JP2019089611A - フォークリフトのインチング機構およびフォークリフト - Google Patents

フォークリフトのインチング機構およびフォークリフト Download PDF

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Abstract

【課題】走行車輪に制動がかからない状態で、微速前後進時のリフト作業を効率よく行えるフォークリフトを提供する。【解決手段】リフトシリンダの駆動によりフォークが上昇されて荷を持ち上げるリフト作業中に、エンジンと変速機の間に介在されるクラッチが接続/分離されて、微速前進または微速後進を行うフォークリフトのインチング機構であって、前記リフトシリンダを駆動するリフトバルブと、前記リフトバルブ操作用のパイロット圧を操作する荷役用パイロットバルブ12と、前記荷役用パイロットバルブ12の所定の操作状態を検出する荷役用インチング検出器である第1〜第3圧力スイッチ17A〜17Cと、が具備され、前記荷役用インチング検出器により車載コントローラ34が前記クラッチを接続/分離するよう制御する。【選択図】図3

Description

本発明は、フォークを介して荷を持ち上げるリフト作業中に、車体の微速前進や微速後進を同時に行う場合、エンジンの駆動力をできるだけ荷役用の油圧ポンプに集中させるために、エンジンと変速機の間のクラッチの接続/分離を繰り返すフォークリフトのインチング機構、および上記インチング機構を備えたフォークリフトに関する。
たとえば特許文献1では、運転席に設けられたインチングスイッチをオンし、走行レバーを前進または後進に入れ、荷役用操作レバーをリフト側に操作すると同時に、右足でアクセルペダルを踏込んでエンジンを必要な回転数まで上げ、左足で左ブレーキペダルを踏込み、その踏込ストロークの中間位置でインチング検出器をオン/オフする。これによりエンジンと変速機の間の前進クラッチ/後進クラッチを分離/接続して、微速で前後進しつつ、エンジンの駆動力をできるだけ荷役用の油圧ポンプに集中させ、リフト作業を行うことができる。
特開2010−132414号公報
ところで、インチング検出器が左ブレーキペダルのストロークの中間位置に配置されるため、クラッチを分離/接続するためには、左ブレーキペダルをある程度踏込んで制動された状態で、さらに踏込/離反を繰り返し、インチング検出器をオン/オフすることになる。
このため、インチング動作時には、走行車輪にブレーキがかかった制動状態で、微速前後進を行うため、たとえば下方に傾斜した前傾路面などでは、安定した微速前後進が可能となるが、水平路面や上方に傾斜した後傾路面では、必要以上にエンジンの回転数を上げることになり、騒音の増加や燃費の低下につながる。
本発明は上記問題点を解決して、走行車輪が制動されない状態で、微速前後進時のリフト作業を効率よく行えるフォークリフトのインチング機構およびインチング機構を備えたフォークリフトを提供することを目的とする。
本発明は、リフトシリンダの駆動によりフォークが上昇されて荷を持ち上げるリフト作業中に、エンジンと変速機の間に介在されるクラッチが接続/分離されて、微速前進または微速後進を行うフォークリフトのインチング機構であって、
前記リフトシリンダを駆動するリフトバルブと、前記リフトバルブ操作用のパイロット圧を操作する荷役用パイロットバルブと、前記荷役用パイロットバルブの所定の操作状態を検出する荷役用インチング検出器と、が具備され、前記荷役用インチング検出器により前記クラッチが接続/分離されることを特徴とする。
上記構成によれば、荷役用パイロットバルブの操作中に、荷役用インチング検出器によりクラッチを操作してエンジンと変速機とを接続/分離することができるので、走行車輪が制動されることがない。したがって、必要以上にエンジンの回転数を上げることなく、リフト作業中に微速前進または微速後進を効率よく行うことができる。
また上記構成において、前記荷役用インチング検出器に、少なくとも、低圧の前記パイロット圧を検出する低圧検出用の圧力スイッチと、高圧の前記パイロット圧を検出する高圧検出用の圧力スイッチと、が具備され、前記低圧検出用の圧力スイッチと前記高圧検出用の圧力スイッチを選択するタイミング選択スイッチが設けられることが好ましい。
