JP7427276B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技球や遊技メダル等の遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機に関する。
遊技機としては、遊技盤に形成された遊技領域に向けて遊技球を発射することによって遊技を行うパチンコ機や、遊技メダルを投入後、外周面に複数種類の図柄が描かれた回胴を回転させることによって遊技を行うスロットマシンなどが知られている。
上述したような遊技機では、モーターやLED等の種々の駆動対象物を駆動することによって、遊技の進行や演出が行われる(特許文献1)。このように複数の駆動対象物(ここでは、モーター、LED)を備えている遊技機では、それぞれの駆動に必要な電源の電圧が異なる場合(例えば、37Vと5V)、これらの電源は別々の電源生成部で生成している。すなわち、例えば、モーターの駆動に必要な電源はモーター用の電源生成部で生成し、LEDの駆動に必要な電源はLED用の電源生成部で生成している。これらのような電源生成部において異常が発生すると、モーターやLEDを駆動することができなくなるが、このような異常を確認することは容易ではない。そこで、一般的には、それぞれの電源生成部(モーター用の電源生成部、LED用の電源生成部)に異常確認用のLEDを接続し、異常確認用のLEDの点灯状態を視認することで、電源生成部(モーター用の電源生成部、LED用の電源生成部)に異常が発生したか否かを確認している。
特開2017-093484号公報
しかしながら、上記従来の技術では、当然ながら、異常確認用のLEDを搭載する必要があり、部材点数が増加してしまう。また、異常確認用のLEDを遊技者が視認可能であると遊技者に違和感を与えてしまう。このため、異常確認用のLEDは遊技者が視認不能な位置に設けざるを得ず、この結果、異常確認用のLEDを視認(電源生成部における異常発生の有無の確認)するに際して、遊技ホールの係員は、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、電源生成部における異常発生の有無の確認を容易に行うことが可能な遊技機を提供することを目的とする。
上述した課題の少なくとも一部を解決するために、本発明の遊技機は次の構成を採用した。すなわち、
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1電圧の電源を生成する第1電源生成部と、
前記第1電源生成部が生成する電源に基づいて発光する複数の第1発光体と、
第2電圧の電源を生成する第2電源生成部と、
前記第2電源生成部が生成する電源に基づいて発光する複数の第2発光体と、
を備え、
前記複数の第1発光体および前記複数の第2発光体が羅列して構成された発光体羅列部を有しており、
前記複数の第1発光体および前記複数の第2発光体の双方が点灯した状態となった場合は、前記発光体羅列部の全体が点灯した状態となり、
前記複数の第1発光体および前記複数の第2発光体のうち一方のみが点灯した状態となった場合は、前記発光体羅列部に特定の形状が表示された状態となるものであり、
前記複数の第1発光体および前記複数の第2発光体は、異常が発生しない限りは同時に点灯および消灯する
ことを特徴とする。
本発明によれば、電源生成部における異常発生の有無の確認を容易に行うことが可能となる。
本実施例のパチンコ機1の正面図である。 本実施例の遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。 本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示すブロック図である。 本実施例のセグメント表示部50の構成を示す説明図である。 本実施例の大当り遊技の種類を示す説明図である。 本実施例の演出表示装置41の表示内容を例示する説明図である。 本実施例の「役物上昇演出」が行われる様子を示す説明図である。 本実施例の「役物上昇演出」の実行確率を示す説明図である。 従来の電源基板300を概念的に示す説明図である。 本実施例の電源基板300を概念的に示す説明図である。 別態様の電源基板300を概念的に示す説明図である。 別態様の電源基板300を概念的に示す説明図である。 変形例1を示す説明図である。 変形例1を示す説明図である。 変形例2を示す説明図である。 変形例2を示す説明図である。 変形例2を示す説明図である。
上述した本発明の内容を明確にするために、本発明を「セブン機」や「デジパチ」と呼ばれるタイプのパチンコ機(遊技機)に適用した実施例について説明する。尚、実施例において、特に断りがない限りは、パチンコ機正面に向かって右側を「右」と表現し、左側を「左」と表現する。
また、以下の実施例は次のような順序に従って説明する。
A.パチンコ機の装置構成:
A-1.装置前面側の構成:
A-2.遊技盤の構成:
A-3.制御回路の構成:
B.遊技の内容:
C.電源基板:
C-1.従来の電源基板:
C-2.本実施例の電源基板:
C-3.ランプ5a~5cの点灯期間:
D.変形例:
D-1.変形例1:
D-2.変形例2:
D-3.変形例3:
A.パチンコ機の装置構成 :
A-1.装置前面側の構成 :
図1は、本実施例のパチンコ機1の正面図である。図1に示すように、パチンコ機1の前面部には、前面枠4が設けられている。前面枠4の略中央部には窓部4aが形成されており、この窓部4aには合成樹脂製の透明板4bが嵌め込まれている。遊技者は、窓部4a(透明板4b)を通して奥側に配置される遊技盤20(図2参照)の遊技領域を視認可能である。また、前面枠4における窓部4aの右下方には、小窓部4cが形成されており、この小窓部4cには合成樹脂板等の透明板4dが嵌め込まれている。遊技者は、小窓部4c(透明板4d)を通して奥側に配置された遊技盤20のセグメント表示部を視認可能である。詳しくは後述するが、セグメント表示部とは、複数のLEDの組合せによって遊技に係る情報を表示する表示部である。
前面枠4における窓部4aの上方には上ランプ5aが設けられ、窓部4aの周縁部における右部には右ランプ5bが設けられ、窓部4aの周縁部における左部には左ランプ5cが設けられている。これらの上ランプ5a、右ランプ5b、左ランプ5c(以下、これらをまとめて「ランプ5a~5c」ともいう)は、光透過性を有すると共に、その形状でパチンコ機1を装飾する装飾部でもある。ランプ5a~5cの内部(裏側)には、電飾用LED80(発光ダイオード)が複数ずつ設けられている。これらの電飾用LED80が発光(点灯)すると、その光がランプ5a~5cの裏側から表側に通過することによって、ランプ5a~5cが点灯する(ランプ5a~5cが発光したように遊技者に感じさせる)。
また、窓部4aの左右上方には上部スピーカー6aが設けられており、前面枠4の下方(後述する本体枠の下部前面)には下部スピーカー6bが設けられている。これらの上部スピーカー6a、下部スピーカー6b(以下、これらをまとめて「スピーカー6a,6b」ともいう)は、遊技上の演出効果を高めるために駆動される。
前面枠4における窓部4aの下方には、上皿部7が設けられている。上皿部7には、パチンコ機1に対応して設けられたカードユニット252を介して払い出される(貸し出される)遊技球や、所定の入球口に遊技球が入球することに基づいてパチンコ機1から払い出される遊技球が貯留される。また、上皿部7の下方には下皿部8が設けられており、上皿部7の容量を超えて払い出された遊技球が貯留される。
前面枠4における下皿部8の右方には、発射ハンドル9が設けられている。発射ハンドル9の回転軸は、発射ハンドル9の奥側に搭載された発射装置ユニットに接続されており、この発射装置ユニットには、上皿部7に貯留された遊技球が供給される。遊技者が発射ハンドル9を回転させると、その回転が発射装置ユニットに伝達され、発射装置ユニットに内蔵された発射モーターが回転して、回転角度に応じた強さで遊技球が発射される。
また、上皿部7の縁部には遊技者による押下操作が可能な演出ボタン10aが設けられており、下皿部8の左方には遊技者による押込操作や回転操作が可能なジョグシャトル10bが設けられている。また、図示は省略するが、上皿部7の縁部であって演出ボタン10aの左側には方向ボタン10cが設けられている。方向ボタン10cは上下左右方向のそれぞれに対応する4個のボタン(上ボタン、下ボタン、左ボタン、右ボタン)から構成されている。これらの演出ボタン10aや、ジョグシャトル10b、方向ボタン10cは、何れも遊技者によって操作される演出操作部であり、所定の条件成立時に遊技者によって操作されると、所定の演出が行われる。
前面枠4の背面側には中枠および本体枠が設けられ、前面枠4は、一端(図1における左側)が中枠に対して回動可能に軸支されており、中枠は、一端(図1における左側)が本体枠に対して回動可能に軸支されている。本体枠は、木製の板状部材を組み立てて構成された略長方形の枠体であり、パチンコ機1はこの本体枠が島設備に取り付けられることで遊技ホールに設置される。中枠の前面側には遊技盤20が着脱可能に取り付けられており、前面枠4が中枠に対してパチンコ機1前方側に回動(開放)されると、遊技盤20が露出された状態となる。
A-2.遊技盤の構成 :
図2は、遊技盤20の盤面構成を示す説明図である。前述したように、遊技盤20は中枠3の前面側に着脱可能に取り付けられている。図2に示すように、遊技盤20の中央には略円形状の遊技領域21が形成されている。発射装置ユニット261(図3参照)から発射された遊技球は、外レール22と内レール23との間を通って遊技領域21に放出され、遊技領域21の上方から下方に向かって流下する。遊技領域21は、前面枠4の窓部4aを通して遊技者に視認されるので、当然ながら、遊技領域21を流下する遊技球の様子も窓部4aを通して遊技者に視認されることとなる。
遊技領域21の略中央には周縁部に装飾が施された開口部である演出用開口部40が設けられており、この演出用開口部40の後方には液晶表示器によって構成された演出表示装置41が設けられている。演出表示装置41の表示画面上には、演出用の種々の画像を表示することが可能であり、遊技者は、演出用開口部40を通して演出表示装置41の表示画面を視認することができる。
遊技領域21における演出用開口部40(演出表示装置41)の下方には、開口部の大きさが不変(一定)であり遊技球が常時入球可能な始動口である第1始動口24が設けられている。第1始動口24に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1始動口24の内部の通路には第1始動口センサー24s(図3参照)が設けられており、第1始動口24に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における演出用開口部40(演出表示装置41)の右下には、遊技球が通過可能な普通図柄作動ゲート27が設けられており、普通図柄作動ゲート27の内部には、遊技球の通過を検知するゲートセンサー27s(図3参照)が設けられている。また、普通図柄作動ゲート27の下方には、遊技球の入球可能性が変化する入球口(始動口)である第2始動口25が設けられている。すなわち、第2始動口25は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉26(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉26が略直立して遊技球が入球不能(または入球困難)な閉鎖状態と、開閉扉26がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能(または入球容易)な開放状態とに変化可能である。図2では、第2始動口25が開放状態となっている様子が示されている。第2始動口25に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第2始動口25の内部の通路には第2始動口センサー25s(図3参照)が設けられており、第2始動口25に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第1始動口24の下方には、略長方形状に大きく開口された第1大入賞口28(可変入球口)が設けられている。第1大入賞口28は、パチンコ機1の前後方向に回動可能な開閉扉29(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉29が略直立して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉29がパチンコ機1の前方側に回動して遊技球が入球可能な開放状態(入球可能状態)とに変化可能である。図2では、第1大入賞口28が開放状態となっている様子が示されている。第1大入賞口28に入球した遊技球は、内部に設けられた通路を通って遊技盤20の裏面側に導かれる。第1大入賞口28の内部の通路には第1大入賞口センサー28s(図3参照)が設けられており、第1大入賞口28に入球した遊技球を検知可能である。
