JP2019092378A - 圧電駆動装置及びその駆動方法、ロボット及びその駆動方法 - Google Patents

圧電駆動装置及びその駆動方法、ロボット及びその駆動方法 Download PDF

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Abstract

【課題】圧電駆動装置の静電容量を低減する。【解決手段】圧電駆動装置は、第1電極、第2電極、前記第1電極と前記第2電極との間に位置する圧電体、により形成される圧電素子を複数有し、前記振動板の前記第1面及び第2面のうちの少なくとも一方の面に配置された圧電振動体と、を備え、前記複数の圧電素子は、直列に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電駆動装置及びその駆動方法、ロボット及びその駆動方法に関する。
圧電体を振動させて被駆動体を駆動する圧電アクチュエーター(圧電駆動装置)は、磁石やコイルが不要のため、様々な分野で利用されている(例えば特許文献1)。この圧電駆動装置の基本的な構成は、補強板の2つの面のそれぞれの上に、4つの圧電素子が2行2列に配置された構成であり、合計で8つの圧電素子が補強板の両側に設けられている。個々の圧電素子は、圧電体をそれぞれ2枚の電極で挟んだユニットであり、補強板は、圧電素子の一方の電極としても利用される。補強板の一端には、被駆動体としてのローターに接してローターを回転させるための突起部が設けられている。4つの圧電素子のうちの対角に配置された2つの圧電素子に交流電圧を印加すると、この2つの圧電素子が伸縮運動を行い、これに応じて補強板の突起部が往復運動又は楕円運動を行う。そして、この補強板の突起部の往復運動又は楕円運動に応じて、被駆動体としてのローターが所定の回転方向に回転する。また、交流電圧を印加する2つの圧電素子を他の2つの圧電素子に切り換えることによって、ローターを逆方向に回転させることができる。
特開2004−320979号公報
上記圧電駆動装置では、対角に配置された2つの圧電素子が並列に接続されているため、静電容量が大きく、駆動に大きな電流が必要である、という問題があった。圧電駆動装置を小さな空間(例えばロボットの関節内)に収容して用いる場合、従来の圧電体を用いた圧電駆動装置では配線スペースが不足する可能性があるため、圧電体を薄くしたいという要望がある。しかし、静電容量は、圧電体を挟む電極間の距離に反比例するため、圧電体を薄くすると、静電容量が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、圧電駆動装置が提供される。この圧電駆動装置は、第1電極、第2電極、前記第1電極と前記第2電極との間に位置する圧電体、により形成される圧電素子を複数有し、前記振動板の前記第1面及び第2面のうちの少なくとも一方の面に配置された圧電振動体と、を備え、前記複数の圧電素子は、直列に接続されている。この形態によれば、複数の圧電素子は、直列に接続されているので、圧電素子全体の静電容量を低減できる。
(2)上記形態の圧電駆動装置において、前記複数の圧電素子の大きさが同一であってもよい。この形態によれば、複数の圧電素子の静電容量の大きさが同じ大きさとなるので、各圧電素子に印加される電圧の大きさは同じ大きさとなり、耐久性を向上できる。
(3)上記形態の圧電駆動装置において、前記複数の圧電素子に駆動電圧を印加したときに、前記複数の圧電素子の分極の方向が同一方向であってもよい。この形態によれば、圧電素子の境界部分で分極の方向が変わらないので、圧電素子の耐久性を向上できる。
(4)上記形態の圧電駆動装置において、前記分極の方向は、前記第2電極から前記第1電極に向かう向きであってもよい。分極の方向が第2電極から第1電極に向かう向きの方が、第1電極から第2電極に向かう向きよりも耐久性が大きい。
(5)上記形態の圧電駆動装置において、前記複数の圧電素子のうちの第1の圧電素子の第2電極と第2の圧電素子の第2電極とは連続した1つの電極を形成してもよい。この形態によれば、配線や配線層を用いなくても、圧電素子を直列に接続することが可能となる。
(6)上記形態の圧電駆動装置において、前記圧電振動体は、前記振動板の前記第1面と前記第2面の両面に配置されていてもよい。この形態によれば、振動板の第1面と第2面の両面に圧電素子が配置されているので、圧電駆動装置の駆動力を大きく出来る。
(7)上記形態の圧電駆動装置において、前記第1面に配置された圧電振動体の圧電素子と、前記第2面に配置された圧電振動体の圧電素子とは、直列に接続されていてもよい。この形態によれば、さらに静電容量を低減できる。
(8)上記形態の圧電駆動装置において、前記複数の第1電極と前記振動板との間に基板が設けられていてもよい。圧電素子から大きなエネルギーを取り出すためには、共振状態で大きな振幅が得られるように、機械的品質係数Qmを大きくすればよい。この形態によれば、前記複数の第1電極と前記振動板との間に基板が設けられているので、基板が無い場合に比べて圧電駆動装置の機械的品質係数Qmの値を大きくできる。
(9)上記形態の圧電駆動装置において、前記基板は、シリコンを含んでいてもよい。圧電素子の機械的品質係数Qmの値は、数千であるのに対し、シリコンの機械的品質係数Qmの値は、10万程度である。したがって、この形態によれば、圧電駆動装置の機械的品質係数Qmの値を大きくできる。
(10)上記形態の圧電駆動装置において、前記振動板は、被駆動体に接触する突起部を備えていてもよい。この形態によれば、突起部により被駆動体を押して被駆動体を駆動できる。
(11)本発明の一形態によれば、ロボットが提供される。このロボットは、複数のリンク部と、前記複数のリンク部を接続する関節部と、前記複数のリンク部を前記関節部で回動させる、上記形態のいずれかに記載の圧電駆動装置と、を備える。この形態によれば、圧電駆動装置をロボットの駆動に利用できる。
(12)本発明の一形態によれば、ロボットの駆動方法が提供される。この駆動方法は、前記圧電駆動装置の前記第1電極と前記第2電極との間に周期的に変化する電圧を印加することで前記圧電駆動装置を駆動し、前記複数のリンク部を前記関節部で回動させる。
(13)本発明の一形態によれば、上記形態の圧電駆動装置の駆動方法が提供される。この駆動方法は、前記圧電素子の第1電極と前記第2電極との間に、周期的に変化する電圧であって、前記圧電素子の圧電体に印加する電界の方向が前記電極のうちの一方の電極から他方の電極に向かう一方向である脈流電圧を印加する。この形態によれば、圧電素子の圧電体に印加される電圧は一方向だけなので、圧電体の耐久性を向上できる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、圧電駆動装置の他、圧電駆動装置の駆動方法、圧電駆動装置の製造方法、圧電駆動装置を搭載するロボット、圧電駆動装置を搭載するロボットの駆動方法、電子部品搬送装置、送液ポンプ、投薬ポンプ等、様々な形態で実現することができる。
