JP2019098274A - イオン交換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】水平方向についてのスペースが限られた場所に設けることができるイオン交換器を提供する。【解決手段】イオン交換器は、上方に向けて開口しているハウジング1と、イオン交換樹脂4が装填されたカートリッジ5と、ハウジング1の開口に対し取り外し可能に取り付けられるキャップ6と、を備える。ハウジング1内には、冷媒用の流入口2に繋がるとともに上下方向に伸びる流入通路23、及び、その流入通路23とは区画された状態で上下方向に延びるとともに冷媒用の流出口3に繋がる流出通路24が形成されている。カートリッジ5は、上下方向に複数重ねられた状態でハウジング1内に取り付けられる。更に、複数のカートリッジ5にはそれぞれ、流入通路23に繋がって冷媒をカートリッジ5内に流入させる流入孔12、及び、同カートリッジ5内の冷媒を流出させるべくハウジング1内の流出通路24に繋がる流出孔18が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、イオン交換器に関する。
車両等に燃料電池を搭載する場合、発電時における燃料電池の温度上昇を抑制することを目的に、その燃料電池を冷却するための冷媒を流す冷却回路が設けられる。
こうした冷却回路においては、同冷却回路内の配管等からイオンが溶出したり燃料電池を冷媒によって冷却するときに冷媒中の成分が加熱分解されたりするため、冷却回路を流れる冷媒中のイオンの濃度が高くなる。そして、冷却回路の冷媒中に含まれるイオンの濃度が高くなると、それに伴い冷却回路における金属部分の腐食を招いたり、冷媒の電気電導率が上がって燃料電池の機能低下を招いたりするおそれがある。このため、冷却回路には、冷媒に含まれるイオンをイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて取り除くイオン交換器が設けられる。
また、イオン交換器は、イオン交換樹脂を定期的に新しいものに取り替える必要があることから、イオン交換樹脂の取り替えを容易に行うことができる構造を有している。詳しくは、イオン交換器のハウジングは上方に向けて開口しており、同ハウジングには冷却回路の冷媒を流入させる流入口、及び、ハウジング内に流入した冷媒を冷却回路に流出させる流出口が設けられている。また、ハウジング内には、イオン交換樹脂を装填したカートリッジが、同ハウジングの開口から上方に向けて取り外しできるように取り付けられている。
そして、冷却回路の冷媒が流入口を介してハウジング内に流れ込んで上記カートリッジのイオン交換樹脂を通過する際、その冷媒に含まれるイオンがイオン交換樹脂によるイオン交換を通じて取り除かれる。こうしてイオンが取り除かれた後の冷媒は、ハウジング内から上記流出口を介して冷却回路に流出する。また、上記イオン交換器におけるイオン交換樹脂の取り替えは、そのイオン交換樹脂をカートリッジごとハウジング内から上方に向けて取り外し、その後に新しいイオン交換樹脂が装填された別のカートリッジをハウジング内に上方から落とし込んで取り付けることによって行われる。
ちなみに、特許文献1には、複数のカートリッジをハウジング内に対し水平方向に並ぶように取り付け、それらカートリッジを通過する冷媒の流れが並列となるイオン交換器が記載されている。このイオン交換器のように、ハウジング内における複数のカートリッジを通過する冷媒の流れが並列となるようにすれば、一つのカートリッジ内における冷媒の流路長さを短くすることができるため、冷媒がイオン交換樹脂を通過する際の圧力損失を小さく抑えることができる。
特許第4454221号公報
しかし、特許文献1のイオン交換器では、各カートリッジがハウジング内に水平方向に並んでいるため、水平方向について大型化することは避けられない。従って、水平方向についてのスベースが限られた場所に上記イオン交換器を設けることは困難である。
