JP2019093407A - ボルトの製造方法及びボルト - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的安価な非磁性鋼を用い、強度の向上と非磁性の維持とを両立できるボルトの製造方法及びボルトを提供する。【解決手段】ボルト1は、非磁性鋼からなる丸棒を室温以上且つ非磁性鋼の再結晶温度未満の冷間温度域の温度として丸棒の外径を絞る絞り加工ステップと、絞り加工ステップによって丸棒が昇温した状態で、ねじ2が形成される端部を除いた丸棒の一部にボルト1の回転工具受け4を形成する冷間塑性加工ステップと、ねじ2が形成される丸棒の端部を冷間温度域で加温して、端部にねじ2を転造する転造加工ステップとを経て製造され、引張強さ980MPa以上、比透磁率1.6以下である。【選択図】図2

Description

本発明は、ボルトの製造方法及びボルトに関する。
高強度ステンレスボルトでは、典型的には、焼入れによる高強度化が可能なマルテンサイト系ステンレス鋼が用いられるが、マルテンサイト系ステンレス鋼より耐食性に優れるオーステナイト系ステンレス鋼が用いられる場合もある。オーステナイト系ステンレス鋼からなるボルトでは、室温での冷間加工による加工硬化を利用し、さらに加工率が大きくなるほどに引張強さが高くなる特性を利用して強度の向上が図られている。例えば特許文献1に記載されたオーステナイト系ステンレス鋼ボルトでは、材料となる線材に対して冷間で伸線加工が施されており、この伸線加工による加工硬化を利用して、ボルトの引張強さが800MPa以上に高められている。
ところで、オーステナイト系ステンレス鋼は、基本的には比透磁率が1.6以下の非磁性鋼であるが、冷間加工での加工率が大きくなるほどに加工誘起マルテンサイト変態が発生して磁性を帯びることが知られている。特許文献2に記載されたオーステナイト系ステンレス鋼ボルトでは、冷間加工での加工率が比較的小さく抑えられることによって比透磁率が1.02前後に維持されているが、一方で引張強さは75kgf/mm(735MPa)以下となっている。
特開2006−28623号公報 特開平3−309号公報
オーステナイト系ステンレス鋼の代表的な鋼種であるJIS−SUS304は、8.0〜10.5%(重量%)のNi(ニッケル)を含有するが、Niの成分比を増加させることによってオーステナイト相の安定化が図られたJIS−SUS305が知られている。また、他のオーステナイト系ステンレス鋼として、Cu(銅)を添加することによって冷間加工性の向上が図られたJIS−SUSXM7が知られており、N(窒素)及びNb(ニオブ)を添加することによって強度の向上が図られたJIS−SUS304N2も知られている。JIS−SUS305、JIS−SUSXM7、JIS−SUS304N2等を用いることにより、ボルトの強度の向上と非磁性の維持とを両立し得るが、これらJIS−SUS305、JIS−SUSXM7、JIS−SUS304N2等は、JIS−SUS304に比べて高コストである。
本発明は、上述した事情に鑑みなされたものであり、比較的安価な非磁性鋼を用い、強度の向上と非磁性の維持とを両立できるボルトの製造方法及びボルトを提供することを目的とする。
本発明の一態様のボルトの製造方法は、非磁性鋼からなる丸棒を室温以上且つ前記非磁性鋼の再結晶温度未満の冷間温度域の温度として前記丸棒の外径を絞る絞り加工ステップと、前記絞り加工ステップによって前記丸棒が昇温した状態で、ねじが形成される端部を除いた前記丸棒の一部にボルトの回転工具受けを形成する冷間塑性加工ステップと、前記丸棒の前記端部を前記冷間温度域で加温して、前記端部にねじを転造する転造加工ステップと、を備える。
また、本発明の一態様のボルトは、JIS−SUS304からなり、引張強さが980MPa以上、比透磁率が1.6以下である。
本発明によれば、比較的安価な非磁性鋼を用い、強度の向上と非磁性の維持とを両立できるボルトの製造方法及びボルトを提供することができる。
