JP2019089898A - ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの使用及び前記ポリマーを含む剤及び材料 - Google Patents

ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの使用及び前記ポリマーを含む剤及び材料 Download PDF

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Abstract

【課題】ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの新たな用途を提供する。【解決手段】ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーを含む剤であって、例えば界面活性剤、増粘剤、減粘剤、膨潤剤、吸水剤、ゲル化剤、結合剤、成膜剤、凝集剤、接着剤、表面改質剤、及び徐放剤からなる群から選択される、剤。【選択図】なし

Description

本開示は、ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの使用及び前記ポリマーを含む剤及び材料に関する。
特許文献1には、ポリこはく酸イミドを水溶液中、あるいは有機溶剤中でジアミンと反応させ、部分的に架橋した後、又は同時に残りのイミド環をpHを調整しながらアルカリ加水分解することにより、容易に加水分解し、環境に適合した新規な吸水性樹脂を得る方法及び、そのようにして得られた吸水性樹脂が開示されている。
特開平7−224163号公報
本開示は、ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの新たな用途における使用及び前記ポリマーを含む剤及び材料を提供することを課題とする。
本開示の態様は、以下のものを包む。
<1> ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの、界面活性剤、増粘剤、減粘剤、膨潤剤、吸水剤、ゲル化剤、結合剤、成膜剤、凝集剤、接着剤、表面改質剤、又は徐放剤としての使用。
<2> ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの、
界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤、相溶化剤、高分子凝集剤及び可塑剤から選択される剤、化粧品、香粧品、医薬品、医薬部外品、医薬関連材料、医療関連用品、保健関連用品、衛生材料、生活用品、農業資材、食品関連材料、土木関連材料、建築関連材料、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、環境対策処理用材料、バインダー、又はこれら以外の処理剤若しくは機能材料若しくは機能部材における使用。
<3>
界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤、相溶化剤、高分子凝集剤、可塑剤、化粧水、保湿液、乳液、エマルジョン、クリーム、ローション、洗顔オイル、クレンジングオイル、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、マッサージオイル、モイスチャークリーム、シェービングクリーム、シェービングオイル、シェービングローション、パック、おしろい、口紅、マニキュア、ペディキュア、固形化粧料、固形粉末化粧料、粉体化粧料、油性化粧料、水中油型固型化粧料、油中水型乳化化粧料、水性二層型化粧料、凹凸補正化粧料、油中水型コンシーラー、化粧料用フィラー、フォームエアゾール化粧料、日焼け止めローション、日焼け用オイル、ボディーローション、ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアートリートメント、ヘアコンディショナー、養毛オイル、ヘアオイル、ヘアムース、香油、ヘアリキッド、セットローション、ヘアスプレー、セット用ジェル剤、ヘアブリーチ、カラーリンス、カラースプレー、毛髪再形成用液、ヘアトニック、ハンドローション、デオドラント、消臭剤、消香剤、香水、オーデコロン、オードトワレ、フレグランス、揮散剤、薬剤保持体、錠剤コーティング剤、内側空間に薬剤を格納するためのシームレスのカプセル基剤、創傷保護用ドレッシング材、医療用アンダーパット、パップ剤、医療用血液吸収体、培養細胞シート、手術用縫合糸、人工皮膚、スキャホールド、目薬、コンタクトレンズ洗浄剤、歯石沈着防止剤、母乳パット、失禁用パッド、使い捨て雑巾、ペット用シート、携帯用トイレ、芳香剤、消臭剤、吸汗性繊維、ぬれティッシュー、使い捨てカイロ、消臭除湿シート、脱臭剤、脱酸素剤、ビルダー、洗濯用消臭抗菌仕上げ剤、入浴剤、土壌改良剤、灌注液、切り花の延命剤、フローラルフォーム、水耕栽培植生シート、種子テープ、流体播種用媒体、結露防止用農業用シート、食品包装材、保冷材、運搬用資材、麺質改良剤、食品添加物、土木用のシーリング材、建築用のシーリング材、シールド工法の逸泥防止剤、コンクリート混和剤、コンクリート用防水剤、ガスケット・パッキング、フロアポリッシュ用高分子、マスキング剤、塗料用高分子、電子機器のシール材、電子機器のコーティング材、光ファイバーのシール材、光ファイバーのコーティング材、通信ケーブル用止水材、プリント配線板用防湿コーティング剤、塗料、インキ、トナー、インクジェットインク、水性インキ、ボールペン用インキ、金属光沢色インキ、消去可能なインキ、筆記具用レフィル、インクジェット用記録紙、イオン交換膜である高分子機能性膜、逆浸透膜である高分子機能性膜、正浸透膜である高分子機能性膜、ガス分離膜である高分子機能性膜、プロトン伝導膜である高分子機能性膜、イオン交換ポリマー、原油増産用高分子、捺染用糊剤、染料固着剤、繊維用防染加工剤、均染剤、緩染剤、布加工薬剤、紙用サイズ剤、紙力増強剤、重金属類溶出抑制剤、重金属類固定化剤、セレン処理剤、ダイオキシン類の処理薬剤、排ガスの処理薬剤、冷却水処理薬剤、ガソリンの水分除去剤、油類の脱水剤、油類の水分除去剤、印刷インキ用バインダー、水溶性バインダー、不織布用バインダー、プラスチック強化繊維用バインダー、電子写真トナー用バインダー、磁気テープ用バインダー、レジンコンクリート用バインダー、鋳物砂用バインダー、ファインセラミック用バインダー、スケール防止剤、防錆剤、繊維処理剤、つや出しコーティング剤、シーラント、接着剤、導電剤、流動点降下剤、プラスチック着色助剤、ろ水性・歩留り向上剤、プラスチック・ハードコート剤、フォトレジスト用高分子、電磁波シールド用コーティング剤、プライマー、焼き入れ油用高分子、作動液用高分子、吸油性高分子、エポキシ樹脂硬化剤、樹脂強化剤、感光性組成物、シリカガラス添加剤、コーティング剤、包装材料、一般工業用フィルム、包装材料用フィルム、射出成形機洗浄用組成物、水膨潤性玩具、シャボン玉、人工雪、消火剤若しくは延焼抑制剤水溶液としての又はこれらにおける使用である、<1>又は<2>に記載の使用。
<4>
化粧品、香粧品、医療関連用品、保健関連用品、生活用品、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、又はバインダーにおける使用である、<1>又は<2>に記載の使用。
<5>
ジアミン化合物がリジン、オルニチン、シスチン、シスタミン及びそれらの誘導体から成る群から選ばれる<1>〜<4>のいずれか一つに記載の使用。
<6>
各ポリアスパラギン酸鎖の重量平均分子量が2.4万以上である<1>〜<5>のいずれか一つに記載の使用。
<7>
前記ポリアスパラギン酸骨格の側鎖に存在するカルボキシル基のうち、前記ジアミンによって架橋されているカルボキシル基の割合が2〜60%である<1>〜<6>のうちいずれか一つに記載の使用。
<8>
前記ポリマーがpH12のNaOH水溶液中で95℃、2時間処理することにより水溶性になることを特徴とする<1>〜<7>のうちいずれか一つに記載の使用。
<9>
前記ポリマーがティーバッグ法により蒸留水に対して50倍以上の吸水量を有する<1>〜<8>のうちいずれか一つに記載の使用。
<10>
ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーを含む、剤であって、
界面活性剤、増粘剤、減粘剤、膨潤剤、吸水剤、ゲル化剤、結合剤、成膜剤、凝集剤、接着剤、表面改質剤、及び徐放剤からなる群から選択される、剤。
<11>
ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーを含む、材料であって、
界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤、相溶化剤、高分子凝集剤及び可塑剤から選択される剤、化粧品、香粧品、医薬品、医薬部外品、医薬関連材料、医療関連用品、保健関連用品、衛生材料、生活用品、農業資材、食品関連材料、土木関連材料、建築関連材料、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、環境対策処理用材料、バインダー、及びこれら以外の処理剤若しくは機能材料若しくは機能部材からなる群から選択される、材料。
<12>
界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤、相溶化剤、高分子凝集剤、可塑剤、化粧水、保湿液、乳液、エマルジョン、クリーム、ローション、洗顔オイル、クレンジングオイル、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、マッサージオイル、モイスチャークリーム、シェービングクリーム、シェービングオイル、シェービングローション、パック、おしろい、口紅、マニキュア、ペディキュア、固形化粧料、固形粉末化粧料、粉体化粧料、油性化粧料、水中油型固型化粧料、油中水型乳化化粧料、水性二層型化粧料、凹凸補正化粧料、油中水型コンシーラー、化粧料用フィラー、フォームエアゾール化粧料、日焼け止めローション、日焼け用オイル、ボディーローション、ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアートリートメント、ヘアコンディショナー、養毛オイル、ヘアオイル、ヘアムース、香油、ヘアリキッド、セットローション、ヘアスプレー、セット用ジェル剤、ヘアブリーチ、カラーリンス、カラースプレー、毛髪再形成用液、ヘアトニック、ハンドローション、デオドラント、消臭剤、消香剤、香水、オーデコロン、オードトワレ、フレグランス、揮散剤、薬剤保持体、錠剤コーティング剤、内側空間に薬剤を格納するためのシームレスのカプセル基剤、創傷保護用ドレッシング材、医療用アンダーパット、パップ剤、医療用血液吸収体、培養細胞シート、手術用縫合糸、人工皮膚、スキャホールド、目薬、コンタクトレンズ洗浄剤、歯石沈着防止剤、母乳パット、失禁用パッド、使い捨て雑巾、ペット用シート、携帯用トイレ、芳香剤、消臭剤、吸汗性繊維、ぬれティッシュー、使い捨てカイロ、消臭除湿シート、脱臭剤、脱酸素剤、ビルダー、洗濯用消臭抗菌仕上げ剤、入浴剤、土壌改良剤、灌注液、切り花の延命剤、フローラルフォーム、水耕栽培植生シート、種子テープ、流体播種用媒体、結露防止用農業用シート、食品包装材、保冷材、運搬用資材、麺質改良剤、食品添加物、土木用のシーリング材、建築用のシーリング材、シールド工法の逸泥防止剤、コンクリート混和剤、コンクリート用防水剤、ガスケット・パッキング、フロアポリッシュ用高分子、マスキング剤、塗料用高分子、電子機器のシール材、電子機器のコーティング材、光ファイバーのシール材、光ファイバーのコーティング材、通信ケーブル用止水材、プリント配線板用防湿コーティング剤、塗料、インキ、トナー、インクジェットインク、水性インキ、ボールペン用インキ、金属光沢色インキ、消去可能なインキ、筆記具用レフィル、インクジェット用記録紙、イオン交換膜である高分子機能性膜、逆浸透膜である高分子機能性膜、正浸透膜である高分子機能性膜、ガス分離膜である高分子機能性膜、プロトン伝導膜である高分子機能性膜、イオン交換ポリマー、原油増産用高分子、捺染用糊剤、染料固着剤、繊維用防染加工剤、均染剤、緩染剤、布加工薬剤、紙用サイズ剤、紙力増強剤、重金属類溶出抑制剤、重金属類固定化剤、セレン処理剤、ダイオキシン類の処理薬剤、排ガスの処理薬剤、冷却水処理薬剤、ガソリンの水分除去剤、油類の脱水剤、油類の水分除去剤、印刷インキ用バインダー、水溶性バインダー、不織布用バインダー、プラスチック強化繊維用バインダー、電子写真トナー用バインダー、磁気テープ用バインダー、レジンコンクリート用バインダー、鋳物砂用バインダー、ファインセラミック用バインダー、スケール防止剤、防錆剤、繊維処理剤、つや出しコーティング剤、シーラント、接着剤、導電剤、流動点降下剤、プラスチック着色助剤、ろ水性・歩留り向上剤、プラスチック・ハードコート剤、フォトレジスト用高分子、電磁波シールド用コーティング剤、プライマー、焼き入れ油用高分子、作動液用高分子、吸油性高分子、エポキシ樹脂硬化剤、樹脂強化剤、感光性組成物、シリカガラス添加剤、コーティング剤、包装材料、一般工業用フィルム、包装材料用フィルム、射出成形機洗浄用組成物、水膨潤性玩具、シャボン玉、人工雪、消火剤並びに延焼抑制剤水溶液からなる群から選択される材料である、<11>に記載の材料。
<13>
化粧品、香粧品、医療関連用品、保健関連用品、生活用品、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、及びバインダーからなる群から選択される材料である、<11>に記載の材料。
<14>
ジアミン化合物がリジン、オルニチン、シスチン、シスタミン及びそれらの誘導体から成る群から選ばれる、<10>〜<13>のいずれか一つに記載の剤又は材料。
<15>
各ポリアスパラギン酸鎖の重量平均分子量が2.4万以上である<10>〜<14>のいずれか一つに記載の剤又は材料。
<16>
前記ポリアスパラギン酸骨格の側鎖に存在するカルボキシル基のうち、前記ジアミンによって架橋されているカルボキシル基の割合が2〜60%である<10>〜<15>のうちいずれか一つに記載の剤又は材料。
<17>
前記ポリマーがpH12のNaOH水溶液中で95℃、2時間処理することにより水溶性になることを特徴とする<10>〜<16>のうちいずれか一つに記載の剤又は材料。
<18>
前記ポリマーがティーバッグ法により蒸留水に対して50倍以上の吸水量を有する<10>〜<17>のうちいずれか一つに記載の剤又は材料。
本開示によれば、ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの新たな用途における使用及び前記ポリマーを含む剤及び材料が提供される。
以下、実施形態について更に詳細に説明する。
本開示に係るポリマーは、ポリアスパラギン酸骨格を有し、ポリアスパラギン酸鎖同士がジアミンにより連結された構造を有している。
ポリアスパラギン酸は、アスパラギン酸のペプチド結合により形成されるポリマーである。ポリアスパラギン酸の主鎖中のアミド結合は、α結合でもβ結合でもかまわない。また、これら結合様式は、構造単位毎に同じでもよく、異なっていてもよい。なお、アスパラギン酸のアミノ基と、アスパラギン酸のα位のカルボキシル基と結合した場合がα結合であり、アスパラギン酸のβ位のカルボキシル基と結合した場合がβ結合である。ポリアスパラギン酸の側鎖は、−CH−COOH(α結合の場合)又は−COOH(β結合の場合)で表される。本開示に係るポリマーにおいては、あるポリアスパラギン酸鎖上の側鎖に存在するカルボキシル基と、別のポリアスパラギン酸鎖上の側鎖に存在するカルボキシル基とが、ジアミンのアミノ基とそれぞれアミド結合を形成することで、ポリアスパラギン酸鎖同士が架橋されている。本開示に係るポリマーにおいては、ポリアスパラギン酸の側鎖上のカルボキシル基の一部がこのような架橋を形成しており、ポリアスパラギン酸の側鎖上のカルボキシル基の別の一部(残部全体であってもよい)は、遊離のカルボン酸であっても、塩を形成していてもよい。また、架橋を形成していない側鎖のカルボキシル基は、主鎖のアミド結合中の−NH−と結合してイミド環を形成することができる。このため、主鎖の一部には、イミド環が存在していてもよい。つまり、本開示に係るポリマー中の一部の構成単位中における主鎖部分は、上記のようにして形成されたイミド環の一部を形成していてもよい。なお、本開示において「部分的に架橋された」とは、ポリアスパラギン酸の側鎖上のカルボキシル基の一部が架橋を形成していることを指す。
ポリアスパラギン酸中の側鎖上のカルボキシル基のうち、ジアミンによって架橋されているカルボキシル基の割合は、0.2〜80%であることが好ましく、より好ましくは2〜60%である。架橋されているカルボキシル基の割合が小さいと生成ポリマーの水溶性が大きくなり、前記割合が大きいと吸水性が小さくなる傾向がある。
