JP2019095929A - 入退出管理装置 - Google Patents

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敦文 水川
Atsufumi Mizukawa
敦文 水川
林 裕昭
Hiroaki Hayashi
裕昭 林
英俊 吉野
Hidetoshi Yoshino
英俊 吉野
浩二 川本
Koji Kawamoto
浩二 川本
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Abstract

【課題】カードの回収機能を設ける場合に、そのカードに記憶されている個人識別用データの認証が成功したにも関わらず認証対象者が通路を通過しなかった場合にカードを回収しないようにしてセキュリティ管理上の不都合が生じないようにする。【解決手段】カード回収機は、扉開放信号が送信された後に認証対象者が通路を通過したと判定した場合にはカードを回収容器へ送る一方、扉開放信号が送信された後に認証対象者が通路を通過していないと判定した場合にはカードを返却口へ送るカード振り分け機構を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、個人識別用データが記憶されたカードによる認証を行って入場や退出を許可する入退出管理装置に関し、特に、認証に使用したカードを回収する回収機能を持った構造の技術分野に属する。
従来より、例えば施設への来訪者の管理にあたり、来訪者が受付で登録した後、個人識別用データが記憶されたカードを受け取り、そのカードを使用して入退出管理ゲートから入場、退出を可能にする方法が採用されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1では、クリップや紐付きのカードホルダーに収納された非接触型カードの投入口と、投入口から投入されたカードを一旦保留する保留部と、カードを回収する回収箱と、回収箱を開閉する回収シャッターとを備えている。投入口から投入されたカードは保留部でデータ通信した後、回収シャッターが開いて回収箱に自重で回収されるように構成されている。
また、特許文献2では、カードに記憶されている個人識別用データを認証して退出を許可するか否かを判定する許可部と、認証に使用したカードを回収するカード回収部と、扉解錠部と、扉駆動装置とを備えている。カード回収部は、投入口と、投入口を開閉する蓋とを有している。そして、認証対象者がカードを投入すると、カードに記憶されている個人識別用データを読み取り、そのデータを許可部が認証して退出を許可すると判定した場合には、許可部が蓋開放信号をカード回収部に送信し、蓋開放信号を受信したカード回収部は蓋を開放状態にする。これにより、カードがカード回収部に収容される。その後、扉解錠部が扉解錠部信号を扉駆動装置に送信し、扉解錠部信号を受信した扉駆動装置は扉を開放状態にする。
特許第4599621号公報 特許第4439333号公報
ところで、特許文献1の場合、投入口から投入されたカードはデータ通信後、回収箱に回収されるようになっている。しかしながら、カードを所持する認証対象者がカードを投入口に投入して個人識別用データの認証が成功し、通路の扉が開状態になったのに何らかの理由でゲートを通過しない場合や、通路の扉駆動装置が故障している等の理由により、個人識別用データの認証が成功したにも関わらず通路を通過できない場合が想定される。特許文献1では、認証対象者が通路を通過したか否かに関係無く、投入口から投入されたカードはデータ通信後、回収箱に回収されるので、認証対象者がカードを所持しない状態でセキュリティエリア内に留まってしまう可能性がある。一方、管理者側ではカードの回収済み履歴が残っているので、その履歴に基づいてカードを所持していた認証対象者は既に退出したものと判断してしまい、その結果、セキュリティ管理上の不都合が生じる。
特許文献2の場合、上述したように、個人識別用データの認証が成功すると、許可部が蓋開放信号をカード回収部に送信してカード回収部を開放状態にしてカードを回収した後、扉解錠部が扉解錠部信号を扉駆動装置に送信して扉を開放状態にするようにしている。扉は所定の時間だけ開くように構成されているので、その間に認証対象者が何らかの理由で通路を通過しなかった場合には扉が閉状態になり、以後、その認証対象者はカードを所持していないので通路の通過が不可能になるとともに、上述した特許文献1の場合と同様にセキュリティ管理上の不都合が生じるおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カードの回収機能を設ける場合に、そのカードに記憶されている個人識別用データの認証が成功したにも関わらず認証対象者が通路を通過しなかった場合にカードを回収しないようにしてセキュリティ管理上の不都合が生じないようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、個人識別用データの認証が成功した後に認証対象者が通路を通過したか否かを判定可能にし、通過していないと判定される場合には、カードを返却するようにした。
第1の発明は、個人識別用データが記憶されたカードが投入される投入口と該投入口から投入された上記カードを返却する返却口とが形成されるとともに、上記カードに記憶されている個人識別用データを読み取るカードリーダ及び該カードリーダで読み取った個人識別用データの認証処理が行われた上記カードを回収するための回収容器が設けられたカード回収機と、上記カードの所持者である認証対象者が通過する通路を開閉する扉と、該扉を駆動する扉駆動部とを有するゲート機とを備え、個人識別用データの認証処理の結果、認証が成功した時に上記扉駆動部に送信される扉開放信号を該扉駆動部が受信して上記扉を開状態にする一方、個人識別用データの認証処理の結果、認証が失敗した時に上記扉を閉状態としておくように構成された入退出管理装置において、上記ゲート機は、上記通路を上記認証対象者が通過したことを検出する通行センサを備えるとともに、該通行センサの検出信号を上記カード回収機に送信するように構成され、上記カード回収機は、上記扉開放信号が送信された後に上記通行センサの検出信号によって上記認証対象者が上記通路を通過したと判定した場合には、上記カードを上記回収容器へ送る一方、上記扉開放信号が送信された後に上記通行センサの検出信号によって上記認証対象者が上記通路を通過していないと判定した場合には、上記カードを上記返却口へ送るカード振り分け機構を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、認証対象者がカードを投入口に投入すると、カードリーダがカードに記憶されている個人識別用データを読み取る。読み取った個人識別用データの認証処理が入退出管理装置で行われる。個人識別用データの認証処理は、入退出管理装置を構成している入退制御装置が行ってもよいし、カードリーダが行ってもよい。