第1実施形態の圧電駆動装置の概略構成を示す平面図及び断面図。 振動板の平面図。 圧電駆動装置と駆動回路の電気的接続状態を示す説明図。 圧電駆動装置の動作の例を示す説明図である。 図1に示した断面構造の例を更に詳細に示した断面図。 圧電駆動装置の製造フローチャート。 図6のステップS100における圧電振動体の製造プロセスを示す説明図。 図6のステップS100における圧電振動体の製造プロセスを示す説明図。 圧電素子の形状配置のバリエーション例を示す説明図。 第1の実施形態の変形例にかかる圧電駆動装置を示す説明図である。 第2の実施形態にかかる圧電駆動装置の圧電振動体の断面を示す説明図 第2の実施形態の圧電駆動装置に用いられる圧電素子の製造工程を簡潔に示す説明図。 本発明の第3の実施形態としての圧電駆動装置の断面図。 図13に示す圧電駆動装置の製造工程を示す説明図。 圧電駆動装置を利用したロボットの一例を示す説明図。 ロボットの手首部分の説明図。 圧電駆動装置を利用した送液ポンプの一例を示す説明図。
・第1実施形態:
図1(A)は、本発明の第1実施形態における圧電駆動装置10の概略構成を示す平面図であり、図1(B)はそのB−B断面図である。圧電駆動装置10は、振動板200と、振動板200の両面(第1面211と第2面212)にそれぞれ配置された2つの圧電振動体100とを備える。2つの圧電振動体100は、振動板200を中心として対称に配置されている。2つの圧電振動体100は同じ構成を有しているので、以下では特に断らない限り、振動板200の上側にある圧電振動体100の構成を説明する。
圧電振動体100は、基板120と、基板120の上に形成された複数の圧電素子110a1,110a2,110b1,110b2,110c1,110c2,110d1,110d2,110e1,110e2,110e3,110e4と、を備える。これらの個々の圧電素子の構造は同一なので、互いに区別する必要が無い場合には、「圧電素子110」と呼ぶ。
圧電素子110は、第1電極130と、第1電極130の上に形成された圧電体140と、圧電体140の上に形成された第2電極150と、を備えている。第1電極130と第2電極150は、圧電体140を挟持している。圧電素子110は、1つの連続的な圧電体と、圧電体を挟持する2つの連続的な導電体層(第1電極、第2電極)とを有する1つの大きな圧電素子を、イオンミリングやドライエッチングなどの物理的、あるいは化学的方法により複数に(複数の圧電素子に)分割することにより形成することが可能である。圧電素子110e1〜110e4は、略長方形形状に形成されており、基板120の幅方向の中央において、基板120の長手方向に沿って形成されている。圧電素子110a1と110a2は、長手方向に沿って並べられて圧電素子グループ110aを形成している。圧電素子110b1と110b2,110c1と110c2,110d1と110d2についても同様に、それぞれ、圧電素子グループ110b,110c,110dを形成している。圧電素子グループ110a、110b、110c、110dは、基板120の四隅の位置に形成されている。
圧電振動体100の基板120は、第1電極と圧電体と第2電極を成膜プロセスで形成するための基板として使用される。また、基板120は機械的な振動を行う振動板としての機能も有する。基板120は、例えば、Si,Al,ZrOなどで形成することができる。Si製の基板120(「シリコン基板120」とも呼ぶ。)として、例えば半導体製造用のSiウェハーを利用することが可能である。この実施形態において、基板120の平面形状は長方形である。基板120の厚みは、例えば10μm以上100μm以下の範囲とすることが好ましい。基板120の厚みを10μm以上とすれば、基板120上の成膜処理の際に基板120を比較的容易に取扱うことができる。なお、基板120の厚みを50μm以上とすれば、基板120をさらに容易に取扱うことができる。また、基板120の厚みを100μm以下とすれば、薄膜で形成された圧電体の伸縮に応じて、基板120を容易に振動させることができる。
上述したように、分割前の第1電極や第2電極は、例えばスパッタリングによって形成される薄膜である。第1電極や第2電極の材料としては、例えばAl(アルミニウム)や、Ni(ニッケル),Au(金),Pt(白金),Ir(イリジウム)などの導電性の高い任意の材料を利用可能である。なお、第1電極130と、第2電極150と、駆動回路との間の電気的接続のための配線(又は配線層及び絶縁層)とは、図1では図示が省略されている。
分割前の圧電体は、例えばゾル−ゲル法やスパッタリング法によって形成され、薄膜形状を有している。圧電体の材料としては、ABO型のペロブスカイト構造を採るセラミックスなど、圧電効果を示す任意の材料を利用可能である。ABO型のペロブスカイト構造を採るセラミックスとしては、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、タングステン酸ナトリウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウムストロンチウム(BST)、タンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)、メタニオブ酸鉛、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等を用いることが可能である。またセラミック以外の圧電効果を示す材料、例えばポリフッ化ビニリデン、水晶等を用いることも可能である。圧電体の厚みは、例えば50nm(0.05μm)以上20μm以下の範囲とすることが好ましい。この範囲の厚みを有する圧電体の薄膜は、成膜プロセスを利用して容易に形成することができる。圧電体の厚みを0.05μm以上とすれば、圧電体の伸縮に応じて十分に大きな力を発生することができる。また、圧電体の厚みを20μm以下とすれば、圧電駆動装置10を十分に小型化することができる。
図2は、振動板200の平面図である。振動板200は、長方形形状の振動体部210と、振動体部210の左右の長辺からそれぞれ3本ずつ延びる接続部220とを有しており、また、左右の3本の接続部220にそれぞれ接続された2つの取付部230を有している。なお、図2では、図示の便宜上、振動体部210にハッチングを付している。取付部230は、ネジ240によって他の部材に圧電駆動装置10を取り付けるために用いられる。振動板200は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、銅、銅合金などの金属材料で形成することが可能である。
振動体部210の上面(第1面)及び下面(第2面)には、圧電振動体100(図1)がそれぞれ接着剤を用いて接着される。振動体部210の長さLと幅Wの比は、L:W=約7:2とすることが好ましい。この比は、振動体部210がその平面に沿って左右に屈曲する超音波振動(後述)を行うために好ましい値である。振動体部210の長さLは、例えば3.5mm以上30mm以下の範囲とすることができ、幅Wは、例えば1mm以上8mm以下の範囲とすることができる。なお、振動体部210が超音波振動を行うために、長さLは50mm以下とすることが好ましい。振動体部210の厚み(振動板200の厚み)は、例えば50μm以上700μm以下の範囲とすることができる。振動体部210の厚みを50μm以上とすれば、圧電振動体100を支持するために十分な剛性を有するものとなる。また、振動体部210の厚みを700μm以下とすれば、圧電振動体100の変形に応じて十分に大きな変形を発生することができる。
