JP2019090648A - 電池状態測定装置及び電池状態測定方法 - Google Patents

電池状態測定装置及び電池状態測定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019090648A
JP2019090648A JP2017218267A JP2017218267A JP2019090648A JP 2019090648 A JP2019090648 A JP 2019090648A JP 2017218267 A JP2017218267 A JP 2017218267A JP 2017218267 A JP2017218267 A JP 2017218267A JP 2019090648 A JP2019090648 A JP 2019090648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
battery
battery state
difference
constant current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017218267A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6893164B2 (ja
Inventor
弘貴 西
Hiroki Nishi
弘貴 西
康司 中桐
Yasushi Nakagiri
康司 中桐
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Primearth EV Energy Co Ltd
Original Assignee
Primearth EV Energy Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Primearth EV Energy Co Ltd filed Critical Primearth EV Energy Co Ltd
Priority to JP2017218267A priority Critical patent/JP6893164B2/ja
Publication of JP2019090648A publication Critical patent/JP2019090648A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6893164B2 publication Critical patent/JP6893164B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】電流が流れているときの二次電池の電池状態を測定することのできる電池状態測定装置及び電池状態測定方法を提供する。【解決手段】測定装置10は、電池1の電池状態を測定する。測定装置10は、一定電流の充電又は放電が開始される前の開始前電圧と、一定電流の充電又は放電が終了されるときの終了時電圧と、一定電流の充電又は放電の終了後に生じる電圧変化が定常状態になったときの緩和電圧とを取得する電圧取得部43と、開始前電圧であるときに取得した複素インピーダンスに基づいてフィッティングされた等価回路が、開始前電圧である状態から一定電流の充電又は放電が終了されるときに到達する到達電圧を算出する到達電圧算出部48と、開始前電圧と緩和電圧との間の差である第1電圧差と、終了時電圧と到達電圧との間の差である第2電圧差との差に基づいて一定電流に関連する電池状態を示す電圧を算出する動的なΔV算出部51とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池の状態を測定する電池状態測定装置、及び、電池状態測定方法に関する。
従来、二次電池に対して複素インピーダンス解析を行うことにより、二次電池の電池状態を測定する技術が提案されている。この技術によれば、二次電池を破壊することなく電池状態を測定することができるので、評価した後の二次電池をそのまま利用することも可能である。複素インピーダンス解析により電池状態を測定する技術の一例が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の電池状態測定装置は、二次電池に交流電圧を印加して二次電池の複素インピーダンスに関連する電気量又は最大出力密度に関連する電気量を検出する。そして、電池状態測定装置は、検出した電気量に基づいて二次電池の性能を判定する。
特開2000−299137号公報
ところで近年、二次電池の性能が十分に発揮されるように、二次電池の電池状態をより的確に判定することのできる技術が求められている。このとき、特許文献1に記載の技術等では、二次電池に電流が流れていないときの電池状態しか得ることができない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電流が流れているときの二次電池の電池状態を測定することのできる電池状態測定装置及び電池状態測定方法を提供することにある。
上記課題を解決する電池状態測定装置は、二次電池の電池状態を測定する電池状態測定装置であって、一定電流の充電又は放電が開始される前の開始前電圧と、前記一定電流の充電又は放電が終了されるときの終了時電圧と、前記一定電流の充電又は放電の終了後に生じる電圧変化が定常状態になったときの緩和電圧とをそれぞれ取得する電圧取得部と、前記開始前電圧であるときに取得した複素インピーダンスに基づいてフィッティングされた等価回路が、前記開始前電圧である状態から前記一定電流の充電又は放電が終了されるときに到達する到達電圧を算出する到達電圧算出部と、前記開始前電圧と前記緩和電圧との間の差である第1電圧差と、前記終了時電圧と前記到達電圧との間の差である第2電圧差との差に基づいて前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧を算出する関連電圧算出部とを備える。
上記課題を解決する電池状態測定方法は、二次電池の電池状態を測定する電池状態測定方法であって、一定電流の充電又は放電が開始される前の開始前電圧を取得する開始時電圧取得工程と、前記一定電流の充電又は放電が終了されるときの終了時電圧を取得する終了時電圧取得工程と、前記一定電流の充電又は放電の終了後に生じる電圧変化が定常状態になったときの緩和電圧を取得する緩和電圧取得工程と、前記開始前電圧であるときに取得した複素インピーダンスに基づいてフィッティングされた等価回路が、前記開始前電圧である状態から前記一定電流の充電又は放電が終了されるときに到達する到達電圧を算出する到達電圧算出工程と、前記開始前電圧と前記緩和電圧との間の差である第1電圧差と、前記終了時電圧と前記到達電圧との間の差である第2電圧差との差に基づいて前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧を算出する関連電圧算出工程とを備える。
