JP2019095802A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】給送部と画像形成部の相互の位置関係を考慮して、印字精度をより向上させる。【解決手段】転写ベルト12と2次転写ローラ14との間に形成された2次転写部T2で、1次転写されたトナー像が記録材Sに2次転写される画像形成装置1において、転写ベルト12を回転可能に支持するベルトユニット11と、2次転写部T2に向けて記録材Sを給送する給送ユニット18と、を有し、ベルトユニット11及び給送ユニット18の両方が同一のメインステイ9に位置決め固定されている。【選択図】図3

Description

本発明は、シート等の記録材上に画像を形成する機能を備えた、例えば、複写機、プリンタなどの画像形成装置に関するものである。
複写機、プリンタ、ファクシミリなどの画像形成装置においては、印字精度向上、そして、低コスト化が求められている。
そのため、簡単な構成で、かつ、記録材の給送部や画像形成部の位置の精度向上が重要になっている。
特許文献1には、感光体上のトナー像が1次転写される中間転写ベルトを備えたベルトユニットが、画像形成装置の枠体に位置決めされている構成が開示されている。
また、特許文献2には、給送ローラ及び分離ローラを含んだ給送ユニットの構成が開示されている。
特開2014−106485号公報 特開平2−287565号公報
画像形成装置において印字精度を向上するためには、画像形成部の位置決めだけではなく、記録材の給送部と画像形成部の相互の位置関係を精度よく設定することが重要になると考えられる。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2には、給送部と画像形成部の相互の位置関係を設定することについては開示されていない。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、給送部と画像形成部の相互の位置関係を考慮して、印字精度をより向上させることを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
トナー像が形成される感光体と、
前記感光体との間に形成された1次転写部で、前記感光体に担持されたトナー像が1次転写される無端状の回転可能なベルトと、
を有し、前記ベルトと転写部材との間に形成された2次転写部で、1次転写されたトナー像が記録材に2次転写される画像形成装置において、
前記ベルトを回転可能に支持するベルトユニットと、
前記2次転写部に向けて記録材を給送する給送ユニットと、
を有し、
前記ベルトユニット及び前記給送ユニットの両方が同一の位置決め部材に位置決め固定されていることを特徴とする。
トナー像が形成される感光体と、
記録材を担持しながら搬送する無端状の回転可能なベルトと、
を有し、前記感光体と前記ベルトとの間に形成された転写部を記録材が通過する際に、前記感光体に担持されたトナー像が転写される画像形成装置において、
前記ベルトを回転可能に支持するベルトユニットと、
記録材が前記ベルトに担持され搬送されるように、前記ベルトに向けて記録材を給送する給送ユニットと、
を有し、
前記ベルトユニット及び前記給送ユニットの両方が同一の位置決め部材に位置決め固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、給送部と画像形成部の相互の位置関係を考慮して、印字精度をより向上させることが可能となる。
実施例の画像形成装置の外観を示す斜視図 実施例の画像形成装置の概略構成を示す断面図 実施例の給送部近傍及び転写部の概略構成を示す断面図 実施例のベルトユニットとメインステイの取り付けを示す斜視図 実施例のメインステイの位置決め穴を示す上面図 実施例のメインステイの位置決め穴の詳細構成について説明する図 実施例のレジストユニットの詳細構成について説明する斜視図 実施例のレジストユニットがメインステイに固定された状態を示す斜視図 図8のレジストユニットとメインステイの固定状態を裏面側から見た図 図7で示したレジストユニットを反対側から見た斜視図 実施例のピックアップユニットの詳細構成について説明する斜視図 レジストユニットとピックアップユニットを取付けたメインステイの図 図12で示した下面図を反対方向(上方向)から見た斜視図 実施例の分離ローラユニットを示す斜視図 分離ローラユニットが装置本体の枠体に取り付けられ状態を示す斜視図 分離ローラユニットが左側板に取り付けられている状態を示す側面図
