JP2019096289A - 異常検出装置、異常検出方法、異常検出プログラム及び異常検出システム - Google Patents

異常検出装置、異常検出方法、異常検出プログラム及び異常検出システム Download PDF

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【課題】機器の振動から異常の発生を高い精度で検出する異常検出装置を提供する。【解決手段】正常振動データを予め決められた時間幅の複数の期間に分割した複数の期間データを作成する分割手段101と、複数の期間データのそれぞれに対して、窓関数を用いた高速フーリエ変換を行い、複数のパワースペクトルを算出する変換手段102と、複数のパワースペクトルから、期間毎に1以上の特性スペクトルを算出する特性スペクトル算出手段103と、特性スペクトル算出手段により算出された1以上の特性スペクトルから、機器で発生した異常を検出するための正常モデルを作成するモデル作成手段104と、正常モデルと、前記機器の振動を示す振動データとに基づいて、所定の指標値を算出する指標値算出手段105と、指標値と、予め設定された所定の閾値とに基づいて、機器で異常が発生したか否かを判定する判定手段106と、を有することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、異常検出装置、異常検出方法、異常検出プログラム及び異常検出システムに関する。
例えば、発電機や電動機等の機器において、異常な振動の発生を検出することで、部品寿命や部品劣化等の機器の異常を検出する技術が知られている(例えば特許文献1及び2参照)。このような技術では、例えば、機器で発生する振動の周波数スペクトル波形を用いて、異常な振動を示す周波数帯域の周波数スペクトルが閾値を超えたか否かにより、異常な振動の発生を検出する。
特開2009−128103号公報 特開2011−22160号公報
しかしながら、上記の従来技術では、異常な振動の発生を高い精度で検出することができない場合があった。例えば、垂直多関節ロボットのような複雑な動作を行う産業用ロボットでは、x軸方向、y軸方向及びz軸方向の各振動成分に相関がある場合がある。このような場合、或る振動成分において、異常な振動を示す周波数帯域の周波数スペクトルが閾値を超えたとしても、機器で異常が発生したとは限らないことがある。
本発明の一実施形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、機器の振動から異常の発生を高い精度で検出することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態は、機器の振動を示す振動データから異常を検出する異常検出装置であって、前記機器の正常な振動を示す正常振動データを、予め決められた時間幅の複数の期間に分割した複数の期間データを作成する分割手段と、前記分割手段により作成された複数の期間データのそれぞれに対して、窓関数を用いた高速フーリエ変換を行って、前記期間毎に複数のパワースペクトルを算出する変換手段と、前記変換手段により算出された複数のパワースペクトルから、期間毎に、1以上の特性スペクトルを算出する特性スペクトル算出手段と、前記特性スペクトル算出手段により算出された1以上の特性スペクトルから、前記機器で発生した異常を検出するための正常モデルを作成するモデル作成手段と、前記モデル作成手段により作成された正常モデルと、前記機器の振動を示す振動データとに基づいて、所定の指標値を算出する指標値算出手段と、前記指標値算出手段により算出された指標値と、予め設定された所定の閾値とに基づいて、前記機器で異常が発生したか否かを判定する判定手段と、を有することを特徴とする。
機器の振動から異常の発生を高い精度で検出することができる。
第一の実施形態に係る異常検出システムの全体構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る異常検出装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 第一の実施形態に係る異常検出装置の機能構成の一例を示す図である。 振動データの一例を示す図である。 第一の実施形態に係るモデル作成処理の一例を示すフローチャートである。 平均パワースペクトルの一例を示す図である。 最大パワースペクトルの一例を示す図である。 第一の実施形態に係る異常検出処理の一例を示すフローチャートである。 期間毎のQ最大値の一例を示す図である。 1つの期間における周波数番号毎のQ値の一例を示す図である。 1つの期間における周波数番号毎の寄与プロットの一例を示す図である。 第一の実施形態に係る異常検出システムの全体構成の他の例を示す図である。 第二の実施形態に係る異常検出装置の機能構成の一例を示す図である。 第二の実施形態に係る異常検出処理の一例を示すフローチャートである。 出力結果の一例を示す図である。 出力結果の他の例を示す図である。
以下、本発明の各実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第一の実施形態]
<全体構成>
まず、本実施形態に係る異常検出システム1の全体構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、第一の実施形態に係る異常検出システム1の全体構成の一例を示す図である。
図1に示すように、本実施形態に係る異常検出システム1は、異常検出装置10と、センシング機器20とが含まれる。異常検出装置10とセンシング機器20とは、例えばLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して通信可能に接続されている。
センシング機器20は、異常の発生有無を検出する対象である対象機器30の振動を計測する計測機器である。センシング機器20は、例えば3軸加速度センサー等であり、対象機器30のx軸方向の加速度と、対象機器30のy軸方向の加速度と、対象機器30のz軸方向の加速度とを計測し、x軸成分の振動データと、y軸成分の振動データと、z軸成分の振動データとが含まれる振動データを作成する。以降では、x軸成分の振動データを「x成分振動データ」、y軸成分の振動データを「y成分振動データ」、z軸成分の振動データを「z成分振動データ」と表す。
