JP2019094529A - マスク製造方法、アライメント方法及びマスク製造装置 - Google Patents

マスク製造方法、アライメント方法及びマスク製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスクの製造を可能にするマスク製造方法、アライメント方法及びマスク製造を提供すること。【解決手段】マスクフレーム3を搬送し保持する搬送・保持工程と、マスクシート2を搬送し吸着するマスクシート搬送・吸着工程と、アライメントマーカー63に対するマスクシート2の接合前のずれ量を検出するずれ量検出工程と、接合前のずれ量に基づいてマスクシートの位置を決めるアライメント工程と、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する接合工程と、を含み、マスクシート吸着工程から接合工程までの工程をマスクシート2の数だけ繰り返す。n回目のアライメント工程においては、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2の接合後のずれ量に基づいて、n回目に接合すべきマスクシート2の位置を決めるマスク製造方法、アライメント方法及びマスク製造装置20。【選択図】図7

Description

本発明は、マスク製造方法、アライメント方法及びマスク製造装置に関する。
薄型表示デバイスとして有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)表示デバイスが注目されている。有機EL表示デバイスは、自己発光のためコントラストが高く視認性に優れるなどの特徴を有している。このような有機EL表示デバイスは、発光層などのパターンに対応するパターン開口部を有するマスクを用いて真空蒸着法によって形成される。近年、有機EL表示デバイスは、大判化が図られてきており、必然的にマスクも大判化する。そこで、極薄いマスクシートを剛性が高いマスクフレームに接合してマスクを構成することが一般的となってきている。しかしながら、極薄いマスクシートは大判化に伴い撓みやすく、パターン開口部の位置精度を管理することが困難であった。
特許文献1には、1枚のマスクシートの4辺方向に張力を与え、この4辺の張力を調整することでマスク開口部の位置を正確に位置決めし、スポット溶接によってマスクシートをマスクフレームに接合しようするマスク製造装置及びマスク製造方法が開示されている。
また、マスクの大判化を図るうえで、複数枚のマスクシートを用意し、これら複数枚のマスクシートを幅方向に並列させて剛性を有するマスクフレームに接合し、マスク(マスク組立体と呼ばれる)を製造するマスク製造装置及びマスク製造方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−249542号公報 特開2003−217850号公報
しかしながら、特許文献1においては、マスクシートの4辺方向に張力を与える構成であることから、マスクシートに形成されているマスクパターン開口部一つひとつの寸法やマスクパターン開口部間の位置ずれを高精度に管理することは困難である。また、マスクシートをマスクフレームに接合後、マスクシートの外周の余分な部分を切断除去することから、複数枚のマスクシートをマスクフレームに接合するようなマスクの大判化に対応することは困難である。
また、特許文献2に記載のマスク製造装置においては、マスクシートに主として長手方向の張力を与えてマスクフレームに接合することから、複数枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えることは困難である。
そこで、本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、複数枚のマスクシートをマスクフレームに接合して構成されるマスクにおいて、マスクシートの相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスクの製造を可能とするマスク製造方法、アライメント方法及びマスク製造装置を提供しようとするものである。
[1]本発明のマスク製造方法は、マスクパターン開口部を含むマスクパターン形成領域を有し磁性体金属で形成される複数枚のマスクシートと、前記マスクパターン形成領域に対応する位置に前記マスクパターン形成領域と同じか広く、かつ、前記マスクシートの数と同じかそれより少ない数のマスク開口部を有するマスクフレームとを重ね合わせて接合するマスク製造方法であって、前記マスクフレームを搬送し所定の位置に保持するマスクフレーム搬送保持工程と、複数枚のうち1の前記マスクシートを前記マスクフレーム上方の所定位置に搬送しマスクシート保持部によって吸着するマスクシート搬送・吸着工程と、前記マスクシートを吸着した状態で、昇降可能なガラスマスターのアライメントマーカーに対する前記マスクシートのアライメント基準のずれ量を検出するずれ量検出工程と、前記ずれ量に基づいて前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートの位置を決めるアライメント工程と、前記マスクシートを吸着した状態で、前記マスクシートを前記マスクフレームに接合する接合工程と、接合後の前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量を検出する工程と、を含み、前記マスクシート吸着工程から前記接合工程までの工程を前記マスクシートの数だけ繰り返し、nを2以上の自然数とするとき、n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量のいずれかの接合後のずれ量に基づいて、n回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決めて接合することを特徴とする。
本発明のマスク製造方法によれば、まず、ガラスマスターのアライメントマーカーに対するマスクシートのアライメント基準のずれ量に基づきマスクシートの位置を決め、マスクシートをマスクフレームに接合し、さらに接合後のマスクシートのアライメント基準に対するアライメントマーカーの接合後のずれ量を検出する。この接合後のずれ量に基づいて次に接合するマスクシートのアライメントマーカーに対する位置を決める。例えば、1回目に接合したマスクシートに対するアライメントマーカーの接合後のずれ量に基づき2回目に接合するマスクシートの位置を決定し接合する。3回目以降の接合においては、3回目以前の接合後のマスクシートに対するアライメントマーカーのずれ量に基づき、アライメントマーカーに対する3回目のマスクシートの接合する位置を決めて接合する。このようにすれば、接合工程に起因するマスクシートの位置ずれ、ガラスマスターの昇降に起因するアライメントマーカーの位置ずれ、及びマスクシート保持部の昇降に起因するマスクシートの位置ずれを排除することが可能となり、配列接合される複数枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスクを製造することが可能となる。なお、以降説明するずれ量には、平面方向の位置及び姿勢(角度)を含む。また、マスクシートの位置を決めるとは、アライメントマーカーに対するマスクシートのずれ量を補正することである。
[2]本発明のマスク製造方法においては、n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量の全てに基づいて、n回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決めることが好ましい。
例えば、3回目にマスクシートをマスクフレームに接合する際に、1回目と2回目までの接合後のマスクシートに対するアライメントマーカーのずれ量の全てをもとに、3回目のアライメントマーカーに対するマスクシートの位置を決定し接合すれば、3枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスクを製造することが可能となる。4回目以降の接合も同じようにずれ量の補正を実施することによって、全てのマスクシートの相対的な位置ずれを抑制することが可能となる。
[3]本発明のマスク製造方法によれば、n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量のうち少なくとも1の接合後のずれ量に基づきn回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決めることが好ましい。
例えば、3回目にマスクシートを接合する際に、1回目と2回目の接合後のマスクシートに対するアライメントマーカーのずれ量のいずれかを基準として3回目のアライメントマーカーに対するマスクシートの位置を決定し接合する。4回目にマスクシートを接合する際には、1回目、2回目、3回目のいずれかの接合後のずれ量に基づいて4回目のマスクシートの位置を決定すれば、複数枚のマスクシートの相対的な位置ずれが小さい大判サイズのマスクを製造することが可能となる。
