JP2019096484A - 発電装置、制御装置および制御プログラム - Google Patents

発電装置、制御装置および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】熱交換器において加熱される水などの熱媒体の温度を一定範囲内に維持することができる発電装置および当該発電装置を制御する制御装置ならびに制御プログラムを提供する。【解決手段】発電装置(燃料電池装置100)は、燃料電池20と、燃料電池から排出される排ガスと熱交換する熱媒体と、熱交換後の熱媒体を冷却する放熱器50と、放熱器に送風するファン60と、熱媒体を送出するポンプ90と、熱媒体の温度に基づき、ファンおよびポンプの駆動を制御する制御装置70と、を備える。制御装置は、ファンの回転数を段階的に変更させる回転数制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、発電装置および当該発電装置を制御する制御装置ならびに制御プログラムに関する。
近年、次世代エネルギーとして、水素含有ガス(燃料ガス)と酸素含有ガス(通常は空気)とを用いて電力を得ることができる燃料電池を用いた発電装置の開発が進められている。この発電装置においては、発電に伴って発生した排熱を熱交換器で回収し、この熱交換器で得られた温水を貯湯タンクに蓄積し、温水需要に対する供給を行っている。その際、得られる温水の温度を一定範囲内に収めるための制御がなされる。
例えば、熱交換器に流入する水の温度に基づいて冷却用のファンの回転数を制御したり、熱交換器から流出する温水の温度に基づいて循環ポンプの出力を制御したりしている(例えば、特許文献1または2を参照)。
さらに、特許文献3の冷却用電動ファンの駆動装置では、自動車のラジエータ等を冷却する際の具体的な制御手法として、当該電動ファンの回転速度の制御にデューティ比を増減させる方法が採用されている。
特開2017−107852号公報 特開2012−233637号公報 特開2017−8739号公報
しかしながら、従来の燃料電池装置等においては、冷却用のファンの回転数と循環ポンプの流量をともに連続的に制御した場合に、得られる温水の温度を一定範囲内に収めることができない場合が生じてしまうおそれがあった。
本開示の目的は、熱交換器において加熱される水などの熱媒体の温度を一定範囲内に維持することができる発電装置および当該発電装置を制御する制御装置ならびに制御プログラムを提供することである。
本開示は、燃料電池と、前記燃料電池から排出される排ガスと熱交換する熱媒体と、熱交換後の前記熱媒体を冷却する放熱器と、前記放熱器に送風するファンと、前記熱媒体を送出するポンプと、前記熱媒体の温度に基づき、前記ファンおよび前記ポンプの駆動を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記ファンの回転数を段階的に変更させる回転数制御を行う発電装置である。
また本開示は、燃料電池を備える発電装置を制御する制御装置であって、前記発電装置は、前記燃料電池から排出される排ガスと熱交換する熱媒体と、熱交換後の前記熱媒体を冷却する放熱器と、前記放熱器に送風するファンと、前記熱媒体を送出するポンプと、を備え、前記制御装置は、前記熱媒体の温度に基づき、前記ファンおよび前記ポンプの駆動を制御するとともに、前記ファンの回転数を段階的に変更させる回転数制御を行う。
また本開示は、燃料電池と、前記燃料電池から排出される排ガスと熱交換する熱媒体と、熱交換後の前記熱媒体を冷却する放熱器と、前記放熱器に送風するファンと、前記放熱器を通過した後の前記熱媒体の温度を検出する第一温度センサと、を備える発電装置を制御する制御装置に、前記ファンの駆動中に、前記第一温度センサによって、前記放熱器を通過した後の前記熱媒体の温度を検出する検出ステップと、前記第一温度センサによって検出された、前記熱媒体の温度に基づいて、前記ファンの回転数を段階的に変更させる回転数制御ステップと、を実行させるための制御プログラムである。
本開示の発電装置によれば、熱交換器において加熱される水などの熱媒体の温度を一定範囲内に維持することができる発電装置を提供することができる。
また、本開示の制御装置によれば、発電装置において、熱交換器において加熱される水などの熱媒体の温度を一定範囲内に維持することができる。