個人識別用データの認証処理の結果、認証が成功すると、扉開放信号が送信される。扉開放信号は入退出管理装置を構成している入退制御装置が行ってもよいし、カードリーダが行ってもよい。
扉開放信号が送信されると、ゲート機の扉が扉駆動部によって開状態になり、認証対象者の通行が可能になる。一方、認証が失敗した時には扉が閉状態のままなので認証対象者は通行が不可能になる。
扉開放信号が送信された後、認証対象者が通路を通過した場合には、通行センサによってそのことが検出され、カードがカード振り分け機構により回収容器へ送られて回収される。一方、扉開放信号が送信された後、何らかの理由で認証対象者が通路を通過しなかった場合や、扉駆動部の故障等によって認証対象者が通路を通過できなかった場合には、通行センサによって認証対象者が通路を通過しなかったと判定することができる。この場合には、カードがカード振り分け機構により返却口に送られて返却される。したがって、認証が成功したにも関わらず認証対象者が通路を通過しなかった場合にカードが回収されてしまうのを未然に防止することが可能になる。
第2の発明は、第1の発明において、上記カード回収機は、上記カードが上記返却口に送られたことを該カード回収機の周囲に報知するための報知手段を備えていることを特徴とする。
この構成によれば、カードがカード振り分け機構により返却口に送られて返却されると、そのことが報知手段によってカード回収機の周囲に報知される。よって、返却口に返却されたカードを認証対象者が取り忘れないようにすることができる。
第3の発明は、第1または2の発明において、上記入退出管理装置は、認証対象者の個人情報を記憶する記憶部を有するとともに、上記カード回収機及び上記ゲート機に接続された入退制御装置を備えており、上記入退制御装置は、上記扉開放信号が送信された後に上記通行センサの検出信号によって上記認証対象者が上記通路を通過したと判定した場合に、上記記憶部に記憶されている個人情報を無効または消去するように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、カードに記憶されている個人識別用データの認証が成功して認証対象者が通路を通過すると、認証対象者の個人情報が無効または消去されるので、個人情報が他の目的で利用されないようにすることができる。
第4の発明は、第1から3のいずれか1つの発明において、上記返却口及び上記回収容器は、上記投入口の下方に配置され、上記カード回収機の内部には、上記カードが通過するカード通過通路が上記投入口から下方へ延びるように設けられ、該カード通過通路の下側は、上記返却口へ延びる返却通路と、上記回収容器へ延びる回収通路とに分岐しており、上記カード振り分け機構は、上記カード通過通路の中途部に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、投入口に投入されたカードは、自重によってカード通過通路を通り、その中途部にあるカード振り分け機構によって振り分けられて返却通路または回収通路を通ることになる。つまり、カードの自重を利用して回収及び返却することが可能になるので、カード回収機の内部にカードの搬送機構等を設ける必要が無くなる。
第5の発明は、第4の発明において、上記返却通路と上記回収通路とが水平方向に並ぶように設けられており、上記カード振り分け機構は、上記カード通過通路内において上下方向に延びるように配置されて上記カードを案内する案内部材と、該案内部材を、上記投入口から投入された上記カードを上記返却通路に案内する返却位置と、上記投入口から投入された上記カードを上記回収通路に案内する回収位置とに切り替える案内部材駆動部とを備えていることを特徴とする。
この構成によれば、扉開放信号が送信された後、認証対象者が通路を通過した場合には、案内部材駆動部が案内部材を回収位置にするので、投入口から投入されたカードが案内部材によって回収通路に案内されて回収される。一方、扉開放信号が送信された後、認証対象者が通路を通過しなかった場合には、案内部材駆動部が案内部材を返却位置にするので、投入口から投入されたカードが案内部材によって返却通路に案内されて返却される。
第6の発明は、第5の発明において、上記案内部材駆動部は、上記投入口から上記カードが投入される前、上記案内部材を返却位置にしておくように構成されていることを特徴とする。
この構成によれば、案内部材のデフォルト位置が返却位置になるので、例えば入退出管理装置の電源がOFFになっている時や停電時にカードが投入された場合にカードが返却口に返却される。よって、入退出管理装置の内部にカードが留まったままにならないようにすることができる。
第1の発明によれば、カードに記憶されている個人識別用データの認証が成功したにも関わらず認証対象者が通路を通過しなかった場合にはカードを回収しないようにしてセキュリティ管理上の不都合が生じないようにすることができる。
第2の発明によれば、カードが返却口に返却されたことを報知できるので、カードの取り忘れを防止できる。
第3の発明によれば、カードに記憶されている個人識別用データの認証が成功して認証対象者が通路を通過した場合に個人情報を無効または消去することができるので、個人情報を保護できる。
第4の発明によれば、カードの自重を利用してカードを回収及び返却することができるので、カード回収機の構造をシンプルにすることができる。
第5の発明によれば、カード通過通路の中途部に配置されるカード振り分け機構の案内部材を、カードを返却通路に案内する返却位置と、カードを回収通路に案内する回収位置とに切り替えることができるので、カードを確実に振り分けることができる。
第6の発明によれば、案内部材のデフォルト位置を返却位置にしておき、カードを回収する場合に回収位置にすることでカードを回収容器に回収することができる。また、例えば入退出管理装置の電源がOFFになっている時や停電時にカードが投入された場合にカードが返却口に返却される。よって、入退出管理装置の内部にカードが留まったままにならないようにすることができる。
本発明の実施形態に係る入退出管理装置の全体図である。 入退出管理装置のブロック図である。 カード回収機の内部構造を示す概略図である。 カードの回収動作を示す図3相当図である。 カードの返却動作を示す図3相当図である。 認証成功、認証対象者通過及びカード回収の場合におけるタイミングチャートである。 認証成功、認証対象者未通過及びカード返却の場合におけるタイミングチャートである。 認証が失敗した場合におけるタイミングチャートである。 ゲート機エラーの場合におけるタイミングチャートである。 投入口に異物が挿入された場合におけるタイミングチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る入退出管理装置1の全体構成を模式的に示すものである。入退出管理装置1は、例えば各種施設やイベント会場等の入退出ゲートに設けることができ、予め登録された入場者のみ入場を許可するとともに、予め登録された退出者のみ退出を許可することができるように構成された、いわゆるセキュリティーゲートである。入場者及び退出者は、図示しないが、例えばゲート外の受付ブース等で事前に氏名や所属等の個人情報を登録しておき、この登録が完了すると、個人識別用データが記憶されたカードを受け取る。入場者及び退出者は、カードの所持者であり、入退出管理装置1によって認証処理される認証対象者である。カードの種類としては、例えばICチップを内蔵した、いわゆるICカード等の非接触で通信可能なカードを挙げることができる。