電流が流れないときの二次電池の電池状態については複素インピーダンスから取得することができるものの、電流が流れるときの二次電池の電池状態を取得することは難しい。この点、このような構成によれば、終了時電圧と到達電圧との間の差である第2電圧差と、開始前電圧と緩和電圧との間の差である第1電圧差とに基づいて、一定電流に関連する電池状態を示す電圧が算出される。これにより、電流が流れているときの二次電池の電池状態を測定することができる。
詳述すると、到達電圧は複素インピーダンスにフィッティングされた等価回路に基づいて得られる端子間の電圧値であり、終了時電圧は一定電流の充電又は放電の実測に基づいて得られる二次電池の端子間の電圧値である。このとき、到達電圧には充電電気量が変化したことによる電圧変化が反映されていないため、この電圧変化を到達電圧に反映させる。すなわち、開始前電圧と緩和電圧との間の差を充電電気量が変化したことによる電圧変化として算出し、この算出された電圧変化を到達電圧に反映させる。これにより、終了時電圧から一定電流が流れたことに対応する電池状態を示す電圧として、複素インピーダンスによって変化した電圧を除いた電圧を取得することができる。
好ましい構成として、前記関連電圧算出部は、前記第2電圧差から前記第1電圧差を減算することで前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧を算出する。
このような構成によれば、一定電流に関連する電池状態を示す電圧の算出が容易になる。
好ましい構成として、前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧と前記二次電池の所定の電池状態との関連を示すデータを予め備え、前記データに前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧を対応させることに基づいて前記二次電池の所定の電池状態を測定する。
このような構成によれば、一定電流に関連する電池状態を示す電圧から、二次電池の所定の電池状態を測定することができるようになる。
好ましい構成として、前記二次電池の所定の電池状態は、前記二次電池の電解液中の塩の輸送特性である。
このような構成によれば、一定電流に関連する電池状態を示す電圧から、二次電池の電解液中の塩の輸送特性を測定することができるようになる。
この発明によれば、電流が流れているときの二次電池の電池状態を測定することができるようになる。
電池状態測定装置を具体化した一実施形態について、その概略構成を示すブロック図。 同実施形態において、電池状態を測定する手順を示すフローチャート。 同実施形態において、電池状態に関連する電流及び電圧の時間変化を示すグラフ。 同実施形態において、二次電池の複素インピーダンスの特性を示すグラフ。 同実施形態において、二次電池の等価回路の一例を示す回路図。 同実施形態において、二次電池の動的なΔVと電池状態との関連を示す図であって、(a)は動的なΔVと伝導度との関連を示す図、(b)は動的なΔVと曲路率との関連を示す図。
電池状態測定装置及び電池状態測定方法を具体化した一実施形態について、図1〜図6に従って説明する。
図1に示すように、この電池状態測定装置及び電池状態測定方法は、二次電池としての電池1の電池状態の測定に用いられる。電池1は、車両に搭載される電源であって、車両においてその充電や放電が電池状態等に基づいて図示しない電池制御装置によって制御される。本実施形態では、電池1はリチウムイオン二次電池である。
電池1には、測定用電流の充電又は放電を行う測定用充放電装置2と、電池1の端子間電圧を測定する電圧測定器5と、測定用充放電装置2と電池1との間に流れる電流を測定する電流測定器6とが接続されている。
また、電池1の電池状態を測定する測定装置10には、測定用充放電装置2と、電圧測定器5と、電流測定器6とが接続されている。本実施形態では、電池状態測定装置は、測定装置10を含み構成される。
測定用充放電装置2は、インピーダンス測定用の交流電流を電池1に供給するとともに、電池1に対して直流電流の充電又は放電を行うことができる。
測定用充放電装置2は、測定装置10からの指示に応じて所定の周波数の交流電流を生成し、この生成した交流電流を電池1の端子間に供給する。交流電流は、例えば、正弦波波形の電流である。また、測定用充放電装置2は、交流電流の周波数を変化させることが可能である。測定用充放電装置2は、電流の大きさと周波数範囲とが設定されると、この設定された大きさ振幅の交流電流を、同設定された周波数の範囲内で周波数を順次変化させて出力させることができる。設定される周波数の範囲としては、例えば、高周波数側を「100kHz」、低周波数側を「1mHz」とすることが挙げられるが、これに限られるものではなく、高周波数の値や低周波数の値はこれよりも高くなったり低くなったりしてもよい。本実施形態では、例えば、高周波数側を「1kHz」とし、低周波数側を「0.01Hz」とする。
測定用充放電装置2は、出力している交流電流の設定電流及び設定周波数に関する各信号や、直流電流の充放電に関する各信号を測定装置10に出力する。また、測定用充放電装置2は、測定装置10から入力される出力の開始及び停止の信号に応じて交流電流や、直流電流の充電又は放電の開始又は停止を行う。
電圧測定器5は、交流電圧及び直流電圧をそれぞれ測定する。電圧測定器5は、電池1の端子間において測定した交流電圧に対応する電圧信号、及び、同測定した直流電圧に対応する電圧信号をそれぞれ測定装置10に出力する。
電流測定器6は、交流電流及び直流電流をそれぞれ測定する。電流測定器6は、測定用充放電装置2と電池1との間において測定した交流電流に対応する電流信号、及び、測定した直流電流に対応する電流信号をそれぞれ測定装置10に出力する。
測定装置10は、電池1の電池状態を測定する。測定装置10は、測定した電池状態に基づいて電池1の劣化度を算出し、外部に出力したりすることができる。測定装置10は、電圧測定器5から入力される電圧信号から交流電圧又は直流電圧を取得し、電流測定器6から入力される電流信号から交流電流又は直流電流を取得する。測定装置10は、測定用充放電装置2から入力される信号から、交流電流の設定電流及び設定周波数、直流電流の設定電流、及び、放電電流の設定電流の少なくとも1つを取得してもよい。