本発明の実施形態を説明するための、ボルトの一例の側面図である。 (A)〜(C)は、絞り加工ステップを実施する加工機の一例と、この加工機を用いた絞り加工の工程の一例とを示す模式図である。 (A)〜(D)は、冷間塑性加工ステップを実施する加工機の一例と、この加工機を用いた冷間塑性加工の工程の一例とを示す模式図である。 転造加工ステップを実施する加工機の一例の模式図である。 実験例の冷間塑性加工直前の丸棒の温度と冷間塑性加工後の丸棒の比透磁率との関係を示すグラフである。
図1は、本発明の実施形態を説明するための、ボルトの一例を示す。
ボルト1は、ねじ2が形成された軸部3と、軸部3より大径な回転工具受け4とを備え、軸部3と回転工具受け4とは一体に形成されている。回転工具受け4は、本例では略六角形状に形成された柱体によって構成されており、スパナ等の工具を用いて回転される。回転工具受け4には、ボルト1の座面を拡大するフランジ5が一体に設けられている。
なお、回転工具受け4は、柱体の端面に設けられる略六角形状の孔によって構成され、六角棒レンチ等の工具を用いて回転されるものでもよいし、柱体の端面に設けられる「−」形状又は「+」形状の溝によって構成され、ドライバ等の工具を用いて回転されるものでもよい。また、フランジ5は省略されてもよい。さらにまた、ボルト1は、回転工具受け4の軸部3側とは反対側に、ねじが形成されたもう一つの軸部を備える、いわゆる植え込みボルトであってもよい。
ボルト1の製造には、非磁性鋼からなる丸棒が用いられる。ここで、本明細書において「非磁性」とは、比透磁率が1.6以下であるものとする。非磁性鋼としては、オーステナイト系ステンレス鋼、高マンガン鋼等を例示でき、オーステナイト系ステンレス鋼としては、JIS−SUS304、JIS−SUS305、JIS−SUS304N2等を例示できるが、なかでも低コストなJIS−SUS304が好適である。なお、JIS−SUS304は、主たる成分として、C(炭素)を0.08%以下、Si(ケイ素)を1.00%以下、Mn(マンガン)を2.00%以下、P(リン)を0.045%以下、S(硫黄)を0.03%以下、Cr(クロム)を18.0〜20.0%、Ni(ニッケル)を8.0〜10.5%の比率(重量%)で含有し、520MPa以上の引張強さを有するものである。また、無加工のJIS−SUS304の比透磁率は、一般に1.0〜1.1である。
そして、非磁性鋼からなる丸棒を用いたボルト1の製造工程は、絞り加工ステップと、冷間塑性加工ステップと、切削加工ステップと、転造加工ステップとを備える。以下、絞り加工ステップ、冷間塑性加工ステップ、切削加工ステップ、及び転造加工ステップの各ステップを順に説明する。
<絞り加工ステップ>
絞り加工ステップでは、非磁性鋼からなる丸棒を室温以上且つ非磁性鋼の再結晶温度未満の冷間温度域の温度として丸棒の外径を絞る。絞り加工後の丸棒の外径は、ボルト1の軸部3に形成されるねじ2の呼び径(ねじの山部の外径)に応じて設定される。非磁性鋼の再結晶温度未満の冷間温度域にて絞り加工を行うことにより、加工硬化によって丸棒の強度を高めることができる。JIS−SUS304の再結晶温度は、一般に450℃である。好ましくは、冷間温度域で丸棒を加温して絞り加工を行う、すなわち丸棒の温度を室温より高く再結晶温度未満の温度として絞り加工を行うことにより、加工誘起マルテンサイト変態の発生を抑制できる。これにより、丸棒の比透磁率の上昇を抑制できる。
オーステナイト系ステンレス鋼における加工誘起マルテンサイト変態の発生に関連する評価指標としてMd30が知られている。Md30は、オーステナイト単相に0.3の引張真ひずみを与えたときに組織の50%がマルテンサイトに変態する温度(℃)として定義されており、下式によって与えられる。
Md30=551−462(C%+N%)−9.2Si%
−8.1Mn%−13.7Cr%−29.0(Ni%+Cu%)
−18.5Mo%−68.0Nb%−1.42(v−8.0)