(入退出管理装置1の全体構成)
図1及び図2に示すように、入退出管理装置1は、入退制御装置2と、上記カードを回収するカード回収機能を有するカード回収機10と、通路A(図1にのみ示す)を開閉するゲート機40とを備えている。この実施形態では、カード回収機10がゲート機40に組み込まれて一体化されている例を示している。カード回収機10と、ゲート機40とは別体にすることもできるし、カード回収機10にゲート機40を組み込んで一体化することもできる。カード回収機10とゲート機40を別体にする場合には互いに離して設置することもできる。
カード回収機10とゲート機40を一体化する場合には、従来、ゲート機に設けていた通路の通行可否に係る判定結果を表示する表示部をカード回収機10側に設けることができる。
また、カード回収機10とゲート機40を別体にしてカード回収機10をゲート機40に並べて設置することで、ゲート機40に設けている通路の通行可否に係る判定結果を表示する表示部が隠れてしまう場合には、カード回収機10に判定結果を表示する表示部を設けることができる。
入退出管理装置1が設置されている箇所を境界として、セキュリティエリアBと、セキュリティエリア外Cとに区画される。セキュリティエリアBと、セキュリティエリア外Cとを繋ぐように通路Aが設けられる。
入退出管理装置1を例えば会社の出入口に設ける場合には、社員と来訪者とで運用が異なるように構成することができる。具体的には、社員等による恒常的な使用の場合には、カードをカード回収機10に投入することなく、ゲート機40に設けたカードリーダ60でカードの個人識別用データを読み取って入退制御装置2が認証を行う。この場合、社員等はカードを所持したままであり、もし誤ってカード回収機10にカードを投入するとカードが返却口10bに返却されるようになっている。一方、来訪者による一時的な使用の場合には、後述するように、カードをカード回収機10に投入して認証を行った後、回収する。
(入退制御装置2の構成)
入退制御装置2は、カード回収機10及びゲート機40とは別体として構成されて別の場所に設置されており、カード回収機10及びゲート機40を制御するユニットである。この入退制御装置2は、カード回収機10やゲート機40に内蔵されていてもよい。また、既存のカード回収機10やゲート機40に、入退制御装置2を接続し、後述するような各種制御を行うようにしてもよい。
図2に示すように、入退制御装置2には、認証対象者の個人情報と、カードの個人識別用データとを関連付けて記憶しておくための記憶部2aが設けられている。具体的には、認証対象者の個人情報と個人識別用データとが関連付けられて記憶部2aに記憶されている場合には、その個人識別用データが記憶されたカードは有効であるとして、後述するカードリーダ11で読み取ったときに認証結果が成功となる。一方、個人情報が無効化または消去されていて個人情報と関連付けられていない個人識別用データが記憶されたカードは無効であるとして、後述するカードリーダ11で読み取ったときに認証結果が失敗となる。
また、入退制御装置2は、後述するように、入退制御装置2が扉開放信号を送信した後に通行センサ46の検出信号によって認証対象者が通路Aを通過したか否かを判定し、認証対象者が通路Aを通過したと判定した場合には、記憶部2aに記憶されている個人情報を無効または消去するように構成されている。記憶部2aに記憶されている個人情報を無効または消去するのは、上述した来訪者が入退出管理装置1を利用した場合であり、社員等が入退出管理装置1を利用した場合には、記憶部2aに記憶されている個人情報を無効または消去しない。
記憶部2aは、入退制御装置2とは別体に構成されていてもよい。この場合、記憶部2aを入退制御装置2の本体とは別の場所に設けることができる。
(ゲート機40の構成)
図1に示すように、ゲート機40は、第1ゲート機41と第2ゲート機42とで構成されており、これらは入退制御装置2に接続されている。第1ゲート機41と第2ゲート機42とは、通路Aの幅方向に互いに間隔をあけて設置されており、第1ゲート機41と第2ゲート機42の間を認証対象者が通過可能になっている。第1ゲート機41及び第2ゲート機42の他に、図示しないが、通路Aの幅方向に間隔をあけて第3ゲート機を設けることもできる。カード回収機10は、第1ゲート機41に組み込まれているが、第2ゲート機42や第3ゲート機に組み込むこともできる。
第1ゲート機41は、図1に示す筐体43と、該筐体43における第2ゲート機42側の側面に設けられた扉44と、図2に示す扉駆動部45と、通行センサ46とを備えている。また、第2ゲート機42は第1ゲート機41と同様に構成されており、図1に示す筐体43と、該筐体43における第1ゲート機41側の側面に設けられた扉44と、図2に示す扉駆動部45と、通行センサ46とを備えている。通行センサ46は一方のゲート機にのみ設けられていてもよい。
第1ゲート機41の扉44は、上下方向に延びる軸周りに回動することによって図1に示す閉状態と、図示しないが筐体43における第2ゲート機42側の側面に沿うように配置される開状態とに切り替わるように筐体43に支持されている。第2ゲート機42の扉44も第1ゲート機41の扉44と同様に開閉するようになっている。
扉駆動部45は、扉44を駆動することによって開状態と閉状態とに切り替える部分であり、電動モータ等を使用して構成することができる。扉駆動部45は、後述する扉開放信号を受信すると、扉44を開状態にし、扉開放信号を受信しないときには扉44を常時閉状態にするように構成されている。これにより、セキュリティエリアBとセキュリティエリア外Cとを仕切ることができる。
尚、扉44の構成は上述した構成に限られるものではなく、例えば左右方向にスライドする扉であってもよい。
通行センサ46は、従来から周知のものであり、第1ゲート機41や第2ゲート機42の筐体43に設けることができる。通行センサ46は、第1ゲート機41と第2ゲート機42との間の通路Aを認証対象者が通過したことを検出するためのセンサである。通行センサ46としては、例えば光電センサ、赤外線センサ、人等を認識可能な画像認識機能を有するカメラ等を使用することができ、通路Aを一方側から他方側へ進む人を検出することが可能なセンサであれば通行センサ46として使用することができる。通行センサ46の検出結果である検出信号は、カード回収機10及び入退制御装置2に送信されるようになっている。
