JP2019094484A - 活性エネルギー線硬化性組成物 - Google Patents

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【課題】本発明の課題は、硬化後に金型からの離型性に優れ、かつ耐水性に優れる活性エネルギー線硬化性組成物を提供することにある。【解決手段】ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリレート(A)と、脂環式骨格を有する2官能(メタ)アクリレート(B)と、特定の2価の有機基(a)を分子内に1〜15個有する3〜6官能(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、前記光重合開始剤(D)が2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オンを含有する活性エネルギー線硬化性組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、活性エネルギー線硬化性組成物に関する。
従来より、液晶ディスプレイ等に用いるフィルムとして、金型を用いて微細な凹凸形状等を施した、活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物が用いられている。近年、スマートフォン及びタブレット等モバイル向けの液晶ディスプレイの開発が盛んになっており、これらの用途では屋外で使用するため、防水機能が必要であり、液晶ディスプレイに用いられるフィルム部材についても耐水性が要求されている。
しかしながら、従来の活性エネルギー線硬化性組成物では、硬化物の耐水性と金型離型性とを高い水準で両立できていないという問題があった。
特開2006−309248号公報 特開2014−47300号公報
本発明の課題は、硬化後に金型からの離型性に優れ、かつ耐水性に優れる活性エネルギー線硬化性組成物を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を達成するべく検討を行った結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリレート(A)と、脂環式骨格を有する2官能(メタ)アクリレート(B)と、一般式(1)で表される2価の有機基(a)を分子内に1〜15個有する3〜6官能(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、
前記光重合開始剤(D)が2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オンを含有する活性エネルギー線硬化性組成物
;前記活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物である。
Figure 2019094484
[式(1)中、Rは炭素数が3〜10の直鎖又は分岐のアルキレン基を表す。]
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物は、金型からの離型性及び耐水性に優れる。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリレート(A)と、
脂環式骨格を有する2官能(メタ)アクリレート(B)と、上記一般式(1)で表される2価の有機基(a)を分子内に1〜15個有する3〜6官能(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)とを含有する。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の第1の必須成分である(メタ)アクリレート(A)は、上記の通り、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリレートである。
前記の(メタ)アクリレート(A)のうち、金型からの離型性の観点から好ましいのは、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートであり、更に好ましいのはジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートである。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の第2の必須成分である脂環式骨格を有する2官能(メタ)アクリレート(B)は、骨格に環状の脂肪族を保有している(メタ)アクリレートである。
前記の(メタ)アクリレート(B)としては、炭素数6〜30の脂環式骨格を有するジ(メタ)アクリレート[ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート及びシクロヘキサンジメタノールジアクリレート等]等が挙げられる。
これらの(メタ)アクリレート(B)の内、硬化物の耐水性の観点から好ましいのは、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレートである。
前記の(メタ)アクリレート(B)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の第3の必須成分である(メタ)アクリレート(C)は、下記一般式(1)で表される2価の有機基(a)を分子内に1〜15個有する3〜6官能の(メタ)アクリレートである。
Figure 2019094484
式(1)中、Rは炭素数が3〜10(好ましくは4〜8)の直鎖又は分岐のアルキレン基を表す。