[4]本発明のマスク製造方法によれば、n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの少なくとも2以上の接合後の平均ずれ量に対応するずれ量に基づき、n回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決めることが好ましい。
例えば、3回目のマスクシートを接合する際に、1回目と2回目の接合後のマスクシートに対するアライメントマーカーの平均ずれ量をもとに3回目のアライメントマーカーに対するマスクシートの位置を決定し接合する。4回目にマスクシートを接合する際には、1回目と2回目、又は2回目と3回目、又は1回目〜3回目の全ての接合後の平均ずれ量をもとに4回目の位置を決定すれば、4枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスクを製造できる。
[5]本発明のマスク製造方法においては、前記接合後のずれ量検出工程では、前記マスクシートを前記マスクフレームに接合した後に、接合後の前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーのずれ量を検出することが好ましい。
このようにすれば、接合工程に起因するマスクシートの位置ずれ、ガラスマスターの昇降に起因するアライメントマーカーの位置ずれを排除したずれ量を検出することができ、配列される複数枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスクを製造することが可能となる。
[6]本発明のマスク製造方法においては、前記マスクフレームは、複数の前記マスクシートの配列接合に対応して設けられる前記マスク開口部を有しており、1枚の前記マスクシートを前記マスクフレームの接合対象となる前記マスク開口部に接合した後に、接合された前記マスクシートが非吸着状態になるまで前記マスクシート保持部を降下させ、次の接合対象となる前記マスク開口部まで前記マスクシート保持部を移動することが好ましい。
このようにすれば、複数枚のマスクシートの配列に対応して設けられる複数のマスク開口部を有するマスクフレームに対して、1台のマスクシート保持部によって、複数枚のマスクシートの吸着、ずれ量の補正(アライメント)を実施することが可能となる。
[7]本発明のマスク製造方法においては、前記アライメント基準は、前記マスクシートを貫通する少なくとも2以上のアライメント孔で構成され、前記アライメント孔及び前記ガラスマスターを透過する光をアライメントカメラによって撮像し、画像処理によって前記アライメントマーカーに対する前記アライメント孔のずれ量及び接合後の前記アライメント孔に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量の検出を実施することが好ましい。
このようにすれば、アライメント孔を通過する光と影となるアライメントマーカーとのコントラストが大きくなり、アライメント孔7とアライメントマーカーとのずれを明確に撮像でき、画像処理によってずれ量を高精度に検出することが可能となる。
[8]本発明のマスク製造方法においては、前記マスクフレーム搬送・保持工程及び前記マスクシート搬送・吸着工程において前記ガラスマスターの高さ位置を第1の位置とするとき、前記ずれ量検出工程及び前記アライメント工程では、前記ガラスマスターを前記第1の位置よりも前記マスクシートに近い第2の位置に配置し、前記接合工程では、前記ガラスマスターを前記第2の位置よりも前記マスクシートから遠い第3の位置に配置することが好ましい。
ガラスマスターは、吸着されたマスクシートに対して高さ方向に第1の位置、第2の位置及び第3の位置に昇降可能であり、マスクフレーム搬送・保持工程、マスクシート搬送・吸着工程、ずれ量検出工程、アライメント工程、並びに接合工程の各工程を実施するために適切な高さ位置、或いは、各工程の実施の妨げにならない高さ位置にガラスマスターを降下させたり、上昇させたりすることが可能である。
[9]本発明のアライメント方法は、マスクパターン開口部を含むマスクパターン形成領域を有し磁性体金属で形成される複数枚のマスクシートと、前記マスクパターン形成領域に対応する位置に前記マスクパターン形成領域と同じか広く、かつ、前記マスクシートの数と同じかそれより少ない数のマスク開口部を有するマスクフレームとを重ね合わせて接合するためのガラスマスターのアライメントマーカーと前記マスクシートとのずれ量を補正するアライメント方法であって、前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートのアライメント基準のずれ量に基づいて前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決めるアライメント工程と、接合後の前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量に基づいて前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートの位置を決めるアライメント工程と、有し、nを2以上の自然数とするとき、n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーのずれ量の少なくとも1の接合後のずれ量に基づいて、n回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決めることを特徴とする。
本発明のアライメント方法によれば、まず、マスクシートをガラスマスターのアライメントマーカーに対するずれ量に基づいてマスクシートの位置を決める。次に接合するマスクシートにおいては、接合後のマスクシートのアライメント基準に対するアライメントマーカーの接合後のずれ量を検出し、この接合後のずれ量に基づいてマスクシートのアライメントマーカーに対する位置を決めずれ量を補正する。例えば、1回目に接合したマスクシートに対するアライメントマーカーの接合後のずれ量に基づきアライメントマーカーに対する2回目に接合するマスクシートの位置を決めずれ量を補正する。3回目以降の接合においては、3回目以前のいずれかの接合後のマスクシートに対するアライメントマーカーの接合後のずれ量に基づき、3回目に接合するマスクシートのアライメントマーカーに対する位置を決めずれ量を補正する。このようにすれば、接合工程に起因するマスクシートの位置ずれ、ガラスマスターの昇降に起因するアライメントマーカーの位置ずれを排除し、配列接合される複数枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えることが可能となる。
[10]本発明のマスク製造装置は、マスクパターン開口部を含むマスクパターン形成領域を有し磁性体金属で形成される複数枚のマスクシートと、前記マスクパターン形成領域に対応する位置に前記マスクパターン形成領域と同じか広く、かつ、前記マスクシートの数と同じかそれより少ない数のマスク開口部を有するマスクフレームとを重ね合わせて接合するマスク製造装置であって、平面視して前記マスク開口部の配置位置の内側下方に配置され、マグネットチャックを有し前記マスクシートを磁気的に吸着する吸着状態と、非吸着状態と、に切り換え可能なマスクシート保持部と、前記マスクシートの配置位置上方に配置され、複数のアライメントマーカーが設けられる昇降可能な板状で透明なガラスマスターと、前記アライメントマーカーと前記マスクシートに設けられる複数のアライメント基準とのずれ量を検出するアライメントカメラと、前記マスクシート保持部を前記マスク開口部間に移動するアライメントステージと、前記マスクパターン形成領域の外側周縁部を前記マスク開口部の外側周縁部に接合する接合装置とを有することを特徴とする。
本発明のマスク製造装置によれば、複数枚のマスクシートのうち1回目のマスクシートの接合においては、マスクシート保持部によってマスクシートを所定位置に吸着保持し、ガラスマスターのアライメントマーカーに対するマスクシートのずれ量をアライメントカメラによって検出した後、このずれ量に基づきアライメントマーカーに対するマスクシートのずれ量を補正し、接合装置によってマスクシートをマスクフレームに接合する。接合後、マスクシート保持部は、マスクシートの吸着を解除し次の接合対象となるマスク開口部の位置にアライメントステージによって移動し、2回目のマスクシートを吸着保持する。そして、接合後のマスクシートに対するアライメントマーカーの接合後のずれ量をアライメントカメラによって検出した後、このずれ量に基づきアライメントマーカーに対するマスクシートのずれ量を補正し、接合装置によってマスクシートをマスクフレームに接合する。3回目以降のマスクシート接合においても1回目、2回目のマスクシートの接合後のマスクシートに対するアライメントマーカーのずれ量に基づき次のアライメントマーカーに対するマスクシートの接合後のずれ量を補正して接合装置によってマスクシートをマスクフレームに接合する。このようにすれば、接合工程に起因するマスクシートの位置ずれ、ガラスマスターの昇降に起因するアライメントマーカーの位置ずれを排除したずれ量に基づき、配列接合される複数枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスクを製造することが可能となる。