尚、上記形態に限られるものではなく、図示しないが、例えば、通常時には扉を開状態とし、不正通行を検知したときに扉を開状態するように扉駆動部を制御することもできる。また、扉を持たないゲート機の場合には、通行センサによって不正通行を検知すると、音や光、画面表示等で異常を報知するように構成することができる。
(カード回収機10)
カード回収機10は、認証対象者がセキュリティエリアBから退出するときにカードを回収するためのものであるが、後述するように、認証に成功したのに認証対象者が退出しない場合や、認証に失敗した場合にはカードを返却するように構成されている。カード回収機10は、回収機制御部25を備え、入退制御装置2とゲート機40とに接続されている。
図1に示すように、カード回収機10の筐体は、第1ゲート機41の筐体43と共通化されており、以下、カード回収機10の筐体も筐体43であるとして説明する。カード回収機10の筐体43には、個人識別用データが記憶されたカードが投入される投入口10aと該投入口10aから投入された上記カードを返却する返却口10bとが形成されている。投入口10aは、筐体43の上板部における端部近傍に配置されている。投入口10aの形状は、カードを投入することができる形状であればよく、例えばカードがケースに収容されている場合には、そのケースも一緒に投入可能な形状とすることができる。ケースにクリップやストラップ等が付いている場合もそのケースを投入可能な形状とすることができる。投入口10aは、セキュリティエリアB側に設けられており、従って、投入口10aは、セキュリティエリアBから退出するときの認証対象者がカードを投入するためのものである。
尚、認証対象者がセキュリティエリア外CからセキュリティエリアBに入場する際には、カード回収機10の筐体43のセキュリティエリア外C側にあるタッチ式のカードリーダ60にカードをかざすことで扉44が開状態になる。
返却口10bは、認証に成功したのに認証対象者が退出しない場合や、認証に失敗した場合にカードを返却するために設けられている。返却口10bは、カード回収機10の筐体43における投入口10aよりも下方に配置されており、カード回収機10の筐体43のセキュリティエリアB側の端面に開口している。
図3にも示すように、カード回収機10には、カードに記憶されている個人識別用データを読み取るカードリーダ11と、認証処理が行われたカードを回収するための回収容器12とが設けられている。カードリーダ11は、カードに記憶されている個人識別用データを非接触で読み取ることができるように構成されており、これは従来から周知のICカードリーダと同じ構成である。カードリーダ11が読み取った個人識別用データは、入退制御装置2の記憶部2aに記憶されている個人識別用データに基づいて認証処理される。つまり、認証処理は入退制御装置2が行うように構成することができ、入退制御装置2の記憶部2aに記憶されている認証対象者の個人情報及びカードの個人識別用データを利用し、認証対象者の個人情報と個人識別用データとが関連付けられて記憶されていた場合には、その個人識別用データが記憶されたカードは有効であるとして、認証結果は成功となる。一方、個人情報が無効化または消去されていて個人情報と関連付けられていない個人識別用データが記憶されたカードは無効であるとして、認証結果は失敗となる。尚、カードリーダ11が個人識別用データの認証処理を行うように構成することもできる。
個人識別用データの認証処理の結果、認証が成功した時に入退制御装置2がゲート機40の扉駆動部45に扉開放信号を送信する。これにより、扉駆動部45が扉44を開状態にする。個人識別用データの認証処理の結果、認証が失敗した時には、入退制御装置2が扉開放信号を送信しないので、扉44が閉状態のままになる。
回収容器12は、カード回収機10の筐体43の内部において投入口10aの下方、具体的には筐体43の底部に配置されている。回収容器12の上部には、上方に開放する開口部12aが形成されている。回収容器12の容量は、多数のカードを収容することができるように設定されている。
カード回収機10の筐体43の内部には、カードが通過するカード通過通路50が投入口10aから下方へ延びるように設けられている。カード通過通路50の上下方向中間部よりも上側の通路は、上下方向に延びる1つの通路で構成されている。カード通過通路50の上側の通路内に向むようにカードリーダ11が設けられており、該上側の通路に存在するカードの個人識別用データを読み取ることができるようになっている。
カード通過通路50の上下方向中間部よりも下側の通路は、返却口10bへ向けて下方へ延びる返却通路51と、回収容器12の開口部12aへ向けて下方へ延びる回収通路52とに分岐している。返却通路51と回収通路52とは、水平方向に並ぶように設けられており、この実施形態では、返却通路51が図3の左側に設けられ、回収通路52が図3の右側に設けられている。
返却通路51の下端部は、返却口10bに連通する返却空間37とされている。返却空間37を区画する底面37aは、該返却空間37の奥側へ行くほど下に位置するように傾斜している。返却空間37を区画する奥側の面37bは、底面37aの奥側の縁部から上方へ延びており、上側へ行くほど返却口10bの開口に近づくように傾斜している。従って、例えば、図5に示すように、返却通路51を落下したカードCDが返却空間37の底面37aに当たると、カードCDが返却口10b側へ向けて自然に倒れるようになり、外部からカードCDを視認し易くなる。
図3に示すように、カード回収機10の筐体43の内部には、シャッターソレノイド13及びシャッターソレノイドセンサ14が設けられている。シャッターソレノイド13及びシャッターソレノイドセンサ14は、筐体43の上部に設けられており、回収機制御部25に接続されている。シャッターソレノイド13は、投入口10aを開閉する開閉機構を構成しており、回収機制御部25によって制御されて投入口10aを開状態と閉状態とに切り替える。投入口10aが開状態にあるときのみカードを投入することができる。シャッターソレノイドセンサ14は、シャッターソレノイド13の動作を検出することによって投入口10aが開状態にあるか、閉状態にあるかを検出するセンサであり、検出結果を回収機制御部25に送信する。シャッターソレノイドセンサ14は、従来から周知の近接センサ等を用いることができる。
カード回収機10の筐体43の内部には、シャッターソレノイド13及びシャッターソレノイドセンサ14よりも下方に、カード保持在荷センサ15が設けられている。このカード保持在荷センサ15は、カード通過通路50におけるカードリーダ11による読み取り可能エリアにカードが存在しているか否かを検出するためのセンサであり、回収機制御部25に接続されていて、検出結果を回収機制御部25に送信する。カード保持在荷センサ15は、従来から周知の近接センサ等を用いることができる。