上記構成によれば、タイミング選択スイッチにより、低圧検出用の圧力スイッチが選択されると、荷役用操作レバーの操作量が少ない始端側でクラッチが分離/接続されることで、エンジンの駆動力が荷役用の油圧ポンプに伝達されてリフト駆動力が増大され、リフト作業を優先した荷役優先モードとなる。またタイミング選択スイッチにより、高圧検出用の圧力スイッチが選択されると、荷役用操作レバーの操作量が多い終端側でクラッチが分離/接続されることで、エンジンの駆動力が十分に走行車輪に伝達され、走行動作を優先した走行優先モードとなる。
さらに上記構成において、走行車輪が制動されるブレーキペダルの操作中間位置が検出されて前記クラッチが接続/分離される制動用インチング検出器が設けられ、前記タイミング選択スイッチは、前記低圧検出用の圧力スイッチ、前記高圧検出用の圧力スイッチおよび前記制動用インチング検出器のいずれかを選択可能とされることが好ましい。上記構成によれば、タイミング選択スイッチにより、走行車輪が制動されない非制動状態の荷役操作モードと、走行車輪が制動された制動状態の制動操作モードとを選択的に使用することができる。
さらにまた上記構成において、前記荷役用パイロットバルブ操作用の荷役用操作レバーの操作量を検出する荷役用位置検出器と、前記荷役用位置検出器の小操作量時に作動される低出力検出スイッチおよび前記荷役用位置検出器の大操作量時に作動される高出力検出スイッチと、が具備され、前記低出力検出スイッチと前記高出力検出スイッチを選択するタイミング選択スイッチが設けられることが好ましい。
上記構成によれば、タイミング選択スイッチにより、低出力検出スイッチが選択されると、荷役用操作レバーの操作量が少ない始端側でクラッチが分離/接続されることで、エンジンの駆動力が荷役用の油圧ポンプに伝達されてリフトシリンダの駆動力が増大され、リフト作業を優先した荷役優先モードとなる。またタイミング選択スイッチにより、高出力検出スイッチが選択されると、荷役用操作レバーの操作量が多い終端側でクラッチが分離/接続されることで、エンジンの駆動力が十分に走行車輪に伝達され、走行動作を優先した走行優先モードとなる。
また上記構成において、走行車輪を制動するブレーキペダルの操作中間位置が検出されて前記クラッチが接続/分離される制動用インチング検出器が具備され、前記タイミング選択スイッチは、前記低出力検出スイッチ、前記高出力検出スイッチおよび前記制動用インチング検出器のいずれかを選択可能とされることが好ましい。上記構成によれば、タイミング選択スイッチにより、走行車輪が制動されない非制動状態の荷役操作モードと、走行車輪が制動された制動状態の制動操作モードとを選択的に使用することができる。
さらに本発明のフォークリフトは、上記いずれかのインチング機構を備えたことを特徴とする。
請求項1および6記載の発明によれば、走行車輪が制動されない状態で、微速前進時または微速後進時のリフト作業を効率よく行える。
本発明に係るフォークリフトの実施の形態1を示し、フォークリフトの荷役装置を示す構成図である。 制動機構を示す構成図である。 インチング機構を示すブロック図である。 インチング機構を示す配線図である。 インチング機構の動作を説明する配線図である。 (a)〜(e)は荷役用操作レバーと第1〜第3圧力スイッチとパイロット圧の関係を示し、(a)は荷役用操作レバーのニュートラル状態の説明図、(b)は荷役用操作レバーの第1圧力スイッチの検出状態の説明図、(c)は荷役用操作レバーの第2圧力スイッチの検出状の説明図態、(d)は荷役用操作レバーの第3圧力スイッチの検出状態の説明図、(e)はリフト側スプールのストロークとパイロット圧を示すグラフである。 荷役車両の動力伝達機構を示す構成図である。 本発明に係るフォークリフトの実施の形態2を示し、フォークリフトの荷役装置を示す構成図である。 制動機構を示す構成図である。 インチング機構を示すブロック図である。 インチング機構を示す配線図である。
[実施の形態1]
インチング機構を具備し、たとえばコンテナなどの大型の荷を扱う大型のフォークリフトの実施の形態1を図1〜図6を参照して説明する。
