JP2019098065A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】中継基板に設けられた複数の回路に適切に電源を供給することが可能な遊技機を提供する。【解決手段】本発明の遊技機は、第1の機能を有する第1の回路と、第2の機能を有する第2の回路とが設けられた中継基板を備えており、該中継基板は、第1の回路を動作させるための電源が供給される第1の接続部と、第2の回路を動作させるための電源が供給される第2の接続部とを備えている。そして、第1の接続部には、中継基板の外部から該第1の接続部に電源を供給する第1の電源線が接続されており、第2の接続部には、中継基板の外部から該第2の接続部に電源を供給する第2の電源線が接続されている。【選択図】図11

Description

本発明は、遊技球や遊技メダル等の遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機に関する。
遊技機としては、遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行うパチンコ機や、遊技メダルを投入後、外周面に複数種類の図柄が描かれた回胴を回転させることによって遊技を行うスロットマシンなどが知られている。
上述したような遊技機では、ステッピングモーターやLED等の種々の搭載装置を駆動することによって、遊技の進行や演出が行われる。このような種々の搭載装置の駆動は、主制御基板や副制御基板から出力されるコマンドに基づいて行われるが、該コマンドが搭載装置に直接伝達されることは少なく、実際には、これらの制御基板と搭載装置の間に設けられた中継基板が該コマンドに基づいて搭載装置を駆動することが多い。このため、中継基板には、搭載装置を駆動するための種々の機能を有する回路が設けられている(特許文献1)。
このような中継基板の中には、互いに機能の異なる複数の回路が設けられたものが存在するが、当然ながら、これらの回路を機能させるためには、それぞれの回路に電源を供給する必要がある。
特開2017−093484号公報
しかしながら、従来の技術では、中継基板に設けられた複数の回路に単に電源を供給しているだけであり、その供給方法に適切な工夫がなされていないという問題があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、中継基板に設けられた複数の回路に適切に電源を供給することが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1の機能を有する第1の回路と、第2の機能を有する第2の回路とが設けられた中継基板を備え、
前記中継基板は、該中継基板の外部と接続される接続部を有する
ことを特徴とする。
本発明によれば、中継基板に設けられた複数の回路に適切に電源を供給することが可能となる。
本実施例のパチンコ機1の正面図である。 本実施例の遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。 本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施例のセグメント表示部50の構成を示す説明図である。 本実施例の大当り遊技の種類を示す説明図である。 本実施例の演出表示装置41の表示内容を例示する説明図である。 本実施例の「役物上昇演出」が行われる様子を示す説明図である。 本実施例の「役物上昇演出」の実行確率を示す説明図である。 本実施例のランプ制御基板226の構成を概念的に示す説明図である。 従来のランプ制御基板226に電源が供給される構成を概念的に示す説明図である。 本実施例のランプ制御基板226に電源が供給される構成を概念的に示す説明図である。 変形例1のランプ制御基板226に電源が供給される構成を概念的に示す説明図である。 変形例2のランプ制御基板226に電源が供給される構成を概念的に示す説明図である。 変形例3のランプ制御基板226に電源が供給される構成を概念的に示す説明図である。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明を「セブン機」や「デジパチ」と呼ばれるタイプのパチンコ機(遊技機)に適用した実施例について説明する。尚、実施例において、特に断りがない限りは、パチンコ機正面に向かって右側を「右」と表現し、左側を「左」と表現する。
また、以下の実施例は次のような順序に従って説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A−1.装置前面側の構成:
A−2.遊技盤の構成:
A−3.制御回路の構成:
B.遊技の内容:
C.ランプ制御基板:
D.変形例:
D−1.変形例1:
D−2.変形例2:
D−3.変形例3:
A.パチンコ機の装置構成 :
A−1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、この窓部4aには合成樹脂製の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置される遊技盤20(図2参照)の遊技領域を視認可能である。また、前面枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部を視認可能である。詳しくは後述するが、セグメント表示部とは、複数のLEDの組合せによって遊技に係る情報を表示する表示部である。
前面枠4における窓部4aの上方には上部ランプ5aが設けられ、窓部4aの周縁部における右部には右サイドランプ5bが設けられ、窓部4aの周縁部における左部には左サイドランプ5cが設けられている。また、窓部4aの左右上方には上部スピーカー6aが設けられており、前面枠4の下方(後述する本体枠の下部前面)には下部スピーカー6bが設けられている。これらの上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c、上部スピーカー6a、下部スピーカー6bは、遊技上の演出効果を高めるために駆動される。
前面枠4における窓部4aの下方には、上皿部7が設けられている。上皿部7には、パチンコ機1に対応して設けられたカードユニット252を介して払い出される(貸し出される)遊技球や、所定の入球口に遊技球が入球することに基づいてパチンコ機1から払い出される遊技球が貯留される。また、上皿部7の下方には下皿部8が設けられており、上皿部7の容量を超えて払い出された遊技球が貯留される。
前面枠4における下皿部8の右方には、発射ハンドル9が設けられている。発射ハンドル9の回転軸は、発射ハンドル9の奥側に搭載された発射装置ユニットに接続されており、この発射装置ユニットには、上皿部7に貯留された遊技球が供給される。遊技者が発射ハンドル9を回転させると、その回転が発射装置ユニットに伝達され、発射装置ユニットに内蔵された発射モーターが回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。
また、上皿部7の縁部には遊技者による押下操作が可能な演出ボタン10aが設けられており、下皿部8の左方には遊技者による押込操作や回転操作が可能なジョグシャトル10bが設けられている。また、図示は省略するが、上皿部7の縁部であって演出ボタン10aの左側には方向ボタン10cが設けられている。方向ボタン10cは上下左右方向のそれぞれに対応する4個のボタン(上ボタン、下ボタン、左ボタン、右ボタン)から構成されている。これらの演出ボタン10aや、ジョグシャトル10b、方向ボタン10cは、何れも遊技者によって操作される演出操作部であり、所定の条件成立時に遊技者によって操作されると、所定の演出が行われる。
前面枠4の背面側には中枠および本体枠が設けられ、前面枠4は、一端(図1における左側)が中枠に対して回動可能に軸支されており、中枠は、一端(図1における左側)が本体枠に対して回動可能に軸支されている。本体枠は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1はこの本体枠が島設備に取り付けられることで遊技ホールに設置される。中枠の前面側には遊技盤20が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠に対してパチンコ機1前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出された状態となる。
A−2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤20は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、外レール22と内レール23との間を通って遊技領域21に放出され、遊技領域21の上方から下方に向かって流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4aを通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者に視認されることとなる。
遊技領域21の略中央には周縁部に装飾が施された開口部である演出用開口部40が設けられており、この演出用開口部40の後方には液晶表示器によって構成された演出表示装置41が設けられている。演出表示装置41の表示画面上には、演出用の種々の画像を表示することが可能であり、遊技者は、演出用開口部40を通して演出表示装置41の表示画面を視認することができる。
遊技領域21における演出用開口部40(演出表示装置41)の下方には、開口部の大きさが不変(一定)であり遊技球が常時入球可能な始動口である第1始動口24が設けられている。第1始動口24に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1始動口24の内部の通路には第1始動口センサー24s(図3参照)が設けられており、第1始動口24に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における演出用開口部40(演出表示装置41)の右下には、遊技球が通過可能な普通図柄作動ゲート27が設けられており、普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知するゲートセンサー27s(図3参照)が設けられている。また、普通図柄作動ゲート27の下方には、遊技球の入球可能性が変化する入球口(始動口)である第2始動口25が設けられている。すなわち、第2始動口25は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉26(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉26が略直立して遊技球が入球不能(または入球困難)な閉鎖状態と、開閉扉26がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能(または入球容易)な開放状態とに変化可能である。図2では、第2始動口25が開放状態となっている様子が示されている。第2始動口25に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第2始動口25の内部の通路には第2始動口センサー25s(図3参照)が設けられており、第2始動口25に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第1始動口24の下方には、略長方形状に大きく開口された第1大入賞口28(可変入球口)が設けられている。