また、遊技領域21における第2始動口25の下方(遊技領域21の右下隅部)には、遊技盤20の前面から前方(遊技者側)に突出した第2大入賞口ユニット33が設けられている。第2大入賞口ユニット33の上面は、右側から左側にかけて下方へ傾斜しており、遊技球が右側から左側(パチンコ機1中央側)に転動可能な転動面34となっている。この転動面34の中途部(遊技球の転動方向の中途部)には、第2大入賞口35(可変入球口)が設けられている。この第2大入賞口35は、パチンコ機1の前後方向に摺動可能(移動可能)な開閉扉36(図中のハッチング部分)を備えており、開閉扉36が前方側に摺動(移動)して遊技球が入球不能な閉鎖状態と、開閉扉36が後方側に摺動(移動)して遊技球が入球可能な開放状態(入球可能状態)とに変化可能である。第2大入賞口35に入球した遊技球は、第2大入賞口ユニット33内部に設けられた通路を通って特定口38に導かれる。
第2大入賞口ユニット33の前壁は少なくとも一部が透明板によって形成されているので(光透過性を有しているので)、遊技者は第2大入賞口ユニット33の前壁を通して、第2大入賞口35に入球した遊技球が特定口38に導かれる様子を視認可能である。
第2大入賞口35の内部には第2大入賞口センサー35s(図3参照)が設けられており、第2大入賞口35に入球した遊技球を検知可能である。また、特定口38の内部には特定口センサー38s(図3参照)が設けられており、特定口38に入球した遊技球を検知可能である。
上述した各遊技装置の周辺には、遊技球が入球可能な一般入球口(図示省略)や、遊技球の流下経路に影響を与える風車型ホイール31、多数の障害釘(図示省略)が設けられている。また、遊技領域21の最下部にはアウト口32が設けられており、上述した第1始動口24、第2始動口25、第1大入賞口28、第2大入賞口35、一般入球口の何れにも入球しなかった遊技球は、アウト口32から遊技盤20の裏側に排出される。
上述した第1始動口24には、演出用開口部40(演出表示装置41)の左方の領域(第1領域)を流下する遊技球であっても、右方の領域(第2領域)を流下する遊技球であっても入球可能であるが、左方の領域を流下する遊技球の方が右方の領域を流下する遊技球よりも入球し易い。これに対して、普通図柄作動ゲート27、第2始動口25、第1大入賞口28、第2大入賞口35には、演出用開口部40(演出表示装置41)の右方の領域を流下する遊技球が入球可能(または通過可能)である。以下では、演出用開口部40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「左打ち」とも表現し、演出用開口部40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させることを「右打ち」とも表現する。尚、本実施例のパチンコ機1では、第1始動口24に遊技球が入球した場合は3個の遊技球が遊技者に払い出され、第2始動口25に遊技球が入球した場合は2個の遊技球が遊技者に払い出され、一般入球口に遊技球が入球した場合は10個の遊技球が遊技者に払い出される。また、第1大入賞口28または第2大入賞口35に遊技球が入球した場合は15個の遊技球が遊技者に払い出される。
遊技盤20における遊技領域21の右下方には、LEDの組合せによって遊技に係る情報を表示するセグメント表示部50が設けられている。セグメント表示部50は、前面枠4に設けられた小窓部4c(図1参照)を通して遊技者に視認される。尚、セグメント表示部50の詳しい表示内容については後述する。
A-3.制御回路の構成 :
次に、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成について説明する。図3は、本実施例のパチンコ機1における制御回路の構成を示したブロック図である。図示されているようにパチンコ機1の制御回路は、多くの制御基板や、各種基板、中継端子板などから構成されている。詳しくは、遊技の進行に係る制御を司る主制御基板200と、遊技の演出に係る制御を司るサブ制御基板220と、サブ制御基板220の制御下で画像の表示や音声の出力に係る制御を司る画像音声制御基板230と、サブ制御基板220の制御下でランプ5a~5cの発光等に係る制御を司るランプ制御基板300と、遊技球の払い出しに係る制御を司る払出制御基板240と、遊技球の発射に係る制御を司る発射制御基板260などから構成されている。これら制御基板は、各種論理演算および算出演算を実行するCPU(図3におけるCPU201、221、231等)や、CPUで実行される各種プログラムやデータが記憶されているROM(図3におけるROM202、222、232等)、プログラムの実行に際してCPUが一時的なデータを記憶するRAM(図3における203、223、233等)、入出力用回路など、種々の周辺LSIがバスで相互に接続されて構成されている。
主制御基板200には、第1始動口24へ入球した遊技球を検知する第1始動口センサー24sや、第2始動口25へ入球した遊技球を検知する第2始動口センサー25s、普通図柄作動ゲート27を通過した遊技球を検知するゲートセンサー27s、第1大入賞口28へ入球した遊技球を検知する第1大入賞口センサー28s、第2大入賞口35に入球した遊技球を検知する第2大入賞口センサー35s、特定口38に入球した遊技球を検知する特定口センサー38sなどが接続されている。主制御基板200のCPU201は、これらのセンサーなどから遊技球の検知信号の入力があると、その検知信号の入力のあったセンサーに対応するコマンドを、サブ制御基板220や、払出制御基板240、発射制御基板260などに向けて送信する。
また、主制御基板200には、第2始動口25に設けられた開閉扉26に開閉動作を行わせるための(第2始動口25を開放状態、閉鎖状態にするための)第2始動口ソレノイド26mや、第1大入賞口28に設けられた開閉扉29に開閉動作を行わせるための(第1大入賞口28を開放状態、閉鎖状態にするための)第1大入賞口ソレノイド28m、第2大入賞口35に設けられた開閉扉36に開閉動作を行わせるための(第2大入賞口35を開放状態、閉鎖状態にするための)第2大入賞口ソレノイド35m、セグメント表示部50などが接続されている。主制御基板200のCPU201は、第2始動口ソレノイド26m、第1大入賞口ソレノイド28m、第2大入賞口ソレノイド35m、セグメント表示部50に向けて駆動信号を送信することにより、これらの動作の制御を行う。
サブ制御基板220には、画像音声制御基板230や、ランプ制御基板300、演出操作基板228が接続されている。サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200からの各種コマンドを受信すると、コマンドの内容を解析して、その内容に応じた演出を行う。
詳しくは、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200から受信したコマンドに基づいて演出パターン(演出態様)を特定(検出)し、画像音声制御基板230に対して、該演出パターンでの画像出力や音声出力を指示するコマンドを送信する。また、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200から受信したコマンドに基づいてランプ5a~5c(電飾用LED80)の発光パターンを特定(検出)し、この発光パターンに基づいて、ランプ5a~5c(電飾用LED80)の点灯開始を指示する「点灯開始信号」や、点灯終了を指示する「点灯終了信号」をランプ制御基板300に送信する。また、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200から受信したコマンドに基づいてステッピングモーター70の駆動パターンを特定(検出)し、この駆動パターンに基づいて、ステッピングモーター70の駆動開始を指示する「駆動開始信号」や、駆動終了を指示する「駆動終了信号」をランプ制御基板300に送信する。
画像音声制御基板230は、CPU231、ROM232、RAM233に加えて、VDP234、画像ROM235、音声ROM236を備えている。画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する画像の表示をVDP234に指示する。VDP234は、指示された画像の表示に利用する画像データ(例えば、スプライトデータや動画データなど)を画像ROM235から読み出して画像を生成し、演出表示装置41の表示画面に出力する。また、画像音声制御基板230のCPU231は、サブ制御基板220からコマンドを受信すると、そのコマンドに対応する音声データを音声ROM236から読み出す。そして、該音声データに基づく音声を、アンプ基板237を介して、上部スピーカー6aおよび下部スピーカー6b(以下「各種スピーカー6a,6b」ともいう)から出力する。
ランプ制御基板300は、サブ制御基板220から「点灯開始信号」や「点灯終了信号」を受信すると、ランプ5a~5cを点灯させたり、消灯させたりする。すなわち、ランプ5a~5cの内部(裏側)には、複数の電飾用LED80(発光ダイオード)が設けられており、ランプ制御基板300は、サブ制御基板220から「点灯開始信号」を受信すると電飾用LED80を点灯し(点灯を開始し)、「点灯終了信号」を受信すると電飾用LED80を消灯する(点灯を終了する)。
また、ランプ制御基板300は、サブ制御基板220から「駆動開始信号」を受信するとステッピングモーター70を駆動し(駆動を開始し)、「駆動終了信号」を受信するとステッピングモーター70を停止する(駆動を終了する)。
また、サブ制御基板220のCPU221は、演出操作基板228を介して、演出ボタン10aや、ジョグシャトル10b、方向ボタン10c(以下「演出操作部10a,10b,10c」ともいう)に対する遊技者の操作を検知すると、該操作に対応する演出を行う。
払出制御基板240には、上皿部7に設けられた球貸ボタン251(図1では図示省略)や、パチンコ機1に並設されたカードユニット252などが接続されている。球貸ボタン251が操作されると、この信号は、払出制御基板240を介してカードユニット252に伝達される。そして、カードユニット252は、遊技球の払い出し(貸し出し)を指示する払出コマンドを払出制御基板240に向けて送信する。払出制御基板240は、カードユニット252から払出コマンドを受信すると、遊技球の払い出し(貸し出し)を行う。また、払出制御基板240は、主制御基板200から遊技球の払い出しを指示する払出コマンドを受信した場合も、遊技球の払い出しを行う。
また、発射制御基板260には、遊技球を発射させるための発射モーター262や遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知するタッチスイッチ263等を有する発射装置ユニット261が接続されている。発射制御基板260は、タッチスイッチ263を介して遊技者が発射ハンドル9に触れていることを検知すると、発射モーター262を駆動することによって、発射ハンドル9の回転角度に応じた強さで遊技球を発射する。
B.遊技の内容 :
本実施例のパチンコ機1では次のように遊技が進行する。上皿部7に遊技球が貯留された状態で発射ハンドル9が回転されると、貯留された遊技球が1球ずつ発射装置ユニット261に供給されて、図2を用いて前述した遊技領域21に発射される。遊技球を打ち出す強さは発射ハンドル9の回転角度に対応するので、遊技者は発射ハンドル9の回転角度を変化させることによって、所望する領域に遊技球を流下させることができる。例えば、演出用開口部40(演出表示装置41)の左方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(左打ちを行ったり)、演出用開口部40(演出表示装置41)の右方の領域を流下するように遊技球を発射させたり(右打ちを行ったり)することができる。
<特別図柄の変動表示>
図2を用いて前述したように、第1始動口24には左打ちされた遊技球および右打ちされた遊技球が入球可能である。左打ちまたは右打ちされた遊技球が第1始動口24に入球し、その入球した遊技球が第1始動口センサー24sにより検知されると、主制御基板200のCPU201は、所定の判定乱数(後述する特図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて「大当り」または「外れ」の何れであるかを判定する特図当り判定を行う。そして、この特図当り判定の結果に基づいて、第1の特別図柄(以下「第1特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。また、図2を用いて前述したように、第2始動口25には右打ちされた遊技球が入球可能である。右打ちされた遊技球が第2始動口25に入球し、その入球した遊技球が第2始動口センサー25sにより検知されると、主制御基板200のCPU201は、所定の判定乱数(後述する特図当り判定乱数など)を取得し、該判定乱数に基づいて「大当り」または「外れ」の何れであるかを判定する特図当り判定を行う。そして、この特図当り判定の結果に基づいて、第2の特別図柄(以下「第2特図」ともいう)を変動表示させた後に停止表示させる。