また、ポリマーにおける架橋により互いに連結された個々のポリアスパラギン酸鎖の重量平均分子量は、例えば、2.4万以上であってもよい。ポリアスパラギン酸を作製するための原料として後述のようにポリこはく酸イミドを使用する場合、原料として使用するポリこはく酸イミドの重量平均分子量は、例えば2万以上であってもよい。
本開示に係るポリマーの製造方法は特に限定されないが、例えば、ポリこはく酸イミドとジアミン化合物とを反応した後、水溶液中でpHを調整しながら反応生成物の加水分解反応を行うこと、あるいは、水溶液中でポリこはく酸イミドとジアミン化合物とを反応させつつ加水分解すること、で得ることができる。この際に一部の構成単位においてはイミド環が残っていてもよい。
上記の方法を用いる場合、ポリこはく酸イミドの製造方法については特に限定されないが、例えば、アスパラギン酸を燐酸の存在下で真空中170〜180℃で加熱、脱水縮合することにより製造される。更に高分子量のポリこはく酸イミドを得る場合には、上記のようにして得られたポリこはく酸イミドをジシクロヘキシルカルボジイミド等の縮合剤で処理すればよい。ポリこはく酸イミドの分子量は、例えば、重量平均分子量で2万以上であることが望ましい。
前記ジアミン化合物としては、例えば、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン、ノルボルネンジアミン等の脂環式ジアミン、リジン、オルニチンに代表されるような側鎖にアミノ基を持つアミノ酸類及びその誘導体、シスチン、シスタミン等に代表されるような、モノアミノ化合物がジスルフィド結合によりつながったもの及びその誘導体等があげられる。これらのうち好ましいものは、ポリマー分解物の安全性が高いリジン、オルニチン、シスチン、シスタミン及びその誘導体である。誘導体としてはリジン、オルニチンの環状二量体であるジケトピペラジン類、リジン、オルニチン、シスチンのエステル類があげられる。
ジアミンの使用量は、所望の架橋度に応じて適宜選択すればよい。例えば、生成ポリマーに水不溶性と高吸水性を付与する観点からは、ジアミンの使用量はポリこはく酸イミドに対して、0.1〜40モル%が好ましく、より好ましくは1〜30モル%である。ジアミンの使用量を少なくすると生成ポリマーの水溶性が大きくなり、多くすると吸水性が小さくなる傾向がある。目的に応じ、適宜、ジアミンの使用量を設定することにより、所望の特性を発現することができる。
ポリこはく酸イミドとジアミン化合物を反応させる方法としては、有機溶剤中で行う方法と、水溶液中で行う方法とがある。
[有機溶剤中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応させる方法]
有機溶剤中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応させる方法では、ポリこはく酸イミドをジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、N−メチルピロリドン(NMP)、ジメチルイミダゾリジノン(DMI)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン等の非プロトン性極性有機溶剤中に溶解した後、ジアミン、又は、ジアミンの該有機溶剤溶液を滴下する。この時、ポリこはく酸イミドを溶解するのに用いられる有機溶剤の量は特に限定されないが、通常、ポリマー濃度が1〜30wt%にして使用する。
ポリこはく酸イミドとジアミンを反応させる温度は、特に限定されないが、例えば、室温である。
反応マスが、攪拌が実質的に困難となる程度までゼリー状のゲルに変化する以前又は直前で反応を終了させてしまうような反応条件(反応温度、反応時間、反応濃度、ジアミンの使用量等)で反応を行ってもよい。このように、反応マスがゲル化する以前又は直前に反応を終了させた場合には、後の単離操作をきわめて容易にすることが実現できるとともに、優れた吸水性を具備したポリマーの生成を実現できる傾向がある。反応マスがゲル化すると加水分解反応があまり進まず、ポリマーの吸水量が低くなる傾向がある。
反応で生成した架橋ポリマーの単離には、公知の通常の単離操作、例えば、再結晶、再沈、濾過、濃縮等の操作を用いることができる。
生成架橋ポリマーを単離した後、単離架橋ポリマーのイミド環の加水分解反応を行なう。加水分解は、実質的に、反応系の攪拌を維持でき、イミド環の加水分解の効率が充分で、主鎖のアミド結合の加水分解の程度が小さく、pHの管理が可能であることが実現できれば、その反応条件(反応系、pH、温度、ポリマー濃度、アルカリの種類、アルカリの濃度等)は特に限定されない。
架橋ポリマーの加水分解の反応系は、通常、水溶液中に架橋ポリマーを懸濁させる方法が好ましい。架橋ポリマーの加水分解時のpHは、通常、8.0〜11.5が好ましく、9.0〜11.0がより好ましい。この好ましい数値範囲より数値を、低くするほどイミド環の加水分解の効率が小さくなり、高くするほど望ましくない主鎖のアミド結合の加水分解の程度が大きくなる。架橋ポリマーの加水分解時のポリマー濃度は、一般に、水が多いほど反応が速くなるが、生産性を考慮する場合は、ポリマー濃度で0.5〜10wt%で行うのが好ましい。
架橋ポリマーの加水分解に用いることができるアルカリの具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、トリエタノールアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基があげられる。
架橋ポリマーの加水分解に用いるアルカリは、通常、その水溶液として用い、その濃度は、実質的に、イミド環の加水分解の効率が充分で、主鎖のアミド結合の加水分解の程度が小さく、pHの管理が可能であることが実現できる濃度であれば特に限定されないが、0.01規定〜5規定が好ましく、0.1〜2規定がより好ましい。この好ましい数値範囲より数値を、低くするほどイミド環の加水分解の効率が小さくなり、高くするほど望ましくない主鎖のアミド結合の加水分解の程度が大きくなる。
[水溶液中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応させる方法]
この方法の反応系の好ましい態様は、ポリこはく酸イミドを水に懸濁させて反応する系である。この懸濁反応系で使用する水の量は、実質的に反応系の攪拌が維持できれば特に限定されないが、通常、重量比で、ポリこはく酸イミドに対して6倍〜20倍が好ましい。この好ましい数値範囲より数値を、小さくするほど攪拌がしにくくなり、大きくするほど加水分解の反応速度が速くなる傾向がある。
ポリこはく酸イミドとジアミンを反応させる方法の好ましい態様としては、ポリこはく酸イミドの水懸濁液中に、ジアミン、又はジアミンの水溶液を滴下する方法があげられる。ジアミンが塩で存在する場合には、まず、中和してから滴下することが好ましい。
水溶液中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応させる方法においても、加水分解は、実質的に、反応系の攪拌を維持でき、イミド環の加水分解の効率が充分で、主鎖のアミド結合の加水分解の程度が小さく、pHの管理が可能であることが実現できれば、その反応条件(反応系、pH、温度、ポリマー濃度、アルカリの種類、アルカリの濃度)は特に限定されない。
アルカリを加えてpHを調整しながら、ポリこはく酸イミドのイミド環とジアミンの架橋反応を進行させると同時に、残ったイミド環を加水分解する。この時のpHは、通常、8.0〜11.5が好ましく、9.0〜11.0がより好ましい。この好ましい数値範囲より数値を、低くするほどイミド環の加水分解の効率が小さくなり、高くするほど望ましくない主鎖のアミド結合の加水分解の程度が大きくなる。
このような水溶液中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応させる方法を採用した場合は、反応の進行とともに、ポリマーが吸水して膨潤する。このため、均一な攪拌を維持することが必要な場合には、水を追加することが好ましい。この時加える水の量は、実質的に攪拌が維持できれば特に制限されないが、加えるジアミンの種類や量に応じて、適宜、選択するが、通常、最終的にポリマー濃度で0.1〜2wt%となるように調整することが好ましい。
ポリこはく酸イミドとジアミンを反応させる温度は、特に限定されないが、例えば、室温とすることができる。
反応に用いるアルカリの具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、トリエタノールアミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基があげられる。