また、本開示の制御プログラムによれば、発電装置を制御する制御装置において、熱交換器において加熱される水などの熱媒体の温度を一定範囲内に維持する制御が実現できる。
本実施形態に係る燃料電池装置の構成例の概略を示すブロック図である。 本実施形態の燃料電池装置における制御装置の構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態の燃料電池装置におけるラジエータファンの制御を示すフローチャートである。
以下、本開示に係る燃料電池装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。ただし、以下で参照する各図には、本開示に係る燃料電池装置の構成部材のうち、本燃料電池装置の特徴を説明するための主な構成部材を示している。したがって、本燃料電池装置は、各図に示されていない周知の構成部材を備えていてもよい。
図1は、本実施形態に係る燃料電池装置の構成例の概略を示すブロック図である。本燃料電池装置100は、熱交換器から流出する熱媒体(例えば、水)の温度を一定範囲内に維持し得る装置であり、燃料電池20、熱交換器30、蓄熱タンク40、ラジエータ50、ラジエータファン60、循環ポンプ90および制御装置70を備える。ここで、熱交換器30、蓄熱タンク40、ラジエータ50および循環ポンプ90は、循環配管80によって接続されており、循環配管80の内部には熱媒体が流過される。なお、本燃料電池装置は、発電装置の一例である。
燃料電池20は、都市ガス等の原燃料ガスと酸素含有ガス(通常は空気)とを用いて発電を行う。熱交換器30は、上記の発電時に生じる排熱を利用して熱媒体を加熱する。加熱された熱媒体は蓄熱タンク40に供給される。なお、燃料電池20としては、固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell(SOFC))、固体高分子形燃料電池(Polymer Electrolyte Fuel Cell(PEFC))、リン酸形燃料電池(Phosphoric Acid Fuel Cell(PAFC))、および溶融炭酸塩形燃料電池(Molten Carbonate Fuel Cell(MCFC))などを用いることができる。
より詳細には、熱交換器30は、燃料電池20において生じた排ガスと、この排ガスよりも低温の熱媒体との間で熱交換を行い、この熱交換によって加熱された熱媒体を蓄熱タンク40の上部に供給する。さらに、熱交換器30には、ラジエータ50および循環ポンプ90を介して、蓄熱タンク40の下部付近の低温の熱媒体が供給される。ここで、熱交換器30に流入する熱媒体の温度を検出するための第一温度センサ91と、熱交換器30から流出する熱媒体の温度を検出するための第二温度センサ92が、それぞれ配設されている。
蓄熱タンク40は、熱交換器30において加熱された熱媒体の供給を受け、これを蓄積するタンクであり、その内部に温度成層を形成することができる。
燃料電池装置100は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御及び処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む制御装置70を備える。種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路として、又は複数の通信可能に接続された集積回路及び/若しくはディスクリート回路として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。1つの実施形態において、プロセッサは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続又は処理を実行するように構成された1以上の回路又はユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続き又は処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、又はこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、又は他の既知のデバイス及び構成の組み合わせを含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