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例)
以下に、実施例について説明する。
本実施例では、画像形成装置として、4個のプロセスカートリッジが着脱可能なフルカラー電子写真画像形成装置を例示している。しかしながら、画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジの個数は、これに限るものではなく、必要に応じて適宜設定されるものである。例えば、モノクロの画像を形成する画像形成装置の場合には、装着されるプロセスカートリッジの個数は1個である。
また、本実施例では、画像形成装置の一態様としてプリンタを例示しているが、これに限るものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置や、これらの機能を組み合わせた複合機等の画像形成装置にも本発明を適用することができる。
《画像形成装置の概略構成》
図1は、本実施例の画像形成装置の外観を示す斜視図であり、図2は、本実施例の画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
本実施例の画像形成装置1は、電子写真プロセスを用いた4色フルカラーレーザプリンタであり、記録材Sに対してカラー画像形成を行う。本実施例では、プロセスカートリッジ方式の画像形成装置を用いており、画像形成装置1には、プロセスカートリッジ(以下
、カートリッジ)Pが画像形成装置本体(以下、装置本体)2に対して取り外し可能に装着されている。
ここで、本実施例では、画像形成装置1に関して、装置開閉ドア3を設けた側を正面(前面)、正面と反対側の面を背面(後面)とする。また、画像形成装置1を正面から見たときの水平方向右側を、画像形成装置1の右側とし、水平方向左側を画像形成装置1の左側とする。また、画像形成装置1が設置された状態における鉛直方向を上下方向とする。
装置本体2には、第1のカートリッジPY、第2のカートリッジPM、第3のカートリッジPC、第4のカートリッジPKの4つのカートリッジが水平方向に配置されている。第1〜第4の各カートリッジ(PY・PM・PC・PK)は、用いる現像剤(以下、トナー)の色が異なることを除いては、実質的に同じ電子写真プロセス機構を有している。第1〜第4のカートリッジPY・PM・PC・PKにはそれぞれ、装置本体2の画像形成駆動モータから回転駆動力が伝達される。また、第1〜第4のカートリッジPY・PM・PC・PKにはそれぞれ、装置本体2からバイアス電圧(帯電バイアス、現像バイアス等)が供給される。
ここで、第1のカートリッジPYは、イエロー(Y)のトナーを収容しており、像担持体としての感光体(感光ドラム)40の表面にはイエロー色のトナー像が形成される。第2のカートリッジPMは、マゼンタ(M)のトナーを収容しており、感光体40の表面にはマゼンタ色のトナー像が形成される。第3のカートリッジPCは、シアン(C)のトナーを収容しており、感光体40の表面にはシアン色のトナー像が形成される。
第4のカートリッジPKは、ブラック(K)のトナーを収容しており、感光体40の表面にはブラック色のトナー像が形成される。
第1〜第4のカートリッジPY・PM・PC・PKの上方には、露光手段としてのレーザスキャナユニットLSが設けられている。このレーザスキャナユニットLSは、各カートリッジに対して、画像情報に対応するレーザ光Zを出力する。そして、レーザ光Zは、各カートリッジに設けられた露光窓部を通過して各感光体40の表面を走査露光する。
第1〜第4のカートリッジPY・PM・PC・PKの下方には、ベルトユニット11が設けられている。このベルトユニット11は、可撓性を有する無端状の中間転写ベルト(以下、転写ベルト)12、駆動ローラ13、ターンローラ17、テンションローラ15を有する。そして、転写ベルト12が、各ローラによって掛け渡され(張架され)ることで、回転可能に構成されている。
第1〜第4のカートリッジPY・PM・PC・PKの各感光体40は、その下面が転写ベルト12の上面に接するように構成されており、その接触部により1次転写部T1が構成されている。転写ベルト12の内側には、感光体40に対向するように1次転写ローラ16が設けられている。