[11]本発明のマスク製造装置においては、前記マスクフレームを搬送し所定の位置に保持するマスクフレーム搬送・保持工程と、複数枚のうち1の前記マスクシートを前記マスクフレームの上方の所定位置に搬送し、前記マスクシートをマスクシート保持部によって吸着するマスクシート搬送・吸着工程と、前記マスクシートを吸着した状態で、ガラスマスターのアライメントマーカーに対する前記マスクシートのアライメント基準のずれ量を検出するずれ量検出工程と、前記ずれ量に基づいて前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートの位置を決めるアライメント工程と、前記マスクシートを吸着した状態で、前記マスクシートを前記マスクフレームに接合する接合工程と、接合後の前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量検出工程と、前記接合後のずれ量に基づき、次の接合対象位置となる前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートの位置を決めるアライメント工程と、前記接合後のアライメント工程の後に前記マスクシートを前記マスクフレームに接合する接合工程と、を実施できる制御部を有していることが好ましい。
マスク製造装置は、制御部(不図示)を有している。制御部は、マスクシート保持部、ガラスマスター、アライメントカメラ及び接合装置などマスク製造装置全体の駆動を制御する。すなわち、制御部は、マスクフレームの搬送・保持、マスクシートの搬送・吸着、マスクシートとアライメントマーカーとのずれ量検出、アライメント(ずれ量補正)、マスクシートとマスクフレームとの接合など、マスクの製造に関わる各要素の駆動タイミングや動作を高精度に制御する。そのことによって、配列接合される複数枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスク1を製造することが可能となる。
実施形態に係るマスク製造装置20及びマスク製造方法によって製造されるマスク1の構成の1例を示す組み立て分解図である。 実施形態に係るマスク製造装置20及びマスク製造方法によって製造されるマスク1の構成の1例を示す図である。 実施形態に係るマスク製造装置20の概略構成を示す平面図である。 実施形態に係るマスク製造装置20を構成するマスク組立部21の一部を示す断面図である。 実施形態に係るマスク製造装置20を構成するガラスマスター26に設けられるアライメントマーカー63の配置構成を示す平面図である。 実施形態に係るマスク製造方法の主要工程を示す工程フロー図である(1回目)。 実施形態に係るマスク製造方法の主要工程を示す工程フロー図である(2回目以降)。 実施形態に係るマスク製造方法の主要工程を示す説明図である。
以下、本発明の実施形態に係るマスク製造方法、アライメント方法及びマスク製造装置20について、図1〜図8を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図では、各部材を認識可能なサイズとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
[マスク1の構成]
まず、後述するマスク製造装置20(図3参照)及びマスク製造方法(図6、図7参照)によって製造されるマスク1の構成について説明する。
図1は、実施形態に係るマスク製造装置20及びマスク製造方法によって製造されるマスク1の構成の1例を示す組み立て分解図である。図1に示す構成例においては、マスク1は、8枚のマスクシート2と一つのマスクフレーム3とで構成される。マスクシート2は、マスクパターン形成領域6以外のフレーム部(外側周縁部2a)の厚みがマスクパターン形成領域6よりも厚い磁性体であり、かつ熱膨張係数が極めて小さい金属材料(例えば、Fe−Ni36%など)で形成される。マスクパターン形成領域6は厚みが20μm〜数100μmのシート状部材である。マスクパターン形成領域6には、中央部に形成される複数のマスクパターン開口部4を有している。
マスクパターン開口部4は、例えば、有機EL表示デバイスにおいて発光層のパターンを真空蒸着するための孔であって、図示は省略するが、膨大な数の孔が形成されている。図1では、マスクパターン開口部4が18個配列される例を示しているが、マスクパターン開口部4の数、配列や形状などは自在に設定される。マスクシート2の対角の2隅には、アライメント孔7が設けられている。なお、アライメント孔7を図示とは異なる対角位置に設けてもよい。また、アライメント孔7は、2か所に限らず3か所又は4か所に設けてもよい。アライメント孔7は、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する際の位置を決めるアライメント基準であって、アライメント孔7とマスクパターン開口部4とは、正確な位置関係となるように管理されている。
マスクフレーム3は、マスクシート2と同じ、もしくは近い熱膨張係数の金属材料で形成された板部材である。マスク開口部8は、マスクシート2が配置される位置と数に対応して設けられている。但し、一つのマスク開口部8に複数枚のマスクシート2を配置するマスク構成もある。マスク開口部8は、マスクシート2のマスクパターン形成領域6と同じか広い面積を有している。なお、マスク開口部8の大きさは、真空蒸着の際に蒸気の通過を妨げない範囲でマスクパターン形成領域6より小さくしてもよい。マスク開口部8の周辺領域を外側周縁部3aと表す。
マスクフレーム3には、マスクシート2のアライメント孔7と同じ平面位置に導光孔9が設けられている。導光孔9の直径は、アライメント孔7の直径よりも大きく設定されている。また、マスクフレーム3には、各導光孔9の外側に溶接バックアップ孔11が設けられている。導光孔9及び溶接バックアップ孔11の機能については、図9を参照して後述する。導光孔9及び溶接バックアップ孔11は共に、外側周縁部3aに設けられる。なお、導光孔9と溶接バックアップ孔11とを連続した長孔としてもよい。
8枚のマスクシート2は、各々マスクフレーム3のマスク開口部8の上面に配置され、マスクシート2をマスクフレーム3に重ね合わせて接合する。マスクシート2は、アライメントマーカー63(図5参照)を基準に位置を決定し接合される。この際、マスクパターン形成領域6が、マスク開口部8内に配置される。言い換えれば、マスクパターン開口部4の全てがマスク開口部8内に配置される。なお、マスクフレーム3は、マスクシート2の補強部材である。
図2は、マスク1の構成の1例を示す図で、図2(a)は平面図、図2(b)はA−A切断線で切断した断面図である。図2(a),(b)に示すように、マスク1は、8枚のマスクシート2と一つのマスクフレーム3とを重ね合わせて接合一体化した構造体である。図2(a)においては、マスクパターン形成領域6をハッチングで表している。
図2において例示するマスク1は、6Gハーフ(6世代ハーフ)とよばれる1.6m×1.1m程度の大きさの基板などに対応するマスク1の構成例であり、8枚のマスクシート2を縦4枚、横2枚ずつ配列して大判化に対応するものを例示している。ただし、マスクシート2の数は1枚、2枚、4枚、或いは8枚より多くしてもよい。
導光孔9は、例えば、LEDライトなどのバックライト(不図示)から出射される光をアライメント孔7に導光するために設けられているので、導光孔9の直径はアライメント孔7の直径よりも大きい。図2(a)において二点鎖線、図2(b)において三角印で表す位置は、マスクシート2とマスクフレーム3とを接合する手段であるレーザ溶接による溶接軌跡並びに溶接位置を表している。溶接バックアップ孔11は、接合(溶接)開始位置の近傍に配置される。
[マスク製造装置20の構成]
図3は、実施形態に係るマスク製造装置20の概略構成を示す平面図である。なお、以降の図面の説明では、図3において図示左右方向をX軸、紙面に平行、かつX軸に直交する方向をY軸、並びにXY平面に対して鉛直方向をZ軸と記載する。マスク製造装置20は、XY平面のほぼ中央部にマスクシート2とマスクフレーム3とを接合する領域であるマスク組立部21と、マスク組立部21にマスクシート2を搬送するマスクシート搬送部22とを有している。マスク組立部21及びマスクシート搬送部22は、空調機23を備えたサーマルチャンバー24内に格納され所定温度範囲(例えば、設定温度に対して±0.1℃の範囲)に内部温度が管理される。
マスク組立部21は、搬送・保持されたマスクフレーム3の下方側に配置されるマスクシート保持部25と、マスクフレーム3の配置位置(マスクシート2の配置位置)上方に配置されるガラスマスター26と、ずれ量検出装置であるアライメントカメラ27と、接合装置としての2台の溶接ロボット28A,28Bとを有している。なお、溶接ロボットは、2台に限らず2台以上としてもよい。マスクシート保持部25及びガラスマスター26の構成は、図4、図5を参照して後述する。アライメントカメラ27は、ガラスマスター26のX(−)側に配設されるY軸ガイドレール29に沿ってY軸方向に移動可能である。また、ガラスマスター26を挟んで対向する両側には一対のX軸ガイドレール30,30が配設されており、X軸ガイドレール30,30に沿ってY軸ガイドレール29が移動可能となっている。すなわち、アライメントカメラ27は、X軸方向及びY軸方向に自在に移動し8枚のマスクシート2それぞれのアライメント孔7の位置に移動することが可能となっている。アライメントカメラ27は、例えば、CCDカメラである。