振動板200の一方の短辺には、突起部20(「接触部」又は「作用部」とも呼ぶ)が設けられている。突起部20は、被駆動体と接触して、被駆動体に力を与えるための部材である。突起部20は、セラミックス(例えばAl)などの耐久性がある材料で形成することが好ましい。
図3は、圧電駆動装置10と駆動回路300の電気的接続状態を示す説明図である。本実施形態では、圧電素子は、それぞれ4つの圧電素子を有する3つのグループに分けられる。第1グループは、圧電素子110c1,110c2,110b1,110b2を有する。第2グループは、圧電素子110a1,110a2,110d1,110d2を有する。第3グループは、圧電素子110e1,110e2,110e3,110e4を有する。
第1グループにおいては、以下のように配線されている。
・駆動回路300と、圧電素子110c1の第1電極130とが配線320により配線されている。
・圧電素子110c1の第2電極150と、圧電素子110c2の第1電極130とが配線155c1により配線されている。
・圧電素子110c2の第2電極150と、圧電素子110b1の第1電極130とが配線152により配線されている。
・圧電素子110b1の第2電極150と、圧電素子110b2の第1電極130とが配線155b1により配線されている。
・圧電素子110b2の第2電極150と、駆動回路300とが、配線310により配線されている。
この配線により、圧電素子110c1,110c2,110b1,110b2は、直列に接続される。
第2グループにおいては、以下のように配線されている。
・駆動回路300と、圧電素子110a1の第1電極130とが配線324により配線されている。
・圧電素子110a1の第2電極150と、圧電素子110a2の第1電極130とが配線155a1により配線されている。
・圧電素子110a2の第2電極150と、圧電素子110d1の第1電極130とが配線151により配線されている。
・圧電素子110d1の第2電極150と、圧電素子110d2の第1電極130とが配線155d1により配線されている。
・圧電素子110d2の第2電極150と、駆動回路300とが、配線314により配線されている。
この配線により、圧電素子110a1,110a2,110d1,110d2は、直列に接続される。
第3グループにおいては、以下のように配線されている。
・駆動回路300と、圧電素子110e1の第1電極130とが配線322により配線されている。
・圧電素子110e1の第2電極150と、圧電素子110e2の第1電極130とが配線155e1により配線されている。
・圧電素子110e2の第2電極150と、圧電素子110e3の第1電極130とが配線155e2により配線されている。
・圧電素子110e3の第2電極150と、圧電素子110e4の第1電極130とが配線155e3により配線されている。
・圧電素子110e4の第2電極150と、駆動回路300とが、配線312により配線されている。
この配線により、圧電素子110e1,110e2,110e3,110e4は、直列に接続される。
これらの配線151,152、155a1〜155e3は、成膜処理によって形成しても良く、或いは、ワイヤ状の配線によって実現してもよい。駆動回路300は、配線314と324との間に周期的に変化する交流電圧又は脈流電圧を印加することにより、圧電駆動装置10を超音波振動させて、突起部20に接触するローター(被駆動体)を所定の回転方向に回転させることが可能である。ここで、「脈流電圧」とは、交流電圧にDCオフセットを付加した電圧を意味し、その電圧(電界)の向きは、一方の電極から他方の電極に向かう一方向である。また、配線310と320との間に交流電圧又は脈流電圧を印加することにより、突起部20に接触するローターを逆方向に回転させることが可能である。このような電圧の印加は、振動板200の両面に設けられた2つの圧電振動体100に同時に行われる。なお、図3に示した配線151,152,155a1〜155e3,310,312,314,320,322,324を構成する配線(又は配線層及び絶縁層)は、図1では図示が省略されている。
本実施形態では、以下の効果により、駆動回路300から見た圧電駆動装置10の静電容量が小さくなる。
(1)面積の効果:本実施形態の圧電素子110の第1電極130、第2電極150の面積は、先行技術(特開2004−320979号公報)の図6に示されている圧電素子の第1電極、第2電極の面積と比較して、半分である。静電容量は電極の面積に比例するので、圧電素子の静電容量は、1/2となる。
(2)直列接続の効果:一般に、同一の静電容量Cを有するN個(Nは2以上の整数)の容量素子を直列に接続すると、その合計の静電容量は、C/Nとなる。本実施形態では、略同型の圧電素子を直列に4つ接続しているので、合成静電容量は、1/4となる。一方、同一の静電容量Cを有するM個(Mは2以上の整数)の容量素子を並列に接続すると、その合成静電容量は、M×Cとなる。上記先行技術では、2個の圧電素子が並列に接続されているので、合成静電容量は、2Cとなる。この先行技術と比較すれば、本実施形態の圧電素子の合成静電容量は、1/8である。これらの両方の効果により、上記先行技術における圧電素子の合成静電容量を1とすると、直列接続された4つの圧電素子の合成静電容量は、1/16となる。このように、圧電素子を分割して圧電素子とし、圧電素子を直列に接続することにより、静電容量を小さく出来る。
図4は、圧電駆動装置10の動作の例を示す説明図である。圧電駆動装置10の突起部20は、被駆動体としてのローター50の外周に接触している。図4に示す例では、駆動回路300(図3)は、直列接続された4つの圧電素子110a1,110a2,110d1,110d2に交流電圧又は脈流電圧を印加しており、圧電素子110a1,110a2,110d1,110d2は図4の矢印xの方向に伸縮する。これに応じて、圧電駆動装置10の振動体部210が振動体部210の平面内で屈曲して蛇行形状(S字形状)に変形し、突起部20の先端が矢印yの向きに往復運動するか、又は、楕円運動する。その結果、ローター50は、その中心51の周りに所定の方向z(図4では時計回り方向)に回転する。図2で説明した振動板200の3つの接続部220(図2)は、このような振動体部210の振動の節(ふし)の位置に設けられている。なお、駆動回路300が、他の4つの圧電素子110c1,110c2,110b1,110b2に交流電圧又は脈流電圧を印加する場合には、ローター50は逆方向に回転する。なお、中央の4つの圧電素子110e1,110e2,110e3,110e4に、交流電圧又は脈流電圧を印加すれば、圧電駆動装置10が長手方向に伸縮するので、突起部20からローター50に与える力をより大きくすることが可能である。なお、圧電駆動装置10(又は圧電振動体100)のこのような動作については、上記先行技術文献1(特開2004−320979号公報、又は、対応する米国特許第7224102号)に記載されており、その開示内容は参照により組み込まれる。