カード回収機10の筐体43の内部には、カード保持在荷センサ15よりも下方に、カード保持ソレノイド16及びカード保持ソレノイドセンサ17が設けられている。カード保持ソレノイド16及びカード保持ソレノイドセンサ17は回収機制御部25に接続されている。カード保持ソレノイド16は、カード通過通路50におけるカードリーダ11による読み取り可能エリアにカードを留めておくためのものであり、図3に示すようにカード通過通路50へ進出した状態で読み取り可能エリアにカードを留めておくことができ、また、図4及び図5に示すように後退した状態でカードを読み取り可能エリアから下方へ送ることができる。カード保持ソレノイドセンサ17は、カード保持ソレノイド16の動作を検出することによって、カード通過通路50へ進出した状態にあるか、後退した状態にあるかを検出するセンサであり、検出結果を回収機制御部25に送信する。カード保持ソレノイドセンサ17は、従来から周知の近接センサ等を用いることができる。
カード回収機10の筐体43の内部には、カード保持ソレノイド16及びカード保持ソレノイドセンサ17よりも下方に、カード回収確認センサ18が設けられている。カード回収確認センサ18は、回収通路52に臨むように配設されており、回収通路52を通過するカードの有無を検出するためのセンサである。カード回収確認センサ18は、回収機制御部25に接続されていて、検出結果を回収機制御部25に送信する。カード回収確認センサ18は、従来から周知の近接センサ等を用いることができる。
カード回収機10の筐体43の内部には、カード満杯センサ19が設けられている。カード満杯センサ19は、回収されたカードによって回収容器12が満杯になったことを検出するためのセンサである。カード満杯センサ19は、回収機制御部25に接続されていて、検出結果を回収機制御部25に送信する。カード満杯センサ19は、従来から周知の近接センサ等を用いることができる。カード満杯センサ19によって回収容器12が満杯になったことを検出すると、回収機制御部25を介して入退制御装置2に満杯信号が送信され、満杯信号を受信した入退制御装置2は管理者等に報知するように構成されている。
カード満杯センサ19の下方には、回収されたカードによって回収容器12が7割程度埋まったことを検出するための7割センサ(図示せず)を設けることができる。7割センサは、回収機制御部25に接続されていて、検出結果を回収機制御部25に送信する。7割センサも近接センサ等を用いることができる。7割センサによって回収容器12が7割程度埋まったことを検出すると、回収機制御部25を介して入退制御装置2に信号が送信され、その信号を受信した入退制御装置2は管理者等に報知するように構成されている。7割センサは一例であり、回収容器12が8割、9割程度埋まったことを検出するセンサであってもよい。
カード回収機10の筐体43の内部には、カード返却口在荷センサ20が設けられている。カード返却口在荷センサ20は、返却通路51の下端部である返却空間37に臨むように配設されており、返却空間37の内部にカードが存在しているか否かを検出するためのセンサである。カード返却口在荷センサ20は、回収機制御部25に接続されていて、検出結果を回収機制御部25に送信する。カード返却口在荷センサ20は、従来から周知の近接センサ等を用いることができる。
カード回収機10の筐体43には、返却口発光部21が設けられている。返却口発光部21は、カードが返却口10bに送られたことを該カード回収機10の周囲に報知するための報知手段である。すなわち、回収機制御部25は、カード返却口在荷センサ20により返却空間37の内部にカードが存在していることを検出した場合に、返却口発光部21を点灯または点滅させる。これにより、カードが返却口10bに存在していることを認証対象者等に報知することができる。返却口発光部21の色は任意の色にすることができるが、この実施形態では赤色である。また、返却口発光部21の代わりに、または返却口発光部21と合わせて音声による報知を行うようにしてもよい。この場合、スピーカ等を報知手段として設けておき、回収機制御部25は、カード返却口在荷センサ20により返却空間37の内部にカードが存在していることを検出した場合に、スピーカから音声を出力する。また、返却口発光部21の代わりに、または返却口発光部21と合わせて画像等によって報知する手段を設けることもできる。この場合、画面を報知手段として設けておき、回収機制御部25は、カード返却口在荷センサ20により返却空間37の内部にカードが存在していることを検出した場合に、画面に所定の画像を表示させる。
(カード振り分け機構の構成)
カード回収機10の筐体43の内部には、カード通過通路50の中途部にカード振り分け機構30が配置されている。カード振り分け機構30は、入退制御装置2が扉開放信号を送信した後にゲート機40の通行センサ46の検出信号によって認証対象者が通路Aを通過したと判定した場合には、カードを回収容器12へ送る一方、入退制御装置2が扉開放信号を送信した後にゲート機40の通行センサ46の検出信号によって認証対象者が通路Aを通過していないと判定した場合には、カードを返却口10bへ送るための機構である。
具体的には、カード振り分け機構30は、カードを案内するための案内部材31と、案内部材31をカード通過通路50の中途部で揺動自在に支持しておくための支軸32と、カード振り分け機構用ソレノイド(案内部材駆動部)33と、返却側センサ34と、回収側センサ35とを備えている。案内部材31は、カード通過通路50内において上下方向に延びるように配置されており、上端へ向かって先細となる形状である。案内部材31の上端は、返却通路51と回収通路52との分岐部に位置している。案内部材31の返却通路51に臨む面は返却側案内面31aとされている。案内部材31の返却側案内面31aは、上端に近づくほど回収通路52側に位置するように傾斜している。また、案内部材31の回収通路52に臨む面は回収側案内面31bとされている。案内部材31の回収側案内面31bは、上端に近づくほど返却通路51側に位置するように傾斜している。
支軸32は、案内部材31の下部に設けられている。支軸32の延びる方向は、案内部材31の揺動方向が、返却通路51と回収通路52の並び方向となるように設定されている。支軸32周りに案内部材31が揺動することで、投入口10aから投入されたカードを返却通路51に案内する返却位置(図3及び図5に示す)と、投入口10aから投入されたカードを回収通路52に案内する回収位置(図4に示す)とに切り替えることができる。
カード振り分け機構用ソレノイド33は、案内部材31を駆動することにより、案内部材31を上記返却位置と上記回収位置とに切り替えるためのものである。カード振り分け機構用ソレノイド33は回収機制御部25に接続されている。カード振り分け機構用ソレノイド33は、投入口10aからカードが投入される前、案内部材31を返却位置にしておくように構成されている。つまり、デフォルトで案内部材31が返却位置にある。尚、デフォルトで案内部材31を回収位置にしておいてもよいし、返却位置及び回収位置以外の位置にしていてもよい。