ターンローラ17には、転写ベルト12を介して2次転写ローラ(転写部材)14が当接するように構成されている。転写ベルト12と2次転写ローラ14の接触部により2次転写部T2が構成されている。
ベルトユニット11の下方には、2次転写部T2に向けて記録材Sを給送するための給送ユニット18が設けられている。この給送ユニット18は、記録材Sが積載され収容される給送トレイ19、ピックアップローラ30、フィードローラ20、搬送ローラ対(以下、レジストローラ対)43、44を有する。
ピックアップローラ(給送手段)30は、給送トレイ(載置部)19内の記録材Sを給送する。フィードローラ20は、分離ローラ(分離手段)29と対となって、ピックアップローラ30により給送された記録材Sを1枚ずつ搬送する。このフィードローラ20及び分離ローラ29は、ピックアップローラ30により記録材Sが複数枚給送された場合で
も、記録材Sを1枚ずつ分離して搬送することができる。レジストローラ対43、44は、後述する斜行補正部材(以下、レジストシャッタ)45とともに、斜行補正手段を構成し、フィードローラ20及び分離ローラ29により1枚ずつ搬送された記録材Sの斜行を補正する。ここで、レジストローラ対43、44は、より詳しくは、レジスト駆動ローラ43とレジストアイドラローラ44で構成され、レジストシャッタ45は、レジストアイドラローラ44の軸部に設けられている。
図2において、装置本体2内の左上方には、定着ユニット21と排出ローラ22が設けられ、装置本体2の上面には、排出トレイ23が設けられている。
《画像形成動作》
次に、フルカラー画像を形成するための動作について説明する。
プリント信号が入力されると、第1〜第4のカートリッジPY・PM・PC・PKの各感光体40が所定の速度で図2に示す矢印方向(反時計回り)に回転駆動される。
転写ベルト12も、感光体40の回転に順方向(図2に示す矢印C方向)に、感光体40の速度に対応した速度で回転駆動される。
レーザスキャナユニットLSは、各感光体40の表面を各色の画像信号に応じてレーザ光Zで走査露光する。
これにより、各感光体40の表面に対応色の画像信号に応じた潜像(静電潜像)が形成される。感光体40上に形成された潜像は、所定の速度で回転駆動される現像ローラにより現像される。
このような電子写真画像形成プロセス動作により、第1のカートリッジPYの感光体40にはフルカラー画像のイエロー成分に対応するイエロー色のトナー像が形成される。そして、そのトナー像が1次転写部T1で転写ベルト12上に1次転写される。
同様に第2のカートリッジPMの感光体40には、フルカラー画像のマゼンタ成分に対応するマゼンタ色トナー像が形成される。そして、そのトナー像が、転写ベルト12上にすでに転写されているイエロー色のトナー像に重畳されるように1次転写される。同様に第3のカートリッジPCの感光体40には、フルカラー画像のシアン成分に対応するシアン色トナー像が形成される。そして、そのトナー像が、転写ベルト12上にすでに転写されているイエロー色、マゼンタ色のトナー像に重畳されるように1次転写される。同様に第4のカートリッジPKの感光体40には、フルカラー画像のブラック成分に対応するブラック色トナー像が形成される。そして、そのトナー像が、転写ベルト12上にすでに転写されているイエロー色、マゼンタ色、シアン色のトナー像に重畳されるように1次転写される。
このようにして、転写ベルト12上にイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色の4色フルカラーの未定着トナー像が形成される。
一方、プリント信号が入力されることで、給送トレイ19内に収納された記録材Sは、ピックアップローラ30により給送される。給送された記録材Sは、フィードローラ20と分離ローラ29のニップに導かれ、1枚ずつ分離搬送された後、レジストシャッタ45により斜行補正され、レジスローラ対43、44のニップに導かれる。
その記録材Sは、所定の制御タイミングで、後述するメインステイ9の通紙用(記録材通過用)穴9iを通過し、2次転写ローラ14と転写ベルト12との当接部である2次転写部T2に導入される。そして、記録材Sが2次転写部T2を搬送されていく過程で、転写ベルト12上の4色のトナー像が記録材Sの表面に一括して2次転写される。その後、定着ユニット21に設けられた定着手段により、記録材S上に転写されたトナー像が記録材Sに定着され、トナー像が定着された記録材Sは、排出ローラ22により排出トレイ23へ排出される。