図4は、セグメント表示部50を拡大して示す説明図である。前述したように、セグメント表示部50は遊技盤20における遊技領域21の右下方に設けられており(図2参照)、遊技者は前面枠4の小窓部4c(図1参照)を通してセグメント表示部50を視認可能である。図4に示すように、セグメント表示部50には、第1特図を表示する第1特図表示部51と、第2特図を表示する第2特図表示部52が設けられており、これらの表示部にはそれぞれ9個のLEDが配置されている。第1特図および第2特図(以下、これらを特に区別をしない場合は、まとめて「特別図柄」という)は、それぞれの表示部において、9個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、9個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、第1特図として、200種類の大当り図柄(大当り図柄101~300)と1種類の外れ図柄(外れ図柄101)を停止表示可能であり、第2特図として、200種類の大当り図柄(大当り図柄401~600)と1種類の外れ図柄(外れ図柄401)を停止表示可能である。これらの図柄の種類は、点灯するLEDの組合せの相違によって識別可能である。
主制御基板200のCPU201は、遊技球が第1始動口24に入球することに基づく特図当り判定(以下「第1特図についての特図当り判定」ともいう)の結果が「大当り」である場合は、第1特図を大当り図柄101~300の何れかで停止表示し、第1特図についての特図当り判定の結果が「外れ」である場合は、第1特図を外れ図柄101で停止表示する。また、遊技球が第2始動口25に入球することに基づく特図当り判定(以下「第2特図についての特図当り判定」ともいう)の結果が「大当り」である場合は、第2特図を大当り図柄401~600の何れかで停止表示し、第2特図についての特図当り判定の結果が「外れ」である場合は第2特図を外れ図柄401で停止表示する。
そして、主制御基板200のCPU201は、特別図柄(第1特図または第2特図)を大当り図柄または外れ図柄の何れかで停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(以下「確定表示」ともいう)を行う。以下では、特別図柄が変動表示を開始してから確定表示されるまでの遊技、すなわち1回の変動表示の結果が得られるまでの遊技を「図柄変動遊技」とも表現する。
ここで、主制御基板200のCPU201は、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示を行うに際しては、特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)の変動パターンを選択する。変動パターンとは、特別図柄が変動表示を開始してから停止表示するまでの時間(変動時間)であり、各変動パターンには他の変動パターンと識別するための情報(変動パターンID)が付されている。変動パターンを選択する処理では、複数の変動パターン(変動パターンID、変動時間)に変動パターン選択乱数が割り振られた「変動パターン選択テーブル」を参照する。そして、第1特図保留または第2特図保留として取得された変動パターン選択乱数に対応する変動パターンを今回の変動パターンとして選択する。特別図柄は、このようにして選択された変動パターンに基づいて変動表示される。
主制御基板200のCPU201は、特別図柄の変動表示を開始するに際しては、当該変動表示の変動パターンを示す変動パターン指定コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する。これによって、今回開始される特別図柄の変動表示の変動パターンがサブ制御基板220に伝達される。サブ制御基板220のCPU221は、変動パターン指定コマンドを受信すると、該変動パターン指定コマンドに基づいて今回開始される特別図柄の変動表示の変動パターンを認識し、認識した変動パターンに基づく(対応する)演出パターンで特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)に対応する演出(以下「図柄変動演出」ともいう)を実行する。
上述した変動パターンを選択する処理では、常時同じ変動パターン選択テーブルを参照するのではなく、種々の遊技進行状況に対応する変動パターン選択テーブルを参照する。例えば、特別図柄の種類(第1特図または第2特図)や、現在設定されている遊技状態、特図当り判定の結果、記憶されている第1特図保留および第2特図保留の数などに対応する変動パターン選択テーブルを参照する。こうすることで、種々の遊技進行状況に対応する変動パターンを選択可能となり、ひいては、サブ制御基板220のCPU221は種々の遊技進行状況に対応する演出パターンで演出を実行可能となる。
また、主制御基板200のCPU201は、特別図柄の変動表示を停止するに際しては、変動停止コマンドをサブ制御基板220に向けて送信する。サブ制御基板220のCPU221は、この変動停止コマンドを受信することによって特別図柄の変動表示(図柄変動遊技)が終了するタイミングがサブ制御基板220のCPU221に伝達される。
尚、特別図柄は「識別情報」として捉えることもでき、特別図柄を変動表示させる主制御基板200のCPU201は「識別情報表示手段」として捉えることもできる。
<特別図柄の保留>
遊技球が第1始動口24や第2始動口25に入球すると、上述したように特別図柄についての特図当り判定や変動表示が行われるものの、これらの特図当り判定や変動表示は、遊技球が第1始動口24や第2始動口25に入球後に直ぐに行われるのではなく、主制御基板200のCPU201は、取得された判定乱数を特別図柄の保留(特図保留)としてRAM203に一旦記憶する。
詳しくは、遊技球が第1始動口24に入球すると、判定乱数を取得し、取得された判定乱数を第1特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第1特図保留について特図当り判定や第1特図の変動表示を行う。このような第1特図保留は4個を上限として記憶される。第1特図保留の記憶数(第1特図保留数)は、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53に表示される。すなわち、図4に示すように、第1特図保留表示部53には2個のLEDが配置されており、この第1特図保留表示部53では、2個のLEDのうち両方を消灯することで第1特図保留数が0個であることを示し、1個のLEDを点灯することで第1特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第1特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第1特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第1特図保留数が4個であることを示す。
また、遊技球が第2始動口25に入球すると、判定乱数を取得し、取得された判定乱数を第2特図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した第2特図保留について特図当り判定や第2特図の変動表示を行う。このような第2特図保留も4個を上限として記憶される。第2特図保留の記憶数(第2特図保留数)は、セグメント表示部50の第2特図保留表示部54に表示される。すなわち、図4に示すように、第2特図保留表示部54にも2個のLEDが配置されており、この第2特図保留表示部54では、2個のLEDのうち両方を消灯することで第2特図保留数が0個であることを示し、1個のLEDを点灯することで第2特図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで第2特図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで第2特図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで第2特図保留数が4個であることを示す。
尚、本実施例のパチンコ機1では、何れかの特別図柄の変動表示中や、何れかの特別図柄の確定表示中、大当り遊技中は、特図保留が記憶されていても、特図当り判定や特別図柄の変動表示は行わない。また、複数の特図保留が記憶されている場合は、それらが第1特図保留であるか第2特図保留であるかに拘わらず、最先に記憶された特図保留についての特図当り判定および特別図柄の変動表示を行う(いわゆる特別図柄の順次変動機能を有する)。
<遊技状態>
主制御基板200のCPU201は、本実施例のパチンコ機1の遊技状態として、「特図当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態」と「第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態」とを適宜設定する。これらのうち「特図当り判定において大当りと判定される確率に係る遊技状態」としては、「低確率状態」または「高確率状態」を設定する。「低確率状態」は、特図当り判定において大当りと判定される確率が低い(約100分の1の確率である)状態であり、「高確率状態」は、特図当り判定において大当りと判定される確率が高い(約10分の1の確率である)状態である。
また、「第2始動口25への遊技球の入球頻度に係る遊技状態」としては、「非電サポ状態」または「電サポ状態」を設定する。「非電サポ状態」は、第2始動口25への遊技球の入球頻度が低い状態であり、「電サポ状態」は、第2始動口25への遊技球の入球頻度が高い状態である。こうすることによって、「非電サポ状態」では、第2始動口25よりも第1始動口24に遊技球が入球し易く、「電サポ状態」では、第1始動口24よりも第2始動口25に遊技球が入球し易くなっている。このため、「非電サポ状態」では、遊技者に左打ちを行わせる(第1始動口24への入球を狙わせる)ことができ、「電サポ状態」では、遊技者に右打ちを行わせる(第2始動口25への入球を狙わせる)ことができる。
尚、セグメント表示部50には、上述した電サポ状態中であることを示す電サポ表示部58が設けられている。すなわち、図4に示すように、電サポ表示部58には、3個のLEDが配置されており、電サポ状態中は、この3個のLEDを点灯することによって電サポ状態中であることを遊技者に示す。さらに、セグメント表示部50には、右打ちを行うことを遊技者に促す右打ち表示部59が設けられている。電サポ状態中は第2始動口25への遊技球の入球頻度が高く、且つ、第2始動口25は右打ちされた遊技球が入球可能であるので、電サポ状態中は右打ちを行うことが遊技者にとって有益である。そこで、電サポ状態中は、右打ち表示部59に配置された2個のLEDを点灯することによって右打ちを行うことを遊技者に促すこととしている。
<大当り遊技>
主制御基板200のCPU201は、第1特図または第2特図が何れかの大当り図柄で停止表示すると、第1大入賞口28または第2大入賞口35が開放状態となるラウンド遊技が複数回行われる大当り遊技を開始する。図2を用いて前述したように、第1大入賞口28および第2大入賞口35には右打ちされた遊技球が入球可能であるので、大当り遊技中は右打ちが行われることとなる。
図5に示すように、本実施例のパチンコ機1では、大当り遊技として、「Vショート」の大当り遊技と「Vロング」の大当り遊技とを実行可能である。詳しくは、図5(a)に示すように、第1特図が大当り図柄101~280で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は90%の確率で)、「Vショート」の大当り遊技が行われ、第1特図が大当り図柄281~300で停止表示された場合は(第1特図が大当り図柄で停止表示される場合は10%の確率で)、「Vロング」の大当り遊技が行われる。また、図5(b)に示すように、第2特図が大当り図柄401~600で停止表示された場合は(第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は100%の確率で)、「Vロング」の大当り遊技が行われる。
本実施例のパチンコ機1では、「Vショート」の大当り遊技または「Vロング」の大当り遊技の何れが行われる場合であっても、2回のラウンド遊技が行われ、そのうち1回目のラウンド遊技では第1大入賞口28が開放状態となり、2回目のラウンド遊技では第2大入賞口35が開放状態となる。もっとも、「Vショート」の大当り遊技と「Vロング」の大当り遊技とでは、「特定口38への遊技球の入球可能性」が互いに異なっている。すなわち、「Vショート」の大当り遊技および「Vロング」の大当り遊技は、1回目のラウンド遊技では双方とも10秒間(あるいは4個の遊技球が入球するまで)第1大入賞口28が開放状態となるものの、2回目のラウンド遊技における第2大入賞口35の開放時間が互いに異なる。詳しくは、「Vショート」の大当り遊技は、2回目のラウンド遊技における第2大入賞口35の開放時間が0.2秒間であることから遊技球が特定口38に入球し難く、「Vロング」の大当り遊技は、2回目のラウンド遊技における第2大入賞口35の開放時間が10秒間(あるいは4個の遊技球が入球するまで)であることから遊技球が特定口38に入球し易い。