第1大入賞口28は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉29(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉29が略直立して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉29がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能な開放状態(入球可能状態)とに変化可能である。図2では、第1大入賞口28が開放状態となっている様子が示されている。第1大入賞口28に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1大入賞口28の内部の通路には第1大入賞口センサー28s(図3参照)が設けられており、第1大入賞口28に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第2始動口25の下方(遊技領域21の右下隅部)には、遊技盤20の前面から前方(遊技者側)に突出した第2大入賞口ユニット33が設けられている。第2大入賞口ユニット33の上面は、右側から左側にかけて下方へ傾斜しており、遊技球が右側から左側(パチンコ機1中央側)に転動可能な転動面34となっている。この転動面34の中途部(遊技球の転動方向の中途部)には、第2大入賞口35(可変入球口)が設けられている。この第2大入賞口35は、パチンコ機1の前後方向に摺動可能(移動可能)な開閉扉36(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉36が前方側に摺動(移動)して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉36が後方側に摺動(移動)して遊技球が入球可能な開放状態(入球可能状態)とに変化可能である。第2大入賞口35に入球した遊技球は、第2大入賞口ユニット33内部に設けられた通路を通って特定口38に導かれる。
第2大入賞口ユニット33の前壁は少なくとも一部が透明板によって形成されているので(光透過性を有しているので)、遊技者は第2大入賞口ユニット33の前壁を通して、第2大入賞口35に入球した遊技球が特定口38に導かれる様子を視認可能である。
第2大入賞口35の内部には第2大入賞口センサー35s(図3参照)が設けられており、第2大入賞口35に入球した遊技球を検知可能である。また、特定口38の内部には特定口センサー38s(図3参照)が設けられており、特定口38に入球した遊技球を検知可能である。
上述した各遊技装置の周辺には、遊技球が入球可能な一般入球口(図示省略)や、遊技球の流下経路に影響を与える風車型ホイール31、多数の障害釘(図示省略)が設けられている。また、遊技領域21の最下部にはアウト口32が設けられており、上述した第1始動口24、第2始動口25、第1大入賞口28、第2大入賞口35、一般入球口の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口32から遊技盤20の裏側に排出される。
上述した第1始動口24には、演出用開口部40(演出表示装置41)の左方の領域(第1領域)を流下する遊技球であっても、右方の領域(第2領域)を流下する遊技球であっても入球可能であるが、左方の領域を流下する遊技球の方が右方の領域を流下する遊技球よりも入球し易い。これに対して、普通図柄作動ゲート27、第2始動口25、第1大入賞口28、第2大入賞口35には、演出用開口部40(演出表示装置41)の右方の領域を流下する遊技球が入球可能(または通過可能)である。以下では、演出用開口部40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「左打ち」とも表現し、演出用開口部40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「右打ち」とも表現する。尚、本実施例のパチンコ機1では、第1始動口24に遊技球が入球した場合は3個の遊技球が遊技者に払い出され、第2始動口25に遊技球が入球した場合は2個の遊技球が遊技者に払い出され、一般入球口に遊技球が入球した場合は10個の遊技球が遊技者に払い出される。また、第1大入賞口28または第2大入賞口35に遊技球が入球した場合は15個の遊技球が遊技者に払い出される。
遊技盤20における遊技領域21の右下方には、LEDの組合せによって遊技に係る情報を表示するセグメント表示部50が設けられている。セグメント表示部50は、前面枠4に設けられた小窓部4c(図1参照)を通して遊技者に視認される。尚、セグメント表示部50の詳しい表示内容については後述する。
A−3.制御回路の構成 :
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、サブ制御基板220の制御下でランプの発光に係る制御を司るランプ制御基板226と、遊技球の払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板200には、第1始動口24へ入球した遊技球を検知する第1始動口センサー24sや、第2始動口25へ入球した遊技球を検知する第2始動口センサー25s、普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球を検知するゲートセンサー27s、第1大入賞口28へ入球した遊技球を検知する第1大入賞口センサー28s、第2大入賞口35に入球した遊技球を検知する第2大入賞口センサー35s、特定口38に入球した遊技球を検知する特定口センサー38sなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、これらのセンサーなどから遊技球の検知信号の入力があると、その検知信号の入力のあったセンサーに対応するコマンドを、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向けて送信する。
また、主制御基板200には、第2始動口25に設けられた開閉扉26に開閉動作を行わせるための(第2始動口25を開放状態、閉鎖状態にするための)第2始動口ソレノイド26mや、第1大入賞口28に設けられた開閉扉29に開閉動作を行わせるための(第1大入賞口28を開放状態、閉鎖状態にするための)第1大入賞口ソレノイド28m、第2大入賞口35に設けられた開閉扉36に開閉動作を行わせるための(第2大入賞口35を開放状態、閉鎖状態にするための)第2大入賞口ソレノイド35m、セグメント表示部50などが接続されている。主制御基板200のCPU201は、第2始動口ソレノイド26m、第1大入賞口ソレノイド28m、第2大入賞口ソレノイド35m、セグメント表示部50に向けて駆動信号を送信することにより、これらの動作の制御を行う。
サブ制御基板220には、画像音声制御基板230や、ランプ制御基板226、演出操作基板228が接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンドの内容を解析して、その内容に応じた演出を行う。すなわち、画像音声制御基板230に対しては、出力画像や出力音声を指定するコマンドを送信し、ランプ制御基板226に対しては、上部ランプ5a、右サイドランプ5b、左サイドランプ5c(以下「各種ランプ5a〜5c」ともいう)の発光パターンを指定するコマンドや、ステッピングモーター70mの駆動パターンを指定するコマンドを送信する。
画像音声制御基板230は、CPU231、ROM232、RAM233に加えて、VDP234、画像ROM235、音声ROM236を備えている。画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する画像の表示をVDP234に指示する。VDP234は、指示された画像の表示に利用する画像データ(例えば、スプライトデータや動画データなど)を画像ROM235から読み出して画像を生成し、演出表示装置41の表示画面に出力する。また、画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する音声データを音声ROM236から読み出す。そして、該音声データに基づく音声を、アンプ基板237を介して、上部スピーカー6aおよび下部スピーカー6b(以下「各種スピーカー6a,6b」ともいう)から出力する。
ランプ制御基板226は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、受信したコマンドが指定する発光パターンで各種ランプ5a〜5cを発光させたり、受信したコマンドが指定する駆動パターンでステッピングモーター70mを駆動したりする。ここで、詳しくは後述するが、本実施例のパチンコ機1では、演出表示装置41の前方において、「LUCK」という文字が表示された「可動役物70」を下から上に移動させる演出(「可動役物70」を演出表示装置41の前方に出現させる演出(以下「役物上昇演出」ともいう)を行うことがある。このような「役物上昇演出」は、ステッピングモーター70mの駆動力が「可動役物70」に伝達されることによって行われる。
また、サブ制御基板220のCPU221は、演出操作基板228を介して、演出ボタン10aや、ジョグシャトル10b、方向ボタン10c(以下「演出操作部10a,10b,10c」ともいう)に対する遊技者の操作を検知すると、該操作に対応する演出を行う。
払出制御基板240には、上皿部7に設けられた球貸ボタン251(図1では図示省略)や、パチンコ機1に並設されたカードユニット252などが接続されている。球貸ボタン251が操作されると、この信号は、払出制御基板240を介してカードユニット252に伝達される。そして、カードユニット252は、遊技球の払い出し(貸し出し)を指示する払出コマンドを払出制御基板240に向けて送信する。払出制御基板240は、カードユニット252から払出コマンドを受信すると、遊技球の払い出し(貸し出し)を行う。また、払出制御基板240は、主制御基板200から遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信した場合も、遊技球の払い出しを行う。
また、発射制御基板260には、遊技球を発射させるための発射モーター262や遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知するタッチスイッチ263等を有する発射装置ユニット261が接続されている。発射制御基板260は、タッチスイッチ263を介して遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知すると、発射モーター262を駆動することによって、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球を発射する。
B.遊技の内容 :
本実施例のパチンコ機1では次のように遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で発射ハンドル9が回転されると、貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、演出用開口部40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(左打ちを行ったり)、演出用開口部40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(右打ちを行ったり)することができる。
<特別図柄の変動表示>