両面プリント時には、記録材Sの後端付近が排出ローラ22に到達した後、フラッパー62が両面搬送位置に移動し、排出ローラ22が逆回転することで、記録材Sが両面ユニット80に送られる。その後、記録材Sは、両面搬送ローラ81、82によって、レジストローラ対43、44まで搬送される。その後は、1面目の画像形成動作と同様に2面目に対する画像形成動作が行われる。このようにして両面に画像形成された記録材Sは排出トレイ23へ排出される。
《給送部、転写部の構成》
図3は、給送部近傍及び転写部の概略構成を示す断面図である。
図3には、メインステイ9、ベルトフレーム31、FPカバー50、レジストカバー51、分離ローラ保持カバー52、レジストユニットR、ピックアップユニットK、分離ローラユニットTを示している。
ここで、メインステイ9は、互いに対向するように設けられた一対の左側板6、右側板7とともに装置本体2の枠体を構成し、左側板6と右側板7を連結する連結部材に相当する。また、メインステイ9は、ベルトユニット11及び給送ユニット18の両方が位置決め固定される同一の位置決め部材に相当する。本実施例では、連結部材が位置決め部材を兼ねているが、これに限るものではなく、左側板6と右側板7を連結する連結部材と、ベルトユニット11及び給送ユニット18の両方が位置決め固定される位置決め部材が異なる別部材で構成されるものであってもよい。メインステイ9は左側板6と右側板7に締結されている。左側板6、右側板7については後述する。
また、ベルトフレーム31は、ベルトユニット11の枠体を構成するフレーム部材であり、転写ベルト12を回転可能に張架する複数のローラを回転可能に支持する支持フレームに相当する。また、FPカバー50は、フィードローラ20及びピックアップローラ30を保持するカバー部材である。また、レジストカバー51は、レジストローラ対43、44を保持するカバー部材である。また、分離ローラ保持カバー52は、分離ローラ29を保持するカバー部材である。
また、レジストユニットRは、レジストカバー51、レジストローラ対43、44等により構成されている。また、ピックアップユニットKは、FPカバー50、フィードローラ20、ピックアップローラ30等により構成されている。また、分離ローラユニットTは、分離ローラ保持カバー52、分離ローラ29等により構成されている。ここで、レジストユニットRは、第2ユニットに相当し、ピックアップユニットKは、第1ユニットに相当し、分離ローラユニットTは、第3ユニットに相当する。
図4(a)は、ベルトユニット11とメインステイ9の取り付けを示す斜視図である。
図4(a)に示すように、ベルトユニット11には、ベルトユニット本体の左側にベルトフレーム左31Lが設けられ、ベルトユニット本体の右側にベルトフレーム右31Rが設けられている。詳細は後述するが、ベルトユニット11をメインステイ9に取り付ける際には、ベルトフレーム左31L及びベルトフレーム右31Rがメインステイ9に位置決め固定されることとなる。
図4(b)は、メインステイ9の上視図である。
図4(b)に示すように、メインステイ9には、位置決め穴9a、9b、9c、9d、位置決め用丸穴9e、位置決め用長丸穴9f、位置決め用長丸穴9g、9h、通紙用穴9iが設けられている。
図5は、メインステイ9の位置決め穴9a、9b、9c、9dを示す上面図である。
図5(a)には、位置決め穴9cと、位置決め穴9cの位置決め用突き当て部9nと、位置決め穴9cのスリット9c1の幅t3が示されている。図5(b)には、位置決め穴9aと、位置決め穴9aの位置決め用突き当て部9jと、位置決め穴9aにおける位置決め用のスリット9a1の幅t1が示されている。図5(c)には、位置決め穴9dと、位
置決め穴9dの端部9mと、位置決め穴9dのスリット9d1の幅t4が示されている。図5(d)には、位置決め穴9bと、位置決め穴9bの端部9kと、位置決め穴9bにおける位置決め用のスリット9b1の幅t2が示されている。
ここで、幅t1は、ベルトフレーム31の板厚とほぼ同じである。また、幅t2は、幅t1に等しい。また、幅t3は、幅t1の幅より若干広くなっている。また、幅t4は、幅t3に等しい。