そして、図5(c)に示すように、「Vショート」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球した場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「高確率状態且つ電サポ状態(高確率・電サポ状態)」に設定され、「Vショート」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球しなかった場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「低確率状態且つ非電サポ状態(低確率・非電サポ状態)」に設定される。
また、「Vロング」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球した場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「高確率・電サポ状態」に設定され、「Vロング」の大当り遊技中に遊技球が特定口38に入球しなかった場合は、大当り遊技終了後の遊技状態が「低確率状態且つ電サポ状態(低確率・電サポ状態)」に設定される。
尚、「高確率・電サポ状態」は次に大当り遊技が行われるまで継続し、「低確率・電サポ状態」は45回の図柄変動遊技が行われるまで継続する(それまでに大当り遊技が行われた場合は終了する)。
ここで、主制御基板200のCPU201は、大当り遊技を開始する場合は、サブ制御基板220に向けて大当り遊技が開始されることを示す大当り遊技開始コマンドを送信する。サブ制御基板220のCPU221は、大当り遊技開始コマンドを受信すると、大当り遊技に対応する大当り遊技演出を実行する。
尚、第1大入賞口28および第2大入賞口35は「可変入球口」として捉えることもでき、第1大入賞口28および第2大入賞口35の開放状態は「入球可能状態」として捉えることもでき、大当り遊技は「特定遊技」として捉えることもできる。また、特別図柄(識別情報)が大当り図柄(特定態様)で停止表示されると、第1大入賞口28および第2大入賞口35(可変入球口)が開放状態(入球可能状態)となる大当り遊技(特定遊技)を実行する主制御基板200のCPU201は、「特定遊技実行手段」として捉えることもできる。
<普通図柄の変動表示、普図当り遊技、普通図柄の保留>
図2を用いて前述したように、普通図柄作動ゲート27は右打ちされた遊技球が通過可能である。右打ちされた遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過し、その遊技球がゲートセンサー27sにより検知されると、主制御基板200のCPU201は、所定の判定乱数(後述する普図当り判定乱数)を取得し、該判定乱数に基づいて普図当りであるか外れであるかを判定する普図当り判定を行う。そして、この普図当り判定の結果に基づいて、普通図柄を変動表示させた後に停止表示させる。図4に示すように、セグメント表示部50には、普通図柄を表示する普図表示部56が設けられており、普図表示部56には2個のLEDが配置されている。普通図柄は、普図表示部56において、2個のLEDのうち点灯するLEDを切り換えることによって変動表示され、2個のLEDのうち所定のLEDを点灯した状態とすることで停止表示される。本実施例のパチンコ機1では、普通図柄として、2個のLEDのうち左のLEDを点灯させた普図当り図柄と、右のLEDを点灯させた普図外れ図柄の2種類の図柄を停止表示可能である。普図当り判定の結果が普図当りである場合は普通図柄が普図当り図柄で停止表示され、普図当り判定の結果が普図外れである場合は普通図柄が普図外れ図柄で停止表示される。こうして普通図柄を当り図柄または外れ図柄で停止表示したら、停止表示された図柄を確定させるべく、図柄が停止表示された状態を所定の時間が経過するまで維持する表示(確定表示)を行う。そして、普通図柄が普図当り図柄で停止表示した場合は、第2始動口25が開放状態となった後に閉鎖状態となる普図当り遊技を行う。
上述した非電サポ状態や電サポ状態は、普図当り判定の態様や、普通図柄の変動表示の態様、普図当り遊技の態様を異ならせることによって設定される。つまり、普図当り判定において普図当りと判定される確率は、非電サポ状態においては100分の1であり、電サポ状態においては100分の99である。また、普通図柄の変動時間としては、非電サポ状態においては長い時間が選択され易く(1000m秒、2000m秒、3000m秒の何れかが均等に選択され)、電サポ状態においては短い時間が選択され易い(1000m秒、1252m秒、1500m秒の何れかが均等に選択される)。また、普図当り遊技としては、非電サポ状態においては第2始動口25が短時間(16m秒×1回)だけ開放状態となる普図当り遊技が行われ、電サポ状態においては第2始動口25が長時間(840m秒×2回)開放状態となる普図当り遊技が行われる。これらによって、非電サポ状態中は、第2始動口25が開放状態となる頻度が低くなり、第2始動口25への遊技球の入球頻度も低くなる。これに対して、電サポ状態中は、第2始動口25が開放状態となる頻度が高くなり、第2始動口25への遊技球の入球頻度も高くなる。
遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過すると、普図当り判定や普通図柄の変動表示が行われるものの、これらの普図当り判定や変動表示は、遊技球が普通図柄作動ゲート27を通過後に直ぐに行われるのではなく、取得された判定乱数を普図保留として一旦記憶する。そして、所定の条件が成立したら、記憶した普図保留に基づいて普図当り判定や普通図柄の変動表示を行う。このような普図保留も4個を上限として記憶される。普図保留の記憶数(普図保留数)は、セグメント表示部50の普図保留表示部57に表示される。すなわち、図4に示すように、普図保留表示部57には2個のLEDが配置されており、この普図保留表示部57では、2個のLEDのうち両方を消灯することで普図保留数が0個であることを示し、2個のLEDのうち1個のLEDを点灯することで普図保留数が1個であることを示し、2個のLEDを点灯することで普図保留数が2個であることを示し、1個のLEDを点滅することで普図保留数が3個であることを示し、2個のLEDを点滅することで普図保留数が4個であることを示す。尚、本実施例のパチンコ機1では、普図保留が記憶されている場合において、普通図柄の変動表示中、普通図柄の確定表示中、普図当り遊技中の何れでもなければ、最先に記憶された普図保留に係る普図当り判定および普通図柄の変動表示を行う。
<演出表示装置41の表示内容>
本実施例のパチンコ機1では、上述したような遊技の進行に合わせて、演出表示装置41に種々の画像を表示する演出を行う。このような演出を行うための処理は、主にサブ制御基板220のCPU221によって行われる。すなわち、サブ制御基板220のCPU221は、主制御基板200のCPU201から遊技の進行状況を示すコマンド(例えば、上述の変動パターン指定コマンド、大当り遊技開始コマンドなど)を受信することに基づいて、遊技の進行状況を把握しており、この遊技の進行状況に応じた演出を行う。
例えば、サブ制御基板220のCPU221は、変動パターン指定コマンドを受信すると、第1特図または第2特図の変動表示(変動パターン)に合わせた図柄変動演出を行う。すなわち、特別図柄(第1特図または第2特図)の変動表示(図柄変動遊技)の開始タイミングと同期して、演出表示装置41において3つの識別図柄41a,41b,41cの変動表示を開始する。その後、特別図柄の変動時間が経過するまで種々の態様で識別図柄41a,41b,41cの変動表示を行う。そして、サブ制御基板220のCPU221は、変動停止コマンドを受信すると図柄変動演出を終了する。すなわち、特別図柄の変動表示の終了タイミング(特別図柄の停止表示)と同期して識別図柄41a,41b,41cの変動表示を終了する。本実施例のパチンコ機1では、識別図柄として「1」~「9」までの9つの数字を意匠化した図柄を表示可能である。
図6(a)には、3つの識別図柄41a,41b,41cが一斉に変動表示している様子が概念的に示されている。変動表示が開始されてから所定時間が経過すると、例えば、初めに左識別図柄41aが停止表示され、次に右識別図柄41cが停止表示され、最後に中識別図柄41bが停止表示される。これら演出表示装置41で停止表示される3つの識別図柄41a,41b,41cの組合せは、前述した第1特図表示部51または第2特図表示部52にて停止表示される特別図柄(第1特図または第2特図)と対応するように構成されている。例えば、第1特図または第2特図が大当り図柄で停止表示される場合は(すなわち、特図当り判定の結果が「大当り」となる場合に選択される変動パターンを受信した場合は)、演出表示装置41の3つの識別図柄41a,41b,41cが同じ図柄となる図柄組合せ(以下「ゾロ目」ともいう)で停止表示される。また、第1特図または第2特図が外れ図柄で停止表示される場合は(すなわち、特図当り判定の結果が「大当り」となる場合に選択される変動パターンを受信した場合は)、3つの識別図柄41a,41b,41cは同じ図柄で揃わない図柄組合せ(以下「バラケ目」ともいう)で停止表示される。尚、停止表示された識別図柄41a、41b、41cは、特別図柄の確定表示時間が経過するまで停止表示された状態となる(確定表示される)。
このように、第1特図表示部51または第2特図表示部52で表示される特別図柄と、演出表示装置41で表示される3つの識別図柄41a,41b,41cとは、表示内容が互いに対応しており、変動表示中の特別図柄が停止表示する際には、3つの識別図柄41a,41b,41cも停止表示するようになっている。しかも、図2に示すように、演出表示装置41は、第1特図表示部51または第2特図表示部52(セグメント表示部50)よりも目に付き易い位置に設けられており、表示画面も大きく、表示内容も分かり易いので、遊技者は演出表示装置41の画面を視認しながら遊技を行うことが通常である。従って、図6(b)に示すように、例えば、演出表示装置41の表示画面上で初めに停止表示される左識別図柄41aと、続いて停止表示される右識別図柄41cとが同じ図柄であった場合には、最後に停止表示される中識別図柄41bも同じ図柄で停止して、「大当り遊技が開始されるのではないか」と、遊技者は識別図柄の変動表示(図柄変動演出)を注視することになる。このように、複数の識別図柄のうち一の識別図柄を除いた識別図柄を同じ図柄(ゾロ目となり得る態様)で停止させて該一の識別図柄を変動表示させた状態で行われる演出は「リーチ演出」と呼ばれており、このリーチ演出を発生させることで遊技興趣を高めることが可能である。
また、演出表示装置41の表示画面上の下部には、第1特図保留数を示すための第1保留表示領域41dと、第2特図保留数を示すための第2保留表示領域41eとが設定されている。本実施例のパチンコ機1では、第1保留表示領域41dに第1特図保留数と同数の「保留図柄(図中、小さい円形の図柄)」を表示することで第1特図保留数(上限数は4個)を示し、第2保留表示領域41eに第2特図保留数(上限数は4個)と同数の「保留図柄」を表示することで第2特図保留数を示す。従って、図6に示す例では、第1特図保留数が4個であり、第2特図保留数が4個であることが示されている。尚、当然ながら、演出表示装置41の表示画面上に表示された保留図柄によって示される保留数と、セグメント表示部50の第1特図保留表示部53および第2特図保留表示部54にて示される保留数とは一致する。
また、本実施例のパチンコ機1では、上述した図柄変動演出の一環として、「可動役物71」を下から上へ移動させる「役物上昇演出」を実行可能である。図7は、本実施例の「役物上昇演出」が行われる様子を示す説明図である。図7に示すように、「役物上昇演出」では、演出表示装置41の前方において「可動役物71」を下から上に移動させる演出を行う。演出用開口部40が設けられた遊技盤20と演出表示装置41との間には、「可動役物71」が移動可能な間隙が確保されており、「役物上昇演出」が行われていない場合は、「可動役物71」は該間隙の下方(初期位置)に収容されている。これに対して、「役物上昇演出」が行われる場合は、「可動役物71」は初期位置から上方の位置(上昇位置)へ移動されて、演出表示装置41の前方に出現する。このような「役物上昇演出」が行われる場合は、遊技者は演出用開口部40を通して、演出表示装置41の前方に出現した「可動役物71」のLUCKの文字を視認することができる。
本実施例のパチンコ機1では、「役物上昇演出」が実行されるか否かによって「リーチ期待度」や「大当り期待度」が異なる。「リーチ期待度」とはリーチ演出が行われる可能性であり、「大当り期待度」とは大当り判定で「大当り」と判定された可能性(大当り遊技が行われる可能性)である。このような「リーチ期待度」や「大当り期待度」は、「役物上昇演出」が行われない場合よりも、「役物上昇演出」が行われる場合の方が高い。