返却側センサ34は、カード振り分け機構用ソレノイド33の動作を検出することによって、案内部材31が返却位置にあるか否かを検出するセンサであり、検出結果を回収機制御部25に送信する。回収側センサ35は、カード振り分け機構用ソレノイド33の動作を検出することによって、案内部材31が回収位置にあるか否かを検出するセンサであり、検出結果を回収機制御部25に送信する。返却側センサ34及び回収側センサ35は、従来から周知の近接センサ等を用いることができる。
(通常回収時の動作)
次に、カードに記憶されている個人識別用データの認証が成功して認証対象者が通路Aを通過し、カードを回収する場合の一連の動作について説明する。カードを投入口10aに投入する前は、図3に示すように、シャッターソレノイド13により投入口10aが開状態とされており、また、カード保持ソレノイド16が進出状態にある。
図6のタイミングチャートに示すように、まず、認証対象者が投入口10aにカードを投入すると、カード保持ソレノイド16が進出状態にあるので、カードが、カードリーダ11による読み取り可能エリアに留まる。よって、カード保持在荷センサ15は、カードリーダ11による読み取り可能エリアにカードが存在していることを検出する。カード保持在荷センサ15がカードリーダ11による読み取り可能エリアにカードが存在していることを検出すると、シャッターソレノイド13により投入口10aが閉状態にされ、このことが、シャッターソレノイドセンサ14によって検出される。
また、読み取り可能エリアに存在しているカードに記憶されている個人識別用データをカードリーダ11が読み出す。そして、入退制御装置2が個人識別用データの認証処理を行う。入退制御装置2による認証結果が成功である場合には、入退制御装置2が扉駆動部45に扉開放信号を送信し、扉駆動部45が扉44を開状態にするので、通路Aの通過が可能になる。通路Aを認証対象者が通過すると、ゲート機40の通行センサ46の検出信号によって認証対象者が通路Aを通過したと判定する。その後、直ちに扉駆動部45が扉44を閉状態にする。
認証対象者による通路Aの通過が完了すると、図4に示すように、カード振り分け機構用ソレノイド33は、案内部材31を駆動することにより、案内部材31を回収位置にする。案内部材31を回収位置にすると、回収側センサ35がそのことを検出する。
その後、カード保持ソレノイド16が後退してカードCDが読み取り可能エリアから下方へ送られる。カード保持ソレノイドセンサ17は、カード保持ソレノイド16が後退したことを検出する。カードCDが読み取り可能エリアから下方へ送られると、カード保持在荷センサ15は、読み取り可能エリアにカードCDが存在していないことを検出する。また、カード回収確認センサ18が回収通路52を通過するカードCDを検出する。
カード保持在荷センサ15が読み取り可能エリアにカードCDが存在していないことを検出し、かつ、カード回収確認センサ18が回収通路52を通過するカードCDを検出すると、カード保持ソレノイド16は、再び進出状態になる。カード保持ソレノイドセンサ17は、カード保持ソレノイド16が進出したことを検出する。
また、カード保持在荷センサ15により、読み取り可能エリアにカードCDが存在していないことを検出し、かつ、カード回収確認センサ18により、回収通路52をカードCDが通過したことを検出すると、カード振り分け機構用ソレノイド33は案内部材31を返却位置にする。案内部材31を返却位置にすると、返却側センサ34がそのことを検出する。
その後、カード保持ソレノイドセンサ17によりカード保持ソレノイド16が進出した状態にあることを検出し、かつ、返却側センサ34により案内部材31が返却位置にあることを検出すると、シャッターソレノイド13は、投入口10aを開状態にする。シャッターソレノイドセンサ14はシャッターソレノイド13により投入口10aが開状態にされたことを検出する。
(未退出時の動作)
次に、カードに記憶されている個人識別用データの認証が成功したのに、認証対象者が通路Aを通過しなかった場合の一連の動作について説明する。
図7のタイミングチャートに示すように、まず、認証対象者が投入口10aにカードCDを投入すると、カード保持ソレノイド16が進出状態にあるので、カードCDが、カードリーダ11による読み取り可能エリアに留まる。よって、カード保持在荷センサ15は、カードリーダ11による読み取り可能エリアにカードCDが存在していることを検出する。カード保持在荷センサ15がカードリーダ11による読み取り可能エリアにカードCDが存在していることを検出すると、シャッターソレノイド13により投入口10aが閉状態にされ、このことが、シャッターソレノイドセンサ14によって検出される。
また、読み取り可能エリアに存在しているカードCDに記憶されている個人識別用データをカードリーダ11が読み出す。そして、入退制御装置2が個人識別用データの認証処理を行う。入退制御装置2による認証結果が成功である場合には、入退制御装置2が扉駆動部45に扉開放信号を送信し、扉駆動部45が扉44を開状態にするので、通路Aの通過が可能になる。扉駆動部45が扉44を開状態にしてから、所定時間経過するまでに、ゲート機40の通行センサ46の検出信号によって認証対象者が通路Aを通過したと判定できない場合には、認証対象者が通路Aを通過していない、即ち未退出であると推定できる。
この場合、図5に示すように、カード振り分け機構用ソレノイド33は、案内部材31を返却位置にしたままにする。また、カード保持ソレノイド16が後退してカードCDが読み取り可能エリアから下方へ送られる。カード保持ソレノイドセンサ17は、カード保持ソレノイド16が後退したことを検出する。カードCDが読み取り可能エリアから下方へ送られると、カード保持在荷センサ15は、読み取り可能エリアにカードCDが存在していないことを検出する。
案内部材31が返却位置にあるので、カードCDは返却口10bに送られる。したがって、認証が成功したにも関わらず認証対象者が通路Aを通過しなかった場合にはカードCDが返却される。カード返却口在荷センサ20により、返却空間37の内部、即ち返却口10bにカードCDが存在していることを検出する。このとき、返却口発光部21が点灯又は点滅する。返却口10bからカードCDが取り出されると、カード返却口在荷センサ20により、返却空間37の内部にカードCDが存在していないことが検出される。その後、シャッターソレノイド13は、投入口10aを開状態にする。シャッターソレノイドセンサ14はシャッターソレノイド13により投入口10aが開状態にされたことを検出する。
(未登録時の動作)
次に、カードに記憶されている個人識別用データが未登録データである場合の一連の動作について説明する。図8のタイミングチャートに示すように、まず、認証対象者が投入口10aにカードCDを投入すると、カード保持ソレノイド16が進出状態にあるので、カードCDが、カードリーダ11による読み取り可能エリアに留まる。よって、カード保持在荷センサ15は、カードリーダ11による読み取り可能エリアにカードCDが存在していることを検出する。カード保持在荷センサ15がカードリーダ11による読み取り可能エリアにカードCDが存在していることを検出すると、シャッターソレノイド13により投入口10aが閉状態にされ、このことが、シャッターソレノイドセンサ14によって検出される。