(荷役装置)
図1および図6に示すように、荷役装置は、車体前部に設けられたフォーク(図示せず)を昇降して荷役作業を行うリフト装置11により構成されている。このリフト装置11は、エンジンEにより駆動されるブレーキ用の第1油圧ポンプP1および荷役・駆動機用の第2油圧ポンプP2ならびにパイロット用の第3油圧ポンプP3と、荷役用操作レバー12aにより操作される荷役用パイロットバルブ12と、この荷役用パイロットバルブ12によりパイロット圧を介して操作されるリフトバルブ15と、このリフトバルブ15により第2油圧ポンプP2から供給される荷役用圧油を進展室に供給可能なリフトシリンダ14と、を具備している。また荷役用パイロットバルブ12に、リフト側スプール弁12uおよびダウン側スプール弁12dが具備されている。そして、荷役用パイロットバルブ12のリフト側スプール弁12uのパイロット圧を検出する荷役用インチング検出器である第1〜第3圧力スイッチ17A〜17Cが設けられている。
ここで、18A,18Bは、第3油圧ポンプP3と荷役用パイロットバルブ12の間でパイロット用圧油を供給/排出するパイロット油圧給排出管であり、16A,16Bは、荷役用パイロットバルブ12のポートとリフトバルブ15のパイロット操作部15a,15bとの間でそれぞれパイロット圧を供給/排出する荷役用パイロット配管である。また13Aはリフトバルブ15のポートとリフトシリンダ14の進展室との間に接続されたリフト用油圧供給管、13Bはリフトシリンダ14の収縮室と油タンクTとの間に接続されたリフト用油圧排出管13Bである。第1〜第3圧力スイッチ17A〜17Cはリフト側の荷役用パイロット配管16Aに設けられる。
図5を参照して第1〜第3圧力スイッチ17A〜17Cの動作を説明する。
荷役用操作レバー12aを図5(a)に示すニュートラル状態(θ=0°)から図5(b)に示すようにリフト側にθ1傾けてリフト動作を行うと、第1圧力スイッチ17Aは、リフト側スプール弁12uのプレッシャストロークがON1となる位置のパイロット圧(低圧p1)を検出して作動される。また図4(c)に示すように、荷役用操作レバー12aをリフト側にθ2傾けてリフト動作を行うと、第2圧力スイッチ17Bは、リフト側スプール弁12uのプレッシャストロークがON2となる位置のパイロット圧(中圧p2)を検出して作動される。さらに図4(d)に示すように、荷役用操作レバー12aをリフト側にθ3傾けてリフト動作を行うと、第3圧力スイッチ17Cは、リフト側スプール弁12uのプレッシャストロークがON3となる位置のパイロット圧(高圧p3)を検出して作動される。
(制動機構)
図2,図6を参照して、油圧駆動式のディスクブレーキ装置24を具備したフォークリフトの制動機構21について説明する。
操作部に、運転席の床部右側に配置された第1ブレーキペダル(通常ブレーキペダル)22aと、運転席の床部左側に配置された第2ブレーキペダル(インチングブレーキペダル)23aと、を具備している。制動機構21は、第1ブレーキペダル22aにより操作されるスプール弁を有する第1ブレーキバルブ(通常ブレーキバルブ)22と、第2ブレーキペダル23aにより操作されるスプール弁を有する第2ブレーキバルブ(インチング用ブレーキバルブ)23と、エンジンEにより駆動される第1油圧ポンプP1および油タンクTと、第1油圧ポンプP1の停止時に制動用油圧を供給する油圧式アキュムレータ27と、ディスクブレーキ装置24を作動させるマスタシリンダ28と、を具備している。そして、第1、第2ブレーキバルブ22,23にそれぞれ制動油供給管25Aと制動油排出管25Bが接続されている。また第1ブレーキバルブ22の吐出ポートと2個のディスクブレーキ装置24の間に、マスタシリンダ28が介在された制動油給排管26がそれぞれ接続されている。
また、第2ブレーキバルブ23の吐出ポートから第1ブレーキバルブ22のパイロット操作ポート22bに、パイロット管29が接続されている。そして、このパイロット管29に、パイロット圧を検出する制動用インチング検出器である第4圧力スイッチ30が設けられている。この第4圧力スイッチ30は、第2ブレーキペダル23aが踏圧開始位置と踏圧限の踏込みストロークのほぼ中央(踏込操作中間位置)に対応するパイロット圧を検出してオンされる。