ただし、上式におけるvはASTM(American Society for Testing and Materials)規格の粒度番号である。
Md30の値が高温であるほど、オーステナイト相が不安定であり、加工誘起マルテンサイト変態が発生しやすい。オーステナイト系ステンレス鋼であるJIS−SUS304及びJIS−SUSXM7それぞれのMd30を標準的な成分比で計算すると、JIS−SUS304のMd30は−50℃となり、JIS−SUSXM7のMd30は−150℃となり、JIS−SUS304は、相対的に加工誘起マルテンサイト変態が発生しやすいと言える。
丸棒を冷間温度域で加温するに際し、丸棒を直接加温してもよいし、絞り金型を加温して丸棒を間接的に加温してもよいし、両者を組み合わせてもよい。丸棒を直接加温する場合に、加熱方式としては、誘導加熱、直接通電加熱、ヒータ加熱、温風加熱等を例示でき、加熱温度等に応じて適宜選択できる。絞り金型を加温する場合にも、加熱方式としては、誘導加熱、直接通電加熱、ヒータ加熱、温風加熱等を例示でき、加熱温度等に応じて適宜選択できる。
図2(A)〜図2(C)は、絞り加工ステップを実施する絞り加工機の一例と、この絞り加工機を用いた絞り加工の工程の一例とを示す。
図2(A)〜図2(C)に示す絞り加工機10は、円筒状の加工孔11が形成されている絞り金型12と、加工孔11に丸棒Bを押し込むパンチ13と、加工孔11に押し込まれた丸棒Bを加工孔11から押し出すノックアウトピン14と、を備える。パンチ13及びノックアウトピン14は、図示しない駆動部によってそれぞれ駆動される。
素材である丸棒Bの外径φは加工孔11の内径よりも大きく、丸棒Bが加工孔11に押し込まれることによって丸棒Bの外径が絞られる。なお、ボルト1の軸部3に対応する丸棒Bの部分のみが絞られてもよいし、丸棒Bの全体が絞られてもよい。絞られた丸棒Bの外径φは、加工孔11の内径によって規定され、上記のとおり軸部3に形成されるねじ2の呼び径に応じて設定される。
この絞り加工機10は、絞り金型12に埋設されたヒータ15をさらに備える。絞り金型12がヒータ15によって冷間温度域で加温され、丸棒Bは絞り金型12を介して間接的に冷間温度域で加温される。丸棒Bを冷間温度域の範囲内で加温して絞り加工を行うことにより、上記のとおり、加工硬化によって丸棒Bの強度を高めることができ、且つ、加工誘起マルテンサイト変態の発生が抑制されることによって丸棒Bの比透磁率の上昇を抑制できる。
加工硬化及び加工誘起マルテンサイト変態の発生は丸棒Bの加工率とも関連している。絞り加工における丸棒Bの加工率は、加工前の丸棒Bの原断面積Sと加工後の丸棒Bの断面積Sとの差の原断面積Sに対する割合である|S−S|/S×100[%]として定義される。一般に、加工率が高まるほどに、加工硬化が促進され、丸棒Bの強度は向上する。しかし、加工率が高まるほどに、加工誘起マルテンサイト変態の発生が助長され、丸棒Bの比透磁率もまた上昇する。したがって、絞り加工ステップにおける丸棒Bの加工率は、丸棒Bの強度の向上と比透磁率の上昇の抑制とのバランスを考慮して設定される。
<冷間塑性加工ステップ>
絞り加工ステップにて外径が絞られた丸棒Bは加工発熱によって昇温している。絞り加工ステップに続く冷間塑性加工ステップでは、丸棒Bが昇温した状態で、ボルト1の軸部3に対応する丸棒Bの部分を除いた丸棒Bの一部にボルト1の回転工具受け4及びフランジ5を形成する。丸棒Bが昇温した状態、すなわち丸棒Bの温度が室温より高く再結晶温度未満の温度である状態で冷間塑性加工を行うことにより、加工硬化によって回転工具受け4及びフランジ5の強度を高めることができ、また、加工誘起マルテンサイト変態の発生が抑制されることによって回転工具受け4及びフランジ5の比透磁率の上昇を抑制できる。そして、絞り加工ステップを経た丸棒Bが有する残熱を利用することにより、冷間塑性加工ステップにて丸棒Bを再度加温する場合に比べてエネルギの消費量を削減でき、ボルト1の製造コストを削減できる。