また、読み取り可能エリアに存在しているカードCDに記憶されている個人識別用データをカードリーダ11が読み出す。そして、入退制御装置2が個人識別用データの認証処理を行うが、カードCDに記憶されている個人識別用データが未登録データであるので、認証結果は失敗となる。この場合、扉開放信号を送信しないので扉44は閉状態のままになる。
また、カード保持ソレノイド16が後退してカードCDが読み取り可能エリアから下方へ送られる。カード保持ソレノイドセンサ17は、カード保持ソレノイド16が後退したことを検出する。カードCDが読み取り可能エリアから下方へ送られると、カード保持在荷センサ15は、読み取り可能エリアにカードCDが存在していないことを検出する。
案内部材31が返却位置にあるので、カードCDは返却口10bに送られる。カード返却口在荷センサ20により、返却空間37の内部、即ち返却口10bにカードCDが存在していることを検出する。このとき、返却口発光部21が点灯又は点滅する。返却口10bからカードCDが取り出されると、カード返却口在荷センサ20により、返却空間37の内部にカードCDが存在していないことが検出される。その後、シャッターソレノイド13は、投入口10aを開状態にする。シャッターソレノイドセンサ14はシャッターソレノイド13により投入口10aが開状態にされたことを検出する。
(ゲート機エラー時の動作)
次に、カードに記憶されている個人識別用データの認証が成功したのに、ゲート機40にエラーが起こった場合の一連の動作について説明する。図9のタイミングチャートに示すように、まず、認証対象者が投入口10aにカードCDを投入すると、カード保持ソレノイド16が進出状態にあるので、カードCDが、カードリーダ11による読み取り可能エリアに留まる。よって、カード保持在荷センサ15は、カードリーダ11による読み取り可能エリアにカードCDが存在していることを検出する。カード保持在荷センサ15がカードリーダ11による読み取り可能エリアにカードCDが存在していることを検出すると、シャッターソレノイド13により投入口10aが閉状態にされ、このことが、シャッターソレノイドセンサ14によって検出される。
また、読み取り可能エリアに存在しているカードCDに記憶されている個人識別用データをカードリーダ11が読み出す。そして、入退制御装置2が個人識別用データの認証処理を行い、認証結果が成功である場合には、扉駆動部45に扉開放信号を送信する。このとき、例えば扉駆動部45が故障していたり、扉44を開放する前に通行センサ46によって人の通行を検出した場合には、ゲート機40がエラー信号を送信する。エラー信号は、例えば、通行完了前の通行エラー(複数人が一度に通過しようとする共連れ等)の場合や、機器異常時にも送信される。
この場合、図5に示すように、カード振り分け機構用ソレノイド33は、案内部材31を返却位置にしたままにする。また、カード保持ソレノイド16が後退してカードCDが読み取り可能エリアから下方へ送られる。カード保持ソレノイドセンサ17は、カード保持ソレノイド16が後退したことを検出する。カードCDが読み取り可能エリアから下方へ送られると、カード保持在荷センサ15は、読み取り可能エリアにカードCDが存在していないことを検出する。
案内部材31が返却位置にあるので、カードCDは返却口10bに送られる。したがって、認証が成功したにも関わらず認証対象者が通路Aを通過しなかった場合にはカードCDが返却される。カード返却口在荷センサ20により、返却空間37の内部、即ち返却口10bにカードCDが存在していることを検出する。このとき、返却口発光部21が点灯又は点滅する。返却口10bからカードCDが取り出されると、カード返却口在荷センサ20により、返却空間37の内部にカードCDが存在していないことが検出される。その後、シャッターソレノイド13は、投入口10aを開状態にする。シャッターソレノイドセンサ14はシャッターソレノイド13により投入口10aが開状態にされたことを検出する。
(異物挿入時の動作)
次に、投入口10aに異物が挿入された時の一連の動作について説明する。図10のタイミングチャートに示すように、投入口10aに異物が挿入されると、カード保持ソレノイド16が進出状態にあるので、異物が、カードリーダ11による読み取り可能エリアに留まる。よって、カード保持在荷センサ15は、カードリーダ11による読み取り可能エリアに異物(このときにはカードであるか異物であるか判別できない)が存在していることを検出する。尚、「異物」とは、例えば、カードリーダ11による読み取りができない別のカードや、カードに似た部材等を含んでいる。
異物には、個人識別用データが記憶されていないので、カードリーダ11はデータを読み取ることができず、このため、反応がない状態が継続する。カードリーダ11がデータを所定時間(1〜3秒間)読み取ることができない場合には、カード保持ソレノイド16が後退して異物が読み取り可能エリアから下方へ送られる。カード保持ソレノイドセンサ17は、カード保持ソレノイド16が後退したことを検出する。異物が読み取り可能エリアから下方へ送られると、カード保持在荷センサ15は、読み取り可能エリアに異物が存在していないことを検出する。
案内部材31が返却位置にあるので、異物は返却口10bに送られる。カード返却口在荷センサ20により、返却口10bに異物が存在していることを検出する。このとき、返却口発光部21が点灯又は点滅することになる。返却口10bから異物が取り出されると、カード返却口在荷センサ20により、返却空間37の内部に異物が存在していないことが検出される。その後、シャッターソレノイド13は、投入口10aを開状態にする。シャッターソレノイドセンサ14はシャッターソレノイド13により投入口10aが開状態にされたことを検出する。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、認証対象者がカードを投入口10aに投入すると、カードリーダ11がカードに記憶されている個人識別用データを読み取り、入退制御装置2が認証処理を行い、その結果、認証が成功すると、ゲート機40の扉44が開状態になるので認証対象者の通行が可能になる。一方、認証が失敗した時には扉44が閉状態のままなので認証対象者は通行が不可能になるので、セキュリティゲートとして機能する。
そして、カードリーダ11が扉開放信号を送信した後、認証対象者が通路Aを通過した場合には、通行センサ46によってそのことが検出され、カードがカード振り分け機構30により回収容器12へ送られるので、カードを回収することができる。
一方、カードをカード回収機10に投入し、カードに記憶されている個人識別用のデータの認証が成功したのに、所定時間内に通路Aを通過しなかった場合には、カードが返却口10bに送られて返却されるので、カードが回収されてしまうのを未然に防止することが可能になる。ゲート機40の通行エラー(共連れ等)や機器異常が発生した場合には、エラー信号を送信し、カードが即、返却口10bに送られて返却される。