このような「役物上昇演出」に係る「リーチ期待度」および「大当り期待度」は、「役物上昇演出」の実行確率、すなわち、「役物上昇演出」に対応する変動パターンが選択される確率を適宜設定することによって実現される。つまり、「役物上昇演出」は、「役物上昇演出」に対応する変動パターンが選択された場合に実行されるように構成して、このような変動パターンが選択される確率を適宜設定することによって、上述したような「リーチ期待度」および「大当り期待度」を実現することができる。
例えば、図8に示すように、大当り判定の結果が大当りである場合(あるいはリーチ演出を行う場合)は、「役物上昇演出を行わない変動パターンが選択される確率(役物上昇演出を行わない確率)」よりも、「役物上昇演出を行う変動パターンが選択される確率(役物上昇演出を行う確率)」の方が高くなるように設定する。これに対して、大当り判定の結果が外れである場合(あるいはリーチ演出を行わない場合)は、「役物上昇演出を行わない変動パターンが選択される確率(役物上昇演出を行わない確率)」よりも、「役物上昇演出を行う変動パターンが選択される確率(役物上昇演出を行う確率)」の方が低くなるように設定する。
C.電源基板 :
次に、各種電子機器へ電源が供給される構成について説明する。すなわち、前述した説明(図3のブロック図を用いた説明)では言及しなかったが、パチンコ機1において駆動される各種電子機器(CPU221、CPU231、スピーカー6a,6b、ステッピングモーター70、電飾用LED80等)は、当然ながら、所定の電圧の電源が供給されることに基づいて駆動される。
なかでも、本実施例のパチンコ機1では、サブ制御基板220側の電子機器に電源が供給される構成に特徴を有している。そこで、以下では、サブ制御基板220側の各種電子機器に電源が供給される構成について説明するが、その準備として先ず、従来の構成について説明する。
C-1.従来の電源基板 :
図9は、従来のパチンコ機において電源が供給される構成を示す説明図である。図3では省略したが、従来のパチンコ機であっても本実施例のパチンコ機1であっても、サブ制御基板220側には、所定の電圧の電源を生成するための電源基板300が設けられている。すなわち、パチンコ機1に設けられている電子機器は、それぞれに対応した電圧の電源に基づいて駆動されるところ、電源基板300では、パチンコ機1に外部から供給される24Vの電源(100Vの商用電源を変圧器で24Vに変更したもの)を、それぞれの電子機器に対応する電圧に変更する(それぞれの電子機器に対応する電圧の電源を生成する)。
詳しくは、サブ制御基板220のCPU221や、画像音声制御基板230のCPU231等の集積回路(以下「各種IC」ともいう)は、5Vの電源に基づいて駆動される。このため、電源基板300には、24Vの電源を5Vに変更(降圧)して(5Vの電源を生成して)、各種ICに供給するための5V電源生成部301が搭載されている。
また、スピーカー6a,6b、演出表示装置41は、12Vの電源に基づいて駆動される。このため、電源基板300には、24Vの電源を12Vに変更(降圧)して(12Vの電源を生成して)、スピーカー6a,6b、演出表示装置41に供給するための12V電源生成部302が搭載されている。
また、各種ランプ5a~5cの内部に設けられた電飾用LED80は、18Vの電源に基づいて駆動される。このため、電源基板300には、24Vの電源を18Vに変更(降圧)して(18Vの電源を生成して)、電飾用LED80に供給するための18V電源生成部303が搭載されている。
また、ステッピングモーター70は、37Vの電源に基づいて駆動される。このため、電源基板300には、24Vの電源を37Vに変更(昇圧)して(37Vの電源を生成して)、ステッピングモーター70に供給するための37V電源生成部304が搭載されている。
尚、上述したような電源生成部(5V電源生成部301、12V電源生成部302、18V電源生成部303、37V電源生成部304)は、各種電子素子を組み合わせた電子回路、あるいは、パッケージングされた集積回路(いわゆる電源IC)等によって構成される。
上述したような電源生成部(5V電源生成部301、12V電源生成部302、18V電源生成部303、37V電源生成部304)に異常が発生すると、各種電子機器に適切な電圧の電源が供給されなくなり、各種電子機器を駆動することができなくなる。すなわち、5V電源生成部301に異常が発生すると、各種ICを駆動することができなくなり、12V電源生成部302に異常が発生すると、スピーカー6a,6b、演出表示装置41を駆動することができなくなり、18V電源生成部303に異常が発生すると、電飾用LED80を駆動することができなくなり、37V電源生成部304に異常が発生すると、ステッピングモーター70を駆動することができなくなる。
そこで、従来のパチンコ機では、それぞれの電源生成部(5V電源生成部301、12V電源生成部302、18V電源生成部303、37V電源生成部304)に異常確認用のLEDを接続している。詳しくは、図9に示すように、5V電源生成部301には、異常確認用LED301eが接続されている。そして、5V電源生成部301が正常である場合は、各種ICだけでなく、異常確認用LED301eにも電源が供給されており、異常確認用LED301eは点灯している。これに対して、5V電源生成部301に異常が発生すると、各種ICだけでなく、異常確認用LED301eにも電源を供給できなくなり、異常確認用LED301eが消灯する。すなわち、異常確認用LED301eが点灯しているか否かを視認することによって、5V電源生成部301に異常が発生しているか否かを確認していた。
また、12V電源生成部302には、異常確認用LED302eが接続されている。そして、12V電源生成部302が正常である場合は、スピーカー6a,6b、演出表示装置41だけでなく、異常確認用LED302eにも電源が供給されており、異常確認用LED302eは点灯している。これに対して、12V電源生成部302に異常が発生すると、スピーカー6a,6b、演出表示装置41だけでなく、異常確認用LED302eにも電源を供給できなくなり、異常確認用LED302eが消灯する。すなわち、異常確認用LED302eが点灯しているか否かを視認することによって、12V電源生成部302に異常が発生しているか否かを確認していた。
また、18V電源生成部303には、異常確認用LED303eが接続されている。そして、18V電源生成部303が正常である場合は、電飾用LED80だけでなく、異常確認用LED303eにも電源が供給されており、異常確認用LED303eは点灯している。これに対して、18V電源生成部303に異常が発生すると、電飾用LED80だけでなく、異常確認用LED303eにも電源を供給できなくなり、異常確認用LED303eが消灯する。すなわち、異常確認用LED303eが点灯しているか否かを視認することによって、18V電源生成部303に異常が発生しているか否かを確認していた。
また、37V電源生成部304には、異常確認用LED304eが接続されている。そして、37V電源生成部304が正常である場合は、ステッピングモーター70だけでなく、異常確認用LED304eにも電源が供給されており、異常確認用LED304eは点灯している。これに対して、37V電源生成部304に異常が発生すると、ステッピングモーター70だけでなく、異常確認用LED304eにも電源を供給できなくなり、異常確認用LED304eが消灯する。すなわち、異常確認用LED304eが点灯しているか否かを視認することによって、37V電源生成部304に異常が発生しているか否かを確認していた。
もっとも、上述したような従来の構成とした場合は、当然ながら、異常確認用のLED(異常確認用LED301e~304e)や、異常確認用のLEDを駆動するための構成(例えば、異常確認用LEDの駆動電流を供給するための回路等)を搭載する必要があり、部材点数が増大化してしまうという問題があった。
また、異常確認用のLEDを遊技者が視認可能であると遊技者に違和感を与えてしまう。このため、異常確認用のLEDは遊技者が視認不能な位置(例えば、電源基板300上、あるいは、その近傍)に設けざるを得ない。そして、この場合、遊技ホールの係員は、異常確認用のLEDを視認(異常発生の有無を確認)するに際して、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要があるという問題があった。
C-2.本実施例の電源基板 :
そこで、本実施例のパチンコ機1では、上述したような異常確認用LEDの機能を、電飾用LED80に持たせることとした。すなわち、図10に示すように、電飾用LED80に供給する電源(18Vの電源)を生成する「18V電源生成部303」は搭載しないこととし、電飾用LED80の電源は、他の電源生成部から供給することとした。
詳しくは、上ランプ5aの内部に設けられた電飾用LED80には、5V電源生成部301から電源を供給することとした。この場合は、当然ながら、5Vの電源を18Vに変更(昇圧)する変圧部を介して供給される。この結果、5V電源生成部301からは、各種ICだけでなく、上ランプ5aの内部に設けられた電飾用LED80にも電源が供給されることとなる。従って、5V電源生成部301に異常が発生した場合は、各種ICが駆動できなくなるだけでなく、上ランプ5aの内部に設けられた電飾用LED80も消灯することとなり、ひいては、上ランプ5aが消灯することとなる。
また、右ランプ5bの内部に設けられた電飾用LED80には、12V電源生成部302から電源を供給することとした。この場合は、当然ながら、12Vの電源を18Vに変更(昇圧)する変圧部を介して供給される。この結果、12V電源生成部302からは、スピーカー6a,6bと、演出表示装置41だけでなく、右ランプ5bの内部に設けられた電飾用LED80にも電源が供給されることとなる。従って、12V電源生成部302に異常が発生した場合は、スピーカー6a,6bや演出表示装置41が駆動できなくなるだけでなく、右ランプ5bの内部に設けられた電飾用LED80も消灯することとなり、ひいては、右ランプ5bが消灯することとなる。
また、左ランプ5cの内部に設けられた電飾用LED80には、37V電源生成部304から電源を供給することとした。この場合は、当然ながら、37Vの電源を18Vに変更(降圧)する変圧部を介して供給される。この結果、37V電源生成部304からは、ステッピングモーター70だけでなく、左ランプ5cの内部に設けられた電飾用LED80にも電源が供給されることとなる。従って、37V電源生成部304に異常が発生した場合は、ステッピングモーター70が駆動できなくなるだけでなく、左ランプ5cの内部に設けられた電飾用LED80も消灯することとなり、ひいては、左ランプ5cが消灯することとなる。
以上のように本実施例のパチンコ機1では、5V電源生成部301に異常が発生した場合は上ランプ5aが消灯し、12V電源生成部302に異常が発生した場合は右ランプ5bが消灯し、37V電源生成部304に異常が発生した場合は左ランプ5cが消灯する。この結果、ランプ5a~5cの点灯態様を確認(視認)することで(別途、異常確認用のLEDを設けることなく)、電源生成部に異常が発生したことを発見することができ、ひいては、異常が発生した電源生成部を特定することができる。
また、ランプ5a~5cは、演出効果を高めるために点灯されるものであるため、当然ながら、遊技者に視認可能な位置に設けられている。このため、遊技ホールの係員は、異常発生の有無を確認するに際して、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がない。
ここで、図10を用いて上述した例では、18Vの電源で駆動する電飾用LED80を設けることとしたが、電飾用LED80に代えて、他の電子機器に供給される電源と同電圧で駆動する電飾用LEDを採用することとしてもよい。すなわち、5V電源生成部301が生成する5Vの電源、12V電源生成部302が生成する12Vの電源、37V電源生成部304が生成する37Vの電源のうち何れかの電源で駆動する電飾用LEDを設けることとしてもよい。
例えば、図11には、12V電源生成部302が生成する12Vの電源で駆動する電飾用LED90を設けた例が示されている。このように12V電源で駆動する電飾用LED90を設けることとすると、電源生成部で生成される電源の電圧を変更する変圧部の数を減らすことができる。すなわち、図11に示すように、5V電源生成部301から電源が供給される電飾用LED90には、5Vの電源を12Vに変更(昇圧)する変圧部を介して電源が供給され、37V電源生成部304から電源が供給される電飾用LED90には、37Vの電源を12Vに変更(降圧)する変圧部を介して電源が供給される。これに対して、12V電源生成部302から電源が供給される電飾用LED90には、変圧部を介さずに、12Vの電源をそのまま供給することができる。
尚、このような構成とした場合も当然ながら、5V電源生成部301から電源が供給される電飾用LED90は上ランプ5aの内部に設けられ、12V電源生成部302から電源が供給される電飾用LED90は右ランプ5bの内部に設けられ、37V電源生成部304から電源が供給される電飾用LED90は左ランプ5cに設けられる。
