JP2019096794A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】耐圧低下を防止することができ、かつ所定のショットキー特性を安定して得ることができる半導体装置を提供すること。【解決手段】MOSゲートを埋め込んだ第1トレンチ7間に第2トレンチ51が設けられている。第2トレンチ51の内部には、第2トレンチ51の底面51aおよび底面コーナー部51bを覆う絶縁層52が設けられ、絶縁層52上に導電層53が設けられている。この導電層53とn型電流拡散領域3とで第2トレンチ51の側壁51cに沿ってショットキー接合54が形成され、当該ショットキー接合54でトレンチ型SBD42の1つの単位セルが構成されている。ショットキー接合54は第2トレンチ51の側壁51cのみに形成され、1つの面方位(第2トレンチ51の側壁51cの面方位)に基づくショットキー障壁高さのみでトレンチ型SBD42のショットキー特性が決まる。【選択図】図1

Description

この発明は、半導体装置に関する。
従来、シリコンよりもバンドギャップの広い半導体(以下、ワイドバンドギャップ半導体とする)を用いたパワー半導体装置では、低オン抵抗化が求められている。例えば、縦型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電界効果トランジスタ)においては、半導体チップのおもて面上に平板状にMOSゲートを設けたプレーナゲート構造に比べて構造的に低オン抵抗特性を得やすいトレンチゲート構造が採用されている。トレンチゲート構造は、半導体チップのおもて面に形成したトレンチ内にMOSゲートを埋め込んだMOSゲート構造であり、セルピッチの短縮により低オン抵抗化が可能である。
従来のトレンチゲート型MOSFETについて、ワイドバンドギャップ半導体として炭化珪素(SiC)を用いた場合を例に説明する。図14は、従来の半導体装置の構造を示す断面図である。図14に示すトレンチゲート型MOSFETは、炭化珪素からなるn+型支持基板(以下、n+型炭化珪素基板とする)101上にn-型ドリフト領域102およびp型ベース領域104となる各炭化珪素層を順にエピタキシャル成長させた、炭化珪素からなる半導体基板(以下、炭化珪素基板とする)110を用いて作製されている。炭化珪素基板110のおもて面からトレンチ(以下、ゲートトレンチとする)107の底面よりもドレイン側に深い位置に、第1,2p+型領域121,122が選択的に設けられている。
第1p+型領域121は、ゲートトレンチ107の底面を覆う。第2p+型領域122は、隣り合うゲートトレンチ107間(メサ領域)に、ゲートトレンチ107から離して選択的に設けられている。これら第1,2p+型領域121,122を設けることで、オフ時にゲート絶縁膜にかかる電界が抑制される。このため、耐圧(耐電圧)を維持した状態で、セルピッチを短縮して低オン抵抗化が可能である。1つのゲートトレンチ107内のMOSゲートと、当該MOSゲートを挟んで隣り合うメサ領域と、で1つの単位セル(素子の構成単位)が構成される。符号103,105,106,108,109,111〜113は、それぞれn型電流拡散領域、n+型ソース領域、p++型コンタクト領域、ゲート絶縁膜、ゲート電極、層間絶縁膜、ソース電極およびドレイン電極である。
従来、部品点数を削減してコストダウンを図るために、外付けのショットキーバリアダイオード(SBD:Schottky Barrier Diode)の代用として、トレンチゲート型MOSFETの内部に形成される寄生ダイオード(ボディーダイオード)を用いることが知られている。しかしながら、外付けのSBDの代用として、トレンチゲート型MOSFETのボディーダイオードを用いる場合、ボディーダイオードの劣化やターンオン損失増加が生じる。この問題を回避するために、トレンチゲート型MOSFETを作製した同一の半導体チップに、トレンチ型SBDを内蔵させることが提案されている。
同一の半導体チップにトレンチ型SBDを内蔵した従来のトレンチゲート型MOSFETについて説明する。図15は、従来の半導体装置の構造の別の一例を示す断面図である。図15に示す従来の半導体装置が図14に示す従来の半導体装置と異なる点は、トレンチゲート型MOSFET131の隣り合うゲートトレンチ107間に、トレンチ型SBD132が内蔵されている点である。トレンチ型SBD132は、ゲートトレンチ107間のトレンチ141と、このトレンチ141の内部に埋め込まれた導電層142と、を備え、トレンチ141の側壁に沿って形成される導電層142とn型電流拡散領域103とのショットキー接合143で構成される。