また、センシング機器20は、作成した振動データを異常検出装置10に送信する。なお、センシング機器20は、例えば、予め決められた所定の時間毎(すなわち、サンプリング周期毎)に対象機器30を計測し、振動データを作成する。
なお、振動データは、3軸の加速度が含まれる場合に限られない。振動データには、例えば、変位(例えば、x軸方向の変位、y軸方向の変位及びz軸方向の変位)が含まれていても良いし、速度(例えば、x軸方向の速度、y軸方向の速度及びz軸方向の速度)が含まれていても良い。
対象機器30は、工場やプラント等に設置等される装置又は設備である。対象機器30の具体例としては、工作機械(例えば、切削加工機や曲げ加工機等)、産業機械(例えば、コンベアやローラー等)、半導体製造装置、電熱装置、産業用ロボット(例えば、垂直多関節ロボットや水平多関節ロボット等)がある。また、対象機器30としては、例えば、振動を使った検査装置、電鉄車両等の車両形態の装置であっても良い。
異常検出装置10は、センシング機器20から受信した振動データに基づいて、対象機器30に異常が発生したことを検出するコンピュータである。なお、異常検出装置10としては、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)等の制御装置が用いられても良い。
本システムの動作には、対象機器30で異常が発生したことを検出するための正常モデルを作成する「モデル作成」フェーズと、対象機器30の動作中等に計測された加速度が含まれる振動データと正常モデルとから異常を検出する「評価」フェーズとがある。基本的に、「モデル作成」フェーズは対象機器30が動作していない時に実行されるオフラインの処理であり、「評価」フェーズは対象機器30の動作中に実行されるオンラインの処理である。ただし、これに限られず、「モデル作成」フェーズ及び「評価」フェーズの両方がオフラインの処理であっても良いし、「モデル作成」フェーズ及び「評価」フェーズの両方がオンラインの処理であっても良い。
異常検出装置10は、「モデル作成」フェーズにおいて、モデル作成用の振動データから正常モデルを作成する。モデル作成用の振動データとは、例えば、正常な動作を行っている対象機器30をセンシング機器20で計測することで作成された振動データのことである。なお、モデル作成用の振動データは、対象機器30の正常な動作を示すものとして、ユーザ等によって作成された振動データであっても良い。
また、異常検出装置10は、「評価」フェーズにおいて、評価用の振動データと、正常モデルとに基づいて、対象機器30で発生した異常を検出する。評価用の振動データとは、例えば、対象機器30がオンラインで動作中に、当該対象機器30をセンシング機器20が計測することによって作成された振動データである。
なお、本実施形態に係る異常検出システム1には、複数の種類の対象機器30が含まれていても良い。この場合、本実施形態に係る異常検出装置10は、対象機器30の種類毎に正常モデルを作成すると共に、対象機器30の種別毎に当該対象機器30で発生した異常を検出すれば良い。
また、対象機器30が複数の種類の動作を行っても良い。例えば、複数の工程によって製品を製造する対象機器30は、工程Aにおける動作Aと、工程Bにおける動作Bと、工程Cにおける動作Cとを行っても良い。この場合、本実施形態に係る異常検出装置10は、動作毎に正常モデルを作成すると共に、動作毎に対象機器30で発生した異常を検出すれば良い。
また、複数のセンシング機器20が1台の対象機器30の振動を計測しても良い。この場合、異常検出装置10は、複数のセンシング機器20がそれぞれ作成した複数の振動データを1つにまとめたデータにより、正常モデルの作成や異常検出を行えば良い。1つにまとめたデータとは、例えば、2台のセンシング機器20が1台の対象機器30の振動を計測する場合、第1のセンシング機器20により計測されたx成分振動データ、y成分振動データ及びz成分振動データと、第2のセンシング機器20により計測されたx成分振動データ、y成分振動データ及びz成分振動データとが含まれるデータのことである。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る異常検出装置10のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、第一の実施形態に係る異常検出装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2に示すように、本実施形態に係る異常検出装置10は、入力装置11と、表示装置12と、外部I/F13と、RAM(Random Access Memory)14と、ROM(Read Only Memory)15と、CPU(Central Processing Unit)16と、通信I/F17と、補助記憶装置18とを有する。これらの各ハードウェアは、バス19により通信可能に接続されている。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザが各種操作を入力するのに用いられる。表示装置12は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等であり、異常検出装置10の処理結果を表示する。なお、異常検出装置10は、入力装置11及び表示装置12のうちの少なくとも一方を有していなくても良い。
外部I/F13は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体13a等がある。異常検出装置10は、外部I/F13を介して、記録媒体13aの読み取りや書き込みを行うことができる。記録媒体13aには、例えば、フレキシブルディスク、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、SDメモリカード、USBメモリ等がある。なお、記録媒体13aには、本実施形態に係る異常検出装置10の各機能を実現するプログラムが格納されていても良い。
RAM14は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM15は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM15には、例えば、異常検出装置10の起動時に実行されるBIOS(Basic Input/Output System)、OS(Operating System)設定やネットワーク設定等が格納されている。