本発明の目的は、水平方向についてのスペースが限られた場所に設けることができるイオン交換器を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するイオン交換器は、冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているとともに上方に向けて開口しているハウジングと、イオン交換樹脂を装填することが可能であって前記ハウジング内に上方に向けて取り外しできるように取り付けられているカートリッジと、を備える。更に、上記イオン交換器は、ハウジングの開口に対し取り外し可能に取り付けられて同開口を閉塞するキャップも備える。このイオン交換器は、ハウジング内を流れる冷媒がカートリッジに装填されたイオン交換樹脂を通過する際に冷媒中のイオンをイオン交換によって取り除く。上記イオン交換器のハウジング内には、上記流入口に繋がるとともに上下方向に伸びる流入通路、及び、その流入通路とは区画された状態で上下方向に延びるとともに上記流出口に繋がる流出通路が形成されている。また、カートリッジは、上下方向に複数重ねられた状態でハウジング内に取り付けられる。更に、複数の上記カートリッジにはそれぞれ、ハウジング内の流入通路に繋がって冷媒をカートリッジ内に流入させる流入孔、及び、同カートリッジ内の冷媒を流出させるべくハウジング内の流出通路に繋がる流出孔が形成されている。
上記構成によれば、流入口を介してハウジング内の流入通路に流れ込んだ冷媒は、上下方向に重ねられた状態となっている複数のカートリッジを通過する。このとき、冷媒は流入孔からカートリッジ内に流入した後、そのカートリッジ内を通過してから流出孔を介して同カートリッジ外に流出する。こうしたカートリッジを通過する冷媒の流れは、複数のカートリッジにおいて並列に生じることとなる。このように、ハウジング内における複数のカートリッジを通過する冷媒の流れが並列となることにより、一つのカートリッジ内における冷媒の流路長さを短くすることができるため、冷媒がイオン交換樹脂を通過する際の圧力損失が小さく抑えられる。また、各カートリッジがハウジング内において上下方向に重ねられた状態で並んでいるため、それに伴いイオン交換器が水平方向に大型化することはない。従って、水平方向についてのスベースが限られた場所であってもイオン交換器を設けることができる。
本発明によれば、冷媒が通過する際の圧力損失を小さく抑えることができ、且つ、水平方向についてのスペースが限られた場所に設けることができる。
イオン交換器を示す断面図。 イオン交換器のカートリッジを示す断面図。 同カートリッジを示す断面図。 イオン交換器のキャップを示す断面図。 図1のイオン交換器を矢印A−A方向から見た状態を示す断面図。 図1のイオン交換器を矢印B−B方向から見た状態を示す断面図。
以下、イオン交換器の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。
図1に示すイオン交換器は、車両に搭載された燃料電池を冷却するための冷媒を流す冷却回路に設けられている。ちなみに、こうした冷却回路に流す冷媒としては、エチレングリコールを含有した冷却水(ロングライフクーラント)等が用いられる。
イオン交換器は、上下方向に延びるとともに上方に向けて開口している有底円筒状のハウジング1を備えている。このハウジング1の上下方向中央部における図中の左右方向一方側(図1の左側)の部分には、ハウジング1内に冷媒を流入させる流入口2が形成されている。また、ハウジング1の上下方向中央部における図中の左右方向他方側(図1の右側)の部分には、ハウジング1内の冷媒を流出させる流出口3が形成されている。
ハウジング1内には、多数の粒状のイオン交換樹脂4を装填可能なカートリッジ5が、上下方向に複数(この例では五つ)重ねられた状態で取り付けられている。これらカートリッジ5は、同一の形状及び構造を有しており、互いに連結したり分離したりすることが可能となっている。また、各カートリッジ5は、ハウジング1に対し、その開口から上方に向けて取り外すことが可能となっている。