トレンチ141の底面141aおよび底面コーナー部141bには、ゲートトレンチ107の底面と同様に、トレンチゲート型MOSFET131のオフ時に電界が集中する。このため、トレンチ141の底面141aおよび底面コーナー部141bを第1p+型領域121で覆うことで、当該箇所での電界集中を緩和させている。すなわち、このトレンチ141の底面141aおよび底面コーナー部141bに沿った部分は、トレンチ型SBD132を形成しない無効領域となっている。ゲートトレンチ141の底面コーナー部141bとは、ゲートトレンチ141の底面141aと側壁141cとの境界であり、所定曲率で湾曲した円弧状となっている。第2p+型領域は設けられていない。
同一の半導体チップにトレンチ型SBDを内蔵したトレンチゲート型MOSFETとして、ソースコンタクト用のトレンチの底面でバリアメタルとp-型ベース領域とのショットキー接合を形成した装置が提案されている(例えば、下記特許文献1(第0031〜0032段落、第1図)参照。)。下記特許文献1では、ソース電極からバリアメタル、p-型ベース領域、n-型チャネル領域、n型ドリフト領域、n+型基板を経由してドレイン電極に至る経路をショットキーバリアダイオードにして、内蔵ダイオードの逆回復特性を改善している。
また、同一の半導体チップにトレンチ型SBDを内蔵した別のトレンチゲート型MOSFETとして、ゲートトレンチよりも深いトレンチにショットキー電極を埋め込んで半導体基板との間にショットキー接合を形成した装置が提案されている(下記特許文献2(第0070〜0071段落、第9図)参照。)。下記特許文献2では、ショットキー電極を埋め込んだトレンチの間の半導体部を、ショットキー電極から伸びる空乏層により低い印加電圧でピンチオフする領域に設計し、ピンチオフするときの電界を著しく超えた電界がゲートトレンチ底面に印加されることを防止している。
特開2011−009387号公報 特開2010−259278号公報
しかしながら、上述した図15に示す従来の半導体装置において、ショットキー接合143面でのショットキー障壁の高さはトレンチ141の内壁の面方位によって異なる(図12参照)。例えば、図13に示すように、トレンチ141の底面コーナー部141bの曲率のばらつきや、トレンチ141の深さのばらつき等により、トレンチ141の底面コーナー部141bの湾曲している部分144が第1p+型領域121で覆われない虞がある。この場合、トレンチ141の側壁141cと底面コーナー部141bとで面方位が異なるため、異なる面方位にわたってショットキー接合143が形成される。
図12は、面方位ごとのショットキー障壁の高さを示す特性図である。図12には、半導体材料として炭化珪素を用い、導電層142がチタン(Ti)層である場合の、Si面、C面およびm面でのショットキー障壁の高さを示すが、導電層142を他の金属材料やポリシリコン(poly−Si)で形成した場合も図12と同様の特性を示す。図12の横軸は導電層142を形成した後に行うアニールの温度であり、縦軸はショットキー接合143面でのショットキー障壁の高さである。Si面は(0001)面である。C面は(000−1)面である。m面は、C面に垂直な{1−100}面の総称であり、(10−10)面、(−1010)面、(1−100)面、(−1100)面、(01−10)面および(0−110)面である。図13は、図15の従来の半導体装置において製造ばらつきが生じた状態を示す説明図である。
異なる面方位にショットキー接合143が形成された場合、トレンチ型SBD132の1つの単位セルに障壁高さの異なる複数のショットキー障壁が存在することとなり、次の2つの問題が生じる。1つ目は、Si面やC面に形成されたショットキー接合143でショットキー障壁高さが低くなるため、トレンチ型SBD132のオフ時にリーク(漏れ)電流が増加して耐圧が低下するという問題である。2つ目は、トレンチ型SBD132のオンオフ特性が悪くなる等、ショットキー特性が安定しないという問題である。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、耐圧低下を防止することができ、かつ所定のショットキー特性を安定して得ることができる半導体装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。シリコンよりもバンドギャップの広い半導体からなる半導体基板のおもて面に、シリコンよりもバンドギャップの広い半導体からなる第1導電型の第1半導体層が設けられている。前記第1半導体層の、前記半導体基板側に対して反対側に、シリコンよりもバンドギャップの広い半導体からなる第2導電型の第2半導体層が設けられている。前記第2半導体層の内部に、第1導電型の第1半導体領域が選択的に設けられている。複数のトレンチは、前記第1半導体領域および前記第2半導体層を貫通して前記第1半導体層に達する。