図5は、図1(B)に示した断面構造の例を更に詳細に示した断面図である。図5(A)、(B)、(C)では、圧電振動体100の一部を図示している。図5(A)は、圧電素子の第1電極と第2電極との間の配線を、ワイヤ状の配線155c1により形成する場合に用いられる構成である。図5(B)は、圧電素子の第1電極と第2電極との間の配線を、成膜処理によって形成する場合に用いられる構成である。図5(C)は、別の板状部材、例えば振動板200(図1)に配線層を形成し、その配線層を利用して圧電素子の第1電極と第2電極との間の配線を形成する場合に用いられる構成である。ただし、図5(C)に示す構成の場合においても、圧電素子の第1電極と第2電極との間の配線をワイヤ状の配線により形成してもよい。
圧電振動体100は、基板120と、絶縁層125と、第1電極130c1,130c2,130d1と、圧電体140c1,140c2,140d1と、第2電極150c1,150c2,150d1と、絶縁層160と、リード電極173c1,173c2,173d1,174c1,174c2,174d1と、を備える。図5(A)、(B)、(C)の構成においては、リード電極173c1,173c2,173d1,174c1,174c2,174d1の形状が異なるが、その他の構成、形状は同じである。なお、図5では、紙面の都合上、圧電素子110d2(図3)の第1電極130d2、圧電体140d2、第2電極150d2、リード電極)は図示せずに省略している。
絶縁層125は、基板120上に形成されており、基板120と、第1電極130c1,130c2,130d1との間を絶縁する。第1電極130c1,130c2,130d1は、絶縁層125の上に形成されている。圧電体140c1,140c2,140d1は、それぞれ第1電極130c1,130c2,130d1の上に形成されている。第2電極150c1,150c2,150d1は、それぞれ圧電体140c1,140c2,140d1の上に形成されている。絶縁層160は、第1電極130c1,130c2,130d1と、第2電極150c1,150c2,150d1の上に形成されている。なお、絶縁層160は、第1リード電極173c1,173c2,173d1がそれぞれ第1電極130c1,130c2,130d1と接触でき、第2リード電極174c1,174c2,174d1が第2電極150と接触できるように、その一部に開口(コンタクトホール)を有している。第1リード電極173c1,173c2,173d1は、絶縁層160の上に形成され、それぞれ第1電極130c1,130c2,130d1と接している。第2リード電極174c1,174c2,174d1は、絶縁層160の上に形成され、それぞれ第2電極150c1,150c2,150d1と接している。なお、図5(A)に示す構成では、リード電極173c1,173c2,173d1,174c1,174c2,174d1は、互いに直接接続されていない。その代わり、第1リード電極173c2と第2リード電極174c1とは、配線155c1により配線されている。第2リード電極174c1,174c2,174d1は、下部に圧電体140が存在しない領域まで伸びていても良い。下部に圧電体140c1,140c2,140d1が存在しない領域で配線を第2リード電極174c1,174c2,174d1に接続すれば、配線155c1の接続による圧電体140の静電破壊が発生し難い。
図5(B)の圧電振動体100は、図5(A)の圧電振動体100と比べると、第1リード電極173c2を備えず、第2リード電極174c1が、第1電極130c2と接触するまで伸びている点が異なる。図5(A)に示す圧電振動体100では、第1リード電極173c2と配線155c1と第2リード電極174c1とを用いて、第1電極130c2と、第2電極150c1との間を導通させる。これに対し、図5(B)に示す圧電振動体では、第2リード電極174c1(配線層)を用いて、第1電極130c2と、第2電極150c1との間を導通させる。なお、図5(B)の圧電振動体100では、第2電極150c2と、第1電極130d1とは導通させないので、第2リード電極174c2を第1電極130d1まで伸ばさず、第1リード電極173d1を独立に設けている。
図5(C)の圧電振動体100は、図5(A)の圧電振動体100と比べると、第1リード電極173c1,173c2,173d1、第2リード電極174c1,174c2,174d1の形状が異なっている。図5(C)に示す圧電振動体100では、第1リード電極173c1,173c2,173d1は、第2電極150c1,150c2,150d1の上方まで伸びている。基板120から圧電体140c1,140c2,140d1上の第1リード電極173c1,173c2,173d1までの高さと、基板120から第2リード電極174c1,174c2,174d1までの高さとは、ほぼ同じ高さとなっている。そのため、図5(C)に示す例では、第1リード電極173c1,173c2,173d1,第2リード電極174c1,174c2,174d1の上に配線層を有する板状部材を配置し、板状部材の配線層を用いて、例えば、第1リード電極173c2と第2リード電極174c1との接続を行うことが出来る。なお、図5(C)は、図5(A)の構成と同様に、配線155c1による配線にも対応できる。なお、図5(C)では、第2リード電極174c1,174c2,174d1は、圧電体140c1,140c2,140d1の上のみに形成しているが、図5(A)の第2リード電極174c1,174c2,174d1と同様に、下部に圧電体140が存在しない領域まで伸びていても良い。配線155c1の接続による圧電体140の静電破壊が発生し難い。
図6は、圧電駆動装置10の製造フローチャートを示す説明図である。ステップS100では、基板120上に圧電素子110を形成することによって、圧電振動体100を形成する。この際、基板120としては、例えばSiウェハーを利用することができる。1枚のSiウェハー上には、圧電振動体100を複数個形成することが可能である。またSiは機械的品質係数Qmの値が10万程度と大きいため、圧電振動体100や、圧電駆動装置10の機械的品質係数Qmを大きく出来る。ステップS200では、圧電振動体100が形成された基板120をダイシングして、個々の圧電振動体100に分割する。なお、基板120をダイシングする前に基板120の裏面を研磨して、基板120を所望の厚さにしても良い。ステップS300では、2つの圧電振動体100を振動板200の両面に接着剤で接着する。ステップS400では、圧電振動体100の配線層と駆動回路とを配線で電気的に接続する。
図7、図8は、図6のステップS100における圧電振動体100の製造プロセスを示す説明図である。図7、図8では、基板120上に、図5の右半分の上部に示した圧電素子110c1,110c2,110d1を形成するプロセスを示している。図7のステップS110では、基板120を準備し、基板120の表面に絶縁層125を形成する。絶縁層125としては、例えば、基板120の表面を熱酸化して形成されるSiO層を利用することができる。その他、絶縁層としてアルミナ(Al2O3)、アクリルやポリイミドなどの有機材料を用いることができる。なお、基板120が絶縁体である場合には、絶縁層125を形成する工程は省略可能である。