制御装置70は、記憶装置75と、第一温度センサ91と、第二温度センサ92と、循環ポンプ90と、後述するラジエータファン60および外気温センサ93とに接続され、これらの各機能部をはじめとして燃料電池装置100の全体を制御および管理する。制御装置70は、記憶装置75に記憶されているプログラムを取得して、このプログラムを実行することにより、燃料電池装置100の各部に係る種々の機能を実現する。制御装置70から他の機能部に制御信号または各種の情報などを送信する場合、制御装置70と他の機能部とは、有線または無線により接続されていればよい。制御装置70が行う本実施形態に特徴的な制御については、さらに後述する。また、本実施形態において、制御装置70は、特に後述するラジエータファン60の動作を制御する。
記憶装置75は、プログラム及びデータを記憶できる。記憶装置75は、処理結果を一時的に記憶する作業領域として利用してもよい。記憶装置75は、記録媒体を含む。記録媒体は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。記憶装置75は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。記憶装置75は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組合せを含んでよい。記憶装置75は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
より詳細には、制御装置70は、第一温度センサ91によって検出された熱交換器30に流入する熱媒体の温度(以下、「熱媒低温度」または「流入温度」と称する)が予め規定した範囲の温度(例えば、35〜40℃)になるように、ラジエータファン60の回転数を段階的に増減させることによって制御する。
この回転数の制御は、例えば、ラジエータファン60を駆動するための制御信号のデューティ比を変えることによって行うことができる。そして、デューティ比を変更した場合は、そのデューティ比に基づく回転数を一定期間(例えば、5分間)維持するように制御してもよい。ここで、「デューティ比」とは、ラジエータファン60を駆動するための制御信号の1周期におけるオン期間の割合をいう。なお、デューティ比の変更範囲は、0〜100[%]である。デューティ比が「0%」の場合はラジエータファン60は停止され、「100%」の場合は最大回転数で駆動される。
さらに、上記の「段階的に増減」とは、ラジエータファン60の回転数をデューティ比で制御する場合、予め定める割合で増減することをいう。したがって、例えば、割合が12.5%のときは8段階の増減となり、割合が10%のときは10段階の増減となる。なお、増減の割合は全段階で同じでもよいし、段階によって割合が異なっていてもよい。また、上記の「増減」では、原則、一段階ずつ増加または減少させることとするが、二段階以上増加または減少させることを否定するものではない。
さらに、制御装置70は、第二温度センサ92によって検出された熱交換器30から流出する熱媒体の温度(以下、「熱媒高温度」または「流出温度」と称する)が予め規定した範囲の温度(例えば、目標温度75℃に対して±3℃以内)になるように、循環ポンプ90における熱媒体の送出量を制御する。
さらにまた、制御装置70は、熱交換器30に流入する熱媒体の温度が、外気温センサ93によって検出された外気温以下の場合は、ラジエータファン60を停止させるように制御する。
ラジエータ50は、ラジエータファン60によって生じた送風によって熱媒体を空冷するための冷却ユニットである。
循環ポンプ90は、ラジエータ50を経由して供給された熱媒体を熱交換器30に送出するポンプであり、例えばうず巻きポンプである。ここで、循環ポンプ90から送出される熱媒体の送出量(流量)は、制御装置70によって制御される。この循環ポンプ90の制御も、制御信号のデューティ比を変えることによって行うことができる。
第一温度センサ91は、放熱器であるラジエータ50を通過した後の熱媒体の温度を検出する温度センサであり、例えば、熱電対またはサーミスタを用いて構成することができる。また、第二温度センサ92は、上記第一温度センサ91と同等の温度センサであり、熱交換器30から流出する熱媒体の温度を検出する。なお、外気温センサ93は、燃料電池装置100の周囲の外気温を検出する。なお、ラジエータファンはファンの一例であり、循環ポンプはポンプの一例である。
