙部として、用紙積載部441から用紙442を1枚ずつ分離給送する給紙コロ443及び給紙コロ443に対向する分離パッド444を備えている。また、本実施形態に係るプリンタは、給送された用紙442を搬送及び案内するガイド445、カウンタローラ446、搬送ガイド部材447、先端加圧コロ449を有する押さえ部材448も備えている。さらに、本実施形態に係るプリンタは、搬送された用紙442を吸着して液体吐出ユニット430の液体吐出ヘッド434に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト451を備えている。
搬送ベルト451は、無端状ベルトであり、搬送ローラ452とテンションローラ453との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成されている。この搬送ベルト451には、帯電手段である帯電ローラ456で帯電される静電搬送ベルトを使用している。ただし、搬送ベルト451としては、エアー吸引で吸着する搬送ベルトでもよい。また、搬送手段としては、搬送ベルトを使用しないで、ローラによって搬送するものでもよい。
搬送ベルト451を掛け回したテンションローラ453の下流側には、搬送ベルト451から用紙442を分離するための分離爪461と、排紙ローラ462及び排紙コロ463とを備え、排紙ローラ462の下方に排紙トレイ403を備えている。また、装置本体の背面部には両面ユニット471が着脱自在に装着されている。この両面ユニット471は搬送ベルト451の逆方向回転で戻される用紙442を取り込んで反転させて、再度、カウンタローラ446と搬送ベルト451との間に給紙する。また、この両面ユニット471の上面は手差しトレイ472としている。さらに、キャリッジ433の走査方向一方側の非印字領域には、液体吐出ユニット430A,430Bの液体吐出ヘッド434のノズルの状態を維持し、回復するための維持回復機構481を配置している。
この維持回復機構481は、液体吐出ヘッド434の吐出面(ノズル面)をキャッピングするための各キャップ482a,482bを備えている。また、維持回復機構481は、吐出面(ノズル面)をワイピングするためのブレード部材483を備えている。また、維持回復機構481は、増粘したインクを排出するために画像形成に寄与しないインクを吐出させる空吐出を行うときのインクを受ける空吐出受け484などを備えている。また、キャリッジ433の走査方向他方側の非印字領域には、画像形成中などに空吐出を行うときのインクを受ける空吐出受け488を配置している。この空吐出受け488には液体吐出ヘッド434のノズル配列方向に沿った開口部489などを備えている。
本実施形態に係るプリンタにおいては、給紙トレイ402から用紙442が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙442はガイド445で案内され、搬送ベルト451とカウンタローラ446との間に挟まれて搬送される。更に、用紙442は、先端を搬送ガイド437で案内されて先端加圧コロ449で搬送ベルト451に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。そして、帯電した搬送ベルト451上に用紙442が給送されると、用紙442が搬送ベルト451に吸着され、搬送ベルト451の周回移動によって用紙442が副走査方向に搬送される。そこで、キャリッジ433を移動させながら画像信号に応じて液体吐出ユニット430A,430Bの液体吐出ヘッド434を駆動することにより、停止している用紙442にインクを吐出して1行分の画像を記録する。そして、用紙442を所定量搬送後、次の行の画像形成を行う。記録終了信号又は用紙442の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙442を排紙トレイ403に排紙する。
液体を吐出する装置としては、上述のプリンタに限定されず、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて、液体を吐出させる装置であれば特に限定されない。また、液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス、壁紙や床材などの建材、衣料用のテキスタイルなど液体が一時的でも付着可能なものであればよい。
「液体」は、インク、処理液、DNA試料、レジスト、パターン材料、結着剤、造形液、又は、アミノ酸、たんぱく質、カルシウムを含む溶液及び分散液なども含まれる。
液体吐出ユニット430としては、液体吐出ヘッド434に供給する液体を貯留するヘッドタンク、液体吐出ヘッド434を搭載するキャリッジ、液体吐出ヘッド434に液体を供給する供給機構、液体吐出ヘッド434の維持回復を行う維持回復機構、液体吐出ヘッド434を主走査方向に移動させる主走査移動機構の少なくともいずれか一つと液体吐出ヘッド434とを一体化したものがある。