(動力伝達機構)
図6は、エンジンEから走行車輪Wおよび第1〜第3油圧ポンプP1〜P3への動力伝達機構であり、エンジンEから走行車輪Wまでの間で、エンジンE側から、トルクコンバータTC、前進クラッチFCおよび後進クラッチRC、前進変速機FTMおよび後進変速機RTM、プロペラシャフトPS、デファレンシャルギヤDG、アクスルシャフトASが設けられている。
第3油圧ポンプP3および油タンクTと、前進/後進クラッチFC,RCとの間に、クラッチ用供給管31Aおよびクラッチ用排出管31Bがそれぞれ接続され、クラッチ用供給管31Aおよびクラッチ用排出管31Bに電磁式の前後進セレクトバルブ33が介在されている。
(インチング機構)
図3のブロック図と図4A,4Bの配線図とを参照して、インチング機構を説明する。
運転席には、前進、中立(ニュートラル)、後進を選択して走行装置を操作するする前後進スイッチ32と、インチング操作を選択するタイミング選択スイッチ35が配置されている。
前後進スイッチ32の前進操作信号および後進操作信号は車両コントローラ(VCM)34に入力される。そして車両コントローラ34により前進ソレノイド33FSまたは後進ソレノイド33RSに通電されて前後進セレクトバルブ33が操作される。
タイミング選択スイッチ35は、第2ブレーキペダル23aによる制動操作モードAか、または荷役用操作レバー12aによる荷役操作モードB〜Dを選択することができる。前記荷役操作モードB〜Dは、パイロット圧が低圧p1で第1圧力スイッチ17Aをオンする荷役優先インチングモードBと、パイロット圧が中圧p2で第2圧力スイッチ17Bをオンする中間インチングモードCと、パイロット圧が高圧p3で第3圧力スイッチ17Cをオンする走行優先インチングモードDとを有している。図4A,図4Bにおいて、37はバッテリである。
荷役優先インチングモードBは、荷役用操作レバー12aの操作量が少ない操作始端側で、前後進クラッチFC/RCを分離/接続して、走行車輪Wに伝達される駆動力を減少させて、多くの駆動力を第2油圧ポンプP2に伝達するため、リフト動作を優先したい時に使用される。また走行優先インチングモードDは、荷役用操作レバー12aの操作量が大きい操作終端側で、走行車輪Wに駆動力が十分に伝達された後に、前後進クラッチFC/RCを分離/接続して、走行車輪Wへの駆動力が減少されリフトシリンダ14への駆動力が増大されるため、走行動作を優先したい時に使用される。中間インチングモードCは、荷役優先インチングモードBと走行優先インチングモードDの間の中間位置においてインチング動作を行う。
制動操作モードAは、第2ブレーキペダル23aによる走行車輪Wの制動状態で働くインチング動作である。
(荷役操作モード)
図4Bに示すように、タイミング選択スイッチ35により荷役優先インチングモードBが選択される場合、(a)前後進スイッチ32によりたとえば前進モードが選択されると、(b)車両コントローラ34から前進ソレノイド33FSに通電されて、前後進セレクトバルブ33から前進クラッチFCに圧油が供給され前進クラッチFCが接続状態となる、これにより、トルクコンバータTCと前進変速機FTMが接続されてエンジンEの駆動力が走行車輪Wに伝達されて前進され、同時にエンジンEにより第1〜第3油圧ポンプP1〜P3が駆動される。
そして、荷役用操作レバー12aがリフト側に操作されて操作始端側でパイロット圧がp1となると、第1圧力スイッチ17Aがオンされる。すると(c)インチング制御リレー36に通電されて、(e)接点がオン側に切り替わる。これにより、(e)車両コントローラ34への入力がGND側(接地側)となると、(f)車両コントローラ34では、このGND入力をトリガーとして、前進ソレノイド33FSへの通電が停止される。したがって、前後進セレクトバルブ33から前進クラッチFCへの油圧が停止されて前進クラッチFCが分離され、走行モードがニュートラル状態となる。