測定装置10は、電池1の周波数特性を測定するFRA(Frequency Response Analyzer:周波数特性分析器)部30と、電池1の電池状態を測定する処理を行う処理部40と、電池1の電池状態の測定に用いられるデータを保持する記憶部20とを備える。
FRA部30は、直流電流を充放電させるように測定用充放電装置2に指示信号を出力し、当該指示信号に対応する直流電流による充放電を測定用充放電装置2に行わせる。FRA部30は、電圧測定器5から電池1の端子間の直流電圧を取得し、電流測定器6から電池1との間に流れる直流電流を取得する。
また、FRA部30は、正弦波信号を被測定物に与えて、その周波数応答を求める。FRA部30は、周波数特性の測定に必要な正弦波信号を出力するように測定用充放電装置2に指示信号を出力し、当該指示信号に対応する交流電流を測定用充放電装置2から出力させる。また、FRA部30は、電圧測定器5から電池1の端子間の交流電圧を取得し、電流測定器6から電池1との間に流れる交流電流を取得する。よって、FRA部30は、測定用充放電装置2から電流が供給される電池1について、その端子間電圧と入出力される電流とを取得する。そして、FRA部30は、電池1に供給した正弦波の大きさと周波数、及び、電池1の端子間電圧と入出力電流などの情報に基づいて、電池1の周波数特性を分析したり、取得したりする。例えば、FRA部30は、供給する交流電流の周波数毎に応答ゲインと位相を算出する。こうして電池1の周波数特性が得られ、例えば、周波数特性を示す周波数、ゲイン、及び、位相の情報からボード線図やナイキスト線図の作図が可能になる。
本実施形態では、FRA部30は、取得した電圧及び電流に基づいて電池1の複素インピーダンスZを測定する。複素インピーダンスZの単位は[Ω](オーム)であり、ベクトル成分である実数成分Zr[Ω]及び虚数成分Zi[Ω]によって下記式(1)のように表される。なお、「j」は虚数単位である。以下、単位[Ω]は省略する。
Figure 2019090648
そして、FRA部30は、算出した複素インピーダンスZに基づく周波数特性、及び、直流電圧値や直流電流値を処理部40へ出力する。
処理部40は、コンピュータを含み構成されており、演算装置、揮発性メモリ、不揮発性メモリ等を備える。また処理部40は、FRA部30及び記憶部20のそれぞれとの間で相互にデータの授受がそれぞれ可能になっている。
記憶部20は、ハードディスクやフラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置であり、各種データを保持する。記憶部20には、二次電池の等価回路のモデル(以下、単に等価回路GC(図5参照))や、電池状態を示す動的なΔVと伝導度との関連性を示す相関データ21(図6(a)参照)や、電池状態を示す動的なΔVと曲路率の関連性を示す相関データ22(図6(b)参照)等が記憶されている。記憶部20は、モデルやデータを関数式として保持していてもよい。また、記憶部20には、相関データから得られた伝導度や曲路率と比較して劣化を判定することのできる基準値が記憶されている。
図1に示すように、処理部40は、電池1のSOC(State of Charge:充電状態)を調整するSOC調整部41を備える。SOCは、電池1に充電可能な電気量である充電容量に対する、実際に充電されている電気量である充電電気量の割合を示す。また、処理部40は、複素インピーダンスZを取得するインピーダンス取得部42と、電池1の端子間電圧を取得する電圧取得部43とを備える。また、処理部40は、電池1の充電又は放電の終了後に生じる電圧の変動が定常状態になったときの電圧である緩和電圧を取得する緩和電圧取得部44と、取得した複素インピーダンスZからナイキスト線図を作成するナイキスト線図作成部45とを備える。また、処理部40は、ナイキスト線図から等価回路GCを設定する等価回路設定部46と、取得した複素インピーダンスZを等価回路GCにフィッティングさせるフィッティング解析部47とを備える。
また、処理部40は、動的なΔVを算出するために必要である到達電圧算出部48と、第1電圧差算出部49と、第2電圧差算出部50と、関連電圧算出部としての動的なΔV算出部51とを備える。また、処理部40は、劣化度測定部52を備える。
SOC調整部41は、電池1のSOCを該電池1の充放電を制御する図示しない制御装置等から取得する。SOC調整部41は、FRA部30を介して、電池1のSOCが電池状態の測定に適したSOCである所定のSOCになるように測定用充放電装置2に電池1の充放電を指示する。なお、測定装置10のSOC調整部41は、取得した電池1の電圧や電流、もしくは周波数特性の情報等から電池1のSOCを算出してもよい。また、処理部40は、FRA部30を介さず、電池1に対する充放電の指示を測定用充放電装置2に直接行ってもよい。
インピーダンス取得部42は、FRA部30が算出した複素インピーダンスZを、周波数特性を示す情報として取得する。また、インピーダンス取得部42は、周波数毎の複素インピーダンスZの値を記憶部20等に記憶させる。
電圧取得部43は、FRA部30を介して、FRA部30に入力された直流電流や直流電圧の値を取得する。また、電圧取得部43は、サンプリング時間毎の直流電圧値、及び直流電流値の値を記憶部20等に記憶させる。
緩和電圧取得部44は、取得された直流電流及び直流電圧に基づいて、電池1の充放電が終了し、流れていた直流電流が「0」になった後のタイミングにおいて、直流電圧が過渡的に変化する状態から定常的な状態になったときの電圧の値を取得する。定常的な状態とは、単位時間における電圧変化量が所定の電圧値未満である状態である。緩和電圧は、充電又は放電により変化したSOC(充電電気量)に対応する電池1の端子間電圧である。例えば、電池1の放電後は、電池1のSOCが低下していることから、放電前よりも低い端子間電圧が得られる。また、電池1の充電後は、電池1のSOCが上昇していることから、充電前よりも高い端子間電圧が得られる。