回転工具受け4は、上記のとおりボルト1の軸部3より大径であり、ボルト1の座面を拡大するフランジ5を一体に有する。かかる回転工具受け4及びフランジ5を形成する冷間塑性加工としては、据え込加工、軸肥大加工等を例示することができるが、なかでも軸肥大加工が好適である。軸肥大加工とは、丸棒Bの一部に丸棒Bの軸方向の圧縮力を作用させ且つ軸方向と交差する方向の交番負荷を作用させることにより、丸棒Bの一部を肥大させるものである。加工誘起マルテンサイト変態の発生は加工速度にも関連しており、据え込加工等の鍛造加工に比べて加工速度が比較的緩やかな軸肥大加工によれば、加工誘起マルテンサイト変態の発生を一層抑制できる。
図3(A)〜図3(D)は、冷間塑性加工ステップを実施する加工機の一例と、この加工機を用いた冷間塑性加工の工程の一例とを示す。
図3(A)〜図3(D)に示す加工機20は、軸肥大加工によって丸棒Bの一部にボルト1の回転工具受け4及びフランジ5を形成するものである。この加工機20は、丸棒Bの軸方向に丸棒Bを挟持する一対のホルダ21,22を備える。ホルダ21は、丸棒Bの軸方向の一方の端部であって、ボルト1の軸部3に対応する丸棒Bの第1部分b1が嵌入する保持孔23を有する。ホルダ22は、丸棒Bの軸方向の他方の端部を収容する加工孔24を有する。加工孔24は、丸棒Bの外径より大きく且つ略六角形状に形成されている。
図3(A)に示すように、基準線A上に配置された丸棒Bが一対のホルダ21,22によって保持される。そして、ホルダ21が、図示しない駆動部によって基準線Aに沿ってホルダ22側に並進移動される。これにより、丸棒Bは軸方向に圧縮される。
丸棒Bの圧縮に合せて、図3(B)に示すように、ホルダ22が、図示しない駆動部によって基準線Aに対して傾斜され、且つ回転される。これにより、ホルダ21の保持孔23に嵌入している丸棒Bの一方の端部b1を除いた丸棒Bの第2部分b2において基準線A上に設定される曲げ中心Oを中心にして丸棒Bは曲げられ、且つ丸棒Bは中心軸まわりに回転される。丸棒Bの曲げ及び回転に伴い、曲げられた第2部分b2には、丸棒Bの軸方向と交差する方向に交番負荷が加えられる。
図3(C)に示すように、丸棒Bの第2部分b2は、曲げ内側が塑性流動によって膨出する。そして、丸棒Bの圧縮及び回転に伴い、塑性流動による膨出が全周に亘って成長し、第2部分b2が次第に肥大する。第2部分b2のうち、ホルダ22の加工孔24に位置する端部b3は加工孔24に倣って略六角形状の柱体に成形され、端部b3とホルダ21の保持孔23に嵌入している第1部分b1との間の中間部分b4はホルダ21の端面とホルダ22の端面との間で略円状に成形される。
図3(D)に示すように、一対のホルダ21,22の間隔が所定の間隔となったところでホルダ21の並進移動は停止されるが、丸棒Bには、引き続き一対のホルダ21,22を介して圧縮力が負荷され、且つホルダ22は回転される。そして、基準線Aに対して傾斜されたホルダ22が再び基準線Aに沿って配置され、丸棒Bが曲げ戻しされる。丸棒Bの曲げ戻しにより、略円状に成形された中間部分b4の厚みが全周に亘って均される。
以上のプロセスを経て丸棒Bに対する軸肥大加工は完了する。丸棒Bの第2部分b2のうち、加工孔24によって略六角形状の柱体に成形された端部b3によってボルト1の回転工具受け4が構成され、略円状に成形された中間部分b4によってボルト1のフランジ5が構成される。
<切削加工ステップ>
切削加工ステップでは、ボルト1の軸部3に対応する丸棒Bの第1部分b1が切削される。軸部3には、切削加工ステップに続く転造加工ステップにてねじ2が転造され、一般的には、軸部3は、ねじ2の呼び径よりも僅かに小さい外径に形成される。なお、冷間塑性加工ステップにて略円状に成形された丸棒Bの中間部分であって、ボルト1のフランジ5を構成する部分が、この切削加工ステップにて整形されてもよい。
<転造加工ステップ>