これにより、エンジンEの全ての駆動力で第1〜第3油圧ポンプP1〜P3が駆動される。さらに荷役用操作レバー12aが、パイロット圧p1が検出される位置の前後に交互に操作されることで、第1圧力スイッチ17Aのオン/オフが繰り返され、半クラッチ状態となってリフト動力が優先されるとともに車体が微速前進される。
このように荷役優先インチングモードBが選択されることにより、荷役用操作レバー12aのリフト操作の操作初期側で前進クラッチFCが分離/接続され、十分な駆動力が第2油圧ポンプP2に送られ荷役動作をスムーズに行うことができる。
またタイミング選択スイッチ35により、走行優先インチングモードDが選択される場合、前後進スイッチ32によりたとえば後進モードが選択されると、車両コントローラ34から後進ソレノイド33RSに通電される。これにより、前後進セレクトバルブ33が操作されて後進クラッチRCに圧油が供給され、後進クラッチRCが接続状態となる。そしてトルクコンバータTCと後進変速機RTMが接続されてエンジンEの駆動力が走行車輪Wに伝達され前進され、同時にエンジンEにより第1〜第3油圧ポンプP1〜P3が駆動される。
次いで、荷役用操作レバー12aがリフト側に操作されて操作終期側でパイロット圧がp3となると、第3圧力スイッチ17Cがオンされる。そして、インチング制御リレー36に通電されて接点がオン側に切り替わる。これにより車両コントローラ34への入力がGND側(接地側)となりと、車両コントローラ34では、このGND入力をトリガーとして、後進ソレノイド33RSへの通電が停止される。これにより後進クラッチRCが分離されて、走行モードがニュートラル状態となる。
そして、エンジンEの全ての駆動力が第1〜第3油圧ポンプP1〜P3に伝達されて駆動される。そして荷役用操作レバー12aが、パイロット圧p3となる前後位置に交互に操作されることで、第3圧力スイッチ17Cのオン/オフが繰り返され後進クラッチRCを半クラッチ状態でリフト動力が増大される。
このようにタイミング選択スイッチ35により走行優先インチングモードDが選択されると、荷役用操作レバー12aのリフト操作の操作終期側で後進クラッチRCが分離/接続されることで、エンジンEの駆動力が走行車輪Wに十分に伝達された後に、後進クラッチRCを半クラッチ状態としてエンジンEの動力をリフトシリンダ14側に伝達するので、走行動作をスムーズに行うことができる。
(制動操作モードA)
タイミング選択スイッチ35により制動操作モードAが選択される場合、前後進スイッチ32をたとえば前進側に操作すると、車両コントローラ34により前進ソレノイドFSに通電して前後進セレクトバルブ33を前進側に操作する。これにより、第3油圧ポンプP3から作動用油圧を前進クラッチFCに供給して接続し、エンジンEの動力を走行車輪Wに伝達して前進する。
走行中に、第2ブレーキペダル23aを踏込むと、第1油圧ポンプP1から供給されたパイロット圧が第1ブレーキバルブ22のパイロット操作ポート22bに送られる。これにより、第1ブレーキバルブ22が操作されて、第1油圧ポンプP1から供給された制動用油圧が、第1ブレーキバルブ22からマスタシリンダ28を介してディスクブレーキ装置24に送られて走行車輪Wが制動される。
この時、第2ブレーキペダル23aが中間検出位置を越えて踏込まれると、第4圧力スイッチ30がオンされてインチング制御リレー36に通電され、接点がオン側に切り替わる。これにより、車両コントローラ34への入力がGND側(接地側)となり、車両コントローラ34では、このGND入力をトリガーとして前進ソレノイド33FSへの通電を停止する。これにより走行モードがニュートラル状態となる。
そして、第2ブレーキペダル23aの踏込/離反を中間検出位置を挟んで交互に行うことにより、前後進セレクトバルブ33がニュートラル位置と前進位置の間で交互に切り換えられる。これにより半クラッチ状態となって微速前進される。そしてエンジンEの駆動力の大部分で第1〜第3油圧ポンプP1〜P3が駆動され、第2油圧ポンプP2から大きい油圧がリフトシリンダ14に送られて大きい駆動力でリフト駆動される。
ここで、タイミング選択スイッチ35にオフ操作の選択はなく、運転中、走行とリフト動作が行われれば、自動的にインチングが行われる。
(実施の形態1の効果)