CPU16は、ROM15や補助記憶装置18等からプログラムやデータをRAM14上に読み出し、処理を実行することで、異常検出装置10全体の制御や機能を実現する演算装置である。
通信I/F17は、異常検出装置10が他の機器等と通信を行うためのインタフェースである。異常検出装置10は、通信I/F17を介して、センシング機器20から振動データを受信することができる。
補助記憶装置18は、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(solid state drive)等である。補助記憶装置18に格納されるプログラムやデータには、本実施形態に係る異常検出装置10の各機能を実現するプログラム、異常検出装置10全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア等がある。なお、補助記憶装置18は、格納しているプログラムやデータを所定のファイルシステムやDB(データベース)等により管理している。
本実施形態に係る異常検出装置10は、上記のハードウェア構成を有することにより、後述するような各種処理を実現できる。
<機能構成>
次に、本実施形態に係る異常検出装置10の機能構成について、図3を参照しながら説明する。図3は、第一の実施形態に係る異常検出装置10の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、本実施形態に係る異常検出装置10は、データ取得部101と、周波数変換部102と、特性スペクトル算出部103と、モデル作成部104と、指標値算出部105と、異常判定部106と、出力部107とを有する。これら各機能部は、異常検出装置10にインストールされた1以上のプログラムがCPU16に実行させる処理により実現される。
また、本実施形態に係る異常検出装置10は、振動データ記憶部110と、モデル記憶部120とを有する。これら各記憶部は、例えば補助記憶装置18を用いて実現可能である。なお、これら各記憶部のうちの少なくとも1つの記憶部が、異常検出装置10とネットワークを介して接続される記憶装置等を用いて実現されていても良い。
振動データ記憶部110は、モデル作成用の振動データと、評価用の振動データとを記憶する。これらのモデル作成用の振動データ及び評価用の振動データは、サンプリング周期毎に、センシング機器20により計測された加速度(x軸方向の加速度、y軸方向の加速度、及びz軸方向の加速度)が含まれる時系列データである。言い換えれば、振動データは、例えば、横軸を時間、縦軸を加速度(x軸方向の加速度、y軸方向の加速度、又はz軸方向の加速度)とした時間領域で表される。
なお、モデル作成用の振動データと、評価用の振動データとが異なるデータとして区別して振動データ記憶部110に記憶されている必要はない。例えば、1つの振動データにおいて、或る時間幅のデータ(例えば、時刻t=t〜時刻t=tまでの間に計測された加速度が含まれる振動データ)をモデル作成用の振動データとし、別の或る時間幅(例えば、時刻t=t〜時刻t=tまで間に計測された加速度が含まれる振動データ)を評価用の振動データとしても良い。
ここで、振動データ記憶部110に記憶される振動データ(モデル作成用の振動データ又は評価用の振動データ)の一例を図4に示す。図4は、振動データの一例を示す図である。
図4(a)は、振動データに含まれるx成分振動データの一例である。図4(b)は、振動データに含まれるy成分振動データの一例である。図4(c)は、振動データに含まれるz成分振動データの一例である。図4(a)〜図4(b)に示すように、各成分の振動データは、横軸を時間、縦軸を各成分の加速度とした時系列データである。なお、1つの振動データの時間幅(すなわち、当該振動データに含まれる加速度の計測開始時刻から計測終了時刻までの時間幅)をサンプリング期間と表す。
データ取得部101は、「モデル作成」フェーズにおいて、モデル作成用の振動データを振動データ記憶部110から取得する。また、データ取得部101は、「評価」フェーズにおいて、評価用の振動データを振動データ記憶部110から取得する。
周波数変換部102は、「モデル作成」フェーズ及び「評価」フェーズにおいて、データ取得部101により取得された振動データ(モデル作成用の振動データ又は評価用の振動データ)のサンプリング期間を所定の期間単位に分割した期間データを作成する。そして、周波数変換部102は、期間データ毎に、窓関数を用いた高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)を行って、窓(ウインドウ)毎に周波数領域に変換する。
これにより、1つの期間データにおいて、窓毎に、縦軸をスペクトル強度、横軸を周波数としたパワースペクトルが得られる。例えば、1つの期間データ内にL個の窓(ウインドウ)が含まれる場合、L個のパワースペクトルが得られる。
なお、期間データは、各成分の振動データ毎に作成される。例えば、データ取得部101により取得された振動データのサンプリング期間をN個の期間データに分割する場合、x成分振動データのサンプリング期間と、y成分振動データのサンプリング期間と、z成分振動データのサンプリング期間とをそれぞれN個の期間に分割して、期間データを作成する。したがって、この場合、x成分振動データをN分割したN個の期間データと、y成分振動データをN分割したN個の期間データと、z成分振動データをN分割したN個の期間データとが作成される。
特性スペクトル算出部103は、「モデル作成」フェーズ及び「評価」フェーズにおいて、期間データ毎に、周波数変換部102により得られたパワースペクトルから所定の特性を表す特性パワースペクトルを算出する。特性パワースペクトルとしては、窓毎に得られたパワースペクトルの平均を示す平均パワースペクトルと、窓毎に得られたパワースペクトルの最大を示す最大パワースペクトルとが挙げられる。これにより、周波数変換部102によって分割された期間毎に、特性パワースペクトルが得られる。
モデル作成部104は、「モデル作成」フェーズにおいて、特性スペクトル算出部103により得られた特性スペクトル(期間単位の複数の特性スペクトル)から正常モデルを作成する。このとき、モデル作成部104は、例えば特開2016−164772号公報に開示されている方法を用いて、複数の特性スペクトルから正常モデルを作成する。
そして、モデル作成部104は、作成した正常モデルをモデル記憶部120に記憶させる。なお、正常モデルは「プロファイル」とも称される。