ナイキスト線図作成部45は、FRA部30から複素インピーダンスZ等の周波数特性に関する情報を取得する。ナイキスト線図作成部45は、複数の周波数において測定された複素インピーダンスZに含まれるベクトル成分である実数成分Zrの値と虚数成分Ziの値とに基づいて、ナイキスト線図を作成する。よって、ナイキスト線図として複素平面にインピーダンス曲線N1(図4参照)が作成される。インピーダンス曲線N1は、複素インピーダンスZの実数成分Zr及び虚数成分Ziの大きさを複素平面にプロットしたものを模式化して示している。横軸は実数成分Zr、縦軸は虚数成分Ziである。インピーダンス曲線N1は、電池のSOCの値に応じて変化する。また、セル数や容量等に応じて変化する。また、温度に応じて変化する。本実施形態では、測定装置10は、温度条件を25℃としているとともに、SOC調整部41で電池1のSOCの値を測定に適したSOCに調整するようにしている。
等価回路設定部46は、ナイキスト線図作成部45により作成されたインピーダンス曲線N1に対応する等価回路GC(図5参照)を電池1に対応する等価回路として設定する。
図5に示すように、電池1の特性を示す等価回路GCの一例は、インダクタンスL1と、抵抗R2と、抵抗R3及び容量C4の並列回路と、抵抗R5及び容量C6の並列回路と、抵抗R7及び容量C8の並列回路と、拡散抵抗W9との直列回路から構成されている。
フィッティング解析部47は、等価回路設定部46で設定された等価回路GCを、インピーダンス曲線N1にフィッティングさせる。このフィッティング解析によって、等価回路GCの周波数応答をインピーダンス曲線N1に等価にさせるパラメータが等価回路GCの各受動素子に設定される。
到達電圧算出部48は、等価回路GC(図5参照)に対して充電又は放電を行ったときに到達する端子間電圧を到達電圧として算出する。到達電圧は、電池1に対する充電又は放電が終了するときの端子間電圧である。詳述すると、等価回路GCは、周波数応答にフィッティングさせて得られた回路であることから、逆フーリエ変換を行うことで、時間領域での応答を得ることができる。よって、逆フーリエ変換を行って、一定電流の印加が終了するときの時間応答、例えば、放電が終了される時間における電圧を到達電圧として得るようにしている。
第1電圧差算出部49は、測定開始前の端子間電圧である開始前電圧と緩和電圧との間の差を第1電圧差として算出する。
第2電圧差算出部50は、電池1の充電又は放電が終了するときの電池1の端子間電圧である終了時電圧と、電池1の等価回路GC(図5参照)で充電又は放電が終了するときの端子間電圧である到達電圧との間の差を第2電圧差として算出する。
動的なΔV算出部51は、第1電圧差と第2電圧差との差に基づいて、一定電流に関連する電池状態が示されている電圧を算出する。
劣化度測定部52は、動的なΔVに基づいて電池1の劣化度を算出する。劣化度測定部52は、動的なΔVを「動的なΔV−伝導度」相関データ21に対応付けて取得した伝導度が基準値に比較して低ければ、電池1の劣化が進行している旨を算出(測定)する。また、劣化度測定部52は、動的なΔVを「動的なΔV−曲路率」相関データ22に対応付けて取得した曲路率が基準値に比較して高ければ、電池1の劣化が進行している旨を算出(測定)する。
(作用)
次に、図1〜図6を参照して、測定装置10において、電池状態測定装置及び電池状態測定方法によって電池状態を測定する手順を説明する。電池状態の測定は、電池状態の測定が必要とされることに応じて、自動的に、又は外部からの指示に応じて開始される。また、電池状態は、充電であっても、放電であっても同様に測定することができる。そこで以下では、電池1の放電に基づいて電池状態を測定する場合について説明し、説明の便宜上、電池1の充電に基づいて電池状態を測定する場合についての説明は割愛する。
また、図3は、「0.0秒」の時点がSOCの調整が完了された時点、「1.0秒」頃が放電の開始された時点、「11.0秒」頃が放電の終了される時点、「tm秒」頃が電圧の変化が定常状態になった時点である。
まず、電池状態の測定に先立ち、測定装置10は、処理部40のSOC調整部41で電池1のSOCの値を取得するとともに、必要に応じて、電池1のSOCを調整する。SOC調整部41は、電池1のSOCが電池状態の測定に適したSOCであればそのSOCを維持し、電池状態の測定に適していないSOCであればそのSOCを調整する。
電池1のSOCが調整された後、測定装置10は、電池状態の測定を開始する。
測定装置10は、開始前電圧の取得(A)(図2のステップS10:開始電圧取得工程)を行う。開始前電圧の取得では、図3の「A」に示される「0秒」のとき、電圧測定器5で測定された電池1の開放電圧が測定装置10の電圧取得部43で取得される。
また、測定装置10は、インピーダンスの取得(B)(図2のステップS11)を行う。インピーダンスの取得では、図3の「B」に示される「0〜1秒の間」にあるとき、電池1の複素インピーダンスZが、測定装置10のFRA部30で測定され、この測定結果がインピーダンス取得部42で取得される。また、測定装置10は、ナイキスト線図作成部45で、測定された複素インピーダンスZに基づいてナイキスト線図(図4)を作成する。
また、測定装置10は、直流定電流の印加(C)(図2のステップS12)を行う。直流定電流の印加として、本実施形態では一定電流の放電を行う。直流定電流の印加では、図3のグラフL31において「C」に示される「1秒」のとき、測定装置10のSOC調整部41の指示に基づいて、電池1に対して測定用充放電装置2を介して一定電流の放電が開始される。ここでは、「1.0秒」頃から、0.45Aの一定電流の放電が開始される。
そして、測定装置10は、終了時電圧の取得(D)(図2のステップS13:終了電圧取得工程)を行い、直流電流を止める(E)(図2のステップS14)、すなわち放電を止める。
詳述すると、測定装置10は、図3のグラフL31において「E」に示される「11秒」のとき、測定装置10のSOC調整部41の指示に基づいて、電池1に対して測定用充放電装置2を介しての一定電流の放電が終了される。ここでは、「11.0秒」頃に、0.45Aの一定電流の放電が終了する。よって、所定時間が「10秒」であり、所定の電流量が「−0.45A×10秒」である。なお、マイナス「−」は放電であることを示している。
図3のグラフL32に示すように、電池1の電圧は、SOC調整後は3.7Vであり、放電が開始されてから(図3の「1.0秒」頃から)短時間の間に3.4Vまで低下し、その後、放電が止められるまで(図3の「11.0秒」頃まで)の間に3.2Vまでなだらかに電圧降下する。
測定装置10は、終了時電圧の取得では、図3のグラフL32において「D」に示される「11秒」のとき、同図3の「E」にて一定電流の放電が終了される直前に電池1の端子間電圧が電圧測定器5で測定されて、測定装置10の電圧取得部43で取得される。
