JP2019089235A - ブロー成形品の成形方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、プリブローにおけるパリソンの膨らみを所定の範囲内にしてブロー成形品の肉厚を安定させることができる、ブロー成形品の成形方法を提供する。【解決手段】ブロー成形品の成形方法において、ブロー成形金型10は、ブロー成形割型11を有する。パーティングラインで開かれた両側のブロー成形割型11のキャビティー面の間にパリソン14を位置させて、パリソン14の上下端を閉じ、プリブローを行い、プリブロー後にブロー成形を行う。プリブロー後のパリソン14を撮影し、撮影した画像データを画像計測装置30に送付し、パリソン15の膨らみ形状を計測記録し、あらかじめ設定されたパリソン14の膨らみ形状の中央値と計測記録されたパリソン14の膨らみ形状の差を計算する。パリソン14の計算された膨らみ形状の差に基づき、プリブローの空気吹込み流量を制御する。【選択図】図1
Description
本発明は、ブロー成形金型を使用して合成樹脂のパリソンにより形成されたブロー成形品の成形方法に関するものである。
従来、中空状のブロー成形品、例えば、自動車用等の燃料タンクの構造としては、金属製のものが用いられていたが、近年、車両の軽量化や、錆が発生しないこと、所望の形状に成形しやすいことなどによって中空状の熱可塑性合成樹脂製のものが用いられるようになってきた。
熱可塑性合成樹脂製の中空状の製品の製造は、中空体を成形することの容易性からブロー成形方法が多く用いられてきた。ブロー成形方法では、溶融した熱可塑性合成樹脂部材のパリソンを円筒状にして上から押出して、そのパリソンを金型で挟みパリソン中に空気を吹き込み、中空体を製造していた。
このブロー成形は、ブロー成形品の肉厚のばらつきを少なくするために、筒状に押し出したパリソンや2枚の板状のパリソンを、まずブロー成形前に所定の大きさに膨らませるために、プリブローを行っている。そのプリブローをして膨らませた後に、ブロー成形金型を使用して、ブロー成形を行っている。
このプリブローにおいては、プリブロー開始時点のパリソンの内圧を測定して、プリブローの開始の時点を調整するようにフィードバックして成形するものがある(例えば、特許文献1参照。)。この場合には、パリソンの溶融樹脂の温度、圧力やパリソンの肉厚によってプリブローの内圧は一定とならず、プリブローの開始の時点を早くしたり遅くしたりすることだけでは、安定したプリブローによるパリソンの膨らんだ形状を得ることができない。
また、パリソンをプリブローにより空気で膨らませた後、パリソンの中の空気をプリブローラインに接続した真空引き回路を介して強制的に吸引して、排気して、パリソンの破裂を防止して、ブロー成形品の品質のばらつきを防止しようとするものがある(例えば、特許文献2参照。)。この場合は、パリソンの破裂を防止してブロー成形品のばらつきを防止するものであり、プリブローによるパリソンの膨らみ幅を一定にして、ブロー成形品の肉厚を安定させることはできない。
そのため、本発明は、プリブローにおけるパリソンの膨らみを所定の範囲内にしてブロー成形品の肉厚を安定させることができる、ブロー成形品の成形方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形金型を使用して合成樹脂のパリソンにより形成されたブロー成形品の成形方法において、
ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたパリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型を有し、
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、開かれた両側のブロー成形割型のキャビティー面の間にパリソンを位置させて、パリソンの上下端を閉じ、プリブローを行い、プリブロー後にブロー成形を行うブロー成形品の成形方法であって、
プリブロー後のパリソンを撮影し、撮影した画像データを画像計測装置に送付し、パリソンの膨らみ形状を計測記録し、あらかじめ設定されたパリソンの膨らみ形状の中央値と計測記録されたパリソンの膨らみ形状の差を計算し、
パリソンの計算された膨らみ形状の差に基づき、プリブローの空気吹込み流量を制御することを特徴とするブロー成形品の成形方法である。
ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたパリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型を有し、
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、開かれた両側のブロー成形割型のキャビティー面の間にパリソンを位置させて、パリソンの上下端を閉じ、プリブローを行い、プリブロー後にブロー成形を行うブロー成形品の成形方法であって、
プリブロー後のパリソンを撮影し、撮影した画像データを画像計測装置に送付し、パリソンの膨らみ形状を計測記録し、あらかじめ設定されたパリソンの膨らみ形状の中央値と計測記録されたパリソンの膨らみ形状の差を計算し、
パリソンの計算された膨らみ形状の差に基づき、プリブローの空気吹込み流量を制御することを特徴とするブロー成形品の成形方法である。
請求項1の本発明では、ブロー成形金型を使用して合成樹脂のパリソンにより形成されたブロー成形品の成形方法において、ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成されたパリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型を有している。このため、ブロー成形割型を開閉して、パリソンを挟持することにより、プリブローとブロー成形を行うことができる。
ブロー成形金型をパーティングラインで開き、開かれた両側のブロー成形割型のキャビティー面の間にパリソンを位置させて、パリソンの上下端を閉じ、プリブローを行い、プリブロー後にブロー成形を行うブロー成形品の成形方法である。このため、パリソンの上下端を閉じてパリソン内に空気を吹き込みプリブローを行い、パリソンを膨らませたのちに、ブロー成形割型でブロー成形を行いブロー成形品を成形することができる。
プリブロー後のパリソンを撮影し、撮影した画像データを画像計測装置に送付し、パリソンの膨らみ形状を計測記録する。このため、プリブロー後のパリソンの膨らみ形状を撮影して、画像データを画像計測装置に送付することにより、膨らみ形状の寸法を非接触で自動的に測定することができる。
あらかじめ設定されたパリソンの膨らみ形状の中央値と計測記録されたパリソンの膨らみ形状の差を計算する。このため、プリブロー後のパリソンの膨らみ形状が、膨らみ形状の中央値とどの程度ずれているかを判断することができ、次のプリブローの成形に反映させることができる。
プリブロー後のパリソンの膨らみ形状の計算された膨らみ形状の差に基づき、プリブローの空気吹込み流量を制御する。このため、プリブロー後のパリソンの膨らみ形状の計算された膨らみ形状の差に基づき、次のプリブローの空気吹込み流量を制御することにより、パリソン温度が変化した場合でも、その変化に追従して、プリブローの膨らみの幅を一定にして、ブロー成形品の肉厚を安定させ、特にバリ近傍の部分の肉厚を安定させることができる。
請求項2の本発明は、パリソンの脹らみ形状の中央値は、直近の連続した3回のプリブロー後のパリソンの撮影により、パリソンの膨らみ形状の計測値の平均により設定するブロー成形品の成形方法である。
請求項2の本発明では、パリソンの脹らみ形状の中央値は、直近の連続した3回のプリブロー後のパリソンの撮影により、パリソンの膨らみ形状の計測値の平均により設定する。このため、プリブローのパリソンの膨らみのばらつきを抑えて、ブロー成形後のブロー成形品の肉厚を安定させることができる。
請求項3の本発明は、プリブロー後のパリソンを撮影は、デジタルカメラ又はレーザー光で行うブロー成形品の成形方法である。
請求項3の本発明では、プリブロー後のパリソンを撮影は、デジタルカメラ又はレーザー光で行うため、非接触で撮影が容易であるとともに、撮影した画像を画像データとして画像計測装置に送付することができ、パリソンの膨らみ形状を数値データとして計測記録することができる。
請求項4の本発明は、プリブローの空気吹込み流量の制御は、吹込み空気の圧力と時間を変化させて行うブロー成形品の成形方法である。
請求項4の本発明では、プリブローの空気吹込み流量の制御は、吹込み空気の圧力と時間を変化させて行うため、プリブローによるパリソンの膨らみ形状を確実に制御することができる。
請求項5の本発明は、パリソンの膨らみ形状の計測は、パリソンの上部から下部まで複数個所を測定するブロー成形品の成形方法である。