前記の(メタ)アクリレート(C)としては、3〜8価のアルコールに、炭素数が4〜11のラクトンを1〜15モル付加し、更に3〜6モルの(メタ)アクリル酸でエステル化した化合物等が挙げられる。
前記の3〜8価のアルコールとしては、ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン及びジペンタエリスリトール等が挙げられる。
また、炭素数が4〜11のラクトンとしては、ブチロラクトン、バレロラクトン、カプロラクトン及びウンデカラクトン等が挙げられる。
これらの(メタ)アクリレート(C)の内、耐水性の観点から好ましいのは、ペンタエリスリトールのδ−バレロラクトン4モル付加物のテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのε−カプロラクトン6モル付加物のペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールのε−カプロラクトン6モル付加物のヘキサ(メタ)アクリレート及びジペンタエリスリトールのε−カプロラクトン12モル付加物のヘキサ(メタ)アクリレートである。
前記の(メタ)アクリレート(C)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物の第4の必須成分である光重合開始剤(D)は2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オンである。2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オンを使用すると、硬化性及び硬化物の着色の観点でよい。
本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物には、2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン以外の光重合開始剤(D)を使用してもよく、その例としては、フォスフィンオキサイド化合物(D1)、ベンゾイルホルメート化合物(D2)、チオキサントン化合物(D3)、オキシムエステル化合物(D4)、ヒドロキシベンゾイル化合物(D5)、ベンゾフェノン化合物(D6)、ケタール化合物(D7)及びαアミノアルキルフェノン化合物(D8)等が挙げられる。
フォスフィンオキサイド化合物(D1)としては、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド及び2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
ベンゾイルホルメート化合物(D2)としては、メチルベンゾイルホルメート等が挙げられる。
チオキサントン化合物(D3)としては、イソプロピルチオキサントン等が挙げられる。
オキシムエステル化合物(D4)としては、1−[4−(フェニルチオ)フェニル]−1,2−オクタンジオン2−(O−ベンゾイルオキシム)及び1−[6−(2−メチルベンゾイル)−9−エチル−9H−カルバゾール−3−イル]エタノンO−アセチルオキシム等が挙げられる。
ヒドロキシベンゾイル化合物(D5)としては、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン及び1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン等が挙げられる。
ベンゾフェノン化合物(D6)としては、ベンゾフェノン等が挙げられる。
ケタール化合物(D7)としては、ベンジルジメチルケタール等が挙げられる。
αアミノアルキルフェノン化合物(D8)としては2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン等が挙げられる。
(メタ)アクリレート(A)の重量割合は、(A)〜(C)の合計重量に基づいて、好ましくは5〜50重量%、更に好ましくは10〜40重量%である。
5重量%以上であれば、離型性が良好であり、50重量%以下であれば耐水性が良好である。
前記の(メタ)アクリレート(B)の重量割合は、(A)〜(C)の合計重量に基づいて、好ましくは15〜80重量%、更に好ましくは20〜70重量%である。
15重量%以上であれば、耐水性が良好であり、80重量%以下であると離型性が良好である。
前記の(メタ)アクリレート(C)の重量割合は、(A)〜(C)の合計重量に基づいて、好ましくは10〜60重量%、更に好ましくは15〜55重量%である。
10重量%以上であれば、耐水性が良好であり、60重量%以下であると離型性が良好である。
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン以外の前記の光重合開始剤(D)のうち、硬化性及び耐黄変性の観点から好ましいのは、アルキルフェノン化合物及びホスフィンオキシドであり、更に好ましいのは、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド及びビス−(2、6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド、特に好ましいのは、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オンである。
ラジカル重合開始剤(D)は、1種を単独で用いても、2種以上を併用しても良い。