なお、供給機構との一体化は、本実施形態においては液体吐出ヘッド保護部材16を取り外した状態において実現可能である。
図1及び図2のプリンタにおける液体吐出ユニット430の斜視図を図3に示す。
なお、図2に示された液体吐出ユニット430Aと430Bとは同様の構造であり、以下、いずれも単に「液体吐出ユニット430」として示す。
液体吐出ユニット430を構成する液体吐出ヘッド434の液体供給機構との接続部材439には、プリンタ本体側のメインタンク410に接続されている供給チューブ436が接続される。
供給チューブ436を介して接続部材439の接続口から供給されるインクは、流路部品内の流路を通って、吐出面11の各吐出口11aに連通している液室へと供給される。
図3に示すように、液体吐出ユニット430の上部には、プリンタ本体側からの駆動信号等を液体吐出ヘッド434へ伝達するための中継ケーブルが接続されるヘッドコネクタ部438が設けられている。
液体吐出ヘッド434は、吐出口と、該吐出口と連通する個別液室が設けられた流路板と、個別液室内の液を加圧する圧力発生手段と、液体を前記流路板に流すまで貯蔵するための共通液室が設けられた共通液室基板とを備える。圧力発生手段を駆動することにより個別液室内の液体を加圧し、前記吐出口から液滴を吐出させる。
圧力発生手段としては、例えば圧電素子が挙げられる。具体的には、ヘッドコネクタ部438に接続される中継ケーブルを介してプリンタ本体側から入力される駆動信号に応じて、圧電素子を駆動させることにより、液体吐出ヘッド434内の振動板を変位させる。これにより、液室内の圧力が上昇し、液室に連通している吐出口を介してインクが吐出される。
なお、液体吐出ヘッド434の圧力発生手段は限定されるものではない。例えば、上記実施形態で説明したような圧電アクチュエータ(積層型圧電素子を使用するものでもよい。)以外にも、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものでもよい。
〔液体吐出ヘッドの保護〕
液体吐出ヘッド434において、吐出面11には、複数の吐出口11aが配列されている。複数の吐出口11aと接続部材439の接続口とは液室を介して連通しているため、液体吐出ユニット430を輸送、保存、装着する際に、液体吐出ヘッド434内の液流路がゴミ等の異物によって汚染されたり、液体吐出ヘッド434が損傷を受けたりすることにより劣化が生じることがある。特に、吐出面11の損傷は、吐出口の欠けや、撥水剤の剥がれの原因となり、使用時の吐出品質の劣化につながる。
従来の液体吐出ヘッドの保護方法を図4及び図5に示す。
図4は、液体吐出ユニット430を構成する液体吐出ヘッド434の吐出面11に、シール12を密着させる方法を示したものである。シール12の吐出面11に当接する面には、粘着剤(例えば、アクリル系粘着剤)が塗布されている。
この方法では、吐出面11にシール12を密着させることにより、シール12の粘着剤が吐出面11に転写され、転写された粘着剤が吐出口11aを塞いでしまうという問題がある。これにより、液体吐出ヘッドを使用する際に吐出不良が発生するおそれがある。
図5は、液体吐出ユニット430を構成する液体吐出ヘッド434の吐出面11をカバー部材14で覆うとともに、接続部材439の接続口をチューブ13で封止する方法を示したものである。図5(B)の側面図に示すように、カバー部材14は内側に突出した部位を有し、ハウジング15を挟持するようにして固定される。
しかしながら、カバー部材14は容易に外れてしまうため、十分な保護が得られない場合がある。またチューブ13は別部材であり、異なる保護対象に応じた複数の保護部材を用いることとなり、製造上、管理上、操作上の煩雑さがある。
これに対し、本実施形態においては、図6〜図9に示す液体吐出ヘッド保護部材16により液体吐出ヘッド434が保護される。以下、それぞれの実施形態を説明する。
図6は本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材16の第1の例を示す図であり、(A)及び(B)は装着された状態の側面図、(C)は側面図、(D)は上面図、(E)は装着された状態の部分斜視図である。
図6に示すように、液体吐出ヘッド保護部材16は、吐出口を保護する吐出口保護部16cと、接続部材439を保護する接続部材保護部16aと、吐出口保護部16c及び接続部材保護部16aを一体に連結する連結部16bと、を有する。
液体吐出ヘッド保護部材16は可撓性を有し、連結部16bが折り曲げられて装着される。
液体吐出ヘッド保護部材16は、連結部16bが折り曲げ可能な可撓性を有する材料からなるものであれば特に限定されない。
また、少なくとも吐出口保護部16cが弾性部材で構成されることが好ましく、弾性部材を構成する材料としては、例えばシリコンが挙げられる。
また予めインクが充填された液体吐出保護ユニットの保護において、耐接液性の観点からPP材料からなるものであってもよい。