図2を用いて前述したように、第1始動口24には左打ちされた遊技球および右打ちされた遊技球が入球可能である。左打ちまたは右打ちされた遊技球が第1始動口24に入球し、その入球した遊技球が第1始動口センサー24sにより検知されると、主制御基板200のCPU201は、所定の判定乱数(後述する特図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて「大当り」または「外れ」の何れであるかを判定する特図当り判定を行う。そして、この特図当り判定の結果に基づいて、第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。また、図2を用いて前述したように、第2始動口25には右打ちされた遊技球が入球可能である。右打ちされた遊技球が第2始動口25に入球し、その入球した遊技球が第2始動口センサー25sにより検知されると、主制御基板200のCPU201は、所定の判定乱数(後述する特図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて「大当り」または「外れ」の何れであるかを判定する特図当り判定を行う。そして、この特図当り判定の結果に基づいて、第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。
図4は、セグメント表示部50を拡大して示す説明図である。前述したように、セグメント表示部50は遊技盤20における遊技領域21の右下方に設けられており(図2参照)、遊技者は前面枠4の小窓部4c(図1参照)を通してセグメント表示部50を視認可能である。図4に示すように、セグメント表示部50には、第1特図を表示する第1特図表示部51と、第2特図を表示する第2特図表示部52が設けられており、これらの表示部にはそれぞれ9個のLEDが配置されている。第1特図および第2特図(以下、これらを特に区別をしない場合は、まとめて「特別図柄」という)は、それぞれの表示部において、9個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、9個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、第1特図として、200種類の大当り図柄(大当り図柄101〜300)と1種類の外れ図柄(外れ図柄101)を停止表示可能であり、第2特図として、200種類の大当り図柄(大当り図柄401〜600)と1種類の外れ図柄(外れ図柄401)を停止表示可能である。これらの図柄の種類は、点灯するLEDの組合せの相違によって識別可能である。
主制御基板200のCPU201は、遊技球が第1始動口24に入球することに基づく特図当り判定(以下「第1特図についての特図当り判定」ともいう)の結果が「大当り」である場合は、第1特図を大当り図柄101〜300の何れかで停止表示し、第1特図についての特図当り判定の結果が「外れ」である場合は、第1特図を外れ図柄101で停止表示する。また、遊技球が第2始動口25に入球することに基づく特図当り判定(以下「第2特図についての特図当り判定」ともいう)の結果が「大当り」である場合は、第2特図を大当り図柄401〜600の何れかで停止表示し、第2特図についての特図当り判定の結果が「外れ」である場合は第2特図を外れ図柄401で停止表示する。
そして、主制御基板200のCPU201は、特別図柄(第1特図または第2特図)を大当り図柄または外れ図柄の何れかで停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(以下「確定表示」ともいう)を行う。以下では、特別図柄が変動表示を開始してから確定表示されるまでの遊技、すなわち1回の変動表示の結果が得られるまでの遊技を「図柄変動遊技」とも表現する。
ここで、主制御基板200のCPU201は、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示を行うに際しては、特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)の変動パターンを選択する。変動パターンとは、特別図柄が変動表示を開始してから停止表示するまでの時間(変動時間)であり、各変動パターンには他の変動パターンと識別するための情報(変動パターンID)が付されている。変動パターンを選択する処理では、複数の変動パターン(変動パターンID、変動時間)に変動パターン選択乱数が割り振られた「変動パターン選択テーブル」を参照する。そして、第1特図保留または第2特図保留として取得された変動パターン選択乱数に対応する変動パターンを今回の変動パターンとして選択する。特別図柄は、このようにして選択された変動パターンに基づいて変動表示される。
主制御基板200のCPU201は、特別図柄の変動表示を開始するに際しては、当該変動表示の変動パターンを示す変動パターン指定コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する。これによって、今回開始される特別図柄の変動表示の変動パターンがサブ制御基板220に伝達される。サブ制御基板220のCPU221は、変動パターン指定コマンドを受信すると、該変動パターン指定コマンドに基づいて今回開始される特別図柄の変動表示の変動パターンを認識し、認識した変動パターンに基づく(対応する)演出パターンで特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)に対応する演出(以下「図柄変動演出」ともいう)を実行する。
上述した変動パターンを選択する処理では、常時同じ変動パターン選択テーブルを参照するのではなく、種々の遊技進行状況に対応する変動パターン選択テーブルを参照する。例えば、特別図柄の種類(第1特図または第2特図)や、現在設定されている遊技状態、特図当り判定の結果、記憶されている第1特図保留および第2特図保留の数などに対応する変動パターン選択テーブルを参照する。こうすることで、種々の遊技進行状況に対応する変動パターンを選択可能となり、ひいては、サブ制御基板220のCPU221は種々の遊技進行状況に対応する演出パターンで演出を実行可能となる。
また、主制御基板200のCPU201は、特別図柄の変動表示を停止するに際しては、変動停止コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する。サブ制御基板220のCPU221は、この変動停止コマンドを受信することによって特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)が終了するタイミングがサブ制御基板220のCPU221に伝達される。
尚、特別図柄は「識別情報」として捉えることもでき、特別図柄を変動表示させる主制御基板200のCPU201は「識別情報表示手段」として捉えることもできる。
<特別図柄の保留>
遊技球が第1始動口24や第2始動口25に入球すると、上述したように特別図柄についての特図当り判定や変動表示が行われるものの、これらの特図当り判定や変動表示は、遊技球が第1始動口24や第2始動口25に入球後に直ぐに行われるのではなく、主制御基板200のCPU201は、取得された判定乱数を特別図柄の保留(特図保留)としてRAM203に一旦記憶する。
詳しくは、遊技球が第1始動口24に入球すると、判定乱数を取得し、取得された判定乱数を第1特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第1特図保留について特図当り判定や第1特図の変動表示を行う。このような第1特図保留は4個を上限として記憶される。第1特図保留の記憶数(第1特図保留数)は、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53に表示される。すなわち、図4に示すように、第1特図保留表示部53には2個のLEDが配置されており、この第1特図保留表示部53では、2個のLEDのうち両方を消灯することで第1特図保留数が0個であることを示し、1個のLEDを点灯することで第1特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第1特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第1特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第1特図保留数が4個であることを示す。
また、遊技球が第2始動口25に入球すると、判定乱数を取得し、取得された判定乱数を第2特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第2特図保留について特図当り判定や第2特図の変動表示を行う。このような第2特図保留も4個を上限として記憶される。第2特図保留の記憶数(第2特図保留数)は、セグメント表示部50の第2特図保留表示部54に表示される。すなわち、図4に示すように、第2特図保留表示部54にも2個のLEDが配置されており、この第2特図保留表示部54では、2個のLEDのうち両方を消灯することで第2特図保留数が0個であることを示し、1個のLEDを点灯することで第2特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第2特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第2特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第2特図保留数が4個であることを示す。
尚、本実施例のパチンコ機1では、何れかの特別図柄の変動表示中や、何れかの特別図柄の確定表示中、大当り遊技中は、特図保留が記憶されていても、特図当り判定や特別図柄の変動表示は行わない。また、複数の特図保留が記憶されている場合は、それらが第1特図保留であるか第2特図保留であるかに拘わらず、最先に記憶された特図保留についての特図当り判定および特別図柄の変動表示を行う(いわゆる特別図柄の順次変動機能を有する)。
<遊技状態>
主制御基板200のCPU201は、本実施例のパチンコ機1の遊技状態として、「特図当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態」と「第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態」とを適宜設定する。これらのうち「特図当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態」としては、「低確率状態」または「高確率状態」を設定する。「低確率状態」は、特図当り判定において大当りと判定される確率が低い(約100分の1の確率である)状態であり、「高確率状態」は、特図当り判定において大当りと判定される確率が高い(約10分の1の確率である)状態である。
また、「第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態」としては、「非電サポ状態」または「電サポ状態」を設定する。「非電サポ状態」は、第2始動口25への遊技球の入球頻度が低い状態であり、「電サポ状態」は、第2始動口25への遊技球の入球頻度が高い状態である。こうすることによって、「非電サポ状態」では、第2始動口25よりも第1始動口24に遊技球が入球し易く、「電サポ状態」では、第1始動口24よりも第2始動口25に遊技球が入球し易くなっている。このため、「非電サポ状態」では、遊技者に左打ちを行わせる(第1始動口24への入球を狙わせる)ことができ、「電サポ状態」では、遊技者に右打ちを行わせる(第2始動口25への入球を狙わせる)ことができる。