転造加工ステップでは、ボルト1の軸部3に対応する丸棒Bの第1部分b1を冷間温度域で加温して、第1部分b1にねじ2を転造する。一般に、切削加工では、潤滑及び冷却の観点から、油等の切削液が材料にかけられ、切削加工ステップを経た丸棒Bの温度は低下している。そこで、転造加工ステップにて、再び丸棒Bの第1部分b1を冷間温度域で加温してねじ2を転造することにより、加工硬化によってねじ2を含む軸部3の強度を高めることができ、また、加工誘起マルテンサイト変態の発生が抑制されることによってねじ2を含む軸部3の比透磁率の上昇を抑制できる。
丸棒Bの第1部分b1を冷間温度域に加温するに際し、誘導加熱、直接通電加熱、ヒータ加熱、温風加熱等によって丸棒Bを直接加温してもよいし、丸棒Bと転造金型との潤滑に用いられる潤滑液を加温して丸棒Bを間接的に加温してもよいし、両者を組み合わせてもよい。
図4は、転造加工ステップを実施する転造加工機の一例を示す。
図4に示す転造加工機30は、加温部31と、転造部32と、加温部31と転造部32との間で丸棒Bを移送する移送部(不図示)と、を備える。
まず、転造部32は、丸棒Bを中心軸まわりに回転可能に保持する保持部34と、保持部34に保持された丸棒Bの第1部分b1を直径方向に挟む一対の転造金型35とを有する。転造金型35は、本例では略円柱状に形成されており、転造金型35の外周面には、ねじ2のねじ溝に対応した螺旋状の凸部が設けられている。一対の転造金型35が丸棒Bの第1部分b1に押し付けられた状態で一対の転造金型35が同一方向に回転され、一対の転造金型35に挟まれた丸棒Bは一対の転造金型35とは逆方向に回転される。これにより、転造金型35の外周面の凸部の形状が丸棒Bの第1部分b1の外周面に全周に亘って転写され、ねじ2が形成される。
転造部32は、丸棒Bの第1部分b1と一対の転造金型35とに潤滑液Lをかけるノズル36をさらに有し、ノズル36から吐出される潤滑液Lは、冷間温度域で加温されている。潤滑液Lは、例えば油である。
加温部31は、加温液を貯留している槽37と、槽37に貯留されている加温液を冷間温度域で加温するヒータ38とを有する。槽37に貯留される加温液は、好ましくは潤滑液Lであり、ノズル36から吐出される潤滑液Lは、槽37から供給される。これにより、ノズル36から吐出される潤滑液の加温と、槽37に貯留される加温液の加温とにヒータ38を共用でき、装置構成が簡潔となる。なお、本例では、ノズル36から吐出された潤滑液Lは槽37に回収され、潤滑液Lはノズル36と槽37との間で循環される。
丸棒Bは、まず、加温部31の槽37に貯留されている潤滑液Lに浸漬され、潤滑液Lと略同じ温度に加温される。冷間温度域で加温された丸棒Bは、移送部によって転造部32に移送され、転造部32にて、ねじ2が第1部分b1に形成される。ねじ2が形成される際に、冷間温度域に加温された潤滑液Lが第1部分b1と一対の転造金型35とにかけられることによって第1部分b1の温度の低下が抑制される。冷間温度域の範囲内で丸棒Bを加温して転造加工を行うことにより、上記のとおり、加工硬化によってねじ2を含む軸部3の強度を高めることができ、また、加工誘起マルテンサイト変態の発生が抑制されることによってねじ2を含む軸部3の比透磁率の上昇を抑制できる。
以上により、加工硬化によって強度が向上し、且つ加工誘起マルテンサイト変態の発生が抑制されることによって非磁性に保たれたボルト1が得られ、例えば非磁性鋼がJIS−SUS304である場合に、引張強さ980MPa以上、比透磁率1.6以下のボルト1が得られる。なお、JIS−SUS304等の非磁性鋼からなる丸棒は、典型的には圧延材であるが、この圧延材に対して冷間にて引抜き加工を行った冷間引抜き材であってもよい。冷間での引抜き加工により、素材として丸棒の引張強さが高められ、この丸棒を用いて製造されるボルトの引張強をさらに高めることができる。
以下、実験例について説明する。