続いて、測定装置10は、放電の終了後に変化する電池1の端子間電圧が定常状態になったときの電圧である緩和電圧の取得(F)(ステップS15:緩和電圧取得工程)を行う。緩和電圧の取得では、図3の「F」に示される「tm秒」のとき、電池1の端子間電圧が電圧測定器5で測定されて、測定装置10の電圧取得部43で取得される。
終了時電圧を、放電を止めるときの電圧とすることで、終了時電圧が取得されたときの電池1のSOCと、緩和電圧が取得されるときの電池1のSOCとを同じSOCとすることができる。同じSOCにおける、終了時電圧と、緩和電圧とであれば、充電電気量等の電池条件が同様に維持されているから、2つの電圧から有意な演算を行うことができる。
また、測定装置10は、測定された複素インピーダンスZに基づいて電池1をモデル化した等価回路について等価回路フィッティング解析(G)(図2のステップS16)を行う。測定装置10は、等価回路設定部46で電池1の等価回路GC(図5参照)を設定する。また、測定装置10は、フィッティング解析部47で、設定した等価回路GCに対してフィッティング解析を行い、等価回路GCの各パラメータを算出する。例えば、等価回路GCは、図4の「G」に示されるような応答を有し、高周波数帯ではインピーダンス曲線N1に一致する応答が得られるようになる。
測定装置10は、到達電圧の算出(H)(図2のステップS17:到達電圧算出工程)を行う。到達電圧の算出では、到達電圧算出部48で、パラメータが算出された等価回路GCを逆フーリエ変換して得られる系に対して、一定電流で所定の電流量を放電するシミュレーションを行い、放電によって到達する電圧である到達電圧を算出する。
図3のグラフL33に示すように、等価回路GCの電圧は、「0〜1秒の間」であるSOC調整後は3.7Vであり、「1秒」頃に放電が開始されてから短時間の間に3.4Vまで低下し、その後、「11秒」過ぎに放電が止められるまでの間に3.3Vまでなだらかに電圧降下する。例えば、一定電流は「−0.45A」であり、所定時間が「10秒」であり、所定の電流量が「−0.45A×10秒」である。
測定装置10は、みかけのΔV(第1電圧差)の算出(I)(図2のステップS18)を行う。第1電圧差の算出では、第1電圧差算出部49で、開始前電圧と緩和電圧とから第1電圧差を算出する。第1電圧差は、「緩和電圧−開始前電圧」として算出される。例えば、図3の「I」において、「3.67−3.7=−0.03[V]」として算出される。
測定装置10は、第2電圧差の算出(J)(図2のステップS19)を行う。第2電圧差を算出では、第2電圧差算出部50で、等価回路GCの到達電圧「H」と測定された終了時電圧「D」とから第2電圧差ΔV(t)を算出する。第2電圧差ΔV(t)は、「終了時電圧−到達電圧」として算出される。例えば、図3の「K」において、「3.2−3.3=−0.1[V]」として算出される。
測定装置10は、動的なΔVの算出(K)(図2のステップS20:関連電圧算出工程)を行う。動的なΔVの算出では、動的なΔV算出部51で、第2電圧差と第1電圧差とに基づいて動的なΔVを算出する。動的なΔVの算出は、具体的には「第2電圧差−第1電圧差」として算出することができる。例えば、図3の「K」及び「I」とから、「−0.1−(−0.03)=−0.07[V]」として算出される。
測定装置10は、電池状態の1つである劣化度の算出(L)(ステップS21)を行う。劣化度の算出では、劣化度測定部52で、動的なΔVに基づいて電池1の劣化度を算出する。劣化度測定部52は、算出された動的なΔVを、記憶部20に記憶されている「動的なΔV−伝導度」に対応付けて、伝導度を取得する。そして、取得した伝導度が基準値に比較して低ければ、電池1の劣化が進行していることを算出(測定)する。
ここで、動的なΔVと、電池1の劣化との関係について説明する。
動的なΔVは、所定の電池状態としての塩(イオン)の輸送特性を示す値として算出される。塩(イオン)の輸送特性は、イオン伝導度や曲路率の影響を受ける。すなわち、イオン伝導度や曲路率は、所定の電池状態と関連する。
このうち、イオン伝導度は、電解液によるリチウムイオンの輸送し易さを示すものである。イオン伝導度は、低くなると抵抗が高くなり、高くなると抵抗が低くなる。換言すると、動的なΔVは、イオン伝導度が低くなると高抵抗になるため高くなり、イオン伝導度が高くなると低抵抗になるため低くなる。よって、本実施形態では、測定装置10は、動的なΔVを、イオン伝導度に比例する電池状態を示す電圧、すなわち、一定電流に関連する電池状態を示す電圧として取得することができる。
そして、イオン伝導度以外の要素が塩(イオン)の輸送特性の変化に影響を及ぼさない環境下において、動的なΔVの「高」/「低」がイオン伝導度の「低」/「高」に関連し、電池劣化の「高」/「低」を測定することができる。具体的な一例として、イオン伝導度の「低」/「高」から、電解液枯れの程度の「高」/「低」を判定することができる。
一方、曲路率は、リチウムイオンの移動の容易さを示すものである。曲路率は、リチウムイオンの移動経路の屈曲度を示すものであり、値が低ければ移動経路が直線的であって抵抗が低い一方、値が高ければ移動経路が屈曲していて抵抗が高い大きい。例えば、曲路率は、移動距離の長さに比例し、合剤の厚みに反比例する。また、曲路率は、セパレータの多孔度に比例し、電極用の合剤密度に反比例し、合剤の一次粒子径に反比例する。こうしたことから、動的なΔVは、曲路率が高くなると高抵抗になるため高くなり、曲路率が低くなると低抵抗になるため低くなる。よって、本実施形態では、測定装置10は、動的なΔVを、曲路率に比例する電池状態を示す電圧、すなわち、一定電流に関連する電池状態を示す電圧として取得することができる。
そして、曲路率以外の要素が塩(イオン)の輸送特性の変化に影響を及ぼさない環境下において、動的なΔVの「高」/「低」が曲路率の「高」/「低」に関連し、電池劣化の「高」/「低」を測定することができる。具体的な一例として、曲路率の「高」/「低」から、電池状態としてセパレータの目詰まりの程度の「高」/「低」を判定することができる。
なお、測定装置10は、電池状態の判定結果を電池1の劣化に関する測定結果として外部に出力することができる。
以上説明したように、本実施形態の電池状態測定装置、及び、電池状態測定方法によれば、以下に列記するような効果が得られるようになる。