尚、セグメント表示部50には、上述した電サポ状態中であることを示す電サポ表示部58が設けられている。すなわち、図4に示すように、電サポ表示部58には、3個のLEDが配置されており、電サポ状態中は、この3個のLEDを点灯することによって電サポ状態中であることを遊技者に示す。さらに、セグメント表示部50には、右打ちを行うことを遊技者に促す右打ち表示部59が設けられている。電サポ状態中は第2始動口25への遊技球の入球頻度が高く、且つ、第2始動口25は右打ちされた遊技球が入球可能であるので、電サポ状態中は右打ちを行うことが遊技者にとって有益である。そこで、電サポ状態中は、右打ち表示部59に配置された2個のLEDを点灯することによって右打ちを行うことを遊技者に促すこととしている。
<大当り遊技>
主制御基板200のCPU201は、第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示すると、第1大入賞口28または第2大入賞口35が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技を開始する。図2を用いて前述したように、第1大入賞口28および第2大入賞口35には右打ちされた遊技球が入球可能であるので、大当り遊技中は右打ちが行われることとなる。
図5に示すように、本実施例のパチンコ機1では、大当り遊技として、「Vショート」の大当り遊技と「Vロング」の大当り遊技とを実行可能である。詳しくは、図5(a)に示すように、第1特図が大当り図柄101〜280で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は90%の確率で)、「Vショート」の大当り遊技が行われ、第1特図が大当り図柄281〜300で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は10%の確率で)、「Vロング」の大当り遊技が行われる。また、図5(b)に示すように、第2特図が大当り図柄401〜600で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は100%の確率で)、「Vロング」の大当り遊技が行われる。
本実施例のパチンコ機1では、「Vショート」の大当り遊技または「Vロング」の大当り遊技の何れが行われる場合であっても、2回のラウンド遊技が行われ、そのうち1回目のラウンド遊技では第1大入賞口28が開放状態となり、2回目のラウンド遊技では第2大入賞口35が開放状態となる。もっとも、「Vショート」の大当り遊技と「Vロング」の大当り遊技とでは、「特定口38への遊技球の入球可能性」が互いに異なっている。すなわち、「Vショート」の大当り遊技および「Vロング」の大当り遊技は、1回目のラウンド遊技では双方とも10秒間(あるいは4個の遊技球が入球するまで)第1大入賞口28が開放状態となるものの、2回目のラウンド遊技における第2大入賞口35の開放時間が互いに異なる。詳しくは、「Vショート」の大当り遊技は、2回目のラウンド遊技における第2大入賞口35の開放時間が0.2秒間であることから遊技球が特定口38に入球し難く、「Vロング」の大当り遊技は、2回目のラウンド遊技における第2大入賞口35の開放時間が10秒間(あるいは4個の遊技球が入球するまで)であることから遊技球が特定口38に入球し易い。
そして、図5(c)に示すように、「Vショート」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球した場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「高確率状態且つ電サポ状態(高確率・電サポ状態)」に設定され、「Vショート」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球しなかった場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「低確率状態且つ非電サポ状態(低確率・非電サポ状態)」に設定される。
また、「Vロング」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球した場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「高確率・電サポ状態」に設定され、「Vロング」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球しなかった場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「低確率状態且つ電サポ状態(低確率・電サポ状態)」に設定される。
尚、「高確率・電サポ状態」は次に大当り遊技が行われるまで継続し、「低確率・電サポ状態」は45回の図柄変動遊技が行われるまで継続する(それまでに大当り遊技が行われた場合は終了する)。
ここで、主制御基板200のCPU201は、大当り遊技を開始する場合は、サブ制御基板220に向けて大当り遊技が開始されることを示す大当り遊技開始コマンドを送信する。サブ制御基板220のCPU221は、大当り遊技開始コマンドを受信すると、大当り遊技に対応する大当り遊技演出を実行する。
尚、第1大入賞口28および第2大入賞口35は「可変入球口」として捉えることもでき、第1大入賞口28および第2大入賞口35の開放状態は「入球可能状態」として捉えることもでき、大当り遊技は「特定遊技」として捉えることもできる。また、第1大入賞口28および第2大入賞口35(可変入球口)が開放状態(入球可能状態)となる大当り遊技(特定遊技)を実行する主制御基板200のCPU201は、「特定遊技実行手段」として捉えることもできる。
<普通図柄の変動表示、普図当り遊技、普通図柄の保留>
図2を用いて前述したように、普通図柄作動ゲート27は右打ちされた遊技球が通過可能である。右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過し、その遊技球がゲートセンサー27sにより検知されると、主制御基板200のCPU201は、所定の判定乱数(後述する普図当り判定乱数)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。図4に示すように、セグメント表示部50には、普通図柄を表示する普図表示部56が設けられており、普図表示部56には2個のLEDが配置されている。普通図柄は、普図表示部56において、2個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、2個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、普通図柄として、2個のLEDのうち左のLEDを点灯させた普図当り図柄と、右のLEDを点灯させた普図外れ図柄の2種類の図柄を停止表示可能である。普図当り判定の結果が普図当りである場合は普通図柄が普図当り図柄で停止表示され、普図当り判定の結果が普図外れである場合は普通図柄が普図外れ図柄で停止表示される。こうして普通図柄を当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示した場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技を行う。
上述した非電サポ状態や電サポ状態は、普図当り判定の態様や、普通図柄の変動表示の態様、普図当り遊技の態様を異ならせることによって設定される。つまり、普図当り判定において普図当りと判定される確率は、非電サポ状態においては100分の1であり、電サポ状態においては100分の99である。また、普通図柄の変動時間としては、非電サポ状態においては長い時間が選択され易く(1000m秒、2000m秒、3000m秒の何れかが均等に選択され)、電サポ状態においては短い時間が選択され易い(1000m秒、1252m秒、1500m秒の何れかが均等に選択される)。また、普図当り遊技としては、非電サポ状態においては第2始動口25が短時間(16m秒×1回)だけ開放状態となる普図当り遊技が行われ、電サポ状態においては第2始動口25が長時間(840m秒×2回)開放状態となる普図当り遊技が行われる。これらによって、非電サポ状態中は、第2始動口25が開放状態となる頻度が低くなり、第2始動口25への遊技球の入球頻度も低くなる。これに対して、電サポ状態中は、第2始動口25が開放状態となる頻度が高くなり、第2始動口25への遊技球の入球頻度も高くなる。
遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、普図当り判定や普通図柄の変動表示が行われるものの、これらの普図当り判定や変動表示は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を普図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した普図保留に基づいて普図当り判定や普通図柄の変動表示を行う。このような普図保留も4個を上限として記憶される。普図保留の記憶数(普図保留数)は、セグメント表示部50の普図保留表示部57に表示される。すなわち、図4に示すように、普図保留表示部57には2個のLEDが配置されており、この普図保留表示部57では、2個のLEDのうち両方を消灯することで普図保留数が0個であることを示し、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで普図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで普図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで普図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで普図保留数が4個であることを示す。尚、本実施例のパチンコ機1では、普図保留が記憶されている場合において、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中、普図当り遊技中の何れでもなければ、最先に記憶された普図保留に係る普図当り判定および普通図柄の変動表示を行う。
<演出表示装置41の表示内容>
本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技の進行に合わせて、演出表示装置41に種々の画像を表示する演出を行う。このような演出を行うための処理は、主にサブ制御基板220のCPU221によって行われる。すなわち、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200のCPU201から遊技の進行状況を示すコマンド(例えば、上述の変動パターン指定コマンド、大当り遊技開始コマンドなど)を受信することに基づいて、遊技の進行状況を把握しており、この遊技の進行状況に応じた演出を行う。
例えば、サブ制御基板220のCPU221は、変動パターン指定コマンドを受信すると、第1特図または第2特図の変動表示(変動パターン)に合わせた図柄変動演出を行う。すなわち、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示(図柄変動遊技)の開始タイミングと同期して、演出表示装置41において3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を開始する。その後、特別図柄の変動時間が経過するまで種々の態様で識別図柄41a,41b,41cの変動表示を行う。そして、サブ制御基板220のCPU221は、変動停止コマンドを受信すると図柄変動演出を終了する。すなわち、特別図柄の変動表示の終了タイミング(特別図柄の停止表示)と同期して識別図柄41a,41b,41cの変動表示を終了する。本実施例のパチンコ機1では、識別図柄として「1」〜「9」までの9つの数字を意匠化した図柄を表示可能である。