ステップS120では、絶縁層125の上に第1電極130を形成する。第1電極130は、例えば、スパッタリングにより形成できる。この段階では、第1電極130をパターニングして複数に分割しなくても良い。
ステップS130では、第1電極130の上に圧電体140を形成する。具体的には、例えばゾル−ゲル法を用いて圧電体140を形成することが可能である。すなわち、圧電体材料のゾルゲル溶液を基板120(第1電極130)の上に滴下し、基板120を高速回転させることにより、第1電極130の上にゾルゲル溶液の薄膜を形成する。その後、200〜300℃の温度で仮焼きして第1電極130の上に圧電体材料の第1層を形成する。その後、ゾルゲル溶液の滴下、高速回転、仮焼き、のサイクルを複数回繰り返すことによって、第1電極130の上に所望の厚さまで圧電体層を形成する。なお、1サイクルで形成される圧電体の一層の厚みは、ゾルゲル溶液の粘度や、基板120の回転速度にも依存するが、約50nm〜150nmの厚さとなる。所望の厚さまで圧電体層を形成した後、600℃〜1000℃の温度で焼結することにより、圧電体140を形成する。焼結後の圧電体140の厚さを、50nm(0.05μm)以上20μm以下とすれば、小型の圧電駆動装置10を実現できる。なお、圧電体140の厚さを0.05μm以上とすれば、圧電体140の伸縮に応じて十分に大きな力を発生することができる。また、圧電体140の厚さを20μm以下とすれば、圧電体140に印加する電圧を600V以下としても十分に大きな力を発生することができる。その結果、圧電駆動装置10を駆動するための駆動回路300を安価な素子で構成できる。なお、圧電体の厚さを400nm以上としてもよく、この場合、圧電素子で発生する力を大きく出来る。なお、仮焼きや焼結の温度、時間は、一例であり、圧電体材料により、適宜選択される。
ゾル−ゲル法を用いて圧電体材料の薄膜を形成した後に焼結した場合には、原料粉末を混合して焼結する従来の焼結法と比較して、(a)薄膜を形成しやすい、(b)格子方向を揃えて結晶化し易い、(c)圧電体の耐圧を向上できる、というメリットがある。
ステップS140では、圧電体140の上に第2電極150を形成する。第2電極150の形成は、第1電極と同様に、スパッタリングにより行うことが出来る。
ステップS150では、第2電極150と圧電体140をパターニングして、第2電極150c1,150c2,150d1と、圧電体140c1,140c2,140d1を形成する。本実施形態では、アルゴンイオンビームを用いたイオンミリングにより、第2電極150と圧電体140のパターニングを行っている。なお、イオンミリングの時間を制御することにより、第2電極150と圧電体140のみをパターニングし、第1電極130をパターニングしないことが可能である。なお、イオンミリングを用いてパターニングを行う代わりに、他の任意のパターニング方法(例えば、塩素系のガスを用いたドライエッチング)によりパターニングを行っても良い。
図8のステップS160では、第1電極130をパターニングして、第1電極130c1,130c2,130d1を形成する。なお、ステップS160で用いられるマスクと、ステップS150で用いられるマスクとは、異なるので、本実施形態では、別ステップとして記載している。
ステップS170では、第1電極130c1,130c2,130d1と第2電極150c1,150c2,150d1の上に絶縁層160を形成する。絶縁層160としては、リン含有シリコン酸化膜(PSG膜)、ボロン・リン含有シリコン酸化膜(BPSG膜)、NSG膜(ボロンやリン等の不純物を含まないシリコン酸化膜)、窒化ケイ素膜(Si膜)等を用いることが可能である。絶縁層160は、例えばCVD法により形成できる。絶縁層160の形成後には、第1電極130c1,130c2,130d1と第2電極150c1,150c2,150d1とのコンタクトホール163c1,163c2,163d1,164c1,164c2,164d1を形成するためのパターニングを行う。
ステップS180では、リード電極用の導電体層170を形成する。この導電体層170は、例えばアルミニウムで形成することができ、例えばスパッタリングにより形成される。
その後、導電体層170をパターニングすることによって、第1リード電極173c1,173c2,173d1と第2リード電極174c1,174c2,174d1を形成する。パターニングに用いるマスクの形状により、図5(A)、図5(B)、図5(C)のいずれの形状にも対応できる。
その後、図示していないが、第1リード電極171及び第2リード電極172の上にパッシベーション膜を形成する。パッシベーション膜は、例えばSiN、ポリイミドを用いて形成できる。そして、パッシベーション膜に、第1リード電極173c1,173c2,173d1及び第2リード電極174c1,174c2,174d1を、例えば配線151,152,310,312,314,320,322,324,155c1(図3)等と接続するための開口部(コンタクトホール)を形成する。
以上、本実施形態によれば、4個の圧電素子を直列に接続するので、圧電駆動装置10の圧電素子の合成静電容量を1/16に低減出来る。なお、駆動電圧については説明しなかったが、4個の圧電素子を直列に接続する場合には、印加電圧を4倍にすれば、1つの圧電素子に印加される電圧の大きさを同じにできる。
本実施形態によれば、圧電素子の大きさは略同型であり、ほぼ同じ静電容量を有している。そのため、直列接続した場合の各圧電素子に印加される電圧の大きさはほぼ同じとなる。また、他の圧電素子に比べて高電圧が印加される圧電素子が無いので、全体として耐久性を向上できる。
本実施形態によれば、複数の第1電極130と振動板200との間に基板120が設けられているので、基板120が無い場合に比べて圧電駆動装置10の機械的品質係数Qmの値を大きくできる。
また、本実施形態のように圧電素子を直列に接続すれば、圧電素子を並列に接続する場合と比較して、配線数が減るので、配線による抵抗を減らすことができる。また、圧電素子の変形の拘束や振動エネルギーの漏れを減らすことができる。それにより、安定した大振幅の振動が得られ、効率の良い圧電駆動装置10が実現できる。
駆動電圧を印加するときに、複数の圧電素子110の分極の方向が同一方向であるように、脈流電圧を印加してもよい。動作中に圧電振動体100の圧電体の分極の向きが反転しないので、圧電素子110の耐久性を向上できる。分極の向きは、第2電極から第1電極に向かう向きであってもよい。
また、図5(A)、(B)、(C)に示したように、第1電極130c2と第2電極150c1との接続は、ワイヤ状の配線155c1を用いて行っても良く、第2リード電極174c1を用いて行っても良い。ワイヤ状の配線を用いて行う場合は、圧電素子の第1電極と第2電極の接続を比較的自由に変更できる。第2リード電極174c1を用いる場合には、断線が起こり難い。
・第1の実施形態の変形例1:
上記説明では、各圧電素子グループ110a,110b,110c,110dの圧電素子をそれぞれ2個に分割し、圧電素子グループ110eの圧電素子を4個に分割し、4個の圧電素子を直列に接続した例を用いて説明したが、各圧電素子グループ110a,110b,110c,110dの圧電素子分割の数N個(Nは2以上)であってもよい。この場合、圧電素子グループ110eの圧電素子は、2N個に分割すれば良い。各圧電素子グループ110a,110b,110c,110dの圧電素子をN個に分割した場合、合成静電容量は、1/(2N)となる。
・第1の実施形態の変形例2:
図9は、圧電素子の形状、配置のバリエーション例を示す説明図である。図9(A)に示す例は、個々の圧電素子110の平面形状が三角形である点で、図1に示した第1の実施形態と異なる。しかしながら、圧電素子110の平面形状が異なっても、圧電素子の2枚の電極が重なる部分の面積が同じであれば、静電容量もほぼ同じになる。したがって、図9(A)に示す例においても、第1の実施形態と同様に合成静電容量を低減できる。
図9(B)に示す例は、8つの圧電素子110が、図1に示す第1の実施形態に比べてさらに小さく分割されている。また、図1に示した第1の実施形態では、圧電素子110e1〜110e4は長手方向に沿って一直線に配置されているが、図9(B)に示す例では、長手方向に沿ってジグザグに配置されている。このように配置しても、合成静電容量は変わらない。図9(A)、(B)から分かるように、複数の圧電素子が直列に接続されていれば、圧電素子の平面形状やその配置位置については、自由である。
図9(C)に示す例は、圧電素子グループ110eの圧電素子のみを圧電素子110e1、110e2の2つに分割し、他の圧電素子グループ110a,110b,110c,110dの圧電素子を分割していない。そして、圧電素子110aと110dとを直列に接続し、圧電素子110cと110bとを直列に接続し、圧電素子110e1と110e2とを直列に接続する。このよう接続すれば、先行技術(特開2004−320979号公報)と比較して、合成静電容量を1/4にできる。
・第1の実施形態の変形例3:
図10は、第1の実施形態の変形例にかかる圧電駆動装置10を示す説明図であり、図1(B)に対応する図である。図10に示す変形例の圧電駆動装置10は、振動板200の両面に圧電振動体100を配置し、表面の圧電振動体100の圧電素子110と、裏面の圧電振動体100の圧電素子110とを、さらに直列に接続している。このようにすれば、圧電駆動装置10の静電容量をさらに半分にできる。
・第2の実施形態:
図11は、第2の実施形態にかかる圧電駆動装置の圧電振動体100bの断面を示す説明図である。なお、図11では、図1に示した第3グループの圧電素子110e1〜110e4に関して、図1の実施形態と異なる積層構造を示している。この第2の実施形態では、3個の第1電極130e11〜130e13と、2個の圧電体140e11〜140e12と、2個の第2電極150e11〜150e12を備えている。第1電極130e11と、圧電体140e11の一部(第1電極130e11と重なる部分)と第2電極150e11の一部(第1電極130e11と重なる部分)で圧電素子110e1が形成されている。第1電極130e12の一部(第2電極150e11と重なる部分)と圧電体140e11の一部(第1電極130e12と重なる部分)と第2電極150e11の一部(第1電極130e12と重なる部分)で圧電素子110e2が形成されている。言い換えれば、第1の圧電素子110e1の第1電極と第2の圧電素子110e2の第1電極とは連続した1つの第1の電極130e11を形成し、第2の圧電素子110e2の第2電極と第3の圧電素子110e3の第2電極とは連続した1つの第2の電極150e11を形成している。同様に、圧電素子110e3が形成されている。なお、図11では、圧電体140が複数に分割(140e11、140e12、)されているが、圧電体140は、分割されずに連続していても良い。
図12は、第2の実施形態の圧電駆動装置に用いられる圧電振動体の製造工程を簡潔に示す説明図である。図12(C)の状態までは、図7で説明した工程と同じであるため、その後の工程を説明する。
ステップS510では、第1電極130をパターニングして、第1電極130e11,130e12,130e13に分割する。このパターンニングは、アルゴンガスを用いたイオンミリングや塩素系ガスを用いたドライエッチングにより行うことが出来る。
ステップS520では、絶縁層161を形成し、パターニングすることで、第1電極130e11と130e12の隙間、及び第1電極130e12と130e13とのを埋めて表面を平坦化する。ステップS530では、第1電極130e11,130e12,130e13の上に圧電体140を形成し、ステップ540では、圧電体140の上に第2電極150を形成する。ステップS550では、第2電極150と圧電体14をパターニングする。ステップS530、S540、S550は、図7のステップS130、S140、S150と同様のプロセスで実行できるため、説明を省略する。図7では、以後、絶縁層160の形成、パターニング、リード電極の形成を行っているが、本実施形態においても、同様に、絶縁層160の形成、パターニング、リード電極の形成を行ってもよい。この説明は、同じ説明の繰り返しとなるため、これ以上の説明を省略する。
圧電素子110e1の静電容量は、第1電極130e11と第2電極150e11の重なる部分の面積に比例する。第2の実施例によれば、第1電極130e11と第2電極150e11の重なる部分の面積は、先行技術の第1電極と第2電極の重なる面積よりも小さいので、第1の実施形態と同様に、静電容量を小さく出来る。さらに、圧電素子110e1と圧電素子110e2は第2電極150e11により直列に接続され、圧電素子110e2と圧電素子110e3は第1電極130e12により直列に接続されている。そのため、直列接続の効果により、合成静電容量を低減出来る。
第2の実施形態によれば、ワイヤ状の配線やリード電極を用いなくても、圧電素子の直列接続が可能となる。
・第3の実施形態:
図13は、本発明の第3の実施形態としての圧電駆動装置10bの断面図であり、第1実施形態の図1(B)に対応する図である。この圧電駆動装置10bでは、圧電振動体100が、図1(B)とは上下を逆にした状態で振動板200に配置されている。すなわち、ここでは、第2電極150c1,150c2,150d1,150d2が振動板200に近く、基板120が振動板200から最も遠くなるように配置されている。なお、図9においても、図1(B)と同様に、第1電極130a1,130a2,130b1,130b2,130c1,130c2,130d1,130d2,130e1,130e2,130e3,130e4と、第2電極150a1,150a2,150b1,150b2,150c1,150c2,150d1,150d2,150e1,150e2,150e3,150e4と、駆動回路との間の電気的接続のための配線(又は配線層及び絶縁層)とは、図示が省略されている。この圧電駆動装置10bも、第1実施形態と同様な効果を達成することができる。