また、図10、図11を用いて上述した例では、電飾用LED(図10では電飾用LED80、図11では電飾用LED90)は、互いに異なる電圧の電源を生成する電源生成部に接続されているにも拘わらず、変圧部を設けることで、これらの駆動を可能にした。もっとも、このような構成に限る必要はなく、それぞれの電源生成部が生成する電圧の電源で駆動する電飾用LEDを設けることとしてもよい。
例えば、図12に示すように、5V電源生成部301から電源が供給される電飾用LEDとしては、5Vの電源で駆動する電飾用LED91を設け、12V電源生成部302から電源が供給される電飾用LEDとしては、12Vの電源で駆動する電飾用LED91を設け、37V電源生成部304から電源が供給される電飾用LEDとしては、37Vの電源で駆動する電飾用LED91を設けることとしてもよい。こうすると、電源生成部で生成される電源の電圧を変更する変圧部を設ける必要がない。
尚、このような構成とした場合も当然ながら、5V電源生成部301から電源が供給される電飾用LED91は上ランプ5aの内部に設けられ、12V電源生成部302から電源が供給される電飾用LED92は右ランプ5bの内部に設けられ、37V電源生成部304から電源が供給される電飾用LED93は左ランプ5cに設けられる。
C-3.ランプ5a~5cの点灯期間 :
上述したように本実施例のパチンコ機1では、ランプ5a~5cの点灯態様(電飾用LEDの発光態様)を確認(視認)することで、電源生成部における異常発生の有無を確認することができる。換言すると、ランプ5a~5cが本来であれば点灯している期間(電飾用LEDが本来であれば発光している期間)に、ランプ5a~5c(電飾用LED)が消灯していれば、電源生成部に異常が発生したと認識することができる。
従って、ランプ5a~5cが本来であれば点灯している期間を何れの期間とするかが重要となる。この期間は、遊技の進行中のみ、例えば、図柄変動演出の実行中や、大当り遊技演出の実行中のみとしてもよい。もっとも、このような期間のみにランプ5a~5cを点灯することとすると、遊技が行われていない期間は、当然にランプ5a~5cが消灯した状態となるので、遊技ホールの係員は電源生成部に異常が発生しているか否かを確認することができない。換言すると、遊技が行われている期間しか、電源生成部に異常が発生しているか否かを確認することができない。
そして、遊技が行われている期間に電源生成部に異常が発生していることを確認できたとしても、遊技者の遊技の妨げになるので、異常を解消する作業を行うことが困難である。ましてや、遊技が行われている期間に本来点灯する筈のランプ5a~5cが消灯していると(遊技が行われて初めて電源生成部に異常が発生していることが確認できたのでは)、遊技者に違和感を与えてしまう。
そこで、本実施例のパチンコ機1では、遊技が行われていない期間であっても、ランプ5a~5cを点灯することとしている。例えば、パチンコ機1に電源が投入されている期間は、遊技が行われているか否かに拘わらず、ランプ5a~5cを点灯することとしてもよい。または、遊技が行われていない状態であることを示唆する客待ち演出を実行可能であることとし、客待ち演出の一部としてランプ5a~5cを点灯することとしてもよい。客待ち演出としては、例えば、演出表示装置41の表示画面に遊技ホールの名称が表示されると共に、ランプ5a~5cを点灯する演出を実行する。
このような期間にランプ5a~5cを点灯することとすると、遊技ホールの係員は、遊技が行われていない期間に、電源生成部に異常が発生しているか否かを確認することができる。この結果、電源生成部に異常が発生しているか否かを確認するに際して、遊技者の遊技を妨げることがない。
また、ランプ5a~5cは遊技が行われていない期間のみに点灯することとし、遊技が行われている期間は点灯しないこととしてもよい。こうすると、遊技が行われている期間は、ランプ5a~5cが消灯していることが当然であるので、電源生成部に異常が発生しても、遊技者に違和感を与えてしまうことを防止できる。
D.変形例 :
次に変形例について説明する。
D-1.変形例1 :
上述した実施例では、電飾用LEDは、電源の供給元である電源生成部毎に分けられて、ランプ5a~5cの内部に設けることとした。すなわち、5V電源生成部301から電源が供給される(5V電源生成部301に接続された)電飾用LED(以下「5V接続の電飾用LED」ともいう)は、上ランプ5aの内部に設けることとした。また、12V電源生成部302から電源が供給される(12V電源生成部302に接続された)電飾用LED(以下「12V接続の電飾用LED」ともいう)は、右ランプ5bの内部に設けることとした。また、37V電源生成部304から電源が供給される(37V電源生成部304に接続された)電飾用LED(以下「37V接続の電飾用LED」ともいう)は、左ランプ5cの内部に設けることとした。
これに対して、変形例1では、「5V接続の電飾用LED」、「12V接続の電飾用LED」、「37V接続の電飾用LED」を混在させて、ランプ5a~5cの内部に設ける。例えば、図13に示すように、左ランプ5cの内部には、「5V接続の電飾用LED」と「12V接続の電飾用LED」とを設け、右ランプ5bの内部には、「5V接続の電飾用LED」と「37V接続の電飾用LED」とを設ける。尚、「5V接続の電飾用LED」、「12V接続の電飾用LED」、「37V接続の電飾用LED」は複数個ずつ設けられているので、ここでは、複数(例えば10個)の「5V接続の電飾用LED」のうち、一部(例えば5個)を左ランプ5cの内部に設け、その他(例えば5個)を右ランプ5bの内部に設ける。
このような構成とした場合であっても、5V電源生成部301に異常が発生すると、「5V接続の電飾用LED」は消灯する。すなわち、図14(a)に示すように、左ランプ5cの内部に設けられた「5V接続の電飾用LED」も、右ランプ5bの内部に設けられた「5V接続の電飾用LED」も消灯する。従って、左ランプ5cの内部では、「5V接続の電飾用LED」は消灯し、「12V接続の電飾用LED」は点灯した状態となる。そして、この場合は、「5V接続の電飾用LED」および「12V接続の電飾用LED」の双方が点灯(発光)している場合よりも、左ランプ5cの輝度は低くなる(暗くなる)。同様に、右ランプ5bの内部では、「5V接続の電飾用LED」は消灯し、「37V接続の電飾用LED」は点灯した状態となる。そして、この場合は、「5V接続の電飾用LED」および「37V接続の電飾用LED」の双方が点灯(発光)している場合よりも、右ランプ5bの輝度は低くなる(暗くなる)。
また、12V電源生成部302に異常が発生すると、図14(b)に示すように、左ランプ5cの内部に設けられた「12V接続の電飾用LED」は消灯し、「5V接続の電飾用LED」は点灯した状態となる。そして、この場合は、「5V接続の電飾用LED」および「12V接続の電飾用LED」の双方が点灯(発光)している場合よりも、左ランプ5cの輝度は低くなる(暗くなる)。これに対して、「12V接続の電飾用LED」は、右ランプ5bの内部には設けられておらず、右ランプ5bの内部に設けられた「5V接続の電飾用LED」と「37V接続の電飾用LED」は点灯したままであるので、右ランプ5bの輝度は変化しない。
また、37V電源生成部304に異常が発生すると、図14(c)に示すように、右ランプ5bの内部に設けられた「37V接続の電飾用LED」は消灯し、「5V接続の電飾用LED」は点灯した状態となる。そして、この場合は、「5V接続の電飾用LED」および「37V接続の電飾用LED」の双方が点灯(発光)している場合よりも、右ランプ5bの輝度は低くなる(暗くなる)。これに対して、「37V接続の電飾用LED」は、左ランプ5cの内部には設けられておらず、左ランプ5cの内部に設けられた「5V接続の電飾用LED」と「12V接続の電飾用LED」は点灯したままであるので、右ランプ5bの輝度は変化しない。
以上のように変形例1では、5V電源生成部301に異常が発生すると、左ランプ5cおよび右ランプ5bの双方の輝度が低下し(暗くなり)、12V電源生成部302に異常が発生すると、左ランプ5cおよび右ランプ5bのうち左ランプ5cのみの輝度が低下し(暗くなり)、37V電源生成部304に異常が発生すると、左ランプ5cおよび右ランプ5bのうち右ランプ5bのみの輝度が低下する(暗くなる)。従って、2つのランプ(左ランプ5c、右ランプ5b)の点灯態様(明るさ)を確認(視認)することで、3つの電源生成部(5V電源生成部301、12V電源生成部302、37V電源生成部304)における異常発生の有無を発見することができ、ひいては、異常が発生した電源生成部を特定することができる。また、このような構成とした場合も当然ながら、遊技ホールの係員は、異常発生の有無を確認するに際して、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がない。
ここで、左ランプ5cおよび右ランプ5bが、本来であれば点灯している場面で消灯していると、遊技者に違和感を与えてしまう。この点、変形例1では、電源生成部に異常が発生した場合であっても、左ランプ5cや右ランプ5bが消灯するのではなく、輝度が低下する(暗くなる)だけであるので、遊技者に違和感を与えることを抑制しつつ、電源生成部の異常を発見すること可能であるという効果も奏することができる。
尚、上ランプ5aの内部にも、「5V接続の電飾用LED」、「12V接続の電飾用LED」、「37V接続の電飾用LED」のうち2以上を設けることとする。こうすると、上ランプ5aについても、電源生成部に異常が発生した場合に消灯してしまうことを防止でき、ひいては、遊技者に違和感を与えることを防止できる。
D-2.変形例2 :
上述した実施例、変形例1では、「5V接続の電飾用LED」、「12V接続の電飾用LED」、「37V接続の電飾用LED」をランプ5a~5cの内部に設けることとしたが、これに限らない。例えば、図15に示すように、パチンコ機1における遊技者が視認可能な位置に、複数の「5V接続の電飾用LED(図中の円形)」、「12V接続の電飾用LED(図中の三角形)」、「37V接続の電飾用LED(図中の四角形)」を縦横に羅列して構成された「発光体羅列部HR」を設けることとしてもよい。
図15に示すように、「発光体羅列部HR」においては、電飾用LED全体としては縦8個×横8個の合計64個が(矩形状)に羅列されているが、それらのうちの「12V接続の電飾用LED」と「37V接続の電飾用LED」は、「×」という文字の形状に沿って配置されている。詳しくは、「12V接続の電飾用LED」が「×」という文字の下半分の形状(山形状)に沿って配置され、「37V接続の電飾用LED」が「×」という文字の上半分の形状(谷形状)に沿って配置されている。そして、その他の位置(「発光体羅列部HR」において「×」という文字の形状に沿った位置とは異なる位置)には、「5V接続の電飾用LED」が配置されている。
上述した「発光体羅列部HR」に設けられた電飾用LEDは、全てが同時に点灯・消灯する。例えば、客待ち演出の実行中は、「発光体羅列部HR」に設けられた複数の「5V接続の電飾用LED」、「12V接続の電飾用LED」、「37V接続の電飾用LED」の全てが同時に点灯・消灯する。
そして、5V電源生成部301に異常が発生すると、図16(a)に示すように、「5V接続の電飾用LED」が消灯し、「12V接続の電飾用LED」と「37V接続の電飾用LED」のみが点灯した状態となる。その結果、「×」という文字の形状に沿って配置された電飾用LEDが点灯した状態となる。
また、12V電源生成部302に異常が発生すると、図16(b)に示すように、「12V接続の電飾用LED」が消灯し、「5V接続の電飾用LED」と「37V接続の電飾用LED」のみが点灯した状態となる。その結果、「×」という文字の下半分の形状(山形状)に沿って配置された電飾用LEDが消灯した状態となる。
また、37V接続の電飾用LEDに異常が発生すると、図16(c)に示すように、「37V接続の電飾用LED」が消灯し、「5V接続の電飾用LED」と「12V接続の電飾用LED」のみが点灯した状態となる。その結果、「×」という文字の上半分の形状(谷形状)に沿って配置された電飾用LEDが消灯した状態となる。
以上のように変形例2の「発光体羅列部HR」では、5V電源生成部301に異常が発生すると、「×」という文字の形状に沿って配置された電飾用LEDが点灯した状態となり、ひいては、「×」という文字の形状が浮かび上がることとなる。また、12V電源生成部302に異常が発生すると、「×」という文字の下半分の形状(山形状)に沿って配置された電飾用LEDが消灯した状態となり、ひいては、「×」という文字の下半分の形状(山形状)が浮かび上がることとなる。また、37V接続の電飾用LEDに異常が発生すると、「×」という文字の上半分の形状(谷形状)に沿って配置された電飾用LEDが消灯した状態となり、ひいては、「×」という文字の上半分の形状(谷形状)が浮かび上がることとなる。