図6(a)には、3つの識別図柄41a,41b,41cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。変動表示が開始されてから所定時間が経過すると、例えば、初めに左識別図柄41aが停止表示され、次に右識別図柄41cが停止表示され、最後に中識別図柄41bが停止表示される。これら演出表示装置41で停止表示される3つの識別図柄41a,41b,41cの組合せは、前述した第1特図表示部51または第2特図表示部52にて停止表示される特別図柄(第1特図または第2特図)と対応するように構成されている。例えば、第1特図または第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は(すなわち、特図当り判定の結果が「大当り」となる場合に選択される変動パターンを受信した場合は)、演出表示装置41の3つの識別図柄41a,41b,41cが同じ図柄となる図柄組合せ(以下「ゾロ目」ともいう)で停止表示される。また、第1特図または第2特図が外れ図柄で停止表示される場合は(すなわち、特図当り判定の結果が「大当り」となる場合に選択される変動パターンを受信した場合は)、3つの識別図柄41a,41b,41cは同じ図柄で揃わない図柄組合せ(以下「バラケ目」ともいう)で停止表示される。尚、停止表示された識別図柄41a、41b、41cは、特別図柄の確定表示時間が経過するまで停止表示された状態となる(確定表示される)。
このように、第1特図表示部51または第2特図表示部52で表示される特別図柄と、演出表示装置41で表示される3つの識別図柄41a,41b,41cとは、表示内容が互いに対応しており、変動表示中の特別図柄が停止表示する際には、3つの識別図柄41a,41b,41cも停止表示するようになっている。しかも、図2に示すように、演出表示装置41は、第1特図表示部51または第2特図表示部52(セグメント表示部50)よりも目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置41の画面を視認しながら遊技を行うことが通常である。従って、図6(b)に示すように、例えば、演出表示装置41の表示画面上で初めに停止表示される左識別図柄41aと、続いて停止表示される右識別図柄41cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中識別図柄41bも同じ図柄で停止して、「大当り遊技が開始されるのではないか」と、遊技者は識別図柄の変動表示(図柄変動演出)を注視することになる。このように、複数の識別図柄のうち一の識別図柄を除いた識別図柄を同じ図柄(ゾロ目となり得る態様)で停止させて該一の識別図柄を変動表示させた状態で行われる演出は「リーチ演出」と呼ばれており、このリーチ演出を発生させることで遊技興趣を高めることが可能である。
また、演出表示装置41の表示画面上の下部には、第1特図保留数を示すための第1保留表示領域41dと、第2特図保留数を示すための第2保留表示領域41eとが設定されている。本実施例のパチンコ機1では、第1保留表示領域41dに第1特図保留数と同数の「保留図柄(図中、小さい円形の図柄)」を表示することで第1特図保留数(上限数は4個)を示し、第2保留表示領域41eに第2特図保留数(上限数は4個)と同数の「保留図柄」を表示することで第2特図保留数を示す。従って、図6に示す例では、第1特図保留数が4個であり、第2特図保留数が4個であることが示されている。尚、当然ながら、演出表示装置41の表示画面上に表示された保留図柄によって示される保留数と、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53および第2特図保留表示部54にて示される保留数とは一致する。
また、本実施例のパチンコ機1では、上述した図柄変動演出の一環として、「可動役物70」を下から上へ移動させる「役物上昇演出」を実行可能である。図7は、本実施例の「役物上昇演出」が行われる様子を示す説明図である。図7に示すように、「役物上昇演出」では、演出表示装置41の前方において「可動役物70」を下から上に移動させる演出を行う。演出用開口部40が設けられた遊技盤20と演出表示装置41との間には、「可動役物70」が移動可能な間隙が確保されており、「役物上昇演出」が行われていない場合は、「可動役物70」は該間隙の下方(原点位置)に収容されている。これに対して、「役物上昇演出」が行われる場合は、「可動役物70」は原点位置から上方の位置(出現位置)へ移動されて、演出表示装置41の前方に出現する。このような「役物上昇演出」が行われる場合は、遊技者は演出用開口部40を通して、演出表示装置41の前方に出現した「可動役物70」のLUCKの文字を視認することができる。
本実施例のパチンコ機1では、「役物上昇演出」が実行されるか否かによって「リーチ期待度」や「大当り期待度」が異なる。「リーチ期待度」とはリーチ演出が行われる可能性であり、「大当り期待度」とは大当り判定で「大当り」と判定された可能性(大当り遊技が行われる可能性)である。このような「リーチ期待度」や「大当り期待度」は、「役物上昇演出」が行われない場合よりも、「役物上昇演出」が行われる場合の方が高い。
このような「役物上昇演出」に係る「リーチ期待度」および「大当り期待度」は、「役物上昇演出」の実行確率、すなわち、「役物上昇演出」に対応する変動パターンが選択される確率を適宜設定することによって実現される。つまり、「役物上昇演出」は、「役物上昇演出」に対応する変動パターンが選択された場合に実行されるように構成して、このような変動パターンが選択される確率を適宜設定することによって、上述したような「リーチ期待度」および「大当り期待度」を実現することができる。
例えば、図8に示すように、大当り判定の結果が大当りである場合(あるいはリーチ演出を行う場合)は、「役物上昇演出を行わない変動パターンが選択される確率(役物上昇演出を行わない確率)」よりも、「役物上昇演出を行う変動パターンが選択される確率(役物上昇演出を行う確率)」の方が高くなるように設定する。また、大当り判定の結果が外れである場合(あるいはリーチ演出を行わない場合)は、「役物上昇演出を行わない変動パターンが選択される確率(役物上昇演出を行わない確率)」よりも、「役物上昇演出を行う変動パターンが選択される確率(役物上昇演出を行う確率)」の方が低くなるように設定する。
C.ランプ制御基板 :
上述したような「役物上昇演出」は、ランプ制御基板226がステッピングモーター70mを駆動することによって行われる。すなわち、ランプ制御基板226は、ステッピングモーター70mの駆動パターンを指定するコマンドをサブ制御基板220から受信すると、該駆動パターンでステッピングモーター70mを駆動する。このステッピングモーター70mの駆動力は、図示しない伝達機構(例えば、ラックアンドピニオン機構など)を介して「可動役物70」に伝達され、「可動役物70」の上昇および下降(役物上昇演出)が行われる。また、ランプ制御基板226は、各種ランプ5a〜5cの発光パターンを指定するコマンドをサブ制御基板220から受信すると、該発光パターンで各種ランプ5a〜5cを点灯させる。このように、ランプ制御基板226は、各種ランプ5a〜5cを点灯させる機能と、ステッピングモーター70mを駆動させる機能とを有する。
図9には、ランプ制御基板226の構成が概念的に示されている。図9に示すように、ランプ制御基板226には、上述した機能に対応する回路、すなわち、「各種ランプ5a〜5cを点灯させる機能を有する第1の回路(例えば第1のIC)」と「ステッピングモーター70mを駆動させる機能を有する第2の回路(例えば第2のIC)」とが別々に設けられている(配線がプリントされ電子部品が半田付けされている)。
このような「第1の回路」および「第2の回路」を動作させるためには、当然ながら、電源が必要であるところ、この電源は、サブ制御基板220から供給される。そして、「第1の回路」および「第2の回路」を動作させるための電源の電圧が同一(例えば、5V)である場合、従来であれば、図10(a)に示すような構成で「第1の回路」および「第2の回路」に電源を供給していた。すなわち、ランプ制御基板226には、「第1の回路」および「第2の回路」を動作させるための電源が供給される電源端子を1つだけ設け、サブ制御基板220には、該電源を供給する電源端子を1つだけ設けていた。そして、これらの電源端子をコード配線(基板外の電源線)で接続していた。また、ランプ制御基板226上には、1つの電源端子から「第1の回路」および「第2の回路」に向けて延びるプリント配線(基板上の電源線)を設けていた(プリントしていた)。このように同一電圧の電源をまとめることは、回路面積を小さくするという基板設計上の常識からみても、至極当然のことであった。
もっとも、このようにすると、遊技機の開発段階における「回路に供給する電源の電圧を変化させた場合の該回路の動作を確認する試験(電圧変化試験)」を適切に行うことが困難であるという問題がある。すなわち、図10(a)に示すように、「第1の回路」に電源を供給するプリント配線および「第2の回路」に電源を供給するプリント配線は、1つの電源端子から延びているため、互いに同じ電位である。このため、「第1の回路」および「第2の回路」のうち一方の回路について電圧変化試験を行うべく、ランプ制御基板226の電源端子に供給される電源の電圧を変化させると、他方の回路に供給される電源の電圧まで変化してしまい(ひいては、他方の回路に悪影響を与えてしまい)、個々の回路の電圧変化試験を適切に行うことが困難である。
例えば、「第2の回路」の電圧変化試験を行おうとする場合は、プリント配線を変更することはできないため、ランプ制御基板226の電源端子に供給する電源の電圧を変更する(試験用の電圧とする)こととなる。例えば、サブ制御基板220から延びるコード配線の電圧を降下させる治具(抵抗など)を取り付けることで試験用の電圧(例えば4.5V)としたり、図10(b)に示すように、ランプ制御基板226の電源端子からコード配線を取り外し、該電源端子に試験用の電圧(例えば4.5V)を供給する装置を接続したりすることとなる。そして、これらの場合は、「第1の回路」に供給される電源の電圧まで試験用の電圧となってしまうので、「第1の回路」に悪影響を与えてしまう。
そこで、本実施例のランプ制御基板226には、図11(a)に示すように、第1の電源端子と第2の電源端子とを別々に設けると共に、第1の電源端子と第1の回路とを接続する第1のプリント配線を設け、第2の電源端子と第2の回路とを接続する第2のプリント配線(第1のプリント配線とは電気的に独立したプリント配線)を設けることとした。そして、第1の電源端子には、所定の電圧(例えば5V)の電源をサブ制御基板220から供給する第1のコード配線を接続し、第2の電源端子には、第1のコード配線と同一の電圧(例えば5V)の電源をサブ制御基板220から供給する第2のコード配線を接続することとした。
このような構成とした場合、第1のコード配線から第1の電源端子に供給された電源は、該第1の電源端子から延びる第1のプリント配線を介して、「第1の回路」に供給される。これに対して、第2のコード配線から第2の電源端子に供給された電源は、該第2の電源端子から延びる第2のプリント配線(第1のプリント配線とは電気的に独立したプリント配線)を介して、「第2の回路」に供給される。
このため、「第1の回路」および「第2の回路」のうち一方の回路の電圧変化試験を行うべく、第1の電源端子および第2の電源端子のうち一方の電源端子に供給される電源の電圧を変化させた場合であっても、他方の回路に供給される電源の電圧は変化しない。この結果、「第1の回路」および「第2の回路」のうち一方の回路の電圧変化試験を、他方の回路に悪影響を与えることなく行うことが可能となる。