図14は、図13に示す圧電駆動装置10bの製造工程を示す説明図である。ステップS610では、振動板200を準備し、絶縁層202を形成する。絶縁層202は、例えば、ポリイミドなどの絶縁性樹脂を用いて形成可能である。ステップS620では、絶縁層202の上に配線層204を形成し、配線層204をパターニングする。配線層204は、第1電極と第2電極とを直列に接続するための配線や、圧電素子を駆動回路に接続するための配線を含んでいる。配線層204としては、銅やアルミニウムを用いることができる。ステップS630では、配線層204の上に絶縁層206を形成し、開口部をパターニングする。絶縁層206は、例えば、ソルダーレジストを用いて形成できる。
ステップS640では、図6、図7の工程により個々に作成された圧電振動体100(図5(C))を振動板200の両面に貼り付ける。このとき、配線層204と、第1リード電極173c1,173c2、第2リード電極174c1,174c2との間に導電性部材208を配置し、導電性部材208を介して電気的に接触させる。導電性部材208を介すれば、振動板200の配線層204と、圧電振動体100の第1リード電極173c1,173c2、第2リード電極174c1,174c2と、の間に段差が多少あっても、その段差を緩和して電気的に接触させることができる。導電性部材208として、例えば、マイクロバンプや導電性ペーストを用いることが出来る。図14(E)の第1面側は、圧電振動体100を貼り付けた状態、第2面側は、圧電振動体100を貼り付ける直前の状態を示している。なお、図14(E)に示す圧電振動体100の上部には、上述したパッシベーション膜180が形成されている。パッシベーション膜180は、第1リード電極173c1,173c2、第2リード電極174c1,174c2の周りを保護するとともに、第1リード電極173c1,173c2、第2リード電極174c1,174c2と、他の部材との間の電気的ショートを抑制する。なお、本実施形態では、第2リード電極174c1,174c2の形状は、下部に圧電体140が存在しない領域まで伸びていない。これは、導電性部材208を介して振動板200の配線層204と接続されるので、第2リード電極174c1,174c2は、下部に圧電体140が存在しない領域まで伸ばす必要がないからである。但し、第2リード電極174c1,174c2を下部に圧電体140が存在しない領域まで伸ばしても良い。
その後、配線層204と、駆動回路300(図8)との間を配線310,312,314,320,322,324で接続する。すなわち、この実施形態では、配線310,312,314,320,322,324で第1リード電極173c1,173c2,第2リード電極174c1,174c2に直接配線をするのではなく、配線層204を介して配線をする。そのため、振動する圧電振動体100に直接配線しなくてもよく、圧電振動体100が振動しても、配線が外れにくい。本実施形態では、圧電振動体100を振動板200に貼り付けた後に配線310,312,314,320,322,324を接続したが、先に、圧電振動体100に配線310,312,314,320,322,324を接続した後に、圧電振動体100を振動板200に貼り付けてもよい。
・圧電駆動装置を用いた装置の実施形態:
上述した圧電駆動装置10は、共振を利用することで被駆動体に対して大きな力を与えることができるものであり、各種の装置に適用可能である。圧電駆動装置10は、例えば、ロボット(電子部品搬送装置(ICハンドラー)も含む)、投薬用ポンプ、時計のカレンダー送り装置、印刷装置(例えば紙送り機構。ただし、ヘッドに利用される圧電駆動装置では、振動板を共振させないので、ヘッドには適用不可である。)等の各種の機器における駆動装置として用いることが出来る。以下、代表的な実施の形態について説明する。
図15は、上述の圧電駆動装置10を利用したロボット2050の一例を示す説明図である。ロボット2050は、複数本のリンク部2012(「リンク部材」とも呼ぶ)と、それらリンク部2012の間を回動又は屈曲可能な状態で接続する複数の関節部2020とを備えたアーム2010(「腕部」とも呼ぶ)を有している。それぞれの関節部2020には、上述した圧電駆動装置10が内蔵されており、圧電駆動装置10を用いて関節部2020を任意の角度だけ回動又は屈曲させることが可能である。アーム2010の先端には、ロボットハンド2000が接続されている。ロボットハンド2000は、一対の把持部2003を備えている。ロボットハンド2000にも圧電駆動装置10が内蔵されており、圧電駆動装置10を用いて把持部2003を開閉して物を把持することが可能である。また、ロボットハンド2000とアーム2010との間にも圧電駆動装置10が設けられており、圧電駆動装置10を用いてロボットハンド2000をアーム2010に対して回転させることも可能である。
図16は、図15に示したロボット2050の手首部分の説明図である。手首の関節部2020は、手首回動部2022を挟持しており、手首回動部2022に手首のリンク部2012が、手首回動部2022の中心軸O周りに回動可能に取り付けられている。手首回動部2022は、圧電駆動装置10を備えており、圧電駆動装置10は、手首のリンク部2012及びロボットハンド2000を中心軸O周りに回動させる。ロボットハンド2000には、複数の把持部2003が立設されている。把持部2003の基端部はロボットハンド2000内で移動可能となっており、この把持部2003の根元の部分に圧電駆動装置10が搭載されている。このため、圧電駆動装置10を動作させることで、把持部2003を移動させて対象物を把持することができる。
図16に示す実施形態では、2つの圧電駆動装置10(振動板)を用いて、手首のリンク部2012及びロボットハンド2000を中心軸O周りに回動させている。この場合、2つの圧電駆動装置10の間を直列に接続しても良い。電流低減と配線省略の効果が得られる。なお、直列接続されるそれぞれの圧電駆動装置10の内部においては、複数の圧電素子は、直列、並列のいずれに接続されていてもよい。
なお、ロボットとしては、単腕のロボットに限らず、腕の数が2以上の多腕ロボットにも圧電駆動装置10を適用可能である。ここで、手首の関節部2020やロボットハンド2000の内部には、圧電駆動装置10の他に、力覚センサーやジャイロセンサー等の各種装置に電力を供給する電力線、信号を伝達する信号線等が含まれ、非常に多くの配線が必要になる。従って、関節部2020やロボットハンド2000の内部に配線を配置することは非常に困難だった。しかしながら、上述した実施形態の圧電駆動装置10は、通常の電動モーターや、従来の圧電駆動装置よりも駆動電流を小さくできるので、関節部2020(特に、アーム2010の先端の関節部)やロボットハンド2010のような小さな空間でも配線を配置することが可能になる。