実施の形態1によれば、前後進クラッチFC,RCの接続/分離を行うインチング検出器である第1〜第3圧力スイッチ17A〜17Cを、荷役用操作レバー12aにより操作される所定のパイロット圧に対応してオン/オフするように配置したので、走行車輪Wが制動されない状態で、インチングを行うことができ、微速前進または微速後進中のリフト動作を効率よく行うことができる。
また第1〜第3圧力スイッチ17A〜17Cは、荷役用操作レバー12aの操作による複数のパイロット圧にそれぞれ対応して配置している。すなわち、荷役用操作レバー12aの操作量が小さくパイロット圧が低い状態で作動される第1圧力スイッチ17Aと、荷役用操作レバー12aの操作量が大きくパイロット圧が高い状態で作動される第3圧力スイッチ17Cと、を具備することにより、タイミング選択スイッチ35により、荷役優先モードBか走行優先モードDかを作業状態に応じて選択することができる。
さらに荷役用操作レバー12aの操作量が荷役優先モードBと走行優先モードDの中間で、パイロット圧が中間の状態で作動される第2圧力スイッチ17Bを設けることにより、インチングのタイミングの選択幅を広げて、荷役作業を効果的に行うことができる。
さらにタイミング選択スイッチ35により制動用操作モードを選択することで、第2ブレーキペダル23aによる踏込操作で第4圧力スイッチ30をオンして、走行車輪Wに制動された状態でインチング操作が可能となり、前傾路面でのリフト動作と微速前後進を安定して行うことができる。
[実施の形態2]
インチング機構を有するフォークリフトの実施の形態2を、図7〜図10を参照して説明する。なお、実施の形態1と同一部材には同一符号を付して説明する。実施の形態2は、荷役用および制動用インチング検出器である第1〜第4圧力スイッチ17A〜17C,30に替えて、荷役用インチング検出器として、荷役用操作レバー12aの操作量(角度)を検出するポテンショメータ(位置検出器)41と、荷役用インチング検出器として、第2ブレーキバルブ23のスプール弁のスプール位置を検出するリミットスイッチ44を設けたものである。
図7に示すように、荷役用操作レバー12aには、その操作量(角度)を検出する荷役用インチング検出器であるポテンショメータ41が設けられている。この位置検出器であるポテンショメータ41やロータリエンコーダなどの出力値(例えば電圧やパルス数など)を検出する出力検出器(荷役用インチング検出器)42が設けられている。この出力検出器42により、荷役用操作レバー12aの操作量に基づいて、パイロット圧がp1,p2,p3に対応する出力検出器42の出力値をそれぞれ検出し、図9の第1出力検出スイッチ(荷役用インチング検出器、低出力検出スイッチ)43Aおよび第2出力検出スイッチ(荷役用インチング検出器、中出力検出スイッチ)43Bならびに第3出力検出スイッチ(荷役用インチング検出器、高出力検出スイッチ)43Cをそれぞれ作動(オン)する。
また図8に示すように、第2ブレーキバルブ23のスプールの出退位置を検出する制動用インチング検出器である、リミットスイッチ44およびこのリミットスイッチ44の検出信号により作動(オン)される制動用検出スイッチ45が設けられている。
上記実施の形態2によれば、出力検出器42と第1〜第3出力検出スイッチ43A〜43Cおよび制動用出力検出スイッチ44により、実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
P1〜P3 第1〜第3油圧ポンプ
E エンジン
FC 前進クラッチ
RC 後進クラッチ
W 走行車輪
11 リフト装置
12 荷役用パイロットバルブ
12a 荷役用操作レバー(荷役操作器)
14 リフトシリンダ
15 リフトバルブ
17A 第1圧力スイッチ(荷役用インチング検出器、低圧検出用の圧力スイッチ)
17B 第2圧力スイッチ(荷役用インチング検出器、中圧検出用の圧力スイッチ)
17C 第3圧力スイッチ(荷役用インチング検出器、高圧検出用の圧力スイッチ)
21 制動機構
23 第2ブレーキバルブ(インチング用ブレーキバルブ)
23a 第2ブレーキペダル
24 ディスクブレーキ装置
30 第4圧力スイッチ(制動用インチング検出器)
32 前後進スイッチ