請求項5の本発明では、パリソンの膨らみ形状の計測は、パリソンの上部から下部まで複数個所を測定するため、プリブロー語のパリソンの膨らみの形状を確実に把握して、パリソンの膨らみの全体形状を確実に制御することができる。
あらかじめ設定されたパリソンの膨らみ形状の中央値と計測記録されたパリソンの膨らみ形状の差を計算するため、プリブロー後のパリソンの膨らみ形状が、膨らみ形状の中央値とどの程度ずれているかを判断することができ、次のプリブローの成形に反映させることができる。
プリブロー後のパリソンの膨らみ形状の計算された膨らみ形状の差に基づき、プリブローの空気吹込み流量を制御するため、次のプリブローの空気吹込み流量を制御することにより、プリブローの膨らみの幅を一定にして、ブロー成形品のバリ近傍の部分の肉厚を安定させることができる。
プリブロー後のパリソンの膨らみ形状の計算された膨らみ形状の差に基づき、プリブローの空気吹込み流量を制御するため、次のプリブローの空気吹込み流量を制御することにより、プリブローの膨らみの幅を一定にして、ブロー成形品のバリ近傍の部分の肉厚を安定させることができる。
本発明の実施の形態のブロー成形品の成形方法について、ブロー成形品である自動車用の燃料タンク1のブロー成形方法を例にとり、図1〜図7に基づき説明する。本発明は、燃料タンク1の成形方法を例にとり説明するが、他のブロー成形品のブロー成形方法や真空成形方法についても使用することができる。
図7は、本発明の実施の形態のブロー成形方法により製造された燃料タンク1の斜視図である。
本発明の実施の形態において、ブロー成形装置で製造される燃料タンク1は、図7に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
本発明の実施の形態において、ブロー成形装置で製造される燃料タンク1は、図7に示すように、その燃料タンク1に燃料ポンプ(図示せず)等を出し入れするためにポンプユニット取付孔4が上面に形成されている。また、燃料タンク1の側面又は上面には、インレットパイプ(図示せず)から燃料を注入する燃料注入孔5が形成されている。
また、燃料タンク1の周囲には外周リブ2が全周に亘りパリソン14の挟持、又は2枚のパリソン14の溶着により形成されており、外周リブ2のコーナー部等の所定箇所には、数箇所に亘り取付用孔3が形成され、取付用孔3と車体をボルト締めすることにより、燃料タンク1を車体に取付けている。外周リブ2は、後述するプリブローとブロー成形によりブロー成形金型10の割型11が閉じられるときに、割型11により挟持されて溶着されて形成される。
さらに、燃料タンク1の上面には、内部の燃料蒸気を回収するホース等を接続する各所の取付孔6が形成されている。
なお、燃料タンク1の外形は、ブロー成形により、ブロー成形金型10の割型11のキャビティー面にパリソン14が押圧されて形成される。
なお、燃料タンク1の外形は、ブロー成形により、ブロー成形金型10の割型11のキャビティー面にパリソン14が押圧されて形成される。
本実施の形態において成形される燃料タンク1は、後述するブロー成形金型10で製造される。燃料タンク1の外壁は、ブロー成形で形成され、その外壁は、1層又は多層で形成され、多層の場合は、例えば、外側から順に表皮層、外部本体層、外部接着剤層、バリヤ層、内部接着剤層及び内部本体層から形成されている。
本実施の形態において成形される燃料タンク1は、ブロー成形により成形されるが、ブロー成形においては、比較的に低圧な空気をパリソン14内に吹き込んで、パリソン14を膨らませてプリブローを行った後に、ブロー成形金型10の割型11を閉じてブロー成形を行い、燃料タンク1の局所的偏肉を防止して、肉厚を安定させるためにプリブローが行われている。
本実施の形態において、図1に示すように、ブロー成形金型10の割型11を左右に開き、その間にダイコア15からパリソン14を垂下させる。
本実施の形態では、パリソン14は、円筒状のパリソン14を使用するが、2枚の切断されたシート状のものを使用することもできる。
その後、パリソン14の下端をピンチ板16で挟持する。その時,パリソン14の上端はダイコア15と連続しており、パリソン14は、上下で内部の空気が逃げないように封じられる。この時、パリソン14の上端も下端と同様にピンチ板16で挟持することもできる。
本実施の形態では、パリソン14は、円筒状のパリソン14を使用するが、2枚の切断されたシート状のものを使用することもできる。