図6(a)は、メインステイ9の位置決め穴9aの詳細構成について説明するための斜視図である。
図6(a)に示すように、メインステイ9とベルトフレーム左31Lは、ビスBによって固定されている。メインステイ9の曲げ部9pとベルトフレーム左31Lの間には、ビスBにより締結される前には隙間が存在している。そして、図6(a)に示すように、ベルトフレーム左31Lと位置決め穴9aとが嵌合した状態で、ビスBが締められることにより、ベルトフレーム左31Lが突き当て部9jに突き当たることで位置決めされ固定される。同様に、ベルトフレーム右31Rが位置決め穴9cに入り込んだ状態で、ビスBが締められることにより、ベルトフレーム右31Rが突き当て部9nに突き当たることで位置決めされ固定される。
図6(b)は、メインステイ9の位置決め穴9bの詳細構成について説明するための斜視図である。
図6(b)に示すように、ベルトフレーム左31Lは位置決め穴9bと嵌合している。ベルトフレーム左31Lが、図6(a)に示したように位置決め穴9aの突き当て部9jに突き当たってメインステイ9に位置決め固定されたときに、位置決め穴9bの端部9kとベルトフレーム左31Lの間には隙間Lが存在するように構成されている。同様に、ベルトフレーム右31Rが位置決め穴9dに入り込むが、ベルトフレーム右31Rがメインステイ9に位置決め固定された状態では、位置決め穴9dの端部9mとベルトフレーム右31Rの間に隙間が存在するように構成されている。
このような構成により、前後方向に関して、ベルトユニット11をメインステイ9に、より確実に位置決めして固定することができ、また、取り付け作業の作業性を向上することができる。
また、ベルトユニット11のベルトフレーム左31Lが、位置決め穴9aのスリット9a1、位置決め穴9bのスリット9b1と嵌合することにより、メインステイ9に対するベルトユニット11の左右方向の位置が決まる。また、ベルトフレーム右31Rは、位置決め穴9cのスリット9c1と、位置決め穴9dのスリット9d1に入り込むこととなる。このとき、幅t3、幅t4は、幅t1、幅t2より広く設定されているので、ベルトフレーム右31Rは左右方向に関して、スリット9c1、9d1との間に隙間が存在する。
これにより、左右方向に関して、ベルトユニット11をメインステイ9に、より確実に位置決めして固定することができ、また、取り付け作業の作業性を向上することができる。
図4に戻って説明を続けると、ベルトユニット11はメインステイ9に対して、位置決め穴9a、9b、9cによって位置決めされ、ビスBにより固定されている。
《レジストユニットRの構成》
次に、レジストユニットRの詳細構成について説明する。
図7は、レジストユニットRの詳細構成について説明するための斜視図である。
図7には、位置決め用のボス51a、51b、レジストアイドラローラ44の軸部に設けられたレジストシャッタ45が示されている。記録材Sは、レジストシャッタ45により斜行を補正されてレジスト駆動ローラ43とレジストアイドラローラ44のニップに導かれる。
《レジストユニットRがメインステイ9に固定された構成》
図8は、レジストユニットRがメインステイ9に固定された状態を示す斜視図である。
図8に示すように、レジストユニットRのボス51aがメインステイ9の位置決め用丸穴9eに入り、ボス51bがメインステイ9の位置決め用長丸穴9fに入ることで、レジストユニットRがメインステイ9に位置決めされている。
図9は、図8で示したレジストユニットRがメインステイ9に固定された状態を裏面側からみた下面図である。
図9に示すように、レジストユニットRは2つのビスBによりメインステイ9にビス留めされ固定されている。
《レジストユニットRとピックアップユニットKの位置決め構成》
次に、レジストユニットRとピックアップユニットKの位置決め構成について説明する。
図10は、図7で示したレジストユニットRを反対側から見た斜視図である。図10には、位置決め用のボス51c、51d、51e、51fが示されている。
図11は、ピックアップユニットKの詳細構成について説明するための斜視図である。図11には、FPカバー50の右側のカバー(以下、FPカバー右)50R、FPカバー50の左側のカバー(以下、FPカバー左)50L、位置決め用のボス50a、50b、位置決め用長丸穴50c、50f、位置決め用丸穴50d、50eが示されている。フィードローラ20及びピックアップローラ30は、FPカバー右50RとFPカバー左50Lにより保持されている。