溶接ロボット28A,28Bは、各々レーザ光を出射するレーザ光出射ヘッド31が取り付けられたロボットハンド32を有している。レーザ光出射ヘッド31,31は、ロボットハンド32の可動範囲においてXY平面及びZ軸方向に自在に移動可能である。また、溶接ロボット28Aは、X軸ガイドレール33Aに沿って往復移動が可能であり、溶接ロボット28Bは、X軸ガイドレール33Bに沿って往復移動が可能となっている。溶接ロボット28A,28Bによって、8枚のマスクシート2の接合範囲を捕捉している。2台の溶接ロボット28A、28Bは相互に同期して移動し、又は、独立して移動して接合(溶接)作業を行うことができる。なお、図示は省略するが、溶接ロボット28A,28Bは共通のレーザ光の発振源を有し、レーザ光を導光管で分岐し二つのレーザ光出射ヘッド31,31から出射できるようにしている。
マスク組立部21のX(−)方向の外側には、マスクフレーム3をマスク組立部21に供給するマスクフレーム供給部35が配置されており、マスクフレーム3は、マスクフレーム台59上(図4参照)に搬送され、所定位置において磁気的に吸着される。マスクフレーム供給部35は、マスク1を除材する位置でもある。
マスク組立部21のX(+)方向には、マスクシート搬送部22が配設されている。マスクシート搬送部22は、マスクシートストッカ40、マスクシート搬入ロボット41及びプリアライメントユニット42を有する。なお、図3では、これらマスクシート搬送部22を構成する各装置は、配置のみを簡略化して表している。マスクシートストッカ40にストックされたマスクシート2は、マスクシート搬入ロボット41によって1枚ずつプリアライメントユニット42に搬送される。プリアライメントユニット42では、マスクシート2をマスク組立部21に搬送する際に、少なくとも所定のアライメント孔7内に所定のアライメントマーカー63(図5参照)があるように位置調整され、ピックアップツール90(図8(a)参照)によってマスクシート2を1枚ずつマスク組立部21に搬送する。
図4は、マスク製造装置20を構成するマスク組立部21の一部を示す断面図である。なお、図4は構成部材を簡略化し模式的に示す説明図である。図4に示すように、マスクシート保持部25は、架台50上に配設される粗動ステージ51と、粗動ステージ51上に配設される微動ステージ52によって移動可能となっている。粗動ステージ51は、マスクシート保持部25を微動ステージ52と共にX軸方向及びY軸方向に移動させ、8つのマスク開口部8(図1、図2(a)参照)各々にマスクシート保持部25を移動させる機能を有する。微動ステージ52は、マスクシート保持部25をX軸方向、Y軸方向に微動し、かつ、X軸又はY軸に対する姿勢(角度θ)を調整する。さらにZ軸方向に昇降させ、マスク開口部8内においてマスクシート保持部25の位置、言い換えればマスクシート保持部25に磁気的に吸着されたマスクシート2の位置、姿勢及び高さを微調整する機能を有している。
平面形状の図示は省略するが、マスクシート保持部25は、平面形状が四角形の筒状の構造体であって、平面視4辺にマスク開口部8を貫通し、マスクシート2を磁気的に吸着するマグネットチャック53を有している。マスクシート保持部25の底部には、バックプレート54が配置されていて、4辺に設けられるマグネットチャック53に囲まれた空間内にZ軸ステージ55が配設されている。Z軸ステージ55のマスクシート2側の上端には、下方から順にマグネット(永久磁石)56、バックアッププレート57が取り付けられている。バックアッププレート57は、マスクシート2の下面を支持し、マグネット56は、マスクシート2を吸着してマスクシート2の上反りを抑え平坦化する機能を有する。Z軸ステージ55は、バックアッププレート57をマスクシート2に対して昇降させ、マスクシート2が平坦になるように、つまりマグネットチャック53の上方端面と同じ高さになるようにバックアッププレート57の高さを調整する。
マスクシート2は、マスクフレーム3のマスク開口部8の上方に搬送され、マグネットチャック53によって吸着される。マスクシート保持部25は、マグネットチャック53をマスク開口部8との交差領域から下方側にマスクシート2を非吸着状態となる位置まで降下させた後、隣のマスク開口部8まで粗動ステージ51によって移動する(図4において実線の矢印で移動方向を示し、二点鎖線で移動後のマスクシート保持部25を表す)。マスクシート2にはアライメント孔7が設けられ、マスクフレーム3にはアライメント孔7と同じ平面位置に導光孔9が設けられており、不図示のバックライトから照射される光が導光孔9及びアライメント孔7を通ってマスクシート2の上方側に出射するようになっている。
マスクシート2の上方(Z軸(+)方向)には、複数のアライメントマーカー63が設けられた板状で透明なガラスマスター26が配設されている。ガラスマスター26はガラスフレーム60の下面側に密着固定され、ガラスフレーム60の上面側には補強用ガラス61が密着固定されている。ガラスマスター26は、6G又は6Gハーフサイズに対応する大きさを有しているので撓みやすい。そこで、補強用ガラス61を設けるとともに、ガラスマスター26と補強用ガラス61の間の空間65を負圧にすることによって、ガラスマスター26を補強し撓みの発生を抑制している。ガラスマスター26の下面には基準マーカーであるアライメントマーカー63が形成されている。アライメントマーカー63は、アライメント孔7に対応する位置に設けられる。アライメントマーカー63の配置は、図5を参照して後述する。ガラスフレーム60(ガラスマスター26)は、4本のガイドポスト62によって支持されZ軸方向に昇降可能となっており、マスクシート2がマスクフレーム3上に搬送・吸着された後に、マスクシート2に接触しない位置まで降下する(図4において二点鎖線で表す)。ガラスマスター26は、後述するずれ量検出工程及びアライメント工程のとき以外は、他の工程の妨げにならない高さ位置に上昇させておく。
マスクフレーム3を搬送し保持するとき、及びマスクシート2を搬送し吸着するときのガラスマスター26の高さ位置(図中、実線で表す)を第1の位置とするとき、後述するずれ量検出工程及びアライメント工程においては、ガラスマスター26を第1の位置よりもマスクシート2に近い第2の位置(図中、2点鎖線で表す)とし、後述する接合工程において、ガラスマスター26を第2の位置よりもマスクシート2から遠い第3の位置になるように昇降可能となっている。第1の位置と第3の位置は同じにしてもよい。
ガラスマスター26がマスクシート2の直近の上方まで降下した状態においては、アライメントカメラ27がX軸ガイドレール30,30又はY軸ガイドレール29に沿ってアライメントマーカー63(ガラスマスター26)上に移動し、アライメント孔7のアライメントマーカー63に対するずれ量を検出する。アライメントカメラ27は、1枚のマスクシート2のアライメント孔7のアライメントマーカー63に対するずれ量を検出し、このずれ量を平均化した基準ずれ量に基づきマスクシート2のアライメントマーカー63に対するずれ量を補正する。
図5は、マスク製造装置20を構成するガラスマスター26に設けられるアライメントマーカー63の配置構成を示す平面図である。ガラスマスター26は、配列接合される8枚のマスクシート2の全部を覆う外形を有し、マスクシート2それぞれのアライメント孔7の配置位置にアライメントマーカー63が設けられている。アライメントマーカー63は、マスクシート2の位置を決める基準マーカーである。なお、図5に示す例において、アライメントマーカー63は、マスクシート2の対角の2か所に設けられているが、3か所又は4か所に設けておいてもよく、アライメント孔7の数に対応して設けられる。
なお、マスク製造装置20は、不図示の制御部を有している。マスクシート保持部25、ガラスマスター26、アライメントカメラ27及び溶接ロボット28A,28Bなどマスク製造装置20全体の駆動を制御する機能を有する。すなわち、制御部は、マスクフレーム3の搬送及び保持、マスクシート2の搬送及び吸着、マスクシー2とアライメントマーカー63とのずれ量検出、ずれ量補正(アライメント)、マスクシート2とマスクフレーム3との接合など、マスク製造装置20の各要素の駆動タイミングや動作を高精度に制御する。
以上説明したマスク製造装置20は、平面視してマスク開口部8の配置位置の内側下方に配置され、マグネットチャック53を有しマスクシート2を磁気的に吸着する吸着状態と、非吸着状態と、に切り換え可能なマスクシート保持部25と、マスクシート2の配置位置上方に配置され、複数のアライメントマーカー63が設けられる昇降可能な板状の透明なガラスマスター26と、アライメントマーカー63とマスクシート2に設けられる複数のアライメント孔7とのずれ量を検出するアライメントカメラ27と、マスクシート保持部25をマスク開口部8間に移動するアライメントステージ(粗動ステージ51及び微動ステージ52)と、マスクパターン形成領域6の外側周縁部2aをマスク開口部8の外側周縁部3aに接合する溶接ロボット28A,28Bとを有する。複数枚のマスクシート2のうち1回目のマスクシート2においては、マスクシート保持部25によってマスクシート2を所定位置に搬送・吸着し、ガラスマスター26のアライメントマーカー63に対するマスクシート2のずれ量をアライメントカメラ27によって検出した後、このずれ量に基づきマスクシート2のアライメントマーカー63に対するずれ量をマスクシート保持部25によって補正し、接合装置である溶接ロボット28A,28Bによってマスクシート2をマスクフレーム3に接合する。