ハウジング1の開口には、その開口を閉塞するためのキャップ6がボルト締結等によって取り外し可能に取り付けられている。ちなみに、このキャップ6に対しては、各カートリッジ5のうち最も上側のカートリッジ5が取り外し可能に取り付けられている。そして、イオン交換器では、ハウジング1内を流れる冷媒がカートリッジ5に装填されたイオン交換樹脂4を通過するようになっており、その際に冷媒中のイオンがイオン交換を通じて取り除かれる。
次に、カートリッジ5の詳細な構造について説明する。
図2に示されるように、カートリッジ5は、その側壁を形成するための円筒状のエレメントケース7を備えている。エレメントケース7は上下方向に延びる円筒状に形成されており、エレメントケース7内には上記イオン交換樹脂4が装填されている。このイオン交換樹脂4は、エレメントケース7の下端部及び上端部にそれぞれ設けられているメッシュ8,9によってエレメントケース7外に流出しないようにされている。なお、メッシュ8,9は、冷媒を通過させることが可能となっている。
エレメントケース7の下端部には、その下端部の開口及び外周面を覆うようにエレメントキャップ10が取り付けられている。このエレメントキャップ10において、エレメントケース7の下端部の外周面を覆う部分と同外周面との間には、その間の部分をシールするリング状のガスケット11が設けられている。また、エレメントキャップ10において、エレメントケース7の下端部の開口部を覆う部分には、冷媒をエレメントケース7(カートリッジ5)内に流入させるための多数の流入孔12が形成されている。エレメントキャップ10におけるエレメントケース7の下端部の開口部を覆う部分は、上述したメッシュ8に当接して同メッシュ8を支持している。
エレメントキャップ10におけるエレメントケース7の下端部の開口部を覆う部分の下面には、より下側に位置する別のカートリッジ5を連結したり分離したりするための下側係合部13が下方に突出するよう形成されている。この下側係合部13は、エレメントケース7の外周面における周方向において半円弧状に延びている。下側係合部13の下端部には、エレメントケース7の中心線L1から離れる方向に突出する突部14が、下側係合部13の外周面に沿って周方向に延びるように形成されている。
図2及び図3に示すように、エレメントケース7の上端部には、その上端部の開口を閉塞するための円板状のセパレータ15が取り付けられている。エレメントケース7の上端部において、エレメントキャップ10の上記下側係合部13に対応する部分であって、上記セパレータ15の下側の部分には、エレメントケース7(カートリッジ5)内の冷媒をカートリッジ5外に流入させる流出孔18が形成されている。
また、エレメントケース7の上端において、エレメントキャップ10の上記下側係合部13に対応する部分には、その下側係合部13と係合可能な上側係合部16が上記セパレータ15よりも上方に突出するように形成されている。この上側係合部16も、エレメントケース7の外周面における周方向において半円弧状に延びている。上側係合部16の上端には、エレメントケース7の中心線L1に近づく方向に突出する突部17が、上側係合部16の内周面に沿って周方向に延びるように形成されている。
上下方向に重なるカートリッジ5同士を連結する際には、上側のカートリッジ5における下側係合部13と下側のカートリッジ5における上側係合部16との相対位置を、中心線L1周りにずらした状態のもと、それら下側係合部13と上側係合部16とを同じ高さに位置合わせする。その後、下側のカートリッジ5を上側のカートリッジ5に対し中心線L1周りに図2の矢印方向に相対回転させると、下側のカートリッジ5における上側係合部16が、上側のカートリッジ5における下側係合部13の外側の位置に変位する。
この状態のもとでは、上側のカートリッジ5における下側係合部13の下端が下側のカートリッジ5におけるセパレータ15の上面に当接する。更に、このときには、下側係合部13の突部14の上面と上側係合部16の突部17の下面とが接触することにより、カートリッジ5同士が上下方向に離れないよう下側係合部13と上側係合部16とが係合される。ちなみに、上述したカートリッジ5同士を連結する手順と逆の手順により、下側係合部13と上側係合部16との係合を解除し、カートリッジ5同士を切り離すことが可能である。
