JP2019094920A - シール部材 - Google Patents

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晶子 古賀
規寛 濱田
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規寛 濱田
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泰輔 松田
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【課題】腐食防止機能を有し、被シール部材の腐食防止を効果的に行うことができるシール部材を提供すること。【解決手段】ゴム基材と、ゴム基材上にタイプA デュロメータ 硬度 50以下のコーティングを有し、(ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)は20以上であるシール部材。【選択図】なし

Description

本発明は、シール部材に関する。
車両や汎用機械、例えば自動車において、エンジンや、電子部品を内部に収容する装置等では、ハウジングを密封するためにシール部材が用いられている。シール部材は例えば、ハウジングを構成する一対の部材の間に圧縮された状態で挟まれることによって弾性変形しこれら一対の部材間の密封を図ることで、ハウジングを密閉する。
自動車は海浜地帯や融雪剤が散布されている地帯を走行することがある。このとき、自動車の部品に塩水や融雪剤が付着し、シール部材を挟圧する部材とシール部材との間に隙間があると、その隙間に塩水や融雪剤成分が侵入することによってシール部材を挟圧する部材に腐食(隙間腐食)が発生することがある。この腐食された部分がシール部材のシールラインを超えてハウジングの内部にまで侵入した場合、ハウジングを構成する材料の腐食に至る。
近年、自動車分野では、燃費向上のため軽量化が積極的に進められており、鉄系部材に比べて軽量であるアルミニウムの採用が拡大している。一般にアルミニウムは、鉄に比べると耐腐食性に優れるが、上述の隙間腐食が発生し易い傾向にある。
従来から、アルミニウムの腐食防止のために、アルミニウムの表面に様々な処理を行う方法が検討されてきた。アルミニウムなどの金属材料の表面処理方法としては主に、アルマイト(陽極酸化)処理、メッキ処理、及び腐食防止コーティングの三つの方法が用いられる。
特許文献1及び2はアルマイト処理、特許文献3はメッキ処理、特許文献4〜9は腐食防止コーティングを開示する。
より具体的には、特許文献1は、アルミニウム基材又はアルミニウム合金基材の表面に、陽極酸化被膜と、コバルト及び/又はクロムとが存在するアルマイト部材を開示する。
特許文献2は、ポンプボデーの全面にアルマイト層が形成された燃料ポンプを開示する。
特許文献3は、金属部品の表面に、Cu系めっき被膜を形成し、その上にNi系めっき被膜を形成した高耐食性Ni系複合めっき被膜を開示する。
特許文献4は、水、アルミニウム等のイオン源、クロム(III)カチオン源などを含み、六価クロムを実質的に含まない金属表面を被覆するための組成物を開示する。
特許文献5は、硬化されたバインダーと、表面が金属酸化物を含む親水性フレークとを含むコーティングにより被覆された機器を開示する。
特許文献6は、紫外線硬化樹脂組成物が塗布された塗膜が形成された鋼板を開示する。
特許文献7は、磁性体からなる基板の海水と接触する表面に、CrN、TiN、AlN、BN、BCN、AlBNからなるナイトライド系材料、および水素を含むダイヤモンドライクカーボン(DLC)、TiCからなるカーボン系材料から選択される少なくとも1種以上の材料で構成される被覆層を有する耐食性磁性材料を開示する。
特許文献8は、イソシアネート基またはシロキサン基を有するフッ素樹脂塗料被膜を、表面に直接設けた、熱交換器用アルミニウム合金材を開示する。
特許文献9は、ポリアミドイミド(PAI)耐熱性ポリマーバインダー、液体溶剤、および無機充填剤粒子を含む耐食性組成物を開示する。
特開2015−232155号公報 特開2008−261282号公報 特許第5365928号公報 特表2016−513755号公報 特表2015−509140号公報 特許第5483296号公報 特開2010−177326号公報 特許第5189823号公報 特許第5319282号公報
従来の腐食防止方法では、被シール部材に表面処理などを行うことにより、腐食を防止していた。しかし、このように被シール部材に直接、処理を行う方法では被シール部材の腐食防止効果を十分に達成できない場合があった。特に、被シール部材の材料として隙間腐食が発生し易いアルミニウムを塩水に接触する環境下で用いたアルミニウムハウジングの場合、腐食防止効果が著しく低下する場合があった。