従って、「発光体羅列部HR」の点灯態様(点灯、消灯した電飾用LEDが配置された形状、浮かび上がった形状)を確認(視認)することで、3つの電源生成部(5V電源生成部301、12V電源生成部302、37V電源生成部304)における異常発生の有無を発見することができ、ひいては、異常が発生した電源生成部を特定することができる。また、遊技ホールの係員にとって、上述した形状は発見し易く、且つ、識別しやすいので、上述の効果を更に高めることが可能となる。また、このような構成とした場合も当然ながら、遊技ホールの係員は、異常発生の有無を確認するに際して、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がない。
また、「発光体羅列部HR」の点灯態様が変化しても(上述した形状が浮かび上がっても)、遊技者に対しては、演出の一部として上述した形状が浮かび上がったように感じさせることができるので、遊技者に違和感を与えることを抑制することができる。
D-3.変形例3 :
上述した実施例では、外部から供給される24Vの電源は、それぞれの電源生成部(5V電源生成部301、12V電源生成部302、37V電源生成部304)に直接供給されることとした。これに限らず、外部から供給される24Vの電源は(直接的には)、37V電源生成部のみに供給されることとし、5V電源生成部と12V電源生成部には、37V電源生成部が生成する電源が供給されることとしてもよい(変形例3)。
図17には、変形例3の電源基板300を概念的に示す説明図である。図17に示すように、変形例3の電源基板300においては、外部から供給される24Vの電源は(直接的には)、37V電源生成部311のみに供給されている。変形例3の37V電源生成部311は、24Vの電源を37Vの電源に変換し(37Vの電源を生成し)、この37Vの電源をステッピングモーター70と、上ランプ5aの内部に設けられた電飾用LED93(駆動電圧が37VのLED)とに供給する。これに加えて、この37V電源生成部311は、変形例3の5V電源生成部312と12V電源生成部313にも、37Vの電源を供給する。尚、この電飾用LED93に代えて、37Vと異なる駆動電圧のLEDを採用する場合は、当該駆動電圧に変換する変圧部を設けることとしてもよい。
変形例3の5V電源生成部312は、37V電源生成部311から供給される37Vの電源を5Vの電源に変換し(5Vの電源を生成し)、各種ICと、右ランプ5bの内部に設けられた電飾用LED91とに供給する。尚、この電飾用LED91に代えて、5Vと異なる駆動電圧のLEDを採用する場合は、当該駆動電圧に変換する変圧部を設けることとしてもよい。
また、変形例3の12V電源生成部313は、37V電源生成部311から供給される37Vの電源を12Vの電源に変換し(12Vの電源を生成し)、スピーカー6a,6bや演出表示装置41と、左ランプ5cの内部に設けられた電飾用LED92とに供給する。尚、この電飾用LED93に代えて、12Vと異なる駆動電圧のLEDを採用する場合は、当該駆動電圧に変換する変圧部を設けることとしてもよい。
変形例3のような構成とすると、5V電源生成部312に異常が発生した場合は、各種ICを駆動できなくなるだけでなく、右ランプ5bの内部に設けられた電飾用LED91も消灯することとなり、ひいては、右ランプ5bが消灯することとなる。
また、12V電源生成部313に異常が発生した場合は、スピーカー6a,6b、演出表示装置41を駆動できなくなるだけでなく、左ランプ5cの内部に設けられた電飾用LED92も消灯することとなり、ひいては、左ランプ5cが消灯することとなる。
一方、37V電源生成部311に異常が発生した場合は、ステッピングモーター70を駆動できなくなるだけでなく、上ランプ5aの内部に設けられた電飾用LED93も消灯することとなり、ひいては、上ランプ5aが消灯することとなる。また、この場合(37V電源生成部311に異常が発生した場合)は、5V電源生成部312と12V電源生成部313にも電源を供給することができなくなる。従って、5V電源生成部312側においては、各種ICを駆動できなくなるだけでなく、右ランプ5bの内部に設けられた電飾用LED91も消灯することとなり、ひいては、右ランプ5bが消灯することとなる。また、12V電源生成部313側においては、スピーカー6a,6b、演出表示装置41を駆動できなくなるだけでなく、左ランプ5cの内部に設けられた電飾用LED92も消灯することとなり、ひいては、左ランプ5cが消灯することとなる。
以上のように変形例3では、5V電源生成部312に異常が発生した場合は上ランプ5aが消灯し、12V電源生成部313に異常が発生した場合は左ランプ5cが消灯する。また、37V電源生成部311に異常が発生した場合は上ランプ5a、右ランプ5b、左ランプ5cの全てが消灯する。この結果、ランプ5a~5cの点灯態様を確認(視認)することで(別途、異常確認用のLEDを設けることなく)、電源生成部に異常が発生したことを発見することができ、ひいいては、異常が発生した電源生成部を特定することができる。
尚、「各種IC」、「スピーカー6a,6b、演出表示装置41」、「ステッピングモーター70」のうち一の電子機器(駆動対象物)は、「第1駆動対象物」として捉えることもでき、他の電子機器(駆動対象物)は、「第2駆動対象物」として捉えることもできる。また、「5V」、「12V」、「37V」のうち一の電圧は、「第1電圧」として捉えることもでき、他の電圧は、「第2電圧」として捉えることもできる。また、「5V電源生成部301」、「12V電源生成部302」、「37V電源生成部304」のうち一の電源生成部は、「第1電源生成部」として捉えることもでき、他の電源生成部は、「第2電源生成部」として捉えることもできる。また、「5V接続の電飾用LED」、「12V接続の電飾用LED」、「37V接続の電飾用LED」のうち一の電飾用LEDは、「第1発光体」として捉えることもでき、他の電飾用LEDは、「第2発光体」として捉えることもできる。また、ランプ5a~5cのうち一のランプは、「第1装飾部」として捉えることもでき、他のランプは、「第2装飾部」として捉えることもできる。また、変形例2における『「×」という文字の形状』、『「×」という文字の下半分の形状(山形状)』、『「×」という文字の上半分の形状(谷形状)』は、「特定の形状」として捉えることもできる。
以上、本発明の実施例および変形例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
また、本実施例のパチンコ機1は、24Vの電源が供給されることで駆動することとした。すなわち、商用電源の電圧は100Vであるところ、この商用電源を変圧器(トランス)を介して24Vに降圧したものを電源として利用することとした。これに対して、パチンコ機の中には、変圧器(トランス)を内蔵する等していることから、100Vの電源が供給されることで駆動するものも存在する。すなわち、パチンコ機1の中には、本実施例のパチンコ機1のように24Vの電源を供給する必要があるものと、100Vの電源を供給する必要があるものとが存在する。もっとも、何れの電圧が必要かを見分けることは容易でなく、度々、100Vの電源の供給が必要なパチンコ機に24Vの電源を供給してしまうことがある。そして、この場合は、該パチンコ機は全く駆動(起動)しないので、該パチンコ機自体に不具合が生じたと勘違いさせてしまうことがある。
そこで、このような問題を解決するべく、次のような構成を採用することとしてもよい。すなわち、供給される電源の電圧が低い場合(100Vの電源の供給が必要であるにも拘わらず、24Vの電源が供給された場合)は、その旨を示唆する報知手段(例えば、その際に発光するLED等)を備えることとしてもよい。こうすると、上述した勘違いを防止できる。
また、上述した実施例および変形例において電飾用LEDの点灯制御を行う場合は、当該点灯制御を行う電子機器(例えば、LEDの点灯制御機能を有するIC)への電源供給は、上述した電源生成部とは別の電源生成部から供給されることが好ましい。これは次の理由による。例えば、上述した5V電源生成部で生成された5Vの電源が供給されることで駆動する電子機器(LEDの点灯制御機能を有するIC)によって、電飾用LEDの点灯制御が行われる構成とした場合は、5V電源生成部に異常が発生すると、電飾用LEDの点灯制御を行う電子機器も駆動されなくなる。そして、この場合は、全ての電飾用LEDが消灯することとなり、ひいては、ランプ5a~5cの全てが消灯することとなるためである。もっとも、この場合であっても、ホールの係員に対しては、ランプ5a~5cの全てが消灯したことを視認(確認)させることによって、5V電源生成部に異常が発生したことを認識させることができる。
また、上述した実施例および変形例においては、5V、12V、37Vの電源を生成する電源基板300について説明したが、当然ながら、別電圧の電源の生成が可能であることとしてもよい。
また、上述した実施例および変形例では、遊技ホールの島設備から供給される遊技球を払い出すことによって、遊技の結果としての利益(遊技価値)を遊技者に付与するパチンコ機1に本発明を適用した例を説明した。これに限らず、「遊技球の払い出し」とは異なる形態で遊技上の利益を付与するタイプの遊技機にも、本発明を適用することができる。例えば、各種入球口への遊技球の入球が発生することで、その入球に対応する利益の量(遊技価値の大きさ)を示すデータを記憶することによって、遊技上の利益(遊技価値)を遊技者に付与するタイプのパチンコ機にも本発明を適用することができ、この場合にも、上述した実施例と同様の効果を得ることができる。なお、遊技上の利益(遊技価値)をデータ化して遊技者に付与するタイプのパチンコ機としては、パチンコ機に内蔵された複数個の遊技球を循環させて使用する遊技機、具体的には、各種入球口あるいはアウト口を経て遊技盤の裏面に排出された遊技球を、再度、発射位置に戻して発射するように構成されたパチンコ機(いわゆる封入式遊技機)を例示できる。
<上述した実施例から抽出できる遊技機A1~A7>
上述した実施例または変形例のパチンコ機は、次のような遊技機A1~A7として捉えることができる。
<遊技機A1>
遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
第1電圧の電源を生成する第1電源生成部と、
前記第1電源生成部が生成する電源に基づいて駆動される第1駆動対象物と、
第2電圧の電源を生成する第2電源生成部と、
前記第2電源生成部が生成する電源に基づいて駆動される第2駆動対象物と、
第1発光体および第2発光体と、
を備える
ことを特徴とする遊技機。
<遊技機A2>
遊技機A1において、
所定の演出を実行可能な演出実行手段を備え、
前記演出実行手段は、前記所定の演出の一部として、前記第1発光体と前記第2発光体とを発光させることが可能であり、
前記第1発光体は、前記第1電源生成部が生成する電源に基づいて発光するものであり、
前記第2発光体は、前記第2電源生成部が生成する電源に基づいて発光するものである
ことを特徴とする遊技機。
複数の駆動対象物(ここでは、第1駆動対象物、第2駆動対象物)を備えている遊技機では、それぞれの駆動に必要な電源の電圧が異なる場合、これらの電源は別々の電源生成部で生成している。すなわち、本遊技機のように、第1駆動対象物に必要な電源は第1電源生成部で生成し、第2駆動対象物に必要な電源は第2電源生成部で生成している。このような第1電源生成部や第2電源生成部において異常が発生すると、第1駆動対象物や第2駆動対象物を駆動することができなくなるが、このような異常を確認することは容易ではない。そこで、一般的には、それぞれの電源生成部(第1電源生成部、第2電源生成部)に異常確認用のLEDを接続し、異常確認用のLEDの点灯状態を視認することで、電源生成部(第1電源生成部、第2電源生成部)に異常が発生したか否かを確認している。もっとも、このような構成とした場合は、当然ながら、異常確認用のLEDを搭載する必要がある。また、異常確認用のLEDを遊技者が視認可能であると遊技者に違和感を与えてしまう。このため、異常確認用のLEDは遊技者が視認不能な位置に設けざるを得ず、この結果、異常確認用のLEDを視認(異常発生の有無を確認)するに際して、遊技ホールの係員は、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がある。
これに対して、本遊技機では、「第1駆動対象物を駆動するための第1電源生成部」には第1発光体を接続し、「第2駆動対象物を駆動するための第2電源生成部」には第2発光体を接続している。すなわち、所定の演出に利用される第1発光体および第2発光体を別々の「電源生成部」から供給される電源で駆動している。ここで、一般的には、演出に利用される複数の発光体(ここでは、第1発光体、第2発光体)の電源は、同一の電源生成部に接続することが当然である。なぜならば、このような複数の発光体は、互いに同一あるいは近似した電圧(電流)で駆動することが多く、わざわざ(複雑な構成になるにも拘わらず)別々の電源生成部から電源を供給する必要がないためである。この点、本遊技機では、所定の演出に利用される第1発光体および第2発光体を別々の「電源生成部」に接続している。こうすると、「第1電源生成部」に不具合が生じた場合(ひいては第1駆動対象物を駆動できなくなった場合)は、第1発光体が消灯することとなり(発光しなくなり)、「第2電源生成部」に不具合が生じた場合(ひいては第2駆動対象物を駆動できなくなった場合)は、第2発光体が消灯することとなる(発光しなくなる)。この結果、演出に利用される複数の発光体の発光態様を確認することで(別途、異常確認用のLEDを設けることなく)、電源生成部に異常が発生したことを発見することができ、ひいては、異常が発生した電源生成部を特定することができる。また、演出に利用される複数の発光体は、遊技者に視認可能な位置に設けられているので、異常発生の有無を確認するに際して、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がない。