前記第1半導体層の内部に、前記第2半導体層と離して、前記トレンチの底面を覆う第2半導体領域が選択的に設けられている。複数の前記トレンチのうちの一部の第1トレンチの内部に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が設けられている。複数の前記トレンチのうちの、前記第1トレンチ以外の第2トレンチの内部に、前記第2トレンチの底面コーナー部を覆う絶縁層が設けられている。前記第2トレンチの内部において、前記絶縁層上に導電層が設けられている。第1電極は、前記第2半導体層、前記第1半導体領域および前記導電層に電気的に接続されている。第2電極は、前記半導体基板の裏面に設けられている。ショットキーバリアダイオードは、前記導電層と前記第1半導体層とのショットキー接合で構成されている。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記絶縁層は、前記第2トレンチの内部において前記第2トレンチの底面および底面コーナー部を覆うことを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記ショットキー接合は前記第2トレンチの側壁のみに形成されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1半導体層の内部に、前記第2半導体層に接して、かつ当該第2半導体層との界面から前記トレンチの底面よりも前記第2電極側に深い位置に達する、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い第1導電型の第3半導体領域をさらに備える。前記ショットキーバリアダイオードは、前記導電層と前記第3半導体領域とのショットキー接合で構成されていることを特徴とする。
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記トレンチは、前記半導体基板のおもて面に平行な方向に延在するストライプ状のレイアウトに配置されていることを特徴とする。
本発明にかかる半導体装置によれば、第2トレンチの底面および底面コーナー部にショットキー接合が形成されないため、耐圧低下を防止することができ、かつ所定のショットキー特性を安定して得ることができるという効果を奏する。
実施の形態1にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。 実施の形態2にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。 面方位ごとのショットキー障壁の高さを示す特性図である。 図15の従来の半導体装置において製造ばらつきが生じた状態を示す説明図である。 従来の半導体装置の構造を示す断面図である。 従来の半導体装置の構造の別の一例を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本明細書では、ミラー指数の表記において、“−”はその直後の指数につくバーを意味しており、指数の前に“−”を付けることで負の指数を表している。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる半導体装置は、シリコンよりもバンドギャップが広い半導体(ワイドバンドギャップ半導体とする)を用いて構成される。この実施の形態1にかかる半導体装置の構造について、ワイドバンドギャップ半導体として例えば炭化珪素(SiC)を用いた場合を例に説明する。図1は、実施の形態1にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。図1には、トレンチゲート型MOSFET41の1つの単位セル(素子の構成単位)と、この単位セルの両隣に隣接する単位セルの1/2を示す。また、図1には活性領域に配置された一部の単位セルのみを図示し、活性領域の周囲を囲むエッジ終端領域を図示省略する(図2〜11においても同様)。
活性領域とは、半導体装置がオン状態のときに電流が流れる領域である。エッジ終端領域は、活性領域と半導体基板(半導体チップ)10の側面との間の領域であり、n-型ドリフト領域2の、基板おもて面(半導体基板10のおもて面)側の電界を緩和して耐圧(耐電圧)を保持する領域である。エッジ終端領域には、例えばガードリングや接合終端(JTE:Junction Termination Extension)構造を構成するp型領域や、フィールドプレート、リサーフ等の耐圧構造が配置される。耐圧とは、半導体装置が誤動作や破壊を起こさない限界の電圧である。