本発明者らは上記の問題点について検討を行った結果、被シール部材自体に表面処理を行うのではなく、被シール部材に接触するシール部材に腐食防止機能を付与することにより、効果的に被シール部材の腐食防止を行えることを発見した。
すなわち、本発明は、腐食防止機能を有し、被シール部材の腐食防止を効果的に行うことができるシール部材を提供することを目的とする。
本発明の要旨構成は、以下のとおりである。
[1]ゴム基材と、
前記ゴム基材上に、タイプA デュロメータ 硬度が50以下のコーティングを有し、
(前記ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(前記コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)は、20以上である、シール部材。
[2]前記コーティングは、硬化シリコーンゴムを含む、[1]に記載のシール部材。
[3]前記硬化シリコーンゴムは、1液縮合反応型の硬化シリコーンゴムである、[2]に記載のシール部材。
[4]アルミニウムハウジング用のシール部材である、[1]から[3]までの何れか1つに記載のシール部材。
腐食防止機能を有し、被シール部材の腐食防止を効果的に行うことができるシール部材を提供することができる。
一実施形態のシール部材は、ゴム基材と、ゴム基材上にタイプA デュロメータ 硬度が50以下のコーティングとを有する。このゴム基材の硬度と、コーティングの硬度との間には、(ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)が20以上となる関係がある。なお、タイプA デュロメータ 硬度とは、JIS K 6253−3:2012に規定される測定方法により測定された硬度を表す。
上記のように一実施形態のシール部材では、コーティングの硬度がタイプA デュロメータ 硬度 50以下と低い硬度となっている。また、(ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)が20以上であり、コーティングはゴム基材よりもタイプA デュロメータ 硬度が20以上も柔らかくなっている。従って、例えば、シール部材を挟圧した際には、ゴム基材よりもコーティングの方が変形しやすくなっており、シール部材と、被シール部材の被シール面(シール部材と被シール部材が接触する面)との密着性を高くして、高いシール性及び腐食防止性を有することができる。
特に、従来では、アルミニウムハウジングを、塩水等の腐食成分と接触する環境下で使用した場合、酸素が不足する隙間部分でカソード分極が大きくなり、不動態被膜を維持するのに十分な電位がアノード部で維持されなくなって、不動態被膜が十分に形成されなかった。この結果、不動態被膜による腐食防止機能が発揮されにくくなり、アルミニウムハウジングの間隙腐食が促進されることとなっていた。これに対して、一実施形態のシール部材を、被シール部材であるアルミニウムハウジング用のシール部材として使用した場合、シール部材のコーティングの変形性能が高いため、アルミニウムハウジングの被シール面との密着性を高くすることができ、アルミニウムハウジングを構成する一対の挟圧部材とシール部材の隙間に塩水等の腐食成分が侵入することを効果的に防止できる。この結果、アルミニウムハウジングの腐食を効果的に防止すると共に、密閉機能を維持できる。
また、シール部材の形状は特に限定されず、任意の形状をとることができ、例えば正方形、長方形、円盤状等のシート状のシール部材、Oリング、角リング等の環状のシール部材が挙げられる。
以下では、一実施形態のシール部材の構成及びその製造方法を説明する。
(ゴム基材)
ゴム基材の材料としては本発明の効果を損なわない限り特に限定されないが、耐水性があるエラストマーが好ましく、例えば硬化したエチレン・プロピレン・ジエン3元共重合ゴム(EPDM)、ニトリルゴム(NBR)および水素化ニトリルゴム(HNBR)からなる群から選択される少なくとも1種の材料が挙げられる。また、このような材料は、必要に応じて、各種添加剤を含んでいてもよい。
また、ゴム基材は、優れた耐水性を有していることが好ましい。このような観点から、ゴム基材の材料は、硬化したEPDM、NBRおよびHNBRから選択される少なくとも1種であることがより好ましく、中でも、EPDMおよびHNBRの少なくとも一方を含むことがさらに好ましい。
ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度は40以上90以下が好ましく、50以上80以下がより好ましく、60以上70以下がさらに好ましい。ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度がこれらの範囲内にあることによって、シール部材の被シール部材への密着性及びシール性をより優れたものとすることができる。