例えば、「第2の回路」の電圧変化試験を行おうとする場合は、第2の電源端子に供給する電源の電圧を変更する(試験用の電圧とする)こととなる。例えば、サブ制御基板220から延びる第2のコード配線の電圧を降下させる治具(抵抗など)を取り付けることで試験用の電圧(例えば4.5V)としたり、図11(b)に示すように、第2の電源端子から第2のコード配線を取り外し、第2の電源端子に試験用の電圧(例えば4.5V)を供給する装置を接続したりする。そして、これらの場合は、「第2の回路」に供給される電源の電圧は変化する(試験用の電圧となる)ものの、「第1の回路」に供給される電源の電圧は変化しない(試験用の電圧とならない)。この結果、「第2の回路」の電圧変化試験を「第1の回路」に悪影響を与えることなく行うことが可能となる。
尚、「ランプ制御基板226」は「中継基板」として捉えることもでき、「第1の電源端子」は「第1の接続部」として捉えることもでき、「第2の電源端子」は「第2の接続部」として捉えることもできる。また、「第1のコード配線」は「第1の電源線」として捉えることもでき、「第2のコード配線」は「第2の電源線」として捉えることもできる。
D.変形例 :
次に変形例について説明する。
D−1.変形例1 :
上述した実施例では、サブ制御基板220には、第1のコード配線および第2のコード配線のそれぞれが接続される電源端子(2つの電源端子)を設けることとした。これに限らず、図12(a)に示すように、サブ制御基板220には1つの電源端子を設け、該電源端子から延びるコード配線を第1のコード配線と第2のコード配線とに分岐させた構成としてもよい。
このような構成において「第2の回路」の電圧変化試験を行おうとする場合も、第2の電源端子に供給する電源の電圧を変更する(試験用の電圧とする)。例えば、分岐された後の第2のコード配線の電圧を降下させる治具(抵抗など)を取り付けることで試験用の電圧(例えば4.5V)としたり、図12(b)に示すように、第2の電源端子から第2のコード配線を取り外し、第2の電源端子に試験用の電圧(例えば4.5V)を供給する装置を接続したりする。そして、これらの場合も、「第2の回路」に供給される電源の電圧は変化する(試験用の電圧となる)ものの、「第1の回路」に供給される電源の電圧は変化しない(試験用の電圧とならない)。この結果、「第2の回路」の電圧変化試験を「第1の回路」に悪影響を与えることなく行うことが可能となる。また、ランプ制御基板226には、第1のコード配線が接続される第1の電源端子と、第2のコード配線が接続される第2の電源端子とを設けるものの、サブ制御基板220には、分岐する前のコード配線を接続する電源端子を設けるだけでよい。このため、上述したような電圧変化試験を実現しつつも、サブ制御基板220の回路面積を小さくすることが可能となる。
D−2.変形例2 :
上述した第1のコード配線および第2のコード配線は、ハーネスの一部であることとしてもよい。すなわち、サブ制御基板220からランプ制御基板226に向けては、第1のコード配線や第2のコード配線だけでなく、各種コマンドを伝達するための信号線も延びている。そこで、第1のコード配線、第2のコード配線、信号線を束にしたハーネス(以下「正規ハーネス」ともいう)を備えることとしてもよい。
例えば、図13(a)に示すように、第1のコード配線、第2のコード配線、信号線を束にした正規ハーネスの一端側(サブ制御基板220側)にハーネス側コネクタAを設け、他端側(ランプ制御基板226側)にハーネス側コネクタBを設ける。また、サブ制御基板220には、上述した電源端子と信号出力用の端子とを備えたサブ側コネクタが設けられており、ランプ制御基板226には、上述した第1の電源端子、第2の電源端子と、信号入力用の端子を備えたランプ側コネクタが設けられている。
そして、ハーネス側コネクタAをサブ側コネクタに接続することによって、サブ制御基板220の電源端子と第1のコード配線、第2のコード配線が接続されると共に、サブ制御基板220の信号出力用の端子と信号線が接続される。また、ハーネス側コネクタBをランプ側コネクタに接続することによって、ランプ制御基板226の第1の電源端子、第2の電源端子と第1のコード配線、第2のコード配線が接続されると共に、ランプ制御基板226の信号入力用の端子と信号線が接続される。この結果、第1のコード配線、第2のコード配線、信号線の接続を容易にすることができるので、遊技機を生産する際の作業性を高めることが可能となる。
上述したような構成において「第2の回路」の電圧変化試験を行おうとする場合は、上述した正規ハーネスを取り外して(ハーネス側コネクタAをサブ側コネクタから取り外すと共に、ハーネス側コネクタBをランプ側コネクタから取り外して)、図13(b)に示すような別のハーネス(以下「試験用ハーネス」ともいう)を取り付ける。試験用ハーネスは、正規ハーネスの第2のコード配線に代えて第2の試験用コード配線を有する以外は、正規ハーネスと同様の構成である。すなわち、試験用ハーネスは、第2の試験用コード配線に加え、正規ハーネスの信号線と同一構成の信号線と、正規ハーネスの第1のコード配線と同一構成の(配線抵抗が同じ)第1の試験用コード配線が束ねられたものである。この試験用ハーネスの一端側(サブ制御基板220側)には試験用コネクタAが設けられ、他端側(ランプ制御基板226側)には試験用コネクタBが設けられている。
そして、試験用コネクタAをサブ側コネクタに接続することによって、サブ制御基板220の電源端子と第1の試験用コード配線、第2の試験用コード配線が接続されると共に、サブ制御基板220の信号出力用の端子と信号線が接続される。また、試験用コネクタBをランプ側コネクタに接続することによって、ランプ制御基板226の第1の電源端子、第2の電源端子と第1の試験用コード配線、第2の試験用コード配線が接続されると共に、ランプ制御基板226の信号入力用の端子と信号線が接続される。
ここで、試験用ハーネスの第1の試験用コード配線は、正規ハーネスの第1のコード配線と同一構成(配線抵抗が同じ)であるので、試験用ハーネスが取り付けられた場合でも、正規ハーネスが取り付けられた場合と同一電圧の電源が第1の電源端子に供給される。これに対して、試験用ハーネスの第2の試験用コード配線には、電圧を降下させる治具(抵抗など)が取り付けられている(第2の試験用コード配線は、第2のコード配線よりも電圧を降下させる)。このため、試験用ハーネスが取り付けられた場合は、正規ハーネスが取り付けられた場合よりも低い電圧(試験用電圧、例えば4.5V)の電源が第2の電源端子に供給される。この結果、「第1の回路」に悪影響を与えることなく「第2の回路」の電圧変化試験を行うことが可能となる。
以上のように変形例2では、試験用ハーネスを取り付けるだけで、すなわち、サブ側コネクタに試験用コネクタAを接続すると共にランプ側コネクタに試験用コネクタBを接続するだけで、第1の電源端子に供給される電圧を変化させることなく、第2の電源端子に供給される電圧を低くすることができ、ひいては、「第1の回路」に悪影響を与えることなく「第2の回路」の電圧変化試験を行うことが可能となる。
尚、「ランプ側コネクタ」は「基板側コネクタ」として捉えることもでき、「第1の試験用コード配線」は「第1の試験用電源線」として捉えることもでき、「第2の試験用コード配線」は「第2の試験用電源線」として捉えることもできる。
D−3.変形例3 :
図14には、変形例3の試験用ハーネスが示されている。図14に示すように、変形例3の試験用ハーネスは、変形例2の試験用ハーネスから第2の試験用コード配線が取り除かれている。すなわち、変形例3の試験用ハーネスは、正規ハーネスの信号線と同一構成の信号線と、正規ハーネスの第1のコード配線と同一構成の(配線抵抗が同じ)第1の試験用コード配線が束ねられたものである。この変形例3の試験用ハーネスも、一端側(サブ制御基板220側)には試験用コネクタAが設けられ、他端側(ランプ制御基板226側)には試験用コネクタBが設けられている。
そして、試験用コネクタAをサブ側コネクタに接続することによって、サブ制御基板220の電源端子と第1の試験用コード配線が接続されると共に、サブ制御基板220の信号出力用の端子と信号線が接続される。また、試験用コネクタBをランプ側コネクタに接続することによって、ランプ制御基板226の第1の電源端子と第1の試験用コード配線が接続されると共に、ランプ制御基板226の信号入力用の端子と信号線が接続される。すなわち、変形例3の試験用ハーネスは、正規ハーネスの第2のコード配線に代わるもの(変形例2であれば第2の試験用コード配線)を有していないので、サブ制御基板220の電源端子とランプ制御基板226の第2の電源端子(正規ハーネスが取り付けられている状態であれば第2のコード配線が接続される電源端子)には何も接続されていない状態となる。そこで、第2の電源端子には、試験用の電圧(例えば4.5V)を供給する装置を接続する。
こうすると、試験用ハーネスを取り付けるだけで、すなわち、サブ側コネクタに試験用コネクタAを接続すると共にランプ側コネクタに試験用コネクタBを接続するだけで、第1の電源端子に供給される電圧を変化させることなく、第2の電源端子に何れの電源線も接続されていない状態とすることができる。そして、この状態であれば、第2の電源端子に試験用の電圧(例えば4.5V)を供給することができるので、「第1の回路」に悪影響を与えることなく「第2の回路」の電圧変化試験を行うことが可能となる。尚、「第1の試験用コード配線」は「試験用電源線」として捉えることもできる。
ここで、上述した実施例や変形例では、ステッピングモーター70mを駆動させる機能を有する「第2の回路」、すなわち、モーター駆動回路の電圧変化試験を「第1の回路」に悪影響を与えることなく行うことができる。このようなモーター駆動回路は、可動役物70を移動させる機構の負荷(いわゆる機構負荷)によっては、過電流が流れる危険性や、トルクが足りず可動役物70を移動させることができないという不具合が発生する可能性を有している。このため、遊技機の開発段階では、モーター駆動回路の回路構成を変更する機会が多くなり易く、ひいては、モーター駆動回路の電圧変化試験を行う機会が多くなり易い。この点、上述した実施例や変形例では、このように実行機会が多くなり易いモーター駆動回路の電圧変化試験を「第1の回路」に悪影響を与えることなく行うことができるので、パチンコ機1の開発を円滑に行うことが可能となる。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
例えば、上述した実施例および変形例では、「第1の回路」として「各種ランプ5a〜5cを点灯させる機能を有する回路」を採用し、「第2の回路」として「ステッピングモーター70mを駆動させる機能を有する回路」を採用したが、「第1の回路」や「第2の回路」としては種々の回路を採用することができる。また、ランプ制御基板226は、「第1の回路」および「第2の回路」を備えることとしたが、3以上の回路を備えることとしてもよい。
また、図12を用いて前述した変形例1の構成を、変形例2の正規ハーネスと「分岐する構成(第1のコード配線、第2のコード配線とに分岐する構成)」が異なるだけのハーネスとすることとしてもよい。この場合、「第2の回路」の電圧変化試験を行うに際しては、変形例2の試験用ハーネスと「分岐する構成(第1の試験用コード配線、第2の試験用コード配線とに分岐する構成)」が異なるだけのハーネスを利用する。または、変形例3の試験用ハーネスと同様のハーネスを利用する。この結果、変形例2、変形例3と同様の効果を奏することができる。
また、上述した実施例および変形例では、遊技盤20に形成された遊技領域21に向けて遊技球を発射することによって遊技を行うパチンコ機1に本発明を適用したが、外周面に複数種類の図柄が描かれた回胴を回転させ、該回胴を停止させることによって遊技を行うスロットマシン(回胴式遊技機)に本発明を適用することとしてもよい。スロットマシンでは、回胴が所定の図柄の組合せで停止表示されると遊技メダルが払い出されるので、本発明をスロットマシンに適用することとした場合は、遊技メダルを遊技媒体として捉えることができる。