図1に示す実施の形態1にかかる半導体装置は、炭化珪素からなる同一の半導体基板(炭化珪素基板)10にトレンチ型SBD42を内蔵したトレンチゲート型MOSFET41である。半導体基板10は、炭化珪素からなるn+型支持基板(n+型炭化珪素基板)1上にn-型ドリフト領域2およびp型ベース領域4となる各炭化珪素層31,32を順にエピタキシャル成長させてなるエピタキシャル基板である。トレンチゲート型MOSFETのMOSゲートは、基板おもて面側に設けられたp型ベース領域4、n+型ソース領域5、p++型コンタクト領域(不図示)、第1トレンチ(ゲートトレンチ)7、ゲート絶縁膜8およびゲート電極9で構成される。トレンチ型SBD42は、基板おもて面側に設けられた第2トレンチ51、導電層53およびn型電流拡散領域3で構成される。
具体的には、n-型炭化珪素層31のソース側(ソース電極12側)の表面層には、p型炭化珪素層32(p型ベース領域4)に接するようにn型領域(以下、n型電流拡散領域(第3半導体領域)とする)3が設けられている。n型電流拡散領域3は、キャリアの広がり抵抗を低減させる、いわゆる電流拡散層(Current Spreading Layer:CSL)である。このn型電流拡散領域3は、例えば、第1,2トレンチ7,51の内壁を覆うように、基板おもて面に平行な方向に一様に設けられている。n型電流拡散領域3は、p型ベース領域4と界面から、第1,2トレンチ7,51の底面よりもドレイン側(ドレイン電極13側)に深い位置に達する。
-型炭化珪素層31の、n型電流拡散領域3以外の部分がn-型ドリフト領域2である。すなわち、n型電流拡散領域3は、n-型ドリフト領域2とp型ベース領域4との間に、第1トレンチ7の内壁7a〜7c、第2トレンチ51の内壁51a〜51c、n-型ドリフト領域2およびp型ベース領域4に接して設けられている。n型電流拡散領域3の内部には、第1,2トレンチ7,51の底面をそれぞれ覆うように、p+型領域21が選択的に設けられている。第1トレンチ7の底面を覆うp+型領域21と、第2トレンチ51の底面を覆うp+型領域21と、は互いに離して配置されている。
また、p+型領域21は、p型ベース領域4とn型電流拡散領域3との界面よりもドレイン側に深い位置に、p型ベース領域4と離して配置されている。p+型領域21のドレイン側端部は、n型電流拡散領域3の内部で終端していてもよいし、n型電流拡散領域3とn-型ドリフト領域2との界面に達していてもよいし、n-型ドリフト領域2の内部で終端していてもよい。すなわち、p+型領域21とn型電流拡散領域3(またはn-型ドリフト領域2)とのpn接合が第1,2トレンチ7,51の底面7a,51aよりもドレイン側に深く位置していればよく、第1p+型領域21の深さは種々変更可能である。
+型領域21は、トレンチゲート型MOSFET41のオフ時に空乏化し、第1,2トレンチ7,51の底面7a,51aにかかる電界を緩和する機能を有する。p+型領域21は、第1,2トレンチ7,51の底面7a,51aから底面コーナー部7b,51bにわたって、第1,2トレンチ7,51の底面7a,51aおよび底面コーナー部7b,51bを覆っていてもよい。第1,2トレンチ7,51の底面コーナー部7b,51bとは、第1,2トレンチ7,51の底面7a,51aと側壁7c,51cとの境界であり、所定曲率で湾曲した円弧状となっている。
第1,2トレンチ7,51の底面7a,51aとは、第1,2トレンチ7,51の内壁のうち、基板おもて面から最も深い部分に位置し、基板おもて面に略平行する面である。第1,2トレンチ7,51の底面コーナー部7b,51bの曲率が小さいほど、第1,2トレンチ7,51のドレイン側において底面コーナー部7b,51bの占める割合が多くなり、第1,2トレンチ7,51の底面7a,51aは点(頂点)に近づく。第1,2トレンチ7,51の側壁7c,51cとは、第1,2トレンチ7,51の内壁のうち、基板おもて面に連続し、基板おもて面に略直交する面である。
p型炭化珪素層32の内部には、隣り合う第1トレンチ7と第2トレンチ51との間(メサ領域)に、互いに接するようにn+型ソース領域5およびp++型コンタクト領域がそれぞれ選択的に設けられている。n+型ソース領域5は、第1トレンチ7に接するように配置され、第1トレンチ7の側壁7cのゲート絶縁膜8を介してゲート電極9に対向する。また、n+型ソース領域5は、第2トレンチ51に接するように配置され、第2トレンチ51の側壁51cにおいて導電層53に接する。
第1,2トレンチ7,51は、半導体基板10のおもて面(p型炭化珪素層32の表面)からn+型ソース領域5およびp型ベース領域4を深さ方向Zに貫通してn型電流拡散領域3に達し、それぞれ異なるp+型領域21の内部で終端している。深さ方向Zとは、半導体基板10のおもて面から裏面へ向かう方向である。第1,2トレンチ7,51は、例えば、半導体基板10のおもて面側から見て、半導体基板10のおもて面に平行な方向(図1の奥行き方向)Xに延在するストライプ状のレイアウトに配置されている。第1トレンチ7と第2トレンチ51とは、半導体基板10のおもて面側から見て、第1,2トレンチ7,51がストライプ状に延在する方向Xと直交する方向Yに、互いに離して交互に繰り返し配置されている。