指標値算出部105は、「評価」フェーズにおいて、モデル記憶部120に記憶されている正常モデルと、特性スペクトル算出部103により得られた特性パワースペクトルとに基づいて、期間毎に、所定の指標値を算出する。所定の指標値としては、当該期間における周波数帯毎のQ統計量(Q値)や当該期間毎のQ値の最大値(Q最大値)が挙げられる。
異常判定部106は、指標値算出部105により算出された指標値が所定の閾値を超えているか否かを判定する。指標値が閾値を超えていると判定された場合に、対象機器30に異常が発生したことが検出される。
出力部107は、例えば、指標値算出部105により算出された指標値をプロットしたグラフ等を出力する。出力先としては、例えば、表示装置12等が挙げられる。
<モデル作成処理>
次に、正常モデルを作成するモデル作成処理について、図5を参照しながら説明する。図5は、第一の実施形態に係るモデル作成処理の一例を示すフローチャートである。
まず、データ取得部101は、モデル作成用の振動データを振動データ記憶部110から取得する(ステップS101)。なお、上述したように、モデル作成用の振動データには、x成分振動データと、y成分振動データと、z成分振動データとが含まれる。
次に、周波数変換部102は、データ取得部101により取得された振動データ(モデル作成用の振動データ)のサンプリング期間を所定の期間単位に分割した期間データを作成する(ステップS102)。ここで、所定の期間としては、例えば、65536個のデータ値(加速度値)が含まれる時間幅とすれば良い。以降では、65536個のデータ値が含まれる時間幅を1つの期間とするものとする。
例えば、サンプリング期間が期間1〜期間NのN個の期間に分割される場合、x成分振動データをN分割したN個の期間データと、y成分振動データをN分割したN個の期間データと、z成分振動データをN分割したN個の期間データとが作成される。本実施形態では、サンプリング期間が期間1〜期間NのN個の期間に分割されるものとして説明する。
以降では、x成分振動データから分割された各期間データを「x成分期間データ」、y成分振動データから分割された各期間データを「y成分期間データ」、z成分振動データから分割された各期間データを「z成分期間データ」と表す。
次に、周波数変換部102は、期間データ毎に、窓関数を用いた高速フーリエ変換を行って、窓(ウインドウ)毎に周波数領域に変換したパワースペクトルを算出する(ステップS103)。
より具体的には、周波数変換部102は、例えば、2048個のデータ値が含まれる時間幅をウインドウ幅、オーバラップ率を50%として、ウインドウ毎に高速フーリエ変換を行ってパワースペクトルを算出する。これにより、例えば、1つの期間データに対して、L=65536/(2048/2)=64個のパワースペクトルが算出される。すなわち、N個のx成分期間データのそれぞれに対して、L個のパワースペクトルが算出される。同様に、N個のy成分期間データのそれぞれに対して、L個のパワースペクトルが算出される。同様に、N個のz成分期間データのそれぞれに対して、L個のパワースペクトルが算出される。
次に、特性スペクトル算出部103は、期間データ毎に、周波数変換部102により算出されたパワースペクトルから所定の特性を表す特性パワースペクトルを算出する(ステップS104)。以降では、特性パワースペクトルとして、平均パワースペクトルと、最大パワースペクトルとが算出されたものとする。
平均パワースペクトルは、期間データ毎に、L個のパワースペクトルの平均を算出することで得られる。より具体的には、1つの期間データから算出されたL個のパワースペクトルについて、周波数毎に、スペクトル強度の平均値を算出することで、平均パワースペクトルが得られる。
最大パワースペクトルは、期間データ毎に、L個のパワースペクトルの最大を算出することで得られる。より具体的には、1つの期間データから算出されたL個のパワースペクトルについて、周波数毎に、スペクトル強度の最大値を算出することで、最大パワースペクトルが得られる。
これにより、N個のx成分期間データのそれぞれに対して、平均パワースペクトルと最大パワースペクトルとが算出される。同様に、N個のy成分期間データのそれぞれに対して、平均パワースペクトルと最大パワースペクトルとが算出される。同様に、N個のz成分期間データのそれぞれに対して、平均パワースペクトルと最大パワースペクトルとが算出される。
なお、特性スペクトル算出部103は、平均パワースペクトルと最大パワースペクトルとのうちのいずれか一方を算出しても良い。これは、例えば、対象機器30で発生する異常な振動が定常的な振動であることが予め把握されている場合には、平均パワースペクトルによって作成される正常モデルで当該対象機器30の異常を検出することができるためである。同様に、例えば、対象機器30で発生する異常な振動が突発的な振動であることを予め把握されている場合には、最大パワースペクトルによって作成される正常モデルで当該対象機器30の異常を検出することができるためである。
ここで、平均パワースペクトルの一例を図6に示す。図6は、平均パワースペクトルの一例を示す図である。
図6(a)は、或る1つのx成分期間データから算出された平均パワースペクトルである。図6(b)は、或る1つのy成分期間データから算出された平均パワースペクトルである。図6(c)は、或る1つのz成分期間データから算出された平均パワースペクトルである。図6(a)〜図6(c)に示すように、各成分の平均パワースペクトルは、横軸を周波数番号、縦軸をスペクトル強度としたデータである。なお、周波数番号は、所定の周波数帯を示す番号である。
以降では、1つのx成分期間データから算出された平均パワースペクトルを「x成分平均パワースペクトル」、1つのy成分期間データから算出された平均パワースペクトルを「y成分平均パワースペクトル」、1つのz成分期間データから算出された平均パワースペクトルを「z成分平均パワースペクトル」と表す。
また、最大パワースペクトルの一例を図7に示す。図7は、最大パワースペクトルの一例を示す図である。
図7(a)は、或る1つのx成分期間データから算出された最大パワースペクトルである。図7(b)は、或る1つのy成分期間データから算出された最大パワースペクトルである。図7(c)は、或る1つのz成分期間データから算出された最大パワースペクトルである。図7(a)〜図7(c)に示すように、各成分の最大パワースペクトルは、横軸を周波数番号、縦軸をスペクトル強度としたデータである。