(故障及び異常の検知方法)
例えば、カード回収機10の各機構の故障及び異常を検知する方法として、以下に述べる方法を採用することができる。
シャッターソレノイド13がソレノイド出力をONにして一定時間内に、シャッターソレノイドセンサ14がセンサ入力しなければ、シャッター機構の異常として、故障を検知することができる。
また、カード保持ソレノイド16がソレノイド出力をONにして一定時間内に、カード保持ソレノイドセンサ17がセンサ入力しなければ、カード保持機構の異常として、故障を検知する。
また、カード振り分け機構用ソレノイド33がソレノイド出力をONにして一定時間内に、回収側センサ35がセンサ入力しなければ、カード振り分け機構の異常として、故障を検知する。
また、カード保持ソレノイド16がソレノイド出力をONにしてカードを落下させたにもかかわらず、カードの回収動作の場合は、一定時間以内にカード回収確認センサ18がセンサ入力しなければ、カード詰まりと判定する。また、カードの返却動作の場合は、一定時間以内にカード返却口在荷センサ20がセンサ入力しなければ、カード詰まりと判定する。
(その他の実施形態)
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
例えば、カード回収機10に内部のカードが通過するカード通過通路50は、内部の構造が見えるスケルトン構造となっており、カードが途中で詰まった場合でも、容易に詰まった箇所を突き止めることができ、さらに容易にアクセスできる構造となっている。
カード返却口在荷センサ20が一定時間以上ONの場合には、カードの返却動作に限らずカード返却時のカードの取り忘れと判断することもできる。
カード回収機10の各状態は、入退制御装置2に送信され、入退制御装置2で確認や履歴に残すことができ、入退制御装置2に接続した表示部により管理者等に報知することが可能である。
カード回収機10の各状態の例としては以下のようなものがある。カード返却時のカードの取り忘れ、カード回収機の各種異常状態(なお、異常時はシャッターソレノイド13により投入口10aが閉状態にされ、使用不可となる。)、カード満杯センサ19によって回収容器12が満杯になった場合、回収したカードの枚数のカウント表示等を挙げることができる。
また、入退制御装置2、カード回収機10、ゲート機40間の信号のやり取りは、I/O制御またはシリアル通信のどちらでも可能であり、有線または無線のどちらでも可能である。
以上説明したように、本発明に係る入退出管理装置は、例えば各種施設やイベント会場等の入退出ゲートに設けることができる。
1 入退出管理装置
2 入退制御装置
2a 記憶部
10 カード回収機
10a 投入口
10b 返却口
11 カードリーダ
12 回収容器
21 返却口発光部(報知手段)
30 カード振り分け機構
33 カード振り分け機構用ソレノイド(案内部材駆動部)
40 ゲート機
44 扉
45 扉駆動部
46 通行センサ
50 カード通過通路
51 返却通路
52 回収通路
A 通路

Claims (6)

  1. 個人識別用データが記憶されたカードが投入される投入口と該投入口から投入された上記カードを返却する返却口とが形成されるとともに、上記カードに記憶されている個人識別用データを読み取るカードリーダ及び該カードリーダで読み取った個人識別用データの認証処理が行われた上記カードを回収するための回収容器が設けられたカード回収機と、
    上記カードの所持者である認証対象者が通過する通路を開閉する扉と、該扉を駆動する扉駆動部とを有するゲート機とを備え、
    個人識別用データの認証処理の結果、認証が成功した時に上記扉駆動部に送信される扉開放信号を該扉駆動部が受信して上記扉を開状態にする一方、個人識別用データの認証処理の結果、認証が失敗した時に上記扉を閉状態としておくように構成された入退出管理装置において、
    上記ゲート機は、上記通路を上記認証対象者が通過したことを検出する通行センサを備えるとともに、該通行センサの検出信号を上記カード回収機に送信するように構成され、
    上記カード回収機は、上記扉開放信号が送信された後に上記通行センサの検出信号によって上記認証対象者が上記通路を通過したと判定した場合には、上記カードを上記回収容器へ送る一方、上記扉開放信号が送信された後に上記通行センサの検出信号によって上記認証対象者が上記通路を通過していないと判定した場合には、上記カードを上記返却口へ送るカード振り分け機構を備えていることを特徴とする入退出管理装置。
  2. 請求項1に記載の入退出管理装置において、
    上記カード回収機は、上記カードが上記返却口に送られたことを該カード回収機の周囲に報知するための報知手段を備えていることを特徴とする入退出管理装置。
  3. 請求項1または2に記載の入退出管理装置において、
    上記入退出管理装置は、認証対象者の個人情報を記憶する記憶部を有するとともに、上記カード回収機及び上記ゲート機に接続された入退制御装置を備えており、
    上記入退制御装置は、上記扉開放信号が送信された後に上記通行センサの検出信号によって上記認証対象者が上記通路を通過したと判定した場合に、上記記憶部に記憶されている個人情報を無効または消去するように構成されていることを特徴とする入退出管理装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の入退出管理装置において、
    上記返却口及び上記回収容器は、上記投入口の下方に配置され、
    上記カード回収機の内部には、上記カードが通過するカード通過通路が上記投入口から下方へ延びるように設けられ、該カード通過通路の下側は、上記返却口へ延びる返却通路と、上記回収容器へ延びる回収通路とに分岐しており、
    上記カード振り分け機構は、上記カード通過通路の中途部に配置されていることを特徴とする入退出管理装置。
  5. 請求項4に記載の入退出管理装置において、
    上記返却通路と上記回収通路とが水平方向に並ぶように設けられており、
    上記カード振り分け機構は、上記カード通過通路内において上下方向に延びるように配置されて上記カードを案内する案内部材と、該案内部材を、上記投入口から投入された上記カードを上記返却通路に案内する返却位置と、上記投入口から投入された上記カードを上記回収通路に案内する回収位置とに切り替える案内部材駆動部とを備えていることを特徴とする入退出管理装置。
  6. 請求項5に記載の入退出管理装置において、
    上記案内部材駆動部は、上記投入口から上記カードが投入される前、上記案内部材を返却位置にしておくように構成されていることを特徴とする入退出管理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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