第1トレンチ7の内部には、第1トレンチ7の内壁7a〜7cに沿ってゲート絶縁膜8が設けられている。第1トレンチ7の内部に埋め込むようにゲート絶縁膜8上にポリシリコン(poly−Si)層等のゲート電極9が設けられ、トレンチゲート型MOSFET41のMOSゲートが構成される。ゲート電極9のドレイン側端部は、p型ベース領域4とn型電流拡散領域3との界面よりもドレイン側に深い位置に達している。1つの第1トレンチ7内のMOSゲートと、当該MOSゲートを挟んで隣り合うメサ領域(隣り合う第1トレンチ7間の領域)と、でトレンチゲート型MOSFET41の1つの単位セルが構成される。
第2トレンチ51の内部には、第2トレンチ51の最も底面51a側に、堆積酸化膜(SiO2膜)等の絶縁層52が埋め込まれている。絶縁層52は、第2トレンチ51の底面51aから側壁51cに達する厚さt1を有する。すなわち、絶縁層52は、第2トレンチ51の底面51aと底面コーナー部51bの湾曲した部分45とを埋め込むように、第2トレンチ51の内部に埋め込まれている。また、第2トレンチ51の内部には、絶縁層52上に、例えばチタン(Ti)やニッケル(Ni)、タングステン(W)、モリブデン(Mo)等の金属材料からなる金属層やポリシリコン(poly−Si)層等の導電層53が埋め込まれている。
導電層53と絶縁層52との界面はp型ベース領域4とn型電流拡散領域3との界面よりもドレイン側に深い位置にあり、導電層53は第2トレンチ51の側壁51cでn型電流拡散領域3に接する。p型ベース領域4とn型電流拡散領域3との界面から絶縁層52と導電層53との界面までの距離t2は、例えば0.5μm程度であってもよい。この導電層53とn型電流拡散領域3とで第2トレンチ51の側壁51cに沿ってショットキー接合54が形成される。すなわち、ショットキー接合54は第2トレンチ51の側壁51cのみに形成され、1つの面方位(第2トレンチ51の側壁51cの面方位)に基づくショットキー障壁高さのみでトレンチ型SBD42のショットキー特性が決まる。
1つの第2トレンチ51の側壁51cに形成されたショットキー接合54でトレンチ型SBD42の1つの単位セルが構成される。このため、トレンチ型SBD42の各単位セルは、第2トレンチ51がストライプ状に延在する方向Xに延在している。トレンチ型SBD42の単位セルの面積(ショットキー接合54の表面積)は、第2トレンチ51の深さおよび第2トレンチ51がストライプ状に延在する長さ(半導体基板10のおもて面側から見て、第2トレンチ51の長手方向の長さ)で調整可能である。トレンチ型SBD42は、トレンチゲート型MOSFET41の内部に形成される寄生ダイオード(ボディーダイオード)の劣化を防止する機能を有する。導電層53のソース側端部は、第2トレンチ51から外側へ突出していてもよい。
上述したように第2トレンチ51の底面51aおよび底面コーナー部51bは、第2トレンチ51の内部から絶縁層52で覆われている。このため、例えばプロセスばらつきにより第2トレンチ51の底面コーナー部51bの曲率や第2トレンチ51の深さにばらつきが生じ、n型電流拡散領域3(または、n型電流拡散領域3の深さによってはn-型ドリフト領域2)に第2トレンチ51の底面コーナー部51bが露出したとしても、第2トレンチ51の底面51aおよび底面コーナー部51bにショットキー接合54は形成されない。したがって、トレンチ型SBD42に、複数のショットキー障壁が存在することによるリーク電流の増加は生じない。また、この第2トレンチ51の底面51aおよび底面コーナー部51bに沿った部分は、従来構造(図15参照)と同様にトレンチ型SBD42を形成しない無効領域であるため、トレンチ型SBD42のショットキー特性に対する損失は生じない。
ゲート電極9は、図示省略する部分で半導体基板10のおもて面に引き出され、ゲート電極パッド(不図示)に電気的に接続されている。ソース電極12は、層間絶縁膜11に開口されたコンタクトホールを介して、n+型ソース領域5、p++型コンタクト領域および導電層53に接し、これらに電気的に接続されている。ソース電極12および導電層53は、層間絶縁膜11によってゲート電極9と電気的に絶縁されている。ソース電極12は、例えばソース電極パッドを兼ねる。半導体基板10の裏面(n+型ドレイン領域となるn+型炭化珪素基板1の裏面)には、ドレイン電極13が設けられている。