以降では、1つのx成分期間データから算出された最大パワースペクトルを「x成分最大パワースペクトル」、1つのy成分期間データから算出された最大パワースペクトルを「y成分最大パワースペクトル」、1つのz成分期間データから算出された最大パワースペクトルを「z成分最大パワースペクトル」と表す。
図6及び図7に示すように、最大パワースペクトルは、平均パワースペクトルに対して、各周波数番号でスペクトル強度が高くなる。
なお、特性スペクトル算出部103は、平均パワースペクトル及び最大パワースペクトル以外にも、特性スペクトルとして、例えば、標準偏差パワースペクトルや最大変動比パワースペクトル等を算出しても良い。標準偏差パワースペクトルとは、1つの期間データ算出されたL個のパワースペクトルについて、周波数毎に、スペクトル強度の標準偏差を算出したものである。最大変動比パワースペクトルとは、隣り合うウインドウ(一部がオーバラップしているウインドウ)間において、周波数毎に、スペクトル強度の差の最大値を算出したものである。
次に、モデル作成部104は、特性スペクトル算出部103により算出された複数の平均パワースペクトル及び複数の最大パワースペクトルから正常モデルを作成する(ステップS105)。このとき、モデル作成部104は、例えば特開2016−164772号公報に開示されている方法を用いて、これら複数の平均パワースペクトル及び複数の最大パワースペクトルから正常モデルを作成する。
例えば、N個のx成分平均パワースペクトルと、N個のy成分平均パワースペクトルと、N個のz成分平均パワースペクトルと、N個のx成分最大パワースペクトルと、N個のy成分最大パワースペクトルと、N個のz成分最大パワースペクトルとを、N個のバッチを表す6変数のバッチデータとして、特開2016−164772号公報に開示されているモデル作成方法を適用すれば良い。
より具体的には、n=1,・・・,Nに対して、期間nのx成分期間データから得られたx成分平均パワースペクトル及びx成分最大パワースペクトルと、期間nのy成分期間データから得られたy成分平均パワースペクトルy成分最大パワースペクトルと、期間nのz成分期間データから得られたz成分平均パワースペクトル及びz成分最大パワースペクトルとを、期間nにおける1バッチ分の6変数のバッチデータとして、特開2016−164772号公報に開示されているモデル作成方法を適用すれば良い。
これにより、モデル作成部104により正常モデル(プロファイル)が作成される。作成された正常モデル(プロファイル)はモデル記憶部120に記憶される。
なお、本実施形態では、特性パワースペクトルとして、平均パワースペクトルと最大パワースペクトルとの両方を用いる場合を説明したが、例えば、平均パワースペクトル及び最大パワースペクトルのいずれか一方のみを用いる場合には、N個のバッチを表す3変数のバッチデータとして、特開2016−164772号公報に開示されているモデル作成方法を適用すれば良い。ただし、1つのバッチに含まれる変数の個数は、特性パワースペクトルの個数と、振動データに含まれる変数の個数とによって決定される。例えば、特性パワースペクトルの個数がS、振動データに含まれる変数の個数がTである場合、1つのバッチに含まれる変数の個数はS×Tとなる。
<異常検出処理>
次に、正常モデルを用いて、対象機器30の異常の発生を検出する異常検出処理について、図8を参照しながら説明する。図8は、第一の実施形態に係る異常検出処理の一例を示すフローチャートである。
まず、データ取得部101は、評価用の振動データを振動データ記憶部110から取得する(ステップS201)。なお、上述したように、評価用の振動データには、x成分振動データと、y成分振動データと、z成分振動データとが含まれる。
次に、周波数変換部102は、データ取得部101により取得された振動データ(評価用の振動データ)のサンプリング期間を所定の期間単位に分割した期間データを作成する(ステップS202)。所定の期間としては、「モデル作成」フェーズと同様に、例えば、65536個のデータ値(加速度値)が含まれる時間幅とする。
以降では、サンプリング期間が期間1〜期間MのM個の期間に分割されたものとして、「モデル作成」フェーズと同様に、x成分振動データを分割した期間データを「x成分期間データ」、y成分振動データを分割した期間データを「y成分期間データ」、z成分振動データを分割した期間データを「z成分期間データ」と表す。
次に、周波数変換部102は、期間データ毎に、窓関数を用いた高速フーリエ変換を行って、窓(ウインドウ)毎に周波数領域に変換したパワースペクトルを算出する(ステップS203)。このとき、周波数変換部102は、「モデル作成」フェーズと同様のウインドウ幅、オーバラップ率で高速フーリエ変換を行う。これにより、「モデル作成」フェーズと同様に、例えば、1つの期間データに対して、L個のパワースペクトルが算出される。
なお、本実施形態では、期間データ毎に、窓関数を用いた高速フーリエ変換を行う場合について説明するが、これに限られない。例えば、期間データ毎に、ウェーブレット変換等が行われても良い。
次に、特性スペクトル算出部103は、期間データ毎に、周波数変換部102により算出されたパワースペクトルから所定の特性を表す特性パワースペクトルを算出する(ステップS204)。このとき、特性スペクトル算出部103は、「モデル作成」フェーズと同様の特性パワースペクトルを算出する。以降では、特性パワースペクトルとして、平均パワースペクトルと、最大パワースペクトルとが算出されたものとする。
これにより、M個のx成分期間データのそれぞれに対して、平均パワースペクトルと最大パワースペクトルとが算出される。同様に、M個のy成分期間データのそれぞれに対して、平均パワースペクトルと最大パワースペクトルとが算出される。同様に、M個のz成分期間データのそれぞれに対して、平均パワースペクトルと最大パワースペクトルとが算出される。
次に、指標値算出部105は、モデル記憶部120に記憶されている正常モデルと、特性スペクトル算出部103により得られた特性パワースペクトル(平均パワースペクトル及び最大パワースペクトル)とに基づいて、期間毎に、所定の指標値を算出する(ステップS205)。以降では、所定の指標値として、当該期間における周波数帯を示す周波数番号毎のQ値と、当該期間を示す期間番号毎のQ最大値とを算出する場合について説明する。ただし、指標値としては、Q統計量やQ統計量の最大値に限られず、例えば、T統計量やT統計量の最大値等が用いられても良い。