その後、パリソン14の下端をピンチ板16で挟持する。その時,パリソン14の上端はダイコア15と連続しており、パリソン14は、上下で内部の空気が逃げないように封じられる。この時、パリソン14の上端も下端と同様にピンチ板16で挟持することもできる。
パリソン14の下端をピンチ板16で挟持したときに、ピンチ板16とピンチ板16の間のパリソン14の内部に下方からエア吹込口13が挿入されている。エア吹込口13は、プリブローエア供給装置31と接続されて、プリブローエア供給装置31からエアが供給されて、パリソン14内にエアが供給されてプリブローが行われる。
プリブローを行ったのちは、ブロー成形金型10の割型11を閉じて、プリブローにより膨らんだパリソン14を閉じて、ブロー成型を行う。その後、割型11を開き、パリソン14を取り出す。その時、パリソン14は、図6に示すように、燃料タンク1を形成する製品部14aと、製品部14aの周囲に形成され、製品部14aから切除されるバリ14bの部分がある。
燃料タンク1においては、外周リブ2とその付近の燃料タンク1の外壁の肉厚を確保するために、バリ14bの近傍の製品部14aに相当する部分のプリブローによるパリソン14の膨らみの形状のばらつきを抑える必要がある。プリブローによるパリソン14の膨らみにばらつきがあると、ブロー成形後の製品である燃料タンク1の膨らみにばらつきが生じて、燃料タンク1の外壁、特にパリソン14が大きく膨張する外周リブ2付近の肉厚にもばらつきが生じることになる。そのため、プリブローによるパリソン14の膨らみの制御をする必要がある。
プリブローが行われると、図2に示すように、プリブローがなされたパリソン14の外形が測定される。パリソン14の外形の測定は、図1に示すように、ブロー成形金型10の割型11の横方向から3Dスキャナカメラ20で撮影して、その撮像データを3D画像計測装置30に送り、3D画像計測装置30により計算して、パリソン14の外形寸法を計測する。このとき、パリソン14の後方に撮影板21を使用してもよい。
本実施の形態では、3Dスキャナカメラ20を使用したが、レーザー光線をプリブローがなされたパリソン14の外形の所定個所に照射して、パリソン14の膨らみ程度や、広がりを速成することもできる。
3Dスキャナカメラ20とレーザー光線による測定は、いずれもパリソン14に対して非接触で測定可能であり、パリソン14を変形させることがない。
3Dスキャナカメラ20とレーザー光線による測定は、いずれもパリソン14に対して非接触で測定可能であり、パリソン14を変形させることがない。
パリソン14の膨らみの測定は、あらかじめ設定されたパリソン14の膨らみ形状の中央値と計測記録されたパリソン14の膨らみ形状の公差を計算する。公差内に入っている場合には、図2に示すように、次のプリブローのショットを同じ条件で行い、ブロー成形を行う。中央値の計算は後述する。
パリソン14の膨らみ形状の計測は、パリソン14の上部から下部まで複数個所を測定することが好ましい。本実施の形態では、図3に示すように、パリソン14のブロー成形品に相当する部分の下端から全体の20%、30%、50%、70%及び80%の位置で、パリソン14の外形を測定する。測定位置は、ブロー成形品の形状や大きさに応じて適宜追加、変更することができる。
パリソン14の膨らみ形状が、膨らみ形状の中央値とどの程度ずれているかを判断するが、中央値の計算は、直近の連続した3ショットのプリブローにより膨らませたパリソン14の外形を測定して、その平均値を計算して、中央値とする。そして、計算した中央値と次のショットのプリブローにより膨らませたパリソン14の外形寸法と比較する。
本実施の形態において、パリソン14の下端から20%、30%、50%、70%及び80%の位置の膨らみ幅を測定した結果を図3に示す。
なお、図4は、寸法のばらつきを明確にするために、図3における20%〜50%の部分の片側を拡大したものである。
なお、図4は、寸法のばらつきを明確にするために、図3における20%〜50%の部分の片側を拡大したものである。
1ショット目は、パリソン14の下端から30%の部分のパリソン14の膨らみ幅は、中心から221mm膨らんでおり、2ショット目は、パリソン14の下端から30%の部分のパリソン14の膨らみ幅は、中心から223mm膨らんでおり、3ショット目は、パリソン14の下端から30%の部分のパリソン14の膨らみ幅は、中心から227mm膨らんでいる。
上記の3回のショットにより中央値を計算すると、中央値は223.7mmとなる。
上記の3回のショットにより中央値を計算すると、中央値は223.7mmとなる。