(1)電流が流れないときの電池1の電池状態については複素インピーダンスZから取得することができるものの、電流が流れるときの電池1の電池状態を取得することは難しい。そこで本実施形態では、終了時電圧と到達電圧との間の差である第2電圧差と、開始前電圧と緩和電圧との間の差である第1電圧差とに基づいて、一定電流に関連する電池状態を示す電圧としての動的なΔVが算出される。これにより、一定電流が流れているときの電池1の電池状態を測定することができる。
詳述すると、到達電圧は、複素インピーダンスZにフィッティングされた等価回路GCに基づいて得られる端子間電圧であり、終了時電圧は、一定電流の充電又は放電の実測に基づいて得られる電池1の端子間電圧である。このとき、到達電圧には、SOCが変化したことによる電圧変化が反映されていないため、この電圧変化を到達電圧に反映させる。すなわち、開始前電圧と緩和電圧との間の第1電圧差をSOCが変化したことによる電圧変化として算出し、この算出された電圧変化を到達電圧に反映させる。これにより、終了時電圧から、一定電流が流れたことに対応する電池状態を示す電圧として、複素インピーダンスZの影響によって変化した電圧を除いた電圧を取得することができる。
(2)第2電圧差から第1電圧差を減算するだけなので一定電流に関連する電池状態を示す電圧の算出が容易である。
(3)一定電流に関連する電池状態を示す電圧をデータに対応させることで、電池1の所定の電池状態を測定することができるようになる。
(4)一定電流に関連する電池状態を示す電圧から、電池1の電解液中の塩の輸送特性を測定することができるようになる。
(その他の実施形態)
なお上記実施形態は、以下の態様で実施することもできる。
・劣化度測定部52は、動的なΔVに基づく電池1の劣化度を「動的なΔV−伝導度」相関データ21又は、「動的なΔV−曲路率」相関データ22のいずれか一方のデータに基づいて算出してもよい。
・上記実施形態において、電池1は組電池であっても、単電池であってもよい。
・上記実施形態では、電池1がリチウムイオン二次電池である場合について例示したが、これに限らず、二次電池は、ニッケル水素二次電池やニッケルカドミウム二次電池等のアルカリ二次電池であってもよい。
・上記実施形態では、測定用充放電装置2は、測定装置10から入力される電流値や周波数範囲に応じた交流電流を出力する場合について例示した。しかしこれに限らず、測定装置からの指示によらず、測定用充放電装置は、所定の交流電流を所定の周波数範囲で変化させて出力してもよい。
・上記実施形態では、測定用充放電装置2は、交流電流を供給する装置と、直流電流を充電する装置と、直流電流を放電させる装置とを含んで構成されているが、これらの装置が別々に設けられていてもよい。
・上記実施形態では、測定装置10は、温度条件を25℃としている場合について例示したが、温度条件は25℃よりも低くてもよいし、25℃よりも高くてもよい。また、温度条件を変えた場合、動的なΔVと伝導度との関連性を示すデータや、動的なΔVと曲路率の関連性を示すデータを、温度条件に適合したデータにするとよい。
・上記実施形態では、SOC調整部41で電池1のSOCの値を測定に適したSOCに調整するようにしているが、このとき、動的なΔVと伝導度との関連性を示すデータや、動的なΔVと曲路率の関連性を示すデータを、SOCに適合したデータにするとよい。
・上記実施形態では、図5に示される構成を有する等価回路GCが設定される場合について例示した。しかしこれに限らず、等価回路は、複素インピーダンスに基づいて電池を模式化することができるとともに、到達電圧を算出することができるのであれば、その他の構成を有するものでもよい。
・上記実施形態では、一定電流が−0.45[A]である場合について例示したが、これに限らず、一定電流が−0.45[A]よりも小さくてもよいし、−0.45[A]よりも大きくてもよい。また、上述したように、一定電流が充電電流であってもよい。
・上記実施形態では、電池1が車両に搭載される場合について例示した。この車両としては、電気自動車やハイブリッド自動車の他、バッテリーを搭載するガソリン自動車やディーゼル自動車なども含まれる。また、電池は、電源として必要とされるのであれば、自動車以外の移動体や、固定設置される電源として用いられてもよいし、モータ以外の電源として用いられてもよい。例えば、自動車以外の電源としては、鉄道、船舶、航空機やロボットなどの移動体や、情報処理装置などの電気製品の電源などが挙げられる。
1…電池、2…測定用充放電装置、5…電圧測定器、6…電流測定器、10…測定装置、20…記憶部、30…FRA部、40…処理部、41…SOC調整部、42…インピーダンス取得部、43…電圧取得部、44…緩和電圧取得部、46…等価回路設定部、47…フィッティング解析部、48…到達電圧算出部、49…第1電圧差算出部、50…第2電圧差算出部、51…関連電圧算出部としての動的なΔV算出部、52…劣化度測定部、C4,C6,C8…容量、GC…等価回路、L1…インダクタンス、N1…インピーダンス曲線、R2,R3,R5,R7…抵抗、W9…拡散抵抗。

Claims (5)

  1. 二次電池の電池状態を測定する電池状態測定装置であって、
    一定電流の充電又は放電が開始される前の開始前電圧と、前記一定電流の充電又は放電が終了されるときの終了時電圧と、前記一定電流の充電又は放電の終了後に生じる電圧変化が定常状態になったときの緩和電圧とをそれぞれ取得する電圧取得部と、
    前記開始前電圧であるときに取得した複素インピーダンスに基づいてフィッティングされた等価回路が、前記開始前電圧である状態から前記一定電流の充電又は放電が終了されるときに到達する到達電圧を算出する到達電圧算出部と、
    前記開始前電圧と前記緩和電圧との間の差である第1電圧差と、前記終了時電圧と前記到達電圧との間の差である第2電圧差との差に基づいて前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧を算出する関連電圧算出部とを備える
    ことを特徴とする電池状態測定装置。
  2. 前記関連電圧算出部は、前記第2電圧差から前記第1電圧差を減算することで前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧を算出する
    請求項1に記載の電池状態測定装置。
  3. 前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧と前記二次電池の所定の電池状態との関連を示すデータを予め備え、
    前記データに前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧を対応させることに基づいて前記二次電池の所定の電池状態を測定する