(コーティング)
コーティングの硬度はタイプA デュロメータ 硬度 50以下であるが、9以上46以下がより好ましい。コーティングの硬度がこれらの範囲内にあることによってコーティングは優れた柔軟性を有することができる。ゴム基材とコーティングの硬度の間には、(ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)が20以上となる関係がある。コーティングの硬度とは硬化後のコーティングの硬度を表し、コーティングの硬度は、ゴム基材の硬度よりも20以上、小さい関係にある。(ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)は、20以上80以下が好ましく、20以上70以下がより好ましい。(ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)がこれらの範囲内にあることによって、シール部材と被シール部材との密着性をより向上させ、より優れたシール性を発揮することができる。
コーティングの材料は本発明の効果を損なわない限り特に限定されないが、硬化シリコーンゴムが好ましい。硬化シリコーンゴムの構造はシロキサン結合を有する架橋物であれば特に限定されない。硬化シリコーンゴムとしては、1液型又は2液型のものを挙げることができ、1液型又は2液型の何れの場合であっても縮合反応型、付加反応型、UV反応型の硬化シリコーンゴムを挙げることができる。シリコーンゴムの硬化反応が早く、工程数も短縮できるため、1液縮合反応型の硬化シリコーンゴムが好ましい。
シール部材を、アルミニウムハウジング用のシール部材として使用する場合、コーティングの厚さはアルミニウムハウジングの被シール面の最大高さ粗さRzよりも大きいことが好ましく、例えば、被シール面のRz=6μmの時、コーティングの厚さは6μmを越えることが好ましい。コーティングがこれらの厚さを有することにより、シール部材はより優れたシール性を有することができる。
コーティングは、硬化シリコーンゴム以外にその他の添加剤を含有することができる。このような添加剤としては、増粘剤、フロー助剤、消泡剤、フィラー、結合剤、レベリング剤、付着増進剤等が挙げられる。
(アルミニウムハウジング)
一実施形態に係るシール部材は、アルミニウムハウジングを構成する一対の部材の間に圧縮された状態で挟まれることによって弾性変形し、これら一対の部材間の密封を図る。このように、シール部材により、アルミニウムハウジングの密閉を図ることができる。従来のアルミニウムハウジングが塩水等の腐食成分と接触する環境下で使用された場合、不動態被膜が十分に形成されず、アルミニウムハウジングの間隙腐食が促進されることとなっていた。これに対して、一実施形態のシール部材をアルミニウムハウジング用のシール部材として使用した場合、シール部材のコーティングは優れた変形性能を有するためアルミニウムハウジングの被シール面との密着性を高くすることができ、アルミニウムハウジングを構成する一対の挟圧部材とシール部材の隙間に塩水等の腐食成分が侵入することを効果的に防止できる。この結果、アルミニウムハウジングの腐食を効果的に防止すると共に、密閉機能を維持できる。
アルミニウムハウジングの材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム基合金を用いることができる。アルミニウム基合金は、主たる成分(構成成分で最も含有量が多い成分)がアルミニウムである合金であり、アルミニウム以外の合金成分としては、銅(Cu)や珪素(Si)、亜鉛(Zn)、鉄(Fe)、マグネシウム(Mg)等が挙げられる。
アルミニウムハウジングにおいて、シール部材を挟圧する部材のうち少なくとも一つが上記のアルミニウムまたはアルミニウム基合金であればよく、他の挟圧部材はアルミニウム系部材以外の金属部材や、樹脂部材であってもよい。また、シール部材を挟圧する部材の形状、大きさ、シール部材押圧面の性状等は特に限定されず、シール部材の使用部位・目的に応じて適宜選択できる。
アルミニウムハウジングの種類は特に限定されないが、塩水に接触する環境下で使用されるものが好ましい。アルミニウムハウジングとしては例えば、車両用のアルミニウムハウジングを挙げることができ、コンバータ、電動パワーステアリング・制御コンピュータ・無段変速機、電動ウォーターポンプ、ストロークセンサ、ブレーキ等のアルミニウムハウジング、サーモハウジング等を挙げることができる。
(シール部材の製造方法)
一実施形態のシール部材の製造方法を以下に記載する。最初に、ゴム基材を準備する。ゴム基材は、所望の形状を有し既に硬化したゴムからなるゴム基材を入手したものでもよいし、ゴム材料を硬化・成形することにより得たものでもよい。