また、上述した実施例および変形例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1に本発明を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
<上述した実施例から抽出できる遊技機A1〜A8>
上述した実施例または変形例のパチンコ機は、次のような遊技機A1〜A8として捉えることができる。
<遊技機A1>
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1の機能を有する第1の回路と、第2の機能を有する第2の回路とが設けられた中継基板を備え、
前記中継基板は、該中継基板の外部と電気的に接続される接続部を有する
ことを特徴とする遊技機。
<遊技機A2>
遊技機A1において、
前記中継基板は、前記接続部として少なくとも、前記第1の回路を動作させるための電源が供給される第1の接続部と、前記第2の回路を動作させるための電源が供給される第2の接続部とを備えており、
前記第1の接続部には、前記中継基板の外部から該第1の接続部に電源を供給する第1の電源線が接続されており、
前記第2の接続部には、前記中継基板の外部から該第2の接続部に電源を供給する第2の電源線が接続されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、互いに機能の異なる複数の回路(第1の回路、第2の回路)が中継基板に設けられている。このような場合、従来であれば、外部から電源が供給される接続部を中継基板に1つ設けて、該1つの接続部から複数の回路に向けて電源線(基板上の電源線)を延ばし、該電源線を介して複数の回路に電源が供給されるように構成される。このように電源をまとめることは、回路面積を小さくするという基板設計上の常識からみても、至極当然のことである。もっとも、このようにすると、遊技機の開発段階における「回路に供給する電源の電圧を変化させた場合の該回路の動作を確認する試験(電圧変化試験)」を適切に行うことが困難であるという問題がある。すなわち、複数の回路に電源を供給する電源線(基板上の電源線)は、1つの接続部から延びているため、互いに同じ電位である。このため、複数の回路のうち一部の回路について電圧変化試験を行うべく、接続部に供給される電源の電圧を変化させると、他の回路に供給される電源の電圧まで変化してしまい(ひいては、他の回路に悪影響を与えてしまい)、個々の回路の電圧変化試験を適切に行うことが困難である。そこで、本遊技機では、第1の回路を動作させるための電源が外部から供給される第1の接続部(第1の電源線が接続される接続部)と、第2の回路を動作させるための電源が外部から供給される第2の接続部(第2の電源線が接続される接続部)とを別々に設けることとした。この場合、第1の接続部に供給された電源は、該第1の接続部から延びる電源線(基板上の電源線)を介して、第1の回路に供給され、第2の接続部に供給された電源は、該第2の接続部から延びる電源線(基板上の電源線、第1の接続部から延びる電源線とは電気的に独立した電源線)を介して、第2の回路に供給される。このため、第1の回路および第2の回路のうち一方の回路の電圧変化試験を行うべく、第1の接続部および第2の接続部のうち一方の接続部に供給される電源の電圧を変化させた場合であっても、他方の回路に供給される電源の電圧は変化しない。この結果、第1の回路および第2の回路のうち一方の回路の電圧変化試験を、他方の回路に悪影響を与えることなく行うことが可能となる。
<遊技機A3>
遊技機A2において、
前記第1の電源線は、所定の電圧の電源を前記第1の接続部に供給する電源線であり、
前記第2の電源線は、前記第1の電源線と同一の電圧の電源を前記第2の接続部に供給する電源線である
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、互いに機能の異なる複数の回路(第1の回路、第2の回路)が中継基板に設けられており、これらの回路に同一電圧の電源が供給される。このような場合、従来であれば、外部から電源が供給される接続部を中継基板に1つ設けて、該1つの接続部から複数の回路に向けて電源線(基板上の電源線)を延ばし、該電源線を介して複数の回路に電源が供給されるように構成される。このように同一電圧の電源をまとめることは、回路面積を小さくするという基板設計上の常識からみても、至極当然のことである。もっとも、このようにすると、遊技機の開発段階における「回路に供給する電源の電圧を変化させた場合の該回路の動作を確認する試験(電圧変化試験)」を適切に行うことが困難であるという問題がある。すなわち、複数の回路に電源を供給する電源線(基板上の電源線)は、1つの接続部から延びているため、互いに同じ電位である。このため、複数の回路のうち一部の回路について電圧変化試験を行うべく、接続部に供給される電源の電圧を変化させると、他の回路に供給される電源の電圧まで変化してしまい(ひいては、他の回路に悪影響を与えてしまい)、個々の回路の電圧変化試験を適切に行うことが困難である。そこで、本遊技機では、第1の回路および第2の回路には互いに同一の電圧の電源を供給するにも拘わらず、第1の回路を動作させるための電源が外部から供給される第1の接続部(第1の電源線が接続される接続部)と、第2の回路を動作させるための電源が外部から供給される第2の接続部(第2の電源線が接続される接続部)とを別々に設けることとした。この場合、第1の接続部に供給された電源は、該第1の接続部から延びる電源線(基板上の電源線)を介して、第1の回路に供給され、第2の接続部に供給された電源は、該第2の接続部から延びる電源線(基板上の電源線、第1の接続部から延びる電源線とは電気的に独立した電源線)を介して、第2の回路に供給される。このため、第1の回路および第2の回路のうち一方の回路の電圧変化試験を行うべく、第1の接続部および第2の接続部のうち一方の接続部に供給される電源の電圧を変化させた場合であっても、他方の回路に供給される電源の電圧は変化しない。この結果、第1の回路および第2の回路のうち一方の回路の電圧変化試験を、他方の回路に悪影響を与えることなく行うことが可能となる。
<遊技機A4>
遊技機A2において、
前記中継基板とは別の基板を備え、
前記別の基板から所定の電源線が延びており、該所定の電源線は前記第1の電源線と前記第2の電源線とに分岐されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、中継基板には、第1の電源線が接続される第1の接続部と、第2の電源線が接続される第2の接続部とを設けるものの、別の基板には、所定の電源線を接続する接続部を設けるだけでよい。このため、上述したような電圧変化試験を実現しつつも、別の基板の回路面積を小さくすることが可能となる。
<遊技機A5>
遊技機A2乃至遊技機A4の何れか1つの遊技機において、
前記第1の電源線および前記第2の電源線を有するハーネスを備え、該ハーネスの一端部には、ハーネス側コネクタが設けられており、
前記中継基板は、前記第1の接続部および前記第2の接続部を有する基板側コネクタを備えており、
前記ハーネス側コネクタが前記基板側コネクタに接続されることによって、前記第1の電源線は前記第1の接続部に接続され、前記第2の電源線は前記第2の接続部に接続される
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、基板側コネクタにハーネス側コネクタを接続するだけで、第1の電源線が第1の接続部に接続され、第2の電源線は第2の接続部に接続されるので、遊技機を生産する際の作業性を高めることが可能となる。
<遊技機A6>
遊技機A5において、
前記基板側コネクタから前記ハーネス側コネクタが取り外されている状態では、前記基板側コネクタに試験用コネクタを接続可能であり、
前記試験用コネクタは、前記第1の電源線と同一の電圧の電源を前記中継基板の外部から前記第1の接続部に供給可能な第1の試験用電源線、および、前記第2の電源線とは異なる電圧の電源を前記中継基板の外部から前記第2の接続部に供給可能な第2の試験用電源線の一端部に設けられており、
前記試験用コネクタが前記基板側コネクタに接続されることによって、前記第1の試験用電源線は前記第1の接続部に接続され、前記第2の試験用電源線は前記第2の接続部に接続される
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、基板側コネクタからハーネス側コネクタを取り外し、該基板側コネクタに試験用コネクタを接続するだけで、第1の接続部(第1の回路)に供給される電圧を変化させることなく、第2の接続部(第2の回路)に供給される電圧を変化させることができ、ひいては、第1の回路に悪影響を与えることなく第2の回路の電圧変化試験を行うことができる。
<遊技機A7>
遊技機A5において、
前記基板側コネクタから前記ハーネス側コネクタが取り外されている状態では、前記基板側コネクタに試験用コネクタを接続可能であり、
前記試験用コネクタは、前記第1の電源線と同一の電圧の電源を前記第1の接続部に供給可能な試験用電源線の一端部に設けられており、
前記試験用コネクタが前記基板側コネクタに接続された場合は、前記第1の接続部には前記試験用電源線が接続されるものの、前記第2の接続部には何れの電源線も接続されない
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、基板側コネクタからハーネス側コネクタを取り外し、該基板側コネクタに試験用コネクタを接続するだけで、第1の接続部(第1の回路)に供給される電圧を変化させることなく、第2の接続部(第2の回路)に何れの電源線も接続されていない状態とすることができる。そして、この状態であれば、第2の接続部に試験用の電圧の電源を供給することができるので、第1の回路に悪影響を与えることなく第2の回路の電圧変化試験を行うことができる。
<遊技機A8>
遊技機A2乃至遊技機A7の何れか1つの遊技機において、
モーターと、
前記モーターの駆動力が伝達されることによって移動する可動役物と、
を備え、
前記第2の回路は、前記第2の機能として、前記モーターを駆動する機能を有する
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、モーターを駆動する機能を有する第2の回路、すなわち、モーター駆動回路の電圧変化試験を、第1の回路に悪影響を与えることなく行うことができる。このようなモーター駆動回路は、可動役物を移動させる機構の負荷(いわゆる機構負荷)によっては、過電流が流れる危険性や、トルクが足りず可動役物を移動させることができないという不具合が発生する可能性を有している。このため、遊技機の開発段階では、モーター駆動回路の回路構成を変更する機会が多くなり易く、ひいては、モーター駆動回路の電圧変化試験を行う機会が多くなり易い。この点、本遊技機では、このように実行機会が多くなり易いモーター駆動回路の電圧変化試験を、第1の回路に悪影響を与えることなく行うことができるので、遊技機の開発を円滑に行うことが可能となる。
<上述した実施例から抽出できる遊技機B1〜B8>
上述した実施例または変形例のパチンコ機は、次のような遊技機B1〜B8として捉えることができる。
<遊技機B1>
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1の機能を有する第1の回路と、第2の機能を有する第2の回路とが設けられた中継基板を備え、
前記中継基板は、該中継基板の外部と電気的に接続される電源端子を有する