図17は、上述の圧電駆動装置10を利用した送液ポンプ2200の一例を示す説明図である。送液ポンプ2200は、ケース2230内に、リザーバー2211と、チューブ2212と、圧電駆動装置10と、ローター2222と、減速伝達機構2223と、カム2202と、複数のフィンガー2213、2214、2215、2216、2217、2218、2219と、が設けられている。リザーバー2211は、輸送対象である液体を収容するための収容部である。チューブ2212は、リザーバー2211から送り出される液体を輸送するための管である。圧電駆動装置10の突起部20は、ローター2222の側面に押し付けた状態で設けられており、圧電駆動装置10がローター2222を回転駆動する。ローター2222の回転力は減速伝達機構2223を介してカム2202に伝達される。フィンガー2213から2219はチューブ2212を閉塞させるための部材である。カム2202が回転すると、カム2202の突起部2202Aによってフィンガー2213から2219が順番に放射方向外側に押される。フィンガー2213から2219は、輸送方向上流側(リザーバー2211側)から順にチューブ2212を閉塞する。これにより、チューブ2212内の液体が順に下流側に輸送される。こうすれば、極く僅かな量を精度良く送液可能で、しかも小型な送液ポンプ2200を実現することができる。なお、各部材の配置は図示されたものには限られない。また、フィンガーなどの部材を備えず、ローター2222に設けられたボールなどがチューブ2212を閉塞する構成であってもよい。上記のような送液ポンプ2200は、インシュリンなどの薬液を人体に投与する投薬装置などに活用できる。ここで、上述した実施形態の圧電駆動装置10を用いることにより、従来の圧電駆動装置よりも駆動電流が小さくなるので、投薬装置の消費電力を抑制することができる。従って、投薬装置を電池駆動する場合は、特に有効である。
・変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、基板120の上に第1電極130と圧電体140と第2電極150とが形成されていたが、基板120を省略して、振動板200の上に第1電極130と圧電体140と第2電極150とを形成するようにしてもよい。
・変形例2:
上記実施形態では、振動板200の両面にそれぞれ1つの圧電振動体100を設けていたが、圧電振動体100の一方を省略することも可能である。但し、振動板200の両面にそれぞれ圧電振動体100を設けるようにすれば、振動板200をその平面内で屈曲した蛇行形状に変形させることがより容易である点で好ましい。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10、10a、10b…圧電駆動装置
20…突起部(接触部、作用部)
50…ローター(被駆動体)
51…被駆動体の中心
100、100b…圧電振動体
110a、110b、110c、110d、110e…圧電素子グループ
110a1、110a2、110b1、110b2、110c1、110c2、110d1、110d2、110e1〜110e4、110e11〜110e13…圧電素子
120…基板
125…絶縁層
130、130e11、130e12、130e13…第1電極
140、140e11、140e12…圧電体
150、150e11、150e12…第2電極
151、152…配線
155a1、155a2、155b1、155b2、155c1、155c2、155d1、155d2、155e1〜155e3…配線
160…絶縁層
163c1,163c2,163d1,164c1,164c2,164d1…コンタクトホール
173a1、173a2、173b1、173b2、173c1,173c2、173d1、…第1リード電極
174a1、174a2、174b1、174b2、174c1,174c2、174d1…第2リード電極
180…パッシベーション膜
200…振動板
202…絶縁層
204…配線層
206…絶縁層
208…導電性部材
210…振動体部
211…第1面
212…第2面
220…接続部
230…取付部
240…ネジ
300…駆動回路
310、312、314、320、322、324…配線
2000…ロボットハンド
2003…把持部
2010…アーム
2012…リンク部
2020…関節部
2022…手首回動部
2050…ロボット
2200…送液ポンプ
2202…カム
2202A…突起部
2211…リザーバー
2212…チューブ
2213…フィンガー
2222…ローター
2223…減速伝達機構
2230…ケース

Claims (13)

  1. 第1面及び第2面を有する振動板と、
    第1電極、第2電極、前記第1電極と前記第2電極との間に位置する圧電体、により形成される圧電素子を複数有し、前記振動板の前記第1面及び第2面のうちの少なくとも一方の面に配置された圧電振動体と、
    を備え、
    前記複数の圧電素子は、直列に接続されている、圧電駆動装置。
  2. 請求項1に記載の圧電駆動装置において、
    前記複数の圧電素子の大きさが同一である、圧電駆動装置。
  3. 請求項1または2に記載の圧電駆動装置において、
    前記複数の圧電素子に駆動電圧を印加したときに、前記複数の圧電素子の分極の方向が同一方向である、圧電駆動装置。
  4. 請求項3に記載の圧電駆動装置において、
    前記分極の方向は、前記第2電極から前記第1電極に向かう向きである、圧電駆動装置。
  5. 請求項1または2に記載の圧電駆動装置において、
    前記複数の圧電素子のうちの第1の圧電素子の第2電極と第2の圧電素子の第2電極とは連続した1つの電極を形成している、圧電駆動装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の圧電駆動装置において、
    前記圧電振動体は、前記振動板の前記第1面と前記第2面の両面に配置されている、圧電駆動装置。
  7. 請求項6に記載の圧電駆動装置において、
    前記第1面に配置された圧電振動体の圧電素子と、前記第2面に配置された圧電振動体の圧電素子とは、直列に接続されている、圧電駆動装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の圧電駆動装置において、
    前記複数の第1電極と前記振動板との間に基板が設けられている、圧電駆動装置。
  9. 請求項8に記載の圧電駆動装置において、
    前記基板は、シリコンを含む、圧電駆動装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の圧電駆動装置において、
    前記振動板は、被駆動体に接触する突起部を備える、圧電駆動装置。
  11. 複数のリンク部と
    前記複数のリンク部を接続する関節部と、
    前記複数のリンク部を前記関節部で回動させる請求項1〜10のいずれか一項に記載の圧電駆動装置と、
    を備えるロボット。
  12. 請求項11に記載のロボットの駆動方法であって
    前記圧電駆動装置の前記第1電極と前記第2電極との間に周期的に変化する電圧を印加することで前記圧電駆動装置を駆動し、前記複数のリンク部を前記関節部で回動させる、ロボットの駆動方法。
  13. 請求項1〜10のいずれか一項に記載の圧電駆動装置の駆動方法であって、
    前記圧電素子の第1電極と前記第2電極との間に、周期的に変化する電圧であって、前記圧電素子の圧電体に印加する電界の方向が前記電極のうちの一方の電極から他方の電極に向かう一方向である脈流電圧を印加する圧電駆動装置の駆動方法。
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