33 前後進セレクトバルブ
33FS 前進ソレノイド
33RS 後進ソレノイド
34 車両コントローラ
35 タイミング選択スイッチ
36 インチング制御リレー
41 ポテンショメータ(荷役用インチング検出器、位置検出器)
42 出力検出器(荷役用インチング検出器)
43A 第1出力検出スイッチ(荷役用インチング検出器、低出力検出スイッチ)
43B 第2出力検出スイッチ(荷役用インチング検出器、中出力検出スイッチ)
43C 第3出力検出スイッチ(荷役用インチング検出器、高出力検出スイッチ)
44 リミットスイッチ(制動用インチング検出器)
45 制動用検出スイッチ
本発明は、リフトシリンダの駆動によりフォークが上昇されて荷を持ち上げるリフト作業中に、エンジンと変速機の間に介在されるクラッチが接続/分離されて、微速前進または微速後進を行うフォークリフトのインチング機構であって、
前記リフトシリンダを駆動するリフトバルブと、前記リフトバルブ操作用のパイロット圧を操作する荷役用パイロットバルブと、前記荷役用パイロットバルブの所定の操作状態を検出する荷役用インチング検出器と、が具備され、前記荷役用インチング検出器が前記荷役用パイロットバルブの所定の操作状態を検出した際に前記クラッチが接続/分離されることを特徴とする。

Claims (6)

  1. リフトシリンダの駆動によりフォークが上昇されて荷を持ち上げるリフト作業中に、エンジンと変速機の間に介在されるクラッチが接続/分離されて、微速前進または微速後進を行うフォークリフトのインチング機構であって、
    前記リフトシリンダを駆動するリフトバルブと、
    前記リフトバルブ操作用のパイロット圧を操作する荷役用パイロットバルブと、
    前記荷役用パイロットバルブの所定の操作状態を検出する荷役用インチング検出器と、が具備され、
    前記荷役用インチング検出器により前記クラッチが接続/分離される
    ことを特徴とするフォークリフトのインチング機構。
  2. 前記荷役用インチング検出器に、少なくとも、低圧の前記パイロット圧を検出する低圧検出用の圧力スイッチと、高圧の前記パイロット圧を検出する高圧検出用の圧力スイッチと、が具備され、
    前記低圧検出用の圧力スイッチと前記高圧検出用の圧力スイッチを選択するタイミング選択スイッチが設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載のフォークリフトのインチング機構。
  3. 走行車輪が制動されるブレーキペダルの操作中間位置が検出されて前記クラッチが接続/分離される制動用インチング検出器が設けられ、
    前記タイミング選択スイッチは、前記低圧検出用の圧力スイッチ、前記高圧検出用の圧力スイッチおよび前記制動用インチング検出器のいずれかを選択可能とされる
    ことを特徴とする請求項2記載のフォークリフトのインチング機構。
  4. 前記荷役用パイロットバルブ操作用の荷役用操作レバーの操作量を検出する荷役用位置検出器と、前記荷役用位置検出器の小操作量時に作動される低出力検出スイッチおよび前記荷役用位置検出器の大操作量時に作動される高出力検出スイッチと、が具備され、
    前記低出力検出スイッチと前記高出力検出スイッチを選択するタイミング選択スイッチが設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載のフォークリフトのインチング機構。
  5. 走行車輪を制動するブレーキペダルの操作中間位置が検出されて前記クラッチが接続/分離される制動用インチング検出器が具備され、
    前記タイミング選択スイッチは、前記低出力検出スイッチ、前記高出力検出スイッチおよび前記制動用インチング検出器のいずれかを選択可能とされる
    ことを特徴とする請求項4記載のフォークリフトのインチング機構。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のインチング機構を備えた
    ことを特徴とするフォークリフト。
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