ことを特徴とする遊技機。
<遊技機B2>
遊技機B1において、
前記中継基板は、前記電源端子として少なくとも、前記第1の回路を動作させるための電源が供給される第1の電源端子と、前記第2の回路を動作させるための電源が供給される第2の電源端子とを備えており、
前記第1の電源端子には、前記中継基板の外部から該第1の電源端子に電源を供給する第1の電源線が接続されており、
前記第2の電源端子には、前記中継基板の外部から該第2の電源端子に電源を供給する第2の電源線が接続されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、互いに機能の異なる複数の回路(第1の回路、第2の回路)が中継基板に設けられている。このような場合、従来であれば、外部から電源が供給される電源端子を中継基板に1つ設けて、該1つの電源端子から複数の回路に向けて電源線(基板上の電源線)を延ばし、該電源線を介して複数の回路に電源が供給されるように構成される。このように電源をまとめることは、回路面積を小さくするという基板設計上の常識からみても、至極当然のことである。もっとも、このようにすると、遊技機の開発段階における「回路に供給する電源の電圧を変化させた場合の該回路の動作を確認する試験(電圧変化試験)」を適切に行うことが困難であるという問題がある。すなわち、複数の回路に電源を供給する電源線(基板上の電源線)は、1つの電源端子から延びているため、互いに同じ電位である。このため、複数の回路のうち一部の回路について電圧変化試験を行うべく、電源端子に供給される電源の電圧を変化させると、他の回路に供給される電源の電圧まで変化してしまい(ひいては、他の回路に悪影響を与えてしまい)、個々の回路の電圧変化試験を適切に行うことが困難である。そこで、本遊技機では、第1の回路を動作させるための電源が外部から供給される第1の電源端子(第1の電源線が接続される電源端子)と、第2の回路を動作させるための電源が外部から供給される第2の電源端子(第2の電源線が接続される電源端子)とを別々に設けることとした。この場合、第1の電源端子に供給された電源は、該第1の電源端子から延びる電源線(基板上の電源線)を介して、第1の回路に供給され、第2の電源端子に供給された電源は、該第2の電源端子から延びる電源線(基板上の電源線、第1の電源端子から延びる電源線とは電気的に独立した電源線)を介して、第2の回路に供給される。このため、第1の回路および第2の回路のうち一方の回路の電圧変化試験を行うべく、第1の電源端子および第2の電源端子のうち一方の電源端子に供給される電源の電圧を変化させた場合であっても、他方の回路に供給される電源の電圧は変化しない。この結果、第1の回路および第2の回路のうち一方の回路の電圧変化試験を、他方の回路に悪影響を与えることなく行うことが可能となる。
<遊技機B3>
遊技機B2において、
前記第1の電源線は、所定の電圧の電源を前記第1の電源端子に供給する電源線であり、
前記第2の電源線は、前記第1の電源線と同一の電圧の電源を前記第2の電源端子に供給する電源線である
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、互いに機能の異なる複数の回路(第1の回路、第2の回路)が中継基板に設けられており、これらの回路に同一電圧の電源が供給される。このような場合、従来であれば、外部から電源が供給される電源端子を中継基板に1つ設けて、該1つの電源端子から複数の回路に向けて電源線(基板上の電源線)を延ばし、該電源線を介して複数の回路に電源が供給されるように構成される。このように同一電圧の電源をまとめることは、回路面積を小さくするという基板設計上の常識からみても、至極当然のことである。もっとも、このようにすると、遊技機の開発段階における「回路に供給する電源の電圧を変化させた場合の該回路の動作を確認する試験(電圧変化試験)」を適切に行うことが困難であるという問題がある。すなわち、複数の回路に電源を供給する電源線(基板上の電源線)は、1つの電源端子から延びているため、互いに同じ電位である。このため、複数の回路のうち一部の回路について電圧変化試験を行うべく、電源端子に供給される電源の電圧を変化させると、他の回路に供給される電源の電圧まで変化してしまい(ひいては、他の回路に悪影響を与えてしまい)、個々の回路の電圧変化試験を適切に行うことが困難である。そこで、本遊技機では、第1の回路および第2の回路には互いに同一の電圧の電源を供給するにも拘わらず、第1の回路を動作させるための電源が外部から供給される第1の電源端子(第1の電源線が接続される電源端子)と、第2の回路を動作させるための電源が外部から供給される第2の電源端子(第2の電源線が接続される電源端子)とを別々に設けることとした。この場合、第1の電源端子に供給された電源は、該第1の電源端子から延びる電源線(基板上の電源線)を介して、第1の回路に供給され、第2の電源端子に供給された電源は、該第2の電源端子から延びる電源線(基板上の電源線、第1の電源端子から延びる電源線とは電気的に独立した電源線)を介して、第2の回路に供給される。このため、第1の回路および第2の回路のうち一方の回路の電圧変化試験を行うべく、第1の電源端子および第2の電源端子のうち一方の電源端子に供給される電源の電圧を変化させた場合であっても、他方の回路に供給される電源の電圧は変化しない。この結果、第1の回路および第2の回路のうち一方の回路の電圧変化試験を、他方の回路に悪影響を与えることなく行うことが可能となる。
<遊技機B4>
遊技機B2において、
前記中継基板とは別の基板を備え、
前記別の基板から所定の電源線が延びており、該所定の電源線は前記第1の電源線と前記第2の電源線とに分岐されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、中継基板には、第1の電源線が接続される第1の電源端子と、第2の電源線が接続される第2の電源端子とを設けるものの、別の基板には、所定の電源線を接続する電源端子を設けるだけでよい。このため、上述したような電圧変化試験を実現しつつも、別の基板の回路面積を小さくすることが可能となる。
<遊技機B5>
遊技機B2乃至遊技機B4の何れか1つの遊技機において、
前記第1の電源線および前記第2の電源線を有するハーネスを備え、該ハーネスの一端部には、ハーネス側コネクタが設けられており、
前記中継基板は、前記第1の電源端子および前記第2の電源端子を有する基板側コネクタを備えており、
前記ハーネス側コネクタが前記基板側コネクタに接続されることによって、前記第1の電源線は前記第1の電源端子に接続され、前記第2の電源線は前記第2の電源端子に接続される
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、基板側コネクタにハーネス側コネクタを接続するだけで、第1の電源線が第1の電源端子に接続され、第2の電源線は第2の電源端子に接続されるので、遊技機を生産する際の作業性を高めることが可能となる。
<遊技機B6>
遊技機B5において、
前記基板側コネクタから前記ハーネス側コネクタが取り外されている状態では、前記基板側コネクタに試験用コネクタを接続可能であり、
前記試験用コネクタは、前記第1の電源線と同一の電圧の電源を前記中継基板の外部から前記第1の電源端子に供給可能な第1の試験用電源線、および、前記第2の電源線とは異なる電圧の電源を前記中継基板の外部から前記第2の電源端子に供給可能な第2の試験用電源線の一端部に設けられており、
前記試験用コネクタが前記基板側コネクタに接続されることによって、前記第1の試験用電源線は前記第1の電源端子に接続され、前記第2の試験用電源線は前記第2の電源端子に接続される
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、基板側コネクタからハーネス側コネクタを取り外し、該基板側コネクタに試験用コネクタを接続するだけで、第1の電源端子(第1の回路)に供給される電圧を変化させることなく、第2の電源端子(第2の回路)に供給される電圧を変化させることができ、ひいては、第1の回路に悪影響を与えることなく第2の回路の電圧変化試験を行うことができる。
<遊技機B7>
遊技機B5において、
前記基板側コネクタから前記ハーネス側コネクタが取り外されている状態では、前記基板側コネクタに試験用コネクタを接続可能であり、
前記試験用コネクタは、前記第1の電源線と同一の電圧の電源を前記第1の電源端子に供給可能な試験用電源線の一端部に設けられており、
前記試験用コネクタが前記基板側コネクタに接続された場合は、前記第1の電源端子には前記試験用電源線が接続されるものの、前記第2の電源端子には何れの電源線も接続されない
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、基板側コネクタからハーネス側コネクタを取り外し、該基板側コネクタに試験用コネクタを接続するだけで、第1の電源端子(第1の回路)に供給される電圧を変化させることなく、第2の電源端子(第2の回路)に何れの電源線も接続されていない状態とすることができる。そして、この状態であれば、第2の電源端子に試験用の電圧の電源を供給することができるので、第1の回路に悪影響を与えることなく第2の回路の電圧変化試験を行うことができる。
<遊技機B8>
遊技機B2乃至遊技機B7の何れか1つの遊技機において、
モーターと、
前記モーターの駆動力が伝達されることによって移動する可動役物と、
を備え、
前記第2の回路は、前記第2の機能として、前記モーターを駆動する機能を有する
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、モーターを駆動する機能を有する第2の回路、すなわち、モーター駆動回路の電圧変化試験を、第1の回路に悪影響を与えることなく行うことができる。このようなモーター駆動回路は、可動役物を移動させる機構の負荷(いわゆる機構負荷)によっては、過電流が流れる危険性や、トルクが足りず可動役物を移動させることができないという不具合が発生する可能性を有している。このため、遊技機の開発段階では、モーター駆動回路の回路構成を変更する機会が多くなり易く、ひいては、モーター駆動回路の電圧変化試験を行う機会が多くなり易い。この点、本遊技機では、このように実行機会が多くなり易いモーター駆動回路の電圧変化試験を、第1の回路に悪影響を与えることなく行うことができるので、遊技機の開発を円滑に行うことが可能となる。
本発明は、遊技ホールで用いられる遊技機に利用することができる。
1…パチンコ機(遊技機)、24…第1始動口、25…第2始動口、28…第1大入賞口(可変入球口)、35…第2大入賞口(可変入球口)、200…主制御基板、201…CPU(識別情報表示手段、特定遊技実行手段)、220…サブ制御基板、221…CPU、226…ランプ制御基板(中継基板)。

Claims (1)

  1. 遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
    第1の機能を有する第1の回路と、第2の機能を有する第2の回路とが設けられた中継基板を備え、
    前記中継基板は、該中継基板の外部と接続される接続部を有する
    ことを特徴とする遊技機。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004202117A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Aruze Corp 弾球遊技機
JP2016144552A (ja) * 2015-02-09 2016-08-12 株式会社三共 遊技機
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