実験例では、熔鋼メーカーの異なるJIS−SUS304からなる外径24mmの丸棒と、JIS−SUS304からなる外径25mmの丸棒と、JIS−SUS304からなる外径26mmの丸棒とを素材として用い、室温8−10℃の環境で、絞り加工ステップ、冷間塑性加工ステップ、及び転造加工ステップを実施した。
<絞り金型温度、素材丸棒温度及び加工率と絞り加工後の丸棒の引張り強さ及び比透磁率との関係>
絞り加工ステップでは、外径24mm、25mm、26mmの素材丸棒におけるボルト1の軸部3に対応する部分のみを外径20mmに絞った。この場合に、外径24mmの素材丸棒の加工率は30.6%であり、外径25mmの素材丸棒の加工率は36.0%であり、外径26mmの素材丸棒の加工率は40.8%である。絞り金型12の温度を、室温と略同じ8℃から30℃とし、素材丸棒の温度を、室温と略同じ8℃から35℃として、絞り金型12の温度、素材丸棒の温度及び加工率と、絞り加工後の丸棒の引張り強さ及び比透磁率との関係を評価した。引張り強さは、JIS−Z2241に規定される方法に従って測定した。また比透磁率は、比透磁率計によって測定した。評価結果を表1に示す。
Figure 2019093407
表1に示すとおり、例えば絞り金型12の温度が8℃であり、素材丸棒の温度が35℃であるNo.2とNo.6とを比較すると、加工率30.6%のNo.2では、引張り強さが981MPa、比透磁率が1.15であるのに対して、加工率36.0%のNo.6では、引張り強さが1038MPa、比透磁率が1.2となった。すなわち、加工率が高まるほどに、加工硬化が促進され、丸棒の強度が向上している。しかし、加工率が高まるほどに、加工誘起マルテンサイト変態の発生が助長され、丸棒の比透磁率もまた上昇している。
次に、加工率が30.6%であるNo.1からNo.4を比較すると、絞り金型12の温度及び素材丸棒の温度が8℃のNo.1では、比透磁率が1.4であるのに対し、素材丸棒の温度を35℃に高めたNo.2では、比透磁率が1.15となり、さらに絞り金型12の温度を25℃に高めたNo.4では、比透磁率が1.10となった。すなわち、丸棒を冷間温度域で加温することにより、引張強さは維持し、比透磁率の上昇を抑制できている。加工率が36.0%であるNo.5からNo.8を比較しても、同様に、丸棒を冷間温度域で加温することにより、引張強さを維持し、比透磁率の上昇を抑制できている。ただし、加工率が40.8%であるNo.14では、絞り金型12の温度及び素材丸棒の温度を30℃に高めても比透磁率は1.8となった。
高強度(引張強さ980MPa以上)且つ非磁性(比透磁率1.6以下)のボルト1を得るにあたり、後工程の転造加工での比透磁率の上昇を考慮すると、絞り加工後の丸棒に許容される比透磁率の上限は1.4程度であり、好ましくは1.2以下である。絞り金型12を介して丸棒を冷間温度域で加温する場合に、素材丸棒の温度は絞り金型12の温度以下であり、表1に示す結果から、絞り金型12の温度は、好ましくは冷間温度域で18℃以上であり、より好ましくは25℃以上である。また、素材丸棒の加工率は、好ましくは30%以上36%以下である。
<冷間塑性加工直前の丸棒の温度と冷間塑性加工後の丸棒の比透磁率との関係>
冷間塑性加工ステップでは、外径24mmの素材丸棒を用い、この素材丸棒におけるボルト1の軸部3に対応する部分のみを外径20mmに絞る絞り加工ステップを経て丸棒が昇温した状態で、この丸棒に、軸肥大加工によって回転工具受け4とフランジ5とを形成した。前工程の絞り加工ステップにおける絞り金型12の温度を10℃又は24℃とし、素材丸棒の温度を−3.1℃又は−2.2℃とすることによって軸肥大加工直前の丸棒の温度を変更し、軸肥大加工直前の丸棒の温度と軸肥大加工後の丸棒に形成された回転工具受け4の比透磁率との関係を評価した。なお、上記のとおり、絞り加工ステップでは、ボルト1の軸部3に対応する丸棒の部分のみを絞っており、回転工具受け4とフランジ5とは、ボルト1の軸部3に対応する部分を除いた丸棒の一部によって形成され、当該一部の軸肥大加工前の比透磁率は素材丸棒の比透磁率であって1.021である。評価結果を図5に示す。