中央値から所定の公差の範囲外であれば、3D画像計測装置30によりその中央値との偏差を算出する。偏差の算出は、図2に示すように、中央値として設定されたプリブローの膨らみ幅である設定幅から測定されたプリブローの膨らみ幅である現在幅を引いた値に係数をかけて計算する。係数はあらかじめ設定された係数メモリから求める。
その偏差に基づき、あらかじめ設定された対照表により、プリブローエア供給装置31に適切な圧力と流量の指示値を出力する。このため、プリブローのパリソン14の膨らみのばらつきを抑えることができる。
すなわち、図5に示すように、3Dスキャナカメラ20により測定されたプリブローの膨らみの画像から3D画像計測装置30によりプリブローの膨らみの計測値を算出して、3D画像計測出力指示装置30aからプリブローの空気の圧力と流量を計算してプリブローエア供給装置31に指示をして、プリブローを行う。このため、プリブローの空気吹込み流量を制御することにより、プリブローの膨らみの幅を一定にして、ブロー成形品のバリ近傍の部分の肉厚を安定させることができる。
この場合に、測定したパリソン14のそれぞれの位置における膨らみの状態に応じての空気吹込み圧力と流量をそれぞれ制御することにより、パリソン14の膨らみの状態を制御することができる。
このようにして、パリソン14の圧力、溶融温度が変化した場合でも、その変化に追従してプリブローの膨らみの幅を一定にすることができる。プリブローの膨らみの幅を一定にすることにより、ブロー成形後の燃料タンク1の外壁の肉厚を一定にすることができ、特に、外周リブ2付近の外壁の肉厚を一定にすることができる。
このようにして、パリソン14の圧力、溶融温度が変化した場合でも、その変化に追従してプリブローの膨らみの幅を一定にすることができる。プリブローの膨らみの幅を一定にすることにより、ブロー成形後の燃料タンク1の外壁の肉厚を一定にすることができ、特に、外周リブ2付近の外壁の肉厚を一定にすることができる。
次に、さらにプリブロー後のパリソン14の膨らみ形状を撮影して、パリソン14の膨らみ形状を計算し、計算された膨らみ形状の差に基づき、プリブローの空気吹込み圧力と流量を制御する。このようにして、連続して、プリブローの制御を行うことができる。
1 燃料タンク
8 パリソン
10 ブロー成形金型
11 割型
14 パリソン
20 3Dスキャナカメラ
30 3D画像計測装置
31 ブローエア供給装置
8 パリソン
10 ブロー成形金型
11 割型
14 パリソン
20 3Dスキャナカメラ
30 3D画像計測装置
31 ブローエア供給装置
Claims (5)
- ブロー成形金型を使用して合成樹脂のパリソンにより形成されたブロー成形品の成形方法において、
上記ブロー成形金型は、パーティングラインで2つに分割して形成された上記パリソンが吸着又は押圧されるブロー成形割型を有し、
上記ブロー成形金型を上記パーティングラインで開き、開かれた両側の上記ブロー成形割型の上記キャビティー面の間に上記パリソンを位置させて、上記パリソンの上下端を閉じ、プリブローを行い、プリブロー後にブロー成形を行うブロー成形品の成形方法であって、
プリブロー後の上記パリソンを撮影し、撮影した画像データを画像計測装置に送付し、上記パリソンの膨らみ形状を計測記録し、あらかじめ設定された上記パリソンの膨らみ形状の中央値と計測記録された上記パリソンの膨らみ形状の差を計算し、
上記パリソンの計算された膨らみ形状の差に基づき、プリブローの空気吹込み流量を制御することを特徴とするブロー成形品の成形方法。 - 上記パリソンの脹らみ形状の中央値は、直近の連続した3回のプリブロー後の上記パリソンの撮影により、上記パリソンの膨らみ形状の計測値の平均により設定する請求項1に記載のブロー成形品の成形方法。
- プリブロー後の上記パリソンを撮影は、デジタルカメラ又はレーザー光で行う請求項1又は請求項2に記載のブロー成形品の成形方法。
- プリブローの空気吹込み流量の制御は、吹込み空気の圧力と時間を変化させて行う請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のブロー成形品の成形方法。
- 上記パリソンの膨らみ形状の計測は、上記パリソンの上部から下部まで複数個所を測定する請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のブロー成形品の成形方法。
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