    請求項1又は2に記載の電池状態測定装置。
  4. 前記二次電池の所定の電池状態は、前記二次電池の電解液中の塩の輸送特性である
    請求項3に記載の電池状態測定装置。
  5. 二次電池の電池状態を測定する電池状態測定方法であって、
    一定電流の充電又は放電が開始される前の開始前電圧を取得する開始時電圧取得工程と、
    前記一定電流の充電又は放電が終了されるときの終了時電圧を取得する終了時電圧取得工程と、
    前記一定電流の充電又は放電の終了後に生じる電圧変化が定常状態になったときの緩和電圧を取得する緩和電圧取得工程と、
    前記開始前電圧であるときに取得した複素インピーダンスに基づいてフィッティングされた等価回路が、前記開始前電圧である状態から前記一定電流の充電又は放電が終了されるときに到達する到達電圧を算出する到達電圧算出工程と、
    前記開始前電圧と前記緩和電圧との間の差である第1電圧差と、前記終了時電圧と前記到達電圧との間の差である第2電圧差との差に基づいて前記一定電流に関連する電池状態を示す電圧を算出する関連電圧算出工程とを備える
    ことを特徴とする電池状態測定方法。
JP2017218267A 2017-11-13 2017-11-13 電池状態測定装置及び電池状態測定方法 Active JP6893164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017218267A JP6893164B2 (ja) 2017-11-13 2017-11-13 電池状態測定装置及び電池状態測定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017218267A JP6893164B2 (ja) 2017-11-13 2017-11-13 電池状態測定装置及び電池状態測定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019090648A true JP2019090648A (ja) 2019-06-13
JP6893164B2 JP6893164B2 (ja) 2021-06-23

Family

ID=66836214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017218267A Active JP6893164B2 (ja) 2017-11-13 2017-11-13 電池状態測定装置及び電池状態測定方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6893164B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020255557A1 (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 日置電機株式会社 電池劣化診断システム、診断処理装置、測定装置及びプログラム
WO2020255794A1 (ja) * 2019-06-20 2020-12-24 株式会社Gsユアサ 開発支援装置、開発支援方法、および状態検知方法

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242880A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Hitachi Vehicle Energy Ltd 電源装置用状態検知装置,電源装置及び電源装置に用いられる初期特性抽出装置
JP2011085445A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Yokogawa Electric Corp 電池特性模擬装置
JP2011122917A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Yokogawa Electric Corp 電池特性評価装置
JP2011141228A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Yokogawa Electric Corp 電池特性評価装置
US20110221392A1 (en) * 2010-03-11 2011-09-15 Ford Global Technologies, Llc Vehicle and method of diagnosing battery condition of same
JP2015081800A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 カルソニックカンセイ株式会社 バッテリのパラメータ推定装置及びパラメータ推定方法
JP2016077066A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 日本電信電話株式会社 二次電池の充電方法及び充電システム
WO2016158396A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池制御装置、および電動車両システム
WO2017056981A1 (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 Necエナジーデバイス株式会社 リチウムイオン二次電池、その製造方法およびその評価方法
WO2017154419A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池管理システム、電池システムおよびハイブリッド車両制御システム

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006242880A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Hitachi Vehicle Energy Ltd 電源装置用状態検知装置,電源装置及び電源装置に用いられる初期特性抽出装置
JP2011085445A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Yokogawa Electric Corp 電池特性模擬装置
JP2011122917A (ja) * 2009-12-10 2011-06-23 Yokogawa Electric Corp 電池特性評価装置