図5に示すとおり、絞り金型12の温度を10℃とし、素材丸棒の温度を−3.1℃とした場合の軸肥大加工直前の丸棒の温度は20℃前後であるのに対し、絞り金型12の温度を24℃とし、素材丸棒の温度を−2.2℃とした場合の軸肥大加工直前の丸棒の温度は30℃前後となった。そして、軸肥大加工直前の丸棒の温度が20℃前後である場合に、軸肥大加工後の丸棒に形成された回転工具受け4の比透磁率は、殆どが1.6よりも高くなっているのに対し、軸肥大加工直前の丸棒の温度が30℃前後である場合に、軸肥大加工後の丸棒に形成された回転工具受け4の比透磁率は、いずれも1.6以下となった。この結果から、高強度且つ非磁性のボルト1を得るにあたり、冷間塑性加工ステップにおいて、軸肥大加工によって回転工具受け4とフランジ5とを形成する場合の軸肥大加工直前の丸棒の温度は、好ましくは冷間温度域で30℃以上である。
<転造加工時の丸棒の温度及び潤滑油の温度と比透磁率との関係>
転造加工ステップでは、絞り加工後の丸棒であって、ボルト1の軸部3に対応する部分の比透磁率が1.15の丸棒と、比透磁率が1.2の丸棒と、比透磁率が1.43の丸棒とを用い、冷間温度域で加温された槽37の加温液に丸棒を浸漬して丸棒を加温し、加温液とは別に冷間温度域で加温された潤滑液を、加温された丸棒と一対の転造金型35とにかけながらねじ2を転造した。そして、加温された丸棒の温度(初期温度)を種々に変更し、15℃から60℃に加温された潤滑液をかけながらねじ2を転造した場合の、丸棒の初期温度とねじ2が転造された軸部3の比透磁率との関係を評価した。なお、軸部3の比透磁率は、軸部3の先端から軸方向に5mm、15mm、25mm、35mm離間した各位置において90度間隔で4箇所の比透磁率を測定し、それらの平均値とする。評価結果を表2に示す。
Figure 2019093407
表2に示すとおり、潤滑液の温度が60℃である場合に、絞り加工後の比透磁率が1.2の丸棒では、丸棒の初期温度が30℃以上で、転造加工後の比透磁率が1.6以下になり、丸棒の初期温度が高くなるほどに比透磁率は低下した。また、絞り加工後の比透磁率が1.15と比較的低い丸棒では、潤滑液の温度が25℃であっても、丸棒の温度が5℃以上で、転造加工後の比透磁率が1.6以下となった。一方、絞り加工後の比透磁率が1.43と比較的高い丸棒では、丸棒の初期温度及び潤滑液の温度が60℃で、転造加工後の比透磁率が1.55となった。また、絞り加工後の比透磁率が1.2の丸棒の初期温度を40℃として、潤滑液の温度を30℃、40℃とした場合に、潤滑液の温度が30℃では転造加工後の比透磁率が1.6よりも高くなり、潤滑液の温度が40℃では転造加工後の比透磁率は1.6以下となった。
ここで、槽37の加温液を潤滑液とし、潤滑液を槽37にて加温する場合に、槽37の潤滑液に浸漬されて加温された丸棒の初期温度と、ねじ2が転造される際に丸棒及び一対の転造金型35にかけられる潤滑液とは略同じ温度となる。潤滑液の取り扱いの容易性の観点から、潤滑液の温度は好ましくは60℃以下であり、これを考慮すると、絞り加工後の比透磁率が1.43の丸棒で、丸棒の初期温度及び潤滑液の温度が60℃の場合に、転造加工後の比透磁率が1.55であることから、前工程の絞り加工後の丸棒に許容される比透磁率の上限は1.4程度と言うことができる。さらに、絞り加工後の比透磁率が1.2の丸棒で、丸棒の初期温度及び潤滑液の温度が40℃の場合に、転造加工後の比透磁率が1.6以下であることから、前工程の絞り加工後の丸棒に許容される比透磁率は好ましくは1.2以下であり、高強度且つ非磁性のボルト1を得るにあたり、安定的に比透磁率1.6以下を求める場合、転造加工ステップにおいて、丸棒が浸漬され且つねじ2が転造される際に丸棒及び一対の転造金型35にかけられる潤滑液の温度は、好ましくは冷間温度域で40℃以上である。