次に、実施の形態1にかかる半導体装置の動作について説明する。トレンチゲート型MOSFET41のp型ベース領域4とn型電流拡散領域3とのpn接合で形成される寄生pnダイオードの順方向バイアス時、トレンチ型SBD42は、トレンチゲート型MOSFET41の上記寄生pnダイオードよりも低い電圧で、当該寄生pnダイオードよりも早くオンする。このため、トレンチゲート型MOSFET41のn型電流拡散領域3、p型ベース領域4およびn+型ソース領域5からなる縦型の寄生npnバイポーラトランジスタ(ボディーダイオード)にベース電流が流れず、当該寄生npnバイポーラトランジスタは動作しない。したがって、当該寄生npnバイポーラトランジスタによる順方向劣化が生じない。かつ、当該寄生npnバイポーラトランジスタによるターンオン損失を低減させることができる。
次に、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法について説明する。図2〜10は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。まず、図2に示すように、n+型ドレイン領域となるn+型炭化珪素基板1を用意する。次に、n+型炭化珪素基板1のおもて面に、n-型炭化珪素層31をエピタキシャル成長させる。次に、図3に示すように、フォトリソグラフィおよびp型不純物のイオン注入により、n-型炭化珪素層31の表面層に、p+型領域21を選択的に形成する。
次に、フォトリソグラフィおよびn型不純物のイオン注入により、例えば活性領域全域にわたって、n-型炭化珪素層31の表面層にn型領域(以下、n型部分領域とする)3aを形成する。このn型部分領域3aは、n型電流拡散領域3の一部である。このとき、n型部分領域3aの深さは種々変更可能である。図3には、n型部分領域3aの深さをp+型領域21よりも深くし、p+型領域21のドレイン側(n+型炭化珪素基板1側)全体をn型部分領域3aで覆った場合を示す(図4〜9においても同様)。n-型炭化珪素層31の、n型部分領域3aよりもドレイン側の部分がn-型ドリフト領域2となる。n型部分領域3aとp+型領域21との形成順序を入れ替えてもよい。
次に、図4に示すように、n-型炭化珪素層31上にさらにn-型炭化珪素層をエピタキシャル成長させて、n-型炭化珪素層31の厚さを厚くする。次に、フォトリソグラフィおよびn型不純物のイオン注入により、例えば活性領域全域にわたって、n-型炭化珪素層31の厚さを増した部分31aに、n型部分領域3aに達する深さでn型部分領域3bを形成する。n型部分領域3bの不純物濃度は、n型部分領域3aと略同じである。n型部分領域3a,3bが深さ方向に連結されることで、n型電流拡散領域3が形成される。n-型炭化珪素層31の厚さを増やす際に、n型電流拡散領域3と同じ不純物濃度のn型炭化珪素層をエピタキシャル成長させてn型部分領域3bとしてもよい。
次に、図5に示すように、n-型炭化珪素層31上に、p型炭化珪素層32をエピタキシャル成長させる。これにより、n+型炭化珪素基板1上にn-型炭化珪素層31およびp型炭化珪素層32を順に堆積した炭化珪素基板(半導体ウエハ)10が形成される。次に、フォトリソグラフィおよびイオン注入を一組とする工程を異なる条件で繰り返し行い、p型炭化珪素層32の表面層にn+型ソース領域5およびp++型コンタクト領域(不図示)をそれぞれ選択的に形成する。n+型ソース領域5およびp++型コンタクト領域の形成順序を種々入れ替え可能である。p型炭化珪素層32の、n+型ソース領域5およびp++型コンタクト領域以外の部分がp型ベース領域4となる。そして、イオン注入で形成したすべての領域について、不純物を活性化させるための熱処理(活性化アニール)を行う。
次に、n+型ソース領域5およびp型ベース領域4を貫通して、n型電流拡散領域3の内部のp+型領域21に達する第1,2トレンチ7,51を形成する。第1,2トレンチ7,51は異なる工程で別々に形成してもよい。次に、図6に示すように、半導体基板10のおもて面に絶縁層61を形成する。次に、フォトリソグラフィおよびエッチングにより絶縁層61を選択的に除去して、絶縁層61の開口部に第1トレンチ7を露出させる。
次に、絶縁層61の開口部に露出した半導体基板10のおもて面および第1トレンチ7の内壁を熱酸化して、半導体基板10のおもて面および第1トレンチ7の内壁に沿ってゲート絶縁膜8を形成する。次に、例えば堆積法により、第1トレンチ7の内部に埋め込むように、半導体基板10のおもて面に例えばポリシリコン層を堆積する。次に、このポリシリコン層をエッチバックして、第1トレンチ7の内部にのみゲート電極9となるポリシリコン層を残す。