《ピックアップユニットKとレジストユニットRのメインステイ9への取り付け構成》
次に、ピックアップユニットKとレジストユニットRのメインステイ9への取り付け構成について説明する。
図12は、メインステイ9にレジストユニットRとピックアップユニットKが取り付けられている様子を示す下面図である。
図12に示すように、レジストユニットRがメインステイ9にビスBにより固定されている。レジストカバー51のボス51eは、FPカバー左50Lの位置決め用丸穴50eに嵌合し、レジストカバー51のボス51dはFPカバー右50Rの位置決め用丸穴50dに嵌合する。そして、レジストカバー51のボス51fはFPカバー左50Lの位置決め用長丸穴50fに入り込み、レジストカバー51のボス51cはFPカバー右50Rの位置決め用長丸穴50cに入り込み位置が決まる。レジストユニットRとピックアップユニットKは、ビスB1により2か所で締結され固定される。
図13は、図12で示した下面図を反対方向(上方向)から見た斜視図である。
図13に示すように、FPカバー左50Lのボス50aが、メインステイ9の位置決め用長丸穴9gに入り込み、FPカバー右50Rのボス50bが、メインステイ9の位置決め長丸穴9hに入り込んでいる。このことで、メインステイ9に対してピックアップユニットKの左右方向の位置が決まる。
このとき、ピックアップユニットKは、レジストユニットRで位置決めされているため、メインステイ9と嵌合させるとピックアップユニットKに微小な変形を生じる場合がある。しかし、FPカバー左50LとFPカバー右50Rは強度が弱いため、メインステイ9の位置決めに倣うこととなる。
図12に戻って説明を続けると、ピックアップユニットKは、メインステイ9に対して、ビスBにより2か所で締結されることで固定されている。
このようにしてレジストユニットR、ピックアップユニットKがメインステイ9に取り付けられることにより、レジストユニットR、ピックアップユニットKのメインステイ9
に対する位置精度が確保され、かつ、強度が保たれるように構成されている。
《分離ローラユニットTの取り付け構成》
次に、分離ローラユニットTの取り付け構成について説明する。
図14は、分離ローラユニットTを示す斜視図である。
図14には、分離ローラ保持カバー52に設けられた位置決め用のボス52a、52b、ビス締結用の穴52c、52dが示されている。
図15は、分離ローラユニットTが装置本体2の枠体(左側板6、右側板7)に取り付けられている状態を示す斜視図である。
前述したように、左側板6と右側板7には、それぞれメインステイ9が締結され、このメインステイ9により左側板6と右側板7が連結されている。図15に示すように、分離ローラユニットTのボス52aが左側板6の位置決め用L字穴6aに入ることで、分離ローラユニットTが左側板6に位置決めされている。分離ローラユニットTは、右側板7に対しても、同様に位置決めされている。
そして、分離ローラユニットTは、ビス締結用の穴52c、52dにビスB2が締め付けられることで、左側板6、右側板7に締結され固定される。
図16は、分離ローラユニットTが左側板6に取り付けられている状態を示す側面図である。
図16に示すように、分離ローラユニットTは、ボス52aが左側板6の位置決め用L字穴6aに入り、ビスB2により左側板6に締結されることにより、位置決め用L字穴6aの端部に突き当たって位置が決まっている。右側板7側も同様の構成である。
《効果》
上記のような構成により、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施例では、トナー像が1次転写される転写ベルト12を有するベルトユニット11とレジストユニットRがメインステイ9に位置決めされ、ピックアップユニットKがレジストユニットRとメインステイ9に位置決めされている。このため、ベルトユニット11と、レジストローラ対43、44間のニップとが精度よく位置決めされ、レジストローラ対43、44とフィードローラ20とピックアップローラ30とにおいても、精度よく位置決めされることとなる。