或る期間における周波数番号毎のQ値は、各特性パワースペクトルの周波数番号毎の寄与プロット(Q統計量の寄与プロット)の合計で表される。例えば、当該或る期間において、x成分平均パワースペクトルにおける或る周波数番号fの寄与プロットを「Q11(f)」、y成分平均パワースペクトルにおける当該周波数番号fの寄与プロットを「Q12(f)」、z成分平均パワースペクトルにおける当該周波数番号fの寄与プロットを「Q13(f)」、x成分最大パワースペクトルにおける当該周波数番号fの寄与プロットを「Q21(f)」、y成分最大パワースペクトルにおける当該周波数番号fの寄与プロットを「Q22(f)」、z成分最大パワースペクトルにおける当該周波数番号fの寄与プロットを「Q23(f)」とすると、当該周波数番号fのQ値は、Q11(f)+Q12(f)+Q13(f)+Q21(f)+Q22(f)+Q23(f)で表される。
また、期間番号毎のQ最大値は、当該期間番号nが示す期間nにおける各Q(f)の最大値である。
次に、異常判定部106は、指標値算出部105により算出された指標値が所定の閾値を超えているか否かを判定する(ステップS206)。なお、閾値は、指標値毎に設定される。すなわち、指標値としてQ値とQ最大値とを用いる場合、周波数番号毎のQ値に対する閾値と、期間番号毎のQ最大値に対する閾値とが設定される。
次に、出力部107は、例えば、指標値算出部105により算出された指標値をプロットしたグラフ等を出力する(ステップS207)。
ここで、出力部107による出力結果の一例として、期間番号毎のQ最大値を表すグラフを図9に示す。図9に示すグラフは、期間番号を横軸、Q最大値を縦軸としたグラフである。図9に示す例では、期間番号毎のQ最大値に対する閾値として「10000」が設定されている。この場合、異常判定部106により、当該閾値を超えている期間番号「164」で異常が発生したことが検出される。
これにより、本実施形態に係る異常検出装置10のユーザは、対象機器30で異常が発生した期間を知ることができる。
また、出力部107による出力結果の他の例として、或る期間における周波数番号毎のQ値を表すグラフを図10に示す。図10に示すグラフは、周波数番号を横軸、Q値を縦軸としたグラフである。図10に示す例では、周波数番号毎のQ値に対する閾値として「200」が設定されている。この場合、異常判定部106により、当該閾値を超えている周波数番号「150」で異常が発生したことが検出される。
これにより、例えば、異常の種別と、当該異常が発生した場合の周波数帯とが予め対応付けられている場合には、本実施形態に係る異常検出装置10のユーザは、対象機器30で発生した異常の種別を知ることができる。すなわち、対象機器30で或る種別の異常が発生した場合における周波数帯が特定されている場合、本実施形態に係る異常検出装置10のユーザは、当該対象機器30で発生した異常の種別も知ることができる。
ここで、上述したように、周波数番号毎のQ値は、当該周波数番号における寄与プロットQ11〜Q13及びQ21〜Q23の合計で表される。各寄与プロットの一例を図11に示す。図11(a)は、或る期間における周波数番号毎の寄与プロットQ11である。図11(b)は、当該期間における周波数番号毎の寄与プロットQ12である。図11(c)は、当該期間における周波数番号毎の寄与プロットQ13である。図11(d)は、当該期間における周波数番号毎の寄与プロットQ21である。図11(e)は、当該期間における周波数番号毎の寄与プロットQ22である。図11(f)は、当該期間における周波数番号毎の寄与プロットQ23である。周波数番号毎にQ11〜Q13及びQ21〜Q23の合計を算出することで、当該周波数番号におけるQ値が算出される。異常の発生が検出された場合に、本実施形態に係る異常検出装置10のユーザは、周波数番号毎の寄与プロットを参照することで、どの特性パワースペクトルのどの変数の寄与度が高いかを知ることができる。
<異常検出システム1の他の例>
ここで、本実施形態に係る異常検出システム1の全体構成の他の例について、図12を参照しながら説明する。図12は、第一の実施形態に係る異常検出システム1の全体構成の他の例を示す図である。
図12に示すように、本実施形態に係る異常検出システム1は、異常検出装置10と、センシング機器20と、表示装置40とを有し、例えばインターネット等のネットワークNを介して通信可能に接続される構成であっても良い。言い換えれば、表示装置40のユーザに対して、異常検出装置10によるモデル作成処理及び異常検出処理が、クラウド型のサービスとして提供されても良い。
図12に示す異常検出システム1では、異常検出装置10は、指標値算出部105により算出された指標値と、異常判定部106による判定結果とを表示装置40に送信する。これにより、表示装置40には、例えば図9〜図11に示すようなグラフにより表される出力結果が表示される。なお、表示装置40としては、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)やスマートフォン、タブレット端末等を用いることができる。
<第一の実施形態のまとめ>
以上のように、本実施形態に係る異常検出システム1は、例えばオフラインにおいて、対象機器30の正常な動作を示す振動データから正常モデルを作成する。そして、本実施形態に係る異常検出システム1は、オンラインで動作している対象機器30の動作をセンシング機器20で計測することで取得された振動データと、当該正常モデルとから当該対象機器30の異常を検出する。これにより、本実施形態に係る異常検出システム1では、対象機器30の振動から異常の発生を高い精度を検出することができる。
[第二の実施形態]
次に、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態では、異常が検出された場合に、異常が発生した変数(例えば、加速度のx成分、y成分及びz成分等を示す変数)を特定した上で、特定した変数のパワースペクトルとプロファイルとを表示する場合について説明する。これにより、例えば、異常検出装置10のユーザは、異常が発生した変数のパワースペクトルと、プロファイル(正常モデル)とを確認することができ、異常が発生した原因の究明や異常箇所の特定等の参考にすることができる。
なお、第二の実施形態では、主に、第一の実施形態との相違点について説明し、第一の実施形態と同様の構成要素については、同一の符号を付与し、その説明を省略する。