接合後、マスクシート保持部25は、マスクシート2の吸着を解除する位置まで降下し、次の接合対象位置にアライメントステージ(粗動ステージ51)によって移動し、2枚目のマスクシート2を吸着する。そして、接合後のマスクシート2に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量をアライメントカメラ27によって検出した後、接合後のずれ量に基づきアライメントマーカー63に対するマスクシート2のずれ量を補正し、溶接ロボット28A,28Bによってマスクシート2をマスクフレーム3に接合する。
3枚目以降のマスクシート2の接合においても接合後のずれ量に基づいてアライメントマーカー63に対するマスクシート2の接合後の位置ずれを補正して接合する。マスク製造装置20によれば、接合工程に起因するマスクシート2の位置ずれ、ガラスマスター26の昇降に起因するアライメントマーカー63の位置ずれを排除したずれ量に基づき、配列接合される複数枚のマスクシート2の相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスク1を製造することが可能となる。
なお、マスク製造装置20は、制御部(不図示)を有している。制御部は、マスクシート保持部25、ガラスマスター26、アライメントカメラ27及び溶接ロボット28A,28Bなどマスク製造装置20全体の駆動を制御する。すなわち、制御部は、マスクフレーム3の搬送・保持、マスクシート2の搬送・吸着、マスクシー2とアライメントマーカー63とのずれ量検出、アライメント(ずれ量の補正)、マスクシート2とマスクフレーム3との接合など、マスク製造装置20を構成する装置や機構などの駆動タイミングや動作を高精度に制御する。そのことによって、配列される複数枚のマスクシート2の相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスク1を製造することが可能となる。
[マスク製造方法]
図6、図7は、マスク製造方法の主要工程を示す工程フロー図である。図8は、マスク製造方法の主要工程を示す説明図であり、図8(a)は、マスクシート搬送・吸着工程を示す説明図、図8(b),(c)は、ずれ量検出工程及びアライメント工程を示す説明図、図8(d)は、接合工程を示す説明図である。図6は、複数枚のマスクシート2のうちの1回目(1枚目)を接合する工程フロー図であり、図7は、2回目(2枚目)以降の接合を示す工程フロー図である。
まず、図6に示す工程フロー図に沿って、1回目(1枚目)のマスクシート2をマスクフレーム3に接合する工程フローについて図8を参照しながら説明する。なお、1回目(1枚目)のマスク製造装置20の駆動開始時においては、マスクシート保持部25は、マスクフレーム3の接合対象のマスク開口部8の位置に配置してあり、ガラスマスター27は、第1の位置に配置されているものとする。マスクシート保持部25が他の任意の位置に配置されている場合には、マスクシート保持部25を接合対象場所まで粗動ステージ51によって移動させる。この際、マグネットチャック53を接合対象のマスク開口部8に移動させることが可能な高さ位置まで降下させる。図8(a)に示すように、マスクシート保持部25が接合対象のマスク開口部8にあるときに、マスクフレーム3をマスクフレーム台59上に搬送し所定位置に保持する(ステップS1)。次いで、ピックアップツール90によって1枚のマスクシート2をプリアライメントユニット42において真空吸着し、マスクフレーム3の所定のマスク開口部8に搬送し、マスクシート保持部25を微動ステージ52によって上昇させ、マグネットチャック53によってマスクシート2を磁気的に吸着する(ステップS2)。なお、図8(a)は、マスクシート2の搬送と、アマスクシート2の吸着を合成して表す説明図である。
次に、図8(b)に示すように、ガラスマスター26をマスクシート2の直近上方(第2の位置)まで降下させる(ステップS3)。マスクシート2をマスクシート保持部25が吸着した状態で、アライメントカメラ27によってガラスマスター26に設けられているアライメントマーカー63に対するマスクシート2のアライメント基準であるアライメント孔7のずれ量を検出し(ステップS4)、このずれ量に基づいてマスクシート2のアライメントマーカー63に対するずれ量を補正し位置を決める(アライメント工程:ステップS5)。このアライメント工程においては、バックアッププレート57はマスクシート2が平坦になるように支持し、マグネット56はマスクシート2を磁気的に吸着する。ずれ量検出工程(ステップS4)及びアライメント工程(ステップS5)においては、マスクシート2の1枚につき対角2か所のアライメント孔7をアライメント基準とする。ずれ量検出工程(ステップS4)においては、アライメントカメラ27は、図8(c)に示すように、導光孔9から入射しアライメント孔7を通過しガラスマスター26から出射する光の通過又は遮蔽(影)を撮像し、ガラスマスター26のアライメントマーカー63に対するマスクシート2のアライメント孔7のずれ量を画像処理によって検出する。
アライメント工程(ステップS5)の後に、ガラスマスター26を図8(a)に示す位置(第1の位置)又は第1の位置と第2の位置の中間位置(第3の位置)まで上昇させる(ステップS6)。続いて、溶接ロボット28A,28Bによってマスクシート2をマスクフレーム3に接合(溶接)する(ステップS7)。この際、図8(d)に示すように、マスクシート2をマスクシート保持部25のマグネットチャック53が吸着している状態において、マスクシート2の溶接箇所近傍を磁気吸着ユニット77でマスクフレーム3に密接するように吸着する。接合工程(ステップS7)を終了した後、マスクシート2の2回目(2枚目)以降の接合を実施する。マスクシート2の2回目(2枚目)以降の接合は、図7に示す工程フロー図を参照しながら説明する。
2回目(2枚目)の接合を開始する際に、まず、1回目に接合されたマスクシート2が非吸着状態になるまでZ軸ステージ55によってマスクシート保持部25を降下させ、マスクシート保持部25を粗動ステージ51によって2回目(2枚目)のマスクシート接合対象のマスク開口部8に移動させる(ステップS10)。そして、図8(a)に示すように、マスクシート2を搬送し、マスクシート保持部25によってマスクシート2を吸着する。ステップS11は、前述したステップS2と同じ動作によって実施される。マスクシート吸着後、ガラスマスター26をマスクシート2の直近上方(第2の位置)まで降下させる(ステップS12)。ステップS12は、前述したステップS3と同じ動作によって実施される。
続いて、マスクシート2をマスクシート保持部25が吸着した状態で、アライメントカメラ27によって1〜n−1枚目の全部もしくは一部の接合後のマスクシート2(アライメント孔7)に対するガラスマスター26に設けられているアライメントマーカー63の接合後のずれ量を検出し(ステップS13)、この接合後のずれ量に基づいてアライメントマーカー63に対するn回目(n枚目)のマスクシート2の位置を決める(アライメント:ステップS14)。ずれ量検出工程(ステップS13)及びアライメント工程(ステップS14)においては、マスクシート2の1枚につき対角2か所のアライメント孔7をアライメント基準とする。
ずれ量検出工程(ステップS13)においては、アライメントカメラ27は、図8(c)に示すように、導光孔9から入射しアライメント孔7を通過しガラスマスター26から出射する光の通過又は遮蔽によって、1回目(1枚目)接合後のマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量を画像処理によって検出する。ずれ量検出工程(ステップS13)及びアライメント工程(ステップS14)における動作は、図8(b),(c)に示すように前述したステップS4並びにステップS5と同じように実施される。
アライメント工程(ステップS14)終了後、ガラスマスター26を第3の位置まで上昇させ(ステップS15)、n回目(n枚目)のマスクシート2の接合(溶接)を行う(ステップS16)。接合工程(ステップS16)は、前述したステップS7と同じように実施される(図8(d)参照)。
3回目(3枚目)以降のマスクシート2のマスクフレーム3への接合は、ステップS10からステップS16までの工程をマスクシート2の数だけ繰り返し、必要枚数の接合が終了したかを判定し(ステップS17)、必要枚数(例えば、8枚)に達していないと判定(NO)場合には、必要枚数に達するまでステップS10からステップS16までの工程を必要枚数に達するまで繰り返す。必要枚数に達したと判定した(YES)場合には、Z軸ステージ55によってマスクシート保持部25をマスクシート2の非吸着位置まで降下させて組み立てられたマスク1を除材する(ステップS18)。