記憶装置75は、制御装置70で実行される制御プログラムを記憶する。さらに、記憶装置75は、制御装置70が第一温度センサ91、第二温度センサ92および外気温センサ93から取得した温度データに関する処理、ならびにラジエータファン60および循環ポンプ90に対する制御の際に必要となる一時的なデータ等を記憶する。
図2は、本実施形態の燃料電池装置における制御装置の構成の一例を示すブロック図である。制御装置70は、温度検出部71、回転数制御部72、ファン制御部73およびポンプ制御部74を備える。
温度検出部71は、第一温度センサ91、第二温度センサ92または外気温センサ93において検出されたそれぞれの温度データを回転数制御部72に送信する。
回転数制御部72は、記憶装置75に記憶された、第一温度センサ91に対応する温度データに基づいて、ラジエータファン60の回転数を決定し、この回転数に相当するデータをファン制御部73に通知する。さらに、回転数制御部72は、記憶装置75に記憶された、第二温度センサ92に対応する温度データに基づいて、循環ポンプ90の回転数を決定し、この回転数に相当するデータをポンプ制御部74に通知する。さらにまた、回転数制御部72は、記憶装置75に記憶された、外気温センサ93に対応する温度データに基づいて、ラジエータファン60を停止すべきか否かを判定し、その判定結果をファン制御部73に通知する。
ファン制御部73は、回転数制御部72による通知内容に基づいて、ラジエータファン60を制御する。本実施形態では、回転数制御部72は、第一温度センサ91が検知した熱媒体の温度からラジエータファン60のデューティ比を決定し、ファン制御部73はこのデューティ比に基づきラジエータファン60の回転を制御する。
具体的には、第一温度センサ91が検知する、ラジエータ50を通過した後の熱媒体の温度が、第1温度(例えば、40℃)以上の場合、熱媒体の温度を下げるため、回転数制御部72はラジエータファン60のデューティ比を1段階上げるようファン制御部73に通知する。ここで、デューティ比を1段階上げて所定時間経過後(後記参照)に、熱媒体の温度が、いまだ第1温度以上の場合、回転数制御部72はラジエータファン60のデューティ比をさらに1段階上げるようファン制御部73に通知する。このように段階的にデューティ比を変更することを繰り返すことができる。なお、この場合に2段階以上上げるように制御してもよい。
一方、第一温度センサ91が検知する熱媒体の温度が、第2温度(例えば、35℃)以下の場合、これ以上熱媒体の温度を下げる必要がないため、回転数制御部72はラジエータファン60のデューティ比を1段階下げるようファン制御部73に通知する。ここで、デューティ比を1段階下げて所定時間経過後(後記参照)に、熱媒体の温度が、いまだ第2温度以下の場合、回転数制御部72はラジエータファン60のデューティ比をさらに1段階下げるようファン制御部73に通知する。このように段階的にデューティ比を変更することを繰り返すことができる。なお、この場合に2段階以上下げるように制御してもよい。
このように、ファン制御部73は、この通知に基づいてラジエータファン60のデューティ比を段階的に変更することで、熱交換器30に流入する熱媒体の温度を予め規定した範囲に維持する。なお、回転数制御部72は、ラジエータファン60のデューティ比を変更した後は、予め規定した一定期間(例えば、5分間)その回転数を維持する。
なお、ラジエータファン60は、断続的に駆動を行う“ON/OFF制御”によっても制御することができるが、“ON駆動”では回転数が最大になるので、騒音が大きく煩雑になってしまうおそれがある。これに対して、デューティ制御では、デューティ比の上限値を予め設定することで、騒音を抑えることができる。
また、熱媒体の温度が外気温センサ93の検知する温度よりも低い場合は、ラジエータファン60を駆動することで熱媒体の温度を上昇させてしまうことになる。そのため、回転数制御部72は、ラジエータファン60を停止すべく、ファン制御部73にデューティ比が「0%」の制御信号を送信する。