反応に用いるアルカリは、通常、その水溶液として用い、その濃度は、実質的に、イミド環の加水分解の効率が充分で、主鎖のアミド結合の加水分解の程度が小さく、pHの管理が可能であることが実現できる濃度であれば特に限定されないが、0.01規定〜5規定が好ましく、0.1〜2規定がより好ましい。この好ましい数値範囲より数値を、低くくするほどイミド環の加水分解の効率が小さくなり、高くするほど望ましくない主鎖のアミド結合の加水分解の程度が大きくなる。
反応で生成した架橋ポリマーの単離には、公知の通常の単離操作、例えば、再結晶、再沈、濾過、濃縮等の操作を用いることができる。
このようにして単離した架橋ポリマーの外観は、無色乃至淡黄色の粉末である。一実施形態では、前記架橋ポリマーは、吸水すると透明乃至無色の膨潤ゲルとなる。
本開示に係るポリマーは、例えばジアミンによる架橋の程度を調整することによって、アルカリ処理によるゲルから水溶性へと変化する水不溶性架橋吸水性ポリマーとすることができる。本開示で用いる「水溶性」なる語は、水不溶性の乾燥ポリマーが4重量%で、pH12となるように、水酸化ナトリウムと蒸留水を加えた分散液を調製し、この分散液を95℃で2時間処理した後、保留粒子径5μmのろ紙でろ取した残渣の乾燥重量が、もとのポリマーの乾燥重量の10%以下である状態をいう。水不溶性架橋吸水性ポリマーとした場合の吸水性は、ティーバッグ法で評価した場合、蒸留水に対して50倍以上、生理食塩水(0.9重量%食塩水)に対して25倍以上の吸水能となるように構成してもよい。このような場合、該ポリマーは高い吸水能を示すので、おむつ、生理用品等の衛生材料分野、土壌保水材、育苗用シート等の農業資材分野、食品鮮度保持剤、脱水剤等の食品分野、建物の結路防止シート等の土木・建築材料として広範囲に使用できる。また、アルカリで容易に加水分解することから、これらの用途に使用後は、アルカリ処理によって容易に廃棄若しくは再生・再利用をすることができる。
<ポリマーの用途>
本開示に係るポリマーの使用用途は特に限定されない。本開示に係るポリマーを使用する際には、本開示に係るポリマーの、界面活性作用、増粘又は減粘作用、膨潤作用、吸水作用、ゲル化作用、結合作用(例えばキレート作用)、成膜作用(成膜による表面保護作用を含む)、凝集又は接着作用、表面改質作用、徐放作用等を利用してもよい。つまり、本開示に係るポリマーは、界面活性剤、増粘剤、減粘剤、膨潤剤、吸水剤、ゲル化剤、結合剤(例えばキレート剤)、成膜剤(表面保護剤を含む)、凝集剤、接着剤、表面改質剤、徐放剤等として使用することが可能である。
主に界面活性作用を利用した場合の例として、乳化剤、エマルジョンブレーカー、分散剤、凝集剤若しくは帯電防止剤としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。分散剤の例としては、顔料分散剤、農薬粒剤用分散剤、微粉炭用分散剤、セメント分散剤、コンクリート混和剤、潤滑油用清浄分散剤、流動点降下剤、プラスチック着色助剤、相溶化剤等が挙げられる。凝集剤の例としては、高分子凝集剤、ろ水性・歩留り向上剤、汚泥の凝固剤等が挙げられる。主に界面活性作用を利用した場合の例としては、さらに、均染剤、緩染剤、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、シャボン玉液、消泡剤、可溶化剤、切り花の延命剤、滑剤等としての利用又はこれらにおける使用も挙げられる。
主に増粘作用を利用した場合の例として、安定剤、パップ剤、焼き入れ油用高分子、作動液用高分子、原油増産用高分子(例えば、採鉱若しくは坑井掘削において用いる高分子(例えば、一時的シール物質、石油掘削補助用分散液、流動性制御材若しくは坑井処理流体における高分子))若しくは捺染用のり剤等としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。逆に減粘作用を利用した場合の例としては可塑剤等としての利用が挙げられる。
主に膨潤作用を利用した場合の例として、薬剤用担体、(薬剤)揮散剤若しくは薬剤保持体等として利用する又はこれらにおいて使用することが可能である。主に膨潤作用を利用した場合の例として、さらには、通信ケーブル用止水材等の電気機器関連資材、ガスケット・パッキング、土木用のシーリング材、建築用のシーリング材、シールド工法の逸泥防止剤、水膨潤性玩具、シーラント若しくは人工雪等としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。
主に吸水作用を利用した場合の例として、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤若しくは保水材としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。より具体的には、生理用品、おむつ、母乳パット、失禁用パッド、医療用アンダーパット、使い捨て雑巾、ペット用シート、携帯用トイレ、使い捨てカイロ、創傷保護用ドレッシング材、医療用血液吸収体、吸汗性繊維、ぬれティッシュー、消臭除湿シート、食品鮮度保持剤、食品等の分野における脱水剤、ドリップ吸収性シート等の食品包装材、生鮮野菜運搬用吸水性シート等の運搬用資材、結露防止用建築材料、インクジェット用記録紙、プリント配線板用防湿コーティング剤、コンクリート用防水剤、ガソリンの脱水剤、ガソリンの水分除去剤、油類の脱水剤、若しくは油類の水分除去剤等としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。主に吸水作用を農業分野において利用した場合の例として、保水材、土壌改良剤、フローラルフォーム(切り花の固定化材)、育苗用苗床、水耕栽培植生シート、種子テープ、流体播種用媒体、結露防止用農業用シート若しくは灌注液等としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。
主にゲル化作用を利用した場合の例として、消臭剤、脱臭剤、保冷材若しくは吸油性高分子等としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。
主に結合作用を利用した場合の例として、スケール防止剤、歯石沈着防止剤、重金属類溶出抑制剤、重金属類固定化剤、セレン処理剤、エポキシ樹脂硬化剤、ビルダー、樹脂強化剤、染料固着剤、繊維用防染加工剤、布加工薬剤若しくは洗濯用消臭抗菌仕上げ剤等としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。
主に成膜作用を利用した場合の例として、防錆剤、包装材料(例えば、食品、医薬品若しくは電子材料等の包装材料)、一般工業用フィルム、包装材料用フィルム、コーティング剤、塗料、インキ、インクジェットインク、水性インキ、ボールペン用インキ、金属光沢色インキ、消去可能なインキ、筆記具用レフィル、錠剤コーティング剤、内側空間に薬剤を格納するためのシームレスのカプセル基剤、フロアポリッシュ用高分子、塗料用高分子、マスキング剤、プラスチック・ハードコート剤、フォトレジスト用高分子、電磁波シールド用コーティング剤若しくは消火剤等としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。
主に凝集又は接着作用を利用した場合の例として、培養細胞シート、凝着剤、印刷インキ用バインダー、水溶性バインダー、不織布用バインダー、プラスチック強化繊維用バインダー、電子写真トナー用バインダー、磁気テープ用バインダー、レジンコンクリート用バインダー、鋳物砂用バインダー、ファインセラミック用バインダー、シール材(例えば、電子機器若しくは光ファイバー等のシール材)若しくは接着剤等としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。
主に表面改質作用を利用した場合の例として、繊維処理剤、麺質改良剤若しくはプライマー等としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。
主に徐放作用を利用した場合の例として、徐放剤(例えば、化粧、医薬、農薬若しくは肥料等の成分を徐放する基材等)としての利用又はこれらにおける使用が挙げられる。