次に、キャップ6に対するカートリッジ5の取り付け構造について説明する。
図4に示すように、キャップ6の下面には、エレメントキャップ10の下側係合部13と同一の形状を有する下側係合部19が形成されている。このため、キャップ6の下側係合部19に対しては、カートリッジ5の上側係合部16を係合させることが可能となっている。このように下側係合部19と上側係合部16とを係合させたときには、下側係合部19の突部20の上面と上側係合部16の突部17の下面とが接触することにより、キャップ6とカートリッジ5とが上下方向に離れないよう連結される。なお、下側係合部19と上側係合部16との上記係合を解除すれば、キャップ6とカートリッジ5とを分離することができる。
ハウジング1に対するカートリッジ5の取り付け及び取り外しは、次のように行われる。すなわち、図1に示すように、上下方向に複数のカートリッジ5を重ねた状態で互いを連結するとともに、最も上側のカートリッジ5をキャップ6に連結した状態のもと、各カートリッジ5をハウジング1内に差し込んで同ハウジング1に対しキャップ6を取り付けると、それに伴い各カートリッジ5もハウジング1に対し取り付けられる。
詳しくは、ハウジング1における内側の底面には円環状の弾性シート21が貼り付けられており、ハウジング1に対しキャップ6を取り付けると、最も下側に位置するカートリッジ5における下側係合部13の下端が上記弾性シート21に押し付けられる。その結果、互いに連結された各カートリッジ5が、ハウジング1に対し位置ずれしないように取り付けられる。
一方、各カートリッジ5を新しいものに交換する場合には、キャップ6がハウジング1から取り外される。そして、このキャップ6をハウジング1から離れる方向に引き離すと、同キャップ6に連結された各カートリッジ5がハウジング1内から引き抜かれ、それによってハウジング1から各カートリッジ5が取り外される。その後、新しいカートリッジ5が上記と同様の手順でハウジング1に対し取り付けられる。
次に、ハウジング1内の流入側と流出側との間のシール構造について説明する。
図5及び図6はそれぞれ、図1のイオン交換器を矢印AーA方向から見た状態、及び、矢印B−B方向から見た状態を示している。図5から分かるように、ハウジング1の内周面とカートリッジ5の外周面との間は、一対のシール部材22によって流入口2寄りの部分と流出口3寄りの部分とに区画されている。図5及び図6に示されるように、一対のシール部材22はそれぞれ、中心線L1と同方向(図5及び図6の紙面と直交する方向)に延びた状態で各カートリッジ5の外周面に対し取り付けられている。
このシール部材22は、図2及び図3に示されるように、各カートリッジ5でそれぞれ半円弧状に延びる上側係合部16の周方向の端部に対応して位置している。なお、図2及び図3には、一対のシール部材22のうちの一方のシール部材22のみを示している。また、シール部材22は、各カートリッジ5でそれぞれ半円弧状に延びる下側係合部19の周方向の端部(図2及び図3には図示せず)に対応して位置している。
図5に示すように、ハウジング1の内周面とカートリッジ5の外周面との間であって、一対のシール部材22によって区画された部分のうち、流入口2寄りの部分は同流入口2に繋がる流入通路23となっており、流出口3寄りの部分は同流出口3に繋がる流出通路24となっている。従って、図1に示すように、ハウジング1に対し各カートリッジ5及びキャップ6が取り付けられると、ハウジング1の内周面と各カートリッジ5の外周面との間が一対のシール部材22によって区画され、それによってハウジング1内に上記流入通路23及び上記流出通路24がそれぞれ上下方向に延びるように形成される。
上記流入通路23は、各カートリッジ5の流入孔12と連通している。詳しくは、上下方向に隣合っているカートリッジ5においては、上側のカートリッジ5のエレメントキャップ10の下面と下側のカートリッジ5のセパレータ15の上面との間の部分を介して、上側のカートリッジ5の流入孔12が流入通路23と連通している。また、最も下側に位置するカートリッジ5においては、同カートリッジ5のエレメントキャップ10の下面とハウジング1の内側の底面との間の部分を介して、上記カートリッジ5の流入孔12が流入通路23と連通している。