ポンプ制御部74は、回転数制御部72による通知内容に基づいて、循環ポンプ90を制御する。本実施形態では、回転数制御部72は、第二温度センサ92で検知した熱媒体の温度から循環ポンプ90のデューティ比を決定し、ポンプ制御部74はこのデューティ比に基づき循環ポンプ90から送出される熱媒体の流量を制御する。
具体的には、第二温度センサ92が検知する、熱交換器30から流出する熱媒体の温度が、目標温度+3℃以上であることを検知した場合、熱媒体の流量を上げるため、回転数制御部72は循環ポンプ90のデューティ比を増加させるようポンプ制御部74に通知する。一方、第二温度センサ92が検知する熱媒体の温度が、目標温度−3℃以下であることを検知した場合、熱媒体の流量を下げるため、回転数制御部72は循環ポンプ90のデューティ比を減少させるようポンプ制御部74に通知する。ポンプ制御部74は、この通知に基づいて循環ポンプ90のデューティ比を制御することで、熱交換器30を通過した後の熱媒体の温度を予め規定した範囲に維持する。
なお、回転数制御部72は、循環ポンプ90のデューティ比を連続的に変更することができる。ここで、「連続的に変更する」とは、ごく短時間の間隔(例えば0.5秒)でデューティ比の変更を行うことである。循環ポンプ90の流量を連続的に変更することで、熱媒体の温度変化に柔軟に対応することができ、熱媒体の温度を規定の範囲内に維持することが可能となる。
循環配管80を流れる熱媒体の温度は、ラジエータファン60の回転数と循環ポンプ90の流量とを制御することで規定の範囲内に維持されるように構成されている。つまり、ラジエータファン60と循環ポンプ90の両方が熱媒体の温度に影響を与えている。そのため、ラジエータファン60の回転数と循環ポンプ90の流量のどちらも連続的に変更してしまうと、循環ポンプ90の流量を適切に設定することができなくなり、これにより熱媒体の温度が目標値から乖離してしまう可能性がある。しかしながら、上述のようにラジエータファン60の回転数を段階的に変更することで、循環ポンプ90の流量を適切に設定することができる。
図3は、本実施形態の燃料電池装置におけるラジエータファンの制御を示すフローチャートである。なお、燃料電池装置100の暖機運転が終了した後の定常運転の開始時においては、ラジエータファン60は停止している。
まず、制御装置70は、第一温度センサ91および外気温センサ93によって検出された温度に基づいて、熱媒低温度が外気温より高く(S300でYes)、熱媒低温度が予め規定した第1温度(例えば40℃)以上の場合は(S302でYes)、ラジエータファン60の回転数の制御に用いる制御信号のデューティ比(以下、単に「デューティ比」または「Duty比」と称する)を「12.5%増加」する設定を行い、ラジエータファン60の回転数を制御する(S304)。
さらに、上記の回転数で5分間維持すると(S306でYes)、制御装置70は、第一温度センサ91によって検出された熱媒低温度が「40℃以上」の場合は(S308でYes)、デューティ比が上限値でなければ(S310でNo)、さらにデューティ比を「12.5%増加」する設定を行い、5分間、ラジエータファン60の回転数を維持するように制御する(S312、S314)。
一方、第一温度センサ91によって検出された熱媒低温度が「40℃未満」の場合で(S308でNo)、さらに予め規定した第1温度よりも低い第2温度(例えば「35℃以下」)の場合は(S316でYes)、デューティ比を「12.5%減少」する設定を行い、5分間、ラジエータファン60の回転数を維持するように制御する(S318、S320)。なお、熱媒低温度が「35℃より高い」場合は(S316でNo)、現在のデューティ比を維持する(S324)。なお、第1温度、第2温度は、燃料電池装置100の構成や燃料電池20の種類に基づいて、適宜設定することができる。
ここで、デューティ比が「0」の場合は(S322でYes)、スタートに戻り、「0」でない場合は(S322でNo)、熱媒低温度が外気温より低くなければ(S326でNo)、上記S308以降の処理を実行し(S308〜S326)、熱媒低温度が外気温より低い場合は(S326でYes)、ラジエータファン60を停止させ(S328)、スタートに戻る。
上述のように、制御装置70は、熱媒低温度の維持のため、上記定常運転時におけるラジエータファン60の制御を行っているが、燃料電池装置100を起動する際または停止する際に、上記制御を行ってもよい。