1 ボルト
3 軸部
4 回転工具受け
5 フランジ
10 絞り加工機
11 加工孔
12 金型
13 パンチ
14 ノックアウトピン
15 ヒータ
20 軸肥大加工機
21 ホルダ
22 ホルダ
23 保持孔
24 加工孔
30 転造加工機
31 加温部
32 転造部
34 保持部
35 転造金型
36 ノズル
37 槽
38 ヒータ
B 丸棒
b1 第1部分(ねじ2が形成される端部)
b2 第2部分(ねじ2が形成される端部を除いた丸棒の一部)
b3 端部
b4 中間部分
L 潤滑液

Claims (14)

  1. 非磁性鋼からなる丸棒を室温以上且つ前記非磁性鋼の再結晶温度未満の冷間温度域の温度として前記丸棒の外径を絞る絞り加工ステップと、
    前記絞り加工ステップによって前記丸棒が昇温した状態で、ねじが形成される端部を除いた前記丸棒の一部にボルトの回転工具受けを形成する冷間塑性加工ステップと、
    前記丸棒の前記端部を前記冷間温度域で加温して、前記端部にねじを転造する転造加工ステップと、
    を備えるボルトの製造方法。
  2. 請求項1記載のボルトの製造方法であって、
    前記絞り加工ステップにおいて、前記丸棒を前記冷間温度域で加温して前記丸棒の外径を絞るボルトの製造方法。
  3. 請求項2記載のボルトの製造方法であって、
    前記絞り加工ステップにおいて、絞り金型を加温することによって前記丸棒を前記冷間温度域で加温するボルトの製造方法。
  4. 請求項3記載のボルトの製造方法であって、
    前記絞り加工ステップにおいて、前記絞り金型を前記冷間温度域で18℃以上に加温するボルトの製造方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項記載のボルトの製造方法であって、
    前記絞り加工ステップにおいて、前記丸棒の加工率は30%以上36%以下であるボルトの製造方法。
  6. 請求項1から5のいずれか一項記載のボルトの製造方法であって、
    前記冷間塑性加工ステップにおいて、前記丸棒の前記一部に前記丸棒の軸方向の圧縮力を作用させ且つ前記軸方向と交差する方向の交番負荷を作用させることにより、前記丸棒の前記一部を肥大させて前記回転工具受けを形成するボルトの製造方法。
  7. 請求項6記載のボルトの製造方法であって、
    前記冷間塑性加工ステップにおいて、加工直前の前記丸棒の温度は30℃以上であるボルトの製造方法。
  8. 請求項1から7のいずれか一項記載のボルトの製造方法であって、
    前記転造加工ステップにおいて、前記冷間温度域で加温した潤滑液を前記丸棒の前記端部及び転造金型にかけながら、前記丸棒の前記端部にねじを転造するボルトの製造方法。
  9. 請求項8記載のボルトの製造方法であって、
    前記転造加工ステップにおいて、前記冷間温度域で加温した前記潤滑液を貯留している槽内の前記潤滑液に前記丸棒を浸漬した後に、前記丸棒の前記端部にねじを転造するボルトの製造方法。
  10. 請求項9項記載のボルトの製造方法であって、
    前記転造加工ステップにおいて、前記潤滑液を前記冷間温度域で40℃以上に加温するボルトの製造方法。
  11. 請求項1から10のいずれか一項記載のボルトの製造方法であって、
    前記丸棒は、冷間引抜き材であるボルトの製造方法。
  12. 請求項1から11のいずれか記載のボルトの製造方法であって、
    前記非磁性鋼は、オーステナイト系ステンレス鋼であるボルトの製造方法。
  13. 請求項12記載のボルトの製造方法であって、
    前記オーステナイト系ステンレス鋼は、JIS−SUS304であるボルトの製造方法。
  14. JIS−SUS304からなり、引張強さが980MPa以上、比透磁率が1.6以下であるボルト。
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