2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン及び2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン以外の前記の光重合開始剤(D)の合計の重量割合は、硬化性及び透明性の観点から、(A)〜(C)の合計重量に基づいて好ましくは0.1〜10重量%であり、更に好ましくは0.2〜7重量%である。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物には、本発明の効果を阻害しない範囲で必要により種々の添加剤を含有させてもよい。
添加剤としては、可塑剤、有機溶剤、分散剤、消泡剤、チクソトロピー性付与剤(増粘剤)、スリップ剤、酸化防止剤、ヒンダードアミン光安定剤及び紫外線吸収剤等が挙げられる。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、例えば前記の(メタ)アクリレート(A)、前記の(メタ)アクリレート(B)、前記の(メタ)アクリレート(C)、前記の光重合開始剤(D)及び前記の添加剤を、公知の機械的混合方法(メカニカルスターラー及びマグネティックスターラー等を用いる方法)を用いて均一混合することで、製造することができる。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物は、硬化させることで硬化物となり、例えば光学部品として使用可能な成形体を製造することができる。
以下に、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させて、硬化物としての成形体を製造する方法について説明する。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を用いた成形体の製造方法は、特に限定されないが、例えば次の方法で塗工、成形することができる。即ち、本発明の組成物を予め20〜50℃に温調し、成形体形状(例えば光学レンズ形状)が得られる金型(型温は好ましくは20〜50℃、更に好ましくは25〜40℃)にディスペンサー等を用いて、硬化後の厚みが50〜150μmとなるように塗工(又は充填)し、塗膜上から透明基材(透明フィルムを含む)を空気が入らないように加圧積層し、更に該透明基材上から後述の活性エネルギー線を照射して該塗膜を硬化させた後に、型から離型し成形体(例えばレンズシート)を得る。
上記透明基材(透明フィルムを含む)としては、メチルメタクリレート(共)重合物、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリトリアセチルセルロース及びポリシクロオレフィン等の樹脂を用いて構成されるもの等が挙げられる。
本発明における活性エネルギー線には、紫外線、電子線、X線、赤外線及び可視光線が含まれる。これらの活性エネルギー線の内、硬化性及び樹脂劣化抑制の観点から好ましいのは、紫外線及び電子線である。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を紫外線により硬化させる場合は、種々の紫外線照射装置〔例えば、紫外線照射装置[型番「VPS/I600」、フュージョンUVシステムズ(株)製]〕を使用できる。使用するランプとしては、高圧水銀灯及びメタルハライドランプ等が挙げられる。紫外線の照射量は、組成物の硬化性及び硬化物の可撓性の観点から好ましくは10〜10,000mJ/cm、更に好ましくは100〜5,000mJ/cmである。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物は、金型からの離型性に優れているため、光学部材及び電気・電子部材等として有用である。
特に、プラスチックレンズ(プリズムレンズ、レンチキュラーレンズ、マイクロレンズ、フレネルレンズ及び視野角向上レンズ等)、光学補償フィルム、位相差フィルム、プリズム、光ファイバー、フレキシブルプリント配線用ソルダーレジスト、メッキレジスト、多層プリント配線板用層間絶縁膜及び感光性光導波路等の光学部品として有用である。
更に、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物は、耐水性も優れているため、屋外での使用が多いスマートフォン及びタブレット等モバイル向け製品に搭載する光学部品として有用である。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例1〜9及び比較例1〜4>
表1に記載の各成分と配合量に従って、一括で配合し、ディスパーサーで均一になるまで混合攪拌し、実施例1〜9及び比較例1〜4の活性エネルギー線硬化性組成物を得た。
Figure 2019094484
なお、表1中に記載した化合物の記号は、以下の化合物を表す。
(A−1):ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート[商品名「ネオマーDA−600」、三洋化成工業(株)製、6官能]
(A−2):ペンタエリスリトールテトラアクリレート[商品名「ネオマーEA−300」、三洋化成工業(株)製、4官能]
(A−3):ジペンタエリスリトールペンタアクリレート[商品名「アロニックスM−403」、東亜合成(株)製、5官能]
(B−1):ジメチロールトリシクロデカンジアクリレート[商品名「ライトアクリレートDCP−A」、共栄社化学(株)製、2官能]
(B−2):シクロヘキサンジメタノールジアクリレート[和光純薬(株)製、2官能]
(B’−1):PEG600#ジアクリレート[商品名「ライトアクリレート14EG−A」、共栄社化学(株)製、2官能]
(C−1):ジペンタエリスリトールのε−カプロラクトン12モル付加物のヘキサアクリレート[商品名「カヤラッドDPCA−120」、日本化薬(株)製]