<機能構成>
まず、本実施形態に係る異常検出装置10の機能構成について、図13を参照しながら説明する。図13は、第二の実施形態に係る異常検出装置10の機能構成の一例を示す図である。
図13に示すように、本実施形態に係る異常検出装置10は、更に、特定部108を有する。当該機能部は、異常検出装置10にインストールされた1以上のプログラムがCPU16に実行させる処理により実現される。
特定部108は、異常判定部106により異常が発生したことが検出された場合に、異常が発生した変数(より正確には、異常が発生した可能性が高い変数)を特定する。
また、本実施形態に係る出力部107は、特定部108により特定された変数のパワースペクトルと、この変数のプロファイル(正常モデル)とを出力結果として出力する。出力先としては、例えば、表示装置12等が挙げられる。これにより、異常が発生した変数(より正確には、異常が発生した可能性が高い変数)のパワースペクトルと、この変数のプロファイル(正常モデル)とが表示される。
<異常検出処理>
次に、正常モデルを用いて、対象機器30の異常の発生を検出し、異常の発生が検出された場合に、異常が発生した変数のパワースペクトルと、この変数のプロファイルとを表示する異常検出処理について、図14を参照しながら説明する。図14は、第二の実施形態に係る異常検出処理の一例を示すフローチャートである。なお、図14のステップS201〜ステップS206は、図8と同様であるため、その説明を省略する。
ステップS206で異常判定部106により異常が検出された場合(すなわち、或る期間IDで指標値が閾値を超えていると判定された場合)、特定部108は、当該期間IDが示す期間で異常が発生した周波数番号(より正確には異常が発生した可能性が高い周波数番号)を特定する(ステップS301)。ここで、例えば、指標値がQ最大値である場合、特定部108は、当該期間IDにおける各周波数番号のうち、Q値が最も高い周波数番号を、異常が発生した周波数番号と特定すれば良い。同様に、例えば、指標値がQ値である場合、特定部108は、当該期間IDにおける各周波数番号のうち、Q値が最も高い周波数番号を、異常が発生した周波数番号と特定すれば良い。
次に、特定部108は、期間IDが示す期間において、上記のステップS301で特定した周波数番号のQ値に対する寄与度が最も高い変数を特定する(ステップS302)。当該周波数番号をfとすれば、この周波数番号fのQ値は、上述したように、例えば、Q11(f)+Q12(f)+Q13(f)+Q21(f)+Q22(f)+Q23(f)で表される。したがって、変数xの寄与度はQ11(f)+Q21(f)、変数yの寄与度はQ12(f)+Q22(f)、変数zの寄与度はQ13(f)+Q23(f)で表される。特定部108は、これらの寄与度のうち、最も高い寄与度の変数を特定する。以降では、特定部108により特定された変数を「異常発生変数」とも表す。
次に、出力部107は、特定部108により特定された異常発生変数のパワースペクトルと、この異常発生変数のプロファイル(正常モデル)とを出力結果として出力する(ステップS303)。ここで、出力結果の一例を図15に示す。図15に示すように、出力結果として、異常発生変数のパワースペクトルと、当該異常発生変数のプロファイルとが重ねて表示される。これにより、ユーザは、異常発生変数のパワースペクトルと、当該異常発生変数のプロファイルとを比較しながら、異常が発生した原因の究明や異常箇所の特定等の参考にすることができる。言い換えれば、ユーザは、周波数領域における異常時の挙動と正常時の挙動とを比較することができ、実際の異常状況を的確に確認することができるようになる。
このとき、ユーザは、例えば、所望の範囲をマウス等で指定することにより、この指定した範囲内を拡大することができても良い。これにより、異常発生変数のパワースペクトルと、当該異常発生変数のプロファイルとの差異等をより詳細に確認することができるようになる。
また、このとき、ユーザは、例えば、表示切替操作等を行うことによって、図16(a)〜図16(c)に示す出力結果を表示させることができても良い。図16(a)に示す出力結果は、異常発生変数のパワースペクトルと、当該異常発生変数のプロファイルとの各周波数における差分絶対値である。図16(b)に示す出力結果は、異常発生変数のパワースペクトルと、当該異常発生変数のプロファイルとの各周波数における比である。図16(c)に示す出力結果は、異常発生変数のパワースペクトルと、当該異常発生変数のプロファイルとの各周波数における差分である。これらの出力結果を参照することで、ユーザは、異常が発生した原因の究明や異常箇所の特定等の参考にすることができる。
<第二の実施形態のまとめ>
以上のように、本実施形態に係る異常検出システム1は、異常が検出された場合に、出力結果として、異常発生変数のパワースペクトルと、当該異常発生変数のプロファイルとを表示させる。これにより、ユーザは、周波数帯における異常時の挙動と正常時の挙動とを比較することができるようになり、異常が発生した原因の究明や異常箇所の特定等の参考にすることができる。
なお、本実施形態では、異常が発生した期間において、上記のステップS301で特定した周波数番号のQ値に対する寄与度が最も高い変数を異常発生変数としたが、これに限られない。例えば、当該Q値に対する寄与度が高い順に、上位S個の変数を異常発生変数としても良い。これにより、ユーザは、例えば、当該Q値に対する寄与度が高い順に、各異常発生変数のパワースペクトルとプロファイルとを表示させて、異常が発生した原因の究明や異常箇所の特定等の参考にすることができるようになる。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 異常検出システム
10 異常検出装置
20 センシング機器
30 対象機器
101 データ取得部
102 周波数変換部
103 特性スペクトル算出部
104 モデル作成部
105 指標値算出部
106 異常判定部
107 出力部
110 振動データ記憶部
120 モデル記憶部

Claims (9)

  1. 機器の振動を示す振動データから異常を検出する異常検出装置であって、
    前記機器の正常な振動を示す正常振動データを、予め決められた時間幅の複数の期間に分割した複数の期間データを作成する分割手段と、
    前記分割手段により作成された複数の期間データのそれぞれに対して、窓関数を用いた高速フーリエ変換を行って、前記期間毎に複数のパワースペクトルを算出する変換手段と、