一方、上記流出通路24は、各カートリッジ5の流出孔18と連通している。従って、流入口2を介してハウジング1内の流入通路23に流れ込んだ冷媒は、上下方向に重ねられた状態となっている複数のカートリッジ5を個別に通過する。詳しくは、流入通路23内の冷媒は、流入孔12からカートリッジ5(ハウジング1)内の下端部に流入した後、そのカートリッジ5内を下から上に通過して同カートリッジ5の上端部から流出孔18を介して同カートリッジ5外に流出する。このようにカートリッジ5外に流出した冷媒は、流出通路24を通過した後に流出口3を介してイオン交換器(ハウジング1)から流出する。
イオン交換器のハウジング1内に流入する冷媒中に気泡が含まれている場合、その気泡が流入通路23中で浮力により上昇してキャップ6内における流入通路23側の部分に溜まるおそれがある。こうしたことを抑制するため、図4に示すようにキャップ6の下側係合部19には、流入通路23側と流出通路24側とを連通する複数のスリット25が周方向に互いに間隔をおいて形成されている。これらスリット25は、気体の通過を許容するとともに液体の通過を規制することのできる大きさに形成されている。従って、キャップ6内における流入通路23側の部分に到達した気泡は、上記スリット25を介して流出通路24側に流れて同流出通路24内を流れる冷媒とともに流出口3を介してイオン交換器(ハウジング1)から流出するようになる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下に示す作用効果が得られるようになる。
(1)イオン交換器において、流入口2を介してハウジング1内の流入通路23に流れ込んだ冷媒は、上下方向に重ねられた状態となっている複数のカートリッジ5を個別に通過する。こうしたカートリッジ5を通過する冷媒の流れは、複数のカートリッジ5において並列に生じることとなる。このように、ハウジング1内における複数のカートリッジ5を通過する冷媒の流れが並列となることにより、一つのカートリッジ5内における冷媒の流路長さを短くすることができるため、冷媒がイオン交換樹脂4を通過する際の圧力損失が小さく抑えられる。また、各カートリッジ5がハウジング1内において上下方向に重ねられた状態で並んでいるため、それに伴いイオン交換器が水平方向に大型化することはない。従って、水平方向についてのスベースが限られた場所であってもイオン交換器を設けることができる。
(2)カートリッジ5を通過する冷媒は、流入孔12から同カートリッジ5内の下端部に流入した後に上方に流れて同カートリッジ5内の上端部から流出孔18を介してカートリッジ5外に流出する。冷媒がカートリッジ5内を下から上に流れるときには、カートリッジ5内に充填された多数の粒状のイオン交換樹脂4が浮き上がることにより、イオン交換樹脂4同士の間に隙間が生じて冷媒が流れ安くなるため、冷媒がイオン交換樹脂4を通過する際の圧力損失が小さく抑えられやすくなる。
(3)ハウジング1内に取り付けられる複数のカートリッジ5は、同一の形状及び構造を有している。これらカートリッジ5の形状及び構造が互いに異なっているとすると、それらを生産するのに手間がかかるようになるが、そうした生産上の手間を各カートリッジ5の形状及び構造を同一とすることによって省くことができる。
(4)複数のカートリッジ5を上下方向について互いに連結したり分離したりすることができるため、各種のイオン交換器におけるハウジング1の大きさに合わせて同ハウジング1内に取り付けるカートリッジ5の数を変更する際、そうした変更を簡単に行うことができる。また、ハウジング1内に取り付けられている複数のカートリッジ5を交換する際、それら複数のカートリッジ5を一度にハウジング1内から取り外したり、同ハウジング1内に一度に新しい複数のカートリッジ5を取り付けたりすることができる。従って、イオン交換器において、ハウジング1内における複数のカートリッジ5を新しいものに交換する際、その交換作業を簡単に行うことができる。