これにより、ピックアップローラ30により給送され、フィードローラ20により搬送される記録材Sが、レジストローラ対43、44に、斜行等の少ない、より安定した状態で搬送されることとなる。より少ない斜行量でレジストローラ対43、44まで搬送されるので、レジストローラ対43、44においても、より確実に斜行補正を行うことができる。さらに、斜行補正された記録材Sは、2次転写部T2(画像形成部)へと安定して搬送されるので、印字精度がより安定する。
(2)本実施例では、ピックアップユニットKと分離ローラユニットTは、別体のユニットで構成されており、ピックアップユニットKは、記録材の搬送方向に沿って横に並ぶフィードローラ20とピックアップローラ30を保持している。このため、ユニットの高さを低く抑えることができる。
これにより、ピックアップユニットKと分離ローラユニットTが一体のユニットである従来の構成に対して、FPカバー50の剛性を弱くしても、ピックアップユニットKをレジストユニットRとメインステイ9に組み付けることで強度を確保することができる。また、ピックアップユニットKは、メインステイ9に取り付ける前のユニット状態では、剛性を必要としないので、FPカバー50の厚みを薄くすることができ、補強のためのリブ等を必要としない、又は最小限に抑えることができる。よって、低コスト化を実現することができる。
ここで、本実施例では、レジストユニットRをメインステイ9に取り付けた後、ピックアップユニットKの取り付けを行うものであったが、これに限るものではない。すなわち、レジストユニットRとピックアップユニットKを先に組み付けてユニット化した後に、レジストユニットRとピックアップユニットKをメインステイ9に取り付けてもよい。また、レジストユニットRとピックアップユニットKがメインステイ9に対してそれぞれ位置決め固定されるものであれば、レジストユニットRとピックアップユニットKとが組み付けられない構成であってもよい。
また、本実施例では、レジストユニットR及びピックアップユニットKが給送ユニット18としてメインステイ9に位置決め固定されるものであるが、これに限るものではない。レジストユニットRとピックアップユニットKのうち少なくともいずれか一方が給送ユニットとしてメインステイ9に位置決め固定されるものであればよい。また、メインステイ9に位置決め固定される給送ユニットとしては、本実施例のようにレジストユニットR、ピックアップユニットKにより構成されるものでなくてもよい。すなわち、ピックアップローラ30等の給送手段と、レジストローラ対43、44等の斜行補正手段のうち少なくともいずれか一方を含むものであればよい。
また本実施例では、給送トレイ19内の記録材Sが、ピックアップローラ30、フィードローラ20、分離ローラ29により1枚ずつ給送される構成であるが、これに限るものではない。例えば、公知の給送ローラと分離パッドの構成で、給送トレイ19内の記録材Sが、1枚ずつ給送されるものであってもよい。このような場合には、給送ローラを保持するユニットをレジストユニットRとメインステイ9で保持し、分離パッドを底板等の別部品で保持するように構成するとよい。
中間転写方式の画像形成装置について説明したが、これに限るものではない。すなわち、ベルトとして転写ベルト12ではなく記録材を担持しながら搬送する記録材搬送ベルトを備えた直接転写方式の画像形成装置にも本発明を好適に適用できる。直接転写方式の画像形成装置では、各画像形成部へとベルトにて搬送(担持搬送)される記録材に対して、それぞれ感光体の表面に形成されたトナー像が順次直接転写されてカラー画像が形成される。このような構成において、給送ユニットは、記録材がベルトに担持搬送されるように、ベルトに向けて記録材を給送する。斯かる画像形成装置は周知であるので、これ以上の説明は省略する。
9…メインステイ、11…ベルトユニット、12…転写ベルト、14…2次転写ローラ、18…給送ユニット、40…感光体、S…記録材、T1…1次転写部、T2…2次転写部
上記目的を達成するために本発明にあっては、
トナー像が形成される感光体と、
前記感光体との間に形成された1次転写部で、前記感光体に担持されたトナー像が1次転写される無端状の回転可能なベルトと、
を有し、前記ベルトと転写部材との間に形成された2次転写部で、1次転写されたトナー像が記録材に2次転写される画像形成装置において、
前記ベルトを回転可能に支持するベルトユニットと、