    前記変換手段により算出された複数のパワースペクトルから、期間毎に、1以上の特性スペクトルを算出する特性スペクトル算出手段と、
    前記特性スペクトル算出手段により算出された1以上の特性スペクトルから、前記機器で発生した異常を検出するための正常モデルを作成するモデル作成手段と、
    前記モデル作成手段により作成された正常モデルと、前記機器の振動を示す振動データとに基づいて、所定の指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記指標値算出手段により算出された指標値と、予め設定された所定の閾値とに基づいて、前記機器で異常が発生したか否かを判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする異常検出装置。
  2. 前記特性スペクトル算出手段は、
    前記複数のパワースペクトルから、期間毎に、該複数のパワースペクトルの平均を示す平均パワースペクトルと、該複数のパワースペクトルの最大を示す最大パワースペクトルとを算出し、
    前記指標値算出手段は、
    前記特性スペクトル算出手段により算出された平均パワースペクトル及び最大パワースペクトルと、前記正常モデルとに基づいて、所定の指標値を算出する、ことを特徴とする請求項1に記載の異常検出装置。
  3. 前記指標値算出手段は、
    前記指標値として、Q統計量、前記期間におけるQ統計量の最大値、T統計量、及び前記期間におけるT統計量の最大値の少なくとも1つを算出する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の異常検出装置。
  4. 前記振動の周波数毎の前記Q統計量と、前記期間毎の前記Q統計量の最大値とのうちの少なくとも一方を出力する出力手段を有する、ことを特徴とする請求項3に記載の異常検出装置。
  5. 前記指標値は、Q統計量又はQ統計量の最大値であり、
    前記判定手段により前記機器で異常が発生したと判定された場合、該異常が発生した期間において、Q統計量が最大となる周波数を特定し、特定した周波数のQ統計量に対する寄与度が高い順に、所定の個数の変数を特定する特定手段を有し、
    前記出力手段は、
    前記変換手段により算出された複数のパワースペクトルのうち、前記特定手段により特定された変数に対応するパワースペクトルと、前記特定手段により特定された変数に対応する正常モデルとを出力する、ことを特徴とする請求項4の何れか一項に記載の異常検出装置。
  6. 前記出力手段は、
    前記変数に対応するパワースペクトルと、前記変数に対応する正常モデルとの周波数毎の差分絶対値、比及び差分のうちの少なくとも1つを出力する、ことを特徴とする請求項5に記載の異常検出装置。
  7. 機器の振動を示す振動データから異常を検出する異常検出装置が、
    前記機器の正常な振動を示す正常振動データを、予め決められた時間幅の複数の期間に分割した複数の期間データを作成する分割手順と、
    前記分割手順により作成された複数の期間データのそれぞれに対して、窓関数を用いた高速フーリエ変換を行って、前記期間毎に複数のパワースペクトルを算出する変換手順と、
    前記変換手順により算出された複数のパワースペクトルから、期間毎に、1以上の特性スペクトルを算出する特性スペクトル算出手順と、
    前記特性スペクトル算出手順により算出された1以上の特性スペクトルから、前記機器で発生した異常を検出するための正常モデルを作成するモデル作成手順と、
    前記モデル作成手順により作成された正常モデルと、前記機器の振動を示す振動データとに基づいて、所定の指標値を算出する指標値算出手順と、
    前記指標値算出手順により算出された指標値と、予め設定された所定の閾値とに基づいて、前記機器で異常が発生したか否かを判定する判定手順と、
    を実行することを特徴とする異常検出方法。
  8. 機器の振動を示す振動データから異常を検出する異常検出装置を、
    前記機器の正常な振動を示す正常振動データを、予め決められた時間幅の複数の期間に分割した複数の期間データを作成する分割手段、
    前記分割手段により作成された複数の期間データのそれぞれに対して、窓関数を用いた高速フーリエ変換を行って、前記期間毎に複数のパワースペクトルを算出する変換手段と、
    前記変換手段により算出された複数のパワースペクトルから、期間毎に、1以上の特性スペクトルを算出する特性スペクトル算出手段、
    前記特性スペクトル算出手段により算出された1以上の特性スペクトルから、前記機器で発生した異常を検出するための正常モデルを作成するモデル作成手段と、
    前記モデル作成手段により作成された正常モデルと、前記機器の振動を示す振動データとに基づいて、所定の指標値を算出する指標値算出手段、
    前記指標値算出手段により算出された指標値と、予め設定された所定の閾値とに基づいて、前記機器で異常が発生したか否かを判定する判定手段、
    として機能させるための異常検出プログラム。
  9. 機器と、該機器の振動を計測する計測機器とが含まれる異常検出装置であって、
    前記機器の正常な振動を示す正常振動データを、予め決められた時間幅の複数の期間に分割した複数の期間データを作成する分割手段と、
    前記分割手段により作成された複数の期間データのそれぞれに対して、窓関数を用いた高速フーリエ変換を行って、前記期間毎に複数のパワースペクトルを算出する変換手段と、
    前記変換手段により算出された複数のパワースペクトルから、期間毎に、1以上の特性スペクトルを算出する特性スペクトル算出手段と、
    前記特性スペクトル算出手段により算出された1以上の特性スペクトルから、前記機器で発生した異常を検出するための正常モデルを作成するモデル作成手段と、
    前記モデル作成手段により作成された正常モデルと、前記機器の振動を前記計測機器で計測することによって作成された振動データとに基づいて、所定の指標値を算出する指標値算出手段と、
    前記指標値算出手段により算出された指標値と、予め設定された所定の閾値とに基づいて、前記機器で異常が発生したか否かを判定する判定手段と、
    を有することを特徴とする異常検出システム。
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