JP2011141228A (ja) * 2010-01-08 2011-07-21 Yokogawa Electric Corp 電池特性評価装置
US20110221392A1 (en) * 2010-03-11 2011-09-15 Ford Global Technologies, Llc Vehicle and method of diagnosing battery condition of same
JP2015081800A (ja) * 2013-10-21 2015-04-27 カルソニックカンセイ株式会社 バッテリのパラメータ推定装置及びパラメータ推定方法
JP2016077066A (ja) * 2014-10-03 2016-05-12 日本電信電話株式会社 二次電池の充電方法及び充電システム
WO2016158396A1 (ja) * 2015-03-31 2016-10-06 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池制御装置、および電動車両システム
WO2017056981A1 (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 Necエナジーデバイス株式会社 リチウムイオン二次電池、その製造方法およびその評価方法
WO2017154419A1 (ja) * 2016-03-09 2017-09-14 日立オートモティブシステムズ株式会社 電池管理システム、電池システムおよびハイブリッド車両制御システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020255557A1 (ja) * 2019-06-17 2020-12-24 日置電機株式会社 電池劣化診断システム、診断処理装置、測定装置及びプログラム
WO2020255794A1 (ja) * 2019-06-20 2020-12-24 株式会社Gsユアサ 開発支援装置、開発支援方法、および状態検知方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6893164B2 (ja) 2021-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI752787B (zh) 電池健全性之評估方法及系統
CN107076801B (zh) 电池管理系统中的电化学阻抗谱
JP6672112B2 (ja) 電池容量測定装置及び電池容量測定方法
JP6382663B2 (ja) 電池状態判定方法及び電池状態判定装置
US9500715B2 (en) Secondary battery tester
JP5674783B2 (ja) 電池を特徴付ける方法
JP6382662B2 (ja) 電池温度推定方法及び電池温度推定装置
US10847849B2 (en) Inspection method of electrical storage device and manufacturing method thereof
JP7025287B2 (ja) 電池状態推定装置及び電池状態推定方法
JP7018374B2 (ja) 電極板検査装置及び電極板検査方法
JP7395540B2 (ja) 電池の劣化判定方法、電池の劣化判定装置、電池の管理システム、電池搭載機器、及び、電池の劣化判定プログラム
EP2827163A1 (en) Temperature-compensated state of charge estimation for rechargeable batteries
Hossain et al. A parameter extraction method for the Thevenin equivalent circuit model of Li-ion batteries
US10794961B2 (en) Internal state estimating device
Nejad et al. Sensitivity of lumped parameter battery models to constituent parallel-RC element parameterisation error
JP6513528B2 (ja) 電池状態測定方法及び電池状態測定装置
JP6893164B2 (ja) 電池状態測定装置及び電池状態測定方法
CN106997026A (zh) 用于确定铅酸蓄电池的剩余电容量的方法和装置
Montaru et al. Frequency and temporal identification of a li-ion polymer battery model using fractional impedance
US10976372B2 (en) Battery state estimation device and battery state estimation method
JP2020041917A (ja) 電池状態測定方法及び電池状態測定装置
JP6466287B2 (ja) 電池状態測定方法及び電池状態測定装置
Fan et al. State of charge estimate for super-capacitor based on sliding mode observer
Xi et al. SOC estimation for lithium-ion batteries based on electrochemical impedance spectroscopy and equivalent circuit model
Bezha et al. A Dual ANN Model for Estimation of Internal Impedance of Rechargeable Cell Battery

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20180607

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180607

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200605

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6893164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250