(C−2):ジペンタエリスリトールのε−カプロラクトン6モル付加物のヘキサアクリレート[商品名「カヤラッドDPCA−60」、日本化薬(株)製]
(D−1):2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン[商品名「イルガキュア907」、BASF社製]
実施例1〜9及び比較例1〜4の活性エネルギー線硬化性組成物について、離型性及び耐水性の評価を下記の方法で測定した。
その結果を表1に示す。
<離型性の評価>
(1)溝の深さが50μmで溝の幅およびピッチ幅それぞれを20μmで平行線を刻んで微細に凹凸処理を施したステンレス製の金型を用意した。
(2)活性エネルギー線硬化性組成物を、この金型の片面に、金型の凹底部分からの厚さが100μmになるようにアプリケーターで塗工した後、厚さ100μmのポリエステルフィルム[商品名「コスモシャインA4300」東洋紡績(株)製]を樹脂側に貼り合わせ、ローラーを上から転がして空気を押し出した。ポリエステルフィルム側から紫外線照射装置[型番「VPS/I600」、フュージョンUVシステムズ(株)製]により、紫外線を1000mJ/cm照射して、活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させ、硬化膜とした。
(3)金型から硬化膜ごとポリエステルフィルムを離型し、下記の判定基準で離型性を評価した。
◎:金型に引っ掛かりがなく離型できる
○:金型に引っ掛かりはあるものの離型できる
×:離型できない
<耐水性の評価>
(1)アセトンを染み込ませた布で表面の汚れをふき取ったガラス板を用意した。
(2)活性エネルギー線硬化性組成物を、このガラス板の片面に厚さが100μmになるようにアプリケーターで塗工した後、厚さ100μmのポリエステルフィルム[商品名「ルミラーS10」東レ(株)製]を樹脂側に貼り合わせ、ローラーを上から転がして空気を押し出した。ポリエステルフィルム側から紫外線照射装置[型番「VPS/I600」、フュージョンUVシステムズ(株)製]により、紫外線を1000mJ/cm照射して、硬化させ、ガラス板及びポリエステルフィルムから樹脂を剥離して硬化膜を得た。
(3)硬化膜を、片面が5cm×5cmのフィルムとなるように切断した物を試験片とし、試験片を30℃の水に浸漬させ24時間放置した。
(4)浸漬後の試験片の表面を軽くキムワイプ(登録商標)[S−200、日本製紙クレシア(株)製]で拭いた後、浸漬前後の重量変化を測定し、水膨潤率を次のように算出し、水膨潤率により耐水性を評価した。
水膨潤率:(水浸漬後の重量−水浸漬前の重量)/水浸漬前の重量×100(重量%)
◎:1重量%未満
○:1重量%以上3重量%未満
×:3重量%以上
表1の結果から、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物を硬化させた硬化膜は、金型からの離型性及び耐水性に優れることがわかる。
一方、(メタ)アクリレート(A)を含有しない比較例1は金型からの離型性が悪い。
また、脂環式骨格を有する2官能(メタ)アクリレート(B)を含有しない比較例2及び比較例3並びに3〜6官能(メタ)アクリレート(C)を含有しない比較例4は耐水性が悪い。
本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物は、金型からの離型性に優れているため、光学部材及び電気・電子部材等として有用である。
特に、プラスチックレンズ(プリズムレンズ、レンチキュラーレンズ、マイクロレンズ、フレネルレンズ及び視野角向上レンズ等)、光学補償フィルム、位相差フィルム、プリズム、光ファイバー、フレキシブルプリント配線用ソルダーレジスト、メッキレジスト、多層プリント配線板用層間絶縁膜及び感光性光導波路等の光学部品として有用である。
更に、本発明の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物は、耐水性も優れているため、屋外での使用が多いスマートフォン及びタブレット等モバイル向け製品に搭載する光学部品として有用である。

Claims (3)

  1. ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート及びペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートからなる群から選ばれる少なくとも1種の(メタ)アクリレート(A)と、脂環式骨格を有する2官能(メタ)アクリレート(B)と、一般式(1)で表される2価の有機基(a)を分子内に1〜15個有する3〜6官能(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)とを含有する活性エネルギー線硬化性組成物であって、
    前記光重合開始剤(D)が2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オンを含有する活性エネルギー線硬化性組成物。
    Figure 2019094484
    [式(1)中、Rは炭素数が3〜10の直鎖又は分岐のアルキレン基を表す。]
  2. 前記(A)〜(C)の合計重量に基づいて、前記(A)の重量割合が5〜50重量%、前記(B)の重量割合が15〜80重量%、前記(C)の重量割合が10〜60重量%である請求項1に記載の活性エネルギー線硬化性組成物。
  3. 請求項1又は2に記載の活性エネルギー線硬化性組成物の硬化物。
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