上記のマスク製造方法におけるマスクシート2とアライメントマーカー63との接合には幾通りかの方法があり、具体例的な実施例をあげ説明する。
(実施例1)
実施例1は、nを2以上の自然数とするとき、n回目(n枚目)のアライメント工程においては、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の全ての接合後のずれ量に基づいて、n回目に接合すべきマスクシート2の位置を決定(ずれ量を補正)し、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する方法である。例えば、1回目(1枚目)に接合したマスクシート2に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量を基準とし、この接合後のずれ量に基づき2回目(2枚目)に接合するマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定(ずれ量を補正)し接合する。3回目(3枚目)以降の接合では、1回目及び2回目に接合したマスクシート2に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量に基づき3回目(3枚目)のマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定しマスクフレーム3に接合する。8回目(8枚目)においては、1回目から7回目までの全ての接合後のずれ量に基づき8回目のずれ量を補正し接合する。
(実施例2)
実施例2は、n回目(n枚目)のアライメント工程において、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシート2に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量のうち少なくとも1の接合後のずれ量に基づきn回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定し、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する方法である。例えば、4回目にマスクシート2を接合する際に、1回目(1枚目)から3回目(3枚目)までの接合後のマスクシート2に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量のいずれかに基づき4回目のマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定しマスクシート2をマスクフレーム3に接合する。
(実施例3)
実施例3は、n回目のアライメント工程において、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2のアライメントマーカー63に対する少なくとも2以上の接合後の平均ずれ量に基づき、n回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定しマスクシート2をマスクフレーム3に接合する方法である。例えば、3回目(3枚目)のマスクシート2を接合する際に、1回目及び2回目の接合後のマスクシート2に対するアライメントマーカー63の接合後の平均ずれ量に基づき3回目のマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定し、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する。4回目にマスクシート2を接合する際には、1回目、2回目、3回目までのマスクシート2に対するアライメントマーカー63の接合後の平均ずれ量に基づき4回目のマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定(ずれ量を補正)し、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する。例えば、5回目(5枚目)にマスクシート2を接合する際に、1回目及び2回目の接合後の平均ずれ量を基準ずれ量としてもよく、2回目及び3回目の接合後の平均ずれ量を基準ずれ量としてもよく、或いは、1回目、2回目及び3回目の接合後の平均ずれ量を基準ずれ量としてもよい。すなわち、1回目からn−1回目までの少なくとも2以上の接合後の平均ずれ量を基準ずれ量とすることが可能である。
以上説明したマスク製造方法は、マスクパターン形成領域6を有する複数枚のマスクシート2を、マスクパターン形成領域6に対応するマスク開口部8を有する一つのマスクフレーム3に重ね合わせて接合し、大判サイズのマスク1を製造するものである。このマスク製造方法においては、1回目のマスク接合では、ガラスマスター26のアライメントマーカー63に対するマスクシート2のアライメント基準であるアライメント孔7のずれ量に基づきマスクシート2の位置を決め、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する。2回目以降のマスク接合においては、接合後のマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量を検出し、この接合後のずれ量に基づいて次に接合するマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決め、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する。このようにすれば、接合工程に起因するマスクシート2の位置ずれ、ガラスマスター26の昇降に起因するアライメントマーカー63の位置ずれ、及びマスクシート保持部25の昇降に起因するマスクシート2の位置ずれを排除することが可能であり、配列接合される複数枚のマスクシート2の相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスク1を製造することが可能となる。
また、マスク製造方法において、n回目のアライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量の全てに基づいて、n回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決め、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する。このようにすれば、複数枚(本実施形態では8枚)のマスクシート2の相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスク1を製造することが可能となる。
また、マスク製造方法において、n回目のアライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量のうち少なくとも1の接合後のずれ量に基づき、n回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決め、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する。このようにすれば、複数枚のマスクシート2の相対的な位置ずれが小さい大判サイズのマスク1を製造することが可能となる。
また、マスク製造方法において、n回目のアライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の少なくとも2以上の接合後の平均ずれ量に対応するずれ量に基づき、n回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決め、マスクシート2をマスクフレーム3に接合する。このように接合後の平均ずれ量に基づきずれ量を補正すれば、8枚のマスクシート2の相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスク1を製造することが可能となる。
また、マスク製造方法における接合後のずれ量検出工程では、マスクシート2をマスクフレーム3に接合した後に、接合後のマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量を検出し基準ずれ量とする。この基準ずれ量に基づき次に接合するマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決め、マスクシート2をマスクフレーム3に接合すれば、接合工程に起因するマスクシート2の位置ずれ、ガラスマスター26の昇降に起因するアライメントマーカー63の位置ずれを排除したずれ量を検出することができ、配列接合される複数枚のマスクシートの相対的な位置ずれを抑えた大判サイズのマスク1を製造することが可能となる。
また、マスクフレーム3は、複数枚のマスクシート2の配列に対応して設けられるマスク開口部8を有しており、1枚のマスクシート2をマスクフレーム3の接合対象となるマスク開口部8に接合した後に、接合されたマスクシート2が非吸着状態になるまでマスクシート保持部25を降下させ、次の接合対象となるマスク開口部8までマスクシート保持部25を移動させる。