(5)キャップ6は、上下方向に重ねられた状態の複数のカートリッジ5のうち、最も上に位置するカートリッジ5が取り外し可能に取り付けられるものとなっている。このため、ハウジング1の開口に対しキャップ6を取り付けたり取り外したりするとき、それと同時に上下方向に重ねられた状態で互いに連結されている複数のカートリッジ5を、ハウジング1内に対し取り付けたり取り外したりすることができる。従って、イオン交換器において、ハウジング1内における複数のカートリッジ5を新しいものに交換する際、その交換作業をより一層簡単に行うことができる。
なお、上記実施形態は、例えば以下のように変更することもできる。
・ハウジング1に対するキャップ6の取り付けについては、必ずしもボルト締結によって行われている必要はなく、雄ねじと雌ねじとによるねじ止めによって行われていてもよい。
・ハウジング1内に取り付けられるカートリッジ5の数を適宜変更してもよい。
・キャップ6とカートリッジ5とが連結可能である必要はない。
・各カートリッジ5同士が連結可能である必要はない。
・カートリッジ5については、冷媒が下から上に通過する構造を有するものに限らず、冷媒が上から下に通過する構造を有するものを採用することも可能である。この場合、流入孔12がカートリッジ5の上端部に形成される一方、流出孔18がカートリッジ5の上端部に形成される。
・各カートリッジ5は、必ずしも同一の形状及び構造を有している必要はない。
1…ハウジング、2…流入口、3…流出口、4…イオン交換樹脂、5…カートリッジ、6…キャップ、7…エレメントケース、8…メッシュ、9…メッシュ、10…エレメントキャップ、11…ガスケット、12…流入孔、13…下側係合部、14…突部、15…セパレータ、16…上側係合部、17…突部、18…流出孔、19…下側係合部、20…突部、21…弾性シート、22…シール部材、23…流入通路、24…流出通路、25…スリット。

Claims (5)

  1. 冷媒を流入させる流入口及び同冷媒を流出させる流出口が設けられているとともに上方に向けて開口しているハウジングと、
    イオン交換樹脂を装填することが可能であって前記ハウジング内に上方に向けて取り外しできるように取り付けられているカートリッジと、
    前記ハウジングの開口に対し取り外し可能に取り付けられて同開口を閉塞するキャップと、
    を備え、
    前記ハウジング内を流れる前記冷媒が前記カートリッジに装填された前記イオン交換樹脂を通過する際に前記冷媒中のイオンをイオン交換によって取り除くイオン交換器において、
    前記ハウジング内には、前記流入口に繋がるとともに上下方向に伸びる流入通路、及び、その流入通路とは区画された状態で上下方向に延びるとともに前記流出口に繋がる流出通路が形成されており、
    前記カートリッジは、上下方向に複数重ねられた状態で前記ハウジング内に取り付けられるものであり、
    複数の前記カートリッジにはそれぞれ、前記ハウジング内の前記流入通路に繋がって冷媒を前記カートリッジ内に流入させる流入孔、及び、同カートリッジ内の冷媒を流出させるべく前記ハウジング内の前記流出通路に繋がる流出孔が形成されている
    ことを特徴とするイオン交換器。
  2. 前記カートリッジにおいて、前記流入孔は同カートリッジの下端部に形成されている一方、前記流出孔は同カートリッジの上端部に形成されている請求項1に記載のイオン交換器。
  3. 複数の前記カートリッジは、同一の形状及び構造を有しているものである請求項1又は2に記載のイオン交換器。
  4. 複数の前記カートリッジは、それぞれを上下方向について互いに連結したり分離したりすることが可能となるように構成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のイオン交換器。
  5. 前記キャップは、上下方向に重ねられた状態の複数の前記カートリッジのうち、最も上に位置するカートリッジが取り外し可能に取り付けられるものである請求項4に記載のイオン交換器。
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