載置部に載置された記録材を前記2次転写部に向けて給送する給送手段と、
前記給送手段により給送された記録材の斜行を補正する斜行補正手段と、
前記給送手段を支持する第1ユニットと、
前記第1ユニットとは分離可能であって、前記斜行補正手段を支持する第2ユニットと、
前記ベルトユニットの一部と嵌合し、前記ベルトユニットの前記画像形成装置における位置を固定する位置決め部材と、
を有し、
前記位置決め部材は、前記ベルトユニットと接触する面とは反対側の面で、前記第1ユニットと前記第2ユニットと接触し、
前記位置決め部材は、前記第2ユニットが第1のビスによって位置決めされ、前記第1
ユニットが前記第2ユニットを介して第2のビスによって位置決めされることを特徴とする。

Claims (7)

  1. トナー像が形成される感光体と、
    前記感光体との間に形成された1次転写部で、前記感光体に担持されたトナー像が1次転写される無端状の回転可能なベルトと、
    を有し、前記ベルトと転写部材との間に形成された2次転写部で、1次転写されたトナー像が記録材に2次転写される画像形成装置において、
    前記ベルトを回転可能に支持するベルトユニットと、
    前記2次転写部に向けて記録材を給送する給送ユニットと、
    を有し、
    前記ベルトユニット及び前記給送ユニットの両方が同一の位置決め部材に位置決め固定されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像が形成される感光体と、
    記録材を担持しながら搬送する無端状の回転可能なベルトと、
    を有し、前記感光体と前記ベルトとの間に形成された転写部を記録材が通過する際に、前記感光体に担持されたトナー像が転写される画像形成装置において、
    前記ベルトを回転可能に支持するベルトユニットと、
    記録材が前記ベルトに担持され搬送されるように、前記ベルトに向けて記録材を給送する給送ユニットと、
    を有し、
    前記ベルトユニット及び前記給送ユニットの両方が同一の位置決め部材に位置決め固定されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 載置部に載置された記録材を給送する給送手段と、
    前記給送手段により給送された記録材の斜行を補正する斜行補正手段と、
    が設けられ、
    前記給送ユニットは、前記給送手段と前記斜行補正手段とのうち少なくともいずれか一方を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記給送ユニットは、
    前記給送手段を支持する第1ユニットと、
    前記斜行補正手段を支持する第2ユニットと、
    を含み、
    前記第1ユニット及び前記第2ユニットは、前記位置決め部材に対してそれぞれ位置決め固定され、かつ、互いに位置決め固定されていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記給送手段により給送される記録材を1枚ずつ分離する分離手段と、
    前記分離手段を支持する第3ユニットと、
    互いに対向するように設けられ画像形成装置の枠体を構成する一対の側板と、
    を有し、
    前記第3ユニットは、前記一対の側板に位置決めされていることを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 互いに対向するように設けられた一対の側板と、前記一対の側板を連結する連結部材とが、画像形成装置の枠体として設けられ、
    前記連結部材が、前記位置決め部材を兼ねることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記ベルトユニットは、前記ベルトを回転可能に張架する複数のローラと、前記複数のローラを回転可能に支持する支持フレームと、を有し、
    前記支持フレームが前記位置決め部材に位置決め固定されることで、前記ベルトユニットが前記位置決め部材に位置決め固定されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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