次に、図7に示すように、例えばエッチバックにより絶縁層61を除去する。このとき、基板おもて面上および第2トレンチ51の底面51a上に絶縁層61が残っていてもよい。次に、図8に示すように、ゲート電極9を覆い、かつ第2トレンチ51の内部に埋め込むように、半導体基板10のおもて面に絶縁層62を形成する。次に、図9に示すように、フォトリソグラフィおよびエッチングにより絶縁層62およびゲート絶縁膜8を選択的に除去して、ゲート電極9を覆う部分、エッジ終端領域において基板おもて面を覆う部分(フィールド酸化膜等となる部分)および第2トレンチ51の内部に絶縁層62を残す。
すなわち、この絶縁層62は、ゲート電極9を覆う部分を層間絶縁膜11として残し、かつ第2トレンチ51の内部において第2トレンチ51の底面51aおよび底面コーナー部51bの湾曲した部分45を覆う部分を絶縁層52として残す。絶縁層62の、絶縁層52となる部分は、第2トレンチ51の側壁51cにn型電流拡散領域3が露出されるように所定厚さt1で残す。絶縁層62およびゲート絶縁膜8の開口部がコンタクトホールとなり、当該コンタクトホールにn+型ソース領域5、p++型コンタクト領域および第2トレンチ51が露出される。
次に、図10に示すように、例えば堆積法により、第2トレンチ51の内部に埋め込むように、基板おもて面上に導電層53を堆積する。次に、例えば導電層53をエッチバックして、第2トレンチ51の内部にのみ導電層53を残す。次に、一般的な方法により、n+型ソース領域5、p++型コンタクト領域および導電層53に接するソース電極12を形成する。半導体基板10の裏面にドレイン電極13を形成する。その後、半導体ウエハをダイシング(切断)して個々のチップ状に個片化することで、図1に示すMOSFETが完成する。
以上、説明したように、実施の形態1によれば、第2トレンチの内部に、第2トレンチの底面および底面コーナー部を覆う絶縁層を設けることで、製造プロセスばらつきにより第2トレンチの底面コーナー部がp+型領域に覆われていない状態になったとしても、第2トレンチの底面および底面コーナー部にショットキー接合が形成されない。すなわち、1つの面方位(第2トレンチの側壁の面方位)に基づくショットキー障壁高さのみでトレンチ型SBDのショットキー特性が決まる。このため、第2トレンチの面方位がショットキー障壁高さの低いSi面やC面にならないように設計することで、リーク電流が増加することを防止することができ、耐圧低下を防止することができる。かつ、1つの面方位のみのショットキー障壁高さに基づいて所定のショットキー特性を安定して得ることができる。したがって、製造プロセスばらつきの悪影響を受けない構造で、同一の半導体チップにトレンチ型SBDを内蔵したトレンチゲート型MOSFETを実現することができる。
(実施の形態2)
次に、実施の形態2にかかる半導体装置の構造について説明する。図11は、実施の形態2にかかる半導体装置の構造を示す断面図である。実施の形態2にかかる半導体装置が実施の形態1にかかる半導体装置と異なる点は、第2トレンチ51の底面コーナー部51bのみに絶縁層72を配置した点である。すなわち、第2トレンチ51の底面コーナー部51bのみが、第2トレンチ51の内側から絶縁層72で覆われている。導電層53は、第2トレンチ51の両底面コーナー部51bにそれぞれ配置された絶縁層72間に挟まれ、第2トレンチ51の底面51aにおいてp+型領域21に接している。
一般的に、トレンチの内部に埋め込んだ絶縁層を例えばエッチバックして除去する際に、トレンチの両底面コーナー部に当該絶縁層が残る。このようにトレンチの両底面コーナー部に残る絶縁層を上記絶縁層72として用いてもよい。すなわち、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法において、絶縁層72となる絶縁層62(図8参照)をエッチバックした際に、当該絶縁層62の、第2トレンチ51の底面51aの部分が除去されても、第2トレンチ51の両底面コーナー部51bに絶縁層62が残っていればよい。したがって、実施の形態2にかかる半導体装置の製造方法は、実施の形態1にかかる半導体装置の製造方法と同様である。
以上、説明したように、実施の形態2によれば、第2トレンチの両底面コーナー部を覆うように絶縁層が設けられていれば、実施の形態1と同様の効果を得ることができる。
以上において本発明は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であり、上述した各実施の形態において、例えば各部の寸法や不純物濃度等は要求される仕様等に応じて種々設定される。また、本発明は、深さ方向にn+型ソース領域を貫通してp型ベース領域に達する、ソースコンタクト用のトレンチを設けたダブルトレンチ構造にも適用可能である。この場合、ソースコンタクト用のトレンチを形成するためのマスクとして用いた絶縁層を、第2トレンチの底面および底面コーナー部に残してもよい。