<遊技機A3>
遊技機A2において、
前記演出実行手段は、
前記所定の演出として、遊技が行われていない状態であることを示唆する客待ち演出を実行可能であり、
客待ち演出の一部として、前記第1発光体および前記第2発光体を発光させることが可能である
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、客待ち演出の実行中、すなわち、遊技が行われていない状態において、第1発光体および第2発光体の発光態様(消灯しているか否か)を確認することができる。このため、遊技者の遊技を妨げることなく、第1電源生成部や第2電源生成部の異常を発見することが可能となる。
<遊技機A4>
遊技機A2または遊技機A3において、
複数の前記第1発光体と複数の前記第2発光体が縦横に羅列して構成された発光体羅列部を備え、
前記発光体羅列部を構成する前記第1発光体および前記第2発光体のうち一方の発光体は、特定の形状に沿って配置されている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、第1電源生成部および第2電源生成部のうち一方に異常が発生すると、発光体羅列部のうち特定の形状に沿って羅列された発光体(第1発光体または第2発光体)のみが消灯した状態または発光した状態となる。すなわち、第1電源生成部および第2電源生成部のうち一方に異常が発生すると、発光体羅列部に特定の形状が浮かび上がることとなる。この場合、遊技者に対しては、演出の一部として特定の形状が浮かび上がったように感じさせることができるので、遊技者に違和感を与えることを抑制することができる。また、遊技ホールの係員にとっては特定の形状を発見し易いので、第1電源生成部や第2電源生成部の異常を容易に発見することが可能となる。
<遊技機A5>
遊技機A1において、
第1装飾部と第2装飾部とを備えており、
前記第1装飾部および前記第2装飾部は、双方とも光透過性を有しており、
前記第1発光体は、前記第1装飾部の裏側に設けられており、前記第1発光体から発せれた光は、前記第1装飾部の裏側から表側に通過し、
前記第2発光体は、前記第2装飾部の裏側に設けられており、前記第2発光体から発せれた光は、前記第2装飾部の裏側から表側に通過するものであり、
前記第1発光体は、前記第1電源生成部が生成する電源に基づいて発光するものであり、
前記第2発光体は、前記第2電源生成部が生成する電源に基づいて発光するものである
ことを特徴とする遊技機。
複数の駆動対象物(ここでは、第1駆動対象物、第2駆動対象物)を備えている遊技機では、それぞれの駆動に必要な電源の電圧が異なる場合、これらの電源は別々の電源生成部で生成している。すなわち、本遊技機のように、第1駆動対象物に必要な電源は第1電源生成部で生成し、第2駆動対象物に必要な電源は第2電源生成部で生成している。このような第1電源生成部や第2電源生成部において異常が発生すると、第1駆動対象物や第2駆動対象物を駆動することができなくなるが、このような異常を確認することは容易ではない。そこで、一般的には、それぞれの電源生成部(第1電源生成部、第2電源生成部)に異常確認用のLEDを接続し、異常確認用のLEDの点灯状態を視認することで、電源生成部(第1電源生成部、第2電源生成部)に異常が発生したか否かを確認している。もっとも、このような構成とした場合は、当然ながら、異常確認用のLEDを搭載する必要がある。また、異常確認用のLEDを遊技者が視認可能であると遊技者に違和感を与えてしまう。このため、異常確認用のLEDは遊技者が視認不能な位置に設けざるを得ず、この結果、異常確認用のLEDを視認(異常発生の有無を確認)するに際して、遊技ホールの係員は、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がある。
これに対して、本遊技機では、「第1駆動対象物を駆動するための第1電源生成部」には第1発光体を接続し、この第1発光体によって第1装飾部を発光させる。また、「第2駆動対象物を駆動するための第2電源生成部」には第2発光体を接続し、この第2発光体によって第2装飾部を発光させる。すなわち、装飾部(第1装飾部、第2装飾部)を発光させるための第1発光体および第2発光体を別々の「電源生成部」から供給される電源で駆動している。ここで、一般的には、装飾部を発光させるための発光体(ここでは第1発光体、第2発光体)の電源は、同一の電源生成部に接続することが当然である。なぜならば、このような複数の発光体は、互いに同一あるいは近似した電圧(電流)で駆動することが多く、わざわざ(複雑な構成になるにも拘わらず)別々の電源生成部から電源を供給する必要がないためである。この点、本遊技機では、装飾部(第1装飾部、第2装飾部)を発光させるための第1発光体および第2発光体を別々の「電源生成部」に接続している。こうすると、「第1電源生成部」に不具合が生じた場合(ひいては第1駆動対象物を駆動できなくなった場合)は、第1発光体が消灯することとなり(発光しなくなり)、第1装飾部も発光しなくなる。また、「第2電源生成部」に不具合が生じた場合(ひいては第2駆動対象物を駆動できなくなった場合)は、第2発光体が消灯することとなり(発光しなくなり)、第2装飾部も発光しなくなる。この結果、第1装飾部および第2装飾部の発光態様を確認することで(別途、異常確認用のLEDを設けることなく)、電源生成部に異常が発生したことを発見することができ、ひいては、異常が発生した電源生成部を特定することができる。また、第1装飾部、第2装飾部は、遊技者に視認可能な位置に設けられているので、異常発生の有無を確認するに際して、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がない。
<遊技機A6>
遊技機A1において、
光透過性を有する装飾部を備えており、
前記第1発光体および前記第2発光体は、1つの前記装飾部の裏側に設けられており、前記第1発光体および前記第2発光体から発せれた光は、前記装飾部の裏側から表側に通過するものであり、
前記第1発光体は、前記第1電源生成部が生成する電源に基づいて発光するものであり、
前記第2発光体は、前記第2電源生成部が生成する電源に基づいて発光するものである
ことを特徴とする遊技機。
複数の駆動対象物(ここでは、第1駆動対象物、第2駆動対象物)を備えている遊技機では、それぞれの駆動に必要な電源の電圧が異なる場合、これらの電源は別々の電源生成部で生成している。すなわち、本遊技機のように、第1駆動対象物に必要な電源は第1電源生成部で生成し、第2駆動対象物に必要な電源は第2電源生成部で生成している。このような第1電源生成部や第2電源生成部において異常が発生すると、第1駆動対象物や第2駆動対象物を駆動することができなくなるが、このような異常を確認することは容易ではない。そこで、一般的には、それぞれの電源生成部(第1電源生成部、第2電源生成部)に異常確認用のLEDを接続し、異常確認用のLEDの点灯状態を視認することで、電源生成部(第1電源生成部、第2電源生成部)に異常が発生したか否かを確認している。もっとも、このような構成とした場合は、当然ながら、異常確認用のLEDを搭載する必要がある。また、異常確認用のLEDを遊技者が視認可能であると遊技者に違和感を与えてしまう。このため、異常確認用のLEDは遊技者が視認不能な位置に設けざるを得ず、この結果、異常確認用のLEDを視認(異常発生の有無を確認)するに際して、遊技ホールの係員は、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がある。
これに対して、本遊技機では、「第1駆動対象物を駆動するための第1電源生成部」には第1発光体を接続し、「第2駆動対象物を駆動するための第2電源生成部」には第2発光体を接続し、第1発光体および第2発光体によって装飾部を発光させる。すなわち、装飾部(第1装飾部、第2装飾部)を発光させるための第1発光体および第2発光体を別々の「電源生成部」から供給される電源で駆動している。ここで、一般的には、装飾部を発光させるための発光体(ましてや1つの装飾部を発光させるための発光体、ここでは、第1発光体、第2発光体)の電源は、同一の電源生成部に接続することが当然である。なぜならば、このような複数の発光体は、互いに同一あるいは近似した電圧(電流)で駆動することが多く、わざわざ(複雑な構成になるにも拘わらず)別々の電源生成部から電源を供給する必要がないためである。この点、本遊技機では、装飾部(第1装飾部、第2装飾部)を発光させるための第1発光体および第2発光体を別々の「電源生成部」に接続している。こうすると、第1電源生成部および第2電源生成部の双方が正常である場合(異常が発生していない場合)は、第1発光体および第2発光体の双方が発光することで装飾部も発光した状態となる(明るくなる)。これに対して、第1電源生成部または第2電源生成部のうち一方に異常が発生した場合は、第1発光体および第2発光体のうち一方は消灯し他方のみが発光することとなる。そして、この場合は、第1発光体および第2発光体の双方が発光している場合よりも、装飾部の輝度は低くなる(暗くなる)。すなわち、第1電源生成部および第2電源生成部の双方が正常である場合は、装飾部が高い輝度で発光し(明るく点灯し)、第1電源生成部および第2電源生成部に異常が発生した場合は、装飾部が低い輝度で発光する(暗く点灯する)。この結果、装飾部の発光態様(明るさ)を確認することで(別途、異常確認用のLEDを設けることなく)、電源生成部に異常が発生したことを発見することができる。また、装飾部は遊技者に視認可能な位置に設けられているので、異常発生の有無を確認するに際して、遊技機の前扉を開放する等の煩わしい作業を行う必要がない。
ここで、装飾部が本来であれば点灯している場面で消灯していると、遊技者に違和感を与えてしまう。この点、本遊技機では、電源生成部に異常が発生した場合であっても、装飾部が消灯するのではなく、装飾部の輝度が低下するだけであるので、遊技者に違和感を与えることを抑制しつつ、電源生成部の異常を発見できるという効果も奏することができる。
<遊技機A7>
遊技機A2乃至遊技機A6の何れか1つの遊技機において、
前記第1発光体および前記第2発光体は、双方とも前記第1電圧の電源が供給されることによって発光するものであり、
前記第2電源生成部と前記第2発光体とを接続する電気経路には、前記第1電源生成部が生成する電源の電圧を前記第2電圧から前記第1電圧に変更する変圧部が設けられている
ことを特徴とする遊技機。
このような遊技機では、互いに異なる電圧(第1電圧、第2電圧)の電源を生成する電源生成部に接続されているにも拘わらず、互いに同じ電圧(第1電圧)の電源に基づいて駆動する発光体を、第1発光体、第2発光体として利用することが可能となる。
本発明は、遊技ホールで用いられる遊技機に利用することができる。
1…パチンコ機(遊技機)、5a…上ランプ(装飾部)、5b…右ランプ(装飾部)、5c…左ランプ(装飾部)、6a,6b…スピーカー、24…第1始動口、25…第2始動口、28…第1大入賞口(可変入球口)、35…第2大入賞口(可変入球口)、41…演出表示装置、70…ステッピングモーター、80、90~93…電飾用LED(第1発光体、第2発光体)、200…主制御基板、201…CPU(識別情報表示手段、特定遊技実行手段)、220…サブ制御基板(演出実行手段)、221…CPU、300…電源基板、301…5V電源生成部、302…12V電源生成部、303…18V電源生成部、304…37V電源生成部。

Claims (1)

  1. 遊技媒体を利用して遊技を行う遊技機であって、
    第1電圧の電源を生成する第1電源生成部と、
    前記第1電源生成部が生成する電源に基づいて発光する複数の第1発光体と、
    第2電圧の電源を生成する第2電源生成部と、
    前記第2電源生成部が生成する電源に基づいて発光する複数の第2発光体と、
    を備え、
    前記複数の第1発光体および前記複数の第2発光体が羅列して構成された発光体羅列部を有しており、
    前記複数の第1発光体および前記複数の第2発光体の双方が点灯した状態となった場合は、前記発光体羅列部の全体が点灯した状態となり、
    前記複数の第1発光体および前記複数の第2発光体のうち一方のみが点灯した状態となった場合は、前記発光体羅列部に特定の形状が表示された状態となるものであり、
    前記複数の第1発光体および前記複数の第2発光体は、異常が発生しない限りは同時に点灯および消灯する
    ことを特徴とする遊技機
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