その他、上記の作用の1つ以上又はさらなる作用を利用して、化粧品、香粧品、医薬品、医薬部外品、医薬関連材料、医療関連用品、保健関連用品、衛生材料、生活用品、農業資材、食品関連材料、土木関連材料、建築関連材料、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、環境対策処理用材料、バインダー、又はその他の処理剤若しくは機能材料若しくは機能部材等において、本開示に係るポリマーを使用してもよい。化粧品及び香粧品としては、例えば、化粧水、保湿液、乳液、エマルジョン、クリーム、ローション、洗顔オイル、クレンジングオイル、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、マッサージオイル、モイスチャークリーム、シェービングクリーム、シェービングオイル、シェービングローション、おしろい、口紅、マニキュア、ペディキュア、パック、固形化粧料、固形粉末化粧料、粉体化粧料、油性化粧料、水中油型固型化粧料、油中水型乳化化粧料、水性二層型化粧料、凹凸補正化粧料、油中水型コンシーラー、化粧料用フィラー(ファンデーション)、フォームエアゾール化粧料、日焼け止めローション、日焼け用オイル、ボディーローション、ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアートリートメント、ヘアコンディショナー、養毛オイル、ヘアオイル、ヘアムース、香油、ヘアリキッド、セットローション、ヘアスプレー、セット用ジェル剤、ヘアブリーチ、カラーリンス、カラースプレー、毛髪再形成用(パーマネント用)液、ハンドローション、ヘアトニック、デオドラント、消臭剤、消香剤、香水、オーデコロン、オードトワレ、フレグランス等が挙げられる。また、例えば、食品添加物、手術用縫合糸、人工皮膚、スキャホールド、目薬、コンタクトレンズ洗浄剤、芳香剤、脱酸素剤、入浴剤、トナー、感光性組成物、シリカガラス添加剤、イオン交換膜である高分子機能性膜、逆浸透膜である高分子機能性膜、正浸透膜である高分子機能性膜、ガス分離膜である高分子機能性膜、プロトン伝導膜である高分子機能性膜、イオン交換ポリマー、射出成形機洗浄用組成物、紙用サイズ剤、紙力増強剤、つや出しコーティング剤、導電剤、ダイオキシン類の処理薬剤、排ガスの処理薬剤、冷却水処理薬剤、延焼抑制剤水溶液等において本開示に係るポリマーを好ましく用いることができる。
上記の中でも、界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤(例えば、顔料分散剤、農薬粒剤用分散剤、微粉炭用分散剤、セメント分散剤、又は潤滑油用清浄分散剤等)、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤(例えば、化粧、医薬、農薬又は肥料等の成分を徐放する基材)、相溶化剤、高分子凝集剤、可塑剤、化粧水、保湿液、乳液、エマルジョン、クリーム、ローション、洗顔オイル、クレンジングオイル、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、マッサージオイル、モイスチャークリーム、シェービングクリーム、シェービングオイル、シェービングローション、パック、おしろい、口紅、マニキュア、ペディキュア、固形化粧料、固形粉末化粧料、粉体化粧料、油性化粧料、水中油型固型化粧料、油中水型乳化化粧料、水性二層型化粧料、凹凸補正化粧料、油中水型コンシーラー、化粧料用フィラー(ファンデーション)、フォームエアゾール化粧料、日焼け止めローション、日焼け用オイル、ボディーローション、ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアートリートメント、ヘアコンディショナー、養毛オイル、ヘアオイル、ヘアムース、香油、ヘアリキッド、セットローション、ヘアスプレー、セット用ジェル剤、ヘアブリーチ、カラーリンス、カラースプレー、毛髪再形成用(パーマネント用)液、ヘアトニック、ハンドローション、デオドラント、消臭剤、消香剤、香水、オーデコロン、オードトワレ、フレグランス、(薬剤)揮散剤、薬剤保持体、錠剤コーティング剤、内側空間に薬剤を格納するためのシームレスのカプセル基剤、創傷保護用ドレッシング材、医療用アンダーパット、パップ剤、医療用血液吸収体、培養細胞シート、手術用縫合糸、人工皮膚、スキャホールド、目薬、コンタクトレンズ洗浄剤、歯石沈着防止剤、母乳パット、失禁用パッド、使い捨て雑巾、ペット用シート、携帯用トイレ、芳香剤、消臭剤、吸汗性繊維、ぬれティッシュー、使い捨てカイロ、消臭除湿シート、脱臭剤、脱酸素剤、ビルダー、洗濯用消臭抗菌仕上げ剤、入浴剤、土壌改良剤、灌注液、切り花の延命剤、フローラルフォーム(切り花の固定化材)、水耕栽培植生シート、種子テープ、流体播種用媒体、結露防止用農業用シート、ドリップ吸収性シート等の食品包装材、保冷材、生鮮野菜運搬用吸水性シート等の運搬用資材、麺質改良剤、食品添加物、土木のシーリング材、建築用のシーリング材、シールド工法の逸泥防止剤、コンクリート混和剤、コンクリート用防水剤、ガスケット・パッキング、フロアポリッシュ用高分子、マスキング剤、塗料用高分子、シール材(例えば、電子機器若しくは光ファイバー等のシール材)、コーティング材(例えば、電子機器若しくは光ファイバー等のコーティング材)、通信ケーブル用止水材、プリント配線板用防湿コーティング剤、塗料、インキ、トナー、インクジェットインク、水性インキ、ボールペン用インキ、金属光沢色インキ、消去可能なインキ、筆記具用レフィル、インクジェット用記録紙、イオン交換膜である高分子機能性膜、逆浸透膜である高分子機能性膜、正浸透膜である高分子機能性膜、ガス分離膜である高分子機能性膜、プロトン伝導膜である高分子機能性膜、イオン交換ポリマー、原油増産用高分子(採鉱若しくは坑井掘削用高分子(例えば、一時的シール物質、石油掘削補助用分散液、流動性制御材若しくは坑井処理流体における高分子))、捺染用糊剤、染料固着剤、繊維用防染加工剤、均染剤、緩染剤、布加工薬剤、紙用サイズ剤、紙力増強剤、重金属類溶出抑制剤、重金属類固定化剤、セレン処理剤、ダイオキシン類の処理薬剤、排ガスの処理薬剤、冷却水処理薬剤、ガソリンの脱水剤、ガソリンの水分除去剤、油類の脱水剤、油類の水分除去剤、印刷インキ用バインダー、水溶性バインダー、不織布用バインダー、プラスチック強化繊維用バインダー、電子写真トナー用バインダー、磁気テープ用バインダー、レジンコンクリート用バインダー、鋳物砂用バインダー、ファインセラミック用バインダー、スケール防止剤、防錆剤、繊維処理剤、つや出しコーティング剤、シーラント、接着剤、導電剤、流動点降下剤、プラスチック着色助剤、ろ水性・歩留り向上剤、プラスチック・ハードコート剤、フォトレジスト用高分子、電磁波シールド用コーティング剤、プライマー、焼き入れ油用高分子、作動液用高分子、吸油性高分子、エポキシ樹脂硬化剤、樹脂強化剤、感光性組成物、シリカガラス添加剤、コーティング剤、包装材料(例えば、食品、医薬品若しくは電子材料等の包装材料)、一般工業用フィルム、包装材料用フィルム、射出成形機洗浄用組成物、水膨潤性玩具、シャボン玉、人工雪、消火剤若しくは延焼抑制剤水溶液としての利用、又はこれらにおける使用が好ましい。また、ある実施形態においては、化粧品、香粧品、医療関連用品、保健関連用品、生活用品、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、及びバインダーにおける使用が好ましい。
このため、本開示によれば、本開示に係るポリマーを含む界面活性剤、増粘剤、減粘剤、膨潤剤、吸水剤、ゲル化剤、結合剤(例えばキレート剤)、成膜剤(表面保護剤を含む)、凝集剤、接着剤、表面改質剤、又は徐放剤が提供される。また、本開示によれば、本開示に係るポリマーを含む、以下の群(以下、適用例群Aともいう)から選択される剤又は材料が提供される。
<適用例群A>
<<汎用剤>>
例えば、界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤、相溶化剤、高分子凝集剤、可塑剤。
なお、分散剤としては、例えば、顔料分散剤、農薬粒剤用分散剤、微粉炭用分散剤、セメント分散剤、又は潤滑油用清浄分散剤が挙げられ、徐放剤としては、例えば、化粧、医薬、農薬又は肥料等の成分を徐放する基材が挙げられる。
<<化粧品及び香粧品>>
例えば、
[スキンケア用品]例えば、化粧水、保湿液、乳液、エマルジョン、クリーム、ローション、洗顔オイル、クレンジングオイル、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、マッサージオイル、モイスチャークリーム、シェービングクリーム、シェービングオイル、シェービングローション、パック、