次に、ゴム基材上に、コーティングを形成する。コーティングの形成方法は特に限定されないが、液状材料を、ゴム基材上に塗布した後、所定時間、該液状材料を熱処理により乾燥させることで液状材料を硬化させる方法を挙げることができる。液状材料の塗布方法は特に限定されず、ワイヤーバーコーター、フィルムアプリケーター、スプレー、エアナイフコーティング、ダイコート、インクジェット印刷などの方法を挙げることができる。均一な膜厚のコーティングが得られることから、スプレー塗布を行うのが好ましい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の概念および特許請求の範囲に含まれるあらゆる態様を含み、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
次に、本発明の効果をさらに明確にするために、実施例および比較例について説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
ゴム基材として、タイプA デュロメータ 硬度が70の、硬化したエチレン・プロピレン・ジエン3元共重合ゴム(EPDM)製のOリングを準備した。次に、このOリングの表面をメチルエチルケトンで脱脂した後、スプレーによりプライマー(東レ・ダウコーニング株式会社製、DY39−067)を塗布した。この後、Oリングの表面に塗布したプライマーを室温で30分、乾燥させた。次いで、トルエン中に固形分濃度が10質量%となるようにシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、3145)を溶解させた後、Oリングの表面上に、シリコーンゴムのトルエン溶液をスプレー塗布した。この後、Oリングの表面に塗布したトルエン溶液を150℃で30分間、乾燥させて、シリコーンゴムを硬化させることにより、Oリングの表面上に、硬化シリコーンゴムからなるコーティングを形成し、最終的にゴム基材とコーティングからなるシール部材を得た。コーティングのタイプA デュロメータ 硬度は46であった。
得られたシール部材を、一対のアルミニウム基材(ADC12)の間に圧縮率が17%となるように挟んだ後、該アルミニウム基材で挟んだシール部材を、5質量%の塩分濃度で50℃の塩水中に720時間、浸漬させた。その後、塩水中からアルミニウム基材で挟んだシール部材を取り出し、更にアルミニウム基材の間に挟んだOリングを取り除いた。
次いで、目視にて、アルミニウム基材のうちシール部材に接触する面の錆の有無を確認した。目視にて錆が確認された場合を「×」、錆が確認されなかった場合を「○」として評価した。この評価結果を「塩水浸漬試験結果」とした。
また、表面が粗い一対の透明樹脂板を準備し、一対の透明樹脂板の間に圧縮率が17%となるようにシール部材を挟んだ後、マイクロスコープを用いて、シール部材と透明樹脂板の接触部分の状態を確認した。そして、シール部材(Oリング)と透明樹脂板の間に間隙が存在し、Oリングの外周側と内周側との間に貫通した通路が認められる場合を「×」、シール部材(Oリング)と透明樹脂板の間に間隙が確認されなかった場合を「○」として評価した。この評価結果を「シール性結果」とした。
(実施例2)
実施例1において、コーティング材料として、シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、3145)の代わりにシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、SE 9188)を用いた以外は、実施例1と同様にシール部材を作製した。コーティングのタイプA デュロメータ 硬度は34であった。得られたシール部材について、実施例1と同様の評価を行った。
(実施例3)
実施例1において、コーティング材料として、シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、3145)の代わりにシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、SE 9185)を用いた以外は、実施例1と同様にシール部材を作製した。コーティングのタイプA デュロメータ 硬度は29であった。得られたシール部材について、実施例1と同様の評価を行った。
(実施例4)
実施例1において、コーティング材料として、シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、3145)の代わりにシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、SE 9157)を用いた以外は、実施例1と同様にシール部材を作製した。コーティングのタイプA デュロメータ 硬度は24であった。得られたシール部材について、実施例1と同様の評価を行った。
(実施例5)