また、上述した実施の形態では、炭化珪素基板に炭化珪素層をエピタキシャル成長させてなるエピタキシャル基板を用いた場合を例に説明しているが、本発明にかかる半導体装置を構成する各領域を例えばイオン注入等により炭化珪素基板に形成してもよい。また、本発明は、炭化珪素以外のワイドバンドギャップ半導体(例えばガリウム(Ga)など)に適用した場合においても同様の効果を奏する。また、本発明は、導電型(n型、p型)を反転させても同様に成り立つ。
以上のように、本発明にかかる半導体装置は、トレンチゲート構造のMOS型半導体装置に有用である。
1 n+型炭化珪素基板
2 n-型ドリフト領域
3 n型電流拡散領域
3a,3b n型部分領域
4 p型ベース領域
5 n+型ソース領域
7 第1トレンチ(ゲートトレンチ)
7a 第1トレンチの底面
7b 第1トレンチの底面コーナー部
7c 第1トレンチの側壁
8 ゲート絶縁膜
9 ゲート電極
10 半導体基板
11 層間絶縁膜
12 ソース電極
13 ドレイン電極
21 p+型領域
31 n-型炭化珪素層
31a n-型炭化珪素層の厚さを増した部分
32 p型炭化珪素層
41 トレンチゲート型MOSFET
42 トレンチ型SBD
45 第2トレンチの底面および底面コーナー部の湾曲した部分
51 第2トレンチ(トレンチ型SBDを埋め込んだトレンチ)
51a 第2トレンチの底面
51b 第2トレンチの底面コーナー部
51c 第2トレンチの側壁
52,61,62,72 絶縁層
53 導電層
54 ショットキー接合
t1 絶縁層の厚さ
t2 p型ベース領域とn型電流拡散領域との界面から絶縁層と導電層との界面までの距離
X 第1,2トレンチがストライプ状に延在する方向
Y 第1,2トレンチがストライプ状に延在する方向と直交する方向
Z 深さ方向

Claims (5)

  1. シリコンよりもバンドギャップの広い半導体からなる半導体基板と、
    前記半導体基板のおもて面に設けられた、シリコンよりもバンドギャップの広い半導体からなる第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層の、前記半導体基板側に対して反対側に設けられた、シリコンよりもバンドギャップの広い半導体からなる第2導電型の第2半導体層と、
    前記第2半導体層の内部に選択的に設けられた第1導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域および前記第2半導体層を貫通して前記第1半導体層に達する複数のトレンチと、
    前記第1半導体層の内部に、前記第2半導体層と離して選択的に設けられ、前記トレンチの底面を覆う第2半導体領域と、
    複数の前記トレンチのうちの一部の第1トレンチの内部にゲート絶縁膜を介して設けられたゲート電極と、
    複数の前記トレンチのうちの、前記第1トレンチ以外の第2トレンチの内部に設けられ、前記第2トレンチの底面コーナー部を覆う絶縁層と、
    前記第2トレンチの内部において、前記絶縁層上に設けられた導電層と、
    前記第2半導体層、前記第1半導体領域および前記導電層に電気的に接続された第1電極と、
    前記半導体基板の裏面に設けられた第2電極と、
    前記導電層と前記第1半導体層とのショットキー接合で構成されたショットキーバリアダイオードと、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記絶縁層は、前記第2トレンチの内部において前記第2トレンチの底面および底面コーナー部を覆うことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記ショットキー接合は前記第2トレンチの側壁のみに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1半導体層の内部に、前記第2半導体層に接して、かつ当該第2半導体層との界面から前記トレンチの底面よりも前記第2電極側に深い位置に達する、前記第1半導体層よりも不純物濃度の高い第1導電型の第3半導体領域をさらに備え、
    前記ショットキーバリアダイオードは、前記導電層と前記第3半導体領域とのショットキー接合で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
  5. 前記トレンチは、前記半導体基板のおもて面に平行な方向に延在するストライプ状のレイアウトに配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
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