このような構成とすることにより、マスクフレーム3が複数枚のマスクシート2の配列に対応して設けられるマスク開口部8を有していても、マスクシート保持部25の数を増やすことなく、複数枚のマスクシート2の吸着、ずれ量の検出及びずれ量の補正(アライメント)に対応することが可能となる。
また、アライメント基準は、マスクシート2を貫通する少なくとも2以上のアライメント孔7で構成され、アライメント孔7及びガラスマスター26を透過する光をアライメントカメラ27によって撮像し、画像処理によってアライメントマーカー63に対するアライメント孔7のずれ量及び接合後のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量の検出を実施する、このようにすれば、アライメント孔7を通過する光と影となるアライメントマーカー63とのコントラストが大きくなり、アライメント孔7とアライメントマーカー63とのずれを明確に撮像でき、画像処理によってずれ量を高精度に検出することが可能となる。また、アライメントカメラ27を移動させることが可能となっていることから、複数枚のマスクシート2とアライメントマーカー63とのずれ量検出を1台のアライメントカメラ27で行うことができる。
また、マスクフレーム搬送・保持工程(ステップS1)及びマスクシート搬送・吸着工程(ステップS2、ステップS11)においてガラスマスター26の高さ位置を第1の位置とするとき、ずれ量検出工程(ステップS4、ステップS13)及びアライメント工程(ステップS5、ステップS14)では、ガラスマスター26を第1の位置よりもマスクシート2に近い第2の位置に配置し、接合工程(ステップS7,ステップS16)では、ガラスマスター26を第2の位置よりもマスクシート2から遠い第3の位置に配置する。
ガラスマスター26は、搬送されたマスクシート2に対して高さ方向に第1の位置、第2の位置及び第3の位置に昇降可能であり、マスクフレーム搬送・保持工程、マスクシート搬送・吸着工程、ずれ量検出工程、アライメント工程、並びに接合工程の各工程を実施するために適切な高さ位置、或いは、各工程の実施の妨げにならない高さ位置にガラスマスターを降下させたり、上昇させたりすることが可能である。
[アライメント方法]
マスク1は、マスクパターン形成領域6を有する複数枚のマスクシート2と、マスクパターン形成領域6に対応するマスク開口部8を有するマスクフレーム3とを重ね合わせて接合して形成される。この際、複数枚のマスクシート2の相対的な位置ずれを最少に抑えることが要求される。実施形態に係るアライメント方法は、ガラスマスター26のアライメントマーカー63とマスクシート2とのずれ量を補正し、複数枚のマスクシート2が相互の相対的な位置ずれを最少に抑える方法である。このアライメント方法は、マスク製造方法において説明した実施例1、実施例2、実施例3におけるアライメント(ずれ量の補正)と同じように説明できる。すなわち、第1のアライメント方法は、nを2以上の自然数とするとき、n回目(n枚目)のマスクシート2のマスクフレーム3への接合においては、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量の全ての接合後のずれ量に基づいて、n回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定(ずれ量を補正)する方法である。
第2のアライメント方法は、n回目のアライメント工程において、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2のアライメン孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量のうち少なくとも1の接合後のずれ量に基づき、n回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定(ずれ量を補正)する方法である。
第3のアライメント方法は、n回目のアライメント工程において、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の少なくとも2以上の接合後の平均ずれ量に対応するずれ量に基づき、n回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決定(ずれ量を補正)する方法である。
以上説明したアライメント方法は、アライメントマーカー63に対する2マスクシートのアライメント基準であるアライメント孔7のずれ量に基づいて、マスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決めるアライメント工程と、接合後のマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量に基づいてアライメントマーカー63に対するマスクシート2の位置を決めるアライメント工程と、有し、nを2以上の自然数とするとき、n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量の少なくとも1の接合後のずれ量に基づいて、n回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決める(ずれ量を補正する)。
上記アライメント方法によれば、1回目においては、マスクシート2をガラスマスター26のアライメントマーカー63に対するずれ量に基づいてマスクシート2の位置を決める。2回目以降に接合するマスクシート2においては、接合後のマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量を検出し、この接合後のずれ量に基づいてマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決める。このようにすれば、接合工程に起因するマスクシートの位置ずれ、ガラスマスター26の昇降に起因するアライメントマーカー63の位置ずれを排除し、配列接合される複数枚のマスクシート2の相対的な位置ずれを抑えることが可能となる。
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、前述した実施形態では、n回目のアライメント工程(ステップS14)では、1回目からn−1回目までに接合したマスクシート2のアライメント孔7に対するアライメントマーカー63の接合後のずれ量のうち少なくとも1の接合後のずれ量に基づいて、n回目に接合すべきマスクシート2のアライメントマーカー63に対する位置を決めて接合している。しかし、ガラスマスター26の昇降に起因するアライメントマーカー63の位置ずれがなければ、n回目に接合するマスクシート2おいても、n回目のマスクシート2のアライメントマーカー63に対するずれ量を検出し、このずれ量補正しマスクシート2をマスクフレーム3に接合するようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、マスクシート2の下側からバックライト(不図示)で照射し、アライメント孔7及びガラスマスター26を透過した光をアライメントカメラで撮像し、接合後のマスクシート2に対するアライメントマーカー63とのずれ量を検出している。但し、バックライトとして、レーザ光のような直進性が高く、かつ平行光を使用し、ガラスマスター26を昇降させずに位置を固定すれば、アライメントマーカー63を基準マーカーとし、アライメントマーカー63に対するマスクシート2のずれ量を検出し、このずれ量を補正しマスクシート2をマスクフレーム3に接合するようにしてもよい。
1…マスク、2…マスクシート、2a…マスクシートの外周縁部、6…マスクパターン形成領域、7…アライメント孔(アライメント基準)、8…マスク開口部、20…マスク製造装置、25…マスクシート保持部、26…ガラスマスター、27…アライメントカメラ、28A,28B…溶接ロボット(接合装置)、31…レーザ光出射ヘッド、32…ロボットハンド、33A,33B…X軸ガイドレール(ガイドレール)、51…粗動ステージ(アライメントステージ)、52…微動ステージ(アライメントステージ)、63…アライメントマーカー

Claims (11)

  1. マスクパターン開口部を含むマスクパターン形成領域を有し磁性体金属で形成される複数枚のマスクシートと、前記マスクパターン形成領域に対応する位置に前記マスクパターン形成領域と同じか広く、かつ、前記マスクシートの数と同じかそれより少ない数のマスク開口部を有するマスクフレームとを重ね合わせて接合するマスク製造方法であって、
    前記マスクフレームを搬送し所定の位置に保持するマスクフレーム搬送・保持工程と、
    複数枚のうち1の前記マスクシートを前記マスクフレームの上方の所定位置に搬送しマスクシート保持部によって吸着するマスクシート搬送・吸着工程と、
    前記マスクシートを吸着した状態で、昇降可能なガラスマスターのアライメントマーカーに対する前記マスクシートのアライメント基準のずれ量を検出するずれ量検出工程と、