実施例1において、コーティング材料として、シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、3145)の代わりにシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、SE 9186)を用いた以外は、実施例1と同様にシール部材を作製した。コーティングのタイプA デュロメータ 硬度は9であった。得られたシール部材について、実施例1と同様の評価を行った。
(実施例6)
実施例2において、ゴム基材として、タイプA デュロメータ 硬度が70の硬化したエチレン・プロピレン・ジエン3元共重合ゴム(EPDM)の代わりに、タイプA デュロメータ 硬度が60の、硬化したエチレン・プロピレン・ジエン3元共重合ゴム(EPDM)を用いた以外は、実施例2と同様にシール部材を作製した。コーティングのタイプA デュロメータ 硬度は34であった。得られたシール部材について、実施例2と同様の評価を行った。
(比較例1)
実施例1において、コーティング材料として、シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、3145)の代わりにシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、KE−4918−WF)を用いた以外は、実施例1と同様にシール部材を作製した。コーティングのタイプA デュロメータ 硬度は80であった。得られたシール部材について、実施例1と同様の評価を行った。
(比較例2)
実施例1において、コーティング材料として、シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、3145)の代わりにシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、KE−4918−White)を用いた以外は、実施例1と同様にシール部材を作製した。コーティングのタイプA デュロメータ 硬度は66であった。得られたシール部材について、実施例1と同様の評価を行った。
(比較例3)
実施例1において、コーティング材料として、シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、3145)の代わりにシリコーンゴム(東レ・ダウコーニング株式会社製、KE−4901−WF)を用いた以外は、実施例1と同様にシール部材を作製した。コーティングのタイプA デュロメータ 硬度は53であった。得られたシール部材について、実施例1と同様の評価を行った。
(比較例4)
実施例1において、コーティング材料を用いなかった以外は、実施例1と同様にシール部材を作製した。得られたシール部材について、実施例1と同様の評価を行った。
(比較例5)
実施例6において、コーティング材料を用いなかった以外は、実施例6と同様にシール部材を作製した。得られたシール部材について、実施例6と同様の評価を行った。
実施例1〜6及び比較例1〜5における「塩水浸漬試験結果」及び「シール性結果」を下記表1及び2に示す。
Figure 2019094920
Figure 2019094920
表1及び2の結果より、実施例1〜6では、コーティングの硬度がタイプA デュロメータ 硬度 50以下であり、(ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)は20以上であるため、塩水浸漬試験結果及びシール性結果は共に「○」であった。
一方、比較例1〜3は、コーティングの硬度がタイプA デュロメータ 硬度 50を超えると共に、(ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)は20未満であるため、塩水浸漬試験結果及びシール性結果は共に「×」であった。また、比較例4〜5ではコーティングを設けなかったため、シール性結果は「○」であるものの、塩水浸漬試験結果は「×」であり、シール部から塩水が侵入し、塩水に対する腐食防止が認められなかった。

Claims (4)

  1. ゴム基材と、
    前記ゴム基材上に、タイプA デュロメータ 硬度が50以下のコーティングを有し、
    (前記ゴム基材のタイプA デュロメータ 硬度)−(前記コーティングのタイプA デュロメータ 硬度)は、20以上である、シール部材。
  2. 前記コーティングは、硬化シリコーンゴムを含む、請求項1に記載のシール部材。
  3. 前記硬化シリコーンゴムは、1液縮合反応型の硬化シリコーンゴムである、請求項2に記載のシール部材。
  4. アルミニウムハウジング用のシール部材である、請求項1から3までの何れか1項に記載のシール部材。
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