なお、本開示に係る燃料電池装置における特徴的な制御工程を含む制御方法として実現したり、上記工程をコンピュータに実行させるための制御プログラムとして実現したりすることも可能である。
以上、各実施形態について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更、改良および組合せ等が可能である。
20 燃料電池
30 熱交換器
40 蓄熱タンク
50 ラジエータ
60 ラジエータファン
70 制御装置
80 循環配管
90 循環ポンプ
91 第一温度センサ
92 第二温度センサ
93 外気温センサ
100 燃料電池装置

Claims (9)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池から排出される排ガスと熱交換する熱媒体と、
    熱交換後の前記熱媒体を冷却する放熱器と、
    前記放熱器に送風するファンと、
    前記熱媒体を送出するポンプと、
    前記熱媒体の温度に基づき、前記ファンおよび前記ポンプの駆動を制御する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記ファンの回転数を段階的に変更させる回転数制御を行う発電装置。
  2. 前記放熱器を通過した後の前記熱媒体の温度を検出する第一温度センサを、さらに備え、
    前記制御装置は、前記第一温度センサの検出温度に基づいて、前記ファンの回転数を段階的に変更させる回転数制御を行う請求項1に記載の発電装置。
  3. 前記放熱器を通過した前記熱媒体が流入して前記排ガスと前記熱媒体との間で熱交換する熱交換器を、さらに備え、
    前記制御装置は、前記第一温度センサによって検出された、前記熱交換器に流入する前記熱媒体の流入温度が、予め規定した第1温度以上の場合は前記ファンの回転数を段階的に増加させ、前記第1温度より低い予め規定した第2温度以下の場合は前記ファンの回転数を段階的に減少させる請求項2に記載の発電装置。
  4. 前記熱交換器から流出する前記熱媒体の流出温度を検出する第二温度センサを、さらに備え、
    前記制御装置は、前記第二温度センサによって検出された、前記熱媒体の流出温度に基づいて、前記ポンプにおける前記熱媒体の送出量を制御する請求項3に記載の発電装置。
  5. 外気温を検出する外気温センサを、さらに備え、
    前記制御装置は、前記第一温度センサによって検出された前記熱媒体の温度が前記外気温センサによって検出された外気温以下の場合は、前記ファンの駆動を停止させる請求項2〜4のいずれかに記載の発電装置。
  6. 前記制御装置は、前記ファンを駆動するための制御信号の1周期におけるオン期間の割合であるデューティ比を段階的に増減させる請求項1〜5のいずれか1つに記載の発電装置。
  7. 前記制御装置は、前記デューティ比を増減させた場合は、該増減後のデューティ比に基づく回転数を、予め規定した一定期間維持する請求項6に記載の発電装置。
  8. 燃料電池を備える発電装置を制御する制御装置であって、
    前記発電装置は、
    前記燃料電池から排出される排ガスと熱交換する熱媒体と、
    熱交換後の前記熱媒体を冷却する放熱器と、
    前記放熱器に送風するファンと、
    前記熱媒体を送出するポンプと、を備え、
    前記制御装置は、
    前記熱媒体の温度に基づき、前記ファンおよび前記ポンプの駆動を制御するとともに、前記ファンの回転数を段階的に変更させる回転数制御を行う制御装置。
  9. 燃料電池と、
    前記燃料電池から排出される排ガスと熱交換する熱媒体と、
    熱交換後の前記熱媒体を冷却する放熱器と、
    前記放熱器に送風するファンと、
    前記放熱器を通過した後の前記熱媒体の温度を検出する第一温度センサと、を備える発電装置を制御する制御装置に、
    前記ファンの駆動中に、前記第一温度センサによって、前記放熱器を通過した後の前記熱媒体の温度を検出する検出ステップと、
    前記第一温度センサによって検出された、前記熱媒体の温度に基づいて、前記ファンの回転数を段階的に変更させる回転数制御ステップと、
    を実行させるための制御プログラム。
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