    前記ずれ量に基づいて前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートの位置を決めるアライメント工程と、
    前記マスクシートを吸着した状態で、前記マスクシートを前記マスクフレームに接合する接合工程と、
    接合後の前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量を検出する工程と、
    前記接合後のずれ量に基づき、前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートの位置を決めるアライメント工程と、
    前記接合後のアライメント工程の後に、前記マスクシートを吸着した状態で前記マスクシートを前記マスクフレームに接合する接合工程と、
    を含み、
    前記マスクシート搬送・吸着工程から前記接合工程までの工程を前記マスクシートの数だけ繰り返し、
    nを2以上の自然数とするとき、
    n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量のうち少なくとも1の接合後のずれ量に基づいて、n回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決めて接合する、
    ことを特徴とするマスク製造方法。
  2. 請求項1に記載のマスク製造方法において、
    n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量の全てに基づいて、n回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決める、
    ことを特徴とするマスク製造方法。
  3. 請求項1に記載のマスク製造方法において、
    n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量のうち少なくとも1の接合後のずれ量に基づき、n回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決める、
    ことを特徴とするマスク製造方法。
  4. 請求項1に記載のマスク製造方法において、
    n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの少なくとも2以上の前記接合後の平均ずれ量に対応するずれ量に基づき、n回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決める、
    ことを特徴とするマスク製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のマスク製造方法において、
    前記接合後のずれ量検出工程では、前記マスクシートを前記マスクフレームに接合した後に、接合後の前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーのずれ量を検出する、
    ことを特徴とするマスク製造方法。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のマスク製造方法において、
    前記マスクフレームは、複数の前記マスクシートの接合配列に対応して設けられる前記マスク開口部を有しており、
    1枚の前記マスクシートを前記マスクフレームの接合対象となる前記マスク開口部に接合した後に、接合された前記マスクシートが非吸着状態になるまで前記マスクシート保持部を降下させ、次の接合対象となる前記マスク開口部まで前記マスクシート保持部を移動する、
    ことを特徴とするマスク製造方法。
  7. 請求項1から請求項7のいずれかに記載のマスク製造方法において、
    前記アライメント基準は、前記マスクシートを貫通する少なくとも2以上のアライメント孔で構成され、
    前記アライメント孔及び前記ガラスマスターを透過する光をアライメントカメラによって撮像し、画像処理によって前記アライメントマーカーに対する前記アライメント孔のずれ量及び接合後の前記アライメント孔に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量の検出を実施する、
    ことを特徴とするマスク製造方法。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のマスク製造方法において、
    前記マスクフレーム搬送・保持工程及び前記マスクシート搬送・吸着工程において前記ガラスマスターの高さ位置を第1の位置とするとき、
    前記ずれ量検出工程及び前記アライメント工程では、前記ガラスマスターを前記第1の位置よりも前記マスクシートに近い第2の位置に配置し、
    前記接合工程では、前記ガラスマスターを前記第2の位置よりも前記マスクシートから遠い第3の位置に配置する、
    ことを特徴とする
    マスク製造方法。
  9. マスクパターン開口部を含むマスクパターン形成領域を有し磁性体金属で形成される複数枚のマスクシートと、前記マスクパターン形成領域に対応する位置に前記マスクパターン形成領域と同じか広く、かつ、前記マスクシートの数と同じかそれより少ない数のマスク開口部を有するマスクフレームとを重ね合わせて接合するためのガラスマスターのアライメントマーカーと前記マスクシートとのずれ量を補正するアライメント方法であって、
    前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートのアライメント基準のずれ量に基づいて前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決めるアライメント工程と、
    接合後の前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量に基づいて前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートの位置を決めるアライメント工程と、有し、
    nを2以上の自然数とするとき、
    n回目の前記アライメント工程では、1回目からn−1回目までに接合した前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量のうち少なくとも1の接合後のずれ量に基づいて、n回目に接合すべき前記マスクシートの前記アライメントマーカーに対する位置を決めることを特徴とするアライメント方法。
  10. マスクパターン開口部を含むマスクパターン形成領域を有し磁性体金属で形成される複数枚のマスクシートと、前記マスクパターン形成領域に対応する位置に前記マスクパターン形成領域と同じか広く、かつ、前記マスクシートの数と同じかそれより少ない数のマスク開口部を有するマスクフレームとを重ね合わせて接合するマスク製造装置であって、
    平面視して前記マスク開口部の配置位置の内側下方に配置され、マグネットチャックを有し前記マスクシートを磁気的に吸着する吸着状態と、非吸着状態と、に切り換え可能なマスクシート保持部と、
    前記マスクシートの配置位置上方に配置され、複数のアライメントマーカーが設けられる昇降可能な板状で透明なガラスマスターと、
    前記複数のアライメントマーカーに対する前記マスクシートに設けられる複数のアライメント基準とのずれ量を検出するアライメントカメラと、
    前記マスクシート保持部を前記マスク開口部間に移動するアライメントステージと、
    前記マスクパターン形成領域の外側周縁部を前記マスク開口部の外側周縁部に接合する接合装置と、
    を有することを特徴とするマスク製造装置。
  11. 請求項10に記載のマスク製造装置において、
    前記マスクフレームを搬送し所定の位置に保持するマスクフレーム搬送・保持工程と、
    複数枚のうち1の前記マスクシートを前記マスクフレームの上方の所定位置に搬送し、前記マスクシートをマスクシート保持部によって吸着するマスクシート搬送・吸着工程と、
    前記マスクシートを吸着した状態で、ガラスマスターのアライメントマーカーに対する前記マスクシートのアライメント基準のずれ量を検出するずれ量検出工程と、
    前記ずれ量に基づいて前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートの位置を決めるアライメント工程と、
    前記マスクシートを吸着した状態で、前記マスクシートを前記マスクフレームに接合する接合工程と、
    接合後の前記マスクシートの前記アライメント基準に対する前記アライメントマーカーの接合後のずれ量検出工程と、
    前記接合後のずれ量に基づき、前記アライメントマーカーに対する前記マスクシートの位置を決めるアライメント工程と、
    前記接合後のアライメント工程の後に前記マスクシートを前記マスクフレームに接合する接合工程と、
    を実施できる制御部を有している、
    ことを特徴とするマスク製造装置。
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