図6(A)、図6(B)及び図6(E)に示すように、液体吐出ヘッド保護部材16は連結部16bが略180度折り曲げられ、吐出口保護部16cの開口面と、接続部材保護部16aの開口面とが対向する方向で装着される。
また液体吐出ヘッド保護部材16は、装着された状態において、連結部16bが折り目部分で弛みを有することが好ましい。
連結部16bを装着時に弛みを有するような長さに設計することにより、接続部材439を接続部材保護部16aにより被覆するための操作が容易になる。
なお、液体吐出ヘッド保護部材16は、吐出口保護部16cと接続部材保護部16aとが連結部16bにより一体に連結された部材であればよく、装着対象の液体吐出ユニット430の形態に応じて適宜設計することができる。
図6の例では、長手方向両側に設けられた接続部材439の開口部を被覆するように、液体吐出ヘッド保護部材16の接続部材保護部16aは部材の長手方向両端に設けられているが、このような形状に限定されない。
液体吐出ユニット430の接続部材439の配設位置や配設数に応じて、これらを被覆、保護可能な形状となるよう接続部材保護部16aを適宜設計することができる。
図7は、本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材16の第2の例を示す図であり、(A)及び(B)は装着された状態の側面図、(C)は側面図、(D)は上面図、(E)は装着された状態の部分斜視図である。
液体吐出ヘッド保護部材16は、吐出口を保護する吐出口保護部16cと、接続部材を保護する接続部材保護部16aと、吐出口保護部16c及び接続部材保護部16aを一体に連結する連結部16bと、を有する。
液体吐出ヘッド保護部材16は可撓性を有し、連結部16bが折り曲げられて装着される。
図6の例では、接続部材保護部16aは2つの接続部材439を個々に被覆する2つのキャップ状部材として設けられているが、図7に示す本実施形態では、2つの接続部材439を一体のキャップ内に収容する構成となっている。これにより装着の容易性が向上する。
図8は、本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材16の第3の例を示す図であり、(A)及び(B)は装着された状態の側面図、(C)は上面図である。
液体吐出ヘッド保護部材16は、吐出口を保護する吐出口保護部16cと、接続部材439を保護する接続部材保護部16aと、吐出口保護部16c及び接続部材保護部16aを一体に連結する連結部16bと、を有する。
液体吐出ヘッド保護部材16は可撓性を有し、連結部16bが折り曲げられて装着される。
吐出口保護部16cは、上述の他の例と同様、液体吐出ヘッド434の吐出口11aを有する吐出面11と、液体吐出ヘッド434の側面の少なくとも一部を被覆するキャップ状の部材である。
図8に示す本実施形態の吐出口保護部16cは、内側面において対向する少なくとも1対の突起部17を有し、突起部17により液体吐出ヘッド434の側面を挟持している。この構造によって、より確実に固定されるため、接続部材保護部16aを外した場合であっても吐出口保護部16cが外れにくくなる。
また、上述の液体を吐出する装置(図1及び図2に示すプリンタ)に液体吐出ユニット430を配設する際、液体供給機構の接続部材439に供給チューブ436を接続する作業を行っている間も、液体吐出ヘッド434の吐出面11を保護しておくことができる。
図9は、本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材16の第4の例を示す図であり、(A)及び(B)は装着された状態の側面図、(C)は上面図、(D)は装着された状態の部分斜視図である。
液体吐出ヘッド保護部材16は、吐出口を保護する吐出口保護部16cと、接続部材439を保護する接続部材保護部16aと、吐出口保護部16c及び接続部材保護部16aを一体に連結する連結部16bと、を有する。
液体吐出ヘッド保護部材16は可撓性を有し、連結部16bが折り曲げられて装着される。
図9に示す本実施形態の連結部16bは、破断可能に形成された破断部18を有する。破断部18を破断することにより吐出口保護部16cと接続部材保護部16aとが分割される。
この構造により、吐出口保護部16c及び接続部材保護部16aのいずれか一方のみを装着したまま、他方を除去することができる。一方の保護のみが必要な場合、取り外した他方の部材が邪魔になることがない。
上述のように、本実施形態の液体吐出ヘッド保護部材16によれば、少なくとも液体吐出ヘッド434の吐出口11aを含む複数の保護対象を単一の部材で確実に保護することができ、使用時の吐出不良の発生を防ぐことができる。
次に、本実施形態の液体吐出ユニット430の包装形態について、図10及び図11に基づき説明する。