[メイクアップ用品]例えば、おしろい、口紅、マニキュア、ペディキュア、固形化粧料、固形粉末化粧料、粉体化粧料、油性化粧料、水中油型固型化粧料、油中水型乳化化粧料、水性二層型化粧料、凹凸補正化粧料、油中水型コンシーラー、化粧料用フィラー(ファンデーション)、フォームエアゾール化粧料、
[サンケア用品]例えば、日焼け止めローション、日焼け用オイル、
[ボディケア用品]例えば、ボディーローション、ボディーシャンプー、
[ヘアケア用品]例えば、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアートリートメント、ヘアコンディショナー、養毛オイル、ヘアオイル、ヘアムース、香油、ヘアリキッド、セットローション、ヘアスプレー、セット用ジェル剤、ヘアブリーチ、カラーリンス、カラースプレー、毛髪再形成用(パーマネント用)液、ヘアトニック、
[ハンドケア用品]例えば、ハンドローション、
[臭い制御用品又は香り制御用品]例えば、デオドラント、消臭剤、消香剤、香水、オーデコロン、オードトワレ、フレグランス。
<<医薬品及び医薬部外品並びに医薬関連材料>>
例えば、(薬剤)揮散剤、薬剤保持体、錠剤コーティング剤、内側空間に薬剤を格納するためのシームレスのカプセル基剤。
<<医療関連用品又は保健関連用品>>
例えば、創傷保護用ドレッシング材、医療用アンダーパット、パップ剤、医療用血液吸収体、培養細胞シート、手術用縫合糸、人工皮膚、スキャホールド、目薬、コンタクトレンズ洗浄剤、歯石沈着防止剤。
<<衛生材料>>
例えば、生理用品、おむつ、母乳パット、失禁用パッド、使い捨て雑巾、ペット用シート、携帯用トイレ。
<<生活用品>>
例えば、芳香剤、消臭剤、吸汗性繊維、ぬれティッシュー、使い捨てカイロ、消臭除湿シート、脱臭剤、脱酸素剤、ビルダー、洗濯用消臭抗菌仕上げ剤、入浴剤。
<<農業資材>>
例えば、保水材、土壌改良剤、灌注液、切り花の延命剤、フローラルフォーム(切り花の固定化材)、育苗用苗床、水耕栽培植生シート、種子テープ、流体播種用媒体、結露防止用農業用シート。
<<食品関連材料>>
例えば、食品鮮度保持剤、脱水剤、ドリップ吸収性シート等の食品包装材、保冷材、生鮮野菜運搬用吸水性シート等の運搬用資材、麺質改良剤、食品添加物。
<<土木関連材料又は建築関連材料>>
例えば、結露防止用建築材料、土木用シーリング材、建築用のシーリング材、シールド工法の逸泥防止剤、コンクリート混和剤、コンクリート用防水剤、ガスケット・パッキング、フロアポリッシュ用高分子、塗料用高分子、マスキング剤。
<<電気機器関連材料又は電子機器関連材料>>
例えば、シール材(例えば、電子機器若しくは光ファイバー等のシール材)、コーティング材(例えば、電子機器若しくは光ファイバー等のコーティング材)、通信ケーブル用止水材、プリント配線板用防湿コーティング剤。
<<筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料又は電子印刷関連材料>>
例えば、塗料、コーティング剤、インキ、トナー、インクジェットインク、水性インキ、ボールペン用インキ、金属光沢色インキ、消去可能なインキ、筆記具用レフィル、インクジェット用記録紙。
<<製造プロセス又は分析関連材料>>
<<製造プロセス関連材料又は分析関連材料>>
例えば、イオン交換膜である高分子機能性膜、逆浸透膜である高分子機能性膜、正浸透膜である高分子機能性膜、ガス分離膜である高分子機能性膜、プロトン伝導膜である高分子機能性膜、イオン交換ポリマー。
<<坑井関連材料>>
例えば、原油増産用高分子、より具体的には、例えば、採鉱又は坑井掘削用高分子(例えば、一時的シール物質、石油掘削補助用分散液、流動性制御材若しくは坑井処理流体における高分子)。
<<染色関連材料又は布処理関連材料>>
例えば、捺染用のり剤、染料固着剤、繊維用防染加工剤、均染剤、緩染剤、布加工薬剤。
<<製紙関連材料>>
例えば、紙用サイズ剤、紙力増強剤。
<<環境対策処理用材料>>
例えば、重金属類溶出抑制剤、重金属類固定化剤、セレン処理剤、ダイオキシン類の処理薬剤、排ガスの処理薬剤、冷却水処理薬剤、汚泥の凝固剤、ガソリンの脱水剤、ガソリンの水分除去剤、油類の脱水剤、油類の水分除去剤。
<<バインダー>>
例えば、印刷インキ用バインダー、水溶性バインダー、不織布用バインダー、プラスチック強化繊維用バインダー、電子写真トナー用バインダー、磁気テープ用バインダー、レジンコンクリート用バインダー、鋳物砂用バインダー、ファインセラミック用バインダー。
<<その他処理剤又は機能材料若しくは機能部材>>
例えば、スケール防止剤、防錆剤、繊維処理剤、つや出しコーティング剤、シーラント、接着剤、導電剤、流動点降下剤、プラスチック着色助剤、ろ水性・歩留り向上剤、プラスチック・ハードコート剤、フォトレジスト用高分子、電磁波シールド用コーティング剤、プライマー、焼き入れ油用高分子、作動液用高分子、吸油性高分子、エポキシ樹脂硬化剤、樹脂強化剤、感光性組成物、シリカガラス添加剤、包装材料(例えば、食品、医薬品又は電子材料等用の包装材料)、一般工業用フィルム、包装材料用フィルム、射出成形機洗浄用組成物、水膨潤性玩具、シャボン玉、人工雪、消火剤、延焼抑制剤水溶液。
(以上、適用例群A)
これらの剤や材料は、本開示に係るポリマーに加えて、さらに、用途に応じた適切な溶媒や追加成分を含んでいてもよい。また、ある実施形態においては、化粧品、香粧品、医療関連用品、保健関連用品、生活用品、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、及びバインダーにおける使用が好ましい。
以下、実施例により実施形態を詳細に説明するが、実施形態はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
GPC:ポリこはく酸イミドの重量平均分子量(Mw)はポリスチレンを標準とし、ポリアスパラギン酸、あるいは加水分解後のポリマーのMwはポリエチレンオキサイドを標準として、GPCにより測定した。
また、吸水量は以下の方法により測定した。
ティーバッグ法:乾燥ポリマー約0.1gを不織布製のティーバッグ(80mm×100mm)に入れ、過剰の蒸留水又は生理食塩水に浸漬して該ポリマーを一定時間膨潤させた後、ティーバッグを引き上げて1分間水切りを行い、重量を測定した。同様の操作をティーバッグのみで行った場合の重量をブランクとして、経時的に測定を行い、吸収後の重量からブランクの重量及び乾燥ポリマー重量を減じた値が一定になったときの値を、ポリマーの重量で除した値を吸水量(g/ポリマー1g)とした。
遠心分離法:乾燥ポリマー約0.1gをあらかじめ重量を測定した遠沈管に入れ、過剰の蒸留水又は生理食塩水に浸漬して該ポリマーを1時間膨潤させた後、1300×gで15分間遠心した。その上澄をピペットで除いた後、重量を測定して、吸水量(g/ポリマー1g)を求めた。
<調製例1(有機溶剤中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応)>
Mw=8.3万のポリこはく酸イミド3.0gをDMF18gに溶解させた溶液に、ヘキサメチレンジアミン0.54g(15モル%/ポリこはく酸イミド)のDMF溶液1.5gを室温で滴下した。滴下終了後、2分間経過した時点で反応液はゲル化しておらず、この溶液にエタノールを添加して再沈、濾過、乾燥して架橋ポリマー2.5gを得た。
得られた架橋ポリマー1.6gを300gの水に懸濁し、2NのNaOH水溶液を滴下し、pHを9〜11に調整しながら残りのイミド環の加水分解を行った。得られた反応懸濁液をエタノールに排出し、濾過、乾燥して所望のポリマー1.4gを得た。
<調製例2(有機溶剤中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応)>
リジンメチルエステル二塩酸塩1.8g(15モル%/ポリこはく酸イミド)を20gのDMFに懸濁し、1.6gのトリエチルアミンで中和した。該溶液にMw=9.4万のポリこはく酸イミド5.0gをDMFに溶解させた液25gを挿入し1時間、室温で攪拌後、1.6gのトリエチルアミンを滴下し、室温で47時間反応させて反応液がゲル化する前に濾過して、濾液をエタノールに排出し、乾燥して架橋ポリマー5.1gを得た。
得られた架橋ポリマー2.6gを500gの水に懸濁し、2NのNaOH水溶液を滴下し、pHを9〜11に調整しながら残りのイミド環の加水分解を行った。得られた反応懸濁液をエタノールに排出し、濾過、乾燥して所望のポリマー2.4gを得た。
<調製例3(有機溶剤中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応)>
リジンメチルエステル二塩酸塩の量を2.4g(20モル%/ポリこはく酸イミド)にした以外は調製例2と同様の操作を行って所望のポリマーを得た。
<調製例4(有機溶剤中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応>
Mw=18.8万のポリこはく酸イミドを用いた以外は調製例2と同様の操作を行って所望のポリマーを得た。
<調製例5(有機溶剤中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応)>
Mw=13.6万のポリこはく酸イミドを用い、リジンメチルエステル二塩酸塩の量を3.6g(30モル%/ポリこはく酸イミド)にした以外は調製例2と同様の操作を行って所望のポリマーを得た。
<調製例6(水溶液中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応)>
水30gにMw=6.9万のポリこはく酸イミド3.0gを懸濁させ、該懸濁液に、水2.0gにヘキサメチレンジアミン0.54g(15モル%/ポリこはく酸イミド)が溶解した液をゆっくりと室温で滴下した。この後、該反応懸濁液に2NのNaOH水溶液を滴下し、pHを9〜11に調整しながら、残ったイミド環の加水分解を行った。途中で水300gを加え、反応は24℃で、20時間行った。得られた反応懸濁液を静置し、上澄みを除去した後、1.5リットルのイソプロピルアルコール(IPA)中に排出し、濾過、乾燥により所望のポリマー2.4gを得た。
得られたポリマーの元素分析値を示す。
<調製例7(水溶液中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応)>
Mw=16.8万のポリこはく酸イミドを用いた以外は調製例6と同様の操作を行って所望のポリマーを得た。
<調製例8(水溶液中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応)>
ヘキサメチレンジアミンの量を0.27g(7.5モル%/ポリこはく酸イミド)にした以外は調製例6と同様の操作を行って所望のポリマーを得た。
<調製例9(水溶液中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応)>
Mw=10.8万のポリこはく酸イミドを用い、ヘキサメチレンジアミンの代わりにエチレンジアミンを用いた以外は調製例6と同様の操作を行った。
得られたポリマーの元素分析値を示す。
<調製例10(水溶液中でポリこはく酸イミドとジアミンを反応)>
水30gに、Mw=10.8万のポリこはく酸イミド3.0gを懸濁させた。一方、シスタミン・2HCl 1.0g(15モル%/ポリこはく酸イミド)を水6.0gに溶解し、8%NaOH水溶液4.7gで中和した溶液を、該懸濁液にゆっくりと室温で滴下した。この後、該反応懸濁液に2NのNaOH水溶液を滴下し、pHを9〜11に調整しながら、残ったイミド環の加水分解を行った。途中で水300gを加え、反応は24℃で25時間行った。得られた反応懸濁液を静置し、上澄みを除去した後、1.5リットルのIPA中に排出し、濾過、乾燥により所望のポリマー4.5gを得た。
得られたポリマーの元素分析値を示す。
調製例1〜10により得られたポリマーのティーバッグ法、及び遠心分離法により測定した吸水量(g/ポリマー1g)を表1に示す。
調製例1〜10で得られたポリマー又はこれらを本開示のポリマーの範囲内で適宜改変したポリマーを、上述の適用例群Aに記載の用途に用いる。それぞれの用途において、これらのポリマーは良好な特性を示す。

Claims (18)

  1. ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの、界面活性剤、増粘剤、減粘剤、膨潤剤、吸水剤、ゲル化剤、結合剤、成膜剤、凝集剤、接着剤、表面改質剤、又は徐放剤としての使用。
  2. ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーの、
    界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤、相溶化剤、高分子凝集剤及び可塑剤から選択される剤、化粧品、香粧品、医薬品、医薬部外品、医薬関連材料、医療関連用品、保健関連用品、衛生材料、生活用品、農業資材、食品関連材料、土木関連材料、建築関連材料、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、環境対策処理用材料、バインダー、又はこれら以外の処理剤若しくは機能材料若しくは機能部材における使用。
  3. 界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤、相溶化剤、高分子凝集剤、可塑剤、化粧水、保湿液、乳液、エマルジョン、クリーム、ローション、洗顔オイル、クレンジングオイル、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、マッサージオイル、モイスチャークリーム、シェービングクリーム、シェービングオイル、シェービングローション、パック、おしろい、口紅、マニキュア、ペディキュア、固形化粧料、固形粉末化粧料、粉体化粧料、油性化粧料、水中油型固型化粧料、油中水型乳化化粧料、水性二層型化粧料、凹凸補正化粧料、油中水型コンシーラー、化粧料用フィラー、フォームエアゾール化粧料、日焼け止めローション、日焼け用オイル、ボディーローション、ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアートリートメント、ヘアコンディショナー、養毛オイル、ヘアオイル、ヘアムース、香油、ヘアリキッド、セットローション、ヘアスプレー、セット用ジェル剤、ヘアブリーチ、カラーリンス、カラースプレー、毛髪再形成用液、ヘアトニック、ハンドローション、デオドラント、消臭剤、消香剤、香水、オーデコロン、オードトワレ、フレグランス、揮散剤、薬剤保持体、錠剤コーティング剤、内側空間に薬剤を格納するためのシームレスのカプセル基剤、創傷保護用ドレッシング材、医療用アンダーパット、パップ剤、医療用血液吸収体、培養細胞シート、手術用縫合糸、人工皮膚、スキャホールド、目薬、コンタクトレンズ洗浄剤、歯石沈着防止剤、母乳パット、失禁用パッド、使い捨て雑巾、ペット用シート、携帯用トイレ、芳香剤、消臭剤、吸汗性繊維、ぬれティッシュー、使い捨てカイロ、消臭除湿シート、脱臭剤、脱酸素剤、ビルダー、洗濯用消臭抗菌仕上げ剤、入浴剤、土壌改良剤、灌注液、切り花の延命剤、フローラルフォーム、水耕栽培植生シート、種子テープ、流体播種用媒体、結露防止用農業用シート、食品包装材、保冷材、運搬用資材、麺質改良剤、食品添加物、土木用のシーリング材、建築用のシーリング材、シールド工法の逸泥防止剤、コンクリート混和剤、コンクリート用防水剤、ガスケット・パッキング、フロアポリッシュ用高分子、マスキング剤、塗料用高分子、電子機器のシール材、電子機器のコーティング材、光ファイバーのシール材、光ファイバーのコーティング材、通信ケーブル用止水材、プリント配線板用防湿コーティング剤、塗料、インキ、トナー、インクジェットインク、水性インキ、ボールペン用インキ、金属光沢色インキ、消去可能なインキ、筆記具用レフィル、インクジェット用記録紙、イオン交換膜である高分子機能性膜、逆浸透膜である高分子機能性膜、正浸透膜である高分子機能性膜、ガス分離膜である高分子機能性膜、プロトン伝導膜である高分子機能性膜、イオン交換ポリマー、原油増産用高分子、捺染用糊剤、染料固着剤、繊維用防染加工剤、均染剤、緩染剤、布加工薬剤、紙用サイズ剤、紙力増強剤、重金属類溶出抑制剤、重金属類固定化剤、セレン処理剤、ダイオキシン類の処理薬剤、排ガスの処理薬剤、冷却水処理薬剤、ガソリンの脱水剤、ガソリンの水分除去剤、油類の脱水剤、油類の水分除去剤、印刷インキ用バインダー、水溶性バインダー、不織布用バインダー、プラスチック強化繊維用バインダー、電子写真トナー用バインダー、磁気テープ用バインダー、レジンコンクリート用バインダー、鋳物砂用バインダー、ファインセラミック用バインダー、スケール防止剤、防錆剤、繊維処理剤、つや出しコーティング剤、シーラント、接着剤、導電剤、流動点降下剤、プラスチック着色助剤、ろ水性・歩留り向上剤、プラスチック・ハードコート剤、フォトレジスト用高分子、電磁波シールド用コーティング剤、プライマー、焼き入れ油用高分子、作動液用高分子、吸油性高分子、エポキシ樹脂硬化剤、樹脂強化剤、感光性組成物、シリカガラス添加剤、コーティング剤、包装材料、一般工業用フィルム、包装材料用フィルム、射出成形機洗浄用組成物、水膨潤性玩具、シャボン玉、人工雪、消火剤若しくは延焼抑制剤水溶液としての又はこれらにおける使用である、請求項1又は2に記載の使用。