図10は、本実施形態の液体吐出ユニット430が、保管容器21に収容された状態の一例を示す説明図であり、図10(A)は上面図、図10(B)は保管容器21の側面図、図10(C)は液体吐出ユニット430が収容された状態の保管容器22の側面図である。
液体吐出ユニット430は、液体吐出ヘッド434に液体吐出ヘッド保護部材16が装着された状態で収容される。
保管容器21は、それぞれ凹凸が噛みあうように設けられた蓋部の係合部21aと、本体部の係合部21bとにより固定される。
図11は、保管容器に収容された液体吐出ユニットの包装形態の一例を示す説明図である。
図11(A)は、液体吐出ユニット430が収容された状態の保管容器22と、これを収容する袋状部材23を示したものである。保管容器22は袋状部材23へ収納された後、密封される。袋状部材23としては、例えば、ポリエチレン製の袋部材などが挙げられる。
図11(B)は、図11(A)で密封されたものをさらに緩衝機能を有する袋状部材24で包装することを示した説明図である。袋状部材24は特に限定されないが、輸送中の衝撃による損傷を回避可能な材料であることが好ましく、例えば、気泡緩衝シート製の袋状部材などが挙げられる。
11 吐出面
11a 吐出口
16 液体吐出ヘッド保護部材
16a 接続部材保護部
16b 連結部
16c 吐出口保護部
17 突起部
18 破断部
430 液体吐出ユニット
434 液体吐出ヘッド
439 接続部材
特開平7−89085号公報

Claims (9)

  1. 液体を吐出する複数の吐出口と、
    複数の前記吐出口に連通する液室と、
    前記液室内への液体の供給または前記液室内からの液体の回収のための接続部材と、を少なくとも備える液体吐出ヘッドに装着される液体吐出ヘッド保護部材であって、
    前記液体吐出ヘッド保護部材は、
    前記吐出口を保護する吐出口保護部と、
    前記接続部材を保護する接続部材保護部と、
    前記吐出口保護部及び前記接続部材保護部を一体に連結する連結部と、を有し、
    前記連結部は可撓性を有し、前記連結部が折り曲げられて前記液体吐出ヘッドに装着され、前記吐出口及び前記接続部材を保護することを特徴とする液体吐出ヘッド保護部材。
  2. 前記連結部が略180度折り曲げられ、前記吐出口保護部の開口面と、前記接続部材保護部の開口面とが対向する方向で装着されることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド保護部材。
  3. 装着された状態において、前記連結部が折り目部分で弛みを有することを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の液体吐出ヘッド保護部材。
  4. 前記吐出口保護部は、前記液体吐出ヘッドの前記吐出口を有する吐出面と、側面の少なくとも一部を被覆するキャップ状の部材であり、
    内側面において対向する少なくとも1対の突起部を有し、前記突起部により前記液体吐出ヘッドの側面を挟持することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の液体吐出ヘッド保護部材。
  5. 少なくとも前記吐出口保護部が、弾性部材からなることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の液体吐出ヘッド保護部材。
  6. 前記連結部が破断可能に形成された破断部を有し、前記破断部により前記吐出口保護部と前記接続部材保護部とが分割されることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の液体吐出ヘッド保護部材。
  7. 液体を吐出する複数の吐出口と、複数の前記吐出口に連通する液室と、前記液室内への液体の供給または前記液室内からの液体の回収のための接続部材と、を少なくとも備え、
    前記吐出口を保護する吐出口保護部と、前記接続部材を保護する接続部材保護部と、前記吐出口保護部及び前記接続部材保護部を一体に連結する連結部と、を有し、前記連結部は可撓性を有し、前記連結部が折り曲げられて前記液体吐出ヘッドに装着され、前記吐出口及び前記接続部材を保護する液体吐出ヘッド保護部材を備えることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  8. 前記吐出口と、前記吐出口と連通する個別液室が設けられた流路板と、個別液室内の液を加圧する圧力発生手段と、液体を前記流路板に流すまで貯蔵するための共通液室が設けられた共通液室基板とを備え、前記圧力発生手段を駆動することにより前記個別液室内の液体を加圧し、前記吐出口から液滴を吐出させることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出ヘッド。
  9. 請求項7または8に記載の液体吐出ヘッドを備えていることを特徴とする液体吐出ユニット。
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