  4. 化粧品、香粧品、医療関連用品、保健関連用品、生活用品、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、若しくはバインダーにおける使用である、請求項1又は請求項2に記載の使用。
  5. ジアミン化合物がリジン、オルニチン、シスチン、シスタミン及びそれらの誘導体から成る群から選ばれる請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
  6. 各ポリアスパラギン酸鎖の重量平均分子量が2.4万以上である請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
  7. 前記ポリアスパラギン酸骨格の側鎖に存在するカルボキシル基のうち、前記ジアミンによって架橋されているカルボキシル基の割合が2〜60%である請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の使用。
  8. 前記ポリマーがpH12のNaOH水溶液中で95℃、2時間処理することにより水溶性になることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の使用。
  9. 前記ポリマーがティーバッグ法により蒸留水に対して50倍以上の吸水量を有する請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の使用。
  10. ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーを含む、剤であって、
    界面活性剤、増粘剤、減粘剤、膨潤剤、吸水剤、ゲル化剤、結合剤、成膜剤、凝集剤、接着剤、表面改質剤、及び徐放剤からなる群から選択される、剤。
  11. ジアミンによって鎖同士が部分的に架橋されたポリアスパラギン酸骨格を有するポリマーを含む、材料であって、
    界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤、相溶化剤、高分子凝集剤及び可塑剤から選択される剤、化粧品、香粧品、医薬品、医薬部外品、医薬関連材料、医療関連用品、保健関連用品、衛生材料、生活用品、農業資材、食品関連材料、土木関連材料、建築関連材料、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、環境対策処理用材料、バインダー、及びこれら以外の処理剤若しくは機能材料若しくは機能部材からなる群から選択される、材料。
  12. 界面活性剤、増粘剤、安定剤、保湿剤、除湿剤、調湿剤、吸湿剤、保水材、発泡剤、増泡剤、起泡増泡剤、泡安定化剤、消泡剤、可溶化剤、分散剤、乳化剤、帯電防止剤、キレート剤、凝着剤、エマルジョンブレーカー、滑剤、薬剤用担体、徐放剤、相溶化剤、高分子凝集剤、可塑剤、化粧水、保湿液、乳液、エマルジョン、クリーム、ローション、洗顔オイル、クレンジングオイル、クレンジングクリーム、クレンジングミルク、クレンジングローション、マッサージオイル、モイスチャークリーム、シェービングクリーム、シェービングオイル、シェービングローション、パック、おしろい、口紅、マニキュア、ペディキュア、固形化粧料、固形粉末化粧料、粉体化粧料、油性化粧料、水中油型固型化粧料、油中水型乳化化粧料、水性二層型化粧料、凹凸補正化粧料、油中水型コンシーラー、化粧料用フィラー、フォームエアゾール化粧料、日焼け止めローション、日焼け用オイル、ボディーローション、ボディーシャンプー、ヘアシャンプー、ヘアリンス、ヘアートリートメント、ヘアコンディショナー、養毛オイル、ヘアオイル、ヘアムース、香油、ヘアリキッド、セットローション、ヘアスプレー、セット用ジェル剤、ヘアブリーチ、カラーリンス、カラースプレー、毛髪再形成用液、ヘアトニック、ハンドローション、デオドラント、消臭剤、消香剤、香水、オーデコロン、オードトワレ、フレグランス、揮散剤、薬剤保持体、錠剤コーティング剤、内側空間に薬剤を格納するためのシームレスのカプセル基剤、創傷保護用ドレッシング材、医療用アンダーパット、パップ剤、医療用血液吸収体、培養細胞シート、手術用縫合糸、人工皮膚、スキャホールド、目薬、コンタクトレンズ洗浄剤、歯石沈着防止剤、母乳パット、失禁用パッド、使い捨て雑巾、ペット用シート、携帯用トイレ、芳香剤、消臭剤、吸汗性繊維、ぬれティッシュー、使い捨てカイロ、消臭除湿シート、脱臭剤、脱酸素剤、ビルダー、洗濯用消臭抗菌仕上げ剤、入浴剤、土壌改良剤、灌注液、切り花の延命剤、フローラルフォーム、水耕栽培植生シート、種子テープ、流体播種用媒体、結露防止用農業用シート、食品包装材、保冷材、運搬用資材、麺質改良剤、食品添加物、土木用のシーリング材、建築用のシーリング材、シールド工法の逸泥防止剤、コンクリート混和剤、コンクリート用防水剤、ガスケット・パッキング、フロアポリッシュ用高分子、マスキング剤、塗料用高分子、電子機器のシール材、電子機器のコーティング材、光ファイバーのシール材、光ファイバーのコーティング材、通信ケーブル用止水材、プリント配線板用防湿コーティング剤、塗料、インキ、トナー、インクジェットインク、水性インキ、ボールペン用インキ、金属光沢色インキ、消去可能なインキ、筆記具用レフィル、インクジェット用記録紙、イオン交換膜である高分子機能性膜、逆浸透膜である高分子機能性膜、正浸透膜である高分子機能性膜、ガス分離膜である高分子機能性膜、プロトン伝導膜である高分子機能性膜、イオン交換ポリマー、原油増産用高分子、捺染用糊剤、染料固着剤、繊維用防染加工剤、均染剤、緩染剤、布加工薬剤、紙用サイズ剤、紙力増強剤、重金属類溶出抑制剤、重金属類固定化剤、セレン処理剤、ダイオキシン類の処理薬剤、排ガスの処理薬剤、冷却水処理薬剤、ガソリンの脱水剤、ガソリンの水分除去剤、油類の脱水剤、油類の水分除去剤、印刷インキ用バインダー、水溶性バインダー、不織布用バインダー、プラスチック強化繊維用バインダー、電子写真トナー用バインダー、磁気テープ用バインダー、レジンコンクリート用バインダー、鋳物砂用バインダー、ファインセラミック用バインダー、スケール防止剤、防錆剤、繊維処理剤、つや出しコーティング剤、シーラント、接着剤、導電剤、流動点降下剤、プラスチック着色助剤、ろ水性・歩留り向上剤、プラスチック・ハードコート剤、フォトレジスト用高分子、電磁波シールド用コーティング剤、プライマー、焼き入れ油用高分子、作動液用高分子、吸油性高分子、エポキシ樹脂硬化剤、樹脂強化剤、感光性組成物、シリカガラス添加剤、コーティング剤、包装材料、一般工業用フィルム、包装材料用フィルム、射出成形機洗浄用組成物、水膨潤性玩具、シャボン玉、人工雪、消火剤並びに延焼抑制剤水溶液からなる群から選択される材料である、請求項11に記載の材料。
  13. 化粧品、香粧品、医療関連用品、保健関連用品、生活用品、電気機器関連材料、電子機器関連材料、筆記関連材料、塗装関連材料、印刷関連材料、電子印刷関連材料、製造プロセス関連材料、分析関連材料、坑井関連材料、染色関連材料、布処理関連材料、製紙関連材料、並びにバインダーからなる群から選択される材料である、請求項11に記載の材料。
  14. ジアミン化合物がリジン、オルニチン、シスチン、シスタミン及びそれらの誘導体から成る群から選ばれる、請求項10〜13のいずれか一項に記載の剤又は材料。
  15. 各ポリアスパラギン酸鎖の重量平均分子量が2.4万以上である請求項10〜14のいずれか一項に記載の剤又は材料。
  16. 前記ポリアスパラギン酸骨格の側鎖に存在するカルボキシル基のうち、前記ジアミンによって架橋されているカルボキシル基の割合が2〜60%である請求項10〜15のうちいずれか一項に記載の剤又は材料。
  17. 前記ポリマーがpH12のNaOH水溶液中で95℃、2時間処理することにより水溶性になることを特徴とする請求項10〜16のうちいずれか一項に記載の剤又は材料。
  18. 前記ポリマーがティーバッグ法により蒸留水に対して50倍以上の吸水量を有する請求項10〜17のうちいずれか一項に記載の剤又は材料。
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